JPH08119247A - 薄肉プラスチック容器並びに補強された薄肉プラスチック容器 - Google Patents
薄肉プラスチック容器並びに補強された薄肉プラスチック容器Info
- Publication number
- JPH08119247A JPH08119247A JP25350194A JP25350194A JPH08119247A JP H08119247 A JPH08119247 A JP H08119247A JP 25350194 A JP25350194 A JP 25350194A JP 25350194 A JP25350194 A JP 25350194A JP H08119247 A JPH08119247 A JP H08119247A
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- JP
- Japan
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- container
- thin
- plastic container
- thin wall
- bottle
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
- B65D1/0292—Foldable bottles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】合成樹脂の使用量低減の見地に立って容器の重
量を大幅に減量し、廃棄処理時には小さく潰すことがで
き、更に内容液充填時の胴部膨れを防止できる薄肉プラ
スチック容器を提供すること。 【構成】胴部から底部にかけて、折り畳み用の縦溝部を
有する薄肉プラスチック容器であって、容器が蛇腹状で
かつ複数の周方向の凹部と平坦部とから構成されてお
り、この凹部または平坦部のいずれか一方にのみ前記縦
溝部が形成されていることを特徴とする、薄肉プラスチ
ック容器。
量を大幅に減量し、廃棄処理時には小さく潰すことがで
き、更に内容液充填時の胴部膨れを防止できる薄肉プラ
スチック容器を提供すること。 【構成】胴部から底部にかけて、折り畳み用の縦溝部を
有する薄肉プラスチック容器であって、容器が蛇腹状で
かつ複数の周方向の凹部と平坦部とから構成されてお
り、この凹部または平坦部のいずれか一方にのみ前記縦
溝部が形成されていることを特徴とする、薄肉プラスチ
ック容器。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック製容器に
関するもので、特に省資源のために薄肉化を図り、かつ
使用後の廃棄処理が簡単に行えるプラスチック製薄肉容
器である。
関するもので、特に省資源のために薄肉化を図り、かつ
使用後の廃棄処理が簡単に行えるプラスチック製薄肉容
器である。
【０００２】
【従来の技術】従来、ポリエステル、ポリプロピレン等
の合成樹脂を射出延伸ブロー成形することにより透明で
かつ剛性の高い容器を得ることが広く行われており、飲
料容器をはじめトイレタリー、化粧品等の分野において
使用されている。しかし合成樹脂製の容器は燃焼カロリ
ーが高いことや廃棄時にかさばることから、環境上問題
となっており、合成樹脂の使用量を低減したり再利用可
能にする等の対策が必要とされている。
の合成樹脂を射出延伸ブロー成形することにより透明で
かつ剛性の高い容器を得ることが広く行われており、飲
料容器をはじめトイレタリー、化粧品等の分野において
使用されている。しかし合成樹脂製の容器は燃焼カロリ
ーが高いことや廃棄時にかさばることから、環境上問題
となっており、合成樹脂の使用量を低減したり再利用可
能にする等の対策が必要とされている。
【０００３】そこで例えば特開平６−２１９４３４号に
開示されるように、廃棄時の容量を小さくするために胴
部から底部にかけて折り畳み用の折り曲げ線を形成した
プラスチック容器が提案されている（図７参照）。この
折り曲げ線は逆Ｙ字状の凹条部２５ａと、底面に平行な
凸条部２５ｂとから構成されており、これによって容器
が空になってから簡単に折り畳むようにして押しつぶす
ことができるものである。しかし、０．１ｍｍ乃至０．
６ｍｍ程度の薄肉の容器で、かつ胴部に周方向の凹部を
有する容器の場合、内容液を充填すると胴部が膨れてし
まうという問題があった。
開示されるように、廃棄時の容量を小さくするために胴
部から底部にかけて折り畳み用の折り曲げ線を形成した
プラスチック容器が提案されている（図７参照）。この
折り曲げ線は逆Ｙ字状の凹条部２５ａと、底面に平行な
凸条部２５ｂとから構成されており、これによって容器
が空になってから簡単に折り畳むようにして押しつぶす
ことができるものである。しかし、０．１ｍｍ乃至０．
６ｍｍ程度の薄肉の容器で、かつ胴部に周方向の凹部を
有する容器の場合、内容液を充填すると胴部が膨れてし
まうという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は合成
樹脂の使用量低減の見地に立って容器の重量を大幅に減
量し、廃棄処理時には小さく潰すことができ、更に内容
液充填時の胴部膨れを防止できる薄肉プラスチック容器
を提供することを課題とする。
樹脂の使用量低減の見地に立って容器の重量を大幅に減
量し、廃棄処理時には小さく潰すことができ、更に内容
液充填時の胴部膨れを防止できる薄肉プラスチック容器
を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、胴部から底部にかけて、折り畳み用の縦
溝部を有する薄肉プラスチック容器であって、容器が複
数の周方向の凹部と平坦部とから構成されており、この
凹部または平坦部のいずれか一方にのみ前記縦溝部が形
成されていることを特徴とする、薄肉プラスチック容器
を提供する。容器は、複数の周方向の凹部と平坦部とが
交互に表出する蛇腹状に形成されていることが好まし
い。また容器の水平断面形状が略矩形状であり、かつ容
器の胴部の肉厚が０．１ｍｍ乃至０．６ｍｍであること
が好ましい。そして容器が、少なくとも胴部の周面を覆
うように配置された紙筒によって補強されていることが
好ましい。
に、本発明は、胴部から底部にかけて、折り畳み用の縦
溝部を有する薄肉プラスチック容器であって、容器が複
数の周方向の凹部と平坦部とから構成されており、この
凹部または平坦部のいずれか一方にのみ前記縦溝部が形
成されていることを特徴とする、薄肉プラスチック容器
を提供する。容器は、複数の周方向の凹部と平坦部とが
交互に表出する蛇腹状に形成されていることが好まし
い。また容器の水平断面形状が略矩形状であり、かつ容
器の胴部の肉厚が０．１ｍｍ乃至０．６ｍｍであること
が好ましい。そして容器が、少なくとも胴部の周面を覆
うように配置された紙筒によって補強されていることが
好ましい。
【０００６】本発明の薄肉プラスチック容器の材料とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポ
リプロピレン等の熱可塑性樹脂や、アクリロニトリルま
たはメタクリロニトリルを主成分とする共重合体等のハ
イバリアー性樹脂や、あるいは熱可塑性樹脂にエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物や芳香族ナイロン等のガ
スバリアー性樹脂をブレンドまたは積層したもの等を使
用できる。
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポ
リプロピレン等の熱可塑性樹脂や、アクリロニトリルま
たはメタクリロニトリルを主成分とする共重合体等のハ
イバリアー性樹脂や、あるいは熱可塑性樹脂にエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物や芳香族ナイロン等のガ
スバリアー性樹脂をブレンドまたは積層したもの等を使
用できる。
【０００７】
【作用】本発明によれば、容器胴部の凹部または平坦部
のいずれか一方にのみ折り畳み用の縦溝部が形成されて
いるので、縦溝部が全長にわたって形成されている場合
に比較して、胴部周面の強度が確保され、内容液を充填
したときにも胴部が膨れることがない。そして廃棄時に
容器を横倒しにして押しつぶすと、縦溝部に力の作用点
が集中するので、この縦溝部を先頭にして胴部が容器内
方へ入り込んでゆくようにして簡単に潰れる。
のいずれか一方にのみ折り畳み用の縦溝部が形成されて
いるので、縦溝部が全長にわたって形成されている場合
に比較して、胴部周面の強度が確保され、内容液を充填
したときにも胴部が膨れることがない。そして廃棄時に
容器を横倒しにして押しつぶすと、縦溝部に力の作用点
が集中するので、この縦溝部を先頭にして胴部が容器内
方へ入り込んでゆくようにして簡単に潰れる。
【０００８】また容器が複数の周方向の凹部と平坦部と
が交互に表出する蛇腹状に形成されていれば、容器が弾
性に優れたものとなるので落下強度が向上する。また圧
搾時の変形に対する強度も向上する。
が交互に表出する蛇腹状に形成されていれば、容器が弾
性に優れたものとなるので落下強度が向上する。また圧
搾時の変形に対する強度も向上する。
【０００９】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 ＜第１実施例＞本実施例の容器本体は、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂を用いて射出延伸ブロー成形法により
作製した半透明の薄肉ボトルである。まず図１乃至図４
を用いて薄肉ボトルを説明する。薄肉ボトル１は口部２
と、肩部３と、胴部４と底部５とから構成される。
る。 ＜第１実施例＞本実施例の容器本体は、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂を用いて射出延伸ブロー成形法により
作製した半透明の薄肉ボトルである。まず図１乃至図４
を用いて薄肉ボトルを説明する。薄肉ボトル１は口部２
と、肩部３と、胴部４と底部５とから構成される。
【００１０】成形手順としてはまず射出成形により試験
管状の成形品（以下プリフォームと呼ぶ）を成形する。
このプリフォームは口部と筒部とで構成され、ボトルの
胴部４と底部５とは筒部を縦横に延伸させて形成される
ものである。次いでこのプリフォームをブロー金型内に
挿入して延伸ブローし、縦方向及び横方向に十分延伸し
て薄肉ボトル１を形成した。このように射出延伸ブロー
成形法を用いることによって、ガスバリア性や保香性、
強度等が向上するため、使用する樹脂量を大幅に削減す
ることができる。
管状の成形品（以下プリフォームと呼ぶ）を成形する。
このプリフォームは口部と筒部とで構成され、ボトルの
胴部４と底部５とは筒部を縦横に延伸させて形成される
ものである。次いでこのプリフォームをブロー金型内に
挿入して延伸ブローし、縦方向及び横方向に十分延伸し
て薄肉ボトル１を形成した。このように射出延伸ブロー
成形法を用いることによって、ガスバリア性や保香性、
強度等が向上するため、使用する樹脂量を大幅に削減す
ることができる。
【００１１】成形された薄肉ボトル１は断面略四角形
で、肩部３はなだらかに傾斜しており、蛇腹状の胴部４
には周方向に複数の凹部４ａと平坦部４ｂとが交互に表
出している。また薄肉ボトル１の左右両側面には、潰し
やすくするための縦溝９が平坦部４ｂ上にのみ形成され
ており、この縦溝５は肩部３から一直線状に降下し下端
で逆Ｙ字状に分岐している。
で、肩部３はなだらかに傾斜しており、蛇腹状の胴部４
には周方向に複数の凹部４ａと平坦部４ｂとが交互に表
出している。また薄肉ボトル１の左右両側面には、潰し
やすくするための縦溝９が平坦部４ｂ上にのみ形成され
ており、この縦溝５は肩部３から一直線状に降下し下端
で逆Ｙ字状に分岐している。
【００１２】この薄肉ボトル１の大きさや肉厚を測定し
たところ、使用した樹脂量は３６ｇであり、満注容量は
２２００ｍｌ、胴部３の肉厚は１５０μｍ〜３００μｍ
と極めて薄肉に形成されていた。そして作製した薄肉ボ
トル１に醤油を充填したところ、胴部に膨れは生じなか
った。
たところ、使用した樹脂量は３６ｇであり、満注容量は
２２００ｍｌ、胴部３の肉厚は１５０μｍ〜３００μｍ
と極めて薄肉に形成されていた。そして作製した薄肉ボ
トル１に醤油を充填したところ、胴部に膨れは生じなか
った。
【００１３】次に薄肉ボトル１の胴部を覆う紙筒６を用
意した。紙筒６は再生紙からなる板紙で３００〜４００
ｇ／ｍ2 の厚さのものを用いて印刷加工と表面処理を施
したもので、紙筒６のブランクス（図示しない）は、折
り曲げ線を介在させて正面板、側面板、背面板、側面
板、糊代部が連設されて成るものであり、糊代部を接着
して筒状に組み立てるものである。
意した。紙筒６は再生紙からなる板紙で３００〜４００
ｇ／ｍ2 の厚さのものを用いて印刷加工と表面処理を施
したもので、紙筒６のブランクス（図示しない）は、折
り曲げ線を介在させて正面板、側面板、背面板、側面
板、糊代部が連設されて成るものであり、糊代部を接着
して筒状に組み立てるものである。
【００１４】紙筒６を筒状に形成したときの内周は、薄
肉ボトルの外径よりもほんの少し大きい程度の寸法であ
