JPH0737916B2

JPH0737916B2 - 車輌診断装置

Info

Publication number: JPH0737916B2
Application number: JP62290206A
Authority: JP
Inventors: 邦宏阿部; 知也小林
Original assignee: Fuji Jukogyo KK
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 1987-11-16
Filing date: 1987-11-16
Publication date: 1995-04-26
Anticipated expiration: 2010-04-26
Also published as: JPH01131431A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、車輌に搭載された制御装置に入力するスイッ
チ類およびセンサ類などの出力信号、あるいは、上記制
御装置からアクチュエータ類などへ出力する出力信号な
どをチェックする車輌診断装置に関する。

［従来の技術と発明が解決しようとする問題点］近年、車輌に搭載されているエンジンは、空燃比などを
電子的に制御して、快適なドライバビリティの現出、排
気ガスの浄化、省燃費、エンジン出力の向上などが図ら
れている。

エンジン状態を検出する各種センサ類およびスイッチ類
の出力信号、あるいは、インジェクタなどの各種アクチ
ュエータ類に対する出力信号が正確でないとエンジンを
的確に制御することが困難となり、ドライバビリティの
低下、排気エミッションあるいは燃費の悪化、および、
エンジンの出力低下を招く。

最近の複雑化した電子制御系では、制御装置内部、セン
サ類、スイッチ類、アクチュエータ類に故障が発生して
も故障原因を直ちに解明することは困難であり、ディー
ラのサービスステーションなどでは、これらのデータモ
ードをチェックする車輌診断装置、いわゆる、ハンドコ
ンピュータの装備が不可欠であ。なお、この車輌診断装
置は、例えば、特開昭58−12848号公報に開示されてい
る。

従来、この種の車輌診断装置には、本体内部に電源を保
有するタイプのもの、あるいは、車輌に搭載されている
電源をシガライタなどから取入れる外部接続タイプのも
のがある。

内部電源を有するタイプのものは、その分、装置自体が
大形化し、且つ、総重量が増してしまい、ハンドコンピ
ュータとしての操作性、および、取扱い性に不便を来た
す。

一方、シガライタなどから外部電圧を取入れるタイプの
ものでは、車輌診断の際に、電源コネクタと通信コネク
タとを別々に接続する作業が必要となり、接続作業が煩
雑化する。

［発明の目的］本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、装置の小
型化、軽量化が図れ、且つ、取扱が容易で、接続作業性
および、診断時の操作性の良い車輌診断装置を提供する
ことを目的としている。

［問題点を解決するための手段及び作用］本発明は、車輌に搭載された制御装置に接続し、この制
御装置の入力信号および出力信号をチェックする車輌診
断装置の本体に設けられた通信線と電源線が、ひとつの
コネクタを介して上記制御装置および車輌の電源に接続
されるものであり、装置本体の通信線と電源線をワンタ
ッチで車輌側へ接続することができる。

［発明の実施例］以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は車輌の制御装
置に接続される車輌診断装置の外観図、第２図は車輌診
断装置の概略的ブロック図、第３図は車輌の制御装置と
車輌診断装置の具体的ブロック図である。

図中の符号１は自動車などの車輌、２はこの車輌１に搭
載されて空燃比制御などを行う制御装置であり、この制
御装置２の中央処理装置（CPU）３、読み書き両用メモ
リ（RAM）４、読み出し専用メモリ（ROM）５、入力イン
タフェース６、出力インタフェース７がバスライン８を
介して接続されている。

また、上記入力インタフェース６に、冷却水温センサ９
の水温信号Tw、O₂センサ10の空燃比フィドバック信号
λ、吸入管負圧センサ11の吸入空気量信号Ｑ、車速セン
サ13の車速信号Ｓ、スロットル開度センサ15のスロット
ル開度信号Trθ、エンジン回転数センサ17の回転数信号
Ｎなどのデータ信号と、エアコンスイッチ12のエアコン
動作信号SWa、アイドルスイッチ14のアイドル動作信号S
Wi、ニュートラルスイッチ16のニュートラル動作信号SW
nなどのスイッチ信号など、エンジン状態パラメータを
検出する各種センサ類、スイッチ類の出力信号が入力さ
れる。

