JPH0886292A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JPH0886292A
JPH0886292A JP22285294A JP22285294A JPH0886292A JP H0886292 A JPH0886292 A JP H0886292A JP 22285294 A JP22285294 A JP 22285294A JP 22285294 A JP22285294 A JP 22285294A JP H0886292 A JPH0886292 A JP H0886292A
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秀人 岡
Yoshiharu Takeuchi
義治 竹内
Yasushi Aeba
靖 饗場
Masahiro Tsubokawa
正浩 坪川
Manabu Sakai
学 阪井
Toshiharu Nozu
敏治 野洲
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油の飛散、流出を抑制して信頼性、成績
係数の高いものとする。 【構成】 軸受部分を潤滑、冷却して油回収容器28に
回収された潤滑油Mは、クランク軸12の回転による偏
芯重り29の回転に引きずられて移動すると同時に、そ
の遠心力によって油回収容器28の外周壁部に向かって
移動するが、移動した潤滑油Mが油回収容器28に逆流
した場合、偏芯重り29の端面部に形成したクランク軸
12の軸方向に対して上方に傾斜する傾斜面33によっ
て、潤滑油Mを油回収容器28の外周壁部に移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷暖房装置、冷蔵庫な
どの冷却装置に用いる圧縮機、例えばスクロール圧縮
機、ロータリー圧縮機のような密閉型電動圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】冷暖房装置、冷蔵庫などの冷却装置に用
いる密閉型電動圧縮機として従来提案されているものに
ついて、図9を参照してその構成を説明する。
【0003】図9において、圧縮機構部101は、固定
渦巻羽根102を有する固定スクロール103、旋回渦
巻羽根104を旋回鏡板105の上に形成した旋回スク
ロール106、および旋回スクロール106の自転を阻
止するオルダムリング107とから構成されており、固
定スクロール103は、軸受部材108とともに密閉容
器109に固定されている。旋回スクロール106の旋
回鏡板105において、旋回渦巻羽根104が設けられ
ている面と反対側の面には旋回スクロール軸110が設
けられ、この旋回スクロール軸110は、軸受部材10
8と副軸受部材111とによって回転自在に支持された
クランク軸112の上端に形成された偏芯穴部113に
嵌入されている。軸受部材108と副軸受部材111と
の間には、密閉容器109に固定された固定子114
と、クランク軸112に固定されてクランク軸112と
ともに回転する回転子115とかになる電動機部116
が配設されている。
【0004】密閉容器109の内部は、圧縮機構部10
1により圧縮された高圧冷媒ガスを吐出する吐出口11
7が設けられている吐出口側室118と、電動機部11
6が設置されている電動機側室119とに、圧縮機構部
101によって仕切られ、この吐出口側室118と電動
機側室119とは、圧縮機構部101に設けた連通口1
20によって連通されている。
【0005】以上のように構成されていることにより、
吸入管129より吸入された低圧冷媒ガスは圧縮機構部
101で圧縮されて高圧冷媒ガスとなり、吐出口側室1
18へ吐出された高圧冷媒ガスは、連通口120を通過
して電動機側室119へ流入し、その主流は矢印のよう
に下向きとなっている。電動機部116の固定子114
の外周には、連通口120とほぼ同軸状で密閉容器10
9に対して上下方向の切欠部121が設けられているの
で、下向きの高圧冷媒ガスの主流は、この切欠部121
を通過して密閉容器109の下部に達し、その後、固定
子114の下部を通り、電動機部116の固定子114
と回転子115との隙間を通過し、圧縮機構部101の
