JPH07326100A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH07326100A
JPH07326100A JP6141012A JP14101294A JPH07326100A JP H07326100 A JPH07326100 A JP H07326100A JP 6141012 A JP6141012 A JP 6141012A JP 14101294 A JP14101294 A JP 14101294A JP H07326100 A JPH07326100 A JP H07326100A
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JP
Japan
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drum
magnetic tape
lead ring
recording
magnetic
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Application number
JP6141012A
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English (en)
Inventor
Akira Nishima
亮 西間
Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
Hiromichi Hirayama
博通 平山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 早送り再生,巻戻し再生においてもノイズバ
ーの無い再生画像の得られる磁気記録再生装置を得る。 【構成】 上ドラムDuと下ドラムDdとを同軸に支持
するドラム軸3と、下ドラムDdの磁気テープ摺接面2
6の下部に形成した摺接面26より小径である小径部2
1と、磁気テープに形成されている記録跡と回転磁気ヘ
ッドHa,Hbの回転軌跡面とが一致した状態となるよ
うにドラム軸3を傾斜させるギア付きスクリュー4と、
下ドラムDdに形成した小径部21に遊嵌して磁気テー
プの基準縁の位置を規制するリードリングLRと、磁気
テープの基準縁に一致するようにリードリングLRを傾
斜させるギア付きスクリュー5と、下ドラムDdとリー
ドリングLRに設けたピン33,34と、ドラムベース
DBに設けたカム部材31とを備えてなる磁気記録再生
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置、特
に、ドラムの周面の一部に摺接しながら走行する磁気テ
ープの走行速度の変化に応じて回転磁気ヘッドの回転軌
跡面と磁気テープの相対的な空間位置関係を変化させる
ことにより回転磁気ヘッドが磁気テープ上の記録跡を良
好にトレースできるようにした磁気記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラム構
体の周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の
走行速度で走行させて、回転磁気ヘッド(以下、単に
「磁気ヘッド」というこがある。)を用いてヘリカルス
キャンを行うことにより記録再生動作を行なう磁気記録
再生装置の代表例としてはビデオ・テープ・レコーダ(以
下「VTR」という。)を挙げることができる。この種
のVTRでは、記録時と同一の磁気テープ走行速度で記
録情報の再生動作を行なう通常再生(以下「ノーマル再
生」という。)の他に、記録時の磁気テープの走行速度
や走行方向とは異なる走行速度(停止も含む)や走行方
向で磁気テープを走行させて再生動作を行なう所謂可変
速再生(以下「トリックプレイ」という。)の機能が広
く採用されている。また、タイムラプス又は所謂駒撮り
撮影のように、磁気テープを間欠的に走行させて長時間
に亘る事象の記録を行い、この記録された磁気テープ
を、例えば、標準の速度で再生することができるように
したVTRも提供されている。
【0003】図1に、VTRのドラム構体近傍における
磁気テープの走行系の一般的な例を示す。同図におい
て、磁気テープTは、図示しないサプライリールから供
給されて、公知の走行系に沿って移送された後、サプラ
イ側ガイドローラSGRとサプライ側傾斜ポール1及び
テイクアップ側傾斜ポール2とテイクアップ側ガイドロ
ーラTGRによって、上ドラムDuと下ドラムDdとか
らなるドラム構体DAに所定角度範囲に亘って斜めに巻
き付けられて走行し、その後、公知の走行系を経て図示
しないテイクアップリールに巻取られる。そしてこの
際、磁気テープTには、磁気ヘッドHa、Hbによって
図3に示す如き記録跡パターン(以下「テープパター
ン」又は「トラックパターン」という。)が形成され
る。
【0004】同図において、磁気テープTの下縁に「起
点」と表示してある点と、磁気テープTの上縁に+1と
表示してある点とを結ぶ直線及びこの直線に平行な多数
の直線は、各トラックパターンの中心を示すものであ
る。そして、このようなトラックパターンが形成された
磁気テープTを記録時と同方向に同一速度で移送しなが
