JPH08292796A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH08292796A
JPH08292796A JP7095490A JP9549095A JPH08292796A JP H08292796 A JPH08292796 A JP H08292796A JP 7095490 A JP7095490 A JP 7095490A JP 9549095 A JP9549095 A JP 9549095A JP H08292796 A JPH08292796 A JP H08292796A
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JP
Japan
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voice
speed
sound
reproducing
audio
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Pending
Application number
JP7095490A
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English (en)
Inventor
Koji Tanaka
浩司 田中
Masayuki Iida
正幸 飯田
Masanori Miyatake
正典 宮武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、理解にあまり重要でない区間の
音声に対しては映像および音声の再生速度を自動的に速
くでき、映像および音声の再生時間を短縮化できる再生
装置を提供することを目的とする。 【構成】 再生装置において、映像源および音源から映
像および音声をそれぞれ再生する手段、再生された音声
が、音声区間の音声または継続長が所定値未満である無
音区間の音声であるときには、映像および音声を再生開
始時の設定再生速度で再生して出力する手段、ならびに
再生された音声が、継続長が所定値以上の無音区間の音
声である場合に、映像および音声を再生開始時の設定再
生速度より速い再生速度で再生して出力する手段を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像および音声を再
生する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(VTR)におい
ては、再生開始時に設定された再生速度で、映像および
音声が再生されている。短い時間で、再生を行いたい場
合には、たとえば、2倍速の再生速度で映像および音声
を再生することができる。
【0003】しかしながら、2倍速のような高速の再生
速度で再生を行った場合には、再生音声が聴き取りにく
くなる。そこで、VTRの2倍速再生時に再生された音
声を時間軸伸長することにより、音声の出力速度を標準
速度にする技術がすでに開発されている。しかしなが
ら、この方法では、半分の音声が削除されてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、理解にあ
まり重要でない区間の音声に対しては映像および音声の
再生速度を自動的に速くでき、映像および音声の再生時
間を短縮化できる再生装置を提供することを目的とす
る。
【0005】この発明は、再生された音声の発声速度に
応じて、映像および音声の再生速度を自動的に調節で
き、聴き取りやすい音声出力を得ることができる再生装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の再
生装置は、映像源および音源から映像および音声をそれ
ぞれ再生する手段、再生された音声が、音声区間の音声
または継続長が所定値未満である無音区間の音声である
ときには、映像および音声を再生開始時の設定再生速度
で再生して出力する手段、ならびに再生された音声が、
継続長が所定値以上の無音区間の音声である場合に、映
像および音声を再生開始時の設定再生速度より速い再生
速度で再生して出力する手段を備えていることを特徴と
する。
【0007】この発明による第2の再生装置は、映像源
および音源から映像および音声をそれぞれ再生する手
段、再生された音声が、音声区間の音声か無音区間の音
声かを判別する判別手段、再生された音声が、音声区間
の音声または継続長が所定値未満である無音区間の音声
であるときには、映像および音声を再生開始時の設定再
生速度で再生して出力する手段、ならびに再生された音
