JPH08267845A - 熱転写印字装置 - Google Patents

熱転写印字装置

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JPH08267845A
JPH08267845A JP7603095A JP7603095A JPH08267845A JP H08267845 A JPH08267845 A JP H08267845A JP 7603095 A JP7603095 A JP 7603095A JP 7603095 A JP7603095 A JP 7603095A JP H08267845 A JPH08267845 A JP H08267845A
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JP
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paper
ink ribbon
printing
ink
mark
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Application number
JP7603095A
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English (en)
Inventor
Yukinori Hirasawa
幸徳 平澤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無駄のない用紙搬送制御を行うカラープリンタ
及び印字制御方法を提供する。 【構成】プラテンロール2と印字ヘッド3との対向部
(当接部)は印字部を形成している。インクリボン5は
用紙4と共に正方向(図の矢印A)にのみ搬送される。
用紙4は逆方向に巻き戻しもできる。制御部は正方向の
搬送を行いリボンセンサ9がインクリボン5の二条マー
ク28−1を検知することによりインクリボン5の3色
1組の先頭Y(イエロー)の印字開始位置が印字部に来
たことを認識する。この間、用紙センサSP2(8)は
用紙4の給紙位置マーク24−1の通過個数を読みと
る。この個数は初期位置が正常であれば「1」であり異
常であれば「2」〜「4」である。制御部は用紙4を逆
搬送し給紙位置マーク24−1の戻り個数が通過個数と
なったとき、用紙センサSP1(6)が先端位置マーク
24−2を検知するまで更に逆搬送してから印字を開始
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無駄のない用紙搬送制
御を行うカラープリンタ及び印字制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラーインクリボンのインク
を用紙に熱転写して文字や画像の記録を行うカラー記録
装置(カラープリンタ)がある。このようなカラープリ
ンタに用いられるインクリボンは用紙とほぼ同じ幅に形
成されており、長尺のリボン状をなしている。このイン
クリボンは、通常、減法混色のY(イエロー:黄色)、
M(マゼンタ:赤色染料)、及びC(シアン:緑味のあ
る青色)の三原色、又はこれらの三色に更に文字などの
印字に専用されるBk(ブラック:黒)を加えた四色の
インクを、ベースフィルム上に、長手方向に面順次に塗
布されて形成されている。
【0003】このインクリボンはリボンカセットの送出
コアに巻かれて保持されており、同じリボンカセットの
巻取コアによって印字タイミングに同期して巻き取られ
ることにより、送出コアから印字ヘッドが待機する印字
部に送り出される。
【0004】一方、用紙は、例えばラベルプリンタ等で
は、予め裏に糊が塗布されて所定サイズに裁断されてい
る用紙が、インクリボンとほぼ同幅の表面の滑らかな基
紙上に面順次に配列されて形成されている。このラベル
用紙は通称セルフラベルなどと称され、基紙からは容易
に剥離し、他のものへは強固に貼着する。
【0005】印字ヘッドは、用紙幅方向の最大画素数に
対応する発熱素子を備えており、上記帯状の基紙上に配
置されて印字部に搬送されてくる用紙をインクリボンと
重ねてゴム等の弾性体からなるプラテンに圧接し、画像
情報に対応する発熱素子を発熱させてインクリボンのイ
ンクを用紙に転写する。
【0006】カラー印字の際は、通常、まずY(イエロ
ー)の画像を印字した後、用紙のみを逆戻りさせて上記
の印字開始位置に設定し、次にM(マゼンタ)の画像を
印字して上記のイエローの上から塗り重ねる。そして、
再び用紙を上記のように逆戻りさせ、続いてC(シア
ン)の画像を上記2色の上から塗り重ねる。また、文字
等を黒で印字可能な4色構成のインクリボンの場合であ
れば、更に用紙を逆戻りさせて、Bk(ブラック)の印
字を塗り重ねて印字を終了する。このように印字処理で
は、正方向へは必ずインクリボンと用紙を共に搬送し、
逆方向へは用紙のみを搬送するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
上記のようなカラープリンタに使用する用紙は、所定の
サイズに予め裁断された形状の用紙を基紙上に並べたも
のであるため、印字部へ用紙を搬送した後は、印字位置
決め、印字処理、用紙の逆戻し、及び印字位置決めを繰
り返えして最後に用紙を排出するまでの処理及びそのた
めの機構が複雑で、装置が高価になると言う問題があっ
た。
【0008】また、一方の用紙が定型であり、他方のイ
ンクリボンがカラー毎に配列されているから、印字開始
の位置が双方でずれていると次の位置合わせまでの間に
インクリボンのみならず、用紙まで無駄に排出してしま
うという問題もあった。
【0009】本発明の課題は、未使用の用紙を排出せず
に使用するよう制御する印字制御方法及びその印字制御
方法を用いて印字制御するカラープリンタを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】以下に、本発明
に係わる熱転写印字装置の構成を述べる。請求項1記載
の発明の熱転写印字装置は、複数色のインクを順次塗布
されたインクリボンと、上記インクが転写される用紙を
