JPH0748696Y2 - トラベラー交換機 - Google Patents

トラベラー交換機

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JPH0748696Y2
JPH0748696Y2 JP1992047262U JP4726292U JPH0748696Y2 JP H0748696 Y2 JPH0748696 Y2 JP H0748696Y2 JP 1992047262 U JP1992047262 U JP 1992047262U JP 4726292 U JP4726292 U JP 4726292U JP H0748696 Y2 JPH0748696 Y2 JP H0748696Y2
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traveler
yarn
ring
tensor
thread
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比良雄 音島
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Murata Machinery Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H17/00Hand tools
    • D01H17/02Arrangements for storing ring travellers; Devices for applying travellers to rings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/53287Means to place traveler on ring or ring on bobbin of a textile machine

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リング精紡機のリング
に挿着されたトラベラーを自動的に交換するトラベラー
交換機に関し、特にトラベラー交換の為に弛まされた糸
を吸収するテンサが確実に作動するものに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、トラベラーが用いられるリング精
紡機を図10により説明する。リング精紡機101は加
撚機構102とドラフト機構103を有している。ドラ
フト機構103は、バックローラ104、エプロン10
5を有するミドルローラ106、およびフロントローラ
107の上下ローラ対を順に上から下へと配列し、各ロ
ーラ対の上ローラがクレードルアームで開閉可能に支持
され、各ローラ対の下ローラが駆動されるものである。
太径のスライバS又は粗糸Sはドラフト機構103を経
て糸となる。この糸に以下に述べる加撚機構102を経
て紡績糸となる。加撚機構102は、ボビン2が挿着さ
れるスピンドル軸1と、ボビン2の長手方向に沿って上
下動自在でありトラバース可能なリングレール4と、リ
ングレール4に固定されたリング5と、リング5のフラ
ンジ6に挿着されて周方向に走行自在なトラベラー7
と、バルーン制御リング9と、スネルワイヤ8とを下か
ら上へと配列したものである。スピンドル軸1は複数錘
に共通のベルト3で通常1〜2万RPM前後の高速回転
している。糸Yは、スネルワイヤ8及びバルーン制御リ
ング9及びトラベラー7を経てボビン2に巻き取られ
る。ボビン2が回ると、トラベラー7は糸に引っ張られ
て、リング5のフランジ6上を走行し、糸に撚りを与え
る。上方から送られた糸の長さに相当した分だけ、ボビ
ン2とトラベラー7との間に回転数の差があり、この長
さだけボビン2に巻き取られる。すなわち、リング5と
トラベラー7は回転数差を生じさせるための摩擦抵抗体
であると同時に、加撚作用と巻取作用を行うための走行
方向変換機構となっている。
【0003】トラベラー7はC字型の金具でリング5の
フランジ6に挿着されている。このトラベラー7はフラ
ンジ6上を1〜2万RPM前後で高速回転するため、摩
耗する。そこで、1〜2週間毎にトラベラー7を古いも
のから新しいものへと交換する必要がある。従来のトラ
ベラー交換方法は人手によるものであった。すなわち、
適宜な爪金具を用いて古いトラベラーを外し、新しいト
ラベラーを挿着する。この新しいトラベラーの挿着に際
して、人手による道具としてトラベラー取付装置が用い
られることもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来のトラベラー交換
方法は道具を使うものの人手によるものであり、多数錘
を有するリング精紡機のトラベラーを全数交換するとな
ると、熟練者でも相当の時間を要する。そのため、この
トラベラー交換のための要員が必要である。
【0005】そこで、トラベラー交換を自動化するトラ
ベラー交換機が望まれるようになった。トラベラー交換
を自動化するためには、ボビンを逆転させてトラベラー
に掛けられた糸を弛ませる。弛んだ糸をテンサで吸収す
る。ボビンを正転させてトラベラーを走行させてトラベ
ラー取り外し装置に引っ掛ける。糸寄せレバーで糸をリ
ング上に寄せる。新しいトラベラーを挿着した後古いト
ラベラーを取り外す。ボビンを正転させて弛んだ糸を張
るなどの多くの作動が必要となる。これらの動作を効率
良く確実に行う必要がある。
【0006】ところで、図10のリングレール4は区間
Lの間で上下動しており、停止位置はこの区間内で不定
である。しかし、テンサが吸収する糸はスネルワイヤ8
より上方にあり、リングレール4の上下動の影響を受け
ない位置にある。したがって、テンサとトラベラー交換
機器が一体で設けられているものにあっては、テンサが
吸収する糸の位置が変わり、テンサの作動が不確実にな
る恐れがある。
【0007】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、リングレー
ルの位置に関係なく、テンサで糸を確実に吸収できるト
ラベラー交換機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のトラベラー交換
機は、リング精紡機のトラベラーに掛けられた糸の弛み
を吸収するテンサを有する第1操作部と、糸寄せレバ
ー、トラベラー取り外し装置及びトラベラー挿着装置を
有する第2操作部とが台車に設けられ、第1操作部は台
車に対して一定高さに設けられ、第2操作部はリングレ
ールの高さに追従できるよう台車に対して昇降可能に設
けられたものである。
【0009】
【作用】第1操作部に設けられたテンサは第2操作部の
高さに無関係に一定高さとなり、最も適切な部分で糸の
弛みを吸収する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はトラベラー交換機の操作部の側面図、図1
はトラベラー交換機の操作部の正面図、図3はトラベラ
ー交換機の第2操作部の上面図、図4はトラベラー交換
機の全体を示す図である。まず、トラベラー交換機の全
体を図4により説明し、次にその操作部の詳細を説明す
る。
【0011】図4(a)は側面図、同(b)は正面図で
ある。図において、トラベラー交換機は、操作部11を
支える台車部12と、台車部12に連結された電源・制
御台車13とからなっている。台車部12は、リング精
紡機のレール10に対する車輪41,42が取り付けら
れたベース43と、ベース43に植設された板バネ44
とからなっている。この板バネ44の端に、操作部11
が取り付けられている。操作部11は、ガイド棒11d
の上下に位置する第1操作部11a及び第2操作部11
cと、ガイド棒11dに対してリニアベアリングなどを
介して昇降自在な第2操作部11bとからなっている。
また、第3操作部11cと第2操作部11bとの間に圧
縮バネ11eが設けられ、第2操作部11bが実質的に
軽量化されスムースに昇降するようになっている。
【0012】さらに、第2操作部11bはリングレール
4のコーナーを転動する斜め45°配置の車輪50を有
している。この車輪50の外周凹部には磁石が嵌入され
ており、リングレール4のコーナーに吸着し、車輪50
がモータ51又はリンクとカム機構で回転駆動され、操
作部11の全体がリングの配列ピッチPに相当する距離
だけ速やかに走行する。そして、位置決め機構でリング
レール4のリングに位置決めされるようになっている。
【0013】台車部12に連結された電源・制御台車1
3は床面走行の車輪52を有しており、追従走行が可能
である。この電源・制御台車13と台車部12のベース
43はリンク53を介して連結されている。この電源・
制御台車13は通常鉛蓄電池を搭載しており、操作部1
1に比較して2〜3倍の重量を有するため、電源・制御
台車13も切り離して床面走行可能としている。
【0014】上述したトラベラー交換機のリング精紡機
への装着と走行を以下に説明する。図3において、リン
ク53を上げて、ベース43と電源・制御台車13を引
っ掛けた状態にすると、電源・制御台車13の車輪52
でトラベラー交換機の全体が運搬できる。そこで、オペ
レータがトラベラー交換を必要とするリング精紡機の側
まで、このトラベラー交換機を運搬する。そして、リン
ク53を下げて、レール10に車輪41,42を乗せ
る。ところで、精紡機のリングレール4は稼働中はスト
ロークLの区間で上下動する。そのため、精紡機の停止
時にはリングレール4はストロークL内の任意高さで止
まることになる。そこで、オペレータが第2操作部11
bを上下させながら高さを調整し、リングレール4のコ
ーナーに車輪50を吸着させる。
【0015】そして、リング交換に際しては、モータ5
1などによって車輪50が所定の回転をし、操作部11
の全体がリングレール4のリング5の配列ピッチP毎の
走行が可能となっている。走行部11の走行は板バネ4
4を介してベース43に伝わり、更にリンク53を介し
て電源・制御台車13に伝わり、トラベラー交換機の全
体が走行する。また、板バネ44が存在することによ
り、操作部11は微小移動が可能であり、操作部11の
リング5に対する位置決めが小さい力で行えるようにな
っている。
【0016】つぎに、操作部11における機器配置を図
1乃至図3により説明する。図1及び図2において、第
1操作部11aに、テンサ20,28が設けられてい
る。第2操作部11bに、リング5に嵌入される半円部
を有する位置決め板16と、糸寄せレバー21と、トラ
ベラー取り外し装置22と、トラベラー挿着装置23
と、回収ボックス15とが設けられている。第3操作部
11cに、ボビン2の下方に当接自在なローラ17,1
8,19が設けられている。
【0017】図2及び図3に示されるように、上述した
操作部11a,11b,11cは、横方向には第1ステ
ーションS1と、第2ステーションS2と、第2ステー
ションS3とを形成している。第1ステーションS1に
は、位置決め板16と、ボビン2に接離自在なローラ1
7と、テンサ28とが備えられている。第2ステーショ
ンS2には、位置決め板16と、ボビン2に接離自在な
ローラ18と、テンサ20と、糸寄せレバー21と、ト
ラベラー取り外し装置22と、トラベラー挿着装置23
と、回収ボックス15とが備えられている。第3ステー
ションS3には、ボビン2に接離自在なローラ19と、
弛み除去装置24とが備えられている。なお、ローラ1
7,18,19を除く、位置決め板16、テンサ20,
28、糸寄せレバー21、トラベラー取り外し装置2
2、トラベラー挿着装置23、弛み除去装置24は共通
のカム軸に取り付けられたカム列により作動するように
なっている。
【0018】図2に戻り、ローラ17,18,19は3
本のボビン2側面に当接可能であり、モータにより別個
に回転可能となっている。操作部11が図面右から左へ
とトラベラー交換作業を行うものとすると、第1ステー
ションS1のローラ17はボビン2を逆転させて糸を弛
ませ、テンサ28に糸を貯める。第2ステーションS2
のローラ18はボビン2を正転させ、テンサ20に貯め
られた糸を巻きつつトラベラー7を所定位置(次に述べ
るトラベラー取り外し装置がストッパーとなって所定位
置が決まる)に移動させる。第3ステーションS3のロ
ーラ19はボビン2を正転させて糸の弛みを除き、糸を
張る。
【0019】図5は第1ステーションのテンサ28と第
2ステーションS2のテンサ20の構造と作動を示す図
であり、同図(a)は作動前、同図(b)作動後を示し
ている。同図(a)に示すように、テンサ20,28は
噛み合い自在な一対の櫛31,32から成り、櫛31は
3本の爪31aを有し、櫛32は2本の爪32aを有し
ている。テンサ20が退避位置から方向に進出する
と、糸Yが爪31a,32aの間に位置する。そして、
爪31a,32aが方向に噛み合って同(b)の状態
になると、糸Yはジグザクになり、弛みが吸収され、糸
Yが貯められる。第1ステーションS1のテンサ28は
ローラ17が弛める糸の全部を吸収できるだけの噛み合
いストロークを有し、トラベラー7とボビン2の間の下
流側の糸にビリが発生しないようにするめのものであ
る。このテンサ28は操作部11のワンピッチ走行前に
糸Yを解放する。解放により糸Yにビリが発生するが、
その位置はトラベラーの上流側であり、第2ステーショ
ンS2のテンサ20でビリが解消され糸の弛みの全部が
吸収され、噛み合った後には糸切れしない範囲の所定張
力を糸Yに付与できるようになっている。特に、噛み合
わせ自在な櫛31,32を用いるテンサ28では、糸Y
がジグザグになって吸収されているので、解放された糸
Yはジグザグに沿ってビリが分散され小さなビリが多く
生じる。小さいビリの方がテンションで解消されやすい
ため、第2ステーションS2のテンサ20で糸Yは確実
に吸収される。
【0020】つぎに第2ステーションS2のテンサ20
は張られた糸に対して次に述べる糸寄せレバーが確実に
糸を引っ掛け、予め弛めておいた糸Yの範囲で糸を寄せ
るためのものである。また、テンサ20の基部に検出片
26aが取り付けられ、リミットスイッチ26で糸張力
を検出できるようになっている。このリミットスイッチ
26の作動は以下の通りである。まず、テンサ20が
方向に進出し、爪31a,32aが方向に噛み合う。
つぎに、テンサ20に充分な弛みがあるかどうかをリミ
ットスイッチ26が検出する。糸Yの弛み量が不十分で
あると(次に述べる糸寄せレバーの作動が不完全にな
る)、リミットスイッチ26がONにならない。弛みが
不十分な場合、図示されないローラを逆転させて給糸ボ
ビンから糸を繰り出す。リミットスイッチ26がONに
なり、糸Yの充分な弛みが検出される。つぎに、図示さ
れないローラを正転させ給糸ボビンに糸を巻くことでト
ラベラーを所定の位置に走行させる。トラベラーが所定
の位置で停止すると糸が張るので、リミットスイッチ2
6がOFFになって糸の張りが検出され、次の継続動作
に支障がないことが確認される。なお、テンサ20,2
8の実施例として一対の櫛31,32を用いるゲートテ
ンサを説明したが、エアーの吸引・呼び出しによって弛
みを吸収するエアテンサを用いることもできる。しか
し、エアテンサはエア源を必要とするのでゲートテンサ
が好ましい。
【0021】図1のように、上述のテンサ20,28は
第1操作部11aに設けられ、ガイド棒11dを介して
台車部12に対して固定されており、一定高さである。
そのため、スネルワイヤ8からフロントローラ107ま
での丁度中間位置でテンサ20,28が作動することに
なる。一方、第2操作部11bはリングレール4の停止
位置に追従できるように、ガイド棒11d即ち台車12
に対して昇降自在であり、任意の高さに設定できる。
【0022】図6は糸寄せレバーの構造と作動を示す図
であり、同図(a)は上面図、同(b)(c)(d)は
糸の状態図である。同図(a)において、糸寄せレバー
21は一対のレバー33,34から成り、先端に引っ掛
け部33a,34aが形成されている。引っ掛け部33
aがトラベラー7より下流の糸Y2をフランジ6の内側
へと寄せ、引っ掛け部33bがトラベラー7より上流の
糸Y1をフランジ6の外方へと寄せ、糸Yがフランジ6
の上面を斜めに横切るように保持したものである。この
場合、引っ掛け部33aのA点と、引っ掛け部33bの
C点と、その中間のB点の糸の位置は、フランジ6に対
して同図(b)に示される位置にある。したがって、同
図(a)のB点の位置にトラベラー7を挿着すると同時
にトラベラー7に糸Yが掛かった状態になる。ところ
で、トラベラー挿着装置が新しいトラベラーを挿着した
後に、トラベラー取り外し装置が古いトラベラーを取り
外す手順により、糸Yが古いトラベラーと共に運ばれな
いようにすることが好ましい。この場合、新旧2つのト
ラベラーが横切り部分A−Cに位置する必要がある。そ
こで、横切り部分A−Cの起点Aをリング5の内周円の
接線にほぼ重なるように糸を保持すると、横切り部分A
−Cを最も長くできる。内周円の接線から外れる程横切
り部分A−Cが短くなる。なお、この糸寄せレバー21
の作動の前に、次に述べるトラベラー取り外し装置22
が所定位置となり、そのアーム35がストッパーとなっ
て、ローラ18の正転と共に走行するトラベラー7を所
定の位置に止めておく。
【0023】図7はトラベラー取り外し装置の構造と作
動を示す図である。同図(a)(b)に示すように、ト
ラベラー取り外し装置22はアーム35の先端にトラベ
ラー7に対する取り外し部材としての爪35aが形成さ
れたものであり、アーム35は筒体39に対しての回
転が可能となっている。この筒体39に固定部材として
の押さえ板40が取り付けられており、アーム35の爪
35aが方向に回転すると、押さえ板40の先端40
aと爪35aでトラベラー7を取り込むようにして保持
できるようになっている。また、筒体39はその全体が
方向に前進可能となっている。さらに、アーム35が
トラベラー7に対するストッパー兼用となっており、図
2のローラ18が正転し糸が巻かれると、図7(b)に
示すようにトラベラー7が移動し、押さえ板40と爪3
5aの間に入り、アーム35に当たって停止する。そし
て、アーム35が方向に旋回すると、同図(c)に示
すように、トラベラー7を取り込むようにしてリングの
フランジ6から浮き上がらせる。さらに、に筒体39が
方向に前進すると、同図(d)のようにトラベラー7
がリングのフランジ6から外れる。なお、トラベラー取
り外し装置22が所定位置に前進した場合、トラベラー
7がこのトラベラー取り外し装置22に当たる位置に存
在すると、トラベラーの取り外しが失敗する。そこで、
図2に示されるように、弾性材のレバー27により、ト
ラベラー7をトラベラー取り外し装置22の接触位置か
らトラベラーを押しやって排除するようになっている。
【0024】図8はトラベラー挿着装置の構造と作動を
示す図であり、同図(a)は全体斜視図、同図(b)は
要部拡大図である。同図(a)おいて、トラベラー挿着
装置23は、トラベラー7の多数が嵌め込まれたアーム
36と、切り出し部材37と、板バネ38とからなって
いる。切り出し部材37の方向の移動により、トラベ
ラー7の一つを押さえながら先端に送り出す。同図
(b)のようにアーム36の先端36aは屈曲してお
り、トラベラーは上下方向のC型に保持される。そし
て、トラベラー挿着装置23の全体が方向に後退する
と、トラベラー7がリングのフランジ6に挿着される。
同時に、同図(a)の板バネ38により、フリーになっ
たトラベラー7が紙面厚み方向の奥側に弾き飛ばされ
る。
【0025】図9は糸弛み除去装置の構造と作動を示す
上面図である。弛み除去装置24は、L字型レバー57
の片方の腕にブラシ58を植設したものであり、他方の
腕に対するスプリング59とストッパー60により図示
の姿勢を保っている。また、レバー57の他方の腕に対
してリミットスイッチ61が配設されている。図2のロ
ーラ19でボビンが正転すると、弛んだ糸が巻かれる
が、糸が張ると、トラベラー7がリング5に沿って走行
する。このトラベラー7はブラシ58に突っ込み、レバ
ー57を反時計方向に揺動させ、リミットスイッチ61
が作動し、糸が張られたことが確認され、ローラの回転
を止める。このように、トラベラー7を交換した後に糸
を張っておかないと、リング精紡機のスタート時に糸切
れが発生する。
【0026】つぎに、上述したトラベラー交換機による
トラベラー交換方法を説明する。図2において、操作部
11は3つステーションS1,S2,S3を有してお
り、第1ステーションS1で糸を弛ませビリがトラベラ
ー下流側に生じさせないようにし、第2ステーションS
2でトラベラーの交換を行い、第3ステーションS3で
糸を張るように分担し、一斉に作業を行うことによりサ
イクルタイムを短くしている。第1ステーションS1で
は、位置決め板16が進出してリング5に嵌入し、操作
部11が位置決めされる。つぎに、ローラ17が進出し
てボビン2を逆転させ、糸を弛ませる。この糸の弛みは
テンサ28で吸収される。そして、テンサ28が糸を解
放した後、操作部11がワンピッチPだけ図面左側に走
行する。つぎに、第2ステーションS2のテンサ20に
より再び糸Yがジグザグとなって貯められ、糸Yは所定
の糸張力で繰り出し又は送り込みができるようになる。
この時、ビリはトラベラー7の下流には存在しないの
で、弛んだ糸の全部がテンサ20に貯められる。つぎ
に、図7(a)に示されるように、トラベラー取り外し
装置22のアーム35がフランジ6上の所定位置に進出
する。つぎに、図2のローラ18が正転すると、テンサ
に貯められた糸Yが繰り出され、糸の回転と共にトラベ
ラー7がリング5に沿って時計方向に走行する。そし
て、図7(a)のアーム35の爪35aでトラベラー7
が係止され、所定位置でトラベラー7の走行が停止す
る。このときのローラ18の回転は予め設定された制御
装置で所定数だけ回転するようになっている。つぎに、
図6の糸寄せレバー21がテンサに貯められた糸を更に
繰り出しつつ、糸Yを上からリング5のフランジ6上を
横切るように寄せる。その結果、図6(a)に示される
ように、糸Yはトラベラー7の挿着と取り外しに支障が
ない位置に保持される。
【0027】つぎに、図8(a)に示されるように、ア
ーム36でC字型に保持されたトラベラー7がリングの
フランジ6に対する所定位置まで進出し、全体が方向
に後退する。トラベラー7の内側端はフランジ6に引っ
掛けられたまま、トラベラー7の外側端が引き延ばさ
れ、フランジ6に挿着され、板バネ38でトラベラー7
が紙面厚み方向奥側に弾き飛ばされる。つぎに、図7
(b)に示されるように、アーム35が方向に回転
し、爪35aと先端40aがトラベラー7を取り込んだ
後に、アーム35が方向に前進すると、トラベラー7
は図7(c)に示されるようにリングのフランジ6から
外れる。外れたトラベラー7は爪35aと先端40aで
保持されたままであり、トラベラー取り外し装置22の
退出と共にトラベラー7が図3の回収ボックス15の上
まで運ばれ、爪35aと先端40aが離れることにより
トラベラー7を回収ボッスク内15に落とされる。
【0028】その後、図6の糸寄せレバー21が元の退
避位置に戻り、糸の弛みは図2のテンサ20に再び貯め
られた後に、テンサ20が解放される。つぎに、解放さ
れたテンサ20が元の退避位置に戻り、操作部11が1
ピッチPだけ図面左側に走行する。つぎに、ローラ19
が正転し、糸が張った状態を図9の弛み除去装置24で
検出してローラ19が停止すると、糸の弛みが無くなり
元の状態になる。このように、従来人手でしか出来ない
とされてきた、トラベラーの交換が完全に自動化され
る。また、人手による交換では古いトラベラーが飛散し
ていたが、トラベラー交換機に古いトラベラー回収ボッ
クスを付設しているので、リング精紡機の回りを清掃す
る必要もなくなる。
【0029】なお、第1操作部11aにテンサが2組設
けられたトラベラー交換機を説明したが、第2ステーシ
ョンS2のテンサ20のみとすることもできる。
【0030】
【考案の効果】本考案のトラベラー交換機は、テンサ有
する第1操作部は台車に対して一定高さに設けられ、ト
ラベラー交換機器は第2操作部はリングレールの高さに
追従できるよう台車に対して昇降可能に設けられたもの
であり、テンサはリングレールの高さに追従して昇降す
る第2操作部の高さに無関係に一定高さとなり、最も適
切な部分で糸の弛みを吸収するので、テンサの作動が不
確実になる恐れがなくなり、トラベラー交換を確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラベラー交換機の操作部の側面図である。
【図2】トラベラー交換機の操作部の正面図である。
【図3】トラベラー交換機の第2操作部の上面図であ
る。
【図4】トラベラー交換機の全体を示す図である。
【図5】テンサの構造と作動を示す斜視図である。
【図6】糸寄せレバーの構造と作動を示す図である。
【図7】トラベラー取り外し装置の構造と作動を示す図
である。
【図8】トラベラー挿着装置の構造と作動を示す図であ
る。
【図9】糸張力センサの構造と作動を示す図である。
【図10】リング精紡機の正面図である。
【符号の説明】
11 操作部 11a 第1操作部 11b 第1操作部 11c 第1操作部 21 糸寄せレバー 22 トラベラー取り外し装置 23 トラベラー挿着装置 20,28 テンサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング精紡機のトラベラーに掛けられた
    糸の弛みを吸収するテンサを有する第1操作部と、糸寄
    せレバー、トラベラー取り外し装置及びトラベラー挿着
    装置を有する第2操作部とが台車に設けられ、第1操作
    部は台車に対して一定高さに設けられ、第2操作部はリ
    ングレールの高さに追従できるよう台車に対して昇降可
    能に設けられたトラベラー交換機。
JP1992047262U 1992-06-11 1992-06-11 トラベラー交換機 Expired - Lifetime JPH0748696Y2 (ja)

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