JP2005255655A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005255655A
JP2005255655A JP2004073620A JP2004073620A JP2005255655A JP 2005255655 A JP2005255655 A JP 2005255655A JP 2004073620 A JP2004073620 A JP 2004073620A JP 2004073620 A JP2004073620 A JP 2004073620A JP 2005255655 A JP2005255655 A JP 2005255655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
agent
poe
gel
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004073620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4080443B2 (ja
Inventor
Yoshito Fuma
由人 夫馬
Hiroyuki Yano
弘幸 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoyu Co Ltd
Original Assignee
Hoyu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoyu Co Ltd filed Critical Hoyu Co Ltd
Priority to JP2004073620A priority Critical patent/JP4080443B2/ja
Publication of JP2005255655A publication Critical patent/JP2005255655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4080443B2 publication Critical patent/JP4080443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】粘度安定性が良好で、毛髪に十分なつやを付与することができるとともに、染毛後の毛髪の感触が良好で、複数回に分けて使用する場合の、保存中の着色を抑えることができる染毛剤を提供する。
【解決手段】アルカリ剤を含有し、使用時に酸化剤と混合して用いるゲル状染毛剤組成物であって、(A)リン酸エステル系化合物、(B)非イオン性両親媒性化合物、(C)高級脂肪酸、及び(D)炭素数12〜14の高級アルコールを含有することを特徴とするゲル状染毛剤組成物。更に、(E)多価アルコールが含有されることが好ましい。

Description

本発明は、染毛剤の第1剤等に適用され、毛髪を染色するための染毛剤組成物に関するものである。
従来より染毛剤としては、酸化染料等を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型の酸化染毛剤が広く利用されている。この染毛剤は無色の低分子の酸化染料を毛髪中に浸透させ、毛髪の中で酸化重合を行なわせることにより色素を生成させ染着させるものである。これらの酸化染毛剤は要望に応じた種々の色調に毛髪を染色することができる。剤型としては、液状、ゲル状、クリーム状およびエアゾールフォーム状など様々な形態がとられている。
液状染毛剤は、混合操作を容易にするために第1液及び第2液とも比較的低粘度の液状に設計されているが、染毛時には毛髪に塗布しやすく、また塗布後に液ダレを起こさないようにするため、所定の粘度を有するように増粘させることが必要である。
所定の粘度を有する染毛剤を調製するために、従来、第1剤中に主に非イオン性界面活性剤を多量に配合し、水を多量に配合した第2剤と混合することにより増粘・ゲル化する機構が採用されている。
しかしながら、かかる処方のもとでは、第1剤中に一定量以上の水が含まれていると第1剤自身が増粘してしまい、第2剤との混合性を悪くしてしまう。これを抑制するために、通常、第1剤には多量の低級アルコールが配合され、水分は少量に抑えられている。
ところが、液状染毛剤は界面活性剤と低級アルコールが多く配合されているために、毛髪の感触を悪くしてしまうという問題があった。また、毛髪に塗布した後に垂れ落ちがあったり、複数回に分けて使用できないという問題があった。このような問題のため、クリーム状の染毛剤が主流になっているが、クリーム状の染毛剤は粘度が高いため、使用時の混合性や毛髪への塗布のし易さ等の操作性や、毛髪へのつやの付与において、十分満足できるものではなかった。
上記の液状染毛剤やクリーム状染毛剤における、混合性や垂れ落ち等の問題を解決するものとして、剤型をゲル状にした染毛剤がある(例えば、特許文献1〜5参照)。これらのゲル状染毛剤は、操作性が良好であると共に、半透明〜透明の美麗な外観を有することが知られている。
特開平1−165513号公報 特開平3−20209号公報 特開平9−278637号公報 特開2001−181159号公報 特開2003−201223号公報
しかし、上記特許文献1に記載の染毛剤組成物では、粘度安定性は良好であるものの、毛髪に十分なつやを付与することができない。上記特許文献2に記載の染毛剤組成物では、粘度安定性が十分ではなく、上記特許文献3に記載の染毛剤組成物では粘度安定性と毛髪へのつやの付与が十分ではない。また、上記特許文献4及び5に記載の染毛剤組成物では、毛髪に十分なつやを付与することができず、染毛後の毛髪の感触も十分ではない。更に、空気による酸化の影響を受けやすく、複数回に分けて使用する場合、保存中に酸化されて内部まで着色するおそれがある。
