JPH09122856A - 金属連続鋳造用鋳型へ液体金属を導入するための底に孔を有するノズル - Google Patents

金属連続鋳造用鋳型へ液体金属を導入するための底に孔を有するノズル

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JPH09122856A
JPH09122856A JP8303881A JP30388196A JPH09122856A JP H09122856 A JPH09122856 A JP H09122856A JP 8303881 A JP8303881 A JP 8303881A JP 30388196 A JP30388196 A JP 30388196A JP H09122856 A JPH09122856 A JP H09122856A
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JP
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nozzle
flow
holes
liquid metal
metal
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Abandoned
Application number
JP8303881A
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English (en)
Inventor
Jean-Michel Damasse
ダマス ジャン−ミッシェル
Gerard Raisson
レソン ジェラール
Laurent Gacher
ガシェ ロラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thyssen Stahl AG
USINOR SA
Original Assignee
Thyssen Stahl AG
USINOR Sacilor SA
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09122856A publication Critical patent/JPH09122856A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
    • B22D11/064Accessories therefor for supplying molten metal
    • B22D11/0642Nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D41/00Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
    • B22D41/50Pouring-nozzles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Nozzles (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平らな金属鋳造品を連続鋳造するための2つ
の大きな壁面(2,2')と2つの小さい側面(3,3')とを有す
る鋳型へ液体金属(5) を導入するためのノズル(15,19)
の改良。このノズルは鋳型の小さい側面(3,3')へ向かっ
て液体金属を送る2つの出口(10,10')が下端の横壁に互
いに逆向きに形成され、下端の底には少なくとも2つの
孔(16, 16', 18, 18', 29-35, 29'-35')が形成されてい
る。 【解決方法】 第1群の孔(16,18,29-35) が出口の軸線
を含むノズルの垂直対称面(IIa-11a,IIIa-IIIa, IVa-Iv
a)の片側に形成され、第2群の孔(16', 18', 29'-35')
が上記垂直対称面 (IIa-11a, IIIa,-IIIa, IVa-IVa) の
反対側に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属、特に鋼の連続
鋳造法に関するものであり、特に「ノズル」といわれる
断熱材料で作られた管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記ノズル(busette) の上端は
液体金属の貯蔵容器の役目をする容器に連結され、その
下端は鋳型内の溶解液体金属中に浸漬されている。金属
は鋳型内で凝固を開始する。ノズルの役目は容器から鋳
型まで移動する間に液体金属のジェット流が大気によっ
て酸化されないように保護することにある。また、ノズ
ルの下端を適当な形にして鋳型内での液体金属の流れの
向きを変えることによって鋳造物を可能な最高条件で凝
固させることができる。
【0003】一般に「平らな鋳造品」とよばれる極めて
細長い長方形断面の鋳造品を得るための鋳型で行う鋳造
は、製鋼では鋼をスラブすなわち幅が約1〜2m、厚さ
が約20cmの鋳造品にする場合である。最近の「薄板スラ
ブ鋳造機」とよばれる最近のプラントでは数cmの薄さに
することもできる。これらの装置では鋳型は固定壁で構
成され、金属と接触しない面が強制冷却される。
