JPH08293137A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH08293137A
JPH08293137A JP7095491A JP9549195A JPH08293137A JP H08293137 A JPH08293137 A JP H08293137A JP 7095491 A JP7095491 A JP 7095491A JP 9549195 A JP9549195 A JP 9549195A JP H08293137 A JPH08293137 A JP H08293137A
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JP
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Application number
JP7095491A
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English (en)
Inventor
Koji Tanaka
浩司 田中
Masayuki Iida
正幸 飯田
Masanori Miyatake
正典 宮武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7095491A priority Critical patent/JPH08293137A/ja
Publication of JPH08293137A publication Critical patent/JPH08293137A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、現在、視聴している映像および
音声部分を、簡単な操作で繰り返して再生させることが
できる再生装置を提供することを目的とする。 【構成】 映像および音声を再生する再生装置におい
て、繰り返し再生指令に基づいて、所定長の映像および
音声を繰り返して再生する手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像および音声を再
生する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(VTR)によっ
て映像と音声を再生している場合において、現在、視聴
している映像および音声部分を、繰り返して再生させた
いことがある。このような場合、従来のVTRでは、V
TRによる再生を一旦停止させ、巻き戻しを行った後、
再生を開始させなければならず、その操作が面倒であっ
た。特に、2回以上、繰り返してその部分を再生するに
は、上記と同じ操作を繰り返さなければならないため、
操作がより面倒となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、現在、視
聴している映像および音声部分を、簡単な操作で繰り返
して再生させることができる再生装置を提供することを
目的とする。
【0004】この発明は、現在、視聴している映像およ
び音声部分のうち、映像を静止画として観察しながら、
その静止画に関連した音声部分を聞きやすくすることが
できる再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の再
生装置は、映像および音声を再生する再生装置におい
て、繰り返し再生指令に基づいて、所定長の映像および
音声を繰り返して再生する手段を備えていることを特徴
とする。
【0006】この発明による第2の再生装置は、映像源
および音源から映像および音声をそれぞれ再生する再生
手段、繰り返し再生指令を入力する入力手段、ならびに
繰り返し再生指令が入力されたときに、所定長の映像お
よび音声が繰り返して再生されるように、再生手段を制
御する制御手段を備えていることを特徴とする。
【0007】繰り返し再生が行われているときに、繰り
返し回数に応じて、映像および音声の両方の再生速度を
制御する手段、および/または映像および音声のうち音
声のみの再生速度を制御する手段を設けてもよい。
【0008】また、繰り返し再生が行われているとき
に、再生された音声の音程を標準再生速度時の音程に戻
して出力する手段を設けてもよい。
【0009】また、繰り返し再生が行われているとき
に、再生された音声のうち、継続長が所定値以上の無音
区間の音声を削除するとともに音声区間の音声および継
続長が所定値未満の無音区間の音声を、音声の再生速度
に基づいて決定された圧縮率で時間軸圧縮伸長処理する
