JPH07315663A

JPH07315663A - コンパクト・インバータ

Info

Publication number: JPH07315663A
Application number: JP7122045A
Authority: JP
Inventors: Jan Bares; バレスジャン; Thomas Acquaviva; アクアヴィヴァトーマス
Original assignee: Xerox Corp
Current assignee: Xerox Corp
Priority date: 1994-05-27
Filing date: 1995-05-22
Publication date: 1995-12-05
Also published as: US5374049A

Abstract

(57)【要約】【目的】スペースを節約するコンパクト・インバータ
を提供する。【構成】インバータ40は、ハウジング31内にあるリバ
ーシブル反転ローラ45を備えている。このローラ45に
は、スロット46を形成する切り込みが入れられている。
シート41は、アイドラ・ロール43と駆動ロール44との間
に形成されたニップを通って、スロット46の端部に向か
う。シート41の先端がスロット46の端部に到達する直前
に、ローラ45は反時計回りの方向（矢印70）に回転を始
め、シート41を巻き込む。続いて、ローラ45は逆回転
（時計回りに回転）し、巻かれたシートを解放する。解
放されたシート41は、再びアイドラ・ロール43と駆動ロ
ール44との間に形成されたニップを通って、インバータ
40から取り出される。これにより、シート41の先端と後
端とが反転される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、改良されたシート反転システム
に関し、具体的には、そのコンパクト構成のために高め
られた製品設計の可能性を提供する小容積の複写機／プ
リンタ製品の標準的な紙の通路内に配置される低コスト
のインバータ（反転機）に関する。

【０００２】

【発明の背景】複写機／プリンタの技術分野において、
シート・インバータは「インバータ」と呼ばれている
が、その機能は、必ずしも、直ちにシートを裏返しにす
る（すなわち、一方の面と他方の面を入れ換える）こと
ではない。その機能は、シートの移動方向におけるシー
トの向きを効果的に逆にすることである。すなわち、シ
ートの先端と後端の向きを逆にすることである。ここに
示すインバータにおいては、典型的には、シートは、シ
ート逆転（リバース）シュート内のフィード・ローラま
たは他の適切なシート駆動機構により駆動ないしフィー
ドされる。続いて、このシュート内のシートの移動を逆
にし、かつ、シートをシュートからフィードして取り出
すことにより、シートの経路において、シートの先端と
後端の所望の反転が達成される。ある特定のシート経路
におけるインバータの位置と向きに依存して、この処理
は、シートの反転（ひっくり返し）をも達成することが
あるし、達成しないこともある。例えば、「インバー
タ」がコピー・シートの経路上における90°〜180 °の
固有の湾曲部のコーナに配置されるアプリケーションに
おいては、インバータは、その地点でのシートの反転を
実際に防止するため、すなわち、シート経路上のこの湾
曲部の前後でシートの同じ側が上を向いているようにす
るために使用されることがある。一方、インバータへの
紙の入力経路とインバータからの紙の出力経路がほぼ同
じ平面内にあるならば、シートは、インバータによって
反転される。このように、インバータは、オリジナルの
原稿またはコピー・シートのいずれの操作においても、
シートの向きの維持または変更のいずれかを行うための
多くの応用を有する。

