JPH0747955B2 - 内歯歯車装置 - Google Patents

内歯歯車装置

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JPH0747955B2
JPH0747955B2 JP63176863A JP17686388A JPH0747955B2 JP H0747955 B2 JPH0747955 B2 JP H0747955B2 JP 63176863 A JP63176863 A JP 63176863A JP 17686388 A JP17686388 A JP 17686388A JP H0747955 B2 JPH0747955 B2 JP H0747955B2
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pinion
casing
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エケルレ オット
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エケルレ レクスロス ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/101Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member with a crescent-shaped filler element, located between the inner and outer intermeshing members

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一般的に、内歯歯車ポンプのような内歯歯車
装置に関する。
(従来の技術) 一般に、ポンプのような、この種の内歯歯車装置におい
ては、外歯を形成されたピニオンもしくはポンプ・イン
ペラーが、同ポンプの胴体に対して偏心状態に取り付け
られ、それにより、同ポンプのケーシング内で回転する
内歯を形成された環状ギア(歯車)を作動させるように
している。同ポンプを通る流れは、実際の技術において
は連続的であり、逆転がなく、高い回転速度で使用する
ことが可能である。漏れを減らすため、前記内歯および
外歯を形成された各歯車の間の隙間に充填部材を配置し
てもよく、この充填部材は、ほぼ前記環状ギアの周囲方
向へ延在するとともに、弓形もしくは鎌形の形状を有す
るものとなっている。当該充填部材は、次のように前記
ケーシング内に移動可能に取り付けられることが可能で
ある。すなわち、作動時に、それは互いに噛み合う前記
内歯を形成された環状ギアと前記外歯を形成されたピニ
オンとの運動に追従することができて、それにより、こ
れらの構成要素の運動により発生する半径方向の漏れ間
隙を補償できるようにするために取り付けられることが
できる(***公開特許出願(DE−OS)第1553027号およ
びスイス国特許明細書第601670号参照)。
前記充填部材に作用する流体圧力の特別な制御は、前記
充填部材上あるいは同充填部材に当接する構造体の表面
上に設けられたパイロット制御溝もしくは細孔により行
なわれ、そのような溝もしくは細孔は、上記制御を行な
うために予備的な充填動作を行ない(上で引用した***
公開特許出願参照)、そのように前記充填部材に作用す
る流体力の特別な制御は、次のように設定される。
すなわち、前記充填部材が、各使用の状況において密閉
作用を生ずるために必要とされる最適な位置の流体力の
作用により少なくとも部分的に保持されること、換言す
ると、前記充填部材が前記内歯を形成された環状ギアお
よび前記外歯を形成されたピニオンの歯の尖端に対して
適切に押圧されることを保証するように設定される。上
記した制御形態により、包含される力の方向および大き
さを決定するものは、前記ピニオンおよび前記環状ギア
間に設定される圧力室内で得られる作動圧力のレベル
と、前記環状ギアおよび前記ピニオン間の前記ケーシン
グ内に設定される前記取入れ室および前記圧力室間の、
前記制御条件により支配される前記分離表面の形状であ
る。しかし、厳密に言うと、それらの力は、前記装置が
一定状態で動作しているときのみ正確に設定される。反
対に、もし前記装置の圧力室内で得られる動作圧力がな
ければ、あるいは、上流位置に接続される充填ポンプを
使用するときにあり得るように、もし前記装置の取入れ
室内の圧力が前記圧力室内の圧力を越えてしまう条件下
での前記装置が動作するならば、前記充填部材は、前記
ピニオンおよび前記環状ギアの歯を互いに噛み合わせる
位置の方へ当該充填部材を移動させる力の作用を受け
る。その状況において、前記充填部材と、前記ピニオン
および前記環状ギアの歯の尖端との間における摩擦力
は、いずれの場合も上記した方向において前記充填部材
に作用するが、この摩擦力に関しては、次のようなおそ
れがある。すなわち、前記充填部材が、前記ピニオンお
よび前記環状ギアの運動により引き摺られる可能性があ
り、それゆえ、それらが互いに噛み合うようになる位置
において、それらの間にクサビ状に差し込まれ、あるい
は挟まれるようになる可能性があると言うおそれがあ
る。その結果は、前記装置がすぐに故障し、それに接続
