JPH0620479U - トラベラー交換機 - Google Patents

トラベラー交換機

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JPH0620479U
JPH0620479U JP047262U JP4726292U JPH0620479U JP H0620479 U JPH0620479 U JP H0620479U JP 047262 U JP047262 U JP 047262U JP 4726292 U JP4726292 U JP 4726292U JP H0620479 U JPH0620479 U JP H0620479U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リングレールの位置に関係なく、テンサで糸
を確実に吸収できるトラベラー交換機を提供する。 【構成】 リング精紡機のトラベラーに掛けられた糸Y
の弛みを吸収するテンサ20,28を有する第1操作部
11aと、糸寄せレバー21、トラベラー取り外し装置
22及びトラベラー挿着装置23を有する第2操作部1
1bとが台車12に設けられ、第1操作部11aは台車
12に対して一定高さに設けられ、第2操作部11bは
リングレール4の高さに追従できるよう台車12に対し
て矢印方向に昇降可能に設けられたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リング精紡機のリングに挿着されたトラベラーを自動的に交換する トラベラー交換機に関し、特にトラベラー交換の為に弛まされた糸を吸収するテ ンサが確実に作動するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、トラベラーが用いられるリング精紡機を図10により説明する。リング 精紡機101は加撚機構102とドラフト機構103を有している。ドラフト機 構103は、バックローラ104、エプロン105を有するミドルローラ106 、およびフロントローラ107の上下ローラ対を順に上から下へと配列し、各ロ ーラ対の上ローラがクレードルアームで開閉可能に支持され、各ローラ対の下ロ ーラが駆動されるものである。太径のスライバS又は粗糸Sはドラフト機構10 3を経て糸となる。この糸に以下に述べる加撚機構102を経て紡績糸となる。 加撚機構102は、ボビン2が挿着されるスピンドル軸1と、ボビン2の長手方 向に沿って上下動自在でありトラバース可能なリングレール4と、リングレール 4に固定されたリング5と、リング5のフランジ6に挿着されて周方向に走行自 在なトラベラー7と、バルーン制御リング9と、スネルワイヤ8とを下から上へ と配列したものである。スピンドル軸1は複数錘に共通のベルト3で通常1〜2 万RPM前後の高速回転している。糸Yは、スネルワイヤ8及びバルーン制御リ ング9及びトラベラー7を経てボビン2に巻き取られる。ボビン2が回ると、ト ラベラー7は糸に引っ張られて、リング5のフランジ6上を走行し、糸に撚りを 与える。上方から送られた糸の長さに相当した分だけ、ボビン2とトラベラー7 との間に回転数の差があり、この長さだけボビン2に巻き取られる。すなわち、 リング5とトラベラー7は回転数差を生じさせるための摩擦抵抗体であると同時 に、加撚作用と巻取作用を行うための走行方向変換機構となっている。
【0003】 トラベラー7はC字型の金具でリング5のフランジ6に挿着されている。この トラベラー7はフランジ6上を1〜2万RPM前後で高速回転するため、摩耗す る。そこで、1〜2週間毎にトラベラー7を古いものから新しいものへと交換す る必要がある。従来のトラベラー交換方法は人手によるものであった。すなわち 、適宜な爪金具を用いて古いトラベラーを外し、新しいトラベラーを挿着する。 この新しいトラベラーの挿着に際して、人手による道具としてトラベラー取付装 置が用いられることもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のトラベラー交換方法は道具を使うものの人手によるものであり、多数錘 を有するリング精紡機のトラベラーを全数交換するとなると、熟練者でも相当の 時間を要する。そのため、このトラベラー交換のための要員が必要である。
