JPH08312880A - 真空断熱パネルおよびその製造方法 - Google Patents

真空断熱パネルおよびその製造方法

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JPH08312880A
JPH08312880A JP7121558A JP12155895A JPH08312880A JP H08312880 A JPH08312880 A JP H08312880A JP 7121558 A JP7121558 A JP 7121558A JP 12155895 A JP12155895 A JP 12155895A JP H08312880 A JPH08312880 A JP H08312880A
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Japan
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heat insulating
vacuum heat
hole
gas barrier
vacuum
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JP7121558A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Miyoshi
元之 三好
Shohachi Morita
章八 森田
Hiromichi Hotta
浩通 堀田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】配線、配管、機器等を通せる貫通孔部を有する
真空断熱パネルを提供する。 【構成】断熱芯材がガスバリアー性包装材よりなる袋の
中に真空排気された状態で封入されてなる真空断熱パネ
ルにおいて、上記断熱芯材は、断熱基材に穿設された貫
通孔に筒状の縁部材が嵌着されてなり、該縁部材の両端
面にガスバリアー性包装材が融着されたシール部により
貫通孔部が形成されてなる真空断熱パネル、および、断
熱基材に穿設された貫通孔に筒状の縁部材が嵌着された
特定の断熱芯材およびガスバリアー性包装材よりなる袋
を用いる前記真空断熱パネルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空断熱パネルおよびそ
の製造方法に関する。さらに詳しくは、冷蔵庫、保冷庫
等の断熱箱体の断熱材として好適に使用することのでき
る貫通孔部を有する真空断熱パネルおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シリカや珪酸カルシウム等の
無機微粉末を断熱材とし、これをガスバリアー性フィル
ムよりなる袋内に減圧状態で封入した真空断熱パネルが
知られている。この微粉末封入型の真空断熱パネルは、
断熱材として微粉末を使用しているため端部の型決まり
が悪いうえ廃棄する際に発塵が激しく満足なものとは云
えない。また、微粉末封入型の真空断熱パネルの欠点を
改良したものとして、断熱材として発泡ポリウレタン成
形体や珪酸カルシウム成形体等を用いた成形体封入型の
真空断熱パネルが知られている。
【0003】このような真空断熱パネルは、封入されて
いる断熱材自体の低熱伝導率に加え、内部が減圧状態に
されていることにより断熱パネル内部での対流伝熱が大
幅に抑制され、この相乗効果により優れた断熱性能を発
揮する点に特徴がある。そして、従来より平板状のもの
を、冷蔵庫、保冷庫等の内壁と外壁とで形成される空間
内に配設して使用されている。しかしながら、この種の
真空断熱パネルは、上記相乗効果により優れた断熱性能
は発揮するものの、これには後加工としての孔開け加工
ができないため、使用上多くの制約を受けていた。
【0004】冷蔵庫を例にとると、断熱壁面を貫通して
電気配線、冷媒ガス配管、温度調節用機器等が設けられ
ている。このような配線、配管、機器等を設ける部位に
は、孔開け加工のできる従来からの断熱板(例えば発泡
ポリウレタン成形体や珪酸カルシウム成形体)を使用す
ることが考えられるが、真空断熱パネルに比べると断熱
性能が劣り、この断熱性能の差異は、年単位の使用期間
を勘案する無視できずその経済的損失は甚大なものとな
る。また、大面積の真空断熱パネルと小面積の真空断熱
パネルとを組み合わせ、配線、配管、機器等を設ける部
位では小面積の真空断熱パネルを使用し、配線、配管、
機器等を避けて配設することも考えられるが、組み合わ
せ接合面に隙間ができ、断熱性能を低下させてしまう。
【0005】このような問題は、真空断熱パネルとし
て、その面内に配線、配管、機器等を通せる貫通孔部を
有するものを用い、このような真空断熱パネルを配線、
配管、機器等、およびドアヒンジ固定用部材等を設ける
位置に合致させて配設することにより解決することがで
