JP3054116U - フライス盤のための洗浄ツール - Google Patents

フライス盤のための洗浄ツール

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JP3054116U
JP3054116U JP1998003343U JP334398U JP3054116U JP 3054116 U JP3054116 U JP 3054116U JP 1998003343 U JP1998003343 U JP 1998003343U JP 334398 U JP334398 U JP 334398U JP 3054116 U JP3054116 U JP 3054116U
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智晴 久保田
幸司 土屋
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キソー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライス盤による加工終了後にワーク取付治
具やワーク等に残った切粉を効果的に除去できるように
した洗浄ツールを提供する。 【解決手段】 フライス盤Mの主軸1に着脱可能に装着
されるシャンク部Sと、このシャンク部Sの先部に設け
られて少なくとも1つの噴射ノズルNを着脱可能に保持
するノズル取付部Aとを備え、前記噴射ノズルNは、前
記シャンク部S及びノズル取付部Aに跨がって形成した
切削液通路7を通して主軸1側の切削液供給路5に接続
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、切削工具が先部に着脱可能な主軸と、該主軸を回転駆動する駆動手 段と、該主軸の先端側に切削液を導く切削液供給路とを有するフライス盤におい て、加工完了後の機械各部(例えば主軸の先部、ワーク取付治具等)や、ワーク の各部に残った切粉の除去に用いられる洗浄ツールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記フライス盤では、加工完了後に、ワーク取付治具やワーク等の表面 に向けてエアブロー等の高圧気体噴射手段より高圧気体を高速で噴出させること により、加工後にワーク取付治具やワーク等に残っている切粉を勢いよく吹き飛 ばして清掃し、その清掃後に次のワークをワーク取付治具にセットするようにし ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上記のようにワークの加工完了後にエアブロー等の高速気体噴射手段 により清掃を行う場合には、次のような問題がある。 加工完了後、次のワークをセットするまでの間に、上記エアブロー等による 清掃作業を特別に行う必要があるので、加工再開までに比較的長時間を要し、作 業能率が悪い。 上記エアブロー等による清掃に伴い、フライス盤の加工域を画成する壁面、 カバー等に吹き飛ばされた切粉が付着、蓄積するため、その加工域を清潔に保ち 得ず、またその付着、蓄積した切粉に錆が発生すると該加工域を汚損する。 ワークを深穴加工するような場合に、上記エアブロー等によっては深穴内の 切粉の排出に長時間を要する。
【0004】 尚、上記問題を回避するために、例えばフライス盤による加工完了後に洗浄機 で切粉を洗浄除去することが考えられるが、この場合には、洗浄機を特別に必要 とし、しかもその洗浄機の洗浄域内に切粉が持ち込まれてしまう。
【0005】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、従来のものの上記問題を 解決することができる、フライス盤のための洗浄ツールを提供することを目的と している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の考案は、切削工具が先部に着脱可能な 主軸と、その主軸の先端側に切削液を導く切削液供給路とを有するフライス盤の ための洗浄ツールにおいて、前記主軸に着脱可能に装着されるシャンク部と、こ のシャンク部の先部に設けられて少なくとも1つの噴射ノズルを着脱可能に保持 するノズル取付部とを備え、前記噴射ノズルが、前記シャンク部及びノズル取付 