JPH0757530B2 - 積層体の圧着方法 - Google Patents

積層体の圧着方法

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JPH0757530B2
JPH0757530B2 JP63222540A JP22254088A JPH0757530B2 JP H0757530 B2 JPH0757530 B2 JP H0757530B2 JP 63222540 A JP63222540 A JP 63222540A JP 22254088 A JP22254088 A JP 22254088A JP H0757530 B2 JPH0757530 B2 JP H0757530B2
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film
plate
glass plate
vacuum system
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健一 石川
康二 栗田
智 富川
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/10807Making laminated safety glass or glazing; Apparatus therefor
    • B32B17/10816Making laminated safety glass or glazing; Apparatus therefor by pressing
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    • B32B17/10834Isostatic pressing, i.e. using non rigid pressure-exerting members against rigid parts using a fluid

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は積層体の製造方法、特にガラス板等の板状体と
プラスチックフィルムとを積層してなる安全ガラスの板
状体とプラスチックフィルムの圧着方法に関するもので
ある。
[従来の技術] ガラス板にプラスチックフィルムを貼り合わせたバイレ
イヤータイプの安全ガラス等の積層体を製造する場合、
製造される安全ガラスと同形状のカバーガラス板をガラ
ス板とプラスチックフィルムとの積層体のプラスチック
フィルム上に重ね、予備圧着ゴム袋法等を利用して、ガ
ラス板とプラスチックフィルムとを熱圧着し、カバーガ
ラス板をはずすことでバイレイヤータイプの安全ガラス
を得る方法が特開昭58−194533号公報や特開昭58−1945
34号公報で提案されている。この方法によれば、熱可塑
性のプラスチックフィルムの熱圧着は可能であるが、熱
硬化性のプラスチックフィルムについては、界面に存在
するほこりの影響を受けて、離型表面に凹みができる欠
点があり、高度の無塵室が必要であった。また、離型の
ときにカバーガラス板が割れて、離型面に傷がつくこと
もあった。
更に、この種の積層体の製造方法として特公昭58−1214
0号が知られている。この方法においては、板状体の平
滑面にプラスチックフィルムを積層するに当り、真空室
内に周縁を固着した膨らむことができる膜上に前記プラ
スチックフィルムを設置し、このプラスチックフィルム
を積層する板状体の表面を、このプラスチックフィルム
に向けて板状体を水平に配置し、次いでこの膜の両側の
圧力を制御して膜を膨らませて前記プラスチックフィル
ムを板状体の表面に押圧してプラスチックフィルムを板
状体に圧着する方法が提案されている。この方法ではプ
ラスチックフィルムが上記膜に密着し、積層体を装置か
ら取り出しにくく、また、特に板状体の形状が複雑にな
ると膜の密着が中央部から行なわれず、複数地点から圧
着が始まるために、その跡がプラスチックフィルムに残
ることがあった。さらに、プラスチックフィルムの加圧
のために膨縮性の例えばシリコンゴムシートを使用する
ため、プラスチックフィルムにシリコン油分が転写しプ
ラスチックフィルム表面の曇り方に差ができる欠点があ
った。
また、本出願人は特願昭60−51271号において、真空袋
と真空包装機をもちいてバイレイヤータイプの安全ガラ
スを製造する方法を提案している。この方法は第8図に
示すように貼り付けるべきプラスチックフィルム1と裏
打ちフィルム2とで一辺に開口部を残して周辺部をヒー