って、紙筒と薄肉ボトルとの間にほとんど（好ましくは
１ｍｍ以下の）隙間が生じないように設定されている。
なお、図５に示すように紙筒は薄肉ボトル１の下端から
胴部３の上端までを覆う長さを有しているので、複合容
器１０（補強された薄肉プラスチック容器）全体の座屈
強度を向上させることができる。
肉ボトルの外径よりもほんの少し大きい程度の寸法であ
って、紙筒と薄肉ボトルとの間にほとんど（好ましくは
１ｍｍ以下の）隙間が生じないように設定されている。
なお、図５に示すように紙筒は薄肉ボトル１の下端から
胴部３の上端までを覆う長さを有しているので、複合容
器１０（補強された薄肉プラスチック容器）全体の座屈
強度を向上させることができる。
【００１５】薄肉ボトル１の紙筒６への装着手順として
は、まず紙筒６をブランクスから筒状に組み立て、次い
で高温下で溶融状態にあるホットメルト型接着剤８を左
右の側面板７、７の内面にポイント付着させ、時間をお
かずに、内容液を充填した薄肉ボトル１を紙筒６の上方
から挿入した（図５参照）。
は、まず紙筒６をブランクスから筒状に組み立て、次い
で高温下で溶融状態にあるホットメルト型接着剤８を左
右の側面板７、７の内面にポイント付着させ、時間をお
かずに、内容液を充填した薄肉ボトル１を紙筒６の上方
から挿入した（図５参照）。
【００１６】作製した複合容器１０（補強された薄肉プ
ラスチック容器）は輸送時の振動や落下試験においても
紙筒６が抜けることなく強固に一体化していた。また複
合容器１０を手に持って逆さにし少量ずつ注出を繰り返
したが、最後まで薄肉ボトル１が変形することがなく、
かつ薄肉ボトル１が紙筒６から抜けることもなく使用で
きた。使用後は紙筒６を強く下方に押さえながら薄肉ボ
トル１を上方に引っ張ると、薄肉ボトル１と紙筒６とに
分離された。廃棄する際には紙筒６を平坦に畳むと共
に、手で薄肉ボトル１の胴部３を押し潰した。縦溝部５
が形成されていたために、縦溝部５に力の作用が集中
し、この縦溝部５を先頭にして胴部４が容器内方へ入り
込んでゆくようにして簡単に潰れた。そして紙筒６と薄
肉ボトル１とを別々に廃棄した。廃棄容量は従来よりも
大幅に小さくすることができた。
ラスチック容器）は輸送時の振動や落下試験においても
紙筒６が抜けることなく強固に一体化していた。また複
合容器１０を手に持って逆さにし少量ずつ注出を繰り返
したが、最後まで薄肉ボトル１が変形することがなく、
かつ薄肉ボトル１が紙筒６から抜けることもなく使用で
きた。使用後は紙筒６を強く下方に押さえながら薄肉ボ
トル１を上方に引っ張ると、薄肉ボトル１と紙筒６とに
分離された。廃棄する際には紙筒６を平坦に畳むと共
に、手で薄肉ボトル１の胴部３を押し潰した。縦溝部５
が形成されていたために、縦溝部５に力の作用が集中
し、この縦溝部５を先頭にして胴部４が容器内方へ入り
込んでゆくようにして簡単に潰れた。そして紙筒６と薄
肉ボトル１とを別々に廃棄した。廃棄容量は従来よりも
大幅に小さくすることができた。
【００１７】＜第２実施例＞上記第１実施例と同じ材料
を用いて同じ成形方法により薄肉ボトル１１を作製し
た。図６に示すように、薄肉ボトル１１の形状は断面略
四角形で、平坦な肩部１３から直接胴部につながってお
り、蛇腹状の胴部１４には周方向に複数の凹部１４ａと
平坦部１４ｂとが交互に表出している。また薄肉ボトル
１１の左右両側面には、潰しやすくするための縦溝１９
が凹部１４ａ上にのみ形成されている。
を用いて同じ成形方法により薄肉ボトル１１を作製し
た。図６に示すように、薄肉ボトル１１の形状は断面略
四角形で、平坦な肩部１３から直接胴部につながってお
り、蛇腹状の胴部１４には周方向に複数の凹部１４ａと
平坦部１４ｂとが交互に表出している。また薄肉ボトル
１１の左右両側面には、潰しやすくするための縦溝１９
が凹部１４ａ上にのみ形成されている。
【００１８】この薄肉ボトル１１の大きさや肉厚を測定
したところ、使用した樹脂量は３６ｇであり、満注容量
は２２００ｍｌ、胴部１４の肉厚は１３０μｍ〜３００
μｍと極めて薄肉に形成されていた。そして作製した薄
肉ボトル１１に醤油を充填したところ、胴部に膨れは生
じなかった。また手で薄肉ボトル１１の胴部１４を押し
潰してみたところ、縦溝部１９が形成されていたために
縦溝部１９に力の作用点が集中し、この縦溝部１９を先
頭にして胴部１４が容器内方へ入り込んでゆくようにし
て簡単に潰れた。
したところ、使用した樹脂量は３６ｇであり、満注容量
は２２００ｍｌ、胴部１４の肉厚は１３０μｍ〜３００
μｍと極めて薄肉に形成されていた。そして作製した薄
肉ボトル１１に醤油を充填したところ、胴部に膨れは生
じなかった。また手で薄肉ボトル１１の胴部１４を押し
潰してみたところ、縦溝部１９が形成されていたために
縦溝部１９に力の作用点が集中し、この縦溝部１９を先
頭にして胴部１４が容器内方へ入り込んでゆくようにし
て簡単に潰れた。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、容器胴部の凹部または
平坦部のいずれか一方にのみ折り畳み用の縦溝部が形成
されているので、縦溝部が全長にわたって形成されてい
る場合に比較して、胴部周面の強度が確保され、内容液
を充填したときにも胴部が膨れることがない。そして廃
棄時に容器を横倒しにして押しつぶすと、縦溝部に力の
作用点が集中するので、この縦溝部を先頭にして胴部が
容器内方へ入り込んでゆくようにして簡単に潰れる。よ
って環境問題に対応した優れた容器であるとともに容器
の胴部膨れを防止し得る、実用上優れた薄肉プラスチッ
ク容器である。
平坦部のいずれか一方にのみ折り畳み用の縦溝部が形成
されているので、縦溝部が全長にわたって形成されてい
る場合に比較して、胴部周面の強度が確保され、内容液
を充填したときにも胴部が膨れることがない。そして廃
棄時に容器を横倒しにして押しつぶすと、縦溝部に力の
作用点が集中するので、この縦溝部を先頭にして胴部が
容器内方へ入り込んでゆくようにして簡単に潰れる。よ
って環境問題に対応した優れた容器であるとともに容器
の胴部膨れを防止し得る、実用上優れた薄肉プラスチッ
ク容器である。
【００２０】また容器が複数の周方向の凹部と平坦部と
が交互に表出する蛇腹状に形成されていれば、容器が弾
性に優れたものとなるので落下強度が向上する。また圧
搾時の変形に対する強度も向上するという利点がある。
が交互に表出する蛇腹状に形成されていれば、容器が弾
性に優れたものとなるので落下強度が向上する。また圧
搾時の変形に対する強度も向上するという利点がある。
【００２１】容器の水平断面形状が略矩形状であり、か
つ前記容器の胴部の肉厚が０．１ｍｍ乃至０．６ｍｍで
ある場合には、内容液充填時の胴部膨れが顕著に表れる
ので、本発明による効果が特別に有効である。
つ前記容器の胴部の肉厚が０．１ｍｍ乃至０．６ｍｍで
ある場合には、内容液充填時の胴部膨れが顕著に表れる
ので、本発明による効果が特別に有効である。
【００２２】容器が少なくとも胴部の周面を覆うように
配置された紙筒によって補強されている場合には、容器
の胴部膨れによって紙筒内への装着作業に支障をきたす
ことがないという利点がある。
配置された紙筒によって補強されている場合には、容器
の胴部膨れによって紙筒内への装着作業に支障をきたす
ことがないという利点がある。
【図１】第１実施例の薄肉ボトルを示す斜視図である。
【図２】図１の薄肉ボトルの側面図である。
【図３】図１の薄肉ボトルのＢ−Ｂ線拡大断面図であ
る。
る。
【図４】図１の薄肉ボトルのＣ−Ｃ線拡大断面図であ
る。
る。
【図５】一実施例の薄肉ボトルに紙筒を装着した状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図６】第２実施例の薄肉ボトルを示す斜視図である。
【図７】従来例を示す斜視図である。
１…薄肉ボトル ２…口部 ３…肩部 ４…胴部 ４ａ…凹部 ４ｂ…平坦部 ５…底部 ６…紙筒 ７…側面板 ８…ホットメルト型接着剤 ９…縦溝部 １０…複合容器（補強された薄肉プラスチック容器）
Claims (4)
- 【請求項１】胴部から底部にかけて、折り畳み用の縦溝
部を有する薄肉プラスチック容器であって、容器が複数
の周方向の凹部と平坦部とから構成されており、この凹
部または平坦部のいずれか一方にのみ前記縦溝部が形成
されていることを特徴とする、薄肉プラスチック容器。 - 【請求項２】前記容器が、複数の周方向の凹部と平坦部
とが交互に表出する蛇腹状に形成されていることを特徴
とする、請求項１に記載の薄肉プラスチック容器。 - 【請求項３】前記容器の水平断面形状が略矩形状であ
り、かつ前記容器の胴部の肉厚が０．１ｍｍ乃至０．６
ｍｍであることを特徴とする、請求項１または請求項２
に記載の薄肉プラスチック容器。 - 【請求項４】請求項１乃至請求項３のいずれかにかかる
容器が、少なくとも胴部の周面を覆うように配置された
紙筒によって補強されていることを特徴とする、補強さ
れた薄肉プラスチック容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25350194A JPH08119247A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 薄肉プラスチック容器並びに補強された薄肉プラスチック容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25350194A JPH08119247A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 薄肉プラスチック容器並びに補強された薄肉プラスチック容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08119247A true JPH08119247A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17252264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25350194A Pending JPH08119247A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 薄肉プラスチック容器並びに補強された薄肉プラスチック容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08119247A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001114284A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 超薄肉容器 |
| JP2001158409A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-12 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 超薄肉プラスチック製ボトル型容器の収納方法および収納ケース |
| JP2002019257A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-23 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 示温インキにより印刷されたプラスチック容器及びプラスチック容器の印刷方法 |
| JP2012162288A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 複合容器、及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP25350194A patent/JPH08119247A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001114284A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 超薄肉容器 |
| JP2001158409A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-12 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 超薄肉プラスチック製ボトル型容器の収納方法および収納ケース |
| JP2002019257A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-23 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 示温インキにより印刷されたプラスチック容器及びプラスチック容器の印刷方法 |
| JP2012162288A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 複合容器、及びその製造方法 |
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