本発明は上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、粘度安定性が良好で、毛髪に十分なつやを付与することができるとともに、染毛後の毛髪の感触が良好で、複数回に分けて使用する場合の、保存中の着色を抑えることができる染毛剤を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の染毛剤組成物では、酸化染料、アルカリ剤及び水を含有し、使用時に酸化剤と混合して用いるゲル状染毛剤組成物であって、(A)リン酸エステル系化合物、(B)非イオン性両親媒性化合物、(C)高級脂肪酸、及び(D)炭素数12〜14の高級アルコールを含有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明のゲル状染毛剤組成物では、請求項1に記載の発明において、更に(E)多価アルコールを含有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明のゲル状染毛剤組成物では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記(B)成分として、(B−1)HLBが9以下の非イオン性両親媒性化合物及び(B−2)HLBが10以上の非イオン性両親媒性化合物とを含有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明のゲル状染毛剤組成物では、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、使用時のpHが7.5〜9.4であることを特徴とする。
本発明によれば、粘度安定性が良好で、毛髪に十分なつやを付与することができるとともに、染毛後の毛髪の感触が良好で、複数回に分けて使用する場合の、保存中の着色を抑えることができる。
以下、本発明を2剤式の染毛剤における第1剤に適用した実施形態について詳細に説明する。
2剤式の染毛剤は、染毛剤組成物としての第1剤及び酸化剤組成物としての第2剤から構成される。第1剤は酸化染料、アルカリ剤及び水が含有されるものである。第1剤には、更に(A)リン酸エステル系化合物、(B)非イオン性両親媒性化合物、(C)高級脂肪酸、及び(D)炭素数12〜14の高級アルコールが含有され、ゲル状の組成物となっている。
この第1剤は、酸化剤が含有される第2剤と使用時に混合調製される。第1剤及び第2剤の混合物(以下、単に混合物という。)が毛髪に塗布されることにより、毛髪が染色される。
[第1剤]
(A)リン酸エステル系化合物は、安定なゲルを形成すると共に、毛髪につやを付与し、毛髪の感触を良好にするために配合される。(A)成分の具体例としては、ラウリルリン酸、セチルリン酸、ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステアリルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、POEアルキルフェニルエーテルリン酸、及びその塩(ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩)等が挙げられる。
これらの(A)成分は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。第1剤中における(A)成分の含有量は、好ましくは2〜15質量%、より好ましくは3〜13質量%、最も好ましくは4〜12質量%である。この(A)成分の含有量が2質量%未満であると、安定なゲルを形成しにくく、毛髪に十分なつやを付与できないおそれがある。一方、15質量%を超えて配合すると、ゲルの粘度が高くなりすぎて混合性が悪くなったり、毛髪の感触が悪くなるおそれがある。
(B)非イオン性両親媒性化合物は、ゲルを形成すると共に、ゲルを安定化させ、毛髪につやを付与し、毛髪の感触を良好にするために配合される。(B)成分の具体例としては、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシプロピレン(以下、POPと略す)アルキルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POE・POPグリコール類、POPグリセリルエーテル類、POE脂肪酸類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POEソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等を挙げることができる。これらの(B)成分は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。第1剤中における(B)成分の含有量は、好ましくは5〜35質量%、より好ましくは8〜30質量%、最も好ましくは10〜25質量%である。この(B)成分の含有量が5質量%未満であると、ゲルを安定化させ、毛髪につやを付与し、毛髪の感触を良好にする効果が十分得られないおそれがある。一方、35質量%を超えて配合すると、染毛力や毛髪の感触が悪くなるおそれがある。
(B)成分としては、粘度安定性及び使用時の混合性を向上させることができることから、(B−1)HLBが9以下の非イオン性両親媒性化合物及び(B−2)HLBが10以上の非イオン性両親媒性化合物とを併用することが好ましい。