されている装置の部品に有害な結果をもたらす。
(発明が解決しようとする課題) そのような挟み込み作用のおそれを低減させるため、前
記充填部材は、前記外歯を形成されたピニオンと、前記
内歯を形成された環状ギアとの間の隙間において、前記
ケーシング内へ、それが同ケーシング内で回転可能およ
び摺動可能となるように取り付けられることができる。
その取付けの形態は、前記ケーシング中の孔の中に回転
可能に担持される取付けピンと、溝の中で変位可能な取
付け部とにより達成されることができる。例えば特開昭
52−53505号公報に開示されているように、充填部材の
一端部近傍に、両端に断面細長矩形の平頭端部を有する
取付けピンを貫通させ、この取付けピンの平頭端部がケ
ーシング内に回転可能に設けられた溝付け軸受の溝に摺
動可能に係合するように充填部材を取り付けた歯車ポン
プが知られている。そのように、前記充填部材は、前記
ケーシング内で両方の周囲方向において安定状態に保持
され、それゆえ、その際には、半径方向の隙間を補償す
る目的のための運動の自由に反する影響を及ぼすことは
ない。しかし、その種の構造は次のような欠点に苦しん
でいる。すなわち、前記充填部材を貫通する取付けピン
は直径が限定されたもので、前記充填部材の寸法に関連
を有し、それゆえ、高い動作圧力に耐えることができな
いと言う欠点に苦しんでいる。例えば、前述した特開昭
52−53505号公報に開示された取付けピンは充填部材の
端部を貫通しているため、この取付けピンの径はこの端
部の寸法よりも小さい寸法に限定されてしまう。したが
って、取付けピンに設けられた平頭端部は充填部材の端
部よりも小さい寸法となり、この平頭端部と軸受の溝と
が接触する面を、充填部材に作用する流体の圧力あるい
は環状ギア、ピニオンによる摩擦力を十分に許容できる
ような面積とすることができず、高い動作圧力に耐える
ことができなかったのである。したがって、その構造体
でより高い動作圧力を使用できるようにするためには、
その設計形態が訂正されて、前記充填部材の完全に外側
に延在し、且つ同充填部材のための支持表面を有し、さ
らに、その理由のために、より強い構造となることがで
きる取付けピンを、前記充填部材に設けるようにされて
きた。しかし、その構造体においても上記挟み込み作用
を回避するために、当該構造体も、例えば***公開特許
出願(DE−OS)第2313085号に開示されているような、
前記充填部材を所定位置に保持するためのバネ・ピンを
備えていた。しかし、前記取入れ室内の圧力が当該構造
体中の主たる圧力となる上記の動作条件においては、同
バネ・ピンは、前記装置が稼働しているときに、前記ピ
ニオンおよび前記環状ギアの歯間の噛み合い係合位置の
中へ前記充填部材が引き込まれるのを確実に防ぐこと
は、常には可能でない。また、それは例えばポンプによ
り搬送されている材料が非常に低粘性のものであって、
おそらくいかなる種類の潤滑作用も持っていないよう
な、拡大された範囲の状況にも当てはまる。
その種の低粘性の材料を取り扱うときに、適切な密閉効
果を施すためには、前記充填部材は、前記装置が粘性の
高い搬送されるべき材料を取り扱うように構成されてい
るときよりも、長い寸法を有することが必要であること
が理解されるだろう。しかし、同充填部材の長さを長く
すると、結果として、同充填部材が前記組立体中の多数
の歯の尖端と同時に係合するようになり、このことは、
次に、前記環状ギアおよび前記ピニオンの歯間の噛み合
い係合位置へ前記充填部材を引き込もうとする摩擦力の
レベルをより高くする結果となる。
本発明の一目的は、過度の漏れおよび摩擦力を巻き込む
ことなく、特に低粘性の搬送されるべき材料を取り扱う
ことができる内歯歯車装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、内歯歯車装置であって、当該装置
内の動作圧力の大きさに関して、上記のような制限に晒
されることのない内歯歯車装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記充填部材を前記環状ギ
アと前記ピニオンとの間に取り付けるための手段に過大
な負荷を課するおそれがなく、しかも、前記環状ギアと
前記ピニオンとの間の噛み合い係合位置の中へ前記充填
部材が引き込まれる切実なおそれがなく、高い動作圧力
を以て動作することができる内歯歯車装置を提供するこ
とにある。
本発明のさらに他の目的は、多方面の用途を有し、且つ
動作効率がさらに高い内歯歯車ポンプを提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明の原理によると、これらと他の目的を達成するの
は、自らの中に空洞を有するケーシングを備える内歯歯
車ポンプのような内歯歯車装置であって、前記空洞の中
には、内歯を形成された環状ギアが回転可能に設置され
る。この環状ギアの中には、外歯を形成されたピニオン
が設置され、このピニオンは、前記環状ギアの一部の歯
と噛み合い、また同環状ギアとピニオンとの間には充填
部材が設置され、この充填部材は、第1および第2端部
を有し第1端部から第2端部へ向けてテーパ形状となる
ような半鎌形の形状を有し、且つ周面がピニオンと環状
ギアとの刃先と接触しつつ環状部の周囲方向へ延在して