声が、継続長が所定値以上の無音区間の音声である場合
に、映像および音声を再生開始時の設定再生速度より速
い再生速度で再生して出力する手段を備えていることを
特徴とする。
【0008】上記第1の再生装置または第2の再生装置
に、再生された音声が、継続長が所定値以上の無音区間
の音声である場合に、再生された音声を削除する手段を
設けてもよい。また、再生された音声が、継続長が所定
値以上の無音区間の音声である場合に、再生された音声
の音程を元に戻して出力する手段を設けてもよい。
【0009】この発明による第3の再生装置は、映像源
および音源から映像および音声をそれぞれ再生する手
段、再生された音声の発声速度を検出する手段、ならび
に、検出された発声速度が遅くなるほど、映像および音
声の再生速度を速くさせる手段を備えていることを特徴
とする。
【0010】再生された音声が、音声区間の音声か無音
区間の音声かを判別する判別手段、再生された音声が、
音声区間の音声または継続長が所定値未満である無音区
間の音声であるときには、再生された音声に対して、現
在の再生速度に応じて時間軸圧縮伸長処理を施す手段、
ならびに再生された音声が、継続長が所定値以上の無音
区間の音声である場合に、再生された音声を削除する手
段を、上記第3の再生装置に設けてもよい。
【0011】
【作用】この発明による第1の再生装置では、再生され
た音声が、音声区間の音声または継続長が所定値未満で
ある無音区間の音声であるときには、再生開始時の設定
再生速度で映像および音声が再生されて出力される。再
生された音声が、継続長が所定値以上の無音区間の音声
である場合には、再生開始時の設定再生速度より速い再
生速度で映像および音声が再生されて出力される。
【0012】この発明による第2の再生装置では、再生
された音声が、音声区間の音声か無音区間の音声かが判
別される。再生された音声が、音声区間の音声または継
続長が所定値未満である無音区間の音声であるときに
は、再生開始時の設定再生速度で映像および音声が再生
されて出力される。再生された音声が、継続長が所定値
以上の無音区間の音声である場合に、再生開始時の設定
再生速度より速い再生速度で映像および音声が再生され
て出力される。
【0013】この発明による第3の再生装置では、再生
された音声の発声速度が検出される。そして、検出され
た発声速度が遅くなるほど、映像および音声の再生速度
が速くせしめられる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明をビデオテ
ープレコーダに適用した場合の実施例について説明す
る。
【0015】(1)第1実施例の説明
【0016】図1は、ビデオテープレコーダ(VTR)
の概略構成を示している。このVTRの動作モードに
は、従来のVTRが備えている一般的な動作モードの他
に、再生時間を短縮化できる時間短縮再生モードがあ
る。
【0017】2つの回転ヘッド2、3は、ビデオテープ
1の映像トラックを再生する。回転ヘッド2、3によっ
て交互に再生された映像は、ヘッド切り替え回路4を介
して映像再生回路5に供給され、映像再生回路5で映像
信号に変換される。
【0018】オーディオヘッド6は、ビデオテープ1の
オーディオトラックを再生する。オーディオヘッド6に
よって読み出された音声信号は、セレクタ7に送られ
る。セレクタ7は、オーディオヘッド6によって読み出
された音声信号を、常時は、音声再生回路8に供給す
る。音声再生回路8は、入力された音声信号を再生して
出力する。
【0019】時間短縮再生モードが設定されているとき
には、セレクタ7は、オーディオヘッド6によって読み
出された音声信号を音声分析・加工部9に送る。音声分
析・加工部9は、入力された音声信号を分析するととも
に、分析結果に応じて入力された音声信号を加工する。
また、音声分析・加工部9は、音声分析結果に基づい
て、速度指令信号を出力する。
【0020】モータ制御部10は、キャプスタンモータ
11を制御する。モータ制御部10は、常時は、図示し
ない操作部によって設定された再生速度等に基づいて、
キャプスタンモータ11を制御する。そして、時間短縮
再生モード時には、モータ制御部10は、音声分析・加
工部9からの速度指令信号に基づいて、キャプスタンモ
ータ11を制御する。
【0021】以下、時間短縮再生モードが設定されてい
る場合の動作について説明する。
【0022】図2は、音声分析・加工部9の構成を示し
ている。
【0023】音声分析・加工部9は、音声信号入力部2
1、音声処理部22、音声信号出力部23、区間判別部
24、無音継続長算出部25および制御信号発生部26
を備えている。
【0024】音声信号入力部21は、たとえば、増幅
部、A/D変換部、フレームメモリ等を備えている。音
声信号入力部21に入力された信号は、増幅された後、
ディジタル信号に変換されて、フレームメモリに格納さ
れる。音声信号入力部21の出力は、区間判別部24と
音声処理部22とに送られる。
【0025】この実施例では、音声分析・加工部9にア
ナログ信号が入力される場合を示したが、ICメモリ等
から読み出されたディジタル信号を音声分析・加工部9
に入力するようにしてもよい。この場合には、音声信号
入力部21にA/D変換部を設ける必要はない。
【0026】区間判別部24では、入力信号が音声区間
であるか無音区間であるかが判別される。区間判別部2
4においては、たとえば、音声信号入力部21のフレー
ムメモリに格納された1フレーム分の音声データが無音
区間であるか音声区間であるかが判定される。
【0027】無音区間であるか音声区間であるかの判定
は、たとえば、音声信号入力部21のフレームメモリに
格納された1フレーム分の音声データのパワー平均が所
与のしきい値以上か否かによって行われる。つまり、パ
ワー平均が所与のしきい値以上であれば、音声区間と判
別され、パワー平均が所与のしきい値より小さければ、
無音区間と判定される。
【0028】より具体的に説明すると、音声信号入力部
21のフレームメモリから読み出された1フレーム分の
音声データの平均パワー値Pが計算される。この平均パ
ワー値Pは、サンプリングされた1フレーム内の各音声
データの振幅をi0 ,i1 ,…iN -1(Nは1フレーム
分の音声データ数)とすると、次の数式1によって算出
される。
【0029】
【数1】
【0030】算出された平均パワー値Pは、しきい値T
hと比較される。平均パワー値Pがしきい値Th以上
(P≧Th)のときには、現フレームが音声区間である
ことを示す信号が、平均パワー値Pがしきい値Thより
小さい(P<Th)ときには、現フレームが無音区間で
あることを示す信号が、区間判別部24から出力され
る。区間判別部24による判別結果は、無音継続長算出
部25および制御信号発生部26に送られる。
【0031】無音継続長算出部25では、区間判別部2
4によって判別された無音区間の継続長(継続フレーム
数)を算出する。無音継続長算出部25によって算出さ
れた無音区間の継続長は、制御信号発生部26に送られ
る。
【0032】制御信号発生部26は、時間短縮再生モー
ド時において、通常時は、再生開始時に設定された再生
速度倍率に応じた速度制御信号をモータ制御部10に送
る。したがって、時間短縮再生モード時において、通常
時は、キャプスタンモータ11は、再生開始時に設定さ
れた再生速度倍率に応じた速度で回転駆動される。
【0033】時間短縮再生モード時において、無音継続
長算出部25によって算出された無音区間の継続長が所
定値以上になったときには、制御信号発生部26は、再
生開始時に設定された再生速度倍率より大きい所定の再
生速度倍率に応じた速度制御信号をモータ制御部10に
送る。したがって、無音区間の継続長が所定値以上にな
ったときには、キャプスタンモータ11は、再生開始時
に設定された再生速度倍率より大きな再生速度倍率に応
じた速度で回転駆動される。つまり、キャプスタンモー
タ11の速度が速くされる。
【0034】無音区間の継続長が所定値以上になった後
に、区間判別部24において音声区間が検出されたとき
には、制御信号発生部26は再生開始時に設定された再
生速度倍率に応じた速度制御信号をモータ制御部10に
送る。したがって、キャプスタンモータ11の回転速度
は、再生開始時に設定された再生速度倍率に応じた速度
に戻る。
【0035】制御信号発生部26からは、無音区間の継
続長が所定値以上である場合には、音声処理用制御信号
が音声処理部22に送られる。音声処理部22は、図3
に示すように、セレクタ31および音声削除部32を備
えている。セレクタ31は、制御信号発生部26からの
音声処理用制御信号が入力されているとき、すなわち、
無音区間の継続長が所定値以上である場合には、入力音
声信号を音声削除部32に送る。したがって、無音区間
の継続長が所定値以上である入力音声信号は、音声削除
部32によって削除される。
【0036】音声区間の音声信号および継続長が所定値
未満の無音区間の音声信号は、セレクタ31を介して音
声信号出力部23に送られる。つまり、この実施例で
は、時間短縮再生モード時においては、音声区間の音声
信号および継続長が所定値未満の無音区間の音声信号の
みが、音声信号出力部23を介して出力される。
