JPH05108074A - 電子楽器の自動伴奏装置 - Google Patents

電子楽器の自動伴奏装置

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JPH05108074A
JPH05108074A JP3291976A JP29197691A JPH05108074A JP H05108074 A JPH05108074 A JP H05108074A JP 3291976 A JP3291976 A JP 3291976A JP 29197691 A JP29197691 A JP 29197691A JP H05108074 A JPH05108074 A JP H05108074A
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JP
Japan
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chord
data
automatic
automatic accompaniment
automatic performance
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JP3291976A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kondo
近藤  洋一
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、自動伴奏の伴奏パターンに変化を持
たせることができるようにした電子楽器の自動伴奏装置
に関し、機械的な自動伴奏を排除して、より人間的な自
動伴奏を可能にするとともに、より音楽性を高めて表現
力を豊にすることのできる電子楽器の自動伴奏装置を提
供することを目的とする。 【構成】記憶手段に記憶された自動伴奏データに基づき
自動伴奏を行う電子楽器の自動伴奏装置において、現在
演奏中のコードと次に演奏すべきコードとの差分に応じ
た経過音データを記憶した経過音テーブルと、次に演奏
すべきコードを検知する検知手段と、該検知手段により
検知された次に演奏すべきコードと現在演奏中のコード
を比較する比較手段と、該比較手段の比較により得られ
る差分に対応した経過音データを前記経過音テーブルか
ら読み出し、該経過音データを現在演奏中のコードに基
づく自動伴奏データの一部と置き換えて発音する自動演
奏手段とにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動伴奏の伴奏パター
ンに変化を持たせることができるようにした電子楽器の
自動伴奏装置に関する。
【0002】近年、種々の機能を有する電子楽器が普及
し、一般に用いられるようになっている。かかる電子楽
器においては自動伴奏機能を有するものが知られてい
る。
【0003】自動伴奏機能は、予めメモリに記憶された
自動伴奏データに従って発音するだけであるので、機械
的で単調になりやすい。そこで、より音楽性に富んだ自
動伴奏ができる自動伴奏装置が望まれている。
【0004】
【従来の技術】一般に、電子楽器に備えられる自動伴奏
機能は、コード、ベース、ドラム等といった各パートの
楽音を自動的に発生させる機能である。演奏者は、発生
された伴奏音に乗せて例えばメロディの演奏ができるよ
うになっている。
【0005】かかる自動伴奏機能は、予め自動伴奏デー
タをメモリに記憶しておき、演奏者の指示やシーケンサ
からのデータに応じて上記自動伴奏データをメモリから
読み出して発音することにより実現されている。
【0006】更に具体的にいえば、或る1小節の自動伴
奏が終了すると、演奏者からの指示(通常、鍵盤の和音
検出鍵域で指示される)やシーケンサから与えられたデ
ータに基づいて次の小節のコードを検出し、当該コード
に対応する自動伴奏データをメモリから読み出して発音
することにより自動伴奏を行う。
【0007】上記メモリとしては、通常、リードオンリ
メモリ(以下、「ROM」という)が用いられるので、
自動伴奏データは固定的であり、これに変更を加える余
地はない。したがって、自動伴奏そのものが機械的で単
調になりやすく、音楽的な面白味がないという欠点があ
った。
【0008】また、単純にメモリから自動伴奏データを
読み出して発音するだけでは、或るコード進行の局面で
は当該伴奏パターンであっても曲の流れにマッチしてい
るが、他の局面では当該伴奏パターンでは不自然さが残
る場合がある。
【0009】例えば、コード進行が「コードC→コード
F」の場合は良くても、「コードC→コードB」や「コ
ードC→コードD」の場合は、メモリに記憶されている
