JPH08118925A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH08118925A JPH08118925A JP6257239A JP25723994A JPH08118925A JP H08118925 A JPH08118925 A JP H08118925A JP 6257239 A JP6257239 A JP 6257239A JP 25723994 A JP25723994 A JP 25723994A JP H08118925 A JPH08118925 A JP H08118925A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carcass
- side wall
- ply
- reinforcing layer
- tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C17/00—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
- B60C17/0009—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パンク耐久性を改善したサイド補強ランフラ
ット空気入りタイヤを提供する。 【構成】 サイドウォ−ルにおけるラジアルカ−カスの
内周面に荷重を分担支持する、断面が三日月状のゴム補
強層を備えたタイヤにおいて、カ−カスプライの巻上げ
端部が、三日月状ゴム補強層に沿ってベルト層と重なる
位置まで延びる延長部を形成した空気入りラジアルタイ
ヤ。
ット空気入りタイヤを提供する。 【構成】 サイドウォ−ルにおけるラジアルカ−カスの
内周面に荷重を分担支持する、断面が三日月状のゴム補
強層を備えたタイヤにおいて、カ−カスプライの巻上げ
端部が、三日月状ゴム補強層に沿ってベルト層と重なる
位置まで延びる延長部を形成した空気入りラジアルタイ
ヤ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車に装着された空気
入りタイヤが走行中にパンクしたとき、その状態のまま
相当の距離を走行し得るようタイヤのサイドウォ−ルに
断面が三日月状のゴム補強層を配置して強化した空気入
りタイヤの改良に関するものである。
入りタイヤが走行中にパンクしたとき、その状態のまま
相当の距離を走行し得るようタイヤのサイドウォ−ルに
断面が三日月状のゴム補強層を配置して強化した空気入
りタイヤの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に装着した空気入りタイヤ
が走行中に何らかの原因、多くの場合釘や金属片などの
異物がタイヤに突き刺さることにより内圧が低下した
り、またゼロの状態になった際(以下パンクと云う)、
そこからドライバ−が車両を望む場所、例えばタイヤを
付け替えできるサ−ビスステ−ションまでの距離を、そ
れ以上のタイヤのダメ−ジや、操舵の不具合などの不利
なしに安全に継続走行できるよう、種々の方策が講じら
れてきた。
が走行中に何らかの原因、多くの場合釘や金属片などの
異物がタイヤに突き刺さることにより内圧が低下した
り、またゼロの状態になった際(以下パンクと云う)、
そこからドライバ−が車両を望む場所、例えばタイヤを
付け替えできるサ−ビスステ−ションまでの距離を、そ
れ以上のタイヤのダメ−ジや、操舵の不具合などの不利
なしに安全に継続走行できるよう、種々の方策が講じら
れてきた。
【0003】これらのうちで、特に乗用車用ラジアルタ
イヤに対し最も簡便で実効ある方策として、タイヤ内で
最も剛性が低いサイドウォ−ルにおけるカ−カス内周面
に断面が三日月状のゴム補強層を裏張りし、この場合サ
イドウォ−ルの中央部にゴム補強層の最肉厚部を位置せ
しめることにより、サイドウォ−ル全体をほぼ均一な厚
みにして剛性を付与した、いわゆるサイド補強ランフラ
ットタイヤが一般的である。このサイド補強ランフラッ
トタイヤは、正常な内圧時には、荷重を主として内圧で
支持し、パンク時には補強されたサイドウォ−ルの固有
の剛性で荷重を肩代わり支持することを意図したもので
あるが、図2を用いて要点を説明する。
イヤに対し最も簡便で実効ある方策として、タイヤ内で
