JPH0799177A - 基板の浸漬処理装置 - Google Patents

基板の浸漬処理装置

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JPH0799177A
JPH0799177A JP14593994A JP14593994A JPH0799177A JP H0799177 A JPH0799177 A JP H0799177A JP 14593994 A JP14593994 A JP 14593994A JP 14593994 A JP14593994 A JP 14593994A JP H0799177 A JPH0799177 A JP H0799177A
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祐介 村岡
Toshiyuki Osaki
敏行 大▲崎▼
Kenji Sugimoto
賢司 杉本
Naotada Maekawa
直嗣 前川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板などの表面処理を行う基板処理装
置が大型化するのを防止しつつ浸漬処理装置の処理液の
消費量を抑えてランニングコストを低減する。 【構成】 オーバーフロー型の基板処理槽1から導出し
た排液路42を分岐して、一方を排液弁47を介してド
レン43に、他方を処理液回収路21として処理液回収
弁44を介して処理液貯留容器6に接続する。複数種の
表面処理毎に、基板処理槽1からオーバーフローした処
理液を処理液回収弁44を介して貯留容器6に回収し
て、再び基板処理槽1に循環して再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板処理装置の浸漬処
理部において半導体ウエハや液晶用ガラス基板等の薄板
状の基板(以下単に基板と称する)を表面処理するのに
用いられる基板の浸漬処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記基板処理装置としては、従来より例
えば図19に示すものがあり、その浸漬処理部165に
おいて用いられる基板の浸漬処理装置としては、図20
に示すもの(以下従来例1という)、あるいは、特開平
4−42531号公報に開示されたもので、図21に示
すもの(以下従来例2という)が知られている。ここで
図19は基板処理装置全体の平面図である。
【0003】この基板処理装置150は、図19に示す
ように、基板Wを収容したカセットCの搬入部151
と、カセットCから基板Wを取り出す基板取出部160
と、複数の基板Wを一括保持して搬送する基板搬送ロボ
ット175と、基板搬送ロボット175のチャックハン
ドを洗浄するチャック洗浄部163と、当該ロボット1
75で保持した複数の基板Wを浸漬して順次処理する複
数の浸漬処理部165と、浸漬処理部165の後側に配
置された乾燥部170と、カセットC内へ処理済みの基
板Wを収納する基板収納部180と、基板Wを収納した
カセットCを搬出する搬出部152とから構成されてい
る。
【0004】そして上記浸漬処理部165には、例えば
図20(A)(B)に示すような浸漬処理装置が配置され、
各種の表面処理をなすように構成されている。図20
(A)は基板Wを複数種の処理液による表面処理(以下薬
液処理という)をするための基板の浸漬処理装置であ
り、図20(B)は当該基板Wを純水DW によるリンス処
理(以下純水処理という)をするための浸漬処理装置で
ある。これらの浸漬処理装置は、上記浸漬処理部165
(165a〜165f)のいずれかに適宜配置される。
【0005】図20(A)の浸漬処理装置は、処理液中に
基板Wを浸漬して表面処理をするオーバーフロー型の基
板処理槽101aと、基板処理槽101aに連結した処
理液供給路107と、処理液供給路107に処理液導入
弁108、フィルタ110、及び圧送ポンプ115を順
に介して連通した処理液貯留容器106と、基板処理槽
101aよりオーバーフローした処理液を処理液貯留容
器106に回収する回収路142aと、処理液供給路1
07と回収路142aとを開閉可能に連通する給排切換
弁113aとを具備して成り、薬液処理に際して基板処
理槽101aからオーバーフローした処理液を処理液貯
留容器6に還流させるように構成されている。
【0006】また、図20(B)の浸漬処理装置は、オー
バーフロー型の基板洗浄槽101bと、基板洗浄槽10
1bに連結した純水供給路103と、純水供給路103
に設けた純水導入弁127と、基板洗浄槽101bより
オーバーフローした純水を排水ドレン143に導出する
排水路142bと、純水供給路103と排水路142b
とを開閉可能に連通する給排切換弁113bとを具備し
て成り、純水処理に際して基板洗浄槽101bからオー
バーフローした排水をドレン143に排出するように構
成されている。
【0007】一方、従来例2は図21に示すように、単
一の基板処理槽101内に複数種の処理液102を順次
供給して基板Wの表面処理を行うようにしたものであ
る。即ち、処理液102中に複数の基板Wを浸漬して基
板Wの表面処理をなすオーバーフロー型の基板処理槽1
01と、基板処理槽101の下部より複数種の処理液1
02を供給する処理液供給路103と、処理液供給路1
03にそれぞれ処理液導入弁108A〜108C及び流量
調節器107A〜107Cを介して連通した複数個の処理
液貯留容器106A〜106Cと、純水導入弁108D
び流量調節器107Dを介して連通した純水供給源10
Dを備え、各導入弁108A〜108Dを選択的に開閉
制御して所定の処理液QA〜QCを基板処理槽101へ供
給するように構成されている。
【0008】上記処理液貯留容器106A〜106Cのう
ち、例えば処理液貯留容器106Aには過酸化水素QA
106Bには塩酸QB、106Cにはフッ化水素のような
エッチング剤QC などが貯溜されている。そして、基板
処理槽101はこれら複数種の表面処理毎に処理液10
2の置換が可能なオーバーフロー型の処理槽として構成
され、オーバーフローした処理液はドレン(図示省略)へ
排出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記基板処理装置15
0は、各浸漬処理部165a〜165fのそれぞれに図
20(A)(B)の浸漬処理装置が配置されることから、装
置全体が大型化するという難点がある。また、従来例2
は複数の処理液による薬液処理ごとに、基板処理槽10
1からオーバーフローした処理液をドレンに廃棄するの
で、処理液の消費量が多くなり、基板処理装置全体のラ
ンニングコストは高価になる。本発明は、このような事
情に鑑みてなされたもので、基板処理装置が大型化する
のを防止し、併せてランニングコストの低減を図ること
を技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成される。請求項1の発明
は、処理液中に基板を浸漬して基板の表面処理をなすオ
ーバーフロー型の基板処理槽と、上記基板処理槽に連結
した処理液供給路と、上記処理液供給路に処理液導入弁
及び圧送ポンプを順に介して連通した処理液貯留容器
と、上記処理液供給路に純水導入弁を介して連通した純
水供給路と、上記基板処理槽よりオーバーフローした排
液を排液ドレンに導出する排液路とを具備して成る基板
の浸漬処理装置において、上記排液路を分岐して一方は
排液弁を介して排液ドレンに連通するとともに、他方は
処理液回収路として処理液回収弁を介して上記処理液貯
留容器に連通し、薬液処理に際してオーバーフローした
処理液を回収して上記基板処理槽に還流させることを特
徴とするものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の浸漬
処理装置において、処理液供給路の圧送ポンプと処理液
導入弁との間にフィルタを付設するとともに、処理液導
入弁よりも下流側に純水供給路を連通し、処理液供給路
の圧送ポンプと純水供給路接続部との間を処理液回収路
に接続し、純水処理に際して圧送ポンプで汲み上げた処
理液を処理液回収路を流通させて上記処理液貯留容器に
還流させるものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項2に記載の浸漬
処理装置において、処理液供給路の圧送ポンプの上流側
と処理液回収路とを接続し、薬液処理に際して処理液を
処理液回収路から処理液供給路に流通させて上記基板処
理槽に還流させるものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載の浸漬処理装置において、純水処理に際して形成
される、処理液貯留容器を含む処理液循環経路の一部に
処理液を加熱する加熱手段を設けて構成したものであ
る。
【0014】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかに記載の浸漬処理装置において、処理液供給
路に処理液選択弁を介して複数の処理液貯留容器を切り
換え可能に接続し、処理液回収路に処理液戻選択弁を介
して上記複数の処理液貯留容器を切り換え可能に接続し
て構成したものである。なお、請求項5の発明は、複数
の基板処理槽に対して複数の処理液貯留容器を切り換え
可能に接続するものも含む。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、基板処理槽への処理液供
給路に純水導入弁を介して純水供給路を連通したことか
ら、一つの基板処理槽により薬液処理と純水処理とが順
次実行されることになる。また、上記排液路を分岐して
一方は排液弁を介して排液ドレンに連通するとともに、
他方は処理液回収路として処理液回収弁を介して上記処
理液貯留容器に連通したことから、基板処理槽からオー
バーフローした処理液は、処理液回収路及び処理液回収
弁を介して回収され、再び基板処理槽に還流する。つま
り、処理液は廃棄されずに再利用される。
【0016】請求項2の発明では、請求項1の浸漬処理
装置において、処理液供給路の圧送ポンプと処理液導入
弁との間にフィルタを付設するとともに、処理液導入弁
よりも下流側に純水供給路を連通し、処理液供給路の圧
送ポンプと純水供給路接続部との間を処理液回収路に接
続したことから、薬液処理及び純水処理が行われている
間に、処理液はフィルタリングによりリフレッシュされ
る。即ち、薬液処理が行われる場合において、処理液は
処理液供給路のフィルタによりリフレッシュされる(以
下単にフィルタリングという)。また、純水処理が行わ
れる場合においても、圧送ポンプで処理液貯留容器から
汲み上げられた処理液は、フィルタリングされてから処
理液回収路を流下し、再び処理液貯留容器に還流する。
【0017】請求項3の発明では、請求項2の浸漬処理
装置において、処理液供給路の圧送ポンプの上流側と処
理液回収路とを接続したことから、以下のように作用す
る。薬液処理が行われる場合において、基板処理槽から
オーバーフローした処理液は、処理液回収路を流下した
後、処理液貯留容器を介さないで処理液供給路に流入
し、圧送ポンプで圧送されて再び基板処理槽に還流す
る。つまり、薬液処理が行われる際には、処理液は圧送
ポンプで吸引されて処理液回収路を流下することになる
ので、管径が同じ処理液回収路であっても単に落差で流
下するものに比較して流下する処理液の流量は格段に多
くなる。
【0018】請求項4の発明では、請求項3の浸漬処理
装置において、純水処理に際して形成される、処理液貯
留容器を含む処理液循環経路の一部に処理液を加熱する
加熱手段を設けたことから、以下のように作用する。純
水処理が行われている待機時において、処理液貯留容器
から圧送ポンプで汲み上げられて再び処理液貯留容器に
還流する処理液は、加熱手段により加熱され所定の処理
温度に維持される。例えば高温による薬液処理をなす場
合において、処理液温度の上昇を待つ必要がないので、
純水処理から直ちに薬液処理に移行することが可能にな
る。
【0019】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
4のいずれかに記載の浸漬処理装置において、処理液供
給路に処理液選択弁を介して複数の処理液貯留容器を切
り換え可能に接続し、処理液回収路に処理液戻選択弁を
介して上記複数の処理液貯留容器を切り換え可能に接続
して構成したことから、以下のように作用する。少なく
とも1つの基板処理槽に対して処理液選択弁を介して任
意の処理液貯留容器を選択して接続することにより、単
一の基板処理槽で複数の薬液処理が可能になる。その場
合には基板処理槽からオーバーフローした処理液は、選
択された処理液ごとにそれぞれの処理液貯留容器に回収
される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず本発明が適用される基板洗浄用の基板処理装
置について説明する。図16は基板処理装置の概略斜視
図、図17は同装置の概略平面図、図18は同装置の概
略縦断面図である。本基板処理装置50は、後述する浸
漬処理部65において複数の基板処理槽1を並設して半
導体ウエハ(以下単にウエハという)の洗浄処理を行う
とともに、基板処理槽1からオーバーフローした洗浄液
(以下単に処理液という)を処理液貯留容器6に回収し
てリサイクル可能にしたものである。
【0021】図16〜図18に示すように、この基板処
理装置50は、基板収容カセットCの搬入搬出部51
と、カセットCからウエハWを取り出し又はカセットC
内へウエハWを装填する基板移載部60と、カセットC
の搬入搬出部51と基板移載部60との間でカセットC
を移載するカセット移載ロボット55と、複数のウエハ
Wを一括して洗浄する浸漬処理部65と、ウエハWの液
切り基板乾燥部70と、基板移載部60でカセットCか
ら取り出した複数のウエハWを一括保持して上記浸漬処
理部65及び基板乾燥部70に搬送する基板搬送ロボッ
ト75とから構成される。
【0022】上記カセット移載ロボット55は、図16
〜図18に示すように、昇降及び回転自在で、矢印A方
向に移動可能に構成され、搬入搬出部51に搬入されて
きたカセットCを基板移載部60のテーブル61上に移
載し、また、洗浄済みウエハWを収容したカセットCを
当該テーブル61から搬入搬出部51へ移載するように
構成される。また、上記基板搬送ロボット75は、図1
6〜図18に示すように、矢印B方向に移動可能に設け
られ、上記基板移載部60のリフター64から受け取っ
た複数のウエハWを基板搬送ロボット75の基板挟持ア
ーム76で保持し、移動部77に沿って浸漬処理部65
内及び基板乾燥部70内へ順次搬送するように構成され
る。
【0023】上記浸漬処理部65には、以下に述べるよ
うに、本発明に係る各種の浸漬処理装置が配設される。
ただし、図16〜図18においては、基板処理槽1を3
個並設したものが例示してある。即ち、上記浸漬処理部
65は、オーバーフロー型の基板処理槽1を3個並設し
て成り、各基板処理槽1に昇降可能に設けた基板保持具
66により、前記基板搬送ロボット75から受け取った
複数のウエハWを各基板処理槽1内に順次浸漬可能に構
成される。なお、本発明の実施例に係る浸漬処理装置の
具体的な内容については後述する。
【0024】上記基板乾燥部70は、例えば本出願人の
提案に係る特開平1−255227号公報に開示したよ
うに、ウエハWの主平面の中心近傍を回転中心として、
回転遠心力で液切り乾燥する乾燥処理槽71を具備して
成る。なお、この基板乾燥部70は、当該遠心式のもの
に替えて、有機溶剤等を使用した乾燥方式、又はこれに
加えて加熱蒸気や減圧による乾燥方式により乾燥を促進
するようにしても差し支えない。
【0025】上記基板処理装置50のレイアウトとして
は、図16〜図18に示すように、クリーンルーム作業
域30に臨む前方から保全用作業域31に臨む後方に向
かって前記カセットCの搬入搬出部51、基板移載部6
0、基板乾燥部70及び浸漬処理部65を順番に配置す
る。また、図16及び図18に示すように、上記浸漬処
理部65の3つの基板処理槽1の下部に処理液の給排用
配管室20を、また、この給排用配管室20の下部に洗
浄用の処理液貯留容器6を上下3段に配置する。さら
に、図16及び図17に示すように、上記基板移載部6
0・基板乾燥部70・浸漬処理部65の右側に基板搬送
ロボット75の移動部77を前後方向に形成し、これら
の左側の空間で、前記基板移載部60よりも後方の空間
をメンテナンス・スペース90として形成する。尚、メ
ンテナンス・スペース90の床部には複数の配管、バル
ブ等が敷設される。
【0026】即ち、上記基板処理装置50では、浸漬処
理部65の基板処理槽1と、給排用配管室20と、処理
液貯留容器6とを上下3段に積み上げ、縦方向にレイア
ウトするので、これらの積み上げ部の左側に臨んだエリ
アにメンテナンス・スペース90を確保できる。換言す
ると、図17に示すように、浸漬処理部65や基板移載
部60などの各種作業ブロックを平面視でL字状にまと
めることにより、基板処理装置50内の余剰空間をメン
テナンス・スぺース90として設定できる。また、主に
浸漬処理部65を縦向きに積み上げることにより、基板
処理装置50全体をコンパクトにまとめてクリーンルー
ム全体の省スペース化を効率良く図れるうえ、当該基板
処理装置50の設置数が増えるほど、クリーンルームに
おけるスペースの有効利用率を一層高められる。
【0027】また、上記浸漬処理部65の基板処理槽1
及び基板乾燥部70のレイアウトでは、図16〜図18
に示すように、保全用作業域31に臨む奥側からクリー
ンルーム作業域30に臨む前側に向かって、3つのオー
バーフロー型の基板処理槽1と、乾燥処理部70と前記
基板移載部60とを順番に配列する。即ち、上記基板乾
燥部70は浸漬処理部65と基板移載部60の間に配置
されるので、洗浄処理されたウエハWを可能な限り速く
乾燥させ、カセットCに戻して搬入搬出部51から効率
良く搬出できる。その反面、この基板乾燥工程はカセッ
トCへの戻しに対する時間的制約を強くは受けず、乾燥
処理の完了から基板移載部60への戻しの間に待機時間
を取れるので、作業工程の面で隣接状の基板移載部60
に対して乾燥処理部70にバッファ的な役割を担わせる
ことができる。
【0028】また、通常、酸洗浄処理においては昇温し
た酸を使用するので、酸の蒸気やミストが発生し易い
が、例えば、クリーンルーム作業域30から最も遠い奥
側の基板処理槽1でこの酸洗浄処理を実施する場合に
は、クリーンルーム作業域30への悪影響を防止して作
業の安全性を確保できる。以下、上記浸漬処理部65に
配設される各種浸漬処理装置の実施例について順次説明
する。
【0029】図1は本発明の実施例1に係る浸漬処理装
置の概略系統図である。この浸漬処理装置は、図1に示
すように、処理液中に複数の基板Wを一括して浸漬して
基板Wの表面洗浄をなす3つの基板処理槽1・1・1
と、各基板処理槽1の下部より処理液を供給する処理液
供給路7と、処理液供給路7に処理液導入弁8及び圧送
ポンプ15を順に介して連通した処理液貯留容器6と、
処理液供給路7に純水導入弁27を介して連通した純水
供給路3と、基板処理槽1よりオーバーフローした排液
を排液ドレン43に導出する排液路42とを具備して成
る。即ち、各基板処理槽1では夫々所定の処理液QA
Cにより後述する薬液処理が別々に行われる。
【0030】上記基板処理槽1は、図1に示すように、
石英ガラス製で側面視略V字状・平面視略矩形状に形成
され、その下部に処理液供給路7を連結して成り、基板
処理槽1内に処理液の均一な上昇流を形成して基板Wを
表面処理するとともに、処理液を複数種の洗浄処理毎
に、迅速に置換し得るオーバーフロー槽として構成され
る。当該基板処理槽1は石英ガラス製に限らず、例え
ば、石英ガラスを腐食させてしまうHF等を洗浄液に用
いる場合には、耐食性を有する四フッ化エチレン樹脂等
の樹脂製材料で形成したものでも良い。また、浸漬処理
部65には4つ以上のオーバーフロー型基板処理槽1を
並設しても差し支えない。
【0031】処理液を供給するための構成は、図1に示
すように、各基板処理槽1の下部に並列状に連結した処
理液供給路7と、処理液供給路7に処理液導入弁8及び
圧送ポンプ15を介して連結した処理液貯留容器6と、
上記処理液供給路7に純水導入弁27を介して連通した
純水供給路3及び純水供給源(図示省略)とを具備して
成る。なお、上記純水供給路3は常温の又は所定温度に
加熱した純水DW を供給する純水の主要通路となるが、
純水DW は基板の表面酸化を防ぐうえで、脱酸素処理を
施したものを用いるのが好ましい。
【0032】上記処理液導入弁8を開弁すると、処理液
貯留容器6内の処理液が圧送ポンプ15で基板処理槽1
に圧送され、基板処理槽1よりオーバーフローされ、薬
液処理が行われる。また、上記純水導入弁27を開弁す
ると、純水DW が純水供給路3から基板処理槽1に供給
され、オーバーフローして純水処理が行われる。即ち、
処理液導入弁8と純水導入弁27との切り換え操作で処
理液QA 〜QCと純水DW を処理液供給路7に選択的に
供給可能に構成される。なお、上記処理液貯留容器6に
は、処理液QA 〜QC が自動的に補充可能に構成されて
いる。
【0033】処理液QA 〜QC を排出するための構成
は、図1に示すように、各基板処理槽1の上側部に付設
したオーバーフロー液回収部41と、オーバーフローし
た処理液を排出する排液路42と、基板処理槽1の底部
から当該排液路42に給排切換弁13を介して導出した
連通路4とを具備して成る。上記排液路42の流通下手
側を二股状に分岐して、その一方を排液弁47を介して
排液ドレン43に接続し、その他方を処理液回収路22
として処理液回収弁44を介して前記処理液貯留容器6
に接続する。なお、上記給排切換弁13は、必要に応じ
て基板処理槽1内の各処理液QA 〜QC を排液路42へ
導出するためのものである。
【0034】本実施例1では、図1に示すように、各基
板処理槽1の下部には、各処理液貯留容器6から導出し
た処理液供給路7が処理液導入弁8を介して接続されて
おり、所定の処理液QA 〜QC が各処理液貯留容器6か
ら各基板処理槽1に夫々供給される。また、各基板処理
槽1の下部には純水供給路3が純水導入弁27を介して
接続されており、純水DW が各基板処理槽1に夫々供給
可能になっている。そして、基板処理槽1の上部から導
出した排液路42の下流側は、処理液回収弁44を介し
て連通された処理液貯留容器6の側と、排液弁47を介
して連通された排液ドレン43の側との2方向に分岐さ
れている。このため、図1の処理液QA について述べる
と、処理液貯留容器6内の処理液QA は、処理液供給路
7から各基板処理槽1にオーバーフローしてウエハWを
洗浄した後、排液路42から処理液回収弁44を介して
処理液貯留容器6に回収され、基板処理槽1にリサイク
ルされる。
【0035】一方、薬液処理の後で行われる純水処理で
は、純水DW が純水供給路3から基板処理槽1に供給さ
れてオーバーフローされ、排液路42から排液弁47を
介して排液ドレン43に廃棄される。なお、処理液QB
及びQC についても同様に基板処理槽1から回収可能に
構成される。従って、基板処理槽1からオーバーフロー
した各処理液QA 〜QC は処理液回収弁44を介して処
理液貯留容器6に回収されて再利用されるので、複数種
の薬液処理毎に処理液を廃棄する従来例2に比べて処理
液の消費量を効果的に抑制して、基板処理装置全体のラ
ンニングコストを低減できる。
【0036】また、この浸漬処理装置では、図1に示す
ように、並設した3つの基板処理槽1にウエハWを順次
浸漬して複数種の処理液QA 〜QC で並行処理するので
スループットが向上する。しかも、この浸漬処理装置で
は処理液を基板処理槽1の上部からオーバーフローさせ
るので、薬液処理から純水処理に移行する際には、基板
処理槽1内の洗浄液を全部排出せずとも薬液を純水に置
換することが可能であり、薬液処理及び純水処理が完了
するまでウエハWは空気に触れない。このため、ウエハ
表面に酸化皮膜が形成されたり、空気中の不純物が付着
したりする虞れはない。また、基板処理槽1内の洗浄液
を全部排出せずともウエハWの装填や取り出しができ
る。
【0037】次に上記実施例1における薬液処理の内容
について一例を挙げて説明する。第1番目の基板処理槽
1ではSC1 処理を行う。処理液QA としては調製した
アンモニア(NH4OH)と過酸化水素水(H22)と
純水DW との混合液を使用する。処理液QA による薬液
処理の後で純水処理を実施し、ウエハWの表面に付着し
たフォトレジスト等の有機物を除去する。なお、SC1
処理に代えてCARO処理を行う場合もある。この場合
の処理液QA としては硫酸過水を用いる。
【0038】また、第2番目の基板処理槽1ではSC2
処理を行う。処理液QB としては調製した塩酸(HC
l)と過酸化水素水(H22)と純水の混合液を使用す
る。同様に処理液QB による薬液処理の後で純水処理を
実施し、ウエハWの表面に付着した金属イオンを除去す
る。さらに、第3番目の基板処理槽1ではHF処理を行
う。処理液QC としてはフッ化水素の50%水溶液を使
用し、ウエハWの表面の未露光部分等をエッチングす
る。なお、上記フッ化水素に代えてリン酸過水を用いる
場合もある。
【0039】ウエハの洗浄処理をふくむ表面処理は、そ
の製造工程により一様ではなく、第1番目〜第3番目の
基板処理槽1に順次浸漬するとは限らない。ちなみに、
その類型として例えば下記(1)〜(4)のような種々
の表面処理が可能である。 (1)SC1 処理→HF処理→SC2 処理 (2)HF処理→SC1 処理→SC2 処理 (3)SC1 処理→SC2 処理 (4)その他、HF処理のみ、又はSC1 処理のみ。 上記薬液処理の類型は、後述する実施例においても同様
に適用できるものであり、重複する説明は省略する。
【0040】なお、いずれかの薬液処理においてHF処
理が含まれる場合には、HF処理した後にウエハWを空
気に接触させると、HF、O2 とSiとが反応し、ウエ
ハWの表面に不純化合物が生じてパーティクルとなる。
このため、HFを基板処理槽1に供給して循環した後、
HFの供給を停止し、続いて、基板処理槽1にHFを入
れた状態で純水を供給し、オーバーフローさせることに
よりHFを純水に置き換えていく。これにより、ウエハ
Wは常に液中にとどまり、純水の連続供給によりHF成
分はパーティクルを発生することなく除去される。
【0041】上記薬液処理において、HF液以外の処理
液を回収する場合、ウエハWが空気に触れてもよいとき
には、基板処理槽1の底部から洗浄液を抜いてから純水
Wを供給するが、弊害がある場合には、やはり、処理
液を純水で置換しながらウエハWが空気に触れないよう
にする。なお、上記純水による最終リンス処理では、純
水の比抵抗値を検出したり、一定時間の経過により、純
水処理が完了するように構成される。また、最終リンス
が完了した後に基板処理槽1からウエハWを引き上げる
場合には、浮遊したパーティクルがウエハWに付着する
のを防止するため、純水をオーバーフローさせながら行
う。
【0042】なお、上記実施例1における利点として、
単一の基板処理槽1を用いて薬液処理と純水処理とを実
施することにより基板処理槽1の個数を減らして基板処
理装置の大型化を防止できる点、各処理液QA 〜QC
処理液貯留容器6に回収して再利用することによりラン
ニングコストを低減できる点、薬液処理から純水処理に
移行する際に基板処理槽1内の処理液を全部排出しない
で処理液を純水に置換することによりウエハ表面に酸化
皮膜が形成されるのを防止できる点が挙げられるが、こ
れらの利点は、後述する実施例2〜実施例11において
も同様であり、重複する説明は省略する。
【0043】図2は本発明の実施例2に係る浸漬処理装
置の概略系統図である。この浸漬処理装置は、図2に示
すように、前記浸漬処理部65に配設される3つの基板
処理槽1のうちの1槽を、純水処理専用の基板処理槽に
設定したものである。即ち、リンス専用槽1の下部から
純水供給路3を導出し、純水供給路3に純水導入弁27
を介して純水供給源(図示せず)を接続するとともに、
リンス専用槽1の上部から排液路42を導出し、排液路
42に排液弁47を介して排液ドレン43を接続して、
純水DW がリンス専用槽1に供給され、オーバーフロー
してウエハWを純水処理するとともに、排液路42から
排液弁47を介して排液ドレン43に廃棄されるように
構成されている。
【0044】本実施例2では、2個の基板洗浄槽1の夫
々で処理液QA 又はQB による薬液処理が施された後、
引き続いて軽く純水処理が行なわれるが、さらに別途に
上記リンス専用槽1で純水DW による純水処理が行われ
る。このため、実施例1のように各基板処理槽1で薬液
処理と純水処理とを行う場合に比べて、強力にウエハW
をリンスでき、純水処理の所要時間が短縮されてスルー
プットが向上する。
【0045】図3は本発明の実施例3に係る浸漬処理装
置の概略系統図である。この浸漬処理装置は、基板洗浄
装置50の浸漬処理部65に単槽の基板処理槽1を配設
したもので、前記実施例1又は実施例2と同様に、基板
処理槽1に供給されてオーバーフローする処理液を処理
液回収路22と処理液回収弁44を介して処理液貯留容
器6に回収して再利用可能に構成するとともに、基板処
理槽1よりオーバーフローした純水DW を排液ドレン4
3に廃棄するように構成する。この実施例3において
も、処理液の消費量を抑制するとともに、基板処理槽1
の単槽化で基板処理装置50全体をコンパクトにまとめ
られる。
【0046】図4は本発明の実施例4に係る浸漬処理装
置の概略系統図である。この実施例4は、複数の処理液
貯留容器6を切り換え可能に接続したものである。この
浸漬処理装置は、処理液を基板処理槽1から処理液貯留
容器6に循環させて再利用可能にした点は前記実施例1
〜3と同様であるが、前記実施例1が3つの基板処理槽
1で3種類の薬液処理を別々に行うのに対して、本実施
例4は1つの基板処理槽1内で3種類の薬液処理を順番
に行うようにして、複数種の薬液処理に対して基板処理
槽1を共用化した点に特徴がある。
【0047】即ち、図4(A)に示すように、3種類の処
理液QA・QB・QCの各処理液貯留容器6から各処理液導
入弁8A・8B・8Cを介して処理液供給路7を1個の基板
処理槽1の下部に連結する。ここで、上記処理液導入弁
A・8B・8Cは、請求項5における処理液選択弁82に
相当する。また、図4(B)はこの処理液の供給側におい
て、各処理液を供・断する処理液導入弁8A・8B・8C
び純水導入弁27が集合した導入弁連結路16を示し、
当該連結路16の一端16aには純水供給路3が接続さ
れ、その他端16bには処理液供給路7が接続される。
【0048】上記基板処理31の排液路42の下流側を
夫々4本に分岐し、これらの一方を排液ドレン43に対
して接続し、他方を処理液回収路22(具体的には22
a・22b・22c)として上記3種類の処理液QA・Q
B・QCの処理液貯留容器6に対して接続する。オーバー
フローした各種の処理液を処理液貯留容器6に回収する
とともに、必要に応じて排液ドレン43に廃棄できるよ
うに構成する。図4(C)はこの処理液の排出側におい
て、各処理液を供・断する処理液回収弁44A・44B・4
C及び排液弁47の集合した排液路42の要部を示
し、排液路42の下流側の最奥部42aには純水用の上
記排液弁47が設けられる。ここで、上記処理液回収弁
44A・44B・44Cは、請求項5における処理液戻選択
弁83に相当する。
【0049】一方、上記基板処理槽1への各処理液QA
〜QCの圧送手段25は、図4(A)に示すように、各処
理液貯留容器6(具体的には6A〜6C)から導出した処理
液供給路7(具体的には7A〜7C)に設けた1個の圧送ポ
ンプ15と、圧送ポンプ15を駆動するモータ19と、
圧送ポンプ15の吐出側に設けた圧力検出器26(具体
的には、圧力計)と、圧力検出器26からの検出信号に
基づいて圧送ポンプ15の回転数を増減制御する制御手
段12とから構成される。当該圧送手段25では、設定
圧に対する過不足を圧力検出器26で検出し、当該制御
手段12が圧送ポンプ15の駆動モータ19を駆動制御
して、基板処理槽1に所定の設定圧力で処理液が圧送さ
れる。
【0050】ウエハWを洗浄する場合には、まず処理液
Aを処理液導入弁8Aを介して基板処理槽1に循環させ
てオーバーフローさせつつウエハWを薬液処理する。引
き続きその後で処理液QAを給排液切換弁13及び排液
路42の処理液回収弁44Aを介して処理液貯留容器6
に回収する。そして空になった基板処理槽1に純水導入
弁27を介して純水DWを供給して純水処理に移行す
る。純水をオーバーフローさせながらウエハWをリンス
した後、純水を排出する。処理液QB・QCについても、
処理液QA の場合と同様に循環させて薬液処理した後、
ウエハWを基板処理槽1から引き上げる。
【0051】上記純水処理では、基板処理槽1からオー
バーフローした純水排液を排液弁47を介して排液ドレ
ン43に廃棄する。その際、純水廃液は排液路42の最
奥部42aから排出されるので、排液路42の内壁に残
留する処理液は有効に洗い流される。また、基板処理槽
1の底部の排出口45及び給排液切換弁13はクイック
ドレン可能に構成され、急速排出によりスループットを
高めている。なお、いずれかの薬液処理においてHF処
理が含まれる場合には、前記のように基板処理槽1にH
Fを入れた状態で純水を供給し、オーバーフローさせる
ことによりHFを純水に置換するとともに、最終リンス
が完了した後に基板処理槽1から基板Wを引き上げる場
合には、純水をオーバーフローさせながら行う。
【0052】図5は本発明の実施例5に係る浸漬処理装
置の概略系統図を示し、同図(A)中の太線は薬液処理の
場合の処理液経路を、同図(B)中の太線は純水処理の場
合の純水経路及び処理液経路を示す。この浸漬処理装置
は、前記浸漬処理部65に単一の基板処理槽1を配設す
るとともに、薬液処理及び純水処理が行われる間に処理
液の循環フィルタリングと温度調整とを実行するための
ものである。即ち、図5(A)(B)に示すように、処理液
供給路7の処理液導入弁8と排液路42の排液弁47と
を、それぞれ切換可能な三方弁で構成する。
【0053】上記排液路42の流通下手側を二股状に分
岐して、一方の管路21を排液ドレン43に接続し、他
方を処理液回収路22として処理液貯留容器6に接続す
る。そして処理液導入弁8よりも下流側に純水供給路3
を連通するとともに、圧送ポンプ15と処理液導入弁8
との間にフィルタ10とインライン型のヒータ(以下
「インラインヒータ」という)81とを付設し、処理液
供給路7と処理液回収路22とを切換可能な処理液導入
弁8を介して接続する。
【0054】薬液処理が行われる場合には、図5(A)に
示すように、基板処理槽1からオーバーフロー液回収部
41へオーバーフローした洗浄液は、処理液回収路22
を経て処理液貯留容器6に回収され、再び圧送ポンプ1
5により吸い上げられ、フィルタ10により濾過されて
リフレッシュされた後、基板処理槽1に還流する。ま
た、純水処理が行われる場合には、図5(B)に示すよう
に、オーバーフローした純水は切換可能な排液弁47及
び排液路21を介して排液ドレン43に排出される。
【0055】この純水処理中において、圧送ポンプ15
で汲み上げられた処理液は、フィルタ10により濾過さ
れてリフレッシュされた後、切換可能な処理液導入弁8
を介して処理液回収路22に流入し、再び処理液貯留容
器6に還流する。上記構成により単一の基板処理槽1を
用いる場合でも、薬液処理及び純水処理が行われる間に
処理液の循環フィルタリングが行われ、処理液をリフレ
ッシュさせることができる。また、前記インラインヒー
タ81は、例えば管路の外周にヒータを配設した構成を
具備し、管路を通過する処理液を加熱する。このため、
上述した純水処理中においても循環する処理液を均一な
温度に調整しておくことができ、特に高温薬液処理を行
う場合に、所定温度の処理液を基板処理槽内に供給して
直ちに洗浄処理に移行することが可能になる。
【0056】図6は本発明の実施例6に係る浸漬処理装
置の概略系統図を示し、同図(A)中の太線は薬液処理の
場合の処理液循環経路を、同図(B)中の太線は純水処理
の場合の純水経路及び処理液循環経路を示す。この浸漬
処理装置も実施例5(図5)と同様に処理液の循環フィル
タリングと温度調整とを実行するものである。即ち、図
6(A)(B)に示すように、実施例5(図5)の浸漬処理
装置において、上記処理液回収路22に切換可能な処理
液回収弁44を付設するとともに、処理液供給路7の圧
送ポンプ上流側と処理液回収路22とを上記処理液回収
弁44を介して接続する。
【0057】薬液処理が行われる場合には、図6(A)に
示すように、基板処理槽1のオーバーフロー液回収部4
1から、処理液は排液弁47を介して処理液回収路22
を流下し、処理液貯留容器6を介さず上記処理液回収弁
44を介して処理液供給路7に流入し、フィルタ10に
より濾過されてリフレッシュされるとともに、温度調整
された後、再び基板処理槽1に還流する。一方、純水処
理が行われる場合には、図6(B)に示すように、圧送ポ
ンプ15で汲み上げられた処理液は、フィルタ10によ
りリフレッシュされるとともに、温度調整された後、処
理液回収路22を流下し、上記処理液回収弁44を介し
て処理液貯留容器6に還流する。
【0058】上記実施例6においては、薬液処理が行わ
れる際には、処理液は圧送ポンプ15で吸引されて処理
液回収路22を流下することになるので、処理液回収路
22の管径が細くても単に落差で流下する実施例5と比
較して流下する処理液の流量は格段に多くなる。つま
り、処理液回収路22は管径の細いもので足りるという
利点がある。
【0059】図7は本発明の実施例7に係る浸漬処理装
置の概略系統図を示す。この実施例7は、実施例6(図
6)と同様の浸漬処理装置を3組並設して構成したもの
である。この実施例7では、図7に示すように、各基板
処理槽1においてそれぞれ所定の処理液QA〜QCにより
前記類型の薬液処理が別々に行われ、ウエハWを表面処
理した各処理液QA〜QCは、各処理液貯留容器6に回収
されて再利用される。また、循環フィルタリングにより
各処理液QA〜QCをリフレッシュさせることやインライ
ンヒータ81により各処理液QA〜QCの温度調整を行う
こともできる。
【0060】図8は本発明の実施例8に係る浸漬処理装
置の概略系統図を示す。この浸漬処理装置は、実施例7
(図7)において基板処理槽1のうちの1槽を、純水処理
用のリンス専用槽に設定したものであり、他の2組にお
いて、薬液処理及び純水処理が行われる間に処理液の循
環フィルタリングや温度調整を実行する点は実施例6
(図6)と同様である。この実施例8では、2個の基板
処理槽1の夫々で処理液QA 又はQB による薬液処理が
施された後、引き続き軽く純水処理が行なわれ、さらに
リンス専用槽1で純水DW による純水処理が行われる。
これにより、各基板処理槽1で薬液処理と純水処理を順
次行う場合に比べて、強力にウエハWをリンスでき、純
水処理の所要時間が短縮されてスループットが向上す
る。
【0061】図9及び図10は本発明の実施例9に係る
浸漬処理装置の概略系統図を示し、図9中の太線は薬液
処理の場合の処理液循環経路を、図10中の太線は純水
処理の場合の純水経路及び処理液循環経路を示す。この
実施例9は、単一の基板処理槽1を用いる点で、また、
薬液処理及び純水処理が行われる間に処理液の循環フィ
ルタリングや温度調整を実行する点で実施例6(図6)と
共通する。
【0062】この実施例9では、図9及び図10中の処
理液供給路7のうち、そのポンプ上流側の開閉弁9と処
理液導入弁8との間は、処理液回収時において処理液回
収路22をも兼ねる。図9において、薬液処理が行われ
る場合には、処理液供給路7の上記開閉弁9と処理液導
入弁8と、排液路42の切り換え可能な排液弁47aが
閉弁され、その他の弁は閉弁される。処理液Qは基板処
理槽1内に満たされて十分にオーバーフローするまで圧
送ポンプ15より汲み上げられる。
【0063】その後処理液供給路7のポンプ上流側の開
閉弁9は閉止される。基板処理槽1からオーバーフロー
した処理液Qは、オーバーフロー回収部41から排液路
42及び排液弁47aを介して処理液回収路22を流下
し、処理液貯留容器6を介さないで処理液供給路7のポ
ンプ上流側に流入し、再び圧送ポンプ15で汲み上げら
れ、フィルタ10により濾過されてリフレッシュされた
後、基板処理槽1に還流する。つまり、基板の薬液処理
が行われる間に処理液の循環フィルタリングが行われ
る。
【0064】薬液処理が終了すると、処理液供給路7の
上記開閉弁9と処理液導入弁8は閉弁され、排液路42
の排液弁47a及び処理液供給路7と処理液回収路22
とを連通する給排液切換弁13が開弁される。さらに、
圧送ポンプ15と処理液導入弁8との間において導出さ
れた後段の処理液回収路22aが処理液回収弁44を介
して処理液貯溜容器6に連通され、その他の弁は閉弁さ
れる。そして基板処理槽1内の処理液Qは、処理液回収
路22→処理液供給路7の上流側→圧送ポンプ15→後
段の処理液回収路22a→処理液回収弁44を経て処理
液貯留容器6内に回収される。
【0065】図10において、処理液の回収を終えて純
水処理に移行する場合には、上記開閉弁9が開弁され、
給排液切換弁13は閉弁され、排液路42の排液弁47
aは排液ドレン43a側に切り換えられる。処理液貯留
容器6内に回収された処理液Qは、圧送ポンプ15で汲
み上げられ、フィルタ10→上記処理液回収路22a→
処理液回収弁44を介して循環フィルタリングが行われ
る。
【0066】次いで、給排液切換弁13は閉弁され、排
液路42の第1排液弁47aは排水用のドレン43a側
に切り換えられ、純水供給路3aの純水導入弁27が開
弁される。純水DW は基板処理槽1内に満たされてオー
バーフローしつつ、ウエハをリンスする。基板処理槽1
からオーバーフローした純水DW は、オーバーフロー回
収部41→排液路42→第1の排液弁47a→第2の排
液弁47b→排水用排液路21aを経て排水用ドレン4
3aに排出される。そしてウエハの純水処理の間も処理
液の循環フィルタリングが行われる。
【0067】この実施例9は、上述した循環フィルタリ
ングの他に、下記のような豊富な機能を備えている。図
9及び図10に示すように、上記基板処理槽1は排液槽
2内の超音波洗浄部34の上側に設置されており、超音
波発振器35により超音波洗浄部34を介してウエハを
強力に洗浄しすることができる(以下、超音波洗浄機能
という)。上記純水供給路3は、処理液供給路7に接続
される純水導入路3aとシャワーパイプ17に接続され
るシャワー導入路3bとに分岐され、純水導入路3aに
は純水導入弁を構成するユニット弁27が付設され、シ
ャワー導入路3bには同様のユニット弁28が付設され
る。この純水シャワーは、薬液処理をする前にウエハを
純水で軽く洗浄する場合に用いられる(以下純水シャワ
ー機能という)。なお、ユニット弁27・28からの余剰
の純水は後述する純水回収用ドレン43bに分離排出さ
れる。
【0068】上記排液路42は、切り替え可能な第1排
液弁47aを介して排水路21と処理液回収路22とに
分岐される。上記排水路21は第2排液弁47bを介し
て排水用排液路21aと回収用排液路21bに分岐され
る。排水用排液路21aは排水用ドレン43aに、回収
用排液路21bは純水回収用ドレン43bに接続され
る。上記基板処理槽1には急速排水用のクイックドレン
弁32が付設されており、純水排液を基板処理槽1から
排出する際には、クイックドレン弁32を開けて純水排
液を排液槽2内に流下させ、第1排液弁47aと第2排
液弁47bを適宜切り換え操作して排水用ドレン43a
又は純水回収用ドレン43bに分離排出させる(以下排
水の分離排出機能という)。
【0069】上記処理液供給路7は、純水導入路3aの
接続部と処理液導入弁8との間において、給排切換弁1
3を介して処理液回収路22に連通され、処理液回収路
22の下端は処理液供給路7に付設された開閉弁9と圧
送ポンプ15との間に連通される。さらに、圧送ポンプ
15と処理液導入弁8との間において、後段の処理液回
収路22aと処理液排液路21cとが導出される。後段
の処理液回収路22aは処理液回収弁44を介して処理
液貯溜容器6に連通され、処理液排液路21cは第3排
液弁47cを介して処理液回収用ドレン43bに接続さ
れる。
【0070】処理液Qを処理液貯溜容器6に回収する場
合には、前記のように、基板処理槽1→処理液供給路7
→給排液切換弁13→処理液回収路22→圧送ポンプ1
5→フィルタ10→第2の処理液回収路22a(処理液
回収弁44)を経て処理液Qを処理液貯溜容器6に回収
する。また、用尽した処理液Qを廃棄する場合には、上
記処理液回収路22aの処理液回収弁44を閉弁すると
ともに第3排液弁47cを開き、圧送ポンプ15により
処理液Qを処理液回収用ドレン43cに排出する。これ
により、処理液Qは処理液貯溜容器6と処理液回収用ド
レン43cとに分離排出される(以下処理液の分離排出
機能という)。
【0071】上記基板処理槽1及び処理液貯留容器6内
には恒温ヒータ5が浸漬配置され、上述した循環フィル
タリングと相俟って処理液を均一な温度に調節できる
(以下処理液の恒温維持機能という)。これにより、特
に高温薬液処理においては、所定温度の処理液Qを基板
処理槽1内に供給して直ちに洗浄処理をすることが可能
になり、スループットが向上する。また、上記基板処理
槽1内にはバブリング手段24が浸漬配置され、基板の
洗浄処理に際して、ガス供給路23よりN2 ガスを供給
して均一な処理液Qの均一な上昇流を形成するととも
に、洗浄処理を促進するように構成されている(以下処
理液のバブリング機能という)。このガス供給路23に
は、ガス導入弁37、ユニット弁38及びガスフィルタ
39が付設されている。
【0072】上記処理液貯溜容器6には、複数の薬液導
入弁48a・48b・48cを介してそれぞれ薬液q1
・q2・q3 を注入し得るように構成されており、これ
らの薬液q1・q2・q3 を調合して所要の処理液を作る
ことができる(以下処理液の調合機能という)。なお、
上記基板処理槽1及び処理液貯溜容器6には、処理液Q
の液面レベルや残量、温度等を検出する各種の検知器1
8が設けられている。
【0073】図11、図12及び図13は、それぞれ本
発明の実施例10に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
し、図11中の太線は薬液処理の場合の処理液循環経路
を、図12及び図13中の太線はそれぞれ純水処理の場
合の純水経路及び処理液循環経路を示す。この浸漬処理
装置は、単一の基板処理槽1に対して処理液の異なる複
数の処理液貯溜容器6A・6Bを設け、処理液供給路7A
・7B及び処理液回収路22a・22bを各処理液貯溜
容器6A・6Bに対して切り換え可能に構成した点が上記
実施例9と基本的に異なる。
【0074】この実施例10では、実施例9と同様に処
理液供給路7の一部分(開閉弁9aと処理液導入弁8と
の間)が、処理液回収中における処理液回収路22をも
兼ねる。また、上記処理液供給路7に複数の処理液貯溜
容器6A ・6B を切り換え可能に接続する開閉弁9a・
9bは、請求項5における処理液選択弁82に相当す
る。さらに、処理液回収路22を兼ねる処理液供給路7
の一部分(開閉弁9aと処理液導入弁8との間)に複数
の処理液貯溜容器6A ・6B を切り換え可能に接続する
処理液回収弁44a・44bは請求項5における処理液
戻選択弁83に相当する。
【0075】上記基板処理槽1及びオーバーフロー回収
部41にそれぞれ急速排水用のクイックドレン弁32、
33が付設されており、基板処理槽1及びオーバーフロ
ー回収部41を空にする場合には迅速に排液し得るよう
に構成されている。また、フィルタ10の一次室と上記
オーバーフロー回収部41とが、連通路85により逆止
弁86を介して連通されており、フィルタ10の目詰ま
りが生じた場合には、処理液をオーバーフロー回収部4
1に圧送し得るように構成されている。
【0076】図11において、処理液QA による薬液処
理が行われる場合には、処理液供給路7上流側の第1の
開閉弁9aと、処理液導入弁8と、その下流側の開閉弁
14と、切り換え可能な第1排液弁47aが閉弁され、
その他の弁は閉弁される。処理液QA は基板処理槽1内
に満たされて十分にオーバーフローするまで圧送ポンプ
15より汲み上げられ、その後開閉弁9aは閉弁され、
第1排液弁47aは開弁される。基板処理槽1からオー
バーフローした処理液QA は、オーバーフロー回収部4
1→排液路42→第1排液弁47a→処理液回収路22
→処理液供給路7のポンプ上流側→圧送ポンプ15→フ
ィルタ10→処理液導入弁8→開閉弁14を経て基板処
理槽1還流する。つまり、処理液の循環フィルタリング
を実行しつつウエハの薬液処理が行われる。
【0077】薬液処理が終了すると、処理液供給路7上
流側の開閉弁9a9bと処理液導入弁8は閉弁され、排
液路42の第1排液弁47aと、処理液供給路7と処理
液回収路22とを連通する給排液切換弁13が開弁され
る。さらに、圧送ポンプ15と処理液導入弁8との間に
おいて導出された別の処理液回収路22aが処理液回収
弁44を介して処理液貯溜容器6に連通される。その他
の弁は閉弁され、基板処理槽1内の処理液Qは処理液貯
留容器6内に回収される。
【0078】処理液の回収を終えて純水処理に移行する
場合には、図12に示すように、開閉弁9aが開弁さ
れ、給排液切換弁13は閉弁され、排液路42の第1排
液弁47aは排水用ドレン43a側に切り換えられる。
処理液貯留容器6A 内に回収された処理液QA は、圧送
ポンプ15で汲み上げられてフィルタ10、第2の処理
液回収路22aを介して循環フィルタリングが行われ
る。次いで給排液切換弁13は閉弁され、排液路42の
第1排液弁47aは排水用のドレン43a側に切り換え
られ、純水供給路3aの純水導入弁27が開弁され、純
水DW は基板処理槽1内に満たされてオーバーフローし
つつ、基板Wをリンスする。基板処理槽1からオーバー
フローした純水DW は、オーバーフロー回収部41→排
液路42→第1の排液弁47a→第2排液弁47bを経
て排水用ドレン43aに排出される。そして基板の純水
処理の間も処理液QA の循環フィルタリングが行われ
る。
【0079】図13において、処理液QB による薬液処
理が行われる場合には、上記基板処理槽1に連通する後
段の処理液供給路7b対して別の開閉弁19b(処理液
選択弁82)を介して処理液貯溜容器6B が接続され、
この処理液貯溜容器6B に対して別の処理液回収弁44
b(処理液選択弁83)を介して処理液回収路22bが
接続される。つまり、ウエハの薬液処理が行われる時に
は、図11に示すのと同様に、処理液の循環フィルタリ
ングが実行され、ウエハの純水処理が行われる時には、
図13において処理液QB の循環フィルタリングが実行
される。なお、この実施例10においても、実施例9
(図9)と同様に超音波洗浄機能、純水シャワー機能、
純水の分離排出機能、処理液の分離排出機能、及び処理
液恒温機能を発揮するように構成されている。
【0080】図14及び図15は、それぞれ本発明の実
施例11に係る浸漬処理装置の概略系統図を示し、図1
4中の太線は薬液処理の場合の処理液循環経路を、図1
5中の太線は純水処理の場合の純水経路及び処理液循環
経路を示す。この浸漬処理装置は、複数の基板処理槽1
A・1B に対して処理液の異なる複数の処理液貯溜容器
A・6Bを設け、処理液供給路7A・7B及び処理液回収
路22a・22bを各基板処理槽1A・1B 及び処理液
貯溜容器6A・6Bに対して切り換え可能に構成した点が
上記実施例10と異なり、その他の点は実施例10と同
様に構成されている。なお、既述の部材については同一
の符号を付して重複する説明を省略する。
【0081】この浸漬処理装置では、図14に示すよう
に、各基板処理槽1においてそれぞれ処理液QA 及び処
理液QB による薬液処理と純水処理が適宜選択的に並行
して行われる。その場合の薬液処理や純水処理は、実施
例10に準じて行われる。即ち、薬液処理が行われる場
合には、図14に示すように、各処理液QA・QBはそれ
ぞれの基板処理槽1内に満たされ、オーバーフローした
処理液QA ・QBは、オーバーフロー回収部41→排液路
42→第1排液弁47a→処理液回収路22→処理液供
給路7のポンプ上流側→圧送ポンプ15→フィルタ10
→処理液導入弁8→開閉弁14を経て基板処理槽1還流
する。つまり、処理液の循環フィルタリングを実行しつ
つウエハの薬液処理が行われる。
【0082】処理液の回収を終えて純水処理に移行する
場合には、図15に示すように、各基板処理槽1内の処
理液QA ・QB はそれぞれ処理液貯留容器6A ・6B
に回収される。処理液貯留容器6A ・6B 内に回収され
た処理液QA ・QB は、それぞれ圧送ポンプ15で汲み
上げられてフィルタ10、後段の処理液回収路22aを
介して循環フィルタリングが行われる。純水DW はそれ
ぞれの基板処理槽1内に満たされてオーバーフローしつ
つ、ウエハをリンスする。各基板処理槽1からオーバー
フローした純水DW は、それぞれオーバーフロー回収部
41→排液路42→第1の排液弁47a→第2排液弁4
7bを介して排水用ドレン43aに排出される。そして
ウエハの純水処理の間も処理液QA ・6B の循環フィル
タリングが行われる。
【0083】上記実施例11では、2つの基板処理槽と
2つの処理液貯溜容器とを選択的に接続するものについ
て例示したが、それらの基板処理槽と処理液貯溜容器と
をさらに増やすこともできる。その場合には各基板処理
槽により複数の薬液処理を並行して実行できるので、一
層スループットが向上するまた、各基板処理槽において
処理液QA 及び処理液QB による薬液処理と純水処理が
適宜選択的に並行して行われるものとして説明したが、
各基板処理槽毎にそれぞれ専用の薬液処理を行うように
してもよい。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明では、前記のように構成
され作用することから、基板処理槽からオーバーフロー
した処理液は、処理液回収弁及び処理液回収路を介して
処理液貯留容器に回収され、再び基板処理槽に循環して
再利用できるので、処理液の消費量が大幅に減らすこと
ができる。また、単一の基板処理槽で薬液処理と純水処
理とを実行できるので、基板処理装置の大型化を防止す
ることができる。請求項2の発明では、前記のように構
成され作用することから、薬液処理及び純水処理が行わ
れる間に処理液はフィルタリングによりリフレッシュさ
れる。
【0085】請求項3の発明では、薬液処理が行われる
際には、処理液は圧送ポンプで吸引されて処理液回収路
を流下することになるので、管径が同じ処理液回収路で
あっても単に落差で流下するものに比較して流下する処
理液の流量は格段に多くなるので、処理液回収路は管径
の細いもので足りる。請求項4の発明では、処理液貯溜
容器を含む処理液循環経路の一部に処理液を加熱する加
熱手段を設けたことから、例えば高温による薬液処理を
なす場合において、処理液温度の上昇を待つ必要がな
く、純水による洗浄処理から直ちに薬液処理に移行する
ことが可能になる。
【0086】請求項5の発明では、少なくとも1つの基
板処理槽で複数の薬液処理が可能であるから、基板処理
装置の大型化を防止することができる。また、それぞれ
の処理液の消費量も大幅に減らせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図2】実施例2に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図3】実施例3に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図4】図4(A)は実施例4を示す浸漬処理装置の概略
系統図であり、図4(B)は図4(A)のB部を、図4(C)
は図4(A)のC部を夫々示す液通路の要部縦断面図であ
る。
【図5】実施例5に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図6】実施例6に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図7】実施例7に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図8】実施例8に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図9】実施例9に係る浸漬処理装置の概略系統図を示
す。
【図10】実施例9に係る浸漬処理装置の概略系統図を
示す。
【図11】実施例10に係る浸漬処理装置の概略系統図
を示す。
【図12】実施例10に係る浸漬処理装置の概略系統図
を示す。
【図13】実施例10に係る浸漬処理装置の概略系統図
を示す。
【図14】実施例11に係る浸漬処理装置の概略系統図
を示す。
【図15】実施例11に係る浸漬処理装置の概略系統図
を示す。
【図16】本発明の浸漬処理装置を適用した基板処理装
置の概略斜視図である。
【図17】同基板処理装置の概略平面図である。
【図18】同基板処理装置の概略縦断面図である。
【図19】従来技術に属する基板処理装置の概略平面図
である。
【図20】従来例1に係る浸漬処理装置を示し、同図
(A)は薬液処理の概略系統図、同図(B)は純水処理の概
略系統図である。
【図21】従来例2を示す浸漬処理装置の概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1…基板処理槽、3…純水供給路、6…処理液貯留容
器、7…処理液供給路、8…処理液導入弁、10…フィ
ルタ、15…圧送ポンプ、22…処理液回収路、27…
純水導入弁、42…排液路、43…排液ドレン、44…
処理液回収弁、47…排液弁、81…インラインヒー
タ、82…処理液選択弁、83…処理液選択戻弁、DW
…純水、QA 〜QE …処理液、W…基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 賢司 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内 (72)発明者 前川 直嗣 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液中に基板を浸漬して基板の表面処
    理をなすオーバーフロー型の基板処理槽と、上記基板処
    理槽に連結した処理液供給路と、上記処理液供給路に処
    理液導入弁及び圧送ポンプを順に介して連通した処理液
    貯留容器と、上記処理液供給路に純水導入弁を介して連
    通した純水供給路と、上記基板処理槽よりオーバーフロ
    ーした排液を排液ドレンに導出する排液路とを具備して
    成る基板の浸漬処理装置において、 上記排液路を分岐して一方は排液弁を介して排液ドレン
    に連通するとともに、他方は処理液回収路として処理液
    回収弁を介して上記処理液貯留容器に連通し、薬液処理
    に際してオーバーフローした処理液を回収して上記基板
    処理槽に還流させることを特徴とする基板の浸漬処理装
    置。
  2. 【請求項2】 処理液供給路の圧送ポンプと処理液導入
    弁との間にフィルタを付設するとともに、処理液導入弁
    よりも下流側に純水供給路を連通し、 処理液供給路の圧送ポンプと純水供給路接続部との間に
    処理液回収路を接続し、純水処理に際して圧送ポンプで
    汲み上げた処理液を処理液回収路に流通させて上記処理
    液貯留容器に還流させる請求項1に記載の基板の浸漬処
    理装置。
  3. 【請求項3】 処理液供給路の圧送ポンプの上流側と処
    理液回収路とを接続し、薬液処理に際して処理液を処理
    液回収路から処理液供給路に流通させて上記基板処理槽
    に還流させる請求項2に記載の基板の浸漬処理装置。
  4. 【請求項4】 純水処理に際して形成される、処理液貯
    留容器を含む処理液循環経路の一部に処理液を加熱する
    加熱手段を設けて構成した請求項2又は請求項3に記載
    の基板の浸漬処理装置。
  5. 【請求項5】 処理液供給路に処理液選択弁を介して複
    数の処理液貯留容器を切り換え可能に接続し、処理液回
    収路に処理液戻選択弁を介して上記複数の処理液貯留容
    器を切り換え可能に接続して構成した請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載の基板の浸漬処理装置。
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