JPH087139A - 料金自動精算システム並びに同システム用無線通信機能付き記憶媒体,同システム用周波数変換装置,同システム用書込装置,同システム用決済装置,同システム用入金装置および同システム用照会装置 - Google Patents

料金自動精算システム並びに同システム用無線通信機能付き記憶媒体,同システム用周波数変換装置,同システム用書込装置,同システム用決済装置,同システム用入金装置および同システム用照会装置

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JPH087139A
JPH087139A JP13910494A JP13910494A JPH087139A JP H087139 A JPH087139 A JP H087139A JP 13910494 A JP13910494 A JP 13910494A JP 13910494 A JP13910494 A JP 13910494A JP H087139 A JPH087139 A JP H087139A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、無線通信機能付き記憶媒体を用い
て有料道路の通行料等の料金を自動的に精算するシステ
ムに関し、通行券レスや車等の無停車化を実現しながら
支払い方式の任意選択を可能にしサービス向上をはか
り、セキュリティ機能の強化により不正使用やデータ改
ざんに対して確実に対処可能にすることを目的とする。 【構成】 第1の支払い方式を採用する精算ゲートで
は、記憶媒体1との間で第1所定周波数の無線通信によ
り情報の授受を直接的に行なって、第1の支払い方式に
よる料金の自動精算を行なう一方、第2の支払い方式を
採用する精算ゲートでは、車載装置2に記憶媒体1を挿
着し、記憶媒体1との間で車載装置2を介して第2所定
周波数の無線通信により情報の授受を間接的に行なっ
て、第2の支払い方式による料金の自動精算を行なうよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図7) 作用(図1〜図7) 実施例 (a)本実施例のシステムの説明(図8) (b)本実施例のセキュリティ機構の説明(図8,図2
0,図21,図26) (c)無線カードの説明(図8,図9,図21) (d)車載機の説明(図8,図10) (e)入口精算ゲート用書込機の説明(図8,図11) (f)出口精算ゲート用決済機の説明(図8,図12,
図13) (g)入出口精算ゲート用決済機の説明(図8,図1
4,図15) (h)入金機の説明(図8,図16) (i)照会機の説明(図8,図17,図34〜図36) (j)通行料後払い式精算ゲートの説明(図8,図1
8,図19) (k)本実施例の前払い方式選択時における動作の説明
(図8,図22〜図25) (l)本実施例の後払い方式選択時における動作の説明
(図8,図18,図19,図27〜図33) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、首都高速道路,東名高
速道路等の有料道路における通行料などの料金を自動的
に精算するためのシステムに関し、特に、無線通信機能
付き記憶媒体(特にカード状のものを無線カードとい
う)を用いて通行券レスや車等のノンストップ化を可能
にした料金自動精算システム並びに同システム用無線通
信機能付き記憶媒体,同システム用周波数変換装置,同
システム用書込装置,同システム用決済装置,同システ
ム用入金装置および同システム用照会装置に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、現在の有料道路で運用されてい
る支払い媒体としては、現金以外に回数券やプリペイド
カード(磁気カードでの通行料前払い形態)である。例
えば、走行距離に関係なく一定通行料を徴収する有料道
路では、その料金所(以下、このタイプの有料道路にお
ける料金所を入出口料金所もしくは入出口精算ゲートと
いう)において、利用者は、車両を停車させ、入出口料
金所内の料金収受員に一定通行料を支払う。
【0004】また、走行距離に応じた通行料を徴収する
有料道路では、その入口側料金所(以下、このタイプの
有料道路における入口側料金所を入口料金所もしくは入
口精算ゲートという)において、利用者は、車両を停車
させ、入口料金所情報および車種情報等を磁気記録した
通行券を受け取る。そして、出口側料金所(以下、この
タイプの有料道路における出口側料金所を出口料金所も
しくは出口精算ゲートという)において、利用者は、車
両を停車させ、出口料金所内の料金収受員に通行券を手
渡し、その通行券に磁気記録された各種情報に基づいて
算出された通行料を料金収受員に支払う。
【0005】このとき、通常、利用者は、現金,回数券
により通行料を支払うことができるほか、プリペイドカ
ードを用いて支払うこともできる。その場合、予め購入
したプリペイドカードを料金収受員に手渡し、そのプリ
ペイドカードの残高から通行料を差し引いた後、料金収
受員からプリペイドカードを受け取る。ところで、通行
料の精算システムとしては、入出口料金所や入口料金所
および出口料金所の両方を無人化したものや、通行車両
が料金所にて停止することなく通行料の精算を行なうも
のは未だ一般的に採用されていないが、このようなシス
テムを採用することができれば、料金所における交通渋
滞の解消,料金所の省人化といった様々な効果を期待で
きる。
【0006】また、有料道路では、料金所内の通行券散
乱,渋滞,排気ガスといった社会問題が深刻化しつつあ
り、通行券レスや車のノンストップ化を行なうことで社
会問題になりつつある事象を解決することが望まれてい
る。そこで、近年、無線通信技術を使用して通行料の支
払いを行なうようにしたものが種々提案されている。
【0007】例えば、特開平5−35933号公報に開
示された無線カードシステムでは、車載機に無線カード
を挿入して料金所からの料金情報とサービス情報を受信
し、受信した各種情報を車載機の表示器およびスピーカ
で出力するとともに、料金情報を無線カードに記憶して
料金収受処理を行なっている。特開昭62−42292
号公報に開示された料金収受装置では、車載機(車上
子)に記憶した料金情報(車種等)を料金所側の地上子
へ無線送信し、その地上子において料金決済を行なった
後、その料金収受情報を車載機側で表示している。
【0008】特開昭63−44293号公報に開示され
た有料道路の料金収受用端末機では、車載機にIDカー
ドを挿入して暗証番号を入力し、その暗証番号の正当性
を確認した後、車載機は、無線通信により決済情報(I
D/車種等)を料金所側の端末機に送信し、この端末機
において通行料を決済している。特開平5−19785
6号公報に開示された料金収受システムでは、表示部お
よびキーボードをもつ無線カードと端末と間ので無線通
信を行ない、暗証番号をもつ前払い方式の支払いを行な
っている。
【0009】また、特開昭61−9783号公報に開示
された高速道路通行料金計算方式では、入口料金所およ
び出口料金所において、車載機が識別情報(ID)と車
種情報とを端末へ無線で送信し、その端末が、受信した
情報に基づいて通行料を算出し、算出された通行料を銀
行口座から引き落とす後払い処理を行なっているほか、
特開平5−151414号公報に開示された有料道路通
行料金自動精算システムでは、車載機から登録番号を端
末へ無線で送信し、その端末が通行料を登録番号に基づ
いて料金処理装置経由で銀行口座から引き落とす後払い
処理を行なっている。
【0010】このほか、車のナンバを自動認識し、ナン
バ対応の銀行口座から料金を徴収する有料道路料金回収
システム(特開平4−107699号公報,特開平5−
54218号公報参照)や、車のナンバを読み取り、読
み取られたナンバから分かる車種に基づいて通行料を計
算し、その通行料をナンバ登録人に請求する有料道路の
無人化料金システム(特開昭63−8890号公報参
照)なども提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、通行料の支払い方式は前払い(プリ
ペイド)方式または後払い(クレジット)方式のいずれ
か一方のみが採用されているので、有料道路の利用者に
対するサービスの一つとして支払い方式を前払い/後払
いから任意に選択できるようにするためには、各方式を
実現する装置や媒体をそれぞれそなえる必要があった。
【0012】また、従来の技術では、予め暗証番号を設
定・記憶しておき通行料の支払い時に暗証番号のチェッ
クを行なうセキュリティ機能が適用されているが、無線
通信により識別番号,口座番号等の個人情報を授受する
場合、その情報が外部に漏洩することも考えられるほ
か、前払いのための残高情報,後払いのための口座番
号,車種情報等のデータの改ざん,不正使用などにも対
処する必要があり、さらに、車両無停止での後払い処理
を前提にした不正使用やデータ改ざんを配慮し、より強
化されたセキュリティ機能を開発することが要望されて
いる。
【0013】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、無線通信技術を利用することにより料金精算
に際して通行券レスや車等のノンストップ化を実現しな
がら、前払い/後払いの支払い方式を任意に選択できる
ようにして有料道路等の利用者に対するサービスの向上
をはかるとともに、セキュリティ機能をより強化して不
正使用やデータ改ざんに対して確実に対処できるように
した、料金自動精算システム,並びに同システム用無線
通信機能付き記憶媒体,同システム用周波数変換装置,
同システム用書込装置,同システム用決済装置,同シス
テム用入金装置および同システム用照会装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明(料金
自動精算システム)の原理ブロック図で、この図1にお
いて、1は無線通信機能付き記憶媒体、2は周波数変換
装置、3は車両であり、無線通信機能付き記憶媒体1
は、利用者毎に所持され、料金精算に必要な精算情報を
記憶するとともに、外部との間で第1所定周波数の無線
通信により情報の授受を行なうものである。
【0015】また、周波数変換装置2は、有料道路を通
行する車両3等に搭載され、記憶媒体1を挿着された場
合、記憶媒体1からの第1所定周波数の情報を第2所定
周波数に変換して無線通信により外部へ送信する一方、
外部からの第2所定周波数の情報を第1所定周波数に変
換して無線通信により記憶媒体1へ送信するものであ
る。
【0016】そして、第1の支払い方式を採用する精算
ゲートでは、記憶媒体1との間で第1所定周波数の無線
通信により情報の授受を直接的に行なって、第1の支払
い方式による料金の自動精算を行なう一方、第2の支払
い方式を採用する精算ゲートでは、周波数変換装置2に
記憶媒体1を挿着し、記憶媒体1との間で周波数変換装
置2を介して第2所定周波数の無線通信により情報の授
受を間接的に行なって、第2の支払い方式による料金の
自動精算を行なう(請求項1)。
【0017】また、4は走行距離に応じた通行料を徴収
する有料道路の入口精算ゲートに設置される入口精算ゲ
ート用書込装置、5は走行距離に応じた通行料を徴収す
る有料道路の出口精算ゲートに設置される出口精算ゲー
ト用決済装置、6は走行距離に関係なく一定通行料を徴
収する有料道路の入口あるいは出口の少なくとも一方に
おける入出口精算ゲートに設置される入出口精算ゲート
用決済装置である。
【0018】入口精算ゲート用書込装置4は、入口精算
ゲートの固有情報を含む利用情報を、入口精算ゲートを
通過する車両3の記憶媒体1に、第1所定周波数の無線
通信により直接的に、もしくは、周波数変換装置2を介
して第2所定周波数の無線通信により間接的に送信し精
算情報として書き込むものである。出口精算ゲート用決
済装置5は、記憶媒体1もしくは周波数変換装置2との
間で第1所定周波数もしくは第2所定周波数の無線通信
を行なうことにより記憶媒体1から直接的にもしくは周
波数変換装置2を介して間接的に精算情報を取得し、そ
の精算情報に基づいて記憶媒体1の所持者についての有
料道路通行料を自動的に精算するものである。
【0019】入出口精算ゲート用決済装置6は、記憶媒
体1もしくは周波数変換装置との間で第1所定周波数も
しくは第2所定周波数の無線通信を行なうことにより記
憶媒体1から直接的にもしくは周波数変換装置2を介し
て間接的に精算情報を取得し、その精算情報に基づいて
記憶媒体1の所持者についての有料道路通行料を自動的
に精算するものである。
【0020】そして、第1の支払い方式を採用する場
合、書込装置4,決済装置5,6と記憶媒体1との間で
第1所定周波数の無線通信により情報の授受を直接的に
行なって、決済装置5,6により第1の支払い方式によ
る通行料の自動精算を行なう一方、第2の支払い方式を
採用する場合、周波数変換装置2に記憶媒体1を挿着
し、書込装置4,決済装置5,6と記憶媒体1との間で
第2所定周波数の無線通信により周波数変換装置2を介
して情報の授受を間接的に行なって、決済装置5,6に
より第2の支払い方式による通行料の自動精算を行なう
(請求項2,3)。
【0021】なお、出口精算ゲート用決済装置5または
入出口精算ゲート用決済装置6による自動精算時には、
決済装置5または決済装置6が、決済装置5または決済
装置6により精算された徴収通行料と、決済装置5また
は決済装置6における支払い方式が第1の支払い方式ま
たは第2の支払い方式のいずれであるかを示す支払い区
分とを含む精算結果情報を、記憶媒体1へ送信し利用情
報として書き込む(請求項4)。
【0022】ここで、記憶媒体1に書き込む情報を所定
の暗号鍵により暗号化した暗号データとするとともに、
その所定の暗号鍵を平文の状態(暗号化していない状
態)で記憶媒体1に設定・記憶しておく。また、後述す
る読出要求対象,書込要求対象の情報についての暗号デ
ータ中には、平文の所定の暗号鍵を当該所定の暗号鍵に
より暗号化したものが含まれているものとする。さら
に、記憶媒体1には、この記憶媒体1についての暗証番
号,識別番号および有効期限を予め設定・記憶してお
く。
【0023】そして、書込装置4,決済装置5または決
済装置6から記憶媒体1に記憶された情報の読出要求を
受けた場合、記憶媒体1が、平文の所定の暗号鍵と読出
要求対象の情報についての暗号データとを、書込装置
4,決済装置5または決済装置6へ送信し、書込装置
4,決済装置5または決済装置6が、記憶媒体1から送
信された平文の所定の暗号鍵に基づき読出要求対象の情
報についての暗号データを復号化する(請求項5)。
【0024】また、書込装置4,決済装置5または決済
装置6が、平文の所定の暗号鍵に基づき読出要求対象の
情報についての暗号データを復号化した際に、暗号デー
タとともに受信した平文の所定の暗号鍵と、暗号データ
から復号化された所定の暗号鍵とを比較することによ
り、記憶媒体1からの読出要求対象の情報のチェックを
行なう(請求項6)。
【0025】さらに、書込装置4,決済装置5または決
済装置6から記憶媒体1に対して情報を書き込む場合、
書込装置4,決済装置5または決済装置6が、書込要求
対象の情報を記憶媒体1から送信された平文の所定の暗
号鍵に基づいて暗号化し、その暗号データを、記憶媒体
1へ送信して書き込んでもよい(請求項7)。このと
き、記憶媒体1が、この記憶媒体1に設定・記憶されて
いる平文の所定の暗号鍵と、この所定の暗号鍵に基づい
て書込要求対象の情報についての暗号データから復号化
された所定の暗号鍵とを比較することにより、書込装置
4,決済装置5または決済装置6からの書込要求対象の
情報のチェックを行なう(請求項8)。
【0026】また、書込装置4,決済装置5または決済
装置6から記憶媒体1に記憶された情報の読出要求を受
けた場合、記憶媒体1が、読出要求対象の情報とともに
識別番号および有効期限を、書込装置4,決済装置5ま
たは決済装置6へ送信し、書込装置4,決済装置5また
は決済装置6が、識別番号および有効期限に基づくチェ
ックを行なうようにしてもよい(請求項9)。
【0027】さらに、書込装置4が、入口精算ゲートの
通過時刻を入口精算ゲートを通過する車両3の記憶媒体
1に送信し利用情報として書き込み、出口精算ゲート用
決済装置5による自動精算時に、この決済装置5が、記
憶媒体1から通過時刻を取得し、その通過時刻から出口
精算ゲートへの到着時刻までの所要時間に基づくチェッ
クを行なうようにする(請求項10)。
【0028】一方、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式の一方が前払い方式である場合、記憶媒体1に
対して料金前払いのための入金処理を行なう料金前払い
用入金装置7をそなえ、記憶媒体1が、この入金装置7
からの入金情報と、通行料前払い方式の出口精算ゲート
用決済装置5または入出口精算ゲート用決済装置6での
自動精算時に通行料の徴収対象となる残高情報とを保持
しており、入金装置7が、記憶媒体1を挿着された場
合、記憶媒体1との間で第1所定周波数の無線通信を行
なうことにより残高情報を取得し、この残高情報に含ま
れる残高に今回の入金額を加算したものを新たな残高と
し、この新たな残高を含む残高情報と今回の入金額を含
む入金情報とを、第1所定周波数の無線通信により記憶
媒体1に送信して書き込む(請求項11)。
【0029】このとき、入金装置7による入金処理時
に、入金装置7が、この入金装置7から入力された暗証
番号を、第1所定周波数の無線通信により記憶媒体1に
送信し、記憶媒体1が、この記憶媒体1に設定・記憶さ
れている暗証番号と、入金装置7からの暗証番号とを比
較することにより、この記憶媒体1への入金者のチェッ
クを行なう(請求項12)。
【0030】また、入金装置7から記憶媒体1に記憶さ
れた情報の読出要求を受けた場合、記憶媒体1が、平文
の所定の暗号鍵と読出要求対象の情報についての暗号デ
ータとを、入金装置7へ第1所定周波数の無線通信によ
り送信し、入金装置7が、記憶媒体1から送信された平
文の所定の暗号鍵に基づき読出要求対象の情報について
の暗号データを復号化する(請求項13)。
【0031】さらに、入金装置7が、所定の暗号鍵に基
づき読出要求対象の情報についての暗号データを復号化
した際に、暗号データとともに受信した平文の所定の暗
号鍵と、暗号データから復号化された所定の暗号鍵とを
比較することにより、記憶媒体1からの読出要求対象の
情報のチェックを行なってもよい(請求項14)。また
さらに、入金装置7から記憶媒体1に対して情報を書き
込む場合、入金装置7が、書込要求対象の情報を記憶媒
体1から送信された平文の所定の暗号鍵に基づいて暗号
化し、その暗号データを、記憶媒体1へ第1所定周波数
の無線通信により送信して書き込む(請求項15)。こ
のとき、記憶媒体1が、この記憶媒体1に設定・記憶さ
れている平文の所定の暗号鍵と、この所定の暗号鍵に基
づいて書込要求対象の情報についての暗号データから復
号化された所定の暗号鍵とを比較することにより、入金
装置7からの書込要求対象の情報のチェックを行なうよ
うにする(請求項16)。
【0032】なお、入金装置7から記憶媒体1に記憶さ
れた情報の読出要求を受けた場合、記憶媒体1が、読出
要求対象の情報とともに識別番号および有効期限を、入
金装置7へ第1所定周波数の無線通信により送信し、入
金装置7が、識別番号および有効期限に基づくチェック
を行なってもよい(請求項17)。また、記憶媒体1
に、この記憶媒体1についての入金限度額および残高限
度額を予め設定・記憶しておき、入金装置7による入金
処理時に、入金装置7が、記憶媒体1から残高情報とと
もに入金限度額および残高限度額を取得し、これらの入
金限度額および残高限度額に基づくチェックを行なうよ
うにしてもよい(請求項18)。
【0033】さらに、記憶媒体1毎に、入金装置7から
記憶媒体1に入金情報として書き込まれる入金額の累積
と、前払い方式の精算ゲートから記憶媒体1に送信され
る徴収料金の累積とを集計し、これらの累積の差額であ
る退蔵額を管理する集計装置をそなえてもよい(請求項
19)。一方、記憶媒体1に記憶されている情報を照会
するための照会装置8をそなえられており、この照会装
置8が、記憶媒体1を挿着された場合、記憶媒体1との
間で第1所定周波数の無線通信を行なうことにより記憶
媒体1における情報を取得し、その情報を明示する(請
求項20)。
【0034】この照会装置8は、指定された情報のみを
記憶媒体1から取得して明示することができるほか(請
求項21)、指定された情報についてその履歴を無線通
信機能付き媒体から取得して明示することもできる(請
求項22)。また、照会装置8から記憶媒体1に記憶さ
れた情報の読出要求を受けた場合、記憶媒体1が、読出
要求対象の情報とともに識別番号を、照会装置8へ第1
所定周波数の無線通信により送信し、照会装置8が、識
別番号に基づくチェックを行なうようにしてもよい(請
求項23)。
【0035】さらに、照会装置8から記憶媒体1に記憶
された情報の読出要求を受けた場合、記憶媒体1が、平
文の所定の暗号鍵と読出要求対象の情報についての暗号
データとを、照会装置8へ第1所定周波数の無線通信に
より送信し、照会装置8が、記憶媒体1から送信された
平文の所定の暗号鍵に基づき読出要求対象の情報につい
ての暗号データを復号化する(請求項24)。
【0036】ところで、第1の支払い方式もしくは第2
の支払い方式として前払い方式を採用する出口精算ゲー
トでは、この出口精算ゲートにおける決済装置5が、車
両3における記憶媒体1との間で情報の授受を行ない、
車両3の通過した入口精算ゲートの固有情報を含む利用
情報と残高情報とを取得するとともに、車両3の車種に
ついての認識結果を取得し、利用情報および認識結果に
基づいて徴収通行料を算出した後、残高情報に含まれる
残高から徴収通行料を減算し、減算結果である新たな残
高を含む残高情報と、徴収通行料および前払い方式であ
ることを示す支払い区分を含む精算結果情報とを、記憶
媒体1へ送信して書き込む(請求項25)。
【0037】また、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式として前払い方式を採用する入出口精算ゲート
では、この入出口精算ゲートにおける決済装置6が、車
両3における記憶媒体1との間で情報の授受を行ない、
残高情報を取得するとともに、車両3の車種についての
認識結果を取得し、その認識結果に基づいて徴収通行料
を算出した後、残高情報に含まれる残高から徴収通行料
を減算し、減算結果である新たな残高を含む残高情報
と、徴収通行料および前払い方式であることを示す支払
い区分を含む精算結果情報とを、記憶媒体1へ送信して
書き込む(請求項26)。
【0038】なお、周波数変換装置2に記憶媒体1を挿
着した場合に、周波数変換装置2が、この周波数変換装
置2から入力された暗証番号を、第1所定周波数の無線
通信により記憶媒体1に送信し、記憶媒体1が、この記
憶媒体1に設定・記憶されている暗証番号と、周波数変
換装置2からの暗証番号とを比較することにより、記憶
媒体1の利用者のチェックを行なうようにしてもよい
(請求項27)。
【0039】そして、第1の支払い方式もしくは第2の
支払い方式として後払い方式を採用する出口精算ゲート
では、出口精算ゲートを通過する車両3の車種を自動的
に認識しうる車種認識装置をそなえ、出口精算ゲートに
おける決済装置5が、車両3における記憶媒体1との間
で情報の授受を行ない、個人情報と車両3の通過した入
口精算ゲートの固有情報を含む利用情報とを取得すると
ともに、車種認識装置から車両3の車種についての認識
結果を取得し、利用情報および認識結果に基づいて徴収
通行料を算出した後、徴収通行料と後払い方式であるこ
とを示す支払い区分とを含む精算結果情報を、記憶媒体
1へ送信し利用情報として書き込む(請求項28)。
【0040】また、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式として後払い方式を採用する入出口精算ゲート
では、この入出口精算ゲートを通過する車両3の車種を
自動的に認識しうる車種認識装置をそなえ、入出口精算
ゲートにおける決済装置6が、車両3における記憶媒体
1との間で情報の授受を行ない、個人情報を取得すると
ともに、車種認識装置から車両3の車種についての認識
結果を取得し、認識結果に基づいて徴収通行料を算出し
た後、徴収通行料と後払い方式であることを示す支払い
区分とを含む精算結果情報を、記憶媒体1へ送信し利用
情報として書き込む(請求項35)。
【0041】そして、後払い方式を採用する場合、決済
装置5または決済装置6を管理するホストコンピュータ
が、決済装置5または決済装置6において算出された徴
収通行料を、決済装置5または決済装置6において取得
された個人情報により特定される銀行口座から引き落と
す(請求項29,36)。なお、後払い方式を採用する
出口精算ゲートまたは入出口精算ゲートは、車種認識装
置により車両3の車種を認識する車種認識ゾーンと、決
済装置5または決済装置6により自動精算を行なう通行
料決済ゾーンと、撮像装置により不正車両を撮影する映
像ゾーンとの3つのゾーンに区分けされている(請求項
30,37)。
【0042】このとき、3つのゾーンのそれぞれにおい
て、通過車両における記憶媒体1との間で情報の授受を
行ない、記憶媒体1についての個人情報を取得し、取得
された個人情報に基づいて、3つのゾーンでそれぞれ得
られた車種認識結果,精算結果,撮像結果を、特定の車
両に対応付けるようにする(請求項31,38)。ま
た、3つのゾーンのそれぞれに、車両3の通過を検知す
るセンサをそなえ、このセンサにより車両3の通過を検
知した場合に、各ゾーン毎に車両3における記憶媒体1
から個人情報を取得するとともに、各ゾーンにおける処
理を実行するようにしてもよい(請求項32,39)。
【0043】なお、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式として通行料後払い方式を採用する入口精算ゲ
ートは、書込装置4により入口精算ゲートの固有情報を
含む利用情報を入口精算ゲートを通過する車両3の記憶
媒体1に精算情報として書き込む通過認識ゾーンと、撮
像装置により不正車両を撮影する映像ゾーンとの2つの
ゾーンに区分けされている(請求項33)。
【0044】このとき、2つのゾーンのそれぞれに、車
両3の通過を検知するセンサをそなえ、このセンサによ
り車両3の通過を検知した場合に、各ゾーンにおける処
理を実行するようにしてもよい(請求項34)。図2は
第2の発明(料金自動精算システム用無線通信機能付き
記憶媒体)の原理ブロック図で、この図2に示す無線通
信機能付き記憶媒体1は、利用者毎に所持され、図1に
て前述した料金自動精算システムにおいて用いられるも
ので、記憶手段1A,受信手段1B,処理手段1Cおよ
び送信手段1Dを有して構成されている。
【0045】ここで、記憶手段1Aは、料金精算に必要
な精算情報を記憶するものであり、受信手段1Bは、第
1所定周波数の無線通信により外部からの情報を受信す
るものである。また、処理手段1Cは、受信手段1Bに
より受信した情報に基づいて記憶手段1Aにおける情報
の読出処理あるいは記憶手段1Aへの情報の書込処理を
行なうものであり、送信手段1Dは、第1所定周波数の
無線通信により記憶手段1Aからの情報を含む応答情報
を外部へ送信するものである。
【0046】そして、第1の支払い方式を採用する精算
ゲートでは、記憶媒体1の受信手段1Bおよび送信手段
1Dと精算ゲートにおける自動精算用の書込装置(図1
の符号4参照)もしくは決済装置(図1の符号5,6参
照)との間で第1所定周波数の無線通信により情報の授
受を直接的に行なう。一方、第2の支払い方式を採用す
る精算ゲートでは、記憶媒体1を、周波数変換装置2
(第1所定周波数の情報を第2所定周波数に変換する一
方で第2所定周波数の情報を第1所定周波数に変換する
もの)に挿着した状態で、記憶媒体1の受信手段1Bお
よび送信手段1Dと精算ゲートにおける自動精算用の書
込装置もしくは決済装置との間で第2所定周波数の無線
通信により周波数変換装置2を介して情報の授受を間接
的に行なう(請求項40)。
【0047】ここで、記憶手段1Aは、情報を所定の暗
号鍵により外部で暗号化した暗号データの状態で保持す
るとともに、所定の暗号鍵を平文の状態で保持するほ
か、暗証番号を予め設定・記憶している。このとき、処
理手段1Cは、受信手段1Bにより外部から読出要求を
受信した場合に、読出要求対象の情報についての暗号デ
ータと平文の所定の暗号鍵とを、記憶手段1Aから読み
出し送信手段1Dにより送信する(請求項41)。
【0048】また、読出要求対象の情報の送信に対応し
た外部からの書込要求を受信手段1Bにより受信した場
合に書込要求対象の情報についての暗号データ中に含ま
れる暗号データの暗号化に用いられた暗号鍵を記憶手段
1Aにおける平文の所定の暗号鍵に基づいて暗号データ
から復号化する復号化手段と、この復号化手段により復
号化された暗号鍵と記憶手段1Aにおける平文の所定の
暗号鍵とを比較することにより書込要求対象の情報のチ
ェックを行なう暗号鍵チェック手段とをそなえておく
(請求項42)。
【0049】さらに、料金前払いのための入金処理時に
暗証番号を伴う読出要求を受信手段1Bにより受信した
場合に読出要求に伴う暗証番号と記憶手段1Aにおける
暗証番号とを比較することにより入金者のチェックを行
なう暗証番号チェック手段をそなえてもよいし(請求項
43)、周波数変換装置2への挿着時に周波数変換装置
2から入力された暗証番号を受信手段1Bにより受信し
た場合に受信した暗証番号と記憶手段1Aにおける暗証
番号とを比較することにより利用者のチェックを行なう
暗証番号チェック手段をそなえてもよい(請求項4
4)。
【0050】図3は第3の発明(料金自動精算システム
用周波数変換装置)の原理ブロック図で、この図3に示
す周波数変換装置2は、図1にて前述した料金自動精算
システムにおいて用いられるものである。この周波数変
換装置2は、利用者が精算ゲートを通過する際に、無線
通信機能付き記憶媒体1(利用者毎に所持され料金精算
に必要な精算情報を記憶するとともに、外部との間で第
1所定周波数の無線通信により情報の授受を行なうも
の)を挿着されうるものである。
【0051】そして、周波数変換装置2は、第1通信手
段2Aおよび第2通信手段2Bを有して構成されてい
る。ここで、第1通信手段2Aは、記憶媒体1を挿着さ
れた場合に、この記憶媒体1との間で第1所定周波数の
無線通信により情報の授受を行なうものであり、第2通
信手段2Bは、外部との間で第2所定周波数の無線通信
により情報の授受を行なうものであって、記憶媒体1を
挿着された場合に、第1通信手段2Aが、第2通信手段
2Bにより外部から受信した情報を、第1所定周波数の
無線通信により記憶媒体1へ送信するとともに、第2通
信手段2Bが、第1通信手段2Aにより記憶媒体1から
受信した情報を、第2所定周波数の無線通信により外部
へ送信するように構成されている。
【0052】そして、精算ゲートでは、記憶媒体1を挿
着された状態で、周波数変換装置2の第1通信手段2A
および第2通信手段2Bを介して、精算ゲートにおける
自動精算用の書込装置(図1の符号4参照)もしくは決
済装置(図1の符号5,6参照)と記憶媒体1との間に
おける情報の授受を行なう(請求項45)。このとき、
無線通信機能付き記憶媒体1に、この記憶媒体1につい
ての暗証番号が予め設定・記憶されている場合には、記
憶媒体1を挿着された際にその記憶媒体1の利用者をチ
ェックするための暗証番号を入力する入力手段をそな
え、この入力手段からの暗証番号を、第1通信手段2A
により記憶媒体1へ第1所定周波数の無線通信で送信す
るように構成してもよい(請求項46)。
【0053】図4は第4の発明(料金自動精算システム
用書込装置)の原理ブロック図で、この図4に示す書込
装置4は、図1にて前述した料金自動精算システムにお
いて用いられ、無線通信機能付き記憶媒体1に対して、
料金精算に必要な利用情報を精算情報として書き込むた
めのものである。そして、書込装置4は、通信手段4A
および要求発行手段4Bを有して構成されている。
【0054】ここで、通信手段4Aは、第1の支払い方
式を採用する入口精算ゲートでは、無線通信機能付き記
憶媒体1との間で第1所定周波数の無線通信により情報
の授受を行なう一方、第2の支払い方式を採用する入口
精算ゲートでは、無線通信機能付き記憶媒体1との間で
第2所定周波数の無線通信により情報の授受を行なうも
のである。
【0055】また、要求発行手段4Bは、通信手段4A
を介し、入口精算ゲートを通過する記憶媒体1に対し、
通信手段4Aを介して、入口精算ゲートの固有情報を含
む利用情報の書込要求を発行するものである(請求項4
7)。このとき、入口精算ゲートの固有情報とともに入
口精算ゲートの通過時刻を利用情報に含めてもよい(請
求項48)。
【0056】なお、無線通信機能付き記憶媒体1に、こ
の記憶媒体1についての識別番号および有効期限が予め
設定・記憶されている場合、その識別番号および有効期
限に基づくチェックを行なうチェック手段を書込装置4
にそなえてもよい。この場合、記憶媒体1を所持する利