【0037】音声信号出力部23は、D/A変換部を備
えている。音声処理部22から音声信号出力部23に送
られてきたディジタル信号は、アナログ信号に変換され
て音声信号出力部23から出力される。音声区間の音声
信号および継続長が所定値未満の無音区間の音声信号が
入力されているときには、再生速度は再生開始時に設定
された再生速度となっているため、音声区間の音声信号
および継続長が所定値未満の無音区間の音声信号は、再
生開始時に設定された再生速度に応じた速度で出力され
る。
【0038】この実施例では、音声分析・加工部9から
音声信号をアナログ信号として出力する場合を示した
が、音声分析・加工部9から音声信号をデイジタル信号
として出力するようにしてもよい。この場合には、音声
信号出力部23にD/A変換部を設ける必要はない。
【0039】上記第1実施例では、時間短縮再生モード
が設定されている場合には、継続長が所定値以上の無音
区間の入力音声は、削除される。そして、継続長が所定
値以上の無音区間の音声が入力されている間は、再生速
度が速くされる。このため、再生時間を短縮化できる。
【0040】図4は、図2の音声処理部の変形例を示し
ている。
【0041】この音声処理部122は、セレクタ33お
よび間引き処理部34を備えている。セレクタ33は、
制御信号発生部26からの音声処理用制御信号が入力さ
れているとき、すなわち、無音区間の継続長が所定値以
上である場合には、入力音声信号を間引き処理部34に
送る。間引き処理部34は、現在設定されている再生速
度倍率をnとすると、1/nの圧縮率で入力音声信号を
間引く。間引き処理部34の出力音声信号は、音声信号
出力部23に送られる。
【0042】なお、音声分析・加工部9の入出力信号が
共にアナログ信号である場合には、音声信号出力部23
内のD/A変換部のサンプリング周波数は、標準サンプ
リング周波数fSOに設定され、音声信号入力部21内の
A/D変換部のサンプリング周波数は、現在設定されて
いる再生速度倍率をnとすると、n・fSOに設定され
る。
【0043】継続長が所定値以上の無音区間の音声が入
力されている場合に、再生速度倍率nが、たとえば、2
にされたときには、音声信号入力部21内のA/D変換
部のサンプリング周波数は、2fSOとなる。また、間引
き処理部34によって入力音声信号の2ピッチが1ピッ
チに間引かれる。したがって、音声信号出力部23から
出力される音声の速度は標準音声速度の2倍となるが、
その音程は標準速度再生時の音程となる。
【0044】なお、音声分析・加工部9の入出力信号が
共にディジタル信号である場合には、現在設定されてい
る再生速度倍率をnとすると、音声信号出力部23から
出力されるデータの出力速度に対して、音声信号入力部
21に入力されるデータの入力速度は、n倍となるよう
に設定される。
【0045】音声区間の入力音声信号および継続長が所
定値未満の無音区間の入力音声信号は、セレクタ33を
介して音声信号出力部23に送られる。音声区間の音声
信号および継続長が所定値未満の無音区間の音声信号が
入力されているときには、再生速度は再生開始時に設定
された再生速度となっているため、音声区間の音声信号
および継続長が所定値未満の無音区間の音声信号は、再
生開始時に設定された再生速度に応じた速度で出力され
る。
【0046】つまり、時間短縮再生モード時において
は、継続長が所定値以上の無音区間の音声が入力されて
いる間は、再生速度が速くされる。このため、再生時間
を短縮することができる。そして、継続長が所定値以上
の無音区間の音声信号は、その時の再生速度倍率をnと
すると、圧縮率1/nで間引かれた後に出力される。こ
のため、継続長が所定値以上の無音区間の音声信号は、
その音程が標準速度再生時の音程に戻されて出力され
る。
【0047】(2)第2実施例の説明
【0048】図5は、ビデオテープレコーダ(VTR)
の概略構成を示している。このVTRの動作モードに
は、従来のVTRが備えている一般的な動作モードの他
に、発声速度に応じて再生速度を制御して、聴き取りや
すい出力音声を得る再生速度可変再生モードがある。
【0049】2つの回転ヘッド2、3は、ビデオテープ
1の映像トラックを再生する。回転ヘッド2、3によっ
て交互に再生された映像は、ヘッド切り替え回路4を介
して映像再生回路5に供給され、映像再生回路5で映像
信号に変換される。
【0050】オーディオヘッド6は、ビデオテープ1の
オーディオトラックを再生する。オーディオヘッド6に
よって読み出された音声信号は、セレクタ7に送られ
る。セレクタ7は、オーディオヘッド6によって読み出
