JP2930807B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータブレーキ装置
破損時の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1を参照して従来のエレベータのかご
の制動機能について説明する。
【0003】エレベータにおいて、かご1の停止状態を
機械的に保持する装置にブレーキ機構(ブレーキ装置)
2がある。これは安全上重要な装置であり、確実に制動
動作をすることがエレベータとして基本的な条件の一つ
である。
【0004】エレベータは、かご1を巻上シーブ3に巻
き掛けたワイヤロープ4を介してつり合いおもり5と連
結し、電動機6が巻上シーブ3を回転させて、巻上シー
ブとワイヤロープ間の摩擦力によりワイヤロープ4の巻
上げ巻戻しを行って、かご1の上昇・下降運転を行って
いる。
【0005】従って、かご1の停止時又は電源開放状態
では当然電動機6の駆動トルクはなく、機械的にかご1
を停止させるには、ブレーキ装置2が必要である。
【0006】ブレーキ装置2は電動機6と巻上シーブ3
間のカップリング7(ブレ−キドラム兼用である、以下
ブレーキドラムとする)に摩擦係数の高い材料によるブ
レーキシュウ8をブレーキばね9、9の力で押付け制動
力を得ている。この制動力は規則で定められていて、エ
レベータの定格積載荷重の150 %以上に相当する荷扱い
荷重を制動出来る大きさを要し、又この制動力を開放す
る機能が必要である。
【0007】上記の制動力開放機構は、一般に、電磁ソ
レノイド10を利用し、ブレーキばね9、9の力に打ち
勝つ電磁力を発生させて、強制的にブレーキを引き外す
方法が採られている。
【0008】従来、この電磁力の発生指令(制動開放指
令)によって制動力が無くなった、即ちブレーキが開放
されたと判断し、かごの走行指令を電動機に対し出力し
ていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電磁力の発生
なしに、つまり電磁ソレノイドが動作しないにも拘ら
ず、制動力がなくなったような場合(制動開放)は、機
械的にブレーキ機構が破損したと見なされるが、このよ
うなとき、電動機に対しての駆動指令は発生しないた
め、モータフリーの状況となり、かごと釣り合いおもり
との重量差で重い方向へかごが自由落下をし始める。
【0010】かご側が重く、かご1が自由落下する場合
はワイヤロープ切断とほぼ同様な状況であり、このよう
なときはかご内の乗客の安全のため、過速度検出機構、
即ちガバナ装置が作動し、かごに設けてあるセフティ装
置(図示省略)が働き、機械的にかごを停止させる。逆
に、つり合いおもりが自由落下状態となるようなとき
は、セフティ装置は動作しない。
【0011】このようにセフティ装置にて停止出来ない
状態、つまりガバナ装置を動作させる速度に達しない
か、又はかごが上昇方向に自由落下している場合の安全
装置はエレベータのピット(最下階のさらに下に安全の
ために設けられている空間であり、この大きさなども法
令に定められている。)に設けられている緩衝装置(バ
ッファ装置)11、12にて、衝突の衝撃を和らげる方
法が一般的である。
【0012】かごが下降方向へ自由落下し、ガバナ装置
が動作しない程度の速度であれば、大きな衝撃ではな
く、又その大きさが法令にて定められた値以下となるよ
うに作動するガバナ、セフティ及びバッファ装置が設置
されている。
【0013】かご1が最下階にあり、上昇方向へ自由落
下となった場合は相当大きな速度でつり合いおもり5が
バッファ装置12に衝突することになる。このときのか
ごのショックは、直接衝突するつり合いおもりよりも小
さいとは言え相当なショックであり、乗客の安全並びに
エレベータの各部品に破損が拡大し、ブレーキ機構2の
破損のみならず、復帰するために時間が掛かり、利用客
へのサービス低下にもなることとなる。
【0014】上述のようにブレーキ機構の破損による機
械的制動力が消滅し、且つ電動機電源開放時において
は、その他の停止装置が、必ずしも十分とは言えない。
そこで、本発明の目的はブレーキ機構の破損による機械
的制動力の消滅を検知した場合、かごの自由落下を防止
して、低速度にて終端階の緩衝装置に接触・停止させる
かごの走行制御手段を得ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため、本発明のエレベータの制御装置は、電動機電源
開放でかごが走行するとき、電動機再起動によりかご
を途中階で停止戸開させ、かご内乗客に対しかごから降
りるよう案内するとともに、乗客が降りた後は、低速度
で走行させかご又はつり合いおもりを昇降路底の緩衝装
上に接触・停止させる制御手段を備えたことを特徴と
する。
【0016】
【作用】ブレーキ装置が破損し、ブレーキシュウ部分の
圧力センサーでこれを検知したら、低速走行させる制御
を行い、かご内に乗客がいる場合は途中階で一度停止し
て、戸開のまま、異常事態の表示をし、乗客に降りても
らうよう案内する。乗客が降りた後、戸閉し、再度低速
度にて走行し、終端階の緩衝装置にかごかつり合いおも
りを緩やかに接触させて停止させる。
【0017】
【実施例】図1に示す実施例に基づいて本発明について
説明する。
【0018】ブレーキシュウ8とブレーキアーム13の
間に圧力センサ14を設け、ブレーキ時のブレーキばね
9による制動力を検出する。更に、電動機電源のON、
OFFとブレーキ開放用の電磁ソレノイド10のON、
OFFを検知する補助接点、リミットスイッチを設けて
おく。
【0019】このような構成で、制御装置は、電動機電
源開放で電磁ソレノイドOFF、ブレーキ力零を検知し
たときは、ブレーキ機構破損と判断し、電動機を再起動
して低速走行運転制御に切替える。 そして、かごを途中
階で一度停止戸開させ、戸開のまま、異常事態の表示を
し、かご内乗客にかごから降りるよう案内する。 乗客が
降りた後は、戸閉し、再度低速度にてかご又はつり合い
おもりのどちらか重い方向への走行運転を行い、緩衝装
置11又は12にかご1又はつり合いおもり5を緩く接
触させて停止させる。
【0020】このような構成の本発明によれば、運行中
のエレベータの動作は次のようにその安全が確保される
こととなる。
【0021】かごが走行中はもともとブレーキによる停
止力はあってはならないものであり、これはブレーキが
効かないと言う状態から見れば、破損しているときと同
じであるから、走行制御を継続している限りは、通常の
運転状態と破損時との区別はないことになる。しかし、
通常時と違うのは目的階に着床して、停止状態となり運
転制御をやめると自由落下状態となってしまうことであ
る。
【0022】エレベータの電動機は連続定格の限界があ
り、制御状態の連続では電動機の焼損に繋がってしま
う。
【0023】本発明の特徴はブレーキ機構の破損状態が
発生した場合において、電動機電源を開放しても自由落
下状態とならない位置までエレベータを低速度にて走行
させる機能をもたせたことである。
【0024】かごとつり合いおもりには重量差があり、
かご内に定格積載重量の45%〜50%の荷重を加えた
状態でつり合うような構成となっている。つまり、かご
内につり合いおもりに釣り合う重量があり、ブレーキに
よる停止力がなくても、かごとつり合いおもりが釣り合
って動かない状況以外は必ずブレーキによる制動力が必
要である。
【0025】制動力はブレーキばねの力でブレーキシュ
ウがブレーキドラムへ押し付けられることによって発生
している。そしてエレベータが起動する場合は制御盤か
らの指令によって、ブレーキコイルに電流が流れ、ブレ
ーキレバーを押しブレーキシュウとドラム間にギャップ
を生じさせ、制動力を無くす。制動力がなくなったこと
を確認したら制御盤は電動機に対し走行制御トルクを加
え、エレベータを駆動させる。着床時にはブレーキ機構
による制動力が復帰したことを確認して電動機の駆動力
をなくすが、この制動力が復帰しないことをブレーキシ
ュウとブレーキアーム間に設けた圧力センサにて検出し
たら電動機への駆動力を保持したままとし、かごの扉が
乗場の扉と一致する位置であれば戸開状態で停止制御
し、ずれがある場合は一致する位置まで低速度で走行
し、扉位置の一致後、乗客に対し降りるようアナウンス
および表示する。
【0026】乗客が全て降りたことを確認後、戸閉し、
かごか、つり合いおもりの重い方へ低速度にて走行を開
始させる。
【0027】かご又はつり合いおもりのどちらかが緩衝
装置に接触し、走行できない位置に達したら、電動機の
電源を開放し、故障状況表示にて待機状態とする。走行
しない位置に到達した検出はエレベータ昇降路内に設け
たかご位置検出リミットスイッチの動作によって検出す
る。
【0028】
【発明の効果】本発明により、かごのブレーキ機構に破
損が生じたとき、かご又はおもりを緩やかに停止させ乗
客を安全に救出することができ、エレベータ部品の破壊
も少なく、事故の復旧も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの概略図、
【図2】図1の部分詳細図である。
【符号の説明】
1…かご 2…ブレーキ装置 6…電動機 7…ブレーキドラム 9…ブレーキばね 10…電磁ソレノイド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機電源開放でかごが走行するとき、
    電動機再起動によりかごを途中階で停止戸開させ、か
    ご内乗客に対しかごから降りるよう案内するとともに、
    乗客が降りた後は、低速度で走行させかご又はつり合い
    おもりを昇降路底の緩衝装置上に接触・停止させる制御
    手段を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置
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