JPH065961Y2 - 自動車のフード後部構造 - Google Patents

自動車のフード後部構造

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JPH065961Y2
JPH065961Y2 JP1988095871U JP9587188U JPH065961Y2 JP H065961 Y2 JPH065961 Y2 JP H065961Y2 JP 1988095871 U JP1988095871 U JP 1988095871U JP 9587188 U JP9587188 U JP 9587188U JP H065961 Y2 JPH065961 Y2 JP H065961Y2
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JP
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hood
engine room
hood inner
outside air
cowl
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強 道端
純 浅野
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のエンジンルームを開閉するフード
(ボンネット)の後部構造に関し、特にフード後部から
エンジンルーム内の熱気を大気に放出してエンジンスト
ールの発生を防止できるようにした構造に関する。
〔従来の技術〕
例えばコンシールド型ワイパを備えた自動車において
は、エンジンルームの上方を覆うフードの後端部と車幅
方向に延びるカウルとの間にワイパ格納用の空間を形成
し、通常は該空間内にワイパを収容して前方の視界を改
善するように構成されている。このようなコンシールド
ワイパ車におけるフードの後部構造として、従来、第4
図及び第5図に示すものがある。これはエンジンルーム
30を開閉するフード25のフードアウタ20の後端部
20aの下方に、車幅方向に延びる閉断面ボックス状の
カウル21を配設して空間部Aを形成し、この空間部A
を構成する上記カウル21のアウタパネル24にワイパ
の基部22を配設するとともに、上記アウタパネル24
の上部にフロントガラス23を配設して構成されてい
る。
ところで、上記カウルアウタパネル24には、車内に外
気を導入する導入口24aが形成されていることから、
この導入口24a内にエンジンルーム30内の臭気や熱
気が混入しないようにする必要がある。さらに、雨水や
洗車時の水が上記空間部Aからエンジンルーム30内に
侵入しないようにする必要もあり、このため上記カウル
アウタパネル24と、上記フードアウタ20の下面に配
設された横断面ハット状のフードインナ26の後端部2
0aとの間にウエザストリップ27を配設して、上記空
間部Aとエンジンルーム30とを区分けするようにして
いる(第5図(a)参照)。一方、この空間部Aとエンジ
ンルーム30とを完全に遮断すると、エンジンルーム3
0内に熱気が充満し、温度が上昇してエンジンストール
を発生させるおそれがある。従って、従来から、このエ
ンジンストールを防止するために、エンジンルーム30
内に雨水等が侵入しても部品に支障を生じない部分のウ
エザストリップ27を取り除いて連通部28を形成し、
上記エンジンルーム30と空間部Aとを連通させて熱気
を外方に放出するようにしている(第5図(b)参照)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記従来のフード後部構造では、エンジン
ルーム30内に雨水等が侵入しても可能な部分は非常に
限定されることから、第4図に示すように、例えば車幅
方向の一側端部分だけしか連通部28が形成できない場
合がある。その結果、熱気の放出量が不十分となりエン
ジンストールが発生し易くなるという問題点がある。こ
こで、上記フードに直接エンジンルームと連通する開口
を形成して熱気抜きをしてやることが考えられるが、こ
の場合は外観上の見栄えが悪化し、しかも開口部分に錆
びが生じ易いという不具合があるため採用できない。
本考案は上記従来の問題点を解決するためになされたも
ので、エンジンルーム内に雨水等が侵入するのを防止し
ながら、熱気抜き用の連通部を広範囲に形成してエンジ
ンストール等の問題を確実に解消できる自動車のフード
後部構造を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本件考案者らは、上記フードアウタとフードインナとの
取付け構造について観察したところ、両者の外周縁はヘ
ミング加工によって圧着されているものの、内周縁は溶