い。同充填部材は、取付け構造により前記ハウジング
(ケーシング)内に回転可能に取り付けられ、且つそれ
に対して変位可能に取り付けられ、ピニオンと環状ギア
とで構成される隙間を取入れ室と圧力室とに分離してい
る。また前記取付け構造は取付けトラニオンもしくはピ
ンを具備し、当該取付けトラニオンもしくはピンは、前
記環状ギアおよび前記ピニオン間に設定される取入れ室
側へ面した前記充填部材の端部から離間した位置に配置
されている。同取付けピンは、前記ケーシング内の孔の
中に回転可能に担持される。さらに、前記充填部材のた
めの当該取付け構造は取付け部を具備し、この取付け部
は、前記取付けピンから突出するとともに、前記充填部
材の少なくとも1つの側面にこの充填部材の一方の周面
から他方の周面まで延在するように設けられた溝の中
に、この溝を略充填するように嵌合し、その中で摺動可
能となって、前記充填部材が前記ピニオンおよび前記環
状ギアに対してほぼ半径方向に移動するのを可能にす
る。
(作用および効果) 本発明による内歯歯車装置は、前記充填部材のための取
付け位置を、前記装置の取入れ室側へ面した当該充填部
材の端部から、前記環状ギアおよび前記ピニオンの歯間
の噛み合い係合位置に当該充填部材が最も接近する当該
充填部材の尖端方向に変位させたものである。さらに、
本発明による内歯歯車装置は、充填部材の少なくとも1
つの側面に、この充填部材の一方の周面から他方の周面
まで延在するように溝を設け、取付け部をこの溝を略充
填するように嵌合させたものである。これにより、前記
取付け部の位置に関してより大きい自由度を与え、その
結果、一方で、前述した特開昭52−53505号公報に開示
された取付けピンの場合と比較して前記取付け部が最大
限に可能な大寸法を持つ表面を有することができる。こ
のため、それに対応して表面領域に関係する圧力のレベ
ルを低くし、同時に、他方で、圧力室の寸法を不必要に
増大させることなく、前記装置の圧力室から前記充填部
材上に作用する流体の合力が前記取付け表面を通過する
のを保証することをも可能にする。動作圧力のレベルを
増加させることは、前記圧力室をできるだけ小さく保
ち、それにより、前記装置上の負荷を合理的な限度内に
保つようにするために好ましい。特に、上記したような
低粘度の材料を搬送する際に必要なさらに長い長さを有
するべき充填部材の場合は、前記構造体を次のように構
成することができる。すなわち、前記圧力室の寸法を僅
かでも増大することができるならば、前記流体の合力が
前記充填部材のための取付け表面の方へ向けられるよう
に構成することができる。なぜなら、その目的を達成す
るためには、前記充填部材における前記取入れ室および
前記圧力室間の分離面が、上記の構成により、前記充填
部材の尖端もしくは下流側端部から離れた位置に配置さ
れねばならないからである。本発明によれば前記充填部
材が、前記取入れ室の方向において前記ケーシングに対
して支持される当該充填部材の取付け構造を越えて、同
充填部材が実用技術に従って延長されるように構成され
ているため、前記流体の合力が、前記圧力室の寸法を増
大させる必要をなくして、前記取付け部により用意され
る取付け表面の方へ向けられるようにすることが可能と
なる。さらに、前記取付け部は、前記取付けピン手段の
端面において所望の要領で当該取付けピン手段上に設け
られてもよく、同所望の要領は、最大の支持面積を用意
するために、前記充填部材の各側面中の溝の位置に従
い、同取付けピン手段の端面に対して偏心状態に設ける
ことも含んでいる。
前記充填部材は半鎌形の形態に対応する形状となってい
ること、換言すると、それは、第1端部が第2端部より
もかなり厚く、それゆえこの第2端部がほぼ点になるま
で先細りとなっている弓形のものであることに気付かれ
るであろう。その観点において、充填部材の両端部が実
質的に点になるまで先細りとなっている完全な鎌状の形
態の充填部材を具備している内歯歯車装置に関しては、
前記充填部材の長手中心に充填部材支持ピンに取り付け
る状態で、同充填部材をこの充填部材支持ピンに取り付
けてもよい。しかし、同充填部材の長手中心位置の各側
で両端部がほぼ点になるまで先細りとなっている当該充
填部材の対称的な形状により、同充填部材の最も厚い領
域において、同充填部材の中央での取付けを行なうこと
が、僅かに合理的な価値のある取付け位置である。も
し、本発明による充填部材の形状にほぼ従う充填部材を
用意するために、その鎌形の形状の半分を除去したとす
ると、その結果として生じる半鎌形の形状は、前記装置
の取入れ室に面した同充填部材の端部に設けられること
になるであろう。
本発明の有利な特徴においては、少なくとも1本のピン
が前記装置の取入れ室に面した前記充填部材の端部に向
かう当該充填部材の半分中に配置され、そして、極限の
場合には、同充填部材の長手中心に配置される。さら
に、前記装置における半径方向の隙間を補償することに
関連する有利な力学的条件は、前記環状ギアに面する前
記充填部材の周面へより接近した位置で同充填部材を貫
通する前記取付けピン手段の回転軸心により達成され
る。その構造体において、前記取付け部は、前記取付け
ピン手段の回転軸心に関して非対称的形状のものであ
る。なぜなら、それは、前記取付けピン手段の軸心を前
記充填部材に対して偏心状態に位置決めすることに従