手段を設けてもよい。
【0010】また、繰り返し再生が行われているとき
に、繰り返し回数に応じて、音量を調整する手段を設け
てもよい。
【0011】この発明による第3の再生装置は、映像源
および音源から映像および音声をそれぞれ再生する再生
手段、繰り返し再生指令を入力する入力手段、繰り返し
再生指令が入力されたときに、静止画像が提供されるよ
うに再生手段を制御する制御手段、ならびに繰り返し再
生指令が入力されたときに、提供される静止画像に関連
した音声を繰り返して再生させる手段を備えている再生
装置において、繰り返し再生が行われているときに、繰
り返し回数に応じて、音声の再生速度を制御する手段を
備えていることを特徴とする。
【0012】繰り返し再生が行われているときに、再生
された音声の音程を標準再生速度時の音程に戻して出力
する手段を設けてもよい。
【0013】繰り返し再生が行われているときに、再生
された音声のうち、継続長が所定値以上の無音区間の音
声を削除するとともに音声区間の音声および継続長が所
定値未満の無音区間の音声を、音声の再生速度に基づい
て決定された圧縮率で時間軸圧縮伸長処理する手段を設
けてもよい。
【0014】この発明による第4の再生装置は、映像源
および音源から映像および音声をそれぞれ再生する再生
手段、繰り返し再生指令を入力する入力手段、繰り返し
再生指令が入力されたときに、静止画像が提供されるよ
うに再生手段を制御する制御手段、ならびに繰り返し再
生指令が入力されたときに、提供される静止画像に関連
した音声を繰り返して再生させる手段を備えている再生
装置において、繰り返し再生が行われているときに、繰
り返し回数に応じて、音量を調整する手段を備えている
ことを特徴とする。
【0015】
【作用】この発明による第1の再生装置または第2の再
生装置では、映像および音声を再生する再生装置におい
て、繰り返し再生指令に基づいて、所定長の映像および
音声が繰り返して再生される。
【0016】この発明による第3の再生装置では、繰り
返し再生指令が入力されたときに、静止画像が提供され
るように再生手段が制御される。また、繰り返し再生指
令が入力されたときに、提供される静止画像に関連した
音声が繰り返して再生される。繰り返し再生が行われて
いるときには、繰り返し回数に応じて、音声の再生速度
が制御される。
【0017】この発明による第4の再生装置では、繰り
返し再生指令が入力されたときに、静止画像が提供され
るように再生手段が制御される。また、繰り返し再生指
令が入力されたときに、提供される静止画像に関連した
音声が繰り返して再生される。繰り返し再生が行われて
いるときには、繰り返し回数に応じて、音量が調整され
る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明をビデオテ
ープレコーダに適用した場合の実施例について説明す
る。
【0019】(1)第1実施例の説明
【0020】図1は、ビデオテープレコーダ(VTR)
の概略構成を示している。このVTRの動作モードに
は、従来のVTRが備えている一般的な動作モードの他
に、繰り返し再生を行うための繰り返し再生モードがあ
る。
【0021】2つの回転ヘッド2、3は、ビデオテープ
1の映像トラックを再生する。回転ヘッド2、3によっ
て交互に再生された映像は、ヘッド切り替え回路4を介
して映像再生回路5に供給され、映像再生回路5で映像
信号に変換される。
【0022】オーディオヘッド6は、ビデオテープ1の
オーディオトラックを再生する。オーディオヘッド6に
よって読み出された音声信号は、セレクタ7に送られ
る。セレクタ7は、オーディオヘッド6によって読み出
された音声信号を、常時は、音声再生回路8に供給す
る。音声再生回路8は、入力された音声信号を再生して
出力する。
【0023】繰り返し再生モードが設定されているとき
には、セレクタ7は、オーディオヘッド6によって読み
出された音声信号を音声分析・加工部9に送る。音声分
析・加工部9は、入力された音声信号を分析するととも
に、分析結果に応じて入力された音声信号を加工する。
【0024】繰り返し制御部10には、図示しない操作
部からの繰り返し再生指令が入力される。繰り返し再生
指令とは、ビデオテープの同じ部分を、所定回数繰り返
して再生させるための指令である。繰り返し再生指令に
は、繰り返し回数に関する情報および再生速度に関する
情報が含まれている。再生速度に関する情報には、この
例では、(i)繰り返し回数に応じて映像および音声の
再生速度を速くする指令または(ii)繰り返し回数に
応じて音声のみの再生速度を遅くする指令がある。
【0025】繰り返し制御部10は、繰り返し再生指令
に基づいて、繰り返し再生を実行するようにモータ制御
部12を制御する。再生速度・圧縮率決定部11は、繰
り返し再生時において、繰り返し回数に基づいて、再生
速度(再生速度倍率n)および圧縮率αを算出する。再
生速度・圧縮率決定部11によって算出された再生速度
は、モータ制御部12に送られる。再生速度・圧縮率決
定部11によって算出された圧縮率αは、音声分析・加
工部9に送られる。
【0026】モータ制御部12は、キャプスタンモータ
13を制御する。モータ制御部12は、常時は、図示し
ない操作部によって設定された再生速度等に基づいて、
キャプスタンモータ13を制御する。そして、繰り返し
再生時には、モータ制御部12は、繰り返し制御部10
からの制御信号に基づいてキャプスタンモータ13を制
御する。
【0027】図2は、音声分析・加工部9の構成を示し
ている。
【0028】音声分析・加工部9は、音声信号入力部4
1、区間判別部42、信号処理部43、音声メモリ4
4、未読出しデータ蓄積量算出部45および音声信号出
力部46を備えている。信号処理部43は、時間軸圧縮
伸長部51、削除部52等を備えている。
【0029】音声信号入力部41は、たとえば、増幅
部、A/D変換部、フレームメモリ等を備えている。音
声信号入力部41に入力された信号は、増幅された後、
ディジタル信号に変換されて、フレームメモリに格納さ
れる。音声信号入力部41の出力は、区間判別部42と
信号処理部43とに送られる。この実施例では、音声分
析・加工部9にアナログ信号が入力される場合を示した
が、ICメモリ等から読み出されたディジタル信号を音
声分析・加工部9に入力するようにしてもよい。この場
合には、音声信号入力部41にA/D変換部を設ける必
要はない。
【0030】区間判別部42では、入力信号が音声区間
であるか無音区間であるかが判別される。区間判別部4
2においては、たとえば、音声信号入力部41のフレー
ムメモリに格納された1フレーム分の音声データが無音
区間であるか音声区間であるかが判定される。
【0031】無音区間であるか音声区間であるかの判定
は、たとえば、音声信号入力部41のフレームメモリに
格納された1フレーム分の音声データのパワー平均が所
与のしきい値以上か否かによって行われる。つまり、パ
ワー平均が所与のしきい値以上であれば、音声区間と判
別され、パワー平均が所与のしきい値より小さければ、
無音区間と判定される。
【0032】より具体的に説明すると、音声信号入力部
41のフレームメモリから読み出された1フレーム分の
音声データの平均パワー値Pが計算される。この平均パ
ワー値Pは、サンプリングされた1フレーム内の各音声
データの振幅をi0 ,i1 ,…iN -1(Nは1フレーム
分の音声データ数)とすると、次の数式1によって算出
される。
【0033】
【数1】
【0034】算出された平均パワー値Pは、しきい値T
hと比較される。平均パワー値Pがしきい値Th以上
(P≧Th)のときには、現フレームが音声区間である
ことを示す信号が、平均パワー値Pがしきい値Thより
小さい(P<Th)ときには、現フレームが無音区間で
あることを示す信号が、区間判別部42から出力され
る。区間判別部42による判別結果は、信号処理部43
に送られる。
【0035】信号処理部43では、音声信号入力部41
から送られてくる入力信号に対して、区間判別部42の
判別結果に応じた処理が行なわれる。つまり、継続長が
所定値以上の無音区間の入力信号は、削除部52によっ
て削除される。また、音声区間の入力信号および継続長
が所定値未満の無音区間の入力信号に対しては、時間軸
圧縮伸長部51により、再生速度・圧縮率決定部11に
よって決定された圧縮率αで時間軸圧縮伸長処理が施さ
れる。
【0036】時間軸圧縮伸長部51で用いられる時間軸
圧縮伸長法としては、たとえば、ポインター移動制御に
よる重複加算法(Pointer Interval Control Overlap a
nd Add : PICOLA)、TDHS(Time Domain Harmonic Scalin
g)法等がある。
【0037】PICOLAを用いて、入力信号(時間軸
圧縮伸長部51への入力音声データ)を圧縮率2/3で
圧縮する方法について、図3を用いて簡単に説明する。
まず、入力信号からピッチ周期が抽出される。抽出され
たピッチ周期をTpとする。波形Aに対しては、1から
0へ直線的に向かう重み(重み関数K1)がつけられ
て、波形A’が作成される。波形Bに対しては0から1
に向かう重み(重み関数K2)がつけられて、波形B’
が作成される。
【0038】そして、これらの波形A’およびB’が加
え合わされ、長さTpの波形A’*B’が作成される。
これらの重みは、波形A’*B’の前後の接続点での連
続性を保つためにつけられている。次に、ポインター
が、圧縮率に基づいて決定される長さである3Tp分だ
け移動され、同様な操作が行われる。これにより、3つ
の波形A、B、Cから2つの波形A’*B’とCとが得
られる。このようにして、3ピッチ周期分の信号が、2
ピッチ周期分の信号に圧縮される。
【0039】信号処理部43の出力は、音声メモリ44
に一旦蓄積された後、音声信号出力部46に送られて出
力される。音声信号出力部46は、D/A変換部を備え
ている。音声メモリ44から音声信号出力部46に送ら
れてきたディジタル信号は、アナログ信号に変換されて
音声信号出力部46から出力される。この実施例では、
音声分析・加工部9から音声信号をアナログ信号として
出力する場合を示したが、音声分析・加工部9から音声
信号をディジタル信号として出力するようにしてもよ
い。この場合には、音声信号出力部46にD/A変換部
を設ける必要はない。
【0040】なお、音声分析・加工部9の入出力信号が
共にアナログ信号である場合には、音声信号出力部46
内のD/A変換部のサンプリング周波数は、標準サンプ
リング周波数fSOに設定され、音声信号入力部41内の
A/D変換部のサンプリング周波数は、現在の再生速度
倍率をnとすると、n・fSOに設定される。
【0041】また、音声分析・加工部9の入出力信号が
共にディジタル信号である場合には、現在の再生速度倍
率をnとすると、音声信号出力部46から出力されるデ
ータの出力速度に対して、音声信号入力部41に入力さ
れるデータの入力速度は、n倍となるように設定され
る。
【0042】未読出しデータ蓄積量算出部45は、音声
メモリ44内に書き込まれているが読み出されていない
音声データ量(未読出しデータ蓄積量)を算出する。
【0043】以下、繰り返し再生モード時の動作につい
て説明する。繰り返し再生指令が繰り返し制御部10に
入力されると、繰り返し制御部10による制御により、
所定長だけテープが巻き戻された後、所定長の再生が実
行される。このような動作が、指定された繰り返し回数
分だけ実行される。
【0044】繰り返し回数に応じて映像および音声の再
生速度を速くする指令が繰り返し再生指令に含まれてい
る場合には、再生速度・圧縮率決定部11によって、繰
り返し回数が多くなるにしたがって、映像および音声の
再生速度が速くなるように、再生速度が決定される。そ
して、モータ制御部12によって、キャプスタンモータ
13の回転速度が決定された再生速度に応じた速度にな
るように、キャプスタンモータ13が制御される。この
結果、繰り返し回数が多くなるにしたがって、映像およ
び音声の再生速度が速くなる。
【0045】この場合、継続長が所定値以上の無音区間
の音声信号は、信号処理部43の削除部52によって削
除される。音声区間の音声信号または継続長が所定値未
満の無音区間の音声信号は、時間軸圧縮伸長部51によ
って時間軸圧縮伸長処理される。
【0046】時間軸圧縮伸長部51で用いられる圧縮率
αは、再生速度・圧縮率決定部11によって次のように
決定される。つまり、再生速度・圧縮率決定部11によ
って決定された再生速度倍率をn(n>1)とすると、
圧縮率αは、1/n以上の値に決定される。nがたとえ
ば2のときには、圧縮率αがたとえば2/3に決定さ
れ、音声区間の音声信号または継続長が所定値未満の無
音区間の音声信号に対しては、3つのピッチ周期波形か
ら2つの波形が生成される。したがって、再生速度倍率
nが1より大きなときには、音声信号出力部46から出
力される音声の速度は、音声信号入力部41に入力され
た音声の速度により遅くされる。このため、繰り返し再
生時において、再生速度が速くされた場合にも、聞きと
り易い出力音声が得られる。
【0047】繰り返し回数に応じて音声のみ再生速度を
遅くする指令が繰り返し再生指令に含まれている場合に
は、再生速度は、標準再生速度のままである。つまり、
キャプスタンモータ13の回転速度は、標準再生速度に
応じた速度である。
【0048】この場合、時間軸圧縮伸長部51で用いら
れる圧縮率αは、再生速度・圧縮率決定部11によっ
て、1以上の値に決定される。そして、この圧縮率α
は、繰り返し回数が多くなるほど、大きくされる。した
がって、繰り返し回数が多くなるほど、出力音声の速度
が遅くなる。
【0049】たとえば、圧縮率αが3/2に決定された
