JPH09118573A - セメント質基体上に耐白華性被膜を形成する方法 - Google Patents

セメント質基体上に耐白華性被膜を形成する方法

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JPH09118573A
JPH09118573A JP8209368A JP20936896A JPH09118573A JP H09118573 A JPH09118573 A JP H09118573A JP 8209368 A JP8209368 A JP 8209368A JP 20936896 A JP20936896 A JP 20936896A JP H09118573 A JPH09118573 A JP H09118573A
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cementitious substrate
foam layer
coating composition
coating
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Oscar Hsien-Hsiang Hsu
オスカー・シン−シャン・スー
Richard Barry Matt
リチャード・バリー・マット
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Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CS上での白華層の形成を減少させる新規な
方法の提供。 【解決手段】 −20℃〜100℃の範囲におけるT
g、500〜5,000,000の範囲における重量平
均分子量を有するラテックスバインダーを含有する水性
の蒸発可能なキャリヤーおよび発泡剤を含有する耐白華
性塗料組成物を発泡させ、セメント質基体の表面上に、
前記耐白華性塗料組成物の発泡層を適用し、前記セメン
ト質基体の前記表面上の前記発泡層をつぶして、前記表
面上に耐白華性被膜を形成させることを含む、前記セメ
ント質基体上に耐白華性被膜を形成させる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般的に、基体上にシーラー被
膜を形成する方法に関し、更に詳細にはセメント質の基
体上に耐白華性シーラー被膜(efflorescence resistan
t sealer coatings)を形成する方法に関する。
【0002】セメント質基体〔Cementitious substrate
(CS)〕は、水硬性物質から造られた、屋根タイル、
床タイル、壁タイル、壁パネル、屋根板、屋根スレー
ト、パティオの床(patio floor)、ドライブウェイ、コ
ンクリート道路、のような基体を意味する。用語「 水
硬性物質」は、水和により、水と比較的水不溶性の結合
を作り、かなりの強度および寸法安定性を有する硬化し
た凝結体を生成する能力を有する物質を意味する。その
ような物質には、ポルトランドセメント;アルミニウム
セメント;微細気泡混入セメント、配合セメント、例え
ば典型的には、シリカ繊維、ポリマー繊維またはそれら
の混合物がブレンドされた配合セメント;ポゾランセメ
ント(pozzolan cement);および例えば微粉細されたス
ラグ(slag)の湿潤スラリーを用いて造られたトリーフ
セメント(trief cement)、が包含される。CS、好ま
しくはコンクリート基体は、典型的には、得られる基体
の構造的性質を改良するための所望の量の充填剤と共
に、水硬性物質例えばポルトランドセメントおよび水を
混合することによって造られる。水/セメント混合物に
は、セメントの重量に基づいて、湿潤状態または乾燥状
態のいずれにおいても加えられる従来のラテックスポリ
マーの1〜20重量%を含有させてもよい。水/セメン
ト混合物に加えられる充填剤のいくつかの例には、木材
チップまたは木材繊維、シリカ、鉱物繊維およびガラス
繊維、発砲させた頁岩骨材または軽重量の骨材、合成繊
維例えばナイロン繊維、またはガラスウールおよび鉱物
ウール、強化用物質例えば砂利、砂、金属またはポリマ
ーの強化用構造部材が包含される。
【0003】CS、特に顔料を添加したCSに伴う問題
の一つは、CSの表面上に白華層が形成されることであ
る。用語「白華層(efflorescent layer)」は、CSの
硬化工程 の間に、またはCSを屋外にさらすことによ
り、CSの表面上に生成する白っぽい被膜のことを意味
する。そのような被膜を見ることは喜ばしいことではな
い。白華の現象は、白華形成性物質例えばカルシウムイ
オンが、硬化工程の間に、またはCSを屋外にさらした
結果として、CS内部からCS表面に移動することによ
り生じると考えられる。セメント成分例えばカルシウム
イオンと会合している水がCS表面から蒸発するとき
に、セメント成分は、移動してCS表面に塩として堆積
する傾向があり、それによりCS表面上に白華層を生成
する。また、これらの塩のいくらかは、大気中の二酸化
炭素と反応して不溶性の白っぽい塩例えば炭酸カルシウ
ムを生成し、白華層を形成する。
【0004】CS上での白華層の形成を減少させるいく
つかの試みがなされた。例えば、ヨーロッパ特許出願第
0355028A1号には、CSがまだ湿潤状態である
間に、CS表面にアクリルポリマー塗料を噴霧すること
が開示されている。CSの塗装表面は、CSの乾燥中ま
たは乾燥後に、紫外線で照射される。そのような方法に
伴う問題の一つは、アクリルポリマー塗料が、一般的に
高度に多孔性であるCS表面を通ってしみでる傾向があ
り、それによってセメント成分が表面に移動し、白華層
を形成するのが助長されることである。本発明は、この
問題を、多孔性CS表面を通ってしみ出ないでその上部
にとどまっているシーラー被膜をCS表面に提供するこ
とにより、CS表面から湿分の蒸発を実質的に防止する
ことによって、解決した。その結果として、セメント成
分は、実質的に、表面に移動しないし、表面上に白華層
を形成しない。
【0005】本発明は、−20℃〜100℃の範囲にお
けるTg、500〜5,000,000の範囲における重
量平均分子量を有するラテックスバインダーを含有する
水性の蒸発可能なキャリヤーおよび発泡剤を含有する耐
白華性塗料組成物を発泡させ、セメント質基体の表面上
に、前記耐白華性塗料組成物の発泡層を適用し、前記セ
メント質基体の前記表面上の前記発泡層をつぶして、前
記表面上に前記耐白華性被膜を形成させることを含む、
前記セメント質基体上に耐白華性被膜を形成させる方法
に関する。
【0006】更に、本発明は、−20℃〜100℃の範
囲におけるTg、500〜5,000,000の範囲に
おける重量平均分子量を有するラテックスバインダーを
含有する水性の蒸発可能なキャリヤー、発泡剤、造膜助
剤、および湿潤剤を含有する耐白華性塗料組成物を発泡
させ、湿潤したセメント質基体の表面上に、前記耐白華
