JPH07314273A - 工具ホルダー - Google Patents

工具ホルダー

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Publication number
JPH07314273A
JPH07314273A JP10827594A JP10827594A JPH07314273A JP H07314273 A JPH07314273 A JP H07314273A JP 10827594 A JP10827594 A JP 10827594A JP 10827594 A JP10827594 A JP 10827594A JP H07314273 A JPH07314273 A JP H07314273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
rotating
rotating shaft
oil passage
tool holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10827594A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruaki Kubo
治明 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Daishowa Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daishowa Seiki Co Ltd filed Critical Daishowa Seiki Co Ltd
Priority to JP10827594A priority Critical patent/JPH07314273A/ja
Publication of JPH07314273A publication Critical patent/JPH07314273A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q2220/00Machine tool components
    • B23Q2220/008Rotatable tool holders coupled in parallel to a non rotating accessory

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非回転支持部材2の軸方向幅が狭くとも回転
軸1を強固に支持することができ、この結果構成が簡単
でコンパクトな工具ホルダーを製作することができるよ
うにすること。 【構成】 工作機械のスピンドルに取り付けられる回転
軸1と、該回転軸1を回転可能に支持する非回転支持部
材2とを備えてなる工具ホルダーにおいて、該非回転支
持部材2は工作機械側の固定部3にロック手段4によっ
て離脱可能に緊結されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削工具を工作機械の
スピンドルに装着するための工具ホルダーに関し、さら
には工作機械側の送油路からオイルホール付回転切削工
具に切削油を供給する給油装置を備えた工具ホルダーに
関する。
【0002】
【従来の技術】工具ホルダーに給油装置を備え、工具ホ
ルダーに取り付けられるオイルホール付き回転切削工具
に切削油を供給するためには、工具ホルダーの本体をス
ピンドルに非回転状態に支持させなければならない。
【0003】従来のこの種工具ホルダーは、給油装置を
備えた工具ホルダーを例にとって説明すると、図5に示
すように回転軸1を回転自在に支承する非回転支持部材
2に、工作機械側の給油台3に着脱可能な後述の油路接
続具8を一体的に設け、該油路接続具8と非回転支持部
材2の各給油台3を通って回転軸1に形成した工具用供
給油路5に通油し、該供給油路5より工具のオイルホー
ルに給油するようにしている。
【0004】そして、この際に回転軸1を確実に支持す
るために非回転支持部材2は軸方向に幅広に形成され、
この非回転支持部材2と回転軸1との間に工具用供給油
路5を軸方向に挟んで一対のころがり軸受を介在し、ま
た非回転支持部材2に連結される油路接続具8は工作機
械側の固定部である給油台3に単に嵌合されるようにな
っていた。
【0005】これによって、回転軸1の支持は一対のこ
ろがり軸受Sを介在した軸方向に幅広の非回転支持部材
2が担当し、油路接続具8は単に非回転支持部材2の回
り止めのみを担当するようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の工
具ホルダーにあっては、回転軸1は工作機械側の固定部
3に単に回り止め作用のみを有する非回転支持部材2に
よって支持されていたため、非回転支持部材2そのもの
は可能な限り安定して回転軸1を支持するためにころが
り軸受を介在して軸方向に幅広に形成する必要があり、
当然に構造が複雑になり大型にもなっていた。
【0007】本発明は上記難点に鑑み可能な限り非回転
支持部材2の軸方向の幅を狭く形成し全体として小型化
を可能にし、それによっても回転軸1を安定して支持す
ることができるこの種工具ホルダーを提案することを目
的とする。
【0008】また従来にあっては、上述のように非回転
状態の非回転支持部材2と回転状態の回転軸1との相対
界面部を横断して工具用供給油路5が形成されるため、
その界面間から漏油するのを阻止するために両者間に油
密リング5を介装するようにしている。
【0009】ところが長期の使用期間中に、外部から、
または切削油中に混入する切削粉等が上述の相対界面間
から油密リング5とこれが回転接触する回転軸1の外周
面との間に噛み込み、図5に二点鎖線Hで示すように油
密リング5が接触する回転軸の外周面に切削粉等の摺動
摩擦抵抗により窪みが発生して油密リングによる油密性
が破壊され、この窪みより切削油(クーラント)が漏出
して、該切削油が給油路を挟んで設けられるころがり軸
受部分S,Sに侵入して該軸受S,Sを損傷する事故が
多々発生していた。
【0010】本発明は、この点をも解決することを課題
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明にあっては、工作機械のスピン
ドルに取り付けられる回転軸1と、該回転軸1を回転可
能に支持する非回転支持部材2とを備えてなる工具ホル
ダーにおいて、該非回転支持部材2は工作機械側の固定
部3にロック手段4によって離脱可能に緊結されるよう
になっている構成を採用するものである。
【0012】また請求項2に係る発明にあっては、工作
機械のスピンドルに取り付けられる回転軸1と、該回転
軸1を回転可能に支持する非回転支持部材2とを備えて
なる工具ホルダーにおいて、該非回転支持部材2は回転
軸1の内部に設けた工具用供給油路5に連通する非回転
給油リング6を兼ねると共に該非回転支持部材2は油密
軸受7を介してのみ回転軸1を支持し、非回転支持部材
2に連結される油路接続具8は工作機械側の給油台3に
ロック手段4によって緊結されるようになっている構成
を採用するものである。
【0013】また請求項3に係る発明にあっては、前記
ロック手段4は、工作機械側の固定部3から供給される
油の油圧力によってロックされる油圧ロック手段である
請求項1または2記載の構成を採用するものである。
【0014】また請求項4に係る発明にあっては、前記
ロック手段4は、給油台3の内部に設けられてなる請求
項2記載の構成を採用するものである。
【0015】また請求項5に係る発明にあっては、前記
ロック手段4は、油路接続具8の先端部の内部に設けら
れてなる請求項2記載の構成を採用するものである。
【0016】また請求項6に係る発明にあっては、前記
油密軸受7は、回転軸1の外周面に着脱可能に嵌合され
回転軸1と共に回転する金属製のスリーブ9と、該スリ
ーブ9に油密的に接触し非回転給油リング6の内周面に
少なくとも周方向の移動が規制されるよう取り付けられ
たメタル軸受11とからなる請求項2記載の構成を採用
するものである。
【0017】また請求項7に係る発明にあっては、前記
油密軸受7は、回転軸1の外周面に着脱可能に嵌合され
回転軸1と共に回転する金属製のスリーブ9と、該スリ
ーブ9に油密的に接触し非回転給油リング6の内周面に
軸方向には移動可能であるが周方向への移動が規制され
るよう嵌合されたメタル軸受11と、メタル軸受11を
軸方向に付勢し該メタル軸受11を前記スリーブ9に押
圧的に接触させる付勢手段19とからなる請求項2記載
の構成を採用するものである。
【0018】また請求項8に係る発明にあっては、前記
非回転支持部材2側の前記油路接続具8は、該油路接続
具8が給油台3に接続されていないときには油路接続具
8は回転軸1と互いに規制しあって両者の相対回転を阻
止すると共に、油路接続具8が給油台3に接続されたと
きには油路接続具8と回転軸1との互いの規制状態が開
放されて回転軸1の回転を許す相対回転規制手段15を
具備してなる請求項2記載の構成を採用するものであ
る。
【0019】
【作用】請求項1に係る発明によれば、回転軸1を回転
可能に支持する非回転支持部材2は工作機械側の固定部
3にロック手段4によって緊結されるようになっている
ため、非回転支持部材2はロック手段4によって堅固に
工作機械側の固定部3に保持され、単に回り止め作用の
みならず固定部3と一体的な支持強度を有し、これがた
めに該非回転支持部材2の軸方向幅が狭くとも回転軸1
を強固に支持することができる。
【0020】また請求項2に係る発明によれば、回転軸
1を回転可能に支持する非回転支持部材2は回転軸1の
内部に設けた工具用供給油路5に連通する非回転給油リ
ング6を兼ねるため、非回転支持部材2に対して非回転
給油リング6を別体に設ける必要がなく、それだけ構成
が簡単になる。
【0021】また非回転支持部材2は油密軸受7を介し
てのみ回転軸1を支持されおり、従来のように切削油
(クーラント)により損傷を受けるころがり軸受によっ
て支持されていないため、それだけ安全に使用すること
ができると共に、不測に切削油が外部に漏出しても使用
に支障をきたすことはない。
【0022】さらに非回転支持部材2に連結される油路
接続具8は工作機械側の給油台3にロック手段4によっ
て緊結されるようになっているため、請求項1に係る発
明と同様に、非回転支持部材2はロック手段4によって
堅固に工作機械側の固定部3に保持され、単に回り止め
作用のみならず固定部3と一体的な支持強度を有し、こ
れがために該非回転支持部材2の軸方向幅が狭くとも回
転軸1を強固に支持することができる。
【0023】また請求項3に係る発明によれば、前記ロ
ック手段4は、工作機械側の固定部3から供給される圧
油の油圧力によってロックする油圧ロック手段であるか
ら、非回転支持部材2に給油する切削油を利用してロッ
ク手段4を作動させることができると共に、切削油の供
給を停止すればロック手段4のロック作動を解除するこ
とができることになる。
【0024】また請求項4に係る発明にあっては、前記
ロック手段4は、給油台3の内部に設けられてなるた
め、油路接続具8そのものは径大化することがなく、従
来と同様の径であり構成も変わることがない。
【0025】また請求項5に係る発明にあっては、前記
ロック手段4は、油路接続具8の先端部の内部に設けら
れてなるため、給油台そのものは大型化することがなく
従来と同様の大きさであり、構成も変わることがない。
【0026】また請求項6に係る発明によれば、前記油
密軸受7は、回転軸1の外周面に着脱可能に嵌合され回
転軸1と共に回転する金属製のスリーブ9と、該スリー
ブ9に油密的に接触し非回転給油リング6の内周面に少
なくとも周方向の移動が規制されるよう取り付けられた
メタル軸受11とからなるため、非回転給油リング6
は、スリーブ9とこれに接触するメタル軸受11とによ
って摩耗の発生をできるだけ軽減して非回転給油リング
6は回転軸1に長期間にわたって安定して軸支される。
【0027】また請求項7に係る発明にあっては、前記
油密軸受7は、回転軸1の外周面に着脱可能に嵌合され
回転軸1と共に回転する金属製のスリーブ9と、該スリ
ーブ9に油密的に接触し非回転給油リング6の内周面に
軸方向には移動可能であるが周方向への移動が規制され
るよう嵌合されたメタル軸受11と、メタル軸受11を
軸方向に付勢し該メタル軸受11を前記スリーブ9に押
圧的に接触させる付勢手段19とからなるため、スリー
ブ9とメタル軸受11とメタル軸受11をスリーブ9に
向かって押圧する付勢手段19は一種のメカニカルシー
ルを形成し、回転軸1が高速回転するも、非回転給油リ
ング6の給油路20を流通する切削油はスリーブ9とメ
タル軸受11との間から漏出することが殆どない。
【0028】また請求項8に係る発明によれば、前記非
回転支持部材2側の前記油路接続具8は、該油路接続具
8が給油台3に接続されていないときには油路接続具8
は回転軸1と互いに規制しあって両者の相対回転を阻止
すると共に、油路接続具8が給油台3に接続されたとき
には油路接続具8と回転軸1との互いの規制状態が開放
されて回転軸1の回転を許す相対回転規制手段15を具
備してなるため、非回転支持部材2とこれと一体的の油
路接続具8とは、工作機械側のスピンドルから脱出され
たときに、回転軸1と一体的な固定状態で、スピンドル
からマガジンに動揺することなく搬送され、且つマガジ
ンに正確に収容することができる。
【0029】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すもので、回転
軸1の一端側にマニピュレータ用把持部16と先細り状
のシャンク部17が同心状に形成され、他端部にはオイ
ルホール付切削工具Tの取付部18が同心状に形成され
ている。
【0030】回転軸1は油密軸受7を介して非回転支持
部材2に回転可能に支持され、非回転支持部材2の一側
半径方向突出部に回転軸1と平行に油路接続具8が取り
付けられ、油路接続具8は工作機械に固着された給油台
3にその先端部が係嵌し、ロック手段4によって該給油
台3に緊結されるようになっている。
【0031】非回転支持部材2は、金属性の非回転給油
リング6と、その内周面の環状段部13に嵌合されるメ
タル軸受11とを有する。
【0032】メタル軸受11は、図2に示すように正面
視環状に形成されると共に、その外周面に適当間隔に平
坦部11aが設けられ、該平坦面11aが非回転給油リ
ング6の環状段面13の内周面に設けた平坦面(図示せ
ず)に合致することによって、該メタル軸受11は非回
転給油リング6の内周面を軸方向には移動可能であるが
周方向には移動が規制されるようになっている。また図
2に示すように、メタル軸受11の正面側には周方向適
当間隔に油溝11aが形成され、これに滞留する切削油
によってスリーブ9とメタル軸受11との互いの当接面
の円滑な摺動性を増進させるようになっている。
【0033】また非回転給油リング6の内周面には、回
転軸1に設けられる工具用供給油路5に連通する環状油
路20が形成され、スリーブ9とメタル軸受11とかな
る油密軸受7によって環状油路20を流通する切削油の
外部への漏出を阻止するようになっている。
【0034】また回転軸1の外周面には肉厚な第1スリ
ーブ9aと板状の第2スリーブ9bと肉厚な第3スリー
ブ9cとからなる金属製のスリーブ9が軸方向に隣接し
て嵌合される。
【0035】そして非回転支持部材2及びメタル軸受1
1と金属製のスリーブ9との回転軸1に対する取付順序
は、まず第1スリーブ9aを回転軸1に外嵌してその外
周段部1aに当てつけ、次に第2スリーブ9bを外嵌す
ると共に、メタル軸受11,11を嵌合した非回転支持
部材2をその外周側に外嵌し、次いで第3スリーブ9c
を外嵌し、最後にナット22を回転軸1に螺合すること
によって第1〜第3スリーブ9a,9b,9cからなる
金属製のスリーブ9は回転軸1に一体的に固定され、非
回転支持部材2側のメタル軸受11は第1スリーブ9a
と第3スリーブ9cとの間に挟み込まれ、この状態で非
回転支持部材2側のメタル軸受11と回転軸1側の金属
製のスリーブ9とが油密的に相対回転可能となってい
る。
【0036】非回転支持部材2と前記油路接続具8とは
通油管21の一端部側が非回転支持部材2にねじ込ま
れ、他端側の連結環部21aが油路接続具8にビス21
b止めされることによって通油管21で連結されられ、
この通油管21を介して油路接続具8の給油路23と通
油管21の通油路24と非回転給油リング6の環状油路
20とが互いに連通されるようになっていると共に、該
通油管21は非回転支持部材2の非回転状態を維持する
部材の一部を構成している。
【0037】油路接続具8は中空ピン状となっており、
該油路接続具8の先端部が係嵌する固定部である給油台
3は工作機械の本体25に固定され、該給油台3の内部
にロック手段4が設けられている。
【0038】即ち、給油台3はシリンダ本体26と該本
体26の内部に同心状に設けた内筒部27とからなり、
シリンダ本体26と内筒部27との間にクランプ用ピス
トン28が介在され、その一端側に油圧力が負荷し、他
端側は復帰スプリング29の負荷を受けるようになって
いる。また内筒部27には油路接続具8の先端部が係嵌
するようになっいると共に、その更に先端部側に圧縮小
スプリング30で押圧される連通筒31が摺動可能に嵌
合されている。また内筒部27にはその周方向に内外に
貫通してクランプボール32が嵌合され、その外周側は
クランプ用ピストンに設けたテーパー面33に当接し、
内周側は油路接続具8の先端部外周面に設けたクランプ
溝34に係合するようになっている。
【0039】その作動を説明すると、シリンダ本体26
に導入された圧油はクランプ用ピストン28を他端側の
復帰スプリング29の付勢力に抗して押圧して図中右行
し、それによってクランプ用ピストン28に設けたテー
パー面33に押されてクランプボール32が油路接続具
8に設けたクランプ溝34に強く係合して油路接続具8
を給油台3から脱出不能にロックすると共にクランプボ
ール32が強くクランプ溝34に係合することによって
油路接続具8は給油台3に強固に不動状態に連結される
ことになり、該油路接続具8に連結される非回転支持部
材2を強固に保持することになる。
【0040】また給油台3への圧油の導入を中止すると
シリング本体26内部の圧油力が無くなるからクランプ
用ピストン28は復帰スプリング29に押圧されて後退
し、クランプボール32が外周側に偏移し易い状態とな
るため、油路接続具8の給油台3からの引き抜き力によ
って容易に油路接続具8を給油台3から脱出させること
ができる。
【0041】油路接続具8の給油台3からの離脱によっ
て内筒部27内を摺動する連結筒31は圧縮小スプリン
グ30に押されて移動し連結筒31の一端部に突設した
ストッパー31aがクランプ用ピストン28に当たるこ
とによってその内筒部27からの抜け出しを阻止するよ
うになっている。この連結筒31は油路接続具8を給油
台3に係嵌されたときに工作機械側からの圧油の導入を
つなぐと共にクランプ用ピストン28へ負荷する圧油の
逃げを防止する役割を有するものである。
【0042】更に油路接続具8には相対回転規制手段1
5が設けられ、該相対回転規制手段15は、油路接続具
8の外周面に沿って移動するカラー35aとこれに直角
状に一体突出する係合ピン35bとからなる回り止め部
材35と、該部材35を給油台3の先端面に当接するよ
う付勢する圧縮コイルスプリング36と、係合ピン35
bが係合するよう回転軸1側に設けた係合孔37とから
なる。
【0043】図1の状態は、工具ホルダーのシャンク部
17が工作機械のスピンドル38に嵌合された状態を示
すもので、このときには回り止め部材35の係合ピン3
5bが給油台3の先端面に当接して圧縮コイルスプリン
グ36に付勢力に抗して後退し、係合ピン35bが回転
軸1側の係合孔37から脱出し、回転軸1と非回転支持
部材2との相対回転が自在となっている。
【0044】図示しないが、工具ホルダーのシャンク部
17を工作機械のスピンドル38から離脱させると、そ
の離脱動作に伴って回り止め部材35が圧縮コイルスプ
リング36に付勢されてその係合ピン35bが回転軸1
側の係合孔37に係合して回転軸1と非回転支持部材2
との相対回転を阻止するようになっている。
【0045】しかして工作機械側から給油台3のシリン
ダ本体26の内部に導入された圧油は連通筒31から内
筒部27に係嵌される油路接続具8の給油路23を通っ
て通油管21の通油路24、非回転給油リング6の環状
油路20を通り、回転途上にある回転軸1の工具用供給
油路5を経由して回転軸1先端部の取付部18に取り付
けられるオイルホール付切削工具Tのオイルホールhに
供給されることになるが、非回転状態にある非回転支持
部材2、正確には非回転給油リング6側のメタル軸受1
1と、回転状態にある回転軸1、正確には金属製のスリ
ーブ9とは常時油密的に接触して非回転支持部材2と回
転軸1との間を軸支する油密軸受7を形成しているた
め、両者の相対界面部が油密に保持されながら、圧油は
該工具Tの先端部より切削油が吐き出されることにな
る。
【0046】なお、金属製のスリーブ9や金属製の油密
リング13としては鋼材または鉄材からなるものであ
り、一般の鋼板にクロムメッキしたもの、焼入鋼や超硬
材からなるもの、あるいはこれらにセラミックスやチタ
ンナイトライトをコーテイングしたもの等のように、少
なくとも表面が耐磨耗性を有するものによって形成され
ることが好ましく、これに圧力的に接触するメタル軸受
11は、スリーブ9とは異質の砲金材などのメタル材に
よって形成することが好ましい。
【0047】図3は、ロック手段4の他の実施例を示す
もので、この実施例にあってはシリンダ本体26を肉厚
に形成してその肉厚部に圧油路26aを形成し、シリン
ダ本体26の中心部に係嵌される油路接続具8に対して
これに直交するよう一対のクランプ用ピストン28を設
け、該クランプ用ピストン28が油路接続具8に設けた
クランプ溝34に直接に係合することによって油路接続
具8を給油台3に緊結するようにしたものである。この
実施例によれば、部品点数が少なく安価に製作すること
ができる。なお、この実施例にあっても前記実施例と同
一の役割を負担する圧縮小スプリング30で押圧される
連通筒31と、クランプ用ピストン28を復帰させる復
帰スプリング29が設けられている。
【0048】図4は、更にロック手段4の他の実施例を
示すもので、前記両実施例にあっては、給油台3側にロ
ック手段4を設けたものであるが、この実施例にあって
は、油路接続具8の先端部にロック手段4を設けたもの
であり、油路接続具8の先端部の中空部に中空肉厚円筒
状のクランプ用ピストン28を設け、その一端面側で油
圧力を受けると共に、他端面側で復帰スプリング29の
付勢力を受けるようにし、油路接続具8の外周側に内外
に貫通するクランプボール32をこの外周側では給油台
3の内周面に設けたクランプ溝34に係合し、内周側で
はクランプ用ピストン28に設けたテーパー面33に当
接するようにしてなるもので、給油台3に導入される圧
油によってクランプ用ピストン28は図中右行し、その
テーパー面33に当接するクランプボール32が給油台
3のクランプ溝34に強く係合して油路接続具8を給油
台3から脱出不能にロックするようにしたものである。
【0049】この実施例によれば、給油台3側では何ら
ロック手段4を設けないため径小に形成することがで
き、また油路接続具8にロック手段4を設けることによ
ってロック手段4を作動させるための油路と切削工具へ
の油路とを区別する必要がなく、従って上述のような連
通筒を設けなくてもよいため、それだけ構成が簡単にな
るというメリットがある。
【0050】
【効果】請求項1に係る発明によれば、回転軸1を回転
可能に支持する非回転支持部材2は工作機械側の固定部
3にロック手段4によって緊結されるようになっている
ため、非回転支持部材2はロック手段4によって堅固に
工作機械側の固定部3に保持され、単に回り止め作用の
みならず固定部3と一体的な支持強度を有し、これがた
めに該非回転支持部材2の軸方向幅が狭くとも回転軸1
を強固に支持することができ、この結果構成が簡単でコ
ンパクトな工具ホルダーを製作することができる。
【0051】また請求項2に係る発明によれば、回転軸
1を回転可能に支持する非回転支持部材2は回転軸1の
内部に設けた工具用供給油路5に連通する非回転給油リ
ング6を兼ねるため、非回転支持部材2に対して非回転
給油リング6を別体に設ける必要がなく、それだけ構成
が簡単で安価に製作することが可能となる。
【0052】また非回転支持部材2は油密軸受7を介し
てのみ回転軸1を支持されおり、従来のように切削油
(クーラント)により損傷を受けるころがり軸受によっ
て支持されていないため、それだけ安全に使用すること
ができると共に、不測に切削油が外部に漏出しても使用
に支障をきたすことはなく安定して使用することができ
る。
【0053】さらに非回転支持部材2に連結される油路
接続具8は工作機械側の給油台3にロック手段4によっ
て緊結されるようになっているため、請求項1に係る発
明と同様に、非回転支持部材2はロック手段4によって
堅固に工作機械側の固定部3に保持され、単に回り止め
作用のみならず固定部3と一体的な支持強度を有し、こ
れがために該非回転支持部材2の軸方向幅が狭くとも回
転軸1を強固に支持することができ、この結果構成が簡
単でコンパクトな工具ホルダーを製作することができ
る。
【0054】また請求項3に係る発明によれば、前記ロ
ック手段4は、工作機械側の固定部3から供給される圧
油の油圧力によってロックする油圧ロック手段であるか
ら、非回転支持部材2に給油する切削油を利用してロッ
ク手段4を作動させることができると共に、切削油の供
給を停止すればロック手段4のロック作動を解除するこ
とができ、ロック手段4の作動操作が簡単である。
【0055】また請求項4に係る発明にあっては、前記
ロック手段4は、給油台3の内部に設けられてなるた
め、油路接続具8そのものは径大化することがなく、従
来と同様の径であり構成も変わることがない。
【0056】また請求項5に係る発明にあっては、前記
ロック手段4は、油路接続具8の先端部の内部に設けら
れてなるため、給油台そのものは大型化することがなく
従来と同様の大きさであり、構成も変わることがなく、
既存の装置に設置できる。
【0057】また請求項6に係る発明によれば、前記油
密軸受7は、回転軸1の外周面に着脱可能に嵌合され回
転軸1と共に回転する金属製のスリーブ9と、該スリー
ブ9に油密的に接触し非回転給油リング6の内周面に少
なくとも周方向の移動が規制されるよう取り付けられた
メタル軸受11とからなるため、非回転給油リング6
は、スリーブ9とこれに接触するメタル軸受11とによ
って摩耗の発生をできるだけ軽減して非回転給油リング
6は回転軸1に長期間にわたって安定して軸支される。
【0058】また長期間の使用により金属製のスリーブ
9やメタル軸受11が摩耗したときには、該スリーブ9
やメタル軸受11のみを交換すればよく回転軸1の交換
を必要としないから保守費用が非常に安くつく。
【0059】また請求項7に係る発明にあっては、前記
油密軸受7は、回転軸1の外周面に着脱可能に嵌合され
回転軸1と共に回転する金属製のスリーブ9と、該スリ
ーブ9に油密的に接触し非回転給油リング6の内周面に
軸方向には移動可能であるが周方向への移動が規制され
るよう嵌合されたメタル軸受11と、メタル軸受11を
軸方向に付勢し該メタル軸受11を前記スリーブ9に押
圧的に接触させる付勢手段19とからなるため、スリー
ブ9とメタル軸受11とメタル軸受11をスリーブ9に
向かって押圧する付勢手段19は一種のメカニカルシー
ルを形成し、回転軸1が高速回転するも、非回転給油リ
ング6の給油路20を流通する切削油はスリーブ9とメ
タル軸受11との間から漏出することが殆どなく、長期
