JPH0825124B2 - 工具ホルダーにおける給油装置 - Google Patents

工具ホルダーにおける給油装置

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JPH0825124B2
JPH0825124B2 JP14785193A JP14785193A JPH0825124B2 JP H0825124 B2 JPH0825124 B2 JP H0825124B2 JP 14785193 A JP14785193 A JP 14785193A JP 14785193 A JP14785193 A JP 14785193A JP H0825124 B2 JPH0825124 B2 JP H0825124B2
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oil
rotating
oil supply
ring
sleeve
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治明 久保
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Daishowa Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削工具を工作機械の
スピンドルに装着するための工具ホルダーのうち、工作
機械側の送油路からオイルホール付回転切削工具に切削
油を供給する給油装置を備えた工具ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】オイルホール付き回転切削工具は、オイ
ルホールに供給される切削油を刃先部より注出しつつ切
削を行わせることにより、刃先部の冷却と潤滑を図り、
切削工具の耐用寿命を延ばすと共に仕上げ面を良好にし
得る特徴がある。
【0003】従来のこの種工具ホルダーにおける給油装
置は、回転軸を回転自在に支承する非回転支持部材に、
工作機械側の給油台に着脱可能な後述の油路接続具を一
体的に設け、該油路接続具と非回転支持部材の各給油路
を通って回転軸に設けた工具用供給路に通油し、該供給
路より工具のオイルホールに給油するようにしている。
【0004】この際に非回転状態の非回転支持部材と回
転状態の回転軸との相対界面部を横断して給油通路が形
成されるため、その界面部間から漏油するの阻止するた
めに両者間に油密リングを介装するようにしている。
【0005】ところが長期の使用期間中に、外部から、
または切削油中に混入する切削粉等が上述の相対界面間
から油密リングとこれが回転接触する回転軸の外周面と
の間に噛み込み、油密リングが接触する回転軸の外周面
に切削粉等の摺動摩擦抵抗により窪みが発生して油密リ
ングによる油密性が破壊され、この窪みより切削油が漏
出する事故が発生していた。従ってこの漏油事故を補修
するためには、工具ホルダーの大部分を占める回転軸を
取り替なければならず、非常に高価につくという難点が
あった。
【0006】この難点を阻止するために、本件出願人
は、過去に図8に示すように回転軸1と一対の軸受2,
2を介して該回転軸1を回転自在に支承する非回転支持
部材3との間の両軸受2,2間に取り替え可能なスリー
ブ4を介装すると共に、非回転支持部材3とスリーブ4
との間に油密リング5を介在させるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成であると、
外部から、または切削油中に混入する切削粉等が油密リ
ング5とこれが回転接触するスリーブ4の外周面との間
に噛み込み、油密リング5が接触するスリーブ4の外周
面に切削粉等の摺動摩擦抵抗により窪みが発生して油密
リング5による油密性が破壊された場合には、該スリー
ブ4を回転軸1から取り外して交換するだけで、高価な
回転軸1を取り替える必要がなく、それだけ補修費用が
安くなるという利点がある。
【0008】しかしながら上記従来技術であると、非回
転支持部材3は軸受2,2で支持されると共に、前述の
油路接続具と一体的に形成されているため、スリーブ4
の交換時にこれらを全部分解して交換しなければなら
ず、また装着時はいちいち元の状態に組み込まなければ
ならず、その交換作業が非常に面倒であるという難点を
依然として有していた。
【0009】従って、本発明は、使用時の給油作用には
なんら支障をきたすことがなく、即ち、非回転支持部材
や油路接続具を分解することなく、磨耗部分のみを交換
することができるようにした工具ホルダーにおける給油
装置を提案することを解決課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、実施例の参照符号を付して示せば、請求項
1に係る発明にあっては、工作機械のスピンドルに取り
付けられる回転軸10と、該回転軸10を回転可能に支
持する非回転支持部材11とを備えてなる工具ホルダー
において、該非回転支持部材11とは別体で回転軸10
に設けた工具用供給油路12に連通する非回転給油リン
グ13を回転軸10に外嵌すると共に、該非回転給油リ
ング13と工作機械側の油路接続具14とを着脱可能な
通油管15で接続して該油路接続具14の油路16と非
回転給油リング13の給油路17とを前記通油管15の
通油路18を介して連通するようにしてなる構成を採用
するものである。
【0011】また請求項2に係る発明にあっては、非回
転給油リング13と回転軸10との間に取り替え可能な
スリーブ19を介装してなる構成を採用するものであ
る。
【0012】また請求項3に係る発明にあっては、非回
転給油リング13とスリーブ19との間に油密リング2
0を取り付けてなる請求項2記載の構成を採用するもの
である。
【0013】また請求項4に係る発明にあっては、スリ
ーブ19と回転軸10との間に副油密リング21を取り
付けてなる請求項2または3記載の構成を採用するもの
である。
【0014】また請求項5に係る発明にあっては、非回
転給油リング13と非回転支持部材11との間にドレン
22が介在してなる請求項1〜4のいずれか記載の構成
を採用するものである。
【0015】また請求項6に係る発明にあっては、非回
転給油リング13は前記通油管15を介して工作機械側
の油路接続具14に非回転状態に支持されるようになっ
ている請求項1〜5のいずれか記載の構成を採用してな
るものである。
【0016】また請求項7に係る発明にあっては、非回
転給油リング13は非回転支持部材11に係合して非回
転状態に支持されるようになっている請求項1〜5のい
ずれか記載の構成を採用してなるものである。
【0017】
【作用】請求項1に係る発明によれば、工作機械のスピ
ンドル48に回転軸10が取り付けられ、非回転支持部
材11と一体の油路接続具14が工作機械側の給油台2
3に接続されることによって回転軸10は該非回転支持
部材11によって回転自在に支承され、非回転給油リン
グ13は非回転支持部材11に係合して、あるいは通油
管15を介して油路接続具14に規制されて非回転状態
に支持され、これよって非回転給油リング13の給油路
17は通油管15の通油路18及び油路接続具14の油
路16とは回転軸10の回転に係わらず常時連通状態に
あり、従って油路接続具14が上記給油台23に接続さ
れることによって給油台23からの切削油(クーラン
ト)は油路接続具14の油路16、通油管15の通油路
18、非回転給油リング13の給油路17及び回転軸1
0の工具用供給油路12を通って工具Tのオイルホール
hに給油されることになる。
【0018】長期間の使用により非回転給油リング13
が磨耗したとき、例えば非回転給油リング13が硬質樹
脂で形成され、回転軸10の外周面に接する非回転給油
リング13の内周面が磨耗して、両者間の油密性が失わ
れたときには、着脱可能な通油管15を油路接続具14
から脱出させた状態で、非回転給油リング13のみを交
換すればよい。
【0019】従って、回転軸10を支承する非回転支持
部材11及びこれに一体形成される油路接続具14は回
転軸10から分解する必要は全くない。
【0020】また請求項2によれば、スリーブ19は回
転軸10と一体回転し、従ってスリーブ19の外周面に
は非回転給油リング13の内周面に取り付けた油密リン
グ20が常時接触状態にある。
【0021】長期間の使用によりスリーブ19の外周面
と油密リング20との間に侵入する切削屑等によってス
リーブ19の外周面が磨耗して窪みが発生し、両者間の
油密性が失われてスリーブ19を交換する必要がある場
合には、着脱可能な通油管15を油路接続具14から脱
出させた状態で、非回転給油リング13と共にスリーブ
19を回転軸10の外周面に沿って移動させその工具取
付部24側から取り外すようにすればよい。
【0022】即ち、この場合にも回転軸10を支承する
非回転支持部材11及びこれに一体形成される油路接続
具14は回転軸10から分解する必要は全くない。
【0023】交換された新しいスリーブ19は、再び非
回転給油リング13と共に回転軸10の外周面に装着さ
れ、通油管15が油路接続具14に接続されるだけでよ
く、これによって一連の給油通路が形成される。
【0024】また請求項3に係る発明によれば、非回転
給油リング13とスリーブ19との間は両者を互いに直
接に接触させても使用に耐える程度の油密性を有する
が、両者間に油密リング20を介在させることによって
一層の油密性を確保することができる。
【0025】また請求項4に係る発明によれば、スリー
ブ19と回転軸10とは一体回転するため、両者を直接
に接触させても使用に耐える油密性を有するが、特に非
回転支持部材11を支承する軸受25側へのクーラント
の侵入を阻止するためにスリーブ19と回転軸10と間
に副油密リング21を介在させることによって軸受25
側へのクーラントの侵入を有効に阻止することができ
る。
【0026】また請求項5に係る発明によれば、非回転
給油リング13と非回転支持部材11との間にドレン2
2が介在してなるため、非回転給油リング13の給油路
17からクーラントが不測に非回転支持部材11の軸受
25側に漏洩しても、該クーラントは軸受25側に侵入
する前にドレン22より外部に排出されて軸受25側に
侵入することがない。
【0027】また請求項6または7に係る発明によれ
ば、非回転給油リング13は前記通油管15を介して工
作機械側の油路接続具14に規制され、あるいは非回転
支持部材11に係合して非回転状態に支持されるように
なっているため、該非回転給油リング13を介して形成
される一連の給油通路が確実に維持される。
【0028】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すもので、回転
軸10の一端側にマニピュレータ用把持部26と先細り
状のシャンク部27が同心状に形成され、他端部にはオ
イルホール付切削工具Tの取付部24が同心状に形成さ
れている。
【0029】回転軸10は軸受25を介して非回転支持
部材11に回転可能に支持され、非回転支持部材11の
一側半径方向突出部に形成されたシリンダー部11Aに
は、回り止め機構を兼ねた油路接続具14が取り付けら
れている。
【0030】この油路接続具14は、前記シリンダー部
11Aに回転軸10と平行な方向に摺動可能に内装され
且つシャンク部27のある側に突出する外筒28と、こ
の外筒28に軸方向伸縮自在に螺嵌する内筒29とから
構成され、外筒28の外端と内筒29に螺嵌されたロッ
クナット30との間には回り止め部材31が固定されて
いる。また前記内筒29の内部には、スプリング32a
と該スプリング32aによって筒口29aを閉塞するよ
うに付勢された球状弁体32bとから成る逆止弁32が
装着されている。前記外筒28は圧縮コイルスプリイグ
33によって外向きに付勢され、該コイルスフリング3
3は外筒28の端面34とシリンダー部11Aの底面と
の間に介装されている。このスプリング33の付勢力に
よって外向きに外筒28が押し出される結果、不使用状
態に於いては、回り止め部材31の遊端部がマニピュレ
ータ用把持部26に隣接して回転軸10に設けられた係
合溝35に嵌合し、回転軸10と非回転支持部材11と
を相対回転不能に結合している。
【0031】一方、非回転支持部材11に隣合ってリン
グ板状のスリーブ19が回転軸10の外周面に接触する
ようにして外嵌され、且つ該スリーブ19の外周側に非
回転給油リング13が外嵌される。そして非回転給油リ
ング13の内周面には環状の給油路17が形成され、ま
たスリーブ19には該給油路17に連通する通孔19a
が形成され、これら給油路17及び通孔19aを挟んで
非回転給油リング13の内周面にスリーブ19の外周面
に接触する一対の油密リング20が取り付けられてい
る。なお、本発明では、スリーブ19は必須条件ではな
い。例えば非回転給油リング13を四沸化樹脂などの摩
擦係数の小さい硬質合成樹脂で形成し、内周面に油密リ
ングを介在することなく、該非回転給油リング13を直
接に回転軸10の外周面に接触させるようにしてもよ
い。
【0032】なお、スリーブ19は、一般の鋼板にクロ
ムメッキしたもの、焼入鋼や超硬材からなるもの、ある
いはこれらにセラミックスやチタンナイトライトをコー
テイングしたもの等のように、少なくとも表面が耐磨耗
性を有するものによって形成されることが好ましい。
【0033】なおまた、上記実施例では非回転給油リン
グ13とスリーブ19との間に油密リング20を介在し
ているが、図2に示すように上記両者間に油密リングを
介在させないで、直接に互いに接触させるようにしても
よい。この場合には両者間の摩擦をできるだけ軽減する
ために両者の材質を変えて、例えば非回転給油リング1
3の材質を砲金材または硬質樹脂材で形成すると共に、
スリーブ19を鉄または鋼材で形成することが好まし
い。
【0034】更に図3に示すように前記の油密リング2
0に変えて、非回転給油リング13の給油路17内に摩
擦係数の小さい例えば四沸化樹脂からなるテーパー状の
鍔付きのリング46(図4に明瞭に示す)をスリーブ1
9の外周面に圧接するようにして嵌合し、非回転給油リ
ング13とスリーブ19との間の油密性を確保するよう
にしてもよい。
【0035】またスリーブ19の内周面のうち軸受25
側には副油密リング21が回転軸10の外周面に密接す
るよう取り付けられ、非回転給油リング13及びスリー
ブ19と非回転支持部材11との間には当板36と滑接
板37とが介在される。
【0036】非回転支持部材11にはその外周面適当間
隔に図5に明瞭に示すようにドレン孔22が形成され、
該ドレン孔22は図1に示すように非回転支持部材11
と非回転給油リング13との境界部に配置される。
【0037】また非回転支持部材11には係合突起38