【0005】 そこで、トラベラー交換を自動化するトラベラー交換機が望まれるようになっ た。トラベラー交換を自動化するためには、ボビンを逆転させてトラベラーに掛 けられた糸を弛ませる。弛んだ糸をテンサで吸収する。ボビンを正転させてトラ ベラーを走行させてトラベラー取り外し装置に引っ掛ける。糸寄せレバーで糸を リング上に寄せる。新しいトラベラーを挿着した後古いトラベラーを取り外す。 ボビンを正転させて弛んだ糸を張るなどの多くの作動が必要となる。これらの動 作を効率良く確実に行う必要がある。
【0006】 ところで、図10のリングレール4は区間Lの間で上下動しており、停止位置 はこの区間内で不定である。しかし、テンサが吸収する糸はスネルワイヤ8より 上方にあり、リングレール4の上下動の影響を受けない位置にある。したがって 、テンサとトラベラー交換機器が一体で設けられているものにあっては、テンサ が吸収する糸の位置が変わり、テンサの作動が不確実になる恐れがある。
【0007】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、リングレールの位置に関係なく、テンサで糸を確実に吸収できるトラベ ラー交換機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案のトラベラー交換機は、リング精紡機のトラベラーに掛けられた糸の弛 みを吸収するテンサを有する第1操作部と、糸寄せレバー、トラベラー取り外し 装置及びトラベラー挿着装置を有する第2操作部とが台車に設けられ、第1操作 部は台車に対して一定高さに設けられ、第2操作部はリングレールの高さに追従 できるよう台車に対して昇降可能に設けられたものである。
【0009】
【作用】
第1操作部に設けられたテンサは第2操作部の高さに無関係に一定高さとなり 、最も適切な部分で糸の弛みを吸収する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1はトラベラー交換機の 操作部の側面図、図1はトラベラー交換機の操作部の正面図、図3はトラベラー 交換機の第2操作部の上面図、図4はトラベラー交換機の全体を示す図である。 まず、トラベラー交換機の全体を図4により説明し、次にその操作部の詳細を説 明する。
【0011】 図4(a)は側面図、同(b)は正面図である。図において、トラベラー交換 機は、操作部11を支える台車部12と、台車部12に連結された電源・制御台 車13とからなっている。台車部12は、リング精紡機のレール10に対する車 輪41,42が取り付けられたベース43と、ベース43に植設された板バネ4 4とからなっている。この板バネ44の端に、操作部11が取り付けられている 。操作部11は、ガイド棒11dの上下に位置する第1操作部11a及び第2操 作部11cと、ガイド棒11dに対してリニアベアリングなどを介して昇降自在 な第2操作部11bとからなっている。また、第3操作部11cと第2操作部1 1bとの間に圧縮バネ11eが設けられ、第2操作部11bが実質的に軽量化さ れスムースに昇降するようになっている。
【0012】 さらに、第2操作部11bはリングレール4のコーナーを転動する斜め45° 配置の車輪50を有している。この車輪50の外周凹部には磁石が嵌入されてお り、リングレール4のコーナーに吸着し、車輪50がモータ51又はリンクとカ ム機構で回転駆動され、操作部11の全体がリングの配列ピッチPに相当する距 離だけ速やかに走行する。そして、位置決め機構でリングレール4のリングに位 置決めされるようになっている。
【0013】 台車部12に連結された電源・制御台車13は床面走行の車輪52を有してお り、追従走行が可能である。この電源・制御台車13と台車部12のベース43 はリンク53を介して連結されている。この電源・制御台車13は通常鉛蓄電池 を搭載しており、操作部11に比較して2〜3倍の重量を有するため、電源・制 御台車13も切り離して床面走行可能としている。
