JPH08290350A - 産業用ロボット - Google Patents

産業用ロボット

Info

Publication number
JPH08290350A
JPH08290350A JP7095267A JP9526795A JPH08290350A JP H08290350 A JPH08290350 A JP H08290350A JP 7095267 A JP7095267 A JP 7095267A JP 9526795 A JP9526795 A JP 9526795A JP H08290350 A JPH08290350 A JP H08290350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
equipment
processing
robot
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7095267A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Takeda
滋 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP7095267A priority Critical patent/JPH08290350A/ja
Publication of JPH08290350A publication Critical patent/JPH08290350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場のスペースを小さくすると共に、製造工
程の変更にも容易に対応することのできる産業用ロボッ
トを提供すること。 【構成】 産業用ロボット1は、工場の設備間を移動可
能に構成されると共に、本体3上に加工工具19,計測
機器21等を有している。電子制御回路29は、産業用
ロボット1の移動中にロボットアーム11,チャック7
を制御して、加工工具19によるワークの加工、計測機
器21によるワークの検査、およびワークの組み付けを
実行する。このため、加工設備,検査設備,組み付け設
備を省略して工場のスペースを小さくすると共に、それ
らの設備に応じた工程の変更を容易にすることができ
る。また、移動中に上記ワークの加工等を行うことによ
り、全製造工程に要するサイクルタイムを短縮すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の設備間でワーク
の移送を行う産業用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の産業用ロボットとし
て、ワークを搭載可能なワーク搭載台と、該ワーク搭載
台と設備との間でワークの移載を行う多関節アームなど
の移載手段と、上記ワーク搭載台および上記移載手段を
複数の設備間で移動させる移動手段と、を備えたものが
考えられている(例えば、特開平3−213225号公
報参照)。この種の産業用ロボットでは、設備のワーク
をワーク搭載台に搭載し、他の設備まで移動してから、
そのワークを設備に移載することにより、上記複数の設
備間で順次ワークの移送を行うことができる。すると、
各設備では、そのワークに対して加工,検査,組み付け
などの作業を順次実行することができ、物品の製造工程
などを自動化することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の産
業用ロボットは、単にワークを設備間で移送するのみ
で、ワークに対する加工,検査,組み付けなどの作業
は、各設備によって実行される。従って、物品の製造工
程に応じた多数の設備が必要となり、その間を産業用ロ
ボットが移動可能なように各設備を配設するためには大
きな工場のスペースが必要となる。また、上記製造工程
を変更する場合には、設備を変更または移動させる必要
があり、工場の大規模な改造が必要となる。
【0004】そこで、本発明は、工場のスペースを小さ
くすると共に、製造工程の変更にも容易に対応すること
のできる産業用ロボットを提供することを目的としてな
された。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた請求項1記載の発明は、ワークを搭載可能なワ
ーク搭載台と、該ワーク搭載台と設備との間でワークの
移載を行う移載手段と、ワークに対して作業を施す作業
手段と、上記ワーク搭載台,上記移載手段,および上記
作業手段を、複数の設備間で移動させる移動手段と、を
備えたことを特徴とする産業用ロボットを要旨としてい
る。
【0006】請求項2記載の発明は、上記作業手段が、
ワークに加工を施す加工手段であることを特徴とする請
求項1記載の産業用ロボットを要旨としている。請求項
3記載の発明は、上記作業手段が、ワークに検査を施す
検査手段であることを特徴とする請求項1記載の産業用
ロボットを要旨としている。
【0007】請求項4記載の発明は、上記作業手段が、
複数のワークを互いに組み付ける組み付け手段であるこ
とを特徴とする請求項1記載の産業用ロボットを要旨と
している。請求項5記載の発明は、上記組み付け手段
が、当該組み付け手段によって互いに組み付けられるワ
ークの少なくとも一方に、振動を加える加振手段を備え
たことを特徴とする請求項4記載の産業用ロボットを要
旨としている。
【0008】
【作用および発明の効果】このように構成された請求項
1記載の発明では、移載手段は設備からワーク搭載台に
ワークを移載し、移動手段は、そのワークを搭載したワ
ーク搭載台を、移載手段および作業手段と共に、他の設
備まで移動させる。続いて、移載手段によりワーク搭載
台からその設備にワークを移載すると、上記二つの設備
間でワークを移送することができる。
【0009】ここで、本発明は、ワークに対して作業を
施す作業手段を備えている。このため、上記設備間での
ワークの移送中に、この作業手段によりワークに対して
作業を施すことができる。従って、作業設備を省略して
工場のスペースを小さくすることができる。また、作業
手段の構成またはその動作時期を変更することにより製
造工程の変更に対応することも可能となる。この場合、
作業設備を変更または配置替えする必要がなく、工場の
大規模な改造が不要となる。従って、本発明では、製造
工程の変更にも容易に対応することができる。更に、本
発明では、ワークの移送中にワークに対して作業を施す
ことができるので、全製造工程に要するサイクルタイム
を短縮することができる。従って、物品の製造能率を向
上させ、その物品の製造コストを低減することができ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、上記作業手段が、ワークに加工を施
す加工手段であることを特徴としている。このため、上
記設備間でのワークの移送中に、この加工手段によりワ
ークに加工を施すことができる。従って、加工設備を省
略して工場のスペースを小さくすることができる。ま
た、加工手段の構成またはその動作時期を変更すること
により製造工程の変更に対応することも可能となる。こ
の場合、加工設備を変更または配置替えする必要がな
く、工場の大規模な改造が不要となる。従って、本発明
では、製造工程の変更にも容易に対応することができ
る。更に、本発明では、ワークの移送中にワークに加工
を施すことができるので、全製造工程に要するサイクル
タイムを短縮することができる。従って、物品の製造能
率を向上させ、その物品の製造コストを低減することが
できる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、上記作業手段が、ワークに検査を施
す検査手段であることを特徴としている。このため、上
記設備間でのワークの移送中に、この検査手段によりワ
ークに検査を施すことができる。従って、検査設備を省
略して工場のスペースを小さくすることができる。ま
た、検査手段の構成またはその動作時期を変更すること
により製造工程の変更に対応することも可能となる。こ
の場合、検査設備を変更または配置替えする必要がな
く、工場の大規模な改造が不要となる。従って、本発明
では、製造工程の変更にも容易に対応することができ
る。更に、本発明では、ワークの移送中にワークに検査
を施すことができるので、全製造工程に要するサイクル
タイムを短縮することができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、上記作業手段が、複数のワークを互
いに組み付ける組み付け手段であることを特徴としてい
る。このため、上記設備間でのワークの移送中に、この
組み付け手段により複数のワークを互いに組み付けるこ
とができる。従って、組み付け設備を省略して工場のス
ペースを小さくすることができる。また、組み付け手段
の構成またはその動作時期を変更することにより製造工
程の変更に対応することも可能となる。この場合、組み
付け設備を変更または移動させる必要がなく、工場の大
規模な改造が不要となる。従って、本発明では、製造工
程の変更にも容易に対応することができる。更に、本発
明では、ワークの移送中にワークを組み付けることがで
きるので、全製造工程に要するサイクルタイムを短縮す
ることができる。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明の構成に加えて、組み付け手段が、当該組み付け手
段によって互いに組み付けられるワークの少なくとも一
方に、振動を加える加振手段を備えている。この加振手
段によって、互いに組み付けられるワークの少なくとも
一方に振動を加えると、ワークの組み付けが一層容易に
なる。従って、本発明では、請求項5記載の発明の効果
に加えて、ワークの組み付けを一層容易にして、全製造
工程に要するサイクルタイムを一層短縮することができ
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1は、実施例の産業用ロボット(以下、単にロボ
ットと記載)1の構成を表す斜視図である。なお、本実
施例のロボット1は、本体3の底面に、図示しないタイ
ヤを駆動して工場の設備31〜34(図8)間を移動さ
せる移動手段としての移動機構5(図7)を備えた、い
わゆる無人搬送台車タイプのロボットである。
【0015】図1に示すように、本体3の上面には、先
端にチャック7およびカメラ9を備えた多関節のロボッ
トアーム11、後述の集中制御局13(図7)と交信を
行うための無線アンテナ15、ワーク51(図9)を搭
載するためのワーク搭載台17、ワーク53等に加工を
施すための加工手段としての加工工具19、および、ワ
ーク55等に検査を施すための検査手段としての計測機
器21などが配設されている。また、本体3の前面に
は、ロボット1の設定環境などを表示する液晶ディスプ
レイまたはCRT,プラズマディスプレイなどからなる
表示装置23が、本体3の側面には、設備31〜34と
信号の送受信を行う光I/O25が、それぞれ設けられ
ている。更に、本体3の底部には、工場の床面に設置さ
れた指標を読み取ってロボット1の現在位置(番地)を
検出する番地読取センサ27(図7)が設けられてい
る。また更に、本体3には、ロボット1の上記各部を制
御するための電子制御回路(ECU)29が内蔵されて
いる。
【0016】次に、ロボット1の上記各部の詳細な構成
を説明する。先ず、図2(A)はチャック7の構成を表
す正面図および下面図である。チャック7は、互いに近
接することによりワーク53,55等を把持する指7
1,73を備えており、指71の指73と対向する面に
は、大径溝71aおよび小径溝71bが並んで形成され
ている。また、指73には、大径溝71aと対向する部
分にその大径溝71aとほぼ等しい幅の切欠73aが、
小径溝71bと対向する部分には平坦部73bが、それ
ぞれ形成されている。
【0017】このため、チャック7は、大小様々なワー
クを良好に把持することができる。例えば、小径のワー
ク55を把持する場合は、図2(B)に例示するよう
に、小径溝71bと平坦部73bとの間でワーク55を
把持する。すると、ワーク55は小径溝71bに係合
し、容易に脱落しない。また、大径のワーク53を把持
する場合は、図2(C)に例示するように、大径溝71
aと切欠73aとの間でワーク53を把持する。すると
ワーク53は、大径溝71aと切欠73aとに係合し、
容易に脱落しない。なお、以下の図面では、チャック7
の形状を略記している。なお、このようなチャック7を
使用する代わりに、種々の大きさのチャックを用意して
おき、ワークの大きさに応じてチャックを取り替えるよ
うにしてもよい。
【0018】図3(A)は、ワーク搭載台17の構成を
表す上面図であり、図3(B)は、そのA−A線切断端
面図である。図3(A)に示すように、ワーク搭載台1
7はワーク51を収容可能なE字形の側壁171を有し
ており、その両端側壁171a,171bの中央側壁1
71cと対向する面には、板バネ173a,173bが
設けられている。両端側壁171a,171bおよび中
央側壁171cの開口部側先端には、テーパ状の面取り
175が形成されている。また、図3(B)に示すよう
に、ワーク搭載台17の底面177の開口部側端部にも
テーパ状の面取り179が形成されている。
【0019】このため、例えば設備31のワーク搭載台
311からロボット1のワーク搭載台17へワーク51
を移載する場合、両者のワーク搭載台17,311が多
少ずれていても良好に移載することができる。そして、
ワーク搭載台17へ移載されたワーク51は、図4に示
すように、板バネ173a(または173b)の弾発力
により、中央側壁171cに圧接される。このため、ワ
ーク搭載台17に搭載されたワーク51が容易に脱落し
なくなると共に、ワーク51の位置が固定されてそのワ
ーク51に対する作業が容易になる。ここで、板バネ1
73aの代わりにコイルバネ,ゴムなどの種々の弾性材
料を使用しても同様の効果が得られる。
【0020】なお、図3(A)に例示するように、設備
31のワーク搭載台311の開口部にも面取り313が
形成されており、ロボット1から設備31へのワーク5
1の移載も容易になる。また、図3(A)に示すよう
に、ワーク搭載台17の底面177には、後述の近接ス
イッチ180が埋設されている。
【0021】図5は加工工具19の構成を表す側面図で
ある。図5に示すように、加工工具19は、円板状の砥
石191と、本体3の上面に固定され、その砥石191
を回転させるモータ193とによって構成されている。
このため、図5に例示するように、チャック7でワーク
53を把持し、そのワーク53を回転している砥石19
1に当接させれば、ワーク53の表面を研磨加工するこ
とができる。
【0022】図6は計測機器21の構成を表す側面図で
ある。図6に示すように、計測機器21は、本体3の上
に固定された底部211と、エアシリンダ213の力に
よって底部211方向へ移動する可動軸215と、可動
軸215と底部211との間隔をメータ表示すると共に
その間隔に応じた信号を出力する検出部217とを備え
ている。このため、図6に例示するように、チャック7
でワーク55を把持して可動軸215と底部211との
間にそのワーク55を配設し、続いてエアシリンダ21
3を駆動すれば、検出部217によってワーク55の外
径を検出することができる。
【0023】続いて、図7に示すように、電子制御回路
29には、カメラ9,計測機器21,番地読取センサ2
7,および近接スイッチ180からの検出信号が入力さ
れている。また、電子制御回路29は無線アンテナ15
および光I/O25を介して集中制御局13および設備
31〜34と交信を行うことができ、これらの交信結果
および上記センサ類の検出信号に基づき移動機構5,チ
ャック7,ロボットアーム11,加工工具19,計測機
器21,および表示装置23を制御している。なお、電
子制御回路29は、CPU,ROM,RAMを主要部と
するマイクロコンピュータのみで構成してもよく、マイ
クロコンピュータとリレーシーケンス回路とを併用して
構成してもよい。
【0024】次に、この電子制御回路29の制御につい
て、具体的な使用例を挙げて説明する。図8は、本使用
例における工場内設備の配置を表す説明図である。図8
に示すように、本使用例ではライン1,ライン2の二つ
の製造ラインを設けており、各ラインに、加工設備3
1,検査設備32,組み付け設備33,および検査設備
34が設けられている。そして、各設備31〜34を順
次移動できるように、ロボット1の移動経路が設定され
ている。ロボット1は、各ラインに1台づつ割り当てら
れており、その2台のロボット1は、一つの集中制御局
13と交信しながら作業を行う。
【0025】集中制御局13から所定のSTART指令
が出力されると、電子制御回路29は制御を開始する。
すると、先ず、番地読取センサ27の検出結果に基づき
移動機構5を制御して、ロボット1を加工設備31の正
面に移動させる。各設備31〜34には、光I/O25
に対応する光I/O(図示せず)が設けられており、例
えば、設備31の正面にロボット1が移動すると、その
ロボット1の光I/O25が当該設備31の光I/Oと
交信可能になる。なお、ロボット1を移動させる処理は
周知であるので、ここでは詳述しない。
【0026】加工設備31からは、図9に示すワーク5
1が供給される。すなわち、ワーク51は、大径の円筒
状に形成された二つのワーク53と、各ワーク53の穴
部53aに挿入可能な小径の円柱状に形成された二つの
ワーク55と、上記四つのワーク53,55が載置され
たワーク載置台57とから構成されている。また、ワー
ク載置台57にはワーク55より若干小径の穴部57a
が形成され、この穴部57aは、ワーク51がワーク搭
載台17に移載されたとき、近接スイッチ180と対向
するように位置決めされている。
【0027】ロボット1が加工設備31正面の所定位置
に停止すると、加工設備31が正常であれば、その加工
設備31は光I/O25を介してロボットアーム11の
動作許可を送信する。電子制御回路29は、この動作許
可を受信すると、次に示すワーク移載処理を実行して、
加工設備31上のワーク51をワーク搭載台17に移載
する。
【0028】図10は、そのワーク移載処理を表すフロ
ーチャートである。処理を開始すると、電子制御回路2
9は、先ず、ステップ101にて、加工設備31から光
I/O25を介してワーク移載許可を受信したか否か判
断し、そのワーク移載許可を受信するまでステップ10
1を繰り返す。なお、このワーク移載許可は、加工設備
31が停止するなどして、ワーク51の移載が可能とな
ったときに出力される信号である。
【0029】ワーク移載許可を受信すると(101:Y
ES)、ステップ103へ移行し、カメラ9にてワーク
51を認識する処理を実行する。ステップ103の処理
が終了すると、ステップ105へ移行し、ステップ10
3の処理でワーク51を認識できたか否かを判断する。
認識できた場合(105:YES)は続くステップ10
7へ移行し、ワーク51のワーク載置台57をチャック
7で把持する処理を実行する。また、ステップ103の
処理でワーク51を認識できなかった場合(105:N
O)はステップ109へ移行し、ロボット1全体の動作
を停止して処理を終了する。なお、このとき、集中制御
局13へ異常を報知したり、表示装置23にエラーメッ
セージを表示したりする処理も同時に実行する。こうす
ることによって、ライン停止時の復旧や保全時期を判断
することができる。
【0030】ステップ107へ移行しての処理が終了し
たとき、続くステップ111へ移行して、ステップ10
7の処理でワーク51を把持できたか否かを判断する。
把持できなかった場合(111:NO)は前述のステッ
プ109へ移行し、把持できた場合(111:YES)
は続くステップ113へ移行する。ステップ113で
は、ロボットアーム11を駆動して、図3,4で説明し
たようにワーク51をワーク搭載台17へ移載する処理
を行う。ここで、ステップ113によるワーク51の移
載は、前述のように、ワーク搭載台311,17上で、
ワーク51を滑らせるようにして行われる。従って、ス
テップ111による判断は、チャック7はワーク載置台
57に係合しているか否かを判断すればよい。
【0031】ステップ113の処理終了後はステップ1
15へ移行して、ステップ113の処理でワーク51を
移載できたか否かを判断する。移載できなかった場合
(115:NO)は前述のステップ109へ移行し、移
載できた場合(115:YES)はステップ117へ移
行する。ステップ117では、チャック7をワーク51
から離してロボットアーム11を退避させる処理を行
う。続くステップ119では退避できたか否かを判断
し、退避できた場合(119:YES)はそのまま処理
を終了し、退避できなかった場合(119:NO)は前
述のステップ109へ移行する。以上の処理により、ワ
ーク51がワーク搭載台17に移載される。
【0032】図10のワーク移載処理が終了すると(ス
テップ109を通過した場合を除く)、電子制御回路2
9は移動機構5を制御し、ロボット1を検査設備32の
正面に停止させる。そして、前述のように、検査設備3
2から光I/O25を介してロボットアーム動作許可が
送信されると、電子制御回路29は、図11のワーク検
査処理を実行する。
【0033】処理を開始すると、先ず、ステップ201
で検査設備32からワーク移載許可が送信されるまで待
機し、ワーク移載許可が送信されると(201:YE
S)ステップ203へ移行する。ステップ203では、
図10と同様の処理により、ワーク搭載台17上のワー
ク51を検査設備32へ移載する(但し、移載の方向は
図10の処理と逆である)。続くステップ205では、
移載できたか否かを判断し、移載できた場合は(20
5:YES)ステップ207へ移行する。ステップ20
7では、光I/O25を介して検査設備32へ検査指令
を出力する。また、移載できなかった場合(205:N
O)はステップ209へ移行し、ステップ109と同様
の動作停止処理を行った後処理を終了する。
【0034】ステップ207にて検査指令が出力される
と、検査設備32は、ワーク51に対して種々の検査、
例えば、ワーク53,55の重量,傷の有無などの検査
を行う。そして、検査が終了すると光I/O25を介し
てロボット1に終了信号を送信する。そこで、ステップ
207に続くステップ211では、この終了信号を受信
するまで待機する。終了信号を受信すると(211:Y
ES)、続くステップ215へ移行し、光I/O25を
介して送信される信号に基づき、ワーク51に異常があ
ったか否かを判断する。異常がなかった場合(215:
YES)はステップ217へ移行し、図10と同様の処
理により、ワーク51を検査設備32からワーク搭載台
17へ移載する。また、異常があった場合は(215:
NO)ステップ219へ移行し、ステップ109と同様
に動作停止をするか、または、ワーク51を廃棄するか
して処理を終了する。なお、ステップ219にて動作停
止とワーク廃棄とのどちらを実行するかは、予め所望の
側に設定することによって選択される。
【0035】ステップ217へ移行してワーク51を移
載した場合は、続くステップ221で、ワーク51を移
載できたか否かを判断する。移載できた場合(221:
YES)はそのまま処理を終了し、移載できなかった場
合(221:NO)は前述のステップ209へ移行す
る。この処理によって、ワーク51に検査設備32によ
る検査を施すことができる。
【0036】動作停止処理を実行することなく上記ワー
ク検査処理を終了すると、ロボット1は組み付け設備3
3の正面へ移動するが、その移動中に、電子制御回路2
9は以下の処理を実行する。ロボット1が移動を開始す
ると、電子制御回路29は図12のワーク加工処理を実
行する。処理を開始すると、先ず、ステップ301にて
カメラ9によるワーク53の認識処理を実行し、続くス
テップ303にて認識に成功したと判断すると(30
3:YES)、ステップ305へ移行して、ワーク53
を図2(C)で説明したように把持する。なお、ステッ
プ303でワーク53の認識ができなかったと判断する
と(303:NO)、ステップ307へ移行して、ステ
ップ109と同様の動作停止処理を実行して処理を終了
する。
【0037】ステップ305での処理が終了すると、ス
テップ309にてワーク53が把持できたか否かを判断
し、把持できた場合(309:YES)はステップ31
1へ移行する。ステップ311では、加工工具19のモ
ータ193およびロボットアーム11を制御して、図5
で説明したようにワーク53の研磨加工を実行する。続
くステップ313では、加工に成功したか否かを判断
し、成功した場合(313:YES)はステップ315
へ移行する。ステップ315では、ロボットアーム11
およびチャック7を制御することにより、ワーク53を
ワーク載置台57上に載置してロボットアーム11を退
避させる処理を実行する。なお、このとき、ワーク53
の穴部53aがワーク載置台57の穴部57a上に配設
されるようにワーク53を載置する。
【0038】続くステップ317では、ロボットアーム
11の退避に成功したか否かを判断し、成功した場合
(317:YES)はステップ319へ移行する。ステ
ップ319では、カメラ9によるワーク53の外形検査
を行う。なお、前述のステップ305,311,または
315の処理にてなんらかの不都合が生じ、ステップ3
09,313,または317にて否定判断すると、上記
ステップ307へ移行する。
【0039】ステップ319での外形検査が終了する
と、ステップ321へ移行し、ワーク53に異常がなか
ったか否かを判断する。異常がなかった場合(319:
YES)はそのまま処理を終了し、異常があった場合は
(319:NO)、ステップ323にて、設定に基づい
て動作停止処理またはワーク53の廃棄を行った後処理
を終了する。
【0040】動作停止処理を実行することなく、全ての
ワーク53に対して上記ワーク加工処理を終了すると、
電子制御回路29は、図13のワーク検査処理を実行す
る。処理を開始すると、ステップ401〜405の処理
により、図12のステップ301〜305の処理とほぼ
同様にしてワーク55を把持する。但し、この場合、図
2(B)に例示したようにワーク55を把持する。続く
ステップ407では、把持に成功したか否かを判断し、
成功したとき(407:YES)はステップ409へ移
行する。また、ワークの認識(401)またはワークの
把持(405)に失敗した場合は(403:NO、また
は407:NO)、ステップ411へ移行して前述の動
作停止処理を実行した後処理を終了する。
【0041】ステップ409に移行した場合、計測機器
21のエアシリンダ213およびロボットアーム11を
制御して、図6で説明したようにワーク55の外径を検
査する。続くステップ413では検査結果に異常がなか
ったか否かを判断し、異常がなかった場合(413)は
ステップ415へ移行する。ステップ415では、ワー
ク載置台57上にワーク55を載置してロボットアーム
11を退避させる処理を実行する。続くステップ417
では、退避に成功したか否かを判断し、成功した場合
(417:YES)はそのまま処理を一旦終了し、失敗
した場合(417:NO)は上記ステップ411へ移行
する。
【0042】また、ワーク55の検査結果に異常があっ
た場合は(413:NO)、ステップ419へ移行し、
設定に基づいて動作停止処理またはワーク55の廃棄を
行った後一旦処理を終了する。動作停止処理を実行する
ことなく、全てのワーク55に対して上記ワーク検査処
理を終了すると、電子制御回路29は、図14のワーク
組み付け処理を実行する。処理を開始すると、ステップ
501〜505の処理により、図13のステップ401
〜405の処理と同様にしてワーク55を把持する。続
くステップ507では、把持に成功したか否かを判断
し、成功したとき(507:YES)はステップ509
へ移行する。また、ワークの認識(501)またはワー
クの把持(505)に失敗した場合は(503:NO、
または507:NO)、ステップ511へ移行して前述
の動作停止処理を実行した後処理を終了する。
【0043】ステップ509では、ワーク55をワーク
53に組み付ける処理を実行する。すなわち、図15に
例示するように、チャック7で把持したワーク55を、
ワーク53の穴部53aに挿入するのである。前述のよ
うに、穴部53aはワーク載置台57の穴部57a上に
配設され、その穴部57aは近接スイッチ180上に配
設される。そして、近接スイッチ180は、ワーク55
がワーク53に完全に挿入されたとき所定の信号を発生
するよう設定されている。そこで、ステップ509で
は、近接スイッチ180が上記信号を発生するまで、ロ
ボットアーム11およびチャック7を駆動してワーク5
5をワーク53に挿入する処理を行う。
【0044】ステップ509の処理が終了すると、ステ
ップ513へ移行して組み付けが成功したか否かを判断
し、成功しなかった場合は(509:NO)、ステップ
515へ移行して処理の続行が可能か否か判断する。す
なわち、ステップ513で組み付けが失敗したと判断し
た場合には、ロボット1自体の動作が続行不可能となっ
た場合と、ワーク53および55に不良が発生した場合
とがある。ステップ515では、ステップ513で判断
した組み付けの失敗が、そのどちらの場合であるかを判
断し、後者の場合であれば処理続行可(515:YE
S)と判断してステップ517へ移行する。ステップ5
17では、ロボットアーム11およびチャック7により
当該ワーク53および55を廃棄して、一旦処理を終了
する。また、ステップ515にて処理続行不可(51
5:NO)と判断した場合(上記前者の場合)は、前述
のステップ511へ移行する。
【0045】一方、ワーク53および55の組み付けに
成功すると(513:YES)、ステップ521へ移行
してロボットアーム11を退避させる。続くステップ5
23では、ロボットアーム11の退避に成功したか否か
を判断し、成功した場合(523:YES)はステップ
527へ移行する。ステップ527では、組み付け後の
ワーク53,55にカメラ9による外形検査を施し、続
くステップ529で異常なしと判断すると(529:Y
ES)、一旦処理を終了する。また、ロボットアーム1
1の退避に失敗した場合(523:NO)はステップ5
31にて動作停止処理を行って一旦処理を終了し、カメ
ラ9の検査により異常が見つかった場合(529:N
O)はステップ533へ移行し、設定に応じて動作停止
またはワーク廃棄を行って処理を終了する。
【0046】動作停止処理を実行しなかった場合、全て
のワーク53,55に対して上記ワーク組み付け処理を
終了する頃、ロボット1は組み付け設備33の正面に到
着する。すると、電子制御回路29は、ロボットアーム
11を制御して組み付け設備33にワーク51を移載
し、組み付け設備33に更なる組み付け処理を実行させ
る。その組み付け処理の終了後、電子制御回路29は、
ロボットアーム11を制御してワーク搭載台17にワー
ク51を移載し、移動機構5を制御してロボット1を検
査設備34の正面に移動させる。なお、組み付け設備3
3正面における電子制御回路29の処理は、図11のワ
ーク検査処理において出力した検査設備32への検査指
令(ステップ207)を、組み付け設備33への組み付
け指令に置き換えたものとほぼ同様である。
【0047】更に、ロボット1が検査設備34の正面に
停止すると、電子制御回路29は、図11に示したもの
とほぼ同様のワーク検査処理を実行する。すると、ワー
ク51に検査設備34による最終検査が施され、このラ
インにおける最終製品が完成する。
【0048】以上説明したように、本実施例のロボット
1では、ワーク51を検査設備32から組み付け設備3
3まで移送する間に、ワーク51に、加工,検査,組み
付けの処理(作業)を施すことができる。しかも、ワー
ク組み付け処理では、近接スイッチ180およびカメラ
9を用いた検査も同時に行っている。従って、設備を省
略して工場のスペースを小さくすることができる。
【0049】例えば、設備間でのワーク51の移送のみ
を行う従来のロボット601を使用して、ロボット1が
上記移送中に実行する処理を、全て設備によって行うと
すれば、工場内設備の配置は図16に例示するようにな
る。すなわち、加工工具19を用いてなされるものと同
様の加工を施すための加工設備603と、計測機器21
を用いてなされるものと同様の検査を施すための検査設
備604と、チャック7およびロボットアーム11によ
ってなされるものと同様の組み付けを施すための組み付
け設備605と、近接スイッチ180およびカメラ9を
用いてなされるものと同様の検査を施すための検査設備
606とを、新たに設ける必要が生じる。これに対し
て、本実施例では、上記設備601〜604でなされる
処理をロボット1上で実行することができるので、設備
601〜604を省略して工場のスペースを小さくする
ことができる。
【0050】また、加工工具19や計測機器21などの
構成またはその動作時期を変更することにより製造工程
の変更に対応することも可能となる。例えば、ワーク5
3の研磨加工の後で検査設備32による検査を行いたい
場合、図16の例では検査設備32と加工設備603と
の位置関係を逆転させなければならない。これに対し
て、本実施例では、ロボット1が加工設備31から検査
設備32に移動する間に図12の処理を実行するよう
に、電子制御回路29のプログラムを変更するだけで上
記製造工程の変更に対応することができる。このため、
本実施例では、設備31〜34を変更または配置替えす
る必要がなく、工場の大規模な改造が不要となる。従っ
て、製造工程の変更にも容易に対応することができる。
また、加工工具19や計測機器21などを他の加工工具
や計測機器などと取り替える場合も、加工設備603,
検査設備604の変更に比べて容易に変更することがで
きる。
【0051】更に、本実施例では、ワーク51の移送中
にワーク51に加工,検査,組み付けを施すことができ
るので、全製造工程に要するサイクルタイムを短縮する
ことができる。従って、物品の製造能率を向上させ、そ
の物品の製造コストを低減することができる。また更
に、本実施例では、番地読取センサ27によりロボット
1の停止位置を確認してから上記図10〜14の処理を
実行している。このため、ロボット1を設備31〜34
の正面に手動で運んだ後プログラムを起動しても、誤っ
た処理が実行されるのを良好に防止することができる。
更に、本実施例では一つの集中制御局13にて二つのロ
ボット1を制御しているので、一層省力化を進めること
ができる。
【0052】なお、上記実施例において、ロボットアー
ム11およびチャック7は、共に、移載手段および組み
付け手段に相当し、カメラ9および近接スイッチ180
も、計測機器21と共に検査手段に相当する。また、本
発明は上記実施例になんら限定されるものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様で実施するこ
とができる。
【0053】例えば、上記実施例では、ワーク51をチ
ャック7で直接把持して移載しているが、図17に示す
ような移載具650を用いて移載を行ってもよい。移載
具650は、ワーク51と係合可能な係合部651と、
チャック7で把持可能な把持部653と、係合部651
と把持部653とを連結する棒状の連結部657とから
構成されている。なお、係合部651および連結部65
7の横幅は、チャック7の横幅より小さく形成されてい
る。
【0054】このような移載具650を使用する場合、
チャック7は把持部653を把持し、続いて係合部65
1をワーク51に係合させることにより、ワーク51を
加工設備31からワーク搭載台17へ移送することがで
きる。この場合、ワーク51が、チャック7が侵入でき
ないような狭い場所に載置されている場合でも、ロボッ
トアーム11の長さより遠い位置に載置されている場合
でも、良好にそのワーク51を移送することができる。
また、この移載具650は、予め本体3に着脱自在に設
けておいてもよく、また、加工設備31に着脱自在に設
けておいてもよい。
【0055】更に、上記実施例では、チャック7および
ロボットアーム11によりワーク51の移載を行ってい
るが、ワーク搭載台そのものを駆動してワークの移載を
行ってもよい。例えば、図18に示すように、ワーク搭
載台701を、アクチュエータ703によって加工設備
31方向に伸張可能としてもよい。このように構成され
たワーク搭載台701では、加工設備31上まで伸張し
た後、加工設備31との間で、チャック7によるワーク
705の移載を行えばよい。この場合、ワーク705が
大きくてチャック7で把持することのできない場合や、
本体3と加工設備31との間隔が大きい場合などにも、
良好にワーク705の移載を行うことができる。
【0056】また、図19に示すように、ワーク搭載台
751およびそれを下から支承する中板753を、アク
チュエータ755により加工設備31方向に個々に伸張
可能としてもよい。この場合、先ず、中板753を加工
設備31上まで伸張し、続いて、その中板753表面に
沿って、ワーク搭載台751を伸張させることができ
る。このため、ワーク705が重い場合でも、中板73
5およびワーク搭載台751を伸張する動作は、比較的
軽い力によって実行することができる。従って、アクチ
ュエータ755を小型化することができる。
【0057】また更に、加工手段,検査手段,組み付け
手段としても、上記実施例の他種々の態様が考えられ
る。例えば、図20は、ワーク53の内径加工を行う加
工工具801(加工手段)の構成を表す側面図である。
この加工工具801は、ワーク53の穴部53aに挿入
されて、穴部53aの内壁面を研磨する研磨軸803
と、研磨軸803を回転駆動するモータ805と、モー
タ805上部に配設された近接スイッチ807とを備え
ている。また、研磨軸803の先端803aは、穴部5
3aを挿入し易いように先細に形成されている。
【0058】このように構成された加工工具801で
は、モータ805により研磨軸803を回転させると共
に、チャック7によりワーク53を把持して、穴部53
aを研磨軸803に挿入すると、穴部53a内壁を研磨
加工することができる。また、穴部53aを研磨軸80
3に挿入し切ると、近接スイッチ807が所定信号を出
力する。このため、この所定信号の出力により上記研磨
加工の終了を判断することができる。なお、研磨軸80
3を回転させる代わりに、チャック7によりワーク53
を回転させても、同様の研磨加工を施すことができる。
【0059】図21は、ワーク53に塗装を施す加工工
具821(加工手段)の構成を表す側面図である。この
加工工具821は、塗料823を噴射する噴射ノズル8
25を備えている。このため、ワーク53をチャック7
で把持して噴射ノズル825近傍に配設した後、噴射ノ
ズル825から塗料823を噴射すれば、ワーク53に
塗装を施すことができる。
【0060】図22は、ワーク53の内径検査を行う計
測機器841(検査手段)の構成を表す側面図である。
この計測機器841は、ワーク53の穴部53aに挿入
可能で、穴部53aの内径を検出する測定子843と、
測定子843にて検出した内径に応じて電子制御回路2
9に電気信号を出力する検出部845とを備えている。
また、測定子843の先端843aは、穴部53aを挿
入し易いように先細に形成されている。このように構成
された計測機器841では、チャック7によりワーク5
3を把持して、穴部53aを測定子843に挿入する
と、穴部53aの内径を検査することができる。
【0061】図23に示す実施例では、ロボットアーム
11およびチャック7と共働して組み付け手段を構成す
る加振手段としての振動台861を用いている。この振
動台861は、本体3の上面に配設され、その振動台8
61上面に配設された物体に水平方向の振動を与えるこ
とができる。ワーク53の穴部53aにワーク55を挿
入する組み付け処理において、ロボットアーム11およ
びチャック7により穴部53aにワーク55を軽く挿入
しておき、続いて、振動台861によりワーク53に振
動を与えると、その振動によりワーク55が下降し、両
者が完全に組み付けられる。このため、ワーク53,5
5の組み付け処理の能率を向上させることができる。な
お、前述の加工工具801,821、計測機器841、
もしくは振動台861は、予め本体3の上面に固定して
おいてもよく、また、設備などに着脱自在に設けてお
き、必要に応じてロボットアーム11により本体3上に
移載するようにしてもよい。また、上記各実施例では、
ワーク53,55を一組づつ組み付けているが、図24
に示す組み付け具881を使用すれば、複数のワーク5
3,55を同時に組み付けることができる。図24に示
すように、組み付け具881は、平板状の平板部881
aと、その平板部881aの上面中央に設けられ、チャ
ック7で把持可能な把持部881bとから構成されてい
る。この組み付け具881を使用する場合、ワーク載置
台57上に載置された二つのワーク53の穴部53a
に、チャック7およびロボットアーム11によりワーク
55を個々に軽く挿入しておき、続いて、チャック7で
把持部881bを把持して、平板部881aを介して、
各ワーク55を各穴部53aに同時に挿入することがで
きる。このため、ワーク53,55の組み付け処理の能
率を向上させることができる。
【0062】更に、図25に示すように、ドライバ状に
形成された組み付け具901を使用してもよい。二つの
ワーク951,953を皿ネジ957を用いて固定する
組み付け処理を行う場合、チャック7およびロボットア
ーム11によりワーク951,953、および皿ネジ9
57を本体3上に順次積層し、上記組み付け具901に
よって皿ネジ957をワーク951,953に螺合させ
ればよい。
【0063】なお、上記組み付け具881,901は、
予め本体3に着脱自在に設けておいてもよく、また、設
備31〜34などに着脱自在に設けておいてもよい。更
に、先端に組み付け具881または901を固定したロ
ボットアームを、ロボットアーム11とは別体に設けて
もよい。
【0064】また更に、上記各実施例では、ロボット1
に移載したワーク53,55に対して、加工,検査,組
み付けなどの処理を施しているが、一旦停止した設備上
のワークをチャック7で把持して、ロボット1上の加工
工具19等により加工,検査,組み付けなどの処理を施
した後またその設備に返却するように制御することも可
能である。この場合、上記加工,検査,組み付けなどの
処理を施してワークを設備に返却した後、光I/O25
を介して当該設備に起動信号を入力するようにしてもよ
い。
【0065】更に、番地読取センサ27は特に設けなく
てもよく、光I/O25によってその機能を兼用させて
もよい。光I/O25の代わりに磁気によるID入出力
装置を用いてもよい。XYテーブルやピックアンドプレ
スを、ロボットアーム11の代わりに用いたり、ロボッ
トアーム11と併用してもよい。無線アンテナ15によ
る無線通信の代わりに、LAN,光,磁気などによる種
々の通信手段を用いることもできる。また更に、加工手
段としては、上記研磨,塗装を行うものの他、溶接,接
着,切削,加熱,洗浄など、種々の加工を行うものが考
えられ、更に、これらの加工を複数同時に行うようにす
ることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の産業用ロボットの構成を表す斜視図で
ある。
【図2】その産業用ロボットのチャックの構成を表す正
面図および下面図である。
【図3】その産業用ロボットのワーク搭載台の構成を表
す上面図および端面図である。
【図4】そのワーク搭載台の使用状態を説明する上面図
である。
【図5】その産業用ロボットの加工工具の構成を表す側
面図である。
【図6】その産業用ロボットの計測機器の構成を表す側
面図である。
【図7】その産業用ロボットの回路構成を表すブロック
図である。
【図8】その産業用ロボットの使用例における工場内設
備の配置を表す説明図である。
【図9】その使用例におけるワークの構成を表す斜視図
である。
【図10】実施例のワーク移載処理を表すフローチャー
トである。
【図11】実施例のワーク検査処理を表すフローチャー
トである。
【図12】実施例のワーク加工処理を表すフローチャー
トである。
【図13】実施例のワーク検査処理を表すフローチャー
トである。
【図14】実施例のワーク組み付け処理を表すフローチ
ャートである。
【図15】実施例のワーク組み付け処理を例示する側面
図である。
【図16】従来の産業用ロボットの使用例における工場
内設備の配置を表す説明図である。
【図17】移載具を用いたワーク移載処理を例示する側
面図である。
【図18】ワーク搭載台の第2の構成例を表す側面図で
ある。
【図19】ワーク搭載台の第3の構成例を表す側面図で
ある。
【図20】加工工具の第2の構成例を表す側面図であ
る。
【図21】加工工具の第3の構成例を表す側面図であ
る。
【図22】計測機器の他の構成例を表す側面図である。
【図23】振動台を用いた実施例の構成を表す側面図で
ある。
【図24】組み付け具を用いた実施例の構成を表す側面
図である。
【図25】他の組み付け具を用いた実施例の構成を表す
側面図である。
【符号の説明】
1…産業用ロボット 3…本体 5
…移動機構 7…チャック 9…カメラ 1
1…ロボットアーム 13…集中制御局 17…ワーク搭載台 1
9…加工工具 21…計測機器 25…光I/O 2
7…番地読取センサ 29…電子制御回路 31…加工設備 3
2,34…検査設備 33…組み付け設備 51,53,55…ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搭載可能なワーク搭載台と、 該ワーク搭載台と設備との間でワークの移載を行う移載
    手段と、 ワークに対して作業を施す作業手段と、 上記ワーク搭載台,上記移載手段,および上記作業手段
    を、複数の設備間で移動させる移動手段と、 を備えたことを特徴とする産業用ロボット。
  2. 【請求項2】 上記作業手段が、ワークに加工を施す加
    工手段であることを特徴とする請求項1記載の産業用ロ
    ボット。
  3. 【請求項3】 上記作業手段が、ワークに検査を施す検
    査手段であることを特徴とする請求項1記載の産業用ロ
    ボット。
  4. 【請求項4】 上記作業手段が、複数のワークを互いに
    組み付ける組み付け手段であることを特徴とする請求項
    1記載の産業用ロボット。
  5. 【請求項5】 上記組み付け手段が、当該組み付け手段
    によって互いに組み付けられるワークの少なくとも一方
    に、振動を加える加振手段を備えたことを特徴とする請
    求項4記載の産業用ロボット。
JP7095267A 1995-04-20 1995-04-20 産業用ロボット Pending JPH08290350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7095267A JPH08290350A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 産業用ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7095267A JPH08290350A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 産業用ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08290350A true JPH08290350A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14132999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7095267A Pending JPH08290350A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 産業用ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08290350A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11277348A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Denso Corp 生産システム
WO2000076720A1 (fr) * 1999-06-14 2000-12-21 Idec Izumi Corporation Dispositif d'assemblage et son systeme de plateaux, et dispositif d'aide a la conception
US6923085B2 (en) 2001-03-13 2005-08-02 Denso Corporation Self-moved robot
JP2006035397A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Fanuc Ltd 搬送ロボットシステム
JP2006051548A (ja) * 2004-08-09 2006-02-23 Fanuc Ltd サーボツール切離し/結合方法及びロボット制御装置
JP2015085493A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 セイコーエプソン株式会社 ロボット、処理装置及び検査方法
JP2017196721A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 ファナック株式会社 加工システム
JP2018111180A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社日立プラントメカニクス 作業ロボットを搭載した移動台車
CN108620838A (zh) * 2017-03-16 2018-10-09 Ykk株式会社 零件供给***和零件供给方法
CN111168346A (zh) * 2020-03-05 2020-05-19 胡仁鹏 一种基于机器视觉的医疗器械装配用深孔抓取机器人
JP2021006359A (ja) * 2020-03-03 2021-01-21 Dmg森精機株式会社 工作機械のための処理支援装置および処理支援方法
JP2021094645A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 株式会社安川電機 生産システム、生産方法、及びプログラム
JP6957781B1 (ja) * 2021-06-14 2021-11-02 Dmg森精機株式会社 自走装置
JP2023123059A (ja) * 2022-02-24 2023-09-05 Dmg森精機株式会社 無人搬送装置、及びこれを備えた加工システム

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11277348A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Denso Corp 生産システム
WO2000076720A1 (fr) * 1999-06-14 2000-12-21 Idec Izumi Corporation Dispositif d'assemblage et son systeme de plateaux, et dispositif d'aide a la conception
JP2000354919A (ja) * 1999-06-14 2000-12-26 Idec Izumi Corp 組立装置とそのためのトレイシステム、および設計支援装置
US6415204B1 (en) 1999-06-14 2002-07-02 Idec Izumi Corporation Assembling device and tray system used therein, and design assisting device
US6923085B2 (en) 2001-03-13 2005-08-02 Denso Corporation Self-moved robot
JP2006035397A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Fanuc Ltd 搬送ロボットシステム
JP2006051548A (ja) * 2004-08-09 2006-02-23 Fanuc Ltd サーボツール切離し/結合方法及びロボット制御装置
JP2015085493A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 セイコーエプソン株式会社 ロボット、処理装置及び検査方法
US10406644B2 (en) 2016-04-28 2019-09-10 Fanuc Corporation Machining system
JP2017196721A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 ファナック株式会社 加工システム
CN107336082A (zh) * 2016-04-28 2017-11-10 发那科株式会社 加工***
CN107336082B (zh) * 2016-04-28 2019-11-08 发那科株式会社 加工***
JP2018111180A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社日立プラントメカニクス 作業ロボットを搭載した移動台車
CN108620838A (zh) * 2017-03-16 2018-10-09 Ykk株式会社 零件供给***和零件供给方法
JP2021094645A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 株式会社安川電機 生産システム、生産方法、及びプログラム
US11958196B2 (en) 2019-12-17 2024-04-16 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Production system and information storage medium
JP2021006359A (ja) * 2020-03-03 2021-01-21 Dmg森精機株式会社 工作機械のための処理支援装置および処理支援方法
CN111168346A (zh) * 2020-03-05 2020-05-19 胡仁鹏 一种基于机器视觉的医疗器械装配用深孔抓取机器人
JP6957781B1 (ja) * 2021-06-14 2021-11-02 Dmg森精機株式会社 自走装置
WO2022264672A1 (ja) * 2021-06-14 2022-12-22 Dmg森精機株式会社 自走装置
JP2022190478A (ja) * 2021-06-14 2022-12-26 Dmg森精機株式会社 自走装置
JP2023123059A (ja) * 2022-02-24 2023-09-05 Dmg森精機株式会社 無人搬送装置、及びこれを備えた加工システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08290350A (ja) 産業用ロボット
JP6039187B2 (ja) 組立装置、把持ハンドおよび物品の組立方法
JP5423441B2 (ja) 作業システム、ロボット装置、機械製品の製造方法
US20160346923A1 (en) Robotic station with self-teaching functions
JP3333681B2 (ja) 刃先位置計測装置
KR102137615B1 (ko) 검사용 로봇 그리퍼 및 그 제어 방법
US20230211510A1 (en) Convertible gripping device
JPS61231406A (ja) 寸法測定装置
US11759906B2 (en) Machine tool
US8453545B2 (en) Machine tool and machining method thereof
JP2017030147A (ja) 組立装置、把持ハンドおよび物品の組立方法
JP4264778B2 (ja) 作業用ロボットおよび教示点位置・姿勢データ測定方法
MXPA02003781A (es) Proceso de construccion de sujetador de herramienta.
JPH048725B2 (ja)
JPH1076492A (ja) 部品挿入装置および部品挿入方法
JPH106180A (ja) ワーク加工装置
JP7225452B1 (ja) 無人搬送装置、及びこれを備えた加工システム
WO2023181156A1 (ja) 工作機械
Sakakibara A two-armed intelligent robot assembles mini robots automatically
CN211970972U (zh) 一种取送料机械手
CN216954421U (zh) 一种装夹组件以及检测设备
CN216655159U (zh) 基于六轴机械手点胶机的高精度点胶工艺控制***
JPH0569280A (ja) マシニングセンタの測定装置およびワークの加工精度測定方法
JP7443595B1 (ja) 工作機械におけるワークの測定方法、及び工作機械
CN217102041U (zh) 抓取装置及加工装置