JPH0824943A - 金属帯の巻取装置 - Google Patents

金属帯の巻取装置

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JPH0824943A
JPH0824943A JP16564694A JP16564694A JPH0824943A JP H0824943 A JPH0824943 A JP H0824943A JP 16564694 A JP16564694 A JP 16564694A JP 16564694 A JP16564694 A JP 16564694A JP H0824943 A JPH0824943 A JP H0824943A
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Junichi Kubota
純一 窪田
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属帯の加工処理ラインの途中に設けられる
巻取機における切換動作を迅速に行う。 【構成】 テンションリール装置30はステンレス鋼帯
を通板する加工処理ラインの途中に設けられる。下流側
には、ステンレス鋼帯の先端をリール32に巻付ける際
に、先端を確実に案内させるためのベルトラッパ装置3
3が設けられる。ベルトラッパ装置33は、ステンレス
鋼帯を加工処理ライン全体に通板する際には、そのパス
ラインから退避する。退避した位置には、下流側から案
内テーブル34が伸展する。テンションリール装置30
とデフレクタ装置37との間には、可動式の案内板35
が設けられ、リール32に巻付けるステンレス鋼帯の先
端を確実にリール32の下方に案内する。リール32の
上方には合紙供給装置36が設けられ、層間スリップ疵
を防止するための合紙を確実にテンションリール装置3
0に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯に熱処理、表面
処理あるいは機械加工などを連続して行う加工処理ライ
ンの途中に設けられ、途中までの加工処理のみを施す金
属帯を巻取るための金属帯の巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、特開平5−212410号公
報には、図15に示すような一連の連続焼鈍および脱ス
ケール装置に後続配設される冷間圧延設備を用いて、ス
テンレス鋼帯1を連続的に処理する加工処理ラインの構
成が開示されている。ステンレス鋼帯1は、ペイオフリ
ール2から繰出され、デフレクタロール3によってその
進行方向が、加工処理ライン全体としてのパスラインに
沿うように変更される。前処理装置4では、ペイオフリ
ール2から順次供給される金属帯の先行帯と後行帯とを
順次溶接し、この加工処理ライン内へ連続的に送出す。
ルーパ装置5は、前処理装置4内における溶接などの際
に、ステンレス鋼帯1の通板を停止しても、予め貯蔵さ
れたステンレス鋼帯1を後続する焼鈍装置6以下に供給
するために設けられる。焼鈍装置6で焼鈍されたステン
レス鋼帯1の表面には、酸化スケールが形成されている
ので、脱スケール装置7で化学的あるいは機械的に除去
する。焼鈍装置6および脱スケール装置7を通板するス
テンレス鋼帯1は、その通過時間が厳密に定められてい
るので、出側にもルーパ装置8を設け、下流側でステン
レス鋼帯1の通板速度が変化しても、焼鈍装置6および
脱スケール装置7内では通板速度が一定になるように調
整する。
【0003】ルーパ装置8によって通板速度が調整され
るステンレス鋼帯1は、サイドトリミング装置9で板幅
方向の長さが揃えられ、ブライドル装置10を介して初
段スタンド11の圧延機に導入される。ブライドル装置
10は、初段スタンド11以下の圧延機で必要となる圧
延張力を得るために使用される。ステンレス鋼帯1は、
初段スタンド11で調質圧延するのみで、剪断機12に
よって溶接部分を切離し、デフレクタロール13を介し
て前面テンションリール14に巻取る場合がある。ま
た、初段スタンド11のみではなく、センタリング装置
15を介して下流側スタンド16も通板し、さらに冷間
圧延してから、ピンチロール17、剪断機18およびデ
フレクタロール19を介して後面テンションリール20
に巻取る場合もある。ピンチロール17は、下流側スタ
ンド16で充分に圧延するために必要な張力をステンレ
ス鋼帯1に付与するために設けられている。図15に示
す加工処理ラインは、初段スタンド11までを使用して
前面テンションリール14で巻取る動作モードと、加工
ライン全体を用いて後面テンションリール20でステン
レス鋼帯1を巻取る動作モードとが切換えて使用され
る。この切換えを迅速に行うために、前面テンションリ
ール14は、たとえば図15に示すように、ステンレス
鋼帯1のパスラインよりも下方に設けられる。前面テン
ションリール14に巻取る金属帯は、前処理装置4によ
って先行帯と後行帯とが溶接された部分を剪断機12に
よって再び切離した金属帯である。1つのコイルからの
金属帯を巻取ると、そのコイルを取外し、空のリールに
次の金属帯を巻取る必要がある。
【0004】空のリールに最初に金属帯の先端を巻付け
るためには、図16に示すような装置が用いられてい
る。図16(1)は、前面テンションリール14の巻取
軸21内に設けられるグリッパ装置22を示す。図16
(2)は、巻取軸21の外側を包囲してステンレス鋼帯
1の先端を巻取軸21に巻取るベルトラッパ装置23の
概要を示す。グリッパ装置22では、ステンレス鋼帯1
の先端をシリンダで保持しながら巻取る。ベルトラッパ
装置23では、可撓性のあるゴムベルト24と、巻取軸
21との間にステンレス鋼帯1の先端を連続的に送込ん
で巻付ける。グリッパ装置22では、ステンレス鋼帯が
確実にグリッパ装置22によって保持されるように、そ
の通板を一旦停止してから連続巻付けを開始する。巻付
開始後、ベルトラッパ装置は軸25を中心として揺動変
位して退避する。普通鋼などの連続圧延では、通板を停
止しないベルトラッパ装置23が多く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すような前
面テンションリール14が、1つのコイルの巻取りと、
次のコイルの巻取りとを迅速に行おうとする場合には、
図16(2)に示すようなベルトラッパ装置23を設け
る必要がある。しかしながら、図16(2)に示すよう
なベルトラッパ装置23を単に前面テンションリール1
4に設けるだけでは、ステンレス鋼帯1を加工処理ライ
ン全体に通板して後面テンションリール20で巻取る際
に、その通板の妨げとなる。ベルトラッパ装置23の退
避は、巻取りの妨げにならない程度の揺動変位だからで
ある。
【0006】本発明の目的は、一連の加工処理ラインの
途中に設けられて、金属帯を迅速に順次巻取ることがで
き、しかも加工ライン全体に金属帯を通板する際には通
板の支障とならない金属帯の巻取装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯を連続
通板する加工処理ラインの途中に設けられ、上流側の加
工処理ラインで処理された金属帯を巻取る金属帯の巻取
装置であって、加工処理ライン全体に金属帯を通板させ
る場合のパスラインよりも巻取軸は下方に設けられ、巻
取られるコイルはパスラインを横切るように成長するテ
ンションリールと、テンションリールの下流側に設けら
れ、回転自在なゴムベルトを有し、テンションリールに
金属帯を巻取る際に、テンションリールの巻取軸を下流
側からゴムベルトで包囲し、金属帯の先端を巻取軸に誘
導案内して巻付けるベルトラッパと、ベルトラッパを、
加工処理ライン全体に金属帯を通板させる場合にパスラ
インから離れた位置に退避させ、テンションリールに金
属帯を巻取る場合にパスラインを横切る位置に進出させ
る移動手段とを含むことを特徴とする金属帯の巻取装置
である。
【0008】また本発明は、前記ベルトラッパの下流側
に設けられ、ベルトラッパが前記パスラインを横切る位
置に進出しているときには縮退し、ベルトラッパがパス
ラインから離れた位置に退避しているときにはベルトラ
ッパがパスラインを横切る位置に伸展し、表面上で金属
帯の先端を下流側に誘導案内する案内テーブルを備える
ことを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記テンションリールの上
流側に、テンションリールで巻取る金属帯の先端を、テ
ンションリールの巻取軸の下方に誘導案内する案内板が
設けられることを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記テンションリールの上
方に、巻取られる金属帯の層間に挿入する合紙の供給装
置が設けられることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明に従えば、加工処理ラインの途中に設け
られるテンションリールの下流側には、ベルトラッパが
設けられ、上流側の加工処理ラインで処理された金属帯
をテンションリールに巻取る際には、金属帯の先端をゴ
ムベルトで包囲された巻取軸に誘導案内するので、金属
帯の先端はゴムベルトと巻取軸との間に保持され、金属
帯の先端を迅速にテンションリールに巻取ることができ
る。ベルトラッパは、金属帯を加工処理ライン全体に通
板させる場合のパスラインを横切る位置に設けられてい
るので、通板の途中でテンションリールに巻取る巻初め
時点に、迅速に巻取軸を覆うように移動することができ
る。加工処理ライン全体に金属帯を通板させるときに
は、移動手段によってベルトラッパをパスラインから離
れた位置に退避させるので、金属帯の通板を円滑に行う
ことができる。
【0012】また本発明に従えば、金属帯を加工処理ラ
イン全体に通板させる際には、退避されるベルトラッパ
がパスラインを横切る位置に、ベルトラッパの下流側に
設けられている案内テーブルが伸展して表面上で金属帯
の先端を下流側に誘導案内することができる。これによ
って、金属帯の巻取り経路を切換えるときのスレッディ
ングを円滑に行うことができる。
【0013】また本発明に従えば、テンションリールの
上流側に、テンションリールで巻取る金属帯の先端を巻
取軸の下方に誘導案内する案内板が設けられるので、巻
取軸を金属帯を加工処理ライン全体に通板するときのパ
スライン付近に配置して、巻取軸の上方のコイルの部分
がパスラインの位置を横切るようになっても、金属帯の
巻付け位置を確実にパスラインの位置よりも下方に維持
することができる。
【0014】また本発明に従えば、テンションリールの
上方に、巻取られる金属帯の層間に合紙を挿入するため
の供給装置を設けるので、テンションリールの下流側に
設けられるベルトラッパの作動の邪魔にならないように
合紙をテンションリールに供給することができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例につき、図1〜図14
によって説明する。図1は、本発明の一実施例の構成を
示し、図2〜図4は図1に示すベルトラッパ装置の構成
を示し、図5および図6は図1に示す案内テーブルの構
成を示し、図7および図8は図1に示す案内装置の構成
を示し、図9はテンションリール装置30に対する駆動
機構の構成を示し、図10および図11は図1に示すテ
ンションリール装置の巻取軸を拡縮するための構成を示
し、図12は図1のテンションリール装置の下流側に設
けられる加工処理ライン全体を通板する場合のテンショ
ンリール装置の構成を示し、図13は図12のテンショ
ンリール装置に設けられるベルトラッパ装置の構成を示
し、図14は図1のテンションリール装置に金属帯の先
端を巻付ける際の動作を示す。
【0016】図1におけるテンションリール装置30
は、図15の前面テンションリール14と同様に、1つ
の加工処理ラインの途中に設けられる。テンションリー
ル装置30の巻取軸31は駆動装置32によって回転駆
動されながら、金属帯を巻取る。金属帯の巻初めには、
ベルトラッパ装置33が作動して、確実な巻付け処理を
行う。図1に示すようなベルトラッパ装置33が退避し
た状態では、下流側から案内テーブル34の先端が伸展
する。上流側には案内板35が設けられる。テンション
リール装置30の上方には、合紙供給装置36が設けら
れ、またテンションリール装置30の上流側にはデフレ
クタロール37、剪断機38も設けられる。案内テーブ
ル34の下流側にはガイドロール39が設けられる。テ
ンションリール装置30の下方にはコイルカー40が紙
面に垂直な方向に走行可能であり、巻取ったコイルを搬
出する。テンションリール装置30の下方にはまた、ス
ナバロール41が設けられ、リールに巻付けられる金属
帯を押圧して、特に巻終わり部を確実に保持する。巻取
軸31の遊端部は、サポートアーム42によって支持
し、大きな張力がかけられるようにしている。
【0017】図2に示すように、ベルトラッパ装置33
は、ステンレス鋼帯50の先端を、巻取軸31に2〜3
回程度確実に巻付けるために、揺動軸51を支点として
揺動変位可能なアーム52の先端部に設けられる可動ア
ーム53などに張架されるベルト54によってステンレ
ス鋼帯50の先端を案内する。ベルト54は、たとえば
ゴムベルトであり、アーム52の先端および可動アーム
53に設けられるローラ55a〜55e間に張架されて
いる。図2の2点鎖線の状態は、テンションリール装置
30が巻取り開始時以外に退避する位置である。またこ
のときはシリンダ56は縮んだ状態であり、ベルト54
は一辺が直線状になった状態で待機している。実線で示
す作動位置では、この直線状になっている部分が巻取軸
31に巻付き、その間にステンレス鋼帯50の先端が送
込まれると、巻取軸31に巻付けることができる。一点
鎖線の状態は、さらに下側で退避する位置を示す。この
位置は、図1に示す位置であり、パスライン50pより
も下方である。
【0018】図3および図4は、ベルトラッパ装置33
のアーム52を揺動変位させるための構成を示す。アー
ム52は2つのシリンダ57,58によって揺動変位
し、2つの位置で停止する。一方のシリンダ57によっ
て移動する範囲は、ベルトラッパ装置33として動作す
る際の待機位置と作動位置との間である。他方のシリン
ダ58によって揺動変位する範囲は、ステンレス鋼帯5
0の通板を加工処理ライン全体に対して行う際にベルト
ラッパ装置33をステンレス鋼帯50のパスライン50
pから退避させるために設けられる。
【0019】図5および図6に示すように、案内テーブ
ル34は、基部60と先端部61とによって構成され
る。先端部61は、基部60内に収納可能であり、テン
ションリール装置30でステンレス鋼帯50を巻取る際
には収納した状態で待機する。加工処理ライン全体にス
テンレス鋼帯50を通板する際には、ベルトラッパ装置
33が退避するので先端部61を伸展させる。基部60
および先端部61の表面には、複数のローラ62が設け
られ、ステンレス鋼帯50をテンションリール装置30
で巻取る状態から、加工処理ライン全体に通板する状態
に切換える際に、ステンレス鋼帯50の先端を確実に下
流側に誘導案内することができる。ローラ62の間に
は、さらにガイド板63が設けられ、ステンレス鋼帯5
0の先端の案内を確実に行うようにしている。基部60
は支柱64によって支持され、先端部61の伸展および
縮退は、シリンダ65によって行われる。
【0020】図7に示すように、テンションリール装置
30の上流側でデフレクタロール37との間には、案内
板35が設けられ、トラニオン軸66によって揺動変位
可能に支持されるシリンダ67によって、3つの位置を
切換えて停止することができる。デフレクタロール37
を介して供給されるステンレス鋼帯50の先端は、下方
の仮想線で示す状態の案内板35によって誘導案内さ
れ、巻取軸31の下方に案内される。ステンレス鋼帯5
0の先端の案内が終了すると、案内板35は実線で示す
位置まで後退する。また、ステンレス鋼帯50を加工処
理内全体に通板するためのスレッディングを行う際に
は、上方の仮想線で示す位置まで上昇させる。案内板3
5の位置の切換えは、シリンダ67から突出するロッド
68の長さを調整して行う。
【0021】図8に示すように、テンションリール装置
30でステンレス鋼帯を巻取っている際には、下方から
スナバロール41がステンレス鋼帯の表面に押当てられ
る。ステンレス鋼帯の巻終わり部は、スナバロール41
の位置付近に来るように調整され、コイルカー40を上
昇させて、コイルの自重でステンレス鋼帯の巻付けが緩
むのを防止する。コイルカーの上面にロールが備えら
れ、スナバロールを使用しないこともある。
【0022】図9に示すように、テンションリール装置
30では、モータ70の回転駆動力を減速機71で減速
し、巻取軸31に伝達する。巻取軸31の先端は、サポ
ートアーム42によって支え、大きな巻取張力に耐えら
れるようにしている。
【0023】図10および図11に示すように、巻取軸
31は、相互に軸線方向に摺動変位可能なくさび部材7
2とドラム73によって構成される。ドラム73は円周
方向に分割されて、くさび部材72との境界にはテーパ
が設けられている。くさび部材72とドラム73とをシ
リンダ31aによって軸線方向に相対変位させれば、テ
ーパによってドラム73の外径を拡縮させることができ
る。すなわち、図10(1)のような拡径状態と図10
(2)のような縮径状態とを切換えることができる。
【0024】図12は、テンションリール装置30が途
中に設けられる加工処理ラインの最終出側に設けられる
テンションリール装置80の構成を示す。このテンショ
ンリール装置80は、巻取軸81にステンレス鋼帯を巻
取り、コイルカー82で搬出する。ステンレス鋼帯の先
端を巻付けるために、ベルトラッパ装置83が設けられ
る。ステンレス鋼帯のパスラインを変えるために、デフ
レクタロール84が設けられる。デフレクタロール84
の上流側には、ステンレス鋼帯を通板させながら剪断す
る走間剪断装置85、および切断されたステンレス鋼帯
の先端を、先行するステンレス鋼帯をテンションリール
装置80で巻取る間、低速で誘導案内する先端案内装置
86が設けられる。テンションリール装置80の上方に