【0014】 上述したトラベラー交換機のリング精紡機への装着と走行を以下に説明する。 図3において、リンク53を上げて、ベース43と電源・制御台車13を引っ掛 けた状態にすると、電源・制御台車13の車輪52でトラベラー交換機の全体が 運搬できる。そこで、オペレータがトラベラー交換を必要とするリング精紡機の 側まで、このトラベラー交換機を運搬する。そして、リンク53を下げて、レー ル10に車輪41,42を乗せる。ところで、精紡機のリングレール4は稼働中 はストロークLの区間で上下動する。そのため、精紡機の停止時にはリングレー ル4はストロークL内の任意高さで止まることになる。そこで、オペレータが第 2操作部11bを上下させながら高さを調整し、リングレール4のコーナーに車 輪50を吸着させる。
【0015】 そして、リング交換に際しては、モータ51などによって車輪50が所定の回 転をし、操作部11の全体がリングレール4のリング5の配列ピッチP毎の走行 が可能となっている。走行部11の走行は板バネ44を介してベース43に伝わ り、更にリンク53を介して電源・制御台車13に伝わり、トラベラー交換機の 全体が走行する。また、板バネ44が存在することにより、操作部11は微小移 動が可能であり、操作部11のリング5に対する位置決めが小さい力で行えるよ うになっている。
【0016】 つぎに、操作部11における機器配置を図1乃至図3により説明する。図1及 び図2において、第1操作部11aに、テンサ20,28が設けられている。第 2操作部11bに、リング5に嵌入される半円部を有する位置決め板16と、糸 寄せレバー21と、トラベラー取り外し装置22と、トラベラー挿着装置23と 、回収ボックス15とが設けられている。第3操作部11cに、ボビン2の下方 に当接自在なローラ17,18,19が設けられている。
【0017】 図2及び図3に示されるように、上述した操作部11a,11b,11cは、 横方向には第1ステーションS1と、第2ステーションS2と、第2ステーショ ンS3とを形成している。第1ステーションS1には、位置決め板16と、ボビ ン2に接離自在なローラ17と、テンサ28とが備えられている。第2ステーシ ョンS2には、位置決め板16と、ボビン2に接離自在なローラ18と、テンサ 20と、糸寄せレバー21と、トラベラー取り外し装置22と、トラベラー挿着 装置23と、回収ボックス15とが備えられている。第3ステーションS3には 、ボビン2に接離自在なローラ19と、弛み除去装置24とが備えられている。 なお、ローラ17,18,19を除く、位置決め板16、テンサ20,28、糸 寄せレバー21、トラベラー取り外し装置22、トラベラー挿着装置23、弛み 除去装置24は共通のカム軸に取り付けられたカム列により作動するようになっ ている。
【0018】 図2に戻り、ローラ17,18,19は3本のボビン2側面に当接可能であり 、モータにより別個に回転可能となっている。操作部11が図面右から左へとト ラベラー交換作業を行うものとすると、第1ステーションS1のローラ17はボ ビン2を逆転させて糸を弛ませ、テンサ28に糸を貯める。第2ステーションS 2のローラ18はボビン2を正転させ、テンサ20に貯められた糸を巻きつつト ラベラー7を所定位置(次に述べるトラベラー取り外し装置がストッパーとなっ て所定位置が決まる)に移動させる。第3ステーションS3のローラ19はボビ ン2を正転させて糸の弛みを除き、糸を張る。
【0019】 図5は第1ステーションのテンサ28と第2ステーションS2のテンサ20の 構造と作動を示す図であり、同図(a)は作動前、同図(b)作動後を示してい る。同図(a)に示すように、テンサ20,28は噛み合い自在な一対の櫛31 ,32から成り、櫛31は3本の爪31aを有し、櫛32は2本の爪32aを有 している。テンサ20が退避位置から方向に進出すると、糸Yが爪31a,3 2aの間に位置する。そして、爪31a,32aが方向に噛み合って同(b) の状態になると、糸Yはジグザクになり、弛みが吸収され、糸Yが貯められる。 第1ステーションS1のテンサ28はローラ17が弛める糸の全部を吸収できる だけの噛み合いストロークを有し、トラベラー7とボビン2の間の下流側の糸に ビリが発生しないようにするめのものである。このテンサ28は操作部11のワ ンピッチ走行前に糸Yを解放する。解放により糸Yにビリが発生するが、その位 置はトラベラーの上流側であり、第2ステーションS2のテンサ20でビリが解 消され糸の弛みの全部が吸収され、噛み合った後には糸切れしない範囲の所定張 力を糸Yに付与できるようになっている。特に、噛み合わせ自在な櫛31,32 を用いるテンサ28では、糸Yがジグザグになって吸収されているので、解放さ れた糸Yはジグザグに沿ってビリが分散され小さなビリが多く生じる。小さいビ リの方がテンションで解消されやすいため、第2ステーションS2のテンサ20 で糸Yは確実に吸収される。
