JP2552095B2 - 澱粉由来の食品用素材およびこれを用いた食品 - Google Patents

澱粉由来の食品用素材およびこれを用いた食品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は澱粉由来の食品用素材お
よびこれを用いた食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から畜肉あるいは魚肉加工食品など
の油脂を含み熱処理される食品において、つなぎ・油脂
分離防止・ドリップ防止の目的で分離大豆蛋白、グルテ
ンなどの植物性蛋白質あるいは澱粉等の食品用素材が用
いられている。中でも、ハンバ−グ、肉団子、ギョウ
ザ、シュウマイ、畜肉ソ−セ−ジ、ハム、魚肉ソ−セ−
ジなどの油脂を比較的多く含む食品においては、加工中
あるいは保存中の油脂分離やドリップによる作業性の低
下あるいは歩留りの低下が大きいため、これらの食品用
素材の添加が必須となっている。
【0003】しかし、これらの食品用素材は以下のよう
な欠点を有している。即ち、植物性蛋白質ではつなぎ・
油脂分離防止・ドリップ防止に対して優れた効果を発揮
するが、価格が高いので経済的な面から多量に用いられ
ない。また、加熱により弾力性が増しガム様の食感を呈
するため食味が損なわれる上に、蛋白質特有の匂いや色
・味も食味を低下させるため、植物性蛋白質の使用は好
まれない。また、通常のアミロ−ス含量が25%以下の
α化澱粉では、保水性はあるが保油性がないため油脂分
離防止の効果が極めて低く、また糊っぽいため食感が損
なわれる。このため油脂を含み熱処理される食品、例え
ばハンバ−グ、ギョウザ、シュウマイ、肉団子、畜肉ソ
−セ−ジ、ハム、魚肉ソ−セ−ジなどの畜肉および魚肉
加工食品やバッタ−フライ食品、パン粉のまぶされた食
品などの油調理食品の食味・食感の低下を伴わず、つな
ぎ・油脂分離防止・ドリップ防止に対して優れた効果を
発揮し、かつ、ゲルの弾力性が良好で作業性を向上しう
る安価な食品用素材が望まれている。
【0004】一方、従来よりハイアミロ−ス澱粉が食品
に用いられている例は数多く知られている。未加工のハ
イアミロ−ス澱粉を食品に利用している例として、製麺
原料にハイアミロ−ス澱粉を添加することにより麺の
“あし”と“こし”を強くし、食感を改善するととも
に、調理後の“のび”や“ふやけ”をおさえることをね
らったもの(特公昭50−39128号公報)、あるい
はレトルト食品のような高温処理する食品にハイアミロ
−ス澱粉を添加することにより食品の“あし”と“こ
し”を強くし食感の改善(特公昭54−23970号公
報)や保存中の品質低下を抑える(特公昭58−263
11号公報)ことが提案されている。さらには、もちの
原料にハイアミロ−ス澱粉を添加することにより、熱湯
を注ぐか数分加熱するのみで速やかに復元して食感と風
味の良好な即席もちへの利用(特公平3−42068号
公報)が提案されている。
【0005】一方、澱粉のα化の手段としてはドラムド
ライヤ、エクストル−ダ、ジェットクッカ−などがあげ
られ、2軸型エクストル−ダによりα化処理することは
当業界において周知の方法であり、澱粉科学ハンドブッ
ク(朝倉書店、1977)あるいは澱粉・関連糖質実験法
(学会出版センタ−、1986)に記載されている。ま
たハイアミロ−ス澱粉をエクストル−ダ処理によりα化
する方法は特開昭49−66849号公報に記載されて
おり、またC.Mercierら、Cereal Chemistry Vol.52 N
o.3 283−297(1975)あるいはHannaら、Cereal Chemist
ry Vol.65 No.2138−143(1988)の文献にも詳細な内容
が報告されている。
【0006】α化処理したハイアミロ−ス澱粉を食品に
利用している例として、ハイアミロ−ス澱粉を噴霧乾燥
によりゼラチン化したものを、本質的に被覆されたフレ
ンチフライポテト、パスタ、ゼラチンデザ−ト、スリ
ミ、缶詰ペット食品、バッタ−フライド食品、パン粉の
まぶされた食品等に加えることにより、これら食品のゲ
ル強度を補ったり、あるいはこれら食品の表面に空気、
油および/又は水の浸透しにくい性質を与える(特開平
4−311356号公報)、あるいはオクテニルコハク
酸により転化誘導化されたハイアミロ−ス澱粉をジェッ
ト蒸煮により予備糊化されたものがイミテ−ションチ−
ズに匹敵するテクスチャ−を有することからカゼイネ−
ト代替物としての利用(特公昭61−57号公報)、あ
るいは予備押出して完全に予備分散したハイアミロ−ス
澱粉をスナック食品、シリアル食品等の膨化押出し食品
の原料に加えることにより歯ごたえあるいは耐水性を付
与する(特開平5−292934号公報)、さらにハイ
アミロ−ス澱粉あるいはハイアミロ−スとうもろこし粉
砕物をα化処理した物がマッシュポテト様のテクスチャ
−を有することから乾燥マッシュポテト代替としての利
用(特開平3−292866号公報)が提案されてい
る。また、高橋らにより「調理科学」第21巻第1号
(1988)においてハイアミロ−ス澱粉をドラムドラ
イヤにてα化処理したものをはるさめの原料として用い
ることによりはるさめの“こし”が強くなり食感が改良
されると共に煮とけが少なくなることが報告されてい
る。
【0007】しかしながら、これらの提案はハイアミロ
−ス澱粉あるいはアミロ−ス含量の高い澱粉質のゲル強
度やフィルム形成性あるいはハイアミロ−ス澱粉のα化
物が持つ特有のテクスチャ−を利用したものであり、ア
ミロ−ス含量の高い澱粉のα化物が分離大豆蛋白と同等
の機能、すなわち保水性および保油性を合わせ持ち、1
00℃以下の加熱により弾力のあるゲルを形成し、さら
には加水時にダマができないなどの作業性を良好にする
という提案はされていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品用素材
のかかる問題点を克服し、植物性蛋白質などに較べて安
価な原料である馬鈴薯澱粉とハイアミロ−ス澱粉あるい
はアミロ−ス含量の高い澱粉質を混合し、アミロ−ス含
量が40〜70%となるよう調整した澱粉質を特定の乳
化剤と共にα化処理することによって、分離大豆蛋白と
同等の機能すなわち保水性および保油性を併せ持ち、か
つ100℃以下の加熱により弾力のあるゲルを形成する
機能を有することにより、食品において、食感の低下を
伴わず、つなぎ・油脂分離防止・ドリップ防止効果を持
ち、さらには加水時にダマができず作業性が著しく向上
する食品用素材を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】食品用素材のかかる問題
点を解決せんとして種々研究を進めた結果、植物性蛋白
質に較べて安価な原料である馬鈴薯澱粉とハイアミロ−
ス澱粉を乳化剤と共に特定の条件でα化処理することに
より、該澱粉質が水と油の共存系で両者を保持でき、さ
らに100℃以下の加熱により弾力のあるゲルを形成す
る性質に改質し得ることを新たに見いだした。この性質
を利用し、澱粉由来の食品用素材及びこれを用いた食品
を完成した。すなわち本発明は澱粉由来の食品用素材は
馬鈴薯澱粉とハイアミロ−ス澱粉あるいはアミロ−ス含
量の高い澱粉質を乳化剤と共にα化処理することにより
保水性および保油性をあわせ有し、さらに100℃以下
で加熱して弾力のあるゲルを形成することを特徴とす
る。又このような食品用素材における澱粉質は馬鈴薯澱
粉を20%以上含み、かつアミロ−ス含量40〜70%
となるよう調整したものであり、乳化剤はレシチンある
いはショ糖脂肪酸エステルであり、α化処理は2軸型エ
クストル−ダによる処理である。そしてこのような澱粉
由来の食品用素材を油脂を含み熱処理される食品につな
ぎ・油脂分離防止及びドリップ防止を目的として加えた
ものである。
