JPH0840662A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JPH0840662A
JPH0840662A JP6176438A JP17643894A JPH0840662A JP H0840662 A JPH0840662 A JP H0840662A JP 6176438 A JP6176438 A JP 6176438A JP 17643894 A JP17643894 A JP 17643894A JP H0840662 A JPH0840662 A JP H0840662A
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JP
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braking force
braking
car
speed
deceleration
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JP6176438A
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Masanobu Ito
正信 伊藤
Masayuki Shigeta
政之 重田
Jiyun Sugawara
準 簀河原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/24Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration
    • B66B1/28Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical
    • B66B1/32Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical effective on braking devices, e.g. acting on electrically controlled brakes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】非常停止時の駆動シーブとロープ間におけるロ
ープ滑りの発生を防止したエレベータ装置を提供する。 【構成】一方に乗りかご7を、また他方につり合おもり
8を吊下げたロープ6を巻き掛ける駆動シーブ4を有す
る巻上機3に設けられ、制動力を与えるブレーキ及装置
17は、巻上機3のブレーキドラム29に対して制動力
を付勢する制動力付勢手段20と、制動力付勢手段20
によるブレーキドラム29に対する制動力を解放する制
動力解放手段19と、制動力解放手段19を制御する制
動力制御手段26とから構成され、制動力制御手段26
は乗りかごの非常制動中の速度が所定値以上あるいは減
速度が所定値未満の場合、制動初期に全制動力を与え、
所定の値に達したとき全制動力より弱い制動力を与え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ装置に係り、
特に、非常制動時の制動中に制動力を制御する制動力制
御手段を有するエレベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ装置は、図14に示
すように、昇降路1の頂部に機械室2を形成し、機械室
2に設置した巻上機3の駆動シーブ4およびそらせ車5
にロープ6をつるべ状に巻き掛け、ロープ6の両端に乗
りかご7およびつり合おもり8をそれぞれ連結し、巻上
機3を運転させることによって乗りかご7を昇降運転す
るように構成されている。巻上機3は、駆動シーブ4
と、これを回転駆動する電動機と、これを制動するブレ
ーキ装置とから構成され、このブレーキ装置は巻上機3
の回転部に制動力を付勢する制動力付勢手段と、この制
動力付勢手段を開放操作してその付勢力を除去するよう
に変化させる制動力開放手段とから構成され、これらの
ブレーキ装置および電動機は制御手段14によって制御
される。また、乗りかご7およびつり合おもり8の下部
間は、つり合プーリ10を巻き掛けたつり合ロープ9に
よって接続されており、このつり合プーリ10によって
つり合ロープ9の緩みを取り除いている。乗りかご7か
らは照明用の電線や操作用あるいは各種検出器用の信号
線などをまとめたテールコード11が引き出され、テー
ルコード11は昇降路1の壁に設けられた接続箱12お
よび配線13を経由して機械室2内に設けた制御装置1
4に接続されている。
【0003】エレベータ装置の運転は、まずブレーキ装
置の制動力開放手段を操作して制動力を開放した状態に
し、制御装置14により制御される巻上機3の電動機を
駆動して駆動シーブ4を回転させ、ロープ6を介して乗
りかご7を駆動する。従って、巻上機3の速度が乗りか
ご7およびつり合おもり8の速度となる。エレベータの
通常運転時の停止時は、通常制動指令によって電動機の
速度を下げて巻上機3の速度、すなわち、乗りかご7の
速度を零にし、その後、ブレーキ装置の制動力付勢手段
により制動力を加えてブレーキ装置で発生する摩擦力で
巻上機3および乗りかご7を静止状態に保持する。
【0004】一方、非常停止の場合は、乗りかご7が走
行している状態で電動機の電源を遮断すると共に、ブレ
ーキ装置の制動力開放を中止して制動力付勢手段により
制動力を与え、まだ走行状態の乗りかご7を減速し停止
させる。すなわち、走行中の乗りかご7をブレーキ装置
の制動力で直接減速し停止させている。しかし、この非
常停止の際に急激な減速を与えると、駆動シーブ4とロ
ープ6間にロープ滑りが生じて停止距離が異常に増加
し、昇降路1の下部に設けた緩衝器に高速で衝突する危
険がある。
【0005】ところで、エレベータの高速化や巻上機の
効率を向上させるために駆動シーブ4を小径化したり、
またロープの長寿命化を図るためにロープ溝の形状をで
きるだけロープの断面形状に近付けてロープの摩耗を減
少させたりすることが与えられるが、これらはいずれも
駆動シーブ4とロープ6間の摩擦力を少なくし、ロープ
滑りを生じ易くしてしまう。このため、上述した非常停
止時におけるロープ滑りにより緩衝器に高速で衝突する
危険が増大してしまい、やむなく駆動シーブ4の小径化
や、ロープ6の摩耗を減少させるためのロープ溝の形状
変更は見合わせており、エレベータにおける駆動器機の
価格低減や保守費用の低減の妨げとなっている。
【0006】そこで、従来のエレベータ装置では、実開
昭59−190769号公報に記載のようにエレベータの非常停
止時または停電直後の非常制動時、乗りかごが高速で走
行している間はブレーキ装置の制動力を弱くし、乗りか
ごが低速になった時点で始めて全制動力を発生するよう
にブレーキ装置を制御する制動力制御手段を設けること
が提案されている。これを図15を用いて説明する。
【0007】図15はブレーキ装置として電磁ブレーキ
を用いた場合の制動力制御手段の回路図を示している。
無停電電源装置54の電源ラインL1,L2間には、電
動機主制御回路を動作させるリレーと連動して動作する
リレーの接点52と、励磁コイル51とが直列に接続さ
れており、この接点52はエレベータ走行時は閉じ、停
止時に開放される。また励磁コイル51と並列に放電用
抵抗53が接続され、また接点52と並列に、励磁コイ
ル51への電流を制限する抵抗55とリレー58の接点
58aの直列回路が接続されている。さらに、電源ライ
ンL1,L2間には速度検出手段56が接続され、速度
検出手段56は速度検出器57により乗りかごの速度に
対応した電圧を検出し、この電圧の絶対値が所定値以上
になるとリレー58を付勢するように構成されている。
つまり、乗りかごが所定の速度以上になっていれば、リ
レー58が付勢されて接点58aは閉じ、一方、乗りか
ごが所定の速度以下であればリレー58が消勢されて接
点58aは開いている。今、乗りかごが高速で運転中に
非常停止または停電が発生して非常制動を行う場合を考
えると、電動機主制御回路が開くと同時に、これに連動
して動作する接点52も開く。この時点で乗りかごは所
定の速度以上であるためリレー58が付勢されて接点5
8aは閉じており、無停電電源装置54の電源ラインL
2,接点58a,抵抗55,励磁コイル51,電源ライ
ンL1の回路が形成されて、抵抗55により制限された
電流が励磁コイル51に流れることになり、全制動力よ
り弱められた制動トルクが加わる。その後、乗りかごの
速度が低下して所定の速度以下になると、リレー58が
消勢して接点58aが開くため、励磁コイル51の電流
は0となり全制動力の制動トルクが加わる。このように
従来の電磁ブレーキは、エレベータの非常停止時または
停電直後、乗りかごが高速で走行している間は電磁ブレ
ーキの制動力を弱く、乗りかごが低速になって始めて全
制動力を出すように制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者等の
実験結果によると、高速で運転中に非常停止または停電
が発生して非常制動を行う場合、図16に示した乗りか
ごの減速特性図のように、中速ないし低速の範囲で駆動
シーブとロープ間に滑りが発生することが明らかになっ
た。図中、点線は中速ないし低速の範囲でロープ滑りが
発生しない場合の減速特性であり、これとの比較で分か
るように実線で示す実際の減速特性は、ロープ滑りによ
って停止距離が異常に増加してしまう。このため、やは
り上述した非常停止時におけるロープ滑りにより緩衝器
に高速で衝突する危険が増大してしまい、駆動シーブ4
の小径化や、駆動シーブ4のロープ溝の形状をロープの
断面形状に近付けてロープ6の摩耗を減少させるための