(B−1)HLBが9以下の非イオン性両親媒性化合物の具体例としては、POE(3)ラウリルエーテル(HLB6)、POE(2)セチルエーテル(HLB8)、POE(2)ステアリルエーテル(HLB8)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB8)、POE(5)ベヘニルエーテル(HLB7)、POE(5)イソステアリルエーテル(HLB7)、POE(2)オレイルエーテル(HLB7.5)、POE(5)POP(4)セチルエーテル(HLB8.7)、POE(12)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB8.5)、モノステアリン酸プロピレングリコール(HLB3.5)、モノステアリン酸グリセリル(HLB4)、モノオレイン酸テトラグリセリル(HLB6)、モノパルミチン酸ソルビタン(HLB6.7)、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット(HLB8.5)、POE(6)ソルビットミツロウ(HLB7.5)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4E.O.)(HLB6.5)、POE(5)硬化ヒマシ油(HLB6)、POE(7.5)硬化ヒマシ油(HLB6)等が挙げられる。なお、POP及びE.O.はそれぞれポリオキシプロピレン及びエチレンオキサイドを示し、POE、POP及びE.O.に付随する数値はそれぞれの付加モル数を示す。これらの(B−1)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(B−1)成分のHLBの下限は、特に限定されないが、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上である。このHLBが1.5未満である(A)成分は入手が困難となるおそれがある。
(B−2)HLBが10以上の非イオン性両親媒性化合物の具体例としては、POE(9)ラウリルエーテル(HLB14.5)、POE(10)ラウリルエーテル(HLB14.5)、POE(21)ラウリルエーテル(HLB19)、POE(7)セチルエーテル(HLB11.5)、POE(10)セチルエーテル(HLB13.5)、POE(15)セチルエーテル(HLB15.5)、POE(30)セチルエーテル(HLB19.5)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB18)、POE(10)オレイルエーテル(HLB14.5)、POE(20)オレイルエーテル(HLB17)、POE(50)オレイルエーテル(HLB18)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB10)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB16.5)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18)、POE(10)オクチルドデシルエーテル(HLB10)、POE(10)POP(4)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(20)POP(4)セチルエーテル(HLB16.5)、POE(20)POP(8)セチルエーテル(HLB12.5)、モノラウリン酸デカグリセリル(HLB15.5)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25E.O.)(HLB15)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.)(HLB17.5)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.)(HLB18)、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(HLB16.9)、モノラウリン酸POE(6)ソルビット(HLB15.5)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB17)、POE(30)フィトステロール(HLB18)、POE(25)モノステアレート(HLB15)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB15)等が挙げられる。これらの(B−2)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(B−2)成分のHLBの上限は、特に限定されないが、好ましくは20.0以下、より好ましくは19.5以下である。このHLBが20.0を超える(B)成分は入手が困難となるおそれがある。
(C)高級脂肪酸は、ゲルを安定化させるために配合される。高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。これらの(C)成分は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。(C)成分の中でも、ゲルを安定化させる効果をより向上させることができることから、オレイン酸が好ましい。
第1剤中における(C)高級脂肪酸の含有量は、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは0.8〜8質量%、最も好ましくは1〜5質量%である。この(C)成分の含有量が0.5質量%未満であると、ゲルを安定化させる効果が十分得られないおそれがある。一方、10質量%を超えて配合すると、使用時の混合性や染毛力が悪くなるおそれがある。
(D)炭素数12〜14の高級アルコールは、ゲルを安定化させるために配合される。(D)成分の具体例としては、ラウリルアルコール、2−ドデカノール、1−トリデカノール、2−トリデカノール、ミリスチルアルコール、2−テトラデカノールが挙げられる。これらの(D)成分は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。第1剤中における(D)成分の含有量は、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは0.8〜8質量%、最も好ましくは1〜5質量%である。この(D)成分の含有量が0.5質量%未満であると、ゲルを安定化させる効果が十分得られないおそれがある。一方、10質量%を超えて配合すると、使用時の混合性が悪くなるおそれがある。
第1剤には、必須成分として酸化染料、アルカリ剤及び水が含有される。
酸化染料は、酸化剤による酸化重合によって発色可能な化合物を示す。この酸化染料は、主要中間体及びカプラーに分類され、第1剤には少なくとも主要中間体が含有される。