きる。しかしながら、この目的に使用できる貫通孔部を
有する真空断熱パネル、およびこのような構造の真空断
熱パネルの製造方法は未だ開発されておらず、その開発
が強く望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の現状に鑑み、配線、配管、機器等を通せる
貫通孔部、特に縁部材により保護された貫通孔部を有す
る真空断熱パネル、およびその製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明に係る
真空断熱パネルにおいては、断熱芯材がガスバリアー性
包装材よりなる袋の中に真空排気された状態で封入され
てなる真空断熱パネルにおいて、上記断熱芯材は、断熱
基材に穿設された貫通孔に筒状の縁部材が嵌着されてな
り、該縁部材の両端面にガスバリアー性包装材が融着さ
れたシール部により貫通孔部が形成されてなる構成の真
空断熱パネルにすると云う手段を講じている。
【0008】また、本発明に係る真空断熱パネルの製造
方法においては、断熱芯材がガスバリアー性包装材より
なる袋の中に真空排気された状態で封入されてなる真空
断熱パネルの製造方法において、断熱基材に貫通孔を穿
設し該貫通孔に筒状の縁部材を嵌着した断熱芯材を作成
し、該断熱芯材をガスバリアー性包装材よりなる袋の開
口部より袋内に収納し、袋の開口部より袋内を真空排気
して所望の真空度に維持しつつ、縁部材の両端面にガス
バリアー性包装材が融着したシール部(A)、および袋
の開口部のガスバリアー性包装材同士を融着したシール
部(B)を形成させる製造方法にすると云う手段を講じ
ている。
【0009】以下、本発明に係る真空断熱パネル、およ
び真空断熱パネルの製造方法を、実施態様例を示す図1
〜図6を参照しつつ詳細に説明するが、本発明はここに
例示の真空断熱パネルや製造方法に限定されるものでは
ない。
【0010】先ず、本発明に係る真空断熱パネルについ
て説明する。本発明の真空断熱パネルは、断熱芯材がガ
スバリアー性包装材よりなる袋の中に真空排気された状
態で封入された基本構造を有する。
【0011】[断熱芯材]上記断熱芯材としては、断熱
基材に予め貫通孔が穿設され、この貫通孔に筒状の縁部
材が嵌着された特定構造の断熱芯材が用いられている。
その具体例を図3(a)および図3(b)に示す。図3
(a)および図3(b)において、(3a)、(3b)
は断熱芯材、(12a)、(12b)は縁部材、(13
a)、(13b)は縁部材の中空部である貫通孔を各々
表す。
【0012】図3(a)に例示の断熱芯材(3a)は、
図1(a)に示すような貫通孔(11a)が穿設された
断熱基材(1a)と図2(a)に示すような筒状の縁部
材(12a)を用い、断熱基材(1a)に穿設された貫
通孔(11a)に、縁部材(12a)をその両端面が断
熱基材(1a)の表面および裏面とほぼ面一になるよう
に嵌着させることによって容易に作成することができ
る。
【0013】そして、ここに例示の断熱芯材(3a)に
おいては、縁部材(12a)の両端面(102a)がガ
スバリアー性包装材と融着されてシール部を形成する機
能を果たし、このシール部および縁部材(12a)の中
空部である貫通孔(13a)によって、得られる真空断
熱パネルの貫通孔部が形成される。
【0014】ここに例示の断熱芯材(3a)は、貫通孔
部が1個設けられた真空断熱パネルを得るためのもので
あるが、貫通孔部が複数設けられた真空断熱パネルを得
るときには、断熱基材(1a)に貫通孔(11a)を複
数穿設し、各々の貫通孔に縁部材(12a)を上記の要
領で嵌着させたものを用いる。
【0015】図3(b)に例示の断熱芯材(3b)は、
図1(b)に示すような貫通孔(11b)が穿設された
断熱基材(1b)と図2(b)に示すようなフランジ部
(103)を有する筒状の縁部材(12b)2箇を用
い、断熱基材(1b)の貫通孔(11b)に、縁部材
(12b)をそのフランジ部(103)の端面が各々断
熱基材(1b)の表面および裏面とほぼ面一になるよう
に嵌着させることによって容易に作成することができ
る。この場合、断熱基材(1b)には表裏両面にフラン
ジ嵌合部(111b)を設けた貫通孔(11b)を穿設
し、この貫通孔(11b)の表面側より1箇の縁部材を
そのフランジ部(103)の反対側を先頭にして挿入
し、裏面より他の縁部材を同様にして挿入し、両者の先
端同士を接着等により固定すればよい。
【0016】ここに例示の断熱芯材(3b)において
は、縁部材(12b)の両フランジ面(102b)がガ
スバリアー性包装材と融着されてシール部を形成する機
能を果たし、このシール部および縁部材(12b)の中
空部である貫通孔(13b)によって、得られる真空断
熱パネルの貫通孔部が形成される。この断熱芯材(3
b)を用いるときには、大きな面積をとれるフランジ面
(102b)によりシール部が形成されるので、シール
部の形成が容易であると共に、形成されるシール部がよ
り丈夫なものとなり好適である。
【0017】図3(a)および図3(b)に示す断熱芯
材おいては、断熱基材の面に対し直角方向の貫通孔が穿
設され、この貫通孔に縁部材を嵌着させているが、本発
明に用いる断熱芯材は、断熱基材の面に対し斜め方向の
貫通孔が穿設され、この貫通孔に縁部材を嵌着させたも
のも使用でき、この場合円筒状の縁部材を嵌着させたと
きには、縁部材の端面形状は楕円形となる。
【0018】上記断熱芯材に用いる断熱基材(1a、1
b)は、後記ガスバリアー性包装材よりなる袋の中に収
納可能な外形を有するものであれば特に限定はなく、従
来より知られている各種の断熱材よりなる成形体を任意
に使用することができる。その代表例としては珪酸カル
シウム成形体等の多孔質無機成形体、発泡ポリウレタン
成形体等の発泡樹脂成形体を挙げることができる。
【0019】断熱基材として上記のような多孔質無機成
形体や発泡樹脂成形体を用いると、その内部に形成され
ている連通多孔状の空間が容易に真空排気されることに
より、断熱芯材自体の低熱伝導率に加えて真空排気され
た空間の存在により対流伝熱が大幅に抑制され、全体と
して優れた断熱性能を発揮する。
【0020】上記断熱基材の中では、低熱伝導率、軽量
性、機械的強度、成形性、耐久性、再利用性等を兼ね備
えている点から、珪酸カルシウムを50重量%以上含有
する珪酸カルシウム系組成物からなる成形体が好まし
く、珪酸カルシウム成形体が最も好ましい。珪酸カルシ
ウム成形体は、断熱材用として各種グレードのものが開
発されており見掛け密度が低く圧縮強度にも優れ、断熱
芯材として好適である。
【0021】上記珪酸カルシウム成形体は、通常、珪酸
質原料と石灰質原料とを水中に分散させ、加熱下に水熱
合成反応を行わせて珪酸カルシウム水和物の水性スラリ
ーを得、次いで、得られた水性スラリーを脱水成形した
後、乾燥または水蒸気養生後に乾燥を行う方法によって
製造されるが、使用できる珪酸カルシウム成形体は勿論
この方法で得られるものには限定されない。
【0022】珪酸カルシウム成形体を製造する上記方法
においては、珪酸質原料は、非晶質または結晶質の何れ
であってもよく、珪酸質原料の具体例としては珪藻土、
珪石、石英などの天然品、シリコンダスト、湿式燐酸製
造プロセスで副生する珪弗化水素酸と水酸化アルミニウ
ムの反応で得られるシリカ等の工業副産物が挙げられ
る。また、石灰質原料の具体例としては生石灰、消石
灰、カーバイト滓等が挙げられ、これらは嵩高の石灰粒
子を含有する石灰乳に調製して使用されることが多い。
また、上記の水熱合成反応は、通常、固形分(珪酸質原
料と石灰質原料)に対する水の量を15重量倍以上と
し、飽和蒸気圧が10kg/cm2 以上の加熱条件下で
反応時間1〜5時間の条件で行い、この水熱合成反応に
より珪酸カルシウム水和物の水性スラリーが得られる。
【0023】水性スラリーの脱水成形は、通常フイルタ
ープレス等を利用した脱水成形機でて行われ、その脱水
部の形状により平板や曲部を有する種々の形状の成形体
が得られる。この脱水成形体を直接、または水蒸気養生
後に乾燥することによって目的とする珪酸カルシウム成
形体が得られる。乾燥は、通常、150〜200℃の温
度にて5〜30時間行われ、乾燥前の水蒸気養生は、通
常、水熱合成反応の条件と同様の条件で行われる。
【0024】上記方法で製造された珪酸カルシウム成形
体は、珪酸カルシウムの針状結晶が三次元的に絡合した
構造のものであり、高い比強度を有し断熱芯材として極
めて好適である。具体的には、見掛け密度が0.02〜
0.09g/cm3 のものが得られ、これらの圧縮強度
は2kg/cm2 以上、通常2〜6kg/cm2 であ
る。上記の針状結晶は、主として、トベルモライト、ゾ
ーノトライトまたはこれらが混在したものからなってい
る。結晶種の調整は、水熱合成反応におけるCaO/S
iO2 のモル比によってなされるが、通常このモル比は
0.8〜1.2の範囲とされ、モル比が大きくなるに従
ってゾーノトライトが優位に生成することがわかってい
る。
【0025】断熱基材として使用する発泡ポリウレタン
成形体は、従来より断熱材として用いられている通常の
発泡成形体が使用できる。断熱芯材の外形寸法の一例と
しては、縦および横が400mm、厚さが10mmの例
を挙げることができる。しかしながら、縦および横の長
さは、用途により例えば、150〜1000mmの広範
囲において適宜変更されるが、厚さは、通常10〜10
0mmの範囲とされる。
【0026】上記縁部材(12a、12b)としては、
中空筒状の外形を有し、筒の両端面にガスバリアー性包
装材を融着可能であり、その長さが断熱基材(1a、1
b)の厚さとほぼ同じものであれば特に限定はない。図
2(b)に示される縁部材(12b)においては、その
