JPH0797425B2 - 硬貨選別装置における硬貨検査方法 - Google Patents

硬貨選別装置における硬貨検査方法

Info

Publication number
JPH0797425B2
JPH0797425B2 JP18191787A JP18191787A JPH0797425B2 JP H0797425 B2 JPH0797425 B2 JP H0797425B2 JP 18191787 A JP18191787 A JP 18191787A JP 18191787 A JP18191787 A JP 18191787A JP H0797425 B2 JPH0797425 B2 JP H0797425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
data
inspection
range
judgment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18191787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6425295A (en
Inventor
定男 松本
效 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP18191787A priority Critical patent/JPH0797425B2/ja
Publication of JPS6425295A publication Critical patent/JPS6425295A/ja
Publication of JPH0797425B2 publication Critical patent/JPH0797425B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Coins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、検査硬貨による発振磁界への影響度に基づき
その適正を判別する硬貨選別装置における硬貨検査方法
方法に関する。
(ロ)従来の技術 一般にかかる硬貨選別装置は、発振磁界を形成するセン
サーに検査硬貨を近づけて、それによって生じるセンサ
ーへの影響度をインダクタンス・周波数・位相・誘起電
圧等の変化により捉えて、硬貨の特性を測定するもので
ある。そして従来の硬貨選別装置としては特公昭52−62
00号公報に開示されている構成があり、これはセンサー
を検査用と基準用とで二通り設けて基準用には予め真硬
貨を置き、検査硬貨が検査用のセンサーを通過したとき
両者の測定結果を比較することでこの硬貨の適正を判定
するものである。また基準の設定としては、可変抵抗或
いは可変キャパシターを用いて、基準用硬貨の電気的条
件と同一とするようにした例えば特公昭48−799号公報
に示す構成もある。
しかして最近は装置の小型化や基準の設定の容易さか
ら、特開昭49−95692号公報で開示されているように、
かかる基準用硬貨や基準設定部品に代わり半導体メモリ
を用いて適正硬貨を判定するための硬貨判定データを設
定し、検査硬貨による硬貨データが得られると、両方の
データが許容範囲内で一致している場合に検査硬貨を適
正と判定する方法がとられるようになってきている。こ
の許容範囲は大幅に特性の異なる硬貨を弁別する場合に
はその範囲を大きくすればよいのであるが、硬貨の種類
によって特性が酷似していたり、また精巧な偽貨が投入
される場合には許容範囲を狭く設定せざる得ない。そし
てこの場合には、発振磁界の周波数,電圧,温度やセン
サー回路における各種電気素子の外的変化による影響は
もとより、検査硬貨とセンサーとの相対位置関係が常に
一定となるよう回路,素子,機構にそれぞれ工夫を施さ
なければならず装置が複雑化する。そのため特開昭48−
29499号公報には、かかる検査条件の変動分を硬貨の測
定値より加減して変動による影響を打消すことで、経時
変化を防止する回路や機構を省略した装置についてが開
示されている。しかしながらこの公報による技術は、経
時変化による測定値の変動は常に同じ割合で変化するの
が前提条件となっている。ところが此種硬貨選別装置に
