JPH0855731A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品

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Publication number
JPH0855731A
JPH0855731A JP18843394A JP18843394A JPH0855731A JP H0855731 A JPH0855731 A JP H0855731A JP 18843394 A JP18843394 A JP 18843394A JP 18843394 A JP18843394 A JP 18843394A JP H0855731 A JPH0855731 A JP H0855731A
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JP
Japan
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wire
pedestal
lead
bobbin
coil component
Prior art date
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Pending
Application number
JP18843394A
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English (en)
Inventor
哲夫 ▲巽▼
Tetsuo Tatsumi
Etsuo Nishikawa
悦生 西川
Tsutomu Fujimoto
力 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンの巻線領域を有効に活用でき、低背
化、小型化が可能なコイル部品を得る。 【構成】 ボビン2は台座部3と胴部4からなる。台座
部3には引出し端子10,11がインサートモールド等
の手段により設けられている。引出し端子10は台座部
3内部に配設された延在部10aを有し、延在部10a
の一部は胴部4に隣接した部分に露出している。胴部4
に巻回された線材14の始端部は露出した延在部10a
に圧着、半田付け等の手段にて電気的に接続、固定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル部品、特に、ト
ランスやチョークコイルやフィルタ等として使用される
コイル部品に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来のコイル部品として、図12
に示す構造のものが知られている。このコイル部品は、
ボビン121と1次側線材130と2次側線材131と
コア135と1次側引出し端子137と2次側引出し端
子138にて構成されている。ボビン121は、引出し
端子137,138を設けた台座部122とこの台座部
122に設けられた胴部124と胴部124の端部に設
けられた鍔部125からなる。線材130,131は胴
部124に巻回され、コア135はその脚部136が胴
部124を挿通した状態で取付けられている。
【0003】ところで、この構造のコイル部品は、以下
に説明する手順にて胴部124に線材130,131が
巻回される。まず、1次側線材130の始端部130a
を1次側引出し端子137にからげた後、線材130を
胴部124に巻回する。次に、1次側線材130の終端
部130bを図示しない別の1次側引出し端子137に
からげる。同様にして、2次側線材131の始端部13
1aを2次側引出し端子138にからげた後、巻線済み
1次側線材130の上に2次側線材131を巻回する。
次に、2次側線材131の終端部131bを図示しない
別の2次側引出し端子138にからげる。
【0004】この場合、胴部124に巻回された1次側
及び2次側線材130,131は、始端部130a,1
31aがその線径分だけ胴部124の巻線領域を減少さ
せることになる。さらに、1次側線材130の終端部1
30bは、図12に示されたように、外方向に斜めに引
回されることが多く、2次側線材131との間に比較的
大きな隙間128が形成されることがある。このため、
巻線領域を確保する必要性から、胴部124の軸方向の
長さを長くしたり、台座部122の幅を広くする等の対
策が採用されていた。この結果、コイル部品の低背化や
小型化の妨げとなっていた。
【0005】また、生産性においても、線材130,1
31の始端部130a,131a及び終端部130b,
131bを引出し端子137,138にからげた後、半
田付け等の手段にて電気的に接続、固定するため、線材
の端末処理を自動的に行うための自動巻線機の機構が複
雑になり、生産設備の大型化及びコストアップを招いて
いた。
【0006】そこで、本発明の課題は、ボビンの巻線領
域を有効に活用でき、低背化、小型化が可能なコイル部
品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係るコイル部品は、(a)台座部と
この台座部に設けられた胴部からなるボビンと、(b)
前記胴部に巻回された線材と、(c)前記台座部に設け
られた少なくとも二つの引出し端子とを備え、(d)前
記ボビン表面の前記線材と接触した部分に少なくとも一
つの引出し端子の延在部を露出させ、この延在部に前記
線材の端部を接続したこと、を特徴とする。
【0008】以上の構成により、線材の端部はボビンと
線材が接触した部分に露出した引出し端子の延在部に接
続されるため、ボビンの巻線領域が有効に活用される。
また、線材の外周よりも内側に少なくとも一つの引出し
端子の延在部を露出させ、この延在部に前記線材の始端
部を接続した場合には、始端部の引回し距離が少なくな
り、巻線領域を占有する割合が少なくてすむ。
【0009】また、本発明に係るコイル部品は、ボビン
の胴部に巻回された第1線材と、前記第1線材のさらに
外側に巻回された第2線材とを備え、前記第2線材の外
周よりも内側に少なくとも一つの引出し端子の延在部を
露出させ、この延在部に前記第1線材の終端部を接続す
ることにより、第1線材の終端部の外方向への斜め引回
しがなくなり、さらに外側に巻回される第2線材との間
に隙間が発生しなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るコイル部品の実施例につ
いて添付図面を参照して説明する。 [第1実施例、図1〜図5]図1に示すように、コイル
部品1はボビン2と線材14と引出し端子10,11と
コア15,16にて構成されている。ボビン2は、図2
に示すように、台座部3とこの台座部3上面中央部に設
けられた胴部4からなる。ボビン2は台座部3と胴部4
を貫通した穴5を有し、この穴5にコア16の中脚部1
6cが挿通される。横断面矩形状の胴部4の先端は解放
端面とされている。
【0011】矩形状台座部3には、手前側の一側面に金
属板を打ち抜き加工して成形した引出し端子10,11
がインサートモールド等の手段により設けられている。
引出し端子10は台座部3内部に配設された延在部10
aを有し、延在部10aの一部は胴部4に隣接して台座
部3の上面に設けられた凹部6に露出している。凹部6
はボビン2と線材14が接する部分に設けられている。
同様に、引出し端子11は台座部3内部に配設された延
在部11aを有し、延在部11aの一部は台座部3の上
面縁部に設けられた凹部7に露出している。さらに、台
座部3の他の2側面にコア16の外脚部16a,16b
を回避するための切欠き3a,3bがそれぞれ設けられ
ている。
【0012】線材14はボビン2の胴部4に巻回されて
いる。線材14としてはポリウレタン被覆銅線等が使用
される。線材14の巻線手順を図3及び図4を参照して
以下に説明する。まず、線材14の始端部14aを、凹
部6から露出した引出し端子10の延在部10aに圧
着、超音波溶接、半田付け等の手段にて電気的に接続、
固定する。第1実施例では半田18を使用した。
【0013】次に、線材14を胴部4に巻回する。この
場合、始端部14aの引回し距離が少ないので、巻線領
域が始端部14aによって減少するという不具合がなく
なる。従って、略全ての巻線領域を無駄なく利用するこ
とができ、従来のコイル部品と比較して低背化、小型化
を図ることができる。また、従来のコイル部品と同様の
サイズであれば、線材14の径を大きくすることがで
き、コイル部品の銅損を低減することができる。
【0014】次に、線材14の終端部14bを、凹部7
から露出した引出し端子11の延在部11aに圧着、超
音波溶接、半田付け等の手段にて電気的に接続、固定す
る。なお、線材14の終端部14bを引出し端子11に
からげた後、半田付け等の手段にて電気的に接続、固定
してもよい。この場合は、引出し端子11の延在部11
aを凹部7から露出させる必要がなくなる。
【0015】断面I字形コア15と断面E字形コア16
は、例えばフェライト等の磁性体材料からなる。コア1
6の中脚部16cはボビン2の穴5に挿通される。コア
15と16は突き合わされた状態で絶縁テープ等で固定
される。こうして得られたコイル部品1は、線材14の
始端部14a及び終端部14bを、台座部3上面に露出
した延在部10a,11aに固定するので、従来のから
げ作業が省略でき、自動巻線機の機構を簡略化できる。
この結果、生産設備の小型化及びコイル部品の生産性の
向上を図ることができる。
【0016】また、従来のコイル部品において、線材と
して径の小さいものを使用した場合、引出し端子にから
げた始端部や終端部が半田付け時の熱ストレスにより断
線することがあった。しかしながら、コイル部品1は、
始端部14a及び終端部14bを引出し端子10,11
にからげる構造でないので、断線の問題が解消される。
【0017】また、図5はコイル部品1の概略構造図で
あるが、図5に示されているように、コイル部品1は、
