JPH08156251A - インク噴射装置 - Google Patents

インク噴射装置

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JPH08156251A
JPH08156251A JP30760094A JP30760094A JPH08156251A JP H08156251 A JPH08156251 A JP H08156251A JP 30760094 A JP30760094 A JP 30760094A JP 30760094 A JP30760094 A JP 30760094A JP H08156251 A JPH08156251 A JP H08156251A
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JP
Japan
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ink
metal electrode
ejection
partition wall
voltage
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JP30760094A
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English (en)
Inventor
Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイオード等の半導体素子を必要としない
で、マトリックス駆動を可能とし、装置の小型化を容易
にすることを目的とする。 【構成】 本発明のインク噴射装置は、隔壁内部に金属
電極を設け、前記金属電極に印加する電位を制御するこ
とにより、ヘッドユニット単位で、噴射・非噴射を選択
することが可能であり、ダイオード等の半導体素子を用
いること無くマトリックス駆動が可能であり、装置を小
型化することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク噴射装置に関
し、さらに詳しくは複数種類の記録ヘッドを備えたイン
ク噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インク噴射装置においては、複数
種類の記録ヘッドを駆動する場合、それぞれの記録ヘッ
ドの各々の各チャンネル毎に駆動回路を1回路ずつ接続
し、1対1でダイレクトに駆動するダイレクト駆動方
式、もしくは複数種類の記録ヘッドのチャンネルをグル
ープ化し、各々のグループ毎にまとめて駆動回路を1回
路接続し駆動する方法、例えば、Y、M、C、Bkの4
色の記録ヘッドを備えたインク噴射装置の場合、先ず、
駆動させたい記録ヘッドを選択させる為の選択回路を記
録ヘッド毎に1回路ずつ接続し、また、Y、M、C、B
kのそれぞれ1番目のチャンネルを第1グループ、Y、
M、C、Bkのそれぞれ2番目のチャンネルを第2グル
ープ、Y、M、C、Bkのそれぞれ3番目のチャンネル
を第3グループ、・・・というように、それぞれ同じ番
目のチャンネルを1つのグループとし、前記1つのグル
ープ毎に駆動回路を1回路接続し、前記選択回路と駆動
回路とによりマトリックス状の配線を施し、両回路より
指定されるアクチュエータを駆動するマトリックス駆動
方式が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ダ
イレクト駆動方式では、記録ヘッドのアクチュエータと
駆動回路との接続線が最低でもアクチュエータの数だけ
必要となってしまい、非常に多くの配線が必要であっ
た。
【0004】また、マトリックス駆動方式においては、
電流の逆流に起因する印刷不良防止のために、各回路に
ダイオード等の半導体素子が必要であり、そのために回
路が煩雑になっていた。特に、ヘッド材料がチタン酸ジ
ルコン酸鉛系(PZT)の場合、PZTと前記半導体素
子との一体化が困難であり、記録ヘッドの小型化が不可
能であった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、駆動回路との接続線が比較的少
なくてすみ、また、ダイオード等の半導体素子が必要で
なく、記録ヘッドを小型化することが可能なインク噴射
