JPH06318072A - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH06318072A
JPH06318072A JP5127823A JP12782393A JPH06318072A JP H06318072 A JPH06318072 A JP H06318072A JP 5127823 A JP5127823 A JP 5127823A JP 12782393 A JP12782393 A JP 12782393A JP H06318072 A JPH06318072 A JP H06318072A
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Masao Kondo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動演奏装置において、演奏データを記憶す
るメモリの容量を低減する。 【構成】 伴奏スタイル毎にPP1 、PP2 等のパッド
音データをベース、コード等の伴奏パターンデータと共
にメモリに記憶しておく。パッド音データは、音色デー
タ、ノートナンバ(音高)データ、音量データ、ハーモ
ニータイプデータ、パッドオン/オフデータ等を含む。
パッドオン/オフデータは、伴奏進行中のイントロ、メ
イン、フィルイン、エンディング等の演奏区間毎にパッ
ド発音の要否を表わす。パッド発音要とした演奏区間で
は、ノートナンバデータ対応の持続音をパッド音として
発生させる。ハーモニータイプデータで1音、2音等の
付加音を指示したときは、パッド音と共に付加音も発生
させる。パッド音の時間情報を記憶しないので、メモリ
容量を減らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オートリズム、オー
トベースコード等の自動演奏装置に関し、特に所定の演
奏区間に関して記憶した音高情報に基づいて該演奏区間
で持続的に楽音信号を発生することにより少ないメモリ
容量で全音符の演奏を可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動演奏装置としては、演奏情報
として音高情報及び時間情報をメモリに記憶しておき、
時間情報に基づいて音高情報を読出し、該音高情報に基
づいて楽音信号を発生するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
ると、全音符が連続する演奏(いわゆる「白玉」演奏)
の場合にも音高情報と時間値の大きい時間情報とをメモ
リに記憶しており、メモリ容量が増大する一因になって
いた。
【0004】この発明の目的は、少ないメモリ容量で全
音符の演奏を行なうことができる新規な自動演奏装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動演奏
装置は、所望の演奏パートに関して自動演奏用の演奏情
報を記憶すると共に、該演奏パートの一部又は全部の演
奏区間に関して音高情報を記憶した記憶手段と、この記
憶手段の演奏情報に基づいて自動演奏を遂行する第1の
自動演奏手段と、この第1の自動演奏手段での自動演奏
の進行中に前記記憶手段の音高情報に基づいて前記演奏
区間で持続的に楽音信号を発生する第2の自動演奏手段
とを備えたものである。
【0006】
【作用】この発明の構成によれば、第1の自動演奏手段
での自動演奏の進行に伴い、第2の自動演奏手段では、
記憶手段の音高情報に基づいて自動演奏の一部又は全部
の演奏区間で持続的に楽音信号が発生される。この場
合、記憶手段には、持続的な楽音信号のための時間情報
を記憶しなくてよく、メモリ容量が少なくて済む。
【0007】この発明の構成にあっては、記憶手段に音
高情報と共に楽音発生制御情報を記憶しておき、第2の
自動演奏手段では、記憶した音高情報及び楽音発生制御
情報に基づいて1又は複数の楽音信号を発生させるよう
にしてもよい。このようにすると、例えばハーモニー関
係にある複数の楽音信号を同時に発生させたり、コード
(和音)押鍵に応じて楽音信号の音高を変化させたりす
ることができ、変化に富んだ自動演奏が可能になる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係る電子楽器
の構成を示すもので、この電子楽器では、マニアル演奏
音及び自動演奏音の発生がマイクロコンピュータによっ
て制御されるようになっている。自動演奏パートとして
は、オートリズム、オートベース、オートコードバッキ
ング、オートパッドの4パートがあり、オートリズムパ
ートではリズム音が、オートベースパートではベース音
(主として低音域の音)が、オートコードバッキングパ
ートではコードバッキング音(主として中音域の音)
が、オートパッドパートではパッド音と称する1又は複
数の持続的な楽音がそれぞれ発生される。
【0009】バス10には、押鍵検出回路12、操作検
出回路14、CPU(中央処理装置)16、プログラム
メモリ18、ワーキングメモリ20、パターン・テーブ
ルメモリ22、タイマ24、音源回路26等が接続され
ている。
【0010】押鍵検出回路12は、鍵盤28の多数のキ
ースイッチを走査するなどして各キー毎にキー操作情報
を検出するものである。鍵盤28にあっては、メロディ
等を演奏するためのメロディ鍵域と、コード等を演奏す
るためのコード鍵域とが定められている。
【0011】操作検出回路14は、パネルスイッチ群3
0中の多数のスイッチを走査するなどして各スイッチ毎
に操作情報を検出するものである。この発明の実施に関
係するパネルSW(スイッチ)としては、次の(1)〜
(4)のようなものがある。
【0012】(1)スタート/ストップSW…これは、
自動演奏の開始又は停止を指示するためのものである。
【0013】(2)イントロSW…これは、メイン演奏
の前にイントロ演奏をなすべきことを指示するためのも
のである。
【0014】(3)フィルインSW…これは、メイン演
奏中にフィルイン演奏に移行すべきことを指示するため
のものである。
【0015】(4)エンディングSW…これは、メイン
演奏中にエンディング演奏に移行すべきことを指示する
ためのものである。
