JPH0883980A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法

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JPH0883980A
JPH0883980A JP24480594A JP24480594A JPH0883980A JP H0883980 A JPH0883980 A JP H0883980A JP 24480594 A JP24480594 A JP 24480594A JP 24480594 A JP24480594 A JP 24480594A JP H0883980 A JPH0883980 A JP H0883980A
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JP
Japan
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copper foil
resin composition
hole
forming
layer
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Application number
JP24480594A
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English (en)
Inventor
Yoichi Haruta
要一 春田
Takeya Matsumoto
健也 松本
Tomio Kanbayashi
富夫 神林
Hideki Hiraoka
秀樹 平岡
Masahiro Fujiwara
正裕 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、硬化性樹脂組成物の層を2枚の銅
はく間に挟み、スルーホールおよび銅はくに配線パター
ンを形成して内層パネルとする工程;銅はくに加熱流動
性が異なる2種類の硬化性樹脂組成物の層を形成してな
る外層用銅張絶縁シートを、前記内層パネルの片面また
は両面に加熱ラミネートする工程;表面銅はくに穴を空
け、下の樹脂組成物をアルカリ溶解することによりスル
ーホールを再度穿孔する工程;樹脂組成物の硬化および
銅はくに配線パターンを形成する工程等からなる多層プ
リント配線板の製造方法。 【効果】 生産性の低いドリル加工を使用せずに、高密
度配線の多層プリント配線板を生産性よく製造すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安価で高密度配線可能な
多層プリント配線板の製造方法に関するものである。本
発明は連続ラミネートによる製造が可能で穴加工を化学
的処理で行うことのできる多層プリント配線板の製造方
法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、多機能化に伴って、
現在プリント配線板はより高密度化の方向に進んでい
る。例えば、導体回路の細線化、高多層化、スルーバイ
アホールや、ブラインドバイアホ−ル、バリ−ドバイア
ホ−ル等のインタ−スティシャルバイアホ−ルを含むス
ル−ホ−ルの小径化、多層化、薄型化、小型チップ部品
の表面実装による高密度実装等がある。一方高密度化に
伴い従来のプリント配線板では高価格となる傾向があっ
た。
【0003】従来、ガラスエポキシプリプレグ、ガラス
ポリイミドプリプレグを単数または複数枚介して両面に
銅はくを積層してなる銅張積層板の両面にエッチング処
理を施し配線パターンを形成してなる内層パネルに、黒
化処理を行った後、プリプレグおよび銅はくを適宜レイ
アップしてプレスにより加熱加圧積層し、続いてドリル
穴加工、めっき、エッチング等の処理をしてパターン形
成を行うことにより多層プリント配線板が製造されてき
た。
【0004】従来の多層プリント配線板の製造方法で
は、一般的には上述のように熱プレスを使用するため、
熱プレスの準備として内層パネル、0.05〜0.2m
m厚のプリプレグ1〜2枚と銅はく、離型フィルム、鏡
面プレス板等をレイアップし、それを熱プレスあるいは
真空熱プレスで熱圧着し、その後取り出して解体する等
の作業が必要である。レイアップ、加熱時の温度上昇、
加熱圧着、冷却、解体等バッチ生産であり、工数が大き
い作業であるという問題があった。
【0005】また、ドリル穴加工は1穴づつ空けること
は工数が大きいので、一般的には銅張積層板を複数枚重
ねてドリル穴加工することにより効率を高めている。し
かしながら、最近のように高密度化が進み、スルーホー
ル、ブラインドバイアホール等の小径穴が必要になって
くると加工精度、ドリル強度等の問題から銅張積層板を
重ねてドリル加工することが不可能となり、1穴づつ精
度良く空けるために高度な加工技術が必要となり、生産
性の低下および設備費用の上昇等の問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来法の
欠点をなくし、ドリル加工を使用せず化学処理により穴
加工が可能な高密度配線かつ生産性の高い多層プリント
配線板の製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の多層プリ
ント配線板の製造方法は、硬化性を有し硬化前はアルカ
リ可溶性の第1の樹脂組成物の層を第1の銅はく上に形
成し、更に該樹脂組成物の層に第2の銅はくをラミネー
トする工程;エッチングレジストを前記第1の銅はくお
よび第2の銅はくの上に形成し、該銅はくの樹脂組成物
の層を挟んで対峙する後記スルーホールを形成する位置
をエッチングして銅はくの穴を形成する工程;銅はくの
穴の下の露出した第1の樹脂組成物をアルカリ水溶液で
溶解除去してスルーホールを形成するともにエッチング
レジストの膜はぎを行う工程;樹脂組成物を硬化させる
工程;第1の銅はくおよび第2の銅はくを選択エッチン
グして配線パターンを形成して内層パネルを作成する工
程;表面銅はくとなるべき銅はく上に、硬化性を有し硬
化前はアルカリ可溶性でかつ加熱時の流動性が小さい第
3の樹脂組成物の層を形成し、その上に硬化性を有し硬
化前はアルカリ可溶性でかつ加熱時の流動性が大きい第
2の樹脂組成物の層を形成してなる外層用銅張絶縁シー
トを、前記内層パネルの片面または両面に加熱ラミネー
トする工程;表面銅はくの、前記内層パネルのスルーホ
ールに対応する位置をエッチングして、銅はくに穴を設
ける工程;該工程により露出した第3の樹脂組成物およ
びその下の第2の樹脂組成物をアルカリ水溶液で溶解し
てスルーホールを再度穿孔する工程;樹脂組成物を硬化
させる工程;スルーホールに導電物質を形成する工程;
選択エッチングにより表面銅はくに配線パターンを形成
する工程からなる。
【0008】上記のように本発明の多層プリント配線板
の製造方法によれば、従来のように生産性の悪い積層時
のレイアップ工程、熱プレス工程、解体工程等の大きな
工数を要するバッチ作業の代わりに、加熱ラミネート、
特に連続的なロールラミネートにより多層プリント配線
板が容易に製造可能となる。この銅張絶縁シートの内層
パネルへの加熱ラミネートは、得られるパネルの強度面
から両面に行われるのが好ましく、また該ラミネートは
片面づつ行ってもよく、両面同時に行っても良い。しか
も、従来一穴づつ空けていたスルーホール、ブラインド