下部に設けられた吐出ガス通路122を通り、最終的に
は吐出管123より密閉容器109の外部へ吐出され
る。
【0006】一方、クランク軸112の下端には潤滑油
ポンプ124が設置され、この潤滑油ポンプ124は、
クランク軸112の回転に伴って、密閉容器109の底
部に設けた潤滑油溜125に溜められている潤滑油を、
クランク軸112の中心部に形成した連通路126を経
て圧縮機構部101へ汲み上げる。連通路126を経由
した潤滑油の大半は、旋回スクロール軸110を潤滑し
て主軸受127を潤滑したのち、油回収容器128の上
部より吐出されて油回収容器128内に回収される。
【0007】この油回収容器128に回収されて溜めら
れた潤滑油は、クランク軸112に一体に取り付けた釣
合をとるための偏芯重り129の回転により撹伴されて
遠心力が付与され、この遠心力の作用により、油回収容
器128に設けた部屋130へ連通孔131を通って押
し出される。ついで、潤滑油はさらにこの部屋130の
中を押し上げられ、圧縮機構部101の軸受部材108
に設けた排油通路132の中を押し進んだのち、電動機
部116の固定子114の外周に設けた切欠部121と
ほぼ同位相の位置に排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の密閉型電動圧縮
機にあっては、油回収容器128の底部とクランク軸1
12との間に間隙133が存在し、しかも偏芯重り12
9による遠心力は偏芯重り129が存在しない部分では
徐々に弱まるので、潤滑油は油回収容器128の内部に
逆流し易く、また、偏芯重り129の端面は軸方向に垂
直な面で形成されているので、潤滑油ポンプ124から
汲み上げる潤滑油が多い場合、偏芯重り129の端面に
潤滑油が集まって油回収容器128とクランク軸112
との間隙133から下部へ流出し、この流出した潤滑油
は、電動機部116の回転子115によって撹伴されて
電動機側室119内で多量の油滴となって飛散すること
があった。
【0009】また、圧縮機構部101より吐き出され、
連通口120を通って電動機側室119に導入された高
圧冷媒ガスは、飛散した多量の油滴と接触してこれを捕
集するので、多量の潤滑油を混入した高圧冷媒ガスが、
吐出ガス通路122を通って吐出管123より密閉容器
109の外部に排出され、この排出された高圧冷媒ガス
に混入されている潤滑油が原因となって、冷凍サイクル
中における配管圧力の損出が増加し、凝縮器や蒸発器な
どの熱交換器における熱交換効率の低下を招き、さらに
圧縮器の信頼性や成績係数の低下をもたらすという問題
点があった。
【0010】本発明は、潤滑油の飛散、流出を抑制して
信頼性、成績係数の高い密閉型電動圧縮機を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の密閉型電動圧縮機においては、密閉容器内
に、圧縮機構部およびこの圧縮機構部をクランク軸を介
して駆動する電動機部を収納し、上記圧縮機構部の下部
には、上記クランク軸に取り付けた偏芯重りおよびこの
偏芯重りを囲撓する油回収容器を有する潤滑油回収部を
形成し、この潤滑油回収部に、回収した潤滑油を上記油
回収容器の外周壁部に移動させる移動手段を設けたもの
である。
【0012】また、回収した潤滑油を油回収容器の外周
壁部に移動させる移動手段としては、偏芯重りの端面部
に、クランク軸の軸方向に対して上方に傾斜する傾斜面
を設けたり、偏芯重りの端面部に、クランク軸の半径方
向に対して傾斜する傾斜面を設けたり、偏芯重りは中心
部よりも外周部を肉厚とし、この偏芯重りの下端面に沿
って平行にした底部を油回収容器に設けたり、油回収容
器の外周壁部に段部を設けたり、あるいは、油回収容器
の外周部と偏芯重りの外端面との間隙部よりも小さい間
隙部を、油回収容器の底部と偏芯重りの下端面との間に
設けたりして形成することができる。
【0013】
【作用】上記のように構成された密閉型電動圧縮機にあ
っては、軸受部分を潤滑、冷却して油回収容器に回収さ
れた潤滑油は、クランク軸の回転による偏芯重りの回転
に引きずられて移動すると同時に、その遠心力によって
油回収容器の外周壁部に向かって移動して潤滑油溜に還
流される。一方、偏芯重りが存在しない部分では、潤滑