用者が入口精算ゲートを通過する際、要求発行手段4B
が、利用情報の書込要求を発行するに先立ち、車両の記
憶媒体1に対し、通信手段4Aを介して、識別番号およ
び有効期限の読出要求を発行し、その読出要求に応じて
記憶媒体1から通信手段4Aにより識別番号および有効
期限を受信すると、このチェック手段が、受信した識別
番号および有効期限に基づくチェックを行なう(請求項
49)。
【0057】また、記憶媒体1における情報が所定の暗
号鍵により暗号化した暗号データであり、記憶媒体1が
所定の暗号鍵を平文の状態で保持している場合、暗号デ
ータを復号化する復号化手段を書込装置4にそなえてお
く。この場合、要求発行手段4Bの読出要求に応じて記
憶媒体1から通信手段4Aにより識別番号および有効期
限についての暗号データと平文の所定の暗号鍵とを受信
し、この復号化手段が、平文の所定の暗号鍵に基づき識
別番号および有効期限についての暗号データを復号化す
る(請求項50)。
【0058】このとき、識別番号および有効期限につい
ての暗号データ中に、平文の所定の暗号鍵を当該所定の
暗号鍵により暗号化したものを含む場合、暗号鍵チェッ
ク手段を書込装置4にそなえてもよい。この暗号鍵チェ
ック手段は、暗号データとともに受信した平文の所定の
暗号鍵と、復号化手段により暗号データから復号化され
た所定の暗号鍵とを比較することにより、読出要求対象
の情報のチェックを行なうものである(請求項51)。
【0059】また、記憶媒体1における情報が所定の暗
号鍵により暗号化した暗号データである場合、要求発行
手段4Bからの書込要求により記憶媒体1への書込要求
対象である利用情報を暗号データとともに受信した平文
の所定の暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化手段を書込
装置4にそなえておく(請求項52)。そして、その暗
号化手段は、暗号化に用いる平文の所定の暗号鍵を当該
所定の暗号鍵に基づいて暗号化し、暗号化された所定の
暗号鍵を、記憶媒体1への書込要求対象の情報について
の暗号データ中に含めてもよい(請求項53)。
【0060】図5は第5の発明(料金自動精算システム
用決済装置)の原理ブロック図で、この図5に示す決済
装置5(6)は、図1にて前述した料金自動精算システ
ムにおいて用いられ、無線通信機能付き記憶媒体1から
精算情報を取得し、精算情報に基づいて記憶媒体1の所
持者についての料金を自動的に精算するためのもので、
精算ゲートに設置されている。
【0061】そして、決済装置5(6)は、通信手段5
A,要求発行手段5Bおよび精算手段5Cを有して構成
されている。ここで、通信手段5Aは、第1の支払い方
式を採用する精算ゲートでは、無線通信機能付き記憶媒
体1との間で第1所定周波数の無線通信により情報の授
受を行なう一方、第2の支払い方式を採用する精算ゲー
トでは、記憶媒体1との間で第2所定周波数の無線通信
により情報の授受を行なうものである。
【0062】また、要求発行手段5Bは、通信手段5A
を介し記憶媒体1に対して精算情報の読出要求もしくは
精算結果情報の書込要求を発行するものであり、精算手
段5Cは、要求発行手段5Bからの読出要求に応じて記
憶媒体1から通信手段5Aにより受信した精算情報に基
づき、記憶媒体1の所持者についての料金を自動的に精
算するものである。
【0063】記憶媒体1を所持する利用者が出口精算ゲ
ートもしくは入出口精算ゲートを通過する際には、要求
発行手段5Bが、車両の記憶媒体1に対し、通信手段5
Aを介して精算情報の読出要求を発行し、その読出要求
に応じて記憶媒体1から通信手段5Aにより精算情報を
受信すると、精算手段5Cが、受信した精算情報に基づ
いて記憶媒体1の所持者についての料金を自動的に精算
する。
【0064】そして、要求発行手段5Bが、記憶媒体1
に対し、通信手段5Aを介して、精算手段5Cにより精
算された徴収通行料と支払い方式が第1の支払い方式ま
たは第2の支払い方式のいずれであるかを示す支払い区
分とを含む精算結果情報の書込要求を発行する(請求項
54)。なお、無線通信機能付き記憶媒体1に、この記
憶媒体1についての識別番号および有効期限が予め設定
・記憶されている場合、その識別番号および有効期限に
基づくチェックを行なうチェック手段を決済装置5
(6)にそなえてもよい。この場合、決済処理開始時
に、要求発行手段5Bが、記憶媒体1に対し、通信手段
5Aを介して、識別番号および有効期限の読出要求を発
行し、読出要求に応じて記憶媒体1から通信手段5Aに
より識別番号および有効期限を受信すると、このチェッ
ク手段が、受信した識別番号および有効期限に基づくチ
ェックを行なう(請求項55)。
【0065】また、記憶媒体1における情報が所定の暗
号鍵により暗号化した暗号データであり、記憶媒体1が
所定の暗号鍵を平文の状態で保持している場合、暗号デ
ータを復号化する復号化手段を決済装置5(6)にそな
えておく。この場合、要求発行手段5Bの読出要求に応
じて記憶媒体1から通信手段5Aにより読出要求対象の
情報についての暗号データと平文の所定の暗号鍵とを受
信し、この復号化手段が、平文の所定の暗号鍵に基づき
識別番号および有効期限についての暗号データを復号化
する(請求項56)。
【0066】このとき、読出要求対象の情報についての
暗号データ中に、平文の所定の暗号鍵を当該所定の暗号
鍵により暗号化したものを含む場合、暗号鍵チェック手
段を決済装置5(6)にそなえてもよい。この暗号鍵チ
ェック手段は、暗号データとともに受信した平文の所定
の暗号鍵と、復号化手段により暗号データから復号化さ
れた所定の暗号鍵とを比較することにより、読出要求対
象の情報のチェックを行なうものである(請求項5
7)。
【0067】また、記憶媒体1における情報が所定の暗
号鍵により暗号化した暗号データである場合、要求発行
手段5Bからの書込要求により記憶媒体1への書込要求
対象である精算結果情報を暗号データとともに受信した
平文の所定の暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化手段を
そなえておく(請求項58)。そして、その暗号化手段
は、暗号化に用いる平文の所定の暗号鍵を当該所定の暗
号鍵に基づいて暗号化し、暗号化された所定の暗号鍵
を、記憶媒体1への書込要求対象の情報についての暗号
データ中に含めてもよい(請求項59)。
【0068】図6は第6の発明(料金自動精算システム
用入金装置)の原理ブロック図で、この図6に示す入金
装置7は、図1にて前述した料金自動精算システムにお
いて用いられ、料金前払い方式の精算ゲートでの自動精
算時に料金の徴収対象となる残高情報を保持する無線通
信機能付き記憶媒体1に対して、料金前払いのための入
金処理を行なうためのものである。
【0069】そして、入金装置7は、通信手段7A,入
金手段7Bおよび要求発行手段7Cを有して構成されて
いる。ここで、通信手段7Aは、無線通信機能付き記憶
媒体1との間で第1所定周波数の無線通信により情報の
授受を直接的に行なうものであり、入金手段7Bは、無
線通信機能付き記憶媒体1に対して入金処理を行なうも
のである。
【0070】また、要求発行手段7Cは、無線通信機能
付き記憶媒体1に対して、通信手段7Aを介し、残高情
報の読出要求、もしくは、入金手段7Bによる入金処理
に伴う入金情報および新たな残高情報の書込要求を発行
するものである。入金装置7が記憶媒体1に対する入金
処理を行なう際には、要求発行手段7Cが、記憶媒体1
に対し、通信手段7Aを介して残高情報の読出要求を発
行し、読出要求に応じて記憶媒体1から通信手段7Aに
より残高情報を受信すると、入金手段7Bが、受信した
残高情報に含まれる残高に、今回の入金額を加算して新
たな残高を算出する。
【0071】そして、要求発行手段7Cが、記憶媒体1
に対し通信手段7Aを介して入金手段7Bにより算出さ
れた新たな残高を含む残高情報と今回の入金額を含む入
金情報との書込要求を発行する(請求項60)。なお、
無線通信機能付き記憶媒体1に、この記憶媒体1につい
ての暗証番号が予め設定・記憶されている場合には、記
憶媒体1を挿着された際にその記憶媒体1の利用者をチ
ェックするための暗証番号を入力する入力手段をそな
え、この入力手段からの暗証番号を、通信手段7Aによ
り記憶媒体1へ第1所定周波数の無線通信で送信するよ
うに構成してもよい(請求項61)。
【0072】また、無線通信機能付き記憶媒体1に、こ
の記憶媒体1についての識別番号および有効期限が予め
設定・記憶されている場合、その識別番号および有効期
限に基づくチェックを行なうチェック手段を入金装置7
にそなえてもよい。この場合、入金処理開始時に、要求
発行手段7Cが、記憶媒体1に対し通信手段7Aを介し
て識別番号および有効期限の読出要求を発行し、その読
出要求に応じて記憶媒体1から通信手段7Aにより識別
番号および有効期限を受信すると、このチェック手段
が、受信した識別番号および有効期限に基づくチェック
を行なう(請求項62)。
【0073】また、無線通信機能付き記憶媒体1に、こ
の記憶媒体1についての入金限度額および残高限度額が
予め設定・記憶されている場合、入金手段7Bによる入
金処理のチェックを行なう入金チェック手段を入金装置
7にそなえてもよい。この場合、入金処理開始時に、要
求発行手段7Cが、記憶媒体1に対し通信手段7Aを介
して入金限度額および残高限度額の読出要求を発行し、
その読出要求に応じて記憶媒体1から通信手段7Aによ
り入金限度額および残高限度額を受信すると、入金チェ
ック手段が、受信した入金限度額および残高限度額に基
づいて、入金手段7Bによる入金処理のチェックを行な
う(請求項63)。
【0074】さらに、記憶媒体1における情報が所定の
暗号鍵により暗号化した暗号データであり、記憶媒体1
が所定の暗号鍵を平文の状態で保持している場合、暗号
データを復号化する復号化手段を入金装置7にそなえて
おく。この場合、要求発行手段7Cの読出要求に応じて
記憶媒体1から通信手段7Aにより読出要求対象の情報
についての暗号データと平文の所定の暗号鍵とを受信
し、この復号化手段が、平文の所定の暗号鍵に基づき読
出要求対象の情報についての暗号データを復号化する
(請求項64)。
【0075】このとき、読出要求対象の情報についての
暗号データ中に、平文の所定の暗号鍵を当該所定の暗号
鍵により暗号化したものを含む場合、暗号鍵チェック手
段を入金装置7にそなえてもよい。この暗号鍵チェック
手段は、暗号データとともに受信した平文の所定の暗号
鍵と、復号化手段により暗号データから復号化された所
定の暗号鍵とを比較することにより、読出要求対象の情
報のチェックを行なうものである(請求項65)。
【0076】また、記憶媒体1における情報が所定の暗
号鍵により暗号化した暗号データである場合、要求発行
手段7Cからの書込要求により記憶媒体1への書込要求
対象である入金情報および残高情報を暗号データととも
に受信した平文の所定の暗号鍵に基づいて暗号化する暗
号化手段を入金装置7にそなえておく(請求項66)。
そして、その暗号化手段は、暗号化に用いる平文の所定
の暗号鍵を当該所定の暗号鍵に基づいて暗号化し、暗号
化された所定の暗号鍵を、記憶媒体1への書込要求対象
の情報についての暗号データ中に含めてもよい(請求項
67)。
【0077】図7は第7の発明(料金自動精算システム
用照会装置)の原理ブロック図で、この図7に示す照会
装置8は、図1にて前述した料金自動精算システムにお
いて用いられ、無線通信機能付き記憶媒体1に記憶され
ている情報を照会するためのものである。そして、照会
装置8は、通信手段8A,要求発行手段8Bおよび明示
手段8Cを有して構成されている。
【0078】ここで、通信手段8Aは、無線通信機能付
き記憶媒体1との間で第1所定周波数の無線通信により
情報の授受を直接的に行なうものであり、要求発行手段
8Bは、無線通信機能付き記憶媒体1に対し、通信手段
8Aを介してこの記憶媒体1に記憶されている情報の読
出要求を発行するものであり、明示手段8Cは、要求発
行手段8Bからの読出要求に応じて無線通信機能付き記
憶媒体1から通信手段8Aにより受信した情報を明示す
るものである(請求項68)。
【0079】なお、無線通信機能付き記憶媒体1に、こ
の記憶媒体1についての識別番号が予め設定・記憶され
ている場合、その識別番号に基づくチェックを行なうチ
ェック手段を照会装置8にそなえてもよい。この場合、
照会処理開始時に、要求発行手段8Bが、記憶媒体1に
対し、通信手段8Aを介して、識別番号の読出要求を発
行し、その読出要求に応じて記憶媒体1から通信手段8
Aにより識別番号を受信すると、このチェック手段が、
受信した識別番号に基づくチェックを行なう(請求項6
9)。
【0080】また、記憶媒体1における情報が所定の暗
号鍵により暗号化した暗号データであり、記憶媒体1が
所定の暗号鍵を平文の状態で保持している場合、暗号デ
ータを復号化する復号化手段を照会装置8にそなえてお
く。この場合、要求発行手段8Bの読出要求に応じて記
憶媒体1から通信手段8Aにより読出要求対象の情報に
ついての暗号データと平文の所定の暗号鍵とを受信し、
この復号化手段が、平文の所定の暗号鍵に基づき読出要
求対象の情報についての暗号データを復号化する(請求
項70)。
【0081】
【作用】上述した第1の発明の料金自動精算システムに
おいて、第1の支払い方式を採用する精算ゲートでは、
無線通信機能付き記憶媒体1との間で第1所定周波数の
無線通信により情報の授受が直接的に行なわれ、第1の
支払い方式による料金の自動精算が行なわれる一方、第
2の支払い方式を採用する精算ゲートでは、周波数変換
装置2に記憶媒体1を挿着し、無線通信機能付き記憶媒
体1との間で第2所定周波数の無線通信により周波数変
換装置2を介して情報の授受が間接的に行なわれ、第2
の支払い方式による料金の自動精算が行なわれる。
【0082】つまり、無線通信機能付き記憶媒体1と第
1所定周波数による直接無線通信を行なうか、無線通信
機能付き記憶媒体1を周波数変換装置2に挿着しこの周
波数変換装置2を介した第2所定周波数による間接無線
通信を行なうかを選択することで、第1/第2の支払い
方式を利用者により任意に選択することができる(請求
項1)。
【0083】このとき、走行距離に応じた通行料を徴収
する有料道路では、入口精算ゲート用書込装置4によ
り、入口精算ゲートの固有情報を含む利用情報が、第1
の支払い方式の採用時には第1所定周波数の無線通信に
て直接的に、第2の支払い方式の採用時には周波数変換
装置2を介し第2所定周波数の無線通信にて間接的に、
入口精算ゲートを通過する車両3の記憶媒体1に精算情
報として書き込まれる。そして、出口精算ゲート用決済
装置5により、第1の支払い方式の採用時には第1所定
周波数の無線通信にて直接的に、第2の支払い方式の採
用時には第2所定周波数の無線通信にて周波数変換装置
2を介し間接的に、記憶媒体1から精算情報が取得さ
れ、その精算情報に基づいて記憶媒体1の所持者につい
ての有料道路通行料が自動的に精算される。
【0084】一方、走行距離に関係なく一定通行料を徴
収する有料道路では、入出口精算ゲート用決済装置6に
より、第1の支払い方式の採用時には第1所定周波数の
無線通信にて直接的に、第2の支払い方式の採用時には
第2所定周波数の無線通信にて周波数変換装置2を介し
間接的に、記憶媒体1から精算情報が取得され、その精
算情報に基づいて記憶媒体1の所持者についての有料道
路通行料が自動的に精算される(請求項2,3)。
【0085】なお、自動精算時には、決済装置5または
決済装置6により、徴収通行料と支払い方式が第1の支
払い方式または第2の支払い方式のいずれであるかを示
す支払い区分とを含む精算結果情報が、料金前払い採用
時には第1所定周波数の無線通信にて直接的に、料金後
払い採用時には第2所定周波数の無線通信にて周波数変
換装置2を介し間接的に、記憶媒体1へ送信されて利用
情報として書き込まれるので、精算結果情報を記憶媒体
1内に保持でき、その精算結果情報(利用情報)を管理
することができる(請求項4)。
【0086】ここで、本発明のシステムでは、セキュリ
ティのために、記憶媒体1に書き込む情報は暗号データ
となっており、その暗号化に用いられた所定の暗号鍵が
平文の状態で記憶媒体1に設定・記憶されるほか、記憶
媒体1には、この記憶媒体1についての暗証番号,識別
番号および有効期限が予め設定・記憶されている。さら
に、記憶媒体1との間で無線通信により授受される情報
(暗号データ)には、平文の所定の暗号鍵を当該所定の
暗号鍵により暗号化したものが含まれている。
【0087】そして、記憶媒体1が書込装置4,決済装
置5または決済装置6から記憶媒体1に記憶された情報
の読出要求を受けた場合、記憶媒体1から、平文の所定
の暗号鍵と読出要求対象の情報についての暗号データと
が、書込装置4,決済装置5または決済装置6へ送信さ
れ、書込装置4,決済装置5または決済装置6におい
て、記憶媒体1からの平文の所定の暗号鍵に基づき読出
要求対象の情報についての暗号データが復号化される。
これにより、記憶媒体1から書込装置4,決済装置5ま
たは決済装置6への送信時に、情報が漏洩するのを防止
することができる(請求項5)。
【0088】また、書込装置4,決済装置5または決済
装置6における暗号データの復号化時に、暗号データと
ともに受信した平文の所定の暗号鍵と、暗号データから
復号化された所定の暗号鍵とを比較して、記憶媒体1か
らの読出要求対象の情報をチェックすることにより、記
憶媒体1におけるデータに対して改ざん等の不正な処置
が施された場合に、そのようなデータを検証することが
できる(請求項6)。
【0089】さらに、書込装置4,決済装置5または決
済装置6から記憶媒体1に対して情報を書き込む場合、
書込装置4,決済装置5または決済装置6において、書
込要求対象の情報が記憶媒体1からの平文の所定の暗号
鍵に基づいて暗号化され、その暗号データが記憶媒体1
へ送信されて書き込まれることにより、書込装置4,決
済装置5または決済装置6から記憶媒体1への送信時
に、情報が漏洩するのを防止することができる(請求項
7)。
【0090】そして、記憶媒体1が書込装置4,決済装
置5または決済装置6から書込要求対象の暗号データを
受信した場合、記憶媒体1において、この記憶媒体1に
予め設定・記憶されている平文の所定の暗号鍵と、この
所定の暗号鍵に基づいて書込要求対象の暗号データから
復号化された所定の暗号鍵とを比較して、書込装置4,
決済装置5または決済装置6からの書込要求対象の情報
をチェックすることにより、記憶媒体1への書込データ
に対して改ざん等の不正な処置が施された場合に、その
ようなデータを検証することができる(請求項8)。
【0091】また、記憶媒体1が、書込装置4,決済装
置5または決済装置6から要求された情報を送信する際
に、その情報とともに識別番号および有効期限を書込装
置4,決済装置5または決済装置6へ送信し、書込装置
4,決済装置5または決済装置6において、識別番号や
有効期限のチェックを行なうことにより、記憶媒体1の
正当性を確認でき、その不正利用を防止することができ
る(請求項9)。
【0092】さらに、走行距離に応じた通行料を徴収す
る有料道路については、書込装置4により、入口精算ゲ
ートの通過時刻を、入口精算ゲートを通過する車両3の
記憶媒体1に送信し利用情報として書き込んでおくこと
で、出口精算ゲート用決済装置5による自動精算時に、
この決済装置5において、記憶媒体1から通過時刻を取
得してその通過時刻から出口精算ゲートへの到着時刻ま
での所要時間に基づくチェックを行なうことが可能であ
る。また、そのようなチェックを行なうことにより、利
用者が有料道路の通行に要した時間を把握して有料道路
利用時に何らかの不正を行なった場合にこれを検証する
ことができる(請求項10)。
【0093】一方、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式の一方が前払い方式である場合、記憶媒体1に
対して料金前払いのための入金処理は、料金前払い用入
金装置7を用いて行なうことができる。つまり、記憶媒
体1には、この入金装置7からの入金情報と、料金前払
い方式の精算ゲートでの自動精算時に料金の徴収対象と
なる残高情報とが保持されており、入金処理時には、入
金装置7に記憶媒体1を挿着する。 そして、入金装置
7において、記憶媒体1との間で第1所定周波数の無線
通信を直接的に行なうことにより記憶媒体1から残高情
報が取得され、この残高情報中の残高に今回の入金額を
加算し、加算して得られた新たな残高を含む残高情報と
今回の入金額を含む入金情報とが、第1所定周波数の無
線通信により記憶媒体1に直接的に送信され書き込まれ
ることで、記憶媒体1に対する入金処理が完了する(請
求項11)。
【0094】そして、入金装置7による入金処理時に
は、この入金装置7から入力された暗証番号を、第1所
定周波数の無線通信により記憶媒体1に直接的に送信さ
れ、記憶媒体1において、この記憶媒体1に設定・記憶
されている暗証番号と比較し、記憶媒体1への入金者を
チェックすることにより、入金者についての本人検証を
行なうことができる(請求項12)。
【0095】また、記憶媒体1が、入金装置7から要求
された情報を送信する際に、その情報についての暗号デ
ータとともに平文の所定の暗号鍵を第1所定周波数の無
線通信により直接的に入金装置7へ送信し、入金装置7
において、記憶媒体1からの平文の所定の暗号鍵に基づ
き読出要求対象の情報についての暗号データが復号化さ
れる。これにより、記憶媒体1から入金装置7への送信
時に、情報が漏洩するのを防止することができる(請求
項13)。
【0096】さらに、入金装置7における暗号データの
復号化時に、暗号データとともに受信した平文の所定の
暗号鍵と、暗号データから復号化された所定の暗号鍵と
を比較して、記憶媒体1からの読出要求対象の情報をチ
ェックすることにより、記憶媒体1におけるデータに対
して改ざん等の不正な処置が施された場合に、そのよう
なデータを検証することができる(請求項14)。
【0097】またさらに、入金装置7から記憶媒体1に
対して情報を書き込む場合、入金装置7において、書込
要求対象の情報が記憶媒体1からの平文の所定の暗号鍵
に基づいて暗号化され、その暗号データが、記憶媒体1
へ第1所定周波数の無線通信により直接的に送信されて
書き込まれることにより、入金装置7から記憶媒体1へ
の送信時に、情報が漏洩するのを防止することができる
(請求項15)。
【0098】そして、記憶媒体1が入金装置7から書込
要求対象の暗号データを受信した場合、記憶媒体におい
て、この記憶媒体1に予め設定・記憶されている平文の
所定の暗号鍵と、この所定の暗号鍵に基づいて書込要求
対象の情報についての暗号データから復号化された所定
の暗号鍵とを比較して、入金装置7からの書込要求対象
の情報をチェックすることにより、記憶媒体1への書込
データに対して改ざん等の不正な処置が施された場合
に、そのようなデータを検証することができる(請求項
16)。
【0099】なお、記憶媒体1が、入金装置7から要求
された情報を送信する際に、その情報とともに識別番号
および有効期限を第1所定周波数の無線通信により直接
的に入金装置7へ送信し、入金装置7において、識別番
号や有効期限のチェックを行なうことにより、記憶媒体
1の正当性を確認でき、その不正利用を防止することが
できる(請求項17)。
【0100】また、入金装置7による入金処理時には、
入金装置7において、記憶媒体1から残高情報とともに
入金限度額および残高限度額を取得し、これらの入金限
度額および残高限度額に基づくチェックを行なうことに
より、入金額が入金限度額を超えたり、入金処理に伴い
残高が残高限度額を超えたりするのを防止することがで
きる(請求項18)。
【0101】さらに、集計装置により、記憶媒体1毎に
入金額の累積と徴収料金の累積とを集計して、これらの
累積の差額である退蔵額を管理することで、記憶媒体1
への入金額を不正に操作した場合にその操作を検証する
ことができる(請求項19)。一方、照会装置8に記憶
媒体1を挿着することにより、照会装置8と記憶媒体1
との間で第1所定周波数の無線通信を直接的に行なっ
て、記憶媒体1に保持されている情報を照会装置8にお
いて明示させ、記憶媒体1内の情報を把握・確認し管理
することができる(請求項20)。このとき、照会装置
8において、指定情報のみを明示できるほか(請求項2
1)、指定情報についてその履歴を明示することによ
り、利用履歴等を把握・管理することもできる(請求項
22)。
【0102】また、記憶媒体1が、照会装置8から要求
された情報を送信する際に、その情報とともに識別番号
を第1所定周波数の無線通信により直接的に照会装置8
へ送信し、照会装置8において、識別番号のチェックを
行なうことにより、記憶媒体1の正当性を確認でき、そ
の不正利用を未然に防止することができる(請求項2
3)。
【0103】さらに、記憶媒体1が、照会装置8から要
求された情報を送信する際に、その情報についての暗号
データとともに平文の所定の暗号鍵を第1所定周波数の
無線通信により直接的に照会装置8へ送信し、照会装置
8において、記憶媒体1からの平文の所定の暗号鍵に基
づき読出要求対象の情報についての暗号データが復号化
される。これにより、記憶媒体1から照会装置8への送
信時に、情報が漏洩するのを防止することができる(請
求項24)。
【0104】ところで、第1の支払い方式もしくは第2
の支払い方式として前払い方式を採用する出口精算ゲー
トでは、決済装置5と記憶媒体1との間で情報の授受を
行なって、決済装置5による自動精算が行なわれる。つ
まり、決済装置5において、車両3の通過した入口精算
ゲートの固有情報(利用情報)と残高情報とが記憶媒体
1から取得されるとともに、その車両3の車種の認識結
果が取得され、利用情報および認識結果に基づいて徴収
通行料が算出される。そして、徴収通行料減算後の新た
な残高(残高情報)と、徴収通行料および支払い区分
(前払い)を含む精算結果情報とを記憶媒体1へ送信し
て書き込み、決済装置5による前払い方式での一連の自
動精算を終了する(請求項25)。
【0105】また、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式として前払い方式を採用する入出口精算ゲート
では、決済装置6と記憶媒体1との間で情報の授受を行
なって、決済装置6による自動精算が行なわれる。つま
り、決済装置6において、残高情報が記憶媒体1から取
得されるとともに、車両3の車種の認識結果が取得さ
れ、その認識結果に基づいて徴収通行料が算出される。
そして、徴収通行料減算後の新たな残高(残高情報)
と、徴収通行料および支払い区分(前払い)を含む精算
結果情報とを記憶媒体1へ送信して書き込み、決済装置
6による前払い方式での一連の自動精算を終了する(請
求項26)。
【0106】なお、後払い方式を選択すべく周波数変換
装置2に記憶媒体1を挿着した際には、この周波数変換
装置2から入力された暗証番号を、第1所定周波数の無
線通信により記憶媒体1に直接的に送信し、記憶媒体1
において、この記憶媒体1に設定・記憶されている暗証
番号と比較して、記憶媒体1の利用者をチェックするこ
とにより、利用者についての本人検証を行なうことがで
きる(請求項27)。
【0107】そして、第1の支払い方式もしくは第2の
支払い方式として後払い方式を採用する出口精算ゲート
では、決済装置5と記憶媒体1との間で情報の授受を行
なって、決済装置5による自動精算が行なわれる。つま
り、決済装置5において、個人情報(精算情報)と車両
3の通過した入口精算ゲートの固有情報(利用情報)と
が取得されるとともに、車種認識装置により車両3の車
種の認識結果が取得され、利用情報および認識結果に基
づいて徴収通行料が算出される。そして、算出された徴
収通行料と支払い区分(後払い)とを含む精算結果情報
を記憶媒体1へ送信して利用情報として書き込み、決済
装置5による後払い方式での一連の自動精算を終了する
(請求項28)。
【0108】また、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式として後払い方式を採用する入出口精算ゲート
では、決済装置6と記憶媒体1との間で情報の授受を行
なって、決済装置6による自動精算が行なわれる。つま
り、決済装置6において、個人情報(精算情報)が取得
されるとともに、車種認識装置により車両の車種の認識
結果が取得され、その認識結果に基づいて徴収通行料が
算出される。そして、算出された徴収通行料と支払い区
分(後払い)とを含む精算結果情報を、記憶媒体1へ送
信して利用情報として書き込み、決済装置6による後払
い方式での一連の自動精算を終了する(請求項35)。
【0109】そして、後払い方式を採用する場合、決済
装置5または決済装置6を管理するホストコンピュータ
により、算出された徴収通行料が、個人情報により特定
される銀行口座から引き落とされ、最終的な決済が行な
われる(請求項29,36)。なお、後払い方式を採用
する出口精算ゲートまたは入出口精算ゲートでは、車種
認識装置により車両3の車種を認識する車種認識ゾーン
と、決済装置5または決済装置6により自動精算を行な
う通行料決済ゾーンと、撮像装置により不正車両を撮影
する映像ゾーンとの3つのゾーンを設け、車両3が車種
認識ゾーンおよび通行料決済ゾーンを順に通過するだけ
で停車することなく自動精算を行なうことができる。こ
のとき、何らかの不正を行なった車両は映像ゾーンの撮
像装置によって撮影されるため、後でその撮像結果から
不正車両を特定して何らかの処置を施すことができる
(請求項30,37)。
【0110】このとき、各ゾーンにおいて、通過車両の
記憶媒体1についての個人情報を、記憶媒体1から取得
することにより、各ゾーンでそれぞれ得られた車種認識
結果,精算結果,撮像結果を、その個人情報に基づいて
特定の車両に対応付けて管理することができる(請求項
31,38)。また、各ゾーンにおける処理を、センサ
により車両3の通過を検知した場合に自動的に実行する
ことにより、出口精算ゲートまたは入出口精算ゲートを
無人化することができる(請求項32,39)。
【0111】なお、第1の支払い方式もしくは第2の支
払い方式として後払い方式を採用する入口精算ゲートで
は、書込装置4により入口精算ゲートの固有情報(利用
情報)を記憶媒体1に精算情報として書き込む通過認識
ゾーンと、撮像装置により不正車両を撮影する映像ゾー
ンとの2つのゾーンを設け、車両3が通過認識ゾーンを
順に通過するだけで停車することなく入口精算ゲートの
固有情報を記憶媒体1へ書き込むことができる。このと
き、何らかの不正を行なった車両は映像ゾーンの撮像装
置によって撮影されるため、後でその撮像結果から不正
車両を特定して何らかの処置を施すことができる(請求
項33)。また、各ゾーンにおける処理を、センサによ
り車両3の通過を検知した場合に自動的に実行すること
により、入口精算ゲートを無人化することができる(請
求項34)。
【0112】上述した第2の発明の料金自動精算システ
ム用無線通信機能付き記憶媒体を用いる場合、第1の支
払い方式を採用する精算ゲートでは、記憶媒体1の受信
手段1Bおよび送信手段1Dと精算ゲートにおける自動
精算用の書込装置もしくは決済装置との間で第1所定周
波数の無線通信により情報の授受が直接的に行なわれ
て、第1の支払い方式による料金の自動精算が行なわれ
る。
【0113】一方、第2の支払い方式を採用する精算ゲ
ートでは、記憶媒体1を、周波数変換装置2に挿着した
状態で、記憶媒体1の受信手段1Bおよび送信手段1D
と精算ゲートにおける自動精算用の書込装置もしくは決
済装置との間で第2所定周波数の無線通信により周波数
変換装置2を介して情報の授受が間接的に行なわれ、第
2の支払い方式による料金の自動精算が行なわれる。
【0114】つまり、無線通信機能付き記憶媒体1を精
算ゲートにおける自動精算用の書込装置もしくは決済装
置に対して直接的にかざし第1所定周波数による直接無
線通信を行なうか、無線通信機能付き記憶媒体1を周波
数変換装置2に挿着しこの周波数変換装置2を介した第
2所定周波数による間接無線通信を行なうかを選択する
ことで、第1/第2の支払い方式を利用者により任意に
選択することができる(請求項40)。
【0115】ここで、本発明の記憶媒体1では、セキュ
リティのために、書き込まれる情報は暗号データとなっ
ており、その暗号化に用いられた所定の暗号鍵が平文の
状態で設定・記憶されるほか、この記憶媒体1について
の暗証番号が予め設定・記憶されている。そして、受信
手段1Bにより外部から読出要求を受信すると、読出要
求対象の情報についての暗号データと平文の所定の暗号
鍵とが、処理手段1Cにより記憶手段1Aから読み出さ
れ、送信手段1Dにより送信される。これにより、記憶
媒体1から情報を送信する際に、その情報が漏洩するの
を防止することができる(請求項41)。
【0116】また、読出要求対象の情報の送信に対応し
た外部からの書込要求を受信手段1Bにより受信する
と、復号化手段により、書込要求対象の情報である暗号
データ中に含まれる暗号鍵が、記憶手段1Aにおける平
文の所定の暗号鍵に基づいて暗号データから復号化さ
れ、復号化された暗号鍵と記憶手段1Aにおける平文の
所定の暗号鍵とを暗号鍵チェック手段により比較して書
込要求対象の情報のチェックを行なうことで、記憶媒体
1への書込データに対して改ざん等の不正な処置が施さ
れた場合に、そのようなデータを検証することができる
(請求項42)。
【0117】さらに、料金前払いのための入金処理時に
外部から暗証番号を伴う読出要求を受信手段1Bにより
受信すると、読出要求に伴う暗証番号と記憶手段1Aに
おける暗証番号とを暗証番号チェック手段により比較し
て記憶媒体1への入金者のチェックを行なうことで、入
金者についての本人検証を行なうことができる(請求項
43)。
【0118】また、同様に、周波数変換装置2への挿着
時に周波数変換装置2から入力された暗証番号を受信手
段1Bにより受信すると、受信した暗証番号と記憶手段
1Aにおける暗証番号とを暗証番号チェック手段により
比較して記憶媒体1の利用者のチェックを行なうこと
で、利用者についての本人検証を行なうことができる
(請求項44)。
【0119】上述した第3の発明の料金自動精算システ
ム用周波数変換装置には、利用者が精算ゲートを通過す
る際に、無線通信機能付き記憶媒体1が挿着される。周
波数変換装置2に記憶媒体1が挿着されると、周波数変
換装置2の第1通信手段2Aおよび第2通信手段2Bを
介して、第1所定周波数の情報が第2所定周波数に変換
される一方で第2所定周波数の情報が第1所定周波数に
変換され、精算ゲートにおける自動精算用の書込装置も
しくは決済装置と記憶媒体1との間における情報の授受
が行なわれ、料金の自動精算が行なわれる(請求項4
5)。
【0120】また、セキュリティのために、記憶媒体1
に暗証番号が予め設定・記憶されている場合には、周波
数変換装置2に記憶媒体1を挿着した際、入力手段から
暗証番号を入力し、この暗証番号を第1通信手段2Aに
より記憶媒体1へ第1所定周波数の無線通信で送信する
ことにより、記憶媒体1側において、入力された暗証番
号と予め設定・記憶されている暗証番号とを比較して行
なう記憶媒体1の利用者のチェックが可能になり、利用
者についての本人検証を行なうことができる(請求項4
6)。
【0121】上述した第4の発明の料金自動精算システ
ム用書込装置では、入口精算ゲートを利用者が通過する
際に、要求発行手段4Bにより、無線通信機能付き記憶
媒体1に対し、入口精算ゲートの固有情報を含む利用情
報の書込要求が発行される。この書込要求は、通信手段
4Aにより、第1の支払い方式を採用する入口精算ゲー
トでは記憶媒体1へ第1所定周波数の無線通信により送
信される一方、第2の支払い方式を採用する入口精算ゲ
ートでは第2所定周波数の無線通信により周波数変換装
置2を介して間接的に送信される。
【0122】これにより、入口精算ゲートの固有情報を
含む利用情報が記憶媒体1へ書き込まれるので、出口精
算ゲートでの自動精算時には、記憶媒体1から読み出し
た入口精算ゲートの固有情報に基づいて走行距離に応じ
た通行料を算出することができる(請求項47)。この
とき、入口精算ゲートの固有情報とともに車両の入口精
算ゲートの通過時刻を利用情報に含めて記憶媒体1に書
き込むことにより、出口精算ゲートにおいて、記憶媒体
1から読み出した通過時刻から、出口精算ゲートへの到
着時刻までの所要時間に基づくチェックを行なうことが
可能になる(請求項48)。
【0123】なお、セキュリティのために、記憶媒体1
に、この記憶媒体1についての識別番号および有効期限
を予め設定・記憶している場合、記憶媒体1を所持する
利用者が入口精算ゲートを通過する際、要求発行手段4
Bにより、記憶媒体1に対し通信手段4Aを介して識別
番号および有効期限の読出要求が発行され、その読出要
求に応じて記憶媒体1から識別番号および有効期限が読
み出されると、チェック手段により、記憶媒体1からの
識別番号や有効期限に基づくチェックを行なうことで、
記憶媒体1の正当性を確認でき、その不正利用を防止す
ることができる(請求項49)。
【0124】また、セキュリティのために、記憶媒体1
に書き込む情報を暗号データとし、その暗号化に用いら
れた所定の暗号鍵を平文の状態で記憶媒体1に設定・記
憶する場合には、要求発行手段4Bの読出要求に応じて
記憶媒体1から識別番号および有効期限についての暗号
データと平文の所定の暗号鍵とが読み出され、復号化手
段により、平文の所定の暗号鍵に基づいて識別番号およ
び有効期限についての暗号データが復号化される。これ
により、記憶媒体1から書込装置4への送信時に、情報
が漏洩するのを防止することができる(請求項50)。
【0125】さらに、記憶媒体1との間で無線通信によ
り授受される情報(暗号データ)に、平文の所定の暗号
鍵を当該所定の暗号鍵により暗号化したものを含む場
合、暗号鍵チェック手段により、暗号データとともに受
信した平文の所定の暗号鍵と、復号化手段により暗号デ
ータから復号化された所定の暗号鍵とを比較して、読出
要求対象の情報をチェックすることで、記憶媒体1にお
けるデータに対して改ざん等の不正な処置が施された場
合に、そのようなデータを検証することができる(請求
項51)。
【0126】また、記憶媒体1へ書き込む利用情報は、
暗号化手段により、識別番号および有効期限についての
暗号データとともに受信した平文の所定の暗号鍵に基づ
いて暗号化される。これにより、書込装置4から記憶媒
体1への送信時に、情報が漏洩するのを防止することが
できる(請求項52)。このとき、暗号化手段により、
暗号化に用いる平文の所定の暗号鍵も当該所定の暗号鍵
に基づいて暗号化し、暗号化した所定の暗号鍵を、記憶
媒体1への書込要求対象の情報についての暗号データ中
に含めることにより、記憶媒体1側において、暗号デー
タ中の所定の暗号鍵と記憶媒体1が保持する所定の暗号
鍵とを比較して行なう書込要求対象の情報のチェックが
可能になり、記憶媒体1におけるデータに対して改ざん
等の不正な処置が施された場合に、そのようなデータを
検証することができる(請求項53)。
【0127】上述した第5の発明の料金自動精算システ
ム用決済装置では、出口精算ゲートもしくは入出口精算
ゲートを利用者が通過する際に、要求発行手段5Bによ
り、車両の無線通信機能付き記憶媒体1に対し、精算情
報の読出要求もしくは精算結果情報の書込要求が発行さ
れる。これらの要求は、通信手段5Aにより、第1の支
払い方式を採用する出口精算ゲートもしくは入出口精算
ゲートでは記憶媒体1へ第1所定周波数の無線通信によ
り送信される一方、第2の支払い方式を採用する出口精
算ゲートもしくは入出口精算ゲートでは記憶媒体1へ第
2所定周波数の無線通信により送信される。
【0128】そして、利用者が出口精算ゲートもしくは
入出口精算ゲートを通過する際、要求発行手段5Bによ
り、記憶媒体1に対し精算情報の読出要求が発行され、
その読出要求に応じて記憶媒体1から精算情報が読み出
されると、精算手段5Cにより、精算情報に基づいて記
憶媒体1の所持者についての料金が自動的に精算され
る。
【0129】自動精算終了後、精算手段5Cにより精算
された徴収料金と支払い区分(第1/第2の支払い方
式)とを含む精算結果情報の書込要求が、要求発行手段
5Bにより記憶媒体1に対し発行され、その精算結果情
報が利用情報として記憶媒体1に書き込まれるので、記
憶媒体1に保持される精算結果情報に基づいて有料道路
の利用履歴等を管理することができる(請求項54)。
【0130】なお、セキュリティのために、記憶媒体1
に、この記憶媒体1についての識別番号および有効期限
を予め設定・記憶している場合、決済処理開始時に、要
求発行手段5Bにより、記憶媒体1に対し通信手段5A
を介して識別番号および有効期限の読出要求が発行さ
れ、その読出要求に応じて識別番号および有効期限が記
憶媒体1から読み出されると、チェック手段により、記
憶媒体1からの識別番号や有効期限に基づくチェックを
行なうことで、記憶媒体1の正当性を確認でき、その不
正利用を防止することができる(請求項55)。
【0131】また、セキュリティのために、記憶媒体1
に書き込む情報を暗号データとし、その暗号化に用いら
れた所定の暗号鍵を平文の状態で記憶媒体1に設定・記
憶する場合には、要求発行手段5Bの読出要求に応じて
記憶媒体1から読出要求対象の情報についての暗号デー
タと平文の所定の暗号鍵とが読み出され、復号化手段に
より、平文の所定の暗号鍵に基づいて暗号データが復号
化される。これにより、記憶媒体1から決済装置5
(6)への送信時に、情報が漏洩するのを防止すること
ができる(請求項56)。
【0132】さらに、記憶媒体1との間で無線通信によ
り授受される情報(暗号データ)に、平文の所定の暗号
鍵を当該所定の暗号鍵により暗号化したものを含む場
合、暗号鍵チェック手段により、暗号データとともに受
信した平文の所定の暗号鍵と、復号化手段により暗号デ
ータから復号化された所定の暗号鍵とを比較して、読出
要求対象の情報をチェックすることで、記憶媒体1にお
けるデータに対して改ざん等の不正な処置が施された場
合に、そのようなデータを検証することができる(請求
項57)。
【0133】また、記憶媒体1へ書き込む利用情報は、
暗号化手段により、暗号データとともに受信した平文の
所定の暗号鍵に基づいて暗号化される。これにより、決
済装置5(6)から記憶媒体1への送信時に、情報が漏
洩するのを防止することができる(請求項58)。この
とき、暗号化手段により、暗号化に用いる平文の所定の
暗号鍵も当該所定の暗号鍵に基づいて暗号化し、暗号化
した所定の暗号鍵を、記憶媒体1への書込要求対象の情
報についての暗号データ中に含めることにより、記憶媒
体1側において、暗号データ中の所定の暗号鍵と記憶媒
体1が保持する所定の暗号鍵とを比較して行なう書込要
求対象の情報のチェックが可能になり、記憶媒体1にお
けるデータに対して改ざん等の不正な処置が施された場
合に、そのようなデータを検証することができる(請求
項59)。
【0134】上述した第6の発明の料金自動精算システ
ム用入金装置には、料金前払い方式の精算ゲートでの自
動精算時に料金の徴収対象となる残高情報を保持する無
線通信機能付き記憶媒体1に対して料金前払いのための
入金処理を行なう際に、この記憶媒体1が挿着される。
入金装置7に記憶媒体1が挿着されると、通信手段7A
により、記憶媒体1との間で第1所定周波数の無線通信
により情報の授受を直接的に行ないながら、まず、要求
発行手段7Cにより、記憶媒体1に対し残高情報の読出
要求が発行され、その読出要求に応じて記憶媒体1から
残高情報が読み出されると、入金手段7Bにより、今回
の入金額が、記憶媒体1からの残高情報に含まれる残高
に加算されて、新たな残高が算出される。そして、要求
発行手段7Cにより、記憶媒体1に対し、その新たな残
高を含む残高情報と今回の入金額を含む入金情報との書
込要求が発行され、これらの情報が記憶媒体1に書き込
まれることで、記憶媒体1に対する入金処理が完了する
(請求項60)。
【0135】なお、セキュリティのために、記憶媒体1
に暗証番号が予め設定・記憶されている場合には、入金
装置7に記憶媒体1を挿着した際、入力手段から暗証番
号を入力し、この暗証番号を通信手段7Aにより記憶媒
体1へ第1所定周波数の無線通信で送信することによ
り、記憶媒体1側において、入力された暗証番号と予め
設定・記憶されている暗証番号とを比較して行なう記憶
媒体1の利用者のチェックが可能になり、利用者につい
ての本人検証を行なうことができる(請求項61)。
【0136】また、セキュリティのために、記憶媒体1
に、この記憶媒体1についての識別番号および有効期限
を予め設定・記憶している場合、入金処理開始時に、要
求発行手段7Cにより、記憶媒体1に対し通信手段7A
を介して識別番号および有効期限の読出要求が発行さ
れ、その読出要求に応じて識別番号および有効期限が記
憶媒体1から読み出されると、チェック手段により、記
憶媒体1からの識別番号や有効期限に基づくチェックを
行なうことで、記憶媒体1の正当性を確認でき、その不
正利用を防止することができる(請求項62)。
【0137】また、記憶媒体1に、記憶媒体1について
の入金限度額および残高限度額を予め設定・記憶してい
る場合、入金処理開始時に、要求発行手段7Cにより、
無線通信機能付き記憶媒体1に対し、通信手段7Aを介
して、入金限度額および残高限度額の読出要求が発行さ
れ、その読出要求に応じて記憶媒体1から入金限度額お
よび残高限度額が読み出されると、入金チェック手段に
より、記憶媒体1からの入金限度額および残高限度額に
基づくチェックを行なうことで、入金手段7Bからの入
金額が入金限度額を超えたり、入金手段7Bによる入金
処理に伴い残高が残高限度額を超えたりするのを防止す
ることができる(請求項63)。
【0138】さらに、セキュリティのために、記憶媒体
1に書き込む情報を暗号データとし、その暗号化に用い
られた所定の暗号鍵を平文の状態で記憶媒体1に設定・
記憶する場合には、要求発行手段7Cの読出要求に応じ
て記憶媒体1から読出要求対象の情報についての暗号デ
ータと平文の所定の暗号鍵とが読み出され、復号化手段
により、平文の所定の暗号鍵に基づいて暗号データが復
号化される。これにより、記憶媒体1から入金装置7へ
の送信時に、情報が漏洩するのを防止することができる
(請求項64)。
【0139】このとき、記憶媒体1との間で無線通信に
より授受される情報(暗号データ)に、平文の所定の暗
号鍵を当該所定の暗号鍵により暗号化したものを含む場
合、暗号鍵チェック手段により、暗号データとともに受
信した平文の所定の暗号鍵と、復号化手段により暗号デ
ータから復号化された所定の暗号鍵とを比較して、読出
要求対象の情報をチェックすることで、記憶媒体1にお
けるデータに対して改ざん等の不正な処置が施された場
合に、そのようなデータを検証することができる(請求
項65)。
【0140】また、記憶媒体1へ書き込む利用情報は、
暗号化手段により、暗号データとともに受信した平文の
所定の暗号鍵に基づいて暗号化される。これにより、入
金装置7から記憶媒体1への送信時に、情報が漏洩する
のを防止することができる(請求項66)。さらに、暗
号化手段により、暗号化に用いる平文の所定の暗号鍵も
当該所定の暗号鍵に基づいて暗号化し、暗号化した所定
の暗号鍵を、記憶媒体1への書込要求対象の情報につい
ての暗号データ中に含めることにより、記憶媒体1側に
おいて、暗号データ中の所定の暗号鍵と記憶媒体1が保
持する所定の暗号鍵とを比較して行なう書込要求対象の
情報のチェックが可能になり、記憶媒体1におけるデー
タに対して改ざん等の不正な処置が施された場合に、そ
のようなデータを検証することができる(請求項6
7)。
【0141】上述した第7の発明の料金自動精算システ
ム用照会装置には、無線通信機能付き記憶媒体1に記憶
されている情報を照会する際に、この記憶媒体1が挿着
される。照会装置8に記憶媒体1が挿着されると、通信
手段8Aにより、記憶媒体1との間で第1所定周波数の
無線通信により情報の授受を直接的に行なって、要求発
行手段8Bにより、記憶媒体1に対し照会対象情報の読
出要求が発行され、その読出要求に応じて記憶媒体1か
ら照会対象情報が読み出されると、明示手段8Cによ
り、記憶媒体1からの照会対象情報が明示される。これ
により、記憶媒体1内の情報を把握・確認して管理する
ことができる(請求項68)。
【0142】なお、セキュリティのために、記憶媒体1
に、この記憶媒体1についての識別番号を予め設定・記
憶している場合、照会処理開始時に、要求発行手段8B
により、記憶媒体1に対し通信手段8Aを介して識別番
号の読出要求が発行され、その読出要求に応じて記憶媒
体1から識別番号が読み出されると、チェック手段によ
り、記憶媒体1からの識別番号に基づくチェックを行な
うことで、記憶媒体1の正当性を確認でき、その不正利
用を防止することができる(請求項69)。
【0143】また、セキュリティのために、記憶媒体1
に書き込む情報を暗号データとし、その暗号化に用いら
れた所定の暗号鍵を平文の状態で記憶媒体1に設定・記
憶する場合には、要求発行手段8Bの読出要求に応じて
記憶媒体1から照会対象情報についての暗号データと平
文の所定の暗号鍵とが読み出され、復号化手段により、
平文の所定の暗号鍵に基づいて照会対象情報についての
暗号データが復号化される。これにより、記憶媒体1か
ら照会装置8への送信時に、情報が漏洩するのを防止す
ることができる(請求項70)。
【0144】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)本実施例のシステムの説明 図8は本発明の一実施例としての有料道路通行料自動精
算システムの全体構成を示すブロック図であり、この図
8において、10は無線カード(無線通信機能付き記憶
媒体)、20は車載機(周波数変換装置)、30は車両
である。なお、本実施例では、本発明のシステムや装置
を、有料道路の通行料を徴収するためのシステムに適用
した場合について説明する。また、第1の支払い方式と
しては前払い(プリペイド)方式、第2の支払い方式と
しては後払い(クレジット)方式を採用するものとす
る。
【0145】無線カード10は、有料道路利用者毎に所
持され、有料道路の通行料精算に必要な各種情報を記憶
するとともに、外部装置との間で通行料前払い用の第1
所定周波数の無線通信により情報の授受を行なうもので
ある。この無線カード10の詳細構成は図9により後述
する。なお、無線カード10とは、一般に、インターフ
ェイスデバイス(基地局)との間で無線によるデータ通
信を行ない、データをファイル(後述するメモリ11)
で保持・管理するカード型の記憶媒体のことをいう。こ
の無線カード10の電源は、そのカード自体にそなえら
れる場合と、起動時に外部から無線(マイクロ波等)に
より給電される場合とがあるが、本発明はいずれの場合
にも適用することができる。
【0146】車載機20は、有料道路を通行する車両3
0毎に搭載され、後述するごとく通行料後払い方式を選
択する際に無線カード10を挿着され、無線カード10
からの第1所定周波数の情報を通行料後払い用の第2所
定周波数に変換して無線通信により外部装置へ送信する
一方、外部装置からの第2所定周波数の情報を第1所定
周波数に変換して無線通信により無線カード10へ送信
するものである。この車載機20の詳細構成は図10に
より後述する。
【0147】ところで、一般に、有料道路としては、東
名高速道路等に代表されるような、走行距離に応じた通
行料を徴収する(図8中の符号31)と、首都高速道路
等に代表されるような、走行距離に関係なく一定通行料
を徴収するもの(図8中の符号32)とがある。通常、
走行距離対応の通行料を徴収する有料道路31では、車
両30は、入口側の料金所(本実施例では入口精算ゲー
トという)と出口側の料金所(本実施例では出口精算ゲ
ートという)との2つを通過して通行料の精算を行な
い、通行料一定の有料道路32では、入口あるいは出口
に設けられた1つの料金所(本実施例では入出口精算ゲ
ートという)を通過して通行料の精算を行なう。
【0148】本実施例では、有料道路31,32の入
口,出口,入出口の各精算ゲートにおいて、通行料前払
い方式を採用しそれ専用で精算を行なうものと、通行料
後払い方式を採用しそれ専用で精算を行なうものとがそ
れぞれ設置されており、図8中、33Aは通行料前払い
式入口精算ゲート、33Bは通行料後払い式入口精算ゲ
ート、34Aは通行料前払い式出口精算ゲート、34B
は通行料後払い式出口精算ゲート、35Aは通行料前払
い式入出口精算ゲート、35Bは通行料後払い式入出口
精算ゲートである。
【0149】そして、通行料前払い式入口精算ゲート3
3Aおよび通行料後払い式入口精算ゲート33Bには、
それぞれ、通行料前払い式入口精算ゲート用書込機40
Aおよび通行料後払い式入口精算ゲート用書込機40B
がそなえられている。また、通行料前払い式出口精算ゲ
ート34Aおよび通行料後払い式出口精算ゲート34B
には、それぞれ、通行料前払い式出口精算ゲート用決済
機50Aおよび通行料後払い式出口精算ゲート用決済機
50Bがそなえられている。さらに、通行料前払い式入
出口精算ゲート35Aおよび通行料後払い式入出口精算
ゲート35Bには、それぞれ、通行料前払い式入出口精
算ゲート用決済機60Aおよび通行料後払い式入出口精
算ゲート用決済機60Bがそなえられている。
【0150】ここで、書込機40A,40Bは、それぞ
れ、後述するような無線通信を行なって、入口精算ゲー
ト33A,33Bの固有情報(例えば料金所コード,料
金所名等)や利用日時(そのゲートの通過時刻)などの
利用情報を、入口精算ゲート33A,33Bを通過する
車両30の無線カード10に送信し精算情報として書き
込むためのものである。各書込機40A,40Bの詳細
構成は図11により後述する。
【0151】また、決済機50A,50Bは、それぞ
れ、出口精算ゲート34A,34Bにおいて、後述する
ような無線通信を行ない、無線カード10から精算情報
(書込機40A,40Bにより書き込まれた入口精算ゲ
ート33A,33Bの固有情報や、識別番号等を含む個
人情報など)を取得し、その精算情報と車種情報とに基
づいて無線カード10の所持者についての有料道路通行
料を自動的に精算するためのものである。これらの決済
機50A,50Bの詳細構成はそれぞれ図12,図13
により後述する。
【0152】さらに、決済機60A,60Bは、それぞ
れ、入出口精算ゲート35A,35Bにおいて、後述す
るような無線通信を行ない、無線カード10から精算情
報(識別番号等を含む個人情報など)を取得し、その精
算情報と車種情報とに基づいて無線カード10の所持者
についての有料道路通行料を自動的に精算するためのも
のである。これらの決済機60A,60Bの詳細構成は
それぞれ図14,図15により後述する。
【0153】なお、本実施例において、通行料前払い方
式を採用する精算ゲート34A,35Aは有人であり、
車両30は、各精算ゲート34A,35Aで停車し、後
述するような無線通信を行なって、係員により認識され
た車種に応じて精算処理(決済処理)を受けるようにな
っている。そして、各精算ゲート34A,35Aには、
それぞれ、料金表示部36,37が設けられ、車両30
内の有料道路利用者に、精算結果である徴収通行料が掲
示されるようになっている。なお、精算ゲート34A,
35Aは無人構成とすることもできる。
【0154】また、通行料後払い方式を採用する精算ゲ
ート33B,34B,35Bは無人であり、車両30
は、後述するような無線通信を行ない、各精算ゲート3
3B,34B,35Bで停車することなく、自動認識さ
れた車種情報に応じて自動的に精算処理を受けるように
なっている。これらの精算ゲート33B,34B,35
Bの詳細構成は図18,図19により後述する。
【0155】そして、本実施例のシステムにおいて、通
行料前払い方式を採用する精算ゲート33A,34A,
35Aでは、無線カード10と各精算ゲート33A,3
4A,35Aにおける書込機40A,決済機50A,6
0Aとの間で第1所定周波数の無線通信により直接的に
情報を授受して、通行料前払いの自動精算を行なう一
方、通行料後払い方式を採用する精算ゲート33B,3
4B,35Bでは、車載機20に無線カード10を挿着
し、無線カード10と各精算ゲート33B,34B,3
5Bにおける書込機40B,決済機50B,60Bとの
間で車載機20を介して第2所定周波数の無線通信によ
り間接的に情報を授受して、通行料後払いの自動精算を
行なうようになっている。
【0156】具体的には、通行料前払いの精算を選択す
る場合、有料道路利用者は、通行料前払い方式を採用す
る精算ゲート33A,34A,35Aで車両30を一旦
停止し、無線カード10を書込機40A,決済機50
A,60Aのアンテナ(図11〜図15の符号42,4
3,52,53,62,63参照)へ直接向けることに
より、通行料前払いの自動精算が行なわれる。このと
き、徴収通行料や支払い完了の表示が料金表示部36,
37になされる。
【0157】一方、通行料後払いの精算を選択する場
合、有料道路利用者は、事前に無線カード10を車載機
20に挿着しておき、通行料後払い方式を採用する精算
ゲート33B,34B,35Bで車両30を無停止で通
過するだけで、車載機20を介して通行料前払いの自動
精算が行なわれる。このとき、支払い完了を、車載機2
0により音や光で利用者に通知するようにしてもよい。
【0158】また、決済機50A,50B,60A,6
0Bによる自動精算時には、各決済機50A,50B,
60A,60Bにより、精算された徴収通行料と、支払
い方式が前払い方式または後払い方式のいずれであるか
を示す支払い区分とを含む精算結果情報が、無線カード
10へ、第1所定周波数の無線通信により直接的にもし
くは車載機20を介して第2所定周波数の無線通信によ
り間接的に送信し、利用情報として書き込まれるように
なっている。
【0159】ところで、通行料前払いを行なうためには
予め入金処理を行なっておく必要があるが、本実施例の
システムにおいては、このような入金処理を行なうため
に通行料前払い用入金機70がそなえられている。この
入金機70は、無線カード10に対して通行料前払いの
ための入金処理を行なうべく、無線カード10を挿着さ
れた場合、無線カード10との間で第1所定周波数の無
線通信を行なうことにより、無線カード10から残高情
報(通行料前払い方式の精算ゲート34A,35Aでの
自動精算時に通行料の徴収対象となるもの)を取得し、
この残高情報に含まれる残高に今回の入金額を加算した
ものを新たな残高とし、この新たな残高を含む残高情報
と今回の入金額を含む入金情報とを、第1所定周波数の
無線通信により無線カード10に送信して書き込むもの
である。この入金機70の詳細構成は図16により後述
する。
【0160】また、本実施例のシステムには、無線カー
ド10に記憶されている各種情報(図21参照)を照会
するための照会機80がそなえられている。この照会機
80は、無線カード10を挿着された場合、無線カード
10との間で第1所定周波数の無線通信を行なうことに
より無線カード10における各種情報を取得し、その情
報を明示(例えばディスプレイ表示やプリントアウト;
図34〜図36参照)するためのものである。この照会
機80の詳細構成は図17により後述する。
【0161】さらに、本実施例のシステムにおいて、前
述した書込機40A,40B,決済機50A,50B,
60A,60Bおよび入金機70は、ホストコンピュー
タ90により管理されている。このホストコンピュータ
90は、書込機40A,40B,決済機50A,50
B,60A,60Bおよび入金機70におけるネガチェ
ック(後述)のために必要な情報を提供するほか、入金
機70における各無線カード10への入金処理結果や、
各決済機50A,50B,60A,60Bによる精算処
理結果の管理を行なっている。
【0162】また、ホストコンピュータ90には、集計
処理部(集計装置)91や後払い処理部92がそなえら
れている。集計処理部91は、無線カード10毎に、入
金機70から無線カード10に入金情報として書き込ま
れる入金額の累積と、通行料前払い式の決済機50A,
60Aから無線カード10に利用情報として書き込まれ
る徴収通行料の累積とを集計し、これらの累積の差額で
ある退蔵額(図26参照)を、無線カード10(個人)
毎に且つシステム全体(総額)として管理するものであ
る。後払い処理部92は、通行料後払い式の決済機50
A,60Aにおいて算出された徴収通行料を、これらの
決済機50A,60Aにおいて取得された個人情報によ
り特定される銀行口座等から引き落とす処理を、銀行等
に依頼するためのものである。
【0163】(b)本実施例のセキュリティ機構の説明 ところで、図9により後で詳述する無線カード10に
は、通行料精算に必要な各種情報(精算情報)を記憶す
るメモリ(記憶手段)11がそなえられている。このメ
モリ11には、例えば図21に示すような情報が格納さ
れている。このメモリ11におけるデータ構造は、制御
領域であるディレクトリ11Aと、このディレクトリ1
1Aにより管理されるファイル11B〜11Fとからな
るツリー構造となっている。
【0164】個人情報ファイル11Bには、無線カード
10の発行時に設定した識別番号(システムID−個人
ID)のほか、この無線カード10の所持者の氏名,住
所,電話番号等が、所定の暗号キー(暗号鍵という場合
もある)により暗号化された状態で、つまり暗号データ
として格納されている。なお、暗号キーは、カード発行
時に設定されるが、無線カード10の発行枚数や発行年
月日に応じて変更するものとする。
【0165】セキュリティ情報ファイル11Cには、前
記暗号キーが平文の状態(暗号化していない状態)で格
納されるとともに、その暗号キーと、無線カード10の
発行時に所持者が申請した暗証番号と、無線カード10
の発行時に設定した有効期限とが暗号キーにより暗号化
された状態で格納されている。利用情報ファイル11D
には、有料道路を利用した結果、各精算ゲート(料金
所)33A,33B,34A,34B,35A,35B
で得られた利用情報が、暗号キーにより暗号化された状
態で格納されている。
【0166】例えば、入口精算ゲート33A,33Bで
の利用情報としては、種別(入口),料金所コード,通
過日時などが書込機40A,40Bから書き込まれ、出
口精算ゲート34A,34Bでの利用情報としては、種
別(出口),料金所コード,支払い日時,支払い区分
(前/後),車種/料金などが決済機50A,50Bか
ら書き込まれ、入出口精算ゲート35A,35Bでの利
用情報としては、種別(入出口),料金所コード,支払
い日時,支払い区分(前/後),車種/料金などが決済
機60A,60Bから書き込まれる。
【0167】なお、入口精算ゲート33A,33Bで書
き込まれた利用情報は、出口精算ゲート34A,34B
からの利用情報を書き込む際に上書きされて消去される
ようにしてもよい。また、この利用情報ファイル11D
に書き込まれる利用情報としては、例えば、過去20世
代分を保持し(21世代目の利用情報を書き込む際に一
番古いものを消去)、世代管理(履歴管理)行なえるよ
うにする。
【0168】入金情報ファイル11Eは、2つのサブフ
ァイル11E−1,11E−2からなる。サブファイル
11E−1には、入金機70による入金処理に際して一
度に入金できる入金限度額が、暗号キーにより暗号化さ
れた状態で格納されている。また、サブファイル11E
−2には、入金機70から書き込まれる入金情報(入金
場所,入金日時,入金額等)が、暗号キーにより暗号化
された状態で格納されている。このサブファイル11E
−2に書き込まれる入金情報も、前記利用情報と同様
に、例えば、過去20世代分を保持し、世代管理(履歴
管理)行なえるようにする。
【0169】残高情報ファイル11Fには、残高が一定
額以上になったら入金機70からの入金処理を行なえな
くなる残高限度額と、入金機70からの入金処理によっ
て更新され通行料前払い式の決済機50A,60Aでの
精算処理によって徴収通行料を減算されて得られる残高
とが、暗号キーにより暗号化された状態で格納されてい
る。
【0170】なお、図21において、各ファイル11B
〜11Fに付された“A1,A2,…,An;B1,B2,…,Cn;C1,C2,
…,Cn;D1,D2,…,Dn;E1,E2,…,Fn;F1,F2,…,Fn ”は、各
ファイル11B〜11Fにおけるレコード番号を示して
いる。また、図21中、斜線部分が暗号データである。
そして、本実施例のシステムでは、無線カード10の発
行時に所持者により申請された暗証番号が、前述のよう
にセキュリティ情報ファイル11Cに予め設定されてお
り、この暗証番号により、以下の操作で本人検証を行な
っている。
【0171】つまり、通行料前払いによる精算を行なう
場合には、入金機70からの入金処理時に、この入金機
70から入力された暗証番号を、第1所定周波数の無線
通信により無線カード10に送信し、この無線カード1
0において、無線カード10に設定・記憶されている暗
証番号を暗号状態から平文の状態に復号化してから、復
号化された暗証番号と入金機70から送信された暗証番
号とを比較することにより、無線カード10への入金者
のチェック、即ち本人検証を行なっている。そして、精
算ゲート34A,35Aでの実際の通行料前払いによる
精算時には、暗証番号入力による本人検証を省略してい
る。
【0172】また、通行料後払いによる精算を行なう場
合には、無線カード10の車載機20への挿着時点で、
この車載機20から入力された暗証番号を、第1所定周
波数の無線通信により無線カード10に送信し、この無
線カード10において、無線カード10に設定・記憶さ
れている暗証番号を暗号状態から平文の状態に復号化し
てから、復号化された暗証番号と車載機20から送信さ
れた暗証番号とを比較することにより、無線カード10
の利用者のチェック、即ち本人検証を行なっている。そ
して、精算ゲート34B,35Bでの実際の通行料後払
いによる精算時には、暗証番号入力による本人検証を省
略している。
【0173】このように、入金機70からの入金処理時
や、無線カード10の車載機20への挿着時に、無線カ
ード10への入金者や無線カード10への利用者をチェ
ックすることにより、入金者や利用者についての本人検
証を行なえ、その不正利用を確実に防止できるほか、実
際の支払い精算時に暗証番号の入力を省略できるので、