前記インクリボンと共に一体的に収納する用紙カセット
と、上記インクリボンに設けられ、複数色のインクの各
組毎の先頭位置を表す第1マークと、上記用紙に設けら
れ、副走査方向の印字範囲の先頭位置を表す第2マーク
と、上記インクを上記用紙に転写させる熱印字ヘッド
と、上記インクリボン及び上記用紙を印字方向に搬送す
る正搬送手段と、上記用紙を上記印字方向と逆方向に搬
送する逆方向搬送手段と、上記第1マークを検知する第
1の検知手段と、上記第2マークを検知する第2の検知
手段と、上記正搬送手段の動作後、上記第1の検知手段
により上記第1マークを検知する間に、上記第2の検知
手段により検知される上記第2マークの数を係数する計
数手段とを有し、上記逆搬送手段は上記第2の検知手段
により上記第2マークが上記計数手段による計数値だけ
計数するまで上記用紙を逆方向ヘ搬送するように構成さ
れる。
【0011】請求項2記載の発明の熱転写印字装置は、
複数色のインクを順次塗布されたインクリボンと上記イ
ンクが転写される用紙を前記インクリボンと共に一体的
に収納する用紙カセットと、上記インクリボンの各色毎
に設けられ、各色の先頭位置を表す複数のインク位置マ
ークと、上記用紙に設けられ、副走査方向の印字範囲の
先頭位置を表す用紙位置マークと、上記インクを上記用
紙に転写させる熱印字ヘッドと、上記インクリボン、上
記用紙の搬送制御及び熱ヘッドの動作を制御する制御手
段と、上記インクリボン及び上記用紙を印字方向に搬送
する正搬送手段と、上記用紙を上記印字方向と逆方向に
搬送する逆搬送手段と、上記インク位置マークを検知す
る第1の検知手段と、上記用紙位置マークを検知する第
3の検知手段とを有し、上記制御手段が特定の色の印字
を不要と判断したとき、該制御手段は上記インク位置の
検知手段により上記特定の色の次の上記インク位置マー
クが検知されるまで上記正搬送手段を動作させた後、前
記第3の検知手段により前記用紙位置マークが検知され
るまで前記逆搬送手段を動作させるように構成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1(a),(b) は一実施例に係わる熱転写印字
装置の主要部の側断面図であり、同図(a) は非印字時の
状態を示し、同図(b) は印字時の状態を示している。同
図(a),(b) において、熱転写印字装置1は、プラテンロ
ール2、及びプラテンロール2の下方でプラテンロール
2に対向して配置された印字ヘッド3を備えている。こ
れらプラテンロール2と印字ヘッド3との対向部は印字
部を形成しており、この印字部に用紙4及びインクリボ
ン5が介装されて、印字時には図の矢印Aで示す右方向
に搬送される。用紙4及びインクリボン5は、外部から
装着される後述するリボンカセットに収容されて供給さ
れる。
【0013】用紙4およびインクリボン5の上記印字ヘ
ッド3よりも印字搬送方向上流には、用紙センサSP1
(6)が配設されている。また、印字ヘッド3よりも下
流の用紙搬送路(用紙排出路)には用紙カッター7が配
設され、更に用紙カッター7下流の用紙排出路には用紙
センサSP2(8)が配設されている。そして、上記用
紙排出路から下方に分岐するインクリボン巻き取り路に
は、インクリボンセンサSR(9)が配設されている。
【0014】上記印字ヘッド3は、ブラケット11の一
端に固着して支持されており、ブラケット11は、印字
ヘッド3を支持する端部近傍を回動軸11−1に軸支さ
れ、長く伸びた他端にはピン11−2が図の向こう側に
突設されている。このピン11−2は、円板カム12の
カム溝12−1に滑動自在に嵌入している。カム溝12
−1は、円板カム12の中心から円周部に向かって渦状
に穿設されており、印字時に、円板カム12が図の矢印
Bで示す反時計回り方向に回転すると、カム溝12−1
に嵌入しているピン11−2つまりブラケット11の他
端が、同図(b)に示すように、円板カム12の円周部に
移動する。これにより、印字ヘッド3の先端の印字部が
プラテン2方向へ回動し用紙4とインクリボン5とをプ
ラテン2へ圧接する。円板カム12は、非印字時には、
同図(b) の状態から図の矢印Cで示す時計回り方向に回
転し、同図(a) の初期位置に戻る。これにより、印字ヘ
ッド3先端の印字部がプラテンロール2から離隔する。
【0015】上記の用紙4は、用紙リール14から送り
出されて、印字後は同図(b) の矢印Dで示すように、装
置外部に排出される。一方、インクリボン5は送出リー
ル15から送り出されて印字後は巻取リール16に巻き
取られる。
【0016】図2(a),(b) は、上述の用紙リール14、
送出リール15及び巻取リール16を備えたリボンカセ
ットの平面透視図であり、同図(a) は新しいリボンカセ
ットを装着した直後の未使用状態図であり、同図(b) は
用紙を全部使い終った使用済み状態図である。尚、上述
した図1(a),(b) における用紙リール14、送出リール
15及び巻取リール16の配置位置の関係は、説明の都
合上、図2(a),(b) に比べてやや散開した状態で模式的
に示している。
【0017】図2(a),(b) はおいて、リボンカセット2
0は、本体装置(熱転写印字装置)に装着されると、用
紙リール14は、本体装置の不図示の用紙リール駆動軸
に係合して逆方向(巻戻し方向)に回転駆動され、巻取
リール16は、本体装置のこれも不図示の巻取リール駆
動軸に係合して正方向(印字搬送方向)に回転駆動され
る。また、送出リール15は、本体装置の不図示の制動
軸に係合して従動回転を適宜に制動される。
【0018】尚、上記用紙リール駆動軸、巻取リール駆
動軸、前述したプラテンロール2及び円板カム12等
は、特には図示しないが、駆動切り換え機構及び駆動伝
達ギア等を介して1個のステッピングモータに連結され
ており、このステッピングモータにより上述した回転駆
動が行われる。
【0019】上記図(a),(b) に示すように、リボンカセ
ット20には、凹部21が形成されており、この凹部2
1に図1(a),(b) に示した印字ヘッド3を合わせてリボ
ンカセット20を装着する。印字ヘッド3は、その凹部
21内で前述したように上下方向に印字位置と非印字位