い、前記充填部材に関して変位されるからである。
既に上記したように、前記充填部材の後続端部もしくは
尖端側へ変位される位置前記充填部材が設置されると言
う事実は、当該充填部材が摺動する前記取付け表面の向
きに関して大きな自由度を与えることになる。前記充填
部材に作用する流体の合力の方向および大きさが、制御
細孔もしくはパイロット−制御充填溝により影響される
ことに関連して、前記取付け表面、および前記取付け部
を前記充填部材の側面中に収容する前記溝は、前記充填
部材を一方で前記ピニオン側へ、且つ、他方で前記環状
ギア側へ移動させる力の最適な分配を行なうように、常
に変位されることになる。しかし、それは、比較的大き
い取付け表面を用意し、その結果として、それの単位面
積当たりの圧力のレベルを低くすると言う妥協を常に許
容する。
本発明の最も簡単な実施例において、望ましくは前記取
付けピン手段と一体となっている前記取付け部が、2つ
の平坦な表面を有し、これらの表面は相互に平行な関係
となっている。これらの表面のうち、前記充填部材の尖
端もしくは後続端部へ面した取付け表面が、前記構造体
の動作時に当該構造体に作用する前記流体力および他の
力に対して前記充填部材を支持するためのサポートを構
成し、一方、前記装置の取入れ室側へ面する表面は保持
表面となり、この保持表面は、前記装置の取入れ室から
前記充填部材に作用する力と、前記外歯を形成されたピ
ニオンおよび前記内歯を形成された環状ギアの運動によ
り前記充填部材へ加えられる摩擦力とを担持する。互い
に対向するこれらの力は、特に前記充填部材がかなり長
くて、これらの力のうちの摩擦力成分がより大きい場合
に、方向が互いに一致しないので、前記取付け部上の複
数の取付け表面を互いに対して適切な角度で延在するよ
うに構成することを企図することができ、その際、その
角度は普通は前記環状ギア側へ開放される。それゆえ、
その場合は、前記取付け部が、クサビ形の断面形状とな
り、そして、前記取入れ室に面した当該取付け部の側部
に上記の保持表面を有し、この保持表面は、前記取入れ
室から前記構造体に作用する圧力、および前記摩擦力
が、当該保持表面に対して垂直、もしくは殆ど垂直に向
けられるように配置される。前記充填部材および前記保
持表面間の遊びは、前記取付け表面および前記保持表面
が平面的に平行な関係にあるときに、常に低い値に保持
されることが可能である。クサビ形の断面形状となって
いる前記取付け部の上述した実施例の場合、それは特別
な程度まで可能である。なぜなら、そのクサビ状の形状
のため、前記遊びは、前記充填部材が前記環状ギア側へ
移動するときに減少するからである。
この発明の教示に従う上記の形態は、複数の部分からな
る充填部材に関しても原理的に使用可能である(***公
開特許出願(DE−OS)第2606082号参照)。その場合、
前記充填部材の一側に設けられている溝、あるいは前記
構造体が第1および第2取付けピンを有しているときに
は、同充填部材の各側に設けられている複数の溝が、同
充填部材を構成している全ての部品もしくは断片を有利
に貫通する。前記充填部材が比較的薄い厚さの密閉断片
と、断片担持部とからなり、その密閉断片が前記環状ギ
アの歯に当接するようになっている前記充填部材の特に
好ましい実施例において、前記取付け部の上記した保持
表面は、平坦な表面ではなく、前記密閉断片および前記
断片担持部の間の接続部に対応する位置で、自らの内に
曲がり部もしくはうねり部を有している。その形態は、
前記装置の取入れ室から前記断片担持部および前記密閉
断片に作用する力と、前記構造体の動作時に発生される
摩擦力とが、異なる方向にあると言う事実を考慮に入れ
ている。前記取付け部の保持表面の上記した形態は、前
記保持表面を次のように向けるために必要とされる。す
なわち、前記流体力および前記摩擦力が、上述した要領
で、同保持表面により、同保持表面に対して垂直の状態
に担持されるように、同保持表面を向けるために必要と
される。
(実 施 例) 以下、図面を参照して実施例を説明する。
最初に第1図を参照すると、そこにはポンプの形態とな
っている内歯歯車装置の一実施例が示され、このポンプ
は、全体を符号1で指示されたケーシングと、内歯を形
成された環状ギア2とを具備し、環状ギア2は、当該環
状ギア2の周囲面により前記ケーシング1内に回転可能
に取り付けられており、また前記ポンプは外歯を形成さ
れたピニオン3を具備し、ピニオン3はケーシング1内
に回転可能に取り付けられ、且つ回転シャフト(図示せ
ず)上に取り付けられている。さらに、前記ポンプは、
参照符号4により全体を指示された充填部材を具備して
いる。
前記環状ギア2は、その全周囲に亘って複数のオリフィ
ス5を所有し、これらの幾つかのみが図示されており、
また同オリフィス5は材料(媒体)が搬送されるのを可
能にし、同材料は取入れ開口6から前記装置内に入り、
そして符号7で指示されている取入れ室もしくは吸引室
内へ通過し、そして、再び圧力室もしくは放出室8の外
へ出、当該媒体は搬送されて、それから圧力口9を通し
て放出される。前記ポンプの上記した形態は、ほぼ従来
の性質のものであり、それゆえさらに詳細に論じられる
必要はない。
図示の充填材料4は、コンマ形、もしくは半鎌状と形態