変更はできず、エレベータにおける駆動器機の価格低減
や保守費用の低減の妨げとなっている。
【0009】本発明の目的は、非常停止時の駆動シーブ
とロープ間におけるロープ滑りの発生を防止したエレベ
ータ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、一端に乗りかごを連結し他端につり合お
もりを連結したロープを巻き掛ける駆動シーブと、上記
駆動シーブを駆動する電動機と、上記駆動シーブを制動
するブレーキ装置とを有する巻上機を備え、上記ブレー
キ装置を、上記巻上機の回転部材に制動力を付勢する制
動力付勢手段と,この制動力付勢手段を開放してその付
勢力を変化させる制動力開放手段と,非常制動時に上記
制御動力開放手段を制御する制動力制御手段とを具備し
て成るエレベータ装置において、上記制動力制御手段
は、上記非常制動指令発生時の制動中の上記乗りかごが
所定の速度以上あるいは所定の減速度以下のときに上記
制動力付勢手段による大きな制動力を与え、上記所定の
速度以下あるいは上記所定の減速度以上のときに上記制
動力より弱い制動力を与えるように上記制動力開放手段
を制御するように構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によるエレベータ装置は、上述のように
非常制動時に、制動中の乗りかごの速度あるいは減速度
に基づいて制動力制御手段により制動力開放手段を制御
するようにし、乗りかごが所定の速度以上あるいは所定
の減速度以下のときに制動力付勢手段による大きな制動
力を与え、所定の速度以下あるいは所定の減速度以上の
ときに上述の制動力より弱い制動力を与えるようにした
ため、ロープ滑りの発生を防止できる。つまり、本発明
者等の実験結果によると、高速で運転中に非常停止また
は停電が発生して非常制動を行う場合、図16に示した
乗りかごの減速特性図のように中速ないし低速の範囲で
駆動シーブとロープ間に滑りが発生するのは、乗りかご
が中速ないし低速の範囲で制動力が増大するためであ
る。例えば、後で詳細に説明する図2に示したブレーキ
シューが2個のドラム式ブレーキの場合、ブレーキ装置
の制動トルクTB は、次の数1で定まる。
【0012】
【数1】 TB =μB・PB・DB …(数1) ここで、μB はブレーキドラム29とライニング材34
間の摩擦係数、PB はブレーキドラム29の押圧力、D
B はブレーキドラム29の直径である。数1から分かる
ようにブレーキドラムの直径DB は一定であるから、制
動トルクTB はブレーキドラムの押圧力PB と、ブレー
キドラム29とライニング材34間の摩擦係数μB で決
定されることになる。
【0013】この摩擦係数μB と、ブレーキドラムとラ
イニング材間の滑り速度vB との関係を図17に示す。
この図から分かるように、滑り速度vB が低くなるほど
摩擦係数μB は大きくなる傾向にある。一般に、制動時
のブレーキドラム29の押圧力は一定であるから、数1
から明らかなように、制動トルクTB は図17の摩擦係
数μB と同様に、ブレーキドラム29とライニング材3
4間の滑り速度vB が低くなるほど大きくなり、制動ト
ルクTB が大きくなると、駆動シーブ4とロープ6間に
滑りが発生する。図16においてロープ滑りの限界をA
点とし、このときの乗りかごの速度をvA とすると、非
常制動時の制動中に乗りかご7の速度がvA 未満になる
とロープ滑りが発生し、速度がvA 以上になるとロープ
滑りは発生しない。従って、上述した従来のエレベータ
装置は、乗りかご7が高速で走行している間は電磁ブレ
ーキの制動力を弱く、乗りかご7が低速になって始めて
全制動力を出すようにしていたため、乗りかごの中速な
いし低速の範囲でロープ間滑りが発生してしまい、停止
距離が異常に増加してしまうが、上述のように、乗りか
ご7が所定の速度以上のときに制動力付勢手段による大
きな制動力を与え、所定の速度以下のときに上述の制動
力より弱い制動力を与えるようにすることによって、こ
のロープ滑りを防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例によるエレベータ
装置のブロック図である。
【0016】巻上機3は、一端に乗りかご7を連結し他
端につり合おもり8を連結したロープ6を巻き掛けた駆
動シーブ4およびそらせ車と、駆動シーブ4を駆動する
電動機16と、駆動シーブ4に制動力を付与するブレー
キ装置17とから構成されている。ブレーキ装置17
は、巻上機3の回転部材であるブレーキドラム29にブ
レーキシュー33を介して制動力を付勢する制動力付勢
手段20と、この制動力付勢手段20の制動力を減少す
るように変化させる制動力開放手段19とを有して構成
されている。制御装置14は、乗りかご7の速度および
運転方向を検出するパルスエンコーダ21の出力と、乗
りかご7の積載量検出器22の出力とを帰還入力として
