JPH08289053A - デジタル複写機の連結装置 - Google Patents

デジタル複写機の連結装置

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JPH08289053A
JPH08289053A JP7084302A JP8430295A JPH08289053A JP H08289053 A JPH08289053 A JP H08289053A JP 7084302 A JP7084302 A JP 7084302A JP 8430295 A JP8430295 A JP 8430295A JP H08289053 A JPH08289053 A JP H08289053A
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JP
Japan
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copying
machine
image
mode
abnormality
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JP7084302A
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English (en)
Inventor
Kouichi Kamon
宏一 賀門
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多部数/多原稿の複写処理時における操作効
率および処理効率を向上させ,生産性の高い複写システ
ムを構築する。 【構成】 原稿内容を光学的に読み取り,該読み取った
画像信号を出力するスキャナ301〜302とスキャナ
301〜302からの画像信号をプリント出力するプリ
ンタ305〜308とをそれぞれ組み合わせて構成され
る複数のデジタル複写機A〜Dを用意し,デジタル複写
機A〜Dを画像信号とビデオ制御信号とからなる信号ラ
インにより連結接続するビデオバスを備え,1つのスキ
ャナからの画像信号をビデオバスを介し,複数のプリン
タ305〜308に転送する第1のモードと,複数のス
キャナ301〜302からの画像信号をビデオバスを介
し,1つのプリンタに転送する第2のモードとを設け,
この2つのモードを選択的に実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複数のデジタル複写機
を画像信号とビデオ制御信号ラインよりなるバスにより
接続し,多部数/多原稿の複写処理条件に応じて効率的
に連結動作させて生産性を向上させるデジタル複写機の
連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,コピーセンターなどにおける複写
印刷作業においては,大量の原稿,複写部数の増大に伴
って,複数の複写機(マシン)を駆使し,依頼ジョブを
それぞれに振り分けて処理している。例えば,原稿の枚
数が多く1台のマシンで何回にも渡って複写作業を実行
しなければならない場合などは,作業を原稿ごとに複数
のマシンに振り分けてそのジョブに対する処理を遂行し
ていた。また,1回の操作においてジョブを処理できな
い場合には,まず,最大枚数の複写処理を実行し,その
複写物(コピー)を一旦保管しておき,原稿を変えて再
度複写処理を実行し,今回の複写物と前回の複写物とを
合体させ,手動により仕分けするという作業を行ってい
た。
【0003】また,複数のマシンを駆使して複写処理を
実行する場合には,記録紙サイズが同じであれば積極的
なマシンの連結を行い,ジョブを並行して実行するよう
にし,また,この場合,記録紙が途切れたり,ジャムな
どが発生すると,そのリカバリー処理を実行した後,そ
のマシンに割り振られたジョブを再度実行するようにし
ていた。さらに,上記複数のマシンにおいてそれぞれの
ジョブを実行中に,割込みジョブの依頼があった場合に
は,いずれかのマシンで遂行中のジョブを中断あるいは
実行予定のジョブを後回しにし,その緊急の割込みジョ
ブの処理を実行していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記の
ような従来における複写処理作業にあっては,第1に,
1台のマシンを用いた多部数/多原稿に対する複写処理
時に,1回の操作により処理することができない場合,
少なくとも2回以上の複写処理操作が必要となるため,
操作効率が悪いという問題点があった。
【0005】第2に,複数のマシンを使用して複写処理
を実行するような場合にあって,並行して処理すると
き,相互のマシンの状態が認識できないため,非効率的
な割り振りが発生し,処理効率が悪いという問題点があ
った。
【0006】第3に,多部数/多原稿の複写処理におい
て,1台のマシンを用いて1回の操作で対応することが
できない場合には複数のマシンを使用するが,マシンの
一部に異常が生じた場合には,異常が解除した後,当該
マシンに割付けられたジョブを再開するため,当該マシ
ンに関してのみ処理が遅れ,非効率的で処理効率が悪い
という問題点があった。
【0007】第4に,複数のマシンが連結動作中に緊急
の割込み処理を受け付ける場合にあっては,どのマシン
に割り振ることが作業上最も効率的であるかが不明であ
るため,効率的な割込み処理ができず,処理効率が悪い
という問題点があった。
【0008】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,多部数/多原稿の複写処理時における操作効率お
よび処理効率を向上させ,生産性の高い複写システムを
構築することを第1の目的とする。
【0009】また,本発明は,上記に鑑みてなされたも
のであって,不必要な連結によるユーザーの煩雑操作を