油の回転速度が徐々に弱まって遠心力が小さくなるの
で、油回収容器の外周壁部に移動した潤滑油は油回収容
器の内側に向かって逆流してくるが、回収した潤滑油を
油回収容器の外周壁部に移動させる移動手段によって、
潤滑油は油回収容器の外周壁部に強制的に移動させられ
るので、油回収容器の底部から電動機部へ流出すること
はなくなる。
【0014】また、油回収容器に逆流してきた潤滑油
は、偏芯重りの端面部に形成したクランク軸の軸方向に
対して上方に傾斜する傾斜面、あるいはクランク軸の半
径方向に対して傾斜する傾斜面によって油回収容器の外
周壁面の方向に移動させることができる。
【0015】また、偏芯重りは中心部よりも外周部を肉
厚とし、この偏芯重りの下端面に沿う形状の底部を油回
収容器に設けると、電動機部と連通している油回収容器
とクランク軸との隙間は、高い位置となって潤滑油が流
出し難くなり、外周壁面に集まり易くなる。
【0016】さらに、油回収容器の外周壁部に形成した
段部に潤滑油が溜まって電動機部に流出し難くなり、ま
た、油回収容器の外周部と偏芯重りの外端面との間隙部
よりも小さい間隙部を、油回収容器の底部と偏芯重りの
下端面との間に形成すると、油回収容器の底部に存在す
る潤滑油に遠心力が作用し易くなり、潤滑油が流出し難
くなる。
【0017】
【実施例】本発明の密閉型電動圧縮機について、密閉型
電動スクロール圧縮機を実施例として図1ないし図8を
参照して説明する。
【0018】図1において、圧縮機構部1は、固定渦巻
羽根2を有する固定スクロール3、旋回渦巻羽根4を旋
回鏡板5の上に形成した旋回スクロール6、および旋回
スクロール6の自転を阻止するオルダムリング7とから
構成されており、固定スクロール3は、軸受部材8とと
もに密閉容器9に固定されている。旋回スクロール6の
旋回鏡板5において、旋回渦巻羽根4が設けられている
面と反対側の面には旋回スクロール軸10が設けられ、
この旋回スクロール軸10は、軸受部材8と副軸受部材
11とによって回転自在に支持されたクランク軸12の
上端に形成された偏芯穴部13に嵌入されている。軸受
部材8と副軸受部材11との間には、密閉容器9に固定
された固定子14と、クランク軸12に固定されてクラ
ンク軸12とともに回転する回転子15とかになる電動
機部16が配設されている。
【0019】密閉容器9の内部は、圧縮機構部1により
圧縮された高圧冷媒ガスを吐出する吐出口17が設けら
れている吐出口側室18と、電動機部16が設置されて
いる電動機側室19とに、圧縮機構部1によって仕切ら
れ、この吐出口側室18と電動機側室19とは、圧縮機
構部1に設けた連通口20によって連通されている。
【0020】以上のように構成されていることにより、
吸入管29より吸入された低圧冷媒ガスは圧縮機構部1
で圧縮されて高圧冷媒ガスとなり、吐出口側室18へ吐
出された高圧冷媒ガスは、連通口20を通過して電動機
側室19へ流入し、その主流は矢印(図1参照)のよう
に下向きとなっている。電動機部16の固定子14の外
周には、連通口20とほぼ同軸状で密閉容器9に対して
上下方向の切欠部21が設けられているので、下向きの
高圧冷媒ガスの主流は、この切欠部21を通過して密閉
容器9の下部に達し、その後、固定子14の下部を通
り、電動機部16の固定子14と回転子15との隙間を
通過し、圧縮機構部1の下部に設けられた吐出ガス通路
22を通り、最終的には吐出管23より密閉容器9の外
部へ吐出される。
【0021】一方、クランク軸12の下端には潤滑油ポ
ンプ24が設置され、この潤滑油ポンプ24は、クラン
ク軸12の回転に伴って、密閉容器9の底部に設けた潤
滑油溜25に溜められている潤滑油を、クランク軸12
の中心部に形成した連通路26を経て圧縮機構部1へ汲
み上げる。連通路26を経由した潤滑油の大半は、旋回
スクロール軸10を潤滑して主軸受27を潤滑したの
ち、油回収容器28の上部より吐出されて油回収容器2
8内に回収される。
【0022】この油回収容器28に回収されて溜められ
た潤滑油は、クランク軸12の回転時の釣合をとるため
にクランク軸12に一体に取り付けられ、油回収容器2
8により囲撓されている断面半円形の柱状の偏芯重り2
9(図3参照)の回転により撹伴されて遠心力が付与さ