となっている弓形形状のものである。したがって、第1
図において上部左側に示されているそれの一端部は、当
該充填部材4を断面で見るときに、かなりの厚さとなる
ものであり、一方、第1図において底部右側に位置し、
且つ同充填部材4の後続室部を構成する同充填部材4の
他端部は、それよりもかなり狭い厚さのものであって、
殆ど点となるまで減少している。前記充填部材4は、第
1図で明確に見られるように、その弓形の全長に亘って
次第に先細りの形態となるものである。
第1図に示されている充填部材4は、比較的長さの長い
ものであり、それゆえ、それの外周表面は、環状ギア2
の多数の歯と同時に接触する。より詳細に説明すると、
第1図における9個の歯と接触し、それにより、特に低
粘性の流体を搬送する目的のため、最適効率の密閉効果
を奏する。
第1図の図示された実施例において、前記充填部材4
は、貝殻状の密閉要素11と、断片(密閉要素)担持部材
12とから構成されている。前記密閉要素(断片)11と前
記担持部材12は、符号13で指示されている接合表面に沿
って互いに当接する。接合表面13は前記環状ギア2の周
囲方向へ延在している。前記断片11および前記担持部材
12は、密閉を行う転動部材14により互いに対して密閉さ
れる。
次に、第2図も参照すると、横方向に延在する2つのケ
ーシング・プレート15が図示され、同ケーシング・プレ
ート15は、各取付けピンもしくはトラニオン17を回転可
能に取り付けるためのそれぞれの盲穴16を有している。
前記取付けピン17は、前記充填部材4の2つの側面と作
動可能に連係するとともに、取付け部18を有し、取付け
部18は取付けピン17上に一体に設けられ、且つ各取付け
ピン17の端面から前記充填部材4側へ突出している。当
該取付け部18の各々は、2つの面的に平行な表面を備え
ている。これらの表面のうち、前記充填部材4の尖端も
しくは後続端側へ面した表面19は、前記圧力室8から前
記構造体へ作用する力を担持するための取付け表面を構
成し、一方、反対側に配置された表面20は、前記取入れ
室7から作用する力に対して前記充填部材4を支持する
ための保持表面を構成している。
第1図から見ることができるように、前記取付けピン17
は、前記充填部材4に対して次のように配置されてい
る。すなわち、取付けピン17の回転軸心10が前記充填部
材4の尖端側へ変位され、それゆえ同充填部材4の左手
側端部から離間された位置に配置されるようになってい
る。前記取付けピン17の回転軸心10は、次のような位置
に配置される。すなわち、それが充填部材4の長さを約
2:3の比率に分割するように位置される。さらに、回転
軸心10は、前記接合表面13の近くで、前記密閉部材11お
よび前記断片担持部材12との間に配置され、それゆえ、
回転軸心10は結果的に、充填部材4の半径方向内側へ向
いた表面よりも、同充填部材4の半径方向外側へ向いた
表面の方へより接近し、したがって、充填部材4の長手
方向に延在する中心線に対して、前記環状ギア2の歯の
尖端側へ変位されている。
前記密閉部材11および前記断片担持部分12の軸方向へ面
した各側面には、それぞれ溝21が設けられ、溝21は前記
各取付け部18に対応するとともに、それを収容するよう
に意図されている。したがって、溝21の側部の各々は、
取付け表面19および保持表面20のそれぞれに当接し、そ
してそれらへ、前記充填部材4に作用する力を伝達す
る。
前記溝21、および同溝21の中に嵌合することができる前
記取付け部18の形状は、第1および2図から理解するこ
とができ、また同図からは、前記取付けピン17の回転運
動の軸心10が充填部材4に関して偏心されている結果と
して、前記取付け部18が、前記外歯を設けられたピニオ
ン3の方へ向かう方向において、各取付けピン17の端面
に対して偏心状態に配置されていることを理解すること
ができる。
また、第1図からは、取付け部18が充填部材4の溝21内
に実質的に充満すること、さらに詳細に説明すると、前
記充填部材4の内外周囲の方へ面したそれらの境界表面
において、取付け部18は、充填部材4の周囲形状にそれ
らの位置で少なくとも実質的に適合され、それにより、
最大限に可能な面積の表面19および20を形成しようとす
ることが理解できる。さらに第1図から理解することが
できるように、各溝21の各側部は、ピニオン3、および
取付けピン17の回転運動の軸心10が配置されている平面
に対して、ほぼ30゜の角度で延在している。そのような
位置決めは、実質的に次のことを保証する。すなわち、
一方において、充填部材4が環状ギア2および外歯を設
けられたピニオン3の両方に最適な密閉状態で接触する
ように、前記充填部材4に作用し且つ前記圧力室8から
発生する力が配分され、他方で、前記表面19に発生する
単位面積当たりの圧力が最小にされるのを実質的に保証
する。前記圧力室8から前記構造体に作用する流体力の
合力の方向は、前記軸方向プレート15および/または前
記充填部材4の側面における細溝(図示せず)を制御す
ることにより、通常の方法で設定される(これに関して
は、***公開特許出願(DE−OS)第1553027号を参照す
ることができる)。
次に、第2A図を参照すると、この図は、第1および2図
に関連して上記で説明された実施例とは異なる実施例の
一部を示し、この実施例が第1および2図のものと異な