排除することを第2の目的とする。
【0010】また,本発明は,上記に鑑みてなされたも
のであって,動作中に異常が発生した場合に他のマシン
を使用可能にし,異常発生機の回復を待たずにジョブを
実行させて効率を向上させ,生産性の高い複写システム
を構築することを第3の目的とする。
【0011】また,本発明は,上記に鑑みてなされたも
のであって,割込み処理に対して円滑に対応させること
を可能とさせ,接続されたマシンの稼働性を向上させ,
生産性を向上させることを第4の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係るデジタル複写機の連結装置にあっ
ては,原稿内容を光学的に読み取り,該読み取った画像
信号を出力する原稿読取手段と前記原稿読取手段からの
画像信号をプリント出力する画像出力手段とをそれぞれ
組み合わせて構成される複数の複写手段を用意し,前記
複写手段を前記画像信号とビデオ制御信号とからなる信
号ラインにより連結接続するビデオバスを備え,前記1
つの原稿読取手段からの画像信号を前記ビデオバスを介
し,前記複数の画像出力手段に転送する第1のモード
と,前記複数の原稿読取手段からの画像信号を前記ビデ
オバスを介し,前記1つの画像出力手段に転送する第2
のモードとを設け,前記2つのモードを選択的に実行す
るものである。
【0013】また,請求項2に係るデジタル複写機の連
結装置にあっては,前記複数の複写手段のうち,オペレ
ータが前記第1あるいは第2のモードを設定した複写手
段をマスターマシンとし,前記マスターマシンは他の複
写手段の情報収集を前記ビデオバスを介して実行し,連
結動作の可否判断および連結台数を決定するものであ
る。
【0014】また,請求項3に係るデジタル複写機の連
結装置にあっては,前記ビデオバスを介しての連結動作
における前記第1のモードは,複写処理中に異常が発生
した場合,前記複写手段の動作を停止させ,前記異常が
発生した複写手段の異常解除のための警告を表示すると
共に,前記マスターマシンに異常が発生した複写手段と
その異常内容とを表示し,異常警告後に一定時間が経過
しても異常解除されない場合,前記異常が発生した複写
手段のジョブを強制終了させ,残ジョブを,連結された
前記他の複写手段に配分するモードである。
【0015】また,請求項4に係るデジタル複写機の連
結装置にあっては,前記ビデオバスを介しての連結動作
中における割込み機能は,マスターマシンとなる前記複
写手段に対して禁止し,他の複写手段に対しては原稿1
枚に対する出力完了時点で,割込みを許可し,実行中の
ジョブをその時点で強制終了させ,残ジョブを前記マス
ターマシンを含む他の複写手段に再配分する機能であ
る。
【0016】
【作用】本発明のデジタル複写機の連結装置(請求項
1)は,スキャナとプリンタでなるデジタル複写機(マ
シン)を複数組用意し,これらマシン間を画像信号とビ
デオ制御信号ラインよりなるビデオバスで相互に連結接
続して,マシン間における各信号の送受信を可能させ,
複写内容に応じてモードを選択する。すなわち,複写部
数が多く,かつ,高速に複写したい場合に第1のモード
を選択して,1台のスキャナからの画像信号を複数のプ
リンタに転送し,一方,複写対象の原稿が1台のスキャ
ナで1度に読み取ることができできない多原稿である場
合に第2のモードを選択し,複数のスキャナからの画像
信号を1台のプリンタに転送することにより,多部数/
多原稿の複写時における処理効率を上げる。
【0017】また,本発明のデジタル複写機の連結装置
(請求項2)は,複数のデジタル複写機のうち,オペレ
ータが第1あるいは第2のモードを操作設定したデジタ
ル複写機をマスターマシンとし,このマスターマシンに
より他のデジタル複写機の情報収集,すなわち,使用可
能状態や記録紙の状態,および連結可能かなどの情報を
ビデオバスを介して集め,この情報に基づいて,連結動
作の可否判断および連結台数を決定することにより,不
必要な連結によるユーザーの煩雑操作を排除する。
【0018】また,本発明のデジタル複写機の連結装置
(請求項3)は,第1のモードとして,コピー出力中に
異常が発生した異常発生機の動作を停止し,異常発生機
の異常解除を促すための警告を表示すると共に,マスタ
ーマシンに異常発生機名と異常内容とを表示し,異常警
告後に一定時間が経過しても異常状態が正常に回復され
ない場合,異常発生機のジョブを強制終了させ,残ジョ
ブを,連結された他の正常なデジタル複写機(マシン)
に配分することにより,動作中に異常が発生した場合に
他のマシンを使用することができ,異常発生機の回復を
待たなくてもよいので,その効率が向上する。
【0019】また,本発明のデジタル複写機の連結装置
(請求項4)は,連結動作中における割込み機能とし
て,マスターマシンとなるデジタル複写機に対して割込
みを禁止し,他のデジタル複写機に対しては原稿1枚に
対する出力完了時点で,割込みを許可し,実行中のジョ
ブをその時点で強制終了させ,残ジョブをマスターマシ
を含む他のデジタル複写機に再配分する機能を設けるこ
とにより,割込み処理に対して円滑に対応させる。
【0020】
【実施例】
(実施例の構成)以下,本発明の一実施例を添付図面を
参照して説明する。図1は,本発明を適用するに好適な
レーザプリンタと原稿読取装置(以下,スキャナとい
う)とから構成されているデジタル複写機を示す説明図
である。同図において,読取原稿を載置するためのコン
タクトガラス111は,光源112によって照明され,
読取原稿の画像面からの反射光は,ミラー113,11
4,115およびレンズ116を介してCCDイメージ
センサ117の受光面に結像される。また,光源112
およびミラー113は,コンタクトガラス111の下面
をコンタクトガラス111と平行に移動する走行体(キ
ャリッジ)118に搭載されている。
【0021】主走査はCCDイメージセンサ117の固
体走査によって実行される。原稿画像はCCDイメージ
センサ117によって1次元的に読み取られ,光学系が
移動する(副走査)ことにより原稿全面が走査される。
この例においては,読取処理の密度は,主走査方向,副
走査方向共に16画素/mm(400dpi)に設定さ
れ,A3サイズ(297mm×420mm)の原稿まで
読取可能な構成になっている。
【0022】次に,上記デジタル複写機を構成するレー
ザプリンタに関して説明する。なお,スキャナとレーザ
プリンタとは一体的に構成されている場合(本実施例)
と,構成は別個で電気的にのみ接続されている場合とが
あり,レーザプリンタは,レーザ書込系,画像再生系,
給紙系などの各システムが一体的に構成されている。な
お,このスキャナとレーザプリンタとの電気的接続につ
いては,後述の図3において説明する。
【0023】上記レーザ書込系は,レーザ出力ユニッ
ト,結像レンズ群120,ミラー121を備えている。
レーザ出力ユニットの内部には,レーザ光源であるレー
ザダイオードLD1が備わり,書込ユニットにはモータ
によって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミ
ラー)が備わっている。レーザ書込系から出力されるレ
ーザ光は,画像再生系に装備された感光体ドラム122
に照射される。
【0024】図1に示すように,上記感光体ドラム12
2の周囲には,感光体ドラム122を均一に帯電する帯
電チャージャ123と,形成された静電潜像を可視像化
する現像ユニット125と,搬送されてきた転写紙に感
光体ドラム122の像を転写する転写チャージャ126
と,感光体ドラム122から転写紙を分離する分離チャ
ージャ127および分離爪128と,転写処理後におい
て感光体ドラム122表面をクリーニングするクリーニ
ングユニット129などが装備されている。なお,感光
体ドラム122の一端近傍のレーザ光を照射する位置
に,主走査同期信号(PMSYNC)を発生するビーム
センサが配置されている(図示せず)。
【0025】また,131は転写・分離後の記録紙を搬
送する搬送ベルト,132は記録紙上のトナー像を熱定
着処理する定着ユニット,133,134は記録紙を収
納するための給紙カセット,135,136は給紙カセ
ット133,134に収納された記録紙を送り出す給紙
コロ,137は記録紙を感光体ドラム122上のトナー
像と合致させるように搬送するためのレジストローラで
ある。
【0026】(デジタル複写機の動作)以上のように構
成されたデジタル複写機の動作について説明する。感光
体ドラム122の表面を,帯電チャージャ123によっ
て一様に高電位に帯電する。その感光体ドラム122面
にレーザ光が照射されると,照射された部分は電位が低
下する。レーザ光は記録画素の黒/白に応じてON/O
FF制御され,なおかつ,パルス幅変調(PWM)ある
いはパワー変調(PM)により,レーザ光が照射され
る。そして,レーザ照射エネルギーの強弱に応じて感光
体ドラム122面に記録画像に対応する電位分布,すな
わち,静電潜像が形成される。
【0027】静電潜像が形成された部分が現像ユニット
125を通過すると,その電位の高低に応じてトナーが
付着し,静電潜像を可視像化したトナー像が形成され
る。次に,トナー像が形成された部分に所定のタイミン
グで記録紙が搬送され,上記トナー像に重なる。このト
ナー像が転写チャージャ126によって記録紙に転写さ
れた後,該記録紙は分離チャージャ127および分離爪
128によって感光体ドラム122から分離される。分
離された記録紙は搬送ベルト131によって搬送され,
ヒータを内蔵した定着ユニット132によって熱定着さ
れた後,排紙トレイ(図示せず)に排出される。
【0028】また,図1に示したデジタル複写機にあっ
ては,給紙系は2系統に構成されており,一方の給紙系
には,給紙カセット133が装備されており,他方の給
紙系には給紙カセット134が装備されている。給紙カ
セット133の記録紙は給紙コロ135によって給紙さ
れる。また,給紙カセット134内の記録紙は給紙コロ
136によって給紙される。給紙された記録紙は,レジ
ストローラ137に当接した状態で一旦停止され,記録
プロセスの進行に同期したタイミングで,感光体ドラム
122に搬送される。なお,図示しないが,各給紙系に
は,カセットの記録紙サイズを検知するサイズ検知セン
サが備わっている。
【0029】(画像処理系の構成)図2は,本実施例に
係る画像処理系の構成を示すブロック図であり,前述の
デジタル複写機における画像処理〜レーザ出力処理まで
の各処理機能ブロックを示している。。図において,2
01はCCDイメージセンサ117を駆動制御するセン
サドライバ,202はCCDイメージセンサ117の読
取信号(画像信号)を増幅処理するための増幅器(AM
P),203は増幅後の画像信号を1画素あたり2のn
乗階調(本実施例では,256階調とする)のデジタル
データに変換するA/D変換器,204はA/D変換後
の画像信号の歪み,すなわち,光源112の照度ムラや
CCDイメージセンサ117の各素子間の感度バラツキ
などを補正するシェーディング補正回路,205は文字
や線画画像などの解像力を向上させるためのMTF補正
や,信号ノイズを除去し,写真画像などの再現性を向上
させるための平滑化処理などの各補正処理を実行する空
間フィルタ回路である。
【0030】また,206は主走査方向で2次元リアル
タイム変倍を実行する主走査変倍回路,207は濃度設
定機能に応じてγ特性の補正を行うγ補正回路,208
は画質設定機能に応じて中間階調処理などの処理を実行
する階調処理回路,209は文字情報が格納され,必要
に応じて所定の文字情報を出力する文字発生部,210
は読取画像信号と文字情報とを合成処理する合成部,2
11は画像信号に対応してレーザダイオードを変調する
LD制御部回路である。
【0031】(画像処理系の動作)次に,以上のように
構成された画像処理系の動作について説明する。CCD
イメージセンサ117は,16画素/mmのサンプリン
グ密度で読み取った画像信号を出力する。この画像信号
は,次に述べる各処理が実行された後,LD制御回路2
11に与えられる。
【0032】すなわち,増幅器202によりあらかじめ
決められた電圧振幅に増幅される。シェーディング補正
回路204では光源112の照度ムラやCCDイメージ
センサ117の各素子間の感度バラツキなどを補正す
る。また,空間フィルタ回路205は文字や線画画像な
どの解像力を向上させるためのMTF補正を実行し,さ
らに,信号ノイズを除去し,写真画像などの再現性を向
上させるための平滑化処理などの各補正処理を実行す
る。また,主走査変倍回路206で2次元リアルタイム
変倍が実行される。その後,γ補正回路207は濃度設
定に応じてγ補正を実行し,さらに階調処理回路208
により画質設定に応じた中間階調処理を実行し,LD制
御回路211に対して画像信号を出力する。LD制御回
路211は,上記のように処理された画像信号に基づい
てレーザダイオードの点灯信号を生成し,LDを駆動す
る。これにより,LDからは画像信号に応じたレーザ光
が出力される。
【0033】(実施例のシステム構成)次に,これまで
説明してきたデジタル複写機を複数連結させたシステム
の構成について説明する。図3は,複写手段としてのデ
ジタル複写機を4台連結したシステム構成を示すブロッ
ク図である。図において,301〜304は前述したス
キャナ機能を有する原稿読取手段としてのスキャナ,3
05〜308は前述したプリンタ機能を有する画像出力
手段としてのプリンタである。すなわち,スキャナ30
1とプリンタ305との組み合わせによりデジタル複写
機Aを構成する。同様に,デジタル複写機Bはスキャナ
302とプリンタ306,デジタル複写機Cはスキャナ
303とプリンタ307,デジタル複写機Dはスキャナ
304とプリンタ308との組み合わせにより構成され
ている。
【0034】また,スキャナ301〜304には,前述
の図2における画像信号の合成出力までの処理を実行す
るIPU(イメージ・プロセッシング・ユニット)30
9〜312がそれぞれに設けられている。また,プリン
タ305〜308にはそれぞれMUX(マルチプレク
サ)313〜316が設けられ,さらに,画像信号を一
時的に格納しておくための画像メモリ317〜320が
それぞれに設けられている。
【0035】さらに,スキャナ301〜304を画像信
号のビデオソースとした場合,ビデオソース1つに対し
て1本のビデオバスを用意し,プリンタ305〜308
側は,4台分のビデオバスを入力できるように構成し,
4本のうちから1本を選択するようにMUX313〜3
16に接続する。したがって,このビデオバスにより,
デジタル複写機A〜D間は,画像信号およびビデオ制御
信号を相互通信することのできる連結した状態となる。
【0036】(実施例のシステム動作)前述したよう
に,スキャナ301〜304からの画像信号は,階調処
理回路208により処理された後の信号であり,プリン
タ305〜308は,この信号を受け取って最終的にL
D点灯信号を生成し,LD(レーザダイオード)を駆動
する。
【0037】ここで,本実施例の特徴となるところのビ
デオバスについて説明する。ビデオバスは,画像信号と
ビデオ制御信号との2つの信号ラインによって構成され
ている。すなわち,1ページの画像有効期間を表すFG
ATE信号,1ラインごとの同期を表すLSYNC信
号,1ライン内の画像有効範囲を表すLGATE信号,
および画像信号転送クロックCLKの4つの信号がビデ
オ制御信号である。また,画像信号は,1画素当たりプ
リンタ305〜308で何階調の再現特性を有している
かにもよるが,1画素256階調なら8ビット,1画素
2値(白か黒)なら1ビットである。なお,画像信号の
ビット幅により本発明の主旨は大きく変わらないので,
本実施例では1画素1ビットとして説明する。
【0038】したがって,ビデオバスは,ビデオ制御信
号4本,画像信号1本の合計5本となる。そして,これ
らの信号はすべてビデオソース(スキャナ301〜30
4)から送信される。すなわち,一方向の転送となる。
【0039】ただし,1台のデジタル複写機において,
ビデオ制御信号を生成して発信するのはスキャナである
が,ビデオ制御信号の基準になっているのは,ポリゴン
ミラー219aの回転である。換言すれば,ポリゴンミ
ラー219aの回転によるレーザのスキャン(レーザス
キャン)とスキャナのスキャンとを合わせる必要があ
り,レーザスキャンを同期センサ(図示せず)で検知
し,主走査同期信号PMSYNCをスキャナに供給す
る。スキャナは,この主走査同期信号PMSYNCに基
づいてビデオ制御信号を生成する。すなわち,LSYN
C信号とLGATE信号とは,PMSYNC信号に同期
するように制御されている。
【0040】また,図3において,スキャナ301には
プリンタ305のPMSYNC信号,スキャナ302に
はプリンタ306のPMSYNC信号というように,一
対のデジタル複写機の中で同期をとるようにする。ま
た,同期のとられていないデジタル複写機A〜D間の画
像転送時は,その画像信号を必ず画像メモリ317〜3
20に一時的に格納しておき,PMSYNC信号と同期
をとりながら画像メモリ317〜320から出力し,画
像を出力する。
【0041】また,同期がとられていないデジタル複写
機A〜D間であれば,転送された画像信号を一時的に画
像メモリ317〜320に入れなくても画像を出力する
ことができ,さらに画像メモリ317〜320に画像信
号を格納しながらプリント出力を実行することもでき
る。
【0042】(デジタル複写機間の連結制御動作)1つ
のスキャナと1つのプリンタとで構成される1つのデジ
タル複写機(以下,マシンともいう)は,通常の複写機
と同様の制御システムおよび操作パネルが設けられてい
る。すなわち,1つのマシンは,1台の複写機として動
作し,オペレータの操作にしたがって動作モードを設定
し,複写動作を制御する。そして,他のマシンとの連結
動作は,オペレータの操作により連結動作が必要なモー
ドが設定されたときに,初めて連結装置として機能す
る。
【0043】通常,オペレータが操作したマシン,すな
わち,デジタル複写機A〜Dの何れかが連結装置のマス
ターマシンとなる。そして,このマスターマシンは,他
のマシン(スレーブマシン)がどのような状態であるか
などの情報を収集する。また,各マシンの制御部(図示
せず)のCPU間がシリアル通信で接続されており,マ
シン間で状態の通知などの情報のやり取りができるよう
になっている。
【0044】したがって,使用可能状態,あるいは使用
中であるか,記録紙の状態やそのサイズはどうである
か,などの連結可能か否かを判断する。そこで,マスタ
ーマシンは,連結可能なマシンを確認し,必要な連結台
数を決定し,さらに実行ジョブの配分を決め,その内容
をオペレータに通知する。その後,オペレータによるプ
リントスタートキーの押下によって,連結動作が開始さ
れる。
【0045】(連結動作モード)また,本実施例におけ
る基本的な連結機能は以下に示す2通りのモードで実行
される。このモードの選択動作について図4のフローチ
ャートを用いて説明する。図において,まず,コピー枚
数,コピー部数があらかじめ決めた所定値に対して多い
か否かを判断する(S401)。ここでコピー枚数,コ
ピー部数が多いと判断した場合,第1のモード(多部数
高速モード)を選択し実行する(S402)。
【0046】一方,上記ステップ401において,コピ
ー枚数,コピー部数があらかじめ決めた所定値に対して
少ないと判断した場合,さらに,原稿枚数が1台のスキ
ャナにおけるADFを用いて1回で読み取ることができ
る枚数,すなわち,最大読取枚数に対して原稿数が多い
否かを判断する(S403)。ここで,最大読取枚数に
対して原稿数が多いと判断した場合,第2のモード(多
原稿分散モード)を実行し(S404),最大読取枚数
に対して原稿数が少ないと判断した場合には,通常の複
写モードを実行する(S405)。
【0047】すなわち,上記2つのモードは, (1)多部数高速モード コピー部数,コピー枚数の多いコピーを複数台のプリン
タ305〜308を活用し,出力する。すなわち,これ
が第1のモードである。 (2)多原稿分散モード 自動原稿搬送装置(ADF)の最大積載枚数を越える原
稿枚数を複写する場合,原稿を複数台のスキャナ301
〜304を用いて読み取って,プリント出力する。すな
わち,これが第2のモードである。であり,以下,上記
モードについて図5〜7に示すフローチャートを用いて
詳述する。
【0048】(1)第1のモード(多部数高速モード) 次に,図5を用いて第1のモードを(動作例1),(動
作例2)に分けて説明する。 (動作例1)図5において,まず,原稿が1枚で,その
コピー部数があらかじめ決めた所定値に対して多い,す
なわち,多枚数であるか否かを判断する(S501)。
ここで,原稿1枚で,多枚数であると判断した場合,連
結された各マシンA〜Dに割付け,分担する(S50
2)。例えば,複写対象の原稿が1枚で,コピー枚数が
1000枚である場合,マシンA〜Dに所望の記録紙,
すなわち,サイズや枚数,種類がコピー条件を満足して
いて,コピー可能状態であることを確認したのち,各マ
シンA〜Dに250枚のジョブを割り付ける。
【0049】次に,上記設定をマシンAで実行すること
により,マシンAがマスターマシンに設定される。した
がって,原稿はスキャナ301にセットされ(S50
3),画像信号はスキャナ301からビデオバスを介し
て各マシンA〜Dへ転送される(S504)。この場
合,原稿読取動作は1回のみ行われ,読み取られた画像
信号は1度だけビデオバスを使って転送される。続い
て,上記画像信号をプリント出力する(S505)。
【0050】すなわち,各マシンA〜Dは画像信号の受
信と同時に,その画像信号を画像メモリ317〜320
に格納する。このとき,前述のようにマシンAだけは,
画像メモリ317に画像信号を格納しながらプリンタ3
05でコピー出力を実行することができる。
【0051】また,マシンB〜Dは,受信画像信号を画
像メモリ318〜320に格納し,その後,各プリンタ
306〜308のPMSYNC信号に同期させながら画
像信号を画像メモリ318〜320から取り出し,LD
制御回路211b〜dへ画像信号を送る。
【0052】(動作例2)次に,上記ステップS501
において,原稿1枚で,多枚数ではないと判断した場
合,さらに,原稿が複数で,多部数であるか否かを判断
する(S506)。ここで,原稿が複数で,多部数であ
ると判断した場合,各マシンに小部数ずつ割り振る(S
507)。
【0053】すなわち,複写対象の原稿が複数枚で,コ
ピー部数が多数である場合,例えば,原稿が10枚で,
コピー部数が100部の場合において,マシンA〜Dが
連結可能であるとき,マシンA〜Dそれぞれに25部ず
つ割り振る。また,本実施例におけるマシンA〜Dは全
マシンに画像メモリ317〜320を搭載し,電子ソー
ト機能を備えているので,この場合の動作は,マスター
マシンをマシンAとすると,スキャナ301で原稿1〜
10まで読み取り(S508),画像信号を各マシンA
〜Dに転送し(S509),プリント出力する(S51
0)。また,上記ステップS506において,原稿が複
数で,多部数ではないと判断した場合,通常の複写処理
を実行する(S511)。
【0054】また,上記において,マシンAは,原稿を
読み取り,画像信号を画像メモリ317に格納すると同
時にプリント出力する。また,原稿を10枚読み取りな
がら,1部目のコピーを終了し,画像メモリ317への
格納も完了する。他のマシンB〜Dは,原稿の読み取り
時には,画像信号を画像メモリ318〜320に格納す
るだけで,プリント出力は行わずに画像メモリ318〜
320への格納を完了した後,1部ずつプリント出力を
実行する。
【0055】(異常時の処理動作)次に,上記第1のモ
ードにおける異常発生時における処理動作について図6
を用いて説明する。図において,まず,複写動作中に連
結された何れかのマシンに異常が発生したか否かを判断
する(S601)。ここで,異常が発生したと判断した
場合,異常発生マシン名とその異常内容,および処置ガ
イダンスをマスターマシンに表示する(S602)
【0056】すなわち,コピー出力中に,何れかのマシ
ンA〜Dにおいてジャム(紙詰まり,不給紙)や,ペー
パーエンドなどの異常が発生した場合,マスターマシン
(マシンA)の操作パネル上に異常発生マシン名と異常
内容とを表示し,異常を解除するように報知する。ま
た,異常の発生したマシンの操作パネルには,異常内容
と異常解除に関するガイダンス表示を実行する。
【0057】次に,異常が発生したマシンの異常が所定
時間内に解除されたか否かを判断する(S603)。な
お,この異常解除は,上記ガイダンス表示に基づいて異
常内容がクリアすることができるようになっている。ま
た,異常発生マシンのコピー可能状態へ復帰後,異常発
生マシンのプリントスタートキーの押下によってプリン
ト出力を再開する。なお,異常発生マシン以外の正常な
マシンは,正常に進行している。
【0058】続いて,上記ステップS603において,
所定時間内に異常が解除されていないと判断した場合,
異常発生マシンでの残ジョブを他の正常なマシンに再配
分し(S604),コピー処理を実行する(S60
5)。このとき,所定時間を越えた段階でマスターマシ
ン(マシンA)の操作パネル上の警告表示を打ち切り,
異常発生マシンの操作パネル上の警告表示のみを継続さ
せる(S606)。また,全マシンの出力が完了した時
点で,マスターマシンの操作パネル上に各マシンにおけ
る出力枚数を表示する。また,上記ステップS603に
おいて,異常解除が所定間内に行われた場合,異常発生
マシンにおける残ジョブを継続し,再開する(S60
7)。
【0059】また,動作例2における動作中の異常発生
時の処理は,原稿1枚のとき,すなわち,上記動作例1
における異常処理動作と同様である。ただし,1部は1
0枚で構成され,10枚が出力されたところでその部が
完了することになり,1部の途中で異常が発生し,所定
時間経過しても正常に復帰されず,残ジョブを再配分す
る際,この途中までの部は全く存在しないもの(途中ま
でのコピーは破棄することを前提とする)として取り扱
うものとする。
【0060】ところで,本実施例におけるマシンA〜D
は,記録紙のセット残量を大まかに(例えば,50枚以
下,200枚以下,それ以上という程度)検出すること
が可能になっており,この残量検知結果を考慮して最初
のジョブの配分を決定するようになっている。例えば,
残量50枚以下のマシンに,原稿10枚,部数25部を
配分することはない。すなわち,記録紙枚数がコピー枚
数より少ない場合には配分しないものとする。さらに,
極端な例でいうと,記録紙が50枚以下では連結可能と
はせず,残量不足という警告を表示するようにする。
【0061】また,本実施例では,連結動作中はマスタ
ーマシン(マシンA)以外で割込みキーが押下されたと
き,その1部コピーが完了した時点で,該当するマシン
のジョブを終了させ,そのマシンを割り込みユーザーに
開放する。そして,そのマシンに割り付けられているジ
ョブのうち,その残ジョブを他のマシンに再配分する。
なお,マスターマシン(マシンA)への割込み動作は,
連結動作中において割込みを禁止とする。
【0062】さて,以上の実施例における連結方法とし
て,マシンA〜Dの4台連結のシステム例で説明した
が,接続自体は4台で行い,連結動作はそのうち2台で
実行させることが基本で,コピー部数,コピー枚数があ
らかじめ定めたしきい値に対して多く,マシン使用条件
が合致したときに3台,4台というように連結マシン数
を増やしていくことを基本とする。また,2台が連結動
作している間,他のマシン2台での連結動作も可能とな
る。
【0063】(2)第2のモード(多原稿分散モード) 図7を用いて第2のモードを説明する。なお,本実施例
では,自動原稿読取装置(ADF)の最大積載原稿枚数
を50枚とした場合を例にとって説明する。図におい
て,まず,原稿数がADFの最大読取枚数(積載枚数)
に対して多いか否かを判断する(S701)。ここで原
稿数が最大読取枚数より大きいと判断した場合,複数の
スキャナに原稿を割り振り(S702),ビデオバスを
介して連結動作を開始する(S703)。
【0064】例えば,オペレータの所望とする原稿枚数
が100枚であった場合,オペレータは,スキャナ30
1に50枚,スキャナ302に50枚の原稿をセット
し,プリントしたい側のマシンの操作パネル上でこのモ
ードを設定する。
【0065】この場合,マシンAを用いて上記設定を行
うことにより,マシンAがマスターマシンとして機能す
る。マスターマシンは,コピー枚数,残りの原稿をセッ
トしたマシンBなどに必要な設定を行って,プリントス
タートキーで連結動作を開始させる。また,次に,コピ
ー部数=1であるか否かを判断する(S704)。ここ
で,コピー部数=1であると判断した場合,画像メモリ
を用いずに,まず,スキャナ301からの画像信号をプ
リンタ305で出力し(S705),スキャナ301の
原稿読み取りが完了した後,スキャナ302の読み取り
動作を開始させ,画像信号をプリンタ305に転送し,
コピー出力を実行する(S706)。