電動機16を制御しており、さらに制御装置14は、通
常制動時あるいは非常制動時に与えられる制動指令23
を受けて切り換えられるスイッチSWと、乗りかご7の
積載量と運転方向とで制動力指令81を設定する制動力
設定手段80と、制動力開放手段19を制御する制動力
制御手段26を有し、制動力制御手段26は詳細を後述
するが、制動中の乗りかご7の速度、すなわち、電動機
16の速度をパルスエンコーダ21から入力し、この速
度および上記制動力設定手段80の指令81、すなわ
ち、乗りかご7の積載量と運転方向に応じて制動力開放
手段19を制御して制動力付勢手段20の制動力を減少
するようにブレーキ装置17を制御している。制動力開
放手段19は、例えば、電磁力を利用した電磁駆動機
構、または特開平5−43150号公報に記載された油圧力を
利用した油圧駆動機構で構成することができ、また制動
力付勢手段20は、例えば、金属ばねで構成することが
できる。
【0017】図2および図3は、巻上機3およびブレー
キ装置17の一例を示す正面図および側面図で、制動力
解放手段19は電磁力を利用した電磁駆動機構で構成
し、また制動力付勢手段20を金属ばねで構成した場合
を示している。
【0018】電動機16の回転軸27は一対の軸受28
によって回転自在に支承され、この回転軸27に駆動シ
ーブ4とブレーキ装置17が設けられている。ブレーキ
装置17は、図2に示すように、駆動シーブ4と一体に
形成されたブレーキドラム29と、ブレーキドラム29
を挟むように配置した一対のブレーキレバー30とを有
しており、ブレーキレバー30は、その下端をピン31
で回転自在に支持し、ほぼ回転軸27の中心に対応する
位置に各々ピン32を介して蝶番結合されると共に、ブ
レーキドラム29に押圧されて制動力を与えるブレーキ
シュー33を有し、また上端である自由端側には制動力
解放手段19と制動力付勢手段20が設けられている。
各ブレーキシュー33のブレーキドラム29に対向する
面には、ブレーキドラム29の外周面に合致するように
凹曲面に成されたライニング材34が固定されている。
【0019】ブレーキレバー30の自由端側に構成した
制動力付勢手段20は、一対のブレーキレバー30間を
貫通したロッド35を設け、このロッド35の両端に取
付けたナット48とブレーキレバー30との間にそれぞ
れブレーキばね36を配置して構成され、両ブレーキば
ね36によりブレーキレバー30間の上部間隔を狭める
方向の力を発生させ、これによりブレーキシュー33の
ライニング材34がブレーキドラム29の外周面に押圧
力PB で押付けられている。
【0020】制動力付勢手段20の上方に位置したブレ
ーキレバー30の自由端間に設けられた制動力解放手段
19は、ブレーキばね36による制動力を解決するもの
で、その両側には軸方向に伸縮可能な押圧ロッド37が
それぞれ設けられ、この押圧ロッド37の端がそれぞれ
ブレーキレバー30に連結されている。従って、制動力
開放手段19が作動して押圧ロッド37がそれぞれ外側
に伸ばされると、ブレーキレバー30間を押し広げて押
圧力PB を変化させることになる。
【0021】図4は、上述した制動力開放手段19の一
例を示す部分断面図である。
【0022】箱体を形成する継鉄38は、その中心軸に
沿って上下に開口を有し、上部開口には軸受部材46が
配置され、下部開口には軸受部材45が配置されてい
る。継鉄38内には、軸受部材45にその中空部を合致
させた筒状の固定鉄心39が固定され、また、固定鉄心
39を包囲して円筒状の励磁コイル51が配置されてい
る。固定鉄心39に対向して同軸的に配置した可動鉄心
40は、軸受部材46内に摺動可能に配置され、励磁コ
イル51は固定鉄心39と可動鉄心40の対向部を包囲
するように配置されている。可動鉄心40の中心軸部に
は可動ロッド43がナット49によって固定され、その
下端は軸受部材45内に摺動可能に配置されている。継
鉄38から導出した可動ロッド43の下端側には、レバ
ー42と押圧ロッド37がそれぞれ一対ずつ設けられて
いる。レバー42はピン47によって揺動可能に支持さ
れ、一端に可動ロッド43の下端が当接し、他端に押圧
ロッド37の一端が当接している。押圧ロッド37の他
端は前述のようにブレーキレバー30の自由端に接続さ
れている。継鉄38にはフランジ44が設けられてお
り、このフランジ44を利用して図3に示す軸受28の
固定部分に取付けられると共に、前述のように一対のレ
バー42をピン47を介して回転可能に支持している。
【0023】励磁コイル51の未励磁状態で、図2に示
した制動力付勢手段20は一対のブレーキレバー30を
上部間隔を狭める方向の力を与え、これによりブレーキ
シュー33のライニング材34がブレーキドラム29の
外周面に押圧力PB で押付けられている。従って、一対
のレバー42は押圧ロッド37によって矢印a方向に力
