JPH0856599A - から揚げ粉 - Google Patents

から揚げ粉

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JPH0856599A
JPH0856599A JP6216659A JP21665994A JPH0856599A JP H0856599 A JPH0856599 A JP H0856599A JP 6216659 A JP6216659 A JP 6216659A JP 21665994 A JP21665994 A JP 21665994A JP H0856599 A JPH0856599 A JP H0856599A
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JP
Japan
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starch
solubility
swelling degree
fried
pregelatinized
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JP6216659A
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English (en)
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Tomonori Nagao
知紀 長尾
Haruko Sasakura
治子 笹倉
Akira Shigeta
明 繁田
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラッとした食感の衣を有し、しかも食品材
料が多汁感のある状態で調理できるから揚げ粉を提供す
る。 【構成】 溶解度が30%以下で、膨潤度が10%以上
の粉末状α化澱粉を含有することを特徴とするから揚げ
粉。但し、上記溶解度及び膨潤度は、試料を無水換算で
1g精秤し、これを遠心分離管にとり、メチルアルコー
ル1mlで含浸させ、攪拌下、これに25℃の純水を加
え50mlとし、これを25℃で1時間振盪する。振盪
後、直ちに4500rpm で25℃で30分間遠心分離を行
い、遠心分離後の上清みを秤量瓶にとり、110℃で3
時間、20mmHg下で減圧乾燥した後、秤量し、上清乾燥
重量を求め、また沈殿部重量を求める。得られた値をそ
れぞれ下記式に導入して算出した値である。溶解度(S)
(%)=(上清乾燥重量(mg /1000)×100 、膨潤度(%)
=沈殿部重量(mg)/[1000×{(100-S )/100}]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、から揚げ粉に関する。
特に本発明は、調理後の食品材料(種)の食感、及び衣
の食感が改良されたから揚げを作ることができる、から
揚げ粉に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、から揚は、鶏肉や魚介類などの
食品材料(種とも言う)に小麦粉、澱粉等に調味料、香
辛料、そして色素等を配合した粉(以下、から揚げ粉)
をまぶし、油で揚げたものをいう。から揚げ粉は、通常
食品材料の表面の水分を利用して付着させるが、食品材
料によっては外部からその表面に付けた水や液卵等を利
用して付着させる。このようにして下ごしらえしたから
揚げの表面は、から揚げ粉がその表面に均一に付着さ
れ、また食品材料の水分が滲み出してその表面がベタ付
かないことが製造上、また作業上からも好ましい。また
加熱調理中においては、から揚げ粉で形成される衣が容
易に離脱することなく、更に加熱調理後においては、得
られた調理品は、揚げむらがなく、衣がカラッとしてい
て歯ごたえが良く、一方食品材料自体は水分の過剰な流
出がなく、柔らかく、多汁感(ジューシー感)のあるこ
とが望ましい。
【0003】従来、上記のようなから揚げを作る際の作
業性が良く、また食感の良いから揚げが揚げられるよう
に、から揚げ粉の検討が種々行われている。例えば、膨
化処理して粉砕した米粉を用いる方法(特開昭62−2
28244号公報)、膨化処理した小麦粉を用いる方法
(特開平4−11857号公報)などを挙げることがで
きる。また溶解度を5〜10%、膨潤度を6%以上とな
るように加工した膨化成形アルファー化小麦粉を主成分
とした揚げ物衣用バッターミックス(特開昭58−19
3666号公報)、あるいは米粉、コーンフラワー、骨
粉、卵殻の粉末、及び食用カルシウム粉末の中から選ば
れたもの、ガム類、及びα化澱粉(α化度30%以上)
を含むフライ下地粉(特開昭62−228243号公
報)なども提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような膨化処理して粉砕した米粉やα化度30%以上の
小麦粉等を用いることによって、一般に吸湿性が上昇
し、衣の付着性は向上するが、特に調理後のから揚げの
衣のカラッとした食感や食品材料(種)の多汁感におい
