JPH0828119A - ドアロック駆動装置 - Google Patents

ドアロック駆動装置

Info

Publication number
JPH0828119A
JPH0828119A JP5250395A JP5250395A JPH0828119A JP H0828119 A JPH0828119 A JP H0828119A JP 5250395 A JP5250395 A JP 5250395A JP 5250395 A JP5250395 A JP 5250395A JP H0828119 A JPH0828119 A JP H0828119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
door lock
locking
locked state
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5250395A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Amano
均 天野
Takashi Kobayashi
高史 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP5250395A priority Critical patent/JPH0828119A/ja
Priority to US08/426,844 priority patent/US5603537A/en
Priority to DE1995117525 priority patent/DE19517525A1/de
Priority to FR9505633A priority patent/FR2725229A1/fr
Publication of JPH0828119A publication Critical patent/JPH0828119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/24Power-actuated vehicle locks characterised by constructional features of the actuator or the power transmission
    • E05B81/25Actuators mounted separately from the lock and controlling the lock functions through mechanical connections
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B77/00Vehicle locks characterised by special functions or purposes
    • E05B77/22Functions related to actuation of locks from the passenger compartment of the vehicle
    • E05B77/24Functions related to actuation of locks from the passenger compartment of the vehicle preventing use of an inner door handle, sill button, lock knob or the like
    • E05B77/28Functions related to actuation of locks from the passenger compartment of the vehicle preventing use of an inner door handle, sill button, lock knob or the like for anti-theft purposes, e.g. double-locking or super-locking
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/54Electrical circuits
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/02Power-actuated vehicle locks characterised by the type of actuators used
    • E05B81/04Electrical
    • E05B81/06Electrical using rotary motors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/02Lock casings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S292/00Closure fasteners
    • Y10S292/23Vehicle door latches
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T292/00Closure fasteners
    • Y10T292/08Bolts
    • Y10T292/1043Swinging
    • Y10T292/1075Operating means
    • Y10T292/1082Motor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T70/00Locks
    • Y10T70/60Systems
    • Y10T70/625Operation and control
    • Y10T70/65Central control

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動モータ7の作動によりドアを施錠した時
のノブ3の手動操作によるドアの解錠を阻止し、且つこ
の時の手動操作によるドアロック本体2、トルク伝達機
構9および電動モータ7の損傷を防止する。 【構成】 ノブ3に連結した入力レバー10上に、ドア
ロック本体2に連結した出力レバー11を回転自在に配
した。さらに、出力レバー11上に、トルク伝達機構9
に連結するクラッチレバー13を回転自在に配した。そ
して、ノブ3により解錠が不可能なスーパーロック状態
の時に、出力レバー11を施錠側ストッパ18で止めて
おき、クラッチレバー13のみを左回転させることによ
りクラッチアーム12をピンを軸にして揺動して入力レ
バー10の係合片35より外れるようにした。これによ
り、ノブ3を無理やりアンロック側に操作してもドアロ
ック本体2と電動モータ7に大荷重が加わらないように
なった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動モータの作動に
よるドアの施錠時のノブの手動操作によるドアの解錠を
阻止することが可能なドアロック駆動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドアロック駆動装置として、
手動操作により機械的にドアロック本体を施錠側、解錠
側へ作動させてドアの施錠、解錠を行うノブと、プッシ
ュロッドを介してドアロック本体を施錠側、解錠側へ作
動させてドアの施錠、解錠を行うトルク伝達機構と、キ
ースイッチのキーシリンダ内に入れたキーの回動位置に
応じてトルク伝達機構を駆動する第1の電動モータと、
ドアを施錠した時にプッシュロッドを固定する第2の電
動モータとを備えた技術(特開昭58−176374号
公報や特開平3−84181号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、アクチュエータによりドアロック本体を施
錠側に作動させてドアを施錠し、第2の電動モータによ
りプッシュロッドを固定している時に大荷重をかけてノ
ブを引いてドアロック本体を無理やり解錠側へ動かして
ドアを解錠しようとするとドアロック本体、第2の電動
モータ等が損傷するという不具合があった。
【0004】この発明の第1の目的は、電動モータの作
動によりドアを施錠した時の手動操作によるドアの解錠
を阻止することが可能なドアロック駆動装置の提供にあ
る。この発明の第2の目的は、ドアロック本体、トルク
伝達手段や電動モータ等の構成部品の損傷を防止するこ
とが可能なドアロック駆動装置の提供にある。
【0005】この発明の第3の目的は、クラッチレバー
の誤作動を防止し、アクチュエータの解錠状態から第1
施錠状態への作動時に手動操作手段の固定に伴い、アク
チュエータの第2施錠状態へ移行してしまう不具合を防
止することが可能なドアロック駆動装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ドアを施錠、解錠するドアロック本体と、このドア
ロック本体を手動操作により機械的に作動させる手動操
作手段と、ドアが解錠されている解錠状態、前記手動操
作手段の手動操作によりドアの解錠が可能な第1施錠状
態、前記手動操作手段の手動操作によりドアの解錠が不
可能な第2施錠状態に基づいて、前記ドアロック本体を
作動させるアクチュエータとを備えたドアロック駆動装
置であって、前記アクチュエータは、通電されると作動
する電動モータと、この電動モータにより回転駆動さ
れ、前記電動モータのトルクを伝達するトルク伝達手段
と、前記手動操作手段に常に連結され、中心子を軸にし
て回転自在に配され、前記中心子の径方向に被係止部を
有する第1のレバーと、前記ドアロック本体に常に連結
され、前記第1のレバーに対して中心子を軸にして回転
自在に設けられ、解錠状態から第1施錠状態への作動時
に前記トルク伝達手段から施錠側のトルクが伝達される
第1のトルク被伝達部、および前記トルク伝達手段の解
錠状態、第1施錠状態の時に前記被係止部の施錠側部分
を係止する施錠側係止部を有する第2のレバーと、前記
第2のレバーに揺動自在に支持される支軸部、および前
記被係止部によって前記支軸部を軸にして揺動されると
共に、解錠状態、第1施錠状態の時に前記被係止部の解
錠側部分を係止する解錠側係止部を有するクラッチアー
ムと、前記第2のレバーおよび前記クラッチアームに対
して中心子を軸にして回転自在に設けられ、第1施錠状
態から解錠状態への作動時に前記トルク伝達手段から解
錠側のトルクが伝達され、且つ第1施錠状態から第2施
錠状態への作動時に前記トルク伝達手段から施錠側のト
ルクが伝達される第2のトルク被伝達部、およびこの第
2のトルク被伝達部に施錠側のトルクが伝達された時の
み前記クラッチアームを、前記解錠側係止部が前記被係
止部の解錠側部分より離脱する方向へ駆動する駆動部を
有するクラッチレバーとを備えた技術手段を採用してい
る。
【0007】なお、前記クラッチレバーの第2のトルク
被伝達部を、前記第2のレバーの表面上に重ね合わされ
た部分の外周より前記トルク伝達手段へ向かって突出す
るように設けても良い。また、解錠状態の時に前記クラ
ッチレバーを係止する解錠側係止手段、および第1施錠
状態の時に前記第2のレバーを係止する施錠側係止手段
を設けても良い。そして、前記第2のレバーの裏面に組
み付けられた可動接点、および前記第2のレバーの回動
範囲内にて前記第2のレバーの裏面に対向するように設
けられ、前記可動接点が接触すると前記電動モータを通
電する固定接点を設けて、解錠状態から第1施錠状態へ
の作動時、前記第2のレバーが前記施錠側係止手段に係
止された際に、前記電動モータの通電を停止するように
前記固定接点の形成範囲を設定しても良い。
【0008】さらに、解錠状態、第1施錠状態の時に前
記クラッチアームを、前記解錠側係止部が前記被係止部
の解錠側部分を係止する方向に押圧すると共に、第2施
錠状態の時に前記クラッチアームを、前記解錠側係止部
が前記被係止部の解錠側部分より離脱する方向に押圧す
る節度保持手段を設けても良い。また、一端部が前記第
2のレバーに保持され、他端部が前記クラッチレバーに
保持され、前記クラッチレバーを介して前記クラッチア
ームを、前記解錠側係止部が前記被係止部の解錠側部分
を係止する方向に付勢する付勢手段を設けても良い。そ
して、前記クラッチアームと前記クラッチレバーの駆動
部との係合部分にガタを持たせても持たせなくても良
い。
【0009】請求項8に記載の発明は、ドアを施錠、解
錠するドアロック本体と、このドアロック本体を手動操
作により機械的に作動させる手動操作手段と、ドアが解
錠されている解錠状態、前記手動操作手段の手動操作に
よりドアの解錠が可能な第1施錠状態、前記手動操作手
段の手動操作によりドアの解錠が不可能な第2施錠状態
に基づいて、前記ドアロック本体を作動させるアクチュ
エータとを備えたドアロック駆動装置であって、前記ア
クチュエータは、通電されると作動する電動モータと、
この電動モータにより回転駆動され、前記電動モータの
トルクを伝達するトルク伝達手段と、前記手動操作手段
および前記ドアロック本体に常に連結され、中心子を軸
にして回転自在に設けられ、第1施錠状態から解錠状態
への作動時に前記トルク伝達手段から解錠側のトルクが
伝達される第1のトルク被伝達部、および解錠側に被係
合部を有する出力レバーと、前記出力レバーに揺動自在
に支持される支軸部、および前記中心子側に揺動した時
に前記被係合部を係合すると共に、前記被係合部によっ
て前記支軸部を中心にして揺動する係合部を有するクラ
ッチアームと、前記出力レバーおよび前記クラッチアー
ムに対して中心子を軸にして回転自在に設けられ、第1
施錠状態から解錠状態への作動時に前記トルク伝達手段
から解錠側のトルクが伝達され、且つ第1施錠状態から
第2施錠状態への作動時に前記トルク伝達手段から施錠
側のトルクが伝達される第2のトルク被伝達部、および
この第2のトルク被伝達部に施錠側のトルクが伝達され
た時のみ前記クラッチアームを、前記係合部が前記被係
合部より離脱する方向へ駆動する駆動部を有するクラッ
チレバーと、一端部が前記出力レバーに保持され、他端
部が前記クラッチレバーに保持され、前記クラッチレバ
ーを介して前記クラッチアームを、前記係合部が前記被
係合部を係合する方向に付勢する付勢手段と、解錠状
態、第1施錠状態の時に前記クラッチアームを、前記被
係合部が前記係合部に係合する方向に押圧し、前記トル
ク伝達手段の第2施錠状態の時に前記クラッチアーム
を、前記係合部が前記被係合部より離脱する方向に押圧
する節度保持手段と、前記係合部が前記被係合部より離
脱した時に前記クラッチアームを係止する係止手段とを
備えた技術手段を採用している。
【0010】なお、第2施錠状態から第1施錠状態への
作動時に、前記クラッチアームの係合部が前記出力レバ
ーの被係合部に係合するようにしても良い。また、前記
クラッチレバーの第2のトルク被伝達部を、前記出力レ
バーの表面上に重ね合わされた部分の外周より前記トル
ク伝達手段へ向かって突出するようにしても良い。そし
て、第1施錠状態の時に前記出力レバーを係止する施錠
側係止手段と、前記出力レバーの施錠側に形成された突
起部と、この突起部と接触すると前記電動モータへの通
電制御を行うスイッチとを設け、解錠状態から第1施錠
状態への作動時に、前記出力レバーが前記施錠側係止手
段に係止された際に、前記電動モータへの通電を停止す
るように前記スイッチの取付位置を設定しても良い。
【0011】請求項12に記載の発明は、ドアを施錠、
解錠するドアロック本体と、このドアロック本体を手動
操作により機械的に作動させる手動操作手段と、ドアが
解錠されている解錠状態、前記手動操作手段の手動操作
によりドアの解錠が可能な第1施錠状態、前記手動操作
手段の手動操作によりドアの解錠が不可能な第2施錠状
態に基づいて、前記ドアロック本体を作動させるアクチ
ュエータと、解錠状態から第1施錠状態、解錠状態から
第2施錠状態、もしくは第1施錠状態から第2施錠状態
への切り替えを前記アクチュエータに指示する指示手段
とを備えたドアロック駆動装置であって、前記アクチュ
エータは、通電されると作動する電動モータと、この電
動モータにより回転駆動され、前記電動モータのトルク
を伝達するトルク伝達手段と、前記手動操作手段と前記
ドアロック本体に連結され、且つ前記トルク伝達手段に
より伝達されたトルクにより回動するレバーと、第1施
錠状態から第2施錠状態への作動時に、前記ドアロック
本体と前記レバー手段との間のトルク伝達を解除するク
ラッチ手段と、前記指示手段の切り替え指示により解錠
状態から第1施錠状態に到達した時に前記電動モータへ
の通電を停止する停止信号を発生すると共に、前記指示
手段の切り替え指示により第1施錠状態から第2施錠状
態への作動時に前記電動モータへの通電を行う通電信号
を発生するモータ通電制御手段とを備えた技術手段を採
用している。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、アクチュエー
タの第1施錠状態から解錠状態への作動時、および解錠
状態から第1施錠状態の作動時には、第1のレバーと第
2のレバーおよびクラッチレバーとがクラッチアームを
介して連動状態となっているので、アクチュエータの電
動モータの作動によってドアの施錠および解錠を行える
と共に、手動操作手段の手動操作によってドアの施錠お
よび解錠を行える。
【0013】アクチュエータの第1施錠状態から第2施
錠状態への作動時には、トルク伝達手段からクラッチレ
バーの第2のトルク被伝達部に電動モータの施錠側のト
ルクが伝達されることにより、クラッチレバーが中心子
を軸にして施錠側へさらに回転する。このとき、クラッ
チレバーの駆動部によって、解錠側係止部が第1のレバ
ーの被係止部より離脱する方向にクラッチアームが駆動
されることにより、第1のレバーと第2のレバーおよび
クラッチレバーとの連動状態が解除される。このよう
な、アクチュエータの第2施錠状態の時に、手動操作手
段を手動操作してドアロック本体を無理やり解錠状態へ
切り替えようとしてもドアロック本体が解錠側へ作動し
ないので、ドアが解錠することはない。また、ドアロッ
ク本体、トルク伝達手段や電動モータ等の構成部品に過
大な荷重が加わることはないので、ドアロック本体、ト
ルク伝達手段や電動モータ等の構成部品が損傷すること
もない。
【0014】アクチュエータの解錠状態の時に手動操作
手段または第1のレバーを固定した状態で、解錠状態か
ら第1施錠状態への作動を行おうとしても、第1のレバ
ーと第2のレバーおよびクラッチレバーとが連動してい
るので、第2のレバーが動かない。また、解錠状態から
第1施錠状態への作動時には、トルク伝達手段からクラ
ッチレバーに施錠側のトルクが伝達されないので、クラ
ッチアームが揺動して、解錠側係止部が第1のレバーの
被係止部より離脱することもない。このため、アクチュ
エータが、手動操作手段の手動操作によりドアの解錠が
不可能な第2施錠状態へ移行することはない。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、トルク伝
達手段が右回転でも左回転でもクラッチレバーの第2の
トルク被伝達部に施錠側のトルクおよび解錠側のトルク
が伝達される。請求項3および請求項4に記載の発明に
よれば、アクチュエータの解錠状態から第1施錠状態へ
の作動時に、第2のレバーがアクチュエータの第1施錠
状態に対応した施錠位置に達して施錠側係止手段に係止
されると、電動モータへの通電が停止する。これによ
り、第2のレバーの施錠側の回転が、アクチュエータの
第1施錠状態で停止する。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、節度保持
手段によってクラッチアームが節度を持って支軸部を軸
にして揺動させることができるため、アクチュエータの
解錠状態、第1施錠状態の時は、クラッチアームの解錠
側係止部が被係止部の解錠側部分を係止する方向に押圧
されることにより、クラッチアームが速やかに所定の場
所に設定され、第2施錠状態の時にクラッチアームの解
錠側係止部が被係止部の解錠側部分を離脱する方向に押
圧されることにより、クラッチアームの解錠側係止部が
被係止部より速やかに離脱する。
【0017】請求項8に記載の発明によれば、アクチュ
エータの第1施錠状態から解錠状態への作動時、および
解錠状態から第1施錠状態の作動時には、第1のレバー
と第2のレバーおよびクラッチレバーとがクラッチアー
ムを介して連動状態となっているので、アクチュエータ
の電動モータの作動によってドアの施錠および解錠を行
えると共に、手動操作手段の手動操作によってドアの施
錠および解錠を行える。
【0018】アクチュエータの第1施錠状態から第2施
錠状態への作動時には、トルク伝達手段からクラッチレ
バーの第2のトルク被伝達部に電動モータの施錠側のト
ルクが伝達されることにより、クラッチレバーが中心子
を軸にして施錠側へさらに回転する。このとき、クラッ
チアームの係合部が出力レバーの被係合部より離脱する
ことにより、クラッチアームは係止手段に係止される。
このため、手動操作手段を手動操作してドアロック本体
を無理やり解錠状態へ切り替えようとしても、クラッチ
レバーおよび出力レバーが解錠側へ回転しないので、ド
アロック本体が解錠側へ作動せず、ドアが解錠すること
はない。
【0019】アクチュエータの解錠状態の時に手動操作
手段および第1のレバーを固定した状態で、解錠状態か
ら第1施錠状態への作動を行おうとしても、出力レバ
ー、クラッチレバーおよびクラッチアームが連動してい
るので、クラッチレバーおよび出力レバーが解錠側へ回
転しない。また、アクチュエータの解錠状態から第1施
錠状態への作動時には、トルク伝達手段からクラッチレ
バーに施錠側のトルクが伝達されないので、クラッチア
ームが単独で動き出して、クラッチアームの係合部が出
力レバーの被係合部より離脱しない。このため、トルク
伝達手段、すなわち、アクチュエータが、手動操作手段
の手動操作によりドアの解錠が不可能な第2施錠状態へ
切り替わることはない。
【0020】請求項9に記載の発明によれば、電動モー
タの作動による、アクチュエータの第2施錠状態から第
1施錠状態への作動時には、クラッチアームの係合部が
出力レバーの被係合部に係合することにより、クラッチ
アームが係止手段より解放されるので、クラッチレバー
および出力レバーの解錠側への回転が可能となる。請求
項10に記載の発明によれば、トルク伝達手段が右回転
でも左回転でもクラッチレバーの第2のトルク被伝達部
に施錠側のトルクおよび解錠側のトルクが伝達される。
【0021】請求項11に記載の発明によれば、アクチ
ュエータの解錠状態から第1施錠状態への作動時に、出
力レバーが施錠側係止手段に係止されると同時に、出力
レバーの施錠側に形成された突起部がスイッチに接触す
る。これにより、電動モータへの通電が停止されて、出
力レバーおよびクラッチレバーの回動が一旦停止する。
【0022】請求項12に記載の発明によれば、指示手
段により解錠状態から第1施錠状態への切り替え指示が
なされると、モータ通電制御手段が電動モータへの通電
を行う通電信号を発生する。これにより、電動モータが
作動してレバー手段がトルク伝達手段より伝達されたト
ルクにより回動して、レバー手段が解錠状態から第1施
錠状態に到達する。レバー手段が解錠状態から第1施錠
状態に到達すると、モータ通電制御手段が電動モータへ
の通電を停止する停止信号を発生する。これにより、電
動モータの作動が停止して、レバー手段の回動が一旦停
止する。
【0023】さらに、指示手段により第1施錠状態から
第2施錠状態への切り替え指示がなされると、モータ通
電制御手段が電動モータへの通電を行う通電信号を発生
する。これにより、電動モータが作動してレバー手段が
トルク伝達手段より伝達されたトルクにより再度回動し
て、レバー手段が第1施錠状態から第2施錠状態に移行
する。そして、レバー手段が第1施錠状態から第2施錠
状態に到達すると、クラッチ手段の作動によりドアロッ
ク本体とレバー手段との間のトルク伝達が解除される。
このような、アクチュエータの第2施錠状態の時に、手
動操作手段を手動操作してドアロック本体を無理やり解
錠状態へ切り替えようとしてもドアロック本体が解錠側
へ作動しないので、ドアが解錠することはない。また、
ドアロック本体等の構成部品に過大な荷重が加わること
はないので、ドアロック本体等の構成部品が損傷するこ
ともない。
【0024】
【実施例】次に、この発明のドアロック駆動装置を自動
車用ドアロック駆動装置に適用した複数の実施例に基づ
いて説明する。
【0025】〔第1実施例の構成〕図1ないし図15は
この発明の第1実施例を示したもので、図1および図2
は自動車用ドアロック駆動装置の全体構造を示した図
で、図3は自動車用ドアロック駆動装置のキースイッチ
およびモータ通電制御回路を示した図である。
【0026】自動車用ドアロック駆動装置1は、自動車
の運転席側ドアの施錠、解錠を行うドアロック本体2、
このドアロック本体2を自動車の車室内から施錠、解錠
するときに手動操作されるノブ3と、ドアを自動車の車
室外から施錠、解錠するときにキー操作を行うためのキ
ースイッチ4、車速検知式または手動操作式の集中ドア
ロックスイッチ(図示せず)やリモコンドアロックスイ
ッチ(図示せず)等の指示手段からの切り替え指示に従
ってドアロック本体2を作動させるアクチュエータ5と
を備えている。
【0027】ドアロック本体2は、運転席側ドアのアウ
タパネル(図示せず)とインナパネル(図示せず)との
間に固定されている。このドアロック本体2は、車体側
に固定されたストライカ(図示せず)と噛み合う。そし
て、ドアロック本体2は、ドアを解錠するアンロック位
置(解錠位置)、ドアを施錠するロック位置(施錠位
置)の2つのポジションを持つ。
【0028】キースイッチ4や集中ドアロックスイッチ
は、ドアが解錠されている解錠状態(アンロック)、オ
フ(OFF)、ノブ3の手動操作によりドアの解錠が可
能な第1施錠状態(ロック)、ノブ3の手動操作により
ドアの解錠が不可能な第2施錠状態(スーパーロック)
への切り替えを電気信号を用いてアクチュエータ5に指
示をする。また、集中ドアロックスイッチは、アンロッ
ク側またはロック側を押すことにより、自動車の全ての
ドアあるいは運転席側ドアを除くドアの解錠および施錠
への切り替えを電気信号を用いてアクチュエータ5に指
示をする。
【0029】なお、キーは、図3に示したように、ドア
が解錠されている時にキースイッチ4のキーシリンダ内
にキーを差し込んでから1回回すことによりロック、ス
ーパーロックの順に指示させるようにしても良く、キー
スイッチ4のキーシリンダ内にキーを差し込んでから1
回回してロック状態を指示し、その後に1度キーを戻し
てから再度回してスーパーロック状態を指示するように
しても良い。
【0030】また、キースイッチ4は、ドアロック本体
2をキーの操作に応じて機械的に作動させるようになっ
ている。そして、自動車の運転席側ドアを除く他のドア
(例えば助手席側ドア、後席側ドア、スライドドア、バ
ックドア)のドアロック本体2とキースイッチ4とは機
械的に連結されておらず、これらはキースイッチ4から
のアンロック、ロックおよびスーパーロックの指示に従
って各々のアクチュエータにより作動させるようになっ
ている。なお、助手席側ドアのキースイッチ4からのア
ンロック、ロックおよびスーパーロックの指示に従って
各々のドア(例えば運転席側ドア、後席側ドア、スライ
ドドア、バックドア)のアクチュエータにより作動させ
るようにしても良い。
【0031】ノブ3は、本発明の手動操作手段であっ
て、運転席側のインナパネルに形成された穴(図示せ
ず)を挿通した状態でドアトリムに昇降自在に取り付け
られている。すなわち、ノブ3は、アクチュエータ5を
介してドアロック本体2をアンロック位置に作動させて
ドアを解錠するアンロック位置(解錠位置)、アクチュ
エータ5を介してドアロック本体2をロック位置に作動
させてドアを施錠するロック位置(施錠位置)の2つの
ポジションを持つ。
【0032】このノブ3の下方側には、ノブ3より小さ
い径の丸棒状のロッド3aが延びている。このロッド3
aは、運転席側ドアのアウタパネルとインナパネルとの
間に昇降自在に取り付けられ、下端部がノブレバー36
の係合穴37内に嵌め合わされている。
【0033】次に、アクチュエータ5の構造を図1ない
し図15に基づいて詳細に説明する。このアクチュエー
タ5は、ドアロック本体2を作動させて、ドアを施錠し
たり、解錠したりする電動式の駆動手段であって、運転
席側ドアのアウタパネルとインナパネルとの間に取り付
けられている。アクチュエータ5は、アッパーケースお
よびロアケースよりなるケース6、駆動源としての1個
の電動モータ7、トルク伝達機構9、クラッチ機構30
およびモータ通電制御回路19等から構成されている。
【0034】なお、この実施例のアクチュエータ5は、
図8ないし図15に示したように、ドアロック本体2を
アンロック位置に設定する解錠状態(アンロック状
態)、ドアロック本体2をロック位置に設定し、ノブ3
の手動操作によるドアの解錠が可能な第1施錠状態(ロ
ック状態)、およびドアロック本体2のロック位置の時
にノブ3の手動操作によるドアの解錠が不可能な第2施
錠状態(スーパーロック状態)という3つのポジション
(回動位置)を持つ。
【0035】電動モータ7は、例えばステッピングモー
タやサーボモータが用いられ、キースイッチ4の指示
や、車速検知式または手動操作式の集中ドアロックスイ
ッチあるいはリモコンドアロックスイッチ等の指示手段
の設定状態(アンロック、OFF、ロックまたはスーパ
ーロック)に応じた指示(切替信号)に基づいてトルク
伝達機構9を駆動するように通電制御される。この電動
モータ7は、出力軸21の外周にピニオン22を固定し
ている。
【0036】トルク伝達機構9は、本発明のトルク伝達
手段であって、電動モータ7のピニオン22に噛み合う
中間減速ギヤ23、およびこの中間減速ギヤ23の回転
軸24に一体成形されたカム25等から構成されてい
る。中間減速ギヤ23は、回転軸24を中心にして回動
するものである。カム25は、中間減速ギヤ23の回転
軸24の外周の一部より回転軸24の径方向外方に突出
して設けられた突出部材である。
【0037】なお、トルク伝達機構9は、カム25が左
回転することによりアクチュエータ5のクラッチ機構3
0を解錠状態(アンロック状態)に設定し、カム25が
右回転することによりアクチュエータ5のクラッチ機構
30を第1施錠状態(ロック状態)および第2施錠状態
(スーパーロック状態)に設定する。
【0038】図4ないし図7はアクチュエータ5のクラ
ッチ機構30を示した図である。クラッチ機構30は、
入力レバー10、出力レバー11、クラッチアーム1
2、クラッチレバー13、リターンスプリング14、節
度スプリング15、ストッパスプリング16、解錠側ス
トッパ17および施錠側ストッパ18よりなる。
【0039】入力レバー10は、本発明の第1のレバ
ー、レバー手段であって、樹脂により一体成形されてお
り、中間減速ギヤ23の回転軸24と平行して設けられ
た中心子31を軸にして回動動作を行う。中心子31
は、出力レバー11にインサート成形され、ケース6に
回転自在に支持されており、ケース6より突出した端部
にロッキングレバー32を取り付けるための取付溝31
aが形成されている。このロッキングレバー32の開放
端の係合穴38内には、ドアロック本体2に連結するジ
ョイント33が取り付けられている。
【0040】この入力レバー10は、ノブ3のアンロッ
ク位置に対応した解錠位置(アンロック位置)、および
ノブ3のロック位置に対応した施錠位置(ロック位置)
という2つのポジション(回動位置)を持つ。そして、
入力レバー10は、中心子31の外周に回転自在に支持
される円環状の基体部34、この基体部34の外周より
中心子31の径方向外方に延長され、基体部34より肉
厚の薄い被係止部としての係合片35を有している。
【0041】なお、基体部34内には、中心子31を挿
通させるための円形状の軸穴34aが形成されている。
基体部34の裏側は、係合片35より中心子31の軸方
向の下側に膨出している。その基体部34のケース6よ
り突出した先端部には、ノブ3のロッド3aに連結する
ノブレバー36を取り付けるための取付溝34bが形成
されている。また、基体部34の表面は、出力レバー1
1が回転自在に摺動する摺動面とされている。
【0042】出力レバー11は、本発明の第2のレバ
ー、レバー手段であって、樹脂により一体成形されてお
り、中心子31を軸にして回動動作を行う。この出力レ
バー11は、ドアロック本体2のアンロック位置に対応
した解錠位置(アンロック位置)、およびドアロック本
体2のロック位置に対応した施錠位置(ロック位置)と
いう2つのポジション(回動位置)を持つ。
【0043】そして、出力レバー11は、中心子31が
インサート成形される扇形形状の基体部41、およびこ
の基体部41の外周より中心子31の径方向外方へ延長
された延長片42を有している。なお、基体部41の表
面にはクラッチアーム12が摺動自在に揺動する所定の
形状の摺動溝43が形成され、基体部41の裏面には入
力レバー10が摺動自在に回動する略扇形状の摺動溝4
4が形成されている。
【0044】摺動溝43は、出力レバー11の表面に形
成された膨出部45より肉厚が薄く形成されている。こ
の摺動溝43には、クラッチアーム12を揺動自在に支
持する支持手段としての支軸穴46、クラッチアーム1
2の揺動範囲を規制する長穴47、出力レバー11に対
するクラッチレバー13の回動範囲を規制する規制溝4
8、およびリターンスプリング14を収納する収納溝4
9が形成されている。なお、長穴47は、基体部41の
表面と裏面とを連通するように貫通して設けられ、支軸
穴46を中心にして円弧状に形成されている。また、膨
出部45の解錠側部分には、節度スプリング15の一端
部を保持するための保持穴50が裏面に貫通するように
形成されている。
【0045】摺動溝44は、出力レバー11の裏面に形
成された膨出部51より肉厚が薄く形成されている。こ
の摺動溝44の施錠側部分に臨む膨出部51には、入力
レバー10が出力レバー11と一体的に回動する時に入
力レバー10の係合片35の施錠側部分を係止する施錠
側係止部52が形成されている。また、膨出部51の内
周面は、入力レバー10の外周面形状に沿って円弧を描
くように形成されている。この膨出部51の長穴47に
対応する内周面には、クラッチアーム12が入力レバー
10より離脱するための逃げ穴53が形成されている。
そして、膨出部51には、モータ通電制御回路19のス
イッチスプリング87を係止するための2本の平行な突
起部54が中心子31の軸方向に突出するように形成さ
れている。
【0046】延長片42は、本発明の第1のトルク被伝
達部であって、カム25から電動モータ7の解錠側のト
ルクが伝達される部分である。この延長片42の施錠側
面には、出力レバー11がアンロック位置からロック位
置に回転した際に施錠側ストッパ18に係止される半円
形状の係止溝55が形成されている。また、延長片42
の先端部分には、出力レバー11がアンロック位置から
ロック位置に回転する際にカム25に当接する突起部5
6が形成されている。この突起部56は、出力レバー1
1の回転方向の解錠側に突出するように形成されてい
る。
【0047】また、基体部41および延長片42の表面
には、ストッパスプリング16を収納する収納溝57が
形成されている。この収納溝57は、基体部41の膨出
部45の外周側に形成された係止溝58、延長片42の
解錠側部分に形成された窓部59、および延長片42の
膨出部45の外周端部分に形成された係止溝60等より
構成されている。
【0048】クラッチアーム12は、本発明のクラッチ
手段であって、樹脂により所定形状に一体成形されてお
り、出力レバー11の表面(出力レバー11の摺動溝4
3の底面)とクラッチレバー13の裏面との間に揺動自
在に配されている。このクラッチアーム12は、出力レ
バー11側面(裏面)に形成された円柱状のピン61、
クラッチレバー13側面(表面)に形成された被係合部
としての円柱状のピン62、およびピン61を中心にし
て揺動する揺動端部63を有している。ピン61は、本
発明の支軸部であって、出力レバー11の支軸穴46に
揺動自在に支持されるためのものである。なお、この実
施例ではピン61を用いたが、穴部等の支軸部を用いて
も良い。この場合には、出力レバー11の表面に突起物
を設ければ良い。
【0049】揺動端部63は、中心子31の軸方向に対
して平行な方向に延びるように形成されている。この揺
動端部63の裏側には、クラッチレバー13がアンロッ
ク位置とロック位置の時のみ係合片35の解錠側部分を
係止する円柱状の解錠側係止部64が形成されている。
解錠側係止部64は、出力レバー11の長穴47を貫通
するように延長され、入力レバー10と同一平面上にて
揺動するように出力レバー11の摺動溝44より裏側に
突出するように設けられている。揺動端部63の表側に
は、節度スプリング15の他端部を保持するための保持
穴65が形成されている。なお、揺動端部63とピン6
1、62との間は、出力レバー11の摺動溝43の底面
とクラッチレバー13の裏面との間を摺動する平板状の
連結部66により連結されている。
【0050】クラッチレバー13は、樹脂により所定の
形状に一体成形されており、出力レバー11の膨出部4
5の表面上およびクラッチアーム12の連結部66の表
面上に中心子31を軸にして回転自在に配設されてい
る。このクラッチレバー13は、トルク伝達機構9のア
ンロック状態に対応した解錠位置(アンロック位置)、
トルク伝達機構9のロック状態に対応した第1施錠位置
(ロック位置)、トルク伝達機構9のスーパーロック状
態に対応した第2施錠位置(スーパーロック位置)とい
う3つのポジション(回動位置)を持つ。そして、クラ
ッチレバー13は、出力レバー11の表面上に重ね合わ
され、中心子31の外周に回転自在に支持される基体部
71、この基体部71の外周より中心子31の径方向外
方に延長され、基体部71より肉厚の厚い延長片72を
有している。
【0051】基体部71は、平板状に形成され、回動中
心部分に中心子31を挿通させるための円形状の軸穴7
1aを有し、外周部分にクラッチアーム12のピン62
が係合する駆動部としての長円形状の長穴73を有して
いる。クラッチレバー13は、長穴73の施錠側端部に
クラッチアーム12のピン62が係合している時には、
解錠側係止部64が係合片35の解錠側部分を係止する
方向にクラッチアーム12を駆動する。
【0052】また、クラッチレバー13は、長穴73の
解錠側端部にクラッチアーム12のピン62が係合して
いる時には、解錠側係止部64が係合片35の解錠側部
分を離脱する方向にクラッチアーム12を駆動する。な
お、この実施例では、クラッチアーム12のピン62と
クラッチレバー13の長穴73との係合部分にθ°(=
出力レバー11に対するクラッチレバー13の余裕回転
角)のガタを持たせている。また、軸穴71aと長穴7
3の間の基体部71の裏面からは、出力レバー11の規
制溝48に嵌合する略円柱状のピン74が突出して設け
られている。
【0053】延長片72は、本発明の第2のトルク被伝
達部であって、カム25から電動モータ7の解錠側のト
ルクおよび施錠側のトルクが伝達される部分である。ま
た、延長片72は、基体部71の裏面より出力レバー1
1の基体部41の外周面を覆うように、基体部41と略
同一の肉厚を有する。この延長片72の解錠側面には、
クラッチレバー13がロック位置からアンロック位置に
回転した際に解錠側ストッパ17に係止される半円形状
の係止溝75が形成されている。
【0054】延長片72の施錠側の先端部分には、クラ
ッチレバー13がスーパーロック位置からアンロック位
置に回転する際にカム25に当接する突起部76が形成
されている。また、延長片72の解錠側の先端部分に
は、クラッチレバー13がロック位置からスーパーロッ
ク位置に回転する際にカム25に当接する当接部77が
形成されている。そして、延長片72の施錠側の付根部
分には、クラッチレバー13がスーパーロック位置(電
動モータ7の通電時)に回転した際に、出力レバー11
の窓部59を介してストッパスプリング16に当接する
突起部78が形成されている。
【0055】リターンスプリング14は、本発明の付勢
手段であって、クラッチレバー13の回動位置が出力レ
バー11の回動位置と所定の関係を持つようにクラッチ
レバー13を初期位置に設定する設定手段である。ま
た、リターンスプリング14は、クラッチレバー13を
介して、クラッチアーム12の揺動端部63の解錠側係
止部64を入力レバー10の係合片35の解錠側部分へ
押し当てる方向に付勢するコイルばね等のクラッチアー
ム付勢手段である。このリターンスプリング14は、一
端部が出力レバー11の収納溝49の底壁面に保持さ
れ、他端部がクラッチレバー13のピン74に保持され
ている。
【0056】節度スプリング15は、本発明の節度保持
手段であって、トルク伝達機構9のアンロック状態、ロ
ック状態の時、すなわち、クラッチレバー13がアンロ
ック位置、ロック位置に設定されている時に、クラッチ
アーム12を、解錠側係止部64が入力レバー10の係
合片35の解錠側部分へ係合する方向に押圧する押圧手
段である。また、節度スプリング15は、トルク伝達機
構9のスーパーロック状態の時に、クラッチアーム12
を、解錠側係止部64が入力レバー10の係合片35の
解錠側部分より離脱する方向に押圧する。
【0057】ストッパスプリング16は、出力レバー1
1の収納溝57内に収納されている。このストッパスプ