を受け、可動ロッド43の下端を押し上げ、固定鉄心3
9と可動鉄心40の対向部間にはギャップδ9 が形成さ
れている。
【0024】今、励磁コイル51を励磁すると、可動鉄
心40は固定鉄心39側に電磁吸引されて移動し、これ
と共に可動ロッド43を下方に移動させる。この可動ロ
ッド43の下方への移動により、レバー42はピン47
を支点としてそれぞれ図示の二点鎖線のように回動し、
押圧ロッド37を矢印b方向に移動させる。この押圧ロ
ッド37の移動によって、図2に示した一対のブレーキ
レバー30は上部間隔を広げる方向に駆動され、制動力
付勢手段20による制動力を解除する。上述の説明から
も分かるように制動力開放手段19は、制動力付勢手段
20による制動力、つまり、ブレーキシュー33による
ブレーキドラム29への押圧力PB を、励磁コイル51
への通電電流を制御することによって変化させることが
できる。図5は、上述の押圧力PB を変化させる制動力
制御手段26を示す回路図で、電磁力を利用した電磁駆
動機構で制動力解放手段19を構成した場合の制動力制
御手段26を示している。
【0025】通常電源装置70の電源ラインL3,L4
間には、電動機主制御回路を動作させるリレーと連動し
て動作するリレーの接点52と、励磁コイル51とが直
列に接続されており、この接点52はエレベータ走行時
に閉成し、また停止時に開放される。励磁コイル51と
並列に放電用抵抗53が接続されている。一方、無停電
電源装置54の電源ラインL1,L2間には、非常停止
励磁コイル付勢手段61が接続され、この非常停止励磁
コイル付勢手段61は速度検出手段56を有し、速度検
出手段56は速度検出器57により乗りかごの速度に対
応した電圧を検出し、この電圧の絶対値が所定値以上に
なると、つまり、乗りかごが所定の速度以上になってい
ればリレー58を付勢し、一方、乗りかごが所定の速度
以下であればリレー58を消勢するように構成されてい
る。速度検出器57は、図1に示したパルスエンコーダ
21を兼用しても良い。また電源ラインL1,L2間に
は、図1の制動指令23により動作し、通常時は開放状
態になされると共に、非常時つまり走行中の非常停止時
または停電時に閉成状態になされる接点60と、非常停
止検知リレー59とが直列に接続されている。さらに電
源ラインL1,L2間には、リレー58の接点58b
と,励磁コイル51への電流を制限する抵抗等から成る
コイル電流制限手段55と,励磁コイル51と,この励
磁コイル51の両側に設けた非常停止検知リレー59の
接点59aとが直列に接続されている。
【0026】通常状態において、接点60は開放されて
おり、リレー59は未励磁でありその接点59aも開放
されているため、励磁コイル51は無停電電源装置54
から分離されている。また乗りかごの走行中には接点5
2は閉じており、通常電源装置70の電源ラインL3,
L4から励磁コイル51へ通電されているため、制動力
解放手段19は図4の状態から可動鉄心40を下方の固
定鉄心39に吸引して、可動ロッド43を下方に移動さ
せ、レバー42を介して押圧ロッド37を矢印b側に駆
動し、図2に示した制動力付勢手段20に抗してブレー
キレバー30の上部対向距離を増大している。従って、
ブレーキ装置は解除されている。
【0027】エレベータの通常運転時の停止は、通常制
動指令によって電動機の速度を下げて巻上機3の速度、
すなわち、乗りかご7の速度を零にすると、図5に示す
接点52が開放して通常電源装置の電源ラインL4,L
5から励磁コイル51が分離される。従って、制動力解
放手段19は図4の状態に復帰し押圧ロッド37を矢印
a側に駆動し、図2に示したブレーキレバー30の上部
対向距離を広げていた解放力を除去するため、制動力付
勢手段20によりブレーキレバー30の上部対向距離を
縮小させてブレーキシュー33をブレーキドラム29に
押圧して制動力を加えて巻上機3および乗りかご7を静
止状態に保持する。
【0028】今、乗りかごが高速で運転中に非常停止ま
たは停電が発生した場合の非常制動を考えると、電動機
主制御回路が開放されると同時に、これに連動して動作
する接点52も開放し励磁コイル51への通電が断たれ
る。この時点で乗りかごは所定の速度以上であるためリ
レー58が付勢されて接点58bは開放しており、無停
電電源装置54の電源ラインL1,L2間からも励磁コ
イル51は分離されている。これにより図4に示す制動
力解放手段19は図4の実線の状態となり、図2に示し
たブレーキレバー30の上部対向距離を広げていた解放
力を除去するため、制動力付勢手段20によりブレーキ
レバー30の上部対向距離が縮まり、ブレーキシュー3
3をブレーキドラム29に押圧して制動力を加え、巻上
機3および乗りかご7を減速する。このとき制動力付勢
手段20は全制動力をブレーキドラム29に加えるた
め、急速に巻上機3は減速される。
【0029】従って、乗りかごは所定の速度以下にな
り、これを検出した図5のリレー58は消勢されて接点
58bは閉じ、また非常停止または停電によって図1の
スイッチSWに連動する接点60が閉じてリレー59を
励磁して接点59aを閉じる。これにより無停電電源装
置54の電源ラインL2,接点58b,コイル電流制限
手段55,接点59a,励磁コイル51,接点59a,
電源ラインL1の回路が形成されて、コイル電流制限手
段55により制限された電流が励磁コイル51に流れる
ことになる。
【0030】図6は励磁コイル51に流れる電流Iと制
動トルクTの関係を示したもので、電流I1 以下では制
動トルクT1 が最大値となっている。電流I1 よりも多
少大きな電流I2 は、図5の接点52が開放し接点59
aおよび接点58bが閉じたときにコイル電流制限手段
55によって制限されて励磁コイル51に流れる電流で
あり、制動トルクT2 は制動トルクT1 よりも小さくな
る。なお電流I3 は接点59aが開いて接点52が閉成
したときの電流であり、制動力は完全に開き、制動トル
クは0となる。
【0031】従って、コイル電流制限手段55により制
限された電流が励磁コイル51に流れると、制動力解放
手段19は図4の状態から可動鉄心40を下方の固定鉄
心39側に所定の距離だけ吸引して、可動ロッド43を
下方に移動させる。この移動により、レバー42を介し
て押圧ロッド37を矢印b側に所定の距離だけ駆動し、
図2に示した制動力付勢手段20に抗してブレーキレバ
ー30の上部対向距離を増大し、全制動力に対応する制
動トルクT1 に比べて多少小さな制動力をブレーキドラ
ム29に加えて、巻上機3および乗りかご7を停止させ
る。
【0032】このように制動力制御手段26は、その制
動初期において制動トルクT1 の全制動力を加えるが、
駆動シーブ4とロープ6間の摩擦力に余裕があるため滑
ることなく図7の特性aのように減速する。そして制動
力制御手段26は、A点の所定速度vA に達すると、こ
れを検出した図5のリレー58が消勢されて接点58bを
閉じ、励磁コイル51の電流I2 を図6のようにし、制
動トルクT1 より小さな制動トルクT2 を与える。この
制動トルクが中速ないし低速時、駆動シーブ4とロープ
6間の摩擦力を越えない値、つまり、制動トルクT2
なるように励磁コイル51の電流I2 を設定しているの
で、駆動シーブ4とロープ6間が滑ることなく図7の特
性bのように減速し停止する。従って、駆動シーブ4の
小径化を図ったり、ロープ溝の形状をロープ6の断面形
状に近似させて摩耗を抑え、ロープ6の長寿命化を図る
ことができる。
【0033】そして、この際、コイル電流制限手段55
は図8に示すように、コイル電流を制限する抵抗要素R
が設けられ、この抵抗要素Rを短絡して抵抗値を可変に
するスイッチ手段RSWで構成されている。このスイッ
チ手段RSWは制動力設定手段80の指令81により動
作し、適切なコイル電流となるように調節される。また
コイル電流制限手段55は図9に示すように、トランジ
スタ等の半導体素子で構成されても良く、上述と同様に
制動力設定手段80の指令81により、適切なコイル電
流となるように調節される。
【0034】なお、制動力設定手段80は、非常制動指
令発生時における乗りかご7の積載量と運転方向によ
り、制動力を変えられるように制動力設定手段80に指
令し、コイル電流を調節するようになっている。すなわ
ち、図10の乗りかごの減速特性に示すように、一般
に、乗りかご7の積載量と運転方向により非常制動時の
乗りかご7の減速度が異なり、上昇運転で満積載量に近
いほどおよび下降運転で無積載量に近いほど減速度が大
きくなる。この減速度が大きいと、乗りかご7の乗客に
生理的苦痛を与え乗心地を低下させる。このためできる
だけ減速度を小さくした方がよく、上述したことはその
ようになるように、コイル電流を調節して制動力が変え
られるようになっている。
【0035】次に、本発明の他の実施例によるエレベー
タ装置について説明する。
【0036】上述した実施例では乗りかご7の速度を速
度検出手段56によって検出し、これに基づいて制動力
を制御するようにしたが、本実施例では乗りかご7の減
速度に基づいて制動力を制御するようにしている。
【0037】制動トルクTB と乗りかごの減速度βB
関係は、次の数2および数3の関係にある。
【0038】
【数2】
【0039】
【数3】
【0040】これら数2および数3より、数4が得られ
る。
【0041】
【数4】 TB =I・2βB/DB …(数4) ここで、Iはエレベータの慣性モーメント、ωは巻上機
の角減速度、βB は乗りかごの減速度、DB はブレーキ
ドラムの直径である。
【0042】数1と数4より、次の数5が得られる。
【0043】
【数5】 βB =2μB・PB・DB/(2I) …(数5) すなわち、ブレーキドラムの直径DB およびエレベータ
