JPH0817930B2 - 分散装置 - Google Patents

分散装置

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JPH0817930B2
JPH0817930B2 JP1192554A JP19255489A JPH0817930B2 JP H0817930 B2 JPH0817930 B2 JP H0817930B2 JP 1192554 A JP1192554 A JP 1192554A JP 19255489 A JP19255489 A JP 19255489A JP H0817930 B2 JPH0817930 B2 JP H0817930B2
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嘉孝 荒木
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株式会社荒木鉄工
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、塗料やインキ等の顔料などの固形物を含む
液状の配合物を分散せしめる分散装置に関する。
【従来の技術】
塗料やインキ等の顔料などの固形物を含む塗料組成物
の製造は、一般に顔料、樹脂ワニス、溶剤、さらに添加
物(必要に応じて)などから成る液状の配合物をバスケ
ットミルなどの分散装置によって微粒化して分散させる
ことにより行われている。 バスケットミルは、かく拌槽内に前記配合物を装填
し、該かく拌槽の上方から前記配合物中に到達する長さ
に設けられたかく拌軸の先端にかく拌羽根を付設し、該
かく拌羽根を前記かく拌軸を介して回転駆動装置で回転
することにより、配合物間のずり応力で分散が行われる
というものである。この分散効果を上げるために、前記
かく拌羽根の外側を、側壁および底壁に小孔が多数穿設
されている金属製薄板材、又は細かいメッシュの金綱で
なるバスケット(篭体)で囲み、該バスケット内にガラ
ス球、鋼球、セラミック球などの分散媒体を投入し、か
く拌羽根を回転せしめると、前記配合物内の固形物の大
きな粒子は前記バスケット内で磨砕混合作用により分散
され、分散された細かい粒子はバスケットの底壁及び側
方の前記小孔やメッシュから流出し、かく拌槽内を対流
して再度バスケットの上方からバスケット内に流入して
さらに細かく分散されるという装置が開発されている
(例えば、特開昭60−122033号、特開昭61−293536号公
報参照)。 さらに、かく拌軸の先端をバスケット底壁を貫通して
突出させて、前記かく拌軸の先端にかく拌槽内の配合物
を流動させるための液流動用羽根を篭体下方に設けた分
散装置が開発されている。(特開昭60−48126号特開昭5
8−174230号参照)。
【発明が解決しようとする課題】
従来の分散装置にあっては、バスケット内で分散され
た配合物をバスケットの底壁および側壁に穿設した小孔
から流出させ、バスケット底壁下方に流出した配合物は
バスケット底壁下方に設けた液流動用羽根の回転によ
り、バスケット上方に対流させ、再度上方からバスケッ
ト内に流入して分散させるのであるが、配合物中の塗料
やインキ等の顔料などの固形物は液体中では重量物であ
るために、相当量が分散されずバスケット底壁の小孔か
らかく拌漕底面へそのまま落下する。すなわち、篭体内
に投入した分散媒体はかく拌羽根が回転することにより
生じる回転遠心力によってバスケット側壁周辺に集まっ
てしまうので、少なくともかく拌軸周辺の配合物は全く
分散されることのないままバスケット底壁の小孔からそ
のままバスケット下方に流出し、また、かく拌槽下方に
沈澱する傾向にあるので、これらの要因を考慮していか
に短時間で分散効果を上げるかということは依然として
大きな課題であった。 また、バスケット内から流出した配合物中の固形物は
かく拌槽の下方に沈澱するが、この沈澱した固形物をか
く拌し、配合物中を流動させるために設けられた液流動
用羽根はバスケット底壁を貫通してバスケット下方に突
出するかく拌軸の先端に設けられているので、バスケッ
ト内で砕けた分散媒体及び配合物がかく拌軸とバスケッ
ト底壁の貫通孔に設けられたかく拌軸の軸受との間に挟
まり、前記かく拌軸及びかく拌軸の軸受を摩耗させてし
まうという問題があった。このようにかく拌軸及びかく
拌軸の軸受が摩耗した場合には、該摩耗によりかく拌軸
とかく拌軸の軸受けとの間に生じた間隙からさらに分散
媒体や分散されないままの固形物が侵入し装置全体の作
動不良の原因となりかねない。そのため、かかる従来の
分散装置にあっては、かく拌軸及びかく拌軸の軸受を頻
繁に交換しなければならないという問題があった。 さらに、従来の分散装置にあっては、バスケット内に
投入した前記分散媒体は、かく拌羽根が回転するとその
回転遠心力によりバスケット、特に側壁に張りめぐらし
た小孔が多数穿設されている板材又は細かいメッシュの
金網などの側壁に衝撃を与えるために、側壁は摩耗して
衝撃を受けた部分が貫通した穴となるので頻繁に交換せ
ざるを得ないが、前記側壁がバスケットの構造部材と一
体であるならばバスケット全体を交換しなければなら
ず、また側壁とバスケットの構造部材は分離可能である
としても、側壁全体を頻繁に交換しなければならないと
いう問題点があった。 加えて、従来のバスケットに設けられた小孔の大きさ
は、バスケットに張りめぐらせたメッシュの金網等の目
の大きさにより決定されていた。そのため該バスケット
は、分散する配合物中の固形物の粒径に合ったバスケッ
トに分散作業毎に交換する必要があり、単一のバスケッ
トで如何なる配合物の分散にも対応できるものは存在し
なかった。 また、塗料には異なった種類の色彩が非常に多くあ
り、それぞれの色彩に応じて配合する顔料が異なるので
あるが、このような塗料・顔料を何種類も次々とかく拌
して分散するためには、例えば1つの塗料の分散終了
後、次の別の種類の塗料の分散処理を行う前にかく拌槽
及びかく拌槽内から取り出したバスケットを完全に洗浄
する必要がある。 しかしながら、従来の分散装置にあっては、バスケッ
トの全壁面すなわち、側壁および底壁が小孔であるため
に、高圧の洗浄液で洗ったり、小孔に詰まった顔料をピ
ンなどで突っついて除去するなどして、洗浄し、またバ
スケットを逆さにしなければ、分散媒体を取り出して、
洗浄することができず、洗浄作業が極めて繁雑で、作業
能率の低下をもたらすという問題点があった。 請求項1記載の本発明に主たる目的は、短時間で分散
効果が高い分散装置を提供することにあり、また、請求
項2記載の発明の付随的な目的は、バスケット内の分散
媒体の衝撃による摩耗に対して耐久性があり、かつ部分
的な交換を簡単にでき、さらにいかなる種類の配合物の
分散に対しても対応できるバスケットを有すると共に、
容易に洗浄できる分散装置を提供することを目的として
いる。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の分散装置におい
ては、昇降自在な分散装置本体10に設けた回転駆動する
軸12にかく拌羽根14を設け、このかく拌羽根14を分散媒
体37が収容されたバスケット20内で回転可能に設けてか
く拌槽60内の塗料やインキ等の顔料などの固形物を含む
液状の配合物を分散せしめる分散装置において、前記バ
スケット20の側壁24の上部にロッド13を連結して分散装
置本体10に前記バスケット20を固定すると共に、前記バ
スケット20の側壁24に前記配合物の通過する小孔35を多
数穿設し、底壁29を前記小孔を設けていないメクラ底板
39で形成し、前記バスケット20とかく拌槽内壁間には、
駆動手段により回転駆動する液流動用軸46を配置し、こ
の液流動用軸46に液流動用羽根47を付設し、該液流動用
羽根47を前記かく拌槽内で、かつ前記バスケット20と干
渉しない位置に設ける(請求項1)。 さらに、前記分散装置本体10と共に昇降自在なバスケ
ット20の側壁24の少なくとも一部に、側壁平板27と、側
壁24の周囲方向で前記側壁平板27より短い隙間板28とを
交互にそれぞれ複数個重ねて、上下に対向する側壁平板
27とバスケット20の周囲方向に対向する隙間板28とで形
成されるスリットから成る小孔35を設けても良い(請求
項2)。 さらに、前記底壁29の内面をテーパ状にすることが好
ましい(請求項3)。 また、前記バスケット20の側壁24の上部にバスケット
20の外周方向に突出したフランジ部36を設け、該フラン
ジ部36にロッド13を連結して分散装置本体10に前記バス
ケット20を固定することもできる(請求項4)。 また、前記底壁29に開閉自在な分散媒体抜き穴31を穿
設しておくことが良い(請求項5)。 そして、バスケット内で回転する前記かく拌羽根14
は、該かく拌羽根14の回転軌跡に対して垂直方向に突起
体45を設けることとすれば好適である(請求項6)。 より好適には、上記かく拌羽根14に設けたそれぞれの
突起体45を二以上の異なる回転軌跡上に配設せしめると
効果的である(請求項7)。
【作用】
上記のように構成された分散装置のバスケット20をか
く拌槽60内に配合物65中に投入すると、バスケット20内
に配合物65が流入する。バスケット20の底壁29はメクラ
底板39であり、配合物65内の沈澱しやすい固形物の粒子
はバスケット20の底壁から下方に落下することなくバス
ケット20内に滞留する。 分散装置のかく拌羽根14がかく拌軸12を介して回転駆
動機構11により回転駆動すると、バスケット20はロッド
により本体に固定されているためバスケット20自体が回
