JPH0752975A - 密封容器用透明蓋材 - Google Patents

密封容器用透明蓋材

Info

Publication number
JPH0752975A
JPH0752975A JP5219083A JP21908393A JPH0752975A JP H0752975 A JPH0752975 A JP H0752975A JP 5219083 A JP5219083 A JP 5219083A JP 21908393 A JP21908393 A JP 21908393A JP H0752975 A JPH0752975 A JP H0752975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
oxygen barrier
lid material
container
moisture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5219083A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Yasuda
義一 安田
Susumu Takada
進 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aohata Corp
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
Aohata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp, Aohata Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP5219083A priority Critical patent/JPH0752975A/ja
Publication of JPH0752975A publication Critical patent/JPH0752975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レトルト殺菌処理により酸素バリア性フィル
ムが水分を吸収して酸素バリア性を低下するのを少なく
し、かつ酸素バリアフィルムの水分の放出を速くして酸
素バリア性の回復速度を速くした密封容器用透明蓋材の
開発。 【構成】 透湿度が15cc/m2 ・24hr・1at
m/100μm以上の透湿性を有するフィルム/酸素バ
リア性フィルム/構造材フィルム/シーラントフィルム
からなる密封容器用透明蓋材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸素タイトに長期に保存
可能であり、またオーブントースターまたは電子レンジ
等により加熱可能であり、また陳列されたまま開封しな
くとも内容を見ることができる、例えば冷凍食品、つく
だ煮等の食品等のための流通および保存に適した金属箔
容器用透明蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等を入れて販売されるオーブ
ン容器(ヒートシールが可能で、かつオーブントースタ
ーまたは電子レンジ等を利用して加熱することができる
耐熱性の金属箔容器を指す。このものは主としてエポキ
シ樹脂と無水マレイン酸によりグラフト変性したポリプ
ロピレン樹脂を金属箔に焼付コーティングし、これを冷
間深絞りしたもの)は、内容物を充填し市販されたとき
は常温付近で長期間の保存がされることがあり、これに
耐えるためシール面がポリオレフィン系樹脂またはホッ
トメルト等からなる金属箔複合積層シートを用い、酸素
バリア性を高め湿分の侵入を遮断している。蓋体にも金
属箔積層シートを使用しているため長期保存、酸素バリ
ア性、湿分の侵入防止には極めて優れた性質がある反
面、密封状態の内容物は全く見ることができず、食品の
ときには購入者が開封するまでは内容物を状況を知るこ
とができない点で問題が生じている。
【0003】この対策として蓋材に、キャスティングポ
リプロピレンフィルム(以下CPPという。)、酸素バ
リア性フィルム、ヒートシール用シーラントの順に構成
された複合積層シートを用いる提案がある。この提案の
蓋材は酸素バリア性も高く、透明であるため、密封状態
の内容物を開封せずに見ることができる利点があった。
特に酸素バリア性フィルムとしてエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物(以下EVOHという。)を使用した
ものはもっとも優れており、密封容器用蓋材としては完
全なものと考えられていた。
【0004】しかしこれら密封容器は内容物を充填、シ
ール(ヒートシール)した後、ボイル殺菌、レトルト殺
菌等の処理が必要であり、この高温処理によりEVOH
フィルムは吸湿し、酸素バリア性が低下する。この吸湿
したEVOHフィルムはその後徐々に水分を放出して酸
素バリア性を回復していくが、外層がCPPで透湿性が
低いため水分放出速度が遅く、酸素バリア性の回復を遅
らせていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の金属
箔容器の優れている耐レトルト性、長期保存性、酸素バ
リア性、耐湿分侵入性を維持したまま、密封状態の容器
の内容物が見える加熱可能な容器のための蓋材であっ
て、酸素バリアフィルムからの水分の放出の速い密封容
器用蓋材の開発を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を、
透湿性を有するフィルム、酸素バリア性フィルム、構造
材フィルム、ヒートシール用シーラントフィルムを順に
積層した複合積層シートからなることを特徴とする密封
容器用透明蓋材、および透湿度が15cc/m2 ・24
hr・1atm・100μm以上の透湿性を有するフィ
ルム、ポリ塩化ビニリデンまたはエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物である酸素バリア性フィルム、構造材
としてキャスティングポリプロピレンフィルムを用いた
複合積層シートである密封容器用透明蓋材、さらに金属
箔容器に使用する蓋材として透湿性を有するフィルム
が、ポリアミドまたはポリブチレンテレフタレートであ
り、酸素バリア性フィルムがエチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物である複合積層シートを真空成形または圧
空成形により蓋材に成形した密封容器用透明蓋材を開発
することにより成功した。
【0007】本発明において使用する透湿性を有するフ
ィルムとして、透湿度として少なくとも15cc/m2
・24hr・atm・100μmの性質を有するフィル
ム、好ましくは30cc/m2 ・24hr・atm・1
00μm以上の性質のフィルムである。
【0008】例えば未延伸ポリアミドフィルム(80c
c/m2 ・24hr・atm・100μm)、ポリブチ
レンテレフタレートフィルム(15cc/m2 ・24h
r・atm・100μm)を挙げることができる。特に
レトルト処理条件を考慮すると、ポリアミド(ナイロン
−6)、ポリブチレンテレフタレートが挙げられる。
【0009】これに反しCPPは透湿度(3cc/m2
・24hr・atm・100μm)が極めて低く、酸素
バリア性フィルムから水分の放出を妨害し、酸素バリア
性の回復を遅くさせるので好ましくない。
【0010】この透湿性を有するフィルムは透明で、上
記の透湿度を有し、かつ少なくとも酸素バリア性フィル
ムの保護ができるだけの性能を有していれば良く、厚さ
は約50μm以下で充分である。これより厚いと透湿性
が低下するので好ましくない。
【0011】酸素バリア性フィルムは包装内容物が大気
中の酸素により酸化あるいは変質するのを防止するため
のものであり、透明であって酸素バリア性のあるEVO
Hまたは塩化ビニリデン(以下PVDCという。)、好
ましくは酸素バリア性の優れたEVOH、特にレトルト
処理により吸水しても酸素バリア性低下の少ないRT−
グレードの使用が望まれる。その厚さは特に限定はない
が、内容物の種類、蓋の面積、容器本体のバリア性等に
より変わるが一般的には10〜30μm位の厚さのフィ
ルムであれば良い。
【0012】構造材フィルムとしては、透明性、剛性、
加工性などに優れ、かつ透湿性の低いCPPがもっとも
適している。複合積層シートにおいて透湿性を有するフ
ィルム、酸素バリア性フィルムにはその性能を必要とす
る最小限の厚さにし、蓋材として必要とされる剛性等の
機械的強度および寸法安定性を構造材フィルムで維持す
るようにすることが好ましい。従って、容器の形状、サ
イズにより変わるが、CPPであるときは一般的には5
0〜200μm、通常は100〜200μmの厚さのフ
ィルムを使用することになる。
【0013】ヒートシール用シーラントはボイル殺菌、
レトルト殺菌等の使用温度により使い分けが必要であ
り、低温用としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体、低
密度ポリエチレン等をベースとしたシーラントを、高温
になるにしたがい高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等をベースとしたシーラントが用いられる。
【0014】イージーピール性を有する密封容器の場
合、ポリプロピレンベースまたはポリエチレンベースの
シーラントを用い、ヒートシールの結果、熱封緘強度が
0.5〜2.0kg/15mm幅のものが通常は好まし
い。0.5kg/15mm幅以下では密封性に問題があ
り、2.0kg/15mm幅以上強いと開封が困難にな
り、蓋体3または容器本体2の破損を引きおこすことが
ある。従って場合によっては構造材のCPPとヒートシ
ール用シーラントを同一のCPPフィルムで兼用させる
こともできる。
【0015】シーラントフィルムの厚さは密封容器にヒ
ートシール可能であれば良いので、限定的ではないが3
0〜60μm位のフィルムが使用に便利である。
【0016】複合積層シートの製造法は特に限定されて
いないが、透湿性を有するフィルム、バリア性フィル
ム、CPPフィルム等はそれぞれ別々に製造することが
必要であり、かつそれぞれの接着性に欠けているのでド
ライラミネートで接着することが必要である。接着に先
立ってCPPフィルムをコロナ放電処理、プライマー処
理などの前処理をしておくことは接着強度が改善される
ので後の加工において有利である。
【0017】ドライラミ用接着剤は金属箔容器の用途に
より選択すべきであり、70〜100℃で加熱殺菌され
る場合にはボイル用、100〜130℃で用いられる場
合にはレトルト用、これ以上の高温が必要な場合にはハ
イレトルト用の接着剤を用いることが必要となる。
【0018】この複合積層シートは通常は真空成形また
は圧空成形により蓋材に成形する。容器の形状にもよる
が、周囲にヒートシール用フランジを有する落とし蓋形
状の蓋材とすることが好ましい。
【0019】対象となる容器本体は、金属製または金属
箔容器のごとく不透明であり、酸素バリア性がある容
器、好ましくは金属箔容器が好ましい。
【0020】金属箔容器とは、主として厚さ約80〜1
50μmのアルミニウム箔にエポキシ樹脂と無水マレイ
ン酸でグラフト変性したポリプロピレンを焼付コート
し、長期保存中においても内容物となる食品の酸やアル
カリまたは食塩などにより金属箔が腐食されないように
保護の塗装がされた金属箔を用い、密封のためのフラン
ジ部を設けた深絞り加工による容器である。容器の外面
は通常は耐熱性のインクにより印刷されているものであ
る。
【0021】
【作用】酸素バリア性フィルムを構成材とする包装体
を、ボイル殺菌またはレトルト殺菌のごとき加熱処理を
するときは、酸素バリア性フィルムが水分を吸収して酸
素バリア性を低下させるが、本発明はこの低下量を少な
くすること、および加熱処理後酸素バリア性フィルムの
水分の放出を速くして酸素バリア性の回復速度を速くし
た透明蓋材である。
【0022】即ち、蓋材の構成を透湿性を有するフィル
ム/酸素バリア性フィルム/CPP/シーラントフィル
ムとした。このため、透湿性の低いCPP層は殺菌加熱
処理の際に容器内容物からの酸素バリア性フィルムへの
水分の移動を遮断すると共に、平常においても水分の移
動を妨げる作用がある。一方、酸素バリア性フィルムに
吸収された水分は表面の透湿性を有するフィルム層を通
して水分を放出し易くしてあるため、殺菌処理後は酸素
バリア性フィルム中の水分の放出が早く行われ、短期間
で酸素バリア性が回復できる構成となっている。
【0023】
【実施例】
(実施例1)厚さ30μmの未延伸ポリアミドフィルム
[ダイアミロンC−Z;三菱樹脂(株)]、厚さ15μ
mのEVOH、コロナ放電処理済、厚さ150μmのC
PP[東セロ(株)T−TC]および厚さ60μmのオ
レフィン系シーラント[東レ合成(株)CF−9501
A]の順に、ドライラミネート接着剤[LX747A:
大日本インキ化学工業(株)]を用いてラミネートした
複合積層シートを用い、圧空成形により蓋体を成形し
た。容器本体は変性ポリプロピレンを焼付コートしたア
ルミニウム箔を内径10cmのフランジ部を有する容器
に深絞り成形したものである。テストのため水を充填し
これらを自動包装ラインでヒートシールしたところスム
ーズに密封でき、かつこのものを120℃、30分の熱
水レトルト殺菌処理しても白化は起こらず透明であり、
寸法収縮などによる変形や破壊は起きず、包装は完全で
あった。この蓋材を温度20℃、湿度65%の条件下に
放置し、時間の経過により酸素バリア性(JIS K−
7126により測定)の変化を測定した。結果を表1に
示す。
【0024】(実施例2)厚さ30μmのPBT、厚さ
15μmのEVOH、厚さ80μmのCPP、厚さ60
μmのオレフィン系シーラントを用いたほかは実施例1
と同様に自動包装し、包装の変形を見たが、包装は完全
であった。実施例1と同様の条件下での蓋材の酸素バリ
ア性の変化を表1に示す。
【0025】(比較例)厚さ150μmのCPP、厚さ
15μmのEVOH、厚さ60μmのオレフィン系シー
ラントをこの順にドライラミネート接着剤を用いて複合
積層シートを作成した以外は実施例1と同様に自動包装
し、包装の変形を見たが包装は完全であった。比較のた
め実施例と同様に蓋材の酸素バリア性の変化を表1に示
す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明に係る密封容器用蓋材は安価に生
産が可能であり、ヒートシールによる自動包装ラインに
よる自動包装が可能であるので生産性が高く、密封性も
良く、更に開封も容易であり、極めて優れた食品等の密
封包装容器用蓋材である。特に殺菌処理後、水分を吸収
して酸素バリア性が低下した酸素バリア性フィルムの水
分の放出を速め、酸素バリア性を急速に回復する特徴を
有し、金属箔を用いた金属箔容器であるときは、その優
れた特性である軽量性、耐熱性(レトルト殺菌等の加熱
殺菌可能、オーブンレンジによる加熱可能)、酸素バリ
ア性、長期保存性に加え中味が見える特徴があり、食品
等密封包装容器用透明蓋材として広く利用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿性を有するフィルム、酸素バリア性
    フィルム、構造材フィルム、ヒートシール用シーラント
    フィルムを順に積層した複合積層シートからなることを
    特徴とする密封容器用透明蓋材。
  2. 【請求項2】 透湿度が15cc/m2 ・24hr・1
    atm・100μm以上の透湿性を有するフィルム、ポ
    リ塩化ビニリデンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体
    ケン化物である酸素バリア性フィルム、構造材としてキ
    ャスティングポリプロピレンフィルムを用いた複合積層
    シートである請求項1記載の密封容器用透明蓋材。
  3. 【請求項3】 金属箔容器に使用する蓋材として透湿性
    を有するフィルムが、ポリアミドまたはポリブチレンテ
    レフタレートであり、酸素バリア性フィルムがエチレン
    −酢酸ビニル共重合体ケン化物である複合積層シートを
    真空成形または圧空成形により蓋材に成形した請求項1
    記載の密封容器用透明蓋材。
JP5219083A 1993-08-11 1993-08-11 密封容器用透明蓋材 Pending JPH0752975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5219083A JPH0752975A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 密封容器用透明蓋材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5219083A JPH0752975A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 密封容器用透明蓋材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0752975A true JPH0752975A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16729998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5219083A Pending JPH0752975A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 密封容器用透明蓋材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0752975A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5069355A (en) Easy-opening composite closure for hermetic sealing of a packaging container by double seaming
JP4888644B2 (ja) 電子レンジ調理用包装体
JPH0219263A (ja) えら状蓋及び該えら状蓋を使用する容器の開閉方法並びに該えら状蓋の製造方法
JP6523673B2 (ja) ブリスター包装体用成形容器およびブリスター包装体
JP3489170B2 (ja) 内容物を直視出来る殺菌包装カップ
JP2004058515A (ja) 成形用積層体ならびにそれを用いた容器および包装体
JPH0752975A (ja) 密封容器用透明蓋材
JP4352657B2 (ja) プラスチック成形容器
JP3006528B2 (ja) 自動通気包装袋
JP2518900Y2 (ja) 内容が見える金属箔容器
JP2938927B2 (ja) 成形容器と袋の組合せ包装体
JPS6325037A (ja) 易開封性容器
JPH06286765A (ja) 開封容易な容器
JP2000313480A (ja) 多層容器本体および易開封性多層容器
JP2550598Y2 (ja) 内容が見える金属箔容器
JP3157279B2 (ja) プラスチック製蓋材
JPH11171250A (ja) 繰り返し開閉可能な密封プラスチック容器
JPH11139465A (ja) 電子レンジ用包装体
JP4004311B2 (ja) 積層体
JP2843359B2 (ja) ヒートシール可能な容器蓋材
JPS6225103B2 (ja)
JP2023008158A (ja) 包装体
JP3780075B2 (ja) 耐熱容器用易開封性複合フイルム
JP2518899Y2 (ja) 割れの発生しない蓋体
JP3002330B2 (ja) プラスチック容器