【0020】 つぎに第2ステーションS2のテンサ20は張られた糸に対して次に述べる糸 寄せレバーが確実に糸を引っ掛け、予め弛めておいた糸Yの範囲で糸を寄せるた めのものである。また、テンサ20の基部に検出片26aが取り付けられ、リミ ットスイッチ26で糸張力を検出できるようになっている。このリミットスイッ チ26の作動は以下の通りである。まず、テンサ20が方向に進出し、爪31 a,32aが方向に噛み合う。つぎに、テンサ20に充分な弛みがあるかどう かをリミットスイッチ26が検出する。糸Yの弛み量が不十分であると(次に述 べる糸寄せレバーの作動が不完全になる)、リミットスイッチ26がONになら ない。弛みが不十分な場合、図示されないローラを逆転させて給糸ボビンから糸 を繰り出す。リミットスイッチ26がONになり、糸Yの充分な弛みが検出され る。つぎに、図示されないローラを正転させ給糸ボビンに糸を巻くことでトラベ ラーを所定の位置に走行させる。トラベラーが所定の位置で停止すると糸が張る ので、リミットスイッチ26がOFFになって糸の張りが検出され、次の継続動 作に支障がないことが確認される。なお、テンサ20,28の実施例として一対 の櫛31,32を用いるゲートテンサを説明したが、エアーの吸引・呼び出しに よって弛みを吸収するエアテンサを用いることもできる。しかし、エアテンサは エア源を必要とするのでゲートテンサが好ましい。
【0021】 図1のように、上述のテンサ20,28は第1操作部11aに設けられ、ガイ ド棒11dを介して台車部12に対して固定されており、一定高さである。その ため、スネルワイヤ8からフロントローラ107までの丁度中間位置でテンサ2 0,28が作動することになる。一方、第2操作部11bはリングレール4の停 止位置に追従できるように、ガイド棒11d即ち台車12に対して昇降自在であ り、任意の高さに設定できる。
【0022】 図6は糸寄せレバーの構造と作動を示す図であり、同図(a)は上面図、同( b)(c)(d)は糸の状態図である。同図(a)において、糸寄せレバー21 は一対のレバー33,34から成り、先端に引っ掛け部33a,34aが形成さ れている。引っ掛け部33aがトラベラー7より下流の糸Y2をフランジ6の内 側へと寄せ、引っ掛け部33bがトラベラー7より上流の糸Y1をフランジ6の 外方へと寄せ、糸Yがフランジ6の上面を斜めに横切るように保持したものであ る。この場合、引っ掛け部33aのA点と、引っ掛け部33bのC点と、その中 間のB点の糸の位置は、フランジ6に対して同図(b)に示される位置にある。 したがって、同図(a)のB点の位置にトラベラー7を挿着すると同時にトラベ ラー7に糸Yが掛かった状態になる。ところで、トラベラー挿着装置が新しいト ラベラーを挿着した後に、トラベラー取り外し装置が古いトラベラーを取り外す 手順により、糸Yが古いトラベラーと共に運ばれないようにすることが好ましい 。この場合、新旧2つのトラベラーが横切り部分A−Cに位置する必要がある。 そこで、横切り部分A−Cの起点Aをリング5の内周円の接線にほぼ重なるよう に糸を保持すると、横切り部分A−Cを最も長くできる。内周円の接線から外れ る程横切り部分A−Cが短くなる。なお、この糸寄せレバー21の作動の前に、 次に述べるトラベラー取り外し装置22が所定位置となり、そのアーム35がス トッパーとなって、ローラ18の正転と共に走行するトラベラー7を所定の位置 に止めておく。
【0023】 図7はトラベラー取り外し装置の構造と作動を示す図である。同図(a)(b )に示すように、トラベラー取り外し装置22はアーム35の先端にトラベラー 7に対する取り外し部材としての爪35aが形成されたものであり、アーム35 は筒体39に対しての回転が可能となっている。この筒体39に固定部材とし ての押さえ板40が取り付けられており、アーム35の爪35aが方向に回転 すると、押さえ板40の先端40aと爪35aでトラベラー7を取り込むように して保持できるようになっている。また、筒体39はその全体が方向に前進可 能となっている。さらに、アーム35がトラベラー7に対するストッパー兼用と なっており、図2のローラ18が正転し糸が巻かれると、図7(b)に示すよう にトラベラー7が移動し、押さえ板40と爪35aの間に入り、アーム35に当 たって停止する。そして、アーム35が方向に旋回すると、同図(c)に示す ように、トラベラー7を取り込むようにしてリングのフランジ6から浮き上がら せる。さらに、に筒体39が方向に前進すると、同図(d)のようにトラベラ ー7がリングのフランジ6から外れる。なお、トラベラー取り外し装置22が所 定位置に前進した場合、トラベラー7がこのトラベラー取り外し装置22に当た る位置に存在すると、トラベラーの取り外しが失敗する。そこで、図2に示され るように、弾性材のレバー27により、トラベラー7をトラベラー取り外し装置 22の接触位置からトラベラーを押しやって排除するようになっている。
【0024】 図8はトラベラー挿着装置の構造と作動を示す図であり、同図(a)は全体斜 視図、同図(b)は要部拡大図である。同図(a)おいて、トラベラー挿着装置 23は、トラベラー7の多数が嵌め込まれたアーム36と、切り出し部材37と 、板バネ38とからなっている。切り出し部材37の方向の移動により、トラ ベラー7の一つを押さえながら先端に送り出す。同図(b)のようにアーム36 の先端36aは屈曲しており、トラベラーは上下方向のC型に保持される。そし て、トラベラー挿着装置23の全体が方向に後退すると、トラベラー7がリン グのフランジ6に挿着される。同時に、同図(a)の板バネ38により、フリー になったトラベラー7が紙面厚み方向の奥側に弾き飛ばされる。
【0025】 図9は糸弛み除去装置の構造と作動を示す上面図である。弛み除去装置24は 、L字型レバー57の片方の腕にブラシ58を植設したものであり、他方の腕に 対するスプリング59とストッパー60により図示の姿勢を保っている。また、 レバー57の他方の腕に対してリミットスイッチ61が配設されている。図2の ローラ19でボビンが正転すると、弛んだ糸が巻かれるが、糸が張ると、トラベ ラー7がリング5に沿って走行する。このトラベラー7はブラシ58に突っ込み 、レバー57を反時計方向に揺動させ、リミットスイッチ61が作動し、糸が張 られたことが確認され、ローラの回転を止める。このように、トラベラー7を交 換した後に糸を張っておかないと、リング精紡機のスタート時に糸切れが発生す る。
【0026】 つぎに、上述したトラベラー交換機によるトラベラー交換方法を説明する。図 2において、操作部11は3つステーションS1,S2,S3を有しており、第 1ステーションS1で糸を弛ませビリがトラベラー下流側に生じさせないように し、第2ステーションS2でトラベラーの交換を行い、第3ステーションS3で 糸を張るように分担し、一斉に作業を行うことによりサイクルタイムを短くして いる。第1ステーションS1では、位置決め板16が進出してリング5に嵌入し 、操作部11が位置決めされる。つぎに、ローラ17が進出してボビン2を逆転 させ、糸を弛ませる。この糸の弛みはテンサ28で吸収される。そして、テンサ 28が糸を解放した後、操作部11がワンピッチPだけ図面左側に走行する。つ ぎに、第2ステーションS2のテンサ20により再び糸Yがジグザグとなって貯 められ、糸Yは所定の糸張力で繰り出し又は送り込みができるようになる。この 時、ビリはトラベラー7の下流には存在しないので、弛んだ糸の全部がテンサ2 0に貯められる。つぎに、図7(a)に示されるように、トラベラー取り外し装 置22のアーム35がフランジ6上の所定位置に進出する。つぎに、図2のロー ラ18が正転すると、テンサに貯められた糸Yが繰り出され、糸の回転と共にト ラベラー7がリング5に沿って時計方向に走行する。そして、図7(a)のアー ム35の爪35aでトラベラー7が係止され、所定位置でトラベラー7の走行が 停止する。このときのローラ18の回転は予め設定された制御装置で所定数だけ 回転するようになっている。つぎに、図6の糸寄せレバー21がテンサに貯めら れた糸を更に繰り出しつつ、糸Yを上からリング5のフランジ6上を横切るよう に寄せる。その結果、図6(a)に示されるように、糸Yはトラベラー7の挿着 と取り外しに支障がない位置に保持される。
【0027】 つぎに、図8(a)に示されるように、アーム36でC字型に保持されたトラ ベラー7がリングのフランジ6に対する所定位置まで進出し、全体が方向に後 退する。トラベラー7の内側端はフランジ6に引っ掛けられたまま、トラベラー 7の外側端が引き延ばされ、フランジ6に挿着され、板バネ38でトラベラー7 が紙面厚み方向奥側に弾き飛ばされる。つぎに、図7(b)に示されるように、 アーム35が方向に回転し、爪35aと先端40aがトラベラー7を取り込ん だ後に、アーム35が方向に前進すると、トラベラー7は図7(c)に示され るようにリングのフランジ6から外れる。外れたトラベラー7は爪35aと先端 40aで保持されたままであり、トラベラー取り外し装置22の退出と共にトラ ベラー7が図3の回収ボックス15の上まで運ばれ、爪35aと先端40aが離 れることによりトラベラー7を回収ボッスク内15に落とされる。
【0028】 その後、図6の糸寄せレバー21が元の退避位置に戻り、糸の弛みは図2のテ ンサ20に再び貯められた後に、テンサ20が解放される。つぎに、解放された テンサ20が元の退避位置に戻り、操作部11が1ピッチPだけ図面左側に走行 する。つぎに、ローラ19が正転し、糸が張った状態を図9の弛み除去装置24 で検出してローラ19が停止すると、糸の弛みが無くなり元の状態になる。この ように、従来人手でしか出来ないとされてきた、トラベラーの交換が完全に自動 化される。また、人手による交換では古いトラベラーが飛散していたが、トラベ ラー交換機に古いトラベラー回収ボックスを付設しているので、リング精紡機の 回りを清掃する必要もなくなる。
【0029】 なお、第1操作部11aにテンサが2組設けられたトラベラー交換機を説明し たが、第2ステーションS2のテンサ20のみとすることもできる。
【0030】
【考案の効果】
本考案のトラベラー交換機は、テンサ有する第1操作部は台車に対して一定高 さに設けられ、トラベラー交換機器は第2操作部はリングレールの高さに追従で きるよう台車に対して昇降可能に設けられたものであり、テンサはリングレール の高さに追従して昇降する第2操作部の高さに無関係に一定高さとなり、最も適 切な部分で糸の弛みを吸収するので、テンサの作動が不確実になる恐れがなくな り、トラベラー交換を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラベラー交換機の操作部の側面図である。
【図2】トラベラー交換機の操作部の正面図である。
【図3】トラベラー交換機の第2操作部の上面図であ
る。
【図4】トラベラー交換機の全体を示す図である。
【図5】テンサの構造と作動を示す斜視図である。
【図6】糸寄せレバーの構造と作動を示す図である。
【図7】トラベラー取り外し装置の構造と作動を示す図
である。
【図8】トラベラー挿着装置の構造と作動を示す図であ
る。
【図9】糸張力センサの構造と作動を示す図である。
【図10】リング精紡機の正面図である。
【符号の説明】
11 操作部 11a 第1操作部 11b 第1操作部 11c 第1操作部 21 糸寄せレバー 22 トラベラー取り外し装置 23 トラベラー挿着装置 20,28 テンサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング精紡機のトラベラーに掛けられた
    糸の弛みを吸収するテンサを有する第1操作部と、糸寄
    せレバー、トラベラー取り外し装置及びトラベラー挿着
    装置を有する第2操作部とが台車に設けられ、第1操作
    部は台車に対して一定高さに設けられ、第2操作部はリ
    ングレールの高さに追従できるよう台車に対して昇降可
    能に設けられたトラベラー交換機。
JP1992047262U 1992-06-11 1992-06-11 トラベラー交換機 Expired - Lifetime JPH0748696Y2 (ja)

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