【0066】このスキャナ302による原稿読み取りの
際に,スキャナ302のLSYNC信号は,プリンタ3
05のポリゴン同期信号,すなわち,主走査同期信号で
あるPMSYNC信号と同期させる。また,この同期制
御を行わず,スキャナ302はプリンタ305と同期し
た状態で,このモードを実行することも可能であるが,
その際,スキャナ302の読取画像信号は,プリンタ3
05の画像メモリ317に一時的に格納し,出力する。
【0067】また,上記ステップS704において,コ
ピー枚数が複数枚であると判断した場合,画像メモリ3
17を用いて電子ソート機能を実行する。まず,スキャ
ナ301の原稿を50枚読み取り,画像信号を画像メモ
リ317に格納すると共に,プリンタ305から出力す
る。次に,スキャナ302の原稿を読み取り,このと
き,LSYNC信号がプリンタ301のPMSYNC信
号に同期していれば,画像信号をプリンタ305の画像
メモリ317に格納すると共に,プリンタ305でプリ
ント出力し,1部のコピーを終了させる。その後,画像
メモリ317に格納された画像信号を順次出力し,プリ
ント出力することにより,2部目以降のコピー出力を得
る(S707)。また,上記ステップS701におい
て,原稿数が最大読取枚数より少ないと判断した場合,
通常の複写処理を実行する(S708)。
【0068】ここで,スキャナ301のLSYNC信号
がプリンタ305と同期していない場合,スキャナ30
2の読取画像信号は,一旦,画像メモリ317に格納
し,スキャナ302の原稿をすべて読み取った後にプリ
ント出力する。そして,スキャナ301の出力と合わせ
て1部目を完了させ,その後は,画像メモリ317に格
納されたスキャナ301とスキャナ302との画像信号
を順次出力し,2部目以降のコピー画像を得る。
【0069】また,このモードにおける異常処理は,前
述の第1のモード(多部数高速モード)とは異なり,通
常の複写機として行われる異常処理と同様になる。すな
わち,異常状態が解除され,動作可能状態に復帰するま
で,動作が再開されることはない。
【0070】ところで,上記第1のモード(多部数高速
モード)と第2のモード(多原稿分散モード)とは,本
実施例の連結動作を動作させるにあたり,オペレータが
操作パネル上で設定して実現するモードであるが,オペ
レータによる設定がなく,連結装置を動作させるモード
についても用意してある。すなわち,このモードは,通
常の複写機で行われているリミットレス給紙機能,いわ
ゆる,給紙中のカセット(あるいはトレイ)の記録紙が
エンプティになると,他のカセットにセットされている
記録紙に自動的に切り換えて給紙する機能を他の複数マ
シン間に展開して実施するモードである。
【0071】具体的には,このモードは,マシンAで,
A4原稿,A4の記録紙を対象としたコピー動作を実行
中に,マシンAのA4記録紙がなくなった状態(ペーパ
ーエンド)になった場合に,接続されている他のマシン
B〜Dで,A4の記録紙がセットされており,さらに連
結条件を満たすときに,画像信号を該当するマシンに転
送し,そのまま遂行中のコピーを継続するモードであ
る。ただし,このモードは,コピー出力先がオペレータ
の意識するところと異なるため,このモードの使用可否
は,ユーザーがあらかじめ設定できるようにしておく。
【0072】(実施例の効果)次に,本実施例が奏する
効果について列記する。第1に,1台のスキャナから複
数のプリンタにコピー出力することにより,それぞれの
デジタル複写機がもっているコピー処理速度に対して,
連結台数倍の速度で処理することが可能となり,はるか
に速いコピー処理を実現することができる。また,原稿
を複数のスキャナに割り振ることにより,通常の複写機
の原稿最大積載枚数,すなわち,スキャナが搭載するA
DFの1回で処理できる最大積載枚数を越えた場合,他
のマシンのスキャナに振り分けることにより,1回の操
作でコピーを実行することができる。
【0073】第2に,1台のスキャナの読取画像信号を
複数のプリンタで出力することにより,コピー処理速度
を向上させるモードでの動作中の異常状態の発生に対
し,その異常を解除し,ジョブを続行させるよりも,そ
の動作中の全ジョブを他のプリンタに画像転送すること
により速く完了させることになり,高い生産性を堅持す
ることができる。
【0074】第3に,与えられた全体ジョブの内容に応
じて,適正な連結動作モードを選択設定し,該設定した
マシンをマスターマシンとして,他のマシンの状態を確
認しながら実行することにより,不必要な連結によるユ
ーザーの煩雑した操作を排除することができる。
【0075】第4に,連結動作中の割込み機能を,マス
ターマシンに対して禁止し,その他のマシンに対しては
原稿1セットに対する出力が完了した時点で,割込みを
許可し,ジョブをその時点で強制終了とし,残ジョブを
マスターマシンを含む別のマシンに再配分するため,保
有する資源を効率的に使うことができると共に,高い生
産性を維持することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係るデジ
タル複写機の連結装置(請求項1)によれば,スキャナ
とプリンタでなるデジタル複写機(マシン)を複数組用
意し,これらマシン間を画像信号とビデオ制御信号ライ
ンよりなるビデオバスで相互に連結接続して,マシン間
における各信号の送受信を可能させ,複写内容に応じて
モードを選択する。すなわち,複写部数が多く,かつ,
高速に複写したい場合に第1のモードを選択して,1台
のスキャナからの画像信号を複数のプリンタに転送し,
一方,複写対象の原稿が1台のスキャナで1度に読み取
ることができできない多原稿である場合に第2のモード
を選択し,複数のスキャナからの画像信号を1台のプリ
ンタに転送するため,多部数/多原稿の複写時における
処理効率が向上し,生産性の高い複写システムを構築す
