JPH0735494B2 - 2液ウレタン塗料組成物 - Google Patents

2液ウレタン塗料組成物

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JPH0735494B2
JPH0735494B2 JP61136966A JP13696686A JPH0735494B2 JP H0735494 B2 JPH0735494 B2 JP H0735494B2 JP 61136966 A JP61136966 A JP 61136966A JP 13696686 A JP13696686 A JP 13696686A JP H0735494 B2 JPH0735494 B2 JP H0735494B2
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章雄 柏原
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は2液ウレタン塗料組成物に係り、さらに詳しく
は分散安定性に優れ、高光沢で透明感の良い、塗膜外観
を与えることができ、且つ速乾性で、ポリシング性、作
業性に優れた、自動車補修等に極めて有用な2液ウレタ
ン塗料組成物に関するものである。
従来の技術 イソシアネート基を有する化合物からなる硬化剤成分
と、水酸基を有するフィルム形成性樹脂成分を用いた2
液ウレタン塗料は焼付処理などが不要のため、自動車補
修、木工など各種分野で注目を集めている。
かかる塗料にあっては特に速乾性であることが、工程短
縮、熱エネルギーの節約等の点から望ましく、2液ウレ
タン型塗料に速乾性を付与するため種々の工夫がなされ
てきているが、それらはいづれも満足すべきものではな
かった。
例えば樹脂成分として高分子量あるいは高ガラス転移点
温度(Tg)のアクリル系樹脂を用いる技術にあっては、
吹付固形分が低いため塗装回数が多くなり、外観が悪い
欠点があり、ニトロセルローズ、CAB等のセルローズ系
樹脂を配合する技術でも上と同様の欠点があり、多量の
触媒を使用する技術にあっては、ポットライフが短いと
か、塗膜外観が悪いなど問題点が多く、また芳香族系の
ポリイソシアネートを用いる技術にあっては、耐候性の
点で実用化にいたらなかった。
2液ウレタン塗料に溶剤には実質的に溶解しない適当な
三次元架橋された所謂ゲル化樹脂粒子を配合すればプラ
スチックピグメントとしての顔料充填効果、架橋樹脂で
あることによるハードレジン効果等により速乾性の得ら
れることが期待される。かかる三次元架橋された樹脂粒
子は種々研究されてきているが、従来のものは、溶剤型
樹脂を用いた塗料中の樹脂固形分を増大させ、ハイソリ
ッド化塗料を得る際のタレ、ハジキあるいは耐候性の低
下等の欠点を補うため、レオロジー制御を目的として開
発されてきたもので、常乾型2液ウレタン塗料は全く考
慮されておらず、事実、こういった三次元架橋された樹
脂粒子を用いても作業性、乾燥性、仕上り外観などの点
で満足すべき2液ウレタン塗料を得ることはできなかっ
た。特に従来の三次元架橋樹脂粒子を用いる場合、分散
安定性の点で問題があり、高光沢で透明感の良い塗膜外
観に優れた塗面を得ることができなかった。
発明が解決しようとする問題点 そこで、2液ウレタン塗料組成物であって、高光沢で透
明感の良い塗膜外観に優れた塗面を与えることができ、
速乾性でポリシング性、作業性に優れ、且つ分散安定性
に優れた自動車補修などに特に有用な塗料組成物を得る
ことが本発明目的である。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば上記目的が、水酸基含有フイルム形成性
樹脂、架橋樹脂微粒子および溶剤からなる主剤成分
(A)と、イソシアネート基を有する化合物からなる硬
化剤成分(B)の2液からなり、架橋樹脂微粒子が三次
元化樹脂粒子に実質的に直鎖状の金属を含まぬポリマー
がグラフト結合してなる複合樹脂粒子であり、水酸基含
有フイルム形成性樹脂と複合樹脂粒子の固形分重量比が
99/1〜40/60で、(B)成分中のイソシアネート基と
(A)成分中の水酸基(前記の水酸基含有フイルム形成
性樹脂の水酸基ならびに前記の直鎖状ポリマーに水酸基
を含む場合には、該水酸基とフイルム形成性樹脂の水酸
基との合計量)の当量比が0.5〜2.0であることを特徴と
する2液ウレタン塗料組成物により達成せられる。
本発明に於て使用せられる架橋樹脂粒子は、三次元樹脂
粒子に実質的に直鎖状のポリマーが結合してなる新規タ
イプの複合三次元化樹脂粒子である。かかる樹脂粒子は
同一出願人の出願に係る「複合三次元化樹脂粒子ならび
にその製法」なる特許出願(昭和61年4月18日付出願
(2))明細書に記載の如く、粒子本体部がポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂などの縮合系樹脂お
よびアクリル樹脂、ビニル樹脂などの重合系樹脂からな
る直径0.01μ〜10μ程度の三次元構造をもつポリマー粒
子であり、その製造過程に於て、あるいは製造後に粒子
表面あるいは内部に付加重合性不飽和基を担持乃至は導
入し、次いで付加重合性エチレン化合物を付加重合させ
て直鎖状ポリマーを形成せしめることにより容易に製造
せられる。
しかしながら三次元構造をもつポリマー粒子に適当な官
能基を保持させ、それに対し他の直鎖状ポリマーの反応
性誘導体を反応させて粒子本体部に直鎖状ポリマーを化
学的に結合せしめることも可能であり、従って粒子本体
部も直鎖ポリマー部も任意の樹脂から構成せしめること
ができ、又その製法もポリマー分野の技術者により適宜
選択されうる。
しかしながら、本発明に於て、製造の容易さおよび特に
塗料分野での用途から重要なものは粒子本体部も直鎖ポ
リマー部も共にアクリルなどの重合系樹脂からなる複合
三次元化樹脂粒子である。
特に好ましい具体例にかかる上記複合三次元化樹脂粒子
は下記の方法により有利に製造せられる。即ち、共重合
性のことなる不飽和基を2以上含む多官能モノマーと、
該多官能モノマーの一方の不飽和基と重合反応する、架
橋性モノマーを含む重合性単量体とを乳化重合させて前
記多官能モノマーの他方の不飽和基が残存せる三次元化
樹脂粒子をまづ作り、次に前記の他方の不飽和基と重合
反応する重合性単量体と必要によっては他の重合性単量
体とを添加しグラフト重合させて実質的に直鎖状のポリ
マー鎖を形成せしめる方法である。
共重合性のことなる不飽和基とはモノ置換エチレンまた
は1,1−ジ置換エチレン結合と、1,2−ジ置換エチレンま
たは多置換エチレン結合で代表される如く、相手モノマ
ーの選択性がないものと、選択性のあるもの、あるいは
単独重合性のあるものとないもの、あるいは反応性に差
異のある不飽和結合であり、本発明に於ては分子内にこ
のような共重合性のことなる不飽和基を2以上有する多
官能モノマーが複合三次元化樹脂粒子の合成に有利に用
いられる。特に好ましい多官能モノマーはアリル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルと(メ
タ)アクリル酸との付加物、モノアリルアミンあるいは
ジアリルアミンとグリシジル(メタ)アクリレートある
いは(メタ)アクリロイル基をもつイソシアネートとの
付加物、アリルアルコールと(メタ)アクリロイル基を
もつイソシアネートとの付加物、マレイン酸あるいはフ
マル酸とグリシジル(メタ)アクリレートの付加物、マ
レイン酸あるいはフマル酸のモノエステルとグリシジル
(メタ)アクリレートの付加物、および不飽和基を有す
る脂肪酸とグリシジル(メタ)アクリレートの付加物で
ある。
これら化合物中のアクリロイル、メタクリロイルに含ま
れる不飽和基は相手モノマーに対しての選択性がなく、
任意の重合性単量体と反応するが、他方のアリル基やマ
レイン酸型二重合結合あるいは不飽和脂肪酸中の二重結
合などは重合性芳香族化合物と選択的に反応するため、
前者を粒子本体部の合成に、また後者を直鎖状ポリマー
の合成に利用することが好都合である。
上記多官能モノマーと、一部分が架橋性モノマーである
他のα,β−エチレン性不飽和結合を有する化合物を用
い乳化重合で先づ三次元化樹脂粒子が作られる。この
際、使用せられる架橋性モノマーとしては分子内に2コ
以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽和基を有する
化合物例えば多価アルコールの重合性不飽和モノカルボ
ン酸エステル、多塩基酸の重合性不飽和アルコールエス
テル、あるいは相互に反応する官能基と1以上のα,β
−エチレン性不飽和結合を有する化合物の組合せ、例え
ば(メタ)アクリル酸とグリシジル(メタ)アクリレー
ト;ヒドロキシ(メタ)アクリレートとイソシアネート
アルキル(メタ)アクリレート(ブロックされたも