部に跨がって形成した切削液通路を通して前記切削液供給路に接続されることを 特徴とし、また請求項2の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記ノ ズル取付部が、各々が少なくとも1つの噴射ノズルを着脱可能に保持する複数の ノズル取付ブロックと、これらブロックを前記シャンク部に相対取付位置及び取 付個数を任意に変更可能として固定するブロック固定手段とを有することを特徴 とし、更に請求項3の考案は、請求項2の考案の上記特徴に加えて、前記ブロッ ク取付手段が、一列に並ぶ前記複数のノズル取付ブロックと前記シャンク部の先 部とを貫通してそれらを一体的に結合可能な通しボルトを含み、前記各ノズル取 付ブロック及びシャンク部には、前記通しボルトに選択的に係合して各ノズル取 付ブロックのシャンク部に対する所定軸線回りの相対回動位置を調節し得る複数 の係合部が設けられ、前記各ノズル取付ブロックの前記所定軸線を囲む外周面に 前記噴射ノズルが開口していることを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、添付図面に例示した本考案の実施例に基づいて以下に 具体的に説明する。
【0008】 添付図面において、図1は、本考案の一実施例に係る洗浄ツールを、切削液供 給方式がセンタースルー式のフライス盤の主軸にセットした状態を示す一部破断 側面図、図2は前記洗浄ツールの拡大分解図、図3は図2の3矢視図、図4は図 2の4矢視図、図5は図2の5矢視図、図6は深孔加工用のノズル体の一例を示 す一部破断側面図、図7は、切削液供給方式がフランジスルー式のフライス盤の 主軸に前記洗浄ツールをセットした状態を示す一部破断側面図、図8は、アダプ タを用いた切削液供給方式のフライス盤の主軸に前記洗浄ツールをセットした状 態を示す一部破断側面図である。
【0009】 先ず、図1において、フライス盤Mは、図示しない回転駆動手段により回転駆 動され先端に切削工具(図示せず)のシャンク部を着脱可能に保持し得る主軸1 と、この主軸1を軸受bを介して回転自在に支持する筒状の支持体2と、ワーク 取付治具を有して加工時にワークに送り運動を与えるワーク送り機構(図示せず )とを備えている。また特に図示例のフライス盤Mは、主軸1に対し複数の切削 工具のうちの1つを選択的且つ自動的に交換可能な自動工具交換装置(図示せず )と、NC制御機能とを併せて具備しており、一般にマシニングセンターと呼ば れる。
【0010】 前記主軸1の先部には、切削工具又は洗浄ツールTを先端側でクランプするた めのミーリングチャックCが配設、支持される。このミーリングチャックCの先 部には、主軸1の軸線と同心状のスリーブ体Csが一体に形成されており、この スリーブ体Csの先細りのテーパ状外周面と、該スリーブ体Csを囲繞する締付 筒Lpの同じく先細りのテーパ状内周面とが、その各々に形成したテーパ雄,雌 ネジtm,tfを介して螺合している。またスリーブ体Csの内周側には、その 軸方向に延び且つ周方向に間隔をおいて並ぶ複数条の凹溝g又はスリットが形成 される。
【0011】 更にそのスリーブ体Csの内周面には円筒状のコレットCoが嵌合されており 、このコレットCoの基部は、図示しない係止手段によりスリーブ体Csに軸方 向相対移動不能に係止される。このコレットCoには、その軸方向に延び且つ周 方向に間隔をおいて並ぶ複数状のスリットslが基端部を除いて形成される。従 って前記締付筒Lpを締付方向に回動操作すれば、スリーブ体Csの先部側が多 少とも径方向に弾性収縮変形し、これに応じてコレットCoの先部側も同方向に 弾性収縮変形して切削工具又は洗浄ツールTのシャンク部をクランプすることが できる。
【0012】 ミーリングチャックCの基部側の外周面は、主軸1の先端に開口するテーパ状 取付孔にスプライン嵌合Spしており、更にそのチャックCの基端には係止部3 (図示例では爪状のプルスタット)が一体的に設けられ、この係止部3は、主軸 1内の公知のクランプ機構L(図示例ではプルスタットクランプ機構)に係脱可 能に係止される。従って切削工具又は洗浄ツールTのシャンク部を保持したミー リングチャックCの基端(係止部3)をクランプ機構Lを介して主軸1に係止す ることにより、切削工具又は洗浄ツールTがミーリングチャックCを介して主軸 1に一体的に固定されて該軸Sと一体に回転させることができる。