場合には、2つのピッチ周期波形から3つの波形が生成
される。また、圧縮率αが2に決定された場合には、1
つのピッチ周期波形から2つの波形が生成される。
【0050】上記実施例では、操作部からの指令によ
り、繰り返し再生を行うことができる。そして、繰り返
し回数に応じて、映像および音声の再生速度を速くした
り、音声のみの再生速度を遅くしたりすることができ
る。また、繰り返し回数に応じて再生速度を速くする場
合において、継続長が所定値以上の無音区間の音声を削
除し、音声区間の音声および継続長が所定値未満の無音
区間の音声を、再生速度倍率をnとして1/n以上の圧
縮率で時間軸圧縮伸長処理しているので、出力音声を聞
き取りやすくすることができる。
【0051】上記実施例において、繰り返しの再生開始
を音声の出だしから行うようにすることが好ましい。こ
の方法としては、まず、繰り返し再生指令が入力された
ときに、所定時間、たとえば30秒、ビデオテープを巻
き戻す。そして、高速再生を行いながら音声分析を行
い、無音区間の継続長が所定時間、たとえば3秒間に達
した時点で、繰り返し再生を開始する。この繰り返し再
生の開始位置を記憶しておき、2回目以降の繰り返し再
生時には、記憶された開始位置までビデオテープが巻き
戻される。
【0052】(2)第2実施例の説明
【0053】第2実施例のVTRでは、図1のVTRに
おける音声分析・加工部9の代わりに図4に示す音声分
析・加工部109が用いられている点が第1実施例と異
なっている。また、第2実施例のVTRでは、繰り返し
制御部10に入力される繰り返し再生指令に含まれる情
報が第1実施例と異なっている。
【0054】繰り返し制御部10に入力される繰り返し
再生指令には、繰り返し回数に関する情報および再生速
度に関する情報が含まれている。再生速度に関する情報
には、(i)繰り返し回数に応じて映像および音声の再
生速度を速くする指令または(ii)繰り返し回数に応
じて映像および音声の再生速度を遅くする指令がある。
【0055】したがって、このVTRでは、繰り返し回
数に応じて映像および音声の再生速度を速くする場合だ
けのみならず、繰り返し回数に応じて映像および音声の
再生速度を遅くする場合にも、キャプスタスモータ13
の回転速度が繰り返し回数に応じて変更される。
【0056】音声分析・加工部109は、音声信号入力
部61、セレクタ62、間引き処理部63、挿入処理部
64および音声信号出力部65を備えている。音声信号
入力部61は、図2の音声信号入力部41と同じなの
で、その説明を省略する。音声信号出力部65は、図2
の音声信号出力部46と同じなので、その説明を省略す
る。
【0057】セレクタ62は、繰り返し回数に応じて映
像および音声の再生速度を速くする指令が繰り返し再生
指令に含まれている場合には、入力音声信号を間引き処
理部63に供給する。繰り返し回数に応じて映像および
音声の再生速度を遅くする指令が繰り返し再生指令に含
まれている場合には、セレクタ62は、入力音声信号を
挿入処理部64に供給する。
【0058】繰り返し再生時において、繰り返し回数に
応じて映像および音声の再生速度を速くする指令が繰り
返し再生指令に含まれている場合には、音声信号入力部
61に入力された音声信号は、セレクタ62を介して間
引き処理部63に送られる。また、この場合には、再生
速度・圧縮率決定部11によって、繰り返し回数が多く
なるにしたがって、映像および音声の再生速度が速くな
るように、再生速度が決定される。そして、モータ制御
部12によって、キャプスタンモータ13の回転速度が
決定された再生速度に応じた速度になるように、キャプ
スタンモータ13が制御される。この結果、繰り返し回
数が多くなるにしたがって、映像および音声の再生速度
が速くなる。
【0059】また、再生速度・圧縮率決定部11は、決
定した再生速度に基づいて圧縮率αを決定する。つま
り、再生速度倍率をn(n>1)とすると、圧縮率は1
/nに決定される。間引き処理部63では、入力音声信
号が圧縮率1/nで間引かれる。たとえば、再生速度倍
率が2である場合には、入力音声信号の2つのピッチ周
期波形から1つの波形が生成される。したがって、繰り
返し再生時において、映像および音声の再生速度が繰り
返し回数に応じて速くされたときでも、出力音声の音程
は標準速度再生時の音程となる。
【0060】繰り返し再生時において、繰り返し回数に
応じて映像および音声の再生速度を遅くする指令が繰り
返し再生指令に含まれている場合には、音声信号入力部
61に入力された音声信号は、セレクタ62を介して挿