主要中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)、それらの塩類等が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
カプラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。
これらの酸化染料は単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。主要中間体の中でも、染毛力が強いことからパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
第1剤中における酸化染料の含有量は、好ましくは0.01〜15.0質量%である。この含有量が0.01質量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、15.0質量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得られにくい。
アルカリ剤は、酸化剤の作用を促進するために配合される。
アルカリ剤の具体例としては、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。アンモニウム塩の具体例としては、ハロゲン化アンモニウム、無機系アンモニウム塩、有機系アンモニウム塩等が挙げられる。ハロゲン化アンモニウムとしては塩化アンモニウム等、無機系アンモニウム塩としては炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム等、有機系アンモニウム塩としては乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム等が挙げられる。
これらのアルカリ剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらのアルカリ剤の中でも均染性を十分に発揮させることができることから、少なくともアンモニアを含有させることが好ましい。
第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜9.6質量%、さらに好ましくは0.6〜9質量%、最も好ましくは0.7〜8質量%である。この含有量が0.1質量%未満であると、十分な均染性が得られないおそれがある。一方、10質量%を超えて配合すると、仕上り後の毛髪において良好な感触を得ることが困難となるおそれがある。
第1剤には、毛髪により良好なつやを付与できることから、(E)多価アルコールを含有させることが好ましい。この(E)成分の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。これらの(E)成分は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。 第1剤中における(E)成分の含有量は、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜12質量%、最も好ましくは3〜10質量%である。この含有量が1質量%未満であると、十分な効果が得られないおそれがある。一方、15質量%を超えて配合すると、毛髪の感触が悪くなるおそれがある。
第1剤には、その他の成分として(A)及び(B)成分以外の界面活性剤、pH調整剤、油性成分等を含有させることができる。
(A)及び(B)成分以外の界面活性剤としてはカチオン性界面活性剤、(A)成分以外のアニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
pH調整剤の具体例としては、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等が挙げられる。
油性成分は、第1剤の安定性を向上させることが可能である。油性成分としては、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
油脂類の具体例としては、ホホバ油、オリーブ油のグリセライド等、ロウ類の具体例としては、ミツロウ、ラノリン等、炭化水素類の具体例としては、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン等が挙げられる。エステル類の具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等、シリコーン類の具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙げられる。
さらに、その他の成分として、ソルビトール、マルトース等の糖類、(D)成分以外の高級アルコール、バチルアルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム等の水溶性高分子化合物、パラベン等の防腐剤、EDTA等のキレート剤、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、紫外線吸収剤、直接染料、香料等が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
この第1剤の剤型はゲル状である。この第1剤は、チューブ容器、エアゾール容器等の各種容器に充填され、使用時まで保存される。
[第2剤]
第2剤には酸化剤が含有される。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色させるために配合される。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの脱色力に優れることから、好ましくは過酸化水素である。
第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜4.5質量%、より好ましくは0.3〜4質量%である。この含有量が0.1質量%未満であると、酸化染料を十分に酸化重合させることが困難となるおそれがある。一方、4.5質量%を超えて配合すると、毛髪の損傷を低減することができないおそれがある。
第2剤にはその他の成分として第1剤に記載の水、油性成分、界面活性剤等が含有される。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
この第2剤の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。
[混合物]
混合物は、第1剤及び第2剤を所定の割合で混合調製することによって得られる。第1剤と第2剤との混合割合は、好ましくは質量比で第1剤:第2剤=1:0.5〜1:5である。この混合割合よりも第1剤が多くなるか又は第2剤が多くなると第1剤中及び第2剤中における各成分の含有量を設定しにくくなるおそれがある。
混合調製時における混合物のpHは、好ましくは7.5〜9.4である。このpHが7.5未満では、酸化剤の作用を十分に促進することができず、十分な均染性を得ることができないおそれがある。一方、pHが9.4を超えると毛髪の感触が悪化するおそれがある。
混合調製時における混合物の粘度は、好ましくは500〜8000mPa・s、より好ましくは1000〜7000mPa・s、更に好ましくは1500〜6000mPa・s、最も好ましくは2000〜5000mPa・sである。この粘度が500mPa・s未満では、毛髪に塗布する際に垂れ落ちるおそれがある。一方、粘度が8000mPa・sを超えると伸びが悪くなり塗布しにくくなるおそれがある。
さて、第1剤を調製するには、酸化染料、アルカリ剤、水、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を攪拌混合する。そして、容器に充填された第1剤は、使用時まで密閉保存される。このとき、第1剤中には(A)成分が含有されているため、ゲルを安定に保つことができる。また、第1剤中には(B)、(C)及び(D)の各成分が含有されているため、第1剤の粘度安定性を向上させることができる。この第1剤を使用する場合には容器を開けて、染毛剤第1剤と別途調製された第2剤とを、アプリケータ等の混合容器中や染毛用カップ等で所定の混合割合で混合する。ここで、第1剤は、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分を含有するゲル状の組成物であるので、第2剤との混合が優れている。更に、第1剤は半透明〜透明の美麗な外観を有するため、混合状態を確認することが容易である。
次いで、第1剤及び第2剤の混合物の必要量をアプリケータ等の混合容器から直接毛髪に塗布するか、手あるいはコーム(櫛)又は刷毛に付着させ、毛髪に塗布する。このとき、第1剤が粘度安定性の良好なゲル状組成物であることに伴って、混合物の操作性も向上させることができる。従って、伸びがよくて塗布しやすく、塗布後の垂れ落ちがない混合物を得ることができる。
ここで、混合物が適用される毛髪は、水や温水で湿らせた状態であることが好ましい。毛髪を湿らせることにより、微アルカリ性染毛剤組成物を塗布しやすくなると共に、その塗布量も低減することができる。
混合物が塗布された毛髪は、一定時間放置されることにより染色される。一定時間放置後の毛髪には、プレーンリンス(水、温水等による毛髪のすすぎ)が施され、毛髪の染毛処理が仕上げられる。
そして、使い切らずに残った第1剤を保存する場合には、次に使用する時まで容器を閉めて保存する。このとき、第1剤は酸化により内部まで着色されることなく、半透明〜透明の美麗な外観を保つことができる。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・本実施形態のゲル状染毛剤組成物においては、第1剤中には(A)成分が含有されている。従って、安定なゲルを形成することができる。また、第1剤中には(B)〜(D)成分が含有されている。従って、第1剤の粘度安定性を向上させることができる。更に、(A)〜(C)成分の相乗作用によって毛髪に良好なつやを付与することができると共に、毛髪の感触を良好にすることができる。更に、複数回に分けて使用する場合、保存中に着色が起こらず半透明〜透明の美麗な外観を保つことができる。
・本実施形態のゲル状染毛剤組成物においては、更に(E)成分が含有されることが好ましい。このように構成した場合、毛髪により良好なつやを付与することができる。
・本実施形態のゲル状染毛剤組成物においては、(B)成分として、(B−1)成分及び(B−2)成分を含有することが好ましい。このように構成した場合、粘度安定性及び使用時の混合性を向上させることができる。
・本実施形態のゲル状染毛剤組成物においては、第1剤と第2剤が混合調製された混合物のpHは、7.5〜9.4の範囲であることが好ましい。このように構成した場合、毛髪の損傷を防止し、均染性を向上させることができる。
・本実施形態のゲル状染毛剤組成物においては、(C)成分としてオレイン酸が含有されることが好ましい。このように構成した場合、ゲルを安定化させる効果をより向上させることができる。
・本実施形態のゲル状染毛剤組成物においては、第1剤と第2剤が混合調製された混合物の粘度は500〜8000mPa・sであることが好ましい。このように構成した場合、伸びがよく塗布しやすく、垂れ落ちを防止することができる。
次に、2剤式染毛剤に適用した実施例について処方例及び比較例を挙げて、前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(処方例1〜7及び比較例1〜8)
表1及び表2に示す配合によって染毛剤組成物としての第1剤を調製した。また、表1及び表2に示す配合によって酸化剤組成物としての第2剤を調製した。なお、表1及び表2における各成分の配合量を示す数値の単位は質量%である。
Figure 2005255655
Figure 2005255655
表1及び表2に示す各例における第1剤の粘度安定性について下記の方法によって評価した。また、表1及び表2に示す第1剤及び第2剤を組み合わせて1:1の質量割合で混合することにより混合物を得た。この際、以下に示す混合性の評価を行った。この混合物を用いて、以下に示す操作性、垂れ落ち、毛髪のつや、毛髪の感触及び均染性の評価を行った。更に、以下に示す保存中の着色の評価を行った。これらの評価結果を表3及び表4に示す。
<粘度安定性>
各例における第1剤を25℃の恒温槽に入れ、3ヶ月保存した。3ヶ月保存後の第1剤の粘度をB型粘度計にて、ローターNo.4、回転数12rpm、25℃、1分間の条件で測定した。調製直後の第1剤を同条件で測定した粘度及び3ヶ月保存後の第1剤の粘度から粘度比率(=調製直後の粘度/3ヶ月保存後の粘度)を算出した。この粘度比率が0.80以上1.20未満(非常に優れる:5)、粘度比率が0.60以上0.80未満又は1.2以上2.0未満(優れる:4)、粘度比率が0.40以上0.60未満又は2.0以上4.0未満(良好:3)、粘度比率が0.20以上0.40未満又は4.0以上6.0未満(やや悪い:2)及び粘度比率が0.20未満又は6.0以上(悪い:1)の5段階で評価した。
<混合性>
第1剤と第2剤を1:1の質量比でアプリケータ内に入れ、10名のパネラーにより20回振盪して混合し、混合のし易さ及び混合状態について、10名のパネラーが外観を目視にて確認し、非常に混合しやすく均一になる(5点)、混合しやすくほぼ均一になる(4点)、混合しやすいがやや不均一な部分がある(3点)、混合しにくく不均一になる(2点)、非常に混合しにくく不均一になる(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が4.6点以上を「非常に優れる:5」、3.6点以上4.5点以下を「優れる:4]、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」、1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
次に、各例の混合物を10名のパネラーにより、白髪混じりの人毛毛束に塗布して、染毛操作を行った。その際の操作性、垂れ落ち、毛髪のつや、毛髪の感触及び均染性について以下のように評価した。
<操作性>
非常に伸びがよくて塗布しやすい(4点)、伸びがよくて塗布しやすい(3点)、やや伸びが悪く塗布しにくい(2点)、伸びが悪く塗布しにくい(1点)の4段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」、1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<垂れ落ち>
垂れ落ちがない(3点)、やや垂れ落ちがある(2点)、垂れ落ちがある(1点)の3段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が2.6点以上を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」、1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<毛髪のつや>
非常につやがある(4点)、ややつやがある(3点)、ややつやがない(2点)、つやがない(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」、1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<毛髪の感触>
非常に良い(4点)、良い(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」、1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<均染性>
均一によく染まる(4点)、ほぼ均一に染まる(3点)、ややムラがある(2点)、ムラがある(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を「優れる:4」、2.6点以上3.5点以下を「良好:3」、1.6点以上2.5点以下を「やや悪い:2」、1点以上1.5点以下を「悪い:1」とし、評価結果とした。
<保存中の着色>
各例における第1剤を透明ガラス容器に入れ、常温(20℃)にて1週間保存した。保存後の第1剤の外観を目視にて確認し、空気に触れる表面のみやや着色(○)、内部までやや着色がある(△)、内部までかなり着色がある(×)の3段階で評価した。
Figure 2005255655
Figure 2005255655
表3の結果から明らかなように、処方例1〜7では、粘度安定性、混合性、操作性、垂れ落ち、毛髪のつや、毛髪の感触について、十分な結果が得られている。また、保存中の着色についても、十分な結果が得られていることがわかる。更に、処方例5以外の処方例では、混合物のpHが7.5以上であるため、均染性についても十分な結果が得られている。処方例2では、(E)成分が含有されていないため、処方例2よりも処方例1の方が、毛髪のつやについて優れる結果となっている。処方例3では、(B)成分としての(B−2)成分が含有されていないため、処方例3よりも処方例1の方が粘度安定性及び操作性に優れる結果となっている。処方例4では、(B)成分としての(B−2)成分及び(E)成分が含有されていないため、処方例4よりも処方例1の方が、粘度安定性、操作性及び毛髪のつやについて優れる結果となっている。処方例6では、混合物のpHが9.4を超えているため、処方例6よりも処方例1の方が、毛髪の感触について優れる結果となっている。処方例7では、(C)成分としてイソステアリン酸が含有されているため、処方例7よりも処方例1の方が、粘度安定性について優れる結果となっている。
これに対し、表4の結果から明らかなように、比較例1では、(A)成分が含有されていないため、粘度安定性、操作性、垂れ落ち及び毛髪のつやについて十分な結果が得られていない。比較例2では、(B)成分が含有されていないため、粘度安定性、操作性、垂れ落ち、毛髪のつや及び保存中の着色について十分な結果が得られていない。比較例3及び比較例4では、(C)成分が含有されていないため、粘度安定性、操作性及び垂れ落ちについて十分な結果が得られていない。比較例5では、(D)成分が含有されていないため、粘度安定性、操作性、垂れ落ち、及び保存中の着色について十分な結果が得られていない。比較例6では、第1剤が高分子増粘剤によりゲルを形成しているため、操作性、毛髪の感触、均染性及び保存中の着色について十分な結果が得られていない。比較例7では、第1剤がクリーム状組成物であるため、混合性、操作性、毛髪のつや及び均染性について十分な結果が得られていない。比較例8では、第1剤が液状組成物であるため、垂れ落ち、毛髪の感触及び保存中の着色について十分な結果が得られていない。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)(C)成分がオレイン酸であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のゲル状染毛剤組成物。このように構成した場合、ゲルを安定化させる効果をより向上させることができる。
(2)前記混合物の粘度は500〜8000mPa・sである請求項1から請求項4及び上記(1)のいずれか一項に記載のゲル状染毛剤組成物。このように構成した場合、伸びがよく塗布しやすく、垂れ落ちを防止することができる。
(定義)
・本明細書中において、混合物の「pH」の値は、第1剤及び混合物のそれぞれ10質量%水溶液を調製して、その水溶液を25℃にて測定した値である。
・本明細書中におけるHLB(親水性−親油性バランス)は、Griffinの式から算出されるものを示す。

Claims (4)

  1. 酸化染料、アルカリ剤及び水を含有し、使用時に酸化剤と混合して用いるゲル状染毛剤組成物であって、(A)リン酸エステル系化合物、(B)非イオン性両親媒性化合物、(C)高級脂肪酸、及び(D)炭素数12〜14の高級アルコールを含有することを特徴とするゲル状染毛剤組成物。
  2. 更に、(E)多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載のゲル状染毛剤組成物。
  3. 前記(B)成分として、(B−1)HLBが9以下の非イオン性両親媒性化合物及び(B−2)HLBが10以上の非イオン性両親媒性化合物とを含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゲル状染毛剤組成物。
  4. 使用時のpHが7.5〜9.4であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のゲル状染毛剤組成物。
JP2004073620A 2004-03-15 2004-03-15 染毛剤組成物 Expired - Fee Related JP4080443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004073620A JP4080443B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 染毛剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004073620A JP4080443B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 染毛剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005255655A true JP2005255655A (ja) 2005-09-22
JP4080443B2 JP4080443B2 (ja) 2008-04-23

Family

ID=35081737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004073620A Expired - Fee Related JP4080443B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 染毛剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4080443B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137958A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Milbon Co Ltd 染毛用第1剤組成物
JP2009057341A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Arimino Kagaku Kk 毛髪処理剤
JP2009078985A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
WO2009122505A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 ホーユー 株式会社 酸化剤含有組成物
JP2011213628A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Hoyu Co Ltd ゲル状酸化染毛剤組成物
JP2012031114A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料組成物
JP2012105842A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Mandom Corp 脱色剤又は酸化染毛剤の塗布具、脱色剤又は酸化染毛剤を備えた塗布具並びに毛髪の脱色又は染色方法
JP2012180318A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料組成物