【０００３】複写機の分野において、特にこの複写機が
シンプレックス（片面）とデュプレックス（両面）・シ
ートを選択して作成することができる場合には、複写機
のプロセッサからのコピー・シートを二つの選択経路の
一つに沿ってフィードしなければないないことがよくあ
る。片面（シンプレックス）シートは、出力トレーに直
接フィードされる。両面（デュプレックス）シートは、
対応するデータがシートの第２の面に転写されるよう
に、片面シートの移動方向を自動的に逆にするシート・
フィーダに渡され、そして反転されて、プロセッサに戻
される。これを行う既知のシート・フィーダ（米国特許
第4,359,217 号）は、相互に摩擦またはギア接触する３
つのローラを含み、２つの間隔を開けて置かれたニップ
を備えている。一方のニップは、関連した下流のシート
・ポケットへの入力ニップである。他方のニップは、こ
のポケットから各シートを取り出すための出力ニップで
ある。もう一つの既知のシート・フィーダ（米国特許第
4,735,409 号）は、４つのローラおよび３つの間隔を開
けて置かれたニップを含んでいる。この３つのニップの
１つは入力ニップであり、２つは出力ニップである。シ
ートの第１の面とその裏面が処理されるようにするため
の、シートの向きを設定し直すシート反転装置が、米国
特許第3,862,802 号に提供されている。この米国特許
は、シートを格納するためのウェブを含んでいる。これ
らのインバータは、高価で、扱いにくく、実現するには
希望の装置容積よりも大きな容積を必要とするので、小
容積の装置内に組み込む場合には欠点を有する。最小の
パーソナル・サイズの複写機／プリンタがシートの両面
を印刷しない理由の一つは、従来の反転機構が装置のサ
イズを非常に大きくすることにある。主に使用されてき
たものは、本来的に最小のスペースのみを必要とするフ
ラット・トレーまたはカーブ・スロット（「スコーピオ
ン・テール・インバータ」）のいずれかである。

【０００４】

【発明の概要】本発明は、スペースを節約するために、
シートが両面コピー用にフィードされ、一時的に蓄えら
れ、かつ、ずっと小さな直径に巻かれるようにされたイ
ンバータを提供することを目的としている。ローラ対
が、シートを巻き、また、巻きを解除することを補助す
るために使用され、小さな曲率半径の場合に予想される
ジャムが防止される。

【０００５】したがって、本発明は、安価でコンパクト
な複写機／プリンタにおいて両面コピー（印刷）を可能
にする低コストのコンパクト・インバータの構成を提供
するものである。スロットを有する直径２インチのロー
ルが円柱形のインバータ・チャンバ内で回転する。シー
トの先端は、このロールの外表面に切り込みを入れたス
ロットに入る。このとき、このロールは回転を開始す
る。続いて、シートは、その後端が反転地点に到達する
まで、チャンバ内に緩く巻かれ、巻物状にされる。続い
て、ロールは逆に回り、巻かれたシートを解く。このア
プローチは、ドエル・タイムが短く、かつ、シートを巻
くときの伸張力が弱いので、シートが過度にカールにな
ることを防止するとともに、任意の長さのシートの反転
を可能にする。

【０００６】

【実施例の説明】図１に示す既知（従来）の装置は、基
本的には、コピー・シートのスタック２を保持する手段
から構成されている。コピー・シートはフィーダ４に近
接して配置されている。フィーダ４は、コピーが要求さ
れるごとに、スタック２の先頭からシートを取り込む。
フィーダ４から取り込まれた各シートは、フォトレセプ
タ６と非すり接触（非スライディング・コンタクト）で
通過する（ベルトでも同様に行うことができるが、ここ
ではドラムの形で示す）。このフォトレセプタにおい
て、シート材に対して可視的なコントラストを有するよ
うにされた微粒子物質（トナー）が、フォトレセプタの
表面から各シートの上面に転写される。トナー画像（イ
メージ）は静電引力によりシート上に保持される。この
シートがフォトレセプタ６から分離された後に、シート
はコンベア８によりヒューザ（定着器）10に搬送され
る。ヒューザ10は、熱と圧力の双方またはいずれか一方
を利用してトナーを溶かし、シートを形成する材料に恒
久的に接着させる。

【０００７】シートがこのヒューザを通過すると、シー
トは、二つの経路12および14の一方に沿って移動するよ
うに、シートの進行方向を逸らすディバータ（方向変換
器）11に接触する。経路12は出力経路であり、処理が完
了した各シートを出力トレー18に放出するニップ16に続
いている。経路14に方向変換されたシートは、トライ
（三重）・ロール・インバータ22（全体参照符号）の入
力ニップ20へ渡される。ニップ20の下には、ほぼ垂直な
ポケット26につながる傾斜面24がある。図１には図示し
ていないが、このポケットの底部には、一列に並べられ
たＯ−リングのような既知の手段がある。この既知の手
段は、ニップ20によってフィードされたシートの先端が
Ｏ−リングなどと接触するときに、シートの後端がニッ
プ20から離れるように、インバータ22から一定の距離で
配置されている。ポケットが（図示するように）ニップ
20から横にずれて配置されているために、ポケット内に
フィードされたシートには、必然的にカーブが発生す
る。シートがニップ20から離れるとすぐに、シート材の
自然の弾性により、自由になったシートの後端は図面上
右にはじく。シートはそれ自体、シートの後端が中央ロ
ール28の底の下側に移動できるように、逆転手段を十分
に歪めるのに十分な運動量（モーメント）を有する。歪
められた逆転手段に蓄えられたエネルギーが解放される
と、このエネルギーは、シートの運動量の方向を逆にす
ることに費やされ、シートの後端であったところが新た
な先端にされる。この新たな先端は、インバータ22のも
う一方のニップ30に取り込まれる。このように、このニ
ップは、ポケット26からシートを取り出し、シート搬送
ニップ32を介してバッファ・トレー34にシートを転送す
る役割を有する。バッファ・トレー34は、専用のデュプ
レックス・トレーとして知られていることもある。図示
したシートの搬送経路によると、最初にコピーが行われ
たシート面は、トレー34において上を向いていることに
なる。トレー34の各シートは、底部搭載フィーダ34と接
触する。このフィーダ34は、トレー34からシートを取り
出し、シートの白紙の面がフォトレセプタ６と接触して
前記プロセスが繰り返されるように、十分な角度でシー
トをひっくり返すように働く。両面コピーされたシート
がヒューザ10を通過すると、このシートは、インバータ
22の方に再び向かうことなく、出力トレー18に直接渡さ
れるように構成されている。

【０００８】図２および図３に示す本発明による低コス
トのコンパクト・インバータ40（図１のインバータ20を
置き換えている）においては、バッファ・トレー34は除
去されることが好ましい。スペースを節約するために、
コピー・シート41はフラット・トレーまたはカーブ・ス
ロットにはフィードされずに、ローラに巻かれた後に、
このローラから再フィードされる。ここに示されるもの
は、トレーレス（無トレー）・デュプレックスと呼ばれ
る。しかし、もし所望するならば、シートを全て、次の
フィードのためにバッファ・トレー34に置いておくこと
もできる。直径２インチのローラを用いると、この「イ
ンバータ・トレー」は、約2.5 インチ×2.5 インチのも
のをこの装置の横断面に加えるだけでよい。インバータ
40は、アイドラ・ロール43を備えている。このローラ43
は、駆動ロール44とともにシート駆動ニップを形成す
る。このニップは、図３の駆動ローラ・ニップ15からフ
ィードされた個々のシートを受ける。ハウジング31は、
リバーシブル反転ローラ45を備えている。このローラ45
はシャフト49にマウントされ、図２の矢印70の方向でこ
のハウジング内を回転する。スロット46が、反転ローラ
45の内部に切り込まれている。スロット46は、その開始
位置ないしホーム位置で、アイドラ・ローラ43とリバー
シブル・ローラ44との間に形成されたニップと向かい合
っている。リバーシブル・ローラ44は、このスロットの
内部と外部にコピー・シートを運ぶ。ヒューザ10の下流
側には、シート後端センサ47が配置されている。このセ
ンサは、コントローラ60に接続され、装置のオペレータ
が両面コピーを選択すると、コピー・シート41の後端が
ローラ43および44を通過しようとするときにコントロー
ラ60に信号を与えるようにされている。コントローラ60
は、装置のタイミング・サイクルによって与えられた遅
延の後に、リバーシブル駆動ローラ44およびリバーシブ
ル反転ローラ45（図３の矢印72の回転方向）を駆動す
る。シートは、その反対面に画像の転写を行うために、
ディフレクタ42によりフィード搬送ロール32に方向づけ
られ、フォトレセプタに戻される。

【０００９】両面印刷（両面コピー）のオプションが選
択されると、ヒューザ41にあるコピー・シート41は、イ
ンバータ・ハウジング31に向けられる。シートは、フィ
ード・ローラ43と44の間を進み、ローラ45のスロット46
に入る。紙（シート）がスロット46の端部に到達する直
前に、ローラ45は、反時計回りの方向である矢印70の方
向に回転を始める。ローラのこの回転のタイミングはこ
の特定の実施例において重要でないことはいうまでもな
い。ローラ45の機能が、ジャムを起こすことなく小さな
半径のくぼみの回りにシートをガイドすることであると
いう点で、紙の先端がスロット46の端部から約1/8 イン
チになると、ローラ45は回転を始める。すなわち、シー
ト41は、図３に示すように、このローラの回りに強く巻
かれるものではなく、またその必要もない。フィード・
ローラ43および44ならびにローラ45は、通常の光センサ
47と装置のコントローラ60に接続され、シートの後端が
ローラ43と44の間に形成されたニップを通過しようとす
るときに回転を止める。印刷装置のタイミング・サイク
ルによって与えられた遅延の後に、ローラ43、44および
45は反対方向に回転を始め、シート41はシート搬送ニッ
プ32からなる戻り経路にフィードされ、フォトレセプタ
６に戻される。これにより、画像を転写されていないシ
ート面に、画像が転写される。両面コピーが必要でない
場合には、シート41は、インバータ40に送られることな
く、出力トレー18に直接送られる。

【００１０】スロットを有するローラ45は、例えば、図
２および図３に示すように、スチール製のシャフト49上
に直接被せたソフト・ラバー（ゴム）48や硬質プラスチ
ック、金属から形成することができる。また、このロー
ラは、スロットを有するディスクの配列（アレイ）また
は他の中空構造のものを含むことができ、材料の量とコ
ストを削減することができる。一方、シートの先端とス
ロット46の端部が接触することにより、またはローラ45
が時計方向に約90°進んだときの位置50でシート41が検
知面と接触することにより起動される組み込み型くわえ
指（グリッパ・フィンガ）もしくはくわえ棒（グリッパ
・バー）のように、より洗練された他のものを選択して
使用することもできる。ローラ45の直径を約２インチと
して説明したが、シートが巻かれた状態に置かれるのは
ほんの一瞬であるので、このローラとハウジング31の直
径をさらに小さくすることも考えられる。また、選択的
に、このローラをより大きく、例えば直径10インチにす
ることもできる。さらに、両面コピーの目的で、ウェブ
・フィード装置（巻取紙をフィードする装置）とともに
インバータ40を使用することができる。これは、この装
置で巻取紙（ウェブ）をフィードし、同時に長いスクロ
ールを行うローラ45上で巻取紙をスクロールしながら、
装置の画像部（転写部）を最初に通過するときに、必要
な全画像を巻取紙に記録することにより行われる。続い
て、巻取紙の端が切断され、巻取紙は逆にされて装置の
画像部を通過し、巻取紙の第２の面が印刷される。

【００１１】すなわち、スロットを有する小さな直径の
リバーシブル・ローラを使用して、シートの先端と後端
を逆にする際に、そこにシートを巻き、そこからシート
を取り出す（巻きを解除する）、低コストのコンパクト
・インバータが開示されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のインバータを使用した印刷装置の概略図
である。

【図２】第１の方向で取り込まれ、反転される過程にあ
るシートを示す、本発明によるインバータの概略図であ
る。

【図３】反転された後に、第１の方向とは反対の第２の
方向で、インバータの外部に搬送されるシートを示す図
２のインバータの概略図である。

【符号の説明】

31 ハウジング 40 インバータ 41 シート 43 アイドラ・ロール 44 駆動ロール 45 リバーシブル反転ローラ 46 スロット

フロントページの続き (72)発明者トーマスアクアヴィヴァアメリカ合衆国ニューヨーク州 14526 ペンフィールドヴァリーグリーンサークル 19

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】二方向のいずれにもシートを運ぶアイド
ラ・ローラとともにニップを形成する第１のリバーシブ
ル駆動ローラ、および前記第１のリバーシブル駆動ロー
ラによってフィードされてきたシートを受け取るように
されたスロットを備え、かつ、前記スロットに取り込ま
れたシートをその外表面上に予め定められた量だけスク
ロールし、続いてシートのスクロールを解除し、これに
より、シートの後端と先端を入れ換えることによりシー
トを反転する、そのような第２のリバーシブル・ロー
ラ、を備えているインバータ装置。