置とに回動する。
【0020】上記のリボンカセット20は、図2(a) に
示すように、用紙リール14には、用紙4を卷着し、送
出リール15にはインクリボン5を卷着している。用紙
リール14から送り出される用紙4(4a)は、リボン
カセット20の凹部21の開口部に差し渡され、ここで
印字され、印字された用紙4(4b)はリボンカセット
20外へ排出される。
【0021】一方、インクリボン5(5a)は、巻取リ
ール16の回転によるインクリボン5(5b)の巻き取
りに従動する送出リール15から送り出されてリボンカ
セット20の凹部21の開口部において上記用紙4aの
下方に位置して張設され、印字によって、インクが用紙
4aに転写される。
【0022】内部の用材が全て使用済となったリボンカ
セット20は、同図(b) に示すように、一方では用紙4
が用紙リール14に係止する端部を残して全てリボンカ
セット20の外部に排出され、他方ではインクリボン5
(5b)が巻取リール16に卷着されて収容される。
【0023】図3(a) は、上記用紙4の背面図であり、
同図(b) は、その側面図、同図(c)は、その変形図であ
る。同図(a),(b) に示すように、用紙4は、台紙テープ
22、受像紙23、及び用紙縁23bからなり、台紙テ
ープ22の裏面(用紙4背面)には、給紙位置マーク2
4−1及び印字位置マーク24−2が黒または光吸収性
の色インクを用いて印刷されている。
【0024】受像紙23は、用紙縁23bと一体の用紙
材から形成されている。この用紙材は裏面に糊材を塗布
され、その糊面を台紙テープ22の平滑な表面に剥離自
在に貼着されたものである。これがハーフカット(金型
により台紙テープを残し用紙材のみを打ち抜く)により
ブランク(打ち抜き製品部)とオフセット(余白部)に
予め分離されている。そのブランクが受像紙23を形成
し、オフセットが用紙縁23bを形成している。用紙4
は、同図(a),(b) に示す状態でリボンカセット20の用
紙リール14に卷着されており、印字時には図の矢印E
で示す右方向に搬送される。同図(c) は、上記の用紙縁
23bを取り除いて受像紙23の配列状態を分かりやす
く示したものであり、以下の説明では、用紙4の側面図
を同図(c) の状態で図示することにする。
【0025】続いて、図4(a),(b) に、上記のインクリ
ボンを示す。同図(a) は、インク面を上にした側面図で
あり、同図(b) は、その平面図である。同図(a),(b) に
示すように、インクリボン5は、長尺の無色のベースフ
ィルム26上に、減法混色の三原色であるY(イエロ
ー:黄色)27−1、M(マゼンタ:赤色染料)27−
2及びC(シアン:緑味のある青色)が所定の間隔で面
順次に塗布されて構成されている。このインクリボン5
は、図の矢印Fで示す右方向(印字搬送方向)にのみ搬
送される。Y(イエロー)の搬送方向前方には、Y(イ
エロー)、(マゼンタ)、C(シアン)の3色1組の先
頭位置を示す二条のマーク28−1が黒または光吸収性
の色インクで形成されている。そして、M(マゼンタ)
及びC(シアン)の夫々の搬送方向前方には一条のマー
ク28−2及び28−3が黒または光吸収性の色インク
で形成されている。
【0026】図5(a) は、印字部へ搬送される上記の用
紙4と印字部近傍の構成との位置関係を示す図であり、
同図(b) は、上記用紙4及びインクリボン5が重なって
印字部に搬送される状態を示している。同図(a) は、同
図(b) を上から見たものである。
【0027】図5(a),(b) において、用紙センサSP1
(6)は用紙4の印字位置マーク24−2を検知すべく
配設され、用紙センサSP2(8)は用紙4の給紙位置
マーク24−1を検知すべく配設されている。そして図
5(b) に示すインクリボンセンサSR(9)はインクリ
ボン5の3色1組の先頭マーク28−1、次の色の先頭
マーク28−2、及びその次の色の先頭マーク28−3
を検知すべく配置されている。
【0028】図6は、本実施例の上記構成において、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)3色に
よるフルカラーの印字を行う場合のタイミングチャート
である。また、図7及び図8は、上記3色によるフルカ
ラー印字における用紙4とインクリボン5相互の印字位
置関係及びこれらと用紙センサSP1、印字ヘッド3、
カッター7、用紙センサSP2、及びインクリボンセン
サSRとの位置関係を示す印字状態図である。
【0029】以下の説明では、先ず、図6のタイミング
チャートの概略を説明し、更に図7及び図8の状態図を
図6のタイミングチャートを引用しながら説明する。図
6のタイミングチャートにおいて、同図(a) は、以下に
述べる各動作のタイミングを表す時刻T0、T1、T2
・・・、T21を示している。
【0030】同図(b) は、ステッピングモータの正転/
逆転の両方向の回転タイミングを示しており、時刻T0
を基準停止状態の着目点として時刻T1〜T4間、時刻
T6〜T9間、時刻T11〜時刻T14間及び時刻T1
6〜時刻19間は、正回転の期間を示している。また、
時刻T4〜時刻T6間、時刻T9〜時刻T11間、時刻
T14〜時刻T16、及び時刻T19〜時刻21間は、
逆回転の期間を表しており、時刻T21からは停止状態
を示している。
【0031】同図(c) は、印字ヘッド3のプラテンロー
ル2への接離のタイミングを表している。同図(c) に示
す時刻T1からT2間、時刻T6からT7間、時刻T1
1からT12間、及び時刻T16からT17間における
立ち上がりの傾斜は、印字ヘッド3が回動を開始してプ
ラテンロール2に当接するまでに、やや時間の経過があ
ることを示している。同様に、時刻T4からT5間、時
刻T9からT10間、時刻T14からT15間、及び時
刻T19からT20間における立ち下がりの傾斜は、印
字ヘッド3が回動を開始してプラテンロール2からの離
隔を終了するまでに、やや時間の経過が有ることを示し
ている。
【0032】同図(d) は、用紙センサSP1(6)の出
力を表しており、時刻T7、T12及びT17における
立ち下がりエッジの丸印はそれぞれ用紙4の印字位置の