バイアホールをドリル加工の代わりに、本発明では樹脂
組成物のアルカリ溶解により一括で穴加工が可能となり
生産性が著しく向上する。
【0009】本発明の多層プリント配線板の製造方法に
おいて用いるエッチングレジストとしては、エッチング
レジストインク、液状レジスト、ドライフィルム等が挙
げられるが、ポジ型エッチングレジストを使用すれば、
活性エネルギーとして紫外線が照射されない部分は再度
露光現像が可能であるから一回のレジスト膜の形成で2
回のパターン形成ができることになり、工程の簡略化、
レジスト材料使用量の低減により資源の有効活用および
よりコストダウン、更には工程が減少することによりハ
ンドリング作業を少なくできるので歩留りの向上を図る
ことができる。
【0010】本発明の多層プリント配線板の製造方法に
おいて、エッチングレジストを形成した銅はくに穴を設
けた後の銅はくの下の樹脂組成物をアルカリ溶解する時
に、エッチングレジストを同時に膜はぎすると工数が減
るので好ましい。
【0011】本発明の第2の多層プリント配線板の製造
方法は、硬化性を有し硬化前はアルカリ可溶性の第1の
樹脂組成物の層を第1の銅はく上に形成し、更に該樹脂
組成物の層に第2の銅はくをラミネートする工程;硬化
性を有する第4の樹脂組成物を、前記第1の銅はくおよ
び第2の銅はく上に、加熱時の流動性が小さくアルカリ
難溶性のエッチングレジストとして形成し、銅はくのエ
ッチングを行い、第1の銅はくおよび第2の銅はくの樹
脂組成物の層を挟んで対峙する後記スルーホールを形成
する位置に銅はくの穴を形成するとともに、第1の銅は
くおよび第2の銅はくに配線パターンを形成して内層パ
ネルを作成する工程;表面銅はくとなるべき銅はく上
に、硬化性を有し硬化前はアルカリ可溶性でかつ加熱時
の流動性が大きい第2の樹脂組成物の層を形成してなる
外層用銅張絶縁シートを、前記内層パネルの片面または
両面に加熱ラミネートする工程;表面銅はくの、前記内
層パネルのスルーホール用の銅はくの穴に対応する位置
をエッチングして、銅はくに穴を設ける工程;該工程に
より露出した第2の樹脂組成物およびその下の第1の樹
脂組成物をアルカリ水溶液で溶解してスルーホールを形
成する工程;樹脂組成物を硬化させる工程;スルーホー
ルに導電物質を形成する工程;選択エッチングにより表
面銅はくに配線パターンを形成する工程からなる。
【0012】本発明の多層プリント配線板の製造方法に
おいて、第2の樹脂組成物よりも第1の樹脂組成物の方
のアルカリ溶解性が大きいと、第2の樹脂組成物の方が
第1の樹脂組成物よりスルーホール形成時にアルカリ水
溶液に接触する時間が長いにも係わらず、銅はく下のア
ンダーカットが少ない良好な形状の穴が形成できるので
好ましい。
【0013】本発明において、外層用銅張絶縁シートを
内層パネルに加熱ラミネートした後の表面銅はくにスル
ーホール用の穴をあけると同時にブラインドホールを形
成する箇所にも穴を空けると、スルーホールの形成と同
時にブラインドバイアホールも樹脂組成物のアルカリ溶
解により一括で加工することができ、生産性が著しく向
上するので好ましい。
【0014】第4の樹脂組成物は、多層プリント配線板
の層間絶縁層として用いるだけでなく、内層パネルのス
ルーホールおよび配線パターンを形成するためのエッチ
ングレジストとして用いる。該組成物としては、最初か
ら加熱時の流動性が小さくおよび/またはアルカリ難溶
性の樹脂組成物を選択して形成させることも可能だが、
レジストとして露光するときの紫外線等の作用により樹
脂組成物を半硬化させることにより、アルカリ難溶性と
することおよび/または加熱時の流動性を小さくするこ
ともでき、樹脂の種類や工数を低減できることから後者
の方法が好ましい。
【0015】本発明の第2の多層プリント配線板の製造
方法は、層間絶縁層として利用する加熱時の流動性が小
さい第4の樹脂組成物上に加熱時の流動性が大きな第2
の樹脂組成物を形成した銅張絶縁シートを加熱ラミネー
トするものであるが、第2の樹脂組成物の大部分は流動
するが、第2の樹脂組成物の一部は銅はくと第4の樹脂
組成物間に残留させると、第4の樹脂組成物と銅はく間
の接着力を確保することができるので好ましい。
【0016】本発明の第3の多層プリント配線板の製造
方法は、硬化性を有し硬化前はアルカリ可溶性の第1の
樹脂組成物の層を第1の銅はく上に形成し、更に該樹脂
組成物の層に第2の銅はくをラミネートする工程;硬化
性を有する第4の樹脂組成物を、前記第1の銅はくおよ
び第2の銅はく上に、加熱時の流動性が小さくアルカリ
難溶性の第1のエッチングレジストとして形成し、かつ
該銅はくのブラインドバイアホールを形成する部分に、
第2のエッチングレジストを形成する工程;銅はくのエ
ッチングを行い、第1の銅はくおよび第2の銅はくの、
樹脂組成物の層を挟んで対峙する後記スルーホールを形
成する位置に銅はくの穴を形成するとともに配線パター
ンを形成して内層パネルを作成する工程;表面銅はくと
なるべき銅はく上に、硬化性を有し硬化前はアルカリ可
溶性でかつ加熱時の流動性が大きい第2の樹脂組成物の
層を形成してなる外層用銅張絶縁シートを、前記内層パ
ネルの片面または両面に加熱ラミネートする工程;表面
銅はくの、前記内層パネルのスルーホール用銅はくの穴
に対応する位置およびブラインドバイアホールを形成す
る位置をエッチングして、銅はくに穴を設ける工程;該
工程により露出した第2の樹脂組成物、その下の第1の
樹脂組成物および第2のエッチングレジストをアルカリ
水溶液で溶解してスルーホールおよびブラインドバイア
ホールを形成する工程;樹脂組成物を硬化させる工程;
スルーホールおよびブラインドバイアホールに導電物質
を形成する工程;選択エッチングにより表面銅はくに配
線パターンを形成する工程からなる。
【0017】本発明の第3の多層プリント配線板の製造
方法によれば、第1のエッチングレジストとして利用さ
れた第4の樹脂組成物を層間絶縁層としてそのまま利用
できるとともに、第2のエッチングレジストにより第1
の銅はくあるいは第2の銅はくと外層の銅はく間の銅は
く2層間のブラインドバイアホールを形成することがで
きる。すなわち層間の銅はくの接続の自由度が大きくな
り、回路設計が簡素化される。
【0018】本発明の第3の多層プリント配線板の製造
方法において、第2のエッチングレジストはスクリーン
印刷、オフセット印刷等で形成することができる。
【0019】本発明の多層プリント配線板の製造方法に
おいて、第2の樹脂組成物よりも第1の樹脂組成物の方
のアルカリ溶解性が大きいと、第2の樹脂組成物の方が
第1の樹脂組成物よりスルーホール形成時にアルカリ水
溶液に接触する時間が長いにも係わらず、銅はく下のア
ンダーカットが少ない良好な形状の穴が形成できるので
好ましい。
【0020】なお、いずれの製造方法においても、各工
程の順序は特に限定されているものではなく、適宜入れ
替えることができる。また必要に応じて更に多層のプリ
ント配線板の作成も可能である。
【0021】本発明で使用する樹脂組成物は、硬化性を
有しかつ硬化前はアルカリ水溶液に可溶なベースレジン
(以下、単に「ベースレジン」と称する。)を主成分と
するが、該ベースレジンとしてはアルカリ水溶液に可溶
なアクリル樹脂および/またはメタクリル樹脂(以下
「(メタ)アクリル樹脂」と称する。)の使用が、硬化
後の絶縁性等に優れているので好ましい。
【0022】なお第4の樹脂組成物については、前述の