精算処理の迅速化をはかることもできる。
【0174】また、本実施例のシステムでは、無線カー
ド10と、各装置(書込機40A,40B,決済機50
A,50B,60A,60B,入金機70,照会機8
0)との間での無線通信に際し、情報は暗号データとし
て授受されるため、情報の安易な漏洩を防止できるだけ
でなく、暗号キーを用いて改ざんデータを以下のように
して検証することができる。
【0175】つまり、図20に示すように、無線カード
10から各装置へデータを送信する際には、暗号化され
た送信対象の読込データに、平文の暗号キーと暗号化さ
れた暗号キーとを付して、データ送信を行なう。そし
て、各装置側では、その読込データの受信時に、同時に
受信した平文の暗号キーに基づいて暗号データを復号化
し、復号化された暗号キーと平文の暗号キーとを比較す
ることにより、改ざんデータの検証を行なっている。
【0176】また、各装置側から無線カード10への送
信対象の書込データは、暗号キーとともに、その暗号キ
ーにより暗号化され、暗号データとして無線カード10
へ送信される。そして、無線カード10側では、その書
込データの受信時に、同時に受信した暗号状態の暗号キ
ーを、メモリ11のセキュリティ情報ファイル11Cに
格納されている平文の暗号キーに基づいて復号化し、復
号化された暗号キーと平文の暗号キーとを比較すること
により、改ざんデータの検証を行なっている。
【0177】次に、図8に示す本実施例のシステムおけ
る、上述のような改ざんデータの検証について、より具
体的に説明する。無線カード10が書込機40A,40
B,決済機50A,50B,決済機60A,60B,入
金機70,照会機80から無線カード10に記憶された
情報の読出要求を受けた場合、無線カード10から、平
文の暗号キーと暗号された読出要求対象のデータとが、
書込機40A,40B,決済機50A,50B,60
A,60B,入金機70,照会機80へ、第1所定周波
数の無線通信により直接的に、もしくは、車載機20を
介して第2所定周波数の無線通信により間接的に送信さ
れる。
【0178】そして、書込機40A,40B,決済機5
0A,50B,60A,60B,入金機70,照会機8
0において、無線カード10から送信された平文の暗号
キーに基づき、受信した暗号データを復号化し、暗号デ
ータとともに受信した平文の暗号キーと、暗号データか
ら復号化された暗号キーとを比較することにより、無線
カード10からの読出要求対象の情報のチェックを行な
うことができる。これにより、無線カード10における
データに対して改ざん等の不正な処置が施された場合
に、そのようなデータを検証することができる。
【0179】このようにして、無線カード10から書込
機40A,40B,決済機50A,50B,60A,6
0B,入金機70,照会機80へのデータ送信時に、情
報が漏洩するのを確実に防止できるほか、改ざんデータ
を直ちに且つ確実に検証できるのである。一方、書込機
40A,40B,決済機50A,50B,60A,60
B,入金機70から無線カード10に対して情報を書き
込む場合、書込機40A,40B,決済機50A,50
B,60A,60B,入金機70において、書込要求対
象のデータと平文の暗号キーとをこの平文の暗号キーに
基づいて暗号化し、その暗号データを、無線カード10
へ、第1所定周波数の無線通信により直接的に、もしく
は、車載機20を介して第2所定周波数の無線通信によ
り間接的に送信している。
【0180】そして、無線カード10において、書込機
40A,40B,決済機50A,50B,60A,60
B,入金機70から受信した暗号データを、メモリ11
のセキュリティ情報ファイル11Cに保持される平文の
暗号キーに基づいて復号化し、その平文の暗号キーと、
暗号データから復号化して得られた暗号キーとを比較す
ることにより、書込機40A,40B,決済機50A,
50B,60A,60B,入金機70からの書込要求対
象の情報のチェックを行なうことができる。これによ
り、無線カード10への書込データに対して改ざん等の
不正な処置が施された場合に、そのようなデータを検証
することができる。
【0181】このようにして、書込機40A,40B,
決済機50A,50B,60A,60B,入金機70か
ら無線カード10へのデータ送信時に、情報が漏洩する
のを確実に防止できるほか、改ざんデータを直ちに且つ
確実に検証できるのである。上述したような本人検証や
改ざんデータの検証のほか、本実施例のシステムでは、
さらに、以下のような不正利用の検証を行なうことがで
きる。
【0182】即ち、無線カード10が書込機40A,4
0B,決済機50A,50B,決済機60A,60B,
入金機70から無線カード10に記憶された情報の読出
要求を受けた場合、無線カード10から、読出要求対象
のデータとともに識別番号(システムID−個人ID)
および有効期限を、書込機40A,40B,決済機50
A,50B,60A,60B,入金機70へ、第1所定
周波数の無線通信により直接的に、もしくは、車載機2
0を介して第2所定周波数の無線通信により間接的に送
信し、書込機40A,40B,決済機50A,50B,
60A,60B,入金機70において、識別番号および
有効期限に基づくチェックを行なっている。
【0183】また、照会機80から無線カード10に記
憶された情報の読出要求を受けた場合には、照会機80
からの読出要求対象のデータとともに識別番号のみを、
照会機80へ第1所定周波数の無線通信により送信し、
照会機80において、識別番号に基づくチェックを行な
っている。このとき、識別番号に基づくチェック時に
は、ホストコンピュータ90から提供される情報に基づ
いて、識別番号中のシステムIDを用いネガチェックを
行なうことにより、無線カード10の正当性を確認する
一方、有効期限に基づくチェックでは、無線カード10
が期限切れのものでないかを判定している。このような
チェックにより、無線カード10の正当性を確認でき、
その不正利用を未然に且つ確実に防止することができ
る。
【0184】また、入金機70による入金処理時には、
入金機70において、無線カード10から残高情報とと
もに入金限度額および残高限度額を取得し、これらの入
金限度額および残高限度額に基づくチェックを行なって
いる。これにより、一度に入金できる最高額(入金限度
額)および無線カード10で保持できる最高額(残高限
度額)をチェックし、入金機70からの入金額が入金限
度額を超えたり、入金処理に伴い残高が残高限度額を超
えたりするのを防止できるので、入金処理による必要以
上の金額の入金を抑止して、万一、不正利用されるよう
な場合があってもその損害を最小限に抑制できる。
【0185】さらに、走行距離に応じた通行料を徴収す
る有料道路31については、出口精算ゲート34A,3
4Bの決済機50A,50Bにおいて、書込機40A,
40Bが無線カード10に利用情報として書き込んだ入
口精算ゲート33A,33Bの通過時刻(利用日時)
を、第1所定周波数の無線通信により直接的に、もしく
は、車載機20を介して第2所定周波数の無線通信によ
り間接的に取得する。そして、その通過時刻からこの出
口精算ゲート34A,34Bに到着するまでに要した所
要時間を算出し、その所要時間が正当な時間か否かのチ
ェックを行なっている。
【0186】このようなチェックを行なうことにより、
利用者が有料道路31の通行に要した時間を把握して有
料道路利用時に何らかの不正を行なった場合にこれを検
証することができ、有料道路の不正利用を確実に防止で
きる。上述のような、入金機70,書込機40A,40
B,決済機50A,50B,60A,60B,照会機8
0における不正利用の検証内容を、分かり易く下記表1
に示す。この表1中、〇はそのチェックを行なうことを
示し、△は出口精算ゲート34A,34B側のみでチェ
ックを行なうことを示す。
【0187】
【表1】
【0188】またさらに、本実施例のシステムでは、入
金機70や通行料前払い式の決済機50A,60Aを管
理するホストコンピュータ90の集計処理部91によ
り、図26に示すごとく、入金機70から無線カード1
0に入金情報として書き込まれる入金額の累積と、決済
機50A,60Aから無線カード10に利用情報として
書き込まれる徴収通行料の累積とを無線カード10毎に
且つ本システム全体で集計し、これらの累積の差額であ
る退蔵額が管理されている。
【0189】これにより、無線カード10への入金額を
不正に操作した場合にその操作を検証でき、偽造入金等
の不正を確実に防止できる。例えば、入金機70を使用
せずに不正に無線カード10に対する入金処理を行なっ
た場合、入金額の累積は増加しないにもかかわらず、徴
収通行料の累積が増加し、退蔵額が負の値になる。従っ
て、この退蔵額を監視することにより、不正な入金処理
を検証できるのである。
【0190】このように、本実施例のシステムでは、セ
キュリティ機能を大幅に強化することができ、無線カー
ド10を用いた場合に、無線通信による情報漏洩,無線
カード10記憶媒体の不正利用,偽造入金等の記憶媒体
におけるデータ改ざん,有料道路の不正利用等に確実に
対処することができる。なお、上述のような本実施例の
システムにおけるセキュリティを実現するための具体的
な構成の説明は、図9〜図17により、本システムをな
す各装置の説明を行なう際に併せて行なう。
【0191】(c)無線カードの説明 次に、図9により、有料道路利用者によって所持される
本実施例の無線カード10の構成について説明する。こ
の図9において、11は図21により前述したデータ構
造で各種情報(有料道路31,32の通行料精算に必要
な精算情報)を保有するメモリ(記憶手段)、12は受
信部(受信手段)で、この受信部12は、通行料前払い
用の第1所定周波数の無線通信により、内蔵の受信アン
テナ13で受信した搬送波を復調し、後述するコマンド
処理部16で処理可能な受信データ(コマンド)を取り
出すものである。また、14は送信部(送信手段)で、
この送信部14は、送信データを第1所定周波数の搬送
波に変調し、送信に必要な電気エネルギを内蔵の送信ア
ンテナ15に供給することにより、送信データ(応答情
報)を第1所定周波数の無線通信により送信アンテナ1
5から外部へ送信するものである。
【0192】また、16はコマンド処理部(処理手段)
で、このコマンド処理部16は、受信部12により受信
したコマンド情報に基づいて、メモリ11における指定
ファイル開設(Open),データ読出(Read),
データ書込(Write),指定ファイル閉設(Clo
se)等の処理を行ない、応答情報を送信部14へ通知
するものである。
【0193】そして、このコマンド処理部16は、受信
部12により外部から読出要求を受信した場合に、暗号
化された読出要求対象のデータ(応答情報)と平文の暗
号キーとを、メモリ11から読み出し、送信部14,送
信アンテナ15により第1所定周波数で送信するように
なっている。また、17は復号化部(復号化手段)で、
この復号化部17は、上述のように読出要求対象のデー
タを送信したのに応じて外部から書込要求を受信アンテ
ナ13,受信部12により受信した場合、暗号化された
書込要求対象のデータ中に含まれる暗号キーを、メモリ
11における平文の暗号キーに基づいて暗号データから
復号化するものである。
【0194】さらに、18はセキュリティ機能部で、こ
のセキュリティ機能部18は、暗証番号チェック部18
Aおよび暗号鍵チェック部18Bを有している。暗証番
号チェック部18Aは、メモリ11における暗証番号の
暗号データを復号化部17により復号化して得られた暗
証番号と、受信部12にて外部から受信した暗証番号と
を比較することにより、本人検証を行なっている。
【0195】このとき、外部から受信する暗証番号は、
通行料前払いのための入金処理時に入金機70から入力
される暗証番号、もしくは、車載機20への挿着時に車
載機20から入力される暗証番号のいずれかであり、こ
れらの暗証番号を暗証番号チェック部18Aで比較する
ことにより、入金機70を操作する入金者のチェック
と、無線カード10を車載機20へ挿着して利用する利
用者のチェックとが行なわれるようになっている。
【0196】また、暗号鍵チェック部18Bは、復号化
部17により復号化された暗号キーとメモリ11におけ
る平文の暗号キーとを比較することにより、書込機40
A,40B,決済機50A,50B,60A,60B,
入金機70からの書込要求対象のデータのチェックを行
なうものである。なお、暗証番号チェック部18Aや暗
号鍵チェック部18Bにおいて、NG(No Good) 判定が
なされた場合には、その旨が、コマンド処理部16によ
り、暗証番号やデータを送信した装置に対して送られる
ようになっている。
【0197】そして、本実施例の無線カード10は、前
述した通り、通行料前払い方式を採用する精算ゲート3
3A,34A,35Aでは、無線カード10の受信部1
2(受信アンテナ13)および送信部14(送信アンテ
ナ15)と、精算ゲート33A,34A,35Aにおけ
る自動精算用の書込機40A,決済機50A,60Aと
の間で第1所定周波数の無線通信により情報の授受を直
接的に行なって、通行料前払いの自動精算が行なわれる
ようになっている。
【0198】一方、通行料後払い方式を採用する精算ゲ
ート33B,34B,35Bでは、無線カード10を、
車両30毎に搭載された車載機20に挿着し、無線カー
ド10における受信部12(受信アンテナ13)および
送信部14(送信アンテナ15)と、精算ゲート33
B,34B,35Bにおける書込機40Bもしくは決済
機50B,60Bとの間で第2所定周波数の無線通信に
より車載機20を介してデータの授受を間接的に行なっ
て、通行料後払いの自動精算が行なわれるようになって
いる。
【0199】つまり、有料道路31,32の利用者が、
通行料前払い方式を選択する場合には、通行料前払い式
の精算ゲート33A,34A,35Aで車両30を停止
し、窓等を開けることなく、書込機40A,決済機50
A,60Aに対して無線カード10を直接的にかざすだ
けで、第1所定周波数による直接無線通信により通行料
前払いの自動精算を行なうことができる。
【0200】また、有料道路31,32の利用者が、通
行料後払い方式を選択する場合には、無線カード10を
車載機20に挿着した状態で、車両30を停止させるこ
となく、通行料後払い式の精算ゲート33B,34B,
35Bを通過するだけで、第2所定周波数による間接無
線通信により通行料後払いの自動精算を行なうことがで
きる。
【0201】なお、入金機70から無線カード10に対
して入金処理を行なう際には、無線カード10を入金機
70に挿着し、無線カード10の受信部12(受信アン
テナ13)および送信部14(送信アンテナ15)と、
入金機70との間で第1所定周波数の無線通信により情
報の授受を直接的に行なって、入金処理が行なわれるよ
うになっている。
【0202】上述のような本実施例の無線カード10で
は、受信アンテナ13,受信部12により外部から読出
要求を受信すると、暗号化されている読出要求対象のデ
ータと平文の暗号キーとが、コマンド処理部16により
メモリ11から読み出され、送信部14,送信アンテナ
15により送信される。このように送信データが暗号化
されているため、無線カード10から情報を送信する際
に、その情報が漏洩するのを防止することができる。
【0203】また、受信アンテナ13,受信部12によ
り外部から書込要求(暗号データ)を受信すると、復号
化部17により、書込データ(暗号データ)中に含まれ
る暗号キーがメモリ11における平文の暗号キーに基づ
いて復号化された後、暗号鍵チェック部18Bにより、
復号化された暗号鍵とメモリ11における平文の暗号キ
ーとが比較され書込データのチェックが行なわれる。こ
れにより、無線カード10への書込データに対して改ざ
ん等の不正な処置が施された場合に、そのようなデータ
が検証される。
【0204】さらに、入金機70からの入金処理時や無
線カード10の車載機20への挿着時に、入金機70,
車載機20から入力された暗証番号を、第1所定周波数
の無線通信により受信部12で受信すると、暗証番号チ
ェック部18Aにより、受信した暗証番号と、メモリ1
1における暗証番号の暗号データを復号化部17により
復号化して得られた暗証番号とが比較され、入金機70
を操作する入金者、および、無線カード10を車載機2
0へ挿着して利用する利用者のチェック(本人検証)が
行なわれる。これにより、無線カード10の不正利用を
確実に防止できるほか、実際の支払い精算時に暗証番号
の入力を省略できるので、精算処理を迅速化に行なえ
る。
【0205】(d)車載機の説明 次に、図10により、車両30に搭載される本実施例の
車載機(周波数変換装置)20の構成について説明す
る。この車載機20は、前述したように、車両30が通
行料後払い方式を採用する精算ゲート33B,34B,
35Bを通過して通行料後払いの精算を行なう場合に、
無線カード10を挿着されるものである。
【0206】そして、図10に示すように、本実施例の
車載機20は、カード通信部(第1通信手段)21,ア
ンテナ22,装置通信部(第2通信手段)24,アンテ
ナ25および暗証番号入力部(キーボード)26を有し
て構成されている。ここで、カード通信部21は、無線
カード10を挿着された場合に、この無線カード10と
の間で第1所定周波数の無線通信によりアンテナ22を
介して通行料後払い精算処理に必要なデータを送受信す
る機能をもつほか、無線カード10との間における第1
所定周波数の電波を遮断しその電波が車載機20の外部
へ漏洩するのを防止する機能をもっている。
【0207】装置通信部24は、外部装置(書込機40
B,決済機50B,60B)との間で通行料後払い用の
第2所定周波数の無線通信によりアンテナ25を介して
通行料後払い精算処理に必要なデータを送受信するもの
である。そして、無線カード10を挿着された場合に、
カード通信部21が、装置通信部24により外部装置か
ら受信したデータを、第1所定周波数の無線通信により
無線カード10へ送信するとともに、装置通信部24
が、カード通信部21により無線カード10から受信し
たデータを、第2所定周波数の無線通信により外部装置
へ送信するようになっている。
【0208】これにより、通行料後払い方式を採用する
精算ゲート33B,34B,35Bでは、無線カード1
0を車載機20に挿着した状態で、カード通信部21お
よび装置通信部24を介して、通行料前払い用の第1所
定周波数のデータが通行料後払い用の第2所定周波数に
変換される一方で第2所定周波数の情報が第1所定周波
数に変換され、その精算ゲート33B,34B,35B
の書込機40B,決済機50B,60Bと無線カード1
0との間で通行料後払い精算処理に必要なデータの授受
が行なわれる。
【0209】ところで、暗証番号入力部26は、例えば
キーボードからなるもので、車載機20に無線カード1
0を挿着した場合に、その無線カード10の利用者をチ
ェックするための暗証番号を入力するものである。この
暗証番号入力部26から入力された暗証番号は、カード
通信部21により無線カード10へアンテナ22を介し
て第1所定周波数の無線通信で送信され、無線カード1
0の暗証番号チェック部18A(図9参照)における無
線カード10の利用者のチェック(本人検証)を行なえ
るようになっている。このように、無線カード10の車
載機20への挿着時に、無線カード10の利用者の本人
検証を行なうことにより、精算ゲート34B,35Bで
の実際の通行料後払いによる精算時には、暗証番号入力
による本人検証を省略して、精算処理の迅速化をはかっ
ている。
【0210】(e)入口精算ゲート用書込機の説明 次に、図11により、本実施例の入口精算ゲート用書込
機40A,40Bの構成について説明する。この書込機
40A,40Bは、無線カード10に対して、有料道路
31についての利用情報(料金所コード,利用日時等)
を精算情報として書き込むためのもので、走行距離に応
じた通行料を徴収する有料道路31の入口精算ゲート3
3A,33Bに設置されている。そして、本実施例で
は、通行料前払い式入口精算ゲート用書込機40Aも通
行料後払い式入口精算ゲート用書込機40Bも同様に構
成されている。
【0211】図11において、41は送受信部(通信手
段)で、この送受信部41は、通行料前払い方式を採用
する入口精算ゲート33Aでは、無線カード10との間
で第1所定周波数の無線通信により情報の授受を直接的
に行なう一方、通行料後払い方式を採用する入口精算ゲ
ート33Bでは、無線カード10との間で第2所定周波
数の無線通信により車載機20を介して情報の授受を間
接的に行なうものである。
【0212】より具体的には、送受信部41は、送信デ
ータを第1所定周波数もしくは第2所定周波数の搬送波
に変調し、送信に必要な電気エネルギを内蔵の送信アン
テナ42に供給する一方、内蔵の受信アンテナ43で受
信した第1所定周波数もしくは第2所定周波数の搬送波
を復調し、後述するコマンド発行部44で処理可能な受
信データ(コマンドの応答)を取り出すものである。
【0213】また、44はコマンド発行部(要求発行手
段)で、このコマンド発行部44は、無線カード10に
対し、送受信部41を介して、無線カード10内の指
定ファイルを開設するOpenコマンド(開設要求),
開設したファイルの指定レコードを読み込むRead
コマンド(読出要求),開設したファイルに指定デー
タを書き込むWriteコマンド(書込要求),指定
ファイルを閉設するCloseコマンド(閉設要求)を
発行するものである。
【0214】特に、本実施例の書込機40A,40Bに
おけるコマンド発行部44は、送受信部41を介し、入
口精算ゲート33A,33Bを通過する車両30の無線
カード10に対して入口精算ゲート33A,33Bにつ
いての利用情報の書込要求(Writeコマンド)を発
行するもので、無線カード10のメモリ11(利用情報
ファイル11D;図21参照)に、メモリ47に予め保
持されている入口精算ゲート33A,33Bの料金所コ
ード(固有情報)や、通過日時発行部48により発行さ
れる車両30の通過日時を利用情報として書き込む機能
を果たしている。
【0215】また、コマンド発行部44は、利用情報の
書込要求を発行するのに先立ち、送受信部41を介し、
無線カード10に対して、メモリ11に保持される識別
番号および有効期限の読出要求(Readコマンド)を
発行し、その無線カード10についての識別番号および
有効期限を読み込む機能も果たしている。45は復号化
部(復号化手段)で、この復号化部45は、コマンド発
行部44の読出要求によって無線カード10のメモリ1
1から読み出された識別番号および有効期限(暗号デー
タ)とこのデータに付されている暗号キー(暗号デー
タ)とを、同時に受信した平文の暗号キーに基づいて復
号化するものである。
【0216】46はセキュリティ機能部で、このセキュ
リティ機能部46は、カード認証部(暗号鍵チェック手
段)46A,有効期限チェック部46B,ネガチェック
部46Cを有して構成されている。カード認証部46A
は、暗号データとともに受信した平文の暗号キーと、復
号化部45により暗号データから復号化された暗号キー
とを比較することにより、読出要求対象の情報のチェッ
クを行なうものである。
【0217】有効期限チェック部46Bは、無線カード
10から受信した有効期限に基づいて、この無線カード
10が有効期限を過ぎたものであるか否かをチェックす
るものである。また、ネガチェック部46Cは、ホスト
コンピュータ90から提供される情報に基づいて、識別
番号中のシステムIDを用いネガチェックを行なうもの
である。
【0218】なお、カード認証部46A,有効期限チェ
ック部46B,ネガチェック部46Cにおいて、NG(N
o Good) 判定がなされた場合には、その旨が、コマンド
発行部44により、無線カード10やホストコンピュー
タ90に対して送られるようになっている。さらに、4
9は暗号化部(暗号化手段)で、この暗号化部49は、
コマンド発行部44の書込要求により、無線カード10
のメモリ11に書き込むデータを、暗号キーとともにこ
の暗号キーに基づいて暗号化するものである。
【0219】上述した本実施例の書込機40A,40B
では、走行距離に応じた通行料を徴収する有料道路31
の入口精算ゲート33A,33Bを車両30が通過する
際に、コマンド発行部44により、車両30の無線カー
ド10に対し、入口精算ゲート33A,33Bの料金所
コードおよび通過日時を含む利用情報の書込要求が発行
され(図23,図27参照)、この利用情報が、無線カ
ード10のメモリ11における利用情報ファイル11D
に書き込まれる。この書込要求は、送受信部41によ
り、通行料前払いの入口精算ゲート33Aでは無線カー
ド10へ第1所定周波数の無線通信により直接的に送信
される一方(図23参照)、通行料後払いの入口精算ゲ
ート33Bでは第2所定周波数の無線通信により車載機
20を介して間接的に送信される(図27参照)。
【0220】このようにして、入口精算ゲート33A,
33Bの料金所コードおよび利用日時を含む利用情報が
無線カード10に書き込まれるので、後述するごとく、
出口精算ゲート34A,34Bでの自動精算時に、無線
カード10から読み出した入口精算ゲート33A,33
Bの料金所コードに基づいて走行距離に応じた通行料を
算出できるほか、入口精算ゲート33A,33Bの通過
時刻に基づいて、車両30が出口精算ゲート34A,3
4Bに到着するまでに要した所要時間を算出し、その所
要時間が正当な時間か否かのチェックを行なうことがで
きる。
【0221】また、カード認証部46Aにて暗号キーの
チェックを行なうことにより、無線カード10における
データに対して改ざん等の不正な処置が施された場合
に、そのようなデータを検証できる。さらに、有効期限
チェック部46Bにより、無線カード10が有効期限切
れのものでないかを判定し、ネガチェック部46Cによ
り、無線カード10についてのネガチェックを行なうこ
とにより、無線カード10の正当性を確認することがで
き、その不正利用を未然に且つ確実に防止することがで
きる。
【0222】また、このとき、書込機40A,40Bに
無線カード10から読み込まれるデータは暗号化されて
おり復号化部45により復号化される一方、書込機40
A,40Bから無線カード10に書き込むデータは暗号
化部49により暗号化されているので、無線カード10
から書込機40A,40Bへのデータ送信時や書込機4
0A,40Bから無線カード10へのデータ送信時に、
情報が漏洩するのを防止することができる。
【0223】さらに、暗号化部49により、無線カード
10への書込データとともに暗号キーも同時に暗号化
し、無線カード10へ送信することで、無線カード10
側において、前述した暗号鍵チェック部18Bによる書
込要求対象のデータのチェックが可能になる。 (f)出口精算ゲート用決済機の説明 次に、図12および図13により、本実施例の通行料前
払い式出口精算ゲート用決済機50Aおよび通行料後払
い式出口精算ゲート用決済機50Bの構成についてそれ
ぞれ説明する。
【0224】これらの決済機50Aおよび50Bは、無
線カード10から精算情報を取得し、その精算情報に基
づいて無線カード10の所持者についての有料道路通行
料を自動的に精算するためのもので、それぞれ、走行距
離に応じた通行料を徴収する有料道路31の出口精算ゲ
ート34Aおよび34Bに設置されている。また、これ
らの決済機50Aおよび50Bは、図12,図13にそ
れぞれ示すようにほぼ同様に構成されている。
【0225】図12,図13において、51Aは通行料
前払い式出口精算ゲート用決済機50Aにそなえられる
送受信部(通信手段)で、この送受信部51Aは、無線
カード10との間で第1所定周波数の無線通信により情
報の授受を直接的に行なうものでり、51Bは通行料後
払い式出口精算ゲート用決済機50Bにそなえられる送
受信部(通信手段)で、この送受信部51Bは、無線カ
ード10との間で第2所定周波数の無線通信により車載
機20を介して情報の授受を間接的に行なうものであ
る。
【0226】より具体的には、送受信部51A,51B
は、それぞれ、送信データを第1所定周波数,第2所定
周波数の搬送波に変調し、送信に必要な電気エネルギを
内蔵の送信アンテナ52に供給する一方、内蔵の受信ア
ンテナ53で受信した第1所定周波数もしくは第2所定
周波数の搬送波を復調し、後述するコマンド発行部54
で処理可能な受信データ(コマンドの応答)を取り出す
ものである。
【0227】また、54はコマンド発行部(要求発行手
段)で、このコマンド発行部54は、図11により前述
したコマンド発行部44と同様に、無線カード10に対
し、送受信部51Aもしくは51Bを介して、Open
コマンド,Readコマンド,Writeコマンド,C
loseコマンドを発行するものである。特に、本実施
例の決済機50A,50Bにおけるコマンド発行部54
は、無線カード10に対して、メモリ11に保持される
識別番号,有効期限および精算情報(利用情報,残高情
報等)の読出要求や、後述する精算部57による精算結
果情報(徴収通行料,支払い区分)や残高情報の書込要
求を発行し、識別番号,有効期限および精算情報を無線
カード10から読み込むほか、精算結果情報や残高情報
を無線カード10に書き込む機能を果たすものである。
【0228】さらに、57は精算部(アプリケーショ
ン;精算手段)で、この精算部57は、コマンド発行部
54からの読出要求に応じて無線カード10から送受信
部51Aもしくは51Bにより受信した精算情報に基づ
き、無線カード10の所持者についての有料道路通行料
を自動的に精算するものである。ここで、通行料前払い
式の決済機50Aにおける精算部57は、通行料算出部
57Aおよび前払い処理部57Bを有して構成されてい
る。通行料算出部57Aは、無線カード10から読み出
された利用情報に含まれる料金所コードと、出口精算ゲ
ート34Aの係員が車種入力部59から入力した車両3
0の車種とに基づいて、この車両30についての通行料
を算出するもので、算出された通行料は、料金表示部3
6に表示されるとともに、ホストコンピュータ90の集
計処理部91へ送信され、この集計処理部92での退蔵
額の管理(図26参照)に利用される。
【0229】また、前払い処理部57Bは、通行料算出
部57Aにより算出された徴収通行料を、無線カード1
0から読み出された残高情報に含まれる残高から減算
し、その減算結果を新たな残高として出力するものであ
る。そして、通行料前払い式の決済機50Aでは、コマ
ンド発行部54により、通行料算出部57Aにより算出
された徴収通行料および支払い区分(前払い)を含む精
算結果情報と、新たな残高を含む残高情報との書込要求
が発行され、これらの情報が無線カード10に書き込ま
れるようになっている。
【0230】一方、通行料後払い式の決済機50Bにお
ける精算部57は、通行料算出部57Cおよび請求処理
部57Dを有して構成されている。通行料算出部57C
は、無線カード10から読み出された利用情報に含まれ
る料金所コードと、出口精算ゲート34Bの車種認識装
置108(図19にて後述)からの車両30の車種認識
結果とに基づいて、この車両30についての通行料を算
出するものである。
【0231】また、請求処理部57Dは、無線カード1
0から読み出された精算情報に含まれる個人情報(識別
番号等)に基づいて、通行料算出部57Cにより算出さ
れた徴収通行料を、ホストコンピュータ90の後払い処
理部92に対して支払い請求するものである。そして、
通行料後払い式の決済機50Bでは、コマンド発行部5
4により、通行料算出部57Cにより算出された徴収通
行料および支払い区分(後払い)を含む精算結果情報の
書込要求が発行され、この精算結果情報が無線カード1
0に書き込まれるようになっている。
【0232】さて、図12,図13において、55は復
号化部(復号化手段)で、この復号化部55は、コマン
ド発行部54の読出要求によって無線カード10のメモ
リ11から読み出された各種情報(暗号データ)とこの
データに付されている暗号キー(暗号データ)とを、同
時に受信した平文の暗号キーに基づいて復号化するもの
である。
【0233】56はセキュリティ機能部で、このセキュ
リティ機能部56は、カード認証部(暗号鍵チェック手
段)56A,有効期限チェック部56B,ネガチェック
部56C,利用日時チェック部56Dを有して構成され
ているが、カード認証部56A,有効期限チェック部5
6B,ネガチェック部56Cは、図11により前述した
カード認証部46A,有効期限チェック部46B,ネガ
チェック部46Cと全く同様に機能するものなので、そ
の説明は省略する。
【0234】ここで、利用日時チェック部56Dは、無
線カード10のメモリ11から読み出された利用情報に
含まれる入口精算ゲート33A,33Bの通過時刻(利
用日時)から、この出口精算ゲート34A,34Bに到
着するまでに要した所要時間を算出し、その所要時間が
正当な時間であるか否かのチェックを行なうものであ
る。
【0235】なお、カード認証部56A,有効期限チェ
ック部56B,ネガチェック部56C,利用日時チェッ
ク部56Dにおいて、NG(No Good) 判定がなされた場
合には、その旨が、コマンド発行部54により、無線カ
ード10やホストコンピュータ90に対して送られるよ
うになっている。また、59は暗号化部(暗号化手段)
で、この暗号化部59は、コマンド発行部54の書込要
求により、無線カード10のメモリ11に書き込むデー
タを、暗号キーとともにこの暗号キーに基づいて暗号化
するものである。
【0236】上述した本実施例の決済機50Aでは、走
行距離に応じた通行料を徴収する有料道路31の出口精
算ゲート34Aにおいて通行料前払いの精算を行なう
際、車両30をこの出口精算ゲート34Aで停止させ、
無線カード10を決済機50Aに向けた状態で、無線カ
ード10と決済機50Aとの間で、第1所定周波数の無
線通信により直接的にデータの授受が行なわれる。
【0237】このとき、無線カード10に対して、コマ
ンド発行部54により利用情報,残高情報の読出要求が
発行され(図24参照)、その読出要求に応じて無線カ
ード10から利用情報,残高情報が読み出されると、精
算部57の通行料算出部57Aにより、利用情報に含ま
れる料金所コードと、係員により車種入力部59から入
力された車両30の車種とに基づいて、この車両30に
ついての通行料が算出され、その徴収通行料が、料金表
示部36に表示される。
【0238】また、前払い処理部57Bにより、通行料
算出部57Aからの徴収通行料を残高情報に含まれる残
高から減算した結果が、新たな残高として出力される。
そして、コマンド発行部54により、徴収通行料および
支払い区分(前払い)を含む精算結果情報と、新たな残
高を含む残高情報との書込要求が発行され(図24参
照)、これらの情報が無線カード10に書き込まれる。
【0239】上述した本実施例の決済機50Bでは、走
行距離に応じた通行料を徴収する有料道路31の出口精
算ゲート34Bにおいて通行料後払いの精算を行なう
際、無線カード10を車載機20に挿着させた状態で、
車両30を停止させることなく、出口精算ゲート34B
を通過するが、このとき、無線カード10と決済機50
Bとの間で、第2所定周波数の無線通信により車載機2
0を介して間接的にデータの授受が行なわれる。
【0240】ここでは、無線カード10に対して、コマ
ンド発行部54により利用情報,個人情報(識別番号
等)の読出要求が発行され(図29参照)、その読出要
求に応じて無線カード10から利用情報が読み出される
と、精算部57の通行料算出部57Cにより、利用情報
に含まれる料金所コードと、車種認識装置108からの
車両30の車種認識結果とに基づいて、この車両30に
ついての通行料が算出される。
【0241】そして、請求処理部57Dにより、個人情
報(識別番号等)に基づいて、徴収通行料が、ホストコ
ンピュータ90の後払い処理部92に対して支払い請求
される。この後、コマンド発行部54により、徴収通行
料および支払い区分(後払い)を含む精算結果情報の書
込要求が発行され(図29参照)、この精算結果情報が
無線カード10に書き込まれる。
【0242】なお、この決済機50A,50Bにおいて
も、図11により前述した書込機40A,40Bの場合
と同様、カード認証部56Aにて暗号キーのチェックを
行なうことにより、無線カード10におけるデータに対
して改ざん等の不正な処置が施された場合に、そのよう
なデータを検証できる。また、有効期限チェック部56
Bにより、無線カード10が有効期限切れのものでない
かを判定し、ネガチェック部56Cにより、無線カード
10についてのネガチェックを行なうことにより、無線
カード10の正当性を確認することができ、その不正利
用を未然に且つ確実に防止することができる。
【0243】このとき、決済機50A,50Bに無線カ
ード10から読み込まれるデータは暗号化されており復
号化部55により復号化される一方、決済機50A,5
0Bから無線カード10に書き込むデータは暗号化部5
9により暗号化されているので、無線カード10から決
済機50A,50Bへのデータ送信時や決済機50A,
50Bから無線カード10へのデータ送信時に、情報が
漏洩するのを防止することができる。
【0244】さらに、暗号化部59により、無線カード
10への書込データとともに暗号キーも同時に暗号化
し、無線カード10へ送信することで、無線カード10
側において、前述した暗号鍵チェック部18Bによる書
込要求対象のデータのチェックが可能になる。また、こ
の決済機50A,50Bでは、利用日時チェック部56
Dにより、利用情報に含まれる入口精算ゲート33A,
33Bの通過時刻に基づいて、車両30が出口精算ゲー
ト34A,34Bに到着するまでに要した所要時間が算
出され、その所要時間が正当な時間か否かのチェックが
行なわれ、有料道路利用時に何らかの不正を行なった場
合にこれを検証でき、有料道路31の不正利用を確実に
防止することができる。
【0245】(g)入出口精算ゲート用決済機の説明 次に、図14および図15により、本実施例の通行料前
払い式入出口精算ゲート用決済機60Aおよび通行料後
払い式入出口精算ゲート用決済機60Bの構成について
それぞれ説明する。これらの決済機60Aおよび60B
は、無線カード10から精算情報を取得し、その精算情
報に基づいて無線カード10の所持者についての有料道
路通行料を自動的に精算するためのもので、それぞれ、
走行距離に関係なく一定通行料を徴収する有料道路32
の入出口精算ゲート35Aおよび35Bに設置されてい
る。
【0246】また、これらの決済機60Aおよび60B
は、図14,図15にそれぞれ示すようにほぼ同様に構
成されるだけでなく、各決済機60Aおよび60Bは、
それぞれ、図12,図13により前述した決済機50A
および50Bとほぼ同様に構成されている。即ち、図1
4,図15における送受信部61A,61B,送信アン
テナ62,受信アンテナ63,コマンド発行部64,復
号化部65,セキュリティ機能部66,精算部67,暗
号化部68,車種入力部69,車種認識装置108は、
それぞれ、図12,図13における送受信部51A,5
1B,送信アンテナ52,受信アンテナ53,コマンド
発行部54,復号化部55,セキュリティ機能部56,
精算部57,暗号化部58,車種入力部59にそれぞれ
対応しており、ほとんど同様の機能を果たしている。
【0247】ただし、決済機60A,60Bと決済機5
0A,50Bとで異なっている点は、決済機60A,6
0Bでは、走行距離に関係なく一定通行料を徴収する有
料道路32における車両30の通行料を精算するもので
あるため、通行料の精算に際して、料金所コード等の利
用情報が不要で、車種入力部69や車種認識装置108
からの車両30の車種情報のみが用いられるほか、入口
精算ゲートもないので、入口精算ゲートでの通過日時に
基づくチェックを行なわない点である。
【0248】従って、セキュリティ機能部66において
は、図12,図13に示した利用日時チェック部56D
に対応するものは省略されている。また、精算部67の
通行料算出部67A,67Cは、それぞれ、車種入力部
69,車種認識装置108からの車両30の車種情報に
基づいて、この車両30についての通行料を算出してい
る。
【0249】決済機60A,60Bにおいてこれ以外の
点については、図12,図13に示した決済機50A,
50Bと同様の機能を有しているので、その説明は省略
する。上述した本実施例の決済機60Aでは、走行距離
に関係なく一定通行料を徴収する有料道路32の入出口
精算ゲート35Aにおいて通行料前払いの精算を行なう
際、車両30をこの入出口精算ゲート35Aで停止さ
せ、無線カード10を決済機60Aに向けた状態で、無
線カード10と決済機60Aとの間で、第1所定周波数
の無線通信により直接的にデータの授受が行なわれる。
【0250】このとき、無線カード10に対して、コマ
ンド発行部64により残高情報の読出要求が発行され
(図25参照)、その読出要求に応じて無線カード10
から残高情報が読み出されると、精算部67の通行料算
出部67Aにより、係員により車種入力部69から入力
された車両30の車種に基づいて、この車両30につい
ての通行料が算出され、その徴収通行料が、料金表示部
36に表示される。
【0251】また、前払い処理部67Bにより、通行料
算出部67Aからの徴収通行料を残高情報に含まれる残
高から減算した結果が、新たな残高として出力される。
そして、コマンド発行部64により、徴収通行料および
支払い区分(前払い)を含む精算結果情報と、新たな残
高を含む残高情報との書込要求が発行され(図25参
照)、これらの情報が無線カード10に書き込まれる。
【0252】上述した本実施例の決済機60Bでは、走
行距離に関係なく一定通行料を徴収する有料道路32の
入出口精算ゲート35Bにおいて通行料後払いの精算を
行なう際、無線カード10を車載機20に挿着させた状
態で、車両30を停止させることなく、入出口精算ゲー
ト35Bを通過するが、このとき、無線カード10と決
済機60Bとの間で、第2所定周波数の無線通信により
車載機20を介して間接的にデータの授受が行なわれ
る。
【0253】ここでは、無線カード10に対して、コマ
ンド発行部64により個人情報(識別番号等)の読出要
求が発行されるとともに(図32参照)、精算部67の
通行料算出部67Cにより、車種認識装置108からの
車両30の車種認識結果に基づいて、この車両30につ
いての通行料が算出される。そして、請求処理部67D
により、個人情報(識別番号等)に基づいて、徴収通行
料が、ホストコンピュータ90の後払い処理部92に対
して支払い請求される。この後、コマンド発行部64に
より、徴収通行料および支払い区分(後払い)を含む精
算結果情報の書込要求が発行され(図32参照)、この
精算結果情報が無線カード10に書き込まれる。
【0254】なお、この決済機60A,60Bにおいて
も、図11により前述した書込機40A,40Bの場合
と同様、カード認証部66Aにて暗号キーのチェックを
行なうことにより、無線カード10におけるデータに対
して改ざん等の不正な処置が施された場合に、そのよう
なデータを検証できる。また、有効期限チェック部66
Bにより、無線カード10が有効期限切れのものでない
かを判定し、ネガチェック部66Cにより、無線カード
10についてのネガチェックを行なうことにより、無線
カード10の正当性を確認することができ、その不正利
用を未然に且つ確実に防止することができる。
【0255】このとき、決済機60A,60Bに無線カ
ード10から読み込まれるデータは暗号化されており復
号化部65により復号化される一方、決済機60A,6
0Bから無線カード10に書き込むデータは暗号化部6
9により暗号化されているので、無線カード10から決
済機60A,60Bへのデータ送信時や決済機60A,
60Bから無線カード10へのデータ送信時に、情報が
漏洩するのを防止することができる。
【0256】さらに、暗号化部69により、無線カード
10への書込データとともに暗号キーも同時に暗号化
し、無線カード10へ送信することで、無線カード10
側において、前述した暗号鍵チェック部18Bによる書
込要求対象のデータのチェックが可能になる。 (h)入金機の説明 次に、図16により、本実施例の通行料前払い用入金機
70の構成について説明する。この入金機70は、通行
料前払い方式の精算ゲート33A,34A,35Aでの
自動精算時に通行料の徴収対象となる残高情報を保持す
る無線カード10に対して、通行料前払いのための入金
処理を行なうためのものである。
【0257】図16において、71は送受信部(通信手
段)で、この送受信部71は、入金機70に挿着される
無線カード10との間で第1所定周波数の無線通信によ
り情報の授受を直接的に行なうもので、より具体的に
は、送信データを第1所定周波数の搬送波に変調し、送
信に必要な電気エネルギを内蔵の送信アンテナ72に供
給する一方、内蔵の受信アンテナ73で受信した第1所
定周波数の搬送波を復調し、後述するコマンド発行部7
4で処理可能な受信データ(コマンドの応答)を取り出
すものである。
【0258】また、74はコマンド発行部(要求発行手
段)で、このコマンド発行部74は、前述したコマンド
発行部44,54,64と同様に、無線カード10に対
し、送受信部71を介して、Openコマンド,Rea
dコマンド,Writeコマンド,Closeコマンド
を発行するものである。特に、本実施例の入金機70に
おけるコマンド発行部74は、送受信部71を介し、無
線カード10に対して、メモリ11に保持される識別番
号,有効期限,入金情報(入金限度額)および残高情報
(残高,残高限度額)の読出要求や、後述する入金部7
7による入金情報およびその入金処理による新たな残高
情報の書込要求を発行し、識別番号,有効期限および残
高情報を無線カード10から読み込むほか、入金情報や
残高情報を無線カード10に書き込む機能を果たすもの
である。
【0259】75は復号化部(復号化手段)で、この復
号化部75は、コマンド発行部74の読出要求によって
無線カード10のメモリ11から読み出された各種情報
(暗号データ)とこのデータに付されている暗号キー
(暗号データ)とを、同時に受信した平文の暗号キーに
基づいて復号化するものである。76はセキュリティ機
能部で、このセキュリティ機能部76は、カード認証部
(暗号鍵チェック手段)76A,有効期限チェック部7
6B,ネガチェック部76C,限度額チェック部(入金
チェック手段)76Dを有して構成されているが、これ
らのうちカード認証部76A,有効期限チェック部76
B,ネガチェック部76Cは、図11により前述したカ
ード認証部46A,有効期限チェック部46B,ネガチ
ェック部46Cと全く同様に機能するものなので、その
説明は省略する。
【0260】ここで、限度額チェック部76Dは、後述
する入金部77による入金処理時に、入金機70におい
て、無線カード10から読み出された入金限度額および
残高限度額に基づくチェックを行なうことにより、入金
部77により一度に入金できる最高額(入金限度額)お
よび無線カード10で保持できる最高額(残高限度額)
をチェックするものである。
【0261】なお、カード認証部76A,有効期限チェ
ック部76B,ネガチェック部76C,限度額チェック
部76Dにおいて、NG(No Good) 判定がなされた場合
には、その旨が、入金機70上で表示されるなどして、
入金者に対して通知されるようになっている。さらに、
77は入金部(入金手段)で、この入金部77は、現金
または銀行口座からの入金額を無線カード10のメモリ
11における入金情報ファイル11Eに履歴管理し、残
高情報を更新する機能を有するもので、コマンド発行部
74からの読出要求に応じて無線カード10から読み出
された残高情報に含まれる残高に、今回の入金額を加算
して新たな残高を算出して出力するものである。
【0262】この新たな残高を含む残高情報と、今回の
入金額や入金場所,入金日時を含む入金情報は、前述し
た通り、コマンド発行部74からの書込要求により、無
線カード10に書き込まれるようになっている。また、
入金部77による入金処理時には、常時、限度額チェッ
ク部76Dによる入金チェックが行なわれ、NG(NoGoo
d) 判定がなされた場合には、その入金処理を禁止する
ようになっている。さらに、入金部77により算出され
た残高は、ホストコンピュータ90の集計処理部92へ
送信され、この集計処理部92での退蔵額の管理(図2
6参照)に利用される。
【0263】78は暗証番号入力部で、この暗証番号入
力部78は、図10により前述した暗証番号入力部26
と同様、例えばキーボードからなるもので、入金機70
に無線カード10を挿着した場合に、その無線カード1
0への入金者をチェックするための暗証番号を入力する
ものである。この暗証番号入力部78から入力された暗
証番号は、コマンド発行部74,送受信部71により無
線カード10へアンテナ72を介して第1所定周波数の
無線通信で送信され、無線カード10の暗証番号チェッ
ク部18A(図9参照)における無線カード10の利用
者のチェック(本人検証)を行なえるようになってい
る。この暗証番号チェック部18Aにおいて、NG判定
がなされた場合には、その旨が、無線カード10から通
知され、入金機70上で表示されるなどして、入金者に
対して通知されるようになっている。
【0264】79は暗号化部(暗号化手段)で、この暗
号化部79は、コマンド発行部74の書込要求により、
無線カード10のメモリ11に書き込むデータを、暗号
キーとともにこの暗号キーに基づいて暗号化するもので
ある。上述した本実施例の入金機70では、無線カード
10に対して通行料前払いのための入金処理を行なう際
には、この無線カード10が挿着され、送受信部71に
より、無線カード10との間で第1所定周波数の無線通
信により情報の授受を直接的に行ないながら、まず、コ
マンド発行部74により、無線カード10に対し残高情
報(残高,残高限度額)および入金情報(入金限度額)
の読出要求が発行される(図22参照)。
【0265】その読出要求に応じて無線カード10から
残高情報,入金情報が読み出されると、入金部77によ
り、今回の入金額が、無線カード10からの残高に加算
されて、新たな残高が算出される。そして、コマンド発
行部74により、無線カード10に対し、その新たな残
高を含む残高情報と今回の入金額,入金場所,入金日時
を含む入金情報との書込要求が発行され(図22参
照)、これらの情報が無線カード10のメモリ11に書
き込まれることで、無線カード10に対する入金処理を
完了する。
【0266】なお、この入金機70では、無線カード1
0に対する入金処理時に、入金機70の暗証番号入力部
78から暗証番号を入力し、その暗証番号を、第1所定
周波数の無線通信により無線カード10に送信し(図2
2参照)、この無線カード10の暗証番号チェック部1
8Aにより無線カード10への入金者のチェック(本人
検証)を行ない、精算ゲート34A,35Aでの実際の
通行料前払いによる精算時には、暗証番号入力による本
人検証を省略して、精算処理の迅速化をはかっている。
【0267】また、この入金機70においても、図11
により前述した書込機40A,40Bの場合と同様、カ
ード認証部76Aにて暗号キーのチェックを行なうこと
により、無線カード10におけるデータに対して改ざん
等の不正な処置が施された場合に、そのようなデータを
検証できる。また、有効期限チェック部76Bにより、
無線カード10が有効期限切れのものでないかを判定
し、ネガチェック部76Cにより、無線カード10につ
いてのネガチェックを行なうことにより、無線カード1
0の正当性を確認することができ、その不正利用を未然
に且つ確実に防止することができる。
【0268】このとき、入金機70に無線カード10か
ら読み込まれるデータは暗号化されており復号化部75
により復号化される一方、入金機70から無線カード1
0に書き込むデータは暗号化部79により暗号化されて
いるので、無線カード10から入金機70へのデータ送
信時や入金機70から無線カード10へのデータ送信時
に、情報が漏洩するのを防止することができる。
【0269】さらに、暗号化部79により、無線カード
10への書込データとともに暗号キーも同時に暗号化
し、無線カード10へ送信することで、無線カード10
側において、前述した暗号鍵チェック部18Bによる書
込要求対象のデータのチェックが可能になる。またさら
に、本実施例の入金機70による入金処理時には、限度
額チェック部76Dにより、一度に入金できる最高額
(入金限度額)および無線カード10で保持できる最高
額(残高限度額)をチェックすることで、入金機70か
らの入金額が入金限度額を超えたり、入金処理に伴い残
高が残高限度額を超えたりするのを防止でき、入金処理
による必要以上の金額の入金が抑止され、万一、不正利
用されるような場合があってもその損害を最小限に抑え
ることができる。
【0270】(i)照会機の説明 次に、図17により、本実施例の照会機80の構成につ
いて説明する。この照会機80は、無線カード10に記
憶されている情報を照会するためのものである。図17
において、81は送受信部(通信手段)で、この送受信
部81は、照会機80に挿着される無線カード10との
間で第1所定周波数の無線通信により情報の授受を直接
的に行なうもので、より具体的には、前述した送受信部
71と同様に、送信データを第1所定周波数の搬送波に
変調し、送信に必要な電気エネルギを内蔵の送信アンテ
ナ82に供給する一方、内蔵の受信アンテナ83で受信
した第1所定周波数の搬送波を復調し、後述するコマン
ド発行部84で処理可能な受信データ(コマンドの応
答)を取り出すものである。
【0271】また、84はコマンド発行部(要求発行手
段)で、このコマンド発行部84は、前述したコマンド
発行部44,54,64,74と同様に、無線カード1
0に対し、送受信部81を介して、Openコマンド,
Readコマンド,Writeコマンド,Closeコ
マンドを発行するものである。特に、本実施例の照会機
80におけるコマンド発行部84は、送受信部81を介
し、無線カード10に対して、照会機80上のキーボー
ド87から照会者によって指定された情報(残高情報,
利用情報,入金情報等)と識別番号との読出要求を発行
し、指定情報および識別番号を無線カード10から読み
込む機能を果たすものである。
【0272】85は復号化部(復号化手段)で、この復
号化部85は、コマンド発行部84の読出要求によって
無線カード10のメモリ11から読み出された指定情報
(暗号データ)とこのデータに付されている暗号キー
(暗号データ)とを、同時に受信した平文の暗号キーに
基づいて復号化するものである。86はセキュリティ機
能部で、このセキュリティ機能部86は、カード認証部
(暗号鍵チェック手段)86A,ネガチェック部86B
を有して構成されているが、これらのカード認証部86
A,ネガチェック部86Bは、図11により前述したカ
ード認証部46A,ネガチェック部46Cと全く同様に
機能するものなので、その説明は省略する。
【0273】なお、カード認証部86A,ネガチェック
部86Bにおいて、NG(No Good)判定がなされた場合
には、その旨が、照会機80(後述するディスプレイ8
8A)上で表示されるなどして、照会者に対して通知さ
れるようになっている。88は明示機構(明示手段)
で、この明示機構88は、キーボード87により指定さ
れコマンド発行部81からの読出要求に応じて無線カー
ド10から送受信部81により受信した指定情報を明示
するためのもので、本実施例では、その指定情報を表示
するディスプレイ88Aと、その指定情報を所定用紙上
に印字するプリンタ88Bとからなり、プリンタ88B
への印字はキーボード87の操作によって選択的に指示
されるようになっている。
【0274】上述した本実施例の照会機80では、無線
カード10に記憶されている情報を照会する際には、こ
の無線カード10を照会機80に挿着し、照会者がキー
ボード87から照会を希望する情報を指定すると、送受
信部81により、無線カード10との間で第1所定周波
数の無線通信により情報の授受を直接的に行ないなが
ら、コマンド発行部84により、無線カード10に対し
指定情報の読出要求が発行される。
【0275】その読出要求に応じて無線カード10から
指定情報(照会対象情報)が読み出されると、明示機構
88のディスプレイ88A上にその指定情報が表示され
るとともに、必要に応じて(キーボード87からの操作
により)その指定情報がプリンタ88Bからプリントア
ウトされる。この明示機構88における指定情報の明示
例を図34〜図36に示す。図34は全情報の照会を指
定した場合の表示例で、個人情報(氏名,住所,電話番
号)のほか、残高と入金情報の履歴,利用情報の履歴と
が、ディスプレイ88A上に表示もしくはプリンタ88
Bから印字出力される。また、図35は支払い照会を指
定した場合の表示例で、個人情報(氏名,住所,電話番
号)のほか、残高と利用情報の履歴とが、ディスプレイ
88A上に表示もしくはプリンタ88Bから印字出力さ
れる。さらに、図36は入金照会を指定した場合の表示
例で、個人情報(氏名,住所,電話番号)のほか、残高
と入金情報の履歴とが、ディスプレイ88A上に表示も
しくはプリンタ88Bから印字出力される。
【0276】このように、明示機構88により、無線カ
ード10のメモリ11に格納される各種情報を、全部あ
るいは部分的に、また、その履歴を明示することがで
き、これにより、無線カード10のメモリ11内の情報
を、随時、把握・確認して管理することができ、無線カ
ード10の所持者に対するサービス向上につながる。ま
た、この照会機80においても、図11により前述した
書込機40A,40Bの場合と同様、カード認証部86
Aにて暗号キーのチェックを行なうことにより、無線カ
ード10におけるデータに対して改ざん等の不正な処置
が施された場合に、そのようなデータを検証できるほ
か、ネガチェック部86Bにより、無線カード10につ
いてのネガチェックを行なうことにより、無線カード1
0の正当性を確認することができ、その不正利用を未然
に且つ確実に防止することができる。
【0277】さらに、照会機80に無線カード10から
読み込まれるデータは暗号化されており復号化部85に
より復号化されるので、無線カード10から照会機80
へのデータ送信時に、情報が漏洩するのを防止すること
ができる。なお、この照会機80においても、無線カー
ド10の照会処理時に、照会機80のキーボード87か
ら暗証番号を入力し、その暗証番号を、第1所定周波数
の無線通信により無線カード10に送信し、この無線カ
ード10の暗証番号チェック部18Aにより無線カード
10への入金者のチェック(本人検証)を行なうように
してもよい。
【0278】(j)通行料後払い式精算ゲートの説明 次に、図18,図19により、本実施例の通行料後払い
式精算ゲート33B,34B,35Bの構成について説
明する。本実施例において、通行料後払い方式を採用す
る精算ゲート33B,34B,35Bでは、車両30が
停止することなく精算を行なえるようにするために、車
両30の車種を自動的に認識し(通行料前払い方式では
車両30は精算ゲート34A,35Aに停止し係員が車
両30の車種を認識している)、その結果を特定の車両
30に対応させながら決済機50B,60Bによる精算
処理を行なう必要がある。また、精算ゲート33B,3
4B,35Bを無人化し、車両30を停止させないで精
算処理を行なった場合、不正車両がそのまま通過してし
まうと、何らの対処も行なえなくなるおそれがある。
【0279】そこで、本実施例では、通行料後払い式入
口精算ゲート33Bは、図18に示すように構成される
とともに、通行料後払い式出口精算ゲート34Bもしく
は通行料後払い式入出口精算ゲート35Bは、図19に
示すように構成されている。図18に示すように、通行
料後払い式入口精算ゲート33Bは、書込機40Bによ
りこの入口精算ゲート33Bの固有情報(料金所コード
等)を含む利用情報を入口精算ゲート33Bを通過する
車両30の無線カード10に第2所定周波数の無線通信
により車載機20を介して書き込む通過認識ゾーン10
4と、カメラ(撮像装置)103により不正車両を撮影
する映像ゾーン105との2つのゾーンに区分けされて
いる。
【0280】そして、各ゾーン104,105には、車
両30の通過を検知する車両通過センサ101A,10
1Bがそなえられており、各センサ101A,101B
により車両30の通過を検知した場合に、各ゾーン10
4,105における処理が実行されるようになってい
る。つまり、通過認識ゾーン104において、車両通過
センサ101Aが車両30の通過を検知すると、書込機
40Bが起動され、この書込機40Bによる無線カード
10への書込処理が行なわれる。
【0281】そして、その書込処理時に書込機40Bの
セキュリティ機構46によりNG(No Good) 判定がなさ
れた場合や、書込機40Bと車両30との間で正常な通
信を行なえなかった場合には、その車両30を不正車両
と見なし、映像ゾーン105において、車両通過センサ
101Bがその車両30の通過を検知すると、写真撮影
機構102を起動させてカメラ103により車両30の
ナンバプレート等を撮像するようになっている。
【0282】一方、図19に示すように、通行料後払い
式出口精算ゲート34Bもしくは通行料後払い式入出口
精算ゲート35Bは、車種認識装置108により車両3
0の車種を認識する車種認識ゾーン112と、決済機5
0Bまたは60Bにより自動精算を行なう通行料決済ゾ
ーン113と、カメラ(撮像装置)110により不正車
両を撮影する映像ゾーン114との3つのゾーンに区分
けされている。
【0283】このとき、各ゾーン112,113,11
4には、車両30の通過を検知する車両通過センサ10
6A,106B,106Cがそなえられており、各セン
サ106A,106B,106Cにより車両30の通過
を検知した場合に、各ゾーン112〜114における処
理が実行されるようになっている。つまり、車種認識ゾ
ーン112において、車両通過センサ106Aが車両3
0の通過を検知すると、決済機50Bまたは60Bの通
信機能を用い、車両30の無線カード10から第2所定
周波数の無線通信により車載機20を介して個人情報
(ID)を受信するとともに、車種認識装置108が起
動され、この車種認識装置108により、車種検出セン
サ107からの検出情報に基づいて車両30の車種が認
識される。
【0284】ここで、本実施例では、車載機20には車
両30についての車種情報を保持していないため、外部
からの計測(車長測定,車重測定,車輪間隔測定,ナン
バ読取等)を行なって、車両30の車種を決定する必要
がある。そこで、車種検出センサ107により、例え
ば、車両30の車長を検出し、その検出結果を車種認識
装置108に送り、この車種認識装置108において車
長に基づき車両30の車種を認識している。
【0285】また、通行料決済ゾーン113において、
車両通過センサ106Bが車両30の通過を検知する
と、決済機50Bまたは60Bが起動され、車両30の
無線カード10から第2所定周波数の無線通信により車
載機20を介して個人情報(ID)および精算情報を受
信し、対応する車両30についての車種認識装置108
による車種認識結果と、車両30の無線カード10から
受信した精算情報とに基づいて、この車両30について
の通行料が自動精算される。
【0286】さらに、その書込処理時に決済機50Bま
たは60Bのセキュリティ機構56または66によりN
G(No Good) 判定がなされた場合や、決済機50Bまた
は60Bと車両30との間で正常な通信を行なえなかっ
た場合には、その車両30を不正車両と見なし、映像ゾ
ーン114において、車両通過センサ106Cがその車
両30の通過を検知すると、写真撮影機構109を起動
させてカメラ110により車両30のナンバプレート等
を撮像するようになっている。このときも、決済機50
Bまたは60Bの通信機能を用い、車両30の無線カー
ド10から第2所定周波数の無線通信により車載機20
を介して個人情報(ID)を受信しておく。
【0287】また、本実施例では、各ゾーン112〜1
14において受信された個人情報(ID)と、各ゾーン
112〜114における処理結果(車種認識結果,精算
結果,撮像結果)とは、対となって車両整合化部111
に入力され、この車両整合化部111により、各ゾーン
112〜114における処理結果が特定の車両30に対
応付けられて管理されるようになっている。
【0288】そして、この車両整合化部111は、ID
付きの情報を入力されると、そのIDに基づいて車種,
料金所名,通過時刻,通行料,映像等の各情報を記憶
し、通行料計算が正常であった場合には、ID,車種,
料金所名,通行料をホストコンピュータ90に通知し、
当該ID関連の情報を決済機50Bまたは60Bから削
除する一方、通行料計算が異常であった場合(通行料を
計算できない場合,不正使用の場合等)には、IDとそ
のに対応する車両30の映像(カメラ110による撮像
結果)とを、または、映像のみを映像解析システム(ホ
ストコンピュータ90)に通知する。映像解析システム
では、カメラ110による撮像結果から、不正車両のナ
ンバを解析して、その車両の所持者に対して通行料の請
求を行なうなどの処置をとる。
【0289】上述した本実施例の通行料後払い式入口精
算ゲート33Bでは、通過認識ゾーン104を通過する
車両30の無線カード10に、書込機40Bにより入口
精算ゲート33Bの固有情報(料金所コード)が第2所
定周波数の無線通信により車載機20を介して書き込ま
れる。このとき、書込機40Bのセキュリティ機構46
によりNG(No Good) 判定がなされた場合や、書込機4
0Bと車両30との間で正常な通信を行なえなかった場
合には、その車両30は、映像ゾーン105を通過する
際に、カメラ103によりナンバプレート等を撮像され
る。
【0290】また、上述した本実施例の通行料後払い式
出口精算ゲート34Bまたは通行料後払い式入出口精算
ゲート35Bでは、車両整合化部111により各ゾーン
112〜114から得られる処理結果をIDにより管理
しながら、まず、車種認識ゾーン112を通過する車両
30の車種を、車種検出センサ107による検出結果に
基づいて車種認識装置108により認識する。
【0291】そして、車両30が通行料決済ゾーン11
3を通過する際には、対応する車両30についての車種
認識装置108による車種認識結果と、車両30の無線
カード10から受信した精算情報とに基づいて、この車
両30についての通行料が自動精算される。このとき、
書込処理時に決済機50Bまたは60Bのセキュリティ
機構56または66によりNG(No Good) 判定がなされ
た場合や、決済機50Bまたは60Bと車両30との間
で正常な通信を行なえなかった場合には、その車両30
は、映像ゾーン114を通過する際に、カメラ110に
よりナンバプレート等を撮像される。
【0292】このように、入口精算ゲート33Bにおい
て、車両30は停車することなく通過認識ゾーン104
を通過するだけで、入口精算ゲート33Bの固有情報
(料金所コード等)が無線カード10へ書き込まれる。
また、出口精算ゲート34Bまたは入出口精算ゲート3
5Bにおいても、車両30は停車することなく3つのゾ
ーン112〜114を通過するだけで、通行料後払いの
自動精算を行なうことができる。
【0293】入口精算ゲート33Bにおける書込処理
や、出口精算ゲート34Bまたは入出口精算ゲート35
Bにおける精算処理に際して、無線カード不所持等の何
らかの不正を行なった車両30は映像ゾーンの撮像装置
によって撮影されるため、後でその撮像結果から不正車
両を特定して通行料や追徴金を請求するなど処置を施す
ことが可能で、ノンストップ化に伴う通行料未払い等の
不正車両に対処することができる。
【0294】また、各ゾーン104,105,112〜
114における処理を、車両通過センサ101A,10
1B,106A〜106Cにより車両30の通過を検知
した場合に自動的に実行するので、入口精算ゲート33
Bや出口精算ゲート34B,入出口精算ゲート35Bを
無人化することができ、精算処理についての省人化を実
現できる利点もある。
【0295】さらに、出口精算ゲート34Bまたは入出
口精算ゲート35Bの各ゾーン112〜114において
は、ゾーン112〜114毎に通過車両30の無線カー
ド10から識別番号(ID)を取得することにより、各
ゾーン112〜114でそれぞれ得られた車種認識結
果,精算結果,撮像結果をその識別番号(ID)に基づ
いて特定の車両30に対応付けることができ、複数の車
両が短時間に連続的に精算ゲート34Bまたは35Bを
通過しても、各車両毎に各ゾーン112〜114での処
理結果を整合化して確実に管理することができる。
【0296】また、本実施例の出口精算ゲート34Bま
たは入出口精算ゲート35Bでは、車種認識ゾーン11
2により車両30の車種を自動的に認識しているので、
車載機20側で車種情報をもつ必要がない。従来、この
車種情報を車載機20側にもつものが提案されている
が、この場合、データの改ざん(例えば大型車が小型車
の車載機を搭載)が容易であった。しかし、本実施例に
よれば、出口精算ゲート34Bまたは入出口精算ゲート
35Bの車種認識装置108により通過する車両30毎
に車種を認識するため、データ改ざん等の不正利用を確
実に防止することができる。
【0297】(k)本実施例の前払い方式選択時におけ
る動作の説明 次に、図22〜図25により、上述のごとく構成された
システムや各装置を用いて、通行料前払い方式を選択し
た場合に、各装置間で授受される通信データを具体的に
説明する。通行料前払いを行なうためには、まず、入金
機70により無線カード10に対して入金を行なってお
く必要がある。入金機70に無線カード10を挿着して
入金処理を行なう場合には、図22に示すように、入金
機70から、読出要求(Readコマンド)とともに、
この要求が入金機70からのものであることを示すID
=Aと、入金機70から入金者により入力された暗証番
号とが、第1所定周波数の無線通信により無線カード1
0へ直接的に送信される。
【0298】そして、無線カード10において暗証番号
のチェックがOKであれば、この無線カード10から、
応答OK(暗証番号チェックがNGであればNG)信号
とともに、平文の暗号キーと、暗号化されている暗号キ
ー,識別番号,有効期限,入金限度額,残高限度額,残
高とが、第1所定周波数の無線通信により入金機70へ
直接的に送信される。なお、以下の図中、斜線部分は暗
号データであることを示している。
【0299】入金機70により入金処理が行なわれる
と、入金機70から、書込要求(Writeコマンド)
とともに、この要求が入金機70からのものであること
を示すID=Aと、暗号化されている暗号キー,識別番
号,有効期限,入金限度額,残高限度額,更新された新
たな残高,今回の入金情報(入金場所,入金日時,入金
額)とが、第1所定周波数の無線通信により無線カード
10へ直接的に送信される。無線カード10への書込を
終えると、その応答(OK/NG)が入金機70へ送信
される。
【0300】このような入金処理を行なった無線カード
10を所持して、走行距離に応じた通行料を徴収する有
料道路31の通行料前払い式入口精算ゲート33Aを通
過する際には、この入口精算ゲート33Aで車両30を
停止し、無線カード10を入口精算ゲート33Aの書込
機40Aに直接向ける。これにより、図23に示すよう
に、書込機40Aから、読出要求(Readコマンド)
とともに、この要求が書込機40Aからのものであるこ
とを示すID=Bが、第1所定周波数の無線通信により
無線カード10へ直接的に送信される。
【0301】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限とが、第1所定周
波数の無線通信により書込機40Aへ直接的に送信され
る。そして、各種チェックがOKであれば、書込機40
Aから、書込要求(Writeコマンド)とともに、こ
の要求が書込機40Aからのものであることを示すID
=Bと、暗号化されている暗号キー,識別番号,有効期
限,利用情報〔種別(入口),料金所コード,通過日
時〕とが、第1所定周波数の無線通信により無線カード
10へ直接的に送信される。無線カード10への書込を
終えると、その応答(OK/NG)が書込機40Aへ送
信される。
【0302】入口精算ゲート34Aを通過した後、有料
道路31の通行料前払い式出口精算ゲート34Aを通過
する際には、この出口精算ゲート34Aで車両30を停
止し、無線カード10を出口精算ゲート34Aの決済機
50Aに直接向ける。これにより、図24に示すよう
に、決済機50Aから、読出要求(Readコマンド)
とともに、この要求が決済機50Aからのものであるこ
とを示すID=Cが、第1所定周波数の無線通信により
無線カード10へ直接的に送信される。
【0303】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限,残高,利用情報
〔種別(入口),料金所コード,通過日時〕とが、第1
所定周波数の無線通信により決済機50Aへ直接的に送
信される。そして、各種チェックがOKであれば、決済
機50Aから、書込要求(Writeコマンド)ととも
に、この要求が決済機50Aからのものであることを示
すID=Cと、暗号化されている暗号キー,識別番号,
有効期限,更新された新たな残高,利用情報〔種別(出
口),料金所コード,支払い日時,支払い区分(前),
車種/料金〕とが、第1所定周波数の無線通信により無
線カード10へ直接的に送信される。無線カード10へ
の書込を終えると、その応答(OK/NG)が決済機5
0Aへ送信される。
【0304】また、入金処理を行なった無線カード10
を所持して、走行距離に関係なく一定通行料を徴収する
有料道路32の通行料前払い式入出口精算ゲート35A
を通過する際には、この入出口精算ゲート35Aで車両
30を停止し、無線カード10を入出口精算ゲート35
Aの決済機60Aに直接向ける。これにより、図25に
示すように、決済機60Aから、読出要求(Readコ
マンド)とともに、この要求が決済機60Aからのもの
であることを示すID=Dが、第1所定周波数の無線通
信により無線カード10へ直接的に送信される。
【0305】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限,残高とが、第1
所定周波数の無線通信により決済機60Aへ直接的に送
信される。そして、各種チェックがOKであれば、決済
機60Aから、書込要求(Writeコマンド)ととも
に、この要求が決済機60Aからのものであることを示
すID=Dと、暗号化されている暗号キー,識別番号,
有効期限,更新された新たな残高,利用情報〔種別(入
出口),料金所コード,支払い日時,支払い区分
(前),車種/料金〕とが、第1所定周波数の無線通信
により無線カード10へ直接的に送信される。無線カー
ド10への書込を終えると、その応答(OK/NG)が
決済機60Aへ送信される。
【0306】(l)本実施例の後払い方式選択時におけ
る動作の説明 次に、図27〜図33により、上述のごとく構成された
システムや各装置を用いて、通行料後払い方式を選択し
た場合に、各装置間で授受される通信データを具体的に
説明する。通行料後払いを選択して、走行距離に応じた
通行料を徴収する有料道路31を通行する場合、無線カ
ード10を車載機20に挿着した状態で、通行料後払い
式入口精算ゲート33Bを通過する。このとき、図27
に示すように、通行認識ゾーン104において、車両通
過センサ101Aにより車両30の通過が検出される
と、アプリケーションが起動され、書込機40Bから、
読出要求(Readコマンド)とともに、この要求が書
込機40Bからのものであることを示すID=Eが、第
2所定周波数の無線通信により車載機20を介して無線
カード10へ送信される。
【0307】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限とが、第2所定周
波数の無線通信により車載機20を介して書込機40B
へ送信される。そして、各種チェックがOKであれば、
書込機40Bから、書込要求(Writeコマンド)と
ともに、この要求が書込機40Bからのものであること
を示すID=Eと、暗号化されている暗号キー,識別番
号,有効期限,利用情報〔種別(入口),料金所コー
ド,通過日時〕とが、第2所定周波数の無線通信により
車載機20を介して無線カード10へ送信される。無線
カード10への書込を終えると、その応答(OK/N
G)が書込機40Bへ送信されるとともに、決済機40
Bでは、その車両30についての個人IDと通過日時と
が管理される。
【0308】入口精算ゲート34Bを通過した後、有料
道路31の通行料前払い式出口精算ゲート34Bを通過
する際には、図28に示すように、車種認識ゾーン11
2において、車両通過センサ106Aにより車両30の
通過が検出されると、アプリケーションが起動され、決
済機50Bから、読出要求(Readコマンド)ととも
に、この要求が決済機50Bからのものであることを示
すID=Fが、第2所定周波数の無線通信により車載機
20を介して無線カード10へ送信される。
【0309】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限,利用情報〔種別
(入口),料金所コード,通過日時〕とが、第2所定周
波数の無線通信により車載機20を介して決済機50B
へ送信される。そして、車種検出センサ107および車
種認識装置108により車両30の車種が認識される
と、車両整合化部111によりその認識結果と無線カー
ドからの個人IDとが対で管理される。この車種認識ゾ
ーン112では、無線カード10への書込は行なわれな
い。
【0310】次に、通行料決済ゾーン113において、
車両通過センサ106Bにより車両30の通過が検出さ
れると、アプリケーションが起動され、決済機50Bか
ら、読出要求(Readコマンド)とともに、この要求
が決済機50Bからのものであることを示すID=F
が、第2所定周波数の無線通信により車載機20を介し
て無線カード10へ送信される。
【0311】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限,利用情報〔種別
(入口),料金所コード,通過日時〕とが、第2所定周
波数の無線通信により車載機20を介して決済機50B
へ送信される。そして、各種チェックがOKであれば、
決済機50Bから、書込要求(Writeコマンド)と
ともに、この要求が決済機50Bからのものであること
を示すID=Fと、暗号化されている暗号キー,識別番
号,有効期限,利用情報〔種別(出口),料金所コー
ド,支払い日時,支払い区分(後),車種/料金〕と
が、第2所定周波数の無線通信により車載機20を介し
て無線カード10へ送信される。無線カード10への書
込を終えると、その応答(OK/NG)が決済機50B
へ送信されるとともに、車両整合化部111により、そ
の精算結果が、車種認識結果および無線カードからの個
人IDとともに管理される。
【0312】さらに、何らかの不正があった場合には、
映像ゾーン114において、車両通過センサ106Bに
より車両30の通過が検出されると、アプリケーション
が起動され、決済機50Bから、読出要求(Readコ
マンド)とともに、この要求が決済機50Bからのもの
であることを示すID=Fが、第2所定周波数の無線通
信により車載機20を介して無線カード10へ送信され
る。
【0313】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限,利用情報とが、
第2所定周波数の無線通信により車載機20を介して決
済機50Bへ送信されるとともに、カメラ110により
車両30の撮像が行なわれ、車両整合化部111によ
り、その撮像結果が、無線カードからの個人IDととも
に管理される。
【0314】また、通行料後払いを選択して、走行距離
に関係なく一定通行料を徴収する有料道路32の通行料
前払い式入出口精算ゲート35Bを通過する場合、無線
カード10を車載機20に挿着した状態で、通行料後払
い式入出口精算ゲート35Bを通過する。このとき、図
31に示すように、車種認識ゾーン112において、車
両通過センサ106Aにより車両30の通過が検出され
ると、アプリケーションが起動され、決済機60Bか
ら、読出要求(Readコマンド)とともに、この要求
が決済機60Bからのものであることを示すID=G
が、第2所定周波数の無線通信により車載機20を介し
て無線カード10へ送信される。
【0315】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限とが、第2所定周
波数の無線通信により車載機20を介して決済機60B
へ送信される。そして、車種検出センサ107および車
種認識装置108により車両30の車種が認識される
と、車両整合化部111によりその認識結果と無線カー
ドからの個人IDとが対で管理される。この車種認識ゾ
ーン112では、無線カード10への書込は行なわれな
い。
【0316】次に、通行料決済ゾーン113において、
車両通過センサ106Bにより車両30の通過が検出さ
れると、アプリケーションが起動され、決済機60Bか
ら、読出要求(Readコマンド)とともに、この要求
が決済機60Bからのものであることを示すID=G
が、第2所定周波数の無線通信により車載機20を介し
て無線カード10へ送信される。
【0317】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限,利用情報〔種別
(入口),料金所コード,通過日時〕とが、第2所定周
波数の無線通信により車載機20を介して決済機60B
へ送信される。そして、各種チェックがOKであれば、
決済機60Bから、書込要求(Writeコマンド)と
ともに、この要求が決済機60Bからのものであること
を示すID=Gと、暗号化されている暗号キー,識別番
号,有効期限,利用情報〔種別(入出口),料金所コー
ド,支払い日時,支払い区分(後),車種/料金〕と
が、第2所定周波数の無線通信により車載機20を介し
て無線カード10へ送信される。無線カード10への書
込を終えると、その応答(OK/NG)が決済機60B
へ送信されるとともに、車両整合化部111により、そ
の精算結果が、車種認識結果および無線カードからの個
人IDとともに管理される。
【0318】さらに、何らかの不正があった場合には、
映像ゾーン114において、車両通過センサ106Bに
より車両30の通過が検出されると、アプリケーション
が起動され、決済機60Bから、読出要求(Readコ
マンド)とともに、この要求が決済機60Bからのもの
であることを示すID=Gが、第2所定周波数の無線通
信により車載機20を介して無線カード10へ送信され
る。
【0319】読出要求を受けた無線カード10からは、
応答OK信号とともに、平文の暗号キーと、暗号化され
ている暗号キー,識別番号,有効期限とが、第2所定周
波数の無線通信により車載機20を介して決済機60B
へ送信されるとともに、カメラ110により車両30の
撮像が行なわれ、車両整合化部111により、その撮像
結果が、無線カードからの個人IDとともに管理され
る。
【0320】なお、図22〜図25および図27〜図3
3により上述した、各装置間で授受される通信データ
を、下表2に分かりやすくまとめておく。表2中、「料
金所」は「精算ゲート」と同意である。
【0321】
【表2】
【0322】このように、本実施例によれば、前払い/
後払いの支払い方式を利用者により任意に選択でき、有
料道路利用者に対するサービスが大幅に向上する。ま
た、通行料前払い時には車両30の窓を開ける必要がな
くなるほか、通行料後払い時には車両30を停止させる
必要がなくなる。また、本実施例のシステムの構築は、
料金所のゲート単位に拡張工事が可能であるため、道路
の全面停止といった事態は生じない。さらに、セキュリ
ティ機能を大幅に強化したため、データの改ざんや不正
使用の早期発見が可能であるほか、無線カード10はリ
サイクル使用でき、通行券が不要になる利点もある。
【0323】またさらに、通行料前払い方式では、現在
の有人の料金所の決済機に無線機能を追加するだけで本
システムを実現できるほか、料金所の係員の作業を低減
できるとともに、残高不足時の対応(例えば不足分は現
金払い)が容易である。一方、通行料後払い方式では、
料金所を完全に無人化することができるほか、支払い時
に残高不足が発生することがない。
【0324】なお、上述した実施例では、書込機40
A,40Bと決済機50A,50Bと決済機60A,6
0Bとをそれぞれ異なるものとして構成した場合につい
て説明しているが、これらの書込機,決済機は全て同一
構成のものとして、入口精算ゲート33A,33B,出
口精算ゲート34A,34B,入出口精算ゲート35
A,35Bのいずれにおいても使用できるように構成し
てもよい。
【0325】また、上述した実施例では、通行料前払い
方式を採用する精算ゲートと通行料後払い方式を採用す
る精算ゲートとを別個のものとして構成した場合につい
て説明しているが、同一の精算ゲートで通行料前払い方
式および通行料後払い方式のいずれでも精算処理を行な
えるように構成してもよい。さらに、上述した実施例で
は、支払い方式を車載機20への無線カード10の出し
入れによって切り換える場合についてのみ説明したが、
車載機20に切換スイッチ等を設けておき、この切換ス
イッチ等の操作により、車載機20から出力される周波
数を切り換えることにより、支払い方式を選択するよう
に構成してもよい。ただし、本実施例のように、前払い
の場合には無線カード10を直接かざし、後払いの場合
には車載機20に無線カード10を挿着することによ
り、利用者の周波数の切換忘れ等を防止することができ
る。
【0326】またさらに、本実施例では、本発明を、有
料道路の通行料を徴収するシステムに適用した場合につ
いて説明したが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、例えば、スキーのリフト料金,電車やバス等の乗
車料金,美術館や博物館等の入場料金など、種々の料金
を徴収するためのシステムにも上記実施例と同様にして
適用することができ、上記実施例と同様の作用効果を得
ることができる。
【0327】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
無線通信機能付き記憶媒体と第1所定周波数による直接
無線通信を行なうか、無線通信機能付き記憶媒体を車載
装置に挿着しこの車載装置を介した第2所定周波数によ
る間接無線通信を行なうかを選択することにより、走行
距離に応じた通行料を徴収する有料道路の入口精算ゲー
ト用書込装置および出口精算ゲート用決済装置において
も、また、走行距離に関係なく一定通行料を徴収する有
料道路の入出口精算ゲート用決済装置においても、精算
情報に基づき記憶媒体の所持者についての有料道路通行
料等の料金を自動的に精算することができる。従って、
料金精算に際して通行券レスや車等のノンストップ化
(特に後払い方式採用時)を実現しながら、第1/第2
の支払い方式(前払い/後払いの支払い方式)を利用者
により任意に選択でき、有料道路利用者に対するサービ
スを大幅に向上することができる(請求項1,2,3,
25,26,28,29,35,36,40,45,4
7,54)。
【0328】また、自動精算時には、決済装置により、
徴収料金と支払い区分(前払い/後払い)とを含む精算
結果情報を利用情報として記憶媒体に書き込み、精算結
果情報を記憶媒体内に保持するので、その精算結果情報
を管理でき、記憶媒体の所持者についての利用履歴等を
管理・把握することができ、記憶媒体の所持者に対する
サービス向上に寄与している(請求項4,54)。
【0329】さらに、記憶媒体に入金情報と残高情報と
を保持し、入金装置と記憶媒体との間で第1所定周波数
の無線通信を直接的に行なって残高情報の加算書換を行
なうことが可能で、これにより、料金前払い方式の際の
記憶媒体に対する入金処理を行なうことができる(請求
項11,60)。このとき、照会装置と記憶媒体との間
で第1所定周波数の無線通信を直接的に行なって、記憶
媒体における各種情報(精算結果情報,利用情報,個人
情報,入金情報等)を、全部あるいは部分的に、また、
その履歴を明示することが可能で、これにより、記憶媒
体内の情報を、随時、把握・確認し管理でき、記憶媒体
の所持者に対するサービス向上に寄与している(請求項
20〜22,68)。
【0330】一方、書込装置,決済装置,入金装置や照
会装置で必要な情報についての暗号データを、平文の所
定の暗号鍵とともに記憶媒体から各装置へ送信し、各装
置でその暗号データを所定の暗号鍵に基づいて復号化し
ているので、記憶媒体から各装置への情報送信時に、情
報の漏洩を確実に防止できる(請求項5,13,24,
41,50,56,64,70)。
【0331】また、書込装置,決済装置や入金装置にお
ける暗号データの復号化時に、暗号データとともに受信
した平文の所定の暗号鍵と、暗号データから復号化され
た所定の暗号鍵とを比較して、記憶媒体からの情報をチ
ェックすることにより、記憶媒体のデータに対し改ざん
等の不正な処置が施された場合に、そのようなデータを
直ちに且つ確実に検証できる(請求項6,14,51,
57,65)。
【0332】さらに、書込装置,決済装置や入金装置で
暗号化した暗号データを、記憶媒体へ送信して書き込む
ことにより、各装置から記憶媒体への情報送信時に、情
報の漏洩を確実に防止できる(請求項7,15,52,
58,66)。記憶媒体が書込装置,決済装置や入金装
置から暗号データを受信した場合、記憶媒体に予め設定
されている平文の所定の暗号鍵と、この所定の暗号鍵に
基づいて暗号データから復号化した所定の暗号鍵とを比
較して、各装置からの情報をチェックすることにより、
記憶媒体への書込データに対して改ざん等の不正な処置
が施された場合に、そのようなデータを直ちに且つ確実
に検証できる(請求項8,16,42,53,59,6
7)。
【0333】また、書込装置,決済装置,入金装置や照
会装置で必要な情報を、識別番号,有効期限とともに記
憶媒体から各装置へ送信し、各装置で識別番号や有効期
限のチェックを行なうことにより、記憶媒体の正当性を
確認でき、その不正利用を確実に防止できる(請求項
9,17,23,49,55,62,69)。さらに、
入金処理時や、記憶媒体の車載装置への挿着時には、入
金装置や車載装置から入力された暗証番号を記憶媒体に
送信し、その暗証番号を予め設定されている暗証番号と
比較し、記憶媒体への入金者や記憶媒体の利用者をチェ
ックすることにより、入金者や利用者についての本人検
証を行なえ、その不正利用を確実に防止できるほか、実
際の支払い精算時に暗証番号の入力を省略し、精算処理
を迅速化できる利点もある(請求項12,27,43,
44,46,61)。
【0334】そして、入金処理時には、記憶媒体から残
高情報とともに入金限度額および残高限度額を取得し、
これらの入金限度額および残高限度額に基づくチェック
を行なうことにより、入金額が入金限度額を超えたり、
入金処理に伴い残高が残高限度額を超えたりするのを防
止できるので、入金処理による必要以上の金額の入金を
抑止して、万一、不正利用されるような場合にその損害
を最小限に抑制できる(請求項18,63)。
【0335】また、記憶媒体毎に入金額の累積と徴収料
金の累積とを集計装置により集計し、これらの累積の差
額である退蔵額を管理することで、記憶媒体への入金額
を不正に操作した場合にその操作を検証でき、偽造入金
等の不正を確実に防止できる(請求項19)。さらに、
走行距離に応じた通行料を徴収する有料道路の入口精算
ゲートで、書込装置によりその入口精算ゲートの通過時
刻を記憶媒体に書き込むことにより、出口精算ゲート用
決済装置での自動精算時に、書き込まれた通過時刻に基
づきこの出口精算ゲートに到着するまでに要した時間を
把握することができ、有料道路利用時に何らかの不正を
行なった場合にこれを検証でき、有料道路の不正利用を
確実に防止できる(請求項11,48)。
【0336】このように、セキュリティ機能を大幅に強
化することができ、無線通信機能付き記憶媒体を用いた
場合に、無線通信による情報漏洩,記憶媒体の不正利
用,偽造入金等の記憶媒体におけるデータ改ざん,有料
道路の不正利用等に確実に対処することができる。一
方、通行料後払い方式の出口精算ゲートや入出口精算ゲ
ートでは、車種認識ゾーン,通行料決済ゾーン,映像ゾ
ーンの3ゾーンを設けることにより、車両が車種認識ゾ
ーンおよび通行料決済ゾーンを順に通過するだけで停車
することなく自動精算を行なうことができるが、このと
き、不正車両を映像ゾーンで撮影できるため、不正車両
の特定して追徴金を取るなどの処置を施すことが可能
で、ノンストップ化に伴う通行料未払い等の不正車両に
対処することができる(請求項30,37)。
【0337】また、各ゾーンにおいて通過車両の記憶媒
体から識別番号を取得することにより、各ゾーンでそれ
ぞれ得られた車種認識結果,精算結果,撮像結果をその
識別番号に基づいて特定の車両に対応付けることがで
き、複数の車両が短時間に連続的に精算ゲートを通過し
ても、各車両毎に各ゾーンでの処理結果を確実に管理で
きる(請求項31,38)。
【0338】さらに、通行料後払い方式の入口精算ゲー
トでは、通過認識ゾーンと、映像ゾーンの2ゾーンを設
けることにより、車両が通過認識ゾーンを順に通過する
だけ、停車することなく入口精算ゲートの固有情報を記
憶媒体へ書き込むことができるが、このとき、不正車両
を映像ゾーンで撮影できるため、記憶媒体不所持等の不
正車両に対処することができる(請求項33)。
【0339】また、センサによる車両通過検知時に各ゾ
ーンにおける処理を自動的に実行することにより、通行
料後払い方式の各精算ゲートを無人化することができ、
精算処理についての省人化を実現できる(請求項32,
34,39)。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理ブロック図である。
【図4】第4の発明の原理ブロック図である。
【図5】第5の発明の原理ブロック図である。
【図6】第6の発明の原理ブロック図である。
【図7】第7の発明の原理ブロック図である。
【図8】本発明の一実施例としての料金自動精算システ
ムの全体構成を示すブロック図である。
【図9】本実施例の無線カードの構成を示すブロック図
である。
【図10】本実施例の車載機の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】本実施例の入口精算ゲート用書込機の構成を
示すブロック図である。
【図12】本実施例の通行料前払い式出口精算ゲート用
決済機の構成を示すブロック図である。
【図13】本実施例の通行料後払い式出口精算ゲート用
決済機の構成を示すブロック図である。
【図14】本実施例の通行料前払い式入出口精算ゲート
用決済機の構成を示すブロック図である。
【図15】本実施例の通行料後払い式入出口精算ゲート
用決済機の構成を示すブロック図である。
【図16】本実施例の通行料前払い用入金機の構成を示
すブロック図である。
【図17】本実施例の照会機の構成を示すブロック図で
ある。
【図18】本実施例の通行料後払い式入口精算ゲートの
構成を示すブロック図である。
【図19】本実施例の通行料後払い式出口精算ゲートも
しくは入出口精算ゲートの構成を示すブロック図であ
る。
【図20】本実施例の無線通信時における通信データの
構造および改ざんデータの検証手法を説明するための図
である。
【図21】本実施例の無線カードのメモリにおけるデー
タの構造を示す図である。
【図22】本実施例の入金処理時における通信データを
示す図である。
【図23】本実施例の前払い処理時における入口精算ゲ
ートでの通信データを示す図である。
【図24】本実施例の前払い処理時における出口精算ゲ
ートでの通信データを示す図である。
【図25】本実施例の前払い処理時における入出口精算
ゲートでの通信データを示す図である。
【図26】本実施例の集計処理部の動作を説明するため
のグラフである。
【図27】本実施例の後払い処理時における入口精算ゲ
ートでの通信データを示す図である。
【図28】本実施例の後払い処理時における出口精算ゲ
ートの車種認識ゾーンでの通信データを示す図である。
【図29】本実施例の後払い処理時における出口精算ゲ
ートの通行料決済ゾーンでの通信データを示す図であ
る。
【図30】本実施例の後払い処理時における出口精算ゲ
ートの映像ゾーンでの通信データを示す図である。
【図31】本実施例の後払い処理時における入出口精算
ゲートの車種認識ゾーンでの通信データを示す図であ
る。
【図32】本実施例の後払い処理時における入出口精算
ゲートの通行料決済ゾーンでの通信データを示す図であ
る。
【図33】本実施例の後払い処理時における入出口精算
ゲートの映像ゾーンでの通信データを示す図である。
【図34】本実施例の照会機による全照会例を示す図で
ある。
【図35】本実施例の照会機による支払い照会例を示す
図である。
【図36】本実施例の照会機による入金照会例を示す図
である。
【符号の説明】