検出タイミングを示している。
【0033】同図(e) は、用紙センサSP2(8)の出
力を表しており時刻T3における立ち上がりエッジの丸
印は、用紙4の給紙位置の検出タイミングを示してい
る。同図(f) は、インクリボンセンサSRの出力を示し
ていおり、時刻T4、T9、及びT14における立ち下
がりエッジの丸印は、それぞれインクリボン5の印字位
置の検出タイミングを示している。
【0034】続いて図7及び図8の用紙4及びインクリ
ボン5の印字状態図を説明する。図7(a) 〜(f) は、上
述したタイミングチャートの時刻T1〜T6における用
紙4及びインクリボン5の状態を示しており、図8(a)
〜(e) は、同じく時刻T7〜T11における用紙4及び
インクリボン5の状態を示している。
【0035】先ず、図7(a) に示す時刻T1における初
期状態において、正常な状態にあっては、用紙4の給紙
位置マーク24ー1は、インクリボン5の二条のマーク
28−1の二条の間の空白部に対応する位置にある。こ
の状態で、図5(b) に示す用紙4の先端はカッター7の
直下に位置している。図7(a) 〜(f) において、縦方向
に連続して示す二点鎖線は上記カッター7の対応位置を
示している。同じく縦方向に連続して示す一点鎖線は印
字ヘッド3の印字対応位置を示している。また、それら
印字ヘッド位置を表す一点鎖線及びカッター位置を表す
二点鎖線の左方に平行して示す細い破線は用紙センサS
P1(6)の検知位置を示し、右方に示す太い破線は用
紙センサSP2(8)及びインクリボンセンサSR
(9)の検知位置を示している。用紙センサSP2
(8)及びインクリボンセンサSR(9)の検知位置が
同一であるのは、前述した図1(a),(b) 及び図5(b) に
おいて、用紙センサSP2(8)及びインクリボンセン
サSR(9)が、用紙搬送路(排出路)及びインクリボ
ン搬送路(巻き取り路)それぞれの搬送路上において、
印字部から等距離に配設されていることを示している。
【0036】この図7(a) に示す状態において、先ずス
テッピングモータが正回転して(図6(b) の時刻T1、
参照)、円板カム12が駆動され、印字ヘッド3が非印
字状態(発熱しない状態)でプラテンロール2に当接す
る(図6(c) の時刻T2参照)。また、これと共に巻取
リール駆動軸すなわちこれに係合する巻取リール16及
びプラテンロール2が回転駆動される。この回転により
用紙4及びインクリボン5が印字搬送正方向に搬送され
る(図7(b) 参照)。そして先ず用紙センサSP2
(8)により、用紙4の給紙位置マーク24−1が検出
される(図6(e) の波形の時刻T3における立ち上がり
エッジの丸印参照)。これにより用紙4が所定の位置ま
で給送されたことが認識される。
【0037】次に、上記の用紙位置の検知に前後して、
インクリボンセンサSR(9)がインクリボン5の先頭
(3色1組の先頭)位置を検知する。この検知は図7
(b) に示すように、二条のマーク28−1の黒
(“H”)から白(“L”)、黒(“H”)と変化して
次の白(“L”)への変化を検出することにより行う
(図6(f)の時刻T4に対応する波形立ち下がりエッジ
の丸印参照)。これにより、インクリボン5と用紙4と
が、正しい相互位置関係を保って搬送されていることが
認識される。
【0038】そして、上記検知に基づいて、ステッピン
グモータが正回転を停止し、直ちに逆回転を開始する
(図6(b) の時刻T4から時刻T6を参照)。これによ
り、印字ヘッド3が、図6(c) の時刻T4〜T6に示す
ように、プラテンロール2から離隔すると共に、図7
(c) に示すように、インクリボン5の搬送が停止され、
用紙4のみが印字搬送方向とは逆方向に巻戻される。そ
して、用紙センサSP1が印字位置マーク24−2を検
出すると(図6(d) の時刻T6参照)、ステッピングモ
ータは逆回転を停止する。これにより用紙4の巻戻しが
停止する。尚、このとき用紙4は、駆動係の有する慣性
により、印字位置マーク24−2の検出位置よりも更に
巻戻し方向へと後退して(オーバーランして)停止す
る。この結果、用紙センサSP1は、図7(c) に示す位
置よりも上記用紙4がオーバーランした分だけ印字位置
マーク24−2上にやや入り込んで位置するようにな
る。
【0039】続いてステッピングモータが時刻T6〜T
9の期間、正方向に回転する。これにより、印字ヘッド
3がプラテンロール2へ回動して当接する(図6(c) の
時刻T6〜T7の期間参照)。また、これとほぼ同一の
期間、用紙センサSP1は、前述した用紙4のオーバー
ランにより検知位置に入り込んでいる印字位置マーク2
4−2を検出しており、その後の白を検出することによ
り、そのオフとなる立ち下がりのエッジ(図6(d) の時
刻T7における丸印参照)で、用紙4のオーバーランが
解消された正しい先端位置を認識する。そして、この認
識に基づいて、時刻T7〜T8の所定期間、印字ヘッド
3による印字を実行する(図7(d) )。この所定の印字
期間は、クロックを予め設定されている数値となるまで
計数することによって認識する。
【0040】尚、同図(a) 〜(f) の左下がり斜線のハッ
チングで示すY(イエロー)、横線のハッチングで示す
M(マゼンタ)、及び右下がり斜線のハッチングで示す
C(シアン)の各インク面内にそれぞれ破線で示される
小枠は、インクの塗布領域である。同図(d) において、
用紙4の印字済み受像紙23を左下がり斜線のハッチン
グで示し、インクリボン5のY(イエロー)のインク面
27−1の破線内を白地で示しているのは、インク面2
7−1のインクが受像紙23に印字実行により転写(使
用)されたことを模式的に示している。
【0041】引続きステッピングモータは、インクリボ
ン5を用紙4と共に排出方向に搬送してインクリボン5
の印字済み部分すなわちY(イエロー)27ー1を巻取
リール16に巻き取るべく正回転する。これにより、イ
ンクリボンセンサSRは、一条マーク28−2を検出
し、その検出に続いて白を検出したエッジで次の色のM
(マゼンタ)の先頭印字位置が印字部に位置したことを
認識する(図6(f) の時刻T9及び図7(e) 参照)。