ることができる。
【0077】また,本発明のデジタル複写機の連結装置
(請求項2)によれば,複数のデジタル複写機のうち,
オペレータが第1あるいは第2のモードを操作設定した
デジタル複写機をマスターマシンとし,このマスターマ
シンにより他のデジタル複写機の情報収集,すなわち,
使用可能状態や記録紙の状態,および連結可能かなどの
情報をビデオバスを介して集め,この情報に基づいて,
連結動作の可否判断および連結台数を決定するため,不
必要な連結によるユーザーの煩雑操作を排除することが
できる。
【0078】また,本発明のデジタル複写機の連結装置
(請求項3)によれば,第1のモードとして,コピー出
力中に異常が発生した異常発生機の動作を停止し,異常
発生機の異常解除を促すための警告を表示すると共に,
マスターマシンに異常発生機名と異常内容とを表示し,
異常警告後に一定時間が経過しても異常状態が正常に回
復されない場合,異常発生機のジョブを強制終了させ,
残ジョブを,連結された他の正常なデジタル複写機(マ
シン)に配分するため,動作中に異常が発生した場合に
他のマシンを使用することができ,異常発生機の回復を
待たなくてもよいので,その効率が向上し,生産性の高
い複写システムを構築することができる。
【0079】また,本発明のデジタル複写機の連結装置
(請求項4)によれば,連結動作中における割込み機能
として,マスターマシンとなるデジタル複写機に対して
割込みを禁止し,他のデジタル複写機に対しては原稿1
枚に対する出力完了時点で,割込みを許可し,実行中の
ジョブをその時点で強制終了させ,残ジョブをマスター
マシを含む他のデジタル複写機に再配分するため,割込
み処理に対して円滑に対応させることが可能となり,接
続されたマシンの稼働性が上がり,生産性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するに好適なレーザプリンタと原
稿読取装置とから構成されているデジタル複写機を示す
説明図である。
【図2】本実施例に係る画像処理系(画像読取〜レーザ
出力まで)の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例に係るデジタル複写機を4台連結した
システム構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例に係る連結動作モードを示すフローチ
ャートである。
【図5】本実施例に係る第1のモードにおける動作例
1,2を示すフローチャートである。
【図6】本実施例に係る第1のモードにおける異常発生
時における処理動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施例に係る第2のモードに示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
A〜D デジタル複写機 301〜30
4 スキャナ 305〜308 プリンタ 313〜31
6 MUX 317〜320 画像メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿内容を光学的に読み取り,該読み取
    った画像信号を出力する原稿読取手段と前記原稿読取手
    段からの画像信号をプリント出力する画像出力手段とを
    それぞれ組み合わせて構成される複数の複写手段を用意
    し,前記複写手段を前記画像信号とビデオ制御信号とか
    らなる信号ラインにより連結接続するビデオバスを備
    え,前記1つの原稿読取手段からの画像信号を前記ビデ
    オバスを介し,前記複数の画像出力手段に転送する第1
    のモードと,前記複数の原稿読取手段からの画像信号を
    前記ビデオバスを介し,前記1つの画像出力手段に転送
    する第2のモードとを設け,前記2つのモードを選択的
    に実行することを特徴とするデジタル複写機の連結装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の複写手段のうち,オペレータ
    が前記第1あるいは第2のモードを設定した複写手段を
    マスターマシンとし,前記マスターマシンは他の複写手
    段の情報収集を前記ビデオバスを介して実行し,連結動
    作の可否判断および連結台数を決定することを特徴とす
    る請求項1記載のデジタル複写機の連結装置。
  3. 【請求項3】 前記ビデオバスを介しての連結動作にお
    ける前記第1のモードは,複写処理中に異常が発生した
    場合,前記複写手段の動作を停止させ,前記異常が発生
    した複写手段の異常解除のための警告を表示すると共
    に,前記マスターマシンに異常が発生した複写手段とそ
    の異常内容とを表示し,異常警告後に一定時間が経過し
    ても異常解除されない場合,前記異常が発生した複写手
    段のジョブを強制終了させ,残ジョブを,連結された前
    記他の複写手段に配分するモードであることを特徴とす
    る請求項1記載のデジタル複写機の連結装置。
  4. 【請求項4】 前記ビデオバスを介しての連結動作中に
    おける割込み機能は,マスターマシンとなる前記複写手
    段に対して禁止し,他の複写手段に対しては原稿1枚に
    対する出力完了時点で,割込みを許可し,実行中のジョ
    ブをその時点で強制終了させ,残ジョブを前記マスター
    マシンを含む他の複写手段に再配分する機能であること
    を特徴とする請求項1記載のデジタル複写機の連結装
    置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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