1 無線通信機能付き記憶媒体 1A 記憶手段 1B 受信手段 1C 処理手段 1D 送信手段 2 周波数変換装置 2A 通信手段 2B 周波数変換手段 3 車両 4 入口精算ゲート用書込装置 4A 通信手段 4B 要求発行手段 5 出口精算ゲート用決済装置 5A 通信手段 5B 要求発行手段 5C 精算手段 6 入出口精算ゲート用決済装置 7 入金装置 7A 通信手段 7B 入金手段 7C 要求発行手段 8 照会装置 8A 通信手段 8B 要求発行手段 8C 明示手段 10 無線カード(無線通信機能付き記憶媒体) 11 メモリ(記憶手段) 11A ディレクトリ 11B 個人情報ファイル 11C セキュリティ情報ファイル 11D 利用情報ファイル 11E 入金情報ファイル 11E−1,11E−2 サブファイル 11F 残高情報ファイル 12 受信部 13 受信アンテナ 14 送信部 15 送信アンテナ 16 コマンド処理部(処理手段) 17 復号化部 18 セキュリティ機能部 18A 暗証番号チェック部 18B 暗号鍵チェック部 20 車載機(周波数変換装置) 21 カード通信部(第1通信手段) 22 アンテナ 24 装置通信部(第2通信手段) 25 アンテナ 26 暗証番号入力部(キーボード) 30 車両 31 距離対応の通行料を徴収する有料道路 32 通行料一定の有料道路 33A 通行料前払い式入口精算ゲート 33B 通行料後払い式入口精算ゲート 34A 通行料前払い式出口精算ゲート 34B 通行料後払い式出口精算ゲート 35A 通行料前払い式入出口精算ゲート 35B 通行料後払い式入出口精算ゲート 36,37 通行料表示部 40A 通行料前払い式入口精算ゲート用書込機 40B 通行料後払い式入口精算ゲート用書込機 41 送受信部(通信手段) 42 送信アンテナ 43 受信アンテナ 44 コマンド発行部(要求発行手段) 45 復号化部 46 セキュリティ機能部 46A カード認証部(暗号鍵チェック手段) 46B 有効期限チェック部 46C ネガチェック部 47 メモリ 48 通過日時発行部 49 暗号化部 50A 通行料前払い式出口精算ゲート用決済機 50B 通行料後払い式出口精算ゲート用決済機 51A,51B 送受信部(通信手段) 52 送信アンテナ 53 受信アンテナ 54 コマンド発行部(要求発行手段) 55 復号化部 56 セキュリティ機能部 56A カード認識部(暗号鍵チェック手段) 56B 有効期限チェック部 56C ネガチェック部 56D 利用日時チェック部 57 精算部 57A,57C 通行料算出部 57B 前払い処理部 57D 請求処理部 58 暗号化部 59 車種入力部 60A 通行料前払い式入出口精算ゲート用決済機 60B 通行料後払い式入出口精算ゲート用決済機 61A,61B 送受信部(通信手段) 62 送信アンテナ 63 受信アンテナ 64 コマンド発行部(要求発行手段) 65 復号化部 66 セキュリティ機能部 66A カード認識部(暗号鍵チェック手段) 66B 有効期限チェック部 66C ネガチェック部 67 精算部 67A,67C 通行料算出部 67B 前払い処理部 67D 請求処理部 68 暗号化部 69 車種入力部 70 通行料前払い用入金機 71 送受信部(通信手段) 72 送信アンテナ 73 受信アンテナ 74 コマンド発行部(要求発行手段) 75 復号化部 76 セキュリティ機能部 76A カード認識部(暗号鍵チェック手段) 76B 有効期限チェック部 76C ネガチェック部 76D 限度額チェック部(入金チェック手段) 77 入金部(入金手段) 78 暗証番号入力部(キーボード) 79 暗号化部 80 照会機 81 送受信部(通信手段) 82 送信アンテナ 83 受信アンテナ 84 コマンド発行部(要求発行手段) 85 復号化部 86 セキュリティ機能部 86A カード認識部(暗号鍵チェック手段) 86B ネガチェック部 87 キーボード 88 明示機構(明示手段) 88A ディスプレイ 88B プリンタ 90 ホストコンピュータ 91 集計処理部(集計装置) 92 後払い処理部 101A,101B 車両通過センサ 102 写真撮影機構 103 カメラ(撮像装置) 104 通過認識ゾーン 105 映像ゾーン 106A,106B,106C 車両通過センサ 107 車種検出センサ 108 車種認識装置 109 写真撮影機構 110 カメラ(撮像装置) 111 車両整合化部 112 車種認識ゾーン 113 通行料決済ゾーン 114 映像ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 料金自動精算システム並びに同システム用無線通信機能付き記憶媒体,同システム用周波数変換 装置,同システム用書込装置,同システム用決済装置,同システム用入金装置および同システム 用照会装置

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者毎に所持され、料金精算に必要な
    精算情報を記憶するとともに、外部との間で第1所定周
    波数の無線通信により情報の授受を行なう無線通信機能
    付き記憶媒体(1)と、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を挿着された場合、
    該無線通信機能付き記憶媒体(1)からの前記第1所定
    周波数の情報を第2所定周波数に変換して無線通信によ
    り外部へ送信する一方、外部からの前記第2所定周波数
    の情報を第1所定周波数に変換して無線通信により該無
    線通信機能付き記憶媒体(1)へ送信する周波数変換装
    置(2)とをそなえ、 第1の支払い方式を採用する精算ゲートでは、該無線通
    信機能付き記憶媒体(1)との間で前記第1所定周波数
    の無線通信により情報の授受を直接的に行なって、第1
    の支払い方式による料金の自動精算を行なう一方、 第2の支払い方式を採用する精算ゲートでは、該周波数
    変換装置(2)に該無線通信機能付き記憶媒体(1)を
    挿着し、該無線通信機能付き記憶媒体(1)との間で該
    周波数変換装置(2)を介して前記第2所定周波数の無
    線通信により情報の授受を間接的に行なって、第2の支
    払い方式による料金の自動精算を行なうことを特徴とす
    る、料金自動精算システム。
  2. 【請求項2】 前記料金精算の対象が、走行距離に応じ
    た通行料を徴収する有料道路における該通行料である場
    合、 該有料道路の入口精算ゲートに設置され、当該入口精算
    ゲートの固有情報を含む利用情報を、当該入口精算ゲー
    トを通過する車両(3)の該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)に、前記第1所定周波数の無線通信により直接的
    に、もしくは、該周波数変換装置(2)を介して前記第
    2所定周波数の無線通信により間接的に送信し前記精算
    情報として書き込む入口精算ゲート用書込装置(4)
    と、 該有料道路の出口精算ゲートに設置され、該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)もしくは該周波数変換装置(2)
    との間で前記第1所定周波数もしくは前記第2所定周波
    数の無線通信を行なうことにより該無線通信機能付き記
    憶媒体(1)から直接的にもしくは該周波数変換装置
    (2)を介して間接的に前記精算情報を取得し、該精算
    情報に基づいて該無線通信機能付き記憶媒体(1)の所
    持者についての有料道路通行料を自動的に精算する出口
    精算ゲート用決済装置(5)とをそなえ、 第1の支払い方式を採用する場合、該入口精算ゲート用
    書込装置(4)および該出口精算ゲート用決済装置
    (5)と該無線通信機能付き記憶媒体(1)との間で前
    記第1所定周波数の無線通信により情報の授受を直接的
    に行なって、該出口精算ゲート用決済装置(5)により
    第1の支払い方式による通行料の自動精算を行なう一
    方、 第2の支払い方式を採用する場合、該周波数変換装置
    (2)に該無線通信機能付き記憶媒体(1)を挿着し、
    該入口精算ゲート用書込装置(4)および該出口精算ゲ
    ート用決済装置(5)と該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)との間で前記第2所定周波数の無線通信により該
    周波数変換装置(2)を介して情報の授受を間接的に行
    なって、該出口精算ゲート用決済装置(5)により第2
    の支払い方式による通行料の自動精算を行なうことを特
    徴とする、請求項1記載の料金自動精算システム。
  3. 【請求項3】 前記料金精算の対象が、走行距離に関係
    なく一定通行料を徴収する有料道路における該一定通行
    料である場合、 該有料道路の入口あるいは出口の少なくとも一方におけ
    る入出口精算ゲートに設置され、該無線通信機能付き記
    憶媒体(1)もしくは該周波数変換装置(2)との間で
    前記第1所定周波数もしくは前記第2所定周波数の無線
    通信を行なうことにより該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)から直接的にもしくは該周波数変換装置(2)を
    介して間接的に前記精算情報を取得し、該精算情報に基
    づいて該無線通信機能付き記憶媒体(1)の所持者につ
    いての有料道路通行料を自動的に精算する入出口精算ゲ
    ート用決済装置(6)をそなえ、 第1の支払い方式を採用する場合、該入出口精算ゲート
    用決済装置(6)と該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    との間で前記第1所定周波数の無線通信により情報の授
    受を直接的に行なって、該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)により第1の支払い方式による通行料の自動精算
    を行なう一方、 第2の支払い方式を採用する場合、該周波数変換装置
    (2)に該無線通信機能付き記憶媒体(1)を挿着し、
    該入出口精算ゲート用決済装置(6)と該無線通信機能
    付き記憶媒体(1)との間で前記第2所定周波数の無線
    通信により該周波数変換装置(2)を介して情報の授受
    を間接的に行なって、該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)により第2の支払いによる通行料の自動精算を行
    なうことを特徴とする、請求項1記載の料金自動精算シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 該出口精算ゲート用決済装置(5)また
    は該入出口精算ゲート用決済装置(6)による自動精算
    時に、該出口精算ゲート用決済装置(5)または該入出
    口精算ゲート用決済装置(6)が、該出口精算ゲート用
    決済装置(5)または該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)により精算された徴収通行料と、該出口精算ゲー
    ト用決済装置(5)または該入出口精算ゲート用決済装
    置(6)における支払い方式が第1の支払い方式または
    第2の支払い方式のいずれであるかを示す支払い区分と
    を含む精算結果情報を、該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)へ送信し利用情報として書き込むことを特徴とす
    る、請求項2または請求項3に記載の料金自動精算シス
    テム。
  5. 【請求項5】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に書
    き込む情報を所定の暗号鍵により暗号化した暗号データ
    とするとともに、該所定の暗号鍵を暗号化していない平
    文の状態で該無線通信機能付き記憶媒体(1)に設定・
    記憶しておき、 該入口精算ゲート用書込装置(4),該出口精算ゲート
    用決済装置(5)または該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)から該無線通信機能付き記憶媒体(1)に記憶さ
    れた情報の読出要求を受けた場合、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)が、平文の前記所定の暗号鍵と読出要求
    対象の情報についての暗号データとを、該入口精算ゲー
    ト用書込装置(4),該出口精算ゲート用決済装置
    (5)または該入出口精算ゲート用決済装置(6)へ送
    信し、 該入口精算ゲート用書込装置(4),該出口精算ゲート
    用決済装置(5)または該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)が、該無線通信機能付き記憶媒体(1)から送信
    された平文の前記所定の暗号鍵に基づき前記読出要求対
    象の情報についての暗号データを復号化することを特徴
    とする、請求項2または請求項3に記載の料金自動精算
    システム。
  6. 【請求項6】 前記読出要求対象の情報についての暗号
    データ中に、平文の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗号
    鍵により暗号化したものを含み、 該入口精算ゲート用書込装置(4),該出口精算ゲート
    用決済装置(5)または該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)が、平文の前記所定の暗号鍵に基づき前記読出要
    求対象の情報についての暗号データを復号化した際に、
    当該暗号データとともに受信した平文の前記所定の暗号
    鍵と、当該暗号データから復号化された所定の暗号鍵と
    を比較することにより、該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)からの前記読出要求対象の情報のチェックを行な
    うことを特徴とする、請求項5記載の料金自動精算シス
    テム。
  7. 【請求項7】 該入口精算ゲート用書込装置(4),該
    出口精算ゲート用決済装置(5)または該入出口精算ゲ
    ート用決済装置(6)から該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)に対して情報を書き込む場合、該入口精算ゲート
    用書込装置(4),該出口精算ゲート用決済装置(5)
    または該入出口精算ゲート用決済装置(6)が、書込要
    求対象の情報を該無線通信機能付き記憶媒体(1)から
    送信された平文の前記所定の暗号鍵に基づいて暗号化
    し、その暗号データを、該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)へ送信して書き込むことを特徴とする、請求項5
    記載の料金自動精算システム。
  8. 【請求項8】 前記書込要求対象の情報についての暗号
    データ中に、平文の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗号
    鍵により暗号化したものを含み、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)が、当該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)に設定・記憶されている平文の前
    記所定の暗号鍵と、この所定の暗号鍵に基づいて前記書
    込要求対象の情報についての暗号データから復号化され
    た所定の暗号鍵とを比較することにより、該入口精算ゲ
    ート用書込装置(4),該出口精算ゲート用決済装置
    (5)または該入出口精算ゲート用決済装置(6)から
    の前記書込要求対象の情報のチェックを行なうことを特
    徴とする、請求項7記載の料金自動精算システム。
  9. 【請求項9】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に、
    当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての識別番
    号および有効期限を予め設定・記憶しておき、 該入口精算ゲート用書込装置(4),該出口精算ゲート
    用決済装置(5)または該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)から該無線通信機能付き記憶媒体(1)に記憶さ
    れた情報の読出要求を受けた場合、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)が、読出要求対象の情報とともに前記の
    識別番号および有効期限を、該入口精算ゲート用書込装
    置(4),該出口精算ゲート用決済装置(5)または該
    入出口精算ゲート用決済装置(6)へ送信し、 該入口精算ゲート用書込装置(4),該出口精算ゲート
    用決済装置(5)または該入出口精算ゲート用決済装置
    (6)が、前記の識別番号および有効期限に基づくチェ
    ックを行なうことを特徴とする、請求項2または請求項
    3に記載の料金自動精算システム。
  10. 【請求項10】 該入口精算ゲート用書込装置(4)
    が、当該入口精算ゲートの通過時刻を当該入口精算ゲー
    トを通過する車両(3)の該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)に送信し前記利用情報として書き込み、 該出口精算ゲート用決済装置(5)による自動精算時
    に、該出口精算ゲート用決済装置(5)が、該無線通信
    機能付き記憶媒体(1)から前記通過時刻を取得し、こ
    の通過時刻から当該出口精算ゲートへの到着時刻までの
    所要時間に基づくチェックを行なうことを特徴とする、
    請求項2記載の料金自動精算システム。
  11. 【請求項11】 第1の支払い方式もしくは第2の支払
    い方式の一方が前払い方式である場合、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に対して料金前払い
    のための入金処理を行なう料金前払い用入金装置(7)
    がそなえられるとともに、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)が、該料金前払い用
    入金装置(7)からの入金情報と、料金前払い方式の精
    算ゲートでの自動精算時に料金の徴収対象となる残高情
    報とを保持しており、 該料金前払い用入金装置(7)が、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)を挿着された場合、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)との間で前記第1所定周波数の無線通信
    を行なうことにより前記残高情報を取得し、この残高情
    報に含まれる残高に今回の入金額を加算したものを新た
    な残高とし、この新たな残高を含む残高情報と今回の入
    金額を含む入金情報とを、前記第1所定周波数の無線通
    信により該無線通信機能付き記憶媒体(1)に送信して
    書き込むことを特徴とする、請求項1記載の料金自動精
    算システム。
  12. 【請求項12】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての暗
    証番号を予め設定・記憶しておき、 該料金前払い用入金装置(7)による入金処理時に、該
    料金前払い用入金装置(7)が、該料金前払い用入金装
    置(7)から入力された暗証番号を、前記第1所定周波
    数の無線通信により該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に送信し、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)が、当該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)に設定・記憶されている前記暗証
    番号と、該料金前払い用入金装置(7)からの暗証番号
    とを比較することにより、該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)への入金者のチェックを行なうことを特徴とす
    る、請求項11記載の料金自動精算システム。
  13. 【請求項13】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に
    書き込む情報を所定の暗号鍵により暗号化した暗号デー
    タとするとともに、該所定の暗号鍵を暗号化していない
    平文の状態で該無線通信機能付き記憶媒体(1)に設定
    ・記憶しておき、 該料金前払い用入金装置(7)から該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)に記憶された情報の読出要求を受けた場
    合、該無線通信機能付き記憶媒体(1)が、平文の前記
    所定の暗号鍵と読出要求対象の情報についての暗号デー
    タとを、該料金前払い用入金装置(7)へ前記第1所定
    周波数の無線通信により送信し、 該料金前払い用入金装置(7)が、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)から送信された平文の前記所定の暗号鍵
    に基づき前記読出要求対象の情報についての暗号データ
    を復号化することを特徴とする、請求項11記載の料金
    自動精算システム。
  14. 【請求項14】 前記読出要求対象の情報についての暗
    号データ中に、平文の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗
    号鍵により暗号化したものを含み、 該料金前払い用入金装置(7)が、前記所定の暗号鍵に
    基づき前記読出要求対象の情報についての暗号データを
    復号化した際に、当該暗号データとともに受信した平文
    の前記所定の暗号鍵と、当該暗号データから復号化され
    た所定の暗号鍵とを比較することにより、該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)からの前記読出要求対象の情報の
    チェックを行なうことを特徴とする、請求項13記載の
    料金自動精算システム。
  15. 【請求項15】 該料金前払い用入金装置(7)から該
    無線通信機能付き記憶媒体(1)に対して情報を書き込
    む場合、該料金前払い用入金装置(7)が、書込要求対
    象の情報を該無線通信機能付き記憶媒体(1)から送信
    された平文の前記所定の暗号鍵に基づいて暗号化し、そ
    の暗号データを、該無線通信機能付き記憶媒体(1)へ
    前記第1所定周波数の無線通信により送信して書き込む
    ことを特徴とする、請求項13記載の料金自動精算シス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記書込要求対象の情報についての暗
    号データ中に、平文の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗
    号鍵により暗号化したものを含み、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)が、当該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)に設定・記憶されている平文の前
    記所定の暗号鍵と、この所定の暗号鍵に基づいて前記書
    込要求対象の情報についての暗号データから復号化され
    た所定の暗号鍵とを比較することにより、該料金前払い
    用入金装置(7)からの前記書込要求対象の情報のチェ
    ックを行なうことを特徴とする、請求項15記載の料金
    自動精算システム。
  17. 【請求項17】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての識
    別番号および有効期限を予め設定・記憶しておき、 該料金前払い用入金装置(7)から該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)に記憶された情報の読出要求を受けた場
    合、該無線通信機能付き記憶媒体(1)が、読出要求対
    象の情報とともに前記の識別番号および有効期限を、該
    料金前払い用入金装置(7)へ前記第1所定周波数の無
    線通信により送信し、 該料金前払い用入金装置(7)が、前記の識別番号およ
    び有効期限に基づくチェックを行なうことを特徴とす
    る、請求項11記載の料金自動精算システム。
  18. 【請求項18】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての入
    金限度額および残高限度額を予め設定・記憶しておき、 該料金前払い用入金装置(7)による入金処理時に、該
    料金前払い用入金装置(7)が、該無線通信機能付き記
    憶媒体(1)から前記残高情報とともに前記の入金限度
    額および残高限度額を取得し、これらの入金限度額およ
    び残高限度額に基づくチェックを行なうことを特徴とす
    る、請求項11記載の料金自動精算システム。
  19. 【請求項19】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)毎
    に、該料金前払い用入金装置(7)から該無線通信機能
    付き記憶媒体(1)に前記入金情報として書き込まれる
    入金額の累積と、前払い方式の精算ゲートから該無線通
    信機能付き記憶媒体(1)に送信される徴収料金の累積
    とを集計し、これらの累積の差額である退蔵額を管理す
    る集計装置がそなえられていることを特徴とする、請求
    項11記載の料金自動精算システム。
  20. 【請求項20】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に
    記憶されている情報を照会するための照会装置(8)が
    そなえられ、 該照会装置(8)が、該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)を挿着された場合、該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)との間で前記第1所定周波数の無線通信を行なう
    ことにより当該無線通信機能付き記憶媒体(1)におけ
    る情報を取得し、その情報を明示することを特徴とす
    る、請求項1記載の料金自動精算システム。
  21. 【請求項21】 該照会装置(8)が、指定された情報
    のみを該無線通信機能付き記憶媒体(1)から取得して
    明示することを特徴とする、請求項20記載の料金自動
    精算システム。
  22. 【請求項22】 該照会装置(8)が、指定された情報
    についてその履歴を該無線通信機能付き媒体から取得し
    て明示することを特徴とする、請求項20記載の料金自
    動精算システム。
  23. 【請求項23】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての識
    別番号を予め設定・記憶しておき、 該照会装置(8)から該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)に記憶された情報の読出要求を受けた場合、該無
    線通信機能付き記憶媒体(1)が、読出要求対象の情報
    とともに前記識別番号を、該照会装置(8)へ前記第1
    所定周波数の無線通信により送信し、 該照会装置(8)が、前記識別番号に基づくチェックを
    行なうことを特徴とする、請求項20記載の料金自動精
    算システム。
  24. 【請求項24】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に
    書き込む情報を所定の暗号鍵により暗号化した暗号デー
    タとするとともに、該所定の暗号鍵を暗号化していない
    平文の状態で該無線通信機能付き記憶媒体(1)に設定
    ・記憶しておき、 該照会装置(8)から該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)に記憶された情報の読出要求を受けた場合、該無
    線通信機能付き記憶媒体(1)が、平文の前記所定の暗
    号鍵と読出要求対象の情報についての暗号データとを、
    該照会装置(8)へ前記第1所定周波数の無線通信によ
    り送信し、 該照会装置(8)が、該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)から送信された平文の前記所定の暗号鍵に基づき
    前記読出要求対象の情報についての暗号データを復号化
    することを特徴とする、請求項20記載の料金自動精算
    システム。
  25. 【請求項25】 第1の支払い方式もしくは第2の支払
    い方式として前払い方式を採用する前記出口精算ゲート
    では、 当該出口精算ゲートにおける該出口精算ゲート用決済装
    置(5)が、 車両(3)における該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    との間で情報の授受を行ない、当該車両(3)の通過し
    た入口精算ゲートの固有情報を含む前記利用情報と前記
    残高情報とを取得するとともに、 当該車両(3)の車種についての認識結果を取得し、 前記利用情報および該認識結果に基づいて徴収通行料を
    算出した後、 前記残高情報に含まれる残高から当該徴収通行料を減算
    し、 減算結果である新たな残高を含む残高情報と、当該徴収
    通行料および前払い方式であることを示す支払い区分を
    含む精算結果情報とを、当該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)へ送信して書き込むことを特徴とする、請求項2
    記載の料金自動精算システム。
  26. 【請求項26】 第1の支払い方式もしくは第2の支払
    い方式として前払い方式を採用する前記入出口精算ゲー
    トでは、 当該入出口精算ゲートにおける該入出口精算ゲート用決
    済装置(5)が、 車両(3)における該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    との間で情報の授受を行ない、前記残高情報を取得する
    とともに、 当該車両(3)の車種についての認識結果を取得し、 該認識結果に基づいて徴収通行料を算出した後、 前記残高情報に含まれる残高から当該徴収通行料を減算
    し、 減算結果である新たな残高を含む残高情報と、当該徴収
    通行料および前払い方式であることを示す支払い区分を
    含む精算結果情報とを、当該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)へ送信して書き込むことを特徴とする、請求項3
    記載の料金自動精算システム。
  27. 【請求項27】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての暗
    証番号を予め設定・記憶しておき、 該周波数変換装置(2)に該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)を挿着した場合に、該周波数変換装置(2)が、
    該周波数変換装置(2)から入力された暗証番号を、前
    記第1所定周波数の無線通信により該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)に送信し、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)が、当該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)に設定・記憶されている前記暗証
    番号と、該周波数変換装置(2)からの暗証番号とを比
    較することにより、該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    の利用者のチェックを行なうことを特徴とする、請求項
    1記載の料金自動精算システム。
  28. 【請求項28】 第1の支払い方式もしくは第2の支払
    い方式として後払い方式を採用する前記出口精算ゲート
    では、 当該出口精算ゲートを通過する車両(3)の車種を自動
    的に認識しうる車種認識装置がそなえられ、 当該出口精算ゲートにおける該出口精算ゲート用決済装
    置(5)が、 車両(3)における該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    との間で情報の授受を行ない、前記精算情報に含まれる
    個人情報と当該車両(3)の通過した入口精算ゲートの
    固有情報を含む前記利用情報とを取得するとともに、 該車種認識装置から当該車両(3)の車種についての認
    識結果を取得し、 前記利用情報および該認識結果に基づいて徴収通行料を
    算出した後、 当該徴収通行料と後払い方式であることを示す支払い区
    分とを含む精算結果情報を、当該無線通信機能付き記憶
    媒体(1)へ送信し利用情報として書き込むことを特徴
    とする、請求項2記載の料金自動精算システム。
  29. 【請求項29】 該出口精算ゲート用決済装置(5)を
    管理するホストコンピュータが、該出口精算ゲート用決
    済装置(5)において算出された徴収通行料を、該出口
    精算ゲート用決済装置(5)において取得された個人情
    報により特定される銀行口座から引き落とすことを特徴
    とする、請求項27記載の料金自動精算システム。
  30. 【請求項30】 該出口精算ゲートが、該車種認識装置
    により車両(3)の車種を認識する車種認識ゾーンと、
    該出口精算ゲート用決済装置(5)により自動精算を行
    なう通行料決済ゾーンと、撮像装置により不正車両を撮
    影する映像ゾーンとの3つのゾーンに区分けされている
    ことを特徴とする、請求項28記載の料金自動精算シス
    テム。
  31. 【請求項31】 前記3つのゾーンのそれぞれにおい