【0042】この認識に基づいて、ステッピングモータ
は正回転を停止し、逆回転を開始する(図6(b) の時刻
T9〜T11)。これにより、印字ヘッド3が印字位置
から回動してプラテンロール2から離隔する(図6(c)
時刻T9〜T11)。
【0043】上記時刻T11において、図7(f) に示す
ように、用紙センサSP1が印字位置マーク24−2を
検出して(図6(d) の時刻11における立ち上がりエッ
ジの矢印参照)、この検出に基づいてステッピングモー
タは逆回転を停止する。
【0044】図7(f) の用紙4とインクリボン5との相
互位置関係、及びこれらと用紙センサSP1、印字ヘッ
ド3、カッター7、用紙センサSP2、インクリボンセ
ンサSR等との位置関係の状態は、受像紙27−1がY
(イエロー)の印字済みであることと、インク面がM
(マゼンタ)27−2に代ったこととを別にすれば、同
図(c) に示す状態と同一である。これを図6(a) 〜(f)
で見ると、時刻T11の状態は、その前段の時刻T6の
状態と同一である。
【0045】この後、図6においては、時刻T11から
時刻16まで、上述した時刻T6〜T11までの動作と
同様に進行して、M(マゼンタ)の印字が実行される。
これを図7及び図8の状態図で見ると、図7(f) 、図8
(a) 及び同図(b) まで、図7(c) 、同図(d) 及び同図
(e) と同様に進行する。そして、既に印字されているY
(イエロー)の上からM(マゼンタ)が塗り重ねられ
る。図8(a),(b) に示す印字済み受像紙23に左下がり
斜線のハッチングと横線のハッチングとが重複している
のは、この状態でY(イエロー)とM(マゼンタ)が塗
り重ねられていることを示している。
【0046】続くC(シアン)の印字も同様である。す
なわち図6における時刻T16から時刻T18まで(図
7(c) から同図(d) )は、上述した時刻T11から時刻
13(図7(f) から図8(a) )又は時刻6から時刻T8
(図7(c) から同図(d) )と同様であり、時刻T18に
おいてC(シアン)の印字が終了し、これにより3色の
インク27(図8(d) 参照)を塗り重ねたフルカラーの
印字が完了する。図8(d) の受像紙23は、左下がり斜
線、横線、及び右下がり斜線の3種類のハッチンが重複
しており、3色の塗り重ねを表している。
【0047】上記3色の印字完了を認識して、時刻T1
8から時刻T19までの期間クロックを計数して、ステ
ッピングモータが正回転を継続して停止し、続いて時刻
T19からT21までの期間逆回転を行って回転を停止
する。これにより、印字ヘッド3がプラテンロール2か
ら離隔し、用紙4のオーバーランが補正される。カッタ
ー7が用紙4を裁断し、これにより、図6の時刻T0
(図7(a) に示す初期状態)に戻る。
【0048】以上は、図7(a) に示すように初期状態に
おいて用紙4とインクリボン5との位置関係が正常であ
る場合の印字処理である。上述したように、正方向の搬
送では必ず用紙4及びインクリボン5が共に搬送され、
逆方向の搬送では用紙4のみが搬送される。このように
用紙4がフルカラーの印字において正逆両方向に三回進
退を繰り返すうちには、用紙に例えば卷着状態等の歪が
生じて、このためにカット後の用紙4の先端位置が正し
く設定されないようなことが起こり得る。
【0049】図9(a) 〜(d) は、初期状態において用紙
4とインクリボン5との位置関係が正常でない場合の印
字状態図である。通常、用紙4がインクリボン5よりも
前方にずれることは無いといってよく、多くの場合は、
この図の例のように、用紙4はインクリボン5よりもや
や後方にずれてることが多い。このように、初期状態に
おいて用紙4の位置が僅かでもずれていると、インクリ
ボン5の印字開始位置と用紙4の印字開始位置が一致せ
ず、したがって、そのままでは印字を正しく行うことが
できない。
【0050】用紙4の印字開始位置を用紙センサSP2
が検出できるようにするためには、同図(b) に示すよう
に、用紙4を正方向に搬送して給紙位置マーク24−1
を用紙センサSP2方向へ送り出す必要がある。正方向
の搬送では、インクリボン5も搬送されるから、インク
リボン5の印字開始位置が正方向に移動する。インクリ
ボン5は逆搬送できないから、インクリボン5の印字開
始位置を正しく設定するには、同図(c) に示すように、
次の印字開始位置までインクリボン5を(したがって用
紙4も)正方向に搬送する。このまま印字部直後の受像
紙23´を引き戻して印字位置合わせを行ったのでは、
図9(c) に示す用紙4の先頭の3枚の受像紙が未使用の
まま廃棄されることになる。
【0051】本実施例では、この用紙4つまり受像紙を
無駄なく使用するようにする。そのために、用紙4先頭
の受像紙23を正方向に送り出してから、同図(d) に示
すように印字開始位置まで引き戻すようにする。これに
より、初期状態において図9(a) に示すように印字開始
位置からずれていた先頭の受像紙23が、同図(d) に示
すように、印字開始位置にインクリボン5と共に正しく
設定される。
【0052】図10及び図11は、本実施例において、
上述したように用紙4(受像紙23)を無駄なく使用す
るようにする印字処理動作のフローチャートであり、図
10はメインルーチンのフローチャート、図11はサブ
ルーチンのフローチャートである。また、図12は、単
色の印字処理動作のフローチャートである。尚、この処
理の前半では、用紙4の印字開始位置とインクリボン5
の印字開始位置とを正しく設定し、後半でフルカラー又
は単色の印字を実行する。また、この処理では、所定の
期間の処理周期(ステップ数)を計数するカウンタST
CNT、用紙のマークの検出数を計数するカウンタPP
CNT、及びインクリボン5又は用紙4の搬送距離を計
数するカウンタRBCNTが用いられる。
【0053】先ず、印字開始に際して各カウンタを
「0」に初期設定する(手順S0)。これは、図7(a)
又は図9(a) の状態である。続いて、ステッピングモー
タを正回転方向に駆動して用紙4及びインクリボン5を
正方向(印字方向)に搬送する(手順S1)。
【0054】次に、センサSP2が白(用紙テープ地)
の検出状態(“L”)から黒(給紙位置マーク)を検出
