JPH07313154A - キノン依存性フルクトース脱水素酵素 - Google Patents
キノン依存性フルクトース脱水素酵素Info
- Publication number
- JPH07313154A JPH07313154A JP10874294A JP10874294A JPH07313154A JP H07313154 A JPH07313154 A JP H07313154A JP 10874294 A JP10874294 A JP 10874294A JP 10874294 A JP10874294 A JP 10874294A JP H07313154 A JPH07313154 A JP H07313154A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fructose
- enzyme
- dehydrogenase
- electron acceptor
- quinone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 以下の理化学的性質を有するキノン依存性フ
ルクトース脱水素酵素及びその製造方法。作用:D−フ
ルクトースを酸化してケト−D−フルクトースを精製す
る酵素反応を触媒する。基質特異性:フルクトースに対
して作用する。最適pH及び安定pH範囲:ヘキサシア
ノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体としたときはそれぞ
れ5.0、5.0〜7.0である。作用適温の範囲:10〜60℃。
熱安定性:30℃、15分間の処理で約95%の酵素活性を有
する。阻害剤:重金属により阻害される。分子量:約5
7,000、約41,000、約21,500、約16,000である。 【効果】 本発明により、新規キノン依存性フルクトー
ス脱水素酵素及びその製法が提供される。
ルクトース脱水素酵素及びその製造方法。作用:D−フ
ルクトースを酸化してケト−D−フルクトースを精製す
る酵素反応を触媒する。基質特異性:フルクトースに対
して作用する。最適pH及び安定pH範囲:ヘキサシア
ノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体としたときはそれぞ
れ5.0、5.0〜7.0である。作用適温の範囲:10〜60℃。
熱安定性:30℃、15分間の処理で約95%の酵素活性を有
する。阻害剤:重金属により阻害される。分子量:約5
7,000、約41,000、約21,500、約16,000である。 【効果】 本発明により、新規キノン依存性フルクトー
ス脱水素酵素及びその製法が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キノン依存性フルクト
ース脱水素酵素及びその製造方法に関する。
ース脱水素酵素及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フルクトースは、果実中の糖分として、
また、食品中の甘味成分として広く使用されており、食
品分析においても主要な分析対象となっている糖であ
る。このフルクトースの定量法としては、フルクトース
の還元性を利用した化学的発色法が用いられたきたが、
試料中の他の還元性物質の影響を受けるなどの問題点が
あり、より特異性の高い分析方法の開発が望まれてい
た。
また、食品中の甘味成分として広く使用されており、食
品分析においても主要な分析対象となっている糖であ
る。このフルクトースの定量法としては、フルクトース
の還元性を利用した化学的発色法が用いられたきたが、
試料中の他の還元性物質の影響を受けるなどの問題点が
あり、より特異性の高い分析方法の開発が望まれてい
た。
【0003】そこで、フルクトースの酵素的定量法が開
発された。この方法は、ヘキソキナーゼによりフルクト
ース−6−リン酸にまず変換し、これにグルコースリン
酸イソメラーゼ及びグルコース−6−リン酸デヒドロゲ
ナーゼを作用させ、NADPの還元により定量するとい
う3つの酵素反応を組み合わせた複雑な方法である。最
近になり、フルクトースに特異的に作用し、フルクトー
スの定量にする酵素として、グルコノバクター属に属す
る微生物由来のD−フルクトース;フェリチトクローム
酸化還元酵素が見いだされた。この酵素は、1段階の反
応でフルクトースを定量でき、優れた定量用酵素であ
る。
発された。この方法は、ヘキソキナーゼによりフルクト
ース−6−リン酸にまず変換し、これにグルコースリン
酸イソメラーゼ及びグルコース−6−リン酸デヒドロゲ
ナーゼを作用させ、NADPの還元により定量するとい
う3つの酵素反応を組み合わせた複雑な方法である。最
近になり、フルクトースに特異的に作用し、フルクトー
スの定量にする酵素として、グルコノバクター属に属す
る微生物由来のD−フルクトース;フェリチトクローム
酸化還元酵素が見いだされた。この酵素は、1段階の反
応でフルクトースを定量でき、優れた定量用酵素であ
る。
【0004】D−フルクトース;フェリチトクローム酸
化還元酵素については、以下のような酵素学的な研究が
なされている。補欠分子族としては、FADあるいはP
QQとされているが、現状では明確ではない。また、脱
水素酵素反応に関与する蛋白成分としては、分子量78,0
00のサブユニットとフェリチトクロームCが必要とされ
ている。従って、本酵素の活性の発現には、少なくとも
2つのサブユニットの存在が必要となる〔特公昭60−33
472号公報、J.Bacteriol.,145巻,814-823頁(1981)、M
ethods in Enzymol.,89巻,154-159頁(1982)〕。
化還元酵素については、以下のような酵素学的な研究が
なされている。補欠分子族としては、FADあるいはP
QQとされているが、現状では明確ではない。また、脱
水素酵素反応に関与する蛋白成分としては、分子量78,0
00のサブユニットとフェリチトクロームCが必要とされ
ている。従って、本酵素の活性の発現には、少なくとも
2つのサブユニットの存在が必要となる〔特公昭60−33
472号公報、J.Bacteriol.,145巻,814-823頁(1981)、M
ethods in Enzymol.,89巻,154-159頁(1982)〕。
【0005】D−フルクトース;フェリチトクローム酸
化還元酵素の電子受容体としては、ヘキサシアノ鉄(II
I) 酸カリウム、フェナジンメソサルフェート、ジクロ
ロフェノールインドフェノール、ウルスターブルーが有
効であることが見いだされているが、これ以外について
は、直接反応する電子受容体については、報告されてい
ない。
化還元酵素の電子受容体としては、ヘキサシアノ鉄(II
I) 酸カリウム、フェナジンメソサルフェート、ジクロ
ロフェノールインドフェノール、ウルスターブルーが有
効であることが見いだされているが、これ以外について
は、直接反応する電子受容体については、報告されてい
ない。
【0006】生産菌としては、グルコノバクター・イン
ダストリウスで見いだされているだけで、これ以外の酢
酸菌を含めた微生物から精製された例はない。また、こ
のD−フルクトース;フェリチトクローム酸化還元酵素
をフルクトースの定量に利用する例があるが、酸素存在
下で電子受容体と反応させ、還元型電子受容体の増加量
あるいは酸化型電子受容体の減少量又は酸素の減少量を
測定することにより、定量が可能となっている(特公昭
59−35592 号公報)。
ダストリウスで見いだされているだけで、これ以外の酢
酸菌を含めた微生物から精製された例はない。また、こ
のD−フルクトース;フェリチトクローム酸化還元酵素
をフルクトースの定量に利用する例があるが、酸素存在
下で電子受容体と反応させ、還元型電子受容体の増加量
あるいは酸化型電子受容体の減少量又は酸素の減少量を
測定することにより、定量が可能となっている(特公昭
59−35592 号公報)。
【0007】上記の如く、D−フルクトース;フェリチ
トクローム酸化還元酵素は、フルクトースの定量用酵素
として優れているが、実用的に使用するには以下のよう
な問題点があった。 (1)精製が困難である。 D−フルクトース;フェリチトクローム酸化還元酵素の
活性発現には、フルクトースと直接反応し、D−フルク
トースをケト−フルクトースに酸化する脱水素酵素とこ
の脱水素酵素から電子を受け取り、適当な電子受容体に
受け取った電子を供与するチトクロームCの2つのタン
パク質が活性発現に必要である。従って、これらの必須
2成分を分離することなく、菌体から精製する必要があ
るため、収量が20%程度と低い。
トクローム酸化還元酵素は、フルクトースの定量用酵素
として優れているが、実用的に使用するには以下のよう
な問題点があった。 (1)精製が困難である。 D−フルクトース;フェリチトクローム酸化還元酵素の
活性発現には、フルクトースと直接反応し、D−フルク
トースをケト−フルクトースに酸化する脱水素酵素とこ
の脱水素酵素から電子を受け取り、適当な電子受容体に
受け取った電子を供与するチトクロームCの2つのタン
パク質が活性発現に必要である。従って、これらの必須
2成分を分離することなく、菌体から精製する必要があ
るため、収量が20%程度と低い。
【0008】(2)電子受容体の利用性が狭い。 D−フルクトース;フェリチトクローム酸化還元酵素の
電子受容体としては、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウ
ム、フェナジンメソサルフェート、ジクロロフェノール
インドフェノール、ウルスターブルーが有効であること
が見いだされているが、定量用に使用できるほど安定な
電子受容体としてはフェリシアン化カリウムしかない。
しかし、ヘキサシアノ鉄(III)イオンから酵素反応より
還元されて生じるヘキサシアノ鉄(IV)イオンの定量は、
DUPANOL試薬と反応させて生じるプルシアン・ブルーの6
60nmの吸収を比色法にて定量するが、発色反応に時間が
かかったり、プルシアン・ブルーの発色が不安定なた
め、発色時間を正確に守り比色を実施しないと誤差を生
じやすい。
電子受容体としては、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウ
ム、フェナジンメソサルフェート、ジクロロフェノール
インドフェノール、ウルスターブルーが有効であること
が見いだされているが、定量用に使用できるほど安定な
電子受容体としてはフェリシアン化カリウムしかない。
しかし、ヘキサシアノ鉄(III)イオンから酵素反応より
還元されて生じるヘキサシアノ鉄(IV)イオンの定量は、
DUPANOL試薬と反応させて生じるプルシアン・ブルーの6
60nmの吸収を比色法にて定量するが、発色反応に時間が
かかったり、プルシアン・ブルーの発色が不安定なた
め、発色時間を正確に守り比色を実施しないと誤差を生
じやすい。
【0009】(3)安定性が悪い。 安定化剤としてTriton X-100を添加する必要があり、添
加しても4℃で2週間程度しか初期活性を維持すること
ができない。また、最適温度は25℃と低く、35℃では容
易に失活するため、実際に使用するときには反応温度を
25℃程度と夏には冷却する必要がある。
加しても4℃で2週間程度しか初期活性を維持すること
ができない。また、最適温度は25℃と低く、35℃では容
易に失活するため、実際に使用するときには反応温度を
25℃程度と夏には冷却する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記諸問題
を解決し、フルクトースと直接かつ選択的に反応するこ
とができる脱水素酵素であるキノン依存性フルクトース
脱水素酵素及びその製法を提供することを目的とする。
を解決し、フルクトースと直接かつ選択的に反応するこ
とができる脱水素酵素であるキノン依存性フルクトース
脱水素酵素及びその製法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、同じ酢酸
菌由来の脱水素酵素であるアルコール脱水素酵素であっ
ても、該アルコール脱水素酵素を産生する微生物の属や
種によって酵素を構成する蛋白質複合体の分子種や安定
性や基質特異性などに違いがあることを見いだし、実用
的な酵素の開発に成功した(特開昭63−12278号公
報)。
菌由来の脱水素酵素であるアルコール脱水素酵素であっ
ても、該アルコール脱水素酵素を産生する微生物の属や
種によって酵素を構成する蛋白質複合体の分子種や安定
性や基質特異性などに違いがあることを見いだし、実用
的な酵素の開発に成功した(特開昭63−12278号公
報)。
【0012】本発明者らは、前記公開公報記載の発明に
着目し、フルクトースに作用する脱水素酵素についても
該フルクトース脱水素酵素を産生する微生物の属や種に
よって酵素学的性質について違いがあり、しかも、上記
の問題点を解決できるフルクトース脱水素酵素が存在す
るとの期待から種々の微生物について鋭意検討した。そ
の結果、アセトバクター属及びグルコノバクター属に属
する微生物由来のフルクトース脱水素酵素が、従来報告
されているフルクトース脱水素酵素〔特公昭60−33472
号公報、J.Bacteriol.,145巻,814-823頁(1981)、Meth
ods in Enzymol.,89巻,154-159頁(1982);以下同
じ〕とは異なり、フェリチトクローム成分を含んでおら
ず、フェリチトクローム成分を欠いていてもヘキサシア
ノ(III)酸カリウムなどの電子受容体と反応可能である
ことを見いだした。
着目し、フルクトースに作用する脱水素酵素についても
該フルクトース脱水素酵素を産生する微生物の属や種に
よって酵素学的性質について違いがあり、しかも、上記
の問題点を解決できるフルクトース脱水素酵素が存在す
るとの期待から種々の微生物について鋭意検討した。そ
の結果、アセトバクター属及びグルコノバクター属に属
する微生物由来のフルクトース脱水素酵素が、従来報告
されているフルクトース脱水素酵素〔特公昭60−33472
号公報、J.Bacteriol.,145巻,814-823頁(1981)、Meth
ods in Enzymol.,89巻,154-159頁(1982);以下同
じ〕とは異なり、フェリチトクローム成分を含んでおら
ず、フェリチトクローム成分を欠いていてもヘキサシア
ノ(III)酸カリウムなどの電子受容体と反応可能である
ことを見いだした。
【0013】また、前記フルクトース脱水素酵素の電子
受容体としてこれまで全く知られていなかった補酵素で
あるユビキノン、特に水溶性であるイソプレン側鎖の無
い又は短いユビキノン、即ち、ユビキノン−0、ユビキ
ノン−1又はユビキノン−2が極めて有効な電子受容体
であることを見いだし、本発明を完成した。即ち、本発
明は、以下の理化学的性質を有するキノン依存性フルク
トース脱水素酵素である。 (a)作用:D−フルクトースを酸化してケト−D−フ
ルクトースを生成する下記の酵素反応を触媒する。
受容体としてこれまで全く知られていなかった補酵素で
あるユビキノン、特に水溶性であるイソプレン側鎖の無
い又は短いユビキノン、即ち、ユビキノン−0、ユビキ
ノン−1又はユビキノン−2が極めて有効な電子受容体
であることを見いだし、本発明を完成した。即ち、本発
明は、以下の理化学的性質を有するキノン依存性フルク
トース脱水素酵素である。 (a)作用:D−フルクトースを酸化してケト−D−フ
ルクトースを生成する下記の酵素反応を触媒する。
【0014】D−フルクトース+電子受容体 → ケト
−D−フルクトース+還元型電子受容体 〔電子受容体は、CoQn(ユビキノン;nは0〜10の
整数を表す)、ベンゾキノン、フェナジンメソサルフェ
ート、2, 6−ジクロロフェノールインドフェノール、
ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを表す。〕 (b)基質特異性:D−フルクトースを良好な基質とし
て作用する。フルクトースに対するKm値(ミカエリス
定数)は、30℃、pH5.0(マクイルベイン氏緩衝液)
で2.1×10-3Mである。 (c)最適pH:最適pHは、D−フルクトースを基質
とし、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体と
したときはpH5.0である。 (d)安定pH範囲:安定pH範囲は、ヘキサシアノ鉄
(III)酸カリウムを電子受容体としたときはpH5.0から
7.0である。 (e)作用適温の範囲:10〜60℃である。 (f)熱安定性:30℃、15分間の処理では約95%の酵素
活性を有し、40℃、15分間の処理でも約45%の残存活性
がある。 (g)阻害剤:1mMの銅、ニッケル、亜鉛などの重金
属により阻害される。 (h)分子量:SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法
で測定した結果、4つのタンパク質から構成され、それ
ぞれのタンパク質の分子量は約57,000、約41,000、約2
1,500、約16,000である。
−D−フルクトース+還元型電子受容体 〔電子受容体は、CoQn(ユビキノン;nは0〜10の
整数を表す)、ベンゾキノン、フェナジンメソサルフェ
ート、2, 6−ジクロロフェノールインドフェノール、
ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを表す。〕 (b)基質特異性:D−フルクトースを良好な基質とし
て作用する。フルクトースに対するKm値(ミカエリス
定数)は、30℃、pH5.0(マクイルベイン氏緩衝液)
で2.1×10-3Mである。 (c)最適pH:最適pHは、D−フルクトースを基質
とし、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体と
したときはpH5.0である。 (d)安定pH範囲:安定pH範囲は、ヘキサシアノ鉄
(III)酸カリウムを電子受容体としたときはpH5.0から
7.0である。 (e)作用適温の範囲:10〜60℃である。 (f)熱安定性:30℃、15分間の処理では約95%の酵素
活性を有し、40℃、15分間の処理でも約45%の残存活性
がある。 (g)阻害剤:1mMの銅、ニッケル、亜鉛などの重金
属により阻害される。 (h)分子量:SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法
で測定した結果、4つのタンパク質から構成され、それ
ぞれのタンパク質の分子量は約57,000、約41,000、約2
1,500、約16,000である。
【0015】更に、本発明は、アセトバクター属又はグ
ルコノバクター属に属し、前記キノン依存性フルクトー
ス脱水素酵素を産生する能力を有する微生物を培地に培
養し、培養物から前記キノン依存性フルクトース脱水素
酵素を採取することを特徴とするキノン依存性フルクト
ース脱水素酵素の製造方法である。更に、本発明は、酸
素非存在下でユビキノン−0、ユビキノン−1又はユビ
キノン−3からなる群より選ばれる1つ又は2つ以上の
キノンを電子受容体として脱水素酵素活性を測定するこ
とを特徴とするキノン依存性フルクトース脱水素酵素の
活性の測定方法である。
ルコノバクター属に属し、前記キノン依存性フルクトー
ス脱水素酵素を産生する能力を有する微生物を培地に培
養し、培養物から前記キノン依存性フルクトース脱水素
酵素を採取することを特徴とするキノン依存性フルクト
ース脱水素酵素の製造方法である。更に、本発明は、酸
素非存在下でユビキノン−0、ユビキノン−1又はユビ
キノン−3からなる群より選ばれる1つ又は2つ以上の
キノンを電子受容体として脱水素酵素活性を測定するこ
とを特徴とするキノン依存性フルクトース脱水素酵素の
活性の測定方法である。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明の精製酵素であるキノン依存性フルクトース脱水素
酵素(以下「本酵素」とする)の理化学的性質を説明す
ると、以下の通りである。 (1)作用 本酵素は、D−フルクトースに作用してケト−D−フル
クトースに酸化する下記の酵素反応を触媒する。
発明の精製酵素であるキノン依存性フルクトース脱水素
酵素(以下「本酵素」とする)の理化学的性質を説明す
ると、以下の通りである。 (1)作用 本酵素は、D−フルクトースに作用してケト−D−フル
クトースに酸化する下記の酵素反応を触媒する。
【0017】フルクトース+電子受容体 → ケト−D
−フルクトース+還元型電子受容体 〔電子受容体は、CoQn(ユビキノン;nは0〜10の
整数を表す)、ベンゾキノン、フェナジンメソサルフェ
ート、ジクロロフェノールインドフェノール、ヘキサシ
アノ鉄(III)酸カリウムを表す。〕 (2)基質特異性 本酵素の基質特異性は以下の反応条件で調べた。
−フルクトース+還元型電子受容体 〔電子受容体は、CoQn(ユビキノン;nは0〜10の
整数を表す)、ベンゾキノン、フェナジンメソサルフェ
ート、ジクロロフェノールインドフェノール、ヘキサシ
アノ鉄(III)酸カリウムを表す。〕 (2)基質特異性 本酵素の基質特異性は以下の反応条件で調べた。
【0018】本酵素(13ユニット/ml)10μLと10mMの
ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム溶液を含むマクイルベ
イン氏緩衝液(pH5.0)0.9mlに1Mの各基質溶液を0.
1ml加えて30℃でインキュベートする。反応に伴って生
じるヘキサシアノ鉄(IV)イオンを下記の力価の測定法に
記載した方法で定量した。本酵素の基質特異性の例を第
1表に示す。
ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム溶液を含むマクイルベ
イン氏緩衝液(pH5.0)0.9mlに1Mの各基質溶液を0.
1ml加えて30℃でインキュベートする。反応に伴って生
じるヘキサシアノ鉄(IV)イオンを下記の力価の測定法に
記載した方法で定量した。本酵素の基質特異性の例を第
1表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】本酵素は、D−フルクトース以外には作用
しない。フルクトースに対するKm値(ミカエリス定
数)は、30℃、pH5.0(マクイルベイン氏緩衝液)で
2.1×10-3Mである。 (3)最適pH 本酵素の最適pHは、第1図に示すように、ヘキサシア
ノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体としたときはpH5.0
である。 (4)安定pH範囲 第2図に示すように、本酵素は、安定pH範囲はpH5.
0から7.0で、25℃、16時間放置後も50%の残存活性〔ヘ
キサシアノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体とし、活性
をpH5.0で測定〕を示す。 (5)作用適温の範囲 第3図に示すように、作用温度範囲は10〜60℃で、最適
温度は40℃である。従来のフルクトース脱水素酵素の最
適温度が25℃であるのに対し、本酵素の最適温度は10℃
以上高い。 (6)熱安定性 第4図に示すように、pH5.0で各温度15分間処理する
と、30℃までの温度では失活せず、40℃で約45%の残存
活性がある。従来の報告されているフルクトース脱水素
酵素では、35℃で失活してしまうのに対し、本酵素は熱
安定性に優れている。 (7)阻害剤 第2表に示すように、1mMの銅、ニッケル、亜鉛など
の重金属により阻害される。
しない。フルクトースに対するKm値(ミカエリス定
数)は、30℃、pH5.0(マクイルベイン氏緩衝液)で
2.1×10-3Mである。 (3)最適pH 本酵素の最適pHは、第1図に示すように、ヘキサシア
ノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体としたときはpH5.0
である。 (4)安定pH範囲 第2図に示すように、本酵素は、安定pH範囲はpH5.
0から7.0で、25℃、16時間放置後も50%の残存活性〔ヘ
キサシアノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体とし、活性
をpH5.0で測定〕を示す。 (5)作用適温の範囲 第3図に示すように、作用温度範囲は10〜60℃で、最適
温度は40℃である。従来のフルクトース脱水素酵素の最
適温度が25℃であるのに対し、本酵素の最適温度は10℃
以上高い。 (6)熱安定性 第4図に示すように、pH5.0で各温度15分間処理する
と、30℃までの温度では失活せず、40℃で約45%の残存
活性がある。従来の報告されているフルクトース脱水素
酵素では、35℃で失活してしまうのに対し、本酵素は熱
安定性に優れている。 (7)阻害剤 第2表に示すように、1mMの銅、ニッケル、亜鉛など
の重金属により阻害される。
【0021】
【表2】
【0022】(8)分子量 SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法で分子量標準蛋
白質としてホスホリラーゼb(分子量 94,000)、アルブ
ミン(分子量 67,000)、オボアルブミン(分子量 43,00
0)、カルボニックアンヒドラーゼ(分子量 30,000)、ト
リプシンインヒビター(分子量 20,100)及びα−ラクト
アルブミン(分子量 14,400)を使用し、これら標準蛋白
質と本酵素との相対的泳動度により測定した結果、本酵
素は4つのタンパク質から構成され、それぞれのタンパ
ク質の分子量は約57,000、約41,000、約21,500、約16,0
00である。
白質としてホスホリラーゼb(分子量 94,000)、アルブ
ミン(分子量 67,000)、オボアルブミン(分子量 43,00
0)、カルボニックアンヒドラーゼ(分子量 30,000)、ト
リプシンインヒビター(分子量 20,100)及びα−ラクト
アルブミン(分子量 14,400)を使用し、これら標準蛋白
質と本酵素との相対的泳動度により測定した結果、本酵
素は4つのタンパク質から構成され、それぞれのタンパ
ク質の分子量は約57,000、約41,000、約21,500、約16,0
00である。
【0023】従来のフルクトース脱水素酵素が、分子量
67,000、50,800、19,700の3成分からなる複合体である
のに対し、本酵素とは分子量、構成成分が異なる。 (9)吸収スペクトル 精製酵素の吸収スペクトルを第5図に示す。第5図中、
(a)は本酵素の可視部吸収スペクトルを表し、(b)
は亜二チオン酸ナトリウムの添加による本酵素の還元型
吸収スペクトルを表す。可視部に従来のフルクトース脱
水素酵素で認められたフェリチトクローム成分由来の吸
収極大(553-550nm、523nm、417nm)はなく、フェリチ
トクローム成分を含有していない。 (10)電子受容体 ユビキノン(CoQ0 、CoQ1 、CoQ2 、Co
Q8 、CoQ9 、CoQ10など)、ベンゾキノン、フェ
ナジンメソサルフェート、2, 6−ジクロロフェノール
インドフェノール、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム、
などが本酵素の電子受容体になりうる。NAD、NAD
Pおよび酸素は、本酵素の電子受容体にならない。 (11)力価の測定方法 第3表に示した通り、本酵素、CoQ0 及び基質である
フルクトースを含む組成の反応液を30℃でインキュベー
トし、反応に伴って減少するCoQ0 の量をCoQ0 の
吸収極大である268nmの吸光度の経時変化量を分光光度
計で測定することにより、力価を測定する。1μmoleの
フルクトースを1分間に酸化する酵素量を1単位とす
る。比活性は、酵素蛋白質1mg当たりの単位数で表す。
67,000、50,800、19,700の3成分からなる複合体である
のに対し、本酵素とは分子量、構成成分が異なる。 (9)吸収スペクトル 精製酵素の吸収スペクトルを第5図に示す。第5図中、
(a)は本酵素の可視部吸収スペクトルを表し、(b)
は亜二チオン酸ナトリウムの添加による本酵素の還元型
吸収スペクトルを表す。可視部に従来のフルクトース脱
水素酵素で認められたフェリチトクローム成分由来の吸
収極大(553-550nm、523nm、417nm)はなく、フェリチ
トクローム成分を含有していない。 (10)電子受容体 ユビキノン(CoQ0 、CoQ1 、CoQ2 、Co
Q8 、CoQ9 、CoQ10など)、ベンゾキノン、フェ
ナジンメソサルフェート、2, 6−ジクロロフェノール
インドフェノール、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム、
などが本酵素の電子受容体になりうる。NAD、NAD
Pおよび酸素は、本酵素の電子受容体にならない。 (11)力価の測定方法 第3表に示した通り、本酵素、CoQ0 及び基質である
フルクトースを含む組成の反応液を30℃でインキュベー
トし、反応に伴って減少するCoQ0 の量をCoQ0 の
吸収極大である268nmの吸光度の経時変化量を分光光度
計で測定することにより、力価を測定する。1μmoleの
フルクトースを1分間に酸化する酵素量を1単位とす
る。比活性は、酵素蛋白質1mg当たりの単位数で表す。
【0024】
【表3】
【0025】ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを電子受
容体としても本酵素の力価を測定することが可能であ
る。第4表の組成の反応溶液を用いて、30℃、2.5分間
反応させた後、Ferricsulfate-Dupanol試薬〔"Methods
in Enzymology" 第5巻、287頁(1962)〕を加えて反応
を停止する。酵素単位の定義は、上記のCoQ0 を電子
受容体とした場合と同じである。
容体としても本酵素の力価を測定することが可能であ
る。第4表の組成の反応溶液を用いて、30℃、2.5分間
反応させた後、Ferricsulfate-Dupanol試薬〔"Methods
in Enzymology" 第5巻、287頁(1962)〕を加えて反応
を停止する。酵素単位の定義は、上記のCoQ0 を電子
受容体とした場合と同じである。
【0026】
【表4】
【0027】次に、本酵素の製造法について説明する。
本発明の酵素を製造するに使用される微生物は、本酵素
を生産できる微生物であれば特に限定はないが、アセト
バクター属又はグルコノバクター属に属する微生物が好
適に使用される。菌株としては、アセトバクター・アセ
チ 1023(FERMBP-2287)、アセトバクター・パスツリア
ヌス IFO 13751、グルコノバクター・ジオキシアセトニ
カス IFO 3273 などが使用できる。
本発明の酵素を製造するに使用される微生物は、本酵素
を生産できる微生物であれば特に限定はないが、アセト
バクター属又はグルコノバクター属に属する微生物が好
適に使用される。菌株としては、アセトバクター・アセ
チ 1023(FERMBP-2287)、アセトバクター・パスツリア
ヌス IFO 13751、グルコノバクター・ジオキシアセトニ
カス IFO 3273 などが使用できる。
【0028】本発明で使用する培地としては、通常の微
生物を培養する培地であればよく、特に炭素源としては
グルコースがが好適に使用される。本酵素を生産するこ
とのできる微生物を培養するにあたっては、固体培地を
使用することもできるが、多量の菌体を得るには液体培
地を用いて振盪培養または通気攪拌培養を行うのが好ま
しい。大量培養においては、まず小規模な前培養を行
い、得られた培養物を本培地に接種することが好まし
い。
生物を培養する培地であればよく、特に炭素源としては
グルコースがが好適に使用される。本酵素を生産するこ
とのできる微生物を培養するにあたっては、固体培地を
使用することもできるが、多量の菌体を得るには液体培
地を用いて振盪培養または通気攪拌培養を行うのが好ま
しい。大量培養においては、まず小規模な前培養を行
い、得られた培養物を本培地に接種することが好まし
い。
【0029】本酵素は菌体内に蓄積されるため、本酵素
の回収、精製のためには、まず、菌体を集めて破砕す
る。本酵素の細胞内の局在性は細胞質膜画分であるた
め、破砕菌体に適当な界面活性剤、例えばトリトン X-1
00などの非イオン界面活性剤を加えることにより該画分
から可溶化する。可溶化された本酵素は、界面活性剤存
在下でジエチルアミノエチル−トヨパール(株式会社東
ソー製、以下「DEAE−トヨパール」という)などの
イオン交換剤を用いたクロマトグラフィーやヒドロキシ
アパタイトを用いたクロマトグラフィー、あるいは、ゲ
ル濾過クロマトグラフィーなどの手段により精製され、
本酵素を得ることができる。
の回収、精製のためには、まず、菌体を集めて破砕す
る。本酵素の細胞内の局在性は細胞質膜画分であるた
め、破砕菌体に適当な界面活性剤、例えばトリトン X-1
00などの非イオン界面活性剤を加えることにより該画分
から可溶化する。可溶化された本酵素は、界面活性剤存
在下でジエチルアミノエチル−トヨパール(株式会社東
ソー製、以下「DEAE−トヨパール」という)などの
イオン交換剤を用いたクロマトグラフィーやヒドロキシ
アパタイトを用いたクロマトグラフィー、あるいは、ゲ
ル濾過クロマトグラフィーなどの手段により精製され、
本酵素を得ることができる。
【0030】可溶化以外にも2層分配法などの手法によ
り破砕した菌体から本酵素を抽出すすことが可能であ
る。細胞質膜から可溶化などの手法により抽出すると、
そのままでは本酵素は不安定で容易に失活するので、界
面活性剤や還元剤やアルコールなどを共存させて、その
後の精製を進めることが望ましい。
り破砕した菌体から本酵素を抽出すすことが可能であ
る。細胞質膜から可溶化などの手法により抽出すると、
そのままでは本酵素は不安定で容易に失活するので、界
面活性剤や還元剤やアルコールなどを共存させて、その
後の精製を進めることが望ましい。
【0031】本酵素の精製の具体例を示すと次のとおり
である。菌体の破砕を機械的処理で行う場合は、フレン
チプレスで20,000psi程度の圧力をかけることによって
ほぼ完全に菌体に破砕される。また、膜画分からの界面
活性剤による可溶化において使用する界面活性剤の濃度
は0.1〜5.0%の範囲が通常である。可溶化された酵素は
既に50%以上の高純度の標品となっているが、更に純度
の高い標品を取得する場合は、特にイオン交換クロマト
グラフィーが有効である。クロマトグラフィーでは、精
製中に酵素蛋白質の凝集を防ぐために、使用する緩衝液
に0.01〜1.0%程度の界面活性剤を含有させておく必要
がある。また、界面活性剤とともに2−メルカプトエタ
ノールなどの還元剤やグリセロールやマンニトールなど
の糖アルコールを緩衝液に加えておくと精製中の酵素の
失活防止に有効である。還元剤の濃度は、1〜10mM程
度、糖アルコールの場合には、5〜10%程度である。
である。菌体の破砕を機械的処理で行う場合は、フレン
チプレスで20,000psi程度の圧力をかけることによって
ほぼ完全に菌体に破砕される。また、膜画分からの界面
活性剤による可溶化において使用する界面活性剤の濃度
は0.1〜5.0%の範囲が通常である。可溶化された酵素は
既に50%以上の高純度の標品となっているが、更に純度
の高い標品を取得する場合は、特にイオン交換クロマト
グラフィーが有効である。クロマトグラフィーでは、精
製中に酵素蛋白質の凝集を防ぐために、使用する緩衝液
に0.01〜1.0%程度の界面活性剤を含有させておく必要
がある。また、界面活性剤とともに2−メルカプトエタ
ノールなどの還元剤やグリセロールやマンニトールなど
の糖アルコールを緩衝液に加えておくと精製中の酵素の
失活防止に有効である。還元剤の濃度は、1〜10mM程
度、糖アルコールの場合には、5〜10%程度である。
【0032】本酵素は、該酵素を構成する蛋白質部分と
フェリチトクロームとが活性には必要とされない点で、
前記蛋白質部分及びフェリチトクロームを必要とする従
来から知られているフルクトース脱水素酵素と相違して
おり、特にフェリチトクロームが存在しなくとも活性が
発現することは、本酵素の特徴的な性質である。また、
本酵素は、活性の最適温度が40℃と従来のフルクトース
脱水素酵素の最適温度より高く、熱安定性に優れている
点で従来のフルクトース脱水素酵素と明らかに相違して
いる。更に、電子受容体としてユビキノン、特に水溶性
ユビキノンとの反応性が高いことも本酵素の特徴の一つ
である。
フェリチトクロームとが活性には必要とされない点で、
前記蛋白質部分及びフェリチトクロームを必要とする従
来から知られているフルクトース脱水素酵素と相違して
おり、特にフェリチトクロームが存在しなくとも活性が
発現することは、本酵素の特徴的な性質である。また、
本酵素は、活性の最適温度が40℃と従来のフルクトース
脱水素酵素の最適温度より高く、熱安定性に優れている
点で従来のフルクトース脱水素酵素と明らかに相違して
いる。更に、電子受容体としてユビキノン、特に水溶性
ユビキノンとの反応性が高いことも本酵素の特徴の一つ
である。
【0033】また、グルコノバクター属に属する微生物
由来のD−フルクトース脱水素酵素が知られており(東
洋紡株式会社製、カタログFCD−301)、本酵素と
同様にD−フルクトースに対して作用し、ヘキサシアノ
(III)酸鉄を電子受容体として利用できる。しかし、基
質特異性について比較すると、グルコノバクター属に属
する微生物由来のD−フルクトース脱水素酵素がグルコ
ン酸に対してD−フルクトースの約20%の反応性を示す
のに対して、本酵素は、全くグルコン酸と反応しない。
また、酵素の阻害について前記両酵素を比較すると、グ
ルコノバクター属に属する微生物由来のD−フルクトー
ス脱水素酵素は、銅イオンや亜鉛イオンによってほとん
ど活性が阻害されないのに対し、本酵素は、銅イオンや
亜鉛イオンによってほぼ完全にその活性が阻害される点
で顕著な相違がある。
由来のD−フルクトース脱水素酵素が知られており(東
洋紡株式会社製、カタログFCD−301)、本酵素と
同様にD−フルクトースに対して作用し、ヘキサシアノ
(III)酸鉄を電子受容体として利用できる。しかし、基
質特異性について比較すると、グルコノバクター属に属
する微生物由来のD−フルクトース脱水素酵素がグルコ
ン酸に対してD−フルクトースの約20%の反応性を示す
のに対して、本酵素は、全くグルコン酸と反応しない。
また、酵素の阻害について前記両酵素を比較すると、グ
ルコノバクター属に属する微生物由来のD−フルクトー
ス脱水素酵素は、銅イオンや亜鉛イオンによってほとん
ど活性が阻害されないのに対し、本酵素は、銅イオンや
亜鉛イオンによってほぼ完全にその活性が阻害される点
で顕著な相違がある。
【0034】以上の結果から、本酵素は新規な酵素と判
断される。
断される。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されない。 〔実施例1〕 フルクトース脱水素酵素の精製 グルコース1.5%、ショ糖1.5%、酵母エキス0.5%及び
ポリペプトン0.2%を含むpH6.5の液体培地(以下「Y
PGS液体培地」と称する)5mlを30ml容試験管に分注
し、滅菌した後、アセトバクター・パスツリアヌスIFO
13751 を一白金耳接種し、30℃にて24時間往復振盪培養
機上で培養した。この培養液を、前記YPGS液体培地
100mlを分注した500ml容の坂口フラスコに植菌し、30℃
にて24時間往復振盪培養したものを前培養とし、更に5
リットル容ジャーファーメンター中の同培地3リットル
に前記の培養液150mlを接種して0.6リットル/分で通気
し、攪拌しながら30℃にて12時間培養し菌体を得た。
明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されない。 〔実施例1〕 フルクトース脱水素酵素の精製 グルコース1.5%、ショ糖1.5%、酵母エキス0.5%及び
ポリペプトン0.2%を含むpH6.5の液体培地(以下「Y
PGS液体培地」と称する)5mlを30ml容試験管に分注
し、滅菌した後、アセトバクター・パスツリアヌスIFO
13751 を一白金耳接種し、30℃にて24時間往復振盪培養
機上で培養した。この培養液を、前記YPGS液体培地
100mlを分注した500ml容の坂口フラスコに植菌し、30℃
にて24時間往復振盪培養したものを前培養とし、更に5
リットル容ジャーファーメンター中の同培地3リットル
に前記の培養液150mlを接種して0.6リットル/分で通気
し、攪拌しながら30℃にて12時間培養し菌体を得た。
【0036】この菌体を0.05Mリン酸カリウム緩衝液
(pH6.5)に懸濁し、20,000psiでフレンチプレスを通
し、菌体を破砕したのち、68,000×gで60分間超遠心分
離し、膜画分を沈澱として得た。この沈殿を1/20マク
イルベイン氏緩衝液(pH6.0)に懸濁し、20%トリトン
X-100を最終濃度が1.0%となるように加え、1時間攪
拌した。この液を68,000×gで60分間超遠心分離を行
い、本酵素が可溶化された上清を得た。この液を0.1%
トリトン X-100を含む1/20マクイルベイン氏緩衝液
(pH6.0) で平衡化したDEAE−トヨパールを充填
したカラムに注入し、本酵素を吸着したのち、pH6.0
からpH4.5までの1/20マクイルベイン氏緩衝液で傾
斜溶出した。pH5.0付近のマクイルベイン氏緩衝液で
溶出する活性画分を集めて濃縮し、本酵素の精製標品5.
5mgを収率46.4%で得た。精製酵素標品の力価はヘキサ
シアノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体として測定した
場合、141単位/mg蛋白質であった。また、本酵素は前
記性質を有していた。
(pH6.5)に懸濁し、20,000psiでフレンチプレスを通
し、菌体を破砕したのち、68,000×gで60分間超遠心分
離し、膜画分を沈澱として得た。この沈殿を1/20マク
イルベイン氏緩衝液(pH6.0)に懸濁し、20%トリトン
X-100を最終濃度が1.0%となるように加え、1時間攪
拌した。この液を68,000×gで60分間超遠心分離を行
い、本酵素が可溶化された上清を得た。この液を0.1%
トリトン X-100を含む1/20マクイルベイン氏緩衝液
(pH6.0) で平衡化したDEAE−トヨパールを充填
したカラムに注入し、本酵素を吸着したのち、pH6.0
からpH4.5までの1/20マクイルベイン氏緩衝液で傾
斜溶出した。pH5.0付近のマクイルベイン氏緩衝液で
溶出する活性画分を集めて濃縮し、本酵素の精製標品5.