線材14の始端部14a側部分と終端部14b側部分の
間の絶縁距離が長くなっている。従って、線材14の絶
縁被覆膜の厚みが従来より薄いものを使用することがで
きる。なぜなら、従来のコイル部品は線材の始端部側部
分と終端部側部分の間の絶縁距離が短く、高い耐圧を確
保するには線材の絶縁被覆膜を厚くする必要があったか
らである。
【0018】さらに、従来のコイル部品には、線材の始
端部側部分と終端部側部分の間の絶縁距離を長くするた
めに、台座部に切欠きを設け、始端部を台座部の裏面に
引回した構造のもの知られているが、この場合、始端部
がフリー状態で長い距離引回されることになり、始端部
が断線し易いという問題があった。しかしながら、コイ
ル部品1は始端部の引回し距離が少ないので、このよう
な問題が発生するおそれもない。
【0019】[第2実施例、図6]図6に示すように、
トランスとして機能するコイル部品21はボビン22と
1次側線材33と2次側線材34と引出し端子30,3
1,32と図示しないコアにて構成されている。ボビン
22は、台座部23とこの台座部23上面中央部に設け
られた胴部24からなる。ボビン22は台座部23と胴
部24を貫通した穴25を有し、この穴25にコアが挿
通される。
【0020】矩形状台座部23には左側面に引出し端子
30,31,32がインサートモールド等の手段により
設けられている。引出し端子30は台座部23内部に配
設された延在部30aを有し、延在部30aの一部は胴
部24に隣接して台座部23上面に設けられた凹部26
に露出している。凹部26はボビン22と線材33が接
する部分に設けられている。引出し端子31は台座部2
3内部に配設された延在部31aを有し、延在部31a
の一部は1次側線材33の最外層巻線位置の台座部23
上面に設けられた凹部27に露出している。さらに、引
出し端子32は台座部23内部に配設された延在部32
aを有し、延在部32aの一部は台座部23上面縁部に
設けた凹部28に露出している。
【0021】1次側及び2次側線材33,34はボビン
22の胴部24に巻回されている。線材33,34の巻
線手順を以下に説明する。1次側線材33の始端部33
aを凹部26から露出した引出し端子30の延在部30
aに電気的に接続、固定した後、1次側線材33を胴部
24に巻回する。次に、1次側線材33の終端部33b
と2次側線材34の始端部34aを、凹部27から露出
した引出し端子31の延在部31aに電気的に接続、固
定する。次に、2次側線材34を巻線済み1次側線材3
3の表面に巻回した後、2次側線材34の終端部34b
を、凹部28から露出した引出し端子32の延在部32
aに電気的に接続、固定する。
【0022】こうして得られたコイル部品21は、前記
第1実施例のコイル部品1と同様の作用効果を奏すると
共に、1次側線材33の終端部33aが外方向に斜めに
引き回されることがなくなるので、1次側線材33と2
次側線材34との間に隙間が発生しなくなる。従って、
従来のコイル部品と比較して巻線領域を無駄なく利用す
ることができ、さらに低背化、小型化を図ることができ
る。
【0023】[第3実施例、図7]図7に示すように、
トランスとして機能するコイル部品41はボビン42と
1次側線材53と2次側線材54と引出し端子50,5
1,52と図示しないコアにて構成されている。ボビン
42は台座部43とこの台座部43上面中央部に設けら
れた胴部44からなる。ボビン42は台座部43と胴部
44を貫通した穴45を有し、この穴45にコアが挿通
される。
【0024】矩形状台座部43には左側面に引出し端子
50,51,52がインサートモールド等の手段により
設けられている。引出し端子50は台座部43内部に配
設された延在部50aを有し、延在部50aの一部は胴
部44に隣接して台座部43上面に設けられた凹部46
に露出している。引出し端子51は台座部43内部に配
設された延在部51aを有し、延在部51aの一部が胴
部44に隣接して台座部43上面に設けられた凹部47
と、台座部43上面縁部に設けた凹部48にそれぞれ露
出している。さらに、引出し端子52は台座部43内部
に配設された延在部52aを有し、延在部52aの一部
は台座部43上面縁部に設けた凹部49に露出してい
る。
【0025】1次側及び2次側線材53,54はボビン
42の胴部44に巻回されている。線材53,54の巻
線手順を以下に説明する。線材53,54の始端部53
a,54aをそれぞれ凹部46から露出した引出し端子
50の延在部50aと凹部47から露出した引出し端子
51の延在部51aに電気的に接続、固定した後、線材
53,54を胴部44にパラレル巻きする。次に、線材
53,54の終端部53b,54bをそれぞれ凹部48
から露出した引出し端子51の延在部51aと凹部49
から露出した引出し端部52の延在部52aに電気的に
接続、固定する。こうして得られたコイル部品41は、
前記第2実施例のコイル部品21と同様の作用効果を奏