した(“H”)か否かを調べ、黒を検出していればカウ
ンタPPCNTを「1」加算する(手順S2)。この
「1」加算により受像紙23の給紙位置の検出、又は通
過枚数の計数が行われる。
【0055】尚、この処理では、最初の数ステップ(処
理周期)では、用紙センサSP2は用紙の無い空間(無
反射のため黒)を検出している。そして、用紙4の先頭
で白検出状態になり、ここから「白から黒」の検出体勢
に入る(図7(a) 及び図9(a) 参照)。
【0056】次に、インクリボンセンサSRが白(リボ
ンテープ無地部)の検出状態から黒(二条マーク28−
1又は一条マーク28−2)を検出したか否かを調べ、
未だ検出していないときは(S3がN)、手順S1に戻
って手順S1〜S3を繰り返す。これにより、正方向の
搬送が進行する。
【0057】上記手順S3で、黒を検出した場合は(S
3がY)カウンタRBCNTを「1」加算して、その計
数値を予め設定されているステップ数aと比較し、この
ステップ数a以下であるか否かを判別する(手順S
4)。この設定数「a」は、図7(b) に示すように、二
条マーク28−1の2本のマークの間隔A(検出エッジ
から次の検出エッジまで)に対応する距離だけインクリ
ボン5を搬送するに要する処理周期に対応して設定され
ている。これにより、現在検出中のマークが3色1組の
先頭位置を表す二条のマーク28−1であるか否かが判
別される。
【0058】そして、カウンタRBCNTの計数値(以
下、RBCNTとのみ記載する)が設定数「a」と等し
いか未満であれば(S4がY)、次に、インクリボンセ
ンサSRが更に白から黒、そして黒から白を検出したか
(図7(b) 又は図6(f) の時刻T4参照)否かを判別す
る(手順S5)。この処理では、上述したように設定数
「a」は、二条マーク28−1の2本のマークの間隔に
対応しているから、上記手順S4で「RBCNT<a」
であれば二条マーク28−1の最初の黒のエッジから次
の黒のエッジまでインクリボン5は搬送されていない。
つまり、如何なる場合でも、インクリボンセンサSRの
検出の出力レベル(以下、単にリボンセンサSRと記載
する)が白→黒→白となっていることはない(S5が
N)。したがって、この場合も手順S1に戻って、手順
S1〜S5を繰り返す。これにより、正方向への搬送が
継続する。
【0059】上記の手順S4で「RBCNT=a」とな
り(S4がY)且つ手順S5でリボンセンサSRが「白
→黒→白」であれば(S5がY)、インクリボン5の二
条マーク28−1すなわち印字開始位置を検出してい
る。そして、この場合は、次にカウンタPPCNTを調
べ、用紙センサSP2により給紙位置マーク24−1が
検出されているか否かを判別する(手順S6)。
【0060】そして、用紙センサSP2が給紙位置マー
ク24−1を検出していれば(S6がY、図7(b) 参
照)、以後、用紙センサSP2の検出が、白から黒に変
化する毎にカウンタPPCNTを「1」減算しながら用
紙4のみを逆方向(負方向)に搬送する(手順S7)。
【0061】この処理では、図7(a) に示す場合のよう
に用紙4の初期位置が正常であればPPCNTは1回の
減算で「0」になる。このカウンタPPCNTが「0」
になったとき、用紙4の印字位置への設定が完了し(図
7(b) と同図(c) の中間の状態)、以後、印字開始タイ
ミングの検出はサブルーチンS8の実行において用紙セ
ンサSP1が担当する。
【0062】上記処理において、図9に示す場合のよう
に用紙4とインクリボン5との初期の位置関係が異常で
あるときは、例えばインクリボンセンサSRが二条マー
ク28−1を検知しても(S5がY)、用紙センサSP
2は給紙位置マーク24−1を検知していないから手順
S2でカウンタPPCNTは計数されておらず(S6が
N)、したがって、この場合は手順S1に戻る。そし
て、次の処理周期では、手順S3でカウンタRBCNT
の計数を継続して行うため、以後「RBCNT>a」と
なり(S4がN)、したがって、手順S15以下を実行
することになる。
【0063】また、インクリボン5の初期位置がずれて
いる場合、例えばインクリボンセンサSRとインクリボ
ン5との初期位置が図9(a) の矢印Dで示す位置にあっ
たとすれば、インクリボンセンサSRは先ずマゼンタM
の先頭を示す一条マーク24−2を検知するが(S3が
Y)、次にインクリボン5がステップ数aを搬送されて
も(S4がY)、他のマークの検出はなく(S5が
N)、したがって、この場合も手順S1に戻って、次の
処理周期では手順15以下を実行する。
【0064】手順S15以下では、先ずカウンタSTC
RNTの内容(以下、単にSTCRNTとのみ記載す
る)を参照し、ステップ数bだけ搬送したか(STCR
NT≧b)か否かを判別する(手順15)。上記ステッ
プ数bは、例えば用紙4の許容可能な最大位置ずれ距
離、例えば図9(c) に示すインクリボン5の1色分の距
離Bを搬送するステップ数を設定する。
【0065】そして、STCRNT≧bであれば(S1
5がY)、続いてPPCNT>0であるか否かを判別す
る(手順S16)。そして、上記ステップ数bを搬送し
たにも拘らず給紙位置マーク24−1を検出していな
い、つまりPPCNT=0(S16がN)の場合は、用
紙4が搬送されていないのであり、この場合は用紙切れ
又は用紙異常に対応する処理を行って(手順S20)、
処理を終了する。
【0066】一方、上記距離B内で給紙位置マーク24
−1を検出していれば、つまりPPCNT>0(S16
がY)なら用紙4は搬送されており、、この場合は次
に、再びカウンタSTCRNTを参照し、ステップ数c
だけ搬送したか(STCRNT≧c)否かを判別する
(手順S17)。上記ステップ数cは、図9(c) に示す
インクリボン5の3色1組分の距離よりやや長く設定さ
れた搬送距離Cに対応するステップ数が予め設定されて
いる。
【0067】したがって、二条マーク28−1を検出し
ないまま(S4がN)、上記手順15以下が繰り返され
た場合は、インクリボン5が搬送されていないのであ
り、つまり、STCRNT=cとなり(S17がY)、
この場合はインクリボン切れ、又はインクリボン異常の
