JPH07312229A - 二次電池の充電装置 - Google Patents

二次電池の充電装置

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JPH07312229A
JPH07312229A JP6099961A JP9996194A JPH07312229A JP H07312229 A JPH07312229 A JP H07312229A JP 6099961 A JP6099961 A JP 6099961A JP 9996194 A JP9996194 A JP 9996194A JP H07312229 A JPH07312229 A JP H07312229A
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battery
charging
temperature
timer value
voltage
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JP6099961A
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Toshinori Ishigaki
俊典 石垣
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FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】早い時点で満充電に達した電池を長い時間にわ
たって急速充電することによる過充電と電池温度の上昇
を防止できる二次電池の充電装置を提供する。 【構成】二次電池の温度と電圧をA/D変換器41,4
2と電池温度計算部43および電池電圧検出部44を介
して求め、さらに二次電池の温度微分を温度微分計算部
46により計算し、その温度微分値が所定値に達したこ
とをもって満充電として判定したとき、または急速充電
開始後タイマ値に相当する時間が経過した時点で急速充
電を停止させる充電装置において、電池電圧および電池
温度と充電容量およびタイマ値との関係を格納したタイ
マ値テーブル49を設け、このタイマ値テーブル49を
用いて電池電圧および電池温度から充電量を推定してタ
イマ値を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二次電池の充電装置に係
り、特にニッケルカドミウム二次電池や、ニッケル水素
二次電池などのアルカリ二次電池の急速充電に適した充
電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二次電池を短時間で充電するための急速
充電器においては、電池が満充電となったことを判定し
て急速充電を終了する。満充電の判定方式は種々考えら
れているが、その一つとして温度微分検出方式がある。
これは電池の温度微分、つまり単位時間当たりの温度上
昇量が充電末期には急激に増加することを利用し、この
温度微分が所定値、例えば1℃/分に達したことをもっ
て満充電と判定する方式である。
【0003】ところで、このような急速充電器では何ら
かの原因で満充電を判定できないことがあり、そのよう
な場合、満充電であるにもかかわらず充電を続けるた
め、電池は過充電となってしまう。そこで、安全のため
急速充電開始後一定時間(タイマ値という)経過した場
合は、満充電と判定されなくとも強制的に急速充電を終
了させる(これをタイマカットと称する)という対策が
一般にとられている。
【0004】図4は、従来の通常の急速充電特性であ
り、時間経過に対する電池電圧VB 、電池温度TB およ
び充電電流の変化を示している。同図に示されるよう
に、急速充電は基本的に充電開始からta =60分の時
点で終了とする。
【0005】図5は、従来のタイマカットを行うときの
急速充電特性であり、ta =60分を過ぎても温度微分
が1℃/分にならないとき、急速充電開始から75分経
過したtt の時点で急速充電電流を切るようにしてい
た。この場合、タイマ値tt は75分に設定され、これ
は電池の容量に関係なく一定である。しかし、この方式
では次のような問題がある。
【0006】図5に示すように、ta の時点で電池は満
充電に達し、電池温度TB は急激に上昇し、tt の時点
では60℃に達して充電電流が停止する。この例は、電
池容量が0で充電を開始した場合であり、電池温度TB
は60℃まで上昇したが正常であると考える。
【0007】これに対して、図6は電池容量40%の電
池を急速充電し、温度微分がta の時点で1℃/分に達
せず、満充電を判定できなかった場合を示している。こ
の場合は、満充電に達した時点ta が充電開始から40
分であるため、タイマ値tt=75分でタイマカットさ
れるまで35分間にもわたって急速充電が流れ、電池は
過充電となる。また、この間に電池温度TB は60℃を
越えるため、図の例では59分の時点tTCO でサーマル
カットオフ(温度異常上昇による充電停止)となるが、
TCO からタイマ値tt まではまだ16分もあるため、
何らかの原因でtTCO の時点で温度異常を検知できなけ
れば、電池温度は100℃以上にまで達し、電池を損傷
させてしまう危険がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
タイマカット機能を有する急速充電器では、タイマ値が
一定であるため、電池容量が比較的多く残っている電池
を急速充電すると、比較的早い時点で満充電に達するに
もかかわらず、満充電を判定できない場合、タイマカッ
トまで長い時間にわたり充電が続行される。このため、
電池が過充電となり、また電池温度が大きく上昇するた
め、電池の容量低下が発生し、ひいてはサイクル寿命を
短くしてしまうという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来のタイマカット
機能を有する急速充電器の問題点を解消するためになさ
れたもので、早い時点で満充電に達した電池を長い時間
にわたって急速充電することによる過充電と電池温度の
上昇を防止できる二次電池の充電装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る二次電池の
充電装置は、二次電池の電圧を検出する電圧検出手段
と、前記電圧検出手段により検出された電圧から前記二
次電池の充電容量を推定し、該充電容量に応じてタイマ
値を設定するタイマ値設定手段と、急速充電中に前記二
次電池の満充電を判定したとき、または急速充電開始
後、設定された前記タイマ値に相当する時間が経過した
とき急速充電を停止する制御を行う充電制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る二次電池の充電装置
は、二次電池の電圧を検出する電圧検出手段と、前記二
次電池の温度を検出する温度検出手段と、前記電圧検出
手段により検出された電圧および前記温度検出手段によ
り検出された温度から前記二次電池の充電容量を推定
し、該充電容量に応じてタイマ値を設定するタイマ値設
定手段と、急速充電中に前記二次電池の満充電を判定し
たとき、または急速充電開始後前記タイマ値に相当する
時間が経過したとき、または二次電池の温度が充電開始
時の温度から一定温度以上温度が上昇したとき急速充電
を停止する制御を行う充電制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0012】ここで、前記タイマ値設定手段は具体的に
は、例えば前記二次電池の電圧および温度の組み合わせ
により定まる充電量とタイマ値との関係を格納したテー
ブルを有し、前記電圧検出手段により検出された電圧と
前記温度検出手段により検出された温度との組み合わせ
たに対応するタイマ値を該テーブルから読み出すことを
特徴とする。
【0013】また、前記タイマ値設定手段は、急速充電
開始前に前記タイマ値を設定し、さらに急速充電中に前
記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて該タイ
マ値を再設定する構成としてもよい。
【0014】
【作用】本発明では、急速充電を開始してから満充電が
判定される前に、充電容量に応じて設定されたタイマ値
に相当する時間が経過すると、その時点で急速充電が停
止される。すなわち、電池の充電容量が大きいときはタ
イマ値が短く設定され、充電容量が小さいときはタイマ
値が長く設定される。
【0015】このようにすると、電池容量が比較的多く
残っている電池を急速充電する場合には、比較的早い時
期に満充電に達するが、タイマ値が短く設定されるた
め、仮に満充電を検出できなくとも、過充電が少ない時
点でタイマカットにより急速充電が停止される。従っ
て、過充電と電池温度の上昇が回避され、電池容量の低
下とサイクル寿命の低下を防止することができる。
【0016】また、充電容量の推定を電池の電圧と温度
に基づいて行えば、温度変化による電圧変化を補償し
て、温度の影響を受けない正確な推定が可能となるた
め、より確実に過充電を防止することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明に係る実施例を示す二次電池の充
電装置の回路構成図である。図1において、電池パック
1はアルカリ二次電池などの二次電池(以下、単に電池
という)2と、この電池2の近傍に配置された温度測定
用のサーミスタ3を筐体内に設けたものである。図1
は、この電池パック1が充電装置4にセットされた状態
を示している。なお、電池パック1が組み込まれた携帯
電話機その他の機器を充電装置4にセットするようにし
てもよい。
【0018】充電装置4は、次のように構成されてい
る。充電装置4には商用交流電源5(例えば100V)
からの電力が入力され、ノイズ除去のためのフィルタ6
を介して整流平滑回路7により直流化された後、トラン
ス8の一次側に与えられる。トランス8の一次側には、
パワーMOSトランジスタからなるスイッチングトラン
ジスタ9が抵抗10を介して接続されている。スイッチ
ングトランジスタ9は、PWM(パルス幅変調)回路1
1の出力によってスイッチングされる。これによりトラ
ンス8の一次側にパルス電流が流れ、トランス8の二次
側にエネルギーが伝達される。トランス8の二次側に生
じた出力は、整流平滑回路12により直流化された後、
急速充電用トランジスタ13、またはトリクル充電用ト
ランジスタ14と抵抗15の直列回路を通り、さらに逆
流防止用ダイオード16を介して、電池2に充電電流と
して供給される。なお、整流平滑回路12の出力はフォ
トカプラ17の発光素子18にも供給され、フォトカプ
ラ17の受光素子19の出力はPWM回路11に入力さ
れる。
【0019】マイクロコントローラ20は、マイクロコ
ンピュータを主体として構成され、急速充電用トランジ
スタ13、トリクル充電用トランジスタ14、フォトカ
プラ17およびLED31の制御を行うものである。こ
のマイクロコントローラ20には、抵抗21とサーミス
タ3との接続点の電圧(以下、サーミスタ電圧という)
Vtと、抵抗22,23により電池2の電圧VB を分圧
した電圧(以下、電池電圧分圧値という)Vbが入力さ
れている。
【0020】抵抗24〜29および演算増幅器30は、
充電電流を一定にする制御を行うために設けられてい
る。演算増幅器30の反転入力端子には、充電路に直列
に挿入されて充電電流を検出する抵抗24の端子電圧が
抵抗27を介して入力され、非反転入力端子には+5V
の電源電圧を抵抗25,26により分圧した電圧(基準
電圧)が抵抗28を介して入力される。演算増幅器30
の反転入力端子と出力端子との間には抵抗29が接続さ
れ、抵抗27と抵抗29により演算増幅器30の利得が
決定される。演算増幅器30の出力端子は、フォトカプ
ラ17の発光素子18の整流平滑回路12の出力端子に
接続された側と反対側に接続されている。このような構
成により、演算増幅器30の反転入力端子と非反転入力
端子の電位が等しくなるようにフィードバック制御が施
される。
【0021】例えば、電池2の充電電流が大きく、電流
検出用抵抗24の端子電圧が大きいときは、演算増幅器
30の非反転入力端子より反転入力端子の方が高電位と
なるため、演算増幅器30の出力電圧は低くなり、発光
素子18に流れる電流が増大する。この結果、PWM回
路11の出力パルス幅、つまりスイッチングトランジス
タ9のオン時間幅が短くなり、トランス8の二次側に伝
達されるエネルギーが減少して、充電電流が小さくな
る。
【0022】逆に、電池2の充電電流が小さいときは、
演算増幅器30の非反転入力端子より反転入力端子の方
が低電位となるため演算増幅器30の出力電圧は高くな
り、発光素子18に流れる電流が減少するため、PWM
回路11の出力パルス幅、つまりスイッチングトランジ
スタ9のオン時間幅が長くなり、トランス8の二次側に
伝達されるエネルギーが増加することにより、充電電流
は大きくなる。
【0023】このようにして、充電電流に応じた抵抗2
4の端子電圧と抵抗25,26により得られた基準電圧
とが等しくなるようにフィードバック制御が行われ、充
電電流が定電流制御される。
【0024】マイクロコントローラ20は、マイクロコ
ンピュータを用いたソフトウェア処理によって制御を行
うものである。図2に、マイクロコントローラ20の機
能ブロック図を示す。
【0025】図2において、サーミスタ電圧Vtおよび
電池電圧分圧値VbはA/D変換器41,42によりそ
れぞれディジタル値に変換された後、電池温度計算部4
3および電池電圧検出部44にそれぞれ入力され、電池
温度TB および電池電圧VBが求められる。電池温度計
算部43の出力は、電池温度判定部45と温度微分計算
部46に入力される。電池温度判定部45は、電池電圧
がどのような温度範囲にあるかを判定するものである。
温度微分計算部46は、電池の温度微分、つまり単位時
間当たりの温度上昇量を求めるものである。電池電圧検
出部44の出力は、電池状態判定部47に入力される。
電池状態判定部47は、電池電圧から電池2が正常かど
うかを判定するものである。A/D変換器41の出力
は、電池パックセット検出部48にも入力される。電池
パックセット検出部48は、電池パック1が充電装置4
にセットされているかどうかを検出するものである。
【0026】A/D変換器41、電池温度判定部45、
温度微分計算部46、電池状態判定部47および電池パ
ックセット検出部48の出力は充電制御部50に入力さ
れ、充電制御部50はこれらの出力に基づいて、急速充
電用トランジスタ13への急速充電制御信号51、トリ
クル充電用トランジスタ14へのトリクル充電制御信号
52、および充電スタート信号53を発生する。充電ス
タート信号53は、図1における抵抗28の一端に供給
される。
【0027】さらに、充電制御部50はタイマ値テーブ
ル49を用いてタイマ値を設定し、急速充電中に満充電
を判定した時、または急速充電開始時点から該タイマ値
に相当する時間が経過したとき急速充電を停止させる制
御も行う。タイマ値テーブル49は、電池2の電圧VB
および温度TB の組み合わせで決まる充電容量とタイマ
値との関係をROMのようなメモリに格納したものであ
り、その一例を図8に示す。
【0028】次に、図3に示すフローチャートを参照し
て本実施例の動作を説明する。まず、サーミスタ電圧V
tがA/D変換器41を介して読み込まれる(ステップ
101)。電池パック1が充電装置4にセットされる
と、サーミスタ電圧Vtはそれまでの+5Vからサーミ
スタ3と抵抗21との分圧によって低下する。ここで、
サーミスタ電圧Vtが所定値(例えば、4.8V)以下
になると、電池パックセット検出部48によって電池パ
ック1が充電装置4にセットされたことが検出される
(ステップ102)。
【0029】ステップ102において電池パック1のセ
ットが検出されると、電池温度計算部43によりサーミ
スタ電圧Vtが温度データに変換されて電池温度TB が
計算され(ステップ103)、次いで電池温度判定部4
5により電池温度TB が0℃以上、かつ40℃以下の範
囲にあるかどうかが判定される(ステップ104)。電
池温度TB が0℃≦TB ≦40℃の範囲に入ると、引き
続いて充電制御部50から出力されるトリクル充電制御
信号52が“L”レベルとなることにより、トリクル充
電用トランジスタ14がオンとなって、トリクル充電が
行われる(ステップ105)。この後、電池電圧分圧値
VbがA/D変換器42を介して読み込まれ(ステップ
106)、電池電圧検出部44により電池電圧VB が求
められ、さらに電池状態判定部47によって電池電圧V
B から電池2が正常かどうかが判定される(ステップ1
07)。具体的には、単セル当りの電池電圧VB が1.
0≦VB ≦1.7Vの範囲内のとき電池2は正常と判定
される。ここで、電池2が正常でなければ処理は終了
し、急速充電は行われない。
【0030】電池2が正常の場合は、読み込まれた電池
電圧VB と電池温度VB に基づいて電池容量が推定され
(ステップ108)、引き続きこの推定された電池容量
に基づきタイマ値テーブル49を用いてタイマ値が設定
される(ステップ109)。同時に充電制御部50から
出力される急速充電制御信号51が“L”レベルとなる
ことによって、急速充電用トランジスタ13がオンにな
ると共に、充電スタート信号53が“L”レベルとなる
ことによって、急速充電が行われる(ステップ11
0)。この間、LED31がマイクロコントローラ20
により制御されて点灯し、急速充電が行われていること
を示す。また、この急速充電中、充電電流は前述したフ
ィードバック制御によって一定に保たれる。
【0031】そして、この急速充電の間、温度微分計算
部46によって電池温度TB の温度微分、つまり単位時
間(例えば1分)当たりの温度上昇量が計算され、この
温度微分値が所定値(例えば1℃/分)以上となると電
池2は満充電と判定される(ステップ111)。電池2
が満充電と判定されると、急速充電制御信号51および
充電スタート信号53が共に“H”レベルとなることに
より、急速充電は終了する。
【0032】さらに、ステップ111で満充電が判定さ
れる前に、ステップ109で設定されたタイマ値に相当
する時間が経過したかどうかが判断され(ステップ11
2)、この時間が経過すると急速充電が強制的に終了さ
れる。
【0033】次に、タイマ値の設定方法について具体的
に説明する。図7に、本実施例における急速充電特性を
示す。急速充電開始時に、電池電圧VB と電池温度TB
から充電容量が推定され、それに基づいてタイマ値tt
が設定される。また、充電の進行に伴い例えば73,7
4の時点で充電容量の再推定を行い、それに基づいて新
たにタイマ値t2 ,t1 を再設定するようにしてもよ
い。こうすることによって、満充電になる時点ta をよ
り正確に推定して、taから急速充電停止時点tt まで
の時間をできるだけ小さくし、過充電をより確実に避け
ることができる。
【0034】ここで、上述したタイマ値は、図8に示す
タイマ値テーブル49の内容に従って電池電圧VB と電
池温度TB から充電容量を推定し、この充電容量に基づ
いて設定(再設定)される。このタイマ値テーブル49
は、図9に示す1.0Cの急速充電電流による急速充電
時の各充電容量での0℃、20℃および45℃の電池温
度における電池電圧を測定した結果を格納したものであ
る。このタイマ値テーブル49に従うと、電池温度が0
℃、20℃および45℃のときの充電容量およびタイマ
値は直接求められる。
【0035】一方、電池温度がテーブル49にない場合
の充電量およびタイマ値は、テーブル49にあるデータ
の相関をとることで求められる。例えば電池温度が10
℃で電池電圧が1.43Vのときは、まず電池温度が0
℃で電池電圧が1.41Vおよび1.47Vのときの充
電量60%および80%というデータと、電池温度が2
0℃で電池電圧が1.39Vおよび1.43Vのときの
充電量60%および80%というデータとの相関をと
り、電池温度が10℃で電池電圧が1.40Vおよび
1.45Vのときの充電量が60%および80%という
データを得る。この場合、電池温度が10℃で電池電圧
が1.43Vのときの充電量は、同様に相関をとること
により72%と求められる。そして、タイマ値は充電量
60%で35分、充電量80%で15分であるから、充
電量が72%のときのタイマ値は、これらの相関をと
り、23分と求められることになる。ここでは、より正
確を期するために相関をとったが、制御が複雑とならな
いようにするため相関をとらなくともよい。
【0036】今、図7に示した本実施例の急速充電特性
において、上記の相関をとった点が72であるとする
と、急速充電の進行に伴い電池温度TB と電池電圧VB
をチェックし、20℃、1.43Vになると充電量は8
0%と推定するから、タイマ値を15分に設定する。そ
して、急速充電がさらに進行し、図7の時点74の電池
温度および電池電圧が20℃、1.45Vになると、タ
イマ値を10分に再設定する。この場合の処理フロー
は、図3のステップ112の“N”の場合にステップ1
10に進まず、ステップ106に進むようにすればよ
い。
【0037】このようにすると、図7において満充電と
なる時点ta で温度微分が1℃/分となったことが判定
できず、満充電の判定ができない場合でも、タイマ値t
t に相当する時間が経過した時点で急速充電を停止さ
せ、電池温度を76のように高々55℃以下に抑えるこ
とができる。また、図8に示すタイマ値テーブル49に
よれば、電池電圧が低く、しかも充電量が10%以下の
ときは、タイマ値はtt=75分という最長の値が設定
される。
【0038】なお、図7における時点73,74でのタ
イマ値の再設定は必ずしも行わなくともよく、またいず
れか一方の再設定のみ行ってもよい。さらに、図7の7
1の時点のように72の時点より充電容量が少ないとこ
ろで電池電圧が正確に読み取れないときは、図8に示し
たタイマ値テーブルで10%、20%、40%の充電量
を一つにまとめ、一律に75%というタイマ値を設定し
てもよい。
【0039】また、充電による電池の温度上昇は図4、
図7より約15℃であることから、充電制御として電池
温度(TBS)を充電開始時に記憶しておき、電池温度が
TBS+15℃+5℃(マージン分)より大きくなると急
速充電を停止するように制御を行うことも可能である。
この制御の手順は、図3のフローチャートでは省略して
いる。また、本機能は請求項2の内容の一部に相当す
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば満
充電が検出されないうちに所定時間経過した場合に急速
充電を強制的に停止させるタイマカット機能を有する充
電装置において、充電容量を推定してタイマカットのタ
イマ値を設定することにより、例えば電池容量が比較的