おいては、測定条件の変動に対し測定値は指数関数的に
変化することが知られており、上記の従来技術による
と、測定条件の変動に際しては狭い範囲でしか対処でき
ない。
そのため特開昭56−110196号公報には、測定条件の変動
の割合を待機時におけるセンサーの測定値から演算し
て、この変動の割合の値に補正係数を掛けて補正値をも
とめ、センサーが検査硬貨を感知して測定値を出力する
と、この測定値を補正値にて補正することで変動による
影響を打消すようにした構成の硬貨選別装置についてが
開示されている。かかる従来技術によると、補正係数を
測定条件の変動に際しての測定値の変化を見越して設定
することで、実際と近い測定値の補正が可能となる。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかして従来の経時変化への対処の仕方は何れも測定値
を補正するために、補正の演算方法にて精度の面で高低
があっても、その補正後の測定値は現実のものではなく
あくまでも予測でしかない。しかしながら経時変化の要
因は多数あってそのときどきの外的環境により各種要因
が複雑に絡み合うために、測定値を或る一定の関数で補
正するには限度がある。
したがって本発明は測定値を補正するのではなく、その
ときどきに応じた受入範囲を設定することで、現実の測
定値にて検査硬貨の適正を判定するものである。そのた
め受入範囲の基準となる硬貨判定データは、真正な硬貨
にて適正な測定値が得られる度に、次の検査に備えてこ
の測定値にて補正される。そして硬貨選別装置が長期間
の使用により適正な硬貨判定データに書換えられて設定
が安定した時点で、切換スイッチの動作により硬貨判定
データを固定する受入範囲設定方法を提供しようとする
ものである。
(ニ)課題を解決するための手段 上記の問題点を解決するために、本発明による硬貨選別
装置における硬貨検査方法は、発振磁界を形成してお
り、検査硬貨が該磁界に及ぼす影響度を測定することで
硬貨データを検出するとともに、該硬貨データと硬貨判
定データとを比較して、許容範囲内で両方のデータが一
致していると検査硬貨を適正と判定する硬貨選別装置に
おいて、前記許容範囲に含まれる第2の範囲を設定して
おき、検査硬貨によって得られる前記硬貨データが前記
第2の範囲内にあると、この硬貨データに基づき前記硬
貨判定データを補正するもので、更に切換手段を具備し
ており、該切換手段の動作時は検査硬貨による前記硬貨
判定データの補正を中止するするようになっている。
(ホ)作用 検査硬貨による硬貨データが得られると、この硬貨デー
タと硬貨判定データとを比較して許容範囲内で一致して
いると、この検査硬貨を適正と判定する。そして硬貨デ
ータがこの許容範囲より更に狭い第2の範囲をも満足し
ていれば、この硬貨は摩耗や汚れの少い純正硬貨である
として硬貨判定データの補正に利用する。これにより硬
貨判定データは次の硬貨の検査に備えて、経時変化やド
リフト等の変化に応じて適正な値に補正されていくこと
になる。そして切換手段の動作により硬貨判定データの
補正を停止してこれを固定する。
(ヘ)実施例 第1図は本発明を適用する硬貨選別装置(1)を示して
おり、硬貨投入口(2)に投入される検査硬貨は硬貨レ
ール(6)を転動する間に、センサー(3),(4),
(5)によってその材質・板厚・直径の各特性がそれぞ
れ測定される。センサー(3),(4),(5)は発振
磁界を形成しており、検査硬貨の通過による発振磁界へ
の影響度を周波数・電圧・位相等の変化により捉えて、
検査硬貨の各特性を測定するものである。かかるセンサ
ー(3),(4),(5)が検査硬貨のいずれの特性を
測定するものであるかは、発振周波数やコイルの形状、
更にはセンサーの取付位置によって決まることが知られ
ている。本例において、センサー(3)は、例えば3KHz
のような比較的低い周波数で発振する発振器(7)に発
振コイルを接続している。かかる発振周波数にて誘起さ
れる磁束は硬貨に侵透するために、検査硬貨が発振磁界
に及ぼす影響度はその材質に依存しており、検査硬貨が
センサー(3)を通過しときの最大周波数を測定装置
(10)にて測定することで、材質についての硬貨データ
が得られる。センサー(4)及び(5)は、例えば1MHz
のような比較的高い周波数で発振する発振器(8),
(9)にそれぞれ各発振コイルを接続しており、かかる
発振周波数にて誘起される磁束は硬貨の表面付近までし
か侵透しない。そこでセンサー(4)は直列逆相接続し
た一組の発振コイルを発振器(8)に接続し、検査硬貨
は該両コイルの間を通過するようにすれば、通過による
発振磁界への影響度は両コイルから硬貨までのそれぞれ
の距離に依存することになり、この影響度は検査硬貨の
板厚を示している。したがって検査硬貨がセンサー
(4)を通過したときの最大周波数を測定装置(11)に
て測定することで、板厚についての硬貨データが得られ
る。またセンサー(5)は単一の発振コイルであるが、
センサー径を硬貨に比べて大きくするとともに硬貨レー
ル(6)から少許間隔を置いて配設し、検査硬貨と対向
する面積がその外径に応じて異なるように設定すれば、
検査硬貨が発振磁界に及ぼす影響度は検査硬貨の外径に
依存することになる。したがって検査硬貨がセンサー
(5)を通過したときの最大周波数を測定装置(12)に
て測定することで、直径についての硬貨データが得られ
る。
データ処理装置(13)は、測定装置(10),(11),
(12)より各硬貨データが導入されると、メモリ(14)
から硬貨判定データを読出してきて比較し、許容範囲内
で両方のデータが一致していると、検査硬貨を適正と判
定する。メモリ(14)には、材質・板厚・直径の各特性
毎に、選別すべき硬貨種類A,B,C,D,Eに応じた15通りの
基準データが硬貨判定データとしてストアされており、
データ処理装置(13)は測定装置(10)から硬貨データ
が導入してくると、各硬貨種類について材質に関する硬
貨判定データをメモリ(14)より読出してきて比較し、
何れかの硬貨判定データと許容範囲内で一致している
と、材質検査においては検査硬貨は一致した硬貨データ
に係わる種類の硬貨であることを判別する。またデータ
処理装置(13)は測定装置(11)から硬貨データが導入
してくると、各硬貨種類について板厚に関する硬貨判定
データをメモリ(14)より読出してきて比較し、何れか
の硬貨判定データと許容範囲内で一致していると、その
硬貨データの種類の硬貨であることを判別し、同様に測
定装置(12)から硬貨データが導入してくると、直径に
関しての硬貨判定データとの比較を行なう。このように
して硬貨投入口(2)より投入された検査硬貨が硬貨レ
ール(6)を転動して各センサー(3),(4),
(5)を通過する間に、データ処理装置(13)は上記の
各比較動作を行なって、材質・板厚・直径の判別結果が
全て同じ種類の硬貨であることを示していると、この検
査硬貨を適正として硬貨ゲート(16)を開放する。これ
により硬貨レール(6)の転動を終了した検査硬貨は装
置内に受入れられる。しかしながら各判別で異なる結果
が出た場合、若しくは硬貨データと硬貨判定データとが
一致しないことが一つでもある場合には、データ処理装
置(13)は検査硬貨を偽貨と判定する。このときデータ
処理装置(13)は硬貨ゲート(16)を閉止した状態に保
持するために、硬貨レール(6)を転動した硬貨は返却
される。
第2図により上記の比較動作を説明すると、AS11は検査
硬貨が材質検査においてA種硬貨であるかを判定するた
めの硬貨判定データで、前述したようにメモリ(14)に
ストアされており、a11は硬貨データと硬貨判定データ
とを比較するときの許容上限値を示すデータで、このデ
ータはデータ処理装置(13)のプログラムに設定されて
いる。したがってデータ処理装置(13)は測定装置(1
0)から硬貨データが導入されてくると、メモリ(14)
より硬貨判定データAS11を読出してきて比較し、硬貨デ
ータがAS11を基準にして上下でそれぞれa11の範囲内
か、すなわち硬貨データが受入範囲AS15〜AS14内かによ
り、検査硬貨は材質検査においてA種硬貨であるかを判
定する。本発明では検査硬貨が投入され、この硬貨によ
って得られる硬貨データが或る基準を満足する場合に、
硬貨判定データをこの硬貨データによって補正すること
を特徴としている。この基準としては、受入範囲の幅で
ある許容範囲よりも狭い第2の範囲を設定しており、硬
貨データがこの第2の範囲内に含まれていると、次の検
査硬貨に備えて、該硬貨データにて硬貨判定データを補
正する。硬貨データが許容範囲よりも狭い第2の範囲を
満足するということは、この検査硬貨は摩耗や汚れの少
ない純正の硬貨であり、かかる硬貨によって得られる硬
貨データにて硬貨判定データを補正することで、硬貨選
別装置の経時変化に有効に対処できる。データ処理装置
(13)はこの第2の範囲を規定するために、データa11
より充分小さい値のデータa12もプログラムしている。
そしてデータ処理装置(13)には、材質・板厚・外径の
各特性毎に硬貨種類A,B,C,D,Eに関して、許容範囲を規
定するデータ(A種硬貨の材質ならば前記したa11)及
び第2の範囲を規定するデータ(A種硬貨の材質ならば
前記したa12)がそれぞれプログラムされている。した
がって第4図に示すように、検査硬貨がセンサー(3)
を通過して測定装置(10)に硬貨データSD1が得られる
と、データ処理装置(13)はこのデータSD1が(A〜
D)S14から(A〜D)S15までの各許容範囲の何れかに
属するかにより、検査硬貨はA〜Dの何れの種類かを判
別するとともに、属する受入範囲に対応する第2の範囲
(A〜D)S12〜(A〜D)S13にも属しているかによ
り、硬貨データSD1にてこの受入範囲の基準となる硬貨
判定データを補正するかを決定する。すなわち硬貨デー
タSD1が、受入範囲AS14〜AS15及び第2の範囲AS12〜AS
13の何れも満足する場合には、硬貨データSD1により硬
貨判定データAS11を補正する。また検査硬貨がセンサー
(4)を通過して測定装置(11)に硬貨データSD2が得
られると、(A〜D)S24から(A〜D)S25までの各受
入範囲の何れに属するかにより検査硬貨の種類を判別
し、属する受入範囲に対応する第2の範囲(A〜D)S
22〜(A〜D)S23にも属するかにより、硬貨データSD2
にてこの許容範囲の基準となる硬貨判定データを補正す
るかを決定する。同様に検査硬貨がセンサー(5)を通
過して測定装置(12)に硬貨データSD3が得られると、
硬貨データSD3が(A〜D)S34〜(A〜D)S35及び
(A〜D)S32〜(A〜D)S33に含まれるかを判別し、
硬貨種類と硬貨判定データの補正の要否を判別する。
尚、第3図では硬貨種類Eについては省略している。
第3図はデータの書換えが可能なメモリ(14)の記憶を
模式的に示すもので、材質についてのデータをストアす
る部分(M1)と、板厚についてのデータをストアする部
分(M2)と、外径についてのデータをストアする部分
(M3)と、記憶の信頼性を判定するための判定用データ
をストアする部分(M4)とを有しており、各部分は硬貨
種類A,B,C,D,Eに対応する記憶領域(m1),(m2),(m
3),(m4),(m5)からそれぞれ成っている。そして
材質についての各記憶領域(m1),(m2),(m3),
(m4),(m5)における(A〜E)D11〜(A〜E)D1n
の各記憶部には、センサー(3)にて測定されるA〜E
の各硬貨種の硬貨データのうちで各々の第2の範囲を満
足するn通りの硬貨データがそれぞれストアされ、板厚
についての各記憶領域(m1),(m2),(m3),
(m4),(m5)における(A〜E)D21〜(A〜E)D2n
の各記憶部には、センサー(4)にて測定されるA〜E
の各硬貨種の硬貨データのうちで各々の第2の範囲を満
足するn通りの硬貨データがそれぞれストアされ、外径
についての各記憶領域(m1),(m2),(m3),
(m4),(m5)における(A〜E)D31〜(A〜E)D3n
の各記憶部には、センサー(5)にて測定されるA〜E
の各硬貨種の硬貨データのうちで各々の第2の範囲を満
足するn通りの硬貨データがそれぞれストアされる。そ
れぞれの第2の範囲を満足するn通りの硬貨データは最
新のものに書換えられていく。したがって第4図におけ
る硬貨データSD1が材質検査においてA種硬貨について
の第2の範囲を満足していれば、硬貨データSD1は記憶
部AD11にストアするとともに、AD11にストアしていたデ
ータは記憶部AD12にストアし、以下AD12・AD13……AD
1(n-1)にストアしていたデータはそれぞれAD13・AD14
…AD1nにシフトする。また材質の記憶領域(m1)〜)
m5)における記憶部AD1 には、記憶部AD11〜AD1nにス
トアしている硬貨データの平均値が、材質検査のA種硬
貨についての硬貨判定データとしてストアされており、
記憶部BD1 には記憶部BD11〜BD1nにストアしている硬
貨データの平均値が材質検査のB種硬貨についての硬貨
判定データとしてストアされている。そして記憶部CD1
〜ED1 には、それぞれ対応するn通りの硬貨データ
の平均値が材質検査のC〜E種硬貨についての硬貨判定
データとしてストアされている。同様に板厚の記憶領域
(m1)〜(m5)における記憶部AD2 〜ED2 には、A〜
E種硬貨についての各n通りの硬貨データの平均値が硬
貨判定データとしてストアされ、外径の記憶領域(m1
〜(m5)における記憶部AD3 〜ED3 には、A〜E種硬
貨についての各n通りの硬貨データの平均値が硬貨判定
データとしてストアされる。データ処理装置(13)は所
定の第2の範囲を満足する硬貨データが得られると、対
応する何れかの記憶部(A〜E)D11・(A〜E)D21
(A〜E)D31にストアし、この硬貨データを含めた最
新のn通りの硬貨データの平均値を算出して、対応する
何れかの記憶部(A〜E)D1 ・(A〜E)D2 ・(A
〜E)D3 に硬貨判定データとしてストアする。これに
より次に同種の検査硬貨が投入された場合に、この硬貨
にて得られる硬貨データは、補正された適正な硬貨判定
データと許容範囲内及び第2の範囲内で一致しているか
が判別される。
このように硬貨データが第2の範囲を満足するような純
正硬貨が投入されると硬貨判定データが補正されるので
あるが、装置(1)を設置して長期間が経過し、経時変
化も終りある程度硬貨判定データが安定した時点で切換
手段である切換スイッチ(15)をONする。このときの硬
貨判定データは、設置した環境や装置の個々の構成上の
バラツキに応じた適切なデータである。そしてデータ処
理装置(13)は適切な硬貨判定データが決まると、以後
硬貨が投入されても硬貨判定データの補正は行なわず、
しかも硬貨データと硬貨判定データとが一致していると
認める許容範囲を従前より狭い第3の範囲に設定する。
これを材質検査におけるA種硬貨で説明すれば、第2図
に示すようにデータ処理装置(13)には、a11やa12とと
もに狭い方の許容範囲である第3の範囲を規定するため
のデータとしてa13がプログラムされている。したがっ
てデータ処理装置(13)は切換スイッチ(15)がONされ
ている状態で硬貨データが入力すると、この硬貨データ
と固定した硬貨判定データとを比較して、第3の範囲に
よる許容範囲内で一致していると正貨と判定する。この
ように補正の繰返しにより安定した硬貨判定データは、
装置の構成上及び使用条件に応じた最適なデータであ
り、このデータを基準とすれば許容範囲を狭くしても正
貨は確実に受入れることができる。また許容範囲を狭く
したことで偽貨の排除性も向上する。
第5図及び第5A図にデータ処理装置(13)のデータ処理
フローチャートを示し、硬貨選別装置(1)の動作を説
明する。電源投入後、データ処理装置(13)はS1ステッ
プにおいて、メモリ(14)の記憶部DX1〜DX6にストアし
ている判定用データを読出してきて、その内容が変化し
ていないかを判定する。判定用データが変化している場
合はイニシャルセットモードINTに進み、(A〜E)D(1
3)(1 n)及び(A〜E)D(1 3) の各記憶部には標
準データを書込み、DX1〜DXnの各記憶部には適正な判定
用データを書込むとともに、AD1 α〜ED1 α・AD2 α〜ED2
α・AD3 α〜ED3 α・AD1 α〜ED1 β・AD2 β〜ED2 β・AD3
β〜ED3 βの各記憶部をクリアする。標準データは製造
時の硬貨選別装置(1)に代表的なA〜Eまでの各種硬
貨を投入したときに測定装置(10),(11),(12)に
得られるデータでデータ処理装置(13)のプログラムに
設定されており、イニシャルセットモードINTにおいて
標準データ(A〜E)S11は記憶部(A〜E)D1(1 n)
及び(A〜E)D1 にそれぞれストアされ、標準データ
(A〜E)S21は記憶部(A〜E)D2(1 n)及び(A〜
E)D2 にそれぞれストアされ、標準データ(A〜E)
S31は記憶部(A〜E)D3(1 n)及び(A〜E)D3
それぞれストアされる。したがってイニシャルセットモ
ードINTにおいては、材質・板厚・外径のそれぞれの記
憶領域(m1),(m2),(m3),(m4),(m5)におけ
るn通りの硬貨データの記憶部には全て対応する同じ種
類の標準データが書込まれ、これらデータの平均値であ
る硬貨判定データの記憶部にもこの標準データが書込ま
れる。
S3ステップにおいて測定装置(10)より硬貨データSD1
が入力されると、データ処理装置(13)は、次のS4ステ
ップで切換スイッチ(15)のOFFを確認した後、S5ステ
ップに進む。このS5ステップにおいては硬貨データSD1
とメモリ(14)の記憶部AD1 ・BD1 ・CD1 ・DD1
ED1 にストアしている硬貨判定データとを順次比較し
て、許容範囲内で一致していると、S7ステップではその
硬貨判定データが属するA〜Eまでの何れかの硬貨種類
であると判定する。第4図から明らかなように、本例で
は硬貨データが複数の硬貨判定データに一致している場
合があり、このときは一致しているすべての硬貨種であ
ることの可能性を判定する。次にS9ステップでは硬貨デ
ータSD1と各硬貨判定データとを第2の範囲内で一致し
ているかを判定し、一致している場合に、この硬貨デー
タをもとにして一致した硬貨判定データの補正を行なう
ことを決定する。各許容範囲をそれぞれ第2の範囲まで
挟めると、硬貨データSD1は何れの第2の範囲にも含ま
れないか、または何れの硬貨種類に属する一種類の第2
の範囲に含まれるかである。したがって含まれている場
合に、S11ステップでは、その硬貨種類に対応する何れ
かの記憶部AD11〜ED11にこの硬貨データSD1をロードす
るとともに、以下、記憶部(A〜E)D11〜(A〜E)D
1(n-1)に記憶している(n−1)通りの硬貨データを記
憶部(A〜E)D12〜(A〜E)D1nに順次シフトする。
そして次のS13ステップでは、S11ステップにおいてデー
タの書換えが成された記憶部(A〜E)D11〜(A〜
E)D1nにストアしているn通りの硬貨データの平均値
により補正された硬貨判定データを演算し、対応する何
れかの記憶部AD1 〜ED1 にロードする。
S15ステップにおいて測定装置(11)より硬貨データSD2
が入力されると、データ処理装置(13)は、次のS16ス
テップで切換スイッチ(15)のOFFを確認した後、S17ス
テップに進む。このS17ステップにおいては硬貨データS
D2とメモリ(14)の記憶部AD2 ・BD2 ・CD2 ・DD2
・ED2 にストアしている各硬貨判定データとを順次比
較して、S19ステップでは、許容範囲内で一致している
硬貨判定データに属する種類の硬貨であると判定する。
S21ステップでは硬貨データSD2と各硬貨判定データとを
第2の範囲内で一致しているかを判定し、一致している
場合に、この硬貨データをもとにして一致した硬貨判定
データの補正を行なうことを決定してS23ステップに進
む。S23ステップでは、一致したA〜Eの何れかの硬貨
種類に対応する記憶部AD21〜ED21にこの硬貨データSD2
をロードするとともに、以下、この硬貨種類に対応する
記憶部(A〜E)D21〜(A〜E)D2(n-1)に記憶してい
る(n−1)通りの硬貨データを記憶部(A〜E)D22
〜(A〜E)D2nに順次シフトする。そして次のS25ステ
ップでは、S23ステップにおいてデータの書換えが成さ
れた記憶部(A〜E)D21〜(A〜E)D2nにストアされ
ているn通りの硬貨データの平均値により補正された硬
貨判定データを演算し、対応する何れかの記憶部AD2
〜ED2 にロードする。
S27ステップにおいて測定装置(12)により硬貨データS
D3が入力されると、データ処理装置(13)は、次のS28
ステップで切換スイッチ(15)のOFFを確認した後、S29
ステップに進む。このS29ステップにおいては硬貨デー
タSD3とメモリ(14)の記憶部AD3 ・BD3 ・CD3 ・DD
3 ・ED3 にストアしている各硬貨判定データとを順次
比較して、S31ステップで硬貨種類を判定し、S33ステッ
プで硬貨判定データの補正の要否を判定し、補正が必要
な場合に、S35ステップで所定の記憶部AD31〜ED31にこ
の硬貨データSD3をロードするとともに、以下、この硬
貨種類に対応する記憶部(A〜E)D31〜(A〜E)D
3(n-1)に記憶している(n−1)通りの硬貨データを記
憶部(A〜E)D32〜(A〜E)D3nに順次シフトする。
そして次のS37ステップでは、S35ステップにおいてデー
タの書換えが成された記憶部(A〜E)D11〜(A〜
E)D1nにストアされているn通りの硬貨データの平均
値により補正された硬貨判定データを演算し、対応する
何れかの記憶部AD3 〜ED3 にロードする。
S39ステップでは、S7,S19,S31の各ステップで判定した
硬貨種のうちで共通する硬貨種があると、検査硬貨をこ
の種の正貨と判定し、次のS41ステップにおいて、デー
タ処理装置(13)は検査硬貨を受入れるよう硬貨ゲート
(15)を制御する。しかるに上記の各ステップのうちの
1つででも何れの硬貨種類にも属しないと判定した場
合、または各ステップで判定した硬貨種のうちで共通す
る硬貨種が無い場合は、検査硬貨を偽貨と判定して硬貨
ゲート(15)の受入制御を行なわない。
しかして切換スイッチ(15)がONされた状態において、
検査硬貨の投入にてS3ステップで硬貨データSD1が得ら
れると、S4ステップからS101ステップの処理となる。デ
ータ処理装置(13)は、このS101ステップにおいては、
硬貨データSD1と各記憶部AD1 〜ED1 にストアされて
いる各硬貨判定データとを第3の範囲内で一致している
かを判定し、第3の範囲による許容範囲内で一致してい
ると、S103ステップでは一致している硬貨判定データが
属するA〜Eまでの何れかの硬貨種類であると判定す
る。そしてS15ステップで同じ検査硬貨による硬貨デー
タSD2が得られると、S16ステップからS201ステップの処
理となる。S201ステップにおいては、硬貨データSD2
各記憶部AD2 〜ED2 にストアされている各硬貨判定デ
ータとを第3の範囲内で一致しているかを判定し、一致
している場合にS203ステップでは、一致している硬貨判
定データが属するA〜Eまでの何れかの硬貨種類である
と判定する。同様にS27ステップで硬貨データSD3が得ら
れると、S28ステップからS301ステップの処理となって
硬貨データと各記憶部AD3 〜ED3 にストアされている
各硬貨判定データとを比較し、第3の範囲内で何れかの
硬貨判定データと硬貨データとが一致していると、S303
ステップにおいて、一致している硬貨判定データが属す
る硬貨種類の硬貨と判定する。そして、S39ステップに
てS103,S203,S303の各ステップで判定した硬貨種のうち
で共通する硬貨種があることを判別すると、検査硬貨は
この種の正貨と判定してS41ステップにて受入制御を行
なう。
上記の硬貨選別装置(1)の作用を第6図にて説明すれ
ば、波線で示す硬貨判定データに対して当初は広い範囲
の許容範囲(実線)と第2の範囲(点線)が設定されて
いる。そして第2の範囲を満足する純正硬貨が投入され
ると、硬貨判定データは変化して適正なデータに補正さ
れていく。そして硬貨判定データの変動も安定して最適
なデータとなった時点(t)で切換スイッチ(15)を動
作すると、硬貨判定データはその後固定され許容範囲も
狭い方の第3の範囲に設定される。
(ト)発明の効果 本発明によると、効果選別装置における効果判定データ
を装置の経時変化やドリフト等の変化に応じて適正なも
のに補正することができ、高精度な硬貨選別が可能とな
る。そして装置の使用環境や装置個々の構成上のバラツ
キを克服して最適な硬貨判定データとなった時に、切換
手段の動作により硬貨判定データの補正を固定すること
により正貨の受入性及び偽貨の排除性に優れた受入範囲
が設定される。
【図面の簡単な説明】
第1図は硬貨選別装置の構成図、第2図は許容範囲及び
第2の範囲を説明する図、第3図はメモリの記憶を模式
的に示す図、第4図は硬貨データと硬貨判定データとの
比較を説明する図、第5図及び第5A図はデータ処理装置
の動作を示すフローチャート、第6図は硬貨判定データ
の補正方法の一例を説明する図である。 (1)……硬貨選別装置、(3),(4),(5)……
センサー、(10),(11),(12)……測定装置、(1
3)……データ処理装置、(14)……メモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振磁界を形成しており、検査硬貨が該磁
    界に及ぼす影響度を測定することで硬貨データを検出す
    るとともに、該硬貨データと硬貨判定データとを比較し
    て、許容範囲内で両方のデータが一致していると検査硬
    貨を適正と判定する硬貨選別装置において、前記許容範
    囲に含まれる第2の範囲を設定しておき、検査硬貨によ
    って得られる前記硬貨データが前記第2の範囲内にある
    と、この硬貨データに基づき前記硬貨判定データを補正
    するもので、更に切換手段を具備しており、該切換手段
    の動作時は検査硬貨による前記硬貨判定データの補正を
    中止する硬貨選別装置における硬貨検査方法。
JP18191787A 1987-07-21 1987-07-21 硬貨選別装置における硬貨検査方法 Expired - Fee Related JPH0797425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18191787A JPH0797425B2 (ja) 1987-07-21 1987-07-21 硬貨選別装置における硬貨検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18191787A JPH0797425B2 (ja) 1987-07-21 1987-07-21 硬貨選別装置における硬貨検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6425295A JPS6425295A (en) 1989-01-27
JPH0797425B2 true JPH0797425B2 (ja) 1995-10-18

Family

ID=16109166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18191787A Expired - Fee Related JPH0797425B2 (ja) 1987-07-21 1987-07-21 硬貨選別装置における硬貨検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0797425B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6425295A (en) 1989-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU584330B2 (en) Self-tuning coin recognition system
US4936435A (en) Coin validating apparatus and method
JPH0731324Y2 (ja) 硬貨判別装置
EP1012796B1 (en) Method and apparatus for validating coins
US5337877A (en) Coin validators
JPH0797425B2 (ja) 硬貨選別装置における硬貨検査方法
EP0527874B1 (en) Method and apparatus for testing coins
JPH0821101B2 (ja) 硬貨選別装置
KR100187728B1 (ko) 화폐 식별 장치
JPH0831155B2 (ja) 硬貨選別装置
JPH0797426B2 (ja) 硬貨選別装置における硬貨検査方法
JP4370740B2 (ja) 硬貨選別装置
KR0170021B1 (ko) 경화식별장치
JP2547594B2 (ja) 硬貨識別装置
JPS623396A (ja) 硬貨判別処理方式
JPH081669B2 (ja) 硬貨判別装置
JPH06325238A (ja) 硬貨識別装置
JPH05242332A (ja) 硬貨選別装置
JPS5860390A (ja) 硬質選別方法
JPH06162309A (ja) 硬貨選別装置
JP4379238B2 (ja) 硬貨識別装置
JPH0121913B2 (ja)
JPS6048799B2 (ja) 硬化及びト−クンで作動する自動販売機
JPH0654510B2 (ja) 硬貨判別装置
JPH0211951B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees