JPH09143040A - 液状染毛剤 - Google Patents
液状染毛剤Info
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Abstract
染毛剤を提供することにある。 【解決手段】酸化染料を含む1液及び酸化剤を含む2液
からなる液状染毛剤において、上記1液が、モノステア
リン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレング
リコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール及び
パルミチン酸モノエタノールアミドからなる群から選ば
れる少なくとも1種を含むことを特徴とする液状染毛剤
を提供する。
Description
液と酸化剤を含む2液とからなる液状染毛剤、特に、1
液が乳白濁している液状染毛剤であって、使用性、使用
感にも優れた液状染毛剤に関する。
に分かれていて、1液(染料溶液)に、酸化剤を主成分
として含む2液を、使用直前に混合して使用する形態の
ものである。
液とも比較的低粘度の液状(10〜1500cps程
度)に設計されているが、染毛時には毛髪に塗布しやす
く、塗布後、液だれを起こさないようにするため、15
00cps以上まで増粘することが必要である。
化する機構を採用し、1液と2液を混合して得られる染
液中で増粘するような方法をとっている。
水を加えて処方していくと、1液中でゲル化が起こる。
すなわち、1液そのものの粘度が上昇しすぎる。
に、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、プロ
ピレングリコールなどの低級アルコール等の溶解剤を、
1液中の濃度で5〜30重量%になるように加えること
が必要となる。
が20〜40重量%、低級アルコール等の溶解剤が5〜
30重量%が配合されている。
界面活性剤が、多量に配合されているため、毛髪に対し
て脱脂力が強く、いわゆる過脱脂が生じ、しかも通常ア
ルカリ条件下で染毛操作を行うので、毛髪への負担が大
きく、毛髪が傷みやすく、その結果、毛髪がパサつくと
いう問題点がある。このような髪の過脱脂から髪を保護
するために、従来、1液中に、液状油剤が5〜40重量
%配合されているが、充分ではなく、未だ、液状染毛剤
の毛髪への負担は大きく、液状染毛剤の使用によって毛
髪が傷みやすく、その結果、毛髪がパサつくという問題
点は解決されていない。
までの液状染毛剤と同じ要領で使用できる液状染毛剤で
あるにもかかわらず、毛髪に対しての脱脂力や負担を少
なくした液状染毛剤を提供することにある。
を達成するために鋭意検討を重ねた。その過程で、上記
過脱脂の原因である低級アルコールや界面活性剤の濃度
を低減することを検討した。しかしながら、本発明者の
研究によると、処方中の低級アルコールを水で置換して
いくと1液そのものがゲル化し、液状の使いやすさが失
われるという問題があり、また、界面活性剤の配合量を
少なくしていくと1液、2液混合時に増粘せずに、使用
不可能となってしまう問題があることが判った。
よいと考えたが、更に40重量%以上になるように液状
油剤を配合することは、処方上限界がある。また、従来
からペースト状タイプの染毛剤の分野で固形油分が油分
補給用に使用されてはいるが、液状染毛剤においては固
形油分が沈降するので、固形油分は使用できないと考え
られていた。
コール、ベヘニルアルコール等の固形油分を1液中に配
合することを検討した。しかしながら、やはり、これら
固形油分を液状染毛剤に配合すると、該固形油分が沈降
してしまい、液状染毛剤として使用することができなか
った。
で配合できないとされていた固形油分の範疇に入るにも
かかわらず、特定の固形油剤、即ち、モノステアリン酸
エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコー
ル、ジステアリン酸トリエチレングリコール及びパルミ
チン酸モノエタノールアミドからなる群から選ばれる少
なくとも1種を染毛剤に配合すると、染毛剤が乳白濁状
態となり、これら特定の固形油分が沈降することなく長
期間液状状態を保つことが見いだされた。
液)は、通常の2液と混合すると1500cps以上に
増粘し、塗布が容易で液だれも問題もなく、更に従来の
液状染毛剤に比べて、毛髪の過脱脂の危険性が少ないた
め髪の手触りもよく、毛髪本来の自然なツヤを損なわな
いことが見いだされた。
されたものである。
酸化剤を含む2液からなる液状染毛剤において、上記1
液が、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステア
リン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレ
ングリコール及びパルミチン酸モノエタノールアミドか
らなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴
とする液状染毛剤を提供するものである。
従来公知の液状染毛剤の1液に配合することにより、該
固形油分成分が沈降することなく乳白濁状態で液状を保
つので、本発明液状染毛剤は、これまでの液状染毛剤と
同様な使用方法、例えば、アプリケーター(容器から直
接頭髪に塗布する方法)、ハケ塗り(ハケで頭髪に塗布
する方法)等で使用できるものである。
脱脂及びそれに伴う毛髪の損傷やパサつき等を解消で
き、髪の手触りもよく、毛髪本来の自然なツヤを損なわ
ない。
ル、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン
酸トリエチレングリコール及びパルミチン酸モノエタノ
ールアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種は、
通常、1液中に1液中の濃度として0.1〜10重量%
程度配合される。
界面活性剤、溶解剤及び水を含んでおり、更に液状油剤
を含んでいても良い。
て、(a)モノステアリン酸エチレングリコール、ジス
テアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエ
チレングリコール及びパルミチン酸モノエタノールアミ
ドからなる群から選ばれる少なくとも1種が0.1〜1
0重量%、(b)酸化染料が0.01〜15重量%、
(c)界面活性剤が5〜40重量%、(d)溶解剤が3
〜30重量%及び(e)水が3〜80重量%の割合で配
合されており、更に、1液中の濃度として(f)液状油
剤が5〜40重量%の割合で、配合されていても良い。
がいずれも特に制限されることなく使用できる。
計(測定条件:ローター4号、30rpm)で、20℃
において測定された値である。
あり、1液と2液を使用時に混合し(得られた混合液
を、以下「染液」という。)、この染液を毛髪に塗布し
て使用するものである。
1液に、上記特定の固形油剤成分を加えたものである。
油剤成分に加えて、従来から使用されている酸化染料、
界面活性剤、溶解剤及び水を含有し、更に液状油剤を含
有しても良い。
ン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレン
グリコール及びパルミチン酸モノエタノールアミドから
なる群から選ばれる固形油剤は、1種単独を配合しても
良いし、又は2種以上を混合して配合してもよい。例え
ば、固形油剤として使用できるものとしては、モノステ
アリン酸エチレングリコールでもよいし、ジステアリン
酸エチレングリコールでよく、ジステアリン酸トリエチ
レングリコールでもよく、パルミチン酸モノエタノール
アミドでもよい。
から選択できるが、一般には、1液中の濃度として、
0.1〜10重量%、好ましくは、0.5〜7重量%、
より好ましくは、1〜5重量%配合するのがよい。
を広く使用できる。より具体的には、次のものを例示す
ることができる。
ミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノ
ール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ
−4−メチルアミノアントラキノン、3,3’−イミノ
ジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸
トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレ
ンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フ
ェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジ
アミン、オルトアミノフェノール、カテコール、酢酸N
−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノ
アントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、硫酸2,
6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレ
ン、ジフェニルアミン、トルエン−2,5−ジアミン、
トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、ニトロ
パラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファ
ミン酸、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェ
ニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチル
アミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリ
ウム、ピクリン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−
2’,4’−ジアミノアゾベンゼン−5−スルホン酸ナ
トリウム、ヒドロキノン、ピロガロール、N−フェニル
パラフェニレンジアミン、フロログルシン、ヘマテイ
ン、没食子酸、メタアミノフェノール、メタフェニレン
ジアミン、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫
酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェ
ニレンジアミン、硫酸4,4’−ジアミノジフェニルア
ミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパ
ラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫
酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニト
ロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミ
ン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノ
フェノール、硫酸メタフェニレンジアミンなどがあげら
れる。
して用いる。
度、酸化染料の種類、希望の染着の程度等によって、適
宜選択され、任意の量で配合することができるが、一般
には、1液中の濃度として、上記酸化染料の少なくとも
1種を、0.01〜15重量%、好ましくは、0.01
〜12重量%配合するのがよい。
染毛剤の分野で慣用されているものがいずれも使用で
き、特に、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性
剤、両性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤からな
る群から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤が挙げら
れる。
ものが好ましく使用できる。
シエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエー
テル、ポリオキシブチルエーテル、ポリオキシエチレン
ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエー
テル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルなどがあげられる。
−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N
−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、イセチオン酸
ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハ
ク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエトキシエチ
ルスルホン酸ナトリウム、オレオイルザルコシン、オレ
オイルメチルタウリンナトリウム、カルボキシ化ポリオ
キシエチレントリデシルエーテル、L−グルタミン酸ト
リエタノールアミン硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタ
ミン酸ナトリウム硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタミ
ン酸ナトリウムヤシ油脂肪酸アミド、硬化ヤシ油脂肪酸
グリセリル硫酸ナトリウム、ジウンデシレノイルアミド
エチルスルホコハク酸ナトリウム、N−ステアロイル−
L−グルタミン酸ナトリウム、ステアロイル−L−グル
タミン酸二ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナ
トリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スル
ホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノールア
ミドエステル二ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二
ナトリウム、セチル硫酸ジエタノールアミン、セチル硫
酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、デキス
トラン硫酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミ
ン、トリデシル硫酸トリエタノールアミン、N−パルミ
トイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ポリオ
キシエチレンウンデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニ
ウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナ
トリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンペンタデシルエー
テル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエ
ーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン
ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ミリス
チル硫酸ジエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウ
ム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、
ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウム、ミリストイ
ルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、
ヤシ油脂肪酸・牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウ
ムアミド、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエ
タノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸
ナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サ
ルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸サルコシ
ンナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤ
シ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナ
トリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム、ヤシ
油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルアミノジ
プロピオン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウ
ム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
硫酸、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノ
ールアミンラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ジエタ
ノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ラ
ウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N
−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイ
ルサルコシン、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロ
イルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルβ−アラ
ニンナトリウム液、ラウロイルメチルタウリンナトリウ
ム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム液などがあげ
られる。
エチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシノイル−カ
ルボキシルメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−
N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾ
リニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシ
ン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステア
リルジメチルベタインナトリウム、ステアリルベタイ
ン、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リン)クロル酢酸錯体ヤシ油アルキル−N−カルボキシ
エチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ンナトリウム、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸
アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキ
シメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニ
ウムベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキ
シメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニ
ウムジナトリウムラウリル硫酸、ラウリルジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナト
リウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリメタノールア
ミン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウムなど
があげられる。
ルアンモニウム(1)、塩化アルキルトリメチルアンモ
ニウム、塩化オクタデシルアンモニウム、塩化オクチル
ジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化ジアルキ
ル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキ
ル(14〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイ
ルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム液、塩
化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウ
ム、塩化ステアリルジヒドロキシエチルベタインナトリ
ウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルト
リメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化
ベンザルコニウム、塩化ベンザルコニウム液、塩化ベン
ザトニウム、塩化ベンザトニウム液、塩化ポリオキシエ
チレン(1)ポリオキシプロピレン(25)ジエチルメ
チルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルア
ンモニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ラウリル
トリメチルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム
液、臭化アルキルイソキノリウム液、臭化ステアリルト
リメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニ
ウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリ
ルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチ
ルアンモニウムサッカリンなどがあげられる。
合することができる。
れている配合量であれば、特に限定されないが、1液中
の濃度として、5〜40重量%、好ましくは、5〜30
重量%になるよう配合されるのが好ましい。
よるゲル化の粘度を下げるものであれば、特に限定され
ることなく、従来から液状染毛剤に使用されている公知
のものを広く使用できる。具体的には、エタノール、イ
ソプロパノール、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール等の炭素数2〜4の1価又は2価の低級
アルコール、ポリエチレングリコール、特に、平均分子
量が1000以下のポリエチレングリコールなどがあげ
られ、1種又は2種以上配合することができる。
いる配合量であれば、特に限定されないが、例えば、1
液の粘度を10〜1500cpsとし、使用時に2液と
混合したときの染液の粘度を1500cps以上、好ま
しくは、1500〜20,000cps程度とするよう
な量であれば、特に限定されない。例えば、1液中の濃
度として、3〜30重量%、好ましくは、3〜15重量
%になるよう配合されるのが好ましい。
ば特に限定されないが、通常、1液中の濃度として、3
〜80重量%、好ましくは、3〜70重量%になるよう
に配合されるのがよい。
しては、特に限定されることなく、従来から液状染毛剤
に使用されている公知のものを広く使用できる。具体的
には、例えば、オリーブ油、ゴマ油、ヒマシ油、ヤシ
油、ホホバ油、流動パラフィン、オレイルアルコール、
オレイン酸、ヘキシルデカノール、ミリスチン酸イソプ
ロピルなどがあげられ、1種又は2種以上配合すること
ができる。
ている配合量であれば、特に限定されないが、1液中の
濃度として、5〜40重量%、好ましくは、10〜30
重量%になるよう配合されるのが好ましい。
酸化染料が酸化され、発色することを抑える目的で酸化
防止剤を、また、1液中に金属イオンが存在すると、酸
化染料の発色を速めたり、一部の界面活性剤と石ケンを
つくって不溶性の物質を生成することを防止するために
金属封鎖剤を配合することができる。
く、公知のものを広く使用できる。具体的には、例え
ば、チオグリコール酸、チオグリコール酸カルシウム、
チオグリコール酸アンモニウム、アスコルビン酸、アス
コルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸アンモニウム、
没食子酸プロピル、トコフェノールなどがあげられ、1
種又は2種以上配合することができる。
度として、上記酸化防止剤の少なくとも1種を、0.0
1〜10重量%、好ましくは、0.01〜4重量%配合
するのがよいが、特に限定されない。
く、公知のものを広く使用できる。具体的には、例え
ば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、
ポリリン酸ナトリウムなど挙げられ、1種又は2種以上
配合することができる。
度として、上記金属封鎖剤の少なくとも1種を、0.0
1〜10重量%、好ましくは、0.01〜4重量%配合
するのがよい。
pHによって影響をうけるので、それを調整するため
に、本発明の液状染毛剤に、pH調整剤を配合しても良
い。
は、特に限定されることなく、公知のものを広く使用で
きる。具体的には、例えば、リン酸、ピロリン酸ナトリ
ウム、酒石酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、塩化ア
ンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、炭酸
ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウ
ム、アンモニア、アルカノールアミンなどがあげられ
る。これらpH調整剤を、1種又は2種以上配合しても
よい。
液中のpHが、6〜12になるような量がよい。
ン、グリシン、L−グルタミン、L−システイン、DL
−スレオニン、L−セリンなどのアミノ酸、公知の毛髪
保護剤、着香料なども、染毛剤の性能を損なわない程度
に適宜加えてもよい。
00cpsである。このような粘度にするために、上記
界面活性剤、溶解剤及び水の量を、上記範囲で混合す
る。
として使用されているものが広い範囲で使用できる。
めの酸化剤及び水が配合されており、必要に応じて、通
常液状染毛剤の分野で使用されている他の成分、例え
ば、高級アルコール、界面活性剤などを配合しても良
い。
広く使用できる。具体的には、例えば、過酸化水素、過
酸化物等が挙げられる。
〜35重量%水溶液として使用される。)、過ホウ酸ナ
トリウム、過ホウ酸アンモニウム、過ホウ酸カリウム、
過炭酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム(これらは、水溶
液又は原料のままで配合される。)等が挙げられる。上
記酸化剤を、1種又は2種以上混合して用いても良い。
して使用時の染液中の濃度として、酸化剤を0.01〜
10重量%程度、好ましくは、0.1〜5重量%程度配
合するのがよい。
した状態の染液をいう。1液と2液を混合したときの混
合液、即ち、使用時の状態となったものをいう。
て、通常、50〜95重量%程度、好ましくは70〜9
5重量%程度である。
向上させる目的で、高級アルコールを配合しても良い。
配合できる高級アルコールは、特に限定することなく公
知のものを使用することができる。例えば、セタノー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セト
ステアリルアルコールなどがあげられ、1種又は2種以
上配合することができる。
定されないが、2液中の濃度として、1〜40重量%、
好ましくは、1〜5重量%配合するのがよい。
るために、公知の界面活性剤、たとえば、上記1液につ
いて記載したものが使用できる。これら界面活性剤は、
1種又は2種以上使用できる。
れている配合量であれば、特に限定されないが、2液中
の濃度として、0.5〜20重量%、好ましくは、1〜
5重量%になるよう配合されるのが好ましい。
当なpH調整剤、例えば、リン酸、クエン酸、酒石酸等
を配合することができ、通常2液は酸性に調整される。
ン、グリシン、L−グルタミン、L−システイン、DL
−スレオニン、L−セリンなどのアミノ酸、公知の毛髪
保護剤、着香料なども、染毛剤の性能を損なわない程度
に適宜加えてもよい。
cpsである。このような粘度にするために、上記成分
を、上記範囲で混合する。
うにして製造できる。1液については、所望の乳白濁し
た状態にするには、界面活性剤及び固形油剤(又は更
に、液状油剤)を配合して、固形油剤の融点付近又は以
上の温度、例えば、70〜85℃の温度に加温して、固
形油剤を溶解させ、これらを攪拌混合する。混合後、そ
の混合物を冷却し、水、溶解剤などの他の成分を加え
て、全体が均質に分散されるまで攪拌混合して製造する
ことができる。その他、染料や任意成分は、冷却後、或
いは冷却途中に、必要に応じて攪拌下で加えて混合す
る。
ば、全成分を配合し混合するか、必要に応じて加温して
攪拌混合後、冷却して製造することができる。
うに、特に10〜1500cps程度となるように調製
するのが望ましい。かかる粘度調整は、上記成分を上記
所定量で使用することにより容易に行うことができる。
一般には、界面活性剤の使用量を増やすと、粘度が高く
なり、低級アルコール等の溶解剤の使用量を増やすと、
粘度が低くなる傾向があるので、これを目安に粘度調整
を行えばよい。
度が約1500cps以上になる限り限定されないが、
混合比としては、1液100重量部に対して、2液を5
0〜500重量部、好ましくは、50〜300重量部の
割合で混合するのがよく、更に重量で等量混合するのが
好ましい。
配合しているにも拘わらず、該固形油剤が沈降すること
なく、乳白濁の状態で存在する。
によって、所望の染液が得られる。その際には、混合に
よって、増粘し、混合後の染液の粘度が、約1500c
ps以上、特に、1500〜20,000cps程度と
なるような割合で混合するのがよい。
液との混合によって希釈されるため、1液と2液との混
合によって増粘される。
即ち染液のpHは、通常の従来公知の液状染毛剤の場合
と同様の範囲であれば、特に限定されず、一般には、6
〜12程度、好ましくは6〜11程度であるのが良い。
と同様に方法、例えば、アプリケーター(容器から直接
頭髪に塗布する方法)式や、ハケ塗り(ハケで頭髪に塗
布する方法)式等に使用できる。
処理することができ、染毛時間は、通常、50分程度以
下である。
剤に比べ、毛髪に対して過脱脂の程度がきわめて低く、
そのため染毛後の髪の手触りもよく、毛髪本来の自然な
ツヤを損なわない。
従来の液状染毛剤と違って、乳白濁状態にあるが、通常