自動伴奏データをそのまま再現すると、不自然さが残る
場合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑みてなされたもので、機械的な自動伴奏を排除し
て、より人間的な自動伴奏を可能にするとともに、より
音楽性を高めて表現力を豊にすることのできる電子楽器
の自動伴奏装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の電子楽器の自
動伴奏装置は、記憶手段に記憶された自動伴奏データに
基づき自動伴奏を行う電子楽器の自動伴奏装置におい
て、現在演奏中のコードと次に演奏すべきコードとの差
分に応じた経過音データを記憶した経過音テーブルと、
次に演奏すべきコードを検知する検知手段と、該検知手
段により検知された次に演奏すべきコードと現在演奏中
のコードを比較する比較手段と、該比較手段の比較によ
り得られる差分に対応した経過音データを前記経過音テ
ーブルから読み出し、該経過音データを現在演奏中のコ
ードに基づく自動伴奏データの一部と置き換えて発音す
る自動演奏手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は、人間が伴奏を行う時は、或るコード
から次のコードに進行する際には、所定の経過音を挿入
してコード進行の不自然さを除去し、心地好い伴奏を行
うように工夫するという点に着目してなされたものであ
る。
【0013】即ち、現在演奏中のコードと次に演奏すべ
きコードとの差分に応じた経過音を予め経過音テーブル
に記憶しておき、現在演奏中のコードに基づく自動演奏
の所定のタイミングで次に演奏すべきコードを検出し、
これら現在演奏中のコードと次に演奏すべきコードとの
差分に応じて前記経過音テーブルから経過音データを読
み出し、該経過音データに基づく発音をした後に次に演
奏すべきコードに基づく発音を行うようにしたものであ
る。
【0014】これにより、或るコードに基づく自動演奏
から次のコードに基づく自動演奏に移行する際に経過音
が挿入され、より人間的な自動伴奏が可能になるととも
に、音楽性を高めた表現力豊かな自動伴奏ができるもの
となっている。
【0015】
【実施例】図1は、本発明に係る自動伴奏装置を適用し
た電子楽器の全体的な構成を概略的に示すブロック図で
ある。
【0016】図において、10は鍵盤であり、複数のキ
ーと、これらキーの押鍵・離鍵動作に連動して開閉する
キースイッチと、これらキースイッチの開閉状態を検出
するキースキャン回路等を含んでいる。この鍵盤10の
キースキャン回路で検出された押鍵・離鍵状態を示す信
号は、鍵盤インタフェース11に送られる。
【0017】この鍵盤10は、本電子楽器が自動伴奏モ
ードにされると、所定の鍵域が自動伴奏用に割り当てら
れ、他の所定鍵域がメロディ演奏用に割り当てられる。
【0018】鍵盤インタフェース11は、鍵盤10とシ
ステムバス30との間の信号の送受を仲介するものであ
る。鍵盤10から送られてくる押鍵・離鍵状態を示す信
号は、この鍵盤インタフェース11及びシステムバス3
0を介してCPU14に送られるようになっている。
【0019】12は操作パネルであって、該電子楽器を
制御する各種スイッチ、表示器等が設けられている。
【0020】上記各種スイッチには、音色選択スイッ
チ、リズム選択スイッチ、音量コントロールスイッチ等
のスイッチ(いずれも図示しない)の他、この発明の特
徴に直接関係する自動演奏スイッチ120が設けられて
いる。自動演奏スイッチ120は、当該電子楽器の自動
伴奏のスタート/ストップの制御に使用される。
【0021】この操作パネル12は、各種スイッチのオ
ン/オフを検出するパネルスキャン回路を含んでいる。
この操作パネル12で検出されたスイッチのオン/オフ
状態を示す信号は、パネルインタフェース13に送られ
る。
【0022】パネルインタフェース13は、操作パネル
12とシステムバス30との間の信号の送受を仲介する
ものである。操作パネル12から送られてくるスイッチ
のオン/オフ状態を示す信号は、このパネルインタフェ
ース13及びシステムバス30を介してCPU14に送
られるようになっている。
【0023】14は中央処理装置(CPU)であり、プ
ログラムメモリ15に記憶されている制御プログラムに
従って当該電子楽器の各部を制御するものである。
【0024】プログラムメモリ15は、例えばROMで
構成されるものであり、上述したように制御プログラム
を格納するものである。また、このプログラムメモリ1
5には、上記制御プログラムの他、CPU14が使用す
る種々の固定データが記憶されている。このプログラム
メモリ15は、CPU14により、システムバス30を
介してアクセスされる。
【0025】16はランダムアクセスメモリ(RAM)
であり、CPU14の作業用領域、当該電子楽器を制御
するための各種レジスタ、フラグ等が定義されている。
このRAM16は、CPU14により、システムバス3
0を介してアクセスされる。
【0026】17は自動演奏パターンデータメモリであ
り、自動演奏に供する自動演奏パターンデータが記憶さ
れるものである。また、この発明の特徴である経過音テ
ーブルもこの自動演奏パターンデータメモリ17に記憶
される。これらの詳細については後述する。
【0027】この自動演奏パターンデータメモリ17
は、CPU14により、システムバス30を介してアク
セスされる。
【0028】18は楽音波形メモリであり、各種音色や
音域に応じた楽音波形データ及びエンベロープデータが
記憶される。この楽音波形メモリ18は、楽音発生回路
19により、システムバス30を介してアクセスされ
る。
【0029】楽音発生回路19は、CPU14から出力
されるデータに対応する楽音波形データ及びエンベロー
プデータを楽音波形メモリ18から読み出し、読み出し
た楽音波形データにエンベロープを付加して楽音信号と
して出力するものである。この楽音発生回路19が出力
する楽音信号は増幅器20に供給される。
【0030】増幅器20は、楽音発生回路19から供給
される楽音信号を所定の利得で増幅し、スピーカ21に
供給するものである。スピーカ21は、電気信号を音響
信号に変換する周知のものである。
【0031】なお、上記鍵盤インタフェース11、パネ
ルインタフェース13、CPU14、プログラムメモリ
15、RAM16、自動演奏パターンデータメモリ1
7、楽音波形メモリ18及び楽音発生回路19は、シス
テムバス30で相互に接続されるようになっている。
【0032】次に、上記自動演奏パターンデータメモリ
17に記憶される自動演奏パターンデータの形式につい
て、図2を参照しながら説明する。
【0033】自動演奏パターンデータは、各リズムに対
応してコード、ベース、ドラムの各データで構成されて
おり、各データは、1〜数小節の楽音を発生するための
複数の演奏データで構成されている。
【0034】各演奏データは、キーナンバKEY又は小
節END又はパターンEND(図では「KEY」で代表
して示している)、ステップタイムSTEP、ゲートタ
イムGATE及びベロシティVELOにより構成されて
いる。
【0035】ここで、キーナンバKEYは、音高を指定
するものであり鍵盤10の各鍵に対応して付された番号
である。小節ENDは、小節の終りを示す情報である。
パターンENDはパターンデータの終りを示す情報であ
る。
【0036】また、ステップタイムSTEPは、小節内
における発音時刻を指定する情報である。ゲートタイム
GATEは、発音すべき時間を指定する情報である。ベ
ロシティVELOは、発音する音の強さを指定する情報
である。
【0037】次に、上記自動演奏パターンデータメモリ
17に記憶される経過音テーブルの形式について、図3
を参照しながら説明する。
【0038】図では、現在演奏中のコードが「C」であ
り、この「コードC」から他のコードへ移行する際の各
変位について3拍目、4拍目の経過音データを有してい
る場合を示している。
【0039】この経過音テーブルの「次小節コード」欄
は、現在演奏中の「コードC」の次に演奏する小節のコ
ードを示し、「差分」欄は、現在演奏中のコードと次に
演奏するコードとの音程の差を示している。
【0040】また、「3拍目」欄は、自動演奏パターン
データの3拍目のデータを置き換える音符データを示
し、「4拍目」欄は、自動演奏パターンデータの4拍目
のデータを置き換える音符データを示している。また、
「3拍目」、「4拍目」欄で1つの音名が示されている
箇所は4分音符、2つの音名が示されている所は8分音
符でそれぞれ経過音が発生されることを意味している。
【0041】なお、図示経過音テーブルでは、理解を容
易にするために、「C」、「G」等の音名で示している
が、実際には「0」、「7」等の音程差の相対値が入れ
られることになる。
【0042】一例を説明すれば、コードCからコードF
に移行する場合は、1、2拍目は自動演奏パターンデー
タが使用され、3拍目は音名Cが4分音符の長さで、4
拍目は音名GとF♯がそれぞれ8分音符の長さで発音さ
れることになる。この場合の経過音の挿入状態を図7に
示す。
【0043】次に、上記のような構成において、本発明
の実施例の動作を図4〜図6に示したフローチャートを
参照しながら説明する。
【0044】電源が投入されると、図4に示すように、
先ず、初期化処理が行われる(ステップS10)。この