JP2013155115A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Hoyu Co Ltd 染毛剤及び染毛方法
JP2013227353A (ja) * 2007-04-27 2013-11-07 Fancl Corp 乳液状化粧料
JP2014533686A (ja) * 2011-11-16 2014-12-15 株式会社アモーレパシフィックAmorepacific Corporation 染色用組成物
JP2017226637A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 株式会社ダリヤ 染毛または脱色用第1剤乳化組成物

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137958A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Milbon Co Ltd 染毛用第1剤組成物
JP2013227353A (ja) * 2007-04-27 2013-11-07 Fancl Corp 乳液状化粧料
JP2009057341A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Arimino Kagaku Kk 毛髪処理剤
JP2009078985A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
WO2009122505A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 ホーユー 株式会社 酸化剤含有組成物
WO2009122873A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 ホーユー 株式会社 酸化剤含有組成物
JP2011213628A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Hoyu Co Ltd ゲル状酸化染毛剤組成物
JP2012031114A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料組成物
JP2012105842A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Mandom Corp 脱色剤又は酸化染毛剤の塗布具、脱色剤又は酸化染毛剤を備えた塗布具並びに毛髪の脱色又は染色方法
JP2012180318A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料組成物
JP2014533686A (ja) * 2011-11-16 2014-12-15 株式会社アモーレパシフィックAmorepacific Corporation 染色用組成物
JP2013155115A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Hoyu Co Ltd 染毛剤及び染毛方法
JP2017226637A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 株式会社ダリヤ 染毛または脱色用第1剤乳化組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4080443B2 (ja) 2008-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006282524A (ja) 毛髪処理剤用組成物
JP2008143829A (ja) 毛髪処理剤用キット
JP4080443B2 (ja) 染毛剤組成物
US9889083B2 (en) 2-part hair cosmetic
JP2008143828A (ja) 毛髪処理剤用キット
KR20120018107A (ko) 모발 화장료 조성물
JP4080444B2 (ja) 染毛方法
JP4688149B2 (ja) 染毛剤組成物
JP2001213737A (ja) 毛髪処理剤配合用組成物及び毛髪処理剤
JP6705662B2 (ja) 酸化剤含有組成物、毛髪処理剤、毛髪処理剤の使用方法
JP2010280581A (ja) エアゾール式泡沫状染毛・脱色剤組成物、及びそれを用いた染毛・脱色方法
JP2004339179A (ja) 酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、酸化染毛剤セット
JP6046352B2 (ja) 染毛剤組成物
JP4014163B2 (ja) 染毛剤組成物
JP2002003344A (ja) 毛髪処理剤配合用組成物及び毛髪処理剤
JP4022184B2 (ja) 染毛剤組成物
JP6228726B2 (ja) 染毛剤組成物
JP4993272B2 (ja) 染毛用第2剤組成物
JP3984930B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2003095900A (ja) 染毛剤組成物及び染毛用品
JP4231806B2 (ja) 二剤式酸化染毛剤
JP5912226B2 (ja) ゲル状酸化染毛剤組成物
JP2011037750A (ja) ノンエアゾール型泡沫染毛剤
JP2009209119A (ja) 酸化剤組成物
JP2010189336A (ja) 酸化染毛剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071017

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140215

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees