JPH08295106A - ラグ付き走行体 - Google Patents

ラグ付き走行体

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JPH08295106A
JPH08295106A JP7105875A JP10587595A JPH08295106A JP H08295106 A JPH08295106 A JP H08295106A JP 7105875 A JP7105875 A JP 7105875A JP 10587595 A JP10587595 A JP 10587595A JP H08295106 A JPH08295106 A JP H08295106A
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JP
Japan
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lug
mud
layer
lugs
adhesion preventing
Prior art date
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Pending
Application number
JP7105875A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Eomo
栄 江面
Tokuichiro Iijima
徳一郎 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性の高い湿田や泥ねい地を走行しても泥が
付着しがたいラグ付き走行体を提供する。 【構成】 周方向に間隔をおいてトレッド(2)上に配
設された複数のラグ(3)を有するラグ付き走行体にお
いて、少なくともラグ(3)の踏む込み側の側壁からラ
グ底部にかけて低硬度の弾性体層からなる泥付着防止層
(5)で被覆し、ラグ底部での泥付着防止層の厚み大き
く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周方向に間隔をおいて
トレッド上に配設された複数のラグを備えたラグ付き走
行体に関するものであって、特に湿田や泥ねい地などの
圃場を走行する際に付着する泥土による弊害を除去する
ようにした農業土木建設用タイヤおよびクローラーなど
のラグ付き走行体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、泥付着を防止する手段として、
ラグの個数を減らしてラグ間の溝幅を広げる方法が知ら
れているが、ラグピッチ長の極端な増加は車輪の駆動力
の大幅な低減をもたらすために、十分な泥付着の防止効
果が得られる程度までラグ数を減らすことはできない。
そのほかに、ラグ底に突起状のマッドフィンを配設する
方法(実開昭60−118502)、ラグ底に溝を配設
する方法(実開平6−32110)、ラグ底の肉厚を薄
くする方法(実公昭61−23448)などが知られて
いるが、いずれも泥土を落とすに十分な動きが得られず
泥付着の防止効果は不十分なものであった。
【0003】また、ラグ表面に泥付着防止層を備える方
法(特開平6−329000)も提案されているが、泥
付着防止層の材質に難があることや在来のラグ形状が踏
襲されていることなどにより、泥の付着の防止効果は十
分満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、住宅並びに土地
開発の情勢から、農耕地に隣接した住宅の増加が著しい
が、農耕作業を終えたトラクターなどの農業車両が整備
の進んだ道路や住宅前の舗装路を通過する際に、ラグ付
きタイヤに付着した泥土を路面に撒散らすという弊害を
惹起したり、また農耕車両が病原菌で汚染された畑土が
タイヤに付着したまま別の圃場に移動して農耕作業行な
うことにより、農作物の病気の蔓延を招くという弊害を
もたらす。
【0005】ラグ付き走行体に泥土が付着することに伴
う、前記のような弊害を取り除くことはますます必要な
状況にあり、これを解決することが本発明の目的であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の本発明は、周方向に間隔をおい
てトレッド上に配設された複数のラグを有するラグ付き
走行体において、少なくとも該ラグの踏み込み側の側壁
およびラグ底部が、低硬度の弾性体層よりなる泥付着防
止層で被覆されており、該泥付着防止層の厚みがラグ底
部で大きく形成されてなるラグ付き走行体としている。
【0007】請求項2に記載の本発明は、前記ラグの踏
み込み側において、ラグの側壁がタイヤ子午線となす角
度αと、ラグを被覆する泥付着防止層の外表面がタイヤ
子午線となす角度βとが、β>αの関係にあることを特
徴としている。
【0008】また、請求項3に記載の本発明は、前記踏
み込み側の泥付着防止層が、その半径方向外端部から蹴
り出し側のラグ側壁へ延びて、蹴り出し側で泥付着防止
層の付け根部を形成して終焉することを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】湿田や泥ねい地などの圃場を走行する際に、タ
イヤに付着する泥土量は踏面圧が高くなるラグ底がもっ
とも多く、次にトラクションが働く踏み込み側のラグの
側壁で多いものとなる。請求項1に記載の本発明のラグ
付き走行体では、ラグの踏み込み側の側壁からラグ底部
が、低い硬度の弾性体からなる泥付着防止層で被覆され
ており、かつ該泥付着防止層の厚みが、湿田などを走行
する際に受ける踏面圧が高く泥付着の多いラグ底部で、
大きく形成されていることにより、低い硬度の弾性体の
弾性的な働きによって泥の付着を高率に抑止する。本発
明によるラグ付き走行体では、前記弾性体層がASKA
R−C硬度2乃至70の低い硬度の無発泡ゴム層もしく
は同様の硬度の密度0.02乃至0.5の独立気泡の発
泡ゴム層よりなることが好ましい。発泡ゴムが低硬度な
ゴム層が得られ易いため無発泡ゴムより有利である。ま
た、連続気泡の発泡ゴム層より独立気泡の発泡ゴム層で
ある方が耐久性、弾性力発現の面で有利である。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載のラグ付き走行体であって、ラグ底部に向かって徐々
に泥付着防止層の厚みを増加することにより、ラグ底部
に向かって低硬度で弾性を有する泥付着防止層の表面の
動きを徐々に大きくし、ラグ底部で最大にさせることに
より、ラグ踏み込み面の泥付着の防止をさらに有効なも
のとする。
【0011】また、請求項3に記載の本発明は、請求項
2に記載のラグ付き走行体であって、前記ラグの踏み込
み側の泥付着防止層の側壁がその半径方向外端部から隣
接ラグの蹴り出し側の付着防止層の付け根を形成するよ
うに結ばれて形成されているので、踏み込み側防止層の
総外表面積を最大級なものとし、泥土の接触時の面圧を
下げることで泥付着の防止効果が助長される。
【0012】
【実施例】本発明に従う実施例の農業用タイヤについて
図面に基づいて説明する。タイヤサイズはAGS11.
2−24の農耕作業車両(トラクター)用バイアスタイ
ヤである。
【0013】図1および図2に示される如く、第1実施
例の農業用タイヤ(1)は、周方向に間隔をおいてトレ
ッド(2)上に配設された複数のラグ(3)を備え、こ
のラグ(3)を含むトレッド(2)の表面が全面的に、
特にラグ底部(4)において肉厚に低硬度の弾性体層か
らなる泥付着防止層(5)で被覆されている。付着防止
層の厚さは、ラグ底(4)で4〜6mm、その他の被覆部
で1〜3mmとされている。なお、タイヤサイド部(図示
ぜず)など泥が付着し易い部位にわたって前記泥付着防
止層で被覆することができる。
【0014】Dはタイヤの回転方向を示しており、回転
を考慮してラグ(3)の側壁は踏み込み側の側壁(6)
と蹴り出し側の側壁(7)と区分される。本発明では泥
付着との関係で少なくとも踏み込み側の側壁(6)とラ
グ底に前記泥付着防止層(5)を設けられる。この第1
実施例では、図2に示される如く、踏み込み側の側壁
(6)と蹴り出し側の側壁(7)が対称的な縦断面形状
を呈するものとされている。
【0015】図1および図3に示される如く、第2実施
例の農業用タイヤ(1)は、周方向に間隔をおいてトレ
ッド(2)上に配設された複数のラグ(3)を備え、こ
のラグ(3)を含むトレッド(2)の表面が同様に低硬
度の弾性体層からなる泥付着防止層(5)で被覆されて
いる。ラグ(3)の踏み込み側の側壁(6)のタイヤ子
午線(L)に対する傾斜角度(α)は30°、ラグを被
覆する泥付着防止層の外表面がタイヤ子午線となす角度
(β)は32°であり、β>αとしている。付着防止層
の厚さは、ラグ底(4)で4〜6mmと厚く、その他の被
覆部で1〜3mmとして形成されており、踏み込み側の
側壁(6)では該泥付着防止層(5)の厚みがラグ底に
向けて漸増している。
【0016】第3実施例(図示せず)として、踏み込み
側の側壁(6)に設けられる泥付着防止層(5)を踏み
込み側の側壁(6)の半径方向外端部(頂部)(A)か
ら隣接ラグの蹴り出し側の被覆された側壁(7)の付け
根部(B)(図1、図3参照)に略直線状等にて連結す
ることが提案され、これにより泥付着防止層から形成さ
れる踏む込み面の面積を大きくし得、泥付着の防止機能
を高める。
【0017】前記実施例では、前記弾性体層として、平
均発泡径200μm、ASKAR−C硬度15、密度
0.25の天然ゴム系独立気泡の発泡ゴム層(スターラ
バー工業株式会社製NR12スポンジゴム)が使用され
ている。なお、この弾性体層のASKAR−C硬度は2
乃至70、好ましくは3乃至50、更に好ましくは3乃
至30である。これらの実施例では天然ゴム系独立気泡
の発泡ゴム層が用いられているが、スチレンブタジエン
・ゴム(SBR)、イソプレン・ゴム(IR)、ポリブ
タジエン・ゴム(BR)、アクリロニトリルブタジエン
・ゴム(NBR)またはエチレンポリプロピレン・ゴム
(EPDM)などのジエン系ゴム又はウレタン系ゴムな
どの独立気泡の発泡ゴム層を使用することも出来る。ま
た、独立気泡の発泡ゴム層に替えて、ASKAR−C硬
度が2乃至70のポリノルボルネン、ジエン系ゴム又は
ウレタン系ゴムなどのハイ・オイル配合の軟質無発泡ゴ
ム層よりなる泥付着防止層を使用することができる。こ
れはASKAR−C硬度が2より小さくなると泥の重量
で該軟質発泡ゴム層または該軟質無発泡ゴム層が潰れた
ままになり泥が付着し易くなり、一方ASKAR−C硬
度が70を越えると、該軟質発泡ゴム層または該軟質無
発泡ゴム層が泥の剥れに必要な弾性変形を生じなくなっ
て、泥付着防止効果が低下することによる。
【0018】この泥付着防止層を独立気泡の発泡ゴム層
で形成する場合、密度が0.02乃至0.5とすること
が好ましい。これは密度が0.02より小さくなると泥
の重量でゴムが潰れたままになり泥が付着し易くなり、
一方、密度が0.5を越えると、発泡ゴムが泥の剥れに
必要な弾性変形を生じなくなって、所期の泥付着防止効
果が得られないことによる。
【0019】[試験例]従来例のタイヤは、トレッド
(2)の表面が前記泥付着防止層(5)によって被覆さ
れていないこと以外は、実施例のタイヤと同じである。
前記実施例のタイヤと従来例のタイヤ(比較例)につい
て、比較試験を行なった。試験条件は、供試タイヤをW
9−24のリムに組んで、1.2Kg/cmの内圧を