【0013】 前記主軸1の中心部には切削液供給路5が形成され、この切削液供給路5の上 流側は外部の切削液供給源4に接続され、またその下流側は前記クランプ機構L を貫通して該軸Sの先端側に延びている。切削液供給源4より切削液供給路5内 に供給された切削液は、主軸1にミーリングチャックCを介して切削工具がセッ トされた状態では切削工具やワークの被加工部に対する冷却液として切削工具の 適宜部位より噴出し、また同じく洗浄ツールTがセットされた状態では、後述す るように切粉の洗浄用として該ツールTの噴射ノズルNより噴出する。
【0014】 前記切削液供給源4は、図示例では、切削液の貯留タンク6と、そのタンク6 内の切削液を切削液供給路5側へ圧送するポンプPとから構成される。
【0015】 次に洗浄ツールTの構造を図2〜5を併せて参照して説明する。この洗浄ツー ルTは、ミーリングチャックCのコレットCoに基部Saが着脱可能に挿入保持 されるシャンク部Sと、このシャンク部Sの先部に設けられて少なくとも1つ( 図示例では7つ)の噴射ノズルN…を着脱可能に保持するノズル取付部Aとを備 えており、各噴射ノズルNは、シャンク部S及びノズル取付部Aに跨がって形成 される切削液通路7を通して主軸1内の前記切削液供給路5に接続される。
【0016】 また前記ノズル取付部Aは、図示例ではシャンク部Sの先部に一体に設けられ る基ブロックB0 と、各々複数の第1及び第2ノズル取付ブロックB1 ,B2 と 、これらノズル取付ブロックB1 ,B2 をシャンク部Sの先部(基ブロックB0 )に相対取付位置及び取付個数を任意に変更可能として固定するブロック固定手 段Fとを有している。
【0017】 略方形状に形成される前記基ブロックB0 の左右両側面及び先端面にはそれぞ れテーパネジ孔8が開口しており、これらネジ孔8には、噴射ノズルNを構成す る市販のノズル体(直進ノズル、扇進ノズル等)又は閉塞用プラグPが選択的に 螺着される。また第1及び第2ノズル取付ブロックB1 ,B2 は円盤状に形成さ れ、これらノズル取付ブロックB1 ,B2 の左右両側面及び先端面にもそれぞれ テーパネジ孔8が開口しており、これらネジ孔8にも、噴射ノズルNを構成する 市販のノズル体(直進ノズル、扇進ノズル等)又は閉塞用プラグPが選択的に螺 着される。また第2ノズル取付ブロックB1 の先端面は傾斜面fとなっており、 そこに取付けられる噴射ノズルNは、主軸1の前方に向かって左右外側方に傾斜 して切削液を噴出し得るようになっている。
【0018】 尚、各ブロックB0 ,B1 ,B2 の左右両側面にそれぞれ開口される側部ネジ 孔8は、主軸1の軸線(以下単にX軸線という)と直交する所定軸線(以下単に Y軸線)と同軸線上に配置されており、このため、後述するようにブロックB0 ,B1 ,B2 相互を結合した状態では、相隣なるブロックB0 ,B1 (又はB1 ,B2 )相互の接合面に開口する側部ネジ孔8,8相互が直接連通し、その連通 部は、該部を囲繞するように前記接合面間に介装されるシールリングOにより外 部と遮断される。
【0019】 前記ブロック取付手段Fは、一列に並ぶ複数のノズル取付ブロックB1 ,B2 とシャンク部Sの先部(図示例では基ブロックB0 )とを貫通してそれらを一体 的に結合可能な通しボルト9を有しており、その通しボルト9は、前記Y軸線又 はX軸線を挟むような配置として少なくとも2本使用することが望ましい。そし て各ブロックB0 ,B1 ,B2 には、前記通しボルト9に選択的に係合して各ノ ズル取付ブロックB1 ,B2 のシャンク部S(基ブロックB0 )に対するY軸線 回りの相対回動位置を調節し得る複数の係合部がそれぞれ設けられる。
【0020】 即ち基ブロックB0 には、Y軸線回りにX軸線に対しそれぞれ30°ずつ角変 位した4つの位置に係合部としての係合孔11と、また同じくY軸線回りに、該 Y軸線及びX軸線と直交するZ軸線に対しそれぞれ15°ずつ角変位した4つの 位置に係合部としての切欠き凹部12とが、Y軸線を中心とする同一円周上に形 成される。また各ノズル取付ブロックB1 ,B2 にも、Y軸線回りに30°ずつ 等間隔置きに係合部としての多数の係合孔13が前記同一円周上に形成(但し先 端側のネジ孔8を避けるようにして形成)される。