の);ビニルトリアルコキシシランや(メタ)アクリロ
キシアルキルトリアルコキシシランなどのラジカル重合
性シランカップリング剤などが有利に用いられる。また
その他のα,β−エチレン性不飽和結合を有する化合物
としてはアクリル樹脂の合成に使用せられる任意のモノ
マーが用いられるが、マレイン酸型二重結合を残存せし
めるため、それとの選択的な反応性を示す重合性芳香族
化合物は除外さるべきである。
かかるモノマーは大別して次のようなグループにわけら
れる。
(I)カルボキシル基含有単量体、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、
フマル酸など。
(II)ヒドロキシル基含有単量体、例えば2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレー
ト、ヒドロキシブチルメタクリレート、アリルアルコー
ル、メタアリルアルコールなど。
(III)含窒素アルキルアクリレートもしくはメタクリ
レート、例えばジメチルアミンノエチルアクリレート、
ジメチルアミノエチルメタクリレートなど。
(IV)重合性アミド、例えばアクリル酸アミド、メタク
リル酸アミドなど。
(V)重合性ニトリル、例えばアクリロニトリル、メタ
クリロニトリルなど。
(VI)アルキルアクリレートもしくはメタクリレート、
例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートな
ど。
(VII)グリシジル(メタ)アクリレート。
(VIII)α−オレフィン、例えばエチレン、プロピレン
など。
(IX)ビニル化合物、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなど。
(X)ジエン化合物、例えばブタジエン、イソプレンな
ど。
(XI)上述のモノマーと化学反応する官能基を有する化
合物を反応させて得た化合物、例えばヒドロキシル基含
有単量体(II)とイソシアネート化合物との反応生成モ
ノマーや、カルボキシル基含有単量体(I)とグリシジ
ル基含有化合物との反応生成モノマーなど。
これらの単量体は単独または併用して使用される。
乳化重合に際しては、通常の重合開始剤、乳化剤が使用
され、常法に従い三次元化粒子が作られるが、特開昭58
−129066号記載の如く分子中に で示される基(RはC1〜C6のアルキレンもしくはフェニ
レン基、Yは−COOまたはSO3)を有する樹脂を乳化剤と
して用いることが特に好ましい。
このようにして得られた三次元化樹脂粒子を含む反応液
に、次に重合性芳香族化合物、例えばスチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレンな
どが必要に応じ前記のモノマー類と共に加えられ、グラ
フト重合により実質的に直鎖状のポリマー鎖が作られ
る。
尚、直鎖状ポリマー鎖を形成せしめる工程において、重
合性芳香族化合物と共に、所望により存在せしめられる
モノマーとして、活性水素を有する基例えば水酸基、ア
ミノ基等を有するモノマー;カルボキシル基、スルホン
酸基、リン酸基などの酸性基、アミノ基、アンモニウム
等の塩基性基を有するモノマー;ウレア、ウレタン、酸
アミド等凝集エネルギーの高い原子団を有する基をもつ
モノマー等を使用することにより、各種官能基を直鎖ポ
リマーに組みこむことが可能である。
本発明者らはこのような新規複合樹脂粒子には直鎖状ポ
リマー鎖が結合されているため、粒子同志の接近をさま
たげ、系内で粒子を均一分散させるのに役立ち、水酸基
含有樹脂との相溶性が良好で塗膜外観の向上に寄与し、
顔料が存在する場合、その周囲をくるんで安定化させる
働きがあり、分散安定化に役立ち、フィルム形成能をそ
なえ光沢、透明感の良い優れた外観の塗膜を与え得るこ
とを見出した。しかも樹脂粒子本体部は三次元架橋され
ているため顔料充填効果以外にハードレジン効果で速乾
性、ポリシング性に優れ、2液ウレタン塗料組成物に添
加する理想的な樹脂粒子であることも見出された。
本発明に於てはかかる三次元架橋複合樹脂粒子が水酸基
含有樹脂と通常固形分重量比で1/99〜60/40好ましくは5
/95〜30/70の割合で配合せられる。というのは、複合樹
脂粒子が主剤成分の樹脂固形分比で1%未満では乾燥性
への寄与が小にすぎ、速乾性が得られないし、また60%
をこえるとレベリング性が低下し、外観が悪くなるから