接痕による外観の悪化を防止するために結合されておら
ず、少し隙間があることに着目した。つまり、上記フー
ド後端部のフードインナの後壁に連通孔を形成してやれ
ば、エンジンルーム内の熱気は上記隙間から連通孔を通
って大気に放出でき、しかも上記フードインナの後端部
は横断面形状がとい状に形成されていることから、上記
連通孔から侵入した雨水は車体の両側に導びかれること
となり、エンジンルーム内へは侵入しない。その結果、
上記連通孔は外気導入口を除く部分であれば任意の箇所
に形成できることに想到し、本考案を成したものであ
る。
そこで本考案は、エンジンルームの上方を覆うフードア
ウタの下面に、略閉断面をなすようにフードインナを取
付け、該フードインナの後端部と外気導入口が形成され
たカウルアウタパネルとの間にウエザストリップを配設
してなる自動車のフード後部構造において、上記フード
インナを下方に膨出させて車幅方向に延びる樋形状と
し、上記フード後端部のフードアウタとフードインナの
前壁の上端との間に隙間を形成するとともに、フードイ
ンナの後壁の上記外気導入口との対向部を除く部分に、
熱気抜き用の連通孔を形成したことを特徴としている。
〔作用〕
本考案に係る自動車のフード後部構造によれば、フード
アウタとフードインナの前壁との間に隙間を形成し、該
フードインナの後壁の外気導入孔と対向しない部分に連
通孔を形成したので、エンジンルーム内の熱気は上記隙
間から連通孔を通って外方に放出されることとなる。し
かもこの場合、雨水等は連通孔からフードインナ内に侵
入しても、このフードインナの後端部は横断面がとい状
に形成されていることから、雨水を車体両側に導くこと
となり、エンジンルーム内に雨水等が侵入することはな
い。その結果、上記連通孔は上記外気導入口を除く部分
であればどこであっても形成することができるから、そ
れだけ熱気の放出量を増大でき、エンジンルーム内の雰
囲気温度を恒常的に下げることができ、エンジンストー
ルの発生を確実に防止できる。
また、本考案の連通孔はフードによって隠れており、外
方から見えることはなく外観の悪化を回避できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による自動車に
おけるフード後部構造を説明するためのもので、本実施
例ではコンシールドワイパ型の自動車に適用した場合を
例にとって説明する。
図において、1は本実施例のフード後部構造が適用され
た自動車であり、これは車体前後方向に延びるサイドパ
ネル2の中央部に開閉自在のドア3を配設し、このサイ
ドパネル2の上端間にルーフパネル4の側縁を接合する
とともに、車体前部にエンジンルーム5を形成して構成
されている。このエンジンルーム5の上方にはこれの上
部を覆う開閉自在のフード7が配設されており、該フー
ド7は、フードアウタ6と該アウタ6の下面に配設され
たフードインナ8とから構成されている。
上記フードアウタ6の後端部6aにおいては、上記フー
ドインナ8は車幅方向に延びる横断面ハット状になって
おり、該部分のフードインナ8の後端フランジ部8aは
上記フード6の後端周縁6bでヘミング加工によって挟
持されている。また、上記部分のフードインナ8の前端
フランジ部8bと上記フード6の下面との間には隙間B
が形成されている。さらに、上記フードインナ8の下方
には車幅方向に延び、上記両サイドパネル2に接続され
たカウル9が配設されており、該カウル9と上記フード
アウタ6の後端部6aとの間には空間部Aが形成されて
いる。上記カウル9はカウルアウタパネル10とカウル
インナパネル11とからなる閉断面状のもので、この両
パネル10,11の後部接合部12aにはウエザストリ
ップ13が配設されており、該ストリップ13はフロン
トガラス14の下縁を支持している。さらに、上記カウ
ルアウタパネル10にはワイパの基部15が装着されて
いる。
また、上記カウル9の前部接合部12bには車幅方向に
延びるウエザストリップ16が配設されており、該スト
リップ16の上面は上記フードインナ8の底壁8cに当
接している。これにより上記空間部Aとエンジンルーム
5とは区分けされている。さらに、上記カウルアウタパ
ネル10の、車両前方から見て車幅方向左側には外気導
入口10aが形成されており、該導入口10aには車内
を適切な雰囲気にする空気調和装置(図示せず)が接続
されている。
そして、上記フードインナ8の後壁8dの、上外気導入
口10aとの対向部を除く車幅方向右側には所定間隔ご
とに3つの連通孔17が形成されており、これにより連
通孔17は上記エンジンルーム5と空間部Aとを連通し
ている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例では、エンジンルーム5内の熱気は、フードア