【0004】液体金属を直接凝固して厚さが数mmの鋼の
ストリップを直接製造するプラントの実験も行われてい
る。この場合に使用される鋳型の鋳造空間は互いに逆方
向へ回転する平行な水平軸線を有する一対の内部冷却ロ
ールによって規定される「大きな壁面」と、ロール端部
に押圧された側壁とよばれる断熱材料のプレートによっ
て閉じられた「小さい側面」とで区画される。ロールの
代わりに冷却されたエンドレスベルトを使うこともでき
る。
【0005】この形式の鋳型では液体金属を鋳造空間の
小さい側面の方向へ向って流す必要があり、また、金属
を熱的に均質化して鋳型全体で凝固厚さが変動しないよ
うにする必要がある。薄板いストリップを鋳造する場合
には断熱材料で作られた側壁が用いられるため、この熱
的均質化とそれに必要な液体金属の攪拌とが特に重要で
あり、側壁と接した金属を強制的に更新できない場合に
は金属が異常に強く冷却されて、側壁、特にロールと接
触する面の近くに望ましくない金属の凝固物ができる。
【0006】従来は上記の流れを作るために、ノズルの
底に孔を形成するだけではなく、ノズルの下部の横壁に
「出口(ouies) 」とよばれる2つの孔を互いに逆向きに
形成して、金属をノズルから強制的に出していた。出口
から出た液体金属は一般に鋳型の小さい側面に衝突した
後に2つの流れループに分かれる。上側の流れループは
鋳造空間内の金属の表面に沿って流れた後にノズルに沿
って下降する。一方、下側の流れループは先ず最初に鋳
型の小さい側面に沿って下降し、次いで出口へ向かって
再上昇する。
【0007】特開昭60-21,171 号には、ロール間鋳造法
において望ましい熱的均質化を達成するために2つの部
分から成るノズルを用いている。その第1部分は円筒形
の管で作られ、その上端はタンディッシュ (このタンデ
ィッシュは鋳型に供給される液体鋼の貯蔵容器を構成す
る) の底に形成された孔と連通され、この管の孔は金属
の流量を制御するストッパーロッドまたは摺動ゲート系
を用いて操作者が部分的または完全に閉じることができ
るようになっている。この孔の断面はノズル中へ流入す
る金属の最大流量で決まる。ノズルの第2部分はこの管
の下端に例えば螺合または構造的に一体化されており、
鋳型内の液体溶融金属中に浸漬されている。この第2部
分は中空な部材で作られ、上記の円筒形の管の下側の孔
はこの中空部材の内側に開口している。中空部材の内部
空間の先端部分は一般に細長い形状をしており、管に対
してほぼ直角な方向を向いている。ノズル使用時には、
この中空部材を鋳型の大きな側面と平行に配置して液体
金属を中空部材の細長い先端部分の両端に作られた2つ
の出口を介して鋳型内に流す。
【0008】底に1つまたは複数の孔(orifice) を有す
る形式のノズルも公知である。この孔から流れ出た金属
はノズルの下側に直角に配置された鋳型へ溶融金属を直
接供給するので鋳造空間、特にロール近くでの熱的な均
質性が良くなる。複数の孔の場合には各孔を出口の向き
と平行にする。これらの孔の全面積が出口の全面積に比
べて小さい場合には「漏れ孔(trous de fuite)」とよば
れる(例えば、フランス国特許第 2,233,121号参照)。
この漏れ孔の役目はノズルの底に衝突する金属のエネル
ギーの一部を消散させ、金属の一部を底から流出させる
ことにある。すなわち、底で反転して出口を通る金属の
流れの均一性を妨げる液体金属の量を減らすことができ
る。いずれにせよ充填率が高くなるので、出口近くでの
金属の流出速度が遅くなる。こうして得られた流れは鋳
型内で安定し、より均一な状態となり、鋳造品の品質が
良くなり、金属中に含まれる非金属介在物によって出口
が詰まる時期が遅くなる。
【0009】2本のロール間で鋳造の場合のノズルは、
ノズルの縦方向対称面内で中空部材の向きと平行に整列
させたノズルの底の一列の孔を使用することができる。
ノズルの底に1つまたは複数の孔を形成するこの方法の
欠点は、孔を通って流出した溶融金属が出口から流出し
た金属の下側の流れループの上昇部分の中に流入し易く
なり、その結果、溶融金属の一部しか鋳造空間の中心部
の深い所に達しなくなるので、鋳造空間の熱を均質化す
るという孔の役目を正確に果たさなくなる点にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はノズル
の底に形成した単純な孔を用いて熱を均質化する、ノズ
ルの下部形状を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋳型の小さい
側面へ向かって液体金属を送る2つの出口が下端の横壁
に互いに逆向きに形成され、下端の底には少なくとも2
つの孔が形成されている形式の、平らな金属鋳造品を連
続鋳造するための2つの大きな壁面と2つの小さい側面
とを有する鋳型へ液体金属を導入するためのノズルにお
いて、第1群の孔が出口の軸線を含むノズルの垂直対称
面の片側に形成され、第2群の孔がこの垂直対称面の反
対側に形成されていることを特徴とするノズルをを提供
する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明では、孔をノズルの垂直対
称面内に形成するのではなく、この垂直対称面の両側に
別けて配置する。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を説明す
る。図1(a) および図2(c) に示す鋼等の液体金属から
薄板ストリップを製造するための公知の連続鋳造設備
は、互いに逆方向へ回転する水平軸線を有する2本の内
部冷却ロール 1、1'を有している。円筒形の側壁 2、2'
の間に形成される鋳造空間の端面はロール 1、1'の端部
4、4'に押圧された断熱材料製の2枚の側面3,3'で閉じ
られている。液体金属5はタンディッシュ(液体金属5
の貯蔵容器の役目をする、図示せず)に連結されたノズ
ル6を介して鋳造空間へ導入される。金属5はロール
1、1'の冷却された側壁 2、2'と接触して凝固し、凝固
外皮 7、7'が形成される。この凝固外皮の厚さは次第に
増加し、ニップ8の所、すなわち、ロール 1、1'の表面
2、2'の間の距離が最小になり、鋳造するストリップの
厚さに等しくなる所で合体する。凝固ストリップ9はニ
ップ8の下方でロール 1、1'から離れ、周知の装置(図
示せず)によってプラントから抜き出される。
【0014】従来のノズル6は断熱管で作られ、その先
端は鋳造空間内の液体金属5中に深さhまで浸漬されて
いる。液体金属5はノズル6の横壁に形成された2つの
円筒形の出口10、10' を介して鋳造空間中へ流入する。
出口10、10' はノズル6の横断面(図1(b) 参照)で直
径の互いに反対側に位置しており、ほぼ水平な方向を向
き、対応する側壁 3、3'と対向している。図示したノズ
ル6の場合には、周知のように底に単一の垂直な底孔11
が形成されている。一例として、鋳造品が鋼の場合の各
部材の基本的な寸法を以下に示す: ロール 1、1'の直径および長さ : 860 、1500mm ニップ部での鋳造空間の幅 : 3 mm 鋳造空間内での液体金属5の深さ : 400mm ノズル6の浸漬深さh : 40mm ノズル6の内径および外径 : 60、100mm 出口10、10' の直径 : 40mm 底孔11の直径 : 15mm
【0015】図1(a) および図1(c) での液体金属5の
好ましい流れ方向は矢印で示してある。図1(a) は鋳型
の垂直中間面Ia-Ia での流れを示す図である。薄い鋳造
品の連続鋳造だけでなく、従来の連続鋳造の場合と同様
に、出口10から出た金属は側面3へ向かって流れ、側面
3の所で2つの流れループに分かれる。第1ループ12は
最初に上昇し、鋳造空間中の液体金属5の表面13に沿っ
て流れて戻り、ノズル6に沿って下降する。第2ループ
14は最初に下降し、側壁3に対して接線状に流れ、次い
でニップ8へ向い、鋳造空間の横断中間面Ic-Ic に沿っ
て上昇してノズルへ戻る。別の出口10' から出た金属は
横断中間面Ic-Ic に対して上記の流れに対して対称に流
れる。底孔11から出た金属は先ず垂直に流れ、次いで第
2ループ14中に入り、鋳造空間の高さのほぼ半分の所ま
では第2ループ14(またはその対称流れ)と一緒に流れ
る。すなわちニップ8に直接達する金属はほとんどな
い。
【0016】図2(c) は鋳型の横断中間面Ic-Ic での周
辺部の流れを示している。この図から分かるように、底
孔11から出た金属はノズル6を出た直後に鋳型の上部へ
向かって随伴される傾向がある。こうした流れの結果、
ノズル6の下に直角に配置された鋳造空間部分の大部分
に供給される金属は、金属の活動中に比較的長い時間鋳
造空間内に残留し且つロール 1、1'および側面 3、3'の
近くを流れた金属のみである。従って、この金属は鋳造
空間を熱的に十分に均質化するのに必要な所望の状態よ
りも冷却されている。特に、ストリップ9の中心部分の
凝固状態は溶融液体金属が供給される側部の状態とかな
り異なっている。その結果、ストリップ9の芯の幅の全
体で凝固組織が均一にならず、最終鋳造製品の機械特性
に大幅な相違が生じる。
【0017】図3(a) 、図3(b) および図4(c) は本発
明のノズル15を備えた鋳造設備を示している。図3(b)
から分かるように、このノズル15が従来のノズルと異な
っている点は出口10、10' の一般的な向きに対してほぼ
直角な方向に沿って並んで配置された2つの垂直な底孔
16、16' を有している点にある。この底孔16、16' は出
口10、10' の軸線を含むノズル15の垂直対称面を構成す
る面IIa-IIa の両側に形成されている。これらの底孔1
6、16' の直径は、他の使用条件が上記の従来例の場合
と同じ場合、例えば15mmである。
【0018】鋳造空間内の流れは図1(a) および図2
(c) の従来例の形に比べてかなり改良されている。鋳造
空間の垂直中間面IIa-IIa で分かるように、出口10、1
0' から出た金属の流れは先ず最初に上昇する第1の流
れループ12を有しており、また、最初に下降する第2の
流れループ14も有している。しかし、この場合の第2の
流れループでは液体金属5の主ジェット流の上昇が従来
例のものよりもかなり早くから起こる。これは第3の流
れループ17の存在によるものであり、この第3の流れル
ープ17は基本的に底孔16.16’から出た液体金属5を包
む。底孔16.16’から出る平行なジェット流は単一なジ
ェット流より全流量が大きいので、第2の流れループ14
によって平行なジェット流に加わる吸引力に逆らって鋳
造空間内をできるだけ下まで、すなわちストリップ9の
凝固先端があるニップ8の所まで下降することができ
る。このジェット流は先ず最初に凝固先端に沿って流
れ、最後にノズル6の方向へ上昇する。
【0019】図4(c) に示す横断中間面IIc-IIc の流れ
を見ると、底孔16.16’から出たジェット流が単一の底
孔の場合よりも液体金属5を鋳造空間の深くまで送り込
むことが分かる。しかも、このジェット流は鋳造空間の
上部から出た液体金属5を引き寄せるので、液体金属の
攪拌を良くし、熱的な均一性を良くする。また、この流
れはノズル15の中間面に孔が配置された場合の流れより
もロールに近いので、ロールの近くにより多くの熱を供
給する。
【0020】図5(a) 、図5(b) 、図6(c) に示す変形
例では底孔18、18' の方向を垂直にしないで斜め方向に
し、底孔18、18' から出たジェット流が鋳造空間の垂直
中間面IIIa-IIIa 内で衝突するようにしてある。その結
果、底孔から出たジェット流は深くまで入るという望ま
しい効果がさらに強くなる。
【0021】本発明は上記の実施例に限定されるもので
はない。ノズルの幾何学形状が許す限り、追加の底孔を
形成することができる。要は底孔を出口の軸線を含むノ
ズルの垂直中間面の両側に分ければよい。
【0022】従って、本発明では例えば図7(a) および
図7(b) に示すノズルを使用することができる。このノ
ズル19は断熱材料で作られた2つの主要部分で構成され
ている。図示した例では第1部分と第2部分は互いに螺
合している。第1部分は円筒形またはほぼ円筒形の管20
であり、その内部空間は液体金属の通路を構成してい
る。管20の上部(図示せず)は連続鋳造タンディッシュ
に連結されている。管の下端21の外壁にはネジ部22が形
成され、このネジ部22を介して下端21がノズル19の第2
部分に固定されている。
【0023】図示した実施例では、第2部分は外側輪郭
形状が逆T字型の中空部材23で構成されている。この中
空部材23の内部空間も逆T字型で、その円筒形部分24は
管20の内部空間へ向かって延びている。円筒形部分24の
上側部分にはネジ付き収容部25が形成され、これに管20
の下端21が螺合している。円筒形部分24は管状部分26に
対してほぼ直角に開口している。図示した実施例では、
この管状部分26はほぼ正方形であるが、長方形、円形、
長円形等にすることができるということは理解できよ
う。この管状部分26の両端は出口27、27'になっている。
【0024】本発明では管状部材26の底28に孔 29-35、
29'-35' が形成される。これらの孔29-35 、29'-35' は
管状部分26の垂直対称面IVa-IVa の両側に平行に2列に
形成される。図示した実施例では、互いに対向した底孔
29-35、29'-35' の軸線が図5(a) 、図5(b) 、図6
(c) に示した実施例と同様に収束しているが、これらの
底孔 29-35、29'-35' を単なる垂直な孔にすることもで
きる。本発明は、中空部材23の内部空間が単純な逆T字
型でない場合にも当然同様に適用できる。要は、内部空
間の端部に鋳型の大きな壁面と平行な方向を向く細長い
部分を設け、この細長い部分の先端に出口を形成するこ
とである。
【0025】本発明の底孔はノズル内の流れが均一に分
散し且つ経時的に安定である程効果的である。従って、
ノズル内の液体金属の通路に断熱材料で作られた障害物
を挿入するのが望ましい。そうすることによって流速を
制動し、ノズルの内部空間の充填度を高くし、ノズルか
ら出た金属流の経時的変動を減らすことができる。この
障害物はフランス特許出願第95-11375に記載されてい
る。
【0026】図7(a) に示す実施例のノズル19はこの障
害物を備えている。この障害物は管20の下端が挿入され
た収容部25の下部に配置された3つの有孔ディスク36、
37、38で構成されている。上側ディスク36および下側デ
ィスク38は相対的に小さい孔39を有し、各ディスクの孔
は互いの孔にオフセットする(位置をズラす)ように配
置される。中間ディスク37は管20の内部空間よりわずか
に短い直径の開口を有する例えば正方形または円形の単
一の広い穴40を有している。中間ディスク37は上側ディ
スク36と下側ディスク15とを離すためのスペーサーの役
目をする。この障害物は上記の実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の他の任意の形状のノズルにも適用す
ることができる。
【0027】本発明のノズルは薄いストリップを2本の
ロール間で連続鋳造するための設備で使用することがで
きるが、断面積の大きい平らな金属鋳造品、特に、厚さ
が約200mm の通常の鋼スラブや薄板スラブをロール間連
続鋳造する場合でも利用することができる。本発明は一
般に、ノズルが鋳型の側壁の方向へ液体金属を送る出口
を有する、断面が長方形またはほぼ長方形の平らな鋳造
品 (寸法は鋳型の高さ方向で変化していてもよい) の連
続鋳造設備に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a) は単一の底孔を有する従来のノズル
を用いた2本のロール間で鋳造する場合の鋳造空間と液
体金属の流れの方向を示す線Ia-Ia による垂直断面図で
あり、図1(b) は線Ib-Ib による横断面図。
【図2】 図2(c) は線Ic-Ic による横断面図。
【図3】 図3(a) は本発明の第1実施例のノズルを用
いて2本のロール間で鋳造する場合の鋳造空間と液体金
属の流れの方向を示す線IIa-IIa による縦断面図であ
り、図3(b) は線IIb-IIb による横断面図。
【図4】 図4(c) は線IIc-IIc による横断面図。
【図5】 図5(a) は本発明の第2実施例のノズルを用
いた時の液体金属の流れを示す線IIIa-IIIa による横断
面図であり、図5(b) はその横断面図。
【図6】 図6(c) は上記の別の横断面図。
【図7】 図7(a) は本発明の第3実施例のノズルを示
す線IVa-IVa による断面図であり、図7(b) は線IVb-IV
b による断面図。
【符号の説明】
1、1’ ロール 2、2’ 大きな
壁面 3、3’ 側部 5 液体金
属 9 ストリップ 10、10' 出口 15、19 ノズル 16、18、29-35
第1群の孔 16' 、18' 、29'-35' 第2群の孔 23 中空部材 36、37、38 障害物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン−ミッシェル ダマス フランス国 62330 イスベルグ リュ アナトール フランス 8 (72)発明者 ジェラール レソン フランス国 58000 ヌヴェール リュ ドゥ ラ パルシュミネリ 1ビス (72)発明者 ロラン ガシェ フランス国 57200 サレグミン グロス ブリデルストロフ ニュメロ 32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型の小さい側面(3,3')へ向かって液体
    金属を送る2つの出口(10,10')が下端の横壁に互いに逆
    向きに形成され、下端の底には少なくとも2つの孔(16,
    16', 18, 18', 29-35, 29'-35')が形成されている形式
    の、平らな金属鋳造品を連続鋳造するための2つの大き
    な壁面(2,2')と2つの小さい側面(3,3')とを有する鋳型
    へ液体金属(5) を導入するためのノズル(15,19) におい
    て、 第1群の孔(16,18,29-35) が出口の軸線を含むノズルの
    垂直対称面 (IIa-11a,IIIa-IIIa, IVa-Iva) の片側に形
    成され、第2群の孔(16', 18', 29'-35') が上記垂直対
    称面 (IIa-11a, IIIa,-IIIa, IVa-IVa) の反対側に形成
    されていることを特徴とするノズル。
  2. 【請求項2】 第1群の孔(18, 29-35) が孔から出た液
    体金属が、第2群の孔(18',29'-35')から出た液体金属
    の向きに近づくような方向を向いている請求項1に記載
    のノズル(15,19) 。
  3. 【請求項3】 ノズルの下端が中空部材(23)であり、こ
    の内部部材(23)の端部に鋳型の大きな壁面(2,2')とほぼ
    平行な方向を向いた細長い部分を有し、この細長い部分
    の先端に上記の出口(27,27')が形成されている請求項1
    または2に記載のノズル(19)。
  4. 【請求項4】 中空部材(23)の内部空間が逆T字型であ
    る請求項3に記載のノズル。
  5. 【請求項5】 ノズル内部の液体金属の通路に障害物(3
    6,37,38)を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    ノズル。
  6. 【請求項6】 2本のロール間でストリップ(9) を連続
    鋳造する設備で使用される請求項1〜5のいずれか一項
    に記載のノズル(15,19) 。
JP8303881A 1995-10-30 1996-10-30 金属連続鋳造用鋳型へ液体金属を導入するための底に孔を有するノズル Abandoned JPH09122856A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9512764 1995-10-30
FR9512764A FR2740367B1 (fr) 1995-10-30 1995-10-30 Busette pour l'introduction d'un metal liquide dans une lingotiere de coulee continue de produits metalliques, dont le fond comporte des orifices

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09122856A true JPH09122856A (ja) 1997-05-13

Family

ID=9484033

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