の慣性モーメントIは一定であり、一般に制動時のブレ
ーキドラムの押圧力PB は一定であるから、乗りかごの
減速度βB はブレーキドラムとライニング材間の摩擦係
数μB と対応関係にある。従って、ブレーキドラムとラ
イニング材間の滑り速度vB と乗りかごの減速度βB
の関係は、図11に示すように図17と同様にロープ滑
りの限界をA点とし、このときの乗りかごの減速度をβ
A とすると、非常制動時の制動中に乗りかごの減速度が
βA 以上になるとロープ滑りが発生することになり、ま
た非常制動時の制動中に乗りかごの減速度がβA 以下に
なるとロープ滑りは発生しないので、ロープ滑りの限界
である減速度βA を考慮に入れて、先の実施例で述べた
制動トルクT2 を設定すればロープ滑りを防止できる。
【0044】乗りかごの減速度から電磁ブレーキ装置の
制動力を制御するようにする場合、電磁ブレーキ装置の
制動力制御手段の回路図は図12に示すように構成すれ
ば良い。
【0045】無停電電源装置54の電源ラインL1,L
2間に接続された励磁コイル51の直列回路に注目する
と、リレー59の接点59aと、コイル電流制限手段5
5を有する点では図5に示した実施例と同一であるが、
コイル電流制限手段55と電源ラインL2間に接点58
aが接続されている点で異なっている。接点58aはリ
レー58の順動作接点であり、リレー58が付勢すると
閉成し、またリレー58が消勢すると開放する。また非
常停止励磁コイル付勢手段61は、その詳細を図13に
示すように減速度検出手段62と、減速度検出器63
と、リレー58とで構成しており、この減速度検出手段
62は減速度検出器63により乗りかごの減速度に対応
した電圧を検出し、この電圧の絶対値が所定値以上にな
るとリレー58を付勢し、所定値未満になるとリレー5
8を消勢するように構成されている。なお、減速度検出
器63は、図1に示したパルスエンコーダ21等の速度
・減速度検出器のことである。
【0046】エレベータ走行中に非常停止または停電に
なると、これに連動する接点60が閉成してリレー59
が付勢されて接点59aが閉成され、また、このとき乗
りかごが所定の減速度βA 未満であればリレー58が消
勢され接点58aは開放し、励磁コイル51の電流は0
となるので電磁ブレーキ装置には全制動力が発生するこ
とになる。しかし、乗りかごが所定の減速度βA 以上に
達すると、リレー58が付勢され接点58aが閉じるた
め、電源ラインL1,接点59a,励磁コイル51,接
点59a,コイル電流制限手段55,接点58a,電源
ラインL2の回路が形成される。このため励磁コイル5
1には、コイル電流制限手段55によって制限された図
6で示した電流I2 が流れ、全制動力に対して弱められ
た制動力が電磁ブレーキ装置に発生する。
【0047】すなわち、非常制動時の制動中において、
最初は電磁ブレーキ装置の励磁コイルへの通電電流を0
にして全制動力を発生させ、乗りかごの減速度が大きく
なって図8に示したロープ滑りの限界点Aとなったとき
の減速度βA に達したとき、励磁コイルへ制限した電流
を流し、全制動力よりも弱くした制動トルクを発生させ
ているため、先の実施例の場合と同様にロープ滑りを防
止して停止距離を短縮することができる。
【0048】尚、図5および図12に示した実施例で
は、いずれの場合も制動力を2段階に変動させたが、コ
イル電流制限装置55を速度検出手段56および減速度
検出手段62に連動して多段階に変動させても良い。
【0049】
【発明の効果】本発明のエレベータ装置によれば、エレ
ベータ走行中の非常停止時または停電時、乗りかごが所
定値以上の高速あるいは所定値未満の減速度で走行して
いるときはブレーキ装置の制動力を強め、乗りかごが所
定値未満の速度あるいは所定値以上の減速度になったと
きに制動力を弱くするように制御する制動力制御手段を
設けたため、駆動シーブとロープ間の滑りを防止し、駆
動シーブとロープ間の摩擦力に十分な余裕がない場合で
も、非常停止の際の停止距離を短くすることができる。
従って、駆動シーブの小径化や、長寿命化のために駆動
シーブのロープ溝をロープの断面形状に近付けることが
可能となり、エレベータ駆動機器の価格および保守費用
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエレベータ装置のブロ
ック図。
【図2】エレベータ装置の要部であるブレーキ装置の一
例を示す正面図。
【図3】図2に示したブレーキ装置を示す側面図。
【図4】図2に示したブレーキ装置の要部を示す部分断
面図。
【図5】図2に示したブレーキ装置の制動力制御手段を
示す回路図。
【図6】図5に示したブレーキ装置の励磁コイル電流と
制動トルクの関係を示す特性図。
【図7】エレベータの非常停止時の減速特性図。
【図8】コイル電流制御手段の一例を示す説明図。