【0021】 而して少なくとも2本の通しボルト9を、基ブロックB0 に於ける何れかの係 合孔11又は切欠き凹部12と、各ノズル取付ブロックB1 ,B2 に於ける何れ かの係合孔13とに係合させるようにして各ブロックB0 ,B1 ,B2 を貫通さ せると共に、それらブロック相互を該ボルト9とナット14とにより締結するこ とにより、各ノズル取付ブロックB1 ,B2 を基礎ブロックB0 (従ってシャン ク部S)に対しその相対取付位置をY軸線回りに15°置きに位置調節すること が可能であり、またその各ノズル取付ブロックB1 ,B2 の取付個数も任意に変 更可能である。従ってそのノズル取付ブロックB1 ,B2 のシャンク部Sに対す る相対取付位置及び取付個数の適宜選定、即ち該ブロックB1 ,B2 の単なる組 換えにより噴射ノズルNからの切削液の吐出角度の変更や吐出範囲(従って洗浄 範囲)の変更を多様に且つ簡単容易に行うことができる。更に個々のブロックB 0 ,B1 ,B2 においてネジ孔8への噴射ノズルN又は閉塞用プラグPの取付態 様を適宜変更することによっても切削液の吐出角度の変更や吐出範囲の変更を行 うことができる。
【0022】 また特にブロック取付手段Fを図示例のような通しボルト9及びナット14と 、各ブロックB0 ,B1 ,B2 の複数の係合部11…,12…,13…との組み 合わせ構造とすれば、比較的簡単な取付構造でノズル取付ブロックB1 ,B2 の 組み換えを難なく迅速に行うことができ、コスト節減や組換え作業性の向上に寄 与することができる。
【0023】 また各ブロックB0 ,B1 ,B2 のネジ孔8には、市販のノズル体N又は閉塞 用プラグPの他、任意に製作されたノズル体、例えば図6に示すような深孔加工 用の軸状ノズル体Nの基部を螺着するようにしてもよく、この場合には、深孔加 工による被加工部に付着した切粉を、深孔に緩く挿通させた軸状ノズル体Nの先 部に設けた3方向のノズル孔15からの噴出液で効率よく洗浄除去することがで きる。而してこの実施例では、任意製作のノズル体Nが本考案の噴射ノズルを構 成する。
【0024】 次に、この実施例の作用について説明する。フライス盤Mによる切削加工は、 従来周知のようにワークWを図示しないワーク取付治具を介してワーク送り機構 にセットする一方、主軸1の先端にミーリングチャックCを介して適当な切削工 具をセットし且つ該主軸1を回転駆動させた状態で、該ワークに適当な送り運動 を与えながら行われる。このようなフライス加工に伴いワークWの被加工部やそ の周辺部、フライス盤Mの各所、例えばミーリングチャックC周辺や周囲壁面、 ワーク取付治具等に切粉が多量に付着する。
【0025】 そこで所定の切削加工が終了すると、フライス盤M(本実施例ではマシニング センター)に付属の自動工具交換装置を作動させることにより切削工具がミーリ ングチャックCと共に主軸1より取り外され、次いで洗浄ツールTのシャンク部 Sが別のミーリングチャックCと共に主軸1に装着される。しかる後、主軸1を 回転させて洗浄ツールTを回転駆動すると共に、切削液供給源4におけるポンプ Pの運転を開始させると、該供給源4から切削液供給路5及び洗浄ツールT内の 切削液通路7を経て各噴射ノズルNへ加圧された切削液が供給され、この切削液 は、各噴射ノズルNからワークWの被加工部やフライス盤Mの各部にそれぞれ噴 射されるため、該部に付着した切粉が効果的に洗浄除去される。
【0026】 したがって、従来のようにエアブロー等の高圧気体噴射手段を特別に用いて清 掃作業を行わなくても切粉を除去することができるため、加工完了から次のワー クをセットするまでの間の時間を極力短縮して加工を迅速に再開させることがで き、しかも上記エアブロー等による清掃作業を省略可能としたことにより、フラ イス盤Mの加工域を画成する壁面等への切粉の付着、蓄積を効果的に回避できる ため、その加工域が常に清潔且つ綺麗に保たれる。更にフライス盤Mにおいて切 粉の洗浄工程も実施し得るため、洗浄機による洗浄工程が不要となる。更にまた 噴射ノズルN…を、性能特性の異なる他の噴射ノズルに交換するだけで、その噴 射態様を簡単且つ容易に変更することができるから、例えば切削液供給源4の供 給性能やワークの加工態様等に合わせて最適の噴射ノズルを選択可能となり、常 に的確な洗浄効果が得られる。
【0027】 また図7は、切削液供給方式がフランジスルー式のフライス盤Mの主軸1に洗 浄ツールTをセットした状態を示している。このフライス盤Mにおいては、主軸 1内を通ってその先端側に向かう切削液供給路5が、ミーリングチャックCを迂 回するようにして主軸1の先端面に開口しており、その開口部がチャックC内の 連絡通路16を経て洗浄ツールTのシャンクS内の切削液通路7に連通する。而 してこの実施例でも、前実施例と同様の作用効果が期待できる。
【0028】 また図8は、アダプタを用いた切削液供給方式のフライス盤Mの主軸1に洗浄 ツールTをセットした状態を示している。このフライス盤Mにおいては、主軸1 先端のミーリングチャックCにアダプタAdが相対回転自在に取付けられており 、このアダプタAd内に形成された切削液供給路5の上流端は、主軸1外の外部 配管17を経て切削液供給源4に接続され、またその下流端は、洗浄ツールTの シャンクS内の切削液通路7に連通する。而してこの実施例でも、前実施例と同 様の作用効果が期待できる。
【0029】 以上本考案の実施例について説明したが、本考案は、その実施例に限定される ことなく、種々の設計変更が可能である。例えば、前記実施例では、フライス盤 MとしてNC制御機能と自動工具交換機能とを具備したマシニングセンターを使 用し、予め設定されたプログラムに基づいて機械加工終了後に切削工具と洗浄ツ ールTの交換を自動的に行い、洗浄を自動化できるようにしたものを示したが、 本考案では、切削加工の終了後に切削工具と洗浄ツールとの交換を手作業で行う ようにしてもよく、この場合、図示例のように切削工具又は洗浄ツールTをミー リングチャックCごと主軸1より取外してもよいし或いはミーリングチャックC を主軸1に固定したまま該チャックCより切削工具又は洗浄ツールTを直接取外 すようにしてもよい。
【0030】 また前記実施例では、各ブロックB0 ,B1 ,B2 に形成されるネジ孔8をテ ーパネジ孔としたが、本考案では通常のネジ孔としてもよい。更に前記実施例で は、洗浄ツールTのシャンク部Sと一体の基ブロックB0 に第1,第2ノズル取 付ブロックB1 ,B2 を結合してノズル取付部Aとしたものを示したが、第1, 第2ノズル取付ブロックB1 ,B2 の何れか一方を省略してノズル取付部Aを構 成してもよく、更に第1,第2ノズル取付ブロックB1 ,B2 の両方を省略して (従って基ブロックB0 単独で)ノズル取付部Aを構成してもよい。
【0031】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、フライス盤による切削加工終了後に主軸に洗浄 ツールを装着して、該ツールの噴射ノズルから切削液を噴出させることにより、 ワーク取付治具やワーク等に残った切粉を洗い流して除去できるようにしたので 、従来のようにエアブロー等の高圧気体噴射手段を特別に用いて清掃作業を行わ なくても切粉を効果的に除去することができ、従って加工完了から次のワークを セットするまでの間の時間を極力短縮して加工を迅速に再開させることができ、 作業能率の向上が図られる。しかも上記エアブロー等による清掃作業を省略可能 としたことにより、フライス盤の加工域を画成する壁面等への切粉の付着、蓄積 を効果的に回避することができるため、その加工域を常に清潔且つ綺麗に保つこ とができる。またワークに深穴加工を行うような場合でも、その深穴内の切粉を 切削液により迅速に洗浄排出することができ、更にフライス盤で切粉の洗浄工程 も実施し得るため、洗浄機による洗浄工程が不要となる。更にまた噴射ノズルを 、性能特性の異なる他の噴射ノズルに交換するだけで、その噴射態様を簡単且つ 容易に変更可能であることから、例えば切削液供給源の供給性能やワークの加工 態様等に合わせて最適の噴射ノズルを選択でき、的確な洗浄効果が得られる。
【0032】 また特に請求項2の考案によれば、ノズル取付部が、少なくとも1つの噴射ノ ズルを着脱可能に保持する複数のノズル取付ブロックと、これらブロックをシャ ンク部に相対取付位置及び取付個数を任意に変更可能として固定するブロック固 定手段とを有するので、ノズル取付ブロックのシャンク部に対する相対取付位置 及び取付個数の適宜選定、即ち該ブロックの単なる組換えにより、噴射ノズルか らの切削液の吐出角度変更や吐出範囲(従って洗浄範囲)の変更を多様に且つ容 易に行うことができる。