最も剛性が低いサイドウォ−ルにおけるカ−カス内周面
に断面が三日月状のゴム補強層を裏張りし、この場合サ
イドウォ−ルの中央部にゴム補強層の最肉厚部を位置せ
しめることにより、サイドウォ−ル全体をほぼ均一な厚
みにして剛性を付与した、いわゆるサイド補強ランフラ
ットタイヤが一般的である。このサイド補強ランフラッ
トタイヤは、正常な内圧時には、荷重を主として内圧で
支持し、パンク時には補強されたサイドウォ−ルの固有
の剛性で荷重を肩代わり支持することを意図したもので
あるが、図2を用いて要点を説明する。
【0004】図2はサイド補強ランフラットタイヤの断
面図である。図において赤道面O より右側半分の詳細を
省略しているが左右対称である。図2上タイヤ1 は、円
筒状のクラウン部2 と、サイドウォ−ル3 がトロイド状
に連なり、サイドウォ−ル3 の一方から他方サイドウォ
−ル3 に亙って繊維コ−ドラジアルプライの2枚から成
るカ−カス4 を配置し、またカ−カス4 のクラウン部外
周上に非伸長性ベルト層5 、およびトレッド6 を順次配
置して補強すると共に、サイドウォ−ル2 のカ−カス内
周面に断面が三日月状のゴム補強層7 を備えている。
面図である。図において赤道面O より右側半分の詳細を
省略しているが左右対称である。図2上タイヤ1 は、円
筒状のクラウン部2 と、サイドウォ−ル3 がトロイド状
に連なり、サイドウォ−ル3 の一方から他方サイドウォ
−ル3 に亙って繊維コ−ドラジアルプライの2枚から成
るカ−カス4 を配置し、またカ−カス4 のクラウン部外
周上に非伸長性ベルト層5 、およびトレッド6 を順次配
置して補強すると共に、サイドウォ−ル2 のカ−カス内
周面に断面が三日月状のゴム補強層7 を備えている。
【0005】カ−カスプライの両端部は、サイドウォ−
ル3 の先端部に埋設したビ−ドリング8 の回りに巻上
げ、巻上げ端部4'を形成している。そして巻上げ端部の
先端9の位置は、普通のタイヤの場合と同様サイドウォ
−ル3 のほぼ中央か、多少ビ−ドリング8 側に寄った位
置に止められる。
ル3 の先端部に埋設したビ−ドリング8 の回りに巻上
げ、巻上げ端部4'を形成している。そして巻上げ端部の
先端9の位置は、普通のタイヤの場合と同様サイドウォ
−ル3 のほぼ中央か、多少ビ−ドリング8 側に寄った位
置に止められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】タイヤが走行時にパン
クしたときは、サイドウォ−ルが内圧に肩代わりし全荷
重を負担して走行する訳であるが、サイドウォ−ルの周
上に剛性の変動がある場合、剛性の低い部分が早期に疲
労し故障する傾向がある。
クしたときは、サイドウォ−ルが内圧に肩代わりし全荷
重を負担して走行する訳であるが、サイドウォ−ルの周
上に剛性の変動がある場合、剛性の低い部分が早期に疲
労し故障する傾向がある。
【0007】この点を発明者が詳細に検討したところに
よると、タイヤ製造時に生じるカ−カスプライの巻上げ
端9 位置の周上における高低のばらつきが、サイドウォ
−ル剛性の変動に大きく関係していることが分かった。
サイドウォ−ル3 は、ゴム補強層7 、カ−カス4 、その
プライ巻上げ端部4'、および外被ゴム10等による構造体
であるが、これら補強部材のうちプライ巻上げ端9 の高
さ、またはプライ巻上げ端部4'の幅は、タイヤ製造時に
おいて取り分け均一にコントロ−ルすることが困難であ
る。そのため図2に示すプライ巻上げ端部の構造である
限り、サイドウォ−ルに周上に剛性の変動が生じること
は避け得ないことが分かった。そしてプライ巻上げ先端
9 が、物性の著しく異なる外被ゴムと直接接しているた
め、サイドウォ−ルに剛性変動が存在する場合、パンク
走行時において剛性の低い部分のプライ巻上げ先端近傍
に応力集中し、その結果発熱過大によって補強層7 のブ
ロ−および/または剥離故障が発生し走行寿命を縮める
訳である。上記ばらつきは、内圧が荷重を負担して走行
するときは、タイヤの寿命に影響を及ぼすことはない。
よると、タイヤ製造時に生じるカ−カスプライの巻上げ
端9 位置の周上における高低のばらつきが、サイドウォ
−ル剛性の変動に大きく関係していることが分かった。
サイドウォ−ル3 は、ゴム補強層7 、カ−カス4 、その
プライ巻上げ端部4'、および外被ゴム10等による構造体