処理を行って(手順19)、処理を終了する。
【0068】一方、所定の搬送距離C未満であれば(S
17がN)、次にカウンタRBCNTを「0」クリアし
て(手順S18)、手順S2に戻る。二条マーク28−
1検出のための初期状態に復帰する。
【0069】このように、一条マーク24−2及び24
−3(図9(b),(c) 参照)に対して検出処理を繰り返
し、図9(c) に示すように、インクリボンセンサSRに
より二条マーク28−1が検知されることにより(S
4、S5、S6が共にY)、インクリボン5は印字開始
位置で停止し、手順S7が実行される。
【0070】一方、上記の状態になるまでの間、用紙4
の搬送枚数として、手順S2において用紙センサSP2
が給紙位置マーク24−1を検知することにより、この
検知回数がカウンタPPCNTによって計数されてい
る。このPPCNTの値が手順S7において「1」減算
されながらPPCNTの値が「0」となるまで用紙4が
負方向へ搬送される。これにより、初期状態において図
9(a) に示すように印字開始位置からずれて異常位置に
在った用紙4先頭の受像紙23が、同図(d) に示すよう
に、印字開始位置にインクリボン5と共に正しく設定さ
れる。このように用紙4(受像紙23)を無駄なく使用
することができる。尚、図9(d) に示す状態図も図7
(c)と同様に、正常位置に設定された後、すでに後述す
る手順8以下の処理に入っている状態を示している。
【0071】手順S8は、図11に示すサブルーチンの
フローチャートの手順S8−1で開始され、先ず、上述
した負方向(逆方向)への搬送を継続し(手順S8−
2)、用紙センサSP1が黒を検出したとき(手順S8
−3、図6(d) の時刻T6、T11又はT16、及び、
図7(c) 、同図(f) 又は図8(c) 参照)、正方向への搬
送に切り換える(手順S8−4)。
【0072】そして、用紙センサSP1が白を検出する
と(手順S8−5、図6(d) の時刻T7、T12又はT
17参照)、所定のステップFだけ印字を実行して(手
順S8−6)このサブルーチンにおける印字処理を終了
する(手順S8ー7)。上記ステップFは、受像紙23
の有効印字丈に対応する正方向への搬送処理周期数であ
る。これにより、図6(c) に示した時刻T7〜T8、時
刻T12〜T13、又は時刻T17〜T18における印
字処理が実現する(図7(d) 、図8(a) 、又は同図(d)
参照)。
【0073】上記に続いて、リボンセンサSRが黒を検
知して、それから白を検知するまで、正方向へ搬送を継
続し(手順S9)、2色(イエローYとマゼンタM)の
印字が終了しているか判別する(手順S10)。上記の
ように最初の印字であればイエローY1色のみが終了し
ており、未だ2色の印字終了ではないので(S10が
N)、サブルーチンS8に戻って上述した印字手順S8
−1〜S8−7を行う。これにより、マゼンタMの印字
が塗り重ねられる。そして、2色印字済みであることを
認識して(S10がY)、手順S11に進み、上述した
サブルーチンの印字手順S8−1〜S8−7を行う。こ
れにより、シアンCの印字が塗り重ねられる。
【0074】上記の処理の後、カッター7により用紙4
を裁断すべく、正方向へステップdだけやや長めに搬送
した後(手順S12、(c) の時刻T18、T19間参
照)、負方向へ若干の距離eだけ搬送して処理を終了す
る(手順S14)。これにより、用紙4がカッター位置
に正しく停止し、カッター7で裁断されて、図7(a) に
示した初期状態に戻る。
【0075】尚、受像紙のカラー印字は、フルカラーと
限るわけではない。受像紙を例えばビデオカセットやゲ
ームソフトの背表紙として用いる場合には、主人公のキ
ャラクタ画像を、人物又は物語に共通する単色で印字し
て一覧性を持たせるなどの方法がある。
【0076】図12は、そのような場合の印字動作を制
御する処理のフローチャートである。尚、同図に示すフ
ローチャートは、前半の手順の図示を省略している。こ
の図示を省略した手順S1〜S6、及び同図に示す手順
S7は、前述した図10のフローチャートの手順S1〜
S7と同一であり、また、図12のフローチャートの手
順S12〜S14も、図10のフローチャートの手順S
12〜S14と同一である。また、図12の手順S2
2、S25、及びS28のサブルーチンも図11に示し
たサブルーチンS8−1〜S8−7と同一であり、図1
2にはそのサブルーチンS8−1〜S8−7の図示はこ
れを省略している。
【0077】以下、図12に示すフローチャートの図示
部分のみを、その処理動作について説明する。先ず、用
紙4及びインクリボン5の印字開始位置を上述してきた
ように夫々揃えた後(手順S7)、予め操作パネルの操
作スイッチ等から入力されている印字色を指定する設定
を参照して、イエローYの印字が指定されているか否か
を判別する(S21)。そして、イエローYが指定され
ていれば(S21がY)、手順S22に進んで図11に
示したサブルーチンの処理すなわち手順S8−1〜S8
−7を実行した後、手順23に進んで、図10に示した
手順9と同様の処理を行う。
【0078】他方、上記手順S21でイエローYの指定
がなされていないときは(S21がN)、直ちに手順S
23に進んで、インクリボンセンサSRが「黒→白」を
検知するまで正方向に高速に搬送する。この高速搬送に
より、指定されていないイエローYの非印字搬送時間が
短縮される。
【0079】次に、マゼンタMについて同様に印字指定
がなされているか否かを判別し(手順S24)、指定さ
れていれば(S24がY)、手順S25で上記手順S2
2同様にサブルーチンの印字処理を行なって、手順26
に進み、この場合も図10の手順9と同様の処理を行
う。
【0080】他方、マゼンタMの印字が指定されていな
ければ(S24がN)、直ちに手順S26に進んで、こ
の場合も、インクリボンセンサSRが「黒→白」を検知
するまで正方向に高速に搬送する。この高速搬送によ
り、指定されていないマゼンタMの非印字搬送時間が短
縮される。
【0081】続いて、シアンCについて同様に印字指定
がなされているか否かを判別し(手順S27)、指定さ
れていれば(S27がY)、手順S28で上記手順S2
2又は手順25同様にサブルーチンの印字処理を行なっ
て、手順12に進む。
【0082】他方、シアンCの印字が指定されていない
場合は(S27がN)、直ちに手順S12に進む。手順
S12〜S14は、上述したように、図10の手順S1
2〜S14と同一である。
【0083】この実施例によれば、このように、単色の
印字を高速に行うことができる。勿論3色の内から任意
の2色を指定して2色印字を行うこともできる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
用紙やインクリボンの初期位置が異常であってもインク
リボンの印字位置合わせと共に用紙先端の受像紙を印字
位置に設定し直すことができるので、印字開始前に未使
用の受像紙を排出することがなく、したがって、用紙の
無駄を解消できる。また、単色あるいは2色印字の際に
は非印字色の搬送を高速に行うので、待ち時間が短縮さ
れ、したがって印字の能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係わる熱転写印字装置の主要部の側
断面図であり、(a) は非印字時の状態を示す図、(b) は
印字時の状態を示す図である。
【図2】リボンカセットの平面透視図であり、(a) は新
しいリボンカセットの装着直後の未使用状態図、(b) は
用紙を全部使い終った使用済み状態図である。
【図3】(a) は用紙の背面図であり、(b) はその側面
図、(c) はその変形図である。
【図4】インクリボンを示す図であり、(a) はインク面
を上にした側面図、(b) はその平面図である。
【図5】(a) は印字部に搬送される用紙と各用紙セン
サ、プラテンロール、カッター等との位置関係を示す上
面図、(b) はその側面図である。
【図6】本実施例のフルカラーの印字を行う場合のタイ
ミングチャートである。
【図7】本実施例の正しい用紙位置からフルカラーの印
字を行う場合の用紙及びインクリボンの搬送状態図(そ
の1)である。
【図8】図7に続く用紙及びインクリボンの搬送状態図
(その2)である。
【図9】用紙位置ずれのある初期状態から印字を行う場
合の搬送状態図である。
【図10】本実施例の印字処理動作を説明するフローチ
ャート(その1)である。
【図11】本実施例の印字処理動作を説明するフローチ
ャート(その2)である。
【図12】本実施例の単色の印字処理動作を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 熱転写印字装置 2 プラテンロール 3 印字ヘッド 4 用紙 5 インクリボン 6 用紙センサSP1 7 用紙カッター 8 用紙センサSP2 9 インクリボンセンサSR 11 ブラケット11 11−1 回動軸 11−2 ピン 12 円板カム 12−1 カム溝 14 用紙リール 15 送出リール 16 巻取リール 20 リボンカセット 21 凹部 22 台紙テープ 23 受像紙 23b 用紙縁 24−1 給紙位置マーク 24−2 先端位置マーク 26 ベースフィルム 27−1 Y(イエロー:黄色) 27−2、M(マゼンタ:赤色染料) 27−3 C(シアン:緑味のある青色) 28−1 二条のマーク 28−2、28−3 一条のマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65C 9/46 0332−3E B65C 9/46

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクを順次塗布されたインク
    リボンと、 前記インクが転写される用紙を前記インクリボンと共に
    一体的に収納する用紙カセットと、 前記インクリボンに設けられ、複数色のインクの各組毎
    の先頭位置を表す第1マークと、 前記用紙に設けられ副走査方向の印字範囲の先頭位置を
    表す第2マークと、 前記インクを前記用紙に転写させる熱印字ヘッドと、 前記インクリボン及び前記用紙を印字方向に搬送する正
    搬送手段と、 前記用紙を前記印字方向と逆方向に搬送する逆方向搬送
    手段と、 前記第1マークを検知する第1の検知手段と、 前記第2マークを検知する第2の検知手段と、 前記正搬送手段の動作後、前記第1の検知手段により前
    記第1マークを検知する間に、前記第2の検知手段によ
    り検知される前記第2マークの数を係数する計数手段
    と、 を有し、 前記逆搬送手段は前記第2の検知手段により前記第2マ
    ークが前記計数手段による計数値だけ計数するまで前記
    用紙を逆方向ヘ搬送することを特徴とする熱転写印字装
    置。
  2. 【請求項2】 複数色のインクを順次塗布されたインク
    リボンと、 前記インクが転写される用紙を前記インクリボンと共に
    一体的に収納する用紙カセットと、 前記インクリボンの各色毎に設けられ、各色の先頭位置
    を表す複数のインク位置マークと、 前記用紙に設けられ、副走査方向の印字範囲の先頭位置
    を表す用紙位置マークと、 前記インクを前記用紙に転写させる熱印字ヘッドと、 前記インクリボン、前記用紙の搬送制御及び熱ヘッドの
    動作を制御する制御手段と、 前記インクリボン及び前記用紙を印字方向に搬送する正
    搬送手段と、 前記用紙を前記印字方向と逆方向に搬送する逆搬送手段
    と、 前記インク位置マークを検知する第1の検知手段と、 前記用紙位置マークを検知する第3の検知手段と、 を有し、 前記制御手段が特定の色の印字を不要と判断したとき、
    該制御手段は前記第1の検知手段により前記特定の色の
    次の前記インク位置マークが検知されるまで前記正搬送
    手段を動作させた後、前記第3の検知手段により前記用
    紙位置マークが検知されるまで前記逆搬送手段を動作さ
    せることを特徴とする熱転写印字装置。
JP7603095A 1995-03-31 1995-03-31 熱転写印字装置 Abandoned JPH08267845A (ja)

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