された音声信号を、常時は、音声再生回路8に供給す
る。音声再生回路8は、入力された音声信号を再生して
出力する。
【0051】再生速度可変再生モードが設定されている
ときには、セレクタ7は、オーディオヘッド6によって
読み出された音声信号を音声分析・加工部12に送る。
音声分析・加工部12は、入力された音声信号を分析す
るとともに、分析結果に応じて入力された音声信号を加
工する。
【0052】発声速度検出部13は、たとえば、音声分
析・加工部12の出力に基づいて発生速度を検出し、検
出した発声速度に基づいて速度指令信号を出力する。
【0053】モータ制御部10は、キャプスタンモータ
11を制御する。モータ制御部10は、常時は、図示し
ない操作部によって設定された再生速度等に基づいて、
キャプスタンモータ11を制御する。そして、再生速度
可変再生モード時には、モータ制御部10は、発声速度
検出部13から速度指令信号に基づいて、キャプスタン
モータ11を制御する。
【0054】以下、再生速度可変再生モードが設定され
ているときの動作について説明する。
【0055】図6は、音声分析・加工部12の構成を示
している。
【0056】音声分析・加工部12は、音声信号入力部
41、区間判別部42、信号処理部43、音声メモリ4
4、未読出しデータ蓄積量算出部45および音声信号出
力部46を備えている。信号処理部43は、時間軸圧縮
伸長部51、削除部52等を備えている。
【0057】音声信号入力部41は、たとえば、増幅
部、A/D変換部、フレームメモリ等を備えている。音
声信号入力部41に入力された信号は、増幅された後、
ディジタル信号に変換されて、フレームメモリに格納さ
れる。音声信号入力部41の出力は、区間判別部42と
信号処理部43とに送られる。この実施例では、音声分
析・加工部12にアナログ信号が入力される場合を示し
たが、ICメモリ等から読み出されたディジタル信号を
音声分析・加工部12に入力するようにしてもよい。こ
の場合には、音声信号入力部41にA/D変換部を設け
る必要はない。
【0058】区間判別部42では、図2の区間判別部2
4と同様に、入力信号が音声区間であるか無音区間であ
るかが判別される。区間判別部42の判別結果は、信号
処理部43に送られる。
【0059】信号処理部43では、音声入力部41から
送られてくる入力信号に対して、区間判別部42の判別
結果に応じた処理が行なわれる。つまり、継続長が所定
値以上の無音区間の入力信号は、削除部52によって削
除される。また、音声区間の入力信号および継続長が所
定値未満の無音区間の入力信号に対しては、時間軸圧縮
伸長部51によって、現在の再生速度倍率をnとして1
/n以上の圧縮率で時間軸圧縮伸長処理が施される。
【0060】時間軸圧縮伸長部51で用いられる時間軸
圧縮伸長法としては、たとえば、ポインタ移動制御によ
る重複加算法(Pointer Interval Control Overlap and
Add: PICOLA)、TDHS(Time Domain Harmonic Scaling)
法等がある。
【0061】PICOLAを用いて、入力信号(時間軸
圧縮伸長部51への入力音声データ)を圧縮率2/3で
圧縮する方法について、図7を用いて簡単に説明する。
まず、入力信号からピッチ周期が抽出される。抽出され
たピッチ周期をTpとする。波形Aに対しては、1から
0へ直線的に向かう重み(重み関数K1)がつけられ
て、波形A’が作成される。波形Bに対しては0から1
に向かう重み(重み関数K2)がつけられて、波形B’
が作成される。
【0062】そして、これらの波形A’およびB’が加
え合わされ、長さTpの波形A’*B’が作成される。
これらの重みは、波形A’*B’の前後の接続点での連
続性を保つためにつけられている。次に、ポインタが、
圧縮率に基づいて決定される長さである3Tp分だけ移
動され、同様な操作が行われる。これにより、3つの波
形A、B、Cから2つの波形A’*B’とCとが得られ
る。このようにして、3ピッチ周期分の信号が、2ピッ
チ周期分の信号に圧縮される。
【0063】信号処理部43の出力は、音声メモリ44
に一旦蓄積された後、音声信号出力部46に送られて出
力される。音声信号出力部46は、D/A変換部を備え
ている。音声メモリ44から音声信号出力部46に送ら
れてきたディジタル信号は、アナログ信号に変換されて
音声信号出力部46から出力される。この実施例では、
音声分析・加工部12から音声信号をアナログ信号とし
て出力する場合を示したが、音声分析・加工部12から
音声信号をディジタル信号として出力するようにしても