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインク噴射装置は、圧電素子の変位を利用し
てインク滴を吐出させて被記録材上に画像形成を行う記
録ヘッドを複数備えたものであり、更に、前記圧電素子
に設けられた1対の駆動電極間に、各記録ヘッド単位で
噴射・非噴射を選択可能とするための噴射選択手段をそ
れぞれ備えている。
【0007】尚、前記記録ヘッドは、分極方向と電圧が
印加される方向とがほぼ垂直になるように前記駆動電極
が設けられた圧電素子と、前記圧電素子を隔壁とするイ
ンク室を有し、前記隔壁を変形させることでインク室内
の圧力を変化させてインク室内のインクを吐出させるも
のであり、前記噴射選択手段は、前記隔壁内部に設られ
た金属電極であってもよい。
【0008】尚、前記各記録ヘッドは、噴射選択がなさ
れた時には、その記録ヘッドに設けられた前記金属電極
の電位を開放にし、一方、非噴射選択がなされた時は、
印字時において前記駆動電極間に印加される電圧と極性
の異なる電圧が前記金属電極に印加されてもよい。
【0009】尚、前記金属電極は、前記隔壁厚を略
1/2:1に分割する位置に前記駆動電極と平行に設けら
れ、非噴射選択された時は、印字時に前記駆動電極間に
印加する電位Vと極性の異なる同値を有する電圧−Vが
その金属電極に印加されてもよい。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項の1に記載
のインク噴射装置は、各圧電素子に設けられた1対の駆
動電極間に噴射選択手段を備え、その噴射選択手段によ
り、各記録ヘッド単位で噴射・非噴射を選択可能とす
る。
【0011】請求項2に記載のインク噴射装置は、圧電
素子からなるインク室の隔壁の内部には各々金属電極が
設けられており、その金属電極に印加する電圧を切り換
えることにより各記録ヘッド単位で噴射・非噴射を選択
し、所望のインク室よりインクを吐出する。
【0012】請求項3に記載のインク噴射装置において
は、各記録ヘッドは、噴射選択がなされた場合、そのヘ
ッドの設けられた金属電極の電位を開放にすることで駆
動電極による圧電素子の変位を可能とし、噴射を許可す
る。一方、非噴射選択がなされた場合、そのヘッドに設
けられた金属電圧に、駆動電極間に印加される電圧と極
性が異なる電圧をかけることにより、前記金属電極を挟
んで右方部と左方部の圧電素子が変形しようとする方向
を互いに逆にする。よって、圧電素子の前記右方部にか
かる力と左方部にかかる力とは打ち消し合い、その結
果、隔壁である圧電素子は変形しない。
【0013】請求項4に記載のインク噴射装置において
は、金属電極がインク室の隔壁を略 1/2:1に分割す
る位置に設けてあり、非噴射選択がなされた場合、前記
金属電圧に、駆動電極間に印加される電圧Vと極性が異
なる同値を有する電圧−Vをかける。すると、駆動電極
に電圧Vが印加されたときの前記圧電素子の右方部と左
方部との力のずれ量と、駆動電極に電圧Vが印加されな
かったときの前記圧電素子の右方部と左方部との力のず
れ量とが等しくなると共に、前記ずれ量は小さくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0015】図1、図2、図3及び図4に示すように、
インク噴射装置のヘッドユニット1は、圧電セラミック
スプレート2とカバープレート10とノズルプレート1
4とから構成されている。
【0016】その圧電セラミックスプレート2は、チタ
ン酸ジルコン酸鉛系(PZT)等のセラミックス材料か
らなる圧電セラミックスブロック100と圧電セラミッ
クスブロック101をノズル12数分、接着材等により
圧着し、積層されたプレートである。
【0017】前記圧電セラミックスブロック100の積
層面の両面の一端側、及び後面には金属電極102がス
パッタリング等によって形成されている。尚、前記金属
電極102が本発明の噴射選択手段における金属電極に
相当する。
【0018】また、圧電セラミックスプレート2には、
ダイヤモンドブレード等により切削加工され、積層方向
と平行な方向に深さを有する溝3が複数形成されてい
る。
【0019】ここで、前記溝3の形成位置は、圧着位
置、つまり金属電極102の位置が溝3の壁面をなす隔
壁6を 21/2:1(一部においては 1:21/2)に分割