多く残っていたために早い時点で満充電に達した電池を
満充電以後長い時間にわたって急速充電することがなく
なるため、過充電と電池温度の上昇を防止することがで
きる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る二次電池の充電装置の
回路構成図
【図2】図1におけるマイクロコントローラの機能ブロ
ック図
【図3】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
【図4】従来技術による通常の急速充電時の電池電圧と
電池温度および充電電流の時間変化を示す図
【図5】従来技術によるタイマカットを伴う急速充電時
の電池電圧および電池温度の時間変化を示す図
【図6】従来技術による充電容量が比較的多く残ってい
る電池における急速充電時の電池電圧および電池温度の
時間変化を示す図
【図7】同実施例における急速時の電池電圧および電池
温度の時間変化を示す図
【図8】同実施例におけるタイマ値テーブルの構成例を
示す図
【図9】図8のタイマ値テーブルを作成するために求め
た充電容量と電池電圧との関係を電池温度をパラメータ
として示す図
【符号の説明】
1…電池パック 2…二次電池 3…サーミスタ 4…充電装置 5…商用交流電源 6…フィルタ 7…整流平滑回路 8…トランス 9…スイッチングトランジスタ 11…パルス幅変調
回路 12…整流平滑回路 13…急速充電用
トランジスタ 14…トリクル充電用トランジスタ 16…逆流防止用
ダイオード 17…フォトカプラ 20…マイクロコ
ントローラ 30…演算増幅器 32…放電用トラ
ンジスタ 41…A/D変換器 42…A/D変換
器 43…電池温度計算部 44…電池電圧検
出部 45…電池温度判定部 46…温度微分計
算部 47…電池状態判定部 48…電池パック
セット検出部 49…タイマ値テーブル 50…充電制御部 51…急速充電制御信号 52…トリクル充
電制御信号 53…充電スタート信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次電池を急速充電する機能を備えた充電
    装置において、 前記二次電池の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された電圧から前記二次電
    池の充電容量を推定し、該充電容量に応じてタイマ値を
    設定するタイマ値設定手段と、 急速充電中に少なくとも前記二次電池の満充電を判定し
    たとき、または急速充電開始後、設定された前記タイマ
    値に相当する時間が経過したとき急速充電を停止する制
    御を行う充電制御手段とを備えたことを特徴とする二次
    電池の充電装置。
  2. 【請求項2】二次電池を急速充電する機能を備えた充電
    装置において、 前記二次電池の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された電圧および前記温度
    検出手段により検出された温度から前記二次電池の充電
    容量を推定し、該充電容量に応じてタイマ値を設定する
    タイマ値設定手段と、 急速充電中に前記二次電池の満充電を判定したとき、ま
    たは急速充電開始後、設定された前記タイマ値に相当す
    る時間が経過したとき、または前記二次電池の温度が充
    電開始時の温度から一定温度以上温度が上昇したとき急
    速充電を停止する制御を行う充電制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする二次電池の充電装置。
  3. 【請求項3】前記タイマ値設定手段は、前記二次電池の
    電圧および温度の組み合わせにより定まる充電容量とタ
    イマ値との関係を格納したテーブルを有し、前記電圧検
    出手段により検出された電圧と前記温度検出手段により
    検出された温度との組み合わせに対応するタイマ値を該
    テーブルから読み出すことを特徴とする請求項2に記載
    の二次電池の充電装置。
  4. 【請求項4】前記タイマ値設定手段は、急速充電開始前
    に前記タイマ値を設定し、さらに急速充電中に前記電圧
    検出手段により検出された電圧に基づいて該タイマ値を
    再設定することを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の二次電池の充電装置。
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