れ、この遠心力の作用により、油回収容器28に設けた
部屋30へ連通孔31を通って押し出される。ついで、
潤滑油はさらにこの部屋30の中を押し上げられ、圧縮
機構部1の軸受部材8に設けた排油通路32の中を押し
進んだのち、電動機部16の固定子14の外周に設けた
切欠部21とほぼ同位相の位置に排出されて潤滑油溜2
5に還流される。なお、33は偏芯重り29の端面部に
形成した傾斜面で、クランク軸12の軸方向に対して上
方に傾斜している。
【0023】油回収容器28部分の模式図を示す図2お
よび図2におけるA−A線断面図を示す図3を参照して
油回収容器28内での潤滑油の動きについて説明する。
なお、点Pは運転中の潤滑油の位置を示している。
【0024】偏芯重り29と油回収容器28との間に存
在する潤滑油Mは、クランク軸12の回転による偏芯重
り29の回転に引きずられて移動すると同時に、その遠
心力によって油回収容器28の外周壁部に向かって移動
し、連通孔31より油回収容器28の部屋30に導入さ
れる。一方、偏芯重り29が存在しない部分34では、
潤滑油Mの回転速度が徐々に弱まって遠心力が小さくな
るので、油回収容器28の外周壁部に移動した潤滑油M
は油回収容器28の内側に向かって逆流してくる。この
逆流してきた潤滑油Mは、偏芯重り29の端面部に当た
ると、傾斜面33の存在により、油回収容器28とクラ
ンク軸12との間隙35から電動機部16に流出するこ
となく、クランク軸12の回転により、上記傾斜面33
に沿って上方に移動して偏芯重り29の部分に集合する
ので、再び偏芯重り29によって遠心力が付与されて油
回収容器28の外周壁部に移動する。
【0025】したがって、回転子15による潤滑油Mの
飛散は防止され、排出する高圧冷媒ガスの中に混入され
る量も少なくなり、排出された高圧冷媒ガスに混入され
ている潤滑油が原因で惹起される冷凍サイクル中におけ
る配管圧力の損出、凝縮器や蒸発器などの熱交換器にお
ける熱交換効率の低下がなくなり、さらに圧縮機の信頼
性や成績係数の低下も起こらなくなる。
【0026】また、図4および図5に示すように、偏芯
重り29は断面扇形の柱状とし、その端面部にクランク
軸12の半径方向に対して傾いている傾斜面36を設け
ることもできる。この場合は、逆流してきて偏芯重り2
9の端面部に当接した潤滑油Mは、傾斜面36の存在に
より外側、すなわち油回収容器28の外周の方向に押し
出されるので、間隙35より電動機部16に流出するこ
とはなくなる。
【0027】また、図6に示すように、偏芯重り29は
断面半円形の柱状とし、クランク軸12側の中心部から
外周部に向かって順次肉厚を厚くなるように下端面に傾
斜面37を形成し、油回収容器28の底部はこの傾斜面
37に沿った円錐状底面38にすると、油回収容器28
の底部の形状が中高テーパー状となるので、底部に溜ま
った潤滑油Mは遠心力によりスムーズに油回収容器28
の外周に移動させることができ、さらに間隙35が高い
位置にあって潤滑油Mがこの間隙35から流出し難くな
っている。なお、油回収容器28の底部は円錐状の例を
説明したが、偏芯重り29の下端面を階段状にして肉厚
を厚くしても同様の効果が得られる。
【0028】また、図7に示すように、油回収容器28
の外周壁に段部40を設け、偏芯重り29の外周部の上
部においては、油回収容器28の内壁との間に比較的大
きな間隙部41を形成し、下部においては小さな間隙部
42を形成するようにすると、油回収容器28の上部か
ら流れ込んだ潤滑油Mは、段部40にいったん溜められ
るとともに、下の間隙部42に存在する潤滑油は偏芯重
り29による遠心力で段部40に押し上げられる。した
がって、間隙35より電動機部16に流出する潤滑油は
なくなる。
【0029】さらに、図8に示すように、油回収容器2
8の底部と偏芯重り29の下端面との間隙部43は、油
回収容器28の外周部と偏芯重り29の外端面との間隙
部44よりも小さくすることもできる。この場合には、
外側の間隙部43に大きな遠心力が働くので、下側の間
隙部42から間隙35を経て電動機部16に潤滑油Mが
流出する惧れはなくなる。
【0030】なお、以上説明した偏芯重りと油回収容器
とは適宜組み合わせることは可能であり、また以上は密
閉型電動スクロール圧縮機の例について説明したが、例
えば、密閉型ロータリ圧縮機のような他の密閉型電動圧
縮機に適用しても充分な効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、回収された潤滑油が、油回収容器とクラン
ク軸との間隙から電動機部に流出することはなく、クラ
ンク軸の回転による遠心力で的確に油回収容器の外周壁
面に移動するので、電動機部に流出して惹起される潤滑
油の飛散は防止され、排出する高圧冷媒ガスの中に混入
される量も少くなり、排出された高圧冷媒ガスに混入さ
れている潤滑油が原因で起こる冷凍サイクル中における
配管圧力の損出、凝縮器や蒸発器などの熱交換器におけ
る熱交換効率の低下がなくなり、さらに圧縮機の信頼性
や成績係数の低下も起こらなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における密閉型スクロール圧縮
機の断面図
【図2】同密閉型スクロール圧縮機の油回収部の模式図
【図3】図2のA−A線における断面図
【図4】同密閉型スクロール圧縮機の油回収部の変形例
の模式図
【図5】図4のB−B線における断面図
【図6】同密閉型スクロール圧縮機の油回収部の他の変
形例の模式図
【図7】同密閉型スクロール圧縮機の油回収部の別の変
形例の模式図
【図8】同密閉型スクロール圧縮機の油回収部のさらに
別の変形例の模式図
【図9】従来における密閉型スクロール圧縮機の断面図
【符号の説明】
1 圧縮機構部 9 密閉容器 12 クランク軸 16 電動機部 28 油回収容器 29 偏芯重り 33、36、37 傾斜面 38 円錐状底面 40 段部 43、44 間隙部 M 潤滑油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪川 正浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 阪井 学 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野洲 敏治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に、圧縮機構部およびこの圧
    縮機構部をクランク軸を介して駆動する電動機部を収納
    し、上記圧縮機構部の下部には、上記クランク軸に取り
    付けた偏芯重りおよびこの偏芯重りを囲撓する油回収容
    器を有する潤滑油回収部を形成し、この潤滑油回収部に
    は、潤滑油を上記油回収容器の外周壁部に移動させる移
    動手段を設けた密閉型電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 偏芯重りの端面部に、クランク軸の軸方
    向に対して上方に傾斜する傾斜面を設けて移動手段とし
    た請求項1記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 偏芯重りの端面部に、クランク軸の半径
    方向に対して傾斜する傾斜面を設けて移動手段とした請
    求項1記載の密閉型電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 油回収容器の底部は、中心部よりも外周
    部を肉厚とした偏芯重りの下端面と平行にして移動手段
    とした請求項1ないし3のいずれかに記載の密閉型電動
    圧縮機。
  5. 【請求項5】 油回収容器の外周壁部に段部を設けて移
    動手段とした請求項1ないし4のいずれかに記載の密閉
    型電動圧縮機。
  6. 【請求項6】 油回収容器の外周部と偏芯重りの外端面
    との間隙部よりも小さい間隙部を、油回収容器の底部と
    偏芯重りの下端面との間に設けて移動手段とした請求項
    1ないし5のいずれかに記載の密閉型電動圧縮機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11182471A (ja) * 1997-12-17 1999-07-06 Sanyo Electric Co Ltd スクロール型圧縮機
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