2箇を突き合わせた際の長さ、即ち両フランジ面(10
2b)間の間隔が縁部材の長さである。
【0027】図1(a)に示すタイプの縁部材において
は、断面が円であるもののほか、断面が四角形、六角形
等の多角形であってもよい。図1(b)に示すタイプの
縁部材においては、フランジ部および筒部とも断面が円
であるもののほか、フランジ部および筒部とも、図1
(a)に示すタイプの縁部材同様、断面が四角形、六角
形等の多角形であってもよい。また、上記のような長
さ、断面形状を有する縁部材の中空部の寸法は、断熱芯
材の厚さに関係なく、ここを利用して貫通させる配線、
配管、機器等の大きさ、数等に応じて適宜決定すること
ができるが、通常直径もしくは一辺の長さは1〜100
mm程度とされる。
【0028】縁部材(12a、12b)は、熱可塑性樹
脂、各種のゴム、金属、ガラス、セラミック等よりなる
ものを使用できるが、その筒状部はガスバリアー性を有
すること、縁部材(12a)の両端面および縁部材(1
2b)の両フランジ面はガスバリアー性包装材と融着さ
れてシール部の形成が可能であること、また全体として
は熱伝導が小さいことが重要である。このような所望さ
れる特性を勘案すると、熱可塑性樹脂等の熱融着性材料
よりなる一体成形品であるのが好ましい。縁部材(12
a、12b)は金属、ガラス、セラミック等のそれ自体
熱融着性を有しない、またはガスバリアー性を有しない
材料よりなるものも使用できるが、このときには、それ
らの表面に熱可塑性樹脂等の熱融着性およびガスバリア
ー性を有する材料を塗布する等の表面加工が必要とな
る。
【0029】[ガスバリアー性包装材よりなる袋]本発
明の真空断熱パネルは、上記断熱芯材が、ガスバリアー
性包装材よりなる袋の中に真空排気された状態で封入さ
れている。この真空断熱パネルを製造する際には、通
常、ガスバリアー性包装材よりなり上記平板状の断熱芯
材を収納可能で真空排気用の開口部を有する袋が使用さ
れ、その具体例を斜視図として図4に示す。図4におい
て、(2)はガスバリアー性包装材よりなる袋、(2
1)は袋(2)の開口部、(22)および(23)は袋
(2)のシール部を表す。
【0030】本発明で使用する上記の袋(2)は、断熱
芯材(3a)を使用する場合を例にとって説明すると、
断熱芯材(3a)を収納する容器であるとともに、内部
が真空排気された後は、これを構成しているガスバリア
ー性包装材のガス不透過性により、袋内部を真空もしく
は高度な減圧状態に維持する機能を果たすものである。
従って、袋(2)の開口部(21)には、断熱芯材(3
a)を収納し袋内部を真空排気した後に断熱芯材を密封
するためのシール部B(25)(後記図5参照)を形成
可能な部分を有する。
【0031】袋(2)を構成するガスバリアー性包装材
としては、袋内部を真空もしくは高度な減圧状態に維持
するため、アルミニウム等よりなる金属箔、プラスチッ
クよりなる基体フィルムにアルミニウム等の金属または
珪素酸化物等のセラミックを蒸着した蒸着フイルム、お
よびプラスチックよりなる単層フィルムもしくは多層フ
ィルムを、単独あるいはこれらを組合わせた積層フィル
ムが使用される。
【0032】これらのガスバリアー性包装材の中では、
ガスバリアー性に優れるほか可撓性にも優れ、断熱芯材
が袋内に真空排気された状態で封入される際に良好に密
着させることができる点から蒸着フイルム、またはプラ
スチックフィルムにアルミニウム箔をラミネートした積
層フィルムが最も好ましい。
【0033】蒸着フイルムの基体フィルムやアルミニウ
ム箔をラミネートする基体フィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
芳香族ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、オレフィン共重合体、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド、ポリビニルアルコール、
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ア
クリロニトリル・スチレン共重合体、ポリメチルメタク
リレート、アクリル酸エステルとメチルメタクリル酸エ
ステル共重合体等、好ましくは、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートから製造されるフ
ィルムが挙げられる。基体フィルムの表面には、金属や
セラミック蒸着層の形成に先立ってコロナ処理、アンカ
ーコート処理等の表面処理を施すこともできる。
【0034】蒸着フイルムにおける蒸着層の厚さは、蒸
着する金属もしくはセラミックの種類によって異なる
が、通常10〜300nm、好ましくは20〜200n
mとされる。蒸着層の厚さが薄すぎると十分なガスバリ