である。
本発明で用いられる複合樹脂粒子の直鎖状ポリマーには
既に述べた如く、各種の官能基を担持せしめることが可
能であるが、本発明者らは、水酸基やアミノ基の如く活
性水素を含む基や、酸性基、塩基性基をもたせることに
より、粒子の反応性あるいは粒子近傍の反応性を向上さ
せ、乾燥性を改善しうることを見出している。即ち、水
酸基、アミノ基等は硬化剤のイソシアネート基と反応
し、粒子自体が反応するためその固定化、高分子量化、
架橋密度の増大により乾燥性の改善に直接寄与するし、
カルボキシル基、ジアルキルアミノ等は粒子近傍のウレ
タン反応を触媒効果で促進し、粒子周辺の樹脂が反応
し、見かけ上架橋することにより乾燥性の向上が計れる
のである。
さらにまた、直鎖状ポリマーにウレア、ウレタン、酸ア
ミドの如く高凝集エネルギーを有する基、好ましくは65
00cal/mol以上の凝集エネルギーをもつ基を存在させる
と、ガラス転移温度(Tg)が高くなり初期乾燥性が向上
するし、また粒子−粒子間、粒子−バインダー間の水素
結合を生じやすく、これは弱い架橋構造に匹敵し、粒
子、バインダーが動きにくくなるため初期乾燥性が向上
し、耐傷つき性、ポリシング性が良好になることも見出
された。
このように本発明にあっては、新規なる複合三次元化樹
脂粒子を使用することにより速乾性で、ポリシング性、
作業性に優れ、しかも光沢、透明感の良好な塗膜外観に
優れた塗面を与えうる2液ウレタン塗料組成物を与える
ことができる。
硬化剤成分としては、通常のイソシアネート基を有する
化合物、あるいはそのプレポリマーが好都合に使用せら
れるが、この際、硬化剤成分中のイソシアネート基と、
主剤成分樹脂中の水酸基(水酸基含有樹脂中の水酸基お
よび複合樹脂粒子の直鎖状ポリマーに水酸基を有する場
合にはその水酸基の合計量)とは当量比で実用上0.5〜
2.0の範囲内で適宜選択使用せられる。
水酸基含有フィルム形成性樹脂ならびに溶剤およびイソ
シアネート基を有する化合物はウレタン塗料に通常使用
せられる任意の材料であってかまわず、また主剤成分お
よび硬化剤成分にはいづれも通常の2液ウレタン型塗料
に使用せられる任意の添加剤、助剤、例えば紫外線吸収
剤、顔料、触媒、溶剤等を含有せしめることができる。
本発明の塗料組成物は硬化主剤成分(A)と硬化剤成分
(B)を混合し、シンナー等で粘度調整後、エアースプ
レー塗装に適度のポットライフを有し、作業性に優れ、
また塗装後の乾燥性が早く、ポリシングまでの時間が短
縮され、かつ平滑で高光沢で外観の優れた塗膜を与える
ことができ、自動車補修に特に有用であり、また家電製
品、プラスチック部品、木工、重防、建築等各種分野で
の広い用途が期待されるものである。
以下実施例により本発明を説明する。
参考例1(水酸基含有重合体の調製例) 撹拌装置、温度計、窒素導入管および還流冷却器を備え
た反応器にキシレンの100部を仕込み、窒素雰囲気中で1
20℃に昇温し、ここにスチレンの40部、n−ブチルメタ
クリレートの24部、メチルメタクリレートの16.9部、メ
タクリル酸の0.5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートの18.6部およびtert−ブチルパーオキシオクトエー
トの2.1部とからなる混合物を3時間かけて滴下し、滴
下終了後も同温度に3時間保持して反応を続行せしめた
ところ、不揮発分(NV)が50%、ガードナーカラーが1
以下、Mnが約8000、Tgが70℃、固形分当りのOHV80、固
形分当りのAVが3.3の重合体溶液が得られた。以下これ
をアクリル樹脂Aと略す。
参考例2(分散安定剤の合成) 撹拌器、窒素導入管、温度制御装置、コンデンサー、デ
カンターを備えた2コルベンに、ビスヒドロキシエチ
ルタウリン134部、ネオペンチルグリコール130部、アゼ
ライン酸236部、無水フタル酸186部およびキシレン27部
を仕込み、昇温する。反応により生成する水をキシレン
と共沸させ除去する。
還流開始より約2時間をかけて温度を190℃にし、カル
ボン酸相当の酸価が145になるまで撹拌と脱水を継続
し、次に140℃まで冷却する。次いで140℃の温度を保持
し、「カージュラE10」(シェル社製のバーサティック
酸グリシジルエステル)314部を30分で滴下し、その後
2時間撹拌を継続し、反応を終了する。得られるポリエ
ステル樹脂は酸価59、ヒドロキシル価90、Mn1054であっ
た。
参考例3(分散安定剤の合成) 参考例2と同様な装置を用い、タウリンのナトリウム塩
73.5部、エチレングリコール100部、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル200部を仕込み、かきまぜながら
加熱して温度を120℃に上げる。内容物が均一な溶解状
態に達した後、エピコート1001(シェルケミカル社製、
ビスフェノールAのジグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、エポキシ当量470)470部とエチレングリコールモノ
メチルエーテル400部からなる溶液を2時間で滴下す
る。滴下後20時間撹拌と加熱とを継続し、反応を終了す
る。反応物を精製、乾燥して変性エポキシ樹脂518部を
得る。この樹脂のKOH滴定による酸価は49.4で、蛍光X
線分析によるイオウ含量は2.8%であった。
参考例4(分散安定剤の合成) 撹拌機、温度制御計、滴下ロート、窒素導入管、冷却用
コンデンサーを備えた1コルベンにエチレングリコー
ルモノメチルエーテル140部とキシレン140部を入れ、12
0℃に昇温した。別に調整したメタクリル酸メチル74
部、アクリル酸2−エチルヘキシル70部、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル24部、メタクリル酸12部の混合液
にアゾビスイソブチロニトリル5部を溶解したモノマー
混合液とエチレングリコールモノメチルエーテル150部
にN−(3スルホプロピル)−N−メタクリロイルオキ
シエチル−N,N−ジメチル−アンモニウムベタイン20部
を溶解した液を別々にコルベンに3時間かけて滴下し
た。滴下終了後、30分してt−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート0.4部をエチレングリコールモノ
メチルエーテル8部に溶解した液を添加し、同温度にて
1時間熟成して反応を終了した。これを脱溶剤して不揮
発92%の両性イオン基含有アクリル樹脂を得た。
参考例5(共重合性の異なる不飽和基をもつモノマーの
合成) 撹拌器、窒素導入管、温度制御装置、冷却用コンデンサ
ーを備えた1コルベンにマレイン酸モノブチルの430
部とヒドロキノン1.6部を入れ、150℃に昇温した。つい
でメタクリル酸グリシジルの373部を20分間で滴下し、
同温度にて60分間保った。酸価が3KOHmg/g以下になった
ことを確認して反応を終了した。
参考例6(重合性モノマーの合成) 参考例5と同じ装置を用い、フェニルイソシアネート27
0.4部とヒドロキノンメチルエーテル0.9部をコルベン中
に入れ、60℃に昇温した。ついでメタクリル酸2−ヒド
ロキシエチルの286部を30分間で滴下し、同温度にて60
分間保った。IR(赤外分光光度計)でイソシアネート基
の吸収がないことを確認して反応を終了した。
参考例7(重合性モノマーの合成) 参考例5と同じ装置を用い2−エチルヘキシルアミン26
0部とヒドロキノンメチルエーテル1.0部をコルベン中に
入れ、60℃に昇温した。ついでメタクリル酸イソシアネ
ートエチルの310部を30分間で滴下し、同温度にて90分
間保った。IR(赤外分光光度計)でイソシアネートの吸
収がないことを確認して反応を終了した。
参考例8(複合三次元化樹脂粒子の合成) 撹拌機、温度制御計、滴下ロート、窒素導入管、冷却用
コンデンサーを備えた1コルベンに脱イオン水330部
を入れ、80℃に昇温した。ついで参考例2で得た両性イ
オン基含有ポリエステル樹脂の12部とジメチルエタノー
ルアミン1.2部、脱イオン水104部よりなる分散安定剤の
水溶液をつくり、これをディスパーで撹拌しながらメタ
クリル酸メチル66部、アクリル酸n−ブチル60部、メタ
クリル酸アリル14部、エチレングリコールジメタクリレ
ート40部の混合液を徐々に加えて乳化液をつくった。こ
れと別にアゾビスシアノ吉草酸2部とジメチルエタノー
ルアミン1.3部、脱イオン水40部よりなる水溶液を調製
した。
このようにして調製した水溶液を80分間で滴下し、乳化
液は水溶液の滴下開始10分後から60分間かけて滴下し
た。同温度にて30分間放置後、スチレン12部、メタクリ
ル酸n−ブチル4部、メタクリル酸メチル4部の混合液
とアゾビスシアノ吉草酸0.8部、ジメチルエタノールア
ミン0.6部、脱イオン水20部の混合水溶液を20分間かけ
て滴下した後、1時間熟成して反応を完了した。得られ
たエマルジョンをスプレードライヤーを用いて水分を除
去し、複合三次元化樹脂粒子を得た。以下これをゲル化
粒子aと略す。
この粒子のエマルジョン状態での粒子径は150nmであっ
た。
参考例9〜13(複合三次元化樹脂粒子の合成) 参考例8の分散安定剤および重合性単量体を表−1に示
したように、変更する以外は、全く同様にして複合三次
元化樹脂粒子を得た。以下これらをゲル化粒子b〜fと
略す。
これらの粒子径は表−1に示す。
参考例14(三次元化樹脂粒子の合成) 参考例8と同一の装置を用い、脱イオン水330部を仕込
み、80℃に昇温した。次いでアゾビスシアノ吉草酸2
部、ジメチルエタノールアミン1.3部、脱イオン水40部
よりなる水溶液を80分間にわたり、滴下した。
さらに上記水溶液滴下開始10分後より、参考例4で得た
分散安定剤40部、ジメチルエタノールアミン1.2部、脱
イオン水104部、メタクリル酸メチル95部、アクリル酸
n−ブチル75部、エチレングリコールジメタクリレート
30部よりなる乳化液を60分間にわたり滴下した。
水溶液の滴下終了後、さらに同温度で90分間保持し、反
応を完了させ粒径160nmのエマルジョンを得た。このエ
マルジョンをスプレードライヤーを用い水分を除去し、
三次元化樹脂粒子を得た。以下これをゲル化粒子gと略
す。
参考例15(三次元化樹脂粒子の合成) 参考例14に示したメタクリル酸メチルの量を60部に、ア
クリル酸n−ブチルの量を60部に、エチレングリコール
ジメタクリレートの量を80部に変更する以外は参考例14
と同様にして三次元化樹脂粒子を得た。以下これをゲル
化粒子hと略す。
実施例1〜8、比較例1〜3 参考例1で得られたアクリル樹脂A、参考例8〜15で得
られたゲル化粒子a〜h、下記に示す混合溶剤Iを表−
3に示されたような配合割合で混合して塗料化せしめ、
さらに同表に示される硬化剤成分を配合し、下記混合溶
剤Iにてスプレー粘度に調整せしめ、実施例1〜8およ
び比較例1〜3の各塗料を得た。
上記塗料は厚さが0.8mmなる軟鋼板に膜厚が50〜60μ程
度になるよう塗装し、温度20℃、湿度75%なる条件下に
て放置乾燥を行ない、各試験に共した。その結果を表−
3に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏原 章雄 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 宮園 忠文 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−246970(JP,A) 特開 昭62−292864(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基含有フイルム形成性樹脂、架橋樹脂
    微粒子および溶剤からなる主剤成分(A)と、イソシア
    ネート基を有する化合物からなる硬化剤成分(B)の2
    液からなり、架橋樹脂微粒子が三次元化樹脂粒子に実質
    的に直鎖状の金属を含まぬポリマーがグラフト結合して
    なる複合樹脂粒子であり、水酸基含有フイルム形成性樹
    脂と複合樹脂粒子の固形分重量比が99/1〜40/60で、
    (B)成分中のイソシアネート基と(A)成分中の水酸
    基(前記の水酸基含有フイルム形成性樹脂の水酸基なら
    びに前記の直鎖状ポリマーに水酸基を含む場合には、該
    水酸基とフイルム形成性樹脂の水酸基との合計量)の当
    量比が0.5〜2.0であることを特徴とする2液ウレタン塗
    料組成物。
  2. 【請求項2】直鎖状の金属を含まぬポリマーに活性水素
    を有する基を含む特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】直鎖状の金属を含まぬポリマーに酸基ある
    いは塩基性基を含む特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】直鎖状の金属を含まぬポリマーに凝集エネ
    ルギーが6500cal/mol以上の原子団をもつ基を有する特
    許請求の範囲第1項記載の組成物。
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