性塗料組成物の発泡層を適用し、湿潤したセメント質基
体の表面を湿らして、その表面上の前記発泡層に均一に
分配させ、湿潤したセメント質基体の表面上の発泡層を
つぶし、そしてその表面上に前記耐白華性被膜を有する
前記の湿潤したセメント質基体を水和させることを含
む、前記セメント質基体上に耐白華性被膜を形成させる
方法に関する。
【0007】例えばヨーロッパ特許出願第035502
8A1号に記載されたスプレーで適用される塗料に伴う
他の問題は、アクリルポリマー塗料のスプレー中に湿潤
CS表面に与えられる物理的乱れである。また、スプレ
ーの破壊的作用によって湿潤CS表面上に生じた乱れ
は、湿潤CS表面にセメント成分を移動させる役割を演
じ、これによってCS表面上に白華層が形成されると考
えられる。本発明は、典型的なスプレー適用された被膜
よりも湿潤CS表面を実質的に妨げないシーラー被膜を
適用することによって、この問題を解決した。
【0008】更に、CS表面上にアクリルポリマー塗料
を適用中に、スラリー状のCS表面に与えられた物理的
乱れは、その結果として、粗いまたはクレーターのある
テクスチャーを有する表面を生じる。そのような表面
は、よごれを集める傾向があり、それによって、かびの
生長を促進させ、好ましくない外観を有するCSが生じ
る。本発明方法によって造られた被膜は、実質的にかび
の生長が最小に抑えられる、滑らかなシーラー被膜を造
ることによってこの問題を解決した。本発明方法におい
ては、滑らかなCS表面を妨げることなしに、そのよう
なCS表面上に本発明の滑らかなシーラー被膜が適用さ
れる。
【0009】スプレー適用された被膜に伴う更に他の問
題は、スプレーにより適用された被膜の厚さを調節する
ことが難しいことである。本発明方法においては、CS
表面にシーラー被膜を適用する際の、シーラー被膜の厚
さの調節が容易である。
【0010】本発明方法の利点の一つは、所望により従
来のスプレーにより適用された被膜によってつくられた
光沢よりも高い光沢を有する被膜を生じることである。
【0011】用語「ポルトランドセメント」は、典型的
には、石灰質物質(石灰石、泥灰土、またはチョーク)
と粘土質物質(クレーまたは頁岩、Al23・SiO
2 )を、1350℃〜1800℃に加熱してガラス状態
物にすることによって造られた微細な灰色粉末を意味す
る。得られたクリンカーは、典型的にはセメントの2重
量%使用される石こうと混合され、粉砕される。
【0012】用語「水和」は、水とある種の他の物質例
えば水硬性セメントとの結合によって化合物が生成する
ことを意味する。
【0013】用語「湿潤状態」は、水和前であり、かつ
CSから水の実質的蒸発が起こる前のCSの状態を意味
する。例として、コンクリート屋根タイルにおけるこの
状態は、コンクリート屋根タイルの押し出しに続いて2
時間まで継続することができる。所望により、湿潤状態
の継続時間は、それぞれ、加熱または冷却により、また
はそれぞれ、CSを低湿分状態または高湿分状態に維持
することにより、短くしたりまた長くすることができ
る。
【0014】用語「未硬化の状態(green state)」は、
CSが完全に水和する前であり、かつ完全な構造的強度
に達する前であるが、CSからの水の実質的蒸発が起こ
った後であるCSの状態を意味する。この状態は、数日
間まで継続することができる。所望により、未硬化状態
の継続期間は、それぞれ、加熱によりもしくはCSを低
湿分状態にし、または高湿分状態に維持することによ
り、短くしたりまたは長くしたりすることができる。
【0015】用語「スラリー」は、高水分含有量を有す
る流体のコンクリート混合物を意味する。例として、水
分含量は、セメントの重量に基づいて20〜50%で変
化させることができる。セメントに加えて、スラリーに
は、添加剤、例えば砂および得られるCSに所望の色を
与えるための種々の酸化鉄化合物を含ませることもでき
る。
【0016】用語「コンクリート基体」は、典型的に
は、ポルトランドセメント1容量部と、砂0〜6容量
部、砂利0〜4容量部とを、混合することによって造ら
れた基体を意味する。水は、このセメント混合物に、所
望の流動性を達成するように加える。例えば、セメント
100kgにつき水50リットルをセメント混合物に加
え、次いで所望の形状に成形し、圧縮または賦形し、次
いで水和によって硬化して、例えば屋根タイルのような
CSを形成する。
【0017】用語「塗布量(Add-on)」は、基体表面の
1平方メートル面積状に塗布されたラテックスバインダ
ーの固形分(乾燥部分)のグラム(g)を意味する。
【0018】用語「GPC重量平均分子量」は、197
6年にローム アンド ハース コンパニー、フィラデ
ルフィア、ペンシルバニヤ、によって出版された「ポリ
マーのキャラクタリゼーション(Characterization of
polymers)」の第4頁、第1章に記載されている、標準
としてポリメチルメタクリレートを使用するゲル透過ク
ロマトグラフィー(GPC)によって測定された重量平
均分子量を意味する。
【0019】用語「ガラス転移温度(Tg)」は、示差
走査熱量法によって測定される狭い範囲の温度であり、
その温度の間において、非晶質のポリマーが、比較的硬
いガラス状の脆い状態から比較的軟らかいゴム状の粘性
のある状態に変化する。この方法によってTgを測定す
るには、コポリマー試料を乾燥し、120℃に予め加熱
し、急速に−100℃に冷却し、次いでデーターを採取
しながら20℃/分の割合で150℃に加熱する。Tg
は、半高法(half-height method)を使用して変曲の中
心点において測定する。
【0020】用語「ラテックス バインダー」は、「分
散されたポリマー」、「溶解されたポリマー」(この両
方の用語は後述で定義する)、またはそれらの混合物、
を意味する。
【0021】用語「分散されたポリマー」は、水性キャ
リアー中におけるポリマー粒子のコロイド状分散物を意
味する。
【0022】用語「溶解されたポリマー」には、「水溶
性ポリマー」、「水希釈性ポリマー(water reducibule
polymer)」またはそれらの混合物が包含される。水溶
性ポリマーは、水に溶解されたポリマーを意味する。水
希釈性ポリマーは、水および水混和性溶剤に溶解された
ポリマーを意味する。溶解されたポリマーは、0に等し
いムーニー式(Mooney equation)〔1/lnηrel=1
/BC−KC/2.5〕のセルフ−クロウディング定数
(K)〔self-crowding constant(K)〕を有することを
特徴とするポリマー溶液を生じる。一方、分散されたポ
リマーは、1.9に等しい(K)を有する。ムーニー式
の詳細は、1973年にプレナム プレスによって出版
され、そしてゴルドンおよびプランによって編集され
た、「ノンポリューティング コーティングス アンド
コーティング プロセス」中のブレンドレイ等による
「水に分散されたアクリルポリマーおよび水溶性アクリ
ルポリマーの物理的キャラクタリゼーション(“Physic