ては充分ではなく、更に検討の必要がある。
【0005】本発明の目的は、下ごしらえが容易にで
き、また食感の良いから揚げを揚げるために必要とされ
る種々の性能を備えたから揚げ粉を提供することであ
る。特に、本発明においては、カラッとした食感の衣を
有し、しかも食品材料が多汁感のある状態で調理できる
から揚げ粉を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な衣や食品材料の食感が付与されるようなから揚げ粉を
求めて鋭意検討を行った。それによると、衣のカラッと
した食感や食品材料の多汁感が保たれるのは、食品材料
の表面に水分を吸収して付着したα化澱粉の粒子は、溶
解することなく粒子の形状を保ったまま膨潤するような
特性を有するものが好適であることがわかった。このよ
うな性質によって加熱調理により歯切れの良い衣が得ら
れると共に、食品材料の表面を覆った澱粉粒子によって
食品材料中の水分の蒸散が適度にコントロールされるた
め、食品材料自体は、より多汁感のあるものとなると考
えられる。本発明者は、上記のような着想に基き研究を
進めた結果、溶解度が比較的低く、かつ膨潤度の高い、
前記で規定するような、特定のα化澱粉を用いることに
より、目的のから揚げができることを見出し、本発明を
完成させたものである。
【0007】本発明は、溶解度が30%以下で、膨潤度
が10%以上の粉末状α化澱粉を含有することを特徴と
するから揚げ粉にある。但し、上記溶解度及び膨潤度
は、下記(1)〜(5)の手順で求めた試料の上清乾燥
重量と沈殿部重量をそれぞれ下記式に導入して算出した
値である。 溶解度(S)(%)=(上清乾燥重量(mg)/100
0)×100 膨潤度(%)=沈殿部重量(mg)/[1000×{(1
00−S)/100}] (1)試料を無水換算で1g精秤し、これを遠心分離管
にとり、メチルアルコール1mlで含浸させ、攪拌下、
これに25℃の純水を加え50mlとする。 (2)上記遠心分離管を25℃で1時間振盪する。 (3)振盪後、直ちに4500rpmで25℃で30分
間遠心分離を行う。 (4)遠心分離後の上清みを秤量瓶にとり、110℃で
3時間、20mmHg下で減圧乾燥した後、秤量し、上
清乾燥重量を求める。 (5)沈殿部重量を求める。 なお、上記溶解度及び膨潤度の測定方法は、中村道徳、
貝沼圭二編、生物化学実験法19(「澱粉・関連糖質実
験法」、VIII、P.279−280、学会出版センタ
ー、1989年刊行)を利用したものである。
【0008】本発明は、以下の態様であることが好まし
い。 (1)α化澱粉が、馬鈴薯澱粉、コーン澱粉、及び小麦
粉澱粉からなる群より選ばれる少なく一種のものであ
る。 (2)α化澱粉が、架橋α化澱粉である。 (3)溶解度が、4%以下である。 (4)膨潤度が、15〜25%(特に18〜25%)で
ある。 (5)から揚げ粉に、本発明に係るα化澱粉が少なくと
も25重量%以上(好ましくは30重量%以上、特に6
0重量%以上)含まれている。
【0009】以下、本発明のから揚げ粉について説明す
る。本発明のから揚げ粉は、前記で規定した溶解度が3
0%以下で、膨潤度が10%以上の粉末状のα化澱粉を
含有する。本発明において、上記の粉末状のα化澱粉は
特に制限なく、種々の澱粉原料を用いることができる。
例えば、コーン澱粉、小麦粉澱粉、馬鈴薯澱粉、米澱
粉、タピオカ澱粉、そしてサツマイモ澱粉などを挙げる
ことができる。これらの中では馬鈴薯澱粉、コーン澱
粉、及び小麦粉澱粉が好ましい。本発明においては、上
記の澱粉は、架橋澱粉であることが好ましい。架橋澱粉
は、従来から公知のものであり、通常澱粉と架橋剤(リ
ン酸塩等)をアルカリ存在下で架橋反応を起こさせ、中
和、洗浄することにより製造されたものである。架橋澱
粉は、一般に架橋度が増すにつれて溶解度、膨潤度は共
に低下する傾向にあり、本発明ではこれらの値に基づい
て架橋度を調整する。
【0010】上記の澱粉のα化は、公知の方法が利用で
きる。例えば、澱粉の水懸濁液を加熱ドラムのロールに
通して加熱し、得られた乾燥フィルムを粗砕し、粉末化
するホットロール法、あるいは射出成形機を用いて膨潤
させた澱粉を加熱しながら加圧、射出するエクストルー
ダー法を挙げることができる。また溶剤法、ホットプレ
ート法などを利用することもできる。本発明で用いる特
定の溶解度、膨潤度を持つα化澱粉は、原料とする澱粉
の架橋度、澱粉をα化するための条件(例えば、加熱温
度、加熱時間、圧力、あるいは回転数等)を調整するこ
とにより得ることができる。
【0011】本発明においては、用いるα化澱粉の溶解
度は、10%以下であることが好ましく、更に好ましく
は、5%以下、特に4%以下である。また膨潤度は、1
0〜25%であることが好ましく、更に好ましくは、1
5〜25%、特に18〜25%である。なお、α化度
は、通常上記のα化の操作によって85%以上(好まし
くは90%以上)となる。本発明のおいてもこのような
α化度のものを使用することが好ましい。
【0012】本発明では、市販のα化澱粉の中から本発
明で規定する、溶解度、膨潤度を持つα化澱粉を選択し