アーが得られず、厚すぎると蒸着フイルムの柔軟性が損
なわれ、蒸着層にクラックが生ずるので好ましくない。
蒸着層を形成するセラミックとしては、通常熱伝導率の
小さい無機酸化物が使用され、珪素、マグネシウム、マ
ンガン、ニッケル、クロム、インジウム、錫等の酸化
物、特に珪素酸化物が好ましい。
【0035】プラスチックよりなる単層フィルム、多層
フィルムとしては、塩化ビニリデン系樹脂フィルム、塩
化ビニリデン樹脂コートフィルム、およびポリビニルア
ルコール系フィルム等が挙げられる。
【0036】使用する袋(2)には、上記の各種ガスバ
リアー性包装材の少なくとも片面に熱溶着層を設けた積
層フィルムを用いるのがよい。そして熱溶着層をガスバ
リアー性包装材の片面に設けたときには、熱溶着層が袋
の内側(断熱材と接する側)になるようにして使用す
る。熱溶着層を設けた積層フィルムをこのように用いる
と、熱溶着法(ヒートシール法)によって容易に袋を形
成することができ、またこの袋内に断熱芯材を封入し真
空排気した後の排気口等の密封も熱溶着法によって容易
に行うことができる。
【0037】熱溶着層としては、加熱により溶着可能な
樹脂、具体的には100〜300℃程度の加熱により溶
融可能な樹脂が使用され、具体例としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、アクリロニトリ
ル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル
・スチレン共重合体等のアクリロニトリル共重合体、ポ
リメチルメタクリレート、アクリル酸エステルとメチル
メタクリル酸エステル共重合体等が挙げられ、ポリオレ
フィン樹脂が好ましい。
【0038】[真空断熱パネル]本発明の真空断熱パネ
ルは、断熱基材に穿設された貫通孔に筒状の縁部材が嵌
着された特定構造の断熱芯材が用いられ、この断熱基材
に嵌着された縁部材の両端面にガスバリアー性包装材が
融着されたシール部によって貫通孔部が形成されてなる
点に構造上の大きな特徴を有する。
【0039】本発明の真空断熱パネルの上記特徴的構造
を、図5および図6により説明する。図5は、図3
(a)に示す断熱芯材(3a)が図4に示すガスバリア
ー性包装材よりなる袋(2)の中に真空排気された状態
で封入されてなる真空断熱パネルを示す平面略図であ
る。また、図6は、図5のX−X’断面略図である。
【0040】図5および図6において、(31a)は貫
通孔部を表し、この貫通孔部は断熱芯材(3a)の貫通
孔(13a)に対応して形成されている。A(24a)
は断熱基材(1a)に嵌着された縁部材(12a)の端
面にガスバリアー性包装材が融着されたシール部を表
し、(41a)はシール部A(24a)の内側のガスバ
リアー性包装材を表す。また、B(25)は袋(2)の
開口部を融着させて形成したシール部を表し、その他の
符号は図1〜図4におけると同じである。
【0041】上記のシール部A(24a)は、縁部材
(12a)の長手部分と挨まって、真空断熱パネルの貫
通孔部(31a)の内周部を密閉する機能を果たすもの
である。従って、シール部A(24a)が形成されてい
ることにより、このシール部A(24a)の内側に残置
されているガスバリアー性包装材(41a)を切り取っ
たり、これにスリットを設けたりしても、真空断熱パネ
ル内は真空排気されたままに維持される。残置されてい
るガスバリアー性包装材(41a)の部分は配線、配
管、機器等を通すのに使用される。
【0042】ここに例示する貫通孔部(31a)におい
ては、シール部A(24a)が縁部材(12a)の厚さ
に対応する幅で環状に形成されているが、このシール部
A(24a)はこのような形状に限られるものではな
く、縁部材の端面に連続して形成されている限り、特に
限定はない。このシール部A(24a)の形状は、用い
た縁部材(12a)の端面形状に応じて四角形、六角形
等になる。
【0043】上記の説明からも理解できるように、貫通
孔部(31a)とは、真空断熱パネルに貫通孔を形成可
能な部位を意味する。貫通孔部(31a)に貫通孔を形
成するには、シール部A(24a)の内側に残置されて
いるガスバリアー性包装材(41a)を切り取ったり、
ここにスリットを設ければよい。本発明の真空断熱パネ
ルには、シール部A(24a)の内側にガスバリアー性
包装材(41a)が残置されているものも含まれる。
【0044】本発明の真空断熱パネルにおいて、貫通孔
部の数、これを設ける位置は、得ようとする真空断熱パ
ネルの用途によって適宜決定され、またこの貫通孔部の
形状、寸法は、これらの用途、即ち貫通孔部を利用して
貫通させる配線、配管、機器等の断面形状、大きさに応
じて適宜決定することができる。貫通孔部の断面形状
は、通常円、四角形、六角形等の多角形とされ、その寸
法は、断熱芯材の厚さに関係なく必要に応じ適宜決定で