よい。この場合には、音声信号出力部46にD/A変換
部を設ける必要はない。
【0064】なお、音声分析・加工部12の入出力信号
が共にアナログ信号である場合には、音声信号出力部4
6内のD/A変換部のサンプリング周波数は、標準サン
プリング周波数fSOに設定され、音声信号入力部41内
のA/D変換部のサンプリング周波数は、現在の再生速
度倍率をnとすると、n・fSOに設定される。したがっ
て、高速再生時においても、出力音声の音程は元の音程
となる。
【0065】また、音声分析・加工部12の入出力信号
が共にディジタル信号である場合には、現在の再生速度
倍率をnとすると、音声信号出力部46から出力される
データの出力速度に対して、音声信号入力部41に入力
されるデータの入力速度は、n倍となるように設定され
る。したがって、高速再生時においても、出力音声の音
程は元の音程となる。
【0066】未読出しデータ蓄積量算出部45は、音声
メモリ44内に書き込まれているが読み出されていない
音声データ量(未読出しデータ蓄積量)を算出する。
【0067】音声分析・加工部12の出力は、発声速度
検出部13にも送られる。発声速度検出部13は、音声
分析・加工部12の出力信号に基づいて、再生されてい
る音声の発声速度を検出する。
【0068】再生されている音声の発声速度が遅い場合
には、映像および音声の再生速度が速くされる。つま
り、再生されている音声の発声速度が遅い場合には、キ
ャプスタンモータ11の回転速度が速くなるように、発
声速度検出部13からモータ制御部10に速度指令信号
が供給される。
【0069】逆に、再生されている音声の発声速度が速
い場合には、映像および音声の再生速度が遅くされる。
つまり、再生されている音声の発声速度が速い場合に
は、キャプスタンモータ11の回転速度が遅くなるよう
に、発声速度検出部13からモータ制御部10に速度指
令信号が供給される。
【0070】たとえば、再生速度可変再生モードによる
再生開始時に再生速度が2倍速に設定されている場合に
は、常時は、再生速度倍率は2倍であり、音声区間の入
力音声および継続長が所定値未満の無音区間の入力音声
は、時間軸圧縮伸長部51によってたとえば、圧縮率2
/3で圧縮伸長処理されて出力される。また、継続長が
所定値以上の無音区間の入力音声は、削除部52によっ
て削除される。
【0071】そして、発声速度検出部13によって検出
された発声速度に応じて、再生速度倍率1〜2の間で、
再生速度が制御される。発声速度検出部13によって検
出された発声速度が速くなるほど、再生速度倍率が1に
近くなるように再生速度が制御され、発声速度検出部1
3によって検出された発声速度が遅くなるほど、再生速
度倍率が2に近くなるように再生速度が制御される。
【0072】この場合の、再生速度と時間軸圧縮伸長部
51で用いられる圧縮率との関係の一例を次表に示す。
【0073】
【表1】
【0074】発声速度の検出方法としては、次のような
方法が用いられる。
【0075】(a)未読出しデータ蓄積量算出部45に
よって算出された、音声メモリ44内の未読出しデータ
蓄積量に基づいて、発声速度を検出する。未読出しデー
タ蓄積量が多いほど発声速度が速いと判定される。
【0076】(b)音声メモリ44の未読出しデータ蓄
積量の時間的変化量に基づいて、発声速度を検出する。
音声メモリ44の未読出しデータ蓄積量の時間的変化量
が大きいほど発声速度が速いと判定される。
【0077】(c)単位時間当たりの音声区間と無音区
間との割合に基づいて、発声速度を検出する。単位時間
当たりの音声区間の総和(時間)が長いほど発声速度が
速いと判定される。
【0078】(d)単位時間当たりの母音の個数に基づ
いて、発声速度を検出する。単位時間当たりの母音の個
数が多いほど発声速度が速いと判定される。
【0079】(e)単位時間当たりの周波数成分の変化
量に基づいて、発声速度を検出する。単位時間当たりの
周波数成分の変化量が大きいほど発声速度が速いと判定
される。
【0080】上記実施例では、再生速度可変再生モード
時においては、音声分析・加工部12の出力に基づい
て、再生されている音声メッセージの発声速度を検出し
ている。しかしながら、上記(c)、(d)、(e)の
発声速度検出方法を用いる場合には、音声分析・加工部
12の入力信号に基づいて、音声メッセージの発声速度
を検出することもできる。つまり、上記(c)、
(d)、(e)の発声速度検出方法を用いる場合には、
図8に示すように、発声速度検出部13を音声分析・加
工部12の前段に設けるようにしてもよい。
【0081】上記第2実施例では、再生速度可変再生モ