て使用することができる。また本発明で規定する、溶解
度、膨潤度を持つα化澱粉であれば種類の異なるα化澱
粉を二種以上を組み合わせて用いることもできる。本発
明のから揚げ粉には、上記特徴のα化澱粉が少なくとも
25重量%以上含まれるように調製することが好まし
く、更に好ましくは30重量%以上、特に60重量%以
上である。なお、本発明のから揚げ粉には、上記特徴の
α化澱粉の他に、α化されていない澱粉や米粉などの穀
粉を加えても良い。本発明では、本発明に係るα化馬鈴
薯澱粉と米粉又はコーン澱粉、本発明に係るα化コーン
澱粉と小麦粉澱粉、本発明に係るα化小麦粉澱粉と馬鈴
薯澱粉の組み合わせからなるから揚げ粉が好ましく用い
ることができる。
【0013】本発明のから揚げ粉は、特徴とする上記の
物性を有するα化澱粉を用いること以外は、従来のから
揚げ粉と同様に調味料、香辛料、及び色素などを加えて
混合し、調製することができる。調味料としては、例え
ば、食塩、糖類(例、単糖類、二糖類、オリゴ糖、糖ア
ルコール)、粉末醤油、化学調味料(例、アミノ酸系調
味料、核酸系調味料)、及び天然エキス(例、肉エキ
ス、野菜エキス、酵母エキス)を挙げることができる。
香辛料としては、例えば、胡椒粉末(ホワイトペパー、
ブラックペパー、レッドペパー)、ガーリックパウダ
ー、ジンジャーパウダー、オニオンパウダー、唐辛子粉
末、および各種香草粉末(タイム、グローブ)を挙げる
ことができる。また色素としては、例えば、パブリカ色
素、及びアナトー色素を挙げることができる。
【0014】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を示し、本発明を
更に具体的に説明する。 [実施例1]下記の表1に示すようなα化澱粉を用いて
下記の表2に示すような配合のから揚げ粉(試料)を調
製し、これを鶏もも肉に30gまぶした。下ごしらえし
たから揚げを油(温度165℃)で4分間揚げた。な
お、以下で用いた澱粉等の膨潤度及び溶解度は、前述し
た定義式に従い算出した値である。またα化度は、下記
式により算出した。 α化度(%)=(25℃の膨潤度/加熱時の膨潤度)×
100 但し、「25℃の膨潤度」は、前記溶解度と膨潤度の定
義式により算出した値であり、「加熱時の膨潤度」は、
前記溶解度と膨潤度の測定操作(2)において、(1)
で得た遠心分離管を水の蒸散を防ぎながら95℃で、3
0分間加熱したものを用いた以外は、前記溶解度と膨潤
度の測定操作と同様にして算出した値である。
【0015】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 澱粉の種類 溶解度(%) 膨潤度(%) α化度(%) ──────────────────────────────────── α化馬鈴薯澱粉I 4.5 20.2 100 α化馬鈴薯澱粉II 0 13.0 100 α化コーン澱粉 3.7 12.2 93.8 α化小麦粉澱粉 9.8 11.5 92.0 α化米澱粉 0.1 14.8 89.7 ────────────────────────────────────
【0016】得られたから揚げの衣の食感、及び鶏肉の
食感の官能評価を行った。また、油の汚れを目視により
評価した。油汚れは、サラダ油400gに対して、鶏も
も肉を約480g揚げた後、油の状態を鍋上から観察す
ることにより評価した。
【0017】から揚げの衣の食感及び鶏肉の食感、そし
て油汚れの評価基準は、それぞれ以下の通りである。 衣の食感の評価基準 AA:全体にカラッとしていて殆どべたつきはない。 A:一部カラッとしないところがあるが、べたつきは少
ない。 B:全体にカラッとした感じが不足し、ややべたつく
が、許容範囲である。 C:全体にカラッとした感じがなく、べたつく。 D:全体にカラッとした感じがなく、べたつきがひど
い。
【0018】肉の食感の評価基準 AA:非常に柔らかく、多汁感もある。 A:柔らかいが、多汁感がやや不足している。 B:やや硬くて多汁感がやや不足している。 C:やや硬くてぱさつく。 D:硬くてぱさつきもひどい。
【0019】油汚れの評価基準 AA:油カスが殆どなく澄んでいる。 A:油カスがやや多いが、澄んでいる。 B:油カスがやや多く、やや濁っている。 C:油カスが多く、濁っている。 D:油カスがかなり多く、濁りがひどい。 結果を表2に示す。
【0020】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── 本発明試料No. 配合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ──────────────────────────────────── α化馬鈴 80 70 60 30 53 35 − − − − 薯澱粉I α化馬鈴 − − − − − − 70 30 40 30 薯澱粉II ──────────────────────────────────── 米粉 − − − − 17 35 − − − − コーン澱粉 − − − − − − − − 20 30 ──────────────────────────────────── 粉末醤油 8 12 16 − − − 12 − 16 − 食塩 7 10 13 20 8 8 10 10 13 10 粉糖 2 2 2 11 4 4 2 6 2 4 香辛料 2 2 2 11 4 4 2 6 2 6 その他 1 4 7 28 14 14 4 38 7 20 ──────────────────────────────────── (評価) 油汚れ AA AA A B AA A A B B B 衣の食感 A AA AA A A AA A A A A 肉の食感 AA AA AA A AA A AA AA A A 総合評価 A AA AA A A A A A A A ────────────────────────────────────
【0021】上記の表2の結果から、本発明に従う溶解
度、膨潤度を有するα化澱粉を使用することにより、
衣、肉の食感の良いから揚を作ることができる。また油
汚れも少なく、調理もし易い。特に溶解度が5%以下
で、膨潤度が20%以上のα化馬鈴薯澱粉Iを使用する
ことで更に食感の良いから揚げを作ることができる。ま
たα化馬鈴薯澱粉Iに米粉を加えた場合にも好ましい結
果が得られる。
【0022】[実施例2]下記の表3に示すようなα化
澱粉を用いて下記の表4に示すような配合のから揚げ粉
(試料)を調製し、上記実施例1と同様にしてから揚げ
を揚げた。そして同様に評価した。結果を表4に示す。
【0023】
【表3】 表3 ──────────────────────────────────── 澱粉の種類 溶解度(%) 膨潤度(%) α化度(%) ──────────────────────────────────── α化コーン澱粉 3.7 12.2 93.8 α化小麦粉澱粉 9.8 11.5 92.0 α化米澱粉 0.1 14.8 89.7 ────────────────────────────────────
【0024】
【表4】 表4 ──────────────────────────────────── 本発明試料No. 配合 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ──────────────────────────────────── α化コーン70 30 40 30 − − − − − − 澱粉 α化小麦粉 − − − − 70 40 60 45 30 − 澱粉 α化米澱粉 − − − − − − − − − 70 ──────────────────────────────────── 小麦澱粉 − − − 30 − − − − − − 馬鈴薯澱粉 − − − − − − 30 45 60 − コーン澱粉 − − − − − − − − − 30 ──────────────────────────────────── 粉末醤油 12 − − 16 12 − − − − 12 食塩 10 20 10 13 10 10 2 2 2 10 粉糖 2 11 4 2 2 6 2 2 2 2 香辛料 2 11 6 2 2 6 2 2 2 2 その他 4 28 20 7 4 38 4 4 4 4 ──────────────────────────────────── (評価) 油汚れ A B A B B C A A B A 衣の食感 A A A A AA A A B A B 肉の食感 AA A A A AA AA AA A A A 総合評価 A A A A A A A A A A ────────────────────────────────────
【0025】上記の表4の結果から、本発明に従う溶解
度、膨潤度を有するα化澱粉を使用することにより、
衣、肉の食感の良いから揚を作ることができる。
【0026】[比較例1]下記の表5に示すようなα化
澱粉、α化小麦粉を用いて下記の表6に示すような配合
のから揚げ粉を作り、前記実施例1と同様にしてから揚
げを作った。そして同様に評価した。結果を表6に示
す。
【0027】
【表5】 表5 ──────────────────────────────────── α化澱粉、α化小麦粉の種類 溶解度(%) 膨潤度(%) α化度(%) ──────────────────────────────────── α化馬鈴薯澱粉III 24.5 8.4 98.8 α化コーン澱粉II 34.3 12.4 100 α化ワキシーコーン澱粉I 64.7 10.4 92.9 α化ワキシーコーン澱粉II 31.4 9.7 94.2 α化小麦粉I 6.0 8.1 86.2 α化小麦粉II 13.0 7.4 91.4 部分α化コーン澱粉 0 5.7 79.1 ────────────────────────────────────
【0028】