上記制御装置２のCPU3では、上記データ信号およびスイ
ッチ信号などの各種信号に基づき、上記ROM5に格納され
ているプログラムに従って演算処理し、そのデータ出力
値を上記出力インタフェース７、駆動回路18を介して、
キャニスタ制御装置19、EGRアクチュエータ20、アイド
ル制御アクチュエータ21、イグニッションコイル22、お
よび、インジェクタ23に出力し、この各アクチュエータ
類の動作を制御する。

また、符号24は外部接続用コネクタで、上記出力インタ
フェース７と入力インタフェース６に接続する通信線44
と、上記車輌１の電源Vccに接続する電源線45とが接続
されている。

さらに、この外部接続用コネクタ24が、車輌診断装置本
体（いわゆるハンドコンピュータ）25の入力コネクタ26
にアダプタハーネス27を介して接続される。

上記車輌診断装置本体25はディーラのサービスステーシ
ョンなどに常設されているもので、その底部に、コネク
タ33を介して着脱自在なメモリカートリッジ34が装着さ
れている。このメモリカートリッジ34は機種ごとに異な
る制御装置２のプログラムに対応して複数用意されてお
り、内部のROM41には、個々プログラムに対応する診断
用プログラムが記憶されている。

また、上記車輌診断装置本体25の上部にON/OFF用操作ス
イッチ43が設けられ、さらに前面にインジケータ部30、
ディスプレイ部31、キーボード部32が設けられている。

また、上記車輌診断装置本体25の内部には、バスライン
35を介して互いに接続する通信部28a、演算部28bと、こ
れらに定電圧流を供給する電源部29とが設けられてい
る。

この電源部29、および、上記通信部28aの入力側が上記
入力コネクタ26に、電源線45a、通信線44aを介して各々
接続されている。なお、この電源線45aに、上記操作ス
イッチ43が介在されている。

また、上記通信部28aに、入出力部（I/O）39,40が設け
られ、上記演算部28bに中央処理装置（CPU）36、読み書
き両用メモリ（RAM）37が設けられ、さらに、上記演算
部28bに上記ROM41が接続されている。

上記入出力部40の入力側に、上記制御装置２の出力イン
タフェース７から上記各スイッチ類12,14,16のスイッチ
信号が上記通信線44aを介して入力される。また、この
入出力部40の出力側に上記インジケータ部30が接続され
ている。このインジケータ部30には、上記スイッチ類1
2,14,16に対応するランプが複数設られており、ON/OFF
状態を点滅により表示する。

また、他方の上記入出力部39の入力側には、上記キーボ
ード部32の作業モード選択信号と、上記制御装置２の出
力インタフェース７から出力されるアクチュエータ類駆
動用の各種データ信号が入力される。さらに、この入出
力部39の出力側が、上記制御装置２の入力インタフェー
ス６に通信線44a,44を介して接続されるとともに、上記
ディスプレイ部31に接続されている。

次に、上記構成による実施例の作用について説明する。

（準備作業）まず、車輌１の制御装置２の機種を識別し、これに対応
するメモリカートリッジ34を車輌診断装置本体25に装着
する。また、上記制御装置２の外部接続用コネクタ24
と、上記車輌診断装置本体25の入力コネクタ26とを直
接、あるいは、アダプタハーネス27を介して接続する。

そして、操作スイッチ43をONすると、上記車輌１の電源
Vccの電圧が直接、あるいは、上記アダプタハーネス27
を介して上記車輌診断装置本体25の電源部29に入力さ
れ、この電源部29から通信部28a、および、演算部28bに
定電圧が供給される。