であるが、これら補強部材のうちプライ巻上げ端9 の高
さ、またはプライ巻上げ端部4'の幅は、タイヤ製造時に
おいて取り分け均一にコントロ−ルすることが困難であ
る。そのため図2に示すプライ巻上げ端部の構造である
限り、サイドウォ−ルに周上に剛性の変動が生じること
は避け得ないことが分かった。そしてプライ巻上げ先端
9 が、物性の著しく異なる外被ゴムと直接接しているた
め、サイドウォ−ルに剛性変動が存在する場合、パンク
走行時において剛性の低い部分のプライ巻上げ先端近傍
に応力集中し、その結果発熱過大によって補強層7 のブ
ロ−および/または剥離故障が発生し走行寿命を縮める
訳である。上記ばらつきは、内圧が荷重を負担して走行
するときは、タイヤの寿命に影響を及ぼすことはない。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、パンク耐久性、およびタイヤ間のパンク耐久性のば
らつきを改善したランフラト空気入りラジアルタイヤを
提供することを目的とする。
で、パンク耐久性、およびタイヤ間のパンク耐久性のば
らつきを改善したランフラト空気入りラジアルタイヤを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状クラウ
ン部の両端から径方向内側に向かって先端部にビ−ドリ
ングを埋設したサイドウォ−ルが連なり、これらサイド
ウォ−ルの一方からクラウン部を通り他方サイドウォ−
ルに至る間を繊維コ−ドラジアルプライの少なくとも1
枚から成り、その両端部をビ−ドリングの回りに軸方向
外側に巻上げて固定したカ−カスにより、またこのカ−
カスのクラウン部外周囲上に非伸長性ベルト層、および
トレッド部を順次配置して夫々補強すると共に、上記サ
イドウォ−ルのカ−カス内周面に荷重を分担支持する断
面が三日月状のゴム補強層を備えたタイヤにおいて、上
記カ−カスプライの巻上げ端部が、三日月状ゴム補強層
に沿ってベルト層と重なる位置まで延びる延長部を形成
していることを特徴とする空気入りラジアルタイヤであ
る。
ン部の両端から径方向内側に向かって先端部にビ−ドリ
ングを埋設したサイドウォ−ルが連なり、これらサイド
ウォ−ルの一方からクラウン部を通り他方サイドウォ−
ルに至る間を繊維コ−ドラジアルプライの少なくとも1
枚から成り、その両端部をビ−ドリングの回りに軸方向
外側に巻上げて固定したカ−カスにより、またこのカ−
カスのクラウン部外周囲上に非伸長性ベルト層、および
トレッド部を順次配置して夫々補強すると共に、上記サ
イドウォ−ルのカ−カス内周面に荷重を分担支持する断
面が三日月状のゴム補強層を備えたタイヤにおいて、上
記カ−カスプライの巻上げ端部が、三日月状ゴム補強層
に沿ってベルト層と重なる位置まで延びる延長部を形成
していることを特徴とする空気入りラジアルタイヤであ
る。
【0010】
【作用】本発明に成るタイヤは、サイドウォ−ルのラジ
アルカ−カス内周面に荷重を分担支持する、断面が三日
月状のゴム補強層を備え、カ−カスプライ巻上げ端部
が、三日月状ゴム補強層に沿ってベルト層と重なる位置
まで延びる延長部を形成していることを構成上の特徴と
している。カ−カスが1枚のプライで構成される場合
は、サイドウォ−ル内にプライの巻上げ端が位置するこ
とはなく、また複数プライでカ−カスが構成される場
合、巻上げ端部のうちの少なくとも一方、特に外被ゴム
側をベルト層と重なる位置まで延びる延長部を形成する
ことによって、外被ゴムからプライ巻上げ先端は隔離さ
れパンク耐久性が延びる。そして同時にサイドウォ−ル
の周上における剛性の変動に起因する耐久性のばらつき
を有利に低減することができるのである。
アルカ−カス内周面に荷重を分担支持する、断面が三日
月状のゴム補強層を備え、カ−カスプライ巻上げ端部
が、三日月状ゴム補強層に沿ってベルト層と重なる位置
まで延びる延長部を形成していることを構成上の特徴と
している。カ−カスが1枚のプライで構成される場合
は、サイドウォ−ル内にプライの巻上げ端が位置するこ
とはなく、また複数プライでカ−カスが構成される場
合、巻上げ端部のうちの少なくとも一方、特に外被ゴム
側をベルト層と重なる位置まで延びる延長部を形成する
ことによって、外被ゴムからプライ巻上げ先端は隔離さ
れパンク耐久性が延びる。そして同時にサイドウォ−ル
の周上における剛性の変動に起因する耐久性のばらつき
を有利に低減することができるのである。
【0011】
【実施例】以下図面に基づき説明する。図1は本発明に
おける一実施例を示すタイヤの断面図である。図1にお
いてタイヤ1 は、円筒状のクラウン部2 の両端から径方
向内側に向かって先端部にビ−ドリング8 を埋設したサ
イドウォ−ル3 が連なり、これらサイドウォ−ル3 の一
方からクラウン部2 を通り他方サイドウォ−ル3 に至る
間を繊維コ−ドラジアルプライの少なくとも1枚から成
り、その両端部をビ−ドリング8 の回りに軸方向外側に
巻上げて固定したカ−カス4 を配置し、またカ−カス4
のクラウン部2 の外周上に非伸性ベルト層5 、およびト
レッド6 を順次配置して補強している。赤道面O より右
側半分は外輪郭を示すに止め、詳細を省略しているが左
右は対称である。
おける一実施例を示すタイヤの断面図である。図1にお
いてタイヤ1 は、円筒状のクラウン部2 の両端から径方
向内側に向かって先端部にビ−ドリング8 を埋設したサ
イドウォ−ル3 が連なり、これらサイドウォ−ル3 の一
方からクラウン部2 を通り他方サイドウォ−ル3 に至る
間を繊維コ−ドラジアルプライの少なくとも1枚から成
り、その両端部をビ−ドリング8 の回りに軸方向外側に
巻上げて固定したカ−カス4 を配置し、またカ−カス4
のクラウン部2 の外周上に非伸性ベルト層5 、およびト
レッド6 を順次配置して補強している。赤道面O より右
側半分は外輪郭を示すに止め、詳細を省略しているが左
右は対称である。
【0012】カ−カス4 はポリエステル、レ−ヨンで代
表される繊維コ−ドを、赤道面O とほぼ直交する方向に
配列したプライの少なくとも1枚(図1に示す例では2
枚)から成る公知の構造であり、ベルト層5 は、スチ−
ルなどの非伸長性コ−ドを、赤道面O に対し15〜35
°の角度で傾斜配列したプライの少なくとも2枚を、コ
−ドが交差するように重ね合わせ、更にその周囲の幅全
体に亙って、ナイロンなどの熱収縮性コ−ドを複数本並
べてゴム引きしたストリップの周方向螺旋巻きによって
形成したキャップ層を含む、同様に公知の構造である。
表される繊維コ−ドを、赤道面O とほぼ直交する方向に
配列したプライの少なくとも1枚(図1に示す例では2
枚)から成る公知の構造であり、ベルト層5 は、スチ−
ルなどの非伸長性コ−ドを、赤道面O に対し15〜35
°の角度で傾斜配列したプライの少なくとも2枚を、コ
−ドが交差するように重ね合わせ、更にその周囲の幅全
体に亙って、ナイロンなどの熱収縮性コ−ドを複数本並
べてゴム引きしたストリップの周方向螺旋巻きによって
形成したキャップ層を含む、同様に公知の構造である。
【0013】サイドウォ−ル3 の内側には、負荷を分担
支持する断面が三日月状のゴム補強層7 を備え、カ−カ
スプライの巻上げ端部4'は、三日月状ゴム補強層7 に沿
ってベルト層5 と重なる位置まで延びる延長部11を形成
するものとする。
支持する断面が三日月状のゴム補強層7 を備え、カ−カ
スプライの巻上げ端部4'は、三日月状ゴム補強層7 に沿
ってベルト層5 と重なる位置まで延びる延長部11を形成
するものとする。
【0014】図1に示す実施例において、2枚のプライ
から成るカ−カス4 の内周面に配置された三日月状ゴム
補強層7 の径方向内側端部は、ビ−ドリング8 上カ−カ
ス4とその巻上げ端部4'との間に配置された硬質ゴムよ
り成り、径方向外側に向かって先細りに延びるビ−ドフ
ィラ−11とカ−カス4 を介してオ−バ−ラップする一
方、径方向外側端部は、同様にベルト層の端部5'とカ−
カス4 を介してオ−バ−ラップし、その結果サイドウォ
−ル3 はほぼ均等な厚みの補強構造を形成している。
から成るカ−カス4 の内周面に配置された三日月状ゴム
補強層7 の径方向内側端部は、ビ−ドリング8 上カ−カ
ス4とその巻上げ端部4'との間に配置された硬質ゴムよ
り成り、径方向外側に向かって先細りに延びるビ−ドフ
ィラ−11とカ−カス4 を介してオ−バ−ラップする一
方、径方向外側端部は、同様にベルト層の端部5'とカ−
カス4 を介してオ−バ−ラップし、その結果サイドウォ
−ル3 はほぼ均等な厚みの補強構造を形成している。
【0015】2枚のカ−カスプライ巻上げ端部4'につ
き、内側の端部の先端9 は、サイドウォ−ル3 の中央よ
りややビ−ドリング8 寄りにおけるビ−ドフィラ−11上
方に止めているが、外側の巻上げ端部4'は、この位置を
越えて延びる延長部12を有し、その先端13はベルト層の
端部5'とカ−カス4 間に挟まれている。このような構造
においては、カ−カスプライ巻上げ端部4'の片方の先端
9 がサイドウォ−ル3 内に止まっていても、その部分が
カ−カス4 と巻上げ端部の延長部12との間挟持され、ま
た延長部12の先端13は、カ−カス4 とベルト層5 との間
に挟持されるため、タイヤの製造上避けることができな
いプライ巻上げ先端9 の位置的ばらつきによるランフラ
ット走行への影響を効果的に抑制することができる。
き、内側の端部の先端9 は、サイドウォ−ル3 の中央よ
りややビ−ドリング8 寄りにおけるビ−ドフィラ−11上
方に止めているが、外側の巻上げ端部4'は、この位置を
越えて延びる延長部12を有し、その先端13はベルト層の
端部5'とカ−カス4 間に挟まれている。このような構造
においては、カ−カスプライ巻上げ端部4'の片方の先端
9 がサイドウォ−ル3 内に止まっていても、その部分が
カ−カス4 と巻上げ端部の延長部12との間挟持され、ま
た延長部12の先端13は、カ−カス4 とベルト層5 との間
に挟持されるため、タイヤの製造上避けることができな
いプライ巻上げ先端9 の位置的ばらつきによるランフラ
ット走行への影響を効果的に抑制することができる。
【0016】図1に示すサイドウォ−ル3 内に止まる巻
上げ先端9 を、外側の巻上げ端延長部12と同様ベルト層
5 とカ−カス4 との間で重なる位置まで延長した場合、
上記タイヤ製造に起因する問題は除去され更に有利であ
る。また延長部12の先端13は、ゴム補強層7 の上方端を
越える位置まで延長することが好ましく、ベルト層の端
部5'と巻上げ端延長部12とのオ−バ−ラップ量は10〜
30mmの範囲が好ましい。なお符号14は、タイヤの内面
全体に配置された空気不透過性のインナ−ライナ−であ
る。
上げ先端9 を、外側の巻上げ端延長部12と同様ベルト層
5 とカ−カス4 との間で重なる位置まで延長した場合、
上記タイヤ製造に起因する問題は除去され更に有利であ
る。また延長部12の先端13は、ゴム補強層7 の上方端を
越える位置まで延長することが好ましく、ベルト層の端
部5'と巻上げ端延長部12とのオ−バ−ラップ量は10〜
30mmの範囲が好ましい。なお符号14は、タイヤの内面
全体に配置された空気不透過性のインナ−ライナ−であ
る。
【0017】
【効果】本発明に成るタイヤの効果を確かめるべく275/
40ZR17サイズの乗用車用ラジアル構造タイヤを使用し、
図1に示す実施例1、および2枚のカ−カスの巻上げ端
部が共に延長部12を形成し、その端部をカ−カスとベル
ト層で挟んだ構造による実施例2のタイヤに、図2に示
す比較例のタイヤを交えてパンク耐久テストを行い評価
した。なおこの場合テストタイヤは、カ−カス4 をレイ
ヨン1650d/2コ−ドラジアル配列プライの2枚と
し、ゴム補強層7 の硬度(JIS )を80°、同補強層の
最大厚みを7mmとする共通の構造とした。
40ZR17サイズの乗用車用ラジアル構造タイヤを使用し、
図1に示す実施例1、および2枚のカ−カスの巻上げ端
部が共に延長部12を形成し、その端部をカ−カスとベル
ト層で挟んだ構造による実施例2のタイヤに、図2に示
す比較例のタイヤを交えてパンク耐久テストを行い評価
した。なおこの場合テストタイヤは、カ−カス4 をレイ
ヨン1650d/2コ−ドラジアル配列プライの2枚と
し、ゴム補強層7 の硬度(JIS )を80°、同補強層の
最大厚みを7mmとする共通の構造とした。
【0018】テストタイヤは各々5本準備し、17×9 1/
2 リムに組んだ後ドラム上でのパンク(内圧零)走行を
行った。この場合テスト条件として、荷重を380Kgf
、速度を80Km/H、室温を20°C とし、破壊に至る
まで走行させた。テスト結果は表1に示す通りである。
2 リムに組んだ後ドラム上でのパンク(内圧零)走行を
行った。この場合テスト条件として、荷重を380Kgf
、速度を80Km/H、室温を20°C とし、破壊に至る
まで走行させた。テスト結果は表1に示す通りである。
【0019】
【表1】
【0020】このように、カ−カスのサイドウォ−ル位
置内周面に荷重を分担支持する三日月状断面のゴム補強
層を配置したラジアルタイヤにおけるカ−カスプライ巻
上げ部が、上記ゴム補強層に沿ってベルト層と重なる位
置まで延びる延長部をなす本発明のタイヤは、パンク走
行粁が長く、走行粁のばらつきが小さい優れたパンク耐
久性能を有するのである。
置内周面に荷重を分担支持する三日月状断面のゴム補強
層を配置したラジアルタイヤにおけるカ−カスプライ巻
上げ部が、上記ゴム補強層に沿ってベルト層と重なる位
置まで延びる延長部をなす本発明のタイヤは、パンク走
行粁が長く、走行粁のばらつきが小さい優れたパンク耐
久性能を有するのである。
【図1】実施例のタイヤの断面図。
【図2】比較例のタイヤの断面図。
1 タイヤ 2 クラウン部 3 サイドウォ−ル 4 カ−カス 4' カ−カスプライ巻上げ端部 5 ベルト層 6 トレッド 7 ゴム補強層 12 プライ巻上げ端部の延長部
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状クラウン部の両端から径方向内側
に向かって先端部にビ−ドリングを埋設したサイドウォ
−ルが連なり、これらサイドウォ−ルの一方からクラウ
ン部を通り他方サイドウォ−ルに至る間を繊維コ−ドラ
ジアルプライの少なくとも1枚から成り、その両端部を
ビ−ドリングの回りに軸方向外側に巻上げて固定したカ
−カスにより、またこのカ−カスのクラウン部外周囲上
に非伸長性ベルト層、およびトレッド部を順次配置して
夫々補強すると共に、上記サイドウォ−ルのカ−カス内
周面に荷重を分担支持する断面が三日月状のゴム補強層
を備えたタイヤにおいて、上記カ−カスプライの巻上げ
端部が、三日月状ゴム補強層に沿ってベルト層と重なる
位置まで延びる延長部を形成していることを特徴とする
空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6257239A JPH08118925A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6257239A JPH08118925A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118925A true JPH08118925A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17303625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6257239A Pending JPH08118925A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08118925A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178725A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-06-26 | Fuji Seiko Kk | ランフラットタイヤ及びランフラットタイヤとリムとの組立体 |
US6415840B1 (en) | 1997-05-26 | 2002-07-09 | Bridgestone Corporation | Pneumatic safety tire with rubber-organic filament fiber layer |
JP2006315580A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ランフラットタイヤ及びそれを用いた車両 |
CN107501581A (zh) * | 2017-07-26 | 2017-12-22 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种改性橡胶的制备方法、改性橡胶和防弹防刺穿轮胎 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP6257239A patent/JPH08118925A/ja active Pending
Cited By (6)
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