【図9】コイル電流制御手段の別の例を示す説明図。
【図10】乗りかごの積載量と運転方向によるエレベー
タの非常制動特性図。
【図11】本発明の他の実施例によるエレベータ装置の
ブレーキドラムとライニング材間の滑り速度と乗りかご
の減速度との関係を示す特性図。
【図12】本発明の他の実施例によるエレベータ装置に
おけるブレーキ装置の制動力制御手段を示す回路図。
【図13】図9に示した制動力制御手段の要部を示す回
路図。
【図14】一般的なエレベータ装置を示す縦断面図。
【図15】従来のエレベータ装置におけるブレーキ装置
の制動力制御手段を示す回路図。
【図16】エレベータの非常停止時の減速特性図。
【図17】ブレーキドラムとライニング材間の滑り速度
とその摩擦係数との関係を示す特性図。
【符号の説明】
3…巻上機、4…駆動シーブ、6…ロープ、7…乗りか
ご、16…電動機、17…ブレーキ装置、19…制動力
開放手段、20…制動力付勢手段、26…制動力制御手
段、80…制動力設定手段、81…制動力指令。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に乗りかごを連結し他端につり合おも
    りを連結したロープを巻き掛ける駆動シーブと、上記駆
    動シーブを駆動する電動機と、上記駆動シーブを制動す
    るブレーキ装置とを有する巻上機を備え、上記ブレーキ
    装置を、上記巻上機の回転部材に制動力を付勢する制動
    力付勢手段と,上記制動力付勢手段を開放してその付勢
    力を変化させる制動力開放手段と,非常制動時に上記制
    動力開放手段を制御する制動力制御手段とを具備して成
    るエレベータ装置において、上記制動力制御手段は、非
    常制動指令の発生時の制動中の上記乗りかごが所定の速
    度以上のときに上記制動力付勢手段による大きな制動力
    を与え、上記所定の速度以下のときに上記制動力より弱
    い制動力を与えるようにし、上記非常制動指令発生時の
    上記乗りかごの運転要件を入力し、運転要件に応じて制
    動力指令値を出力して上記制動力制御手段に入力する制
    動力設定手段を備えたことを特徴とするエレベータ装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記ブレーキ装置は、
    通電電流に応じて制動力を発生する励磁コイルを有し、
    上記制動力制御手段は、上記所定の速度以下のときに上
    記励磁コイルへの通電電流を制限するコイル電流制限手
    段を有し、上記コイル電流制限手段によって弱い制動力
    を与えるようにしたエレベータ装置。
  3. 【請求項3】一端に乗りかごを連結し他端につり合おも
    りを連結したロープを巻き掛ける駆動シーブと、上記駆
    動シーブを駆動する電動機と、上記駆動シーブを制動す
    るブレーキ装置とを有する巻上機を備え、上記ブレーキ
    装置を、上記巻上機の回転部材に制動力を付勢する制動
    力付勢手段と,上記制動力付勢手段を開放してその付勢
    力を変化させる制動力開放手段と,非常制動時に上記制
    動力開放手段を制御する制動力制御手段とを具備して成
    るエレベータ装置において、上記制動力制御手段は、上
    記非常制動指令発生時の制動中の上記乗りかごが所定の
    減速度以下のときに上記制動力付勢手段による大きな制
    動力を与え、上記所定の減速度以下のときに上記制動力
    より弱い制動力を与えるようにすると共に、上記非常制
    動指令発生時の上記乗りかごの運転要件を入力し、この
    運転要件に応じて制動力指令値を出力して上記制動力制
    御手段に入力する制動力設定手段を備えたことを特徴と
    するエレベータ装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、上記ブレーキ装置は、
    通電電流に応じて制動力を発生する励磁コイルを有し、
    上記制動力制御手段は、上記所定の減速度以上のときに
    上記励磁コイルへの通電電流を制限するコイル電流制限
    手段を有し、上記コイル電流制限手段によって弱い制動
    力を与えるようにしたエレベータ装置。
  5. 【請求項5】請求項1または3において、上記乗りかご
    の運転要件は乗りかごの積載量および運転方向であるエ
    レベータ装置。
  6. 【請求項6】請求項2または4において、上記コイル電
    流制限手段は、抵抗要素とこの抵抗要素を短絡するスイ
    ッチ手段で構成したエレベータ装置。
  7. 【請求項7】請求項2または4において、上記コイル電
    流制限手段を半導体素子で構成したエレベータ装置。
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