はステンレス鋼帯の層間スリップによる疵を防ぐための
合紙供給装置87も設けられる。
【0025】図13には、ベルトラッパ装置83の構成
を示す。このベルトラッパ装置83も、基本的には前述
のベルトラッパ装置33と同様に、揺動軸90を支点と
してアーム91が揺動変位し、ベルト92によって図1
2の巻取軸81の巻芯を包囲してステンレス鋼帯の先端
を確実に巻付けるために設けられている。
【0026】図14は、図1に示すテンションリール装
置30の動作の手順を示す。加工処理ラインの途中でス
テンレス鋼帯50をテンションリール装置30に巻付け
る場合には、ステップa1でベルトラッパ装置33を加
工処理ライン全体の通板動作モードのパスラインにかか
る位置に待機させておき、ステップa2でベルトラッパ
装置33のアーム52を巻取軸31側に揺動変位させて
ベルト54をリール32の巻芯に接触させて包囲する。
ステップa3でステンレス鋼帯50の先端を2〜3回ま
で巻付けると、ステップa4でベルトラッパ装置33は
前述の位置に退避する。この退避位置は、コイルの巻付
けが進んで、コイルの外径が増大しても、障害とならな
い位置である。
【0027】コイルの巻付け時には、ステップa5でス
ナバロール41を接触させる。ステップa6では、ステ
ンレス鋼帯の溶接部を切断して巻取りを終了する直前に
なっているか否かを判断する。巻取り終了直前になる
と、ステップa7で剪断機38によってステンレス鋼帯
50の溶接部付近を切離す。ステップa8では、切離さ
れたステンレス鋼帯50の尾端がテンションリール装置
30まで到達するのを待つ。尾端が到達すると、ステッ
プa9で巻取軸31の回転駆動を停止する。次にステッ
プa10でコイルカー40を上昇させ、コイルの自重で
尾端を止めた状態で、ステップa11でスナバロール4
1を退避させる。次にステップa12でサポートアーム
42を退避させ、ステップa13でドラム73の径を縮
小させ、ステップa14で巻取られたコイルをコイルカ
ー40を前進させて抜出す。抜出されたコイルは天井走
行クレーンなどによって次工程へ搬送される。ステップ
a15でドラム73が拡大し、ステップa16でサポー
トアーム42が装着される。さらにステップa17でコ
イルカー40が下降し、ステップa18で処理を終了し
て次の巻取りが可能な状態となる。
【0028】以上のように本実施例によれば、ステンレ
ス鋼帯50に対して多種多様な加工処理を施す多機能の
加工処理ラインを効率的に運用することができる。テン
ションリール装置30でステンレス鋼帯50を巻取って
いる際には、下流側の装置を次の加工処理のために準備
することができ、次の加工処理が必要になる際には迅速
に通板経路を切換えることができる。このような多機能
の加工処理ラインを迅速に切換えることができれば、ス
テンレス鋼帯50ばかりでなく、金属帯、たとえば普通
鋼、高合金鉄、あるいは銅やアルミニウムなどの非鉄や
非鉄合金に各種表面処理や機械加工を行う多機能のライ
ンを効率的に構成することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、テンショ
ンリールの下流側にベルトラッパを設け、移動手段によ
ってベルトラッパの位置を移動させて、金属帯を加工処
理ライン全体に通板させる場合にはパスラインから退避
させ、テンションリールで金属帯を巻取る際にはパスラ
インを横切る位置に進出させる。テンションリールで金
属帯を巻取る際には、ベルトラッパが金属帯の先端に近
い位置に進出しているので、先端を巻取軸に巻付ける際
に、迅速に作動してベルトを巻取軸に巻付け、また金属
帯の巻付けが終了すれば直ちに巻取軸から離れる動作を
迅速に行うことができる。金属帯を加工処理ライン全体
に通板する際には、ベルトラッパがパスラインから退避
するので、金属帯の通板を円滑に行うことができる。
【0030】また本発明によれば、テンションリールの
下流側のパスラインの位置には、テンションリールで金
属帯を巻取る際には、ベルトラッパが進出し、加工処理
ライン全体に金属帯を通板する際には金属帯を誘導案内
する案内テーブルが伸展する。これによってテンション
リールによる金属帯の巻取りを迅速に行い、かつ加工処
理ライン全体を用いる際には金属帯を確実に下流側に誘
導案内することができる。
【0031】また本発明によれば、テンションリールの
上流側に、テンションリールで巻取る金属帯の先端を巻
取軸の下方に誘導案内する案内板が設けられているの
で、順次テンションリールに巻付けられる金属帯を確実
かつ迅速にテンションリールの巻取りの下方に巻付ける
ことができる。
【0032】また本発明によれば、テンションリールに
巻取られる金属帯の層間に、上方から合紙を供給するこ
とができるので、金属帯の走間スリップによる疵を防ぐ
ことが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す正面図である。
【図2】図1のベルトラッパ装置についての関連する構
成を示す簡略化した正面図である。
【図3】図2のベルトラッパ装置の揺動変位のための構
成を示す簡略化した正面図である。
【図4】図3の揺動変位のための構成の側面図である。
【図5】図1の案内テーブルについての構成を示す簡略
化した正面図である。
【図6】図5の案内テーブルの平面図である。
【図7】図1の案内板に関連する構成を示す簡略化した
正面図である。
【図8】図1のスナバロールに関連する構成を示す簡略
化した正面図である。
【図9】図1の巻取軸を回転駆動する構成を示す側面図
である。
【図10】図1の巻取軸の動作と断面構成を示す軸線を
含む断面図である。
【図11】図1の巻取軸の軸線方向に垂直な断面図であ
る。
【図12】図1のテンションリール装置が設けられる加
工処理ラインの最終段に設けられるテンションリール装
置の構成を示す正面図である。
【図13】図12に示すベルトラッパ装置の動作を示す
簡略化した正面図である。
【図14】図1のテンションリール装置30の動作を示
すフローチャートである。
【図15】関連する多機能の加工処理ラインの構成を示
す簡略化した正面図である。
【図16】巻取装置の原理的な構成を示す簡略化した正
面図である。
【符号の説明】
30 テンションリール装置 31 巻取軸 33 ベルトラッパ装置 34 案内テーブル 35 案内板 36 合紙供給装置 38 剪断機 40 コイルカー 41 スナバロール 42 サポートアーム 50 ステンレス鋼帯 51 揺動軸 52 アーム 53 可動アーム 54 ベルト 55 ローラ 56 シリンダ 60 基端部 61 先端部 62 ローラ 63 ガイド板 65 シリンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯を連続通板する加工処理ラインの
    途中に設けられ、上流側の加工処理ラインで処理された
    金属帯を巻取る金属帯の巻取装置であって、 加工処理ライン全体に金属帯を通板させる場合のパスラ
    インよりも巻取軸は下方に設けられ、巻取られるコイル
    はパスラインを横切るように成長するテンションリール
    と、 テンションリールの下流側に設けられ、回転自在なゴム
    ベルトを有し、テンションリールに金属帯を巻取る際
    に、テンションリールの巻取軸を下流側からゴムベルト
    で包囲し、金属帯の先端を巻取軸に誘導案内して巻付け
    るベルトラッパと、 ベルトラッパを、加工処理ライン全体に金属帯を通板さ
    せる場合にパスラインから離れた位置に退避させ、テン
    ションリールに金属帯を巻取る場合にパスラインを横切
    る位置に進出させる移動手段とを含むことを特徴とする
    金属帯の巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルトラッパの下流側に設けられ、
    ベルトラッパが前記パスラインを横切る位置に進出して
    いるときには縮退し、ベルトラッパがパスラインから離
    れた位置に退避しているときにはベルトラッパがパスラ
    インを横切る位置に伸展し、表面上で金属帯の先端を下
    流側に誘導案内する案内テーブルを備えることを特徴と
    する請求項1記載の金属帯の巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記テンションリールの上流側に、テン
    ションリールで巻取る金属帯の先端を、テンションリー
    ルの巻取軸の下方に誘導案内する案内板が設けられるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の金属帯の巻取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記テンションリールの上方に、巻取ら
    れる金属帯の層間に挿入する合紙の供給装置が設けられ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金
    属帯の巻取装置。
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