JPH0771168A - パワーウィンド駆動制御装置 - Google Patents

パワーウィンド駆動制御装置

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JPH0771168A
JPH0771168A JP5217107A JP21710793A JPH0771168A JP H0771168 A JPH0771168 A JP H0771168A JP 5217107 A JP5217107 A JP 5217107A JP 21710793 A JP21710793 A JP 21710793A JP H0771168 A JPH0771168 A JP H0771168A
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JP
Japan
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window glass
motor
window
switch
control circuit
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Application number
JP5217107A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Mizuno
水野  博光
Katsuhide Kumagai
勝秀 熊谷
Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度低下による駆動負荷が上昇しても窓ガラ
スを確実に全閉状態にする。 【構成】 挟み込み防止機能が作動した後、ステップ1
40で車外の温度を検出し、ウエザストリップが硬化す
る温度となっているときには、マニュアルUPスイッチ
が操作される(ステップ142)と、モータを駆動して
窓ガラスが上昇して(ステップ144)、実際に異物等
の挟み込みが発生していないのに挟み込み防止機能が作
動していることが確認される(ステップ146、15
2、154)。この後、再度、マニュアルUPスイッチ
が操作されると(ステップ156)、挟み込み防止機能
を解除すると共にモータを駆動して、窓ガラスを全閉位
置まで上昇させる(ステップ160以降)。これによっ
て、安全性を損なうことなく確実に車両の窓ガラスを閉
じることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の窓ガラスをモー
タの駆動力によって開閉移動させるパワーウィンド駆動
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の運転席側には、車両の窓ガラスを
上下に移動させるパワーウィンド用の操作スイッチとし
て、マニュアル(手動)スイッチとオート(自動)スイ
ッチが併設されたものがある。
【0003】オートスイッチでは、アップ側接点又はダ
ウン側接点がオンされると、スイッチから手を離しても
モータの駆動は継続され、全閉又は全開状態となるまで
窓ガラスが移動される。例えば窓ガラスを全開状態から
全閉状態へ移動させる場合、窓ガラスが全閉状態となる
と、ドアフレーム等により窓ガラスの上昇移動が阻止さ
れて、モータの駆動電流が変動する。このモータの駆動
電流の変化を検出して、モータの駆動を停止させるよう
にしている。
【0004】また、マニュアルスイッチでは、窓ガラス
の上下移動を手動操作するもので、乗員が所望の方向の
スイッチを押圧し続けることによって、押圧に応じた方
向に窓ガラスが移動し、押圧を解くことによってその位
置で窓ガラスの移動が停止するようになっている。
【0005】ここで窓ガラスを全閉しようとする際に、
窓ガラスの上昇の途中に異物等が存在する場合には、こ
の異物を挟み込んでしまうと安全上好ましくないため、
異物を挟み込んだときのモータの駆動電流の増加を検出
して、モータの駆動を所定時間反転させるようにして、
窓ガラスの上昇途中における異物等の挟み込みを防止し
て安全性を補償している、所謂挟み込み防止機構を設け
たものがある。
【0006】ところで、窓ガラスの周囲には、全閉した
状態で車外の騒音、雨水、騒音等が車室内に入り込むの
を防止するために主にゴム等の材質で形成されたウエザ
ストリップが設けられている。図2に示されるように、
ウエザストリップ20A、20Bは、アウタパネル16
及びインナパネル18に窓ガラス14を挟むように対向
して取付けられ、アウタパネル16とインナパネル18
の間へ雨水や埃が入るのを防止すると共に、窓ガラスの
昇降時にガラスの振動を防止するようになっている。ま
た、窓ガラス14を閉止したときにドアフレーム12A
に設けられたガラスラン22とによって車室内への雨水
や埃の侵入を防止すると共に、外部の騒音を抑える役目
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、寒冷地
等において外気の温度が低くなった場合、ウエザストリ
ップ20A等が硬化してしまい、窓ガラス14との間の
摺動抵抗が高くなってしまう。この状態で窓ガラス14
を上昇させようとすると、モータに多大な負荷が作用し
てしまう。窓ガラス14を上昇させるモータに大きな負
荷を掛けてしまった場合、パワーウィンド駆動制御装置
に設けられている挟み込み防止機能が作動してしまい、
異物等を挟んでいないのに窓ガラスの上昇が停止したり
窓ガラスが降下し、窓ガラス14を全閉状態にすること
ができなくなってしまうと言う問題が生じることがあ
る。
【0008】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、低温等の外気の温度によって挟み込み防止手段
が誤動作して窓ガラスの昇降ができなくなってしまうの
を防止したパワーウィンド駆動制御装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパワーウィ
ンド駆動制御装置は、車両の窓ガラスの移動方向を指示
する操作スイッチと、前記操作スイッチの操作に応じて
駆動して前記車両の窓ガラスを開閉移動させる駆動手段
と、前記窓ガラスの閉方向への移動時に異物の挟み込み
を検出したときに前記操作スイッチの操作に拘らず駆動
手段を停止又は所定量反転動作させる挟み込み防止手段
と、外気の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検
出手段の検出温度に応じて前記挟み込み防止手段の作動
を解除可能な解除手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】上記記載の本発明のパワーウィンド駆動制御装
置は、駆動手段によって窓ガラスを上昇させているとき
に挟み込み検出手段が作動すると、窓ガラスの上昇を停
止させるか、さらに駆動手段を反転作動させて窓ガラス
を所定量下降させて停止する。このパワーウィンド駆動
制御装置には、外気の温度、好ましくは窓ガラスの近傍
の温度を測定する温度検出手段を備えており、窓ガラス
の挟み込み防止手段が作動したときに、この温度検出手
段の検出温度に応じて挟み込み防止手段の作動を解除す
ることができるようになっている。
【0011】これによって、例えば外気の温度が低くウ
エザストリップのゴムが硬化して窓ガラスとの間の摺動
抵抗が大きくなってしまったため、駆動手段にかかる負
荷が増加して挟み込み防止手段が作動してしまったとき
に、この挟み込み防止手段の作動を解除して窓ガラスを
確実に閉止することができる。
【0012】この挟み込み防止手段の作動を解除すると
きには、例えばマニュアルスイッチのみの操作によって
窓ガラスを上昇させようとしたときだけにすることが好
ましく、また、これに加えてマニュアルスイッチを操作
して挟み込み防止手段を数回作動させたのちに、挟み込
み防止手段を解除することがより好ましい。これによっ
て、乗員の意思でかつ挟み込みが生じてしないことを確
認しながら安全に窓ガラスを上昇させて閉止することが
可能となり、窓ガラスの上昇動作中の安全性が損なわれ
ることがない。
【0013】
【実施例】図1には、本実施例に適用したパワーウィン
ド駆動制御装置10の概略構成をブロック図にして示し
ている。また、図2には、車両のドア12を車両上下方
向(図2の紙面上下方向)に沿って切断した要部断面を
示している。
【0014】図2に示されるように、ドア12に設けら
れた窓ガラス14は、ドア12のアウタパネル16とイ
ンナパネル18との間に収容可能となっており、アウタ
パネル16とインナパネル18に収容された状態から上
昇移動されることによって突出してドア12のドアフレ
ーム12Aの開口を閉止するようになっている。このア
ウタパネル16とインナパネル18には、窓ガラス14
を挟むようにして接触しているウエザストリップ20
A、20Bが配設されている。これらのウエザストリッ
プ20A、20Bは、材質がゴム等の弾性体によって形
成されており、ドアフレーム12Aには、ゴム等の弾性
体によって形成したドアガラスラン22が設けられてい
る。ウエザストリップ20A、20B及びドアガラスラ
ン22は、窓ガラス14を閉止したときに窓ガラス14
の周囲に緊密に接触して、車室内に雨水、塵等が入り込
むのを防止すると共に、車外の騒音を抑えて車室内の静
粛性を保つ働きを有している。
【0015】図1に示されるように、パワーウィンド駆
動制御装置10には、窓ガラス14を上下移動させる駆
動手段としてパワーウィンド駆動用のモータ24が設け
られている。このモータ24は、パワーウィンド制御回
路26に接続されている。このパワーウィンド制御回路
26には、例えばマイクロコンピュータを備えており、
車両の図示しないイグニッションスイッチがオンされた
ときに車両に備えられているバッテリーから電源が供給
されて作動するようになっている。
【0016】また、パワーウィンド制御回路26には、
モータ24を駆動するためのマニュアルUPスイッチ2
8、マニュアルDOWNスイッチ30及びオートスイッ
チ32が接続されている。これらのスイッチは、例えば
ドア12のインナパネル18に座席に着座した乗員が容
易に操作することができるように例えばドア12のイン
ナパネル18に取付けられている。
【0017】パワーウィンド制御回路26では、マニュ
アルUPスイッチ28が操作されている間、モータ24
へ電源を供給して駆動して窓ガラス14を上昇させる方
向へ移動させ、マニュアルDOWNスイッチ30が操作
されている間、モータ24を窓ガラス14が下降する方
向へ駆動するようになっており、乗員が窓ガラス14を
任意の開閉状態で停止させることができるようになって
いる。
【0018】また、オートスイッチ32は、UP用及び
ダウンDOWN用の接点を備えており、パワーウィンド
制御回路26では、オートスイッチ32がUP方向へ操
作されると、窓ガラス14が全閉されるまで上昇させる
ようにモータ24を駆動し、DOWN方向へ操作される
と、窓ガラス14が全開状態となるまで下降させるよう
にモータ24を駆動するようになっている。
【0019】ところで、このパワーウィンド制御回路2
6には、挟み込み防止機能が備えられている。この挟み
込み防止機能は、窓ガラス14の上昇移動中(移動開始
時と移動停止時を除く)のモータ24の駆動電流を検出
して、この駆動電流が所定値(しきい値TH)を越えた
ときに、窓ガラス14に異物が挟み込まれている可能性
があると判断するようになっている。図3に示されるよ
うに、しきい値Tは、通常状態での窓ガラス14の移動
中のモータ24の駆動電流(実線で示す)より高く設定
しており、異物等によって窓ガラス14の移動が阻まれ
たためにモータ24の駆動電流が増加して(例えば図3
に二点鎖線で示す)しきい値Tを越えると、パワーウィ
ンド制御回路26では、上昇移動中の窓ガラス14に異
物等を挟み込んだと判断する。なお、図3には、横軸が
時間、縦軸がモータ24の駆動電流を示している。
【0020】このパワーウィンド制御回路26では、挟
み込みが生じたと判断するとモータ24を停止させると
共に所定時間モータ24を反転駆動して、窓ガラス14
を下降させるようになっており、これによって、窓ガラ
ス14に異物等を挟み込んでしまうのを防止すると共
に、挟み込まれそうになった異物等を容易に取り除くこ
とができるようにしている。
【0021】一方、パワーウィンド制御回路26には、
温度検出手段である温度センサ34が接続されている。
この温度センサ34は、例えばドア12のアウタパネル
16とインナパネル18との間に設けられ、窓ガラス1
4の外側面に接触しているウエザストリップ20Aの近
傍の温度を検出するようになっている。パワーウィンド
制御回路26では、この温度センサ34による検出温度
が、ウエザストリップ20Aが硬化し窓ガラス14との
間の摺動抵抗が高くなる予め設定された所定温度(例え
ば−15°C)を下回っているか否かを判断するように
なっている。
【0022】パワーウィンド制御回路26は、この温度
センサ34によって検出した温度が所定温度以下であっ
たときに、ウエザストリップ20A等と窓ガラス14と
の間の摺動抵抗が増加して挟み込み防止機能が誤動作し
てしまうと判断し、挟み込み防止機能を解除することが
できるようになっている。
【0023】次に本実施例に適用したパワーウィンド駆
動制御装置10の作用を、図4及び図5に示すフローチ
ャートを用いて詳細に説明する。
【0024】図4には、パワーウィンド駆動制御装置1
0によるドア12の窓ガラス14の開閉操作を示すフロ
ーチャートを示している。なお、このフローチャート
は、例えばイグニッションスイッチがオンされるとスタ
ートし、イグニッションスイッチがオフされて車両の運
転が終了すると停止するようにした、ドア12の窓ガラ
ス14の開閉操作の一例を示すものである。
【0025】最初に、ステップ100、102、104
では、マニュアルUPスイッチ28、マニュアルDOW
Nスイッチ30及びオートスイッチ32の何れが操作さ
れたかを検出している。このうち、ステップ102で
は、マニュアルDOWNスイッチ30が操作されるか、
オートスイッチ32がDOWN方向へ操作されたことを
検出すると、ステップ106へ移行して、窓ガラス14
が下降する方向へ移動するようにモータ24を駆動す
る。なお、このとき、マニュアルDOWNスイッチ30
が操作されているときには、マニュアルDOWNスイッ
チ30が操作されている間又は窓ガラス14が下端まで
移動して全開状態となるまでモータ24を駆動するよう
になっており、また、オートスイッチ32がDOWN方
向へ操作されたときには、窓ガラス14が全開状態とな
るまでモータ24を駆動して停止するようになってい
る。
【0026】一方、ステップ100でマニュアルUPス
イッチ28が操作されたことを検出すると、ステップ1
08へ移行して窓ガラス14を上昇方向へ移動させるよ
うにモータ24の駆動を開始する。このモータ24の窓
ガラス14の上昇方向への移動を開始すると、次に、ス
テップ110では、モータ24の駆動電流がしきい値T
Hを越えたか否かから窓ガラス14による挟み込みを検
出する。また、ステップ112では、マニュアルUPス
イッチ28がオン状態であるか否かを判断し、ステップ
114では、窓ガラス14が全閉状態まで移動したか否
かを判断している。
【0027】ステップ112でマニュアルUPスイッチ
28がオフされるか、ステップ114で窓ガラス14が
全閉位置まで移動したと判断されるとステップ116へ
移行してモータ24を停止させて、窓ガラス14の移動
を停止させる。
【0028】また、ステップ102でオートスイッチ3
2がUP方向へ操作されたことを検出すると、ステップ
118へ移行して窓ガラス14を上昇させるようにモー
タ24の駆動を開始する。次のステップ120では、前
記したステップ110と同様に上昇移動する窓ガラス1
4による挟み込みを検出し、ステップ122では、窓ガ
ラス14が全閉位置まで移動したかを判断している。窓
ガラス14が全閉位置まで移動したと判断されると、ス
テップ124へ移行してモータ24の駆動を停止して、
窓ガラス14の上昇移動を停止させるようになってお
り、これによって、窓ガラス14が全閉状態となる。
【0029】ここで、ステップ110又はステップ12
0で上昇移動する窓ガラス14による挟み込みを検出し
たときには、ステップ126へ移行する。ステップ12
6では、挟み込みを検出するとモータ24の駆動を停止
させると共に、モータ24を所定量反転駆動して窓ガラ
ス14を下降させたのち、マニュアルUPスイッチ28
及びオートスイッチ32をオフ状態とし(ステップ12
8)、再度いずれかのスイッチ操作を行わなければモー
タ24が駆動しないようにしている。
【0030】このようにして、上昇移動中の窓ガラス1
4による異物等の挟み込みを防止することによって、パ
ワーウィンド駆動制御装置10の安全性を確保すると共
に、異物等を容易に取り除くことができる。
【0031】パワーウィンド制御回路26では、挟み込
み検出がなされてモータ24が停止するとステップ13
0へ移行して、挟み込み防止機能を解除処理を行う。こ
の挟み込み防止機能の解除処理は、上昇中の窓ガラス1
4が異物等を挟んで作動したのではなく、ウエザストリ
ップ20A等が硬化して窓ガラス14との間の摺動抵抗
が大きくなったためにモータ24の駆動電流が増加(例
えば図3に一点鎖線で示す)してしきい値Tを越えて作
動した場合に、挟み込み防止機能を解除することができ
るようにしている。
【0032】図5には、挟み込む防止解除ルーチンの一
例を示しており、挟み込み防止機能が作動した後に実行
される。
【0033】最初のステップ140では、温度センサ3
4によって車外の温度を検出して、この温度が所定温度
(約−15°C)以下であったときに、低温のためウエ
ザストリップ20A等が硬化して、窓ガラス14との間
の摺動抵抗が大きくなって挟み込み防止機能が作動した
と判断してステップ142へ移行する。ステップ142
では、挟み込み防止機能が作動してから所定時間以内に
窓ガラスを閉じるためにマニュアルUPスイッチ28が
操作されたか否かを判断している。これによって、車外
の温度が所定温度以上であったとき及び、所定時間以内
にマニュアルUPスイッチ28によって窓ガラスを閉じ
る操作が行われなったときには、挟み込み防止を解除せ
ずに、このフローチャートを終了し、例えば、オートス
イッチ32によって窓ガラス14を上昇させようとした
ときには、図4に示されるフローチャートのステップ1
02が実行される。
【0034】所定時間以内にマニュアルUPスイッチ2
8が操作されたことを確認すると、このマニュアルUP
スイッチ28の操作によりモータ24を駆動して窓ガラ
ス14を上昇させる(ステップ144)。次のステップ
146では、モータ24の駆動電流から窓ガラス14が
挟み込み状態であるか否かを判断し、ステップ148で
は窓ガラス14が全閉されたかを判断する。ここで、挟
み込み状態が検出されずに、窓ガラス14が全閉状態と
なったときには、ステップ150へ移行してモータ24
の駆動を停止させる。
【0035】また、ステップ146で再度挟み込み状態
が検出されたときには、ステップ152へ移行して、モ
ータ24を所定量反転駆動させる挟み込み防止動作を行
う。このとき、マニュアルUPスイッチ28の操作によ
ってのみ窓ガラス14を上昇させるようにしているた
め、乗員の意思によってかつ窓ガラス14に異物等の挟
み込みが発生していないことを確認しながら窓ガラス1
4を上昇させることになる。
【0036】このようにして、実際に窓ガラス14に異
物等の挟み込みが発生していない状態であるのに、窓ガ
ラス14を上昇させるときの摺動抵抗によって挟み込み
状態が検出されてしまい、窓ガラス14を全閉すること
ができないことを確認してから、一旦マニュアルUPス
イッチ28をオフしてから(ステップ154)、乗員が
さらに、窓ガラス14を全閉状態にしようとするために
所定時間以内(例えば数秒〜十数秒以内)にマニュアル
UPスイッチ28をオン操作したことを確認すると(ス
テップ156、158)と、ステップ160へ移行して
挟み込み防止機能を解除してモータ24を駆動して窓ガ
ラス14を上昇させる。
【0037】この後、ステップ162で窓ガラス14が
上方移動して全閉状態となったことを確認するとステッ
プ150へ移行してモータ24の駆動を停止させ、ステ
ップ164でマニュアルUPスイッチ28がオフされた
ことを確認して終了する。これによって、実際に挟み込
みが発生していないにも拘らず挟み込み防止機能が作動
して窓ガラス14を全閉状態まで移動させることができ
なくなった場合にも、安全にかつ確実に窓ガラス14を
全閉状態にすることができる。
【0038】ここで、外気の温度が低下してウエザスト
リップ20A等が硬化し、窓ガラス14との間の摺動抵
抗が大きくなってしまったために、モータ24の駆動電
流が増加して挟み込み防止機能が作動した場合、挟み込
みを判断するしきい値Tのレベルを例えばしきい値Ta
まで上げる方法が考えられる。しかし、しきい値Taま
で上げた場合、窓ガラス14に挟み込みが生じたときの
モータ24の駆動電流との差が少なくなるため正確に挟
み込みを検出することができなくなってしまい、実際に
は窓ガラス14に異物等の挟み込みが生じているのに、
挟み込み防止機能が作動しない恐れがある。
【0039】これに対して、本実施例では乗員が窓ガラ
ス14による挟み込みが生じていないことを確認しなが
ら挟み込み防止機能を解除して窓ガラス14を上昇移動
させるようにしているため、実際に窓ガラス14による
挟み込みが発生しているのに挟み込み防止機能が作動せ
ず、これに乗員が気付かずに強制的に窓ガラス14を上
昇させてしまうという問題が生じることがなく、パワー
ウィンド駆動制御装置10の安全性を損なうことなく、
確実に窓ガラス14の上昇操作を行うことができる。
【0040】なお、本実施例は、本発明の一例を示すも
のであり、パワーウィンド駆動制御装置10の構成及び
パワーウィンド駆動制御装置10の作動を示すフローチ
ャートは、本発明を限定するものではない。
【0041】例えば、図5に示すフローチャートにおい
て、ステップ142〜ステップ152で、挟み込み機能
が作動することを1回確認してから挟み込み防止機能を
解除するようにしたが、これを複数回繰り返して確認し
てから挟み込み防止機能を解除するよにすれば、より安
全にパワーウィンド駆動制御装置10の操作を行うこと
ができる。また、本実施例では、パワーウィンド制御回
路26に設けたマイクコンピュータによって制御される
ように説明したが、上記制御が行われるように電気回路
を構成した制御回路を用いることも可能である。
【0042】さらに、本実施例では、モータの駆動電流
から挟み込みを検出するように説明したが、これに限ら
ずモータ24の回転数と窓ガラス14の移動量から窓ガ
ラス14に異物等の挟み込みが生じているか否かを判断
するなどの種々の挟み込みの検出方法を適用することが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のパワーウィ
ンド駆動制御装置では、確実な挟み込み防止が可能であ
ると共に、例えば温度低下によって窓ガラスを移動させ
る摺動抵抗が大きくなって挟み込み防止手段が作動して
窓ガラスを完全に閉じることができなくなってしまった
ときに、乗員の手動操作によってのみ挟み込み防止手段
を解除することができる。このため、低温下においても
窓ガラスを確実に、かつ安全性を損なうことなく全閉状
態にすることができるという優れた効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したパワーウィンド制御回路の
概略ブロック図である。
【図2】車両のドアのウエザストリップ近傍を示す要部
断面図である。
【図3】モータの駆動電流の変化の一例を示すグラフで
ある。
【図4】パワーウィンド制御回路の動作の一例を示すフ
ローチャートである。
【図5】パワーウィンド制御回路での挟み込み防止解除
ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 パワーウィンド駆動装置 14 窓ガラス 20A ウエザストリップ 24 モータ(駆動手段) 26 パワーウィンド制御回路 28 マニュアルUPスイッチ 34 温度センサ(温度検出手段) 32 オートスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の窓ガラスの移動方向を指示する操
    作スイッチと、 前記操作スイッチの操作に応じて駆動して前記車両の窓
    ガラスを開閉移動させる駆動手段と、 前記窓ガラスの閉方向への移動時に異物の挟み込みを検
    出したときに前記操作スイッチの操作に拘らず駆動手段
    を停止又は所定量反転動作させる挟み込み防止手段と、 外気の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段の検出温度に応じて前記挟み込み防止
    手段の作動を解除可能な解除手段と、 を有することを特徴とするパワーウィンド駆動制御装
    置。
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