JPH0792150A - イオン交換カラムの流量調整方法 - Google Patents
イオン交換カラムの流量調整方法Info
- Publication number
- JPH0792150A JPH0792150A JP16668891A JP16668891A JPH0792150A JP H0792150 A JPH0792150 A JP H0792150A JP 16668891 A JP16668891 A JP 16668891A JP 16668891 A JP16668891 A JP 16668891A JP H0792150 A JPH0792150 A JP H0792150A
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- JP
- Japan
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- ion exchange
- flow rate
- column
- tempo
- cock
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- Pending
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- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 イオン交換カラムの流量調整作業の効率化を
図り、短時間の流量調整を可能にする。 【構成】 あらかじめ流量調整のできているリファレン
スカラムの滴下速度に対して電子メトロノームのテンポ
音を較正しておき、イオン交換カラムの先端に取り付け
た液滴量を一定にするためのチップからの液滴落下速度
が電子メトロノームのテンポ音に合うようにカラムコッ
クを微調整する。その結果、流量調整に要する時間を大
幅に短縮でき、聴覚と視覚の両方を使うことができるた
め、疲労が少なく、初心者でも短時間での調整が可能と
なる。
図り、短時間の流量調整を可能にする。 【構成】 あらかじめ流量調整のできているリファレン
スカラムの滴下速度に対して電子メトロノームのテンポ
音を較正しておき、イオン交換カラムの先端に取り付け
た液滴量を一定にするためのチップからの液滴落下速度
が電子メトロノームのテンポ音に合うようにカラムコッ
クを微調整する。その結果、流量調整に要する時間を大
幅に短縮でき、聴覚と視覚の両方を使うことができるた
め、疲労が少なく、初心者でも短時間での調整が可能と
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学分析の分野等で利用
されるイオン交換カラムの流量調整方法に関するもので
ある。
されるイオン交換カラムの流量調整方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、陽イオン交換樹脂、陰イオン交
換樹脂を詰め込んだカラムは、化学分析の実験に用いる
水溶液中のイオンを分離するためのクロマトグラフィと
して利用され、また試料中に含まれる目的イオンの濃縮
等に利用されている。このような化学分析で用いられる
イオン交換カラムでは、流量調整が分析精度に大きな影
響を与えるので、コックにより流路を絞って流出する液
量(一定時間に対する流出量)を変えて流量調整を行っ
ている。
換樹脂を詰め込んだカラムは、化学分析の実験に用いる
水溶液中のイオンを分離するためのクロマトグラフィと
して利用され、また試料中に含まれる目的イオンの濃縮
等に利用されている。このような化学分析で用いられる
イオン交換カラムでは、流量調整が分析精度に大きな影
響を与えるので、コックにより流路を絞って流出する液
量(一定時間に対する流出量)を変えて流量調整を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、イオン交換
カラムは、通常、形状が不均一なものが多く、またイオ
ン交換樹脂も均一に充填することが困難であるので、従
来、分析に際してはカラムから流出する液体の量を1本
づつメスシリンダー等の測容器に取り、ストップォッチ
を使用して一定時間当たりの液量を計って流量を慎重に
調整するようにしており、リアルタイムで流量を調整す
ることができないので、熟練者であっても長時間を要し
てしまい、例えば10本のイオン交換カラムを流量調整
するのに約5時間を要しているのが実情である。
カラムは、通常、形状が不均一なものが多く、またイオ
ン交換樹脂も均一に充填することが困難であるので、従
来、分析に際してはカラムから流出する液体の量を1本
づつメスシリンダー等の測容器に取り、ストップォッチ
を使用して一定時間当たりの液量を計って流量を慎重に
調整するようにしており、リアルタイムで流量を調整す
ることができないので、熟練者であっても長時間を要し
てしまい、例えば10本のイオン交換カラムを流量調整
するのに約5時間を要しているのが実情である。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、作業の効率化を図り、短時間に流量調整することが
できるイオン交換カラムの流量調整方法を提供すること