転することなく、バスケット20内部でかく拌羽根14がバ
スケット20内で回転する。 前記かく拌拌羽根14の回転により生じた渦流により、
バスケット20内の配合物65および配合物65中の固形物
は、分散媒体37とのずり応力及び固形物相互のずり応力
により細かい粒子に分散される。この際、前記かく拌羽
根14の遠心力で、バスケット20内に投入された分散媒体
37はバスケットの側壁24の内周に沿って押圧され底壁が
メクラのため、バスケット20の側壁24に設けられた小孔
35からバスケット20外へ流出しようとする配合物は常に
バスケット20の側壁24の内周に沿ってバスケット20内を
周回する分散媒体37中を通過し、配合物中の固形物は分
散媒体37及び固形物相互のずり応力によって細かく分散
され、バスケット20の側壁24に設けられた小孔35よりバ
スケット外部へ流出する。 なお、小孔35の幅より大きい粒子はバスケット20内に
止まり、固形物間のずり応力及び分散媒体37と固形物間
のずり応力によりさらに細かく分散される。 液体中では重量物である固形物はかく拌槽の下方に沈
澱しようとするが、この固形物が沈澱しているかく拌槽
内であってバスケット20と干渉しない位置では液流動用
羽根47が液流動用軸の回転に伴って回転している。した
がって、かく拌槽内で沈殿しがちな配合物中の固形物は
前記液流動用羽根47の回転によって生じる対流によりか
く拌槽内で沈殿することなくかく拌される。また、前記
液流動用羽根47の回転により、かく拌槽内では、かく拌
槽の底部から上方に向かって対流が生じ、配合物65は、
この対流によって蓋板22に設けられた開口38より再度バ
スケット20内に流入されて分散される。 また、バスケット側壁の上部にバスケットの外周方向
に突設したフランジ部36を設けた場合には(請求項
4)、液流動用羽根47の回転によりかく拌槽内上方に向
かって生じた対流の一部は、フランジ部36に当たって該
フランジ部36下方に渦流を生じさせ、側壁24の周辺の配
合物65を一時的に滞留させる。そのため、バスケット20
内の配合物65は比較的バスケット20内に滞る時間が長く
なり、固形物の分散効果を高める。 また、バスケット20の側壁24に、側壁平板27と隙間板
28との重ね合わせによってスリット35を形成した場合に
は(請求項2)、異なる配合物の分散に際して、配合物
中に含まれる固形物の粒径に応じてバスケット20の側壁
24に設けられた小孔35の大きさ(幅)を変える場合に
は、隙間板28の厚みを変更すればよく、単一のバスケッ
トで各種の配合物の分散を行うことができる。 かように、分散処理終了後、別の種類の配合物65を分
散する場合には、その前に分散装置を完全に洗浄する必
要があるが、この時スリット35内に固着した状態の固形
物はヘラ等の道具で比較的容易に除去し、洗浄すること
ができる。 加えて、側壁平板27が分散媒体37との衝突により摩
耗、変形、損傷した場合は、複数重ね合わされている側
壁平板27のうち摩耗、変形、損傷したもののみを部分的
に交換すればよく、簡単かつ経済的にバスケット20を修
復することができる。 また、底壁29の内面をテーパにすることは(請求項
3)液切れを早め、加えてメクラ底板39に分散媒体抜き
穴31を穿設することは(請求項5)そこからビーズ等の
分散媒体を容易に取り出して別途洗浄することを可能に
する。 前記かく拌羽根14に、該かく拌羽根14の回転軌跡に対
して垂直方向に設けた突起体45を備える場合は(請求項
6,7)、底壁29近傍の分散媒体37や固形物のかく拌効果
を増大するように作用する。
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、第1図に
おいて、昇降装置50の昇降シャフト53の上部に回転駆動
機構11を設置し、該回転駆動機構11の先端下方に本発明
の分散装置を設置する。 昇降装置50は昇降装置本体51の内部に図示せざる油圧
シリンダによって昇降シャフト53の上部に設置した回転
駆動機構11を任意位置に停止調節可能とするための上昇
バルブ55および下降バルブ56を設け、前記回転駆動機構
11を案内するガイドシャフト54を設けている。 回転駆動機構11はモータ41の回転軸に図示せざる変速
装置を設置し、該変速装置の変速ハンドル42により変速
調整された回転力をVベルト等の伝達手段を介して分散
装置本体10の後述するかく拌軸12に連動している。そし
て、かく拌軸12の回転速度を測定する回転計16を設けて
いる。 分散装置は、前記回転駆動機構11の下方に4個のロッ
ド13を介してバスケット20の側壁24上部のバスケット外
周方向に突出した後述するフランジ部36の固定フランジ
21に連結してバスケット20を分散装置本体10に固定し、
該バスケット20内に、前記回転駆動機構11のモータ41に
連動されるかく拌軸12の先端にかく拌羽根支持体15を介
して設けたかく拌羽根14を回転可能に設置し、前記バス
ケット20内にガラス球、鋼球、セラミック球、ジルコニ
ア球などの分散媒体37を収容している。 そして、前記バスケット20は、側壁に多数の小孔を設
けている。本発明の分散装置はバスケット20の側壁にの
み小孔を設けているので、液体中では重量物である固形
物は液体中を下方に落下しようとするが、バスケットの
底壁はメクラ底壁となっているので底壁より固形物がバ
スケット20外へ落下することはない。そのためバスケッ
ト20の小孔をバスケット底壁に設けた場合よりもバスケ
ットの側壁にのみ設けた場合の方が固形物がバスケット
内に滞留する時間が長く、より微細に分散される。この
バスケット20内では、かく拌羽根14の回転によってバス
ケット20内を周回する渦流が生じており、かかる渦流に
乗って固形物はバスケット20内を周回移動する。 また、前記かく拌羽根14の回転によって生じた渦流
は、バスケット20内に投入された分散媒体37をバスケッ
トの側壁内周で撹拌しているので、配合物及び配合物中
の固形物はかく拌羽根によって生じた渦流によってバス
ケット内を周回し、バスケット20の側壁24に設けられた
小孔35からバスケット20外へ流出しようとする。したが
って、かかる配合物及び配合物中の固形物はバスケット
20の側壁24内側、すなわち小孔32近辺に集合している分
散媒体37中を常に通過し、固形物相互及び固形物と分散
媒体間のずり応力により細かく分散されてバスケット外
へ流出する。そのため配合物の分散効果は極めて良好で
ある。 さらに、第6図及び第7図に示すように、回転駆動手
段であるモータ48により回転駆動される液流動用軸46を
前記バスケット20の外方とかく拌槽60内壁間に設け、こ
の液流動用軸46に液流動用羽根47を、かく拌槽60内で、
前記バスケット20に干渉しない位置、例えば、バスケッ
ト20底壁29より下方に位置して設ける。 第6図は回転駆動機構11の架台に設置したモータ48に
直結して下方に設けた液流動用軸46の先端に液流動用羽
根47を設け、該液流動用羽根47がバスケット20の下方に
位置するようにしたものであり、第7図はかく拌槽60の
底部の下面にモータ48を設け、該モータ48に直結し、且
つ、かく拌槽60の底部に設けた穴に挿通してかく拌槽60
の底部の上方に突出した液流動用軸46の先端に液流動用
羽根47を設けたものであり、バスケット20の底壁が前記
液流動用羽根47に接することのないように前記昇降装置
50により所定位置に停止する。 このように、液流動用羽根47をかく拌軸12とは別に設
けた液流動用軸46に、すなわち、かく拌槽60内下方で、
かつ前記バスケット20の外方に離反して設けたので、例
えばバスケット20をかく拌槽60内で上方に移動させた場
合であっても液流動用羽根47は固形物が沈澱しがちなか
く拌槽の下方の配合物を流動させているので、バスケッ
ト20の停止位置に影響されることなく固形物を含む配合
物を万遍無く対流させることができる。 また、この液流動用羽根47は、バスケット20内のかく
拌羽根14を回転させるかく拌軸12とは別体に構成された
液流動用軸46に設けられているので、バスケット20の底
壁29(,39)に軸受を設けてかく拌軸12をバスケット20
の底部より外方へ突出させる必要がなく、したがって軸
受が摩耗して分散媒体37や固形物がバスケット20外へ流
出するようなことはない。 バスケット20の側壁に設けられる小孔は、細孔あるい
はスリットが多数穿設されている金属製薄板材、又は細
かいメッシュの金綱であっても良いが、分散媒体等の衝
突による摩耗や小孔35の大きさ(幅)の変更、バスケッ
トの側壁特にスリット部分が損傷、変形した場合の修理
の便等を考えれば、これを第2図〜第4図に示すよう
に、側壁24の厚さ方向に、一定幅を持つ平板である側壁
平板27と、側壁24の周囲方向で前記側壁平板27より短い
隙間板28とをそれぞれ交互に複数個重ね、隙間板28は側
壁24の周囲の適宜位置に配置し、上下に方向する側壁平
板27,27と側壁周囲方向に対向する隙間板28,28で構成し
たスリットから成る小孔35に形成するのが好適である。 すなわち、このように、側壁24のスリット35を構成す
ればスリット35を設けた部分の側壁24の壁厚を容易に増
すことができ、壁厚の増した分だけ側壁24の寿命を向上
させることができる。また、このようにして構成された
スリット35は、側壁24の厚み方向へ常に一定幅で形成さ
れているので、メッシュの金網等で小孔35を形成した場
合に比べ分散媒体37の衝突により多少小孔35周辺が摩耗
した場合であっても小孔の大きさにバラツキが生じな
い。 また、スリットから成る小孔35の大きさ(幅)の変更
に際しては、隙間板28の板厚のみを変化させることによ
って調整できるので、隙間板28の板厚を変更することで
単一のバスケットによって種々の用途に応じた分散作業
に対応することができる。 さらに、各々が独立した複数の側壁平板27と隙間板28
の重合によってスリット35が形成されているので、例え
分散媒体ナドの衝突等により側壁平板の一部が摩耗して
スリット幅が広がり、又はスリットに配合物などが狭ま
った場合であっても摩耗した側壁平板27のみを交換又は
修理することでスリット形状を元の好適な状態に復元す
ることができ、修理の手間がかからずしかも経済的にバ
スケット20の修復を行うことができる。 この側壁平板27と隙間壁28の重合は、固定フランジ21
の下面にメクラ側壁26を側壁24の全周に設け、該メクラ
側壁26の下面に側壁24の全周に及んで側壁平板27と隙間
板28を交互に複数個重ねて、側壁24を構成するが、前記
メクラ側壁26及び側壁平板27の全周の同一位置に複数の
固定穴を、本実施例では12個設け、さらに前記隙間板28
に固定穴を設けて例えばワッシャなどの形状にし、メク
ラ側壁26、側壁平板27、隙間板28のそれぞれの固定穴に
側壁固定ロッド25を挿通せしめて、該側壁固定ロッド25
の上に設けたネジ部を前記固定フランジ21に螺着し、底
壁29を側壁固定ロッド25の下端に設けたネジ部を介して
ナットで固定する。 したがって、前記スリット35は、メクラ側壁26を除く
他の側壁24全面に形成される。この場合メクラ側壁26を
設けずに、側壁24の全面に側壁平板27と隙間板28による
スリット35を形成せしめてもよく、あるいは側壁平板27
と隙間板28によるスリット35を側壁24周囲に部分的に設
けてもよい。 バスケット20の上面には、中央部にかく拌軸12を挿通
し、かつ後述するかく拌槽60内の塗料やインキ等の顔料
などの固形物を含む液状の配合物65をバスケット20内に
導入せしめるための開口38を有し、前記配合物65を開口
38に導入せしめるためにテーパ状に形成した誘導面23を
上面に有する蓋板22を、前記固定フランジ21に固定す
る。 また、前記バスケット20の側壁24の上部に位置する固
定フランジ36の外周面を、第2図に示すように側壁24の
外周面よりも突出させる。このようにフランジ36をバス
ケットの外方へ突出させることにより後述の液流動用羽
根47によって生じたかく拌層の下方より上方に向かって
生じた対流の一部はこのフランジ部分に衝突し、この対
流は渦流となってフランジ下方に滞留するので、バスケ
ット内から外部に配合物が流出するのをある程度抑止す
ることができる。その結果、バスケット内に配合物を長
時間留めておくことができ、バスケット内での配合物の
分散効率を高める。 そしてバスケット20の底面には、前記側壁24の下面に
底壁29が設けられ、この底壁29は前記配合物65が流通す
るスリットあるいは細かいメッシュの網などの小孔を設
けずメクラ底板39にしている。従来の分散装置にあって
は、バスケット20内に生じた渦流により分散媒体はバス
ケット20の側壁24寄りに集合しているために、バスケッ
ト20内部中央には配合物および分散媒体37が少なくこの
部分の底壁に設けられた小孔からバスケット外部へ流出
する配合物は分散媒体及び配合物間のずり応力によって
分散されないため対流により繰り返し分散が必要とな
る。従って、所望の分散効果を得るのに長時間を要する
ものであった。しかし、本願分散装置のバスケット20に
よれば、分散媒体37及び配合物が集中して存在し、分散
に寄与するバスケット20の側壁24にのみ配合物がバスケ
ット20外へ流出し得る小孔35が設けられているので、小
孔35よりバスケット20外へ流出しようとする配合物は常
にバスケット20内に投入された分散媒体37間を通過し、
配合物中の固形物は分散媒体37及び配合物間のずり応力
により微細に分散される。 さらに、メクラ底板39は、その内面を中心から側壁24
方向に下降するテーパ状にしており、さらに該メクラ底
板39の側壁24側に分散媒体抜き穴31を穿設しており、分
散作業中は分散媒体抜き穴31は分散媒体抜き穴用蓋32で
塞がれている。従って、バスケット20より分散媒体37を
容易に抜き取ることができ、この際、バスケット20を傾
斜させたり、逆さまにするなどの手間を必要としない。 第1図に示すかく拌槽60は槽内の液が流出し易いよう
に底壁がテーパになっており、該テーパの先端付近にド
レンバルブ61を設け、さらに車輪62を設けて移動自在と
することができる。 次に、本実施例の作用について説明する。塗料やイン
キ等の顔料などの固形物と樹脂ワニス、溶剤さらに添加
物などから成る液状の配合物65を、前記かく拌槽60内に
投入し、後述のように該槽内に本発明の分散装置本体10
を設置する。 昇降位置50の上昇バルブ55を開くと、昇降装置本体51
内の図示せざるシリンダが作動し、昇降シャフト53の上
昇に伴ってガイドシャフト54に案内されて回転駆動機構
11が上昇すると共に、該回転駆動機構11の先端部に設け
た分散装置本体10のバスケット20も上昇する。この状態
で前記配合物65を装填したかく拌槽60を移動し、バスケ
ット20の下方の所定位置に設置し、昇降装置50の下降バ
ルブ56を開いて分散装置本体10のバスケット20をかく拌
槽60の前記配合物65内に下降させる。回転駆動機構11の
モータ41を駆動すると、図示せざるVベルト等の伝達手
段を介して分散装置本体10のかく拌軸12が回転駆動され
るが、作業者は回転計16を見ながら変速ハンドル42によ
ってかく拌軸12の回転速度を調整する。 かく拌軸12に設けたかく拌羽根14の回転によりかく拌
槽60内の配合物65は、バスケット20上面の蓋板22に設け
られた開口38を経てバスケット20内に流入し、かく拌羽
根14およびかく拌羽根14の回転軌跡に対して垂直方向に
突設した突起体45の回転によりかく拌されバスケット20
内の分散媒体37と配合物65間のずり応力で配合物65内の
固形物が細かく分散されるが、分散された固形物の粒子
や、液などの流動体はかく拌羽根14の回転による遠心力
によって、側壁24に設けたスリットから成る小孔35を通
過してバスケット20の外へ流出するので、バスケット20
より上方の配合物65は蓋板22の上面に設けたテーパ状の
誘導面23から開口38へと流動してバスケット20内へ導入
される。 前記スリット35を通過してバスケット20の外へ流出し
た配合物65は、この流出作用または、第6図または第7
図に示すように、前記かく拌槽内下方で、かつ前記バス
ケット20の外方に離反して設けた液流動用羽根47により
上方へと対流され、再びバスケット20内へ流入する。バ
スケット20内で分散された固形物の粒子中で、前記隙間
板28の板厚によって決定されるスリット35の幅よりも大
きい粒子はスリット35を通過できないのでバスケット20
内でさらに細かく分散される。したがって隙間板28の板
厚を調整することによって配合物の種類に応じ分散状態
を調整することができる。 以上のようにして分散処理終了後、モータ41を停止
し、上昇バルブ55を開いて分散装置本体10のバスケット
20をかく拌槽60から上昇させ、次いでかく拌槽60を搬出
する。前記メクラ底板39の内面がテーパ状であるので、
バスケット20をかく拌槽60内の配合物65から取り出す時
に、バスケット20内の配合物65の液切れが良くなるため
に、配合物65のムダにならず、効果的である。 別の種類の配合物65の分散を行う前に、分散装置本体
10を完全に洗浄し、次の分散処理も同様に行う。前記メ
クラ底板39の分散媒体抜き穴31からバスケット20内の分
散媒体37を簡単に抜くことができ、分散媒体37を別途に
洗浄することができる。 次に分散効果をより一層高めるためのかく拌羽根の実
施例について説明すると、かく拌軸12に付設したかく拌
羽根14に、該かく拌羽根14の回転軌跡に対して垂直方向
に突起体45を設け、しかも複数のかく拌羽根14に設けた
それぞれの突起体45を二以上の異なる回転軌跡面上に配
設せしめるものである。 例えば、第5図に基づいて、前記第2図に示した実施
例と同様の部分は省略して説明すると、第5図(A)に
おいて、かく拌羽根14を十字形平板のかく拌羽根44と
し、かく拌羽根44の先端部上下面に突起体45を突設する
こともできる。この場合、該突起体45の位置は二個の異
なる回転軌跡上にある。本実施例では4個のかく拌羽根
44を設けているが、上下に隣接するかく拌羽根44は異な
る回転軌跡上に交互に配置する。なお、突起体45はかく
拌羽根44の上下の両面に突出せずに片側であっても良
い。また、かく拌羽根44は第2図に示すかく拌羽根14と
し、このかく拌羽根14に突起体45を固定してもよい。 側壁24はメクラ側壁26と、側壁平板27と隙間板28を交
互に重ねて形成したスリットから成る小孔35を設けた側
壁とで構成されているが、スリット35は側壁24の下方に
設けており、バスケット20の外で固定フランジ21より下
方全体を、図の二点鎖線で示す密閉したケーシング40で
覆っている。さらにバスケット20の上面にかく拌軸12を
軸支すると共に配合物65を洩出させないためのOリング
を設け配合物65を上方からバスケット20内に導入するた
めの開口を設けた蓋板43を固着し、前記ケーシング40内
の分散された配合物65をケーシング40のドレンから図示
せざる配管等で前記蓋板43の開口へ循環させることがで
きる。 次に、前記構成の本願分散装置と、代表的には、特開
昭48−48126号に開示される従来装置の性能比較試験の
結果を以下に示す。 なお、試験に用いた各分散装置の規格は、以下の通り
である。 試験例1 前記条件下で前記配合条件のシアニンブルーのペース
トを試料として、分散時間に対する配合物(ペースト)
粒径の測定を行った。その結果を次頁グラフ1に示す。
【グラフ1】 粒径と分散時間の関係(ブルーペースト) 表1に示す結果からも明らかなように、本願の分散装
置によれば従来品に比べて短時間で固形物を微細に分散
できることが明らかとなった。 また、前記試験の結果得られた配合物の分散時間に対
する着色力の試験を行った。その結果をグラフ2及び表
1に示す。 なお、着色力(K/S)は、分光光度計で測定した光の
反射/吸収の単位で、数値が大きければ大きい程、光が
反射し鮮明な色がでるものである。
【グラフ2】着色力と分散時間の関係(ブルーペース
ト) 以上の結果からも明らかなように、本願分散装置によ
れば、従来品に比べ短時間で高い着色力を有する配合物
を得ることができた。 試験例2 上記条件下で、前記配合条件のカーボンビーズのペー
ストを試料として、分散時間に対するペースト粒径の測
定を行った。しかし、従来品の分散装置にあってはバス
ケットの小孔の目詰まりのためカーボンビーズの分散を
行うことはできなかった。 本願装置は、分散速度及び着色力、粒度分布など分散
効果共に従来装置よりも優れており、本願装置において
は、カーボンビーズの分散が可能である。
【発明の効果】
本発明は上記試験値に示すほか、以下に記載されるよ
うな効果を奏する。 バスケットの底壁が配合物の通過する小孔を設けてい
ないメクラ底板であるから、バスケットから流出される
配合物は側壁からのみであるので、細かく分散された固
形物の粒子は沈澱しにくく、分散効果を高めるものとな
る。 次表は他の構成は同一で底壁に小孔を有する従来例と
本願とメクラ底板から成る分散装置の分散効果と時間を
示す比較表である。 さらに、バスケットとかく拌槽内壁間に、駆動手段に
より回転駆動する液流動用軸を配置し、この液流動用軸
46に液流動用羽根を付設し、該液流動用羽根を前記かく
拌槽内に、かつ前記バスケットに干渉しない位置に設け
ているので、バスケットの配置位置の如何に拘らずバス
ケットの外側にある配合物の流動性がよくなるために、
沈澱する傾向にある固形物の粒子が上昇されて再度バス
ケット内部に入り込んで分散され、より一層分散効果を
高めるものである。 また、このように液流動用羽根をかく拌軸とは別体に
構成された液流動用軸に設けたので、バスケットの底壁
にかく拌軸を貫通させるための軸受を設ける必要がなく
この軸受の摩耗による弊害も発生しない。 加えて、バスケットの側壁の上部に、バスケットの外
周方向に突出したフランジ部を設けた場合には(請求項
4)、小孔から流出した配合物がフランジ部の下方付近
にて渦流が起こるために、対流する前記配合物が側壁の
周辺で一時的に滞留するので、バスケット内の配合物は
比較的バスケット内に滞る時間が長くなり、より良く分
散され結果的に分散作業時間を極めて短縮することがで
きる。 また、バスケットの側壁の少なくとも一部が、側壁平
板と、バスケットの周囲方向で前記側壁平板より短い隙
間板とをそれぞれ交互に複数個重ねて、上下に対向する
側壁平板とバスケットの周囲方向に対向する隙間板とで
形成されるスリットから成る小孔を設ければ(請求項
2)かく拌羽根の回転遠心力によって側壁内の壁側のス
リットを通過できないがスリットの幅に近い大きさの固
形物の粒子は、スリット内に固着した状態になることが
あり、しかもスリットの幅が狭いと、この現象はより一
層起こり易くなるが、スリット内に固着した状態の固形
物を、スリットの形状にあったヘラ等の道具を使用し
て、簡単に能率良く、しかもほぼ完全に除去することが
でき、この後、分散装置を噴射流水で洗浄したり、水槽
内でかく拌羽根を回転させるなどして完全に洗浄するこ
とができる。 さらに、バスケット内に収容された分散媒体がかく拌
羽根の回転遠心力によって側壁に衝撃を与えたとして
も、側壁平板は側壁の厚さ方向に一定幅をもつ平板であ
るので、衝撃を受けて貫通した穴になることなく、耐久
性があり、たとえ何らかの衝撃で側壁平板が変形した
り、摩耗が大きくなったりして交換しなければならない
としても、部分的な交換を簡単に行うことで対処するこ
とができる。 加うるに、スリットの幅がかなり狭いものであって
も、スリットの幅に近い大きさの固形物の粒子が無理に
スリット内に挿着されて固着した状態になることを減少
させる効果があるので、結果的に分散効果を増大させる
ことができる。 そして、かく拌羽根に、該かく拌羽根の回転軌跡に対
して垂直方向に突起体を設けた場合(請求項6)、バス
ケット6内の分散媒体および配合物の固形物がより一層
かく拌されるために、分散媒体および配合物の固形物間
のずり応力が活発になり、分散効果が増大する。 さらに、前記メクラ底板の内面がテーパ状であるので
(請求項3)、バスケットをかく拌槽内の配合物から取
り出す時に、バスケット内の配合物の液切れが良くなる
ために、配合物のムダにもならず、またその後の洗浄に
も効果的である。 また、前記メクラ底板に分散媒体抜き穴を穿設せしめ
ること(請求項5)、バスケット内の分散媒体を簡単に
抜くことができ、分散媒体を別途に洗浄することができ
るので、洗浄効果および能率も良くなる。 さらに、複数の前記かく拌羽根に設けたそれぞれの突
起体を二以上の異なる回転軌跡上に配設すれば(請求項
7)、バスケット内全体の分散媒体および配合物の固形
物がより良くかく拌されるために、上記と同様の理由で
分散効果が増大する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の分散装置を含む機構の全体図であ
る。 第2図は、分散装置の部分詳細図である。 第3図は、バスケットの側壁の部分詳細図である。 第4図は、バスケットの側壁の部分斜視図である。 第5図(A)は他の実施例の分散装置の部分詳細図であ
る。 同図(B)は同図(A)の矢視B−B線かく拌羽根の平
面図である。 第6図は、液流動羽根を設けた分散装置の全体図を示す
ものである。 第7図は、他の液流動羽根を設けた分散装置の全体図を
示すものである。 10……分散装置本体 11……回転駆動機構 12……かく拌軸 13……ロッド 14……かく拌羽根 15……かく拌羽根支持体 16……回転計 20……バスケット(篭体) 21……固定フランジ 22……蓋板 23……誘導面 24……側壁 25……側壁固定ロッド 26……メクラ側壁 27……側壁平板 28……隙間板 29……底壁 31……分散媒体抜き穴 32……分散媒体抜き穴用蓋 35……小孔(スリット) 36……フランジ部 37……分散媒体 38……開口 39……メクラ底板 40……ケーシング 41……モータ 42……変速ハンドル 43……蓋板 44……かく拌羽根 45……突起体 46……液流動用軸 47……液流動用羽根 48……モータ 50……昇降装置 51……昇降装置本体 53……昇降シャフト 54……ガイドシャフト 55……上昇バルブ 56……下降バルブ 60……かく拌槽 61……ドレンバルブ 62……車輪 65……配合物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降自在な分散装置本体に設けた回転駆動
    する軸にかく拌羽根を設け、分散媒体が収容されたバス
    ケット内で回転可能に設けてかく拌槽内の塗料やインキ
    等の顔料などの固形物を含む液状の配合物を分散せしめ
    る分散装置において、前記バスケットの側壁の上部にロ
    ッドを連結して分散装置本体に前記バスケットを固定す
    ると共に、前記バスケットの側壁に前記配合物を通過す
    る小孔を多数穿設し、底壁を前記小孔を設けていないメ
    クラ底板で形成し、前記バスケットとかく拌槽内壁間
    に、駆動手段により回転駆動する液流動用軸を配置し、
    該液流動用軸に液流動用羽根を付設し、該液流動用羽根
    を前記かく拌槽内で、かつ前記バスケットと干渉しない
    位置に設けたことを特徴とする分散装置。
  2. 【請求項2】前記バスケットの側壁に穿設された小孔
    は、バスケットの側壁の少なくとも一部に、側壁平板
    と、側壁の周囲方向で前記側壁平板より短い隙間板とを
    それぞれ交互に複数個重ねて、上下に対向する側壁平板
    と側壁の周囲方向に対向する隙間板とで形成されるスリ
    ットから成る小孔であることを特徴とする請求項1記載
    の分散装置。
  3. 【請求項3】前記底壁の内面がテーパ状である請求項1
    又は2記載の分散装置。
  4. 【請求項4】前記バスケットの側壁の上部にバスケット
    の外周方向に突出したフランジ部を設け、該フランジ部
    にロッドを連結して分散装置本体に前記バスケットを固
    定した請求項1又は2記載の分散装置。
  5. 【請求項5】前記底壁に開閉自在な分散媒体抜き穴を穿
    設せしめた請求項1、2又は3記載の分散装置。
  6. 【請求項6】前記かく拌羽根に、該かく拌羽根の回転軌
    跡に対して垂直方向に突起体を設けたことを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の分散装置。
  7. 【請求項7】複数のかく拌羽根に設けたそれぞれの突起
    体を二以上の異なる回転軌跡上に配設せしめた請求項6
    記載の分散装置。
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