JPH082278B2 - 冷凍調味すり身およびその製造方法 - Google Patents

冷凍調味すり身およびその製造方法

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JPH082278B2
JPH082278B2 JP62052757A JP5275787A JPH082278B2 JP H082278 B2 JPH082278 B2 JP H082278B2 JP 62052757 A JP62052757 A JP 62052757A JP 5275787 A JP5275787 A JP 5275787A JP H082278 B2 JPH082278 B2 JP H082278B2
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meat
surimi
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fish
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真夏 山岸
郁雄 長門
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Nippon Suisan KK
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Description

【発明の詳細な説明】 <発明の目的> 産業上の利用分野 本発明は魚肉調味すり身およびその製造方法に係り、
詳しくは調理時に坐りにくく、使い易い魚肉調味すり身
およびその製造方法に係る。
従来の技術 スケソウタラ等を原料とする冷凍すり身は原料から落
し身を作り、水晒しを行ない、晒肉に凍結変性防止剤と
して糖類および重合リン酸塩を加え混練りし、練肉を包
装、凍結して製造されている。
この冷凍すり身には加塩すり身と無塩すり身とがあ
り、加塩すり身に調味料を添加した調味すり身は家庭用
調味すり身として知られている。
すなわち、家庭用調味すり身は、無塩の冷凍すり身に
食塩を加えて十分に練り、更に澱粉および調味料を加え
たもので、凍結中の品質劣化を防止するために糖類を10
%添加することが必須条件となっている。
この家庭用調味すり身はプラスチックケーシングに充
填され包装されているので、解凍し、油等の加熱処理
を行なって摂食でき大変便利な調理素材として利用され
ている。
しかし、この冷凍調味すり身を解凍して長時間放置す
ると、冷凍前と変らない肉糊であったものが次第にかた
くなる“坐り”の現象をおこし、この坐ったすり身を一
度くずすと再成型して加熱しても、まとまらない状態と
なり料理材料としては使い難くなる欠点を有している点
が問題であった。また、糖類を10%以上添加されている
調味すり身は食味が甘くなるので料理上使いにくさがあ
った。
発明が解決しようとする問題点 本発明はこれらの問題点の解決を目的とし、具体的に
は、坐りやすい魚肉に坐りにくい魚肉を配合することに
よって、調理時に坐りにくくて、使い易い調味すり身な
らびにその製造方法を提供することを目的とする。
<発明の構成> 問題点を解決するための手段ならびにその作用 本発明は、スケソウタラ等を原料とする水晒し魚肉と
クロカワカジキ、バショウカジキ等のカジキ類の精肉と
の混合魚肉と、食塩、重合リン酸塩、クエン酸のアルカ
リ金属塩および糖類とを均一に練り合せた練肉を成型包
装後、凍結してなることを特徴とする冷凍調味すり身お
よびその製造方法である。
以下、本発明の手段たる構成ならびに作用について説
明すると、次の通りである。
スケソウタラ等の白身魚は一般に坐りやすいが、魚種
により坐りやすさの異なることは良く知られている。例
えば、「魚肉ねり製品−理論と応用」(株式会社 恒星
社厚生閣発行)によると、スケソウタラ、トビウオおよ
びアジのように非常に早く坐る魚種と、グチ、キチジ、
カツオのように坐りが普通の魚種と、クロカワカジキ、
鮪、鮫のように坐りにくい魚種とがある。
本発明は坐りやすい魚種に、坐りにくい魚種を配合す
ることによって坐りにくくなることを確認し、更に、添
加物として食塩、糖類、重合リン酸塩の他にクエン酸の
アルカリ金属塩を添加しておくと調理するときに坐りに
くく、使いやすいことが判明し、本発明に到達したもの
である。
すなわち、調味されたすり身凍結品の条件として、解
凍後、室温に放置して1〜2時間経過したあとも、野菜
等を混合撹拌し油等の加熱処理を実施すると、食感の
良い練り物ができることが求められている。従来、水晒
しを行なったスケソウタラ落し身に、またはそれに水晒
しを実施していない魚肉を適当量加えた混合魚肉に、食
塩、みりん等調味料及び馬鈴薯澱粉を加え、サイレント
カッタで練った調味すり身では凍結して1ヶ月以内に蛋
白の塩溶性の性質が失なわれる。その為に、一般的にす
り身の製造に当っては、凍結保存中の蛋白変性を防止す
るために、0.1〜0.5%の重合リン酸塩の添加および1〜
5%の糖の添加が行なわれてきたが、水晒しを実施して
いないクロカワカジキ等の魚肉を水晒し魚肉に添加する
場合では0.1〜0.5%程度の重合リン酸塩の添加および1
〜5%程度の糖類の添加では、凍結中の蛋白変性の防止
が不充分で商品性はほとんど無く、また、0.5%以上の
重合リン酸塩の添加は食味に影響する。しかし、本発明
により重合リン酸塩(0.1〜0.5%)、クエン酸のアルカ
リ金属塩(1〜3%)、糖類(5〜10%)を添加するこ
とにより、6ヶ月以上凍結保存可能な冷凍すり身を得る
ことができ、更に、このすり身を解凍後室温に放置し、
2時間経過後も混合撹拌して、加熱処理するとなめらか
な品質の練り製品を得ることができることが判明した。
本発明者は水晒しした魚肉と坐りにくい魚種との混合
肉について次の試験を行なった。
水晒ししたスケソウタラ落し身に食塩2%、重合リン
酸塩0.3%、馬鈴薯澱粉5%、砂糖7%、水20%を加
え、これらに坐りにくい魚種にあげられるクロカワカジ
キ、バショウカジキ、キハダ鮪、鯖およびヨシキリ鮫の
精肉を20%加えたものをそれぞれ作り、次いで、カッタ
ーで良く擂潰した後、凍結保存し、−25℃で2ヶ月経過
後のそれぞれの冷凍すり身を解凍して20℃に放置し、カ
ッターで再度練った後、単品検査用ケーシングに詰め、
90℃で30分ボイルした。各ロットのジェリー強度および
歯切れを測定した結果を第1表に示す。なお、スケソウ
タラ落し身の単独使用の場合を対照として加えた。
第1表に示されるように鯖の添加はスケソウタラすり
身にかなりの悪い影響を与え、ヨシキリ鮫も特に効果は
無い。これに反してクロカワカジキは極めて有効であ
り、また、バショウカジキも有効であることが判明し
た。
次に、冷凍スケソウタラすり身にクロカワカジキの精
肉を20%加え、それに食塩2%、重合リン酸塩0.3%、
砂糖7%、馬鈴薯澱粉5%、クエン酸ソーダ1.5%、水2
0%を加えて凍結し、所定冷凍保存月数経過後、解凍
し、1時間20℃に放置した後ミキサーで練り、ケーシン
グに詰め、90℃で30分ボイルした。その製品のジェリー
強度および歯切れを測定した結果を第2表に示す。
なお、第2表において、対照はクロカワカジキを添加
しないもの、また、クロカワカジキ(B)はクエン酸ソ
ーダを添加しない他はすべて同様に処理した製品であ
る。
第2表に示すようにスケソウタラすり身にクロカワカ
ジキを混合し、添加物として凍結変性防止剤の他にクエ
ン酸ソーダを添加することによって冷凍保存中の品質は
無添加の対照品と比較して極めて良く保持され、凍結保
存6ヶ月においてもジェリー強度および歯切れは低下し
ないことが判る。
以上説明したように、スケソウタラすり身にカジキ類
の精肉を添加することは極めて有効であることが判明し
たが、カジキ類の魚種は肉色が若干赤味を呈しているの
で製品の外観を考慮すると、バショウカジキは20%、ク
ロカワカジキは30%程度の添加まで許容できると判断さ
れた。なお、かかる調味すり身は解凍して使用する時
に、野菜及びイカ、エビ等他の食品を混ぜて油などの
加熱工程をとるのが通常である。このためには混ぜ易く
するため、水を出発原料100部に対し20部程度添加して
水分調整した調理すり身にする必要があり、また、みり
ん、グルタミン酸ソーダ等の調味料を加えても良い。
実 施 例 以下、実施例によって更に説明する。
工船スケソウタラすり身特100kgを中心が−5℃程度
になるまで解凍する。これに頭、内臓、皮、骨、血合い
を除去したクロカワカジキの精肉20kgを加える。更に、
食塩2kg、重合リン酸塩(ピロリン酸ソーダとトリリン
酸ソーダの混合物)0.3kg、砂糖6kg、クエン酸ソーダ1.
5kg、みりん2kg、グルタミン酸ソーダ0.5kg、カツオエ
キス0.5kg加える。これをサイレントカッターでやや混
ざる程度まで混合し、細氷と水を混合した冷水を30kg加
え、更に均一な状態になるまで練り合せ、練り上り温度
は10℃以下に押えるようにする。この状態のものを、合
成樹脂製の袋に適当量入れ急速凍結する。3ヶ月間−25
℃で保存後、20℃で解凍し解凍直後と3時間経過したも
のについて夫々ミキサーで撹拌し、50gの小判型に成型
し、160℃で3分間油すると解凍直後のものと3時間
経過したものとは何れも両者に差のない良好な食味を有
し、かつ弾力、歯切れの良いさつまあげであった。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明は、スケソウタラ等を原
料とする水晒し魚肉とクロカワカジキ、バショウカジキ
等のカジキ類の精肉との混合魚肉と、食塩、重合リン酸
塩、クエン酸のアルカリ金属塩および糖類とを均一に練
り合せた練肉を成型包装後、凍結してなることを特徴と
する冷凍調味すり身およびその製造方法であって、本発
明に係る調味すり身は調理時に坐りにくくて使い易いの
でバラエティーのある練製品を作ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スケソウタラ等を原料とする水晒し魚肉と
    クロカワカジキ、バショウカジキ等のカジキ類の精肉と
    の混合魚肉と、食塩、重合リン酸塩、クエン酸のアルカ
    リ金属塩および糖類とを均一に練り合せた練肉を成型包
    装後、凍結してなることを特徴とする冷凍調味すり身。
  2. 【請求項2】スケソウタラ等を原料とする水晒し魚肉に
    クロカワカジキ、バショウカジキ等のカジキ類の血合い
    を除去した精肉を加え、更にこれに0.5%以上の食塩と
    重合リン酸塩、クエン酸のアルカリ金属塩および糖類を
    添加し擂潰機若しくはサイレントカッターで塩ずりを行
    ってすり身とし、これを成型包装後、凍結することを特
    徴とする冷凍調味すり身の製造方法。
JP62052757A 1987-03-06 1987-03-06 冷凍調味すり身およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH082278B2 (ja)

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