する位置になるように前記溝3が切削加工されている。
本実施例においては、前記セラミックスブロック100
の厚さは155.42μmであり、セラミックスブロッ
ク101の厚さは184.58μmであり、それぞれの
セラミックスブロックの中心をダイヤモンドブレード等
により85μm幅の溝3を切削加工することにより、金
属電極102の位置が隔壁6を 21/2:1分割する位置
にくるようにしている。
【0020】また、その溝3の側面となる隔壁6は矢印
5の方向に分極されている。それらの溝3は同じ深さで
あり、かつ平行である。それら溝3の深さは、圧電セラ
ミックスプレート2の一端面15に近づくにつれて徐々
に浅くなって、浅溝7が形成されている。また、一端面
15近傍には浅溝7が形成されなく、平面部16となっ
ている。また、浅溝7は、深さが浅い第一の浅溝7aと
深さが深い第二の浅溝7bとがあり、第一の浅溝7aと
第二の浅溝7bとが交互に形成されている。尚、両外側
の浅溝7は深さが深い第二の浅溝7bである。
【0021】そして、溝3の内面には、その両側面の上
半分に金属電極8がスパッタリング等によって形成され
ている。また、浅溝7の内面には、その側面及び底面に
金属電極9がスパッタリング等によって形成されてい
る。尚、金属電極8が本発明の駆動電極に相当する。
【0022】これにより、溝3の両側面に形成された金
属電極8は浅溝7に形成された金属電極9によって電気
的に接続される。更に、平面部16に金属電極17が形
成されている。従って、全ての前記浅溝7の金属電極9
は、平面部16の金属電極17によって電気的に接続さ
れる。そこで、金属電極8、9、17形成後に、浅溝7
を横切る切断溝18が形成される。その切断溝18の深
さは、第一の浅溝7aの深さより深く、第二の浅溝7b
の深さより浅い。従って、第一の浅溝7aは個々に電気
的に独立し、第二の浅溝7bは電気的に全て接続されて
いる。そして、インクと金属電極8とを絶縁する絶縁層
(図示せず)が金属電極8上に形成される。
【0023】次に、カバープレート10は、セラミック
ス材料で形成された前部プレート10aと樹脂で成形さ
れた後部プレート10bとから構成されている。ここ
で、前部プレート10aは隔壁6の変形のための剛性が
必要であるので、セラミックス材料で形成し、後部プレ
ート10bは剛性が必要でないので、加工性に優れ、且
つコストが低い材料で形成すればよい。その後部プレー
ト10bには、インク導入口22及びマニホールド21
が形成されている。
【0024】そして、圧電セラミックスプレート2の溝
3加工側の面とカバープレート10のインク導入口22
形成側の面とがエポキシ系接着剤20(図6)によって
接着される。従って、インク噴射装置のヘッドユニット
1には、溝3の上面が覆われて、インク導入口22を介
してマニホールド21と連通する噴射チャンネルとして
のインク室4及びマニホールド21と連通しない非噴射
チャンネルとしての空気室27(図6)が構成される。
尚、インク室4は第一の浅溝7aが形成された溝3に対
応しており、空気室27は第二の浅溝7bが形成された
溝3に対応している。インク室4及び空気室27は長方
形断面の細長い形状であり、全てのインク室4はインク
が充填され、空気室27は空気が充填される領域であ
る。尚、第一の浅溝7aからインク室4内のインクが漏
れないように、浅溝7とカバープレートの後部プレート
10bの接合部付近には、図示しないエポキシ系の接着
剤などにより目止めがなされている。
【0025】圧電セラミックスプレート2及びカバープ
レート10の端面に、各インク室4の位置に対応した位
置にノズル12が設けられたノズルプレート14が接着
されている。このノズルプレート14は、ポリアルキレ
ン(例えばエチレン)テレフタレート、ポリイミド、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテル
スルホン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース等のプラ
スチックによって形成されている。
【0026】そして、第一の浅溝7aの金属電極9に
は、フレキシブルプリント基板23のパターン24が接
続され、平面部16の金属電極17には、フレキシブル
プリント基板23のパターン25が接続されている。パ
ターン24には、後述する制御部から電圧が印加され、
パターン25は接地される。また、金属電極102は後
面15にてフレキシブルプリント基板23のパターン1
03に接続されている。そのフレキシブルプリント基板
23のパターン24、25、103は、制御部に接続さ
れたリジット基板(図示せず)に接続される。
【0027】ここで、インク室4の寸法は、高さ485
μm、幅85μm、また隔壁6の幅も85μmとなるよ
う設計される。そして、本実施例のインク噴射装置のヘ
ッドユニット1では、紙面上の記録密度を例えば300
dpiとすることを想定しており、本インク噴射装置の
ヘッドユニット1のズル配列密度が、インク室4と空気
室27が交互に配列している関係上、75dpiとなる
ため、ヘッドを水平から約15°に傾斜させることによ
り300dpiを実現する。ここで、上記L/aは、イ
ンク室4内の圧力波が、インク室4の長手方向に対し
て、片道伝播するに必要な時間であり、インク室4の長
さLとインク中での音速aによって決まる。
【0028】次に、制御部のブロック図を示す図5によ
って、制御部の構成を説明する。本実施例のインク噴射
装置は、上述したインク噴射装置のヘッドユニット1が
4つそれぞれ上記のフレキシブルプリント基板23に設
けられた導電層のパターン24、25、103が前記リ
ジット基板を介して各々個々にLSIチップ51に接続
され、クロックライン52、データライン53、電圧ラ
イン54、負電圧ライン104及びアースライン55も
LSIチップ51に接続されている。
【0029】LSIチップ51は、クロックライン52
から供給された連続するクロックパルスに基づいて、ホ
ストコンピュータ43からデータライン53を介して現
れるデータから、どのノズル12からインク滴の噴射を
行うべきかを判断し、駆動するインク室4内の金属電極
8に導通する導電層のパターン24に、電圧ライン54
の電圧Vを印加する。また、駆動するインク室4以外の
金属電極8に導通する導電層のパターン24及び空気室
27の金属電極8に導通するパターン25をアースライ
ン55に接続する。
【0030】さらに、噴射選択されたヘッドユニット1
の金属電極102に導通する導電層のパターン103を
開放状態にする。また、非噴射選択されたヘッドユニッ
ト1の金属電極102に導通する導電層のパターン10
3に負電圧ライン104の電圧−Vを印加する。
【0031】次に、本実施例のインク噴射装置の動作を
説明する。今ヘッドユニット1aを噴射選択、他のヘッ
ドユニットを非噴射選択したとする。
【0032】LSIチップ51は噴射選択されたヘッド
ユニット1aの金属電極102に導通する導電層のパタ
ーン103を開放状態する。また非噴射選択されたヘッ
ドユニット1b、1c、1dの金属電極102b、10
2c、102dに導通する導電層のパターン103b、
103c、103dに負電圧ライン103の電圧−Vを
印加する。これにより、ヘッドユニット1aの金属電極
102aは開放状態に、ヘッドユニット1b、1c、1
dの金属電極102b、102c、102dは電位−V
になる。
【0033】まず、噴射選択された、ヘッドユニット1
aのインク滴の噴射動作の説明する。
【0034】金属電極102b、102cは上述した通
り開放状態であり、電気的には無いものとして扱っても
良い。
【0035】図7のインク室4bからインク滴を噴射す
るために、当該インク室4bに対し駆動パルスを与える
(ここで、あるインク室4に対して電圧を与えること
は、そのインク室4に面する金属電極8に電圧を印加
し、指示しないインク室4に面する金属電極8及び空気
室27の金属電極8を接地することを言う)。すると、
隔壁6bには矢印13b方向の電界が発生し、隔壁6c
には矢印13c方向の電界が発生し、隔壁6bと6cと
が互いに離れるように動き、インク室4bの容積が増え
て、ノズル12付近を含むインク室4b内の圧力が減少
する。この状態をL/aで示される時間だけ維持する。
すると、その間図示しないインク供給源からマニホール
ド21、インク導入口22を介してインクが供給され
る。
【0036】圧力波の伝播理論によると、前記駆動パル
ス印加開始からちょうどL/aの時間経つとインク室4
b内の圧力が逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミ
ングに合わせてインク室4bに印加されている電圧を0
Vに戻す。すると、隔壁6bと6cは変形前の状態(図
6)に戻り、インクに圧力が加えられる。その時、前記
正に転じた圧力と、隔壁6b、6cが変形前の状態に戻
って発生した圧力とがたし合わされ、比較的高い圧力が
インク室4b内のインクに与えられて、インク滴がノズ
ル12から噴出される。
【0037】次に、非噴射選択されたヘッドユニット1
b,1c,1d時の隔壁の動作の説明をする(図8)。
【0038】非噴射選択されたヘッドユニット1b,1
c,1dの金属電極102は、上述した通り、負電圧ラ
イン104の電圧−Vが印加されている。
【0039】噴射選択されているヘッドユニット1aの
当該インク室4bが噴射ノズルであった場合、金属電極
8d、8eには、電圧ライン54の電圧Vを印加されて
いる。
【0040】隔壁6bの金属電極8c側には矢印105
b方向に電界が発生し、隔壁6bの金属電極8d側には
矢印106b方向に電界が発生する。前記両電界によっ
て発生する力は、金属電極8cと金属電極102b、金
属電極8bと金属電極102b間の電位差及び、距離が
異なるため、矢印106b方向に発生する電界による力
の方が微少に強くなるが、両電界により発生する力は隔
壁6bを押しつぶす様に力が発生することになり、前記
隔壁6bは動かない。
【0041】また、隔壁6cの金属電極8e側には矢印
106c方向に電界が発生し、隔壁6cの金属電極8f
側には矢印105c方向の電界が発生する。前記両電界
によって発生する力は、金属電極8eと金属電極102
c、金属電極8fと金属電極102c間の電位差及び、
距離が異なるため、矢印106c方向に発生する電界に
よる力の方が微少に強くなるが、両電解により発生する
力は隔壁6bを押しつぶす様に力が発生することにな
り、前記隔壁6cは動かない。
【0042】よって、インク室4bの両側の隔壁6b、
6cは不動であり、前記インク室4b内の圧力変化は無
く、インク滴がノズル12から噴出されることはない。
【0043】一方、噴射選択ヘッドユニット1aの当該
インク室4cが非噴射ノズルであった場合、金属電極8
h、8iはアースライン55に接続されている。
【0044】隔壁6dの金属電極8g側には矢印105
d方向に電界が発生し、隔壁6dの金属電極8h側には
矢印106d方向に電界が発生する。前記両電界によっ
て発生する力は、金属電極8gと金属電極102d、金
属電極8hと金属電極102d間の電位差及び、距離が
異なるため、矢印105d方向に発生する電界による力
の方が微少に強くなるが、両電界により発生する力は隔
壁6dを押しつぶす様に力が発生することになり、前記
隔壁6dは動かない。
【0045】また、隔壁6eの金属電極8i側には矢印
106e方向に電界が発生し、隔壁6eの金属電極8j
側には矢印105e方向の電界が発生する。前記両電界
によって発生する力は、金属電極8iと金属電極102
e、金属電極8jと金属電極102e間の電位差及び、
距離が異なるため、矢印105e方向に発生する電界に
よる力の方が微少に強くなるが、両電解により発生する
力は隔壁6eを押しつぶす様に力が発生することにな
り、前記隔壁6eは動かない。
【0046】よって、インク室4cの両側の隔壁6d、
6eは不動であり、前記インク室4c内の圧力変化は無
く、インク滴がノズル12から噴出されることはない。
【0047】以上説明したように、本実施例のインク噴
射装置においては、隔壁内部に金属電極を設け、前記金
属電極に印加する電位を制御することにより、ダイオー
ド等の半導体素子を用いること無く、ヘッドユニット単
位で噴射・非噴射を選択することが出来でき装置の小型
化が可能である。
【0048】また、上記実施例においては、隔壁6内部
の金属電極102の形成において、圧電セラミックスブ
ロックを積層し形成した後、ダイヤモンドブレード等に
より切削加工し溝3を形成しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、溝3部分も圧電セラミックス
ブロック形状を変更し、積層形成にて圧電セラミックス
プレート2を形成してもよい。
【0049】更に、上記実施例においては、まず駆動電
圧をインク室4bの容積が増加する方向に印加し、次に
駆動電圧の印加を停止しインク室4bの容積を自然状態
に減少してインク室4bからインク滴を噴射していた
が、まず駆動電圧をインク室4bの容積が減少するよう
に印加してインク室4bからインク滴を噴射し、次に駆
動電圧の印加を停止してインク室4bの容積を前記減少
状態から自然状態へと増加させてインク室4b内にイン
クを供給してもよい。
【0050】更に、上記実施例においては、噴射するイ
ンク室4側の金属電極を電圧Vに、空気室27の金属電
極を接地しているが、分極方向を矢印5の逆(図6にお
いて上向き)にして、インク室4側の金属電極を接地
に、空気室27の金属電極に電圧Vを印加しても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のインク噴射装置によれば、隔壁内部に金属電極を
設け、前記金属電極に印加する電位を制御することによ
り、ダイオード等の半導体素子を用いること無く、ヘッ
ドユニット単位で噴射・非噴射を選択することが出来で
き、マトリックス駆動を行うことを可能とする。更に、
そのマトリックス駆動を行う為の回路には、ダイオード
等の半導体素子が不要であり、装置の小型化が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインク噴射装置を示す斜視
図である。
【図2】上記実施例のインク噴射装置の断面図である。
【図3】上記実施例のインク噴射装置の平面図である。
【図4】上記実施例のインク噴射装置の圧電セラミック
スブロックの平面図である。
【図5】上記実施例のインク噴射装置の制御部を示すブ
ロック図である。
【図6】上記実施例のインク噴射装置の動作を示す説明
図である。
【図7】上記実施例のインク噴射装置の噴射選択時の動
作を示す説明図である。
【図8】上記実施例のインク噴射装置の非噴射選択時の
動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インク噴射装置 4 インク室 8 金属電極 12 ノズル 43 ホストコンピュータ 51 LSIチップ 53 データライン 100 圧電セラミックスブロック 101 圧電セラミックスブロック 102 金属電極 104 負電圧ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子の変位を利用してインク滴を吐
    出させて被記録材上に画像形成を行う記録ヘッドを複数
    備えたインク噴射装置において、 前記圧電素子に設けられた1対の駆動電極間に、各記録
    ヘッド単位で噴射・非噴射を選択可能とするための噴射
    選択手段をそれぞれ備えたことを特徴とするインク噴射
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、分極方向と電圧が印
    加される方向とがほぼ垂直になるように前記駆動電極が
    設けられた圧電素子と、前記圧電素子を隔壁とするイン
    ク室を有し、前記隔壁を変形させることでインク室内の
    圧力を変化させてインク室内のインクを吐出させるもの
    であり、 前記噴射選択手段は、前記隔壁内部に設られた金属電極
    であることを特徴とする請求項1記載のインク噴射装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各記録ヘッドは、噴射選択がなされ
    た時には、その記録ヘッドに設けられた前記金属電極の
    電位を開放にし、一方、非噴射選択がなされた時は、印
    字時において前記駆動電極間に印加される電圧と極性の
    異なる電圧が前記金属電極に印加されることを特徴とす
    る請求項2に記載のインク噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記金属電極は、前記隔壁厚を略
    1/2:1に分割する位置に前記駆動電極と平行に設け
    られ、 非噴射選択された時は、印字時に前記駆動電極間に印加
    する電圧Vと極性の異なると共に同値を有する電圧−V
    がその金属電極に印加されることを特徴とする請求項3
    に記載のインク噴射装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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