する。
【0026】[第4実施例、図8]図8は第4実施例の
コイル部品に使用されるボビン62の斜視図である。ボ
ビン62は台座部63とこの台座部63上面中央部に設
けられた胴部64からなる。胴部64の先端には、鍔部
65が設けられている。ボビン62は台座部63と胴部
64と鍔部65を貫通した穴66を有し、この穴66に
コアが挿通される。鍔部65には圧着作業用切欠き65
aが設けられている。
【0027】矩形状台座部63には手前側の一側面に引
出し端子70,71が設けられている。引出し端子7
0,71は、台座部63内部に配設された延在部70
a,71aを有し、延在部70a,71aの一部は胴部
64に隣接して台座部63の上面に設けられた凹部67
と台座部63の上面縁部に設けられた凹部68に露出し
ている。
【0028】線材はボビン62の胴部64に巻回され
る。すなわち、線材の始端部が凹部67から露出した引
出し端子70の延在部70aに当てられると、圧着機の
圧着ヘッドが上から移動してきて鍔部65に設けた切欠
き65aを挿通して線材の始端部を加圧加熱する。これ
により、線材の始端部は延在部70aに圧着され、電気
的に接続、固定される。始端部の圧着が終了すると、圧
着ヘッドは元の位置に後退し、胴部64に線材を巻回す
る。次に線材の終端部が凹部68から露出した引出し端
子71の延在部71aに、始端部と同様に圧着にて電気
的に接続、固定される。こうして得られたコイル部品は
前記第1実施例のコイル部品1と同様の作用効果を奏す
る。
【0029】[第5実施例、図9]図9は第5実施例の
コイル部品に使用されるボビン82の斜視図である。ボ
ビン82は台座部83とこの台座部83上面中央部に設
けられた胴部84からなる。ボビン82は台座部83と
胴部84を貫通した穴86を有し、この穴86にコアが
挿通される。
【0030】矩形状台座部83の側面には印刷、スパッ
タリング、蒸着等の手段によって引出し端子90,91
が設けられている。引出し端子90,91は台座部83
上面に延在部90a,91aを有している。特に、延在
部90aはその先端がボビン82と線材が接する部分に
まで設けられるように、胴部84に到っている。線材は
その始端部が延在部90aの胴部84側先端部に電気的
に接続、固定された後、胴部84に巻回される。そし
て、線材の終端部が延在部91aに電気的に接続、固定
される。こうして得られたコイル部品は前記第1実施例
のコイル部品1と同様の作用効果を奏する。
【0031】[他の実施例]なお、本発明に係るコイル
部品は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の
範囲内で種々に変形することができる。
【0032】前記第1〜第4実施例は、台座部に設けた
凹部に引出し端子の延在部を露出させる構造について説
明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例
えば第1実施例の場合において、図10に示すように、
台座部3に凹部を設けないで、先端部を折曲加工した延
在部10aを台座部3表面に直接露出させる構造であっ
てもよい。
【0033】さらに、前記各実施例では、引出し端子の
延在部が線材とボビンが接触する部分で、かつ端子台の
上面に露出している場合について説明した。しかしなが
ら、延在部の露出は、胴部に巻回された線材とボビンが
接触する部分であればその位置は任意であり、例えば、
胴部外周面に延在部を露出させてもよいし、胴部に切欠
きを設け、この中に延在部を露出させてもよい。
【0034】また、ボビンの形状も任意であり、例え
ば、図11に示したボビン102であってもよい。この
ボビン102は、台座部103とこの台座部103の上
下面中央部にそれぞれ設けられた胴部104,105か
らなる。胴部104,105の先端にはそれぞれ鍔部1
07,108が設けられてる。ボビン102は台座部1
03と胴部104,105と鍔部107,108を貫通
した穴106を有し、この穴106にコアが挿通され
る。台座部103には両側面にそれぞれ1次側引出し端
子110、2次側引出し端子111が設けられている。
図示していないが、引出し端子110,111は台座部
103内部に配設された延在部を有し、台座部103の
上下面に設けた凹部に露出している。胴部104,10
5には、それぞれ1次側線材113と2次側線材114
が巻回されている。そして、線材113,114の始端
部及び終端部は、前記第1実施例と同様の手段により引
出し端子110,111の延在部に電気的に接続され、
固定される。
【0035】また、複数の延在部は任意にそれぞれが接
続されていてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、線材の端部を、ボビンと線材が接した部分に露
出した引出し端子の延在部に接続したので、ボビンの巻
線領域を有効に活用することができ、従来のコイル部品
と比較して低背化、小型化が容易になる。
