JPH10258663A - 車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シート - Google Patents

車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シート

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JPH10258663A
JPH10258663A JP9083410A JP8341097A JPH10258663A JP H10258663 A JPH10258663 A JP H10258663A JP 9083410 A JP9083410 A JP 9083410A JP 8341097 A JP8341097 A JP 8341097A JP H10258663 A JPH10258663 A JP H10258663A
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JP
Japan
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seat back
back frame
headrest
bracket
vehicle
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JP9083410A
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English (en)
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Hiromitsu Ogasawara
絋充 小笠原
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッドレストによる頭部支持能力をより高め
ることによって、後突時における着座者の頭部および頸
部の保護の強化をはかる。 【構成】 後突時の過大な衝撃が入力したとき、強度脆
弱部32での座屈変形によって、シートバックフレーム14
を後傾させる。そして、これに追従して、ヘッドレスト
ブラケット16の前面サイドに上端の連結されたリンクア
ーム46を、強度脆弱部32より前方の下端枢着点(段付き
ボルト)50の回りで後傾させ、これに伴う、ヘッドレス
トブラケットの回動によって、ヘッドレスト18をシート
バックフレーム14に対して前傾可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後突時における
衝撃を吸収して、この衝撃から着座者の保護をはかる車
両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸
収シートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用シートにおいては、自
動車等の後方からの衝突、いわゆる後突時における着座
者の保護が、近年の注目課題となっている。そして、た
とえば、シートバックフレームの一部やリクライニング
装置等の一部に、強度の弱い部分、いわゆる強度脆弱部
を設け、後突時等の過大な衝撃エネルギーがシートに入
力されたとき、この強度脆弱部における座屈変形等によ
ってシートバックを強制的に後傾させ、この後傾による
衝撃エネルギーの吸収によって着座者に加わる衝撃を低
減させる、いわゆる衝撃吸収シートが、自動車等の車両
用シートとして提供されている。
【0003】このような衝撃吸収シートとして、たとえ
ば、特開平07−132767号公報に開示の構成が知られてい
る。この公知の構成においては、リクライニング装置の
ブラケットの一部に、蛇行した補強リブ部が設けられ、
この補強リブ部での座屈変形を伴うシートバックの後傾
によって、後突時における衝撃エネルギーの吸収をはか
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、停車時等で
の着座姿勢によっては、頭部をヘッドレストから離した
位置に保持することがあり、このような着座姿勢で後突
が発生すると、ヘッドレストと着座者の頭部との間の隙
間における頭部の急激な後傾、いわゆるむち打ち運動を
生じる虞れがある。
【0005】しかし、上述した公知の特開平07−132767
号公報の構成においては、補強リブ部での座屈変形に伴
うシートバックの後傾によって後突時の衝撃エネルギー
を吸収するとはいえ、このシートバックの後傾のもとで
は、着座者の胸部および腰部に作用する衝撃を吸収する
にすぎない。そして、この公知の構成においては、ヘッ
ドレストが、着座者の頭部との間の隙間を残した状態で
シートバックと一体的に後傾するため、この隙間におけ
る頭部の急激な後傾を伴いやすく、胸部、腰部の十分な
保護に対し、着座者の頭部および頸部の保護が十分でな
くなる虞れがある。
【0006】この発明は、ヘッドレストによる頭部支持
能力をより高めることによって、後突時における着座者
の頭部および頸部の保護の強化をはかる車両用衝撃吸収
シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シートの提
供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明においては、後突の発生時に、その衝撃が
胸部および腰部に作用した後に、それに追従して頭部に
作用されることに着目している。
【0008】そこで、この発明の車両用衝撃吸収シート
の頭部保護方法によれば、後突時の過大な衝撃が入力し
たとき、着座者の上体の後方移動に伴う強度脆弱部での
座屈変形によって、シートバックフレームを後傾させ
る。また、このとき、シートバックフレーム上端の回動
可能なヘッドレストブラケットの前面サイドに上端の連
結されたリンクアームを、強度脆弱部より前方に位置す
る下端枢着点での回動により、シートバックフレームに
追従して後傾させる。
【0009】そして、このシートバックフレーム、リン
クアームの後傾に伴ったヘッドレストブラケットの回動
により、このヘッドレストブラケットに挿着されたヘッ
ドレストをシートバックフレームに対して前傾させ、こ
のヘッドレストでの支持によって、上体に対する頭部の
急激な後傾を抑制可能としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1、図2に示すように、この発明に係る
車両用衝撃吸収シート10においては、シートバック12の
骨格を形成するシートバックフレーム14が、回動可能な
ヘッドレストブラケット16をその上端に有して形成され
るとともに、このヘッドレストブラケットを介して、ヘ
ッドレスト18がシートバックフレームの上端に連結され
ている。
【0012】シートバックフレーム14は、たとえば、左
右一対のサイドブラケット20の上部に略コ字形状のパイ
プフレーム22を、下部に所定の連結部材24を、それぞれ
配置、固定した正面略矩形状に組み立てられ、左右のサ
イドブラケット間に、S ばね等の架設支持部材26が架
設、張設されている。そして、このS ばね等(架設支持
部材)26の前面に、ウレタンフォーム材等からなるシー
トパッド(図示しない)が配置され、その全体を表皮等
よりなるトリムカバー(図示しない)で被覆することに
よって、着座者の上体、特に胸部ないし腰部を背後から
弾性的に支持可能とするシートバック12が形成されてい
る。
【0013】図1、図2に示すように、このシートバッ
クフレーム14は、後述するように、リクライニング装置
28の回動アーム30に一体的に連結される。
【0014】なお、リクライニング装置28としては公知
のものが利用でき、このリクライニング装置自体はこの
発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。こ
の種のリクライニング装置28として、たとえば、特開昭
62−026008号公報に開示のものが例示できる。
【0015】そして、図1、図2に示すように、この実
施の形態においては、後突の際の衝撃の入力時に座屈変
形を促す強度脆弱部32が、シートバックフレームの側端
部をなすサイドブラケット20に、側面および背面におけ
る肉抜き孔34、35 の穿孔によって設けられている。この
強度脆弱部32は、着座者の上体の可撓部位、つまりは腰
椎に相当する高さに合わせて設けられる。
【0016】図2に示すように、ヘッドレストブラケッ
ト16は、たとえば、一対の上下壁16a、16b を前面壁16c
およびこれに連続する一側壁16d で一体化した略ボック
ス状に成形され、一側壁の対応する挿通孔への、ブッシ
ュ38を介したパイプフレーム22の挿通によって、シート
バックフレーム14の上端に回動可能に配設されている。
そして、図2に加えて図1を見るとわかるように、ヘッ
ドレストブラケット16の上下壁の挿通孔40を介して、ヘ
ッドレストホルダー42がヘッドレストブラケットに嵌着
され、このヘッドレストホルダーへのステー44の挿入、
係止によって、ヘッドレスト18がヘッドレストブラケッ
トに挿着、連結されている。
【0017】ここで、この発明においては、このヘッド
レストブラケットの前面壁16c に上端の連結されたリン
クアーム46の下端が、リクライニング装置の回動アーム
30と一体的なリンクブラケット48に、シートバックフレ
ームの強度脆弱部32より前方の位置で枢着されている。
リンクアーム46は、左右一対の垂直軸部46a の上端間
を、回動可能な水平軸部46b で連結した略Π形状に形成
され、水平軸部がヘッドレストブラケットの前面壁16c
に溶接等によって固着されるとともに、垂直軸部の下端
が、段付きボルト50とナット52との螺着のもとでリンク
ブラケット48に枢着されている。
【0018】図2に示すように、リンクブラケット48
は、たとえば、固着ナット54をその内面に一体的に有し
て形成されて、シートバックフレームのサイドブラケッ
ト22の内方に配設されている。そして、取り付けボルト
56による、シートバックフレームのサイドブラケット22
を間に挟んだ、いわゆる共締めによって、リンクブラケ
ット48は、このサイドブラケットと共にリクライニング
装置の回動アーム30に一体的に連結、固定されている。
【0019】この発明の衝撃吸収シート10においては、
シートバックフレーム14に対するヘッドレストブラケッ
ト16、ひいてはヘッドレスト18の回動が、ヘッドレスト
ブラケットの前面サイドをリンクアーム46で支持するこ
とによって阻止されている。そして、リンクアーム46の
下端の枢着されたリンクブラケット48は、シートバック
フレームのサイドブラケット22と共に回動アーム30に一
体的に連結されているため、リクライニング装置28の作
動の際においては、シートバックフレーム14、リンクア
ームの一体的な揺動により、シートバックフレームに対
するヘッドレスト18の角度を変えることなく、シートバ
ック12は揺動される。
【0020】このような構成の衝撃吸収シート10におい
て、自動車の後突が発生すると、その衝撃に起因して後
方移動した着座者の上体からの荷重を、まず、図1に示
す初期状態のシートバックフレーム14で受ける。そし
て、その荷重がシートバックフレームのサイドブラケッ
ト22に設けた強度脆弱部32の剛性を越えると、この強度
脆弱部での座屈変形によって、シートバックフレーム14
が、図3に示すように後傾される。
【0021】ところで、自動車の後突の際においては、
着座者の胸部ないし腰部、つまりは上体の後傾からわず
かに遅れて、上体に対する頭部の後傾を生じることが、
種々の実験等により実証されている。そこで、この発明
においては、着座者の上体からの荷重のもとでシートバ
ックフレーム14が後傾するときに、ヘッドレスト18をシ
ートバックフレームに対して前傾させ、この前傾したヘ
ッドレストによる着座者頭部の支持によって、後突時に
おける、上体に対する頭部の急激な後傾を抑制可能とし
ている。
【0022】この発明においては、リンクブラケット48
の下端の枢着されたリンクアーム46の上端が、ヘッドレ
ストブラケット16の前面サイドに固着されているため、
強度脆弱部32での座屈変形によってシートバックフレー
ム14が後傾すると、それに追従して、リンクアームが下
端枢着点、つまりは段付きボルト50を中心として図中時
計方向に回動する。このとき、シートバックフレーム1
4、リンクアーム46は、いわゆる平行リンクに近似した
動作を呈するため、強度脆弱部32での座屈変形によるシ
ートバックフレームの後傾によって、ヘッドレスト18が
シートバックフレームに対して前傾して、図3に示すよ
うに、着座者の頭部が、ヘッドレストによって、上体に
対する急激な後傾の前に支持される。
【0023】なお、リンクアーム46の水平軸部46b は、
垂直軸部46a に対して回動可能であるため、段付きボル
ト(下端枢着点)50を中心としたリンクアームの回動に
対するヘッドレストブラケット16の角度のずれは、この
垂直軸部に対する水平軸部の回動によって保障される。
【0024】上記のように、この発明の車両用衝撃吸収
シートの頭部保護方法によれば、後突の衝撃の発生に伴
う強度脆弱部32での座屈変形によって、シートバックフ
レーム14を後傾させ、これによって前傾されるヘッドレ
スト18により、着座者の頭部を上体に対する後傾前に支
持可能としている。そのため、頭部の急激な後傾に起因
するむち打ち運動が確実に抑制でき、後突時における頭
部および頸部の保護効果の十分な向上により、着座者の
ダメージが一層低減される。
【0025】また、後突の衝撃に伴う、強度脆弱部32の
座屈変形によるシートバックフレーム14の後傾のもと
で、着座者の胸部および腰部における衝撃は確実に吸収
されるため、胸部、腰部に対する保護効果を損ねること
がない。
【0026】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
10によれば、上記の頭部保護方法が適切に遂行でき、胸
部ないし腰部の保護効果に加えて、後突時での上体に対
する後傾前に頭部が確実に保護されるため、頭部および
頸部に対する保護能力の向上により、着座者のダメージ
が一層低減される。
【0027】ここで、図1、図2に示すように、たとえ
ば、強度脆弱部32の設けられたシートバックフレームの
サイドブラケット22の角部、つまり、側面、背面間の角
部に、切り込み、いわゆるV ノッチ58を設けることが好
ましい。このような構成によれば、この強度脆弱部32で
の座屈変形の開始位置がV ノッチ部分に特定化されるた
め、強度脆弱部での座屈形状のほぼ一定化がはかられ
る。つまり、シートバックフレーム14の後傾の際の支点
となる部分が、このV ノッチ58によってある程度特定化
できるため、シートバックフレーム、リンクアーム46お
よびヘッドレストブラケット16による平行リンクに近似
した動作がより円滑に確保できる。
【0028】そして、V ノッチ58の設定、および、その
形状の大小等によって、強度脆弱部32での座屈開始荷重
の調整、制御が可能となるため、大幅な設計変更を要す
ることなく、シートバックフレーム14に適した座屈開始
荷重の設定が容易に可能となる。
【0029】また、たとえば、リンクブラケット48に、
リンクアーム46に係合可能な突起状のストッパ60を設
け、これによって、リンクアームの過剰な回動を阻止可
能とするとよい。図3に示すように、強度脆弱部32での
シートバックフレーム14の後傾に伴う回動時に、リンク
アーム46をリンクブラケットのストッパ60に係合させれ
ば、以降のリンクアームの回動が阻止されるため、シー
トバックフレームの後傾、ひいてはヘッドレスト18の前
傾も、これによって阻止される。
【0030】つまり、シートバックフレーム14に対する
ヘッドレストの前傾量は、ストッパ60によるリンクアー
ム46の回動規制によって限定できる。このように、シー
トバックフレーム14に対するヘッドレスト18の前傾量を
特定の範囲に限定することによって、強度脆弱部32での
座屈変形によるシートバックフレームの後傾に連動し
た、ヘッドレストの過度の前傾が確実に防止できるた
め、このヘッドレストの前傾に起因する着座者頭部への
衝撃が確実に抑制できる。従って、この点からも、着座
者頭部および頸部の保護効果が確実に向上される。
【0031】また、このストッパ60へのリンクアーム46
の係合によって、シートバックフレーム14の過度の後傾
も規制されるため、シート後方への着座者の飛び出し等
が確実に阻止でき、この点からも、着座者の安全性が確
保される。
【0032】なお、ここでは、リンクブラケット48に設
けた突起状物として、ストッパ60を具体化しているが、
リンクブラケットに対するリンクアーム46の回動を規制
すれば足りるため、これに限定されず、リンクブラケッ
トに係合可能に突設したリンクアームの突起状物とし
て、ストッパを設けてもよい。
【0033】また、この実施の形態においては、リンク
アーム46の上端をヘッドレストホルダーの前面壁16c に
固着する構成を具体化しているが、リンクアームの揺動
に連動してヘッドレストホルダーを回動可能とすれば足
りるため、これに限定されず、たとえば、所定の保持手
段等による保持によって、ヘッドレストホルダー、リン
クアーム間を連動可能に連結してもよい。
【0034】なお、発明の実施の形態においては、自動
車に装着される衝撃吸収シートを例示しているが、自動
車に適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、電
車等の他の車両のシートに、この発明を応用してもよ
い。
【0035】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0036】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用衝
撃吸収シートの頭部保護方法によれば、後突に伴う強度
脆弱部の座屈変形によって、ヘッドレストがシートバッ
クフレームに対して前傾するため、着座者頭部が、上体
に対する後傾前に、ヘッドレストによって支持される。
そのため、頭部の急激な後傾に起因するむち打ち運動が
確実に抑制でき、後突時における頭部および頸部の保護
効果の確実な向上により、着座者のダメージが一層低減
される。
【0037】また、後突の衝撃に伴う、強度脆弱部の座
屈変形によるシートバックフレームの後傾のもとで、着
座者の胸部および腰部における衝撃は確実に吸収される
ため、胸部、腰部に対する保護効果を損ねることがな
い。
【0038】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
によれば、上記の頭部保護方法が適切に遂行でき、頭部
保護能力の向上により、着座者のダメージが一層低減さ
れる。
【0039】また、リンクブラケットに対するリンクア
ームの回動量の規定によって、シートバックフレームの
後傾量およびシートバックフレームに対するヘッドレス
トの前傾量を限定可能とすれば、ヘッドレストの過剰な
前傾が防止できるとともに、シートバックフレームの全
体的な後傾量が抑制されるため、着座者の安全性の確保
および保護能力の向上が一層はかられる。
【0040】更に、シートバックフレームのサイドブラ