トシールして真空袋3をつくり、この中にガラス板等の
板状体4を入れ、真空室5を排気口6より真空排気し、
真空袋3の開口部7をヒートシール部材8,9により、ヒ
ートシールし、排気口10により真空を解除し、大気圧と
するとともに真空袋3全体を所定の温度に加熱すること
で熱圧着するものである。この方法によれば良好な積層
体を製造することができるが、例えば裏打ちフィルム2
は積層体を構成する材料は使用されずに捨てられるため
に無駄な部分が生じてコスト高となるという欠点があっ
た。
また、本出願人は特願昭61−214137号において、ガラス
支持台をもちいたバイレイヤータイプの安全ガラス等の
積層体の製造方法を提案している。この方法は第9図の
ようなプラスチックフィルム11と支持台12を含む真空構
成体を使用する。プラスチックフィルム11は、予めよく
除塵した跡、プラスチックフィルム保持装置13に固定さ
れる。ガラス板等の板状体14も予めよく除塵した跡、支
持台12に載せておく。プラスチックフィルム11を固定し
たプラスチックフィルム保持装置13を支持台12の上に固
定し、真空構成体15とする。プラスチックフィルム11の
固定方法は、締め具を使用している。真空室16を排気口
17で、又真空構成体15を排気口18で真空にした後、真空
構成体15を除き真空を排気口17により解除し、大気圧と
し、プラスチックフィルム11を板状体14へ密着させる。
ここで、ヒーター19により板状体15の周辺部を加熱し、
プラスチックフィルム11と板状体15のエッジシールを行
ない、冷却後、板状体周辺を切って、積層体を取り出
す。この方法によれば良好な積層体を製造できるが、支
持台周辺でのプラスチックフィルムの固定に手間がかか
ることと、ガラス板に対して大寸法のプラスチックフィ
ルムが必要で、かつガラス板より大きい部分のプラスチ
ックフィルムは捨てられるために無駄な部分が生じてコ
スト高となるという欠点があった。
[発明の解決しようとする問題点] 本発明は、板状体の少なくとも片方にプラスチックフィ
ルムを積層した積層体の製造において、特にガラス板の
少なくとも片方にプラスチックフィルムを積層した安全
ガラス積層体の製造において、プラスチックフィルムに
凹凸、しわ、きず、変形、透視歪などの各種欠点が発生
されず、良好な品質の積層体を得ることができ、製造コ
ストが安く、かつ量産化が容易な積層体の圧着方法を提
供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、所定形状に切断された、少なくとも一側面に自己修
復性を有するプラスチックフィルムと板状体とを、上記
プラスチックフィルムの自己修復性を有する面が露出面
側となるように積層した後、この積層体を少なくとも上
記プラスチックフィルム面と接触する側に0.5〜70μm
の凹凸が付けられたカバーフィルムを有する第1の真空
系内に該カバーフィルムが上記積層体のプラスチックフ
ィルム側を覆う様に入れ、上記第1の真空系内を真空排
気するとともに、上記第1の真空系の少なくともカバー
フィルム側を内部に含み、該第1の真空系と区画された
第2の真空系も真空排気し、次いで第2の真空系の真空
を大気開放することによりプラスチックフィルムと板状
体とを圧着せしめることを特徴とする積層体の圧着方法
を提供するものである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
第1〜4図は、本発明により製造された積層体21の構成
のいくつかを模式的に示したものであり、第1図は板状
体22の一面にプラスチックフィルム23を合せて加工した
積層体の横断面図、第2図は板状体22の一面に接着層24
を介してプラスチックフィルム23を合せ加工した積層体
21の横断面図、第3図は板状体22の一面に接着性中間層
25を介してプラスチックフィルム23を合せ加工した積層
体21の横断面図、第4図は積層タイプの板状体22の一面
にプラスチックフィルム23を合せ加工した積層体21の横
断面図を示す。これら積層体は自動車のウインドシール
ド用の安全ガラスとして有用なものである。
本発明における板状体22は、プラスチックフィルムを積
層させる基体であり、無機ガラス板、あるいはポリカー
ボネート、アクリル樹脂、その他各種プラスチックから
なるプラスチック板などが代表的な例として挙げられる
が勿論これらに限定されるものではない。かかる板状体
22の形状も特に限定されるものではない。又、プラスチ
ックフィルム23としては、目的に応じ熱可塑性プラスチ
ックフィルム、熱硬化性プラスチックフィルム、あるい
は熱可塑性プラスチックフィルムと熱硬化性プラスチッ
クフィルムとを複数層に重ねたプラスチックフィルム、
板状体22の積層面側に接着剤層24を形成したプラスチッ
クフィルム、各種加工を施したプラスチックフィルムな
ど各種プラスチックフィルムが使用されうる。
本発明の積層体の代表的な例は、板状体が透明ガラス板
であってかかるガラス板の破損時の安全性を高めるため
にプラスチックフィルムをガラス板に積層した自動車、
鉄道、船舶、航空機その他各種交通車輛用、あるいは建
築用、あるいは各種装置用の安全ガラスである。かかる
安全ガラスの場合には、衝突時のガラス板の破損による
皮膚損傷の軽減などの機能を持ち、更に耐貫通性、耐擦
傷性などの機能を持った透明性プラスチックフィルム、
例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロン
フィルム、自己修復性熱硬化性ポリウレタンフィルムな
どとポリビニールブチラール、エチレン−酢ビ共重合体
などの接着性中間膜とのラミネートプラスチックフィル
ム、あるいはガラス板との積層面側に接着剤層を有する
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィル
ム、自己修復熱硬化性ポリウレタンなどのプラスチック
フィルム、あるいはポリウレタンの単層又は複層のフィ
ルム、例えばガラス板との積層面側に熱可塑性ウレタン
層、外側に自己修復性熱硬化性ウレタン層を有するプラ
スチックフィルム、あるいは表面が改質された熱可塑性
ウレタンからなるプラスチックフィルムなどが代表的な
例として挙げられる。
かかるプラスチックフィルムの板状体への積層面側は十
分に排気されて、圧着されるようにその面全体に渡りエ
ンボス加工を施しておくのが最適である。かかるエンボ
スの深さは0.1〜5μm、更に好ましくは0.5〜2.5μm
の範囲である。又、プラスチックフィルムは、あるいは
プラスチックフィルムを構成する各フィルムは接着性向
上のためコロナ放電処理等の各種処理を施すこともでき
る。
上記した安全ガラスのガラス板は曲げ加工や強化加工を
施してもよいし、あるいは導電性コート、熱線反射コー
ト、着色コート、ハードコート等の透明性表面コート、
半透明性コート、あるいは不透明性表面コートを部分
的、あるいは全体に施してもよい。ガラス板の板厚とし
ては、1.0〜20mm、特に自動車用としては2.0〜6.0mm程
度が適当である。
第5図は、本発明の積層体の製造方法の一具体例の概略
を示す説明図を示したものであり、23は積層するプラス
チックフィルム、22はプラスチックフィルム23を積層す
る板状体、26はプラスチックフィルム23を板状体に圧着
せしめるカバーフィルム、27はカバーフィルムを張設す
るための枠体、28はプラスチックフィルムと対をなし真
空室29の内部において第1の真空系30を形成し板状体22
を保持するバックフィルム、31は第2の真空系を構成す
る真空室、32は真空室29を真空排気する排気パイプ、33
は周辺排気パイプ34を通じ第1の真空系30を真空排気す
るための排気パイプである。
この装置において、カバーフィルム26は積層体35の上面
全体を覆うように置かれており、カバーフィルム26、バ
ックフィルム28、外周枠体36、ガスケット37により、真
空室29の内部において上記第2の真空系31としての真空
室29と区画された第1の真空系30を形成している。この
第1の真空系30は、上蓋38と定盤39から構成される真空
室29の内部にはあるが、真空室29とは独立しており、第
1の真空系30及び真空室29はそれぞれ排気パイプ32と排
気パイプ33,34から真空ポンプ(図示せず)により真空
排気および、大気導入操作ができるようになっている。
外周枠体36は、板状体22の周辺部形状に合せた形状であ
り、木型、金属型、樹脂型、セラミック型、又はこれら
の複合材などで構成されており、第1の真空系30と排気
パイプ33を結ぶ周辺排気パイプ34が1つないし複数また
は連続して配置されている。
カバーフィルム26は、積層体35のプラスチックフィルム
23に対し均一な真空圧を加えることで圧着させるために
使用されるものである。プラスチックフィルム23の表面
への非粘着性を持たせるために、又はプラスチックフィ
ルム23と板状体22との間の空気の脱気を容易にするため
に、少なくともプラスチックフィルム23側には凹凸がつ
けられており、この凹凸は全体に均一につけられている
のが好ましい。この凹凸は大きすぎる場合には、プラス
チックフィルム23に圧着後、跡を残すことがあり、又小
さすぎる場合にはプラスチックフィルム23と板状体22と
の間の空気の脱気が不充分となる。このためカバーフィ
ルムの上記凹凸は0.5〜70μmのエンボス状、または、
これと同等の凹凸を持つ織地状によって形成されたもの
であり、好ましくは2〜40μm、更に好ましくは2〜10
μmの範囲に形成される例えば、カバーフィルム26とし
ては、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレン、ポリエ
ステル、その他適宜のプラスチック、天然繊維、あるい
は合繊繊維などの材質からなるフィルム、シート、ある
いは布が使用される。
このカバーフィルムには、必要に応じてカバーフィルム
による積層体のプラスチックフィルム面の周辺部の押圧
力の不足をカバーするため、あるいはカバーフィルムの
周辺部を補強するためカバーフィルム26の周辺部、ある
いは適宜の部分に補強材を設けてもよい。第7図は、カ
バーフィルム26の周辺部に額縁状の補強シート40を配し
て、カバーフィルム26の周辺部の剛性を高めて、積層体
35のプラスチックフィルム23の周辺部の押圧力を高く
し、圧着を充分にする様にしたものである。
バックフィルム28は板状体22の形状に追従ができ、かつ
非粘着性であれば、種々の材質のものが使用できる。な
お、板状体22とガスケット36とのシールが充分な場合に
は、バックフィルム28は省略することができる。
以上説明した第5図の装置において、まず、充分に除塵
された板状体22と充分に除塵されたプラスチックフィル
ム23は予め積層され、上記装置内のバックフィルム28上
に載置される。次いで、カバーフィルム26を張ったカバ
ーフィルム保持枠体27を外周枠部36上のガスケット37の
外周部に置く。ガスケット37とカバーフィルムとのシー
ルが不充分であれば、カバーフィルム保持枠体27を外周
枠部36に固定してもよい。
ここで、真空室の上蓋38を下げ、第1の真空系30及び第
2の真空系31となる真空室29の内部を排気パイプ32、33
により脱気し、それぞれを真空にした後、第1の真空系
30を除き、排気パイプ32より大気開放して真空を解除
し、カバーフィルム26で、プラスチックフィルム23を板
状体22へ密着させる。以上の操作において、カバーフィ
ルムの凹凸がプラスチックフィルムに転写しない範囲で
板状体を予め加熱しておいてもよいし、カバーフィルム
を介して、赤外線その他の方法で加熱してもよい。ま
た、周辺の接着力を向上させるために、周辺接着用プラ
イマー、例えば、熱可塑ウレタン系、あるいはシランカ
ップリング剤系などのプライマー液を板状体またはプラ
スチックフィルムの周辺部に塗工しておけばプラスチッ
クフィルムに粘着力が全くなくても圧着させることがで
きる。
プライマーは圧着時プラスチックフィルムと板状体とを
その周辺部において粘着させて保持させておくために塗
工されるものであり常温で粘着性を有するもので、熱可
塑性ポリウレタンなどを例えばジオキサン等の溶媒で希
釈した溶液からなるプライマー、あるいはシラン系化合
物のプライマーなどが使用されるが、これに限定するも
のではない。このプライマーは、板状体とプラスチック
フィルムとを積層するに先立って、板状体、プラスチッ
クフィルムのいずれか片方あるいは両方の少なくとも周
辺部に所定厚み、例えば0.5〜10μmをもって塗工され
る。塗工作業の点から板状体の周辺部に行なう方が容易
である。
また、第5図の具体例のほかに第6図に示すようにカバ
ーフィルム43及びバックフィルム44から構成された真空
圧着袋45を用いることもできる。この方法は先の例の第
1の真空系が真空袋となっている態様のものであり、基
本的な真空操作は同一である。
以上の操作で少なくとも周辺部において、シールされた
積層体は、そのまま加熱するか、必要であれば2〜10kg
/cm2のオートクレーブ中で加熱・加圧し、プラスチック
フィルムと板状体を充分に接着させる。接着温度は接着
層の材質にもよるが、例えば接着層に熱可塑ポリウレタ
ンを用いた場合には、60〜160℃、好ましくは80〜140℃
が適当である。このオートクレーブ操作は、加圧なしの
加熱処理後におこなってもよいし、この加熱処理なしに
直接オートクレーブ処理を行なってもよい。通常オート
クレーブ処理は80〜160℃、2〜10kg/cm2程度の加熱加
圧下で15分〜2時間保持する。
なお、加熱室あるいはオートクレーブ内での加熱処理な
しに真空袋内での真空排気処理のみにより板状体とプラ
スチックフィルムとの接着が充分な場合には上記した加
熱処理は不用である。
勿論、真空室内で板状体とプラスチックフィルムとの積
層圧着作業を複数個同時に行なってもよいし、あるいは
連続的に行なってもよい。
図示した真空室は上蓋38が下盤39から取外されるように
なって、板状体が真空室内に入れられるようになってお
り、その後、上蓋38を閉めた時パッキング41により真空
室内の密閉が保持されるようになっているものである
が、真空室内へのプラスチックあるいは板状体の搬入の
ための真空室の開閉あるいは開閉口機構は種々のタイプ
のものが採用できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 板状体22として縦横寸法、1400mm×700mm、曲げ深さ40m
mの彎曲ガラス板(板厚3.5mm)を用意し、このガラス板
を洗剤で洗浄し、充分に除塵した。
一方、プラスチックフィルムとして、露出表面側に自己
修復性を有する熱硬化性ポリウレタン層(厚さ1.0mm)
が、又ガラス板との接着側面にウレタン系接着層(厚さ
0.02mm)が形成された2層構成のプラスチックフィルム
を用意した。
このプラスチックフィルムをガラス板の外形とほぼ同じ
様に切断し、充分に除塵した後プラスチックフィルム23
をガラス板22上に重ねて積層体35を用意した。
支持台42の支持輪郭はガラス板22の輪郭形状より多少大
きな相似形の形状にあわせられており、第5図の様な構
造でエポキシ樹脂により製作した。
ガラス板22とプラスチックフィルム23からなる積層体35
を、第5図に示す様に支持台42の外周枠部36の内側支持
縁上にガスケット37を介して載置し、プラスチックフィ
ルム23の上側より、下面側に3〜7μmの凹凸が全面に
わたり付けられたカバーフィルム26を取り付けたカバー
フィルム保持枠体27を外周枠部36上にガスケット37を介
して載せ、固定した。次いで、ガラス板22とプラスチッ
クフィルム23の間を脱気して予備圧着される様にされた
ガラス板22とプラスチックフィルム23の積層体35を含む
カバーフィルム26とバックフィルム28とカバーフィルム
保持枠体27とガスケット36、37とから構成される第1の
真空系30を真空室29の内部に構成し、該真空室29の上蓋
38を閉め、真空室29の排気パイプ32及び第1の真空系30
に通じた排気パイプ33を通じて排気し、1mmHgまで真空
排気した。ここで、排気パイプ32を用いて、第1の真空
系30の外の第2の真空系31を大気開放し、プラスチック
フィルム23をガラス板22へ圧着させ、ガラス板22とプラ
スチックフィルム23とが圧着された積層体35を取り出し
た。この後、この積層体35をオートクレーブに入れ、14
0℃、5kg/cm2、30分加熱加圧した。
この様にして得られた積層体1は、プラスチックフィル
ム23面に傷や透視歪もなく、良好な透視性を有するもの
であった。
実施例2 板状体22として、縦横寸法、1400mm×700mm、曲げ深さ5
0mmの周辺に巾25mmの黒色セラミックスカラーインクの
プリント焼付け加工を行った彎曲ガラス板(板厚3.5m
m)を用意し、このガラス板を洗剤で洗浄し、充分に除
塵した後、ガラス板の周辺に巾20mmに渡り、厚さ2μm
〜5μmで周辺接着用のウレタン系のプライマーを塗工
した。
一方、プラスチックフィルムとして、露出表面側に自己
修復性を有する熱硬化性ポリウレタン層(厚さ1.0mm)
が、又ガラス板との接着側面にウレタン系接着層(厚さ
0.02mm)が形成された2層構成のプラスチックフィルム
を用意した。
このプラスチックフィルムをガラス板の外形とほぼ同じ
様に切断し、充分に除塵した後、周辺にプライマーの塗
工された上記ガラス板22上にプラスチックフィルム23を
重ねて積層体35を用意した。
支持台42の支持輪郭はガラス板22の輪郭形状より多少大
きな相似形の形状にあわせられており、第5図の様な構
造でエポキシ樹脂により製作した。
ガラス板22とプラスチックフィルム23からなる積層体35
を、第5図に示す様に支持台42の外周枠部36の内側支持
縁上にガスケット48を介して載置し、プラスチックフィ
ルム23の上側より、下面側に3〜7μmの凹凸が全面に
わたり付けられたカバーフィルム26を取り付けたカバー
フィルム保持枠体27を外周枠部36上にガスケット37を介
して載せ、固定した。次いで、ガラス板22とプラスチッ
クフィルム23の間を脱気して予備圧着される様にされた
ガラス板22とプラスチックフィルム23の積層体35を含む
カバーフィルム26とバックフィルム28とカバーフィルム
保持枠体27とガスケット36,37とから構成される第1の
真空系30を真空室29の内部に構成し、該真空室29の上蓋
38を閉め、真空室29の排気パイプ32及び第1の真空系30
に通じた排気パイプ33を使用して排気し、1mmHgまで真
空排気した。ここで、排気パイプ32を用いて、第1の真
空系23の外の第2の真空系31を大気開放し、プラスチッ
クフィルム23をガラス板22へ圧着させ、ガラス板22とプ
ラスチックフィルム23とが圧着された積層体35を取り出
した。この後、この積層体35をオートクレーブに入れ、
140℃、5kg/cm230分加熱加圧した。
この様にして得られた積層体は、プラスチックフィルム
23面に傷や透視歪もなく、良好な透視性を有するもので
あった。
実施例3 縦横寸法、1400mm×700mm、曲げ深さ100mmで周辺に巾20
mm〜50mmの黒色セラミックスカラーインクのプリント焼
付け加工を行った彎曲ガラス板(板厚3.5mm)を用意
し、このガラス板を洗剤で洗浄し、充分に除塵した後、
ガラス板の周辺に巾20mmに渡り、厚さ2μm〜5μmで
周辺接着用のウレタン系のプライマーを塗工してプライ
マー層46を形成した。
一方、プラスチックフィルムとして、露出表面側に自己
修復性を有する熱硬化性ポリウレタン層(厚さ1.0mm)
が、又ガラス板との接着側面にウレタン系接着層(厚さ
0.02mm)が形成された2層構成のプラスチックフィルム
を用意した。
このプラスチックフィルムはガラス板の大きさに切断し
た。この周辺にプライマーの塗工されたガラス板22上
に、上記切断されたプラスチックフィルム23を重ねて積
層体35を用意し、この積層体を厚さ0.2mmで上記積層体
のプラスチックフィルム面側に3〜7μmの凹凸が付け
られた熱可塑ポリウレタンフィルムのカバーフィルム43
及びバックフィルム44からなる第6図に示すような真空
袋45に入れて第1の真空系30を構成し、この真空系30を
真空室29の内部へ入れ、上蓋38を閉め、真空室29の排気
パイプ32及び第1の真空系30に通じた排気パイプ33を使
用して排気し、1mmHgまで真空排気した。ここで、排気
パイプ32を用いて、第1の真空系30の外の第2の真空系
31を大気開放し、プラスチックフィルム23をガラス板22
へ圧着させ、ガラス板22とプラスチックフィルム23を周
辺接着用プライマーを介してシールし、積層体を真空袋
から取り出した。このときの雰囲気の温度は21℃であっ
た。次いで積層体を、オートクレーブに入れ、140℃、5
kg/cm230分加熱加圧した。
この様にして得られた積層体は、プラスチックフィルム
23面に傷や透視歪もなく良好な透視性を持つものであ
り、黒色セラミックスカラーインクプリント焼付け加工
を行なった部分の剥離もないものであった。
実施例4 縦横寸法、340mm×440mm、曲げ深さ30mmで周辺に巾15mm
の黒色セラミックスカラーインクのプリント焼付け加工
を行った彎曲ガラス板(板厚3.0mm)を用意し、このガ
ラス板を洗剤で洗浄し、充分に除塵した後、ガラス板の
周辺に巾20mmに渡り、厚さ2μm〜5μmで周辺接着用
のウレタン系のプライマーを塗工した。
一方、プラスチックフィルムとして、露出表面側に自己
修復性を有する熱硬化性ポリウレタン層(厚さ1.0mm)
が、又ガラス板との接着側面にウレタン系接着層(厚さ
0.02mm)が形成された2層構成のプラスチックフィルム
を用意した。
このプラスチックフィルムはガラス板の大きさに切断し
た。
周辺にプライマーの塗工されたガラス板22上に、切断さ
れたプラスチックフィルム23を重ねて積層体35を用意
し、この積層体35をプラスチックフィルム23側に70デニ
ール、縦糸、横糸合計190本毎平方インチからなるナイ
ロン布、その外側にSBRとEVAからなる樹脂をコーティン
グした布、をその周辺において閉じた第6図に示すよう
な真空袋45に入れて第1の真空系30を構成した。次い
で、この真空系30を真空室29の内部へ入れ、上蓋38を閉
め、真空室29の排気パイプ32及び第1の真空系30に通じ
た排気パイプ33を通じて排気し、1mmHgまで真空排気し
た。ここで、排気パイプ32及び第1の真空系30に通じ排
気パイプ33を使用して排気し、1mmHgまで真空排気し
た。ここで、排気パイプ32を用いて、第1の真空系30の
外の第2の真空系31を大気開放し、プラスチックフィル
ム23をガラス板22へ圧着させ、ガラス板22とプラスチッ
クフィルム23を周辺接着用プライマー層46を介してシー
ルし、積層体を真空袋から取り出した。このときの雰囲
気の温度は21℃であった。次いで積層体を、オートクレ
ーブに入れ、140℃、5kg/cm230分加熱加圧した。
この様にして得られた積層体は、プラスチックフィルム
23面に傷や透視歪もなく良好なる透視性を持つものであ
り、黒色セラミックスカラーインクプリント焼付け加工
を行なった部分の剥離もないものであった。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、ガラス板等の板状体の
上にプラスチックフィルムを積層し、圧着する方法とし
て、プラスチックフィルム側に凹凸がつけられたカバー
フィルムがプラスチックフィルムを覆うことができるよ
うに配した第1の真空系の中へ、板状体とプラスチック
フィルムからなる積層体を入れ、この第1の真空系とそ
の周囲の上記第1の真空系と区画された第2の真空系と
をそれぞれ独立して真空排気し、ついで、第1真空系以
外を大気開放し、カバーフィルムとプラスチックフィル
ムを板状体へ押圧し圧着する方式であるので、従来のダ
ミーガラス板のプラスチックフィルム上に載せて予備圧
着袋に入れて圧着する方法に比べ、圧着作業を簡単化で
きる。また、特願昭60−51271号の方法に比べて使いす
ての下地フィルムの使用がなくなりコストを低減でき
る。また、同特許および特願昭61−214137号の方法に比
べて、プラスチックフィルムの板状体を越える耳部が不
要なため、やはりコストを低減することができる。
また、特公昭58−12140号の方法に比べて、圧着の跡が
プラスチックフィルムに残ることがなくなり、複雑な形
状であっても良好な品質の積層体を得ることができる。
特に本発明は、上記したようにプラスチックフィルム表
面にシワや凹凸のきずや光学歪を従来法に比し大幅に低
減することができるので、自動車、その他各種交通車
輛、航空機等の窓用の単板ガラス板、あるいは合せガラ
ス板の室内側にガラス板の破壊時の搭乗者の皮膚損傷を
防ぐために、抗裂傷性、耐擦傷性を持ち、更に場合によ
っては耐貫通性を有するプラスチックフィルムを張り付
けた高品位の表面性状が要求される安全ガラスを製造す
るのに最適である。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明により製造される種々のタイプの積
層体の横断面図を示した、第5〜7図は本発明を実現す
るのに使用される積層装置を示す説明図、第8、9図は
先行例の積層装置を示す説明図である。 21:積層体 22:板状体 23:プラスチックフィルム 24:接着層 25:接着性中間層 26,43:カバーフィルム 27:枠体 28,44:バックフィルム 29:真空室 30:第1の真空系 31,第2の真空系 32,33,34:排気パイプ 35:積層体 36:外周枠部 37、47:ガスケット 38:上蓋 39:定盤 40:補強シート 41:パッキング 42:支持台 45:真空圧着袋 46:プライマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−54682(JP,A) 特開 昭58−194533(JP,A) 特開 昭56−86747(JP,A) 特開 昭62−59040(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状に切断された、少なくとも一側面
    に自己修復性を有するプラスチックフィルムと板状体と
    を、上記プラスチックフィルムの自己修復性を有する面
    が露出面側となるように積層した後、この積層体を少な
    くとも上記プラスチックフィルム面と接触する側に0.5
    〜70μmの凹凸が付けられたカバーフィルムを有する第
    1の真空系内に該カバーフィルムが上記積層体のプラス
    チックフィルム側を覆う様に入れ、上記第1の真空系内
    を真空排気するとともに、上記第1の真空系の少なくと
    もカバーフィルム側を内部に含み、該第1の真空系と区
    画された第2の真空系も真空排気し、次いで第2の真空
    系の真空を開放することによりプラスチックフィルムと
    板状体とを圧着せしめることを特徴とする積層体の圧着
    方法。
  2. 【請求項2】カバーフィルムの凹凸は2〜40μmである
    ことを特徴とする請求項1記載の積層体の圧着方法。
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