る点は、充填部材4の2つの側面へそれぞれ連係された
第1および第2取付けピン17の代わりに、当該第2A図に
示された構造はただ1本の取付けピン17′を有している
ことだけであり、取付けピン17′は、充填部材4の一側
に配置され、且つ、当該取付けピン17′の端面上に配置
された取付け部18′により、充填部材4の一側面に設け
られた溝21′の中へ嵌合する。
第3図に示された本発明の実施例が、第1および2図に
関連して上記で説明されたものと異なる点は、各取付け
ピン27上の取付け部28の特別な形状のみであり、取付け
部28および取付けピン27はそれぞれ、第1および2図に
示された取付け部18および取付けピン17に対応してい
る。その理由のため、内歯歯車ポンプの他の構成部品
は、第3図においては、第1および2図で使用されたも
のと同一の参照符号により指示されている。
したがって、第3図に示された取付け部28上では、取付
け表面29が、第1および2図に示された実施例の場合と
同様、前記取付けピン27の回転軸心および前記外歯を設
けられたピニオン3を含む平面に対して約30゜の角度で
延在するとともに、全体に亘って平坦な形状のものとな
っている。他方、保持表面30は、第3図から明瞭に理解
することができるように、前記取付け表面29に対して鋭
角の角度を形成し、且つ、断片担持部分22に作動可能に
連係される第1表面部分30′と、殻状密閉断片23に作動
可能に連結される第2表面部分30″とに分割されてい
る。前記殻状断片23は、前記担持部分22により、これの
半径方向外側に担持されている。前記表面部分30′およ
び30″は、前記担持部分22および前記密閉断片23間の接
合表面13の領域内で、角度の関係において互いに合致
し、それゆえ、前記保持表面30は、その中に曲がり部も
しくは捻じれ部を有している。その構造が考慮に入れて
いることは、前記取入れ室7から同構造に作用する力
が、前記担持部分22および前記密閉断片23とに異なる各
方向において作用し、それゆえ、前記表面部分30′およ
び30″にとっては、異なる角度に傾斜されるよう、前記
担持部分22および前記密閉断片23に作動可能に連係され
る必要があり、それにより、上記した各力が、交差した
状態で前記各表面30′および30″に作用するようにする
必要があるという事実である。
次に、第4図を参照すると、この図は実質的に第1およ
び2図に示されたものに対応する構造を示し、ただ異な
る点は、第4図の構造が、分割された、もしくは割られ
た充填部材4ではなく、一体の充填部材4′を有してい
ることである。前記内歯を設けられた環状ギアと、前記
外歯を設けられたピニオンとの間の隙間に、充填部材
4′を取り付けるための構造の取付け部を受容するため
の溝が、充填部材4′の軸方向に面した側面に設けられ
ている。
上記の説明から理解できることは、本発明の原理に従っ
て前記充填部材4または4′を取り付ける方法が、前記
取付けピンの形態および同取付けピンの取付け部に過大
な負荷を加えることなく、前記装置が高い作動圧力で動
作することを可能にすると同時に、前記充填部材が、前
記環状ギアおよび前記ピニオン間の初期の噛み合い係合
領域内へ引き込まれるおそれを確実に回避することであ
る。
本発明は図示の実施例に限定されず、種々の変更および
変換をなし得ることは言うまでもない。
以下、本発明の実施態様を項に分けて記載する。
(1)内歯歯車装置であって、ケーシング1と、このケ
ーシング内の内歯を形成された環状ギア2と、この環状
ギア2内に配置され且つこの環状ギアの一部に噛み合う
外歯を形成されたピニオン3と、このピニオン3および
前記環状ギア2の残部間に設けられ、且つ自らの中に取
入れ室7を含む隙間と、第1および第2端部を有し且つ
ほぼ半分の鎌形の形状を有する充填部材4,4′とを具備
し、この充填部材4は、前記隙間内に配置され、且つほ
ぼ前記環状ギア2の周囲方向へ延在するとともに、当該
充填部材4,4′の少なくとも一つの側面に該充填部材の
一方の周面から他方の周面まで延在する溝21を有し、ま
た前記内歯歯車装置は、前記充填部材4,4′を前記ケー
シング1上で回転可能に、且つ同ケーシング内で変位可
能に支持する手段17,18,27,28を具備し、この支持手段
は、前記ケーシング1内の孔16の中に回転可能に取り付
けられる取付けピン手段17,27と、この取付けピン手段
から突出する状態にこの取付けピン手段上に担持された
取付け部18,28とを備え、この取付け部18,28は、前記充
填部材4,4′の側面の溝21内に摺動可能かつ該溝を略充
填するように受容され、前記取付けピン手段17,27は、
前記取入れ室7側へ向かう前記充填部材4の前記第1端
部から離間された位置に配置されていることを特徴とす
る内歯歯車装置。
(2)前記取付けピン手段は、各取付けピンを備え、各
取付けピンは、自らの上に前記充填部材の各側に配置さ
れる取付け部を有し、また前記充填部材の前記側面の各
々が、前記各溝を有していることを特徴とする実施態様
1記載の装置。
(3)前記取付けピン手段が、ほぼ前記充填部材の長手
方向中心線上に配置されていることを特徴とする実施態
様1記載の装置。
(4)前記取付けピン手段が、前記第2端部よりも前記
第1端部に近い位置で、前記充填部材の長手方向延在部
に関して配置され、それにより、前記充填部材の弓形の
全長を2対3の比率に分割していることを特徴とする実
施態様1記載の装置。
(5)前記取付けピン手段の回転の軸心が、前記環状ギ
アへ向かう側にある前記充填部材の周面にさらに接近し
た個所で前記充填部材を貫通することを特徴とする実施
態様1記載の装置。
(6)前記取付けピン手段を収容する前記溝が、前記ピ
ニオンの軸心および前記取付けピン手段の回転軸心を接
続する平面に対して角度をなす状態で、前記充填部材の
側面内に延在することを特徴とする実施態様1記載の装
置。
(7)前記角度が、ほぼ30゜であることを特徴とする実
施態様6記載の装置。
(8)前記隙間が、前記ケーシング内に圧力室を形成
し、この圧力室に面した前記取付け部の表面と、前記取
入れ室に面した前記取付け部の表面と、これらの表面に
作動可能に連係される前記溝の各側部とが、前記環状の
ギア側へ向かって開放される鋭角の角度で、互いに対し
て延在していることを特徴とする実施態様1記載の装
置。
(9)前記取入れ室に面した側部における前記表面が、
前記圧力室および前記取入れ室間の分離平面に対して少
なくともほぼ平行に延在していることを特徴とする実施
態様8記載の装置。
(10) 前記充填部材が、ほぼ周囲方向に延在する少な
くとも1本の分離線に沿って、複数の部分に分割されて
いることを特徴とする実施態様1記載の装置。
(11) 前記充填部材の側面内の溝が、全ての前記充填
部材部分の側面を通過することを特徴とする実施態様10
記載の装置。
(12) 前記充填部材が、担持部分と、この担持部分上
に担持され且つ半径方向外側へ面した密閉断片とに分割
され、また前記取入れ室側へ面した側部における前記取
付け部の表面が、前記密閉断片および前記担持部分間の
接続部に対応する位置において、自らの中に曲がり部を
有していることを特徴とする実施態様10記載の装置。
(13) 内歯歯車ポンプであることを特徴とする実施態
様1記載の内歯歯車装置。
(14) 内歯歯車装置であって、ケーシング1と、この
ケーシング1内に回転可能に取り付けられ、且つ内歯を
形成された環状ギア2と、外歯を形成され、且つ前記環
状ギア2内に配置されるとともに、同環状ギアの一部に
噛み合うピニオン3と、このピニオン3および前記環状
ギア2の残部間に設けられ、それにより前記ピニオンお
よび前記環状ギアの間に取入れ室7および圧力室8を形
成する隙間と、この隙間の中に配置され、且つほぼ前記
環状ギア2の周囲方向へ延在し、さらに第1および第2
側部を有する全体的に弓形の充填部材4,4′とを具備
し、この充填部材4,4′の長手方向における形状は、前
記取入れ室7側へ向かって、前記ケーシング1、前記環
状部2および前記ピニオン3からなる組立体の半径方向
において十分な厚さを有する第1端部を有し、且つ前記
圧力室8側へ向けて前記半径方向に大幅に厚さを減少さ
れた第2端部を有し、それにより、前記圧力室8に面し
た前記隙間の形状にほぼ適合され、また前記内歯歯車装
置は、前記充填部材4,4′の各側面に近い当該充填部材
の第1側における前記ケーシング1内の孔16と、前記充
填部材4,4′を前記ケーシング内に回転可能に取り付け
且つそれに対して摺動可能に取り付ける取付け手段17,1
8,27,28とを具備し、この取付け手段は、前記孔16の中
に収容される第1取付けピン手段17,27と、前記充填部
材の前記第1側面中に該充填部材の一方の周面から他方
の周面まで延在する溝21と、前記取付けピン手段17,27
により担持され、且つ前記充填部材の前記第1側面中の
溝21の中へ摺動可能且つ該溝を略充填するように嵌合さ
れる取付け部18,28とを備え、前記溝21は、前記取付け
ピン手段が、前記取入れ室7へ面した前記充填部材4,
4′の第1端部から離間された自らの上の位置に前記充
填部材を支持するように、前記充填部材4,4′内に位置
されることを特徴とする内歯歯車装置。
(15) 前記ケーシングが、前記充填部材の前記第1お
よび第2側面に近い当該充填部材の各側部に孔を有し、
また前記取付け手段は、前記孔の各1つの中に収容され
る第1および第2ピンを備え、さらに前記充填部材の前
記第1および第2側面の各々は、前記各ピン上の前記各
取付け部を摺動可能に受容するための各溝を有している
ことを特徴とする実施態様14記載の装置。
【図面の簡単な説明】
第1図は、分割構造となっている充填部材を有する本発
明による内歯歯車ポンプの第1実施例の概略断面図、 第2図は、第1図におけるII−II線に沿って取られた断
面図であって、第1図に示された構造の一部を示す断面
図、 第2A図は、ただ1本の取付けピンを持つ変更された構造
の、第2図に示されたものと同様の断面図、 第3図は、第1図に示されたものと同様の断面図である
が、本発明による内歯ギア・ポンプの第2実施例のうち
の一部のみの構造を示す断面図、 第4図は、一体の充填部材を有する、本発明による内歯
ギア・ポンプの第3実施例を切断した、第1図に示され