ードが設定されているときには、音声分析・加工部12
から出力される音声の発声速度またはオーディオヘッド
6から出力される音声の発声速度が速いほど、映像およ
び音声の再生速度が遅くされているので、聞き取りやす
い出力音声を得ることができる。
【0082】
【発明の効果】この発明によれば、理解にあまり重要で
ない区間の音声に対しては映像および音声の再生速度を
自動的に速くできる。このため、映像および音声の再生
時間を短縮化することができる。
【0083】この発明によれば、再生された音声の発声
速度に応じて、映像および音声の再生速度を自動的に調
節でき、聴き取りやすい音声出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるビデオテープレコ
ーダの概略構成を示す構成図である。
【図2】図1の音声分析・加工部の構成を示すブロック
図である。
【図3】図2の音声処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】音声処理部の変形例を示すブロック図である。
【図5】この発明の第2実施例であるビデオテープレコ
ーダの概略構成を示す構成図である。
【図6】図5の音声分析・加工部の構成を示すブロック
図である。
【図7】PICOLAを用いた時間軸圧縮伸長法を説明
するための模式図である。
【図8】この発明の第2実施例の変形例であるビデオテ
ープレコーダの概略構成を示す構成図である。
【符号の説明】
2、3 回転ヘッド 5 映像再生回路 6 オーディオヘッド 9、12 音声分析・加工部 10 モータ制御部 11 キャプスタンモータ 13 発声速度検出部 21、41 音声信号入力部 23、46 音声信号出力部 24、42 区間判別部 22、122 音声処理部 32 削除部 34 間引き処理部 43 信号処理部 44 音声メモリ 51 時間軸圧縮伸長部 52 削除部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像源および音源から映像および音声を
    それぞれ再生する手段、 再生された音声が、音声区間の音声または継続長が所定
    値未満である無音区間の音声であるときには、映像およ
    び音声を再生開始時の設定再生速度で再生して出力する
    手段、ならびに再生された音声が、継続長が所定値以上
    の無音区間の音声である場合に、映像および音声を再生
    開始時の設定再生速度より速い再生速度で再生して出力
    する手段、 を備えている再生装置。
  2. 【請求項2】 映像源および音源から映像および音声を
    それぞれ再生する手段、 再生された音声が、音声区間の音声か無音区間の音声か
    を判別する判別手段、 再生された音声が、音声区間の音声または継続長が所定
    値未満である無音区間の音声であるときには、映像およ
    び音声を再生開始時の設定再生速度で再生して出力する
    手段、ならびに再生された音声が、継続長が所定値以上
    の無音区間の音声である場合に、映像および音声を再生
    開始時の設定再生速度より速い再生速度で再生して出力
    する手段、 を備えている再生装置。
  3. 【請求項3】 再生された音声が、継続長が所定値以上
    の無音区間の音声である場合に、再生された音声を削除
    する手段を備えている請求項1および2のいずれかに記
    載の再生装置。
  4. 【請求項4】 再生された音声が、継続長が所定値以上
    の無音区間の音声である場合に、再生された音声の音程
    を元に戻して出力する手段を備えている請求項1および
    2のいずれかに記載の再生装置。
  5. 【請求項5】 映像源および音源から映像および音声を
    それぞれ再生する手段、 再生された音声の発声速度を検出する手段、ならびに、 検出された発声速度が遅くなるほど、映像および音声の
    再生速度を速くさせる手段、 を備えている再生装置。
  6. 【請求項6】 再生された音声が、音声区間の音声か無
    音区間の音声かを判別する判別手段、 再生された音声が、音声区間の音声または継続長が所定
    値未満である無音区間の音声であるときには、再生され
    た音声に対して、現在の再生速度に応じて時間軸圧縮伸
    長処理を施す手段、ならびに再生された音声が、継続長
    が所定値以上の無音区間の音声である場合に、再生され
    た音声を削除する手段、 を備えている請求項5に記載の再生装置。
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