を目的とする。
で、作業の効率化を図り、短時間に流量調整することが
できるイオン交換カラムの流量調整方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン交換カラ
ムの流量調整方法は、あらかじめ流量に対するテンポ音
を較正した電子メトロノームを使用し、先端に滴下液滴
量を均一化するチップを取付けたイオン交換カラムのコ
ックを電子メトロノームのテンポ音に合うように微調整
するようにしたことを特徴とする。
ムの流量調整方法は、あらかじめ流量に対するテンポ音
を較正した電子メトロノームを使用し、先端に滴下液滴
量を均一化するチップを取付けたイオン交換カラムのコ
ックを電子メトロノームのテンポ音に合うように微調整
するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、あらかじめ流量調整のできているリ
ファレンスカラムの液滴落下速度に対して電子メトロノ
ームのテンポ音を較正しておき、イオン交換カラムの先
端に取り付けた液滴量を一定にするためのチップからの
液滴落下速度が電子メトロノームのテンポ音に合うよう
にカラムコックを微調整することにより、流量調整の時
間を大幅に短縮することが可能となり、聴覚と視覚の両
方を使うことができるため、疲労が少なく、初心者でも
短時間での調整が可能となる。
ファレンスカラムの液滴落下速度に対して電子メトロノ
ームのテンポ音を較正しておき、イオン交換カラムの先
端に取り付けた液滴量を一定にするためのチップからの
液滴落下速度が電子メトロノームのテンポ音に合うよう
にカラムコックを微調整することにより、流量調整の時
間を大幅に短縮することが可能となり、聴覚と視覚の両
方を使うことができるため、疲労が少なく、初心者でも
短時間での調整が可能となる。
【0007】
【実施例】図1はイオン交換カラムを示す図、図2はテ
ンポ可変式電子メトロノームを示す図である。図中、1
はイオン交換カラム、2はイオン交換樹脂、3は純水ま
たは水溶液、4は脱脂綿、5はカラムコック、6はマイ
クロピペット用チップ、7は液滴、10は電子メトロノ
ーム、11はテンポ設定ダイヤル、12はスイッチであ
る。
ンポ可変式電子メトロノームを示す図である。図中、1
はイオン交換カラム、2はイオン交換樹脂、3は純水ま
たは水溶液、4は脱脂綿、5はカラムコック、6はマイ
クロピペット用チップ、7は液滴、10は電子メトロノ
ーム、11はテンポ設定ダイヤル、12はスイッチであ
る。
【0008】図1において、イオン交換カラム1にはイ
オン交換樹脂2が充填され、その上下端には樹脂がばら
けて分散してしまうのを防止するための脱脂綿4を詰め
ておく。脱脂綿の代わりにプラスチックのフィルタ等で
樹脂を押さえておくようにしてもよい。カラム先端側に
はカラムコック5が設けられ、さらにカラム先端には滴
下する液滴の量を均一化するために、市販のマイクロピ
ペット用チップ(100μl用)が差し込まれており、
カラムコック5を調整することにより、樹脂を透過して
きた水溶液3に対する流路を絞ってチップ6からの液滴
の落下速度が調整できるようになっている。
オン交換樹脂2が充填され、その上下端には樹脂がばら
けて分散してしまうのを防止するための脱脂綿4を詰め
ておく。脱脂綿の代わりにプラスチックのフィルタ等で
樹脂を押さえておくようにしてもよい。カラム先端側に
はカラムコック5が設けられ、さらにカラム先端には滴
下する液滴の量を均一化するために、市販のマイクロピ
ペット用チップ(100μl用)が差し込まれており、
カラムコック5を調整することにより、樹脂を透過して
きた水溶液3に対する流路を絞ってチップ6からの液滴
の落下速度が調整できるようになっている。
【0009】図2に示す電子メトロノーム10は、テン
ポ可変式であり、テンポ設定ダイヤル11を操作するこ
とによりテンポ音の周期が変えられる。なお、ON/O
FFスイッチ12は電源を入れたり切ったりするための
ものである。
ポ可変式であり、テンポ設定ダイヤル11を操作するこ
とによりテンポ音の周期が変えられる。なお、ON/O
FFスイッチ12は電源を入れたり切ったりするための
ものである。
【0010】次に、流量調整について説明する。
【0011】流量調整したリファレンス用のイオン交換
カラムを用意し、液滴落下速度を変えて電子メトロノー
ムのテンポ音を液滴落下速度(流量)に合わせ、液滴落
下速度と電子メトロノームのテンポ音の周期との関係を
調べておく。得られた結果に基づいてテンポ設定ダイヤ
ルに液滴落下速度の目盛りを付すようにしてもよい。次
いで、流量調整すべきイオン交換カラム1に脱脂綿及び
イオン交換樹脂を詰めた後、滴下する液滴の量を一定に
するためのマイクロピペット用チップ6をカラムの先端
に差し込む。次いで、イオン交換カラムに純水または水
溶液3を入れ、電子メトロノームのダイヤルを設定しよ
うとする流量に合わせる。そして、イオン交換樹脂を詰
めたカラムのチップから落下する液滴の速度を電子メト
ロノームのテンポ音に合うようにカラムコック5を微調
整する。
カラムを用意し、液滴落下速度を変えて電子メトロノー
ムのテンポ音を液滴落下速度(流量)に合わせ、液滴落
下速度と電子メトロノームのテンポ音の周期との関係を
調べておく。得られた結果に基づいてテンポ設定ダイヤ
ルに液滴落下速度の目盛りを付すようにしてもよい。次
いで、流量調整すべきイオン交換カラム1に脱脂綿及び
イオン交換樹脂を詰めた後、滴下する液滴の量を一定に
するためのマイクロピペット用チップ6をカラムの先端
に差し込む。次いで、イオン交換カラムに純水または水
溶液3を入れ、電子メトロノームのダイヤルを設定しよ
うとする流量に合わせる。そして、イオン交換樹脂を詰
めたカラムのチップから落下する液滴の速度を電子メト
ロノームのテンポ音に合うようにカラムコック5を微調
整する。
【0012】こうして、液滴の落下速度を電子メトロノ
ームに合わせることにより、流量調整することができ
る。この結果、従来ではイオン交換カラム10本当たり
の流量調整に約5時間要していたのが、本発明により従
来の約1/4の1時間20分で流量調整することが可能
になった。
ームに合わせることにより、流量調整することができ
る。この結果、従来ではイオン交換カラム10本当たり
の流量調整に約5時間要していたのが、本発明により従
来の約1/4の1時間20分で流量調整することが可能
になった。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、イオン交
換カラムの流量調整の作業時間を大幅に短縮することが
でき、また、従来はストプオッチや測容器を使用しての
流量調整であり、専ら視覚だけに頼らざるを得なかった
ものが、本発明では聴覚と視覚の両方を使うことができ
るため、疲労が少なく、初心者でも短時間での調整が可
能となる。
換カラムの流量調整の作業時間を大幅に短縮することが
でき、また、従来はストプオッチや測容器を使用しての
流量調整であり、専ら視覚だけに頼らざるを得なかった
ものが、本発明では聴覚と視覚の両方を使うことができ
るため、疲労が少なく、初心者でも短時間での調整が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 イオン交換カラムを示す図である。
【図2】 テンポ可変式電子メトロノームを示す図であ
る。
る。
1…イオン交換カラム、2…イオン交換樹脂、3…純水
または水溶液、4…脱脂綿、5…カラムコック、6…マ
イクロピペット用チップ、7…液滴、10…電子メトロ
ノーム、11…テンポ設定ダイヤル。
または水溶液、4…脱脂綿、5…カラムコック、6…マ
イクロピペット用チップ、7…液滴、10…電子メトロ
ノーム、11…テンポ設定ダイヤル。
Claims (1)
- 【請求項1】 あらかじめ流量に対するテンポ音を較正
した電子メトロノームを使用し、先端に滴下液滴量を均
一化するチップを取付けたイオン交換カラムのコックを
電子メトロノームのテンポ音に合うように微調整するよ
うにしたことを特徴とするイオン交換カラムの流量調整
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16668891A JPH0792150A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | イオン交換カラムの流量調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16668891A JPH0792150A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | イオン交換カラムの流量調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0792150A true JPH0792150A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=15835896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16668891A Pending JPH0792150A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | イオン交換カラムの流量調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0792150A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5855855A (ja) * | 1981-09-09 | 1983-04-02 | イスコ・インコ−ポレ−テツド | 液体クロマトグラフイ用装置及び方法 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP16668891A patent/JPH0792150A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5855855A (ja) * | 1981-09-09 | 1983-04-02 | イスコ・インコ−ポレ−テツド | 液体クロマトグラフイ用装置及び方法 |
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