初期化処理は、楽音発生回路19の内部状態を初期状態
に設定して電源投入時に不要な音が発生されるのを防止
したり、RAM16の作業用領域をクリアしたり、レジ
スタやフラグを初期状態に設定する処理である。
【0045】次いで、鍵処理が行われる(ステップS1
1)。この鍵処理は、鍵盤10のキーの押鍵/離鍵に伴
って発音/消音処理、コード検出処理を行うものであ
る。即ち、自動演奏モードでない場合は、全鍵域がメロ
ディ演奏、つまり単音の発音又は消音に用いられ、自動
演奏モードである場合は、所定の鍵域はコード検出に用
いられ、他の所定の鍵域はメロディ演奏に用いられる。
【0046】なお、発音/消音処理、コード検出処理の
動作は周知であるので、詳細な説明は省略する。
【0047】次いで、パネル処理が行われる(ステップ
S12)。以下、このパネル処理の詳細について、図5
のフローチャートを参照しながら説明する。
【0048】パネル処理では、先ず、パネルスキャン処
理が行われる(ステップS20)。即ち、操作パネル1
2のパネルスキャン回路で検出された各スイッチのオン
/オフ状態を示す信号がCPU14に読み込まれ、RA
M16に記憶される。
【0049】そして、前回操作パネル12から取り込ん
だ各スイッチのオン/オフ状態(RAM16の他の領域
に記憶されている)と、今回操作パネル12から取り込
んだ各スイッチのオン/オフ状態とを比較し、新たにオ
ンになったスイッチに対応するビットのみをオンにセッ
トしたイベントマップが作成される。
【0050】次いで、自動演奏スイッチ120がオンに
されたか否かが調べられる(ステップS21)。これ
は、上記パネルスキャン処理で作成したイベントマップ
を調べることにより行われる。他の、スイッチのオン/
オフの判断も同様である。
【0051】そして、自動演奏スイッチ120がオンで
ないことが判断されると、その他のスイッチの押下に応
じた処理が行なわれる(ステップS26)。例えば、音
色選択処理、リズム選択処理、音量変更処理等が行なわ
れることになる。その後、このパネル処理ルーチンから
リターンする。
【0052】一方、上記ステップS21で自動演奏スイ
ッチ120がオンにされたことが判断されると、自動演
奏フラグのセットが行われる(ステップS22)。自動
演奏フラグは、自動演奏を行うことが指定されているか
否かを記憶するフラグであり、RAM16に定義される
フラグである。
【0053】次いで、コード先頭アドレスセット(ステ
ップS23)、ベース先頭アドレスセット(ステップS
24)、及びドラム先頭アドレスセット(ステップS2
5)が順次行われる。即ち、自動演奏を開始させるため
に、リズム選択スイッチで選択されているリズムに対応
するコード、ベース及びドラムデータが記憶されている
先頭アドレスがセットされる。
【0054】次いで、自動演奏カウンタCOUNTをク
リアする(ステップS26)。ここで、自動演奏カウン
タCOUNTは、音を発生する時刻を与えるためのカウ
ンタである。この自動演奏カウンタCOUNTは、曲の
テンポに応じて所定時間間隔でインクリメントされるも
のである。
【0055】以上説明したパネル処理が終了すると、メ
インルーチンに戻る。そして、自動演奏フラグがオンで
あるか否かが調べられる(ステップS13)。即ち、操
作パネル12の自動演奏スイッチ120が押下され、自
動演奏を行うべきことが指定されているか否かが調べら
れる。そして、自動演奏フラグがオンになっていないこ
とが判断されると、ステップS11に戻り、上述した一
連の動作を繰り返し実行する。
【0056】一方、自動演奏フラグがオンになっている
ことが判断されると、自動演奏処理が行われ(ステップ
S14)、その後、ステップS11に戻って上述した一
連の動作を繰り返し実行する。
【0057】以上により、鍵盤10や操作パネル12の
各操作に応じて通常の演奏や自動演奏が行われることに
なる。
【0058】次に、上記ステップS14で行われる自動
演奏処理について、図6のフローチャートを参照しなが
ら説明する。自動演奏処理は、コード、ベース、ドラム
の各データについて同一の処理が行われるものである
が、処理自体はいずれも同じであるので、以下の説明で
は、1つのデータに対する処理についてのみ説明する。
なお、図においては、本発明に直接関係する部分のみを
示している。
【0059】この自動演奏処理では、先ず、演奏データ
の読み出しタイミングであるか否かが調べられる(ステ
ップS30)。これは、図示しないタイミングクロック
発生部が出力する読出タイミングクロックを調べること
により、演奏データを自動演奏パターンデータメモリ1
7から読み出すべきタイミングになったか否かを判断す
