JPH086686Y2 - 自動車のエアボックスの排水部構造 - Google Patents

自動車のエアボックスの排水部構造

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JPH086686Y2
JPH086686Y2 JP10907389U JP10907389U JPH086686Y2 JP H086686 Y2 JPH086686 Y2 JP H086686Y2 JP 10907389 U JP10907389 U JP 10907389U JP 10907389 U JP10907389 U JP 10907389U JP H086686 Y2 JPH086686 Y2 JP H086686Y2
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panel
dash panel
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drainage
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定春 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、自動車のエアボックスの排水部構造に関
する。
(従来の技術) 自動車の従来のエアボックスの排水部構造の一例を、
第6図に要部側面図で、第6図のC−C断面とD−D断
面を、第7図と第8図に夫々示した。
フード101の下方に、カウルトップパネル103とダッシ
ュパネルアッパ105とによって車体幅方向に長いカウル
ボックス107が形成されている。外気はカウルトップパ
ネル103に形成したエア取入口109から第7図の矢線のよ
うに導入されてカウルボックス107を通り、ダッシュパ
ネルアッパ105に設けたエア入口111から車室へ取込まれ
るように、前記カウルボックス107をエアボックスとし
て利用している。
カウルボックス107の左右外側部には、 フードリッジレインフォース113が車体の前後方向に配
置されていて、水抜き穴115がこのフードリッジレイン
フォース113の後下部を切欠いて形成されている。
カウルボックス107に導入された外気中の水分は、前
記各図の水滴で示すように、ダッシュパネルアッパ105
上を流れてフードリッジレインフォース113の水抜き穴1
15を通り、フェンダープロテクタ117の背後でフロント
ピラー119のピラーアウタロア121の外側とフロントフェ
ンダーパネル127との間を流下するものである。
なお、各図において、符号122はピラーアウタアッ
パ、123はフロントドア、125はドアヒンジである。この
類似構造は、例えば実開昭57−20359号公報に示されて
いる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前記従来の排水部構造では、フロントピラ
ー119と結合させて車体前部の骨格部材の一部を構成し
ているフードリッジレインフォース113に、水抜き孔115
が切欠れ、しかもこの水抜き孔115によってピラーアウ
タロア121の上部とフードリッジレインフォース113との
結合面間に隙間ができる。このため、フロントピラー11
9とフードリッジレインフォース113との結合剛性を確保
すべく板厚増加等が強いられ、重量増、コストアップの
原因となっていた。水抜き孔115を通過した排水はフロ
ントピラー119のピラーアウタロア121及び、フロントフ
ェンダーパネル127、フェンダープロテクタ117とで囲ま
れた狭い空間(第6図と第8図中、斜めの点線で示して
いる部分)を流下するが、寒冷時期では排水がこの空間
内で凍結することがあり、フロントドア123を開けたと
き、第8図の2点鎖線で示すようにドア前縁部131が前
記凍結部分に干渉して変形してしまうこともある。
さらに、前記空間内を流下する水は、ドアヒンジ125
を濡すので、ドアヒンジ125の腐蝕防止のメンテナンス
が煩雑となる恐れがあった。
そこでこの考案は、従来構造のこのような問題点を解
消し、フロントピラーとフードリッジレインフォースと
の結合剛性を板厚増加等を図ることなく向上させ、か
つ、排水をフロントドアの付近は避けてタイヤハウスに
向って排水されるように工夫した自動車のエアボックス
の排水部構造を提供することを目的としている。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記課題を解決するためにこの考案は、カウルトップ
パネルとダッシュパネルアッパとによって構成されるエ
アボックスを介して空気を導入する自動車のエアボック
スにおいて、前記ダッシュパネルアッパの下側に結合さ
れるダッシュパネルロアの車幅方向縁部側がコーナー部
を介して折り曲げられてタイヤハウスの一部を形成し、
フードリッジパネルの縦壁の後端が前記コーナー部にお
いて前記ダッシュパネルロアの前面に結合され、前記フ
ードリッジパネルの縦壁の後端上部に、車幅内方向へ突
出し前記ダッシュパネルロアの前面との間に、前記タイ
ヤハウスへ開口部を介して連通した空間を形成する突出
部を設け、前記カウルトップパネルの前面に、車体前方
へ膨出して下端が前記突出部に結合される張出部を設
け、前記ダッシュパネルアッパに、端部がダッシュパネ
ルアッパの前縁部から前記空間へ開口された排水溝を設
けたことを特徴とする。
(作用) エアボックス内の外気に含まれた水分は、ダッシュパ
ネルアッパに形成された排水溝にガイドされてコーナー
部の突出部に到達し、開口部から、フードリッジパネル
の外、即ちタイヤハウス内に排出される。
このように、エアボックス内の水分は、フロントドア
とは無関係のタイヤハウス内に排水される。排水のため
に、従来構造の如き水抜き孔をフードリッジレインフォ
ースに設ける必要は無くなって、フロントピラーとフー
ドリッジレインフォースとの結合面間に水抜き孔による
隙間ができることもなくなった。
(実施例) 次にこの考案の実施例を図に基いて説明する。
第1図にエアボックスの排水部構造の斜視図を、第2
図に、第1図のA−A断面図を、第3図に第1図のB−
B断面の端面図を示した。また、第4図に突出部43周辺
の側面を示す断面図を、第5図に同正面を示す断面図を
示した。
カウルトップパネル1とダッシュパネルアッパ3とに
よって中空筒状のカウルボックス5を形成し、カウルト
ップパネル1に形成したエア取入口(第1図の右方で図
示せず)から取込まれた外気を車室に送るためのエアボ
ックスをカウルボックス5によって構成している。
例示したカウルボックス5は、カウルトップパネル1
の立壁部7の下部フランジ9とダッシュパネルアッパ3
の底部フランジ13とを互いに溶接によって接合(次述す
る突出部43を除いて)すると共に、カウルトップパネル
1の天井部15の後部フランジ17とダッシュパネルアッパ
3の立壁部19の上部フランジ21とを互いに接合して中空
筒状に形成している。
カウルボックス5の車体外側端には、フードリッジレ
インフォース23が固着されている。すなわち、カウルト
ップパネル1の端部フランジ22にフードリッジレインフ
ォース23が溶接され、フードリッジレインフォース23の
下部フランジ24がダッシュパネルアッパ3の上面に溶接
されている。さらに、ダッシュパネルアッパ3の底部フ
ランジ13にその上部フランジ25を溶接したダッシュパネ
ルロア27が、カウルボックス5の前部下方に位置し、ダ
ッシュパネルロア27の車幅方向縁部側では上部フランジ
25がフードリッジパネル29の後端上面に溶接結合されて
いる。更に、ダッシュパネルロア27の車幅方向縁部側は
上部フランジ25の下側においてコーナー部31を介して折
曲げられ、タイヤハウス63の一部を形成している。
ここで、排水部構造について詳述すると、ダッシュパ
ネルアッパ3の底部11の一部を下方へ突出成形させるこ
とにより、カウルボックス5の長手方向(車幅方向)へ
延びる排水溝33が形成され、この排水溝33の端部溝35は
車体前方へ屈曲し、前記コーナー部31の上部で後述する
空間Rに開口し、後部溝35に向って排水溝33に下り勾配
をつけている。
カウルトップパネル1の立壁部7には、排水溝33の端
部溝35の上方付近で前方へ突出する張出部37を設け、下
部フランジ9もこの張出部37に沿って前方に張出して張
出しフランジ39を形成している。
前記コーナー部31においてフードリッジパネル29とダ
ッシュパネルロア27との間にはタイヤハウス63へ開口す
る開口部41が、第2図のように設けられている。即ち、
第1図〜第5図のようにフードリッジパネル29の縦壁の
後端上部に車幅内方向へ突出する突出部43が設けられて
いる。この突出部43によって、第2図、第3図のように
タイヤハウス63へ開口部41を介して連通する空間Rが形
成されている。突出部43は張出部37の下側に位置し、空
間Rは張出部37内を前記開口部41を介してタイヤハウス
63へ連通させる機能を有している。
例示した突出部43は、ダッシュパネルロア27よりも車
体前方に位置し、かつ、上部は幅が広く下部は幅が狭く
形成されてダッシュパネルロア27に略平行な前面部45
と、前面部45の車幅方向内側を囲む側面部47と、張出フ
ランジ39に溶接すべく前面部45及び側面部47の夫々の上
端に設けられた突出部フランジ49と、側面部47をダッシ
ュパネルロア27に溶接すべく形成されている側面部フラ
ンジ51とによって構成されている。側面部フランジ51は
フードリッジパネル29の下部まで延設され、この部分で
もダッシュパネルロア27に溶接されている。従って、フ
ードリッジパネル29の縦壁の後端が前記コーナー部31に
おいてダッシュパネルロア27の前面に結合された構成と
なっている。
従って第3図で明らかなように、排水溝33の端部溝35
の前端部分では、前部フランジ13と上部フランジ25は、
突出部43の前面部45に対し後方へ離れていて、開口部41
に連通する間隙Sが形成されることになる。
そして、カウルトップパネル1の張出部37の張出しフ
ランジ39に、フードリッジパネル29の突出部43の突出部
フランジ49が溶接され、、カウルトップパネル1にダッ
シュパネルアッパ3が溶接される組立完了状態では、エ
アボックス内及び排水溝33と突出部43はエンジンルーム
から遮断されているので、エンジンルームの空気がエア
ボックスを通って車室に侵入するようなことは無い。