入処理部64に送られる。また、この場合には、再生速
度・圧縮率決定部11によって、繰り返し回数が多くな
るにしたがって、映像および音声の再生速度が遅くなる
ように、再生速度が決定される。そして、モータ制御部
12によって、キャプスタンモータ13の回転速度が決
定された再生速度に応じた速度になるように、キャプス
タンモータ13が制御される。この結果、繰り返し回数
が多くなるにしたがって、映像および音声の再生速度が
遅くなる。
【0061】また、再生速度・圧縮率決定部11は、決
定した再生速度に基づいて圧縮率αを決定する。つま
り、再生速度倍率をn(n<1)とすると、圧縮率は1
/nに決定される。挿入処理部64では、入力音声信号
が圧縮率1/nで伸長される。たとえば、再生速度倍率
が2/3である場合には、圧縮率は3/2となり、2つ
のピッチ周期波形から3つの波形が生成される。また、
たとえば、再生速度倍率が1/2である場合には、圧縮
率は2/1となり、1つのピッチ周期波形から2つの波
形が生成される。したがって、繰り返し再生時におい
て、映像および音声の再生速度が繰り返し回数に応じて
遅くされたときでも、出力音声の音程は標準速度再生時
の音程となる。
【0062】第2実施例では、繰り返し再生時におい
て、映像および音声の再生速度が繰り返し回数に応じて
速くされたとき、映像および音声の再生速度が繰り返し
回数に応じて遅くされたときでも、その出力音声の音程
は標準速度再生時の音程となるので、出力音声を聞き取
りやすくなる。
【0063】(3)第3実施例の説明
【0064】図5は、第3実施例を示している。図5に
おいて図1と同じものには同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0065】このVTRでは、繰り返し制御部210に
入力される繰り返し指令には、繰り返し回数に関する情
報と、音量に関する情報とが含まれている。音量に関す
る情報には、たとえば、(i)繰り返し回数に応じて音
量を大きくする指令、(ii)繰り返し回数に応じて音
量を小さくする指令、(iii)繰り返し回数が所定回
数に達すると音を消す指令、または(iv)繰り返し回
数が所定回数に達すると音を小さくする指令がある。
【0066】音声分析・加工部209は、音声信号入力
部71、音量調整部72および音声信号出力部73を備
えている。音量決定部211は、音量に関する情報およ
び繰り返し再生時の繰り返し回数に応じて音量を決定す
る。
【0067】音声信号入力部71は、図2の音声信号入
力部41と同じなので、その説明を省略する。音声信号
出力部73は、図2の音声信号出力部46と同じなの
で、その説明を省略する。
【0068】音量調整部72は、繰り返し再生時におい
て、音量決定部211によって決定された音量となるよ
うに入力音声信号を処理する。この結果、繰り返し再生
時においては、音量に関する情報に応じて、(i)繰り
返し回数に応じて音量が徐々に大きくされたり、(i
i)繰り返し回数に応じて音量が徐々に小さくされた
り、(iii)繰り返し回数が所定回数に達したときに
音が消されたり、(iv)繰り返し回数が所定回数に達
したときに音が小さくされたりする。
【0069】(4)第4実施例の説明
【0070】図6は、第4実施例を示している。このV
TRの動作モードには、従来のVTRが備えている一般
的な動作モードの他に、静止画を提供するとともに音声
を繰り返して再生するための繰り返し再生モードがあ
る。繰り返し再生モード時において、後述するように再
生音声が制御される。
【0071】2つの回転ヘッド2、3は、ビデオテープ
1の映像トラックを再生する。回転ヘッド2、3によっ
て交互に再生された映像は、ヘッド切り替え回路4を介
して映像再生回路5に供給され、映像再生回路5で映像
信号に変換される。
【0072】オーディオヘッド6は、ビデオテープ1の
オーディオトラックを再生する。オーディオヘッド6に
よって読み出された音声信号は、セレクタ81に送られ
るとともに音声メモリ82に送られる。音声メモリ82
は、所定時間分の入力音声を蓄積するものであり、順次
その内容が更新される。
【0073】セレクタ81は、オーディオヘッド6によ
って読み出された音声信号を、常時は、音声再生回路8
に供給する。音声再生回路8は、入力された音声信号を
再生して出力する。
【0074】繰り返し再生モードが設定されているとき
には、セレクタ81は、音声メモリ82に蓄積されてい
る音声信号を音声分析・加工部83に供給する。音声分
析・加工部83は、入力された音声信号を分析するとと
もに、分析結果に応じて入力された音声信号を加工す