が形成され(図1の下部寄りに示す)、該突起38は非
回転給油リング13に形成した係合凹部39に係合する
ようになっている。従って非回転給油リング13は非回
転支持部材11に係合して非回転状態が維持されるよう
になっている。なお、これらの係合手段は後述のように
特に設けられなくてもよい。
【0038】非回転給油リング13の先端面側にも滑接
板40が当てつけられ、この状態でナット41が回転軸
10の外周面に設けられたねじ部42にねじ込まれてス
リーブ19と非回転給油リング13との軸方向への移動
を阻止すると共に、スリーブ19は回転軸10と一体回
転するようにしている。
【0039】非回転給油リング13のうち前記油路接続
具14に面する側には通油管15が径方向に突設され、
該通油管15はばね43に付勢されて突出移動すると共
に、ばね43の付勢力に抗して後退するようになってい
る。そしてばね43に付勢されて突出するときに油路接
続具14の油路16と接続するようになっている。図1
の実施例では油路接続具14のシリンダー部11Aの外
周側に油密的に嵌合する筒体44に設けた接続孔45に
通油管15の先端部が嵌合することによって油路接続具
14の油路16と接続されるようになっており、この筒
体44であればシリンダー部11Aの外周面を周方向に
回動することが可能であるから通油管15の油路接続具
14に対する周方向の取付位置を調整することができる
利点がある。勿論、図6に示すように油路接続具14の
シリンダー部11Aに設けた接続孔45に直接に接続す
るようにしてもよい。なお、非回転給油リング13の非
回転状態の維持は通油管15が油路接続具14に接続さ
れることによって非回転給油リング13が油路接続具1
4に規制されてその回転を阻止するようにしてもよく、
この場合には前述のように非回転支持部材11と非回転
給油リング13との間の係合手段は不要である。
【0040】工具ホルダーの使用途上においては、非回
転支持部材11は回り止めを兼ねた油路接続具14が、
工作機械の固定部47に設けられた給油台23に係止さ
れることによって回り止め部材31がコイルスプリング
33の付勢力に抗して後退し、該部材31と回転軸10
側の係合溝35との係合状態が解除され、回転軸10は
回転自在に保持される。従って回転軸10は非回転支持
部材11に支持された状態で、その先端の工具取付部2
4に取り付けられた回転切削工具Tで所定の切削加工が
行われる。
【0041】しかして給油台23の送油溝23aから送
り出される切削油(クーラント)は、逆止弁32を押し
開き、油路接続具14の油路16、通油管15の通油路
18、非回転給油リング13の給油路17を通り、非回
転給油リング13とスリーブ19との間の相対界面間を
一対の油密リング20、20によって油密が適宜保持さ
れながら、あるいは非回転給油リング13が硬質合成樹
脂からなる場合には、その内周面が直接に且つ油密的に
回転軸10の外周面に接触して回転軸10側の工具用供
給油路12を通って切削工具Tのオイルホールhに給油
され、該工具Tの先端部よりクーラントが吐出される。
【0042】この際に、図1に示すように非回転支持部
材11とスリーブ19との間に油密リング20を介在し
ていても、あるいは図3に示すように油密用鍔付きリン
グ46を介在していても両油密リングの磨耗により、あ
るいは図2に示すように両者間になんら油密部材を介在
させない場合には、クーラントが非回転支持部材11を
支承する軸受25側に漏出し、該軸受25を損傷する危
険性があるわけであるが、この実施例では非回転給油リ
ング13と非回転支持部材11との間にドレン22が介
在しているため、クーラントが不測に軸受25側に流出
してもその途中でドレン22から外部に排出されるた
め、該クーラントが軸受25に侵入することはない。
【0043】ところで長期の使用期間中に、外部から、
または切削油中に混入する切削粉等が上述の相対界面間
から油密リング20、20とこれが回転接触する回転軸
10の外周面またはスリーブ19の外周面との間に噛み
込み、スリーブ19の外周面に切削粉等の摺動摩擦抵抗
により窪みが発生して非回転給油リング13と回転軸1
0との間、またはスリーブ19との間の油密性が破壊さ
れた場合には、ナット41を外し、且つ通油管15をば
ね43の付勢力に抗して後退させて該通油管15と油路
接続具14との接続状態を断ち、この状態で図7に示す
ように非回転給油リング13のみを、またはスリーブ1
9とその外周側の非回転給油リング13とを一体的にま
たは別々に工具取付部24側から取り外し、スリーブ1
9のみを、または必要に応じて疲労した油密リング20
とを交換すればよい。
【0044】即ち、非回転支持部材11及びこれを支承
する軸受25、非回転支持部材11と一体の油路接続具
14を回転軸10から分解することは全く必要としない
から、その交換作業は非常に容易である。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、長期間の
使用により非回転給油リングの内周面が磨耗した場合に
は、非回転給油リングのみを回転軸から取り外せばよ
く、回転軸を支承する非回転支持部材や油路接続具を回
転軸から分解する必要は全くないため、その交換作業が
極めて容易である。
【0046】また請求項2に係る発明によれば、スリー
ブの外周面と油密リングとの間に侵入する切削屑等によ
ってスリーブの外周面が磨耗して窪みが発生し、両者間
の油密性が失われてスリーブを交換する必要がある場合
には、非回転給油リングとスリーブを回転軸から取り外
せばよく、回転軸を支承する非回転支持部材や油路接続
具を回転軸から分解する必要は全くないため、その交換
作業が極めて容易である。
【0047】また請求項3に係る発明によれば、非回転
給油リングとスリーブとの間には油密リングを介在させ
るため、漏油し易い回転部分と非回転部分との相対界面
部の一層の油密性を確保することができる。
【0048】また請求項4に係る発明によれば、非回転
支持部材を支承する軸受側へのクーラントの侵入を阻止
するためにスリーブと回転軸と間に副油密リングを介在
させることによって軸受側へのクーラントの侵入を有効
に阻止することができる。
【0049】また請求項5に係る発明によれば、非回転
給油リングと非回転支持部材との間にドレンが介在して
なるため、非回転給油リングの給油路から不測にクーラ
ントが非回転支持部材の軸受側に漏洩しても、該クーラ
ントは軸受側に侵入する前にドレンより外部に排出され
て軸受側に侵入することがなく、フェイルセーフの機能
を最大限に発揮させることができる。
【0050】また請求項6または7に係る発明によれ
ば、非回転給油リングは前記通油管を介して工作機械側
の油路接続具に規制され、あるいは非回転支持部材に係
合して非回転状態に支持されるようになっているため、
該非回転給油リングを介して形成される一連の給油通路
が確実に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図2】 同他の実施例の要部を示す断面図である。
【図3】 同更に他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図4】 同他の実施例の要部を示す斜視図である。
【図5】 同他の実施例の要部を示す斜視図である。
【図6】 同他の実施例の要部を示す断面図である。
【図7】 同実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図8】 従来例の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 回転軸 11 非回転支持部材 12 工具用供給油路 13 非回転給油リング 14 油路接続具 15 通油管 16 油路 17 給油路 18 通油路 19 スリーブ 20 油密リング 21 副油密リング 22 ドレン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械のスピンドルに取り付けられる
    回転軸と、該回転軸を回転可能に支持する非回転支持部
    材とを備えてなる工具ホルダーにおいて、該非回転支持
    部材とは別体で回転軸に設けた工具用供給油路に連通す
    る非回転給油リングを回転軸に外嵌すると共に、該非回
    転給油リングと工作機械側の油路接続具とを着脱可能な
    通油管で接続して該油路接続具の油路と非回転給油リン
    グの給油路とを前記通油管の通油路を介して連通するよ
    うにしてなる工具ホルダーにおける給油装置。
  2. 【請求項2】 非回転給油リングと回転軸との間に取り
    替え可能なスリーブを介装してなる請求項1記載の工具
    ホルダーにおける給油装置
  3. 【請求項3】 非回転給油リングとスリーブとの間に油
    密リングを取り付けてなる請求項2記載の工具ホルダー
    における給油装置
  4. 【請求項4】 スリーブと回転軸との間に副油密リング
    を取り付けてなる請求項2または3記載の工具ホルダー
    における給油装置
  5. 【請求項5】 非回転給油リングと非回転支持部材との
    間にドレンが介在してなる請求項1〜4のいずれか記載
    の工具ホルダーにおける給油装置
  6. 【請求項6】 非回転給油リングは前記通油管を介して
    工作機械側の油路接続具に非回転状態に支持されるよう
    になっている請求項1〜5のいずれか記載の工具ホルダ
    ーにおける給油装置
  7. 【請求項7】 非回転給油リングは非回転支持部材に係
    合して非回転状態に支持されるようになっている請求項
    1〜5のいずれか記載の工具ホルダーにおける給油装
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