リング16は、係止溝58内に差し込まれた湾曲部7
9、クラッチレバー13の突起部78が当接した際にク
ラッチレバー13の衝撃を吸収する吸収部80、および
係止溝60より突出してカム25が当接した際にカム2
5の衝撃を吸収する吸収部81等より構成されている。
【0058】解錠側ストッパ17および施錠側ストッパ
18は、ゴムクッション等の緩衝手段が用いられ、ケー
ス6のロアケースの内壁面に固定され、出力レバー11
およびクラッチレバー13を係止する際に衝撃を吸収す
る働きをする。解錠側ストッパ17は、入力レバー1
0、出力レバー11およびクラッチレバー13がロック
位置からアンロック位置へ駆動された時に、クラッチレ
バー13の延長片72の係止溝75を係止してクラッチ
レバー13がさらに解錠側に回転することを規制する解
錠側回転規制手段である。また、施錠側ストッパ18
は、入力レバー10、出力レバー11およびクラッチレ
バー13がアンロック位置からロック位置へ駆動された
時に、出力レバー11の延長片42の係止溝55を係止
してこれらがさらに施錠側に回転することを規制する施
錠側回転規制手段である。
【0059】次に、この実施例のモータ通電制御回路1
9を図1ないし図3、図6、図7、図10および図11
に基づいて説明する。このモータ通電制御回路19は、
キースイッチ4や集中ドアロックスイッチ等の指示手段
によるアンロック(スーパーロック解除も含む)、OF
F、ロック、スーパーロックへの切替指示に基づいて電
動モータ7の通電および通電の停止を制御するモータ通
電制御手段である。
【0060】モータ通電制御回路19は、ロックリレー
回路82、ロックスイッチ83、接続端子84a〜84
d等により構成され、自動車に搭載された直流電源(図
示せず)の正端子(+端子)、負端子(−端子)に切替
回路(図示せず)を介して接続されている。ロックリレ
ー回路82は、リレーコイル85、リレースイッチ86
よりなり、リレースイッチ86は、電動モータ7の第1
のモータ端子7aに接続され、リレーコイル85の励磁
状態に応じて2つの固定接点86a、86bにそれぞれ
接触する。固定接点86aは接続端子84dに接続さ
れ、固定接点86bは接続端子84cに接続されてい
る。
【0061】ロックスイッチ83は、スイッチスプリン
グ87および2本のスイッチプレート88a、88bに
より構成されている。スイッチスプリング87は、本発
明の可動接点であって、導電性の金属よりなる略U字状
の板ばねであり、2本のスイッチプレート88a、88
bに接触する接触部87a、87b、および出力レバー
11の裏面に形成された2本の突起部54に溶着等の手
段により固定される2つの係止穴87cを有している。
このスイッチスプリング87の先端部(接触部87a、
87b)は、2本のスイッチプレート88a、88bに
接触する側に付勢している。
【0062】2本のスイッチプレート88a、88b
は、本発明の固定接点であって、出力レバー11の裏面
に対向するケース6の内壁面に所定のスイッチパターン
となるように固定されている。内周側のスイッチプレー
ト88aは接続端子84cに接続され、外周側のスイッ
チプレート88bはリレーコイル85に接続されてい
る。また、出力レバー11のロック位置に対応した部分
には、外周側のスイッチプレート88bが形成されてい
ない。すなわち、外周側のスイッチプレート88bは、
出力レバー11がアンロック位置からロック位置への回
転する時、出力レバー11がロック位置に到達すると、
スイッチプレート88a、88b間の通電を遮断するよ
うな形成範囲に設定されている。
【0063】切替回路は、キースイッチ4、集中ドアロ
ックスイッチまたはリモコンドアロックスイッチ等の指
示手段の設定状態(アンロック、OFF、ロック、スー
パーロック)に応じた指示(切替信号)に基づいて、図
3に示したように、直流電源の+端子および−端子を各
接続端子84a〜84dに接続する接続状態を切り替え
る切替手段である。ここで、図3中の+は直流電源の+
端子に接続されたことを示し、図3中の−は直流電源の
−端子に接続されたことを示す。なお、接続端子84a
は電動モータ7の第2のモータ端子7bに接続され、接
続端子84bはロックリレー回路82のリレーコイル8
5に接続されている。
【0064】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用ドアロック駆動装置1の作動を図1ないし図1
5に基づいて簡単に説明する。ここで、図8ないし図1
5はアクチュエータ5のクラッチ機構30の各作動状態
を示した図である。
【0065】(通常のロック、アンロック作動)通常の
ロック、アンロック作動は、ノブ3による手動操作等の
ケース6の外部からの操作によってクラッチ機構30を
介してドアロック本体2を動かすマニュアル作動と、電
動モータ7への通電によってピニオン22、中間減速ギ
ヤ23を通じ、カム25を回転させ、クラッチ機構30
を介してドアロック本体2を動かすモータ作動がある。
このとき、クラッチアーム12は、ピン61を軸にして
回転自在であるが、節度スプリング15、およびクラッ
チレバー13を介してリターンスプリング14により、
解錠側係止部64が入力レバー10の係合片35の解錠
側部分を係合する方向に押圧され、図8に示したような
位置で、入力レバー10を固定している。
【0066】この状態では、入力レバー10の係合片3
5は、出力レバー11の施錠側係止部52とクラッチア
ーム12の解錠側係止部64との間に挟み込まれてお
り、入力レバー10は出力レバー11に固定されてい
る。このため、入力レバー10と出力レバー11とが連
動状態となっているので、ロッキングレバー32および
ノブレバー36は一体になって動くことになる。さら
に、リターンスプリング14がクラッチレバー13のピ
ン74を押圧しているため、クラッチレバー13も出力
レバー11に固定されている。
【0067】(通常のロック、アンロックのマニュアル
作動)通常のロック、アンロックのマニュアル作動は、
上述のように、入力レバー10と出力レバー11とが連
動状態となっており、ロッキングレバー32およびノブ
レバー36は一体になって動く。このため、ドアロック
本体2はノブ3と同時にロック位置、アンロック位置に
作動するので、ドアがノブ3の手動操作に応じて施錠、
解錠される。
【0068】(通常のロックからアンロックへのモータ
作動)通常のロックからアンロックへのモータ作動は、
図8に示したアクチュエータ5のロック状態にて、キー
スイッチ4のキーシリンダ内にキーを挿入してアンロッ
ク位置に回転させることによって、図3に示したよう
に、電動モータ7をアンロック通電することによりなさ
れる。すなわち、切替回路にて、接続端子84aに直流
電源の+端子を接続し、接続端子84b〜84dに直流
電源の−端子を接続して、図1においてカム25が左回
転するように電動モータ7を通電する。このとき、ロッ
クスイッチ83はオン(ON)である。
【0069】電動モータ7の出力軸21の回転に伴っ
て、ピニオン22、中間減速ギヤ23が回転し、カム2
5が回転軸24を中心に左回転してクラッチレバー13
の延長片72の当接部77を押して、延長片72の係止
溝75が解錠側ストッパ17に係止されるまで、中心子
31を中心に右回転させる。なお、カム25はさらに回
転し、ストッパスプリング16の吸収部81に当たって
止まり、図9に示したアンロック状態となる。
【0070】(通常のアンロックからロックへのモータ
作動)通常のアンロックからロックへのモータ作動は、
図9に示したアクチュエータ5のアンロック状態にて、
キースイッチ4のキーシリンダ内にキーを挿入してロッ
ク位置に回転させることによって、図3に示したよう
に、電動モータ7をロック通電することによりなされ
る。すなわち、切替回路にて、接続端子84cに直流電
源の+端子を接続し、接続端子84a、84b、84d
に直流電源の−端子を接続して、図1においてカム25
が右回転するように電動モータ7を通電する。このと
き、ロックスイッチ83はオン(ON)である。
【0071】前述のように、電動モータ7の出力軸21
の回転に伴って、ピニオン22、中間減速ギヤ23が回
転し、カム25が回転軸24を中心に右回転して出力レ
バー11の延長片42の突起部56を押して、延長片4
2の係止溝55が施錠側ストッパ18に係止されるま
で、中心子31を中心に左回転させる。このとき、ロッ
クスイッチ83は、図10の状態から図11の状態に移
行する。
【0072】すなわち、出力レバー11に固定されたス
イッチスプリング87の接触部87a、87bが出力レ
バー11の左回転に伴って2本のスイッチプレート88
a、88b上を摺動していき、スイッチスプリング87
の接触部87bがスイッチプレート88bより外れる。
【0073】このように、ロックスイッチ83がオフ
(OFF)となると、ロックリレー回路82のリレーコ
イル85がオフされ、リレースイッチ86が固定接点8
6bとの接触状態から固定接点86aとの接触状態へ変
わる。すると、図3に示したように、電動モータ7の第
1、第2のモータ端子7a、7bの両方が直流電源の−
端子に接続されることになるので、電動モータ7の回転
が停止する。これによって、カム25の右回転が止ま
り、図8に示したロック状態となるので、誤ってカム2
5がクラッチレバー13を駆動してアクチュエータ5が
スーパーロック状態となることを防止できる。
【0074】(スーパーロックへの作動)スーパーロッ
クへの作動は、図8に示したアクチュエータ5のロック
状態にて、キースイッチ4のキーシリンダ内にキーを挿
入してスーパーロック位置に回転させることによって、
図3に示したように、電動モータ7をスーパーロック通
電することによりなされる。すなわち、切替回路にて、
接続端子84dに直流電源の+端子を接続し、接続端子
84a〜84cに直流電源の−端子を接続して、図1に
おいてカム25が右回転するように電動モータ7を通電
する。
【0075】すると、ロックスイッチ83のON、OF
Fに拘らず、カム25が右回転してクラッチレバー13
の延長片72の当接部77を押してクラッチレバー13
をさらに左回転させる。このとき、出力レバー11は、
施錠側ストッパ18に係止されて、さらに左回転するこ
とはできないため、クラッチレバー13のみがピン74
でリターンスプリング14を押し撓めながら、中心子3
1を中心に左回転する。
【0076】そして、出力レバー11に対するクラッチ
レバー13の余裕回転角θ°以上回転すると、クラッチ
アーム12が長穴73の解錠側端部でピン62を押さ
れ、ピン61を中心に左回転方向へ揺動し、節度スプリ
ング15を反転させる。すると、図12に示したスーパ
ーロック状態(電動モータ7の通電時)となり、クラッ
チレバー13の延長片72の突起部78が出力レバー1
1の窓部59より侵入してストッパスプリング16の吸
収部80に当接して、クラッチレバー13の左回転が止
まる。このとき、ドアロック本体2は、出力レバー11
が動かず、ロッキングレバー32も駆動されないので、
ロック位置に止まり、ドアの施錠状態が継続される。
【0077】その後に、電動モータ7への通電が停止さ
れ、カム25を右回転させるトルクがなくなると、リタ
ーンスプリング14の反発力(弾性力)でクラッチレバ
ー13が押し戻され、クラッチレバー13は中心子31
を中心に右回転して、図13に示したスーパーロック状
態(電動モータ7の通電停止時)で停止する。このと
き、この実施例のように、クラッチアーム12がロック
位置に戻らないような、節度スプリング15の反転荷
重、およびクラッチレバー13の長穴73の形状にする
と良い。
【0078】(スーパーロックの時のノブ3の操作)図
13に示したアクチュエータ5のスーパーロック状態の
時、図14に示したように、ノブ3をアンロック位置へ
操作しても、入力レバー10の係合片35の解錠側部分
がクラッチアーム12の解錠側係止部64と干渉しない
ため、出力レバー11を動かすことができず、ドアロッ
ク本体2はロック位置に維持される。
【0079】したがって、スーパーロック状態の時に
は、ノブ3をアンロック位置に操作しても、出力レバー
11を動かすことはできないので、ドアロック本体2を
アンロック位置へ作動させることはできない。また、ス
ーパーロック状態の時に、ノブ3をアンロック位置に操
作しても、ドアロック本体2、電動モータ7、トルク伝
達機構9に過大な荷重が加わらないので、これらの構成
部品が損傷することもない。
【0080】(スーパーロックの解除)スーパーロック
の解除は、図13に示したスーパーロック状態から、キ
ースイッチ4のキーシリンダ内にキーを挿入してアンロ
ック位置に回転させることによって、ロックからアンロ
ックへのモータ作動時と同様に、図3に示したように、
電動モータ7をアンロック通電することによりなされ
る。
【0081】電動モータ7の出力軸21の回転に伴っ
て、カム25が回転軸24を中心に左回転してクラッチ
レバー13の延長片72の突起部76を押して、延長片
72の係止溝75が解錠側ストッパ17に係止されるま
で、中心子31を中心に右回転させる。このとき、クラ
ッチアーム12は、長穴73の施錠側端部でピン62が
押されることにより、節度スプリング15を反転させ、
ピン61を中心に右回転方向に揺動する。そして、カム
25はさらに回転し、ストッパスプリング16の吸収部
81に当たって止まり、図9に示したアンロック状態と
なって、スーパーロック状態が解除される。
【0082】また、図14に示したスーパーロック状態
からスーパーロックを解除しようとすると、図15に示
したように、クラッチアーム12が節度スプリング15
の反転荷重により、解錠側係止部64が連動していない
入力レバー10の係合片35の施錠側部分から外周部分
に押し付けられながら係合片35の解錠側部分へ回り込
んで、ピン61を中心に右回転方向に揺動して、係合片
35の解錠側部分に解錠側係止部64が係合する。これ
により、スーパーロック状態に戻ることはない。そし
て、入力レバー10と出力レバー11とが連動状態とな
り、ロッキングレバー32およびノブレバー36は一体
になって動くようになるので、通常のアンロック、ロッ
クの作動に移れる。
【0083】(ノブ3をアンロック位置に固定してアン
ロックからロックへのモータ作動)例えば、図9に示し
たアクチュエータ5のアンロック状態において、ノブ3
や入力レバー10を固定して、キー操作等により電動モ
ータ7をロック通電して入力レバー10をロック位置へ
切り替えようとすることが考えられる。この場合には、
図9に示したように、入力レバー10、出力レバー11
およびクラッチレバー13とが連動しているので、出力
レバー11およびクラッチレバー13のみが動くことは
ない。
【0084】また、アンロック状態からロック状態への
モータ作動時には、カム25からクラッチレバー13の
延長片72にトルクが伝達されないので、クラッチアー
ム12が動き出して、クラッチアーム12の解錠側係止
部64が入力レバー10の係合片35の解錠側部分より
離脱することはない。このため、アクチュエータ5がノ
ブ3、入力レバー10やノブレバー36を固定して、ア
ンロック状態からロック状態へモータ作動しても、ドア
の解錠が不可能なスーパーロック状態へ切り替わること
はない。このため、アクチュエータ5の誤作動が防止さ
れ、アクチュエータ5がノブ3の手動操作によりドアの
解錠が不可能なスーパーロック状態へ切り替わることは
ない。
【0085】〔第1実施例の効果〕以上のように、自動
車用ドアロック駆動装置1は、ドアロック本体2がスー
パーロック状態のときに、ドアロック本体2およびアク
チュエータ5とノブ3との連動状態を解除することがで
きる。これにより、ドアロック本体2、電動モータ7、
トルク伝達機構9の損傷を防止することができると共
に、ノブ3の手動操作によるドアロック本体2のアンロ
ック状態への切り替えを防止することができ、自動車の
盗難等を防止することができる。
【0086】そして、1個の電動モータ7によって、ノ
ブ3とアクチュエータ5およびドアロック本体2との連
動と連動状態の解除を行うようにしているので、電動モ
ータ7が複数個必要とならず、製品コストを低下させる
ことができる。
【0087】さらに、アクチュエータ5のケース6内に
他の電動モータの収容スペースが不要となると共に、最
も大きい出力レバー11を扇形形状に形成しているの
で、出力レバー11を円板形状にしたものと比較してケ
ース6の体格をコンパクト化することができ、アクチュ
エータ5の取付スペースを縮小化することができる。
【0088】アクチュエータ5のアンロック状態におい
て、ノブ3、入力レバー10やノブレバー36等を固定
して、キー操作等により電動モータ7を通電してアクチ
ュエータ5をロック状態側へ切り替えようとしても、入
力レバー10の係合片35が出力レバー11の施錠側係
止部52とクラッチアーム12の解錠側係止部64との
間に挟み込まれてクラッチアーム12が動けない。この
結果、アクチュエータ5のアンロック状態においてノブ
3や入力レバー10を固定してロック状態へ切り替えよ
うとした際に、誤ってクラッチ機構30がスーパーロッ
ク状態に切り替わってしまう等のアクチュエータ5の誤
作動を防止できる。このため、ノブ3の手動操作による
ドアロック本体2のロック状態とアンロック状態との切
り替えができなくなるという恐れは全くない。
【0089】〔第2実施例の構成〕図16ないし図23
はこの発明の第2実施例を示したもので、図16および
図17は自動車用ドアロック駆動装置のアクチュエータ
を示した図で、図18および図19はアクチュエータの
クラッチ機構を示した図である。
【0090】この実施例のアクチュエータ5の中心子3
1に固定されたロッキングレバー32には、ドアロック
本体2に連結するジョイント33と、ノブ3に連結する
ロッド3aとが連結されている。このため、入力レバー
10、ノブレバー36を廃止することができ、部品点数
を軽減することができると共に、出力レバー11の裏面
形状(施錠側係止部52を廃止)やクラッチアーム12
の形状を単純化することができる。また、クラッチレバ
ー13に揺動運動を与えられるクラッチアーム12は、
樹脂により略台形形状に一体成形され、係合部91およ
びこの係合部91よりクラッチレバー13の板厚分だけ
肉厚の薄い平板部92等から構成されている。
【0091】係合部91は、アクチュエータ5のアンロ
ック状態、ロック状態の時に出力レバー11の膨出部4
5の解錠側部分に形成された被係合部としての係合壁9
0とクラッチレバー13の基体部71の解錠側部分との
間に係合する。係合部91の表面には、節度スプリング
15の他端部を保持するための保持穴93が形成されて
いる。平板部92の裏面には、出力レバー11の支軸穴
46の揺動自在に支持される支軸部としての円柱状のピ
ン94が形成され、表面には、クラッチレバー13の長
穴73に係合する円柱状のピン95が形成されている。
なお、この実施例では、解錠側ストッパ17が本発明の
係止手段を構成する。
【0092】〔第2実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用ドアロック駆動装置1の作動を図16ないし図
23に基づいて簡単に説明する。ここで、図20ないし
図23はアクチュエータ5のクラッチ機構30の各作動
状態を示した図である。ノブ3によるマニュアル作動お
よび電動モータ7によるモータ作動による通常のロック
状態(図20参照)とアンロック状態(図21参照)と
の切り替えは、第1実施例と同様のため説明を省略す
る。また、アクチュエータ5がノブ3やノブレバー36
を固定して、アンロック状態からロック状態へモータ作
動しても、アクチュエータ5の構成部品のいずれも動か
ないので、ドアの解錠が不可能なスーパーロック状態へ
切り替わることはない。よって、ノブ3の手動操作によ
るドアロック本体2のロック状態とアンロック状態との
切り替えができなくなるという恐れは全くない。
【0093】この実施例のスーパーロックへの作動は、
図20のロック状態にて、電動モータ7をスーパーロッ
ク通電することにより、カム25が右回転してクラッチ
レバー13の延長片72を押してクラッチレバー13を
左回転させる。そして、出力レバー11に対するクラッ
チレバー13の余裕回転角θ°以上クラッチレバー13
が左回転すると、クラッチアーム12のピン95が長穴
73の解錠側端部で押され、ピン61を中心に左回転方
向へ揺動し、節度スプリング15を反転させる。これに
より、クラッチアーム12は、出力レバー11の係合壁
90とクラッチレバー13の基体部71の解錠側部分と
の間から離脱して、節度スプリング15の反転荷重によ
り中心子31を中心にして解錠側ストッパ17と同一の
円周上に位置することとなる。
【0094】すると、図22に示したスーパーロック状
態(電動モータ7の通電時)となり、クラッチレバー1
3の延長片72の突起部78がストッパスプリング16
の吸収部80に当接して、クラッチレバー13の左回転
が止まる。このとき、ドアロック本体2は、出力レバー
11が動かず、ロッキングレバー32も駆動されないの
で、ロック位置に維持される。
【0095】その後に、電動モータ7への通電が停止さ
れ、カム25を右回転させるトルクがなくなると、リタ
ーンスプリング14の反発力(弾性力)でクラッチレバ
ー13が押し戻され、クラッチレバー13は中心子31
を中心に右回転して、図23に示したスーパーロック状
態(電動モータ7の通電停止時)で停止する。さらに、
図23に示したスーパーロック状態の時、ノブ3をアン
ロック位置へ操作しようとしてもクラッチアーム12が
解錠側ストッパ17によりロックされ、ノブ3が拘束さ
れる。したがって、アンロック位置への切り替えはなさ
れない。
【0096】〔第3実施例〕図24はこの発明の第3実
施例を示したもので、自動車用ドアロック駆動装置のア
クチュエータのクラッチ機構の主要部を示した図であ
る。この実施例では、クラッチアーム12の節度保持手
段として、出力レバー11の表面と裏面を貫通して形成
された長穴47に弾性を持たせた壁部47aを設けた。
これにより、節度スプリング15を廃止することがで
き、部品点数を軽減することができる。
【0097】〔第4実施例〕図25はこの発明の第4実
施例を示したもので、自動車用ドアロック駆動装置のア
クチュエータのクラッチ機構の主要部を示した図であ
る。この実施例では、クラッチアーム12の節度保持手
段として、出力レバー11の長穴47に係合する揺動端
部63の首部63aに弾性を持たせた。これにより、節
度スプリング15を廃止することができ、部品点数を軽
減することができる。
【0098】〔第5実施例〕図26はこの発明の第5実
施例を示したもので、自動車用ドアロック駆動装置のア
クチュエータのクラッチ機構の主要部を示した図であ
る。この実施例では、クラッチアーム12のピン62と
クラッチレバー13の長穴73との係合部分のガタを≒
0に設定することにより、リターンスプリング14を廃
止することができ、部品点数を軽減することができる。
【0099】〔第6実施例〕図27ないし図29はこの
発明の第6実施例を示したもので、図27および図28
は自動車用ドアロック駆動装置のモータ通電制御回路の
ロックスイッチを示した図で、図29は自動車用ドアロ
ック駆動装置のキースイッチおよびモータ通電制御回路
を示した図である。この実施例では、出力レバー11の
施錠側部分に形成した突起部11aと、この突起部11
aに接触可能なプッシュボタン961を持つマイクロス
イッチ96によりロックスイッチ97を構成している。
なお、マイクロスイッチ96の代わりに、他の位置セン
サ、例えばリミットスイッチやタッチスイッチ等の有接
触位置センサ、近接スイッチや光電スイッチ等の非接触
位置センサを用いても良い。
【0100】また、この実施例のモータ通電制御回路1
9は、マイクロスイッチ96および接続端子84a、8
4c、84d等により構成され、直流電源の正端子、負
端子に切替回路を介して接続されている。マイクロスイ
ッチ96は、電動モータ7の第1のモータ端子7aに接
続され、突起部11aとの接離状態に応じて2つの固定
接点96a、96bにそれぞれ接触する。固定接点96
aは接続端子84dに接続され、固定接点96bは接続
端子84cに接続されている。なお、接続端子84aは
電動モータ7の第2のモータ端子7bに接続されてい
る。
【0101】以上の構造により、キースイッチ4内に挿
入したキーを回転させてアンロック位置からロック位置
に回転させることによって、アンロック状態(図28参
照)からロック状態(図27参照)に到達した時に、出
力レバー11が施錠側ストッパ18に係止された際、出
力レバー11の施錠側に形成された突起部11aがマイ
クロスイッチ96のプッシュボタン961を押すことに
より、マイクロスイッチ96が固定接点96bから固定
接点96cに接続し、電動モータ7への通電が停止して
出力レバー11の回動が一旦停止する。
【0102】さらに、キースイッチ4内に挿入したキー
を回転させてロック位置からスーパーロック位置に回転
させることによって、再度電動モータ7が通電され、ロ
ック状態からスーパーロック状態へ切り替えるようにし
た。このため、ロックリレー回路82、スイッチスプリ
ング87および2本のスイッチプレート88a、88b
を廃止することができ、部品点数を軽減することができ
る。
【0103】〔第7実施例〕図30および図31はこの
発明の第7実施例を示したもので、自動車用ドアロック
駆動装置のモータ通電制御回路のロックスイッチを示し
た図である。この実施例では、ロックスイッチ83の2
本のスイッチプレート88a、88bのスイッチパター
ンをアンロック状態からロック状態への作動時にON→
OFF→ONNにして、ロックリレー回路82を廃止し
た。
【0104】〔第8実施例〕図32はこの発明の第8実
施例を示したもので、自動車用ドアロック駆動装置のキ
ースイッチおよびモータ通電制御回路を示した図であ
る。この実施例のモータ通電制御回路19は、ロックリ
レー回路82の固定接点86aを接続端子84cに接続
し、固定接点86bを接続端子84dに接続している。
また、スーパーロックへの作動時には、接続端子84
b、84cに直流電源の+端子を接続し、接続端子84
a、84dに直流電源の−端子を接続して、図1におい
てカム25が右回転するように電動モータ7を通電する
ようにしている。
【0105】〔第9実施例〕図33はこの発明の第9実
施例を示したもので、自動車用ドアロック駆動装置のキ
ースイッチおよびモータ通電制御回路を示した図であ
る。この実施例のモータ通電制御回路19は、第8実施
例と同様に、ロックリレー回路82の固定接点86aを
接続端子84cに接続し、固定接点86bを接続端子8
4dに接続している。また、スーパーロックへの作動時
には、接続端子84c、84dに直流電源の+端子を接
続し、接続端子84a、84bに直流電源の−端子を接
続して、図1においてカム25が右回転するように電動
モータ7を通電するようにしている。
【0106】〔第10実施例〕図34はこの発明の第1
0実施例を示したもので、自動車用ドアロック駆動装置
のアクチュエータのクラッチ機構を示した図である。第
1実施例で記述したストッパスプリング16は、カム2
5およびクラッチレバー13の延長片72の衝撃を吸収
する緩衝部材である。したがって、カム25およびクラ
ッチレバー13等の構成部材の強度および衝撃音等に問
題がなければ、この実施例のようにストッパスプリング
16を廃止しても良い。このため、ストッパスプリング
16の廃止により部品点数を低減することができると共
に、出力レバー11の基体部41および延長片42の表
面に形成された、ストッパスプリング16の収納溝57
を廃止できるので出力レバー11の製作コストが軽減で
きる。
【0107】〔変形例〕この実施例では、キースイッチ
4のキーシリンダ内にキーを差し込んでアクチュエータ
5のアンロック状態、ロック状態、スーパーロック状態
への切り替えを指示したが、集中ドアロックスイッチや
リモートコントローラ等の他の指示手段を用いてアクチ
ュエータ5のアンロック状態、ロック状態、スーパーロ
ック状態への切り替えを指示しても良い。なお、この発
明を自動車のトランクリッドの解錠、施錠、自動車以外
の車両のドアの解錠、施錠や建築物のドアの施錠、解錠
に用いても良い。
【0108】この実施例では、樹脂により所定の形状に
一体成形されたクラッチアーム12を用いたが、2個以
上の部品よりなるクラッチアームを用いても良い。この
実施例では、付勢手段としてリターンスプリング14を
用い、節度保持手段として節度スプリング15を用いた
が、付勢手段や節度保持手段として合成ゴムやプラスチ
ック等の弾性変形可能な樹脂、板ばね等の弾性変形可能
な金属、エアクッションなどを用いても良い。また、ス
トッパスプリング16等の衝撃吸収手段として合成ゴム
やプラスチック等の弾性変形可能な樹脂、板ばね等の弾
性変形可能な金属、エアクッションなどを用いても良
い。
【0109】この実施例では、施錠側回転規制手段とし
て1個の施錠側ストッパ18を設けたが、施錠側回転規
制手段として出力レバー11とクラッチレバー13との
回転停止時期が異なるように回動を規制する2個以上の
施錠側回転規制手段を設けても良い。また、出力レバー
11の形状は扇形形状に限られるものではない。例えば
円環形状、楕円形状、長円形状、三角形状や四角形状の
多角形状等でも良い。入力レバー10、クラッチアーム
12やクラッチレバー13も実施例に限定されない。
【0110】この実施例では、中心子31を中心にして
入力レバー(第1のレバー)10、出力レバー(第2の
レバー)11、クラッチレバー13が右回転した時にア
ンロック状態となり、これらが左回転した時にロック状
態(スーパーロック状態)となるようにアクチュエータ
5を構成したが、中心子31を中心にして右回転した時
にロック状態(スーパーロック状態)となり、左回転し
た時にアンロック状態となるようにアクチュエータ5を
構成しても良い。
【0111】この実施例では、出力レバー(第2のレバ
ー)11の中心子31を軸にして入力レバー(第1のレ
バー)10およびクラッチレバー13も回転するように
しているが、それぞれ独立した中心子を軸にして回転す
るようにしても良い。また、入力レバー(第1のレバ
ー)10、出力レバー(第2のレバー)11、クラッチ
アーム12またはクラッチレバー13の各々が2個以上
に分割されていても良い。
【0112】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、アクチュエー
タの第2施錠状態の時、手動操作手段を手動操作するこ
とによりドアロック本体を無理やり解錠側に作動させよ
うとしても、手動操作手段に連結する第1のレバーとド
アロック本体に連結する第2のレバーおよびトルク伝達
手段に連結するクラッチレバーとの連動状態が解除され
ているため、ドアロック本体の解錠側への作動を阻止す
ることができ、且つドアロック本体およびトルク伝達手
段等の構成部品の損傷を防止することができる。
【0113】また、アクチュエータの解錠状態にて手動
操作手段または第1のレバーを固定した状態で、解錠状
態から施錠状態へ作動させようとしても、手動操作手段
の手動操作によりドアの解錠が不可能な第2施錠状態へ
切り替わることがなくなる。このため、手動操作手段に
よるドアの解錠、施錠ができなくなるという不具合を解
消することができる。
【0114】請求項2に記載の発明は、トルク伝達手段
が右回転でも左回転でもクラッチレバーの第2のトルク
被伝達部に施錠側のトルクおよび解錠側のトルクを伝達
することができる。請求項3および請求項4に記載の発
明は、アクチュエータの解錠状態から第1施錠状態への
作動時に、第2のレバーが施錠側係止手段に係止された
際、クラッチレバーの第2のトルク被伝達部にトルク伝
達手段から施錠側のトルクが伝達されてクラッチレバー
が第2施錠状態へ移行してしまうことを防止することが
できる。請求項5に記載の発明は、節度保持手段によっ
てクラッチアームが節度を持って揺動させることができ
るので、第2施錠状態の時にクラッチアームの解錠側係
止部が第1のレバーの被係止部に係合した状態が維持さ
れることがなくなるので、アクチュエータの誤作動を解
消することができる。
【0115】請求項8に記載の発明は、アクチュエータ
の第2施錠状態の時、手動操作手段を手動操作すること
によりドアロック本体を無理やり解除側に作動させよう
としても、クラッチアームが係止手段により係止されて
いるため、ドアロック本体の解錠側への作動を阻止する
ことができる。また、アクチュエータの解錠状態にて手
動操作手段または第1のレバーを固定した状態で、解錠
状態から施錠状態へ作動させようとしても、手動操作手
段の手動操作によりドアの解錠が不可能な第2施錠状態
へ切り替わることがなくなる。このため、手動操作手段
によるドアの解錠、施錠ができなくなるという不具合を
解消することができる。
【0116】請求項9に記載の発明は、電動モータの作
動による、第2施錠状態から第1施錠状態への作動時に
は、クラッチアームが係止手段より解放されるため、ク
ラッチレバーおよび出力レバーの解錠側への回転が可能
となるので、ドアロック本体の解錠側への作動も可能と
なり、ドアの解錠および解錠が可能となる。請求項10
に記載の発明は、トルク伝達手段が右回転でも左回転で
もクラッチレバーの第2のトルク被伝達部に施錠側のト
ルクおよび解錠側のトルクを伝達することができる。請
求項11に記載の発明は、アクチュエータが解錠状態か
ら第1施錠状態に到達した時に電動モータへの通電を停
止するようにしているので、電動モータのオーバーラン
によって、手動操作手段の手動操作によりドアの解錠が
不可能な第2施錠状態へ移行してしまう誤作動を防止す
ることができる。
【0117】請求項12に記載の発明は、アクチュエー
タが解錠状態から第1施錠状態に到達した時に電動モー
タへの通電を停止するようにしているので、電動モータ
のオーバーランによって、手動操作手段の手動操作によ
りドアの解錠が不可能な第2施錠状態へ移行してしまう
誤作動を防止することができる。また、アクチュエータ
の第2施錠状態の時、手動操作手段を手動操作すること
によりドアロック本体を無理やり解錠側に作動させよう
としても、ドアロック本体とレバー手段との間のトルク
伝達が解除されているため、ドアロック本体の解錠側へ
の作動を阻止することができ、且つドアロック本体等の
構成部品の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に用いた自動車用ドアロ
ック駆動装置のアクチュエータを示した平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】(A)は図1のアクチュエータのモータ通電制
御回路を示した電気回路図で、(B)はキースイッチを
示した正面図である。
【図4】図1のクラッチ機構を示した斜視図である。
【図5】図1のクラッチ機構を示した斜視図である。
【図6】図1のクラッチ機構を示した分解斜視図であ
る。
【図7】図1のクラッチ機構を示した分解斜視図であ
る。
【図8】図1のアクチュエータのロック状態を示した平
面図である。
【図9】図1のアクチュエータのアンロック状態を示し
た平面図である。
【図10】図1のアクチュエータのアンロック状態を示
した底面図である。
【図11】図1のアクチュエータのロック状態を示した
底面図である。
【図12】図1のアクチュエータのスーパーロック状態
を示した平面図である。
【図13】図1のアクチュエータのスーパーロック状態
を示した平面図である。
【図14】図1のアクチュエータのスーパーロック状態
を示した平面図である。
【図15】図1のアクチュエータのスーパーロック状態
を示した平面図である。
【図16】この発明の第2実施例に用いた自動車用ドア
ロック駆動装置のアクチュエータを示した平面図であ
る。
【図17】図16のB−B断面図である。
【図18】図16のクラッチ機構を示した斜視図であ
る。
【図19】図16のクラッチ機構を示した斜視図であ
る。
【図20】図16のアクチュエータのロック状態を示し
た平面図である。
【図21】図16のアクチュエータのアンロック状態を
示した平面図である。
【図22】図16のアクチュエータのスーパーロック状
態を示した平面図である。
【図23】図16のアクチュエータのスーパーロック状
態を示した平面図である。
【図24】この発明の第3実施例に用いた自動車用ドア
ロック駆動装置のアクチュエータのクラッチ機構の主要
部を示した平面図である。
【図25】この発明の第4実施例に用いた自動車用ドア
ロック駆動装置のアクチュエータのクラッチ機構の主要
部を示した平面図である。
【図26】この発明の第5実施例に用いた自動車用ドア
ロック駆動装置のアクチュエータのクラッチ機構の主要
部を示した平面図である。
【図27】この発明の第6実施例に用いた自動車用ドア
ロック駆動装置のアクチュエータのロック状態を示した
底面図である。
【図28】図27の自動車用ドアロック駆動装置のアク
チュエータのアンロック状態を示した底面図である。
【図29】(A)は図27の自動車用ドアロック駆動装
置のアクチュエータのモータ通電制御回路を示した電気
回路図で、(B)はキースイッチを示した正面図であ
る。
【図30】この発明の第7実施例に用いた自動車用ドア
ロック駆動装置のアクチュエータのロック状態を示した
底面図である。
【図31】図30の自動車用ドアロック駆動装置のアク
チュエータのアンロック状態を示した底面図である。
【図32】(A)はこの発明の第8実施例に用いた自動
車用ドアロック駆動装置のアクチュエータのモータ通電
制御回路を示した電気回路図で、(B)はキースイッチ
を示した正面図である。
【図33】(A)はこの発明の第9実施例に用いた自動
車用ドアロック駆動装置のアクチュエータのモータ通電
制御回路を示した電気回路図で、(B)はキースイッチ
を示した正面図である。
【図34】この発明の第10実施例に用いた自動車用ド
アロック駆動装置のアクチュエータのクラッチ機構の主
要部を示した平面図である。
【符号の説明】
1 自動車用ドアロック駆動装置 2 ドアロック本体 3 ノブ(手動操作手段) 4 キースイッチ(指示手段) 5 アクチュエータ 7 電動モータ 9 トルク伝達機構(トルク伝達手段) 10 入力レバー(第1のレバー、レバー手段) 11 出力レバー(第2のレバー、レバー手段) 11a 突起部 12 クラッチアーム(クラッチ手段) 13 クラッチレバー 14 リターンスプリング(付勢手段) 15 節度スプリング(節度保持手段) 17 解錠側ストッパ(係止手段、解錠側係止手段) 18 施錠側ストッパ(施錠側係止手段) 19 モータ通電制御回路(モータ通電制御手段) 30 クラッチ機構 31 中心子 35 係合片(被係止部) 42 延長片(第1のトルク被伝達部) 46 支軸穴 47 長穴 52 施錠側係止部 61 ピン(支軸部) 64 解錠側係止部 72 延長片(第2のトルク被伝達部) 73 長穴(駆動部) 83 ロックスイッチ 87 スイッチスプリング(可動接点) 88a スイッチプレート(固定接点) 88b スイッチプレート(固定接点) 90 係合壁(被係合部) 91 係合部 96 マイクロスイッチ 97 ロックスイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアを施錠、解錠するドアロック本体と、
    このドアロック本体を手動操作により機械的に作動させ
    る手動操作手段と、ドアが解錠されている解錠状態、前
    記手動操作手段の手動操作によりドアの解錠が可能な第
    1施錠状態、前記手動操作手段の手動操作によりドアの
    解錠が不可能な第2施錠状態に基づいて、前記ドアロッ
    ク本体を作動させるアクチュエータとを備えたドアロッ
    ク駆動装置であって、 前記アクチュエータは、 (a)通電されると作動する電動モータと、 (b)この電動モータにより回転駆動され、前記電動モ
    ータのトルクを伝達するトルク伝達手段と、 (c)前記手動操作手段に常に連結され、中心子を軸に
    して回転自在に配され、前記中心子の径方向に被係止部
    を有する第1のレバーと、 (d)前記ドアロック本体に常に連結され、前記第1の
    レバーに対して中心子を軸にして回転自在に設けられ、 解錠状態から第1施錠状態への作動時に前記トルク伝達
    手段から施錠側のトルクが伝達される第1のトルク被伝
    達部、および前記トルク伝達手段の解錠状態、第1施錠
    状態の時に前記被係止部の施錠側部分を係止する施錠側
    係止部を有する第2のレバーと、 (e)前記第2のレバーに揺動自在に支持される支軸
    部、および前記被係止部によって前記支軸部を軸にして
    揺動されると共に、解錠状態、第1施錠状態の時に前記
    被係止部の解錠側部分を係止する解錠側係止部を有する
    クラッチアームと、 (f)前記第2のレバーおよび前記クラッチアームに対
    して中心子を軸にして回転自在に設けられ、 第1施錠状態から解錠状態への作動時に前記トルク伝達
    手段から解錠側のトルクが伝達され、且つ第1施錠状態
    から第2施錠状態への作動時に前記トルク伝達手段から
    施錠側のトルクが伝達される第2のトルク被伝達部、お
    よびこの第2のトルク被伝達部に施錠側のトルクが伝達
    された時のみ前記クラッチアームを、前記解錠側係止部
    が前記被係止部の解錠側部分より離脱する方向へ駆動す
    る駆動部を有するクラッチレバーとを備えたことを特徴