間にわたって安定して使用することができる。
【0060】また請求項8に係る発明によれば、前記非
回転支持部材2側の前記油路接続具8は、該油路接続具
8が給油台3に接続されていないときには油路接続具8
は回転軸1と互いに規制しあって両者の相対回転を阻止
すると共に、油路接続具8が給油台3に接続されたとき
には油路接続具8と回転軸1との互いの規制状態が開放
されて回転軸1の回転を許す相対回転規制手段15を具
備してなるため、非回転支持部材2とこれと一体的の油
路接続具8とは、工作機械側のスピンドルから脱出され
たときに、回転軸1と一体的な固定状態で、スピンドル
からマガジンに動揺することなく搬送され、且つマガジ
ンに正確に収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明の要部を示す正面図である。
【図3】 本発明の一実施例の更に他の要部を示す断面
図である。
【図4】 本発明の一実施例の更に他の要部を示す断面
図である。
【図5】 従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 非回転支持部材 3 固定部(給油台) 4 ロック手段 5 工具用供給油路 6 非回転給油リング 7 油密軸受 8 油路接続具 9 金属製のスリーブ 11 メタル軸受11 19 付勢手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械のスピンドルに取り付けられる
    回転軸1と、該回転軸1を回転可能に支持する非回転支
    持部材2とを備えてなる工具ホルダーにおいて、該非回
    転支持部材2は工作機械側の固定部3にロック手段4に
    よって離脱可能に緊結されるようになっていることを特
    徴とする工具ホルダー。
  2. 【請求項2】 工作機械のスピンドルに取り付けられる
    回転軸1と、該回転軸1を回転可能に支持する非回転支
    持部材2とを備えてなる工具ホルダーにおいて、該非回
    転支持部材2は回転軸1の内部に設けた工具用供給油路
    5に連通する非回転給油リング6を兼ねると共に該非回
    転支持部材2は油密軸受7を介してのみ回転軸1を支持
    し、非回転支持部材2に連結される油路接続具8は工作
    機械側の給油台3にロック手段4によって緊結されるよ
    うになっていることを特徴とする工具ホルダー。
  3. 【請求項3】 前記ロック手段4は、工作機械側の固定
    部3から供給される油の油圧力によってロックされる油
    圧ロック手段である請求項1または2記載の工具ホルダ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記ロック手段4は、給油台3の内部に
    設けられてなる請求項2記載の工具ホルダー。
  5. 【請求項5】 前記ロック手段4は、油路接続具8の先
    端部の内部に設けられてなる請求項2記載の工具ホルダ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記油密軸受7は、回転軸1の外周面に
    着脱可能に嵌合され回転軸1と共に回転する金属製のス
    リーブ9と、該スリーブ9に油密的に接触し非回転給油
    リング6の内周面に少なくとも周方向の移動が規制され
    るよう取り付けられたメタル軸受11とからなる請求項
    2記載の工具ホルダー。
  7. 【請求項7】 前記油密軸受7は、回転軸1の外周面に
    着脱可能に嵌合され回転軸1と共に回転する金属製のス
    リーブ9と、該スリーブ9に油密的に接触し非回転給油
    リング6の内周面に軸方向には移動可能であるが周方向
    への移動が規制されるよう嵌合されたメタル軸受11
    と、メタル軸受11を軸方向に付勢し該メタル軸受11
    を前記スリーブ9に押圧的に接触させる付勢手段19と
    からなる請求項2記載の工具ホルダー。
  8. 【請求項8】 前記非回転支持部材2側の前記油路接続
    具8は、該油路接続具8が給油台3に接続されていない
    ときには油路接続具8は回転軸1と互いに規制しあって
    両者の相対回転を阻止すると共に、油路接続具8が給油
    台3に接続されたときには油路接続具8と回転軸1との
    互いの規制状態が開放されて回転軸1の回転を許す相対
    回転規制手段15を具備してなる請求項2記載の工具ホ
    ルダーにおける給油装置。
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Effective date: 20020529