き、通常直径もしくは一辺の長さは1〜100mm程度
とされる。
【0045】次ぎに、本発明に係る真空断熱パネルの製
造方法について説明する。本発明の製造方法において
は、(イ)断熱基材に貫通孔を穿設し、該貫通孔に筒状
の縁部材を嵌着した断熱芯材を作成し(以下、「第1工
程」とも云う)、(ロ)作成した断熱芯材を、ガスバリ
アー性包装材よりなる袋の開口部をより袋内に収納し
(以下、「第2工程」とも云う)、次いで、(ハ)袋の
開口部より袋内を真空排気して所望の真空度に維持しつ
つ、断熱芯材の縁部材の両端面にガスバリアー性包装材
を融着したシール部(A)、および袋の開口部のガスバ
リアー性包装材同士を融着したシール部(B)を形成さ
せる(以下、「第3工程」とも云う)ことが必要であ
る。
【0046】以下、本発明の製造方法を、その実施態様
例を示す前記の図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する
が、その要旨を超えない限り、本発明はここに例示の方
法に限定されるものではない。本発明の製造方法におい
ては、断熱芯材としては図3(a)または図3(b)に
示すもの等が使用でき、また、この断熱芯材を収納する
ためのガスバリアー性包装材よりなる袋としては、図4
に示すものを使用できる。図3(a)または図3(b)
に示す断熱芯材の作成(第1工程)は、段落[001
1]〜段落[0014]に記載の方法に準じて行うこと
ができる。
【0047】本発明の製造方法では、断熱芯材としては
図3(a)に示すものを代表例として説明すると、先
ず、袋(2)の開口部(21)より断熱芯材(3a)を
袋(2)内に収納し(第2工程)、次ぎに、袋(2)の
開口部(21)より袋内を真空排気して所望の真空度に
維持しつつ、断熱芯材の縁部材の両端面にガスバリアー
性包装材同士を融着したシール部A(24a)、および
袋の開口部のガスバリアー性包装材同士を融着したシー
ル部B(25)を形成させる(第3工程)ことにより、
図5に示すような構造を有する目的とする真空断熱パネ
ルが得られる。
【0048】上記の第3工程において、シール部A(2
4a)、およびシール部B(25)を形成させる順序に
は特に制限はない。例えば、(i)シール部A(A(2
4a)を形成させた後に、シール部B(25)を形成さ
せる、(ii)シール部A(24a)とシール部B(2
5)を同時に形成させる、(iii)シール部B(2
5)を形成させた後に、シール部A(24a)を形成さ
せることができ、いずれの順序でも同様のものが得られ
る。
【0049】第3工程におけるシール部A(24a)、
およびシール部B(25)の形成は、袋(2)の内部が
真空排気されるのに伴い袋(2)全体が断熱芯材(1)
に密着するとともに、断熱芯材の縁部材の両端面にも、
その上下のガスバリアー性包装材が密着するので、ここ
を適宜の手段で融着させればよい。
【0050】なお、断熱芯材として、単に貫通孔のみを
有するものを使用した場合には、その厚みが比較的大き
く、特に直径の小さい貫通孔を設けたものを使用すると
きには、袋内を真空排気し所望の真空度に維持しても、
貫通孔の内周に沿ってガスバリアー性包装材同士を密着
させにくく、ここにシール部を形成させることが困難で
ある。しかしながら、本発明方法においては、前記縁部
材が嵌着された特定の断熱芯材を用い、縁部材の端面に
ガスバリアー性包装材を融着してシール部(A)を形成
させるので、このような問題はない。
【0051】上記各シール部(A(24a)、B(2
5))を形成させるための融着手段としては、従来より
知られている各種の方法が使用できる。例えば、加熱ブ
ロックを圧接する熱溶着法(ヒートシール法)、超音波
振動を印加した治具を圧接する方法、またガスバリアー
性包装材に導体が存在せず誘電発熱が可能な構成のもの
であれば高周波電場を印加した治具を圧接する方法、等
が採用できるが、一般的には熱溶着法が簡便であり好ま
しい。
【0052】上記のシール部A(24a)は、真空断熱
パネルの貫通孔部(31a)を密閉するために設けるも
のであり、このシール部の内側(41a)が配線、配
管、機器等を通すのに使用される。ここに例示する貫通
孔部(31a)においては、シール部A(24a)を環
状に形成させているが、貫通孔部(31a)の全周に連
続して形成させる限り、このシール部A(24a)はこ
のような形状に限られるものではない。
【0053】本発明の方法により得られる真空断熱パネ
ルにおいて、貫通孔部(31a)とは、貫通孔を形成可
能な部位を意味することは前記の通りである。貫通孔部
(31a)に貫通孔を形成するには、前記第3工程の後
で、シール部A(24a)の内側に残置されているガス
バリアー性包装材(41a)を切り取ったり、ここにス
リットを設ければよい。従って、本発明の方法により得
られる真空断熱パネルには、シール部A(24a)の内