    とするドアロック駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 前記クラッチレバーの第2のトルク被伝達部は、前記第
    2のレバーの表面上に重ね合わされた部分の外周より前
    記トルク伝達手段へ向かって突出していることを特徴と
    するドアロック駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 解錠状態の時に前記クラッチレバーを係止する解錠側係
    止手段、および第1施錠状態の時に前記第2のレバーを
    係止する施錠側係止手段を備えたことを特徴とするドア
    ロック駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 前記第2のレバーの裏面に組み付けられた可動接点、お
    よび前記第2のレバーの回動範囲内にて前記第2のレバ
    ーの裏面に対向するように設けられ、前記可動接点が接
    触すると前記電動モータを通電する固定接点を有し、 解錠状態から第1施錠状態への作動時、前記第2のレバ
    ーが前記施錠側係止手段に係止された際に、前記電動モ
    ータの通電を停止するように前記固定接点の形成範囲を
    設定したことを特徴とするドアロック駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 解錠状態、第1施錠状態の時に前記クラッチアームを、
    前記解錠側係止部が前記被係止部の解錠側部分を係止す
    る方向に押圧すると共に、第2施錠状態の時に前記クラ
    ッチアームを、前記解錠側係止部が前記被係止部の解錠
    側部分より離脱する方向に押圧する節度保持手段を備え
    たことを特徴とするドアロック駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 前記クラッチアームと前記クラッチレバーの駆動部との
    係合部分にガタを持たせたことを特徴とするドアロック
    駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 一端部が前記第2のレバーに保持され、他端部が前記ク
    ラッチレバーに保持され、前記クラッチレバーを介して
    前記クラッチアームを、前記解錠側係止部が前記被係止
    部の解錠側部分を係止する方向に付勢する付勢手段を備
    えたことを特徴とするドアロック駆動装置。
  8. 【請求項8】ドアを施錠、解錠するドアロック本体と、
    このドアロック本体を手動操作により機械的に作動させ
    る手動操作手段と、ドアが解錠されている解錠状態、前
    記手動操作手段の手動操作によりドアの解錠が可能な第
    1施錠状態、前記手動操作手段の手動操作によりドアの
    解錠が不可能な第2施錠状態に基づいて、前記ドアロッ
    ク本体を作動させるアクチュエータとを備えたドアロッ
    ク駆動装置であって、 前記アクチュエータは、 (a)通電されると作動する電動モータと、 (b)この電動モータにより回転駆動され、前記電動モ
    ータのトルクを伝達するトルク伝達手段と、 (c)前記手動操作手段および前記ドアロック本体に常
    に連結され、中心子を軸にして回転自在に設けられ、 第1施錠状態から解錠状態への作動時に前記トルク伝達
    手段から解錠側のトルクが伝達される第1のトルク被伝
    達部、および解錠側に被係合部を有する出力レバーと、 (d)前記出力レバーに揺動自在に支持される支軸部、
    および前記中心子側に揺動した時に前記被係合部を係合
    すると共に、前記被係合部によって前記支軸部を中心に
    して揺動する係合部を有するクラッチアームと、 (e)前記出力レバーおよび前記クラッチアームに対し
    て中心子を軸にして回転自在に設けられ、 第1施錠状態から解錠状態への作動時に前記トルク伝達
    手段から解錠側のトルクが伝達され、且つ第1施錠状態
    から第2施錠状態への作動時に前記トルク伝達手段から
    施錠側のトルクが伝達される第2のトルク被伝達部、お
    よびこの第2のトルク被伝達部に施錠側のトルクが伝達
    された時のみ前記クラッチアームを、前記係合部が前記
    被係合部より離脱する方向へ駆動する駆動部を有するク
    ラッチレバーと、 (f)一端部が前記出力レバーに保持され、他端部が前
    記クラッチレバーに保持され、前記クラッチレバーを介
    して前記クラッチアームを、前記係合部が前記被係合部
    を係合する方向に付勢する付勢手段と、 (g)解錠状態、第1施錠状態の時に前記クラッチアー
    ムを、前記被係合部が前記係合部に係合する方向に押圧
    し、前記トルク伝達手段の第2施錠状態の時に前記クラ
    ッチアームを、前記係合部が前記被係合部より離脱する
    方向に押圧する節度保持手段と、 (h)前記係合部が前記被係合部より離脱した時に前記
    クラッチアームを係止する係止手段とを備えたことを特
    徴とするドアロック駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 第2施錠状態から第1施錠状態への作動時に、前記クラ
    ッチアームの係合部が前記出力レバーの被係合部に係合
    することを特徴とするドアロック駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載のドアロック駆動装置に
    おいて、 前記クラッチレバーの第2のトルク被伝達部は、前記出
    力レバーの表面上に重ね合わされた部分の外周より前記
    トルク伝達手段へ向かって突出していることを特徴とす
    るドアロック駆動装置。
  11. 【請求項11】請求項8に記載のドアロック駆動装置に
    おいて、 第1施錠状態の時に前記出力レバーを係止する施錠側係
    止手段と、 前記出力レバーの施錠側に形成された突起部と、 この突起部と接触すると前記電動モータへの通電制御を
    行うスイッチとを備え、 解錠状態から第1施錠状態への作動時に、前記出力レバ
    ーが前記施錠側係止手段に係止された際に、前記電動モ
    ータへの通電を停止するように前記スイッチの取付位置
    を設定したことを特徴とするドアロック駆動装置。
  12. 【請求項12】ドアを施錠、解錠するドアロック本体
    と、このドアロック本体を手動操作により機械的に作動
    させる手動操作手段と、ドアが解錠されている解錠状
    態、前記手動操作手段の手動操作によりドアの解錠が可
    能な第1施錠状態、前記手動操作手段の手動操作により
    ドアの解錠が不可能な第2施錠状態に基づいて、前記ド
    アロック本体を作動させるアクチュエータと、解錠状態
    から第1施錠状態、解錠状態から第2施錠状態、もしく
    は第1施錠状態から第2施錠状態への切り替えを前記ア
    クチュエータに指示する指示手段とを備えたドアロック
    駆動装置であって、 前記アクチュエータは、 (a)通電されると作動する電動モータと、 (b)この電動モータにより回転駆動され、前記電動モ
    ータのトルクを伝達するトルク伝達手段と、 (c)前記手動操作手段と前記ドアロック本体に連結さ
    れ、且つ前記トルク伝達手段により伝達されたトルクに
    より回動するレバーと、 (d)第1施錠状態から第2施錠状態への作動時に、前
    記ドアロック本体と前記レバー手段との間のトルク伝達
    を解除するクラッチ手段と、 (e)前記指示手段の切り替え指示により解錠状態から
    第1施錠状態に到達した時に前記電動モータへの通電を
    停止する停止信号を発生すると共に、前記指示手段の切
    り替え指示により第1施錠状態から第2施錠状態への作
    動時に前記電動モータへの通電を行う通電信号を発生す
    るモータ通電制御手段とを備えたことを特徴とするドア
    ロック駆動装置。
JP5250395A 1994-05-13 1995-03-13 ドアロック駆動装置 Pending JPH0828119A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5250395A JPH0828119A (ja) 1994-05-13 1995-03-13 ドアロック駆動装置
US08/426,844 US5603537A (en) 1994-05-13 1995-04-24 Door-lock driving system
DE1995117525 DE19517525A1 (de) 1994-05-13 1995-05-12 Türschließantriebssystem
FR9505633A FR2725229A1 (fr) 1994-05-13 1995-05-12 Dispositif de commande d'un verrou de porte

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-100189 1994-05-13
JP10018994 1994-05-13
JP5250395A JPH0828119A (ja) 1994-05-13 1995-03-13 ドアロック駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0828119A true JPH0828119A (ja) 1996-01-30

Family

ID=26393102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5250395A Pending JPH0828119A (ja) 1994-05-13 1995-03-13 ドアロック駆動装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5603537A (ja)
JP (1) JPH0828119A (ja)
DE (1) DE19517525A1 (ja)
FR (1) FR2725229A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445035B1 (ko) * 2000-11-27 2004-08-21 가부시키가이샤 덴소 도어록 구동장치
JP2007197972A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd ドアロック装置
RU2560394C2 (ru) * 2009-11-14 2015-08-20 Киекерт Актиенгезеллшафт Замок автомобильной двери
CN109253214A (zh) * 2018-10-29 2019-01-22 深圳市罗曼斯科技有限公司 一种应急变速箱
JP2019094700A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
US11072947B2 (en) 2015-11-04 2021-07-27 Kiekert Ag Motor vehicle lock

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6065315A (en) * 1994-11-18 2000-05-23 Mitsui Kinzoku Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicle door latch device and method of controlling thereof
US6109079A (en) * 1993-11-30 2000-08-29 Mitsuo Kinzoku Kogyo Kabushki Kaisha Vehicle door latch device and method of controlling thereof
JP2948491B2 (ja) * 1994-11-21 1999-09-13 三井金属鉱業株式会社 車両ロック装置のアクチュエータ
GB2306551B (en) * 1995-10-24 1999-09-01 Rockwell Lvs Vehicle door lock actuator
GB2306552B (en) * 1995-10-25 1999-11-17 Rockwell Lvs Vehicle door lock actuator
DE19547727A1 (de) * 1995-12-20 1997-06-26 Vdo Schindling Einrichtung zum Entriegeln von Türen
US5803515A (en) * 1996-09-04 1998-09-08 General Motors Corporation Vehicle door latch
US6489883B1 (en) * 1997-04-30 2002-12-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Non-contact data carrier system
GB2328241B (en) * 1997-05-21 2001-06-13 Rockwell Lvs Door mechanism
US6102454A (en) * 1997-09-15 2000-08-15 Robert Bosch Gmbh Motor vehicle door lock arrangement
DE19755695A1 (de) * 1997-12-16 1999-06-17 Huf Huelsbeck & Fuerst Gmbh Drehfallenschloß, insbesondere für Fahrzeuge
US6067826A (en) * 1998-06-11 2000-05-30 Stoneridge, Inc. Door lock actuator
DE19861096B4 (de) 1998-06-22 2004-09-30 Brose Schließsysteme GmbH & Co.KG Elektromotorischer Stellantrieb für ein Kraftfahrzeugschloß
WO2000005470A1 (en) * 1998-07-21 2000-02-03 Delphi Technologies, Inc. Power operated vehicle door latch
DE19904663C2 (de) * 1999-02-04 2001-02-15 Bosch Gmbh Robert Kraftfahrzeugtürschloß mit elektrischer Schließhilfe und Öffnungshilfe
US6848727B1 (en) * 1999-02-18 2005-02-01 Atoma International Corp Power door latch assembly
US6328353B1 (en) * 1999-06-16 2001-12-11 Atoma International Vehicle door latch assembly
DE19942360C2 (de) * 1999-09-04 2003-11-13 Kiekert Ag Kraftfahrzeugtürverschluß
DE19948052A1 (de) * 1999-10-06 2001-04-12 Mannesmann Vdo Ag Öffnungshilfe für Türschlösser
JP3310966B2 (ja) * 1999-12-28 2002-08-05 三井金属鉱業株式会社 アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置におけるワンモーション開扉機構
GB0003686D0 (en) * 2000-02-18 2000-04-05 Meritor Light Vehicle Sys Ltd Actuator assemblies
DE10046188C2 (de) * 2000-09-12 2003-10-30 Brose Fahrzeugteile Schließeinrichtung für ein Fahrzeug
US6511106B2 (en) 2000-12-14 2003-01-28 Delphi Technologies, Inc. Vehicle door latch with double lock
US6733052B2 (en) 2000-12-14 2004-05-11 Delphi Technologies, Inc. Power operated vehicle door latch
KR20030008833A (ko) * 2001-07-20 2003-01-29 박재현 자동차용 도어록
JP2003214004A (ja) * 2002-01-24 2003-07-30 Aisin Seiki Co Ltd ドアロックの制御方法及びドアロック装置
DE10218628A1 (de) * 2002-04-25 2003-11-06 Siemens Ag Türschloß
US20040189016A1 (en) * 2002-12-24 2004-09-30 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Torque transmitting member and door lock device
US6919797B2 (en) * 2003-03-28 2005-07-19 Hui-Hua Hsieh Remote-controlled lock
GB0323268D0 (en) * 2003-10-04 2003-11-05 Arvinmeritor Light Vehicle Sys Lock mechanism
GB2411708A (en) * 2004-03-06 2005-09-07 Arvinmeritor Light Vehicle Sys An actuator assembly for use in conjunction with a latch assembly
EP1580365A1 (en) * 2004-03-18 2005-09-28 ArvinMeritor Light Vehicle Systems (UK) Ltd Latch mechanism
US7458621B2 (en) * 2004-06-15 2008-12-02 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Door connector
EP1819894B1 (en) 2004-12-09 2017-06-14 Magna Closures Inc. Lost motion cam actuating device
TR200706552T2 (tr) * 2005-03-23 2007-10-22 Magna Closures Inc Küresel yan kapı sürgüsü.
JP4875417B2 (ja) * 2006-06-28 2012-02-15 株式会社ホンダロック 車両のドア開閉装置
US8444189B2 (en) * 2006-12-07 2013-05-21 Yazaki Corporation Door open/close system for a vehicle
US20100072761A1 (en) * 2008-02-04 2010-03-25 Kris Tomaszewski Global Side Door Latch
DE102009036834A1 (de) * 2009-08-10 2011-02-17 Kiekert Ag Stelleinheit für kraftfahrzeugtechnische Anwendungen
DE102012025172A1 (de) * 2012-12-23 2014-06-26 BROSE SCHLIEßSYSTEME GMBH & CO. KG Schließsystemkomponente
US20150035300A1 (en) * 2013-08-02 2015-02-05 Kiekert Ag Motor vehicle door lock
DE102015002451A1 (de) 2015-02-25 2016-08-25 Kiekert Aktiengesellschaft Kraftfahrzeugtürverschluss
CN109650231A (zh) * 2019-01-21 2019-04-19 杭州优迈科技有限公司 一种电梯门***
CN113250546B (zh) * 2021-06-11 2022-07-22 宁波望通锁业有限公司 一种防暴力开启的锁具

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2911630C2 (de) * 1979-03-24 1982-10-14 Kiekert GmbH & Co KG, 5628 Heiligenhaus Elektrische Zentralverriegelungsvorrichtung für Kraftfahrzeugtüren
IT1131405B (it) * 1979-03-24 1986-06-25 Kiekert Soehne Arn Dispositivo di chiusura a comando centralizzato per porte di veicoli a motore
FR2501271A1 (fr) * 1981-03-03 1982-09-10 Mecanismes Comp Ind De Serrure, notamment pour portiere de vehicule automobile
JPS57172083A (en) * 1981-04-15 1982-10-22 Nissan Motor Door lock manipulating apparatus
DE3210923A1 (de) * 1982-03-25 1983-09-29 Fichtel & Sachs Ag, 8720 Schweinfurt Zentral-verriegelungs-einrichtung fuer tueren o.dgl., insbesondere an kraftfahrzeugen
GB8827125D0 (en) * 1988-11-21 1988-12-29 Capital Marketing Ltd Door locking systems for motor vehicles
JPH02261179A (ja) * 1989-03-31 1990-10-23 Kokusan Kinzoku Kogyo Co Ltd 自動車用ドアロック装置
JPH0384181A (ja) * 1989-08-28 1991-04-09 Nippondenso Co Ltd ドアロック駆動装置
US5066054A (en) * 1989-11-22 1991-11-19 Kiekert Gmbh & Kommanditgesellschaft Motor-vehicle door latch with antitheft feature
JP2556789B2 (ja) * 1991-03-29 1996-11-20 株式会社大井製作所 自動車用ドアロックの施解錠操作装置
DE4323813C2 (de) * 1992-07-17 1999-02-18 Mitsui Mining & Smelting Co Fahrzeugtürverschlußvorrichtung mit Überverschlußmechanismus
JP2782488B2 (ja) * 1992-08-24 1998-07-30 三井金属鉱業株式会社 車両用スーパーロック装置
US5409277A (en) * 1993-03-01 1995-04-25 General Motors Corporation Door lock actuator with superlock feature
US5454608A (en) * 1993-10-12 1995-10-03 General Motors Corporation Vehicle door latch

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445035B1 (ko) * 2000-11-27 2004-08-21 가부시키가이샤 덴소 도어록 구동장치
JP2007197972A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd ドアロック装置
RU2560394C2 (ru) * 2009-11-14 2015-08-20 Киекерт Актиенгезеллшафт Замок автомобильной двери
US11072947B2 (en) 2015-11-04 2021-07-27 Kiekert Ag Motor vehicle lock
JP2019094700A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
CN109253214A (zh) * 2018-10-29 2019-01-22 深圳市罗曼斯科技有限公司 一种应急变速箱
CN109253214B (zh) * 2018-10-29 2023-09-08 深圳市罗漫斯智能家居有限公司 一种应急变速箱

Also Published As

Publication number Publication date
DE19517525A1 (de) 1995-11-16
US5603537A (en) 1997-02-18
FR2725229A1 (fr) 1996-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0828119A (ja) ドアロック駆動装置
JP4775345B2 (ja) 車両用ドアロック装置
EP0478013B1 (en) Door lock assembly for automotive vehicles
KR100445035B1 (ko) 도어록 구동장치
JP2832271B2 (ja) スーパーロック機構付アクチュエータ
JPH0586761A (ja) ドアロツク装置用アクチユエータ
WO2012017715A1 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2011153431A (ja) 車両用ドアラッチ装置
JPH064129Y2 (ja) シフトレバー装置
JP2832236B2 (ja) ドアロック装置用アクチュエータ
JP3939083B2 (ja) アクチュエータ
JP2002121947A (ja) ドアロック装置
JPS6237192B2 (ja)
JPH07208008A (ja) ドアロックアクチュエータ
JP2807959B2 (ja) 車両ドアロック装置用のアクチュエータ
JPH07269202A (ja) ドアロック駆動装置
JP3847429B2 (ja) 扉体の施解錠装置
JPH09317274A (ja) アクチュエータ
JP2005139793A (ja) リンク装置及び車両用ドアロック装置
JP2001295531A (ja) アクチュエータ
JP3887152B2 (ja) ドアロック装置
JPH088216Y2 (ja) 自動車用ドアロックの解錠操作装置
JP2005126923A (ja) 車両用ドアロック装置
JP2832273B2 (ja) スーパーロック機構付ドアロック装置
JP2005133320A (ja) 車両用ドアロック装置