ら再生すると、磁気ヘッドHa,Hbは、これらの各ト
ラック上をトレースすることになりノーマル再生が行わ
れることになる。しかし、再生時の磁気テープTの走行
速度や方向が記録時のそれと異なると、磁気テープTと
磁気ヘッドHa,Hbとの相対線速度が変化するため、
磁気ヘッドHa,Hbが磁気テープT上に描くトラック
パターンは、例えば図3にそれぞれFF,STILL,
FBで示されるように異なるものになる。
【0005】図3中に+2,+3…+7のように示して
ある各点の位置と、起点とを結んだときに描かれる各直
線は、記録時における磁気テープTの走行方向と同一の
方向(+の符号で示す。)に、記録時の磁気テープTの
走行速度の2倍,3倍…7倍の走行速度で、磁気テープ
Tを走行させて再生動作を行なった場合(以下、「FF
再生」という。)に磁気テープT上に描かれる磁気ヘッ
ドHa,Hbの回転軌跡を示すものである。
【0006】同様に、−2,−3…−7のように示して
ある各点の位置と、起点とを結んだときに描かれる各直
線は、記録時における磁気テープTの走行方向と逆の方
向(−の符号で示す。)に、記録時の磁気テープTの走
行速度の2倍,3倍…7倍の走行速度で、磁気テープT
を走行させて再生動作を行なった場合(以下、「FB再
生」という。)に磁気テープT上に描かれる磁気ヘッド
Ha,Hbの回転軌跡を示すものである。なお、起点と
磁気テープTの上縁に0のように示してある点とを結ぶ
直線は、磁気テープTを停止させた状態で再生動作を行
なった場合(以下、「スチル再生」という。)に磁気テ
ープT上に描かれる磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡を
示している。
【0007】このトラックパターンの具体的な例とし
て、代表的なVTR方式の一つであるVHS(登録商
標)方式VTRについて見てみれば以下の如くである。
即ち、最も一般的なVHS方式のVTRでは、毎分18
00回転で回転する直径62mmの回転ドラムの外周に
磁気テープTが略180゜に亘って螺旋状に巻回された
状態で走行する。そして、標準モード(以下「SPモー
ド」という。)の記録では、磁気テープは毎秒33.3
5mmで移送されてトラック幅58μmの磁気ヘッドに
よって磁気テープTに描かれる記録跡は、磁気テープT
の基準縁Teに対して5°58’9.9”のビデオトラ
ック角度を形成するようになっている。なお、VHS方
式のVTRには、このSPモードの外に磁気テープを毎
秒11.12mmで移送してトラック幅19μmの磁気
ヘッドで記録する3倍モード(以下「EPモード」とい
う。)がある。このEPモードでは、磁気テープTの走
行速度とトラック幅ををSPモードの3分の1にするこ
とによって同一長さの磁気テープに3倍の時間の記録が
可能になる。しかし、後述するように、磁気テープに記
録されるトラック幅が狭いことから、トリックプレイに
おいて、磁気ヘッドHa,Hbが各トラック上を正確に
とトレースするようにするためにはSPモードの場合よ
りも困難を伴うものである。
【0008】また、磁気テープTを停止状態とした場合
には、磁気テープT上に描かれる磁気ヘッドの回転軌跡
は、磁気テープTの基準縁Teに対して5°56’7.
4”となる。また例えば、図3中のSPモード時におけ
る+7の表示によって指示している磁気テープTの上縁
の位置と起点とを結ぶ直線は、磁気テープTの基準縁T
eに対して6°10’54”の角度を示し、さらに例え
ば、同図中のSPモード時における−7の表示によって
指示している磁気テープTの上縁の位置と起点とを結ぶ
直線は、磁気テープTの基準縁Teに対して5°42’
25.7”の角度を示すものとなる。
【0009】さて、図3に例示されているトラックパタ
ーンを参照すれば明らかなように、SPモードで磁気テ
ープT上に記録されたトラックパターンと、トリックプ
レイ時に磁気ヘッドHa,Hbによって磁気テープT上
に描かれる磁気ヘッドの回転軌跡とは交叉した状態にな
る。したがって、図2(b)に示すように、トリックプ
レイ時に再生されるFM信号の信号レベルは、磁気ヘッ
ドHa,Hbが記録跡を横切る度毎に大きく変化し、1
垂直走査期間におけるFM信号のエンベロープをみる
と、1垂直走査期間中に大きな起伏が生じたものにな
る。このため、トリックプレイ時における再生画像とし
ては、画像中にノイズバーが生じている品質の悪い再生
画像しか得られない。
【0010】また最近になって、19μmの記録跡幅を
有する3本の記録跡を磁気テープTに同時に並列記録し
て、図4(a)に示されているような記録跡パターンを
磁気テープTに形成させることにより、所謂、ハイビジ
ョンの画像情報の記録再生も可能にできるようにした新
しい形態のVTR(以下「W−VHS方式VTR」とい
う。)が商品化されている。このW−VHS方式VTR
においては、磁気テープTに同時に並列的に形成される
3本の記録跡の内で隣接する2本の記録跡は、互いに逆
方向のアジマス角を有する2個の磁気ヘッドによって映
像信号の記録再生に用いられ、また残り1本の記録跡は
他の1個の磁気ヘッドによって音響信号の記録再生に用
いられている。
【0011】このようなW−VHS方式VTRによって
記録された記録済み磁気テープTを、記録時より速い速
度で走行させてFF再生又はFB再生しようとした場
合、磁気ヘッドの移動軌跡は、図4(a)中に「起点」
と示されている点から、例えば図中の磁気テープTにお
ける上縁の上方に記載してある+7あるいは−7の数字
によって指示している磁気テープTの上縁の位置とを結
ぶ直線によって示されるものとなる。従って、それぞれ
アジマス角を異にしている映像用の2個の磁気ヘッド
が、磁気テープTに形成されている複数の記録跡を横切
って再生動作を行なうことになるために再生される画像
はノイズバーだらけのものになってしまう。
【0012】更にまた、詳述は避けるが、最近多く提案
されている民生用デジタルVTRでは、高能率符号化方
式によって映像信号のデータ量を圧縮して記録している
ために、FF再生時やFB再生時等のように回転磁気ヘ
ッドが磁気テープTの記録跡を横切って再生動作を行な
うと、モザイク状に並べられているデータのブロックの
配列状態の如何によっては全く画像が再生できないこと
も起こる。
【0013】このような問題点を解決するのには、磁気
ヘッドの回転軌跡と磁気テープTの記録跡とを一致させ
ればよく、本願出願人は先に以下の方法を提案した。即
ち、実公昭63ー34126号公報に開示した本願出願
人の提案に係る磁気記録再生装置は、磁気ヘッドを搭載
して回転する上ドラムと、該上ドラムとドラム軸を介し
て同軸に支持された下ドラムと、該下ドラムに形成され
た磁気テープの基準縁を案内する円弧状の案内部と、該
円弧状の案内部の円弧中心を通り該上ドラムと該下ドラ
ムとを傾斜可能に支持するピンと、該上ドラムと該下ド
ラムとを該ピンの周りに傾斜駆動するステッピングモー
タ及びスチールバンド等とからなるものである。また、
実開昭61ー158633号公報に開示した本願出願人
の提案に係る磁気記録再生装置は、磁気ヘッドを搭載し
て回転する上ドラムと、該上ドラムとドラム軸を介して
同軸に支持された下ドラムと、該下ドラムの下部に形成
した凹部と、該下ドラムとは別に構成され該凹部に遊嵌
するとともに装置の基盤に固定されて磁気テープの基準
縁を所定の長さに亘って案内する案内部材と、該上ドラ
ムと該下ドラムとを傾斜可能に支持するピンと、該上ド
ラムと該下ドラムとを該ピンの周りに傾斜駆動するステ
ッピングモータ及びスチールバンド等とからなるもので
ある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した実
公昭63ー34126号公報に開示されている磁気記録
再生装置では、磁気テープの基準縁を案内する円弧状の
案内部が、磁気テープの基準縁に対して、いわば点接触
に近い状態で接触しているため、円弧状の案内部に接触
していない部分の磁気テープの基準縁は極めて不安定な
状態とならざるを得ない。磁気テープが比較的低記録密
度で記録されている場合、即ち、記録跡幅が比較的大き
な場合には、ノーマル再生は辛うじて可能であるが、F
F再生時とFB再生時との何れの場合にも、ノイズバー
の除去を良好に行なうことができないという問題があ
る。そして、この問題は、磁気テープが前述したVHS
方式VTRにおけるEPモードのように比較的高記録密
度で記録されている場合、即ち、記録跡幅が比較的小さ
な場合には、更に深刻である。
【0015】また、前記した、実開昭61ー15863
3号公報に開示されている磁気記録再生装置では、磁気
テープの基準縁を所定の長さに亘って案内する案内部材
を下ドラムから分離して装置の基盤に設けてあるため、
前記した実公昭63ー34126号公報に開示されてい
る磁気記録再生装置で生じていた磁気テープの基準縁の
位置の変動は、少なくともノーマル再生動作時には生じ
ないようにすることが可能である。しかし、FF再生動
作又はFB再生動作等を行なうために、磁気ヘッドを取
付けた回転ドラムと下ドラムとを一体的に傾斜させる
と、上下ドラムのテープ摺接面に摺接している状態で走
行している磁気テープTは、上下ドラムとともに傾斜し
てその基準縁が案内部材から離れる方向に変位する傾向
を持っている。このため、FF再生動作時又はFB再生
動作時等においては、上下のドラムの傾斜に伴って、磁
気テープの基準縁が案内部材と離間した状態になり易
く、その部分における磁気テープの基準縁の位置が変動
してノイズバーを発生させることがある。
【0016】また一般に、この種の磁気記録再生装置で
は、同一規格(例えば、VHS方式VTR)の装置間で
の互換性を維持するため、磁気テープに記録されるトラ
ックパターンの傾斜角度は規格で規定された所定の値を
満足する必要がある。しかしながら、この点に関して上
記二つの従来技術は必ずしも充分ではない。即ち、上記
二つの従来技術では何れもステッピングモータとスチー
ルバンドを用いて上ドラムと下ドラムとをピンの周りに
連続的に傾斜駆動する構成になっているため、標準の速
度で走行する磁気テープに記録するに際して、規格で定
められたトラックパターンの傾斜角度に磁気ヘッドの回
転軌跡面を高精度に一致させることは非常に困難とな
る。ステッピングモータは相対的な位置決めを精度良く
行うのには好適なものの、絶対的な位置決めを精度良く
行うのには不適であるからである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みなされたものであり、請求項1に係る発明は、「上
ドラムと下ドラムとからなるドラム構体の周面の一部へ
巻回された状態の磁気テープに、該上ドラムに搭載した
回転磁気ヘッドを用いて該磁気テープの基準縁に対して
所定角度の傾斜記録跡を形成して記録再生動作を行なう
磁気記録再生装置において、該上ドラムをその周りに回
転自在に支持するとともに該上ドラムと該下ドラムとを
同軸に支持するドラム軸と、該下ドラムの磁気テープ摺
接面の下部に形成した該磁気テープ摺接面より小径であ
る小径部と、該下ドラムとは別体構成で該磁気テープの
基準縁を案内するリードを有し、該下ドラムに形成した
該小径部の外周面に接近した状態で遊嵌した略円環状の
リードリングと、該磁気テープに形成されている記録跡
と該回転磁気ヘッドの回転軌跡面とが一致した状態とな
るように該リードリングの中心軸に対して該ドラム軸を
該磁気テープの走行速度に応じて連続的に傾斜させる第
1の傾斜駆動手段と、該リードが該磁気テープの基準縁
に一致した状態となるように該リードリングの該中心軸
をを連続的に傾斜させる第2の傾斜駆動手段と、標準速
度で走行する該磁気テープに記録又は再生を行う場合に
該ドラム軸と該リードリングの該中心軸との傾斜角度を
基準の傾斜角度に設定する基準角度設定手段とを備えて
なる磁気記録再生装置。」を提供するものであり、
【0018】請求項2に係る発明は、「該基準角度設定
手段は、該リードリングの底面に植設された第1の突出
部と、該下ドラムに形成された第2の突出部と、該リー
ドリングを支持するドラムベースに設けられて該第1の
突出部及び該第2の突出部と当接し得る基準面であるこ
とを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。」を
提供するものであり、
【0019】請求項3に係る発明は、「該基準角度設定
手段は、該リードリングの底面に植設された第1の突出
部と、該下ドラムに形成された第2の突出部と、該リー
ドリングを支持するドラムベースに回転自在に設けられ
たカム部材であって、該カム部材には該第1の突出部及
び該第2の突出部と当接し得る基準面と、該基準面より
低い面を形成したことを特徴とする請求項1記載の磁気
記録再生装置。」を提供するものである。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の磁気記録
再生装置の実施例について説明する。図5は、本実施例
における、ドラム構体DA周辺の概略構成を示す斜視図
である。ドラム構体DAは上ドラムDuと下ドラムDd
とから構成されている。上ドラムDuは磁気ヘッドH
a,Hbを搭載してドラムモータMdによってドラム軸
3の周りに回転駆動される。一方、下ドラムDdは、リ
ードリングLRとは別体に構成されており、ドラム軸3
によって上ドラムDuと同軸に支持されている。そして
後に詳しく説明するように、下ドラムDdの底面がギア
付きスクリュー4に押されることによりドラム軸3はリ
ードリングLRに対して所定の方向に傾斜可能な構成に
なっている。また、リードリングLRはギア付きスクリ
ュー5に押されることによりドラム構体DAに対して所
定の方向に傾斜可能な構成になっている。
【0021】以下、本発明の実施例の具体的な構成につ
いて、図6乃至図10を参照して説明する。図6は、そ
の外周面の一部に磁気テープTが巻回されている状態を
示しているドラム構体DAの平面図である。同図におい
て磁気テープTは傾斜ポール1,2によってドラム構体
DAの外周面に対して、ドラムの中心角で180度より
も僅かに大きな角度と対応する範囲で巻回されている。
図中、Oは上ドラムDuの回転中心となるべきドラム軸
3の軸心の位置を示しており、90度と表示した位置は
ドラムの周面に対する磁気テープの巻付範囲の中央位置
である。また、直線L1は前記したドラムの周面に対す
る磁気テープの巻付範囲の中央位置とドラム軸3の軸心
の位置Oとを結ぶ直線であり、直線L2は、ドラム軸3
の軸心の位置Oを通過して直線L1に直交する直線であ
る。尚、以後の説明においては、ドラム軸3の軸心Oを
原点とし、軸心Oから左方にのびる直線L2の方向を0
度の方向とた反時計方向の角座標を用いることにより各
構成部材の配置される角度位置や、ドラム構体DAの断
面図の断面の方向を特定して説明することがある。例え
ば、ドラム構体DAを直線L1に沿って切断した断面図
の場合、当該断面図を90度−270度断面図と呼ぶ。
そして、各断面図において紙面内の左方を先に表示した
90度の方向と対応するものとし、紙面内の右方を後に
表示した270度の方向に対応するものとする。
【0022】図7(a)は、ドラム構体周辺の構成を示
す0度−180度断面図であり、同図(b)は、同様に
90度−270度断面図である。また、図8(a)は、
ドラム構体周辺の構成を示す340度−160度断面図
であり、同図(b)は、同様に20度−200度断面図
である。これらの図において、ドラムベースDBは装置
の図示しないシャーシ等に固定されている。ドラムベー
スDBにはその0度の方向と340度の方向にギア付き
スクリュー4,5がそれぞれ螺合しており(図7
(a)、図8(a)参照)、図示しないモータにより、
各図中上下に駆動される構成になっている。また、ドラ
ムベースDBの180度の方向にはスプリング保持穴
6,7が設けられておりこれらのスプリング保持穴6,
7にはそれぞれコイルスプリング8,9が配置されてい
る。一方、図7(b)に示すように、ドラムベースDB
の90度の方向と270度の方向にはそれぞれカラー付
きの支点ピン10,11が植設されており後述するよう
にそれぞれの上端部がリードリングLRに形成された孔
12,13と遊嵌してリードリングLRの回動支点を形
成する。
【0023】そして、これらのギア付きスクリュー5、
コイルスプリング8及びカラー付き支点ピン10,11
の上にはリードリングLRが載置されている。なおここ
で、カラー付き支点ピン10,11のカラー10a,1
1aはこれらの支点ピン10,11を結ぶ直線L3の周
りにおけるリードリングLRの傾斜回動を許容するため
にリードリングLRの底面とドラムベースDBとの間に
必要なクリアランスを設定するものである。また、各支
点ピン10,11とリードリングLRに形成された孔1
2,13とは僅かなクリアランスをもって遊嵌してお
り、このクリアランスによってリードリングLRの傾斜
回動の自由度が与えられるとともにリードリングLRの
ドラムベースDBに対する位置決めがなされる構成にな
っている。また、ドラムベースDBの20度の方向には
リードリングLRの底面と対向して後述する円盤状のカ
ム部材31が軸32の周りに回転自在に設けらている。
【0024】リードリングLRは、円環状部14と底面
部15とから大略構成されており、円環状部14の上端
面には磁気テープTの基準縁Teを案内するリード16
が形成されている。また、底面部15の中央には貫通孔
が形成されておりこの貫通孔の内周部には、後述する下
ドラムDdの下方小径部20と嵌合すべきナイフエッジ
部17が形成されている。更にまた、この底面部15の
0度の方向には前述したギア付きスクリュー4が貫通し
て突出すべき貫通孔18が設けられるとともにその18
0度の方向にはコイルスプリング9が貫通して突出すべ
き貫通孔19が設けられている。また、リードリングL
Rの底面部15の20度の方向には、カム部材31に対
向する位置にピン32が植設されるとともに、下ドラム
Ddの20度の方向に植設されたピン33が貫通して突
出すべき貫通孔35が形成されている。
【0025】そして、ドラム軸3を介して上ドラムDu
と同軸に支持された下ドラムDdの下方小径部20はリ
ードリングLRの底面部15の中央に形成された貫通孔
のナイフエッジ部17に僅かなクリアランスをもって遊
嵌した状態で該下ドラムDdの底面がギア付きスクリュ
ー4及びコイルスプリング9に当接した状態に載置され
ている。なお、該下ドラムDdの底面の90度の方向と
270度の方向には図7(b)にその断面形状を示すよ
うに、それぞれ凸状支点22,23が形成されており、
下方小径部20の下端面に取り付けられた板バネ24の
腕部24a,24bがそれぞれ90度の方向と270度
の方向において下ドラムDdを同図中下方に付勢するこ
とにより凸状支点22,23にリードリングLRを押圧
付勢する構成になっている。従ってこれによりリードリ
ングLRも下方に付勢されることになる。
【0026】下ドラムDdにはドラム軸3が圧入されて
おり、その内部には回転トランス25aが固着されてお
り後に述べる上ドラムに搭載された回転トランス25b
との間で信号の授受を行う。また、下ドラムDdの外周
面には磁気テープTを巻回して案内する磁気テープ摺接
面26とこの磁気テープ摺接面26より小径であってリ
ードリングLRの内径に遊嵌する小径部21とから大略
構成されている。ドラム軸3には、ベアリング27,2
8を介して上ドラムDuが回転自在に支持されている。
上ドラムDuには、回転トランス25bが固着されると
ともに磁気ヘッドHa,Hbが取り付けられている。な
お、上ドラムDuにはドラムモータMdのロータ29が
固着されるとともにステータ30がドラム軸3に固着さ
れて上ドラムDuをドラム軸3の周りに回転駆動する構
成になっている。
【0027】次に、本発明の要部であるところの、ドラ
ム軸3とリードリングLRの中心軸とを基準の傾斜角度
に設定する手段について詳細に説明する。先に述べたと
おり、ドラムベースDBの20度の方向にはリードリン
グLRの底面と対向して円盤状のカム部材31が軸32
の周りに回転自在に設けらており、このカム部材31に
対向してリードリングLRにはピン33が、下ドラムD
dにはピン34がそれぞれ植設されている。円盤状のカ
ム部材31には、図9にその斜視図を示すように、ピン
32及びピン33と当接する基準面31aと、この基準
面31aより低い平面31bと、基準面31aと平面3
1bとの間に設けられた傾斜面31cとが形成されてい
る。また、円盤状のカム部材31の外周面には、ギア部
31dが形成されており、このギア部31dは先に説明
したギア付きスクリュー4,5を駆動する図示しないモ
ータに連結されてこれらのギア付きスクリュー4,5に
連動して駆動されるようになっている。
【0028】次に、本実施例の磁気記録再生装置の動作
について説明する。図示しないモード指定手段により装
置にノーマル再生モードを指定すると、図示しないモー
タによって円盤状のカム部材31は、その基準面31a
がピン33,34と対応した位置へ向かって回転駆動さ
れるとともにギア付きスクリュー4,5も同時に回転駆
動されて、図7(a)及び図8(a)中、下方に後退す
る。ギア付きスクリュー4,5が充分に後退すると、カ
ム部材31の傾斜面31cがピン33,34に当接して
これらのピン33,34をコイルスプリング8,9の付
勢力に抗して押し上げる。そして、カム部材31が更に
回転し基準面31aが図10(a)又は同図(b)に示
す如くピン33,34の位置に一致すると図示しないモ
ータは停止してノーマル再生モードのためのドラム軸3
及びリードリングLRの中心軸の傾斜調整が終了する。
【0029】即ち、この傾斜調整が終了した状態では、
ギア付きスクリュー4及びギア付きスクリュー5は、そ
れぞれリードリングLRの底面及び下ドラムDdの底面
から離れた状態となり、コイルスプリング8,9の付勢
力によりピン33,34が基準面31aに当接すること
によりドラム軸3及びリードリングLRの中心軸の傾斜
角度が一義的に決定されることになる。従って、ドラム
軸3とリードリングLRの中心軸は、高精度に一致し且
つこれらの軸はドラムベースDBに対して垂直な状態と
なる。この状態で標準モードで記録された磁気テープT
がその基準縁TeをリードリングLRのリード16に案
内されてノーマル再生モードに対応した所定の速度(V
HS方式VTRの場合毎秒33.35mm)で走行する
と、磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡は磁気テープTに
記録されたトラックパターンと一致した状態となる。図
2(a)に例示されているように良好な状態のエンベロ
ープを示す再生信号が得られる。
【0030】ここでは、図示しないモード指定手段によ
り装置にノーマル再生モードを指定した場合について説
明したが、標準速度で走行する磁気テープTに記録を行
う所謂記録モードを指定した場合も、ドラム軸3及びリ
ードリングLRの中心軸の傾斜角度の調整については同
様の動作がおこなわれる。即ち、記録モードにおけるド
ラム軸3及びリードリングLRの中心軸の傾斜角度も、
ギア付きスクリュー4,5にとって決定されるのではな
く、ピン33,34とカム部材31の基準面31aとの
当接によって一義的に決定されることになる
【0031】次に、このノーマル再生モードの状態から
FF再生モードの状態にするには、図示しないモータを
駆動して、早送りの倍速数に応じてギア付きスクリュー
4,5を図7(a)中上方に繰り出せばよい。即ち、ギ
ア付きスクリュー4が繰り出されると、その先端が下ド
ラムDdの底面を押圧する。これによりドラム軸3を介
して一体に構成された下ドラムDd、上ドラムDu、ド
ラムモータMdはコイルスプリング9の付勢力に抗して
直線L4の周りに時計方向に回動する。この回動動作に
より、リードリングLRのリード16に対する磁気ヘッ
ドHa,Hbの回転軌跡面の角度が変化し、所望の早送
り倍速数に略適合したリード16と磁気ヘッドHa,H
bの回転軌跡面の相対角度が得られる。(以下、ここで
述べたリード16と磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面
との相対角度を変化させる補正を便宜上「トラック補
正」と呼ぶ場合がある。)
【0032】また、ギア付きスクリュー5もこの時同時
に同図中上方に繰り出されるため、その先端がリードリ
ングLRの底面を押圧する。これによりリードリングL
Rはコイルスプリング8の付勢力に抗して直線L3の周
りに所定の角度だけ時計方向に回動する。これは、トラ
ック補正に伴うドラム構体DAの回動により磁気テープ
Tがその回動の方向に引っ張られることにより、ドラム
構体DAに対する磁気テープTの入り口側ではその基準
縁Teがリード16から離れる傾向を生じ、出口側では
その基準縁Teがリード16に押しつけられる傾向を生
じるためリードリングLRを回動してリード16を磁気
テープTの基準縁Teに合わせるものである。(以下、
リードリングLRを回動してトラック補正に伴う磁気テ
ープTの基準縁Teの変位にリード16を合わせる補正
を便宜上「リード補正」と呼ぶ場合がある。)なおここ
で、リード補正が行われた際にも、早送り倍速数に適合
したリード16と磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面と
の相対角度が維持されるものであることはいうまでもな
い。
【0033】従って、トラック補正により磁気テープT
の基準縁Teがリード16から離間してもこのリード補
正により、磁気テープTの基準縁Teはリード16によ
りそのドラム構体DAへの巻き付け範囲の全般に亘り安
定に案内されるため、所期の早送り倍速数で磁気テープ
Tが走行すると、磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡は磁
気テープTに記録されたトラックパターンと一致した状
態となる。図2(a)に例示されているように良好な状
態のエンベロープを示す再生信号が得られる。なおこの
とき、カム部材31も図示しないモータによりギア付き
スクリュー4,5とともに回転駆動されるが、ピン3
3,34は、図10(c)に示すように、基準面31a
より低い面である平面31bと対向した状態にありピン
33,34とカム部材31は離れた状態にあり、ドラム
軸3及びリードリングLRの中心軸の傾斜角度はギア付
きスクリュー4,5によって決定されることになる。
【0034】次に、例えばノーマル再生モードの状態か
らFB再生モードの状態にするには、上述したFF再生
モードにする場合とは逆に図示しないモータを回転駆動
すればよい。これによりギア付きスクリュー4,5は、
下方に後退し、コイルスプリング8,9の付勢力によ
り、下ドラムDdとリードリングLRはそれぞれ直線L
3,L4の周りに反時計方向に回動してトラック補正及び
リード補正がなされること。この際、カム部材31も図
示しないモータによりギア付きスクリュー4,5ととも
に回転駆動されるが、ピン33,34は、図10(c)
に示すように、基準面31aより低い面である平面31
bと対向した状態にありピン33,34とカム部材31
は離れた状態にあり、ピン33,34は平面31bは当
接することはない。即ち、ドラム軸3及びリードリング
LRの中心軸が図中反時計方向に最大限傾斜した場合で
あっても、平面31bの高さは、ピン33,34が平面
31bに当接することがないように設定されているので
ある。従って、このFB再生モードの場合も、ドラム軸
3及びリードリングLRの中心軸の傾斜角度はギア付き
スクリュー4,5によって決定されることになる。
【0035】なお、以上に述べた実施例では、ギア付き
スクリュー4,5及びカム部材31の駆動を単一のモー
タで駆動する構成の場合について説明したが、ギア付き
スクリュー4,5と一つのモータで駆動し、カム部材を
他のモータで駆動する構成としてもよいことは勿論であ
る。また、更にギア付きスクリュー4、ギア付きスクリ
ュー5、カム部材31を各別のモータで駆動するように
してもよい。
【0036】また、上の実施例では、トリックプレイと
してFF再生モードとFB再生モードとの両者が可能な
タイプの装置を例にとって説明したが、装置に求められ
るトリックプレイの仕様として、FF再生モード又はF
B再生モードの何れか一方のみでよい場合は、円盤状の
カム部材31を省略することも可能である。上記実施例
の変形例として、装置に要求されるトリックプレイの仕
様がFF再生モードだけである場合の例を図11
(a),(b)を参照して簡単に説明する。図11
(a),(b)は、何れもドラム構体周辺の一部の構成
を省略して示す0度−180度断面図であり、同図
(a)は、標準速度で走行する該磁気テープに記録又は
再生を行う場合のドラム構体の一部の態様を示し、同図
(b)はFF再生モード時におけるドラム構体の一部の
態様を示す。
【0037】これらの図を参照すれば明らかなように、
この変形例における構成は、先に説明した実施例におけ
る円盤状のカム部材31が省略されている点が相違する
のみであり、その他の構成は先の実施例と大略同様であ
る。即ち、標準速度で走行する該磁気テープに記録又は
再生を行う場合には、同図(a)に示すように、コイル
スプリング8,9の付勢力により、ピン33,34がド
ラムベースDBの上面に形成された基準面36に当接す
ることによりドラム軸3及びリードリングLRの中心軸
の傾斜角度が一義的に決定される。また、FF再生モー
ドの場合には、先の実施例と同様に、ギア付きスクリュ
ー4がコイルスプリング9の付勢力に抗して下ドラムD
dの底面を押圧するとともに、ギア付きスクリュー5が
コイルスプリング8の付勢力に抗してリードリングLR
の底面を押圧することにより所定の傾斜角度を実現して
トラック補正、リード補正がなされる。そして、この
際、同図(b)に示すようにピン33,34はドラムベ
ースDBの基準面36から離間した状態となり、ドラム
軸3及びリードリングLRの中心軸の傾斜角度はギア付
きスクリュー4,5によって決定されることになる。な
お、装置に要求されるトリックプレイの仕様がFB再生
又はスチル再生のみである場合は、ギア付きスクリュー
4,5及びピン33,34等をドラム軸3に対して対称
な180度の方向に配置し、コイルスプリング8,9等
を0度の方向に配置すればよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各再生モード及び記録モードに応じてリードリングのリ
ードと回転磁気ヘッドの回転軌跡面との相対角度を変化
させることにより磁気テープの走行速度に適合したトラ
ック補正がなされるとともに、リードリングの回動によ
るリード補正によって、このトラック補正に起因して発
生するリードに対する磁気テープの基準縁の変位が補正
されるため、ノイズバー等の発生しない良好なトリック
プレイを実現することができる。
【0039】また、特に、標準速度で走行する磁気テー
プに記録を行う場合には、ドラム軸及びリードリングの
中心軸の傾斜角度は基準角度設定手段により一義的に決
定されるため、磁気テープに記録されるトラックパター
ンを規格で定められたトラックパターンと一致させるこ
とが容易であり、この磁気テープを他の装置で再生する
場合の互換性を確実なものとすることができる。
【0040】また、同様に他の装置で記録された磁気テ
ープを本発明に係る磁気記録再生装置で標準の速度で走
行させて再生する場合にも、ドラム軸及びリードリング
の中心軸の傾斜角度は基準角度設定手段により一義的に
決定されるため、確実な互換性を得ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】VTRのドラム構体近傍における磁気テープの
走行系の一般的な例を示す。
【図2】FM再生信号波形を示す図である。
【図3】磁気テープに記録された記録跡パターンとトリ
ックプレイ時における磁気ヘッドの回転軌跡の関係を示
す図である。
【図4】W−VHS方式VTRにおける磁気テープの記
録跡パターンとトリックプレイ時における磁気ヘッドの
回転軌跡の関係を示す図である。
【図5】本発明の実施例のドラム構体周辺の概略構成を
示す斜視図である。
【図6】磁気テープが巻回されている状態を示すドラム
構体の平面図である。
【図7】本発明の実施例のドラム構体DA周辺の断面図
である。
【図8】本発明の実施例のドラム構体DA周辺の断面図
である。
【図9】本発明に用いられる円盤状のカム部材の斜視図
である。
【図10】円盤状のカム部材とリードリングに植設され
たピン及び下ドラムに植設されたピンとの関係を示す図
である。
【図11】本発明の実施例の変形例におけるドラム構体
DA周辺の部分断面図である。
【符号の説明】
1 サプライ側傾斜ポール 2 テイクアップ側傾斜ポール 3 ドラム軸 4 ギア付きスクリュー 5 ギア付きスクリュー 6 スプリング保持穴 7 スプリング保持穴 8 コイルスプリング 9 コイルスプリング 10 カラー付き支点ピン 11 カラー付き支点ピン 12 孔 13 孔 14 円環状部 15 底面部 16 リード 17 ナイフエッジ部 18 貫通孔 19 貫通孔 20 下方小径部 21 小径部 22 凸状支点 23 凸状支点 24 板バネ 25a 回転トランス 25b 回転トランス 26 磁気テープ摺接面 27 ベアリング 28 ベアリング 29 ロータ 30 ステータ 31 カム部材 32 軸 33 ピン 34 ピン 35 貫通孔 36 基準面 DA ドラム構体 Du 上ドラム Dd 下ドラム LR リードリング Md ドラムモータ DB ドラムベース Ha 磁気ヘッド Hb 磁気ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上ドラムと下ドラムとからなるドラム構体
    の周面の一部へ巻回された状態の磁気テープに、該上ド
    ラムに搭載した回転磁気ヘッドを用いて該磁気テープの
    基準縁に対して所定角度の傾斜記録跡を形成して記録再
    生動作を行なう磁気記録再生装置において、 該上ドラムをその周りに回転自在に支持するとともに該
    上ドラムと該下ドラムとを同軸に支持するドラム軸と、 該下ドラムの磁気テープ摺接面の下部に形成した該磁気
    テープ摺接面より小径である小径部と、 該下ドラムとは別体構成で該磁気テープの基準縁を案内
    するリードを有し、該下ドラムに形成した該小径部の外
    周面に接近した状態で遊嵌した略円環状のリードリング
    と、 該磁気テープに形成されている記録跡と該回転磁気ヘッ
    ドの回転軌跡面とが一致した状態となるように該リード
    リングの中心軸に対して該ドラム軸を該磁気テープの走
    行速度に応じて連続的に傾斜させる第1の傾斜駆動手段
    と、 該リードが該磁気テープの基準縁に一致した状態となる
    ように該リードリングの該中心軸をを連続的に傾斜させ
    る第2の傾斜駆動手段と、 標準速度で走行する該磁気テープに記録又は再生を行う
    場合に該ドラム軸と該リードリングの該中心軸との傾斜
    角度を基準の傾斜角度に設定する基準角度設定手段とを
    備えてなる磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】該基準角度設定手段は、該リードリングの
    底面に植設された第1の突出部と、該下ドラムに形成さ
    れた第2の突出部と、該リードリングを支持するドラム
    ベースに設けられて該第1の突出部及び該第2の突出部
    と当接し得る基準面であることを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】該基準角度設定手段は、該リードリングの
    底面に植設された第1の突出部と、該下ドラムに形成さ
    れた第2の突出部と、該リードリングを支持するドラム
    ベースに回転自在に設けられたカム部材であって、該カ
    ム部材には該第1の突出部及び該第2の突出部と当接し
    得る基準面と、該基準面より低い面を形成したことを特
    徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
JP6141012A 1994-05-31 1994-05-31 磁気記録再生装置 Pending JPH07326100A (ja)

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