よって、この車輌診断装置本体25自体が電源を保有する
必要がなく、小型化、軽量化が図れ、且つ、ワンハンド
で保持して診断作業を行うことができるので、操作性お
よび取扱性がよい。また、通信線44aと電源線45aがひと
つの入力コネクタ26を共用しているのでワンタッチで接
続作業が完了し作業性がよい。

（診断作業）例えば、走行中の空燃比を診断する場合、まず、キーボ
ード部32のキーにて該当作業モード（例えばＦ→１→０
→ENT）を入力する。

すると、上記車輌診断装置本体25の演算部28bにて上記
作業モードが読取られ、通信部28aの入出力部（I/O）39
から通信線44a、入力コネクタ26を介して車輌１の上記
制御装置２へO₂センサ10の出力データ要求信号TXが出力
される。

そして、上記制御装置２から上記車輌診断装置本体25の
演算部28bへO₂センサ10のデータ信号RXが入力される
と、CPU36でこのデータを演算し、その値をディスプレ
イ部31に、例えば0,75Vなどとデジタル表示し、作業者
にO₂センサ10の出力値が0,75（volt）であることを知ら
せる。作業者は、この出力値を確認して空燃比がリッチ
か、リーンかを診断する。なお、他のセンサ類の出力信
号、および、アクチュエータ類に対する出力信号をモニ
タする場合も、上記キーボード部32の該当モードキーを
打てば同様にディスプレイ部31に所定の値が表示され
る。

一方、その間、上記通信部28aの入出力部40には、エア
コンスイッチ12、アイドルスイッチ14、ニュートラルス
イッチ16などの各種スイッチ類のスイッチ信号が入力さ
れており、この各信号により上記インジケータ部30の該
当ランプが点灯あるいは消灯する。

すなわち、例えば、上記車輌１のシフトをニュートラル
にセットすると、上記ニュートラルスイッチ16がON動作
し、そのスイッチ信号が、上記制御装置２の入力インタ
フェース６から出力インタフェース７、外部接続用コネ
クタ24を介して、上記車輌診断装置本体25の入力コネク
タ26に入力され、この入力コネクタ26から、通信部28a
の入出力部40に入力され、この入出力部40に接続するイ
ンジケータ部30のが点灯する。

また、上記シフトをニュートラル以外のポジションにセ
ットすれば、上記ニュートラルスイッチ16はOFF動作
し、上記インジケータ部30のは消灯する。

作業者は、シフトをニュートラルにセットしたにも拘ら
ず上記インジケータ部30のが点灯しない場合、あるいは、ニュートラル以外のシフ
トでが点灯する場合は、上記ニュートラルスイッチ16が故障
していると診断する。

なお、他のスイッチ類の動作状態も同様に調べることが
できる。

［発明の効果］以上説明したように本発明によれば、車輌に搭載された
制御装置に接続し、この制御装置の入力信号および出力
信号をチェックする車輌診断装置の本体に設けられた通
信線と電源線が、ひとつのコネクタを介して上記制御装
置および車輌の電源に接続されるので、装置自体に電源
を保有する必要がなく、小型化、軽量化が図れ、ワンハ
ンドで保持することができ、取扱が容易になるととも
に、診断時の操作性が良くなる。

また、信号線と電源線の接続がワンタッチで行え、接続
作業性が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は車輌の制御装
置に接続される車輌診断装置の外観図、第２図は車輌診
断装置の概略的ブロック図、第３図は車輌の制御装置と
車輌診断装置の具体的ブロック図である。１……車輌、２……制御装置、25……車輌診断装置本
体、26……コネクタ、44a……通信線、45a……電源線、
Vcc……電源。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車輌に搭載された制御装置に接続し、この
制御装置の入力信号および出力信号をチェックする車輌
診断装置の本体に設けられた通信線と電源線が、ひとつ
のコネクタを介して上記制御装置および車輌の電源に接
続されることを特徴とする車輌診断装置。