【0010】
【実施例1】以下に本発明の実施例を示す。ハイアミロ
−スコ−ンスタ−チ(アミロ−ス含量70%)75部、
馬鈴薯澱粉(アミロ−ス含有量20%)25部、レシチ
ン(SLP−ホワイト:ツルレシチン(株))1部を予め
混合した。これを幸和工業株式会社製エクストル−ダK
EI−45A(図1,図2参照)にて、バレル温度15
0℃、圧力60〜65kg/cm2 、スクリュ−回転数28
0rpm、ダイ2.5mm×10穴、スクリュ−配列において
先端にリバ−ススクリュ−1個を含むスクリュ−を使用
し、原料供給量35kg/hrでの処理時に、水分が30重
量%(対乾燥重量)となるように加水することによりα
化処理した。半ば膨化状態で押し出されたα化物を熱風
乾燥機で水分約5重量%にまで乾燥した後、0.3mm の
スクリ−ンを装着したピンミル粉砕器で粉砕し、更に1
00メッシュの篩を用いて篩上に残ったものを除き、目
的とする食品用素材試料を得た。得られた食品用素材試
料に対して、以下の方法によりα化度、保水性・保油性
およびゲルの状態を調べた。
【0011】(α化度の測定)α化度の測定はG.G.Bi
rchら、Starch,vol.25,98−100(1973)の
報告に従って実施した。即ち、試料0.1gに0.2Nの
KOH10mlを加え30分撹拌した後1000×Gで1
0分の遠心操作により沈澱物を除いた。得られた上清を
1NのHClで中和して適宜希釈した後3mlを取り、
0.03mlのヨウ素液を加えて600nmの吸光度を測定
した。一方、0.6NのKOHを用いて同様の操作を行
い、得られた吸光度の値を100としてα化度を表し
た。 %α化度=(0.2N−KOHで溶解した時の吸光度/
0.6N−KOHで溶解した時の吸光度)×100
【0012】(保水性の測定)保水性の測定は以下の方
法で行った。即ち、試料0.5gに対して蒸留水10mlを
加えて撹拌した後、30℃、30分間静置した。次いで
遠心分離(300rpm、10分間)し、沈澱と上清に分離
し、得られた沈澱の重量をAとした。更に得られた沈澱
を乾固(105℃恒温)して重量を測定し、これをBと
して(A−B)/Bで保水力を表した。
【0013】(保油性の測定)保油性の測定は以下の方
法によった。即ち、試料20gに対して水100g、油
20gを加えホモジェナイザ−により均質にした。この
ペ−ストを直径30mmのケ−シングチュ−ブに詰め、9
0℃、30分の加熱により熱凝固させ流水中で30分冷
却した。このゲルを切り断面を50倍にて観察し、油滴
の有無により判定した。
【0014】ゲル作成と状態の検査は以下の方法によっ
た。即ち、試料20gに対して水80gを加えてホモジ
ェナイザ−により均質にした後、直径30mmのケ−シン
グチュ−ブに詰め、90℃、30分の加熱により熱凝固
させ流水中で30分冷却した。室温で2時間以上放置し
た後、ゲルを観察し、更にテクスチュロメ−タ−により
ゲルの堅さを測定した。テクスチュロメ−タ−の測定条
件は、測定電圧10V、プランジャ−・ルサイト円柱径
13mm、試料の厚さは12mm、クリアランス3mmであ
る。
【0015】
【実施例2】ハイアミロ−スコ−ンスタ−チ(アミロ−
ス含量70%)75部、馬鈴薯澱粉(アミロ−ス含量2
0%)25部、ショ糖脂肪酸エステル(リョ−トシュガ
−エステルS−370:三菱化成食品(株))1部を予め
混合した。これを実施例1と同様に幸和工業株式会社製
エクストル−ダKEI−45Aにて、バレル温度140
℃、圧力60〜70kg/cm2、スクリュ−回転数280r
pm、ダイ5mm×1穴、スクリュ−配列において先端にリ
バ−ススクリュ−1個を含むスクリュ−を使用し、原料
供給量35kg/hrで処理時、水分が30重量%(対乾燥
重量)となるように加水することによりα化処理した。
実施例1と同様に乾燥、粉砕、篩い分けをし食品用素材
試料を得た。得られた食品用素材試料に対して、実施例