の従来公知の液状染毛剤と実質上同様の要領で使用で
き、しかも、乳白濁状態にあるために、高級感があり、
手触りの向上、しっとり感の向上等の理由で商品価値の
高い液状染毛剤である。
本発明は、これら実施例によって限定されるものではな
い。
果は、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステア
リン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレ
ングリコール及びパルミチン酸モノエタノールアミドか
らなる群から選ばれる少なくとも1種を配合する代わり
に、等量の精製水を配合した染毛剤(以下「比較品」と
いう)との比較によって決定した。
いては、人毛毛束(約4g)に、1液と2液とを重量比
で等量混合した液10gを塗り付け、20分間染毛後、
ぬるま湯で充分すすぎ洗いをし、送風にて乾燥させた後
の毛髪の手触りを評価する。評価は、パネラー15人に
よって行われた。
示す。
ルエーテル TGAA:チオグリコール酸アンモニウム EDTA:エデト酸二ナトリウム SLS:ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム なお、以下の実施例において“部”とは、“重量部”を
表わし、”%”とは、”重量%”を表わす。
(1)〜(6)から選択した固形油剤1種類と界面活性剤を配
合して、75℃まで加温して、固形油剤を溶解した。攪
拌、混合後、この混合物を冷却し、その他の成分を配合
し、混合して調製した。計6種類の1液を調製した。
を以下の表1に示す。
液中に配合したとき、1液中への配合濃度が、0.1〜
10.0%の範囲で、沈降することなく乳白濁した状態
になった。
を製造例1と同様にして調製した。
を選択し、合計4種類の1液を調製した。このようにし
て得られた1液の外観を観察した。結果を表2に示す。
で固形油剤が沈降することなく、乳白濁した状態になっ
た。
ングリコールを配合した液状染毛剤を調製した。
テアリン酸エチレングリコールを、各1種類ずつ選択し
て製造例2と同様にして、合計3種類の1液を調製し
た。
を除く全ての成分を70℃〜85℃程度に加温して攪拌
混合後、均質になった後冷却し、残りの成分を加え混合
して調製した。これら3種類の1液を用いて、1液と2
液を重量で等量混合して液状染毛剤を調製し、染毛後の
手触りの試験を行った。
リコールを加える代わりに、同量の精製水を加えて調製
したものである。
の通りである。
リコールを配合することによって、染毛後の毛髪の手触
り感が良くなることが判る。
については、各成分を混合して調製した。
グリコールの代わりに、同量の精製水を加えて調製した
ものである。本剤の1液と2液との重量比で等量の混合
液(染液)のpHは、9.70であり、比較品の混合液
のpHは、9.69であった。
た。
ジステアリン酸トリエチレングリコールの代わりに、同
量の精製水を加えて調製したものである。本剤の1液と
2液との重量比で等量の混合液(染液)のpHは、9.
70であり、比較品の混合液のpHは、9.69であっ
た。
施例2および3で得られた液状染毛剤を用いて、染毛後
の手触り試験を行った。試験方法は、上記に示したとお
りである。
ジステアリン酸エチレングリコール及びジステアリン酸
トリエチレングリコールの混合物を配合した1液は、1
液中で固形油剤が沈降することなく、乳白濁した状態に
なった。
チレングリコール又はジステアリン酸エチレングリコー
ル及びジステアリン酸トリエチレングリコールの混合物
を配合することによって、染毛後の毛髪の手触り感が良
くなることが判る。
Claims (7)
- 【請求項1】 酸化染料を含む1液及び酸化剤を含む2
液からなる液状染毛剤において、上記1液が、モノステ
アリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレン
グリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール及
びパルミチン酸モノエタノールアミドからなる群から選
ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする液状染毛
剤。 - 【請求項2】 1液が、モノステアリン酸エチレングリ
コール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステア
リン酸トリエチレングリコール及びパルミチン酸モノエ
タノールアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種
を、1液中の濃度として、0.1〜10重量%含むこと
を特徴とする請求項1に記載の液状染毛剤。 - 【請求項3】 1液が、(a)モノステアリン酸エチレ
ングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジ
ステアリン酸トリエチレングリコール及びパルミチン酸
モノエタノールアミドからなる群から選ばれる少なくと
も1種、(b)酸化染料、(c)界面活性剤、(d)溶
解剤及び(e)水を含むことを特徴とする請求項1に記
載の液状染毛剤。 - 【請求項4】 1液が、1液中の濃度として、(a)モ
ノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エ
チレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコ
ール及びパルミチン酸モノエタノールアミドからなる群
から選ばれる少なくとも1種を0.1〜10重量%、
(b)酸化染料を0.01〜15重量%、(c)界面活
性剤を5〜40重量%、(d)溶解剤を3〜30重量%
及び(e)水を3〜80重量%含むことを特徴とする請
求項1に記載の液状染毛剤。 - 【請求項5】 1液が更に、(f)液状油剤を含むこと
を特徴とする請求項3に記載の液状染毛剤。 - 【請求項6】 1液が、更に、1液中の濃度として、
(f)液状油剤を5〜40重量%含むことを特徴とする
請求項4に記載の液状染毛剤。 - 【請求項7】 1液がジステアリン酸エチレングリコー
ルを含むことを特徴とする請求項1に記載の液状染毛
剤。
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