側にガスバリアー性包装材(41a)が残置されている
ものも含まれる。
【0054】
【実施例】次に、本発明を、実施例により更に具体的に
説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれら
の実施例の記載に限定されるものではない。なお、以下
の記載において、特に記載のない限り「%」は重量基準
を意味する。
【0055】製造例 [珪酸カルシウム成形体の製造]生石灰(CaO:9
6.2重量%)49.6重量部に温脱塩水496重量部
を加えて消和し、沈降容積が46mlの石灰乳を調製し
た。なお、沈降容積は、直径13mm、容積50mlの
円筒状容器に石灰乳50mlを静かに注入し、20分間
静置した後に測定した消石灰粒子沈降層の容積である。
【0056】上記石灰乳に平均粒径10μmの珪石(S
iO2:96.4重量%)50.4重量部を添加し(C
aO/SiO2の仕込みモル比は1.05)、さらに固
形分に対する総水量が35重量倍になるように脱塩水を
追加した懸濁液を得た。この懸濁液を容積10リッター
のオートクレーブに移し、ゲージ圧15kg/cm2
温度200℃の条件下で3時間攪拌しつつ反応させ、ゾ
ーノトライトを主成分とする珪酸カルシウム水和物の水
性スラリーを得た。
【0057】次に、得られた水性スラリー100重量部
に対し、強化用ガラス繊維1重量部とパルプ1重量部を
添加、混合した後、これを脱水成形機に供給して加圧脱
水成形を行い、縦200mm、横200mm、厚さ約2
0mmの平板状の成形体とし、これを150℃で8時間
乾燥して目的とする珪酸カルシウム成形体を得た。得ら
れた成形体は、見掛け密度0.066g/cm3 、圧縮
強度2.8kg/cm2 であり、また、この成形体は針
状結晶の球状集合体から構成されており、球の内部には
針状結晶が存在するものと、針状結晶が存在しないもの
とがあった。
【0058】実施例1 製造例で得られた珪酸カルシウム成形体(縦200m
m、横200mm、厚さ約20mm)に直径20mmの
貫通孔を穿設した断熱基材(1a)、および外径20m
m、長さ20mm、肉厚5mmの6ナイロン製チューブ
よりなる縁部材(12a)を用い、縁部材(12a)を
断熱基材(1a)の貫通孔(11a)にその両端面が断
熱基材の両面と面一となるように嵌着させて、断熱芯材
(3a)を作成した。また、ガスバリアー性包装材より
なる袋(2)として、ポリエチレンテレフタレート(1
6μ)/Al箔(9μ)/ポリエチレンテレフタレート
(16μ)/6ナイロン(30μ)/の構成とされた積
層フィルムよりなり、6ナイロン層を袋の内側とし上記
を断熱芯材(1)を収納でき、開口部(21)を残し3
辺がシールされた図4に示す形状の袋を準備した。
【0059】これらの断熱芯材(3a)および袋(2)
を用い、断熱芯材(3a)を袋(2)の真空排気用の開
口部(21)より内部に収納し、袋(2)内をゲージ圧
で0.02Torrとなるまで開口部(21)より真空
排気しつつ、縁部材(12a)の両端面にガスバリアー
性包装材を密着させ、この部分に熱溶着法により幅5m
m、内側直径10mmの連続したシール部A(24a)
を形成させた後、袋(2)の開口部(21)に熱溶着法
によりシール部B(25)を形成させることにより、図
5(図6)に示すタイプの、貫通孔部(31a)を有す
る真空断熱パネルを作成し、次いで、シール部A(24
a)の内側の包装材を切り取った。なお、得られた真空
断熱パネルの、パネルの主要部分(貫通孔の存在しない
部分)の厚み方向の熱伝導率は0.0095 Kcal
/m・hr・℃ であった。
【0060】実施例2 実施例1に記載の例において、同例で用いた断熱基材
(珪酸カルシウム成形体)に代え、発泡ポリスチレン平
板(縦200mm、横200mm、厚さ約20mm)よ
りなる断熱芯材(3a)を用いたほかは同例におけると
同様にして、図5(図6)に示すタイプの、貫通孔部
(31a)を有する真空断熱パネルを作成し、次いで、
シール部A(24a)の内側の包装材を切り取った。な
お、得られた真空断熱パネルの、パネルの主要部分(貫
通孔の存在しない部分)の厚み方向の熱伝導率は0.0
25 Kcal/m・hr・℃ であった。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、パネルの面内に配線、
配管、機器等を通せる貫通孔部を有する真空断熱パネ
ル、およびこの特定構造の真空断熱パネルの工業的有利
な製造方法が提供される。また、この真空断熱パネル
を、その貫通孔部を配線、配管、機器等の設置部位に合
致させて使用することにより、断熱壁面における断熱性
能の低下を大幅に抑制できると云う優れた効果を奏す
る。また、本発明の真空断熱パネルは、貫通孔部の形成
が、縁部材の両端面にガスバリアー性包装材を融着した
シール部によりなされているので、真空断熱パネルの厚
さに対する貫通孔部の内周径を小さくすることができ、
かつその製造も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する断熱基材の1例を示す斜視図
である。
【図2】本発明で使用する縁部材の1例を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明で使用する断熱芯材の1例を示す断面略
図である。
【図4】本発明で使用するガスバリアー性包装材よりな
る袋の1例を示す斜視図である。
【図5】本発明の真空断熱パネルの1例を示す平面略図
である。
【図6】図5に示す真空断熱パネルの、図5のX−X’
断面略図である。
【符号の説明】
1a、1b:断熱基材 11a、11b:断熱基材に設けた貫通孔 111b:フランジ嵌合部 12a、12b:縁部材 13a、13b:縁部材の中空部(断熱芯材の貫通孔) 102a、102b:縁部材の端面 103:縁部材(12b)のフランジ部 104b:縁部材(12b)の筒部 3a、3b:断熱芯材 2:ガスバリアー性包装材よりなる袋 21:袋2の開口部 22:袋2のシール部 23:袋2のシール部 24a:貫通孔部に形成させたシール部(A) 25:開口部に形成させたシール部(B) 31a:真空断熱パネルの貫通孔部 41a:シール部(A)内側のガスバリアー性包装材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱芯材がガスバリアー性包装材よりな
    る袋の中に真空排気された状態で封入されてなる真空断
    熱パネルにおいて、上記断熱芯材は、断熱基材に穿設さ
    れた貫通孔に筒状の縁部材が嵌着されてなり、該縁部材
    の両端面にガスバリアー性包装材が融着されたシール部
    により貫通孔部が形成されてなることを特徴とする真空
    断熱パネル。
  2. 【請求項2】 シール部の内側に、切り抜きまたはスリ
    ットが形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    真空断熱パネル。
  3. 【請求項3】 断熱基材が多孔質無機成形体であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の真空断熱パ
    ネル。
  4. 【請求項4】 断熱基材が連続気泡を有する発泡樹脂成
    形体であることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の真空断熱パネル。
  5. 【請求項5】 多孔質無機成形体が珪酸カルシウムを5
    0%以上含む組成物からなる成形体であることを特徴と
    する請求項3記載の真空断熱パネル。
  6. 【請求項6】 発泡樹脂成形体が発泡ポリウレタン成形
    体であることを特徴とする請求項4記載の真空断熱パネ
    ル。
  7. 【請求項7】 断熱芯材がガスバリアー性包装材よりな
    る袋の中に真空排気された状態で封入されてなる真空断
    熱パネルの製造方法において、断熱基材に貫通孔を穿設
    し該貫通孔に筒状の縁部材を嵌着した断熱芯材を作成
    し、該断熱芯材をガスバリアー性包装材よりなる袋の開
    口部より袋内に収納し、袋の開口部より袋内を真空排気
    して所望の真空度に維持しつつ、縁部材の両端面にガス
    バリアー性包装材が融着したシール部(A)、および袋
    の開口部のガスバリアー性包装材同士を融着したシール
    部(B)を形成させることを特徴とする真空断熱パネル
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 シール部(A)を形成させた後、該シー
    ル部(A)の内側に切り抜きまたはスリットを形成させ
    ることを特徴とする請求項7記載の真空断熱パネルの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 断熱基材が多孔質無機成形体であること
    を特徴とする請求項7または請求項8記載の真空断熱パ
    ネルの製造方法。
  10. 【請求項10】断熱基材が連続気泡を有する発泡樹脂成
    形体であることを特徴とする請求項7または請求項8記
    載の真空断熱パネルの製造方法。
  11. 【請求項11】多孔質無機成形体が珪酸カルシウムを5
    0%以上含む組成物からなる成形体であることを特徴と
    する請求項9記載の真空断熱パネルの製造方法。
  12. 【請求項12】発泡樹脂成形体が発泡ポリウレタン成形
    体であることを特徴とする請求項10記載の真空断熱パ
    ネルの製造方法。
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