1で述べた方法によりα化度、保水性・保油性およびゲ
ルの状態を調べた。
【0016】
【比較例1】ハイアミロ−スコ−ンスタ−チ(アミロ−
ス含量70%)75部、馬鈴薯澱粉(アミロ−ス含量2
0%)25部を予め混合した。これを実施例1と同様に
幸和工業株式会社製エクストル−ダKEI−45Aに
て、バレル温度140℃、圧力60〜70kg/cm2、ス
クリュ−回転数280rpm、ダイ5mm×1穴、スクリュ
−配列において先端にリバ−ススクリュ−1個を含むス
クリュ−を使用し、原料供給量35kg/hrで処理時、水
分が30重量%(対乾燥重量)となるように加水するこ
とによりα化処理した。実施例1と同様に乾燥、粉砕、
篩い分けをし食品用素材試料を得た。得られた食品用素
材試料に対して、実施例1で述べた方法によりα化度、
保水性・保油性およびゲルの状態を調べた。
【0017】
【比較例2】ハイアミロ−スコ−ンスタ−チ(アミロ−
ス含量70%)75部、コ−ンスタ−チ(アミロ−ス含
量25%)25部、レシチン(SLP−ホワイト:ツル
レシチン(株))1部を予め混合した。これを実施例1と
同様に幸和工業株式会社製エクストル−ダKEI−45
Aにて、バレル温度140℃、圧力60〜70kg/c
m2、スクリュ−回転数280rpm、ダイ5mm×1穴、ス
クリュ−配列において先端にリバ−ススクリュ−1個を
含むスクリュ−を使用し、原料供給量35kg/hrで処理
時、水分が30重量%(対乾燥重量)となるように加水
することによりα化処理した。実施例1と同様に乾燥、
粉砕、篩い分けをし食品用素材試料を得た。得られた食
品用素材試料に対して、実施例1で述べた方法によりα
化度、保水性・保油性およびゲルの状態を調べた。
【0018】実施例1、実施例2、比較例1および比較
例2で調製した食品用素材試料のα化度、保水性・保油
性の測定結果および食感の評価を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【実施例3】実施例1、実施例2および比較例1で調製
した食品用素材試料を用いて表2に示した配合によりハ
ンバ−グを製造した。
【0021】
【表2】
【0022】常法に従い製造したハンバ−グは実施例
1、実施例2および比較例1のいずれの食品用素材試料
を使用したものも、調理中あるいは調理後の油脂分離お
よびドリップは見られず大豆蛋白質添加のものと同等以
上の評価である。実施例1および実施例2の食品用素材
試料を使用したものは未添加の対照に較べ油脂分離およ
びドリップは抑えられており歩留りが向上した。一方、
配合例3(比較例1の食品用素材試料使用)は配合例1
および配合例2(実施例1及び実施例2の食品用素材試
料使用)に較べダマができるため作業性が悪く、つなぎ
・油脂分離防止,ドリップ防止の効果が十分得られなか
った。
【0023】
【実施例4】実施例1,実施例2および比較例1で調製
した食品用素材試料を用いて、から揚げを製造した。す
なわち、鶏もも肉100gに対して表3に示す配合の調
味液10gおよび実施例1、実施例2および比較例1で
調製した食品用素材試料をそれぞれ0.5g加えて30
分つけ込み、馬鈴薯澱粉で衣付けし170℃、3分間プ
リフライ後−(マイナス)18℃で凍結し電子レンジに
て調理して外観および食感を評価した。
【0024】
【表3】 常法に従い製造したから揚げは実施例1、実施例2のい
ずれかの食品用素材試料を使用したものも電子レンジ調
理後の油脂分離およびドリップが抑えられていた。その
結果、ドリップ及び油分の衣への移動が抑えられ、フラ
イ食品の特徴である衣のクリスピ−感を損なうことのな
いから揚げが製造できた。一方、比較例1の食品用素材
試料は下味用調味液に添加したさいにダマとなり、作業
性が悪くつなぎ・油脂分離防止・ドリップ防止の効果が
十分得られなかった。結果を表4に示す。
【0026】
【表4】