る処理である。そして、読み出しタイミングでないこと
が判断されると、以下の自動演奏処理は行なわずに、こ
のルーチンからリターンする。
【0060】一方、読み出しタイミングであることが判
断されると、演奏データの読み出しが行われる(ステッ
プS31)。この演奏データは、自動演奏パターンデー
タメモリ17から、先にセットしたコード、ベース又は
ドラムの先頭アドレスを用いて行われる。
【0061】そして、読み出した演奏データに含まれる
ステップタイムSTEPが、自動演奏カウンタCOUN
Tの内容に等しいか否かが調べられ(ステップS3
2)、等しくなければ未だ発音すべき時刻に至っていな
いことを認識し、本自動演奏処理ルーチンからリターン
する。
【0062】一方、ステップタイムSTEPが、自動演
奏カウンタCOUNTの内容に等しければ、先に読み出
した演奏データが3拍目以降の演奏データであるか否か
が調べられる(ステップS33)。これは、図示しない
拍数を計数するカウンタを調べることにより行なわれ
る。
【0063】そして、3拍目以降でないことが判断され
るとステップS37へ分岐し、発音処理が行われる。即
ち、自動演奏パターンデータメモリ17から読み出した
演奏データに基づいて自動演奏が行われることになる。
【0064】上記ステップS33で、3拍目以降である
ことが判断されると、次の小節のコード検出が行われる
(ステップS34)。即ち、当該小節の自動演奏が行わ
れている状態において、鍵盤10の自動演奏鍵域の鍵が
押下されると、周知の方法でコード検出処理が行われ
る。ここで検出するコードは次小節のコードである。し
たがって、演奏者は、当該コードに応じた演奏を行って
いる時に、次の小節のコードを押下することになる。
【0065】次いで、上記で検出した次の小節のコード
と現在演奏中のコードとが同じであるか否かが調べられ
る(ステップS35)。そして、同じであることが判断
されると、ステップS37へ分岐し、発音処理が行われ
る。即ち、この場合も自動演奏パターンデータメモリ1
7から読み出した演奏データに基づいて自動演奏が行わ
れることになる。
【0066】一方、上記ステップS35で、次の小節の
コードと現在演奏中のコードとが同じでないことが判断
されると、これら両コードの音程の差分(図3参照)を
求め、この差分に対応する経過音テーブルの3拍目又は
4拍目(拍数を計数するカウンタの内容に従う)の欄か
らデータを取り出し、実際に発音する演奏データとする
(ステップS36)。
【0067】即ち、自動演奏パターンデータメモリ17
から読み出した演奏データに替えて経過音テーブルの3
拍目又は4拍目の欄から読み出した演奏データを発音す
ることになる。
【0068】次いで、上記読み出した演奏データに基づ
いて発音処理が行われる(ステップS37)。この発音
処理では、上述したように、3拍目以降であり、且つ次
の小節のコードと現在演奏中のコードとが同じでない場
合に経過音テーブルの演奏データに基づき自動伴奏が行
われ、それ以外の場合は自動演奏パターンデータメモリ
17から読み出した演奏データに基づいて自動伴奏が行
われる。
【0069】次いで、自動演奏パターンデータ中の次の
演奏データを読み出し(ステップS38)、該データ中
のSTEP情報を、所定のバッファにセットする(ステ
ップS39)。そして、ステップS32へ戻り、上述し
たと同様の処理を繰り返す。
【0070】このようにして、同一ステップタイムを有
する全演奏データに対する処理が終了すると、この自動
演奏処理ルーチンからリターンする。
【0071】以上説明したように、この実施例では、現
在演奏中のコードと次に演奏すべきコードとの差分に応
じた経過音を予め経過音テーブルに記憶しておき、現在
演奏中のコードに基づく自動演奏の所定のタイミングで
次に演奏すべきコードを検出し、これら現在演奏中のコ
ードと次に演奏すべきコードとの差分に応じて前記経過
音テーブルから経過音データを読み出し、該経過音デー
タに基づく発音をした後に次に演奏すべきコードに基づ
く発音を行うようにしている。
【0072】例えば、コードCからコードFに移行する
場合を考えると、従来は図7(A)に示すように、或る
小節の3拍目及び4拍目の部分aは自動演奏パターンデ
ータメモリ17から読み出した演奏データをそのまま発
音して次の小節に移行するが、本実施例によれば、図7
(B)に示すように、或る小節の3拍目及び4拍目の部
分bを経過音テーブルの差分「5」の欄から読み出して
置き換えて発音する。
【0073】これにより、或るコードに基づく自動演奏
から次のコードに基づく自動演奏に移行する際に、人間
が演奏する場合のように経過音が挿入されることにな
り、曲の流れにマッチした、より人間的な自動伴奏が可