【0037】また、線材の端部同士の間の絶縁距離が、
従来のコイル部品と比較して長くなるので、耐絶縁性が
向上したコイル部品が得られる。さらに、線材の端部を
引出し端子の延在部に固定するので、従来のからげ作業
を省略することができ、自動巻線機の機構を簡略化でき
る。この結果、生産設備の小型化及びコイル部品の生産
性の向上を図ることができる。
【0038】また、線材の外周よりも内側に少なくとも
一つの引出し端子の延在部を露出させ、この延在部に前
記線材の始端部を接続した場合には、始端部の引回し距
離が少なくなり、巻線領域を占有する割合が少なくてす
み、コイル部品の低背化、小型化が容易になる。また、
従来のコイル部品と同様のサイズであれば、線材の径を
大きくすることができ、コイル部品の銅損を低減するこ
とができる。
【0039】また、第2線材の外周よりも内側に少なく
とも一つの引出し端子の延在部を露出させ、この延在部
に第1線材の終端部を接続することにより、第1線材の
終端部の外方向への斜め引回しがなくなり、さらに外側
に巻回される第2線材との間に隙間が発生しなくなるの
で、コイル部品の低背化、小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル部品の第1実施例を示す分
解斜視図。
【図2】図1に示したコイル部品に使用されるボビンを
示す斜視図。
【図3】図1に示したコイル部品の線材と引出し端子と
の接続状態を示す一部切欠き斜視図。
【図4】図3に示した線材の始端部と引出し端子の延在
部との接続状態を示す断面図。
【図5】図1に示したコイル部品を示す概略構造図。
【図6】本発明に係るコイル部品の第2実施例を示す概
略構造図。
【図7】本発明に係るコイル部品の第3実施例を示す概
略構造図。
【図8】本発明に係るコイル部品の第4実施例を示す斜
視図。
【図9】本発明に係るコイル部品の第5実施例を示す斜
視図。
【図10】他の実施例を示す断面図。
【図11】別の他の実施例を示す正面図。
【図12】従来例を示す一部断面図。
【符号の説明】
1,21,41…コイル部品 2,22,42,62,82…ボビン 3,23,43,63,83…台座部 4,24,44,64,84…胴部 10,11,30〜32,50〜52,70,71,9
0,91…引出し端子 10a,30a,31a,50a,51a,70a,9
0a…延在部 14,33,34,53,54…線材 14a,33a,34a,53a,54a…始端部 33b…終端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座部とこの台座部に設けられた胴部か
    らなるボビンと、 前記胴部に巻回された線材と、 前記台座部に設けられた少なくとも二つの引出し端子と
    を備え、 前記ボビン表面の前記線材と接触した部分に少なくとも
    一つの引出し端子の延在部を露出させ、この延在部に前
    記線材の端部を接続したこと、 を特徴とするコイル部品。
  2. 【請求項2】 台座部とこの台座部に設けられた胴部か
    らなるボビンと、 前記胴部に巻回された線材と、 前記台座部に設けられた少なくとも二つの引出し端子と
    を備え、 前記線材の外周よりも内側に少なくとも一つの引出し端
    子の延在部を露出させ、この延在部に前記線材の始端部
    を接続したこと、 を特徴とするコイル部品。
  3. 【請求項3】 台座部とこの台座部に設けられた胴部
    からなるボビンと、 前記胴部に巻回された第1線材と、 前記第1線材のさらに外側に巻回された第2線材と、 前記台座部に設けられた少なくとも二つの引出し端子と
    を備え、 前記第2線材の外周よりも内側に少なくとも一つの引出
    し端子の延在部を露出させ、この延在部に前記第1線材
    の終端部を接続したこと、 を特徴とするコイル部品。
  4. 【請求項4】 台座部とこの台座部に設けられた胴部か
    らなるボビンと、 前記胴部に巻回された第1線材と、 前記第1線材のさらに外側に巻回された第2線材と、 前記台座部に設けられた少なくとも二つの引出し端子と
    を備え、 前記第1線材の外周よりも内側に少なくとも一つの引出
    し端子の延在部を露出させ、この延在部に前記第1線材
    の始端部を接続し、かつ前記第2線材の外周よりも内側
    に少なくとも一つの引出し端子の延在部を露出させ、こ
    の延在部に前記第1線材の終端部を接続したこと、 を特徴とするコイル部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184618A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Biosense Webster Inc プリント回路を有するコア上の小型コイル

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