al Characterization of Water Dispersed and Soluble
Acrylic Polymers"by Brenndly et al.,in“Nonpollut
ing Coatings and Coating Process"published by Plen
um Press, 1973 and edited by Gordon and Prane)と
題する項に開示されている。
【0023】用語「ポリマーの粒子サイズ」は、ブルッ
クヘブン インスッルメント コーポレーション、ホル
ツスビル、ニューヨーク(Brookhaven Instruments Cor
poration,Holtsville,New York)によって供給されてい
るブルックヘブン モデルBI−90 パーティクル
サイザー(Brookhaven Model BI-90 Parricle sizer)
を使用することにより測定されたポリマー粒子の直径を
意味する。なお、前記パーティクル サイザーにおいて
は、ポリマー粒子のサイズを測定するために準−弾性光
散乱技術が使用されている。散乱の強さは粒子サイズの
関数である。重量平均強度に基づく直径が使用された。
この技術は、アメリカンケミカル ソサィアティ シン
ポジューム シリーズ(American Chemical Society Sy
mposium series)の1987年版の第3章、48−61
頁においてワイナー等(Weineret al.)により「Uses a
nd Abuses of Photon Crrelation Spectroscopy in Par
ticle Sizing」という表題で記載されている。粒子の直
径を測定するために、アクリルポリマー試料の0.1〜
0.2gを、蒸留水を用いて全部で40mlになるよう
に希釈した。その2ml部分をアクリル製セル中に入
れ、次いでそれにふたをした。ナノメーターにおける粒
子サイズを1000サイクル測定した。この測定を3回
繰り返しその平均を報告した。
【0024】用語「造膜(coalescence)」は、分散さ
れたポリマー中の個々のポリマー粒子がいっしょに融合
して、分散されたポリマーから水の蒸発によって膜を形
成するプロセスを意味する。
【0025】用語「造膜助剤」は、それが分散されたポ
リマーに加えられたときに、造膜が生起する温度を造膜
助剤のない場合よりも低くさせる化学物質である。
【0026】CSの表面上にシーラー被膜を形成するた
めの本発明の好ましい方法の第1工程は、耐白華性塗料
組成物を発泡することを包含している。塗料組成物は、
典型的には、0.04〜0.25g/ml、好ましくは
0.06〜0.15g/ml、の範囲における気泡密度
に発泡される。気泡密度は、ラテックスバインダーと非
反応性の気体状フォーム運搬用媒体、例えば空気、窒
素、ヘリウムまたは二酸化炭素との比を調節することに
よって制御される。空気が好ましい。発泡塗料組成物
は、典型的には、25〜1200センチポアズ(cp
s)、好ましくは50〜800cpsの範囲の粘度で提
供される。粘度は、塗料組成物中に存在する水の量を調
節することによって、塗料組成物に適当なレオロジー改
良剤、例えばローム アンド ハース カンパニー、フ
ィラデルフィア、ペンシルバニアによって供給されてい
るRM−825R レオロジー改良剤、を添加することに
よって、またはそれらの両方を行うことによって調節で
きる。1200cpsの上限よりも高い粘度を有する塗
料組成物は、一般的に、発泡させることが難しく、また
25cpsより低い粘度を有する塗料組成物は、一般的
に、発泡した状態を維持することが難しい。
【0027】従来の発泡用装置、例えばテキスタイル
ラバー アンド ケミカル カンパニー、ダルトン、ジ
ョージア(Textile Rubber and Chemical Co.,Dalton,G
eorgia)によって供給されているテキサコート フォー
マー(Texacote Foamer)、が適当である。なぜならそ
のような装置は、空気またはガスによる泡立て作用を利
用して、細かく均質な発泡構造の泡を造るからである。
適当な気体には、非反応性気体、例えば二酸化炭素およ
び窒素、が含まれる。空気による泡立てによって造られ
た泡が好ましい。発泡工程は、好ましくは、室温におい
て実施される。
【0028】本発明の好ましい方法の発泡工程に使用さ
れる塗料組成物には、一般的に、ラテックスバインダー
を塗料組成物の全重量に基づいた重量%で5%〜65
%、好ましくは10%〜55%、そして最も好ましくは
15%〜45%含む。安定化されたラテックスバインダ
ーは、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜70℃の
範囲のTg、および500〜5,000,000、更に
好ましくは1,000〜1,000,000、そして最
も好ましくは30,000〜1,000,000の範囲
のGPC重量平均分子量を有するように提供される。ア
ニオン的に安定化されたラテックスバインダーが好まし
い。
【0029】本発明の塗料組成物のラテックスバインダ
ーは、水性の蒸発可能なキャリヤー中に分散されたポリ
マー粒子を有する分散されたポリマーであってもよい
し、また水性の蒸発可能なキャリヤー中の水溶性ポリマ
ーまたは水希釈性ポリマーまたはそれらの混合物のいず
れでもよい。所望により、ラテックスバインダーには、
分散されたポリマーと水溶性ポリマーまた水希釈性ポリ
マーとの混合物を含有させてもよい。20〜1000ナ
ノメーター、好ましくは30〜500ナノメーター、の
範囲における粒子径の粒子を有する分散されたポリマー
が好ましい。水性の蒸発可能なキャリヤーには、水また
はその中に低VOC水混和性有機溶媒、例えばメタノー
ル、エタノールおよびグリコールエーテルを溶解させた
水が包含される。水が好ましい。
【0030】ラテックスバインダーは、少なくとも1種
またはそれ以上の次のモノマーから重合される:例え
ば、アクリル酸エステルモノマーまたはメタクリル酸エ
ステルモノマー〔これらには次のモノマーが包含され
る:(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸イソボル
ニル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリ
ル酸オレイル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシエチル、および(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル〕;酸官能性モノマー、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、および
マレイン酸;イタコン酸モノメチル;フマル酸モノメチ
ル;フマル酸モノブチル;無水マレイン酸;アクリルア
ミドまたは置換アクリルアミド;ジアセトンアクリルア
ミド;メタクリル酸グリシジル;エチルメタクリル酸ア
セトアセチル;アクロレインおよびメタクロレイン;メ
タクリル酸ジシクロペンタジエニル;ジメチルメタ−イ
ソプロペニルベンジルイソシアネート;イソシアナート
エチルメタクリレート;スチレンまたは置換スチレ
ン;ブタジエン;エチレン;酢酸ビニルまたはその他の
ビニルエステル;ビニルモノマー、例えば、ハロゲン化
ビニル、好ましくは塩化ビニル、ハロゲン化ビニリデ
ン、好ましくは塩化ビニリデン、N−ビニルピロリド
ン;アミノモノマー、例えば、N,N’−ジメチルアミ
ノ(メタ)アクリレート、およびアクリロニトリルまた
はメタクリロニトリル。ラテックスバインダーの製造に
利用される少なくとも1種のモノマーは、反応性ペンダ
ント官能性部分、例えば酸官能性、アミン官能性、アル
コール官能性のペンダント部分を提供する。
【0031】エマルションの安定性を改良するために、
ラテックスバインダーは、一般的に、ラテックスバイン
ダーに、0.8〜390の範囲における酸価、好ましく
は0.8〜80の範囲における酸価を提供するのに充分
な酸官能性ペンダント部分を含有している。所望の酸価
は、ラテックスバインダーを製造するのに利用される酸
官能性モノマーの量を調節することによって達成され
る。酸価の所望範囲は、酸官能性モノマー、例えば、ホ
スホエチルメタクリレートモノマーまたはエチレン性不
飽和カルボン酸モノマー、例えば、アクリル酸、フマル
酸−モノエチルエステル、フマル酸、イタコン酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、メタクリル酸、フマル酸−モ
ノメチルエステル、メチルハイドロゲンマレエート(me
thyl hydrogen maleate)、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウ
ム、メタクリル酸スルホエチル、またはそれらの混合
物、を含有するラテックスバインダーを利用することに
よって得られる。好ましいエチレン性不飽和カルボン酸
モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれら
の組み合わせからなる群から選ばれる。
【0032】次のモノマーの組み合わせ物を包含するモ
ノマー混合物から重合されたラテックスバインダーは、
更に好ましい: (1)アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル (2)アクリル酸ブチル、スチレン (3)アクリル酸2−エチルヘキシルとメタクリル酸メ
チル、および (4)アクリル酸2−エチルヘキシルとスチレン。
【0033】これらのモノマー混合物は、典型的には、
エマルションの安定性を更に向上するためにアクリル酸
またはメタクリル酸を含む。
【0034】本発明に使用されるラテックスバインダー
は、基体に適用されるときには、実質的に熱可塑性また
は実質的に非架橋のコポリマーである。所望より、モノ
マー混合物に、該コポリマーの重量に基づいて0.1〜
25重量%の範囲において、多エチレン性不飽和モノマ
ーを加えることによってコポリマーを予め架橋又はゲル
化させることができる。典型的な多エチレン性不飽和モ
ノマーには、アリルメタクリレート、ジアリルフタレー
ト、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレートおよびジビニ
ルベンゼンが包含される。しかし、形成された膜の品質
をそこなわないことが重要である。
【0035】本発明のアニオン的に安定化されたラテッ
クスバインダーを製造するために使用される重合技術
は、当業界においてよく知られている。ラテックスバイ
ンダーは、水性の溶液重合または乳化重合によって造る
ことができる。乳化重合が好ましい。熱開始法またはレ
ドックス開始法のいずれでも用いることができる。
【0036】重合プロセスは、典型的には、従来の遊離
基開始剤、例えば過酸化水素、過酸化ベンゾイル、t−
ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオクト
エート、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸アルカリによ
り、典型的には、全モノマーの重量に基づいて0.05
〜3.0重量%の量において、開始される。前記と同じ
開始剤と、適当な還元剤、例えばイソアスコルビン酸お
よび重亜流酸ナトリウム、を組み合わせて使用するレド
ックス系においても、前記と同様の量で使用することが
できる。
【0037】連鎖移動剤は、GPC重量平均分子量50
0〜5,000,000を提供するのに有効な量におい
て使用される。生成するラテックスバインダーの分子量
を調節する目的のための適当な連鎖移動剤には、既知の
ハロゲン−有機化合物、例えば四臭化炭素およびジブロ
モジクロロメタン;硫黄含有化合物、例えばアルキルチ
オール(これらには、エタンチオール、ブタンチオール
が包含される)、t−ブチルメルカプトアセテートおよ
びエチルメルカプトアセテート、同様に芳香族チオー
ル;または重合中に遊離基によって容易に引き抜かれる
水素原子を有する種々な他の有機化合物、が包含され
る。更なる適当な連鎖移動剤または成分には、メルカプ
トプロピオン酸ブチル;メルカプトプロピオン酸イソオ
クチル;イソオクチルメルカプトプロピオネート(IO
MP);ブロモホルム;ブロモトリクロロメタン(BT
CM);四塩化炭素;アルキルメルカプタン、例えば1
−ドデカンチオール、第三級−ドデシルメルカプタン、
オクチルメルカプタン、テトラデシルメルカプタン、お
よびヘキサデシルメルカプタン;チオグリコール酸アル
キル、例えばチオグリコール酸ブチル、チオグリコール
酸イソオクチル、およびチオグリコール酸ドデシル;チ
オエステル;またはそれらの組み合わせ物、が包含され
るがしかしそれらに限定されない。メルカプタン類が好
ましい。
【0038】分散されたポリマーの形態におけるラテッ
クスバインダーを利用するときは、ポリマー粒子の直径
は、乳化重合プロセスの間に添加される従来の界面活性
剤の量によって調節される。従来の界面活性剤には、ア
ニオン性乳化剤、非イオン性乳化剤、またはそれらの組
み合わせ物、が包含される。典型的なアニオン性乳化剤
には、アルキル硫酸アルカリまたはアルキル硫酸アンモ
ニウム、アルキルスルホン酸、アルキルホスホン酸、脂
肪酸、オキシエチル化アルキルフェノールスルフェー
ト、およびオキシエチル化アルキルフェノールホスフェ
ート、が包含される。典型的な非イオン性乳化剤には、
アルキルフェノールエトキシレート、ポリオキシエチレ
ン化アルキルアルコール、アミンポリグリコール縮合
物、変性ポリエトキシ付加物、長鎖カルボン酸エステ
ル、変性末端アルキルアリールエーテル、およびアルキ
ルポリエーテルアルコール、が包含される。
【0039】別法として、ラテックスバインダーには、
種々の幾何学的構造の2つ以上の相を有する多段重合ポ
リマー粒子、例えば、コア/シェル粒子またはコア/シ
ース粒子、コアーを不完全にカプセル化しているシェル
相を有するコア/シェル粒子、複数のコアーを有するコ
ア/シェル粒子、および相互侵入網目粒子が包含され
る。これらの場合の全てにおいて、粒子の表面積の過半
は、少なくとも1つの外部相によって占められ、そして
ポリマー粒子の内部は、少なくとも1つの内部相によっ
て占められている。多段重合ポリマー粒子の外部相は、
粒子の全重量に基づいて、5〜95重量%を占める。こ
れら多段重合ポリマー粒子のGPC重量平均分子量は、
500〜5,000,000、好ましくは1000〜
1,000,000の範囲にある。
【0040】多段重合ポリマー粒子は、組成が異なる少
なくとも2つの段を逐次的に重合する従来の乳化重合法
によって造ることができる。そのような方法において
は、通常、少なくとも2種の重合組成物が生成される。
多段重合ポリマー粒子の各段は、ポリマー粒子について
前述したモノマー、連鎖移動剤および界面活性剤と同じ
モノマー、連鎖移動剤および界面活性剤を含むことがで
きる。そのような多段重合ポリマー粒子を製造するため
に使用される乳化重合技術は、当業界においてよく知ら
れており、例えば、米国特許第4,325,856号、
同第4,654,397号および第4,814,373
号に記載されている。
【0041】水希釈性ポリマーまたは水溶性ポリマーの
形態におけるラテックスバインダーは、もしモノマー混
合物が水溶性であるか、または最もしばしばあるケース
のように、重合用溶剤が水混和性溶剤、例えばイソプロ
パノール、ブチルセロソルブ、プロピレングリコール、
またはそれらの混合液であるならば、水の中で直接製造
する事ができる。そのようなケースにおいては、水を、
重合混合物中に含ませてもよく、また重合が完了した後
で後添加してもよい。そのようなポリマーは、前述のモ
ノマーを利用して製造することができる。本発明用の水
溶性ポリマーを製造するための他の経路は、アンモニア
または水に溶解した他の塩基の添加によりラテックスポ
リマーを溶解できるように、充分なアクリル酸またはメ
タクリル酸またはその他の重合可能な酸モノマー(通常
は10%よりも多い)を有するラテックスポリマーを製
造することである。このタイプの水溶性ポリマーは、分
散ポリマーとのブレンドとして有利に使用することがで
きる。
【0042】本発明の塗料組成物は、エマルションの固
体分の重量に基づいて、更に発泡剤を1〜15重量%、
好ましくは2〜8重量%含有している。ある種の適当な
発泡剤には、脂肪酸例えば脂肪族カルボン酸または脂肪
族カルボン酸の混合物のアルカリ金属塩、アンモニウム
塩およびアミン塩またはそれらの混合物が包含される。
好ましい脂肪族カルボン酸の例には、ステアリン酸、タ
ロー(tallow)脂肪酸およびオレイン酸が包含さ
れる。特に好ましいものには、塩、例えばアルキルサル
フェート、または、ステアリン酸の塩もしくは石鹸、ま
たはステアリン酸を含有する天然脂肪酸の部分的または
完全水素化物、例えば水素化タロー脂肪酸、水素化トー
ル油脂肪酸、水素化大豆油脂肪酸、および水素化キリ油
脂肪酸の塩がある。更に好ましいこれらの酸の水溶性塩
または石鹸は、アルカリ金属、通常はナトリウム塩また
はカリウム塩である、アンモニウム塩、およびアミン
塩、例えばアルカノールアミン塩、例えばモノー、ジー
およびトリーエタノールアミン塩である。アンモニウム
ラウリルサルフェートが最も好ましい。
【0043】エマルションに加えられたいずれかの発泡
剤の量が、エマルションの15重量%を越えた場合には
得られた、塗料の感水性が悪影響をうける。
【0044】所望により、ラテックスバインダーは、エ
マルション固形分の重量に基づいて、湿潤剤、例えばC
12−C18第一級、第二級および第三級アミンおよびそれ
らの塩、ジアミン、ポリアミンおよびそれらの塩、第四
級アンモニウム塩、ポリオキシエチレン化アミン、四級
化したポリオキシエチレン化アミンまたは酸化アミン、
の0〜10重量%、好ましくは0.1〜10重量%、更
に好ましくは2〜5重量%を更に含有することができ
る。
【0045】湿潤剤の目的は、ラテックスバインダーの
発泡層の表面張力を減少させることであり、それにより
発泡層とそれが付着しているCS表面との間の表面接触
が向上される。ラテックスバインダーの発泡層の表面張
力の減少は、結果として下に置かれているCS表面に対
する発泡層の均一かつ実質的に完全な接触を生じる。表
面の湿潤の程度は、図1−A、図1−Bおよび図1−C
に示されたCS表面2(固体相)とその上に置かれた発
泡層4(発泡相)の滴との間に形成された面間の角であ
る接触角(θ)によって示すことができる。180°の
理論的接触角θは、固体相と液体相との間が湿れないこ
とを示しており、そして0°の理論的接触角θは、固体
相と液体相との間が完全に湿れていることを示してい
る。図1−Cに示されているような広い角θは、高い表
面張力を有する発泡層4を現しており、これは結果とし
て発泡層4によるCS表面2の少ない湿潤を示してい
る。図1−Aに示されているような鋭角θは、低い表面
張力を有する発泡層を表しており、これは結果として大
きな湿潤を生じている。本発明の組成物における湿潤剤
による湿潤作用の望ましい程度は、湿潤角が10°〜1
10°、好ましくは、20°〜80°の範囲である。
【0046】所望により、ラテックスバインダーは、例
えばエチレングリコールのモノアルキルエーテル又はモ
ノアリールエーテル;ジエチレングリコール;プロピレ
ングリコール;ジプロピレングリコール;例えばエチレ
ングリコールのモノブチルエーテル、ジプロピレングリ
コールのモノブチルエーテルおよびエチレングリコール
のモノフェニルエーテル;前述のグリコール類およびジ
グリコール類のカルボン酸エステル、例えばエチレング
リコールモノブチルエーテルの酢酸エステルのような造
膜助剤を該バインダーの固形分の重量に基づいて、0〜
30重量%、好ましくは2〜15重量%、更に好ましく
は3〜10重量%を更に含有することができる。イース
トマン ケミカルス インコーポレーテッド キングス
ポーツテネシー(Eastman Chemicals,Inc.,Kingsport,T
ennessee)によって供給されるテキサノールモノイソブ
チレートエステルとして知られている2,2,4−トリ
メチルペンタン1,3−ジオールのモノイソブチレート
エステルが望ましい。本発明の組成物の中に造膜助剤を
存在させることは、膜の形成を更に改良し、それによっ
て、CS内部から大気中に湿分が実質的に移動すること
に対する遮断層が提供されていると考えられる。その結
果として、CS表面上の白華の形成が更に防止される。
その上、CS内部から大気中に湿分の移動を遅らせるこ
とによって、もしCSが湿分状態にあるならば、CSの
水和が更に進行し、それにより、その結果得られるCS
の構造強度が改良される。
【0047】所望により、ラテックスバインダーは、エ
マルションの固形分の重量に基づいて、均質化剤を0.
1〜2重量%、好ましくは0.2〜0.8重量%更に含
有している。適当な均質化剤には、非イオン性界面活性
剤、例えば、好ましくは、ユニオン カーバイト カン
パニー、チャールストン、ウェスト バージニア(Unio
n Carbide Co.,Charleston,West Vriginia)によって供
給されている、トラントンRX−405オクチルフェノ
キシポリエトキシエタノールが包含される。均質化剤の
目的は、ラテックスバインダーの種々な成分の均一かつ
均質な分散の向上であり、特に、顔料含有のラテックス
バイインダーの均一な色の分散を達成するためである。
更に、組成物の中に均質化剤が存在することにより、実
質的に均一なセルサイズ(cell size)を有する発泡層
が形成される。
【0048】シーラーに使用する場合には、追加成分を
組成物に添加してもよい。これらの追加成分には、顔
料、顔料エキステンダー(extender)、可塑剤、共溶
剤、造膜助剤、殺菌剤、レオロジー改良剤、充填剤例え
ばタルク、防腐剤、凍結/融解保護剤が包含される。
【0049】本発明の好ましい方法の次の工程は、湿潤
CSの表面または縁(edge)上に、発泡組成物の所望の
厚さの層を、従来の手段、例えば、カーテンコーター、
スプレーノズル、ローラーコーター、フローコーターに
よって、または押し出し法−特に縁を塗装するために有
用である−によって、適用することに関する。発泡層
は、従来の平坦化手段例えばドクターブレードによって
所望の厚さに均一に平坦化し、その結果として得られた
被膜例えばシーラー被膜の所望の要求に合うようにする
ことができる。一般的に、0.8〜10mm、好ましく
は2〜5mm、の範囲における発泡層が望ましい。本発
明は、CSの1つより多くの面上に、例えば表面および
裏面上に、または実質的に平らなCSの縁に沿って、ま
たは輪部をつけたCSの表面上に、例えば成形物または
成形された屋根タイルの表面上に、適用することが意図
されている。更に、本発明は、発泡層を、連続的に動く
CS上に、または予め切断したCS上に、適用すること
が意図されている。
【0050】本発明の好ましい方法の次の工程は、湿潤
CSの表面上にある発泡層をつぶすことに関する。一般
的に、発泡層は、20分未満、好ましくは3秒〜15分
以内、更に好ましくは10秒〜5分以内のつぶれ時間
(collapsing time)内においてそれ自身でつぶれる。
もし発泡層が20分以内においてつぶれないならば、セ
メント成分の実質的部分がCS表面に移動し、その上に
白華を生じる、と考えられる。所望により、CS上の発
泡層をつぶすことは、加熱、空気流の吹き付けにより、
またはCSの上に発泡層を有する該CSを超音波振動に
かけることにより、促進させることができる。
【0051】本発明の好ましい方法の次の工程は、その
上につぶれた発泡層を有する湿潤CSを水和することに
関する。水和のプロセスは時間に依存しており、一般的
に最大28日間まで続き、その点において、CSは構造
強度が最大になる。水和の時間は、もし必要であるなら
ば、湿度を変えることにより、またCSに高温をかける
ことにより、調節することができる。例として、屋根タ
イルにおけるCSは、一般的に、5〜15時間から最大
24時間までに水和される。
【0052】所望により、本発明の方法には、本発明の
方法によって適用されたシーラー被膜の上に追加の透明
層または顔料を含有した層を施すことが包含されてい
る。例えば、高光沢、向上した耐候性、または白華から
のさらなる保護を得るために、典型的に使用されている
慣用のラテックスバインダーの層を、本発明の方法によ
って適用されたシーラー被膜の上に施してもよい。
【0053】更に、本発明の方法には、未硬化または水
和したCS上に耐白華性被膜を形成することが包含され
る。
【0054】本発明の方法により、屋根タイル、スレー
トまたはひさし、建物用製品、例えば内装又は外層用の
サイディングおよびコンクリート製床タイルのような表
面上又は縁に耐久シーラー被膜として適当な平滑な表面
を有するセメント質基体が製造される。所望する用途に
より、当業者は、発泡層の厚さを変えることにより、ま
たは発泡層中の組成物の固形分を変えることにより、被
膜の厚さを変えることができる。例えば、本発明の被膜
は、また、セメント質基体、例えば降雨気候条件にさら
されている屋根タイル、の水の浸透を防ぐのに用いるこ
ともできる。所望により、本発明の組成物は、顔料例え
ば酸化鉄とともに使用して、セメント質基体上に更に追
加の顔料含有の仕上げ被膜またはステイン(stain)を
必要としないシーラー被覆を形成することができる。
【0055】試験の手順 後述の実施例において報告されたデータを評価するため
に以下の試験手順を使用した:
【0056】気泡サイズ分布:塗料組成物の発泡層の気
泡セルの均一性は、目視で観察された。説明の方法とし
て、図2−Aは、実質的に均一な気泡のサイズおよび形
状を有するアラビア数字2によって同定された均一な気
泡セルを含んでいる均一に発泡された層を例示してい
る。一方、図2−Bは、均一な気泡セル4と混ざってい
る大きな気泡のセル6を含有する発泡層を例示してい
る。均一な気泡セル4の少なくとも4倍のサイズを有す
る大きな気泡セル6を含んでいる発泡層は、望ましくな
いし、かつ均一なサイズであるとは考えられない。しか
し、気泡セル4の4倍より大きくない、好ましくは、3
倍より大きくない、更に好ましくは2倍より大きくない
大きな気泡セル6を含んでいる発泡層は、望ましくかつ
均一なサイズを有していると考えられる。
【0057】白華の程度:白華の程度は、0〜10の白
華のスケールにより目視により測定される。なお、10
は白華のないCS表面を表し、そして0は全表面が白華
になっているCS表面を表している。この試験において
は、白華のスケールが5以上は、CS上の白華の許容さ
れる程度であると考えられる。説明の方法として、図3
−Aおよび図4−Aは、白華のないCS表面を表してお
り、白華のスケールによる数の10として示される。図
3−Cおよび図4−Cは、それぞれ白華のスケールによ
る数の8および5として示された白華の許容される程度
を有するCS表面を表し、そして図3−Bおよび図4−
Bは、それぞれ、白華のスケールによる数の2および1
として示された白華の許容されない程度を有するCS表
面を表している。
【0058】ポリマー1の製造:脱イオン水914gを
含有する反応容器を撹拌しながら、窒素雰囲気下で85
℃に加熱した。この加熱された容器に、ラウリル硫酸ナ
トリウム15.5g、炭酸ナトリウム7.6g、および
過硫酸ナトリウム7.8gを加えた。脱イオン水869
gを、ラウリル硫酸ナトリウム15.5g、アクリル酸
ブチル992g、メタクリル酸メチル1155gおよび
メタクリル酸28.3gと混合することにより、モノマ
ーエマルション混合物を造った。次いで、モノマーエマ
ルション混合物の1部(180g)を加熱された前記反
応容器に加えた。次いで、モノマーエマルション混合物
の残りを反応容器に徐々に加え、続いて脱イオン水50
gを加えた。次いで、反応容器を冷却し、脱イオン水1
gに溶解した硫酸第一鉄0.01gを加え、続いて脱イ
オン水40gに溶解したt−ブチルハイドロゲンパーオ
キサイド1.76gおよび脱イオン水30gに溶解した
ソジウムスルホキシレートホルムアルデヒド0.88g
を加えた。この添加の後にアンモニア水50gを加え
た。
【0059】最終ラテックスは、粒子サイズ180n
m、固形分52.5重量%、pH9.9、Tg26℃、
および250センチポアズ未満の粘度[30RPM,N
o.2スピンドルのブルックフィールド粘度計を使用し
て測定した]を有していた。
【0060】実施例1〜4 次の表1に示された実施例1〜4は、表1に示された順
序で成分を加えることにより造り、気泡分布の均一性に
ついての湿潤剤および造膜助剤の効果を評価した。
【表1】 表1 実施例No. 1 2 3 4 ポリマー1 100 100 100 100 造膜助剤1 5 5 5 5 湿潤剤2 0 1 2 3 固形分(重量%) 47.6 47.2 46.7 46.3
【0061】註:特にことわりがなければ、次の市販成
分を使用した: 1:テキサノールR(TexanolR)(イーストマン ケミ
カル プロダクツ インコーポレーテッド、キングスポ
ーツ、テネシーによって供給された造膜助剤) 2:トラントンRGR−5M(TritonRGR−5M)(ユ
ニオン カーバイト コーポレーション、ダンバリー、
コネチカット、によって供給されている界面活性剤) 重量はグラム単位である。
【0062】実施例1〜4の組成物のそれぞれの100
gを、キッチンエイド ブレンダー(Kitchen Aid blen
der)中において高速度で10分間、次いで中速度で5
分間、発泡させた。得られた気泡を、エターニット カ
ンパニー、レイマン、ドイツ国(Eternit Company,Leim
an,Germany)によって供給されているファイバーセメン
トボードから造られたCS試験表面に上に適用した。ガ
ードナー ナイフーシリーズ161(Gardner Knife-Se
ries161)〔ガードナー ラボラトリー 、ベテスダ、
メリーランド(Gardner Laboratories,Bethesda,Maryla
ndによって供給されている)〕として知られているドク
ターブレードを使用して、発泡層を2.4mmの厚さに
調節した。発泡層の性質を次の表2に示した。
【表2】 表2 実施例No. 1 2 3 4 気泡密度(g/ml) 0.13 0.12 0.07 0.06 気泡分布 均一でない1 均一でない 均一2 均一2
【0063】註:1:図2−Bに示されたものに類似し
ている。 2:図2−Aに示されたものに類似している。
【0064】実施例1〜4は、組成物中の湿潤剤の量の
増加により、結果として得られた発泡層の気泡分布の均
一性が、気泡密度を低くしつつ改良されている。
【0065】実施例5〜8 次の表3に示された実施例5〜8の組成物は、実施例1
〜4に記載された手順によって造り、発泡させ、そして
試験用CS表面に上に適用した。
【表3】 表3 実施例No. 5 6 7 8 ポリマー1 100 100 100 100 造膜助剤1 5 5 5 5 湿潤剤2 2 2 2 2 発泡剤3 0 1 2 3 固形分(重量%) 48.0 47.8 47.6 47.4
【0066】註:特にことわりがなければ、次の市販成
分を使用した: 1:テキサノールR 2:トラントンRGR−5M 3:ローダポンRL−22(RhodaponRL−22)(ロー
ヌプーラン コーポレーション、クランベリー、ニュージャージー、
によって供給されているラウリル硫酸アンモニウム)
【0067】実施例5〜8において造られた発泡層の性
質を次の表4に示した:
【表4】 表4 実施No. 5 6 7 8 気泡密度(g/ml) 0.065 0.062 0.059 0.049 気泡分布 均一2 均一2 均一2 均一2
【0068】註:2:図2−Aに示されたものに類似し
ている。
【0069】実施例5〜8は、組成物に添加された発泡
剤の量の増加により、均一な気泡密度を有する発泡層を
保ちつつ、気泡密度が減少することを示している。
【0070】実施例9〜11 実施例1〜4に記載された手順によって、次の表5に示
されている実施例9〜11の組成物を製造し、発泡さ
せ、試験用CS表面上に適用した:
【表5】 表5 実施例No. 9 10 11 ポリマー1 100 100 100 造膜助剤1 5 5 5 湿潤剤 2 2 2 2 発泡剤3 2 2 2 固形分(重量%) 47.6 30.0 26.1
【0071】註:特にことわりがなければ、次の市販成
分を使用した: 1:テキサノールR 2:トラントンRGR−5M 3:ローダポンRL−22
【0072】実施例9〜11の発泡層の性質を次の表6
に示した。
【表6】 表6 実施例No. 9 10 11 気泡密度(gm/ml) 0.059 0.04 0.039 気泡分布 均一2 均一2 均一2
【0073】註:2:図2−Aに示されたものに類似し
ている。
【0074】低い気泡密度および固形分を有する実施例
10および11は、均一な気泡分布を有するだけでな
く、またそれらの低気泡密度および固形分のため、より
高い固形分を有する実施例9よりも発泡し易い。
【0075】コンクリート混合物試験用基体の製造 MDC、フィラデルフィア、ペンシルバニア、によって
供給されているタイプIのポルトランドセメント67
6.6gを、モーリーカンパニー(Morie Company)、
ミリビル、ニュージャージー、によって供給されている
45メッシュの砂2029.7gと一緒に、ホバート
ミキサー(Hobart mixer)の混合用ボウルに入れた。こ
の混合物がよく混合するまで撹拌した。次いで、モーベ
イ コーポレーション(Mobay Corporation)、ピッツ
バーグ、ペンシルバニア、によって供給されているベイ
フェロックス(Bayferrox)318M黒色酸化鉄33.
8gを、撹拌しながら混合物に加えた。脱イオン水34
1.3gを、混合物を撹拌しながら、ボウルの中にゆっ
くり注入し、十分に混合されたコンクリート混合物が造
られるまで、撹拌を続けた。このコンクリート混合物を
ペトリ皿の中に注ぎ〔パテA(patty−A)と称す
る〕、その上面をできるだけ平面になるようにスパチュ
ラを用いて平らにした。パテAの説明は図3−Aに示し
た。
【0076】スラリー状試験用基体の製造 モーベイ コーポレーション、ヒッツバーグ、ペンシル
バニア、によって供給されているベイフェロックス31
8M黒色酸化鉄49.35gを、フィッシャーサイエン
ティフィック ラボ スターラー モデル SL 2
400(Fisher Scientific lab stirrer model SL 240
0) のボウルの中に入れられた脱イオン水459.3g
に、中程度で撹拌しながら加えた。約2分後、ベイフェ
ロックス318M黒色酸化鉄が完全に湿ったとき、MD
C、フィラデルフィア、ペンシルバニア、によって供給
されているタイプIのポルトランドセメント987g
を、混合物にゆっくり加え混合物が十分に混合されるま
で、連続して撹拌した。次いで、モーリー カンパニ
ー、ミリビル、ニュジャージー、によって供給されてい
る45メッシュの砂493.5gを、よく撹拌しながら
加え、砂を混合物の中に十分に混合させてセメント質ス
ラリーを生成させた。このスラリーをペトリ皿の中に注
ぎ(パテBと称する)、その上面をできるだけ平面にな
るようにスパチュラを用いて平らにした。パテBの説明
は図4−Aに示した。
【0077】実施例12〜13 実施例1〜4に記載された手順によって、次の表7に示
されている実施例12および13の組成物を造った:
【表7】 表7 実施例No. 12 13 ポリマー1(50%固体分) 95.24 565.56 造膜助剤1 4.76 − 造膜助剤2 − 33.0 発泡剤3 4.0 − 湿潤剤4 4.0 − 消泡剤5 − 0.72 界面活性剤6 − 0.72 水 100.0 106.95 合計 210.0 706.95
【0078】註:特にことわりがなければ、次の市販成
分を使用した: 1:テキサノールR 2:ブチルセロソルブ60.0%固形分 3:ローダポンRL−22 4:トラントンRGR−5M 5:ドリュRY(DrewRY)(ドリュ インダストリアル
ディビジョン、アシュランド ケミカル コンパニ
ー、ボントン、ニュージャージー、 によって供給され
ている消泡剤) 6:サーフィノール104E(Surfynol 104E)(エア
ープロダクツ アンドケミカルス、インコーポレーテッ
ド、アレンタウン、ペンシルバニア、によって供給され
ている界面活性剤) *表示は重量部である。
【0079】実施例1〜4に記載された手順によって、
実施例12の組成物を発泡させ、パテAおよびパテBの
1組の表面上に適用した。実施例12および13の組成
物の未発泡のものを、パテAおよびパテBの他の1組の
上に厚さ0.0254mmの透明層としてスプレーし
た。次いで直ちに、全てのパテを、60℃および95%
相対湿度に設定された恒湿室内に16時間置いた。次い
で、これらのパテを取り出し、これらのパテ上に存在し
ている白華の程度を目視で分析した。これらの結果を次
ぎの表8に記載した:
【表8】 表8 適用法 実施No. 固形分 乾燥重量 基体 白華の程度 発泡 12 22.7 1.1* パテB 5 スプレー 12 22.7 1.3 パテB 1 スプレー 13 40.0 2.0 パテB 3 発泡 12 22.7 1.1 パテA 8 スプレー 12 22.7 1.3 パテA 4 スプレー 13 40.0 2.0 パテA 2
【0080】註:1〜10に等級をつけた白華、1=激し
い白華、10=白華なし。 *:見積もりした。 乾燥重量の単位はグラム/平方フィートである。
【0081】表8は、発泡したシーラー組成物は、未発
泡状態における同じ組成物と比較したときに、CS表面
上の白華を実質的に減少しているという、予想外の効果
を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1−A、図1−Bおよび図1−Cは、CS表
面上に置かれている発泡層の図であり、各図面は、接触
角によって現されているように異なった濡れの程度を有
する発泡層を現している。
【図2】図2−Aは、均一なセルサイズを有する発泡層
を現している。図2−Bは、不均一なセルサイズを有す
る発泡層を現している。
【図3】図3−A、図3−Bおよび図3−Cは、コンク
リート混合物試験用基体上に観察される白華の種々な程
度を例示している。
【図4】図4−A、図4−Bおよび図4−Cは、スラリ
ーにした試験用基体上に観察される白華の種々な程度を
例示している。
フロントページの続き (72)発明者 リチャード・バリー・マット アメリカ合衆国ペンシルバニア州18951、 クォーカータウン、ブリンクマン・ロード 1865

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −20℃〜100℃の範囲におけるT
    g、500〜5,000,000の範囲における重量平
    均分子量を有するラテックスバインダーを含有する水性
    の蒸発可能なキャリヤーおよび発泡剤を含有する耐白華
    性塗料組成物を発泡させ、セメント質基体の表面上に、
    前記耐白華性塗料組成物の発泡層を適用し、前記セメン
    ト質基体の前記表面上の前記発泡層をつぶして、前記表
    面上に耐白華性被膜を形成させることを含む、前記セメ
    ント質基体上に耐白華性被膜を形成させる方法。
  2. 【請求項2】 セメント質基体が、湿潤、未硬化または
    水和されている、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 未硬化または湿潤のセメント質基体を更
    に水和することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 水和工程を、高温および高相対湿度にお
    いて実施する、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 耐白華性塗料組成物に、カチオン性、ア
    ニオン性、非イオン性の界面活性剤湿潤剤およびそれら
    の混合物から成る群から選ばれた湿潤剤を添加すること
    により、セメント質基体の表面の湿潤を更に改良するこ
    とを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 造膜助剤化合物を加えることによって、
    つぶされた発泡層の膜形成を更に改良することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 発泡剤が、C12〜C24脂肪族カルボン酸
    のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、およびアミン塩、
    およびそれらの混合物、から成る群から選ばれる、請求
    項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 耐白華性塗料組成物が、組成物の固形分
    に基づいて1〜15%の発泡剤を含有する、請求項1ま
    たは7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 耐白華性塗料組成物が、含量を更に含有
    している、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 基体の上に、請求項1または9の方法
    によって形成された耐白華性被膜を有する、セメント質
    基体。
  11. 【請求項11】 −20℃〜100℃の範囲におけるT
    g、500〜5,000,000の範囲における重量平
    均分子量を有するラテックスバインダーを含有する水性
    の蒸発可能なキャリヤー、発泡剤、造膜助剤、および湿
    潤剤を含有する耐白華性塗料組成物を発泡させ、湿潤し
    たセメント質基体の表面上に、前記耐白華性塗料組成物
    の発泡層を適用し、湿潤したセメント質基体の表面を湿
    らして、その表面上の前記発泡層に均一に分配させ、湿
    潤したセメント質基体の前記表面上の前記発泡層をつぶ
    し、そしてその表面上に前記耐白華性被膜を有する前記
    の湿潤したセメント質基体を水和させることを含む、前
    記セメント質基体上に耐白華性被膜を形成させる方法。
  12. 【請求項12】 耐白華性塗料組成物のつぶされた発泡
    層が、湿潤されたセメント質基体の内部から湿気が解放
    されるのを防ぐことによって、湿潤したセメント質基体
    の水和時間を伸ばす、請求項11に記載の方法。
JP8209368A 1995-07-20 1996-07-22 セメント質基体上に耐白華性被膜を形成する方法 Withdrawn JPH09118573A (ja)

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