【0033】 更に請求項3の考案によれば、ブロック取付手段は、一列に並ぶ複数のノズル 取付ブロックとシャンク部の先部とを貫通してそれらを一体的に結合可能な通し ボルトを含み、各ノズル取付ブロック及びシャンク部には、通しボルトに選択的 に係合して各ノズル取付ブロックのシャンク部に対する所定軸線回りの相対回動 位置を調節し得る複数の係合部が設けられ、各ノズル取付ブロックの所定軸線を 囲む外周面に噴射ノズルが開口するので、比較的簡単な取付構造でノズル取付ブ ロックの前記組換えを難なく迅速に行うことができ、コスト節減や組換え作業性 の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る洗浄ツールを、切削液
供給方式がセンタースルー式のフライス盤の主軸にセッ
トした状態を示す一部破断側面図
【図2】前記洗浄ツールの拡大分解図
【図3】図2の3矢視図
【図4】図2の4矢視図
【図5】図2の5矢視図
【図6】深孔加工用のノズル体の一例を示す一部破断側
面図
【図7】切削液供給方式がフランジスルー式のフライス
盤の主軸に前記洗浄ツールをセットした状態を示す一部
破断側面図
【図8】アダプタを用いた切削液供給方式のフライス盤
の主軸に前記洗浄ツールをセットした状態を示す一部破
断側面図
【符号の説明】
A・・・・・ノズル取付部 B1 ,B2 ・・ノズル取付ブロックとしての第1及び第
2ノズル取付ブロック F・・・・・ブロック取付手段 M・・・・・フライス盤 N・・・・・噴射ノズル T・・・・・洗浄ツール S・・・・・シャンク部 W・・・・・ワーク Y・・・・・所定軸線としてのY軸線 1・・・・・主軸 5・・・・・切削液供給路 7・・・・・切削液通路 8・・・・・ネジ孔 9・・・・・通しボルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具が先部に着脱可能な主軸(1)
    と、その主軸(1)の先端側に切削液を導く切削液供給
    路(5)とを有するフライス盤(M)のための洗浄ツー
    ルにおいて、 前記主軸(1)に着脱可能に装着されるシャンク部
    (S)と、このシャンク部(S)の先部に設けられて少
    なくとも1つの噴射ノズル(N)を着脱可能に保持する
    ノズル取付部(A)とを備え、 前記噴射ノズル(N)は、前記シャンク部(S)及びノ
    ズル取付部(A)に跨がって形成した切削液通路(7)
    を通して前記切削液供給路(5)に接続されることを特
    徴とする、フライス盤のための洗浄ツール。
  2. 【請求項2】 前記ノズル取付部(A)は、各々が少な
    くとも1つの噴射ノズル(N)を着脱可能に保持する複
    数のノズル取付ブロック(B1 ,B2 )と、これらブロ
    ック(B1 ,B2 )を前記シャンク部(S)に相対取付
    位置及び取付個数を任意に変更可能として固定するブロ
    ック固定手段(F)とを有することを特徴とする、請求
    項1に記載のフライス盤のための洗浄ツール。
  3. 【請求項3】 前記ブロック取付手段(F)は、一列に
    並ぶ前記複数のノズル取付ブロック(B1 ,B2 )と前
    記シャンク部(S)の先部とを貫通してそれらを一体的
    に結合可能な通しボルト(9)を含み、前記各ノズル取
    付ブロック(B1 ,B2 )及びシャンク部(S)には、
    前記通しボルト(9)に選択的に係合して各ノズル取付
    ブロック(B1 ,B2 )のシャンク部(S)に対する所
    定軸線(Y)回りの相対回動位置を調節し得る複数の係
    合部(11,12,13)が設けられ、前記各ノズル取
    付ブロック(B1 ,B2 )の前記所定軸線(Y)を囲む
    外周面に前記噴射ノズル(N)が開口していることを特
    徴とする、請求項2に記載のフライス盤のための洗浄ツ
    ール。
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