ウタ6とフードインナ8の前壁8eとの隙間Bを通って
後壁8dの連通孔17から空間部Aを通り外方に放出さ
れる。また、雨水や洗車時の水の一部は、上記空間部A
から連通孔17を通ってフードインナ8内に入るが、こ
れは車体の両サイドに導びかれ、車外に流出し、エンジ
ンルーム5内に侵入することはない。さらに、外気導入
口10a部分には連通孔17を形成していないら、エン
ジンルーム5内の臭気や熱気が車室内に入り込むことは
ない。
このように本実施例構造によれば、フードアウタ6とフ
ードインナ8の前端フランジ部8bとの間に隙間Bを形
成し、該フードインナ8の後壁8dの外気導入口10a
との対向部を除く部分に3つの連通孔17を形成したの
で、上記連通孔17の形成範囲が拡大でき、その分熱気
の放出量を増大できるからエンジンストールの発生を防
止できる。
また、本実施例では、熱気はフードアウタ6の天井裏に
沿って放出されるので、つまり比重が小さく、上昇し易
い熱気の性質をうまく利用し、熱気が抜け易い構造にな
っているから、放出効率を向上できる。
さらに、上記連通孔17はフードアウタ6の下部に隠れ
て外部から見えないから見栄えを悪化させることはな
い。
なお、上記実施例では、カウルアウタパネル10の中央
から左側に外気導入口10aを形成し、右側に連通孔1
7を形成した場合を例にとって説明したが、本考案はこ
れらの配置関係に限られるものではなく、例えば導入口
と連通孔とを所定間をあけて交互に形成してもよい。
また、上記実施例ではコンシールドワイパ型の自動車を
例にとったが、本考案は勿論これ以外の自動車にも適用
できる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係る自動車のフード後部構造によ
れば、フードアウタと、該フードの下面に配設された樋
形状のフードインナの後端部の前壁との間に隙間を形成
し、該フードインナの後壁の外気導入口との対向部以外
の部分に連通孔を形成したので、エンジンルーム内への
水の侵入を防止しながら、エンジンルーム内の熱気抜き
孔を広範囲にわたって形成でき、エンジンストールの問
題を確実に防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による自動車に
おけるフード後部構造を説明するための図であり、第1
図は第2図のI−I線断面図、第2図はその平面図、第3
図は本実施例構造が適用された自動車の斜視図、第4図
は従来のフード後部構造を説明するための平面図、第5
図(a),(b)はそれぞれ第4図のVa−Va線断面図、V
b−Vb線断面図である。 図において、1は自動車、5はエンジンルーム、6はフ
ードアウタ、6aは後端部、7はフード、8はフードイ
ンナ、8bは前端フランジ部(前壁の上端)8cは底壁
(フードインナの後端部)、8dは後壁、10はカウル
アウタパネル、10aは外気導入口、16はウエザスト
リップ、17端は連通孔、Bは隙間である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンルームの上部開口を開閉自在に覆
    うフードアウタの下面に、該フードアウタとで略閉断面
    をなすようにフードインナを取付け、該フードインナの
    後端部と外気導入口が形成されたカウルアウタパネルと
    の間にウェザストリップを配設してなる自動車のフード
    後部構造において、上記フードインナを下方に膨出させ
    て車幅方向に延びる樋形状とし、上記フードアウタとフ
    ードインナの前壁の上端との間に隙間を形成するととも
    に、該フードインナの後壁の上記外気導入口との対向部
    を除く部分に、エンジンルームと外気とを連通する連通
    孔を形成したことを特徴とする自動車のフード後部構
    造。
JP1988095871U 1988-07-20 1988-07-20 自動車のフード後部構造 Expired - Lifetime JPH065961Y2 (ja)

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JPH0217486U JPH0217486U (ja) 1990-02-05
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6017417U (ja) * 1983-07-15 1985-02-06 株式会社日立製作所 定量払出装置
JPS6181478U (ja) * 1984-11-02 1986-05-30

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