JP3744063B2 - 自動車のドア構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドア構造に関し、特に、側面衝突時の衝撃吸収に留意したサイドドアの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車のサイドドアの車室内側の面には、トリムパネルと呼ばれる内装材の張られたドアトリムが形成されているが、上記サイドドアの車室内側の面には、アームレストとこのアームレストの下方のポケット部とが設けられるため、製作上の容易性から、アームレストを含む上部トリムパネルとポケット部を備えた下部トリムパネルとに分割して製作することが多い。また、意匠上の要請からも、ドアトリムの表面の材質を上方部と下方部とで互いに異ならせる場合があり、その場合も、上部トリムパネルと下部トリムパネルとに分割して製作し、両トリムパネルの縁部を互いに重ね合わせる態様で接合することによって、ドアトリムが形成されている。
【0003】
さらに、自動車の側方から車両が衝突する側突時における乗員の保護を強化するため、サイドドア内にインパクトバーを設けるとともに、例えば、特開平4−345551号公報に開示されているように、シートに着座した乗員の腰部に対応するドアトリムの裏側の部位に衝撃吸収部材を設けることが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、縁部を互いに重ね合わせる態様で接合された少なくとも2枚のトリムパネルによってサイドドアのドアトリムを構成する場合、隣接する2枚のトリムパネルの接合部位における一方のトリムパネルに、他方のトリムパネル側に向かって延びるボスを立設し、このボスに他方のトリムパネルの縁部を捩子止めすることによって両トリムパネルを接合する場合がある。この場合、ボスの基部にラジアル方向に延びる複数の補強リブを設けて、両トリムパネルの接合部を強化することが行なわれている。
【0005】
しかしながら、上記ドアトリムが設けられたサイドドアに近接する側のシートに着座している乗員が側突時にサイドドア側に慣性移動し、ドアトリムに衝突した場合、上記ボスの剛性が大であるため、乗員に衝撃が加わるという問題があった。
【0006】
上述の事情に鑑み、本発明は、側突時に乗員がサイドドア側に慣性移動した場合でも、乗員に加わる衝撃を緩和して乗員の保護を図るようにした自動車のドア構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による自動車のドア構造は、互いに隣接する2枚のトリムパネルの接合部位における一方のトリムパネルに、他方のトリムパネル側に向かって延びるボスが立設され、該ボスを介して前記隣接する2枚のトリムパネルが接合されてな、前記ボスの基部に、該ボス部の軸線に対してラジアル方向に延びる複数の補強リブが上記2枚のトリムパネルの接合ラインに沿ってのみ設けられると共に、該ボスを接合ラインに略直交する方向に倒れ易くするように、該補強リブが、前記ボスの立設方向に対しては前記ボスとのみ連結されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
この場合、上記ボスの基部にラジアル方向に延びる複数の補強リブを2枚のトリムパネルの接合ラインに沿ってのみ設けることによって、ボスを接合ラインに略直交する方向に倒れ易くすることができる。
【0009】
た、上記補強リブを備えたボスは、上記ドアトリムが設けられたサイドドアに近接する側のシートに着座した乗員の腰部に対応する部位に設ければよい。
【0010】
さらに上記サイドドア内に、上記補強リブを備えたボスが設けられている部位と車幅方向に重なるように衝撃吸収部材を配設することが好ましい。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、ボスの基部にラジアル方向に延びる複数の補強リブを2枚のトリムパネルの接合ラインに沿ってのみ設け、接合ラインに略直交する方向のリブを省略したことにより、トリムパネルの接合部は、接合ラインに略直交する方向に撓み易いから、側突時にシートに着座している乗員がサイドドア側に慣性移動してドアトリムに衝突した場合でも、この衝撃によってボスが接合ラインに略直交する方向に倒れ変形することによって、乗員に加わる衝撃を緩和することができる。
【0012】
また、上記ドアトリムが設けられたサイドドアに近接する側のシートに着座している乗員が側突時にサイドドア側に慣性移動してドアトリムに衝突した場合、先ず乗員の腰部の側部がドアトリムに衝突するから、この部位に設けられているボスに上記トリムパネルの接合方向ラインに略直交する方向に倒れやすくするように構成された上記補強リブを設けることによって、乗員に加わる衝撃を緩和することができる。
【0013】
さらに、サイドドア内に、上記補強リブを備えたボスが設けられている部位と車幅方向に重なるように衝撃吸収部材を配設することによって、側突時に乗員に加わる衝撃の吸収能力を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明を実施した自動車のフロントの右側のサイドドアの内面のドアトリムを示す斜視図、図2は図1のII−II線に沿ったサイドドアの拡大断面図である。
【0016】
ドアトリム1は、車体の前後方向に延びる接合ラインLに沿って縁部を互いに重ね合わせる態様で互いに接合された上部トリムパネル2と下部トリムパネル3とによって構成されている。上部トリムパネル2にはアームレスト4が形成され、下部トリムパネル3にはポケット部5とスピーカ取付け部6とが形成されている。上部トリムパネル2は、図2に示すように、トリム基材2aの表面に表皮材2bが貼付された構成を有する。
【0017】