5mgを収率46.4%で得た。精製酵素標品の力価はヘキサ
シアノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体として測定した
場合、141単位/mg蛋白質であった。また、本酵素は前
記性質を有していた。
【0037】〔参考例1〕フルクトースの定量は、第6
図に概略を示す電池セル1を用いて行った。ただし、電
池セルの両極間に外部電源からの電圧を印加せずに使用
した。第6図(a)に電池セル全体の概略を示し、第6
図(b)にその断面を示すように、電池セル1は、隔膜
として用いるイオン交換膜(旭硝子製陽イオン交換膜C
MV)6によって分離された作用極2と対極4を備え、
作用極2及び対極4には各々カーボンフェルト(日本カ
ーボン製GF-20-5F)3、5が挿入されている。また、作
用極2及び対極4は白金線7を介して電流積算計8に接
続されている。
図に概略を示す電池セル1を用いて行った。ただし、電
池セルの両極間に外部電源からの電圧を印加せずに使用
した。第6図(a)に電池セル全体の概略を示し、第6
図(b)にその断面を示すように、電池セル1は、隔膜
として用いるイオン交換膜(旭硝子製陽イオン交換膜C
MV)6によって分離された作用極2と対極4を備え、
作用極2及び対極4には各々カーボンフェルト(日本カ
ーボン製GF-20-5F)3、5が挿入されている。また、作
用極2及び対極4は白金線7を介して電流積算計8に接
続されている。
【0038】第6図の装置を用い、作用極液としてpH
5.0の0.4Mリン酸緩衝液を用い、対極液として0.45Mヘ
キサシアノ鉄(III) 酸カリウム溶液(0.04Mリン酸緩衝
液pH7.3)を用いて、1〜20mMの各濃度のユビキノー
ル誘導体CoQ2H2溶液の測定を行った。第7図に、各
試料5μlに対しての測定結果を示す。第7図の横軸は
CoQ2H2濃度(単位mM)であり、縦軸は電流積算計
8による測定電気量(mC)である。第7図から明らか
なように、CoQ2H2濃度と電流積算計による測定電気
量との間には良好な直線関係が得られ、かつ、理論電気
量とも一致し、絶対定量が可能であることが示された。
繰り返し再現性についてはいずれの試料の場合も、10回
繰り返したときの変動係数(以下、CV値とする)は3
%以内であり優れた再現性を示した。
5.0の0.4Mリン酸緩衝液を用い、対極液として0.45Mヘ
キサシアノ鉄(III) 酸カリウム溶液(0.04Mリン酸緩衝
液pH7.3)を用いて、1〜20mMの各濃度のユビキノー
ル誘導体CoQ2H2溶液の測定を行った。第7図に、各
試料5μlに対しての測定結果を示す。第7図の横軸は
CoQ2H2濃度(単位mM)であり、縦軸は電流積算計
8による測定電気量(mC)である。第7図から明らか
なように、CoQ2H2濃度と電流積算計による測定電気
量との間には良好な直線関係が得られ、かつ、理論電気
量とも一致し、絶対定量が可能であることが示された。
繰り返し再現性についてはいずれの試料の場合も、10回
繰り返したときの変動係数(以下、CV値とする)は3
%以内であり優れた再現性を示した。
【0039】CoQ2H2の代わりにCoQ0H2又はCo
Q1H2を使用して、上記と同様な試験を行ったところ、
いずれの場合もCoQ2H2と同様な結果が得られた。 〔参考例2〕 フルクトース脱水素酵素の触媒により生
成するCoQ0H2量を指標としたフルクトース量の定量 アセトバクター・パストリアヌス(Acetobacter pasteu
rianus) IFO 13751 から実施例1記載の方法で調製した
フルクトース脱水素酵素を用いて、本発明の方法による
フルクトースの定量を行った。
Q1H2を使用して、上記と同様な試験を行ったところ、
いずれの場合もCoQ2H2と同様な結果が得られた。 〔参考例2〕 フルクトース脱水素酵素の触媒により生
成するCoQ0H2量を指標としたフルクトース量の定量 アセトバクター・パストリアヌス(Acetobacter pasteu
rianus) IFO 13751 から実施例1記載の方法で調製した
フルクトース脱水素酵素を用いて、本発明の方法による
フルクトースの定量を行った。
【0040】本酵素の反応は以下の通りである。 すなわち、フルクトース脱水素酵素含有溶液(80U/m
l,0.1% トリトン X-100を含む50mMリン酸緩衝液pH
6.5)5μL、250mMのCoQ0溶液8μL、基質として各
種濃度のフルクトース溶液(50mMリン酸緩衝液pH6.
5)87μLを混合し、室温で15分放置した溶液5μLを調
製した。
l,0.1% トリトン X-100を含む50mMリン酸緩衝液pH
6.5)5μL、250mMのCoQ0溶液8μL、基質として各
種濃度のフルクトース溶液(50mMリン酸緩衝液pH6.
5)87μLを混合し、室温で15分放置した溶液5μLを調
製した。
【0041】第5図の装置を用い、作用極液としてpH
5.0の0.4Mリン酸緩衝液を用い、対極液として0.45Mヘ
キサシアノ鉄(III)酸カリウム溶液(0.04Mリン酸緩衝
液pH7.3)を用いて、1〜20mMの各濃度のユビキノー
ル誘導体CoQ2H2溶液の測定を行った。第8図に結果
を示す。フルクトースの濃度と電流積算計の測定電気量
との間には良好な直線関係が得られた。また、同じ試料
を10回繰り返し測定したときのCV値は1.5%以下と良
好であった。
5.0の0.4Mリン酸緩衝液を用い、対極液として0.45Mヘ
キサシアノ鉄(III)酸カリウム溶液(0.04Mリン酸緩衝
液pH7.3)を用いて、1〜20mMの各濃度のユビキノー
ル誘導体CoQ2H2溶液の測定を行った。第8図に結果
を示す。フルクトースの濃度と電流積算計の測定電気量
との間には良好な直線関係が得られた。また、同じ試料
を10回繰り返し測定したときのCV値は1.5%以下と良
好であった。
【0042】〔参考例3〕 各種市販食品中のフルクト
ースの測定 参考例2と同じ条件で各種市販食品中のフルクトースの
測定を行った。同じ試料について高速液体クロマトグラ
フ法〔(株)島津製作所製液体クロマトグラフ装置LC
−6A使用、検出器:昭和電工(株)製ShodexRISE−5
1、カラム:旭化成工業(株)製アサヒパックNH2 P
−50,4.6mm I.D.×250mm、移動層:70%アセトニトリ
ル溶液、流速:0.8ml/分、カラム温度:室温、注入
量:20μL〕と酵素キット法(ベーリンガー社製F−キ
ット製品番号716260)による測定を行い比較した。
ースの測定 参考例2と同じ条件で各種市販食品中のフルクトースの
測定を行った。同じ試料について高速液体クロマトグラ
フ法〔(株)島津製作所製液体クロマトグラフ装置LC
−6A使用、検出器:昭和電工(株)製ShodexRISE−5
1、カラム:旭化成工業(株)製アサヒパックNH2 P
−50,4.6mm I.D.×250mm、移動層:70%アセトニトリ
ル溶液、流速:0.8ml/分、カラム温度:室温、注入
量:20μL〕と酵素キット法(ベーリンガー社製F−キ
ット製品番号716260)による測定を行い比較した。
【0043】その結果、第5表に示すように良く一致し
た測定結果が得られた。
た測定結果が得られた。
【0044】
【表5】
【0045】
【発明の効果】本発明により、新規キノン依存性フルク
トース脱水素酵素及びその製法が提供される。
トース脱水素酵素及びその製法が提供される。
【図1】本酵素の最適pHを示す図である。
【図2】本酵素の安定pH範囲を示す図である。
【図3】本酵素の作用温度範囲を示す図である。
【図4】本酵素の熱安定性を示す図である。
【図5】本酵素の吸収スペクトルを示す図である。
【図6】電池セルの概略図である。
【図7】CoQ2H2に対する測定結果を示す図である。
【図8】フルクトースに対する測定結果を示す図であ
る。
る。
1…電池セル、2…作用極、3,5…カーボンフェル
ト、4…対極、6…隔膜、7…白金線、8…電流積算計
ト、4…対極、6…隔膜、7…白金線、8…電流積算計
フロントページの続き (72)発明者 川村 吉也 愛知県江南市古知野町古渡132
Claims (3)
- 【請求項1】 以下の理化学的性質を有するキノン依存
性フルクトース脱水素酵素。 (a)作用:D−フルクトースを酸化してケト−D−フ
ルクトースを生成する下記の酵素反応を触媒する。 D−フルクトース+電子受容体 → ケト−D−フルク
トース+還元型電子受容体 〔電子受容体は、CoQn(ユビキノン;nは0〜10の
整数を表す)、ベンゾキノン、フェナジンメソサルフェ
ート、2, 6−ジクロロフェノールインドフェノール、
ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを表す。〕 (b)基質特異性:D−フルクトースを良好な基質とし
て作用する。フルクトースに対するKm値(ミカエリス
定数)は、30℃、pH5.0(マクイルベイン氏緩衝液)
で2.1×10-3Mである。 (c)最適pH:最適pHは、D−フルクトースを基質
とし、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを電子受容体と
したときはpH5.0である。 (d)安定pH範囲:安定pH範囲は、ヘキサシアノ鉄
(III)酸カリウムを電子受容体としたときはpH5.0から
7.0である。 (e)作用適温の範囲:10〜60℃である。 (f)熱安定性:30℃、15分間の処理では約95%の酵素
活性を有し、40℃、15分間の処理でも約45%の残存活性
がある。 (g)阻害剤:銅、ニッケル、亜鉛などの重金属により
阻害される。 (h)分子量:SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法
で測定した結果、4つのタンパク質から構成され、それ
ぞれ約57,000、約41,000、約21,500、約16,000である。 - 【請求項2】 アセトバクター属又はグルコノバクター
属に属し、請求項1記載のキノン依存性フルクトース脱
水素酵素を産生する能力を有する微生物を培地に培養
し、培養物から前記キノン依存性フルクトース脱水素酵
素を採取することを特徴とするキノン依存性フルクトー
ス脱水素酵素の製造方法。 - 【請求項3】 酸素非存在下でユビキノン−0、ユビキ
ノン−1又はユビキノン−3からなる群より選ばれる1
つ又は2つ以上のキノンを電子受容体として脱水素酵素
活性を測定することを特徴とするキノン依存性フルクト
ース脱水素酵素の活性の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10874294A JPH07313154A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | キノン依存性フルクトース脱水素酵素 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10874294A JPH07313154A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | キノン依存性フルクトース脱水素酵素 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07313154A true JPH07313154A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14492370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10874294A Pending JPH07313154A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | キノン依存性フルクトース脱水素酵素 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07313154A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116426493A (zh) * | 2023-06-15 | 2023-07-14 | 天津淳瑶生物科技有限公司 | 一种表达果糖脱氢酶的基因工程菌株的构建方法及应用 |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP10874294A patent/JPH07313154A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116426493A (zh) * | 2023-06-15 | 2023-07-14 | 天津淳瑶生物科技有限公司 | 一种表达果糖脱氢酶的基因工程菌株的构建方法及应用 |
CN116426493B (zh) * | 2023-06-15 | 2023-09-05 | 天津淳瑶生物科技有限公司 | 一种表达果糖脱氢酶的基因工程菌株的构建方法及应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Bryant et al. | Purification and properties of primary and secondary alcohol dehydrogenases from Thermoanaerobacter ethanolicus | |
JPH10243786A (ja) | 改変型グルコース脱水素酵素 | |
JP3590647B2 (ja) | アルコール/アルデヒド脱水素酵素 | |
EP0477001B1 (en) | Highly sensitive assay method for myo-inositol and composition for practicing same | |
JPS6122952B2 (ja) | ||
JP3041840B2 (ja) | 新規なグリセロールデヒドロゲナーゼ、その製法及びその用途 | |
JPH07313154A (ja) | キノン依存性フルクトース脱水素酵素 | |
JP2016208916A (ja) | フラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有する変異型タンパク質 | |
Smolander et al. | Large-scale applicable purification and characterization of a membrane-bound PQQ-dependent aldose dehydrogenase | |
JPS5910190B2 (ja) | 新規な乳酸オキシダ−ゼの製造法 | |
EP0252490B1 (en) | 3-alpha-hydroxysteroid oxidase and quantitative analysis of 3-alpha-hydroxysteroid making use of same | |
JPS5915625B2 (ja) | 新規なアシルコエンザイムaオキシダ−ゼおよびその製法 | |
JPH1118762A (ja) | 1,5−アンヒドログルシトール脱水素酵素及びその製造法 | |
US5856156A (en) | Microbial cholesterol dehydrogenase, process for its production and use | |
JPH07255471A (ja) | キノン依存性グルコース脱水素酵素 | |
JP2726826B2 (ja) | 酵素およびその製造方法 | |
JPH1118760A (ja) | 1,5−アンヒドログルシトール脱水素酵素を産生する細菌株及びその大量増殖方法 | |
Boontim et al. | Purification and characterization of D-glucose dehydrogenase from Bacillus thuringiensis M15 | |
JP4262820B2 (ja) | トリコスポロン属由来のフルクトシルアミノ酸オキシダーゼ | |
JP2810005B2 (ja) | 微生物コレステロールデヒドロゲナーゼ、その製造方法および使用 | |
JP2768473B2 (ja) | Nadhオキシダーゼの製造法 | |
JP3819094B2 (ja) | 1,5−アンヒドログルシトール脱水素酵素、その製造法及びこれを用いる1,5−アンヒドログルシトールの定量法 | |
JPS63251082A (ja) | Nadhオキシダ−ゼの製造法 | |
JP3852991B2 (ja) | 1,5−アンヒドログルシトール−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、その製造法および用途 | |
JPH0422560B2 (ja) |