たものと同様の断面図である。 1……ケーシグ、2……過剰ギア 3……ピニオン、4……充填部材 5……オリフィス、6……取入れ開口 7……取入れ室(吸引室)、8……放出室 9……圧力口、10……回転軸心 11……密閉要素、12……担持部分 13……接合表面、14……転動部材 15……ケーシング・プレート 16……盲穴、17……取付けピン 18……取付け部、19……表面 21……溝、22……担持部分 23……密閉断片、27……取付けピン 28……取付け部、29……取付け表面 30……保持表面、30′,30″……表面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−30506(JP,A) 特開 昭52−53505(JP,A) 特開 昭56−64186(JP,A) 特開 昭50−140902(JP,A) 特開 昭49−127206(JP,A) 実開 昭50−151404(JP,U)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内歯歯車装置であって、 ケーシング1と、 このケーシング内の内歯を形成された環状ギア2と、 この環状ギア2内に配置され且つこの環状ギアの一部に
    噛み合う外歯を形成されたピニオン3と、 このピニオン3および前記環状ギア2の残部間に設けら
    れ、且つ自らの中に取入れ室7を含む隙間と、 第1および第2端部を有し、該第1端部から該第2端部
    へ向けてテーパ形状となるようなほぼ半分の鎌形の形状
    を有し、且つ周面と側面とを有する充填部材4,4′とを
    具備し、この充填部材4は、前記隙間内に配置され、前
    記周面が前記ピニオン3および前記環状ギヤ2との歯先
    と接触しつつ、ほぼ前記環状ギア2の周囲方向へ延在す
    るとともに、前記隙間を前記第1端部に隣接する取入れ
    室7と前記第2端部に隣接する圧力室8とに分離し、且
    つ当該充填部材4,4′の少なくとも一つの側面に、該充
    填部材の一方の周面から他方の周面まで延在する溝21を
    有し、 また前記内歯歯車装置は、前記充填部材4,4′を前記ケ
    ーシング1上で回転可能に、且つ同ケーシング内で変位
    可能に支持する手段17,18,27,28を具備し、この支持手
    段は、前記ケーシング1内の孔16の中に回転可能に取り
    付けられる取付けピン手段17,27と、この取付けピン手
    段から突出する状態にこの取付けピン手段上に担持され
    た取付け部18,28とを備え、この取付け部18,28は、前記
    充填部材4,4′の側面の溝21内に摺動可能且つ該溝を略
    充填するように受容され、前記取付けピン手段17,27
    は、前記取入れ室7側へ向かう前記充填部材4の前記第
    1端部から離間された位置に配置されていることを特徴
    とする内歯歯車装置。
  2. 【請求項2】前記充填部材が、ほぼ周囲方向に延在する
    少なくとも1本の分離線に沿って、複数の部分に分割さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記充填部材の側面内の溝が、全ての前記
    充填部材部分の側面を通過することを特徴とする請求項
    2記載の装置。
  4. 【請求項4】内歯歯車装置であって、 ケーシング1と、 このケーシング1内に回転可能に取り付けられ、且つ内
    歯を形成された環状ギア2と、 外歯を形成され、且つ前記環状ギア2内に配置されると
    ともに、同環状ギアの一部に噛み合うピニオン3と、 このピニオン3および前記環状ギア2の残部間に設けら
    れ、それにより前記ピニオンおよび前記環状ギアの間に
    取入れ室7および圧力室8を形成する隙間と、 この隙間の中に配置され、且つほぼ前記環状ギア2の周
    囲方向へ延在し、さらに第1および第2側部を有する全
    体的に弓形の充填部材4,4′とを具備し、この充填部材
    4,4′の長手方向における形状は、前記取入れ室7側へ
    向かって、前記ケーシング1、前記環状部2および前記
    ピニオン3からなる組立体の半径方向において十分な厚
    さを有する第1端部を有し、且つ前記圧力室8側へ向け
    て前記半径方向に大幅に厚さを減少された第2端部を有
    し、それにより、前記圧力室8に面した前記隙間の形状
    にほぼ適合され、 また前記内歯歯車装置は、前記充填部材4,4′の各側面
    に近い当該充填部材の第1側における前記ケーシング1
    内の孔16と、前記充填部材4,4′を前記ケーシング内に
    回転可能に取り付け且つそれに対して摺動可能に取り付
    ける取付け手段17,18,27,28とを具備し、この取付け手
    段は、前記孔16の中に収容される第1取付けピン手段1
    7,27と、前記充填部材の前記第1側面中に該充填部材の
    一方の周面から他方の周面まで延在する溝21と、前記取
    付けピン手段17,27により担持され、且つ前記充填部材
    の前記第1側面中の溝21の中へ摺動可能かつ該溝を略充
    填するように嵌合される取付け部18,28とを備え、前記
    溝21は、前記取付けピン手段が、前記取入れ室7へ面し
    た前記充填部材4,4′の第1端部から離間された自らの
    上の位置に前記充填部材を支持するように、前記充填部
    材4,4′内に位置されることを特徴とする内歯歯車装
    置。
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