ケットの対応する角部にV ノッチを設ければ、強度脆弱
部での座屈変形の開始位置がV ノッチ部分に特定化され
るため、シートバックフレームの後傾の際の支点の特定
化により、シートバックフレームの後傾に伴うヘッドレ
ストの前傾が円滑、容易に確保できる。また、V ノッチ
によって、強度脆弱部での座屈開始荷重の調整、制御が
可能となるため、大幅な設計変更を要することなく、シ
ートバックフレームに適した座屈開始荷重の設定が容易
に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明に係る車両用衝撃
吸収シートの概略側面図である。
【図2】車両用衝撃吸収シートの一部破断の概略分解斜
視図である。
【図3】後突による衝撃の発生時における、車両用衝撃
吸収シートの作動図である。
【符号の説明】
10 車両用衝撃吸収シート 12 シートバック 14 シートバックフレーム 16 ヘッドレストブラケット 18 ヘッドレスト 22 サイドブラケット 32 強度脆弱部 46 リンクアーム 48 リンクブラケット 50 下端枢着点(段付きボルト) 58 V ノッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リクライニング装置の回動アームに連結
    されたシートバックフレームを、その側端部に設けた強
    度脆弱部の座屈変形によって後傾させ、この後傾による
    衝撃の吸収によって、着座者を後突の際の衝撃から保護
    可能とする車両用衝撃吸収シートにおいて、 後突時の過大な衝撃が入力したとき、着座者の上体の後
    方移動に伴う上記強度脆弱部での座屈変形によって、上
    記シートバックフレームを後傾させるとともに、シート
    バックフレーム上端の回動可能なヘッドレストブラケッ
    トの前面サイドに上端の連結されたリンクアームを、上
    記強度脆弱部より前方に位置する下端枢着点での回動に
    より、シートバックフレームに追従して後傾させ、 このシートバックフレーム、リンクアームの後傾に伴っ
    た前記ヘッドレストブラケットの回動により、このヘッ
    ドレストブラケットに挿着されたヘッドレストをシート
    バックフレームに対して前傾させ、このヘッドレストで
    の支持によって、上体に対する頭部の急激な後傾を抑制
    可能としたことを特徴とする車両用衝撃吸収シートの頭
    部保護方法。
  2. 【請求項2】 シートバックフレームの後傾に追従した
    リンクアームの回動範囲を、所定のストッパによって規
    定した請求項1記載の車両用衝撃吸収シートの頭部保護
    方法。
  3. 【請求項3】 リクライニング装置の回動アームに連結
    されたシートバックフレームを、その側端部に設けた強
    度脆弱部の座屈変形によって後傾させ、この後傾による
    衝撃の吸収によって、着座者を後突の際の衝撃から保護
    可能とする車両用衝撃吸収シートにおいて、 上記シートバックフレームが、回動可能なヘッドレスト
    ブラケットを上端に有して、上記リクライニング装置の
    回動アームに一体的に連結されるとともに、前記ヘッド
    レストブラケットの前面サイドに上端の連結されたリン
    クアームの下端が、リクライニング装置の回動アームに
    一体的に連結されたリンクブラケットに、上記強度脆弱
    部より前方で枢着され、 着座者の頭部を後方から支持可能とするヘッドレスト
    が、ヘッドレストブラケットを介してシートバックフレ
    ームに連結され、後突時の過大な衝撃が入力されたと
    き、シートバックフレームを上記強度脆弱部の座屈変形
    によって後傾させるとともに、シートバックフレームの
    後傾に追従する、下端枢着点を中心としたリンクアーム
    の回動により、ヘッドレストを対応量だけシートバック
    フレームに対して前傾させることを特徴とした車両用衝
    撃吸収シート。
  4. 【請求項4】 リンクアーム、リンクブラケットの少な
    くともいずれかに、リンクブラケットに対するリンクア
    ームの回動量を規定するストッパが設けられた請求項3
    記載の車両用衝撃吸収シート。
  5. 【請求項5】 シートバックフレームが、少なくとも側
    面、背面を持ったサイドブラケットを左右側端部に有し
    て形成され、このサイドブラケットの側面、背面での部
    分的な肉抜きによって、シートバックフレームの強度脆
    弱部が規定されるとともに、この側面、背面間の角部
    に、V ノッチが形成された請求項3または4記載の車両
    用衝撃吸収シート。
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