能になるとともに、音楽性を高めた表現力豊かな自動伴
奏ができるものとなっている。
【0074】なお、上記実施例では、経過音テーブル
は、コードCから他のコードへ移行する場合のデータを
音名で示しているが、上記テーブルは音程差による相対
値で構成されるので、コードC以外のコードから他のコ
ードへ移行する場合も同一経過音テーブルが使用でき
る。
【0075】また、上記経過音テーブルではルート音だ
けを認識してコード進行を判断する場合を予定して作成
されているが、例えばマイナーm、セブンス7th、デ
ィミニッシュdim等を組み合わせたコード進行を考慮
してテーブルを作成することにより、より一層心地好い
自動伴奏が可能となる。
【0076】また、リズム選択スイッチで選ばれるパタ
ーン毎に経過音テーブルを用意すると、より人間的にな
る。
【0077】また、上記実施例では、3拍目移行の音符
を経過音に置き換える構成としたが、3拍目に限定され
ることはなく、これ以前又は以降の音符から経過音に置
き換えるように構成しても良い。
【0078】さらに、上記実施例では、鍵盤10からの
指定によりコード検出して経過音を発生するように構成
したが、例えばシーケンサ等のように予め記憶されたデ
ータからコード検出を行って自動伴奏を行うものは、記
憶されたデータを先読みすることにより、上記実施例と
同様の作用効果を奏する。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
機械的な自動伴奏を排除して、より人間的な自動伴奏を
可能にするとともに、より音楽性を高めて表現力を豊に
することのできる電子楽器の自動伴奏装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動伴奏装置を適用した電子楽器の一
実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の自動演奏パターンデータの構
成例を示す図である。
【図3】本発明の実施例の経過音テーブルの構成例を示
す図である。
【図4】本発明の実施例の動作を説明するためのフロー
チャート(メインフローチャート)である。
【図5】図4におけるパネル処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】図4における自動演奏処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】従来の自動伴奏装置と本発明の自動伴奏装置と
を対比して説明するための図である。
【符号の説明】
10 鍵盤 12 操作パネル 14 CPU 15 プログラムメモリ 16 RAM 17 自動演奏パターンデータメモリ(記憶手段) 18 楽音波形メモリ 19 楽音発生回路 120 自動演奏スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶手段に記憶された自動伴奏データに
    基づき自動伴奏を行う電子楽器の自動伴奏装置におい
    て、 現在演奏中のコードと次に演奏すべきコードとの差分に
    応じた経過音データを記憶した経過音テーブルと、 次に演奏すべきコードを検知する検知手段と、 該検知手段により検知された次に演奏すべきコードと現
    在演奏中のコードを比較する比較手段と、 該比較手段の比較により得られる差分に対応した経過音
    データを前記経過音テーブルから読み出し、該経過音デ
    ータを現在演奏中のコードに基づく自動伴奏データの一
    部と置き換えて発音する自動演奏手段とを具備したこと
    を特徴とする電子楽器の自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 前記自動伴奏データは、ベース音に対応
    する自動伴奏データであることを特徴とする請求項1記
    載の電子楽器の自動伴奏装置。
JP3291976A 1991-10-14 1991-10-14 電子楽器の自動伴奏装置 Pending JPH05108074A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06161452A (ja) * 1992-11-24 1994-06-07 Yamaha Corp 自動伴奏装置

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JPH06161452A (ja) * 1992-11-24 1994-06-07 Yamaha Corp 自動伴奏装置

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