る。
【0075】繰り返し制御部84には、図示しない操作
部からの繰り返し再生指令が入力される。繰り返し再生
指令とは、映像に対しては静止画再生を行い、音声に対
しては音声メモリ82内に蓄積されている音声を所定回
数繰り返して再生させるための指令である。繰り返し再
生指令には、繰り返し回数に関する情報および音声の再
生速度に関する情報が含まれている。再生速度に関する
情報には、この例では、(i)繰り返し回数に応じて音
声の再生速度を速くする指令または(ii)繰り返し回
数に応じて音声の再生速度を遅くする指令がある。
【0076】繰り返し制御部84は、繰り返し再生指令
に基づいて、静止画再生を実行するようにモータ制御部
12を制御する。つまり、ビデオーテープの走行を停止
させる。ただし、回転ヘッド2、3の動作は継続され
る。
【0077】また、繰り返し制御部84は、繰り返し再
生指令に含まれている再生速度に関する情報および繰り
返し回数に応じて、音声メモリ82からの音声信号の読
み出しを制御する。つまり、音声メモリ82から設定さ
れた繰り返し回数分だけ音声信号が繰り返して読み出さ
れる。また、繰り返し回数に応じて音声の再生速度を速
くする指令が繰り返し再生指令に含まれているときに
は、繰り返し回数に応じて音声メモリ82からの音声信
号の読み出し速度が速くされる。繰り返し回数に応じて
音声の再生速度を遅くする指令が繰り返し再生指令に含
まれているときには、繰り返し回数に応じて音声メモリ
82からの音声信号の読み出し速度が遅くされる。
【0078】圧縮率決定部85は、繰り返し再生時にお
いて、繰り返し回数に基づいて、圧縮率αを算出する。
圧縮率決定部85によって決定された圧縮率αは、音声
分析・加工部83に送られる。
【0079】モータ制御部12は、キャプスタンモータ
13を制御する。モータ制御部12は、常時は、図示し
ない操作部によって設定された再生速度等に基づいて、
キャプスタンモータ13を制御する。そして、繰り返し
再生時には、モータ制御部12は、繰り返し制御部84
からの制御信号に基づいてキャプスタンモータ13を停
止させる。
【0080】音声分析・加工部83としては、図2また
は図4に示すものが用いられる。音声分析・加工部83
として図2の音声・加工部9が用いられている場合に
は、繰り返し再生時において、第1実施例で説明したと
同様にして、音声の再生速度(音声メモリ82からの音
声信号の読み出し速度)に応じて、圧縮率αが圧縮率決
定部85によって決定され、この圧縮率αを用いて、音
声メモリ82から読み出された音声信号のうち、音声区
間の音声信号および継続長が所定長未満の無音区間の音
声信号が時間軸圧縮伸長される。また、音声メモリ82
から読み出された音声信号のうち、継続長が所定長以上
の無音区間の音声信号は削除される。
【0081】音声分析・加工部83として図4の音声・
加工部109が用いられている場合には、繰り返し再生
時において、第2実施例で説明したと同様にして、音声
の再生速度(音声メモリ82からの音声信号の読み出し
速度)に応じて、圧縮率αが圧縮率決定部85によって
決定され、この圧縮率αを用いて、入力音声(音声メモ
リ82から読み出された音声信号)が間引き処理または
挿入処理される。
【0082】なお、この実施例においても、繰り返しの
再生開始を音声の出だしから行うことが好ましい。
【0083】また、音声分析・加工部83として図5に
示す音声分析・加工部209を用い、圧縮率決定部85
の代わりに図5に示す音量決定部211を用いて、繰り
返し再生時において、繰り返し回数に応じて音量を調節
するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】この発明によれば、現在、視聴している
映像および音声部分を、簡単な操作で繰り返して再生さ
せることができる。
【0085】また、この発明は、現在、視聴している映
像および音声部分のうち、映像を静止画として観察しな
がら、その静止画に関連した音声部分を聞くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるビデオテープレコ
ーダの概略構成を示す構成図である。
【図2】図1の音声分析・加工部の構成を示すブロック
図である。
【図3】PICOLAを用いた時間軸圧縮伸長法を説明
するための模式図である。
【図4】この発明の第2実施例であるビデオテープレコ
ーダの音声分析・加工部を示すブロック図である。
【図5】この発明の第3実施例であるビデオテープレコ
ーダの概略構成を示す構成図である。
【図6】この発明の第4実施例であるビデオテープレコ
ーダの概略構成を示す構成図である。
【符号の説明】 2、3 回転ヘッド 5 映像再生回路 6 オーディオヘッド 9、83、109、209 音声分析・加工部 10、84、210 繰り返し制御部 11 再生速度・圧縮率決定部 12 モータ制御部 13 キャプスタンモータ 41、61、71 音声信号入力部 42 区間判別部 43 信号処理部 44 音声メモリ 46、65、73 音声信号出力部 51 時間軸圧縮伸長部 52 削除部 62 セレクタ 63 間引き処理部 64 挿入処理部 72 音量調整部 85 圧縮率決定部 211 音量決定部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像および音声を再生する再生装置にお
    いて、繰り返し再生指令に基づいて、所定長の映像およ
    び音声を繰り返して再生する手段を備えていることを特
    徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 映像源および音源から映像および音声を
    それぞれ再生する再生手段、 繰り返し再生指令を入力する入力手段、ならびに繰り返
    し再生指令が入力されたときに、所定長の映像および音
    声が繰り返して再生されるように、再生手段を制御する
    制御手段、 を備えている再生装置。
  3. 【請求項3】 繰り返し再生が行われているときに、繰
    り返し回数に応じて、映像および音声の両方の再生速度
    を制御する手段、および/または映像および音声のうち
    音声のみの再生速度を制御する手段を備えている請求項
    1および2のいずれかに記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 繰り返し再生が行われているときに、再
    生された音声の音程を標準再生速度時の音程に戻して出
    力する手段を備えている請求項3に記載の再生装置。
  5. 【請求項5】 繰り返し再生が行われているときに、再
    生された音声のうち、継続長が所定値以上の無音区間の
    音声を削除するとともに音声区間の音声および継続長が
    所定値未満の無音区間の音声を、音声の再生速度に基づ
    いて決定された圧縮率で時間軸圧縮伸長処理する手段を
    備えている請求項3に記載の再生装置。
  6. 【請求項6】 繰り返し再生が行われているときに、繰
    り返し回数に応じて、音量を調整する手段を備えている
    請求項1および2のいずれかに記載の再生装置。
  7. 【請求項7】 映像源および音源から映像および音声を
    それぞれ再生する再生手段、繰り返し再生指令を入力す
    る入力手段、繰り返し再生指令が入力されたときに、静
    止画像が提供されるように再生手段を制御する制御手
    段、ならびに繰り返し再生指令が入力されたときに、提
    供される静止画像に関連した音声を繰り返して再生させ
    る手段を備えている再生装置において、 繰り返し再生が行われているときに、繰り返し回数に応
    じて、音声の再生速度を制御する手段を備えていること
    を特徴とする再生装置。
  8. 【請求項8】 繰り返し再生が行われているときに、再
    生された音声の音程を標準再生速度時の音程に戻して出
    力する手段を備えている請求項7に記載の再生装置。
  9. 【請求項9】 繰り返し再生が行われているときに、再
    生された音声のうち、継続長が所定値以上の無音区間の
    音声を削除するとともに音声区間の音声および継続長が
    所定値未満の無音区間の音声を、音声の再生速度に基づ
    いて決定された圧縮率で時間軸圧縮伸長処理する手段を
    備えている請求項7に記載の再生装置。
  10. 【請求項10】 映像源および音源から映像および音声
    をそれぞれ再生する再生手段、繰り返し再生指令を入力
    する入力手段、繰り返し再生指令が入力されたときに、
    静止画像が提供されるように再生手段を制御する制御手
    段、ならびに繰り返し再生指令が入力されたときに、提
    供される静止画像に関連した音声を繰り返して再生させ
    る手段を備えている再生装置において、 繰り返し再生が行われているときに、繰り返し回数に応
    じて、音量を調整する手段を備えていることを特徴とす
    る再生装置。
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