充填し、四輪駆動25psトラクターの後輪に装着し、
湿田一反分のロータリー荒おこし作業後、タイヤ表面に
付着した泥土の量を重量測定し、次に畦道を30m走行
した後に舗装道路を走行したときのタイヤから道路に落
とされた泥土の量を重量測定した。
【0020】試験結果を、比較例タイヤの泥土の付着量
と舗装道路への落下量をそれぞれ100として、指数表
示で表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果から、実施例のタイヤは従来例
のタイヤに比べ、泥土の付着量も落下量も少ない、優れ
たタイヤであることがわかる。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、湿田、泥ねい地などを
走行する際に必要な駆動力の低下を伴うことなく、泥土
が付着しにくいタイヤおよびクローラーなどのラグ付き
走行体を提供することが可能となる。湿田どの圃場から
脱出時に泥土を持ち出して隣接する舗装道路を汚した
り、圃場の病原汚染を拡大したりする不具合を解消する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイヤのトレッドの部分平面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示すイ−イ断面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示すイ−イ断面図であ
る。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 トレッド 3 ラグ 4 ラグ底部 5 泥付着防止層 6 ラグの踏み込み側の側壁 7 ラグの蹴り出し側の側壁 L 子午線 α 踏み込み側の側壁の傾斜角度 β ラグを被覆する泥付着防止層の外表面がタイヤ子
午線となす傾斜角度 A 踏み込み側の側壁の半径方向外端部(頂部) B 付け根部 D タイヤ回転方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に間隔をおいてトレッド上に配設
    された複数のラグを有するラグ付き走行体において、少
    なくとも該ラグの踏み込み側の側壁およびラグ底部が、
    低硬度の弾性体層よりなる泥付着防止層で被覆されてお
    り、該泥付着防止層の厚みがラグ底部で大きく形成され
    てなるラグ付き走行体。
  2. 【請求項2】 前記ラグの踏み込み側において、ラグの
    側壁がタイヤ子午線となす角度αと、ラグを被覆する泥
    付着防止層の外表面がタイヤ子午線となす角度βとが、
    β>αの関係にあることを特徴とする請求項1に記載の
    ラグ付き走行体。
  3. 【請求項3】 前記踏み込み側の泥付着防止層が、その
    半径方向外端部から蹴り出し側のラグ側壁へ延びて、蹴
    り出し側で泥付着防止層の付け根部を形成して終焉する
    ことを特徴とする請求項2に記載のラグ付き走行体。
JP7105875A 1995-04-28 1995-04-28 ラグ付き走行体 Pending JPH08295106A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007507385A (ja) * 2003-09-30 2007-03-29 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 重車両用タイヤ、トレッドおよびその使用方法
JP2016117393A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007507385A (ja) * 2003-09-30 2007-03-29 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 重車両用タイヤ、トレッドおよびその使用方法
JP4767855B2 (ja) * 2003-09-30 2011-09-07 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 重車両用タイヤ、トレッドおよびその使用方法
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