    て、通過車両における該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)との間で情報の授受を行ない、前記精算情報に含
    まれる個人情報を取得し、 取得された個人情報に基づいて、前記3つのゾーンでそ
    れぞれ得られた車種認識結果,精算結果,撮像結果を、
    特定の車両に関連付けることを特徴とする、請求項30
    記載の料金自動精算システム。
  32. 【請求項32】 前記3つのゾーンのそれぞれに、車両
    (3)の通過を検知するセンサがそなえられ、 該センサにより車両(3)の通過を検知した場合に、前
    記の各ゾーン毎に当該車両(3)における該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)から前記個人情報を取得するとと
    もに、前記の各ゾーンにおける処理を実行することを特
    徴とする、請求項31記載の料金自動精算システム。
  33. 【請求項33】 第1の支払い方式もしくは第2の支払
    い方式として後払い方式を採用する前記入口精算ゲート
    が、 該入口精算ゲート用書込装置(4)により、当該入口精
    算ゲートの固有情報を含む利用情報を、当該入口精算ゲ
    ートを通過する車両(3)の該無線通信機能付き記憶媒
    体(1)に前記精算情報として書き込む通過認識ゾーン
    と、 撮像装置により不正車両を撮影する映像ゾーンとの2つ
    のゾーンに区分けされていることを特徴とする、請求項
    2記載の料金自動精算システム。
  34. 【請求項34】 前記2つのゾーンのそれぞれに、車両
    (3)の通過を検知するセンサがそなえられ、 該センサにより車両(3)の通過を検知した場合に、前
    記の各ゾーンにおける処理を実行することを特徴とす
    る、請求項33記載の料金自動精算システム。
  35. 【請求項35】 第1の支払い方式もしくは第2の支払
    い方式として後払い方式を採用する前記入出口精算ゲー
    トでは、 当該入出口精算ゲートを通過する車両(3)の車種を自
    動的に認識しうる車種認識装置がそなえられ、 当該入出口精算ゲートにおける該入出口精算ゲート用決
    済装置(6)が、 車両(3)における該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    との間で情報の授受を行ない、前記精算情報に含まれる
    個人情報を取得するとともに、 該車種認識装置から当該車両(3)の車種についての認
    識結果を取得し、 該認識結果に基づいて徴収通行料を算出した後、 当該徴収通行料と後払い方式であることを示す支払い区
    分とを含む精算結果情報を、当該無線通信機能付き記憶
    媒体(1)へ送信し利用情報として書き込むことを特徴
    とする、請求項3記載の料金自動精算システム。
  36. 【請求項36】 該入出口精算ゲート用決済装置(6)
    を管理するホストコンピュータが、該入出口精算ゲート
    用決済装置(6)において算出された徴収通行料を、該
    入出口精算ゲート用決済装置(6)において取得された
    個人情報により特定される銀行口座から引き落とすこと
    を特徴とする、請求項35記載の料金自動精算システ
    ム。
  37. 【請求項37】 該入出口精算ゲートが、該車種認識装
    置により車両(3)の車種を認識する車種認識ゾーン
    と、該入出口精算ゲート用決済装置(6)により自動精
    算を行なう通行料決済ゾーンと、撮像装置により不正車
    両を撮影する映像ゾーンとの3つのゾーンに区分けされ
    ていることを特徴とする、請求項35記載の料金自動精
    算システム。
  38. 【請求項38】 前記3つのゾーンのそれぞれにおい
    て、通過車両における該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)との間で情報の授受を行ない、前記精算情報に含
    まれる個人情報を取得し、 取得された個人情報に基づいて、前記3つのゾーンでそ
    れぞれ得られた車種認識結果,精算結果,撮像結果を、
    特定の車両に対応付けることを特徴とする、請求項37
    記載の料金自動精算システム。
  39. 【請求項39】 前記3つのゾーンのそれぞれに、車両
    (3)の通過を検知するセンサがそなえられ、 該センサにより車両(3)の通過を検知した場合に、前
    記の各ゾーン毎に当該車両(3)における該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)から前記個人情報を取得するとと
    もに、前記の各ゾーンにおける処理を実行することを特
    徴とする、請求項38記載の料金自動精算システム。
  40. 【請求項40】 利用者毎に所持される料金自動精算シ
    ステム用無線通信機能付き記憶媒体であって、 料金精算に必要な精算情報を記憶する記憶手段(1A)
    と、 第1所定周波数の無線通信により外部からの情報を受信
    する受信手段(1B)と、 該受信手段(1B)により受信した情報に基づいて該記
    憶手段(1A)における情報の読出処理あるいは該記憶
    手段(1A)への情報の書込処理を行なう処理手段(1
    C)と、 前記第1所定周波数の無線通信により該記憶手段(1
    A)からの情報を含む応答情報を外部へ送信する送信手
    段(1D)とをそなえ、 第1の支払い方式を採用する精算ゲートでは、該受信手
    段(1B)および該送信手段(1D)と該精算ゲートに
    おける自動精算用の書込装置もしくは決済装置との間で
    前記第1所定周波数の無線通信により情報の授受を直接
    的に行なう一方、 第2の支払い方式を採用する精算ゲートでは、前記第1
    所定周波数の情報を通行料後払い用の第2所定周波数に
    変換する一方で前記第2所定周波数の情報を前記第1所
    定周波数に変換する周波数変換装置(2)に挿着され、
    該受信手段(1B)および該送信手段(1D)と該精算
    ゲートにおける自動精算用の書込装置もしくは決済装置
    との間で前記第2所定周波数の無線通信により該周波数
    変換装置(2)を介して情報の授受を間接的に行なうこ
    とを特徴とする、料金自動精算システム用無線通信機能
    付き記憶媒体。
  41. 【請求項41】 該記憶手段(1A)が、情報を所定の
    暗号鍵により外部で暗号化した暗号データの状態で保持
    するとともに、当該所定の暗号鍵を暗号化していない平
    文の状態で保持し、 該処理手段(1C)が、該受信手段(1B)により外部
    から読出要求を受信した場合に、読出要求対象の情報に
    ついての暗号データと平文の前記所定の暗号鍵とを、該
    記憶手段(1A)から読み出し該送信手段(1D)によ
    り送信することを特徴とする、請求項40記載の料金自
    動精算システム用無線通信機能付き記憶媒体。
  42. 【請求項42】 前記読出要求対象の情報の送信に対応
    した外部からの書込要求を該受信手段(1B)により受
    信した場合に、当該書込要求対象の情報についての暗号
    データ中に含まれる当該暗号データの暗号化に用いられ
    た暗号鍵を、該記憶手段(1A)における平文の前記所
    定の暗号鍵に基づいて当該暗号データから復号化する復
    号化手段と、 該復号化手段により復号化された暗号鍵と該記憶手段
    (1A)における平文の前記所定の暗号鍵とを比較する
    ことにより、前記書込要求対象の情報のチェックを行な
    う暗号鍵チェック手段とがそなえられていることを特徴
    とする、請求項40記載の料金自動精算システム用無線
    通信機能付き記憶媒体。
  43. 【請求項43】 該記憶手段(1A)に暗証番号を予め
    設定・記憶しておき、 料金前払いのための入金処理時に暗証番号を伴う読出要
    求を該受信手段(1B)により受信した場合に、該読出
    要求に伴う暗証番号と該記憶手段(1A)における前記
    暗証番号とを比較することにより、入金者のチェックを
    行なう暗証番号チェック手段がそなえられていることを
    特徴とする、請求項40記載の料金自動精算システム用
    無線通信機能付き記憶媒体。
  44. 【請求項44】 該記憶手段(1A)に暗証番号を予め
    設定・記憶しておき、 該周波数変換装置(2)への挿着時に当該周波数変換装
    置(2)から入力された暗証番号を該受信手段(1B)
    により受信した場合に、受信した暗証番号と該記憶手段
    (1A)における前記暗証番号とを比較することによ
    り、利用者のチェックを行なう暗証番号チェック手段が
    そなえられていることを特徴とする、請求項40記載の
    料金自動精算システム用無線通信機能付き記憶媒体。
  45. 【請求項45】 利用者毎に所持され有料道路の通行料
    精算に必要な精算情報を記憶するとともに外部との間で
    第1所定周波数の無線通信により情報の授受を行なう無
    線通信機能付き記憶媒体(1)を、挿着されうる料金自
    動精算システム用周波数変換装置であって、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を挿着された場合
    に、該無線通信機能付き記憶媒体(1)との間で前記第
    1所定周波数の無線通信により情報の授受を行なう第1
    通信手段(2A)と、 外部との間で第2所定周波数の無線通信により情報の授
    受を行なう第2通信手段(2B)とがそなえられ、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を挿着された場合
    に、該第1通信手段(2A)が、該第2通信手段(2
    B)により外部から受信した情報を、前記第1所定周波
    数の無線通信により該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    へ送信するとともに、該第2通信手段(2B)が、該第
    1通信手段(2A)により該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)から受信した情報を、前記第2所定周波数の無線
    通信により外部へ送信するように構成され、 精算ゲートでは、該無線通信機能付き記憶媒体(1)を
    挿着された状態で、前記の第1通信手段(2A)および
    第2通信手段(2B)を介して、該精算ゲートにおける
    自動精算用の書込装置もしくは決済装置と無線通信機能
    付き記憶媒体(1)との間における情報の授受を行なう
    ことを特徴とする、料金自動精算システム用周波数変換
    装置。
  46. 【請求項46】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての暗
    証番号が予め設定・記憶されている場合、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を挿着された際に、
    当該無線通信機能付き記憶媒体(1)の利用者をチェッ
    クするための暗証番号を入力する入力手段をそなえ、 該入力手段からの暗証番号が、該第1通信手段(2A)
    により当該無線通信機能付き記憶媒体(1)へ前記第1
    所定周波数の無線通信で送信されることを特徴とする、
    請求項45記載の料金自動精算システム用周波数変換装
    置。
  47. 【請求項47】 料金精算に必要な精算情報を記憶する
    とともに外部との間で第1所定周波数の無線通信により
    情報の授受を行なうべく有料道路利用者毎に所持される
    無線通信機能付き記憶媒体(1)に対して、料金精算に
    必要な利用情報を前記精算情報として書き込むための料
    金自動精算システム用書込装置であって、 第1の支払い方式を採用する入口精算ゲートでは、該無
    線通信機能付き記憶媒体(1)との間で前記第1所定周
    波数の無線通信により情報の授受を行なう一方、第2の
    支払い方式を採用する入口精算ゲートでは、該無線通信
    機能付き記憶媒体(1)との間で前記第2所定周波数の
    無線通信により情報の授受を行なう通信手段(4A)
    と、 該通信手段(4A)を介し該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)に対して入口精算ゲートについての利用情報の書
    込要求を発行する要求発行手段(4B)とをそなえ、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を所持する利用者が
    入口精算ゲートを通過する際には、該要求発行手段(4
    B)が、該無線通信機能付き記憶媒体(1)に対し、該
    通信手段(4A)を介して、当該入口精算ゲートの固有
    情報を含む利用情報の書込要求を発行することを特徴と
    する、料金自動精算システム用書込装置。
  48. 【請求項48】 前記利用情報に、当該車両の当該入口
    精算ゲートの通過時刻が含まれることを特徴とする、請
    求項47記載の料金自動精算システム用書込装置。
  49. 【請求項49】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての識
    別番号および有効期限が予め設定・記憶されている場
    合、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を所持する利用者が
    入口精算ゲートを通過する際、該要求発行手段(4B)
    が、前記利用情報の書込要求を発行するに先立ち、該無
    線通信機能付き記憶媒体(1)に対し、該通信手段(4
    A)を介して、前記の識別番号および有効期限の読出要
    求を発行し、 該読出要求に応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    から該通信手段(4A)により前記の識別番号および有
    効期限を受信すると、受信した前記の識別番号および有
    効期限に基づくチェックを行なうチェック手段をそなえ
    たことを特徴とする、請求項47または請求項48に記
    載の料金自動精算システム用書込装置。
  50. 【請求項50】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に
    おける情報が所定の暗号鍵により暗号化した暗号データ
    であるとともに、該無線通信機能付き記憶媒体(1)が
    該所定の暗号鍵を暗号化していない平文の状態で保持し
    ている場合、該要求発行手段(4B)の前記読出要求に
    応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)から該通信手
    段(4A)により前記の識別番号および有効期限につい
    ての暗号データと平文の前記所定の暗号鍵とを受信し、
    平文の前記所定の暗号鍵に基づき前記の識別番号および
    有効期限についての暗号データを復号化する復号化手段
    をそなえたことを特徴とする、請求項49記載の料金自
    動精算システム用書込装置。
  51. 【請求項51】 前記の識別番号および有効期限につい
    ての暗号データ中に、平文の前記所定の暗号鍵を当該所
    定の暗号鍵により暗号化したものを含む場合、 当該暗号データとともに受信した平文の前記所定の暗号
    鍵と、該復号化手段により当該暗号データから復号化さ
    れた所定の暗号鍵とを比較することにより、読出要求対
    象の情報のチェックを行なう暗号鍵チェック手段がそな
    えられていることを特徴とする、請求項50記載の料金
    自動精算システム用書込装置。
  52. 【請求項52】 該要求発行手段(4B)からの書込要
    求により該無線通信機能付き記憶媒体(1)への書込要
    求対象である前記利用情報を、前記暗号データとともに
    受信した平文の前記所定の暗号鍵に基づいて暗号化する
    暗号化手段をそなえたことを特徴とする、請求項50記
    載の料金自動精算システム用書込装置。
  53. 【請求項53】 該暗号化手段が、暗号化に用いる平文
    の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗号鍵に基づいて暗号
    化し、 暗号化された当該所定の暗号鍵が、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)への書込要求対象の情報についての暗号
    データ中に含まれることを特徴とする、請求項52記載
    の料金自動精算システム用書込装置。
  54. 【請求項54】 有料道路の通行料精算に必要な精算情
    報を記憶するとともに外部との間で第1所定周波数の無
    線通信により情報の授受を行なうべく有料道路利用者毎
    に所持される無線通信機能付き記憶媒体(1)から前記
    精算情報を取得し、該精算情報に基づいて該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)の所持者についての料金を自動的
    に精算するための料金自動精算システム用決済装置であ
    って、第1の支払い方式を採用する精算ゲートでは、該
    無線通信機能付き記憶媒体(1)との間で前記第1所定
    周波数の無線通信により情報の授受を行なう一方、第2
    の支払い方式を採用する精算ゲートでは、該無線通信機
    能付き記憶媒体(1)との間で前記第2所定周波数の無
    線通信により情報の授受を行なう通信手段(5A)と、 該通信手段(5A)を介し該無線通信機能付き記憶媒体
    (1)に対して前記精算情報の読出要求もしくは精算結
    果情報の書込要求を発行する要求発行手段(5B)と、 該要求発行手段(5B)からの前記読出要求に応じて該
    無線通信機能付き記憶媒体(1)から該通信手段(5
    A)により受信した前記精算情報に基づき、該無線通信
    機能付き記憶媒体(1)の所持者についての料金を自動
    的に精算する精算手段(5C)とをそなえ、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を所持する利用者が
    精算ゲートを通過する際には、 該要求発行手段(5B)が、該無線通信機能付き記憶媒
    体(1)に対し、該通信手段(5A)を介して、前記精
    算情報の読出要求を発行し、 該読出要求に応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    から該通信手段(5A)により前記精算情報を受信する
    と、該精算手段(5C)が、受信した該精算情報に基づ
    いて該無線通信機能付き記憶媒体(1)の所持者につい
    ての料金を自動的に精算し、 該要求発行手段(5B)が、該無線通信機能付き記憶媒
    体(1)に対し、該通信手段(5A)を介して、該精算
    手段(5C)により精算された徴収料金と支払い方式が
    第1の支払い方式または第2の支払い方式のいずれであ
    るかを示す支払い区分とを含む精算結果情報の書込要求
    を発行することを特徴とする、料金自動精算システム用
    決済装置。
  55. 【請求項55】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての識
    別番号および有効期限が予め設定・記憶されている場
    合、 決済処理開始時に、該要求発行手段(5B)が、該無線
    通信機能付き記憶媒体(1)に対し、該通信手段(5
    A)を介して、前記の識別番号および有効期限の読出要
    求を発行し、 該読出要求に応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    から該通信手段(5A)により前記の識別番号および有
    効期限を受信すると、受信した前記の識別番号および有
    効期限に基づくチェックを行なうチェック手段をそなえ
    たことを特徴とする、請求項54記載の料金自動精算シ
    ステム用決済装置。
  56. 【請求項56】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に
    おける情報が所定の暗号鍵により暗号化した暗号データ
    であるとともに、該無線通信機能付き記憶媒体(1)が
    該所定の暗号鍵を暗号化していない平文の状態で保持し
    ている場合、該要求発行手段(5B)の前記読出要求に
    応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)から該通信手
    段(5A)により読出要求対象の情報についての暗号デ
    ータと平文の前記所定の暗号鍵とを受信し、 平文の前記所定の暗号鍵に基づき前記の識別番号および
    有効期限についての暗号データを復号化する復号化手段
    をそなえたことを特徴とする、請求項55記載の料金自
    動精算システム用決済装置。
  57. 【請求項57】 前記読出要求対象の情報についての暗
    号データ中に、平文の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗
    号鍵により暗号化したものを含む場合、 当該暗号データとともに受信した平文の前記所定の暗号
    鍵と、該復号化手段により当該暗号データから復号化さ
    れた所定の暗号鍵とを比較することにより、前記読出要
    求対象の情報のチェックを行なう暗号鍵チェック手段が
    そなえられていることを特徴とする、請求項56記載の
    料金自動精算システム用決済装置。
  58. 【請求項58】 該要求発行手段(5B)からの書込要
    求により該無線通信機能付き記憶媒体(1)への書込要
    求対象である前記精算結果情報を、前記暗号データとと
    もに受信した平文の前記所定の暗号鍵に基づいて暗号化
    する暗号化手段をそなえたことを特徴とする、請求項5
    6記載の料金自動精算システム用決済装置。
  59. 【請求項59】 該暗号化手段が、暗号化に用いる平文
    の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗号鍵に基づいて暗号
    化し、 暗号化された当該所定の暗号鍵が、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)への書込要求対象の情報についての暗号
    データ中に含まれることを特徴とする、請求項58記載
    の料金自動精算システム用決済装置。
  60. 【請求項60】 料金精算に必要な精算情報を記憶する
    とともに外部との間で第1所定周波数の無線通信により
    情報の授受を行なうべく有料道路利用者毎に所持される
    無線通信機能付き記憶媒体(1)に対して、料金前払い
    のための入金処理を行なう料金自動精算システム用入金
    装置であって、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)との間で前記第1所
    定周波数の無線通信により情報の授受を直接的に行なう
    通信手段(7A)と、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に対して入金処理を
    行なう入金手段(7B)と、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に対して、該通信手
    段(7A)を介し、残高情報の読出要求、もしくは、該
    入金手段(7B)による入金処理に伴う入金情報および
    新たな残高情報の書込要求を発行する要求発行手段(7
    C)とをそなえ、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に対する入金処理を
    行なう際には、 該要求発行手段(7C)が、該無線通信機能付き記憶媒
    体(1)に対し、該通信手段(7A)を介して前記残高
    情報の読出要求を発行し、 該読出要求に応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    から該通信手段(7A)により残高情報を受信すると、
    該入金手段(7B)が、受信した該残高情報に含まれる
    残高に、今回の入金額を加算して新たな残高を算出し、 該要求発行手段(7C)が、該無線通信機能付き記憶媒
    体(1)に対し、該通信手段(7A)を介して、該入金
    手段(7B)により算出された新たな残高を含む残高情
    報と今回の入金額を含む入金情報との書込要求を発行す
    ることを特徴とする、料金自動精算システム用入金装
    置。
  61. 【請求項61】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての暗
    証番号が予め設定・記憶されている場合、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)を挿着された際に、
    当該無線通信機能付き記憶媒体(1)の利用者をチェッ
    クするための暗証番号を入力する入力手段をそなえ、 該入力手段からの暗証番号が、該通信手段(7A)によ
    り当該無線通信機能付き記憶媒体(1)へ前記第1所定
    周波数の無線通信で送信されることを特徴とする、請求
    項60記載の料金自動精算システム用入金装置。
  62. 【請求項62】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての識
    別番号および有効期限が予め設定・記憶されている場
    合、 入金処理開始時に、該要求発行手段(7C)が、該無線
    通信機能付き記憶媒体(1)に対し、該通信手段(7
    A)を介して、前記の識別番号および有効期限の読出要
    求を発行し、 該読出要求に応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    から該通信手段(7A)により前記の識別番号および有
    効期限を受信すると、受信した前記の識別番号および有
    効期限に基づくチェックを行なうチェック手段をそなえ
    たことを特徴とする、請求項60記載の料金自動精算シ
    ステム用入金装置。
  63. 【請求項63】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての入
    金限度額および残高限度額が予め設定・記憶されている
    場合、 入金処理開始時に、該要求発行手段(7C)が、該無線
    通信機能付き記憶媒体(1)に対し、該通信手段(7
    A)を介して、前記の入金限度額および残高限度額の読
    出要求を発行し、 該読出要求に応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    から該通信手段(7A)により前記の入金限度額および
    残高限度額を受信すると、受信した前記の入金限度額お
    よび残高限度額に基づいて、該入金手段(7B)による
    入金処理のチェックを行なう入金チェック手段をそなえ
    たことを特徴とする、請求項60記載の料金自動精算シ
    ステム用入金装置。
  64. 【請求項64】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に
    おける情報が所定の暗号鍵により暗号化した暗号データ
    であるとともに、該無線通信機能付き記憶媒体(1)が
    該所定の暗号鍵を暗号化していない平文の状態で保持し
    ている場合、該要求発行手段(7C)の前記読出要求に
    応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)から該通信手
    段(7A)により読出要求対象の情報についての暗号デ
    ータと平文の前記所定の暗号鍵とを受信し、 平文の前記所定の暗号鍵に基づき前記読出要求対象の情
    報についての暗号データを復号化する復号化手段をそな
    えたことを特徴とする、請求項60記載の料金自動精算
    システム用入金装置。
  65. 【請求項65】 前記読出要求対象の情報についての暗
    号データ中に、平文の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗
    号鍵により暗号化したものを含む場合、 当該暗号データとともに受信した平文の前記所定の暗号
    鍵と、該復号化手段により当該暗号データから復号化さ
    れた所定の暗号鍵とを比較することにより、前記読出要
    求対象の情報のチェックを行なう暗号鍵チェック手段が
    そなえられていることを特徴とする、請求項64記載の
    料金自動精算システム用入金装置。
  66. 【請求項66】 該要求発行手段(7C)からの書込要
    求により該無線通信機能付き記憶媒体(1)への書込要
    求対象である前記の入金情報および残高情報を、前記暗
    号データとともに受信した平文の前記所定の暗号鍵に基
    づいて暗号化する暗号化手段をそなえたことを特徴とす
    る、請求項64記載の料金自動精算システム用入金装
    置。
  67. 【請求項67】 該暗号化手段が、暗号化に用いる平文
    の前記所定の暗号鍵を当該所定の暗号鍵に基づいて暗号
    化し、 暗号化された当該所定の暗号鍵が、該無線通信機能付き
    記憶媒体(1)への書込要求対象の情報についての暗号
    データ中に含まれることを特徴とする、請求項66記載
    の料金自動精算システム用入金装置。
  68. 【請求項68】 料金精算に必要な精算情報を記憶する
    とともに外部との間で第1所定周波数の無線通信により
    情報の授受を行なうべく有料道路利用者毎に所持される
    無線通信機能付き記憶媒体(1)に記憶されている情報
    を照会するための料金自動精算システム用照会装置であ
    って、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)との間で前記第1所
    定周波数の無線通信により情報の授受を直接的に行なう
    通信手段(8A)と、 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に対して、該通信手
    段(8A)を介し、該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に記憶されている情報の読出要求を発行する要求発行手
    段(8B)と、 該要求発行手段(8B)からの前記読出要求に応じて該
    無線通信機能付き記憶媒体(1)から該通信手段(8
    A)により受信した情報を明示する明示手段(8C)と
    をそなえたことを特徴とする、料金自動精算システム用
    照会装置。
  69. 【請求項69】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    に、当該無線通信機能付き記憶媒体(1)についての識
    別番号が予め設定・記憶されている場合、 照会処理開始時に、該要求発行手段(8B)が、該無線
    通信機能付き記憶媒体(1)に対し、該通信手段(8
    A)を介して、前記識別番号の読出要求を発行し、 該読出要求に応じて該無線通信機能付き記憶媒体(1)
    から該通信手段(8A)により前記識別番号を受信する
    と、受信した前記識別番号に基づくチェックを行なうチ
    ェック手段をそなえたことを特徴とする、請求項68記
    載の料金自動精算システム用照会装置。
  70. 【請求項70】 該無線通信機能付き記憶媒体(1)に
    おける情報が所定の暗号鍵により暗号化した暗号データ
    であるとともに、該無線通信機能付き記憶媒体(1)が
    該所定の暗号鍵を暗号化していない平文の状態で保持し
    ている場合、 該要求発行手段(8B)の前記読出要求に応じて該無線
    通信機能付き記憶媒体(1)から該通信手段(8A)に
    より読出要求対象の情報についての暗号データと平文の
    前記所定の暗号鍵とを受信し、 平文の前記所定の暗号鍵に基づき前記読出要求対象の情
    報についての暗号データを復号化する復号化手段をそな
    えたことを特徴とする、請求項68記載の料金自動精算
    システム用照会装置。
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