【表6】 表6 ──────────────────────────────────── 比較試料No. 配合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ──────────────────────────────────── α化馬鈴 70 35 − − − − − − − 薯澱粉III α化コーン − − 70 30 − − − − − 澱粉II α化ワキシー− − − − 70 − − − − コーン澱粉I α化ワキシー− − − − − 70 − − − コーン澱粉II α化小麦粉I− − − − − − 70 − − α化小麦粉II− − − − − − 70 − 部分α化 − − − − − − − − 70 コーン澱粉 ──────────────────────────────────── 米粉 − 35 − 30 − − − − − ──────────────────────────────────── 粉末醤油 12 12 12 16 12 12 12 12 12 食塩 10 10 10 10 10 10 10 10 10 粉糖 2 2 2 2 2 2 2 2 2 香辛料 2 2 2 2 2 2 2 2 2 その他 4 4 4 7 4 4 4 4 4 ──────────────────────────────────── (評価) 油汚れ A B A B A B B B C 衣の食感 D C A C A B B B B 肉の食感 A A C A D D B A A 総合評価 C B B B C C B B B ────────────────────────────────────
【0029】上記の表6の結果から、溶解度30%以下
で、かつ膨潤度10%以上の条件を満たさないα化澱粉
やα化小麦粉を使用しても、衣、肉の食感の良いから揚
を作ることができない。
【0030】[比較例2]下記の表7に示すような、米
粉や澱粉を用いて、表に示すような配合のから揚げ粉を
作り、前記実施例1と同様にしてから揚げを作った。そ
して同様に評価した。結果を表7に示す。
【0031】
【表7】 表7 ──────────────────────────────────── 溶解度 膨潤度 α化度 比較試料No. 配合 (%) (%) (%) 10 11 12 13 14 ──────────────────────────────────── 米粉 2.9 0 21.5 70 52 − − − コーン 1.9 0 23.0 − − 70 − − 澱粉 馬鈴薯 1.8 3.6 24.4 − − − 70 − 澱粉 小麦澱粉 1.8 0 22.3 − 18 − − 70 澱粉 ──────────────────────────────────── 粉末醤油 12 12 12 12 12 食塩 10 10 10 10 10 粉糖 2 2 2 2 2 香辛料 2 2 2 2 2 その他 4 4 4 4 4 ──────────────────────────────────── (評価) 油汚れ B B D A A 衣の食感 D A C D B 肉の食感 B B A B B 総合評価 C B C C B ────────────────────────────────────
【0032】上記の表7の結果から、通常の澱粉(α化
されていない澱粉)は、本発明で必要とされる条件(溶
解度30%以下で、かつ膨潤度10%以上のα化澱粉)
を満たしておらず、従って、本発明のように衣、肉の食
感の良いから揚を作ることができない。また米粉を用い
た場合でも上記と同様に衣、肉の食感の良いから揚を作
ることができない。
【0033】
【発明の効果】特定の溶解度と膨潤度を有するα化澱粉
を含む本発明に従うから揚げ粉を使用することにより、
カラッとした食感の衣が得られる共に、食品材料自体も
柔らかく、多汁感のあるから揚げを作ることができる。
また油汚れも比較的少なく、作業性も良い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解度が30%以下で、かつ膨潤度が1
    0%以上の粉末状α化澱粉を含有することを特徴とする
    から揚げ粉。但し、上記溶解度及び膨潤度は、下記
    (1)〜(5)の手順で求めた試料の上清乾燥重量と沈
    殿部重量をそれぞれ下記式に導入して算出した値であ
    る。 溶解度(S)(%)=(上清乾燥重量(mg)/100
    0)×100 膨潤度(%)=沈殿部重量(mg)/[1000×{(1
    00−S)/100}] (1)試料を無水換算で1g精秤し、これを遠心分離管
    にとり、メチルアルコール1mlで含浸させ、攪拌下、
    これに25℃の純水を加え50mlとする。 (2)上記遠心分離管を25℃で1時間振盪する。 (3)振盪後、直ちに4500rpmで25℃で30分
    間遠心分離を行う。 (4)遠心分離後の上清みを秤量瓶にとり、110℃で
    3時間、20mmHg下で減圧乾燥した後、秤量し、上
    清乾燥重量を求める。 (5)沈殿部重量を求める。
  2. 【請求項2】 溶解度が5%以下である請求項1に記載
    のから揚げ粉。
  3. 【請求項3】 膨潤度が10〜25%である請求項1に
    記載のから揚げ粉。
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