とおり初めからアルカリ難溶性のベースレジンを用いる
ことも可能であるが、上記アルカリ可溶性のベースレジ
ンを半硬化させてアルカリ難溶性として使用することも
可能である。
【0023】樹脂組成物には、ベースレジン以外に、そ
の種類および目的に応じて、接着性補強剤(架橋剤)、
活性エネルギー線硬化反応開始剤、活性エネルギー線硬
化反応促進剤および熱硬化剤から選ばれる必要な成分を
配合して得られる。更に必要であれば、上記樹脂組成物
に着色顔料、耐湿顔料、消泡剤、レベリング剤、チクソ
性付与剤、重合禁止剤または沈降防止剤等を適宜添加し
ても良い。
【0024】本発明で使用する樹脂組成物の加熱時の流
動性は、ベースレジンの分子量、ベースレジンのガラス
転移点、架橋剤の種類および量によって制御できる。即
ち、ベースレジンの分子量が小さいほど、ガラス転移点
が高いほど、硬化前の流動性がより高い架橋剤を使用す
るほど、架橋剤の量が多いほど、樹脂組成物の加熱時の
流動性は一般的に大きくなる。
【0025】ここで、加熱時の流動性が大きいとは、内
層パネル上へ、銅張絶縁シートを加熱積層する工程にお
ける加熱、即ち概ね60〜120℃の樹脂組成物が熱硬
化しない温度範囲において、樹脂組成物の層が溶融し
て、内層パネル表面の配線パターン間またはスルーホー
ル内に容易に流れ出し、該配線パターン間またはスルー
ホール内を埋めることができる流動性を有することを示
す。また加熱時の流動性が小さいとは、上記の加熱温度
において、樹脂組成物が実質的に非流動性を維持するこ
とをいう。
【0026】ベースレジンとしては、カルボキシル基、
フェノール性水酸基等のアルカリ溶解性の基を含有し、
紫外線、電子線等の活性エネルギー線に硬化性を有しな
い、所謂感光性のない樹脂と、カルボキシル基、フェノ
ール性水酸基等のアルカリ溶解性の基、並びにアクリロ
イル基またはメタクリロイル基等の光重合或いは光二量
化する感光性基とを含有する活性エネルギー線に硬化性
を有する、所謂感光性のある樹脂が挙げられる。
【0027】感光性のない好ましいベースレジンとして
は、アルカリ水溶液に可溶な(メタ)アクリル樹脂、特
にアクリル酸および/またはメタクリル酸(以下「(メ
タ)アクリル酸」と称する。)と、(メタ)アクリル酸
エステル、スチレンまたはアクリロニトリル等のビニル
モノマーとの共重合体が挙げられる。
【0028】感光性を有するベースレジンは、特にその
感光性基の濃度が0.1〜5.0meq/gの範囲が好
ましく、更に好ましくは0.3〜4.0meq/gであ
る。感光性基の濃度が小さすぎると光硬化性が悪くな
り、大きすぎると保存安定性が悪くなる。
【0029】感光性を有する好ましいベースレジンとし
ては、感光性を有しアルカリ水溶液に可溶な(メタ)ア
クリル樹脂、特に(メタ)アクリル酸エステル、スチレ
ンまたはアクリロニトリル等のビニルモノマーと、(メ
タ)アクリル酸との共重合体に、グリシジルアクリレー
トおよび/またはグリシジルメタクリレート(以下「グ
リシジル(メタ)アクリレート」と称する。)等のグリ
シジル基含有不飽和化合物を開環付加したもの(以下
「開環付加物」と称する。)が、アルカリ溶解性に優
れ、また硬化後の絶縁抵抗および耐熱性に優れているの
で好ましい。
【0030】この開環付加物は、溶剤(例えばジグライ
ムなどのエーテル類、エチルカルビトールアセテート、
エチルセロソルブアセテート、イソプロピルアセテート
等のエステル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類)に、上記の共重合体を溶解し、グリシ
ジル(メタ)アクリレートをそのまま或いは溶剤で希釈
して滴下しながら反応させて得られる。
【0031】この際、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノ
メチルエーテル、フェノチアジン等のラジカル重合禁止
剤を10〜10,000ppm、好ましくは30〜5,
000ppm、特に好ましくは50〜2,000ppm
の範囲で添加し、反応温度を好ましくは室温〜170
℃、更に好ましくは40〜150℃、特に好ましくは6
0〜130℃の範囲で行うのが良い。また、触媒として
テトラブチルアンモニウムブロマイド、トリメチルベン
ジルアンモニウムクロライド等の四級アンモニウム塩、
トリエチルアミンなどの三級アミン等を添加しても良
い。
【0032】共重合体中のカルボキシル基にグリシジル
(メタ)アクリレートのエポキシ基を開環付加させる際
に、カルボキシル基の一部を残して適切な酸価になるよ
うにすれば、得られる樹脂はアルカリ可溶性となる。酸
価が小さくなりすぎてアルカリ溶解性が低下した場合
は、上記反応で生成した二級水酸基に無水マレイン酸、
無水フタル酸、無水イタコン酸、無水コハク酸等の酸無
水物を開環付加することにより酸価を上げることができ
る。
【0033】本発明で使用する樹脂組成物でアルカリ溶
解性の違う樹脂層とするには、ベースレジンの分子量、
架橋剤の種類を変える等種々の方法があるが、ベースレ
ジンの酸価を変えることが好ましい。ベースレジンの酸
価が高くなればなるほどそのベースレジンをベースとす
る樹脂組成物のアルカリ溶解性は高くなる。
【0034】本発明で使用する樹脂組成物を構成するベ
ースレジンは、その酸価が0.2〜10.0meq/g
の範囲が好ましく、更に好ましくは0.4〜5.0me
q/gで、特に好ましくは0.6〜3.0meq/gで
ある。酸価が小さすぎるとアルカリ溶解性が悪くなり、
大きすぎると耐水性等が悪くなる。
【0035】本発明に使用する加熱時の流動性が小さい
樹脂組成物を構成するベースレジンは、その分子量(ゲ
ルパーミュエーションクロマトグラフによるポリスチレ
ン換算重量平均分子量)が20,000〜200,00
0の範囲のものが好ましく、更に好ましくは40,00
0〜150,000である。分子量が小さすぎると加熱
時の流動性が大きくなり過ぎ、大きくなりすぎるとアル
カリ溶解性が悪くなる。また、加熱時の流動性が大きい
樹脂組成物を構成するベースレジンとしては分子量が
1,000〜50,000のものが好ましく、更に好ま
しくは5,000〜30,000である。分子量が小さ
すぎると耐熱性、耐水性等が悪くなり、大きくなりすぎ
ると加熱時の流動性が小さくなり過ぎる。
【0036】本発明で使用する樹脂組成物には、架橋剤
として活性エネルギー反応性化合物および/または熱硬
化性樹脂が使用できる。活性エネルギー反応性化合物と
してはアクリル系化合物またはメタクリル系化合物、エ
ポキシ系化合物、ビニル基含有化合物或いはアリル基含
有化合物等が使用できる。その例としては、単官能性化
合物としては2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート;2官能性化合物としてはウレタンアクリ
レート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,
4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバ
リン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレー
ト;多官能性化合物としてはトリメチロールプロパント
リアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ジペンタエリストールヘキサアクリレート、トリア
リルイソシアヌレート等が挙げられ、これらの付加物ま
たは縮合物も使用できる。熱硬化性樹脂としては、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂また
はアルキド樹脂等が挙げられる。
【0037】上記架橋剤としてはウレタンアクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)ジアクリレート
およびペンタエリスリトールトリアクリレートが好まし
い。ウレタンアクリレートは銅はくと樹脂層との密着性
を高める作用を特に有し、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレートは樹脂組成物の加熱後の流動性を
高める作用を特に有し、ペンタエリスリトールトリアク
リレートは樹脂組成物の硬化後の耐熱性を高める作用を
特に有している。上記架橋剤は1種または2種以上を、
ベースレジン100重量部に対して、20〜120重量
部添加することが望ましい。120重量部を超えるとア
ルカリ水溶液による溶解性が悪くなり、樹脂残留物が生
じ易い。20重量部未満では樹脂組成物と銅はく間の十
分な密着強度が得られない。
【0038】本発明で使用する樹脂組成物を構成する別
のベースレジンとしては、活性エネルギー線に照射され
るとアルカリ可溶性となる樹脂(以下「ポジ型樹脂」と
称する。)も挙げられる。具体例としては活性エネルギ
ー線で露光できるノボラック樹脂または/およびポリ
(ビニルフェノール)並びにナフトキノンジアジドスル
ホン酸エステルからなる系;ポリ(p−ブトキシカルビ
ニルオキシスチレン)共重合体、ポリ(p−ビニル安息
香酸ブチルエステル)共重合体、ポリ(メタ)アクリル
酸共重合体またはポリ(フタルアルデヒド)、並びに光
酸発生剤からなる系等に、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹
脂混ぜたものが挙げられる。
【0039】上記ベースレジンを用いた樹脂組成物は、
銅はくにエッチングで穴を空けた後、活性エネルギーを
照射すると照射された部分がアルカリ可溶となり、アル
カリ溶解した後の穴壁形状が平滑となり、穴壁上に導電
物質の形成が容易となり、導体間の接続信頼性が高くな
る。
【0040】紫外線、電子線等活性エネルギー線硬化の
反応開始剤としては、ベンゾインエーテル系としてベン
ジル、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;ケタール系
としてベンジルジアルキルケタール;アセトフェノン系
として2,2’−ジアリコキシアセトフェノン、2−ヒ
ドロキシアセトフェノン、p−t−ブチルトリクロロア
セトフェノン、p−t−ブチルジクロロアセトフェノ
ン;ベンゾフェノン系としてベンゾフェノン、4−クロ
ルベンゾフェノン、4,4’−ジクロルベンゾフェノ
ン、4,4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、o
−ベンゾイル安息香酸メチル、3,3’−ジメチル−4
−メトキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メ
チルジフェニルスルフィド、ジベンゾスベロン、ベンジ
メチルケタール;チオキサントン系としてチオキサント
ン、2−クロルチオキサントン、2−アルキルチオキサ
ントン、2,4−ジアルキルチオキサントン、2−アル
キルアントラキノン、2,2’−ジクロロ−4−フェノ
キシアセトン等が挙げられ、その配合量はベースレジン
100重量部に対して0.5〜10重量部が好ましい。
0.5重量部未満では反応が十分開始されなく、10重
量部を超えると樹脂層が脆くなる。
【0041】紫外線、電子線等活性エネルギー線硬化の
反応時の増感剤としては新日曹化工(株)製のニッソキ
ュアEPA、EMA、IAMA、EHMA、MABP、
EABP等、日本化薬(株)製のカヤキュアEPA、D
ETX、DMBI等、Ward Blenkinsop
社製のQuntacure EPD、BEA、EOB、
DMB等、大阪有機(株)製のDABA、大東化学
(株)製のPAA、DAA等が挙げられる。その配合量
はベースレジン100重量部に対して0.5〜10重量
部が好ましい。0.5重量部未満では活性エネルギー線
硬化の反応速度は向上せず、10重量部を超えると反応
が速くなり、シェルフライフを低下させる。電子線照射
で使用する場合は反応増感剤を省いてもよい。
【0042】熱硬化剤としてはパーオキサイド系が使用
可能であるが、中でも保存安定性の面からジブチルパー
オキサイド、ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド等のアルキルパーオキサイドまたはアリー
ルパーオキサイドが好ましい。その量はベースレジン1
00重量部に対して0.01〜10重量部が好ましい。
0.01重量部未満では硬化時間が長くなり、10重量
部を超えるとシェルフライフが短くなり作業性が悪くな
る。紫外線照射、電子線照射等を行う場合には必ずしも
硬化剤を必要としないが、銅はくの接着安定性、はんだ
耐熱性等密着性を高めるためには硬化剤を添加した方が
好ましい。ただし、ポジ型樹脂組成物の場合は不要であ
る。
【0043】加熱ラミネートは熱ロールを用いると連続
的にラミネートができるので生産性が良く好ましい。こ
の場合、圧力はエアー圧1〜5kg/cm2 、ロール加
熱温度は70〜100℃とすることが好ましい。
【0044】本発明における銅張絶縁シートは、銅はく
に塗布する加熱時の流動性が小さい第2の樹脂組成物の
層の厚さは30〜70μm、加熱による流動性の大きい
第3の樹脂組成物は20〜60μmとすることが好まし
い。なお加熱時の流動性が小さい第2の樹脂組成物の層
のみを銅はくに形成する場合にも、その厚さは30〜7
0μmが好ましい。
【0045】本発明の多層プリント配線板の製造方法に
おいて、樹脂層の硬化は加熱によって行うことができる
が、電子線のような活性エネルギー線によっても可能で
ある。加熱の場合その温度は80〜180℃の範囲が好
ましく、より好ましくは150〜170℃で30〜60
分である。熱硬化で180℃を超えると樹脂組成物が劣
化を起こし易く、80℃未満では硬化に時間がかかると
共に、架橋が不充分で絶縁抵抗が充分に出ない。
【0046】電子線照射の場合には180〜300kV
で10〜50Mradの条件がよく、銅はくを電子線が
透過することにより18〜35μm厚の銅はくの下の樹
脂組成物の層も硬化させることができる。
【0047】樹脂組成物との密着性を良好にするため
に、銅はくはそのマット面に樹脂組成物の層を形成する
ことが好ましい。また外層用銅張絶縁シートを内層パネ
ルに加熱ラミネートする際に、樹脂組成物と内層される
配線パターンとの接着力を確保するために、該配線パタ
ーン表面を粗面化処理、ブラックオキサイド処理(黒化
処理)、ブラウンオキサイド処理、レッドオキサイド処
理等を施しておくことが好ましい。また予め銅はくの両
面粗化したダブルトリートメント銅はくを使用すると、
このような処理が不要となり更に好ましい。
【0048】本発明で使用する銅張絶縁シートは多層プ
リント配線板の製造を連続的に行えるように、銅はくに
第2の樹脂組成物の層を形成した銅張絶縁シートあるい
は銅はくに第2の樹脂組成物および第3の樹脂組成物を
形成した銅張絶縁シートを、離型フィルムまたは離型紙
を介してロール状に巻き取っておくと、そのロール状の
銅張絶縁シートを内層パネルに熱ロールで連続的にラミ
ネートすることができるので好ましい。
【0049】本発明のプリント配線板の製造において、
銅はくをエッチングして微細穴を設け、アルカリ水溶液
でその微細穴下の樹脂層を溶解させて露出した内層パネ
ルの配線パターンと外層の銅はくとを電気的に接続する
方法としては、無電解めっきまたは/および電解めっき
法、金、銀、銅、はんだ等の導電ペーストをスクリーン
印刷、ディスペンサー、ピン印刷等で塗布し乾燥硬化す
る方法等が使用できる。
【0050】
【実施例】
実施例1 (ベースレジンの合成例1)n−ブチルメタクリレート
40重量部、メチルメタクリレート15重量部、スチレ
ン10重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート10重
量部、メタクリル酸25重量部およびアゾビスイソブチ
ルニトリル1重量部からなる混合物を、窒素ガス雰囲気
下で温度80℃に保持したプロピレングリコールモノメ
チルエーテル120重量部中に5時間かけて滴下した。
その後、1時間熟成、更にアゾビスイソブチルニトリル
0.5重量部を加えて2時間熟成することによりカルボ
キシル基含有メタクリル樹脂を合成した。次に空気を吹
き込みながら、グリシジルメタクリレート20重量部、
テトラブチルアンモニウムブロマイド1.5重量部およ
び重合禁止剤としてハイドロキノン0.15重量部を加
えて温度80℃で8時間反応させて分子量50,000
〜70,000、不飽和基濃度1.14モル/kg、酸
価1.2meq/gのベースレジンを合成した。
【0051】(ベースレジンの合成例2)n−ブチルメ
タクリレート50重量部、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート9重量部、スチレン6重量部、メタクリル酸32.
5重量部およびアゾビスイソブチルニトリル2重量部か
らなる混合物を、窒素ガス雰囲気下で温度90℃に保持
したプロピレングリコールモノメチルエーテル120重
量部中に5時間かけて滴下した。その後、1時間熟成
後、更にアゾビスイソブチルニトリル1重量部を加えて
2時間熟成することによりカルボキシル基含有メタクリ
ル樹脂を合成した。次に空気を吹き込みながら、グリシ
ジルメタクリレート20重量部、テトラブチルアンモニ
ウムブロマイド1.5重量部および重合禁止剤としてハ
イドロキノン0.15重量部を加えて温度80℃で8時
間反応させて分子量25,000〜30,000、不飽
和基濃度1.14モル/kg、酸価1.8meq/gの
ベースレジンを作成した。
【0052】(第1および第3の樹脂組成物の調製)上
述のように作製した合成例1のベースレジン50重量
部、架橋剤としてペンタエリストールトリアクリレート
(東亞合成(株)製アロニックスM−305)を25重
量部、ウレタンアクリレート(東亞合成(株)製アロニ
ックスM−1600)を25重量部および硬化剤として
日本油脂(株)製パークミルDを1.0重量部をよく混
合して第1および第3の樹脂組成物を調製した。
【0053】(第2の樹脂組成物の調製)上述のように
作製した合成例2のベースレジン50重量部、架橋剤と
してアロニックスM−305を25重量部、アロニック
スM−1600を25重量部および硬化剤としてパーク
ミルDを1.0重量部をよく混合して第2の樹脂組成物
を調製した。
【0054】(内層用銅張絶縁シートの作成)図1に示
すようにマット処理した35μm厚の第1の銅はく3の
マット面に上記第1の樹脂組成物をコンマコータで塗布
し、70℃、20分間乾燥させて50μm厚の樹脂層4
を形成して、更にその樹脂層の上にマット処理した35
μm厚の第2の銅はくを85℃のメタルロールでラミネ
ートして内層用銅張絶縁シートを作成した。
【0055】(外層用銅張絶縁シートの作成)マット処
理した18μm厚の銅はく3のマット面に上記第3の樹
脂組成物をコンマコータでコーティングし、70℃、2
0分間乾燥させて50μm厚の樹脂層4’を形成し、上
記第3の樹脂層の上に第2の樹脂組成物を同様に塗布乾
燥して40μm厚の樹脂層5を形成し、外層用銅張絶縁
シートを作成した。
【0056】(多層プリント配線板の作成)図2〜4に
示すように内層用銅張絶縁シートの上に、エッチングレ
ジスト7を形成し、第1の銅はくと第2の銅はくの樹脂
組成物の層を挟んで対峙する後記スルーホールを形成す
る位置を塩化第2銅エッチング液で溶解除去し、銅はく
3に穴8を形成した。引き続き、露出した第1の樹脂組
成物の層4を40℃の1%炭酸ナトリウム溶液で溶解し
てスルーホール9を設けた。180kV、20Mrad
の条件で電子線照射を行い、4%水酸化ナトリウム溶液
でエッチングレジスト7を剥離した。
【0057】次に、再びエッチングレジストを形成し、
不要な銅はくをエッチングし、膜はぎを行い、図5に示
すように銅配線パターン1を有する内層パネルを作成し
た。引き続き、内層パネルの銅配線パターン1表面を、
亜塩素酸ナトリウム37g/リットル、水酸化ナトリウ
ム10g/リットルおよびりん酸3ナトリウム12水和
物20g/リットルからなる溶液で95℃5分間処理
し、よく水洗した後乾燥させ黒化処理を行った。
【0058】次に、図6〜図7に示すように上記内層パ
ネルに外層用銅張絶縁シート2を85℃のメタルロール
で表裏に加熱ラミネートして第2の樹脂組成物5が貫通
穴9および銅配線パターン1間を埋めて、内層パネルの
銅配線パターン1と外層の銅はく3との間に60μm厚
の絶縁層を形成した。
【0059】図8〜図9に示すように外層用銅張絶縁シ
ートの上に、エッチングレジスト7を形成し、表裏外層
銅はくが前記内層パネルのスルーホールを設けた位置お
よびブラインドバイアホールを設ける位置を塩化第2銅
エッチング液で溶解除去し、銅はく3にスルーホール用
の穴およびブラインドホール用の穴を形成した。引き続
き、露出した第3の樹脂組成物の層4’および第2の樹
脂組成物の層5を40℃の1%炭酸ナトリウム溶液で溶
解してスルーホール9を再度穿孔し同時にブラインドバ
イアホール12を設けた。180kV、20Mradの
条件で電子線照射を行い、4%水酸化ナトリウム溶液で
エッチングレジストを剥離した。次に、160℃45分
加熱して樹脂組成物の層をほぼ完全硬化させた。
【0060】図10に示すようにパネル全面を活性化処
理した後、硫酸銅9g/リットル、エチレンジアミン4
酢酸12g/リットル、2,2’ジピリジル10mg/
リットルおよび37%ホルムアルデヒド3g/リットル
からなり水酸化ナトリウムでpH12.5に調整した3
0℃の無電解銅めっきで、0.5〜1.0μmめっきし
た後、硫酸銅60g/リットル、硫酸180g/リット
ル、塩化ナトリウム0.07g/リットルおよび光沢剤
(シェーリング社カパラシドGS818)10ml/リ
ットルからなる40℃の電気銅めっき溶液を使用し、2
A/dm2 の電流密度で20分電気めっきを施し、25
μmの銅めっき厚のめっきスルーホール10およびめっ
きブラインドバイアホール14を形成した。
【0061】次に、図11〜図12に示すようにエッチ
ングレジスト11を形成して不要部の銅をエッチング、
膜はぎを行いブラインドバイアホールを有する板厚0.
32mmで4層の多層プリント配線板を形成した。
【0062】外層銅はくの引きはがし強さは1.4kg
/cm、はんだ耐熱は280℃で30秒間行ったが異常
がなかった。内層パネル銅はくと外層銅はく間の層間絶
縁性は85℃相対湿度85%の耐湿槽内で50Vの直流
電圧を印可して2000時間以上で異常がなかった。
【0063】実施例2 (ベースレジンの合成例3)n−ブチルメタクリレート
38重量部、メチルメタクリレート10重量部、スチレ
ン10重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート10重
量部、メタクリル酸32重量部およびアゾビスイソブチ
ルニトリル1重量部からなる混合物を、窒素ガス雰囲気
下で温度80℃に保持したプロピレングリコールモノメ
チルエーテル120重量部中に5時間かけて滴下した。
その後、1時間熟成、更にアゾビスイソブチルニトリル
0.5重量部を加えて2時間熟成することによりカルボ
キシル基含有メタクリル樹脂を合成した。次に空気を吹
き込みながら、グリシジルメタクリレート20重量部、
テトラブチルアンモニウムブロマイド1.5重量部およ
び重合禁止剤としてハイドロキノン0.15重量部を加
えて温度80℃で8時間反応させて分子量50,000
〜70,000、不飽和基濃度1.14モル/kgのカ
ルボキシル基を有する酸価1.9meq/gのベースレ
ジンを作成した。
【0064】(第1の樹脂組成物の調製)上述のように
作製した合成例3のベースレジン50重量部、架橋剤と
してアロニックスM−305を25重量部、アロニック
スM−1600を25部および硬化剤としてパークミル
Dを1.0重量部をよく混合して第1の樹脂組成物を調
製した。
【0065】(第2の樹脂組成物の調製)実施例1で作
製した合成例2のベースレジン50重量部、架橋剤とし
てアロニックスM−305を25重量部、アロニックス
M−1600を25重量部および硬化剤としてパークミ
ルDを1.0重量部をよく混合して第2の樹脂組成物を
調製した。
【0066】(第4の樹脂組成物の調製)実施例1で作
製した合成例1のベースレジン50重量部、架橋剤とし
てアロニックスM−305を25重量部およびアロニッ
クスM−1600を25重量部、活性エネルギー反応開
始剤2.5重量部、活性エネルギー増感剤1重量部、並
びに熱硬化剤としてパークミルDを1.0重量部をよく
混合して第4の樹脂組成物を調製した。
【0067】(内層用銅張絶縁シートの作成)両面ダブ
ルトリートメントした35μm厚の第1の銅はく3に上
記第1の樹脂組成物をコンマコータでコーティングし、
70℃、20分間乾燥させて50μm厚の樹脂層18を
形成して、更にその樹脂層の上に両面ダブルトリートメ
ントした35μm厚の第2の銅はくを85℃のメタルロ
ールでラミネートして銅張絶縁基材を作成した。
【0068】(外層用銅張絶縁シートの作成)マット処
理した18μm厚の銅はく3のマット面に上記第2の樹
脂組成物をコンマコータでコーティングし、70℃、2
0分間乾燥させて50μm厚の樹脂層19を形成して銅
張絶縁シート16を作成した。
【0069】(多層プリント配線板の作成)図13〜図
14に示すように、内層用銅張絶縁シートの両面にスル
ーホール用穴および内層配線パターンを形成するため
に、第4の樹脂組成物6を表裏の銅はく3上にロールコ
ータで塗工して90℃5分乾燥した後、露光してアルカ
リ現像してエッチングレジストを形成した。この際露光
により第4の樹脂組成物は半架橋してアルカリ難溶性と
なった。次に塩化第2銅溶液で銅はく3をエッチングし
てスルーホール用穴および内層配線パターンを形成し
た。
【0070】図15〜図16に示すように上記の内層パ
ネルの上に第2の樹脂組成物19を塗布した銅張絶縁シ
ート16を85℃の熱ロールで加熱ラミネートして内層
パネルを有する銅張積層板を作成した。第2の樹脂組成
物は加熱時の流動性が大きいので配線パターン間に流れ
込み、第4の樹脂組成物は加熱時に流動しないので内層
銅はくと外層銅はくの間に均一な絶縁層を形成すること
ができた。
【0071】次に、図17〜図19に示すように外層銅
はく上にエッチングレジスト7を形成し、銅はくをエッ
チングして穴8を設け、樹脂層を40℃の2%水酸化ナ
トリウム水溶液、40℃の炭酸ナトリウム水溶液で順次
エッチングレジストの剥離、樹脂層の溶解を行い、スル
ーホール9およびブラインドバイアホール13を形成し
た。
【0072】次に、上記パネルを電子線200kVで3
0Mrad照射させた後、熱硬化を160℃30分間行
い、図20に示すようにパネル全面を活性化処理したの
ち、実施例1と同様に無電解銅めっき、硫酸銅電気めっ
きを施し、25μmの銅めっき厚のめっきスルーホール
10およびめっきブラインドバイアホール15を形成し
た。
【0073】次に、図21〜図22に示すようにエッチ
ングレジスト11を形成して不要部の銅をエッチング、
膜はぎを行いめっきスルーホール多層プリント配線板を
形成した。
【0074】外層銅はくの引きはがし強さは1.4kg
/cm、はんだ耐熱は280℃で30秒間行い異常がな
かった。内層パネル銅はくと外層銅はく間の層間絶縁性
は85℃相対湿度85%の耐湿槽内で50Vの直流電圧
を印可して2000時間以上で異常がなかった。
【0075】実施例3 (内層用銅張絶縁シートの作成)両面ダブルトリートメ
ントした35μm厚の第1の銅はく3に実施例2で使用
した第1の樹脂組成物をコンマコータでコーティング
し、70℃、20分間乾燥させて50μm厚の樹脂層2
0を形成して、更にその樹脂層の上に両面ダブルトリー
トメントした35μm厚の第2の銅はくを85℃のメタ
ルロールでラミネートして内層用銅張絶縁シートを作成
した。
【0076】(外層用銅張絶縁シートの作成)マット処
理した18μm厚の銅はく3のマット面に実施例2の第
2の樹脂組成物をコンマコータでコーティングし、70
℃、20分間乾燥させて50μm厚の樹脂層21を形成
し、外層用銅張絶縁シート16を形成した。
【0077】(多層プリント配線板の作成)図23に示
すように、内層用銅張絶縁シートの両面にスルーホール
用穴および内層配線パターンを形成するために、第4の
樹脂組成物22を表裏の銅はく3上にロールコータで塗
工して90℃5分乾燥した後、露光してアルカリ現像し
て第1のエッチングレジストを形成した。この際露光に
より第4の樹脂組成物はアルカリ難溶性となった。次に
図24に示すようにブラインドバイアホールを設ける位
置に第2のエッチングレジスト17をスクリーン印刷で
塗布し、90℃5分乾燥させた。
【0078】図25に示すように塩化第2銅溶液で銅は
く3をエッチングしてスルーホール用穴および内層配線
パターンを形成した後、上記の内層パネルの上に第2の
樹脂組成物21を塗布した銅張絶縁シート16を85℃
の熱ロールで加熱ラミネートして内層パネルを有する銅
張積層板を作成した(図26)。第2の樹脂層21は加
熱時の流動性が大きいので配線パターン間に流れ込み、
第4の樹脂層22は加熱時に流動しないので内層銅はく
と外層銅はくの間に均一な絶縁層を形成することができ
た。
【0079】次に、図27〜図29に示すように外層銅
はく上にエッチングレジスト7を形成し、銅はくをエッ
チングして穴8を設け、樹脂層を40℃の2%水酸化ナ
トリウム水溶液、40℃の炭酸ナトリウム水溶液で順次
エッチングレジストの剥離、銅はくの穴の下の第2およ
び第1の樹脂組成物および第2のエッチングレジストの
溶解を行い、スルーホール9およびブラインドバイアホ
ール12を形成した。
【0080】次に、上記パネルを電子線200kVで3
0Mrad照射させた後、熱硬化を160℃30分間行
い、図20に示すようにパネル全面を活性化処理したの
ち、実施例1と同様に無電解銅めっき、硫酸銅電気めっ
きを施し、25μm厚の銅めっき厚のめっきスルーホー
ル10およびめっきブラインドバイアホール14を形成
した
【0081】次に、図31〜図32に示すようにエッチ
ングレジスト11を形成して不要部の銅をエッチング、
膜はぎを行いめっきスルーホール多層プリント配線板を
形成した。
【0082】外層銅はくの引きはがし強さは1.4kg
/cm、はんだ耐熱は280℃で30秒間行い異常がな
かった。内層パネル銅はくと外層銅はく間の層間絶縁性
は85℃相対湿度85%の耐湿槽内で50Vの直流電圧
を印可して2000時間以上で異常がなかった。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、一般的な多層プリント
配線板の製造で行われる工数の多い熱プレス工程を使用
することなく、銅張絶縁シートを内層用パネルに連続的
にラミネートすることにより多層導体を形成し、そして
ブラインドバイアホールおよびスルーホールを銅はくの
エッチングと、アルカリ水溶液による樹脂の溶解により
容易にかつ一括して形成することができるので、従来一
穴づつ空けていた生産性の低いドリル加工を使用しなく
てもよく、生産性が高い多層プリント配線板の製造が可
能となる。
【0084】また、本発明の多層プリント配線板は、内
層銅張絶縁シートに外層用銅張絶縁シートをラミネート
した後、平滑な銅はくにエッチングレジストを形成して
パターンを形成することができるので高密度配線パター
ンの形成が容易であるとともに、ブラインドバイアホー
ルを化学的に溶解して形成するため、ドリル加工に比べ
て小径穴も容易に可能であり、またガラスクロスやクラ
フト紙等のコア材を使用しないから薄型化が容易であ
り、高密度配線の多層プリント配線板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の多層プリント配線板の製造過程で使
用する内層用銅張絶縁シートを示す概略断面図である。
【図2】同製造過程の内層用銅張絶縁シートにエッチン
グレジストを形成する工程を示す概略断面図である。
【図3】同製造過程の内層用銅張絶縁シートの銅はくを
エッチングする工程を示す概略断面図である。
【図4】同製造過程の内層用銅張絶縁シートの樹脂層を
溶解し、エッチングレジストを剥離する工程を示す概略
断面図である。
【図5】同製造過程の内層用銅張絶縁シートの樹脂層を
溶解し、更に銅はくをエッチングして配線パターンを形
成して内層パネルを作成する工程を示す概略断面図であ
る。
【図6】同製造過程における、外層用銅張絶縁シートを
内層パネルに加熱ラミネートする工程を示す概略断面図
ある。
【図7】同製造過程における、外層用銅張絶縁シートを
加熱ラミネートした直後の状態を示す概略断面図ある。
【図8】同製造過程における、外層用銅はくにスルーホ
ールを再度穿孔するためのエッチングレジストを形成す
る工程の概略断面図である。
【図9】同製造過程における、スルーホールを設ける工
程の概略断面図である。
【図10】同製造過程における、めっき工程の概略断面
図である。
【図11】同製造過程における、エッチングレジストを
形成する工程の概略断面図である。
【図12】同製造過程における、エッチングおよび膜は
ぎをする工程の概略断面図である。
【図13】実施例2の多層プリント配線板の製造過程に
おける、内層用銅張絶縁シートの両面に第4の樹脂組成
物を形成した状態を示す概略断面図である。
【図14】同製造過程における、銅はくをエッチングし
て内層パネルを形成する工程を示す概略断面図である。
【図15】同製造過程における、内層パネルの両面に外
層用銅張絶縁シートをラミネートする工程の構成を示す
概略断面図である。
【図16】同製造過程における、内層パネルの両面に銅
張絶縁シートを加熱ラミネートして銅張積層板を作成し
た後の概略断面図である。
【図17】同製造過程における、銅張積層板の両面にエ
ッチングレジストを形成する工程を示す概略断面図であ
る。
【図18】同製造過程における、エッチングにより銅は
くに穴を形成する工程を示す概略断面図である。
【図19】同製造過程における、樹脂組成物等を溶解す
る工程を示す概略断面図である。
【図20】同製造過程における、全面にめっきを施した
状態を示す概略断面図ある。
【図21】同製造過程における、エッチングレジストを
形成する工程を示す概略断面図である。
【図22】同製造過程における、エッチングをして配線
パターンを形成した状態を示す概略断面図である。
【図23】実施例3の多層プリント配線板の製造過程に
おける、内層用銅張積層シートの両面に第4の樹脂組成
物を形成した状態を示す概略断面図である。
【図24】同製造過程における、ブラインドバイアホー
ルを形成する位置に第2のエッチングレジストを形成す
る工程を示す概略断面図である。
【図25】同製造過程における、銅はくをエッチングて
内層パネルを形成した後、該パネルの両面に外層用銅張
絶縁シートをラミネートする工程の構成を示す概略断面
図である。
【図26】同製造過程における、内層パネルの両面に外
層用銅張絶縁シートを加熱ラミネートして銅張積層板を
作成した後の概略断面図である。
【図27】同製造過程における、該銅張積層板の両面に
エッチングレジストを形成する工程を示す概略断面図で
ある。
【図28】同製造過程における、積層パネルの両面にエ
ッチングにより銅はくに穴を形成する工程を示す概略断
面図である。
【図29】同製造過程における、樹脂組成物等を溶解す
る工程を示す概略断面図である。
【図30】同製造過程における、全面にめっき工程を示
す概略断面図ある。
【図31】同製造過程における、エッチングレジストを
形成する工程を示す概略断面図である。
【図32】同製造過程における、エッチングをして配線
パターンを形成した状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 配線パターン 2 外層用銅張絶縁シート 3 銅はく 4 第1の樹脂組成物の層 4’ 第3の樹脂組成物の層 5 第2の樹脂組成物の層 6 第4の樹脂組成物 7 エッチングレジスト 8 銅はくの穴 9 スルーホール 10 めっきスルーホール 11 エッチングレジスト 12 ブラインドバイアホール 13 ブラインドバイアホール 14 めっきブラインドバイアホール 15 めっきブラインドバイアホール 16 外層用銅張絶縁シート 17 第2のエッチングレジスト 18 第1の樹脂組成物の層 19 第2の樹脂組成物の層 20 第1の樹脂組成物の層 21 第2の樹脂組成物の層 22 第4の樹脂組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 秀樹 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 藤原 正裕 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性を有し硬化前はアルカリ可溶性の
    第1の樹脂組成物の層を第1の銅はく上に形成し、更に
    該樹脂組成物の層に第2の銅はくをラミネートする工
    程;エッチングレジストを前記第1の銅はくおよび第2
    の銅はくの上に形成し、該銅はくの樹脂組成物の層を挟
    んで対峙する後記スルーホールを形成する位置をエッチ
    ングして銅はくの穴を形成する工程;銅はくの穴の下の
    露出した第1の樹脂組成物をアルカリ水溶液で溶解除去
    してスルーホールを形成するともにエッチングレジスト
    の膜はぎを行う工程;樹脂組成物を硬化させる工程;第
    1の銅はくおよび第2の銅はくを選択エッチングして配
    線パターンを形成して内層パネルを作成する工程;表面
    銅はくとなるべき銅はく上に、硬化性を有し硬化前はア
    ルカリ可溶性でかつ加熱時の流動性が小さい第3の樹脂
    組成物の層を形成し、その上に硬化性を有し硬化前はア
    ルカリ可溶性でかつ加熱時の流動性が大きい第2の樹脂
    組成物の層を形成してなる外層用銅張絶縁シートを、前
    記内層パネルの片面または両面に加熱ラミネートする工
    程;表面銅はくの、前記内層パネルのスルーホールに対
    応する位置をエッチングして、銅はくに穴を設ける工
    程;該工程により露出した第3の樹脂組成物およびその
    下の第2の樹脂組成物をアルカリ水溶液で溶解してスル
    ーホールを再度穿孔する工程;樹脂組成物を硬化させる
    工程;スルーホールに導電物質を形成する工程;選択エ
    ッチングにより表面銅はくに配線パターンを形成する工
    程;からなる多層プリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 硬化性を有し硬化前はアルカリ可溶性の
    第1の樹脂組成物の層を第1の銅はく上に形成し、更に
    該樹脂組成物の層に第2の銅はくをラミネートする工
    程;硬化性を有する第4の樹脂組成物を、前記第1の銅
    はくおよび第2の銅はく上に、加熱時の流動性が小さく
    アルカリ難溶性のエッチングレジストとして形成し、銅
    はくのエッチングを行い、第1の銅はくおよび第2の銅
    はくの樹脂組成物の層を挟んで対峙する後記スルーホー
    ルを形成する位置に銅はくの穴を形成するとともに、第
    1の銅はくおよび第2の銅はくに配線パターンを形成し
    て内層パネルを作成する工程;表面銅はくとなるべき銅
    はく上に、硬化性を有し硬化前はアルカリ可溶性でかつ
    加熱時の流動性が大きい第2の樹脂組成物の層を形成し
    てなる外層用銅張絶縁シートを、前記内層パネルの片面
    または両面に加熱ラミネートする工程;表面銅はくの、
    前記内層パネルのスルーホール用の銅はくの穴に対応す
    る位置をエッチングして、銅はくに穴を設ける工程;該
    工程により露出した第2の樹脂組成物およびその下の第
    1の樹脂組成物をアルカリ水溶液で溶解してスルーホー
    ルを形成する工程;樹脂組成物を硬化させる工程;スル
    ーホールに導電物質を形成する工程;選択エッチングに
    より表面銅はくに配線パターンを形成する工程;からな
    る多層プリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 硬化性を有し硬化前はアルカリ可溶性の
    第1の樹脂組成物の層を第1の銅はく上に形成し、更に
    該樹脂組成物の層に第2の銅はくをラミネートする工
    程;硬化性を有する第4の樹脂組成物を、前記第1の銅
    はくおよび第2の銅はく上に、加熱時の流動性が小さく
    アルカリ難溶性の第1のエッチングレジストとして形成
    し、かつ該銅はくのブラインドバイアホールを形成する
    部分に、第2のエッチングレジストを形成する工程;銅
    はくのエッチングを行い、第1の銅はくおよび第2の銅
    はくの、樹脂組成物の層を挟んで対峙する後記スルーホ
    ールを形成する位置に銅はくの穴を形成するとともに配
    線パターンを形成して内層パネルを作成する工程;表面
    銅はくとなるべき銅はく上に、硬化性を有し硬化前はア
    ルカリ可溶性でかつ加熱時の流動性が大きい第2の樹脂
    組成物の層を形成してなる外層用銅張絶縁シートを、前
    記内層パネルの片面または両面に加熱ラミネートする工
    程;表面銅はくの、前記内層パネルのスルーホール用銅
    はくの穴に対応する位置およびブラインドバイアホール
    を形成する位置をエッチングして、銅はくに穴を設ける
    工程;該工程により露出した第2の樹脂組成物、その下
    の第1の樹脂組成物および第2のエッチングレジストを
    アルカリ水溶液で溶解してスルーホールおよびブライン
    ドバイアホールを形成する工程;樹脂組成物を硬化させ
    る工程;スルーホールおよびブラインドバイアホールに
    導電物質を形成する工程;選択エッチングにより表面銅
    はくに配線パターンを形成する工程;からなる多層プリ
    ント配線板の製造方法。
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