上部トリムパネル2の下縁部と下部トリムパネル3の上縁部は、接合ラインLに沿う複数箇所で互いに接合されているが、これら接合部のうち、ポケット部5の上方の接合部、すなわち、ドアトリム1が設けられたサイドドアに近接する側のシートに着座した乗員の腰部に対応する部位の接合部においては、図2に示すように、下部トリムパネル3の上縁部から車外側に向かって立設された2本の円筒状ボス7,8が上下に配置され、上側のボス7の先端には、下部トリムパネル3の上縁部に重なるように下方へ延びる上部トリムパネル2の下縁部がビス9によって固定され、下側のボス8の先端には、ポケット部5の穴を塞ぐべく設けられたトリム部材10の上縁部がビス9によって固定されている。
【0018】
上側のボス7の基部の周囲には、図3に示すように、ラジアル方向に延びる補強リブ7a,7aが一体に設けられているが、これら補強リブ7a,7aは、ボス7を図2のA方向から見た図3(a)および図3(a)のB方向から見た図3(b)から明らかなように、車体前後方向にのみ設けられて、上下方向の補強リブは省略されている。下側のボス8も同様の構成を有する。このような構成により、ボス7,8に衝撃が加わった場合、上部および下部のトリムパネル2,3の接合ラインLが車体前後方向延びていて、両トリムパネル2,3の接合部が上下方向に撓み易いことと相俟って、ボス7,8上下方向に倒れ易くなり、これによって側突時に乗員に加わる衝撃を緩和することができる。
【0019】
ドアトリム1の背後には、図2に示すようにサイドドアのインナパネル11が設けられており、さらに、ドアトリム1の背面には、ボスが7,8が設けられている部位と車幅方向に重なるように、発泡合成樹脂製のクッション性を有する衝撃吸収部材(パッド)12が取り付けられている。なお、図2に符号13で示す部材は、図示しないウインドウレギュレータで昇降されるドアガラスであり、14はサイドドアのアウタパネルである。
【0020】
サイドドアのアウタパネル14の内側には、側突に対する剛性向上のため、車体前後方向に延びるインパクトバー15が配設され、インパクトバー15の前後両端部はドア本体に固定されている。インパクトバー15には、図4にも示すように、クッション性を有する衝撃吸収部材17がブラケット16を介して垂設されており、この衝撃吸収部材17は、図4の右方からブラケット16に挿入され、ブラケット16が備えているストッパ16aに当接した位置に係止されるようになっている。この衝撃吸収部材17も、衝撃吸収部材12と同様に、ボスが7,8が設けられている部位と車幅方向に重なるように配置されている。
【0021】
さらに、上部トリムパネル2の上縁部を補強するために、図および図に示すような補強板が、ベルトラインレインフォースメント18として上部トリムパネル2とドアインナパネル11との間に配設されている。なお、図5は図1のV−V線に沿った拡大断面図であり、図5ではレインフォースメント18が図6のV−V線に沿った拡大断面図として示されている。
【0022】
本実施の形態による自動車のドア構造は、上述のような構成を有していることにより、シートに着座している乗員が側突時に慣性移動してその腰部がドアトリム1に衝突した場合、ボス7,8が上下方向に倒れ変形することによって、乗員に加わる衝撃を緩和することができる。
【0023】
そして、衝撃吸収部材12,17をボス7,8が設けられている部位と車幅方向に重なるように配設することによって、側突時に乗員に加わる衝撃の吸収能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した自動車のフロントの右側のサイドドアの内面のドアトリムを示す斜視図
【図2】図1のII−II線に沿ったサイドドアの拡大断面図
【図3】補強リブを備えたボスの構成を示す図
【図4】衝撃吸収部材がインパクトバーに取り付けられている状態を示す側面図
【図5】図1のV−V線に沿った拡大断面図
【図6】ベルトラインレインフォースメントの側面図
【符号の説明】
1 ドアトリム
2 上部トリムパネル
3 下部トリムパネル
4 アームレスト
5 ポケット部
7,8 ボス
7a 補強リブ
9 ビス
11 インナパネル
12,17 衝撃吸収部材
13 ドアガラス
14 アウタパネル
15 インパクトバー
16 ブラケット
18 ベルトラインレインフォースメント

Claims (3)

  1. 縁部を互いに重ね合わせる態様で接合された少なくとも2枚のトリムパネルによってサイドドアのドアトリムが構成されてなる自動車のドア構造において、
    互いに隣接する2枚のトリムパネルの接合部位における一方のトリムパネルに、他方のトリムパネル側に向かって延びるボスが立設され、該ボスを介して前記隣接する2枚のトリムパネルが接合されてな、前記ボスの基部に、該ボス部の軸線に対してラジアル方向に延びる複数の補強リブが前記2枚のトリムパネルの接合ラインに沿ってのみ設けられると共に、該ボスを接合ラインに略直交する方向に倒れ易くするように、該補強リブが、前記ボスの立設方向に対しては前記ボスとのみ連結されるように構成されていることを特徴とする自動車のドア構造。
  2. 前記補強リブを備えたボスが、前記ドアトリムが設けられたサイドドアに近接する側のシートに着座した乗員の腰部に対応する部位に設けられてなることを特徴とする請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 前記補強リブを備えたボスが設けられている部位と車幅方向に重なるように衝撃吸収部材が配設されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車のドア構造。
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