なお、図示例の前面部45と側面部47は、加工工数低減
のためフードリッジパネル29のコーナー部31側を、押出
し一体成形したものであるが、フードリッジパネル29と
は別体に前面部45と側面部47とを形成し、溶接などでフ
ードリッジパネル29に固着することもできる。
突出部43の形状も、図示例のほか、前記と同等の機能
を備えている種々のものを用いることができる。
図において、符号53はフロントピラー、55はフロント
ドア、57はフロントフェンダーパネル、59はフェンダー
プロテクタ、61は前輪であり、突出部43の開口部41はタ
イヤハウス63に開口することになる。
この排水部構造はカウルボックス5の両端部、一端部
のいずれにも設けることができる。
次に前記の構造による作用を説明する。
カウルトップパネル1に形成されている図示省略のエ
ア取入れ口からカウルボックス5内に取込まれた外気中
の水分は、排水溝33へ流れ込み、排水溝33の下り勾配に
よって端部溝35に到る。端部溝35の前端部分と突出部43
の前面部45との間に形成されている間隙Sを通って端部
溝35から水分が流下し、突出部43の開口部41からフード
リッジパネル29の外側方、即ち、タイヤハウス63へ水分
は落下する。
水分の前記流下状態は、第2図、第3図、第5図中、
水滴で模型的に示している。
このように、エアボックス内の水分は、最終的にタイ
ヤハウス63内に排出されるので、フロントドア55及び、
フロントピラー53に、エアボックスからの排水が付着す
ることが無くなり、寒冷時での凍結に起因するドア開き
時の前述した問題や、フロントドアヒンジの腐蝕防止の
メンテナンスが早まるなどの問題は、上記実施例では解
消された。
フードリッジレインフォース23には、前記従来構造の
如き水抜き孔は不要となり、これにより、フロントピラ
ー53とフードリッジレインフォース23との結合剛性は維
持される。従って、薄板化が可能となり、重量軽減、コ
ストダウンを図ることができる。
カウルトップパネル1に形成された張出部37及びフー
ドリッジパネル29の突出部43は、カウルボックス5及び
フードリッジパネル29の曲げ及びねじり剛性を向上させ
る効果があり、この張出部37及び突出部43によってコー
ナー部31の結合剛性も強化され、車体全体の剛性向上に
寄与する。
[考案の効果] 以上によって明らかなように、この考案の構成によれ
ば、エアボックス内の水分は、ダッシュパネルアッパに
形成された排水溝にガイドされて突出部に到達し、フー
ドリッジパネルの開口部から外部に排水される。
従って、フロントドアの下部やドアヒンジの腐蝕防止
のためのメンテナンスが早まったり、ドア開時にドア前
縁部が凍結部に干渉する如き不具合はなくなった。
また、排水のために、従来構造の如き水抜き孔をフー
ドリッジレインフォースに設ける必要は無くなり、水抜
き孔のためにフロントピラーとフードリッジレインフォ
ースとの板厚増加によって結合剛性を高めなければなら
ないという従来構造の問題点は解消され、軽量化、コス
トダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例におけるエアボックスの排
水部構造を示す斜視図、第2図は第1図のA−A矢視断
面図、第3図は第1図のB−B矢視断面の端面図、第4
図は、突出部周辺の側面を示す断面図、第5図は同正面
を示す断面図、第6図は従来の排水部構造を示す側面
図、第7図は第6図のC−C矢視断面図、第8図は第6
図のD−D矢視断面図、第9図はピラーアウタアッパと
ピラーアウタロアとの関係を示す斜視図である。 1…カウルトップパネル 3…ダッシュパネルアッパ 5…カウルボックス(エアボックス) 29…フードリッジパネル 31…コーナー部、33…排水溝 43…突出部、45…開口部 R…空間、37…張出部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カウルトップパネルとダッシュパネルアッ
    パとによって構成されるエアボックスを介して空気を導
    入する自動車のエアボックスにおいて、 前記ダッシュパネルアッパの下側に結合されるダッシュ
    パネルロアの車幅方向縁部側がコーナー部を介して折り
    曲げられてタイヤハウスの一部を形成し、 フードリッジパネルの縦壁の後端が前記コーナー部にお
    いて前記ダッシュパネルロアの前面に結合され、 前記フードリッジパネルの縦壁の後端上部に、車幅内方
    向へ突出し前記ダッシュパネルロアの前面との間に、前
    記タイヤハウスへ開口部を介して連通した空間を形成す
    る突出部を設け、 前記カウルトップパネルの前面に、車体前方へ膨出して
    下端が前記突出部に結合される張出部を設け、 前記ダッシュパネルアッパに、端部がダッシュパネルア
    ッパの前縁部から前記空間へ開口された排水溝を設けた
    ことを特徴とする自動車のエアボックスの排水部構造。
JP10907389U 1989-09-20 1989-09-20 自動車のエアボックスの排水部構造 Expired - Lifetime JPH086686Y2 (ja)

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