【0016】CPU16は、ROM(リード・オンリィ
・メモリ)からなるプログラムメモリ18にストアされ
たプログラムに従って各種の処理を実行するもので、こ
れらの処理については図5〜9を参照して後述する。
【0017】ワーキングメモリ20は、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)からなるもので、CPU16で
の各種処理に際してレジスタ等として使用される記憶領
域を含んでいる。この発明の実施に関係するレジスタ類
については後述する。
【0018】パターン・テーブルメモリ22は、ROM
からなるもので、自動演奏音発生のために用いられる各
種の伴奏パターン、変換テーブル等を記憶している。メ
モリ22の記憶内容については図2〜4を参照して後述
する。なお、メモリ22は、RAMで構成し、ユーザが
所望の記憶内容を設定可能としてもよい。
【0019】タイマ24は、CPU16に対してタイマ
割込み信号TINを供給するものである。タイマ割込み
信号TINは、パネルSWで設定したテンポに応じて周
期が可変のものであり、一例として4分音符当り24回
(4/4拍子では1小節当り96回)発生され、発生の
たびに図9のタイマ割込みルーチンを開始させる。
【0020】音源回路26は、各種の楽音信号を発生す
るもので、複数の発音チャンネル(例えば32チャンネ
ル)を有し、複数の楽音を同時発音可能である。また、
複数のMIDIチャンネル(例えば16チャンネル)に
対応してそれぞれ音色を設定可能であり、同時に複数の
音色にて楽音を発生可能である。詳しくは後述するが、
鍵盤による演奏音、オートリズム音、オートベース音、
オートコード音、オートパッド音は、それぞれ異なるM
IDIチャンネルにてそれぞれ異なる音色で発生され
る。
【0021】音源回路26から送出される各種の楽音信
号は、ディジタル形式のものであり、ディジタル/アナ
ログ(D/A)変換回路32によりアナログ形式の楽音
信号に変換される。D/A変換回路32からのアナログ
楽音信号は、サウンドシステム34により音響に変換さ
れる。
【0022】図2は、メモリ22におけるリズムパター
ンデータの記憶フォーマットを示すものである。ロッ
ク、ワルツ等の複数の伴奏スタイルにそれぞれ対応して
複数組のリズムパターンデータRP1 、RP2 …が記憶
される。複数組に関して記憶フォーマットは同様である
ので、代表としてRP1 の記憶フォーマットを説明す
る。
【0023】リズムパターンデータRP1 は、ヘッダデ
ータHと、イントロデータIと、フィルインデータF
と、エンディングデータEと、メインデータMとを含ん
でいる。ヘッダデータHは、バスドラム、スネアドラ
ム、シンバル等の使用すべき複数の打楽器音色を指定す
る音源データ(すなわち、リズム音を発生させるMID
Iチャンネルをドラムセット音色に設定するデータ)を
含むもので、その他に音量制御データ等も含んでいる。
【0024】パネルSWによりデータRP1 に対応する
伴奏スタイルを選択すると、後述のメインルーチンの処
理によりデータHが音源回路26のリズム音に対応する
MIDIチャンネルに供給される。この結果、使用すべ
き複数の打楽器音色が指定されると共にリズム音量等が
設定される。
【0025】イントロデータIは、イントロ演奏用のリ
ズムパターンを表わすもので、デュレーションデータ、
発音イベントデータ、デュレーションデータ…を順次に
配置し、最後にパターンの終りを表わすパターンエンド
データを配置した構成になっている。デュレーションデ
ータは、発音イベントが発生すべきタイミングを示すデ
ータであり、発音イベントまで又は発音イベント間の時
間を表わす。発音イベントデータは、直前のデュレーシ
ョンデータの指示するタイミングで発音すべき打楽器音
色を指示する音色ナンバデータと、発音強度を表わすレ
ベルデータとを含んでいる。
【0026】フィルインデータFは、フィルイン演奏用
のリズムパターンを表わすもので、データ配置は、デー
タIと同様である。エンディングデータEは、エンディ
ング演奏用のリズムパターンを表わすもので、データ配
置は、データIと同様である。メインデータMは、メイ
ン演奏用のリズムパターンを表わすもので、データ配置
は、データIと同様である。一例として、データIは4
小節分、データFは1小節分、データE及びMはいずれ
も2小節分記憶する。なお、後述のフローチャートの説
明では、データI、F、E、Mの各記憶領域をパターン
データの読出区間と称する。
【0027】図3(A)は、メモリ22におけるベース
パターンデータの記憶フォーマットを示すものである。
前述したリズムパターンの場合と同様に複数の伴奏スタ
イルにそれぞれ対応して複数組のベースパターンデータ
BP1 、BP2 …が記憶される。複数組に関して記憶フ
ォーマットは同様であるので、代表としてBP1 の記憶
フォーマットを説明する。
【0028】ベースパターンデータBP1 は、ヘッダデ
ータHと、イントロデータIと、フィルインデータF
と、エンディングデータEと、メインデータMとを含ん
でいる。ヘッダデータHは、ベース音色を指定する音色
データを含むもので、その他に音量制御データ等も含ん
でいる。
【0029】パネルSWによりデータBP1 に対応する
伴奏スタイルを選択すると、後述のメインルーチンの処
理によりデータHが音源回路26のベース音に対応する
MIDIチャンネルに供給される。この結果、ベース音
色、ベース音量等が設定される。
【0030】イントロデータIは、イントロ演奏用のベ
ースパターンを表わし、フィルインデータFは、フィル
イン演奏用のベースパターンを表わし、エンディングデ
ータEは、エンディング演奏用のベースパターンを表わ
し、メインデータMは、メイン演奏用のベースパターン
を表わす。データI、F、E、Mのデータ配置は、リズ
ムパターンについて前述したものと同様である。ただ
し、I、F、E、Mの各データにおける発音イベントデ
ータは、音高を表わすノートナンバデータと、発音強度
を表わすレベルデータと、発音継続時間を表わすゲート
タイムデータとを含んでいる。
【0031】図3(B)は、メモリ22におけるコード
パターンデータの記憶フォーマットを示すものである。
前述したリズムパターンの場合と同様に複数の伴奏スタ
イルにそれぞれ対応して複数組のコードパターンデータ
CP1 、CP2 …が記憶される。複数組に関して記憶フ
ォーマットは同様であるので、代表としてCP1 の記憶
フォーマットを説明する。
【0032】コードパターンデータCP1 は、ヘッダデ
ータHと、イントロデータIと、フィルインデータF
と、エンディングデータEと、メインデータMとを含ん
でいる。ヘッダデータHは、コード音色を指定する音色
データを含むもので、その他に音量制御データ等も含ん
でいる。
【0033】パネルSWによりデータCP1 に対応する
伴奏スタイルを選択すると、後述のメインルーチンの処
理によりデータHが音源回路26のコード音に対応する
MIDIチャンネルに供給される。この結果、コード音
色、コード音量等が設定される。
【0034】イントロデータIは、イントロ演奏用のコ
ードパターンを表わし、フィルインデータFは、フィル
イン演奏用のコードパターンを表わし、エンディングデ
ータEは、エンディング演奏用のコードパターンを表わ
し、メインデータMは、メイン演奏用のコードパターン
を表わす。データI、F、E、Mのデータ配置は、リズ
ムパターンについて前述したものと同様であり、I、
F、E、Mの各データにおける発音イベントデータの構
成は、ベースパターンについて前述したものと同様であ
る。
【0035】一例として、図3(A)のベースパターン
データ及び図3(B)のコードパターンデータについて
も、前述のリズムパターンデータと同様にデータIを4
小節分、データFを1小節分、データE、Mをいずれも
2小節分記憶する。
【0036】図3(C)は、メモリ22におけるパッド
音データの記憶フォーマットを示すものである。前述し
たリズムパターンの場合と同様に複数の伴奏スタイルに
それぞれ対応して複数組のパッド音データPP1 、PP
2 …が記憶される。複数組に関して記憶フォーマットは
同様であるので、代表としてPP1 の記憶フォーマット
を説明する。
【0037】パッド音データPP1 は、パッド音色を指
定する音色データと、音高を表わすノートナンバデータ
と、パッド音量を指定する音量データと、ハーモニータ
イプデータと、パッドオン/オフデータと、その他のデ
ータとを含んでいる。
【0038】ハーモニータイプデータは、データPP1
中のノートナンバデータに対応して発生される持続的な
楽音(元音と称する)に対する付加音の発生を制御する
もので、例えば0ならば付加音なし(元音の単独発音)
を、1ならば1音付加(2音発音[デュオ])を、2な
らば2音付加(3音発音[トリオ])をそれぞれ指示す
る。元音の音高は、ノートナンバデータを図4(A)の
ノート変換テーブルを参照して変換することにより決定
され、付加音の音高は、図4(B)又は(C)のハーモ
ニーノートテーブルを参照して決定される。
【0039】パッドオン/オフデータは、イントロ、フ
ィルイン、エンディング及びメインの各演奏区間毎にパ
ッド音の要否を表わすものである。例えばメインの演奏
区間のみパッドオンとしておけば、メインの演奏区間で
パッド音が発生されるが、イントロ、フィルイン及びエ
ンディングの各演奏区間ではパッド音が発生されない。
【0040】パネルSWによりデータPP1 に対応する
伴奏スタイルを選択すると、後述のメインルーチンの処
理によりデータPP1 中の音色データ及び音量データが
音源回路26のパッド音に対応するMIDIチャンネル
に供給される。この結果、パッド音色、パッド音量等が
設定される。パッド音量としては、元音の音量及び付加
音の音量が設定される。
【0041】一例として、音量データは、0〜127の
いずれかの音量値を示し、この音量値に対応して元音の
音量が設定される。また、付加音の音量は、元音の音量
よりも小さく設定され、例えば元音の音量値から20を
差引いた値に対応して設定される。
【0042】図2のリズムパターンデータ、図3(A)
のベースパターンデータ、図3(B)のコードパターン
データ及び図3(C)のパッド音データは、それぞれ読
み出しトラック1、2、3及び4として読み出され、こ
れらのトラックは、MIDIチャンネルの1、2、3及
び4に対応している。そして、鍵盤の演奏音は、MID
Iチャンネル(例えば5チャンネル)にて発音される。
【0043】図4(A)は、パッド音用のノート変換テ
ーブルを示すもので、メモリ22には、メジャ、マイ
ナ、セブンス等のコードタイプ毎にノートナンバデータ
の示す音高C、C# …Bにそれぞれ対応して修正データ
が記憶される。各修正データは、図3(C)のノートナ
ンバデータの示す音高に対する修正量を示すもので、図
4(A)において、単なる「−」は修正量0(修正な
し)を、「1」は1半音上げることを、「−1」は1半
音下げることを、「−2」は2半音下げることを、「−
3」は3半音下げることをそれぞれ表わす。図4(A)
のテーブルは、根音としてC音を採用したもので、C以
外の根音が指定されたときは、C音に対する指定根音の
音高差に対応したシフト処理を行なう必要がある。
【0044】一例として、鍵盤28のコード鍵域でAマ
イナを指定すると共に、選択に係るパッド音データ中の
ノートナンバデータがD# を指示するものとすると、図
4(A)のテーブルから音高は「−1」の処理を受けて
Dとなる。そして、Cに対するAの音高差は、+9又は
−3であるので、例えばDを3半音分ダウンシフトする
と、Bとなり、このB音が持続的な楽音(元音)として
発生される。
【0045】なお、メモリ22には、ベース音用のノー
ト変換テーブル及びコード音用のノート変換テーブルも
記憶されている。これらのテーブルも、根音をCとした
ときのコードタイプ毎の音高修正量を示すもので、C以
外の根音については上記したと同様のシフト処理を必要
とする。
【0046】図4(B)は、元音に対して1音を付加す
るときに用いる第1のハーモニーノートテーブルを示す
もので、メモリ22には、コードタイプ毎に根音に対す
る元音の音程1、1# 、2…にそれぞれ対応した付加音
指定データが記憶される。各付加音指定データは、根音
に対する音程で付加音を指定するが、「−」を付したも
のについてはオクターブ下の音を付加音とする。
【0047】上記例のようにAマイナの指定に基づいて
元音Bが発生されるときは、Aに対するBの音程が2で
あるので、「5−」の音、すなわちオクターブ下のD音
が付加音として持続的に発生される。このとき、付加音
の音量は、前述したように元音の音量値から20を引い
た結果として、元音の音量より若干低い。
【0048】図4(C)は、元音に対して2音を付加す
るときに用いる第2のハーモニーノートテーブルを示す
もので、メモリ22には、コードタイプ毎に根音に対す
る元音の音程1、1# 、2…にそれぞれ対応して2音分
ずつ付加音指定データが記憶される。各付加音指定デー
タは、根音に対する音程で付加音を指定するが、「−」
を付したものについてはオクターブ下の音を付加音とす
る。
【0049】上記例のようにAマイナの指定に基づいて
元音Bが発生されるときは、Aに対するBの音程が2で
あるので、「5−」及び「2# −」の音、すなわちオク
ターブ下のD音及びオクターブ下のC音が付加音として
持続的に発生される。
【0050】メモリ20のレジスタ類のうち、この発明
の実施に関係するものを列挙すると、次の(1)〜
(4)の通りである。
【0051】(1)根音レジスタROOT…これは、鍵
盤28のコード鍵域での押鍵状態に基づいて検出したコ
ードの根音を表わすデータがストアされるものである。
【0052】(2)コードタイプレジスタTYPE…こ
れは、鍵盤28のコード鍵域での押鍵状態に基づいて検
出したコードタイプを表わすデータがストアされるもの
である。
【0053】(3)ランフラグRUN…これは、1ビッ
トのレジスタであり、1ならば自動演奏中であることを
表わし、0ならば自動演奏が停止状態であることを表わ
す。
【0054】(4)演奏状態レジスタSTATE…これ
は、図10に示すように自動演奏の状態に応じて0〜5
のいずれかの値がセットされるもので、0ならば自動演
奏が停止中であることを表わし、1ならば自動演奏がイ
ントロ待機状態で停止中であることを表わし、2ならば
イントロ演奏中であることを表わし、3ならばメイン演
奏中であることを表わし、4ならばフィルイン演奏中で
あることを表わし、5ならばエンディング演奏中である
ことを表わす。
【0055】図5は、メインルーチンの処理の流れを示
すものであり、このルーチンは、電源オン等に応じてス
タートする。
【0056】まず、ステップ40では、イニシャライズ
処理を実行し、各種レジスタ等を初期状態にセットす
る。そして、ステップ42に移り、鍵盤28にてキーオ
ンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ44に移り、キーオンイベント
のあったのが鍵盤28のコード鍵域か判定する。
【0057】ステップ44の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ46に移り、コード検出処理を
行なう。すなわち、鍵盤28のコード鍵域での押鍵状態
に基づいてコードの根音及びコードタイプを検出し、根
音を表わすデータをレジスタROOTに、コードタイプ
を表わすデータをレジスタTYPEにそれぞれストアす
る。そして、ステップ48に移る。
【0058】ステップ48では、発音中のベース音、コ
ード音及びパッド音の音高をレジスタROOT及びTY
PEのデータに応じて修正する。すなわち、レジスタT
YPEのデータに従ってメモリ22内のベース音用、コ
ード音用及びパッド音用のノート変換テーブルを参照す
ると共にレジスタROOTのデータに基づくシフト処理
を行ない、必要ならばレジスタTYPEのデータに従っ
て第1又は第2のハーモニーノートテーブルも参照する
ことにより新たなコード押鍵に対応するベース音高、コ
ード音高及びパッド音高(元音の音高及び必要ならば付
加音の音高)を定め、各々の音高を表わすデータを音源
回路26の対応するMIDIチャンネルに供給する。こ
の場合、発音中の音の音高を差換えるだけでもよいし、
発音中の音を消音して新たな音高で再発音させるように
してもよい。
【0059】ステップ44の判定結果が否定的(N)で
あったときは、鍵盤28のメロディ鍵域でキーオンイベ
ントがあったことになり、ステップ50で発音処理を行
なう。すなわち、オンイベントありのキーに対応する音
高データ及びキーオン信号を音源回路26のメロディ音
に対応するMIDIチャンネル(例えば5チャンネル)
に供給し、該音高データに対応するメロディ音信号を発
生させる。
【0060】ステップ48又は50の処理が終ったと
き、あるいはステップ42の判定結果が否定的(N)で
あったときは、ステップ52に移り、鍵盤28でキーオ
フイベントありか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ54に移り、キーオフイベント
のあったのがコード鍵域か判定する。
【0061】ステップ54の判定結果が否定的(N)で
あったときは、メロディ鍵域でキーオフイベントがあっ
たことになり、ステップ56で消音処理を行なう。すな
わち、オフイベントありのキーに対応する音高データ及
びキーオフ信号を音源回路26のをメロディ音に対応す
るMIDIチャンネルに供給し、該音高データに対応す
るメロディ音信号の減衰を開始させる。
【0062】ステップ54の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ58に移る。すなわち、コード
鍵域でのキーオフに関しては、特に処理を行なわない。
ステップ52の判定結果が否定的(N)であったとき又
はステップ56の処理が終ったときにも、ステップ58
に移る。
【0063】ステップ58では、図6〜8について後述
するようにスイッチ処理のサブルーチンを実行する。そ
して、ステップ60に移り、その他の処理を行なう。ス
テップ60の処理としては、図2,3に関して前述した
ようなヘッダデータH等に基づく音色、音量等の設定処
理などがある。ステップ60の後は、ステップ42に戻
り、それ以降の処理を上記したと同様に繰返す。
【0064】図6〜8は、スイッチ処理のサブルーチン
を示すもので、ステップ70では、スタート/ストップ
SWにオンイベントありか判定する。この判定結果が肯
定的(Y)であればステップ72に移る。
【0065】ステップ72では、フラグRUNが1か
(自動演奏中か)判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であれば、自動演奏中にスタート/ストップSW
がオン操作されたことになり、ステップ74で全パート
の消音を指示(すなわち、音源回路26の1から4のM
IDIチャンネルへオールノートオフを指示)する。ま
た、レジスタSTATE及びフラグRUNには、いずれ
も0をセットする。この結果、自動演奏は、停止状態と
なる。
【0066】ステップ72の判定結果が否定的(N)で
あったときは、ステップ76に移り、レジスタSTAT
Eの値が1か(イントロ待機中か)判定する。この判定
結果が肯定的(Y)であればステップ78に移り、リズ
ム、ベース及びコードの各パターンデータの読出区間を
イントロデータIの記憶領域とする。そして、ステップ
80に移り、レジスタSTATEに2をセットする。
【0067】次に、ステップ82では、選択に係るパッ
ド音データ中のパッドオン/オフデータを参照してイン
トロ演奏区間でパッドオンが指定されているか判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ84
でパッド音の発音処理を行ない、イントロ演奏中にパッ
ド音を発生させる。すなわち、選択に係るパッド音デー
タ中のノートナンバデータとレジスタTYPEのデータ
とに基づいて図4(A)のノート変換テーブルを参照す
ると共にレジスタROOTのデータに基づいてシフト処
理を行なうことにより前述したように元音の音高を定
め、その音高を表わす音高データを音源回路26のパッ
ド音に対応するMIDIチャンネル4に供給し、元音信
号の発生を開始させる。
【0068】このような元音信号の発生開始に伴い、選
択に係るパッド音データ中のハーモニータイプデータを
参照して付加音指定ありか判定し、ありならば指定に係
る1音又は2音の発音処理を行なう。すなわち、元音の
音高データとレジスタROOT及びTYPEのデータと
に基づいて図4(B)又は(C)のハーモニーノートテ
ーブルを参照して前述したように1つ又は2つの付加音
の音高を定めると共に、その音高を表わす音高データを
パッド音に対応するMIDIチャンネル4に供給し、1
つ又は2つの付加音信号の発生を開始させる。
【0069】ステップ76の判定結果が否定的(N)で
あったときは、レジスタSTATEの値が0(イントロ
待機なしの停止中)であったことになり、ステップ88
に移る。ステップ88では、リズム、ベース及びコード
の各パターンデータの読出区間をメインデータMの記憶
領域とする。そして、ステップ90に移り、レジスタS
TATEに3をセットする。
【0070】この後、ステップ92では、選択に係るパ
ッド音データ中のパッドオン/オフデータを参照してメ
イン演奏区間でパッドオンが指定されているか判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ84
に移り、上記したと同様にパッド音の発音処理を行な
い、メイン演奏中にパッド音を発生させる。
【0071】ステップ82又は92の判定結果が否定的
(N)であったときは、パッド音の発音処理をせずにス
テップ86に移る。従って、この場合は、パッド音なし
でリズム、ベース及びコードの自動演奏が進行する。ス
テップ84の処理が終ったときにも、ステップ86に移
る。ステップ86では、フラグRUNに1をセットす
る。
【0072】ステップ70の判定結果が否定的(N)で
あったとき、あるいはステップ74又は86の処理が終
ったときは、図7のステップ94に移る。ステップ94
では、イントロSWにオンイベントありか判定する。こ
の判定結果が肯定的(Y)であればステップ96に移
り、レジスタSTATEの値が0か(イントロ待機なし
の停止中か)判定する。
【0073】ステップ96の判定結果が肯定的(Y)で
あれば、ステップ98でレジスタSTATEに1をセッ
トする。また、ステップ96の判定結果が否定的(N)
であればステップ100でレジスタSTATEの値が1
か(イントロ待機中か)判定する。この判定結果が肯定
的(Y)であればステップ102でレジスタSTATE
に0をセットする。すなわち、この場合は、イントロ待
機中であったのを取消したことになる。
【0074】ステップ100の判定結果が否定的(N)
であったときは、レジスタSTATEの値が2〜5のい
ずれかであったことになり、何もしないでステップ10
4に移る。従って、これらの場合は、イントロSWを操
作しても無効である。ステップ94の判定結果が否定的
(N)であったとき、あるいはステップ98又は102
の処理が終ったときにも、ステップ104に移る。
【0075】ステップ104では、フィルインSWにオ
ンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ106に移り、レジスタSTA
TEの値が3か(メイン演奏中か)判定する。これは、
メイン演奏中のみフィルイン演奏への移行を可能にする
ためである。
【0076】ステップ106の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、ステップ108に移り、リズム、ベー
ス及びコードの各パターンデータの読出区間をメインデ
ータMの記憶領域からフィルインデータFの記憶領域に
移行させる。そして、ステップ110では、レジスタS
TATEに4をセットする。
【0077】次に、ステップ112では、選択に係るパ
ッド音データ中のパッドオン/オフデータを参照してフ
ィルイン演奏区間でパッドオンが指定されているか判定
する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ1
14に移り、今までパッド音が発生されていたか判定す
る。このような判定は、例えばメイン演奏区間でパッド
オンか調べることにより可能である。ステップ114の
判定結果が否定的(N)であればステップ116に移
り、ステップ84で前述したと同様にパッド音の発音処
理を行なう。従って、この場合は、フィルイン演奏の始
まりからパッド音が発生されるようになる。
【0078】ステップ112の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ118に移り、今までパッド
音が発生されていたか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ120に移り、パッド音の消音
処理を行なう。従って、この場合は、メイン演奏中に発
生されていたパッド音がフィルイン演奏の始まりから発
生されなくなる。
【0079】ステップ114の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、何もせずに図8のステップ122に移
る。従って、この場合は、メイン演奏中に発生されてい
たパッド音がフィルイン演奏への移行後も継続して発生
される。
【0080】ステップ118の判定結果が否定的(N)
であったときは、何もせずにステップ122に移る。従
って、この場合は、メイン演奏中のみならず、フィルイ
ン演奏中もパッド音が発生されない。ステップ104又
は106の判定結果が否定的(N)であったとき、ある
いはステップ116又は120の処理が終ったときに
も、ステップ122に移る。
【0081】ステップ122では、エンディングSWに
オンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ124に移り、レジスタSTA
TEの値が3か(メイン演奏中か)判定する。これは、
メイン演奏中のみエンディング演奏への移行を可能にす
るためである。
【0082】ステップ124の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、ステップ126に移り、リズム、ベー
ス及びコードの各パターンデータの読出区間をメインデ
ータMの記憶領域からエンディングデータEの記憶領域
に移行させる。そして、ステップ128では、レジスタ
STATEに5をセットする。
【0083】次に、ステップ130では、選択に係るパ
ッド音データ中のパッドオン/オフデータを参照してエ
ンディング演奏区間でパッドオンが指定されているか判
定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ
132に移り、今までパッド音が発生されていたか判定
する。この判定結果が否定的(N)であればステップ1
34に移り、ステップ84で前述したと同様にパッド音
の発音処理を行なう。従って、この場合は、エンディン
グ演奏の始まりからパッド音が発生されるようになる。
【0084】ステップ130の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ136に移り、今までパッド
音が発生されていたか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ138に移り、パッド音の消音
処理を行なう。従って、この場合は、メイン演奏中に発
生されていたパッド音がエンディング演奏の始まりから
発生されなくなる。
【0085】ステップ132の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、何もせずに図5のルーチンにリターン
する。従って、この場合は、メイン演奏中に発生されて
いたパッド音がエンディング演奏への移行後も継続して
発生される。
【0086】ステップ136の判定結果が否定的(N)
であったときは、何もせずに図5のルーチンにリターン
する。従って、この場合は、メイン演奏中のみならず、
エンディング演奏中もパッド音が発生されない。ステッ
プ122又は124の判定結果が否定的(N)であった
とき、あるいはステップ134又は138の処理が終っ
たときにも、図5のルーチンにリターンする。
【0087】図9は、タイマ割込みルーチンを示すもの
で、このルーチンは、タイマ24から割込み信号TIN
が発生されるたびにスタートする。
【0088】まず、ステップ140では、レジスタRU
Nの値が1か(自動演奏中か)判定し、この判定結果が
否定的(N)であれば図5のルーチンにリターンする。
ステップ140の判定結果が肯定的(Y)であったとき
は、ステップ142に移る。
【0089】ステップ142では、リズム、ベース及び
コードの発音処理を行なう。すなわち、選択に係るリズ
ムパターンデータ、ベースパターンデータ及びコードパ
ターンデータを参照してタイミング一致の発音イベント
データがあるか調べ、あればその発音イベントデータに
基づいて楽音信号を発生させる。この場合、タイミング
一致か否かは、タイマ割込み信号TINに基づく計測タ
イミングが各パターンデータ中の次に読出すべき発音イ
ベントデータの直前のデュレーションデータの指示する
タイミングに一致するか否かによって決定する。
【0090】リズムに関してタイミング一致の発音イベ
ントデータがあったときは、その発音タイミングデータ
中の音色ナンバデータ及びレベルデータを音源回路26
のリズム音に対応したMIDIチャンネル1に供給す
る。この結果、MIDIチャンネル1では、音色ナンバ
データの指定する打楽器音色で且つレベルデータの指定
する発音強度で打楽器音信号が発生される。
【0091】ベースに関してタイミング一致の発音イベ
ントデータがあったときは、その発音イベントデータ中
のノートナンバデータとレジスタTYPEのデータとに
基づいてメモリ22内のベース音用のノート変換テーブ
ルを参照すると共にレジスタROOTのデータに基づく
シフト処理を行なうことによりベース音高を定め、その
音高を表わす音高データを発音イベントデータ中のレベ
ルデータ及びゲートタイムデータと共に音源回路26の
ベース音に対応するMIDIチャンネル2に供給する。
この結果、MIDIチャンネル2においては、音高デー
タの示す音高を有するベース音信号がレベルデータの示
す発音強度で且つゲートタイムデータの示す発音継続時
間だけ発生される。
【0092】コードに関してタイミング一致の発音イベ
ントデータがあったときは、その発音イベントデータ中
のノートナンバデータとレジスタTYPEのデータとに
基づいてメモリ22内のコード音用のノート変換テーブ
ルを参照すると共にレジスタROOTのデータに基づく
シフト処理を行なうことによりコード音高を定め、その
音高を表わす音高データを発音イベントデータ中のレベ
ルデータ及びゲートタイムデータと共に音源回路26の
コード音に対応するMIDIチャンネル3に供給する。
この結果、MIDIチャンネル3においては、音高デー
タの示す音高を有するコード音信号がレベルデータの示
す発音強度で且つゲートタイムデータの示す発音継続時
間だけ発生される。
【0093】次に、ステップ144では、選択に係る例
えばリズムパターンデータ(ベース又はコードパターン
データでも可)に関してパターンエンドデータが読出さ
れたか判定する。すなわち、ステップ142において、
パターンエンドデータの直前のデュレーションデータに
ついてタイミング一致になると、パターンエンドデータ
がメモリ20内の所定のレジスタに読出される。このよ
うな状態でステップ144にくると、上記所定のレジス
タ内のデータに基づいて判定結果が肯定的(Y)とな
り、ステップ146に移る。
【0094】ステップ146では、レジスタSTATE
の値が2又は4か(イントロ中又はフィルイン中か)判
定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ
148に移り、選択に係るパッド音データ中のパッドオ
ン/オフデータを参照してメイン演奏区間でパッドオン
が指定されているか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ150で今までパッド音が発生
されていたか判定する。
【0095】ステップ150の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ152に移り、ステップ84
で述べたと同様にしてパッド音の発音処理を行なう。こ
の結果、メイン演奏の始まりからパッド音が発生され
る。
【0096】ステップ148の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ154に移り、今までパッド
音が発生されていたか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ156でパッド音の消音処理を
行なう。この結果、イントロ演奏中又はフィルイン演奏
中に発生されていたパッド音は発生されなくなる。
【0097】ステップ150の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、何もせずにステップ158に移る。こ
の結果、イントロ演奏中又はフィルイン演奏中に発生さ
れていたパッド音は、メイン演奏中も発生され続けるこ
とになる。
【0098】ステップ154の判定結果が否定的(N)
であったときは、何もせずにステップ158に移る。こ
の結果、パッド音は、イントロ演奏中又はフィルイン演
奏中だけでなく、メイン演奏中も発生されない。ステッ
プ152又は156の処理が終ったときにも、ステップ
158に移る。
【0099】ステップ158では、リズム、ベース及び
コードの各パターンデータの読出区間をイントロデータ
I又はフィルインデータFの記憶領域からメインデータ
Mの記憶領域に移行させる。そして、ステップ160で
レジスタSTATEに3をセットしてから図5のルーチ
ンにリターンする。なお、ステップ144の判定結果が
否定的(N)であった(パターンエンドでなかった)と
きにも、図5のルーチンにリターンする。
【0100】ところで、ステップ146の判定結果が否
定的(N)であったときは、ステップ162に移り、レ
ジスタSTATEの値が3か(メイン演奏中か)判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ16
4に移り、リズム、ベース及びコードの各パターンデー
タに関してメインデータMの記憶領域の先頭に読出アド
レスを戻す。そして、図5のルーチンにリターンする。
この結果、リズム、ベース及びコードの自動演奏は、メ
イン演奏が繰返されるようになる。
【0101】ステップ162の判定結果が否定的(N)
であったときは、エンディング演奏中(STATE=
5)であったことになり、ステップ166で今までパッ
ド音が発生されていたか判定する。この判定結果が肯定
的(Y)であればステップ168に移り、パッド音の消
音処理を行なう。この結果、エンディング演奏区間の終
りでパッド音が発音停止となる。
【0102】ステップ166の判定結果が否定的(N)
であったとき又はステップ168の処理が終ったとき
は、ステップ170でレジスタSTATE及びフラグR
UNにいずれも0をセットする。そして、図5のルーチ
ンにリターンする。この結果、次回のタイマ割込みでス
テップ140の判定結果が否定的(N)となるので、リ
ズム、ベース及びコードの自動演奏も停止状態となる。
【0103】次に、図10を参照して自動演奏の一例を
説明する。この例では、図3(C)のパッド音データP
1 が選択され、データPP1 中のパッドオン/オフデ
ータがイントロ及びフィルインの各演奏区間ではパッド
オフを、エンディング及びメインの各演奏区間ではパッ
ドオンをそれぞれ指定しているものとする。
【0104】まず、イントロSWによりイントロ演奏を
指示すると、図7のステップ98によりレジスタSTA
TEに1がセットされる。そして、スタート/ストップ
SWによりスタートを指示すると、図6のステップ78
及び図9のステップ142によりイントロ演奏が開始さ
れると共に、図6のステップ80によりレジスタSTA
TEに2がセットされる。
【0105】イントロ演奏区間(例えば4小節)の終り
になると、図9のステップ158,142によりメイン
演奏に移行すると共に、図9のステップ152によりパ
ッド音が持続的に発生される。そして、メインパターン
(例えば2小節)の終りになると、図9のステップ16
4によりメインパターンの始めに戻り、メイン演奏を続
行する。
【0106】このようにしてメイン演奏が進行している
ときに、フィルインSWによりフィルイン演奏を指示す
ると、図7のステップ108及び図9のステップ142
によりフィルイン演奏が開始されると共に、図7のステ
ップ120によりパッド音の発生が停止される。また、
図7のステップ110によりレジスタSTATEに4が
セットされる。フィルイン指示が小節の途中で行なわれ
たときにも、フィルインパターンにおいてメイン演奏の
停止個所に対応する個所からフィルイン演奏が開始され
る。
【0107】フィルイン演奏区間(例えば1小節)の終
りになると、図9のステップ158,142によりメイ
ン演奏に移行すると共に、図9のステップ152により
パッド音が発生される。また、レジスタSTATEに
は、図9のステップ160により3がセットされる。
【0108】そして、メイン演奏中にエンディングSW
によりエンディング演奏を指示すると、図8のステップ
126及び図9のステップ142によりエンディング演
奏が開始されると共に、図8のステップ132の判定結
果が肯定的(Y)となることによりパッド音の発生が続
行される。また、レジスタSTATEには、図8のステ
ップ128により5がセットされる。エンディング指示
が小節の途中で行なわれたときにも、エンディングパタ
ーンにおいてメイン演奏の停止個所に対応する個所から
エンディング演奏が開始される。
【0109】この後、エンディング演奏区間(例えば2
小節)の終りになると、図9のステップ168によりパ
ッド音の発生が停止されると共に、図9のステップ17
0,140により自動演奏が停止される。また、レジス
タSTATEには、図9のステップ170により0がセ
ットされる。
【0110】エンディング指示によりエンディング演奏
区間の終りで自動的に全パートの自動演奏を停止させる
ことができるが、マニアル操作によって全パートの自動
演奏を停止させたいときは、スタート/ストップSWを
操作すればよい。すなわち、スタート/ストップSWを
操作すると、図6のステップ74及び図9のステップ1
40により全パートの自動演奏が停止される。
【0111】この発明は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、種々の改変形態で実施可能であり、例えば次
のような変更が可能である。
【0112】(1)和音指定は、鍵盤で行なう代りに、
コードシーケンサによって自動的に行なうようにしても
よい。
【0113】(2)イントロ、メイン、フィルイン、エ
ンディング等の指定は、ユーザーがマニアル操作で行な
う代りに、シーケンサによって自動的に行なうようにし
てもよい。
【0114】(3)パッド音については、音色、ノート
ナンバ、音量、ハーモニータイプ等を、イントロ、メイ
ン、フィルイン、エンディング等の各演奏区間毎に設定
するようにしてもよい。そして、このような設定は、フ
ァクトリプリセットで行なってもよいし、ユーザーが任
意に行なえるようにしてもよい。
【0115】(4)パッド音に関し、元音は、単音に限
らず、複数音でもよい。また、付加するハーモニーのタ
イプとしては、任意のものを採用可能である。
【0116】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、記憶
手段の音高情報に基づいて所定の演奏区間で持続的に楽
音信号を発生させるようにしたので、少ないメモリ容量
で全音符の演奏が可能となる効果が得られる。
【0117】その上、記憶手段の楽音発生制御情報も参
照して1又は複数の楽音信号を発生させるようにする
と、変化に富んだ自動演奏が可能となる効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る電子楽器の構成を
示すブロック図である。
【図2】 メモリ22におけるリズムパターンデータの
記憶フォーマットを示す図である。
【図3】 メモリ22におけるベースパターンデータ、
コードパターンデータ及びパッド音データの記憶フォー
マットを示す図である。
【図4】 メモリ22におけるパッド音用のノート変換
テーブル及び第1,第2のハーモニーノートテーブルの
記憶内容を示す図である。
【図5】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】 スイッチ処理のサブルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図7】 スイッチ処理のサブルーチンの他の一部を示
すフローチャートである。
【図8】 スイッチ処理のサブルーチンの更に他の一部
を示すフローチャートである。
【図9】 タイマ割込みルーチンを示すフローチャート
である。
【図10】 自動演奏の一例を説明するためのタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
10:バス、12:押鍵検出回路、14:操作検出回
路、、16:CPU(中央処理装置)、18:プログラ
ムメモリ、20:ワーキングメモリ、22:パターン・
テーブルメモリ、24:タイマ、26:音源回路、2
8:鍵盤、30:パネルスイッチ群、32:D/A変換
回路、34:サウンドシステム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の演奏パートに関して自動演奏用の演
    奏情報を記憶すると共に、該演奏パートの一部又は全部
    の演奏区間に関して音高情報を記憶した記憶手段と、 この記憶手段の演奏情報に基づいて自動演奏を遂行する
    第1の自動演奏手段と、 この第1の自動演奏手段での自動演奏の進行中に前記記
    憶手段の音高情報に基づいて前記演奏区間で持続的に楽
    音信号を発生する第2の自動演奏手段とを備えた自動演
    奏装置。
  2. 【請求項2】所望の演奏パートに関して自動演奏用の演
    奏情報を記憶すると共に、該演奏パートの一部又は全部
    の演奏区間に関して音高情報及び楽音発生制御情報を記
    憶した記憶手段と、 この記憶手段の演奏情報に基づいて自動演奏を遂行する
    第1の自動演奏手段と、 この第1の自動演奏手段での自動演奏の進行中に前記記
    憶手段の音高情報及び楽音発生制御情報に基づいて前記
    演奏区間で持続的に1又は複数の楽音信号を発生する第
    2の自動演奏手段とを備えた自動演奏装置。
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