【0027】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、馬鈴薯
澱粉とハイアミロ−ス澱粉あるいはアミロ−ス含量の高
い澱粉質を乳化剤と共にα化処理することにより油脂を
含み熱処理される食品において食感の低下を伴わずに、
つなぎ・油脂分離防止・ドリップ防止効果を持ち、かつ
加水した時にダマができず作業性が向上する食品用素材
を提供できる。又馬鈴薯澱粉を20%以上含み、アミロ
−ス含量が40〜70%となるように調整された澱粉質
をレシチン又はショ糖脂肪酸エステルよりなる乳化剤と
共に2軸型エクストル−ダでα化処理し、さらに100
℃以下で加熱して弾力のあるゲルを形成することを特徴
とする澱粉由来の食品用素材を油脂を含み熱処理される
食品、例えばハンバ−グ、ギョウザ、シュウマイ、肉団
子、ハム、ソ−セ−ジなどの畜肉あるいは魚肉加工食品
あるいはバッタ−フライ食品、パン粉のまぶされた食品
などの油調理食品などに加えることにより本来の食味・
食感を低下することなく、ドリップが少なく油脂分離せ
ずにジュ−シ−感のある食品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】α化処理に使用するエクストル−ダの全体図。
【図2】バレル及びスクリュ−部の断面図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/48 A23P 1/12 A23P 1/12 A23L 1/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 馬鈴薯澱粉とハイアミロ−ス澱粉あるい
    はアミロ−ス含量の高い澱粉質を乳化剤と共にα化処理
    することにより保水性および保油性をあわせ持ち、さら
    に100℃以下で加熱して弾力のあるゲルを形成するこ
    とを特徴とする澱粉由来の食品用素材。
  2. 【請求項2】 澱粉質の20%以上が馬鈴薯澱粉であ
    り、かつ、澱粉質中のアミロ−ス含量が40〜70%と
    なるよう調整した澱粉質であることを特徴とする請求項
    1の澱粉由来の食品用素材。
  3. 【請求項3】 乳化剤がレシチンあるいはショ糖脂肪酸
    エステルであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    の澱粉由来の食品用素材。
  4. 【請求項4】 α化処理が2軸型エクストル−ダによる
    処理であることを特徴とする請求項1,請求項2又は請
    求項3の澱粉由来の食品用素材。
  5. 【請求項5】 2軸型エクストル−ダによる処理が、澱
    粉質の固形分含量に対して水分が15〜35%となるよ
    うに加水し、バレル温度110〜160℃、処理加圧力
    が15〜100kg/cm2 で、スクリュ−先端にリバ−ス
    スクリュ−あるいはニ−ディングディスクを含むスクリ
    ュ−を用いて処理することを特徴とする請求項4の澱粉
    由来の食品用素材。
  6. 【請求項6】 つなぎ・油脂分離防止及びドリップ防止
    を目的として請求項1,請求項2,請求項3,請求項4
    又は請求項5に記載の食品用素材を加えたことを特徴と
    する油脂を含み熱処理される食品。
  7. 【請求項7】 食品がハンバ−グ、ギョウザ、シュウマ
    イ、肉団子またはこれに類する畜肉および魚肉加工食品
    よりなるグル−プから選ばれるものであることを特徴と
    する請求項6に記載の食品。
  8. 【請求項8】 食品がバッタ−フライ食品、パン粉のま
    ぶされた食品またはこれに類する油調理食品よりなるグ
    ル−プから選ばれたものであることを特徴とする請求項
    6に記載の食品。
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